JP2938324B2 - Mca方式無線通信機 - Google Patents

Mca方式無線通信機

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JP2938324B2 JP28607793A JP28607793A JP2938324B2 JP 2938324 B2 JP2938324 B2 JP 2938324B2 JP 28607793 A JP28607793 A JP 28607793A JP 28607793 A JP28607793 A JP 28607793A JP 2938324 B2 JP2938324 B2 JP 2938324B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、親機と、その子機との
MCA方式無線通信により通信するコードレス電話装置
に係わり、より詳細には通常、親機、子機間の無線通信
時に発生しがちな接続できず、混信する、接続時間がか
かりすぎる、等の諸問題を改善するMCA方式無線通信
機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にコードレス電話機は電話回線に
接続された親機とその親機に無線通信回線によって接続
された子機とで構成されており、送信周波数は親機で3
80.2125MHz〜381.3125MHz、子機
で253.8625MHz〜254.9625MHz、
受信周波数は親機で253.8625MHz〜254.
9625MHz、子機で380.2125MHz〜38
1.3125MHzであり、この場合、親機、子機の各
受信回路は第1、第2の2つの局部発振器を持ったいわ
ゆるダブルコンバージョン方式を用いている。親機の第
1局部発振器は上側へテロダイン方式であり、第2局部
発振器は下側テロダイン方式である。また、子機の第1
局部発振器は第1、第2局部発振器ともに下側テロダイ
ン方式となっている。そして、それぞれ、親機、子機の
一対で通話チャネルを用いる。チャネルステップは1
2.5KHzで各89チャネルからなり、そのうち第4
6チャネルと第89チャネルを制御用チャネル、他チャ
ネルを通話チャネルとして割当られている。そして、そ
れぞれ1組の送信部と受信部とが組み込まれている。と
ころで、最近コードレス電話機の普及にともない近傍地
域に数台のコードレス電話機が配置されたり、1台の親
機の中に2台分の無線回線を持つ子機間通信型コードレ
ス電話機が登場してきた。このために、親機、子機とも
に受信時においては局部発信信号の高調波と、近傍地域
のコードレス電話機から発射される送信周波数信号(高
調波信号も含む)との周波数関係により発生する妨害信
号により接続できず、混信する、接続時間がかかりすぎ
る、等の諸問題がクローズアップされてきた。本発明は
これらの諸問題を解決するところにある。
【0003】図1は一般的なコードレス電話機の子機側
の無線受信回路部の構成を示したものである。図1にお
いて、1はアンテナ、2は無線受信回路15に入力され
る受信信号成分と送信回路からの送信信号成分を分離す
るためのアンテナ共用器、3は受信高周波信号のみを通
過させる第1バンドパスフィルタ(以下、第1B.P.
Fと略す)であり、ここでは主に妨害波を除去する。4
は第1高周波増幅器、5は前記受信高周波信号と電圧制
御発振器(以下、V.C.Oと略す)13からの第1局
部発振信号を注入することにより、その出力に第1中間
周波数信号(以下、第1IF信号と略す)を出力する第
1周波数混合器(以下、第1MIXと略す)、6は前記
第1IF信号のみを通過させる第2バンドパスフィルタ
(以下、第2B.P.Fと略す)であり、ここでは主に
妨害波を除去する。14はPLL12に対する周波数基
準信号を発生する基準発振器であるが、第2局部発振信
号の発振も兼用し出力する固定の温度補償水晶発振器
(以下、TCXOと略す)である。16は前記VCO1
3とこれらPLL12、TCXO14を含む周波数シン
セサイザ回路である。7はTCXO14からの第2局部
発振信号を注入することにより、その出力に第2中間周
波数信号(以下、第2IF信号と略す)を出力する第2
周波数混合器(以下、第2MIXと略す)。8は前記第
2IF信号のみを通過させる第3バンドパスフィルタ
(以下、第3B.P.Fと略す)であり主に隣接チャネ
ル妨害波を除去する。9は第2IF増幅器でありその出
力は端子10に出力され、図示しないコードレス電話セ
ット機器の復調回路に導かれる。
【0004】次に周波数シンセサイザ回路16の構成を
図2に示し説明する。11は図示しないコードレス電話
セット機器の制御回路からのチャネルデータを入力する
入力端子。12bはプログラマブルデバイダ、12aは
プリスケーラ、12cは位相比較器、12dはリファレ
ンスデバイダ、12eはローパスフィルタ(以下、L.
P.Fと略す)である。
【0005】次にその動作を説明する。まず通話チャネ
ルを指定するチャネルデータを入力端子11に入力する
と、プログラマブルデバイダ12bはプリスケーラ12
aで分周したVCO13の第1局部発振信号をさらにそ
の通話チャネルにあった分周比に設定しその分周出力を
位相比較器12cに出力する。位相比較器12cにはT
CXO14の周波数基準信号をリファレンスデバイダ1
2dで分周した周波数基準信号と、プログラムデバイダ
12bの分周出力が入力され位相比較される。そして、
この時、前記両者の信号に位相差がある場合には、その
位相差に応じた比較出力が発生されて、L.P.F12
eに送出される。L.P.F12eは位相比較器12c
からの出力を直流電圧に変換しVCO13に与える。V
CO13はその直流電圧に応じた第1局部発振信号を出
力するとともに、その一部をプリスケーラ12aを介し
て所定の周波数に分周する。そして、プリスケーラ12
aで分周された分周出力は前記プログラマブルデバイダ
12bの入力となり、周波数シンセサイザのループが形
成され、VCO13の第1局部発振信号は指定した通話
チャネルに対応した周波数にロックされて受信される。
【0006】次に無線受信回路15の動作を図1を用い
て説明する。まず、コードレス電話機が未使用で待ち受
け動作を行っている場合、子機はVCO13、PLL1
2、TCXO14からなる周波数シンセサイザ回路16
により、制御チャネルの受信を行い、親機からの着信を
待ち受けている。この時、親機からの送信信号が受信さ
れると、子機はセット機器内の制御回路が働き、チャネ
ルデータが端子11に与えられそのデータにより指定さ
れた通話チャネルへの移行を行う。
【0007】例えば、いま、あるコードレス電話機Aの
子機が制御チャネルである46チャネルを受信するため
に動作中の場合、受信高周波信号の380.7750M
Hz(x)に対し、PLL12はチャネル選択データに
よりVCO13を359.0750MHz(f1)に制
御する。そして、受信された前記受信高周波信号38
0.7750MHzとVCO13の第1局部発振信号3
59.0750MHzの2波を第1MIX5で混合し、
前記2つの周波数(x)と(f1)の差である信号を第
2B.P.F6で選択し21.7MHzの第1IF信号
を出力する。
【0008】次にこの第1IF信号とTCXO14の第
2局部発振信号21.25MHz(f2)とを第2MI
X7で混合し、前記2つの周波数第1IF信号21.7
MHzと第2局部発振信号(f2)の差である信号を第
3B.P.F8で選択し450KHzの第2IF信号を
出力する。以上のような関係より、入力される受信高周
波信号(x)と第2IF信号の450KHzとの周波数
関係は以下の数式で表される。
【0009】 第2IF信号=x−f1−f2
【0010】なお、第1IF信号及び、第2IF信号は
前述のようにPLL12の基準発振器であるTCXO1
4を利用して第2MIXの第2局部発振信号を作り出す
回路構成の場合、コードレス電話のチャネルステップで
ある12.5KHzの倍数に設定されている。
【0011】その動作を図2に示し説明する。コードレ
ス電話のチャネルステップが12.5KHzと定められ
ていることから、VCO13の第1局部発振信号は1
2.5KHzステップでチャネルを選択しなけばならな
い。この場合はリファレンスデバイダ12dが1/17
00固定に設定されており通常TCXO14の21.2
5MHzを1/1700倍して位相比較器12cに入力
する基準周波数12.5KHzを作り出している。一
方、VCO13の第1局部発振信号はプリスケーラ12
aおよびプログラムデバイダ12bにて分周され12.
5KHzを作り出す。そして、チャネル設定は入力端子
11にチャネルデータを入力してプログラムデバイダ1
2bの分周比を変えることにより実現できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のコードレス電話機では例えば、通話のために
制御しているコードレス電話機Aの1組の近傍に他のコ
ードレス電話機αが配置されたとした時に、コードレス
電話機Aが通話を開始すべくある1つの制御チャネルで
シーケンス動作(制御回路のCPUに事前に親機、子機
間の接続動作がプログラムされててそのプログラムに添
って順次動作を開始すること)をした場合に、前記シー
ケンス動作中のコードレス電話機は、それらの近傍地域
に存在するコードレス電話機から発射する送信周波数信
号の妨害を受けることになる。
【0013】例えば図3の如くコードレス電話機αが2
8チャネルで通話していて、コードレス電話機Aが46
チャネルで通話のために制御しようとすると、コードレ
ス電話機Aの子機はコードレス電話機αの28チャネル
からの発信信号のためにキャリアセンス回路が通話信号
ありと判断してしまい使えなくなる。つまり、コードレ
ス電話機αが28チャネルで通話中の場合に親機から発
射されている送信周波数信号は、380.5500MH
zであり、一方、その子機からは254.2000MH
zが発射されている。この時、近傍地域でコードレス電
話機Aが制御チャネルの46チャネルで制御したとする
と、前記コードレス電話機αの親機から発射された送信
周波数信号はコードレス電話機Aの子機に飛ぶ込み妨害
を与えてしまう。
【0014】つまり、46チャネルで制御中のコードレ
ス電話機Aの親機は同子機に対して380.7750M
Hzを発信し、それを受信した前記子機は受信高周波信
号380.7750MHzに対応する発信周波数信号2
54.4250MHzを発信する。が、この際に前記子
機はコードレス電話機αの親機が発射した妨害信号yを
受信してしまうので、妨害信号yと第1局部発振信号f
1、第2局部発振信号f2との関係より、第2IF信号
は225KHzとなり、これの第2次高調波は正規の第
2IF信号である450KHzと一致してしまうためコ
ードレス電話機Aは制御チャネルの46チャネルで制御
できないことになる。
【0015】そこで、使える制御チャネルは残りの89
チャネルのみとなる。そして、コードレス電話機Aの子
機のキャリアセンス回路(送信に先立ち使用する電波の
周波数が空き状態にあるかどうかについての判定を行
い、空き状態である場合のみ当該電話の周波数に対応す
る送信周波数の電波の発射を行い通信路を設定する回
路)は制御チャネルである46チャネルが使えないこと
を確認して制御チャネルである89チャネルへ移動する
指示をするが、その指示を受けてから移動するので時間
がかかってしまう。
【0016】また、図4の如くさらに他のコードレス電
話機βが17チャネル、35チャネル、41チャネル、
44チャネル、62チャネル、65チャネル、71チャ
ネルのいずれかで通話中だった場合に、制御チャネルで
ある89チャネルにおいても同様にキャリアセンス回路
は妨害信号のために通話信号ありと判断してしまい、コ
ードレス電話機Aの親機、子機間は制御チャネルふさが
りで通話不能となる。つまり、前述同様に17チャネル
では第2IFの第1次高調波が、35チャネルでは第2
次高調波が、同様に41,44,62,65,71チャ
ネルと順に第3,4,4,3,2次高調波が正規の第2
IF信号である450KHzと一致してしまうためであ
る。
【0017】以下、以下同様にこれらの妨害は発生し親
機の呼出音1〜2回過ぎてから子機の呼出音が鳴り出し
たり、子機が3〜5台設定できるタイプのコードレス電
話機のものはそれぞれの子機に対しての接続にはさらに
時間がかかることになる。また、留守録機能が付いてい
る場合等は、親機では呼出音が6回鳴って留守録モード
に移ろうとした時でも、子機側では2回しか呼出音が鳴
らないという不具合も生じてくる。
【0018】ここで、例えばコードレス電話機Aがある
制御チャネルで制御中に近傍するコードレス電話機αも
しくはβから発射される発信信号yを受信した時に、V
CO13の第1局部発振信号をf1、第2局部発振信号
をf2、それぞれ、VCO13とTCXO14で発生す
る高調波の次数をMとし、第2中間周波数信号をFif
2(=450KHz)とした場合に、
【0019】 Fif2=(y−f1−f2)・M −−−−−−−−−−−(1.1)
【0020】となる妨害信号yを避けることができな
い。
【0021】ここで、上記式(1.1)を基準にコード
レス電話機Aの子機および親機が制御中に受ける妨害チ
ャネルを一般式を導いて考察してみる。
【0022】子機が46チャネル制御中の場合、
【0023】妨害信号はy=380.2125MHz+
0.0125MHz(N−1)で表される。ここで38
0.2125MHzは1チャネルの受信周波数信号を表
し、Nはチャネル数を表す。
【0024】f1=359.0750MHz−−−−−
46チャネルの時の第1局部発振信号を表す。
【0025】f2=21.7MHz−Fif2−−−−
46チャネルの時の第2局部発振信号を表す。(21.
7MHz:第1中間周波数信号)
【0026】以上の条件を式(1.1)に代入すると、
【0027】 380.2125+0.01250(N−1)−359.0750−(21 .7−Fif2) ・M=Fif2 −−−−−−−−−−−−(1.2)
【0028】となり、次に式(1.2)を妨害を受ける
チャネルNで表すと、
【0029】 N=46+{(1−M)/M}・Fif2/0.0125 −−(1.3)
【0030】となる。ここで、Fif2/0.0125
=Pとおく(Pは通話チャネル間隔12.5KHzの整
数倍を表す定数)と、
【0031】 N=46+{(1−M)/M}・P −−−−−−−−−−−(1.4)
【0032】となり、妨害を受けるチャネルNは上記式
(1.4)で表されることになる。
【0033】また、子機が89チャネル制御中の場
合、
【0034】妨害信号は同様にy=380.2125M
Hz+0.0125MHz(N−1)で表される。
【0035】f1=359.6125MHz−−−−−
89チャネルの時の第1局部発振信号を表す。
【0036】f2は同様にf2=21.7MHz−Fi
f2−−−89チャネルの時の第2局部発振信号を表
す。
【0037】以上の条件を式(1.1)に代入すると、
【0038】 380.2125+0.01250(N−1)−359.6125−(21 1.7−Fif2) ・M=Fif2 −−−−−−−−−−(1.5)
【0039】となり、次に式(1.5)を妨害を受ける
チャネルNで表すと、
【0040】 N=89+{(1−M)/M}・Fif2/0.0125 −−(1.6)
【0041】となる。ここで同様に、Fif2/0.0
125=Pとおくと、
【0042】 N=89+{(1−M)/M}・P −−−−−−−−−−−(1.7)
【0043】となり、妨害を受けるチャネルNは上記式
(1.7)で表されることになる。
【0044】また、親機が46チャネル制御中の場
合、
【0045】妨害信号はy=253.8625MHz+
0.0125MHz(N−1)で表される。ここで25
3.8625MHzは1チャネルの受信周波数信号を表
し、Nはチャネル数を表す。
【0046】f1=276.1250MHz−−−−4
6チャネルの時の第1局部発振信号を表す。
【0047】f2=21.7MHz−Fif2−−−4
6チャネルの時の第2局部発振信号を表す。
【0048】以上の条件を式(1.1)に代入するが、
この親機の場合第1局部発振器は上側テロダイン方式で
あるので式(1.1)は、下記式(1.8)のように書
き替えられる。
【0049】 Fif2=f−y−f2 −−−−−−−−−−−−−−−−(1.8)
【0050】次に上記式(1.8)を基準に妨害チャネ
ルを同様に考察してみると、
【0051】 [276.1250−{253.8625+0.01250(N−1)}−( 21.7−Fif2)]M=Fif2 −−−−−−−−−−−−(1.9)
【0052】となり、次に式(1.9)を妨害を受ける
チャネルNで表すと、
【0053】 N=46−{(1−M)/M}・Fif2/0.0125 −(1.10)
【0054】となる。ここで同様に、Fif2/0.0
125=Pとおくと、
【0055】 N=46−{(1−M)/M}・P −−−−−−−−−−(1.11)
【0056】となり、妨害を受けるチャネルNは上記式
(1.11)で表されることになる。
【0057】また、同様に親機が89チャネル制御中
の場合、
【0058】妨害信号は同様にy=253.8625M
Hz+0.0125MHz(N−1)で表される。
【0059】f1=276.6625MHz−−−−−
89チャネルの時の第1局部発振信号を表す。
【0060】f2=21.7MHz−Fif2−−−8
9チャネルの時の第2局部発振信号を表す。
【0061】なお、前述同様に親機の場合第1局部発振
器は上側テロダイン方式であるので、以上の条件を式
(1.8)に代入すると、下記式(1.12)のように
なる。
【0062】 [276.6625−{253.8625+0.01250(N−1)}−( 21.7−Fif2)]・M=Fif2 −−−−−−−−−(1.12)
【0063】となる。ここで、同様にFif2/0.0
125=Pとおくと、
【0064】 N=89−{(1−M)/M}・P −−−−−−−−−−(1.13)
【0065】となり、妨害を受けるチャネルNは上記式
(1.13)で表されることになる。つまり、式(1.
11)および式(1.13)でMとPの条件によって妨
害を受けるチャネルN存在したときに妨害が発生するこ
とがわかる。本発明はこのような妨害を受けるチャネル
Nが存在しない条件を求めて高調波次数Mによる妨害を
本質的に排除できる回路を提供し、回路の簡易化を図る
ことを目的とするものである。
【0066】図1のブロックダイヤグラムでは第1B.
P.F3、第2B.P.F6、第3B.P.F8等を用
いて高調波次数Mを排除しているが、フィルタの帯域を
狭帯域にするのは実際上の限界がある。希望の受信高周
波信号をfd、妨害となる高周波信号をfuとすると、
第2B.P.F6の出力点ではfd/fu=10dB。
第3B.P.F8の出力点ではfd/fu=50dB程
度が一般的なレベルである。そして、これ以上に性能を
上げることは、前記両B.P.F6,8のバラツキ等を
考慮すると不可能となっている。
【0067】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに本発明は、通話チャネルがQHz間隔で設定されて
おり、各通話チャネルの搬送周波数がQHzの整数倍に
設定されているMCA通信方式に用いる無線通信機にお
いて、受信回路の中間周波数が、Qの整数倍であり、そ
の整数Pが5以上であって、かつ2の倍数および3の倍
数を除いたもの、であることを特徴とするMCA方式無
線通信機の中間周波数を提案するものであり、前記MC
A方式無線通信機は、受信高周波信号と第1局部発振信
号とを入力して第1中間周波数信号を出力する第1周波
数混合器と、前記第1局部発振信号を出力する電圧制御
発振器と、その電圧制御発振器の発振周波数を制御する
PLLと、前記第1中間周波数信号と第2局部発振信号
とを入力して第2中間周波数信号を出力する第2周波数
混合器と、その第2周波数混合器に前記第2局部発振信
号を与えるとともに、前記PLLに周波数基準信号を与
える基準発振器とを備え、前記第1中間周波数が前記第
2中間周波数信号の周波数とともに通話チャネルQHz
のP倍数であることを特徴とする請求項1におけるMC
A方式無線通信機、又、前記第1中間周波数信号および
第2中間周波数信号がともに前記Pの整数倍であること
を特徴としたものである。
【0068】
【作用】上記技術的手段はつぎのように作用する。第1
MIXで第1局部発振信号(f1)と、第2MIXで第
2局部発振信号(f2)と、入力された妨害信号(y)
とを周波数混合することにより発生する信号、
【0069】 Fif2=(y−f1−f2)・M
【0070】N=S±{(1−M)/M}・P−−−−
−−−−−−この場合P=Fif2/0.0125とな
る。Sは正規受信チャネル。Nは妨害チャネル(S≠
Nの時)。
【0071】は、Pの倍数でありMが5以上であって2
の倍数および3の倍数を除いたため、高調波次数M、通
話チャネル間隔である12.5KHzのPに条件をつけ
ない従来の回路に比べ、発生する妨害信号の周波数成分
を出力しないので受信高周波信号を選択するろ波手段に
必要な減衰特性を有する。
【0072】
【実施例】以下、本発明は図2に示すPLL12のリフ
ァレンスデバイダ12dの分周比を、従来の1/170
0に対し、1/1699にしたものであり、他は従来例
と同じである。
【0073】そこで、前述〜で得られた式(1.
4)、(1.7)、(1.11)、(1.13)に基づ
いて正の整数となるMが存在しない範囲を調べてみる
と、
【0074】 N=S±{(1−M)/M}・P −−−−−−−−−−−(1.14)
【0075】(Sは制御チャネルを表す)となり、その
範囲を具体的に計算すると下記の表1の如く表される。
【0076】
【表1】
【0077】 上記 表1より考察するとM=2で妨害され
ないためのPは、1、3、5、7、9、11、・・・と
なり、つまりPは2の倍数を除けばよいことになり、ま
た、M=3で妨害されないためのPは、1、2、4、
5、7、8、10、11、・・・となり、Pは3の倍数
を除けばよいことになる。また、M=4で妨害されない
ためには、同様にPは4の倍数を除けばよいことになる
が、これはM=2の倍数と考えられるので省略できる。
以降、M=5,M=6,M=n等の高調波次数も考えら
れるが、M=5以降の高次の高調波次数は減衰するので
実用上はほとんど問題が無くなり無視できる。
【0078】 次に上記構成による動作について説明す
る。上記構成においてPLL12の動作は従来例と同じ
である。ところで、リファレンスデバイダ12dを従来
の1/1700から1ステップ分周比を下げた1/16
99に設定し、PLL12の基準発振器であるTCXO
14の周波数基準信号を従来例の21.25MHzから
1ステップの12.5KHz減し21.2375MHz
としリファレンスデバイダ12dに入力してやると、そ
の周波数基準信号は1/1699倍され12.5KHz
が従来例と同じように位相比較器12cに出力され、位
相比較器12cの基準周波数12.5KHzを作り出
す。それ以降も従来例と同じく動作し第2IF信号は2
1.7MHzとなる。ところで、第2局部発振信号は基
準発振器であるTCXO14の周波数基準信号を共用し
ているところから、同様に第2局部発振信号も21.2
5MHzから12.5KHz減され21.2375MH
zになる。そして、第2MIX7に与えられる。第2M
IX7に21.2375MHzの第2局部発振信号が与
えられると第2IF信号は従来例の450KHzから1
2.5KHz増した462.5KHzとなる。そして、
第2IF信号の462.5KHzは12.5KHzの3
7倍にあたる周波数となりVCO13、PLL12、T
CXO14からなる周波数シンセサイザ回路16により
周波数ロックされ受信される。
【0079】 この場合つまり第2信号を従来の450K
Hzから462.5KHzに変えた場合に妨害を与える
受信高周波信号は、231.25KHzの第2次高調波
信号154.166KHzの第3次高調波信号、そし
て、115.625KHzの第3次高調波信号となる
が、この受信システムでは妨害信号によって作られる第
2IF信号も12.5KHzの倍数なので、これらから
得られた信号は該当しなくなる。すなわち、該当する妨
害周波数信号が存在しなくなる。したがって、妨害信号
によるキャリアセンス回路の誤信号検出は起こらないと
いうことになる。以上の結果より第2IF信号は12.
5KHzの自然数倍であることになるが、その自然数は
1、2、3、4、および2、3の倍数を除いたものにな
る。(4以下ではキャリアセンス回路で信号ありと判断
されるレベルの妨害が生じるが、5以上ではこの妨害の
レベルが小さいために悪影響が無い)
【0080】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、第2IF信号を12.5KHzの整数倍にし、その
整数が5以上であってかつ2の整数および3の整数を除
いた周波数に設定すると、妨害信号を受信しその妨害信
号が第2IF信号に変換されても12.5KHzの倍数
とならない。したがって、第2IF信号の12.5KH
zの倍数に一致しないので、妨害信号による影響を受け
てキャリアセンス回路の誤検出や混信等の発生は起こら
ないという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】MCA方式無線通信機等のコードレス電話機子
機側の無線受信回路部の従来例および本発明の一実施例
の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】周波数シンセサイザの回路図である。
【図3】従来例の28チャネル通話中に近傍する46チ
ャネル制御中のコードレス電話機の送受信関係を表した
概念図。
【図4】従来例の62チャネル通話中に近傍する89チ
ャネル制御中のコードレス電話機の送受信関係を表した
概念図。
【符号の説明】
1 アンテナ 5 第1周波数混合器(第1MIX) 7 第2周波数混合器(第2MIX) 10 第2IF信号の出力端子 11 チャネルデータの入力端子 12 PLL 13 電圧制御発振器(VCO) 14 基準発振器(TCXO) 16 周波数シンセサイザ回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通話チャネルがQHz間隔で設定されて
    おり、各通話チャネルの搬送周波数がQHzの整数倍に
    設定されているMCA通信方式に用いる無線通信機にお
    いて、受信回路の中間周波数が、Qの整数倍であり、そ
    の整数Pが5以上であって、かつ2の倍数および3の倍
    数を除いたもの、であることを特徴とするMCA方式無
    線通信機。
  2. 【請求項2】 前記MCA方式無線通信機は、 受信高周波信号と第1局部発振信号とを入力して第1中
    間周波数信号を出力する第1周波数混合器と、 前記第1局部発振信号を出力する電圧制御発振器と、 その電圧制御発振器の発振周波数を制御するPLLと、 前記第1中間周波数信号と第2局部発振信号とを入力し
    て第2中間周波数信号を出力する第2周波数混合器と、 その第2周波数混合器に前記第2局部発振信号を与える
    とともに、前記PLLに周波数基準信号を与える基準発
    振器とを備え、 前記第1中間周波数が前記第2中間周波数信号の周波数
    ともに通話チャネルQHzのP倍数であることを特徴と
    する請求項1におけるMCA方式無線通信機。
  3. 【請求項3】 前記第1中間周波数信号および第2中間
    周波数信号がともに前記Pの整数倍であることを特徴と
    する請求項1または請求項2におけるMCA方式無線通
    信機。
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