JP2000069391A - 多画面受像装置 - Google Patents

多画面受像装置

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JP2000069391A
JP2000069391A JP10230856A JP23085698A JP2000069391A JP 2000069391 A JP2000069391 A JP 2000069391A JP 10230856 A JP10230856 A JP 10230856A JP 23085698 A JP23085698 A JP 23085698A JP 2000069391 A JP2000069391 A JP 2000069391A
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screen
volume
sound
signal
video
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JP10230856A
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English (en)
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Keita Yamashita
慶太 山下
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多画面表示している複数の映像画面の音声を同
時に放音する際に、どの映像画面の音声であるかを認識
し易くするとともに、その音量調整も簡単にできる多画
面受像装置を提供すること。 【解決手段】第1、第2の音量調整手段としての音量コ
ントロール回路2〜7により、多画面表示している複数
の画面の左側,右側,センター側それぞれの音量を映像
画面毎に調整することができ、音声合成手段としての音
声MIX回路8〜10により左側,右側,センター側そ
れぞれの音声信号を合成することができて、操作端末1
5の操作情報に従いMPU16は映像画面の大きさ及び
配置を調整しその調整した映像画面の大きさ及び配置に
応じて、これら第1,第2の左側,右側,センター側の
それぞれの音量コントロール回路2〜7を制御すること
により、全体の音量を一定に保ちつつ合成し、映像画面
の音量及び音声定位を調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビ放送信号、衛
星放送信号やデジタル放送信号等を受信する受像装置や
CATV端末やPC(コンピュータ)等の多画面表示が
可能な多画面受像装置に係わり、特にこれら多画面表示
している音声を同時に放音する多画面受像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、通常の画面以外に第2,第
3,…の画面の表示機能を持った多画面受像装置が発売
されている。多画面受像装置は、数種類の映像情報をP
IP(Picture In Picture)やPOP(Picture O
ut Picture)等の多画面表示することで、視聴者が数
種類の映像情報を同時に見ることができる。
【0003】従来の多画面受像装置は、視聴者が音声を
聞く場合、数種類の音声情報の中から1つの音声情報を
選択しテレビジョン受信装置に標準装備されたステレオ
スピーカ等を用いて音声を聴くようになっており、別の
音声を聴く場合音声切換えを行うか、もしくはヘッドホ
ーン等を所定の音声出力端子(ヘッドホンジャック等)
に接続して聴く方法が一般的であり、数種類の音声を同
時に聴くことができなかった。また、単純に数種類の音
声を同一のスピーカから出力しても、どの画面の音声で
あるのか判断しにくい上、各画面毎の音量調整が煩雑に
なる欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の多
画面受像装置では、画面毎の音声を同時に出力しても、
どの画面の音声であるのか判断しにくいだけでなく、各
画面毎の音量調整が煩雑であった。
【0005】そこで、本発明は上記の問題に鑑み、多画
面表示している複数の映像画面の音声を同時に放音する
際に、どの画面の音声であるかを認識し易くするととも
に、その音量調整も簡単にできる多画面受像装置を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
る多画面受像装置は、第1の映像信号と第1の左,右音
声信号を発生する第1の信号発生手段と、第2の映像信
号と第2の左,右音声信号を発生する第2の信号発生手
段と、前記第1の左,右音声信号を入力して左側,右側
それぞれの音量を調整して出力する一方、第1の左,右
音声信号を合成してセンター側としその音量を調整して
出力する第1の音量調整手段と、前記第2の左,右音声
信号を入力して左側,右側それぞれの音量を調整して出
力する一方、第2の左,右音声信号を合成してセンター
側としその音量を調整して出力する第2の音量調整手段
と、前記第1の音量調整手段からの左側,右側,センタ
ー側それぞれの音声信号と前記第2の音量調整手段から
の左側,右側,センター側それぞれの音声信号とを合成
して左側,右側,センター側それぞれの音声合成信号を
出力する音声合成手段と、前記左側,右側,センター側
それぞれの音声合成信号を音波に変換して出力する左
側,右側,センター側の少なくとも3つのスピーカと、
前記第1の映像信号と前記第2の映像信号とを合成して
多画面の映像信号を表示手段へ出力する多画面表示手段
と、前記多画面の映像信号により表示される複数の画面
の内、少なくとも1つの画面の大きさ及び配置を調整す
るための情報を出力する操作手段と、前記操作手段の操
作に従い、前記多画面表示手段を制御して少なくとも1
つの画面の大きさを調整し、前記第1,第2の少なくと
も一方の音量調整手段を制御して、各画面の大きさに応
じて各画面の音量を調整する制御手段と、を具備したこ
とを特徴とする。
【0007】上記請求項1記載の発明によれば、第1、
第2の音量調整手段を設けたことにより多画面の映像信
号により表示される複数の画面の左側、右側、センター
側それぞれの音量を調整することができ、左側、右側、
センター側の音声合成手段を設けたことにより、多画面
の映像信号により表示される複数の画面の左側、右側、
センター側それぞれの音声信号を合成することができ
て、これら第1、第2の音量調整手段及び左側、右側、
センター側の音声合成手段を制御する制御手段を設ける
ことにより、多画面表示されている各画面の大きさ及び
配置に応じて、画面の音量を調整することができる。こ
れにより、画面の大きさに合わせて音量を制御すること
で大きな画面の音量は大きく、PIP(Picture In
Picture)表示やPOP(Picture Out Picture)表
示させた小さい画面の音量は小さくすることができるの
で、PIP表示やPOP表示させた小さい画面の音量を
上げたい時は、操作端末の操作によりその画面の大きさ
を大きくさせることでその画面の音量を大きくさせるこ
とができる多画面受像装置を実現できる。
【0008】本発明の請求項2に係わる多画面受像装置
は、第1の映像信号と第1の左,右音声信号を発生する
第1の信号発生手段と、第2の映像信号と第2の左,右
音声信号を発生する第2の信号発生手段と、前記第1の
左,右音声信号を入力して左側,右側それぞれの音量を
調整して出力する一方、第1の左,右音声信号を合成し
てセンター側としその音量を調整して出力する第1の音
量調整手段と、前記第2の左,右音声信号を入力して左
側,右側それぞれの音量を調整して出力する一方、第2
の左,右音声信号を合成してセンター側としその音量を
調整して出力する第2の音量調整手段と、前記第1の音
量調整手段からの左側,右側,センター側それぞれの音
声信号と前記第2の音量調整手段からの左側,右側,セ
ンター側それぞれの音声信号とを合成して左側,右側,
センター側それぞれの音声合成信号を出力する音声合成
手段と、前記左側,右側,センター側それぞれの音声合
成信号を音波に変換して出力する左側,右側,センター
側の少なくとも3つのスピーカと、前記第1の映像信号
と前記第2の映像信号とを合成して多画面の映像信号を
表示手段へ出力する多画面表示手段と、前記多画面の映
像信号により表示される複数の画面の内、少なくとも1
つの画面の大きさ及び配置を調整するための情報を出力
する操作手段と、前記操作手段の操作に従い、前記多画
面表示手段を制御して少なくとも1つの画面の配置を調
整し、前記第1,第2の少なくとも一方の音量調整手段
における左,右の音声バランスを制御して、各画面の配
置に応じて各画面の音声定位を調整する制御手段と、を
具備したことを特徴とする。
【0009】上記請求項2記載の発明によれば、第1、
第2の音量調整手段を設けたことにより多画面の映像信
号により表示される複数の画面の左側、右側、センター
側それぞれの音量を調整することができ、左側、右側、
センター側の音声合成手段を設けたことにより、多画面
の映像信号により表示される複数の画面の左側、右側、
センター側それぞれの音声信号を合成することができ
て、それら第1、第2の音量調整手段及び左側、右側、
センター側の音声合成手段を制御する制御手段を設ける
ことにより、多画面表示されている各画面の大きさ及び
配置に応じて、画面の音声定位を調整することができ
る。これにより、左側の画面の音声は左側に定位し、右
側の画面の音声は右側に定位するため、どちら側の音声
であるか容易に判断できる多画面受像装置を実現でき
る。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の多
画面受像装置において、前記制御手段は、前記第1,第
2の映像信号の画面の大きさを互いに反比例するように
変えたとき、全体の音量を一定に保ちつつ、各画面の大
きさに応じた音量制御を行うことを特徴とする。
【0011】上記請求項3記載の発明によれば、PIP
表示やPOP表示させた画面の大きさが主画面の大きさ
に反比例するような制御を行っている場合、音量も画面
の大きさに連動して変化するため、受像機全体の音量レ
ベルを一定に保ちつつ、一方の画面の音声をスムーズに
フェードアウトさせることが可能となる多画面受像装置
を実現できる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項2記載の多
画面受像装置において、前記制御手段は、前記第1,第
2の少なくとも一方の映像信号の画面の位置を移動した
とき、その移動と共に移動画面の音声定位も移動するよ
う制御することを特徴とする。
【0013】請求項4の記載の発明によれば、PIP表
示やPOP表示させた画面を移動する際に画面の位置に
合わせて音声定位を移動させることで、より臨場感を演
出することができる多画面受像装置を実現できる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項2記載の多
画面受像装置において、前記制御手段は、前記操作手段
の操作に従い、前記多画面表示手段を制御して前記第
1,第2の映像信号のうち1つの画面のみを表示したと
きは、音声定位を中央となるように制御することを特徴
とする。
【0015】請求項5記載の発明によれば、画面を1画
面にした時は音声を中央に定位させることができる多画
面受像装置を実現できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は本発明に係る多画面受像装
置の一実施の形態を示すブロック図である。
【0017】図1の実施の形態の多画面受像装置は説明
の簡単のため、比較的利用頻度の高い2画面表示が行わ
れる場合について説明を行う。すなわち、オーディオ・
ビジュアル(AV)入力が2系統であり、オーディオ入
力についてはステレオ音声入力(R,L入力)の場合を
示している。
【0018】本発明の実施の形態による多画面受像装置
1は、第1の映像信号V1 及び第1の左,右音声信号L
1 ,R1 を発生する図示しない第1の信号発生手段AV
1 と、第2の映像信号V2 及び第2の左,右音声信号L
2 ,R2 を発生する図示しない第2の信号発生手段AV
2 と、第1の音量調整手段を構成する第1の左側音量コ
ントロール回路2,第1の右側音量コントロール回路
3,及び第1のセンター側音量コントロール回路4と、
第2の音量調整手段を構成する第2の左側音量コントロ
ール回路5,第2の右側音量コントロール回路6,及び
第2のセンター側音量コントロール回路7と、左側音声
合成手段としての左側音声MIX回路8と、右側音声合
成手段としての右側音声MIX回路9と、センター側音
声合成手段としてのセンター側音声MIX回路10と、
左側スピーカ11と、右側スピーカ12と、センター側
スピーカ13と、多画面表示手段である多画面表示回路
14と、操作手段である操作端末15と、制御手段であ
るMPU(Micro Processing Unit)16とで構成さ
れている。
【0019】また、図1には、表示手段である表示装置
17の表示画面に第1の信号発生手段AV1からの映像
信号V1を表示した映像画面V1 及び第2の信号発生手
段AV2からの映像信号V2を表示した映像画面V2 を
示し、また、表示装置17の前面に左側スピーカ11,
右側スピーカ12,センター側スピーカ13のそれぞれ
のスピーカから放音される映像画面V1 の音量及び音声
定位を示すA1と、映像画面V2 の音量及び音声定位を
示すA2と、一人の視聴者18とを示している。
【0020】第1の信号発生手段AV1 及び第2の信号
発生手段AV2 は、例えばテレビ放送信号、BS放送信
号、デジタル放送信号、CATV(Cable Televisio
n)やビデオテープレコーダ(VTR)等からの映像信
号及び音声信号をそれぞれ供給する図示しないチューナ
等で構成されている。第1,第2の信号発生手段AV
1,AV2 を構成する各チューナは、図示しないアンテ
ナから受信したテレビ放送信号を検波復調して映像信号
と音声信号にそれぞれ分離して出力する。第1の信号発
生手段AV1 からは第1の映像信号V1 、第1の左側,
右側の音声信号L1,R1 を出力し、第2の信号発生手
段AV2 からは第2の映像信号V2 、第2の左側,右側
の音声信号L2 ,R2 を出力するようにしている。
【0021】第1の左側音量コントロール回路2は、例
えば低周波増幅回路により構成され、第1の信号発生手
段AV1 から供給された第1の左側音声信号L1 を入力
して、MPU16の制御信号に従い、映像画面V1 の大
きさ及び配置に応じて音量を調整する。また、第1の右
側音量コントロール回路3も、第1の左側音量コントロ
ール回路2と同様に例えば低周波増幅回路により構成さ
れ、第1の信号発生手段AV1 から供給された第1の右
側音声信号R1 を入力して、MPU16の制御信号に従
い、映像画面V1 の大きさ及び配置に応じて音量を調整
する。さらに、第1のセンター側音量コントロール回路
4は、例えば加算回路及び低周波増幅回路により構成さ
れ、第1の信号発生手段AV1 から供給された第1の左
側の音声信号L1 と第1の右側の音声信号R1 とを合成
して第1のセンター側の音声信号C1 を生成し、MPU
16の制御信号に従い、映像画面V1 の大きさ及び配置
に応じて、その第1のセンター側の音量を調整するよう
にしている。
【0022】第2の左側音量コントロール回路5も、例
えば低周波増幅回路により構成され、第2の信号発生手
段AV2 から供給された第2の左側音声信号L2 を入力
して、MPU16の制御信号に従い、映像画面V2 の大
きさ及び配置に応じて音量を調整する。また、第2の右
側音量コントロール回路6も、第2の左側音量コントロ
ール回路5と同様に例えば低周波増幅回路により構成さ
れ、第2の信号発生手段AV2 から供給された第2の右
側音声信号R2 を入力して、MPU16の制御信号に従
い、映像画面V2 の大きさ及び配置に応じて音量を調整
する。さらに、第2のセンター側音量コントロール回路
7も、第1のセンター側音量コントロール回路4と同様
に、例えば加算回路及び低周波増幅回路により構成さ
れ、第2の信号発生手段AV2 から供給された第2の左
側の音声信号L2 と第2の右側の音声信号R2 とを合成
して第2のセンター側の音声信号C2 を生成し、MPU
16の制御信号に従い、映像画面V2 の大きさ及び配置
に応じて、その第2のセンター側の音量を調整するよう
にしている。
【0023】左側音声MIX回路8は、例えば加算回路
により構成され、第1の左側音量コントロール回路2,
第2の左側音量コントロール回路5からの第1,第2の
左側音声信号L1 ,L2 を合成して左側の音声合成信号
として左側スピーカ11へ出力する。また、右側音声M
IX回路9も左側音声MIX回路8と同様に例えば加算
回路により構成され、第1の右側音量コントロール回路
3,第2の左側音量コントロール回路6からの第1,第
2の右側音声信号R1 ,R2 を合成して右側の音声合成
信号として右側スピーカ12へ出力する。さらに、セン
ター側音声MIX回路10も左側音声MIX回路8と同
様に加算回路等より構成され、第1のセンター側音量コ
ントロール回路4,第2のセンター側音量コントロール
回路7からの第1,第2のセンター側音声信号C1 ,C
2 を合成してセンター側の音声合成信号としてセンター
側スピーカ13へ出力する。
【0024】左側スピーカ11は、左側音声MIX回路
8からの左側の音声合成信号を音波に変換して出力す
る。右側スピーカ(Rch スピーカ)12、センター側
スピーカ(Cch スピーカ)13も左側スピーカ(Lch
スピーカ)11と同様にそれぞれ右側音声MIX回路9
からの右側音声合成信号、センター側音声MIX回路1
0からのセンター側音声合成信号を音波に変換して出力
する。
【0025】多画面表示回路14は、第1の信号発生手
段AV1 からの第1の映像信号V1及び第2の信号発生
手段AV2 からの第2の映像信号V2 を例えば水平垂直
圧縮処理等の画像処理を行い図示しないスイッチ手段等
で切り換えて合成し、多画面の映像信号を生成して表示
手段である表示装置17へ出力し表示する。
【0026】操作端末15は、リモートコントロール送
信ユニット、マウス、キーボード等の操作情報を入力す
る操作キーを有している操作手段であって、表示手段で
ある表示装置17に表示される複数の映像画面の大きさ
及び配置の少なくとも一方を調整する情報をその操作に
より制御手段であるMPU16へ出力する。
【0027】MPU16(Micro Processing Unit)
は、操作端末15から供給された操作情報に従い、多画
面表示回路14を制御して少なくとも1つの選択した画
面の大きさ及び配置を調整し、そのとき表示されている
各映像画面V1 ,V2 の大きさ及び配置に応じて、第1
の左側音量コントロール回路2,第1の右側音量コント
ロール回路3,及び第1のセンター側音量コントロール
回路4からなる第1の音量調整手段と、第2の左側音量
コントロール回路5,第2の右側音量コントロール回路
6,第2のセンター側音量コントロール回路7からなる
第2の音量調整手段との少なくとも一方の音量調整手段
を制御して後述する図2及び図3に示すような映像画面
V1 ,映像画面V2 の音量及び音声定位を調整する制御
を行う。
【0028】以上の構成において、視聴者18が操作端
末15を通してMPU16に2画面を表示する指示を出
すと、多画面表示回路14は第1の信号発生手段AV1
と第2の信号発生手段AV2 の映像情報を合成し、表示
装置17の画面に表示させる。この時、MPU16はV
1 とV2 の映像画面の大きさ及び位置に合わせて、左側
スピーカ11とセンター側スピーカ13と右側スピーカ
12に第1の信号発生手段AV1 と第2の信号発生手段
AV2 の音声情報を混合して出力する。
【0029】ここで、映像画面の大きさに応じて音量を
調整するには、例えば映像画面V1の音声A1 、映像画
面V2 の音声A2 は、 A1 の音量=F(V1 /V2 × MAIN VOL) …(1) A2 の音量=F(V2 /V1 × MAIN VOL) …(2) と表すことができる。ただし、F(X)は音量特性を決
める関数で、V1 ,V2はそれぞれ映像画面V1 ,V2
の大きさを表すデータで、画面の高さ,幅,対角線長ま
たは面積が使われ、MAIN VOLは2つの音声A1
,A2 による全体の音量レベルを表している。
【0030】式(1),(2)は、映像画面V1 ,V2 の大
きさの相対比の関数となっており、式(1),(2)で表さ
れる関数に基づくことで、全体の音量レベル(MAIN VO
L)を一定に保ちつつ、映像画面V1 ,V2 の大きさを
変えることで、希望の画面の音量を容易に調整すること
が可能となる。
【0031】一方、映像画面V1 ,V2 の配置に応じて
音声定位を調整するには、映像画面V1 と映像画面V2
のそれぞれの配置によって、例えば映像画面V1 の音声
バランス、映像画面V2 の音声バランスは、 A1 の音声バランス=Q(V1 画面配置) …(3) A2 の音声バランス=Q(V2 画面配置) …(4) と表すことができる。ただし、Q(X)は音声のバラン
スを決める関数を表している。画面の配置によって音声
バランスを変えるとは、具体的には、映像画面V1 が左
側に位置し、映像画面V2 が右側に位置していれば、画
面V1 の音声A1の音声バランスについては左側音量を
大きく右側音量を相対的に小さくし、画面V2 の音声A
2 の音声バランスについては左側音量を小さく右側音量
を相対的に大きく調整することによって位置に対応した
音声バランスを達成でき、その結果、画面V1 の音声A
1 の定位は左側に位置し、画面V2 の音声A2 の定位は
右側に位置することになる。
【0032】式(3),(4)は、映像画面V1 ,V2 の画
面上の配置の関数となっており、式(3),(4)で表され
る関数に基づくことで、V1 とV2 のそれぞれの位置に
よって音声A1 と音声A2 のそれぞれの音声バランスを
調整し、映像画面の位置に音声が定位するように調整す
ることで、どの画面の音声であるか容易に認識すること
が可能となる。
【0033】このようにして決められた第1の左側,右
側,センター側の音量コントロール回路2,3,4から
の左側,右側,センター側からの音声信号と第2の左
側,右側,センター側の音量コントロール回路5,6,
7からの左側,右側,センター側からの音声信号とをそ
れぞれ、左側,右側,センター側の音声MIX回路8,
9,10で合成して、左側,右側,センター側の各スピ
ーカ11,12,13に出力することで、各映像画面の
大きさや位置に応じて各画面の音量や音声定位を自動的
に調整できるので、視聴者は画面装置のみでどの映像画
面の音声であるかを認識することができ易くなる。
【0034】図2はPOP表示している2画面V1 及び
V2 のそれぞれの映像画面の大きさを操作端末15の操
作により変えた時における音量変化の一例を示してい
る。
【0035】図2に示すように、POP表示している2
画面V1 及びV2 を操作端末15の操作によって例えば
映像画面V2 を選択しそれを右側方向で縮小しさらに映
像画面V1 を選択してそれを右側方向へ拡大すると、先
に説明した式(1)、式(2)に従ってMPU16でこれら
映像画面V1 、V2 のA1 の音量,A2 の音量が演算さ
れた結果に基づき、第1、第2の左側、右側、センター
側それぞれの音量コントロール回路2〜7を制御して全
体の音量を一定に保ちつつ第1,第2の左側,右側,セ
ンター側それぞれの音量を調整する。この結果、映像画
面V1 の大きさの拡大に伴い音声A1 の音量は大きくな
り、一方、映像画面V2 の大きさが縮小するに伴い音声
A2 の音量は小さくなる。なお、先に説明した式(3)、
式(4)に従った結果に基づき、第1,第2の左側,右
側,センター側それぞれの音量コントロール回路2〜7
が制御されて、画面V1 の音声A1 の定位は左側に、画
面V2 の音声A2 の定位は右側にあるものとしている。
【0036】これにより映像画面の大きさの大小を変更
する操作を行うだけで、各映像画面の大きさに応じて、
音量の大小を自動的に調整することが可能となる。
【0037】ここで、映像画面V1 の大きさはそのまま
にし、さらに映像画面V2 の大きさを小さくして映像画
面V2 の音声A2 を小さくし続ける操作を行い、ついに
は映像画面V2 の表示を無くしてしまうと、映像画面V
2 の音声A2 も消えてしまうので、これにより画面及び
音声をスムーズにフェードアウトする効果を出すことが
できる。
【0038】図3は主画面V2 の中にPIP表示してい
る小画面V1 を操作端末15の操作により左側へ移動さ
せた時における音声定位の変化の一例を示している。
【0039】図3に示すように、主画面V2 の中にPI
P表示している小画面V1 を操作端末15の操作によっ
て選択し例えば左側へ移動させると、式(3),式(4)に
従ってMPU16で小画面V1 の音声定位が画面位置に
応じて演算されこの演算結果に基づき、第1の左側,右
側,センター側の音量コントロール回路2〜4を制御し
て小画面V1 の左,右の音声バランスを調整し図3のよ
うに、小画面V1 の移動による配置の変化に伴い音声A
1の音声定位が移動するようになる。なお、先に説明し
た式(1)、式(2)に従った結果に基づき、第1,第2の
左側,右側,センター側それぞれの音量コントロール回
路2〜7が制御されて、全体の音量を一定に保ちつつ映
像画面V1 ,V2 のA1 の音量,A2 の音量が、画面V
1 ,V2の大きさに応じた大きさに調整されているもの
としている。
【0040】これにより、映像画面の位置を変更する操
作を行うだけで、各映像画面の位置に応じて各画面の音
声の定位を自動的に移動させることができ、どの映像画
面の音声であるか容易に認識することが可能となる。
【0041】尚、以上述べた実施の形態では、信号発生
手段として第1、第2の信号発生手段により2つの入力
信号を供給して2画面の映像を表示し、これら2画面の
大きさ及び配置を変えることによりこれら2画面の音声
の音量及び音声定位を調整する構成としているが、本発
明はこれに限定されず、例えば3つ以上の信号発生手段
により3つ以上の入力信号を供給し、多画面表示の音量
及び音声定位を調整するように構成しても構わない。そ
の場合、信号発生手段は3つ以上、音量コントロール回
路は左側、右側、センター側それぞれ3つ以上要ること
になる。
【0042】また、以上述べた実施の形態では、信号発
生手段から供給される音声信号は左側、右側の2チャン
ネルの音声信号を供給して左側,右側,センター側の音
量を調整し左側,右側,センター側の3つのスピーカを
介して放音する構成としているが、本発明はこれに限定
されず、例えばデジタル放送、ハイビジョン放送等やド
ルビープロロジック等の信号発生手段からの3チャンネ
ル以上の音声信号を供給し、4つ以上のスピーカを介し
てより臨場感のある多画面表示の音声定位を実現するよ
うに構成してよい。
【0043】さらに、以上述べた実施の形態では、テレ
ビ放送信号等を受信するチューナ或いはVTR等を接続
して信号発生手段を構成しているが、本発明はこれに限
定されず、例えばデジタル放送等のデジタル信号とPC
(パーソナルコンピュータ)等を組み合わせて、本発明
の構成をソフトウェアに置き換えて実現することも可能
である。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、多画
面表示している複数の映像画面の音声を同時に放音する
際に、視聴者は各画面の大きさや位置の調整操作をする
だけで、各画面の音声定位や音量を自動的に調整するこ
とが可能となる。従って、どの映像画面の音声であるか
を認識し易くなるとともに、その音量調整も容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる多画面受像装置
のブロック図。
【図2】図1の装置における画面の大きさの変更に伴
う、音量変化の一例を示す図。
【図3】図1の装置における画面の位置の変更に伴う、
音声定位の変化の一例を示す図。
【符号の説明】
1…多画面受像装置 2…第1の左側音量コントロール回路(第1の音量調整
手段) 3…第1の右側音量コントロール回路(第1の音量調整
手段) 4…第1のセンター側音量コントロール回路(第1の音
量調整手段) 5…第2の左側音量コントロール回路(第2の音量調整
手段) 6…第2の右側音量コントロール回路(第2の音量調整
手段) 7…第2のセンター側音量コントロール回路(第2の音
量調整手段) 8…左側音声MIX回路(左側音声合成手段) 9…右側音声MIX回路(右側音声合成手段) 10…センター側音声MIX回路(センター側音声合成
手段) 14…多画面表示回路(多画面表示手段) 15…操作端末(操作手段) 16…MPU(制御手段) AV1 …第1の信号発生手段 AV2 …第2の信号発生手段 V1 …第1の信号発生手段AV1 からの映像信号及び
その映像画面 V2 …第2の信号発生手段AV2 からの映像信号及び
その映像画面 A1 …映像画面V1 の音量と音声定位 A2 …映像画面V2 の音量と音声定位

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の映像信号と第1の左,右音声信号を
    発生する第1の信号発生手段と、 第2の映像信号と第2の左,右音声信号を発生する第2
    の信号発生手段と、 前記第1の左,右音声信号を入力して左側,右側それぞ
    れの音量を調整して出力する一方、第1の左,右音声信
    号を合成してセンター側としその音量を調整して出力す
    る第1の音量調整手段と、 前記第2の左,右音声信号を入力して左側,右側それぞ
    れの音量を調整して出力する一方、第2の左,右音声信
    号を合成してセンター側としその音量を調整して出力す
    る第2の音量調整手段と、 前記第1の音量調整手段からの左側,右側,センター側
    それぞれの音声信号と前記第2の音量調整手段からの左
    側,右側,センター側それぞれの音声信号とを合成して
    左側,右側,センター側それぞれの音声合成信号を出力
    する音声合成手段と、 前記左側,右側,センター側それぞれの音声合成信号を
    音波に変換して出力する左側,右側,センター側の少な
    くとも3つのスピーカと、 前記第1の映像信号と前記第2の映像信号とを合成して
    多画面の映像信号を表示手段へ出力する多画面表示手段
    と、 前記多画面の映像信号により表示される複数の画面の
    内、少なくとも1つの画面の大きさ及び配置を調整する
    ための情報を出力する操作手段と、 前記操作手段の操作に従い、前記多画面表示手段を制御
    して少なくとも1つの画面の大きさを調整し、前記第
    1,第2の少なくとも一方の音量調整手段を制御して、
    各画面の大きさに応じて各画面の音量を調整する制御手
    段と、 を具備したことを特徴とする多画面受像装置。
  2. 【請求項2】第1の映像信号と第1の左,右音声信号を
    発生する第1の信号発生手段と、 第2の映像信号と第2の左,右音声信号を発生する第2
    の信号発生手段と、 前記第1の左,右音声信号を入力して左側,右側それぞ
    れの音量を調整して出力する一方、第1の左,右音声信
    号を合成してセンター側としその音量を調整して出力す
    る第1の音量調整手段と、 前記第2の左,右音声信号を入力して左側,右側それぞ
    れの音量を調整して出力する一方、第2の左,右音声信
    号を合成してセンター側としその音量を調整して出力す
    る第2の音量調整手段と、 前記第1の音量調整手段からの左側,右側,センター側
    それぞれの音声信号と前記第2の音量調整手段からの左
    側,右側,センター側それぞれの音声信号とを合成して
    左側,右側,センター側それぞれの音声合成信号を出力
    する音声合成手段と、 前記左側,右側,センター側それぞれの音声合成信号を
    音波に変換して出力する左側,右側,センター側の少な
    くとも3つのスピーカと、 前記第1の映像信号と前記第2の映像信号とを合成して
    多画面の映像信号を表示手段へ出力する多画面表示手段
    と、 前記多画面の映像信号により表示される複数の画面の
    内、少なくとも1つの画面の大きさ及び配置を調整する
    ための情報を出力する操作手段と、 前記操作手段の操作に従い、前記多画面表示手段を制御
    して少なくとも1つの画面の配置を調整し、前記第1,
    第2の少なくとも一方の音量調整手段における左,右の
    音声バランスを制御して、各画面の配置に応じて各画面
    の音声定位を調整する制御手段と、 を具備したことを特徴とする多画面受像装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記第1,第2の映像信
    号の画面の大きさを互いに反比例するように変えたと
    き、全体の音量を一定に保ちつつ、各画面の大きさに応
    じた音量制御を行うことを特徴とする請求項1記載の多
    画面受像装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、前記第1,第2の少なく
    とも一方の映像信号の画面の位置を移動したとき、その
    移動と共に移動画面の音声定位も移動するよう制御する
    ことを特徴とする請求項2記載の多画面受像装置。
  5. 【請求項5】前記制御手段は、前記操作手段の操作に従
    い、前記多画面表示手段を制御して前記第1,第2の映
    像信号のうち1つの画面のみを表示したときは、音声定
    位を中央となるように制御することを特徴とする請求項
    2記載の多画面受像装置。
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