JP2000068824A - Pll制御装置、pll制御方法およびリミッタ - Google Patents

Pll制御装置、pll制御方法およびリミッタ

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JP2000068824A
JP2000068824A JP10235185A JP23518598A JP2000068824A JP 2000068824 A JP2000068824 A JP 2000068824A JP 10235185 A JP10235185 A JP 10235185A JP 23518598 A JP23518598 A JP 23518598A JP 2000068824 A JP2000068824 A JP 2000068824A
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amplitude
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control signal
limiter
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Noboru Kawada
昇 川田
Takashi Kako
尚 加來
Takeshi Asahina
威 朝比奈
Toru Ogawa
透 小川
Hideo Miyazawa
秀夫 宮澤
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Fujitsu Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/085Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
    • H03L7/091Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal the phase or frequency detector using a sampling device
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
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    • H03L7/093Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal using special filtering or amplification characteristics in the loop

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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、例えばモデムのような伝送装置など
におけるPLL (PhaseLocked Loop)の制御方法に関
し、電圧制御発振器に入力する制御信号の振幅が急激に
変化することによる電圧制御発振器出力の一時的な停止
発生を防止することを目的とする。 【構成】PLL部24出力端に、PLL部24出力の振
幅を制限するリミッタ29を設け、リミッタ29出力を
電圧制御発信器(VCXO)27に入力する。リミッタ
29は、その入力信号と出力信号との差分を求め、差分
値が予め定められた制限値を超える場合にはリミッタ2
9出力の変化分を制限値に制限する。差分値が制限値を
超えない場合には、出力の変化分を差分値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばモデムのよ
うな伝送装置などにおけるPLL(Phase LockedLoop)
制御装置および制御方法に関する。また、本発明はリミ
ッタに関する。以下、モデムをはじめとする伝送装置に
関して説明を行う。しかし、特に詳細な説明は行わない
が、例えば磁気ディスク装置などのようにPLL制御が
行われる装置であれば、本発明は適用可能である。
【0002】
【従来の技術】電話回線や専用回線、あるいはメタリッ
ク回線を使用してデータを伝送するために、モデムが広
く用いられている。このうち、メタリック回線用モデム
は伝送速度の高速化が近年著しく、数Mbpsのデータ
レートが実現されている。このような数Mbpsという
データレートを実現するための機能の一つとして、高精
度のPLL回路が必要であり、重要となってくる。
【0003】図5は、回線を介して対向する親局モデム
と子局モデムとを図示した図である。それぞれのモデム
は、端末装置(DTE)に接続される。親局側モデムは
DTEから送信タイミング信号ST1を受信し、ST1
に基づいて回線にデータを送信する。子局側モデムで
は、親局側モデムから送信される受信信号からタイミン
グ成分を抽出して、自身の動作を抽出されたタイミング
信号に同期させるようにして通信を行っている。タイミ
ング信号に動作を同期させるために、従来よりPLL回
路が用いられている。
【0004】PLL回路は、受信した情報から抽出され
たタイミング信号の位相/周波数の制御を行うものであ
る。従来の電話回線用モデムや専用回線用モデムでは、
PLL回路はDSP(Digital Signal Processor)で実
現されていた。しかし、PLL制御がDSPの1マシン
サイクル単位でしか行うことができないため、数Mbp
sというデータレートを実現する場合にはジッタが大き
くなってしまい、PLL回路をDSPで構成することが
困難であった。
【0005】PLL回路のジッタを小さくする方法の一
つとして、電圧制御水晶発振器(VCXO)を使用する
という考え方がある。図6は、VCXOを用いた子局側
モデム受信部の機能ブロック図を図示した図面であり、
特にPLL制御に関連する部分を抜き出している。受信
された信号はアナログ信号であるため、A/Dコンバー
タ21によりアナログ信号からデジタル信号に変換さ
れ、復調部22により復調処理が実行される。続いて、
タイミング抽出部23にて復調された信号よりタイミン
グ成分が抽出される。
【0006】PLL部24は、タイミング抽出部23に
より抽出されたタイミング信号と、モデム自身のクロッ
ク成分との位相/周波数のずれを判別し、判別されたず
れ分を補正するための信号を出力する。PLL部24よ
り出力された信号は、D/Aコンバータ25によりデジ
タル信号からアナログ信号へと変換される。ここで、復
調部22〜PLL部24はDSPにより構成される。
【0007】D/Aコンバータ25によりアナログ信号
に変換された信号は、高周波のノイズ成分を除去するた
めのLPF(低域フィルタ)26を介してVCXO27
に入力する。VCXO27は、PLL部24から受信し
た信号に基づいて、発振信号の位相/周波数を制御して
分周回路28に出力する。分周回路28は、VCXO2
7から発振された信号を分周し、モデム各部に供給す
る。分周回路28により分周された信号は、A/Dコン
バータ21のサンプリング信号として用いられる。
【0008】VCXO27は発振信号の位相を連続的に
(アナログ的に)変化させることができるため、DSP
によりPLL回路を構成する場合と比較してジッタを小
さくすることができる。そのため、数Mbpsという高
速なデータレートを実現するモデムに適用するPLL回
路は、図6に図示されるような回路を用いることが好ま
しい。
【0009】また、図7は親局側モデムのPLL部を図
示した図面である。親局側モデムも、DTEから受信す
るST1に自身の動作を同期させる必要がある。図7に
図示されたモデムでは、位相比較部31にて受信したS
T1を自身のクロックの位相と比較する。その結果によ
り、PLL部32がVCXO35を制御するための制御
信号を出力する。そして、D/Aコンバータ33により
制御信号がアナログ信号に変換され、LPF34を介し
てVCXO35に制御信号が供給される。
【0010】VCXO35では、受信した制御信号に基
づいて出力周波数を制御する。VCXO35出力は、分
周回路36により分周され、各回路にクロック信号とし
て供給される。また、分周回路36出力は位相比較部3
1にて受信したST1と位相が比較される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなP
LL部を用いた場合には、以下のような問題が発生する
可能性がある。VCOXの特性として、出力信号の周波
数を制御するためにVCXOに入力する制御信号の値を
急変させると、VCOXの出力が不安定となり、極端な
場合にはVCXO出力が瞬間的に停止してしまうという
問題がある。
【0012】モデムの場合を考えると、子局モデムの場
合には、親局側モデムでの電源断や回線異常により信号
を受信することができず、結果タイミング信号を抽出で
きないような場合に、VCXOの制御信号の値が急変す
る。また、親局側モデムの場合には、DTEの電源断
や、ST1−PLLの引き込み時にVCXOの制御信号
の急変が発生する。いずれのケースでも、モデムではタ
イミング信号が抽出できない、いわば異常な状態にある
ため、VCXOの制御信号を急激に変動させようと動作
してしまう。
【0013】図8Aは、PLL部24から出力されるV
CXOの制御信号の状態を図示した図面である(図6図
示、D/Aコンバータ出力も実質同一波形である)。
ここで、VCXO27の制御信号は0〜5Vの範囲で変
動するものとする。図示aの時点で対向モデムの電源断
/回線異常が発生すると、モデム(PLL部)はVCX
O27の制御信号を図示するように急激に変動させてし
まう。
【0014】図8Bは、LPF26出力波形を図示した
図面である(図6図示)。PLL部24から出力され
た制御信号は、LPF26の時定数に応じてある程度な
だらかに変化しつつ、VCXO27に入力するが、LP
F26でVCXO27が許容できる変動幅を吸収しきれ
ない場合には、VCXO27出力が瞬間的に停止してし
まう(図8C、図6図示の信号)。
【0015】VCXO出力が停止した場合、分周回路以
降の回路の動作が異常となってしまい、通信が不可能と
なるなどの障害を引き起こす。この問題を解決するため
の一手法として考えられるのが、LPFの時定数を大き
くすることである。図8Bの点線は、LPF26の時定
数を実線に図示された時定数よりも大きくした場合のL
PF26出力を図示している。この場合には、LPF出
力を図示実線の場合と比較してなだらかにすることがで
き、VCXO27が許容できる変動幅に制御信号の変動
を抑えることも可能となる。
【0016】しかし、LPF26は簡易のCR回路で構
成されている。これらの回路素子、特にCは部品毎の特
性のばらつきが非常に大きいため、部品のばらつきを考
慮するならば、LPFの時定数はVCXOの制御信号の
変動幅を許容範囲内に抑えるために要求される値より
も、ある程度大きい値を設定して設計する必要がでてく
る。これは、部品のばらつきにより、LPFの時定数が
所望の値よりも小さくなってしまう可能性もあるためで
ある。
【0017】しかし、この場合にはLPFの時定数の設
計値が必要最小限の値よりも大きくなることで、実質的
にVCXOの制御信号に遅延を発生させるという結果を
招いてしまう。特に、部品の状況によってはLPFの時
定数が必要以上に大きくなってしまい、遅延時間が更に
増大してしまうケースもおこり得る。VCXOの制御信
号に遅延が発生すると、遅延部VCXOの制御が遅れ、
速やかなPLL制御を実現することができなくなるた
め、PLL制御自体に問題が発生する可能性がでてきて
しまう。そのため、LPFの時定数を大きくとるという
対策は、VCXOの出力を瞬間的に停止させないための
対策としては有効ではあるものの、モデムのPLL制御
全体を考えた場合には、有効な対策とはなり得ないこと
が判る。
【0018】本発明は、上記のような問題に鑑み、VC
XO出力が瞬間的に停止するような事態を招くことな
く、安定したPLL制御を行うことができるPLL制御
方法、伝送装置を実現することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明では電圧制御発振器を制御する制御信号
の振幅を制限するリミッタを設ける構成を採用してい
る。本リミッタでは、リミッタから出力される信号の振
幅値と、入力する制御信号の振幅値とを比較し、入力制
御信号の振幅値が出力信号の振幅値に対して予め設定さ
れた制限値を超えているか否かを判別している。
【0020】出力信号の振幅に対する入力制御信号の振
幅が、前記制限値を超えていると判別された場合には、
前記出力信号の振幅は、比較時点の振幅に対して前記制
限値を増減させた振幅に制限される。一方、出力信号の
振幅に対する入力制御信号の振幅が、前記制限値を超え
ていないと判別された場合には、前記出力信号の振幅
は、比較時点の振幅に出力信号と入力制御信号の振幅の
差分を増減した値となる。
【0021】リミッタにこのような機能を持たせること
によって、電圧制御発振器に入力する制御信号の変動幅
を抑えることができ、制御信号の振幅が急激に変化する
ことによる電圧制御発振器の不具合(瞬間的な出力停止
等)が発生するという問題を防ぐことができる。特に、
前記した出力信号と入力信号との振幅の比較は、所定の
時間間隔で行うようにしてもよい。
【0022】前記した制限値と、比較の間隔とを適当に
選択することで、電圧制御発振器の制御信号の時定数を
必要に応じた値に設定することが可能となる。特に、こ
のリミッタの機能をデジタル処理により実現する。これ
は、PLL制御がDSPなどでデジタル処理により実行
されている場合に都合が良い。リミッタ処理もデジタル
処理で行うことによって、ハードの変更を行わずとも、
ファームウェアの書き替えのみで対応が可能となる。D
SPなどに処理の余裕があるのであれば、従前のモデム
などの装置に対しても本発明を十分適用することは可能
である。
【0023】また、リミッタ機能がデジタル的に実現さ
れることにより、従来のLPFのようなアナログ回路で
発生する、部品のバラツキに起因する時定数のばらつき
や、制御信号の遅延といった問題も防止することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態が適
用される装置の例であるモデムの一般的な内部構成を示
す図面である。モデム10は、大きく受信部11と送信
部12とに分けられる。なお、図示左側が回線側に、図
示右側がDTE側に相当する。回線から受信したアナロ
グ信号は、A/D変換器111によりデジタル信号に変
換される。続いて、線路等化器112により線路等化さ
れた信号は、復調部113にて復調される。復調部11
3から出力された信号は、ロールオフフィルタ(RO
F)114、自動利得制御部(AGC)115、等化器
(EQL)116を介してDTE側に出力される。
【0025】一方、復調部113から出力された信号
は、キャリア検出部(CD)117へ送られ、キャリア
の有無が検出される。続いて、キャリア検出部117か
ら出力される信号が、タイミング抽出部(TIM)11
8に入力し、タイミング成分が抽出される。そして、タ
イミング抽出部118により抽出されたタイミング信号
に基づいて、クロック生成部119でクロック信号が生
成される。クロック生成部119で生成されたクロック
信号は、各部に供給される。図示された例では、クロッ
ク信号はA/D変換器111に供給され、サンプリング
クロックとして使用される。
【0026】一方、送信部では、DTEから受信した信
号に対して論理処理部124にて論理処理を施し、変調
部123で変調する。続いてロールオフフィルタ122
を通した後、回線へ送出するためにD/A変換器121
でデジタル信号からアナログ信号に変換する。図2は、
本発明の一実施形態による子局側モデムの受信部を図示
した機能ブロック図であり、図6と同様に特にPLL制
御に関連する部分を抜き出している。また、図6に示さ
れた符号と同じ符号が付された部分は、図6と同等の機
能を持っている。以下、本実施形態について図面を用い
て説明する。
【0027】本実施形態では、PLL部24の後段にリ
ミッタ29が設けられている。このリミッタ29は、P
LL部24から出力されD/Aコンバータ25に書き込
まれる制御信号の値をデジタル的に制限するものであ
り、制御信号の値(変動幅)が所定の値を超えると、リ
ミッタ29の出力は一定値に保持される。以下、リミッ
タの動作詳細を説明する。
【0028】図3Aは、図8Aと同様にPLL部24か
ら出力される制御信号の変化を図示しており、図示a
の時点で対向モデムの電源断が発生したものとする。こ
の場合、対向モデムからの信号が受信できず、タイミン
グ成分の抽出もできなくなることから、PLL部24で
は制御信号をaの時点で0Vから5Vに急激に変動させ
ようと動作する。
【0029】図3Bは、図3Aに図示された制御信号を
受けてリミッタ29から出力される信号' を図示する
ものである。リミッタ29は、所定時間毎に、出力信号
の振幅に対する入力信号の振幅を判別し、出力信号振幅
に対する入力信号振幅の変動幅(より具体的には、出力
信号と入力信号との差分値)が所定値を超える場合に
は、出力信号の変動幅を前述した所定値に制限する機能
を備える。言い換えれば、このような場合には、振幅判
別時点での出力信号の振幅に、所定値を加える、あるい
は差し引いて出力する。
【0030】図3Bに基づいて更に詳細に説明する。図
示a以前の段階では、制御信号の値は0Vであるため、
リミッタ29から出力される信号も0Vである。ここ
で、図示aの時点で制御信号が0Vから5Vに急激に変
動する。すると、リミッタ29ではその時点で出力され
ていた信号の振幅と、入力される信号の振幅とが対比さ
れる。そして、出力信号に対する入力信号の振幅(両者
の差分値)が図示cを超えていた場合には、リミッタ2
9は出力信号の振幅をcに制限する。ここで、cを制限
値とする。
【0031】例えばcを1.5Vとすると、リミッタ2
9は入力信号の振幅と出力信号の振幅の差が1.5Vを
超えているかどうかを判別し、両者の差が1.5Vを超
えている場合には出力信号の変動幅を1.5Vに制限す
る。続いて、予め設定された時間bが経過すると、リミ
ッタ29はその時点での出力信号振幅に対する入力信号
振幅を改めて判別する。図3B図示a’の時点では、入
力信号は5Vのままである。これに対し、その時点での
リミッタからの出力信号の振幅は、上記説明した通り
1.5Vである。入力信号と出力信号との振幅の差は
3.5Vであり、その時点のリミッタ29の出力信号振
幅に対して1.5V以上の差がある。このような場合に
は、リミッタ29はa’の時点での出力信号(振幅1.
5V)を、更に1.5Vだけ増加し、3.0V(=2
c)の振幅を持つ信号として出力する。
【0032】リミッタ29では、時間bが経過する毎に
順次上記の処理を実行する。図3Bの状態で更に説明す
ると、a''の段階でのリミッタ29の出力は3c=4.
5Vとなる。一方、制御信号の振幅は5Vが維持されて
いるため、両者の差は0.5Vとなる。このような場合
には、リミッタ29は出力信号の振幅の変動幅に制限を
加えることなく、出力信号振幅と入力信号振幅の差分、
出力信号の振幅を変動させる。図3Bのa''の場合に
は、その時点での出力信号振幅4.5Vに0.5Vを加
えた5Vの振幅を持つ信号として出力する。
【0033】これ以降は、入力信号の振幅が変動しない
限り、リミッタ出力信号の振幅も変化しない。本実施形
態のリミッタ29は入力信号の絶対値での振幅制限を行
うものではなく、前回出力した値に対する相対的なリミ
ッタ処理を行っている。そして、本実施形態では、リミ
ッタ29を用いて、図8Bに点線で図示された、時定数
を大きく取ったLPFの機能をリミッタに持たせるよう
にしている。リミッタ29はDSPにより構成されてお
り、デジタル的に動作するので、アナログ回路で構成さ
れるLPFのように部品のばらつきによって時定数が変
化するということはない。そのため、VCXO27の制
御信号の時定数を、最適な時定数に設定することが可能
となり、VCXO27の出力停止の問題と、制御信号の
遅延の問題とを同時に解決することができる。
【0034】ここで、時定数を変更するためには、図3
Bのc及びbの値を適宜変更すればよい。振幅の変動幅
cと時間bとの大小関係により、時定数を大きくも小さ
くもすることができる。そしてこの時定数は、VCXO
の出力停止の問題が発生せず、且つ制御信号の遅延が発
生しない適当な値を、装置の種別や装置が使用される環
境等に合わせて設定される。
【0035】ここで、特にリミッタの機能をDSPなど
を用いて、デジタル処理で実現している。そのため、図
6に図示された従来のモデムに対してハードウェアの変
更を施す必要がない。リミッタ機能は全てファームウェ
アにより実現しているため、図6のモデムにリミッタ機
能を実現するためのファームウェアを搭載するだけで、
それまで使用していたモデムに本実施形態のリミッタ機
能を従来のモデムに付加することができる。
【0036】また、時定数の設定も、単にファームウェ
アを書き替えるだけで実行可能である。このような簡易
な作業を行うだけで、同一モデムのリミッタの時定数
を、必要に応じて可変することが可能となる。図3C
は、図3Bに図示されたリミッタ29の出力信号が入力
されたLPF26の出力信号波形である。本実施形態の
LPF26も時定数を持つため、出力信号はなだらかな
波形となる。ここで、図8Bに図示された波形(実線)
と比較する。それぞれの図面のLPF26の時定数が同
一である場合、図3Cの方が入力する制御信号がリミッ
タ29の機能によりゆっくり変化するため、LPF26
の出力も図8Bの実線の場合と比較してなだらかとなっ
てくる。つまり、時定数が同一であっても、図3Cのケ
ースの方がVCXO27に入力する制御信号の変動幅を
小さくすることができる。
【0037】また、図3CのLPF26の出力は、図8
Bで点線で図示された、時定数を大きくとったLPF2
6よりも制御信号の遅延が少ない。そのため、PLL制
御を図8B図示点線の例よりもより速やかに実行するこ
とができる。図3DはVCXO27から出力される信号
波形を図示している。VCXO27に入力する制御信号
の変動幅は、リミッタ29の作用によりVCXO27が
正常動作するための許容範囲以下に抑えられるため、図
3Dの例ではVCXO27の出力が停止しない。そのた
めに、分周回路28(図1ではクロック発生回路)以降
のモデム各部の動作が異常となることはなく、安定した
通信動作を実現することができる。
【0038】このように、本実施形態をモデムに適用す
ることで、VCXO出力の瞬間的な停止という問題を解
決することができる。そのため、PLL制御にVCXO
を使用することが可能となるので、PLL制御のジッタ
を小さくすることが可能となり、結果として数Mbps
というデータレートでデータを伝送する高速モデムに適
用可能な、高精度なPLL制御を提供することができる
ようになる。上記した実施形態は、本発明を子局側モデ
ムに適用した例であるが、親局側モデムでのST1−P
LL制御(外部送信タイミング同期)にも適用すること
が当然可能である。
【0039】図4は、本発明の他の実施形態によるモデ
ムのPLL制御に関連する部分を抜き出したブロック図
であり、特に親局側モデムを図示している。図4の場合
にも、PLL部32の後段にリミッタ37が設けられて
いる。基本的な動作は図2のモデムと同様であるため特
に詳述はしないが、親局側モデムに入力するST1が途
切れるような事態が発生した場合でも、VCXO35出
力が瞬間的にせよ停止するという事態を防ぐことができ
る。なお、本実施形態はモデムに対して適用した例を説
明したが、これ以外の装置であっても、PLL制御が行
われるのであれば本発明を適用することは当然可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用される装置例(モデ
ム)。
【図2】一実施形態による子局側モデムの受信部構成。
【図3】図2に図示された子局モデム各部の出力信号波
形を示す図。
【図4】その他の実施形態によるモデムの構成を示す
図。
【図5】回線に対向して配置されるモデムの接続例を示
す図。
【図6】子局モデムの受信部の構成を示す図。
【図7】親局モデムのPLL部の構成を示す図。
【図8】図6に図示されたモデム各部の出力信号波形を
示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝比奈 威 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 小川 透 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 宮澤 秀夫 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5J106 AA04 CC01 CC21 CC38 CC47 CC52 DD04 KK12 KK20 KK29 5K047 AA10 GG09 GG10 GG11 MM37 MM46 MM50 MM62 MM63

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号からタイミング成分を抽出するタ
    イミング抽出部と、 前記抽出されたタイミング成分の位相および/または周
    波数に応じて自身のクロック信号の位相および/または
    周波数を制御する制御信号を出力するPLL部と、 前記制御信号が入力するとともに、その振幅に応じて出
    力信号の振幅を制限して出力するリミッタ部と、 前記リミッタ部から出力された制御信号に基づいて、出
    力信号の周波数を制御する電圧制御発振器と、を備え、 前記リミッタ部は、入力する制御信号の振幅が、前記出
    力信号の振幅に対して予め設定された値以上変動してい
    る場合、前記出力信号の振幅を前記設定された値に制限
    して出力することを特徴とする、PLL制御装置。
  2. 【請求項2】入力するタイミング信号と、自身のクロッ
    ク信号との位相を比較する位相比較部と、 前記位比較部による位相比較結果に応じて、クロック信
    号の位相および/または周波数を制御する制御信号を出
    力するPLL部と、 前記制御信号が入力するとともに、その振幅に応じて出
    力信号の振幅を制限して出力するリミッタ部と、 前記リミッタ部から出力された制御信号に基づいて、出
    力信号の周波数を制御する電圧制御発振器と、を備え、 前記リミッタ部は、入力する制御信号の振幅が、前記出
    力信号の振幅に対して予め設定された値以上変動してい
    る場合、前記出力信号の振幅を前記設定された値に制限
    して出力することを特徴とする、PLL制御装置。
  3. 【請求項3】入力するタイミング信号に応じて自身のク
    ロック信号の位相および/または周波数を制御する制御
    信号を出力するPLL部と、 前記制御信号が入力するとともに、入力する制御信号の
    振幅に応じて出力信号の振幅を制限して出力するリミッ
    タ部と、 前記リミッタ部から出力された制御信号に基づいて、出
    力信号の周波数を制御する電圧制御発振器と、を備え、 前記リミッタ部は、入力する制御信号の振幅が、前記出
    力信号の振幅に対して予め設定された値以上変動してい
    る場合、前記出力信号の振幅を前記設定された値に制限
    して出力することを特徴とする、PLL制御装置。
  4. 【請求項4】入力するタイミング信号に応じて自身のク
    ロック信号の位相および/または周波数を制御する制御
    信号を出力し、 前記制御信号の振幅値を制限し、 前記振幅値が制限された制御信号に応じて電圧制御発振
    器の出力周波数を制御するPLL制御方法であり、 前記制御信号の振幅値を制限する手段にて、入力する制
    御信号の振幅値と、前記制限手段出力信号の振幅値とを
    比較し、 前記比較の結果、入力制御信号振幅値の前記出力信号振
    幅値に対する変動幅が、予め設定値された制限値を超え
    る場合には、前記出力信号を前記制限値分増減して出力
    し、 入力制御信号振幅値の前記出力信号の振幅に対する変動
    幅が、前記設定値を超えない場合には、前記出力信号を
    前記変動幅分増減して出力することを特徴とする、PL
    L制御方法。
  5. 【請求項5】入力信号の出力を制限して出力するリミッ
    タにおいて、 入力信号と出力信号との振幅を比較し、 両者の差分値が予め設定される制限値を超える場合に
    は、前記入力信号に前記制限値部を増減させて出力し、 両者の差分値が前記制限値を超えない場合には、前記入
    力信号に前記差分値を増減させて出力することを特徴と
    する、リミッタ。
  6. 【請求項6】前記リミッタにおいて、 前記入力信号と出力信号との振幅の比較は、予め設定さ
    れた時間間隔毎に行われることを特徴とする、請求項5
    記載のリミッタ。
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