JP2000068872A - 干渉防止受信機および干渉防止方法 - Google Patents

干渉防止受信機および干渉防止方法

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JP2000068872A
JP2000068872A JP23068398A JP23068398A JP2000068872A JP 2000068872 A JP2000068872 A JP 2000068872A JP 23068398 A JP23068398 A JP 23068398A JP 23068398 A JP23068398 A JP 23068398A JP 2000068872 A JP2000068872 A JP 2000068872A
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frequency
signal
interference
receiver
clock
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Kazuji Tsuji
和司 辻
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信機内部で発生している動作クロックの基
本波または高調波と、受信機外部からの無線通信に使用
する信号の受信帯域に含まれる周波数とが干渉を起こさ
ない干渉防止受信機およびその干渉防止方法を提供す
る。 【解決手段】 外部信号を受信するための所定の受信帯
域を設定する設定手段と、受信機内で使用されるクロッ
ク信号に基づいて発生する信号を受信して干渉信号周波
数を検出するための機内信号受信検出部と、干渉信号周
波数は、機内信号受信検出部によって受信された信号の
うち、クロック信号の基本波および高調波であって、予
め定められた値以上の強度を有する信号成分の周波数で
あり、設定された受信帯域に干渉信号周波数が含まれる
時、クロック信号の周波数を制御するための動作クロッ
ク制御部とからなる干渉防止受信機を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、干渉防止受信機に
関し、更に詳しくは、受信機内部で発生している動作ク
ロックの基本波または高調波と、受信機外部からの無線
通信に使用する信号の受信帯域に含まれる周波数とが干
渉を起こさない干渉防止受信機およびその干渉防止方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等の無線受信機は、ますます小
型化が進められるとともに、高感度・高速化が進められ
ている。このような無線受信機の制御の高速化に伴い、
CPUなどの制御部は高速処理のために矩形波の高周波
数の動作クロックを用いて動作している。
【0003】一般に矩形波k(t)をフーリエ変換する
と、 k(t)=A/2[1+(4/π)[cosωt−
(1/3)cos3ωt+(1/5)cos5ω
−(1/7)cos7ωt+…] (Aは矩形波の振幅、ωは矩形波の周波数を示す)と
なり、高調波成分を有する。また、高調波成分は、高次
になれば振幅が小さくなる特徴を有する。
【0004】このような動作クロックの高調波成分の周
波数のうち、無線通信に使用する受信周波数の帯域にお
いて、受信機のアンテナや無線回線パターンなどの配線
にノイズとして受信または進入し、受信波と干渉を引き
起こすほど十分な強度を有することがある。また、近年
のように動作クロックが高速化すると、高調波成分が十
分に小さくならないことによって受信波と干渉を引き起
こすことがある。
【0005】このような干渉を防止するためには、CP
Uの動作クロックの高調波成分が受信周波数帯と同一に
ならないようなクロック信号の周波数に限定する、制御
部と受信部である無線部とを遮蔽する電磁遮蔽体を設け
る、動作クロックによる影響が最少になるように各部を
配置する、更には、動作クロック発生回路周辺にその高
調波成分を阻止するようにフィルタを設ける等の処置が
必要であった。
【0006】また、開示されている従来技術として、ま
ず、特表平5−502780に「適応受信機フィルタ、
信号強度およびビット誤り率検知を用いた、干渉削減方
法」という発明が開示されている。この発明は、望まし
い信号を通過させ、望ましくない信号を拒否する可変帯
域波受信チャンネルフィルタを有し、所定量の干渉を検
出して、可変帯域波受信チャンネルフィルタの帯域を調
整する無線受信機に関するものである。
【0007】次に、特公平6−91485に「無線通信
機」という発明が開示されている。この発明は、ダイバ
ーシチ受信機の予備の受信機を予め別のチャンネルに切
り替えておき、このチャンネルにおける受信品質が良好
なときにこのチャンネルに切り替えることが可能な無線
通信機に関するものである。
【0008】更に、特公平6−93639に「無線中継
装置」という発明が開示されている。この発明は、2つ
以上のバンドを使用する無線中継装置において、複数の
送受信機が、送受信を別々の周波数帯を利用して行い、
受信入力信号が無い時はその別々の周波数帯を所定のイ
ンターバルで交互に受信し、受信復調信号から少なくと
もサブトーンを検出し、サブトーンが検出されていない
他の送受信機を送信状態にする無線中継装置に関するも
のである。
【0009】他に、特許第2565992号に、「無線
送受信装置」という発明が開示されている。この発明
は、隣接チャネルからの干渉妨害の影響を軽減する無線
送受信装置に関するものである。
【0010】他にまた、特開平8−307291号に、
「無線装置」という発明が開示されている。この発明
は、デジタルデータおよびそれを生成する回路に用いら
れるクロック信号を周波数変調することによって発生す
る高調波を軽減し、無線受信回路への干渉を低減する無
線装置に関するものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
CPUなどの制御装置を駆動する動作クロックの上昇に
伴って、無線通信に使用する周波数と、機器の制御に使
用する動作クロック数が近接してきている。また装置の
小型化、軽量化がもとめられている。このため、従来の
技術のうち物理的方法では、各ブロックを干渉信号に対
して有効に遮蔽することが困難になっている。
【0012】また、物理的干渉防止手段に代わる電磁光
学的・電気回路干渉防止手段が、特許第2565992
号に示される「無線送受信装置」という発明と、特開平
8−307291号に示される無線装置」という発明で
それぞれに知られている。これら公知手段は、発振器の
クロック信号に角度変調を行うことにより干渉を低減さ
せることを原理とする干渉低減手段である。
【0013】しかしながら、今後ますます高速化、高感
度化される無線受信機では、動作クロックの基本波また
は高調波と無線通信に使用する周波数を有する信号とが
干渉しない無干渉手段による解決が望まれる。
【0014】また、特表平5−502780に示される
「適応受信機フィルタ、信号強度およびビット誤り率検
知を用いた、干渉削減方法」という発明は、隣接チャン
ネル干渉を減らす発明であって、動作クロックの高調波
と無線通信に使用する信号との干渉に関する発明ではな
い。
【0015】他に、特公平6−91485に示される
「無線通信機」という発明は、受信チャンネル切り替え
に関する発明であって、動作クロックの高調波と無線通
信に使用する信号との干渉に関する発明ではない。
【0016】更に、特公平6−93639に示される
「無線中継装置」という発明は、無線中継を送信と受信
を同時に行いながら行うことに関する発明であり、動作
クロックの高調波と無線通信に使用する信号との干渉に
関する発明ではない。
【0017】以上の点に鑑み、本発明では、動作クロッ
クの基本波または高調波と無線通信に使用する周波数を
有する信号とが干渉しない受信機およびその干渉防止方
法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による実施態様では、外部信号を受信するた
めの所定の受信帯域を設定する設定手段と、受信機内で
使用されるクロック信号に基づいて発生する信号を受信
して干渉信号周波数を検出するための機内信号受信検出
部と、干渉信号周波数は、機内信号受信検出部によって
受信された信号のうち、クロック信号の基本波および高
調波であって、予め定められた値以上の強度を有する信
号成分の周波数であり、設定された受信帯域に干渉信号
周波数が含まれる時、クロック信号の周波数を制御する
ための動作クロック制御部とからなる干渉防止受信機を
提供する。
【0019】また、上記の干渉防止受信機において、内
蔵アンテナと、干渉周波数格納部を更に有し、機内信号
受信検出部は、受信機内で発生する信号を内蔵アンテナ
で受信する受信手段と、受信手段によって受信した信号
のうち干渉信号周波数を干渉周波数格納部に格納する格
納手段からなり、動作クロック制御部は、受信機内で使
用されるクロック信号を発振する発振手段をさらに具備
し、選択された受信帯域に干渉周波数格納部を参照して
得られた干渉信号周波数が含まれる時、クロック信号の
周波数を変更する変更手段を有することも可能である。
【0020】更に、上記の干渉防止受信機において、動
作クロック制御部は、選択された受信帯域に干渉信号周
波数が含まれる時に、受信帯域に含まれる干渉信号周波
数が受信帯域に含まれないようにクロック信号の周波数
を変更する周波数変更手段を具備することも可能であ
る。
【0021】もしくは、上記の干渉防止受信機におい
て、動作クロック制御部は、複数の信号を発生させるこ
とが可能な信号発生部と、複数の信号は、互いに異なる
周波数であって、複数の信号のうちの1つの信号をクロ
ック信号として発振する信号発振手段と、選択された受
信帯域に干渉信号周波数が含まれる時に、クロック信号
の代わりに複数の信号のうちクロック信号とは異なる信
号のうちの1つを新たなクロック信号として発振する信
号変更手段とを具備することも可能である。
【0022】他には、受信機において、受信機内で発生
する信号を受信する受信ステップと、受信ステップによ
って受信された信号のうち、受信機内で用いられている
クロック信号の基本波および高調波であって、予め定め
られた値以上の強度を有する信号成分の周波数である干
渉信号周波数を検出する検出ステップと、外部信号を受
信する受信帯域を設定する設定ステップと、設定された
受信帯域に検出された干渉信号周波数が含まれる時、ク
ロック信号の周波数を制御する制御ステップと、からな
る干渉防止方法を提供する。
【0023】また、上記の干渉防止方法において、受信
機の有する記憶領域内に干渉周波数格納領域を確保する
ステップと、検出ステップによって検出した干渉信号周
波数を干渉周波数格納領域に格納する格納ステップをさ
らに具備し、受信ステップは、受信機内で発生する信号
を受信機に内蔵されている内蔵アンテナで受信するステ
ップからなり、制御ステップは、設定された受信帯域に
干渉周波数格納領域を参照して得られた干渉信号周波数
が含まれる時、クロック信号の周波数を変更するステッ
プからなることも可能である。
【0024】さらに、上記の干渉防止方法において、制
御ステップは、設定された受信帯域に干渉信号周波数が
含まれる時に、受信帯域に含まれる干渉信号周波数が受
信帯域に含まれないようにクロック信号の周波数を変更
する周波数変更ステップからなることも可能である。
【0025】もしくは、上記の干渉防止方法において、
複数の信号の発振が可能なクロック発振部を有する受信
機に関して、発振可能な複数の信号のうちの1つの信号
をクロック信号として発振する信号発振ステップをさら
に具備し、複数の信号は、互いに異なる周波数であっ
て、制御ステップは、設定された受信帯域に干渉信号周
波数が含まれる時に、発振可能な複数の信号のうちクロ
ック信号と異なる信号のうちの1つを新たなクロック信
号として発振する信号変更ステップとからなることも可
能である。
【0026】本発明の作用は、動作クロックを原振とし
て受信帯域内に存在する干渉波を事前に把握し、干渉波
が希望波に対して影響を与えない周波数になるよう動作
クロックを制御することである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例として図
面を用いて説明する。また、本実施例において、狭帯域
変調方式のTDMA(Time Division Multiple Acces
s:時分割多元接続)移動体通信用無線装置に使用され
る受信機を例に示して説明するが、他の複数の受信チャ
ネルを持つ受信機においても適用可能である。
【0028】(第1の実施例)図1を参照すると、本発
明の第1の実施例としてのブロック図が示されている。
本発明の受信機は内蔵アンテナ1と、アンテナスイッチ
2と、受信部3と、制御部4と、干渉検出部6と、検出
基準値設定部7と、干渉周波数値格納部9と、PLL
(phase locked loop:位相固定回路)方式の発振器に
よって構成された受信周波数設定部11と、PLL方式
の発振器によって構成された動作クロック制御部12
と、動作クロック14により構成される。
【0029】内蔵アンテナ1は装置内の干渉信号を捕ら
え、アンテナスイッチ2に出力する。内蔵アンテナ1は
装置内部に具備し、小型であるものが望ましい。具体的
な実施例として、マイクロストリップ線路で構成したパ
ターンアンテナなどがある。実装時にサイズの小型化が
可能な上、回路上にアンテナを構成する特別な部品が必
要ないからである。配置する場所としては、受信部3内
の初段増幅器の周辺が好ましい。その理由は初段増幅器
入力では受信部3内で受信信号レベルが最も低いため、
ここから侵入する干渉波は受信信号に影響を与えやすい
からである。
【0030】アンテナスイッチ2は外部アンテナ(図示
しない)と内蔵アンテナ1と制御部4と受信部3に接続
される。通常状態においては、制御部4からの通常状態
を示すアンテナスイッチ制御信号5を受けたアンテナス
イッチ2が外部アンテナと受信部3を接続している。一
方、干渉検出状態においては、制御部4からの干渉検出
状態を示すアンテナスイッチ制御信号5を受けたアンテ
ナスイッチ2が内蔵アンテナ1と受信部3を接続してい
る。
【0031】受信部3はアンテナスイッチ2からの信号
を入力とし、受信信号のRSSI(Received Signal St
rength Indication:受信信号強度)および位相情報に
変換された受信データを出力する。受信部3はディジタ
ル移動体通信用の受信機に適用されている。本受信部3
の構成および動作は当業者にとってよく知られており、
また本発明とは直接関係しないので、その詳細な構成は
省略する。
【0032】干渉検出状態においては、制御部4は受信
帯域内においてちょうど動作クロック14の周波数の整
数倍となる周波数が受信できるような設定データからな
る受信周波数制御信号15を受信周波数設定部11へ出
力する。受信周波数設定部11は制御部4の受信周波数
制御信号15を入力し、受信部3内のミキサへ受信部3
が動作クロック14の周波数の整数倍となる周波数を受
信するためのローカル信号を出力する。
【0033】本発明に従って設けられた干渉検出部6は
干渉検出状態において、受信データのRSSI値のレベ
ルと検出基準値設定部7によって設定された検出基準値
とを比較する。干渉検出部6は受信データのRSSI値
がその検出基準値を超えて入力された場合に干渉検出信
号8を出力する。本実施例において、この干渉検出部6
はオペアンプによる電圧コンパレータで構成する事がで
きる。
【0034】ここで、検出基準値設定部7によって設定
される検出基準値は任意の値に設定することが可能であ
る。本実施例において、受信部3が無入力、すなわち、
受信部3が受信機内部の熱雑音信号を受信しているとき
に出力される受信データのRSSI値よりも僅かに大き
い値に検出基準値を設定することが望ましい。この設定
された検出基準値により、ごくわずかな干渉波の存在を
検出することが可能となるからである。
【0035】制御部4はCPUを含み、アンテナスイッ
チ2と受信部3と干渉周波数値格納部9と動作クロック
制御部12および他の制御を要するブロック(図示しな
い)に接続されている。干渉検出状態において制御部4
は干渉検出信号8が入力された場合は、その時点での干
渉周波数値を干渉周波数値格納部9に出力する。干渉周
波数値格納部9に出力する干渉周波数値の例として、周
波数を数値化したデータ、もしくは受信周波数設定部1
1に設定した設定データである動作クロック14の周波
数の整数倍を示すデータで良い。
【0036】干渉周波数値格納部9は制御部4と接続さ
れ、制御部4によって出力された干渉周波数値を干渉周
波数値格納部9に格納する。また、干渉周波数値格納部
9は受信機の有する記憶領域(図示しない)内に設けら
れた領域もしくはテーブルであってもよい。
【0037】動作クロック制御部12は制御部4からの
動作クロック制御信号13を入力とし、動作クロック1
4を出力する。動作クロック制御部12はPLL方式の
発振器であり、制御部4からの制御信号によって、制御
部4の動作に影響を与えない範囲で動作クロック14の
周波数を変更する事が可能である。
【0038】通常状態において制御部4は動作クロック
制御部12に対して受信帯域内にある動作クロック14
の高調波である干渉波と受信帯域内の外部アンテナによ
って受信される現受信波を示す希望波の周波数差が一定
値以上になるように動作クロック制御部12への動作ク
ロック制御信号13を出力し、動作クロック14を変更
させる。希望波が干渉波の影響を受けなくなるために必
要な干渉波と希望波との周波数差は主に希望波の占有帯
域幅と、受信機の帯域制限フィルタの性能によって決定
される。本実施例では占有帯域幅と同等以上の周波数差
であれば希望波は干渉波の影響を受けなくなる。
【0039】また、以下において、図1に示した第1の
実施例の動作について説明する。図2は第1の実施例の
受信機内部での動作クロック14の発生するスペクトラ
ム図とその拡大図である。図3(a)は本発明の受信機
を用いない場合の通常状態での受信機入力のスペクトラ
ム模式図である。図3(b)は本発明の受信機を用いた
場合の通常状態での受信機入力のスペクトラム模式図で
ある。図4と図5は本実施例の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【0040】図2において動作クロック14の基本波2
1をFclk[MHz]、受信帯域内に存在する動作ク
ロックのN倍(Nは整数)の干渉波22の周波数をFi
[MHz]とする。
【0041】図3において外部アンテナによって受信さ
れる現受信波を示す希望波31の周波数をFrx[MH
z]、希望波31の占有帯域幅32をBW[KHz]と
し、本実施例ではFi<Frxとする。
【0042】図4において干渉波22を受信した場合の
RSSI値をVi[V]、干渉検出部6の検出基準値設
定部7によって設定された検出基準値をVref[V]
とし、本実施例の受信機では干渉波22と希望波31の
周波数差が占有帯域幅32すなわちBW[KHz]以上
であれば希望波31は干渉波22の影響を受けないもの
とし以下説明する。
【0043】図2において動作クロック14はFclk
[MHz]の方形波であるため動作クロック14の基本波
21のスペクトラムからFclk[MHz]の間隔で無数
のスペクトラムが存在する。この中でN次の高調波であ
る干渉波22は受信周波数帯域内に存在し、受信機の使
用する受信周波数によっては希望波に干渉を与える場合
がある。
【0044】図3(a)に示すように本発明の受信機を
用いない場合では、希望波31の占有帯域幅32内に動
作クロックのN倍に相当する干渉波22が存在する場
合、あるいは希望波31にきわめて近い周波数に干渉波
22が存在している場合では、受信機内の希望波31の
C/N比(搬送波電力対雑音電力比)が干渉波22によ
って悪化し、著しく感度が劣化する。一方、本発明の受
信機では、あらかじめ、干渉となる周波数を受信し干渉
波22のRSSI値を測定する。干渉検出部6によって
RSSIと検出基準値設定部7によって設定された検出
基準値とを比較する。その結果、図3(a)に示すよう
な希望波31と干渉波22の周波数差がBW>|Fi−
Frx|となる場合には、干渉波22の原振である動作
クロックを(BW−|Fi−Frx|)/N[KHz]
だけ変化させる。
【0045】また、図3(a)の例においては、Fi<
Frxであるため、動作クロックの周波数を低くする方
向、すなわち、動作クロックはFclk−(BW−|F
i−Frx|)/N[MHz]となる。したがって、図
3(b)に示すように干渉波22の周波数は低くなる方
向へシフトしFi’[MHz]となる。この結果、干渉
波22と希望波31との間にBW[KHz]の周波数差
が生じ、希望波31のC/N比の悪化による受信感度の
劣化を防止することができる。
【0046】また、本実施例においては、Fi<Frx
の場合について示したが、Fi>Frxの場合について
も干渉波の原振である動作クロックを(BW−|Fi−
Frx|)/N[KHz]だけ高くなる方向にシフトす
れば、干渉波が占有帯域幅32に含まれず、希望波31
のC/N比の悪化による受信感度の劣化を防止すること
ができる。さらにFi=Frxの場合は、Fi<Frx
の場合またはFi>Frxの場合のいずれかの場合を適
応すれば良く、この時干渉波22の原振である動作クロ
ックをBW/N[KHz]だけ周波数を変化させる。
【0047】つぎに、干渉波検出状態の動作の詳細を図
4のフローチャートにしたがって説明する。
【0048】まず、制御部4はアンテナスイッチ制御信
号5をH(干渉波検出状態)としてアンテナスイッチ2
へ出力し、受信部3の入力を内蔵アンテナ1に切り替え
る(ステップ101)。
【0049】次に、制御部4は受信帯域内の周波数で且
つ動作クロック周波数Fclkの整数倍となるような周
波数すなわちN×Fclk[MHz](Nは整数)を受
信するように受信周波数制御信号15を受信周波数設定
部11へ設定する(ステップ102)。この時、複数の
外部信号受信帯域の全てが予め設定されており、複数の
外部信号受信帯域と各外部信号受信帯域の占有帯域の全
てが所定の周波数域にある受信機の場合、その周波数域
に含まれ、動作クロック周波数Fclkの整数倍となる
ような周波数すなわちN×Fclk[MHz](Nは整
数)のみを受信するように、受信周波数制御信号15を
受信周波数設定部11へ設定することも可能である。
【0050】この結果、干渉波22の強度を示すRSS
I(受信信号強度)レベルVi[V]が干渉検出部6に
入力される。干渉検出部6では干渉波22の強度Vi
[V]と検出基準値設定部7によって設定された検出基
準値Vref[V]とを比較する(ステップ103)。
【0051】次に、干渉波22の強度Vi[V]が検出
基準値設定部7によって設定された検出基準値Vref
[V]より大きい場合、干渉検出部6は干渉検出信号8
をH(干渉波検出状態)として出力する(ステップ10
4)。
【0052】最後に、制御部4は干渉検出信号8がH
(干渉波検出状態)の場合、受信している周波数値を干
渉周波数値格納部9に格納する(ステップ105)。
【0053】また、通常受信状態での動作を図5のフロ
ーチャートにしたがって説明する。まず、制御部4はア
ンテナスイッチ制御信号5をL(通常受信状態)として
アンテナスイッチ2へ出力し、受信部3の入力を外部ア
ンテナに切り替える(ステップ201)。
【0054】図1に図示しない他の装置、手段により受
信すべき周波数が制御部4へ指示される(ステップ20
2)。制御部4は干渉周波数値格納部9を参照し干渉検
出状態において格納されたデータの有無を調べる(ステ
ップ203)。
【0055】データが格納されていれば、データの示す
干渉波22の周波数Fiと指定された希望波31の周波
数Frxとの差の絶対値と、占有帯域幅32とを比較す
る(ステップ204)。その結果、|Fi−Frx|≦
BWであり、かつFi≦Frxであれば(ステップ20
5)、動作クロック14を低下させる方向のデータ、す
なわちFclk−{(BW−|Fi−Frx|)/N}
[KHz]とする動作クロック制御信号13を動作クロ
ック制御部12へ出力し、動作クロック14を変更させ
る(ステップ206)。
【0056】一方、|Fi−Frx|≦BWであり、か
つFi>Frxであれば(ステップ205)、動作クロ
ック14を上昇させる方向のデータ、すなわちFclk
+{(BW−|Fi−Frx|)/N}[KHz]とす
る動作クロック制御信号13を動作クロック制御部12
へ出力し、動作クロック14を変更させる(ステップ2
07)。
【0057】ステップ206およびステップ207いず
れにおいても、動作クロック14の変更量は占有帯域幅
32の±1/N以内となる。このため、動作クロック1
4の周波数変更量はごく僅かとなり、制御部4の処理速
度への影響を無視する事ができる。次に制御部4は指定
された希望波31を受信するために受信周波数設定部1
1へ受信周波数制御信号15を設定し(ステップ20
8)、受信部3は受信周波数制御信号15を受けた受信
周波数設定部11によって指定された希望波31の受信
を速やかに開始する(ステップ209)。
【0058】また、本発明の第2の実施例を図6に示
す。本発明の第2の実施例は、本発明の第1の実施例に
おけるPLL方式の発振器によって構成された動作クロ
ック制御部12を、複数の異なる動作クロックを発生さ
せる信号発生部16と複数の動作クロックのうち所定の
動作クロックを選択するクロック選択部17からなる動
作クロック制御部12に置き換えたものである。
【0059】つまり、動作クロックをPLL方式の発振
器より供給する代わりに、複数の固定の周波数によって
構成される発振器と、その複数の固定の周波数から所定
の周波数を有する信号を動作クロックとして選択して供
給してもよい。例として、水晶発振器と切り替えスイッ
チから構成される発振器などが挙げられる。この場合の
動作クロックとなる水晶発振器を切り替えることにより
瞬時にCPUの動作クロックを変更できるという効果が
ある。この構成は特に、受信信号の占有帯域幅が比較的
広い場合や、比較的低次の高調波成分が干渉波となる場
合において、動作周波数の変更が大きくなる場合に有効
な構成である。
【0060】次に本発明の第2の実施例における受信機
の動作を以下に示す。本発明の第2の実施例における受
信機の第1の動作例を図7と図8のフローチャートを参
照して説明する。
【0061】まず、信号発生部16で発生可能な複数の
異なる動作クロックから1つの動作クロックを選択する
(ステップ301)。次に、制御部4はアンテナスイッ
チ制御信号5をH(干渉波検出状態)としてアンテナス
イッチ2へ出力し、受信部3の入力を内蔵アンテナ1に
切り替える(ステップ302)。
【0062】次に、制御部4は選択された動作クロック
周波数Fclkの整数倍となるような周波数すなわちN
×Fclk[MHz](Nは整数)を受信するように受
信周波数制御信号15を受信周波数設定部11へ設定す
る(ステップ303)。この時、複数の外部信号受信帯
域の全てが予め設定されており、複数の外部信号受信帯
域と各外部信号受信帯域の占有帯域の全てが所定の周波
数域にある受信機の場合、その周波数域に含まれ、動作
クロック周波数Fclkの整数倍となるような周波数す
なわちN×Fclk[MHz](Nは整数)のみを受信
するように、受信周波数制御信号15を受信周波数設定
部11へ設定することも可能である。
【0063】この結果、干渉波22の強度を示すRSS
I(受信信号強度)レベルVi[V]が干渉検出部6に
入力される。干渉検出部6では干渉波22の強度Vi
[V]と検出基準値設定部7によって設定された検出基
準値Vref[V]とを比較する(ステップ304)。
【0064】次に、干渉波22の強度Vi[V]が検出
基準値設定部7によって設定された検出基準値Vref
[V]より大きい場合、干渉検出部6は干渉検出信号8
をH(干渉波検出状態)として出力する(ステップ30
5)。最後に、制御部4は干渉検出信号8がH(干渉波
検出状態)の場合、受信している周波数値を干渉周波数
値格納部9に格納する(ステップ306)。
【0065】また、通常受信状態での動作を図8のフロ
ーチャートにしたがって説明する。まず、制御部4はア
ンテナスイッチ制御信号5をL(通常受信状態)として
アンテナスイッチ2へ出力し、受信部3の入力を外部ア
ンテナに切り替える(ステップ401)。
【0066】図6に図示しない他の装置、手段により受
信すべき周波数が制御部4へ指示される(ステップ40
2)。制御部4は干渉周波数値格納部9を参照し干渉検
出状態において格納されたデータの有無を調べる(ステ
ップ403)。
【0067】データが格納されていれば、データの示す
干渉波22の周波数Fiと指定された希望波31の周波
数Frxとの差の絶対値と、占有帯域幅32とを比較す
る(ステップ404)。その結果、|Fi−Frx|≦
BWであれば(ステップ405)、信号発生部16で発
生可能な複数の異なる動作クロックのうちすでに選択さ
れた動作クロックとは異なる1つの動作クロックを選択
し(ステップ406)、ステップ302以降を実行す
る。
【0068】次に制御部4は指定された希望波31を受
信するために受信周波数設定部11へ受信周波数制御信
号15を設定し(ステップ407)、受信部3は受信周
波数制御信号15を受けた受信周波数設定部11によっ
て指定された希望波31の受信を速やかに開始する(ス
テップ408)。
【0069】本発明の第2の実施例における受信機の第
2の動作例を図9と図10のフローチャートを参照して
説明する。
【0070】まず、信号発生部16で発生可能な複数の
異なる動作クロックから1つの動作クロックを選択する
(ステップ501)。次に、制御部4はアンテナスイッ
チ制御信号5をH(干渉波検出状態)としてアンテナス
イッチ2へ出力し、受信部3の入力を内蔵アンテナ1に
切り替える(ステップ502)。
【0071】次に、制御部4は選択された動作クロック
周波数Fclkの整数倍となるような周波数すなわちN
×Fclk[MHz](Nは整数)を受信するように受
信周波数制御信号15を受信周波数設定部11へ設定す
る(ステップ503)。この時、複数の外部信号受信帯
域の全てが予め設定されており、複数の外部信号受信帯
域と各外部信号受信帯域の占有帯域の全てが所定の周波
数域にある受信機の場合、その周波数域に含まれ、動作
クロック周波数Fclkの整数倍となるような周波数す
なわちN×Fclk[MHz](Nは整数)のみを受信
するように、受信周波数制御信号15を受信周波数設定
部11へ設定することも可能である。
【0072】この結果、干渉波22の強度を示すRSS
I(受信信号強度)レベルVi[V]が干渉検出部6に
入力される。干渉検出部6では干渉波22の強度Vi
[V]と検出基準値設定部7によって設定された検出基
準値Vref[V]とを比較する(ステップ504)。
【0073】次に、干渉波22の強度Vi[V]が検出
基準値設定部7によって設定された検出基準値Vref
[V]より大きい場合、干渉検出部6は干渉検出信号8
をH(干渉波検出状態)として出力する(ステップ50
5)。次に、制御部4は干渉検出信号8がH(干渉波検
出状態)の場合、受信している周波数値を干渉周波数値
格納部9に格納する(ステップ506)。
【0074】最後に、信号発生部16で発生可能な全て
の動作クロックのうちすでに選択された動作クロックと
は異なる動作クロックが存在する時に(ステップ50
7)、その異なる動作クロックのうちの1つの動作クロ
ックを選択して(ステップ508)ステップ502以降
を実行する。
【0075】ここで、干渉周波数値格納部9の構成の実
施例として、ステップ506において干渉周波数値格納
部9に格納される周波数値は、各動作クロックごとにま
とめられ、干渉周波数値格納部9を参照する時に、各動
作クロックごとの基本波または高調波を示す周波数値を
参照することが可能な構成が考えられる。
【0076】また、通常受信状態での動作を図10のフ
ローチャートにしたがって説明する。まず、制御部4は
アンテナスイッチ制御信号5をL(通常受信状態)とし
てアンテナスイッチ2へ出力し、受信部3の入力を外部
アンテナに切り替える(ステップ601)。図6に図示
しない他の装置、手段により受信すべき周波数が制御部
4へ指示される(ステップ602)。
【0077】制御部4は干渉周波数値格納部9を参照し
干渉検出状態において格納されたデータの有無を調べる
(ステップ603)。データが格納されていれば、デー
タの示す干渉波22の周波数Fiと指定された希望波3
1の周波数Frxとの差の絶対値と、占有帯域幅32と
を比較する(ステップ604)。その結果、|Fi−F
rx|≦BWであれば(ステップ605)、干渉周波数
値格納部9を参照して、信号発生部16で発生可能な複
数の異なる動作クロックのうち|Fi−Frx|>BW
を満たす1つの動作クロックを選択する(ステップ60
6)。
【0078】次に制御部4は指定された希望波31を受
信するために受信周波数設定部11へ受信周波数制御信
号15を設定し(ステップ607)、受信部3は受信周
波数制御信号15を受けた受信周波数設定部11によっ
て指定された希望波31の受信を速やかに開始する(ス
テップ608)。
【0079】
【発明の効果】本発明による第一の効果として、制御部
に用いられているCPUの高調波による受信機の性能の
劣化を防止できることにある。その理由は、高調波成分
と同じもしくは近接した周波数を受信しなければならな
いときには動作クロックを変更することができるからで
ある。
【0080】また、本発明による第二の効果として、回
路が小型、軽量化できることである。その理由は第一の
理由により、制御部に用いられているCPUの高調波の
影響を防止できるので、動作クロックの高調波成分が受
信機のアンテナおよび無線回路パターンへの侵入を防止
するための対策である制御部と無線部のとの電磁的な遮
蔽が簡単にできるからである。さらに無線部と制御部の
配置に関しても自由度が得られる。
【0081】さらに、本発明による第三の効果として、
制御部に用いられているCPUの動作クロックの選定自
由度が向上することである。その理由は、第一の効果の
理由により、CPUの高調波の影響を防止できるため、
動作クロックの高調波が受信周波数帯に存在するか否か
を予め考慮する必要がなくなるからである。さらに、こ
の効果により、より高速な動作クロックを採用できるた
め、装置の高速化がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による干渉防止受信機の第1の実施の形
態を示す回路ブロック図である。
【図2】受信周波数帯域と高調波周波数の関係を示すグ
ラフである。
【図3】受信周波数と高調波周波数の変更関係を示すグ
ラフであり、(a)は周波数変更前、(b)は周波数変
更後を示す。
【図4】本発明による第1の実施の形態による周波数制
御を示すフローチャートであり、干渉検出状態を説明し
ている。
【図5】本発明による第1の実施の形態による周波数制
御を示すフローチャートであり、通常受信状態を説明し
ている。
【図6】本発明による干渉防止受信機の第2の実施の形
態を示す回路ブロック図である。
【図7】本発明による第2の実施の形態による周波数制
御を示す第1の動作例を示すフローチャートであり、干
渉検出状態を説明している。
【図8】本発明による第2の実施の形態による周波数制
御を示す第1の動作例を示すフローチャートであり、通
常受信状態を説明している。
【図9】本発明による第2の実施の形態による周波数制
御を示す第2の動作例を示すフローチャートであり、干
渉検出状態を説明している。
【図10】本発明による第2の実施の形態による周波数
制御を示す第2の動作例を示すフローチャートであり、
通常受信状態を説明している。
【符号の説明】
1 内蔵アンテナ 2 アンテナスイッチ 3 受信部 4 制御部 5 アンテナスイッチ制御信号 6 干渉検出部 7 検出基準値設定部 8 干渉検出信号 9 干渉周波数値格納部 11 受信周波数設定部 12 動作クロック制御部 13 動作クロック制御信号 14 動作クロック信号 15 受信周波数制御信号 16 信号発生部 17 クロック選択部 21 基本波 22 干渉波 31 希望波 32 占有帯域幅

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信機において、 外部信号を受信するための所定の受信帯域を設定する設
    定手段と、 前記受信機内で使用されるクロック信号に基づいて発生
    する信号を受信して干渉信号周波数を検出するための機
    内信号受信検出部と、 前記干渉信号周波数は、前記機内信号受信検出部によっ
    て受信された前記信号のうち、前記クロック信号の基本
    波および高調波であって、予め定められた値以上の強度
    を有する信号成分の周波数であり、 前記設定された前記受信帯域に前記干渉信号周波数が含
    まれる時、前記クロック信号の周波数を制御するための
    動作クロック制御部と、 からなる干渉防止受信機。
  2. 【請求項2】 内蔵アンテナと、 干渉周波数格納部を更に有し、 前記機内信号受信検出部は、 前記受信機内で発生する信号を前記内蔵アンテナで受信
    する受信手段と、 前記受信手段によって受信した前記信号のうち前記干渉
    信号周波数を前記干渉周波数格納部に格納する格納手段
    からなり、 前記動作クロック制御部は、 前記受信機内で使用される前記クロック信号を発振する
    発振手段をさらに具備し、 前記選択された前記受信帯域に前記干渉周波数格納部を
    参照して得られた前記干渉信号周波数が含まれる時、前
    記クロック信号の周波数を変更する変更手段を有する請
    求項1に記載の干渉防止受信機。
  3. 【請求項3】 前記動作クロック制御部は、 前記選択された前記受信帯域に前記干渉信号周波数が含
    まれる時に、前記受信帯域に含まれる前記干渉信号周波
    数が前記受信帯域に含まれないように前記クロック信号
    の周波数を変更する周波数変更手段、 を具備する請求項1または2に記載の干渉防止受信機。
  4. 【請求項4】 前記動作クロック制御部は、 複数の信号を発生させることが可能な信号発生部と、 前記複数の信号は、互いに異なる周波数であって、 前記複数の信号のうちの1つの信号をクロック信号とし
    て発振する信号発振手段と、 前記選択された前記受信帯域に前記干渉信号周波数が含
    まれる時に、前記クロック信号の代わりに前記複数の信
    号のうち前記クロック信号とは異なる信号のうちの1つ
    を新たなクロック信号として発振する信号変更手段と、 を具備する請求項1または2に記載の干渉防止受信機。
  5. 【請求項5】 受信機において、 前記受信機内で発生する信号を受信する受信ステップ
    と、 前記受信ステップによって受信された前記信号のうち、
    前記受信機内で用いられているクロック信号の基本波お
    よび高調波であって、予め定められた値以上の強度を有
    する信号成分の周波数である干渉信号周波数を検出する
    検出ステップと、 外部信号を受信する受信帯域を設定する設定ステップ
    と、 前記設定された前記受信帯域に前記検出された前記干渉
    信号周波数が含まれる時、前記クロック信号の周波数を
    制御する制御ステップと、 からなる干渉防止方法。
  6. 【請求項6】 前記受信機の有する記憶領域内に干渉周
    波数格納領域を確保するステップと、 前記検出ステップによって検出した前記干渉信号周波数
    を前記干渉周波数格納領域に格納する格納ステップをさ
    らに具備し、 前記受信ステップは、 前記受信機内で発生する信号を前記受信機に内蔵されて
    いる内蔵アンテナで受信するステップからなり、 前記制御ステップは、 前記設定された前記受信帯域に前記干渉周波数格納領域
    を参照して得られた前記干渉信号周波数が含まれる時、
    前記クロック信号の周波数を変更するステップからなる
    請求項5に記載の干渉防止方法。
  7. 【請求項7】 前記制御ステップは、 前記設定された前記受信帯域に前記干渉信号周波数が含
    まれる時に、前記受信帯域に含まれる前記干渉信号周波
    数が前記受信帯域に含まれないように前記クロック信号
    の周波数を変更する周波数変更ステップ、 からなる請求項5または6に記載の干渉防止方法。
  8. 【請求項8】 複数の信号の発振が可能なクロック発振
    部を有する受信機において、 前記発振可能な複数の信号のうちの1つの信号をクロッ
    ク信号として発振する信号発振ステップをさらに具備
    し、 前記複数の信号は、互いに異なる周波数であって、 前記制御ステップは、 前記設定された前記受信帯域に前記干渉信号周波数が含
    まれる時に、前記発振可能な複数の信号のうち前記クロ
    ック信号と異なる信号のうちの1つを新たなクロック信
    号として発振する信号変更ステップと、 からなる請求項5または6に記載の干渉防止方法。
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