JP2000068458A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2000068458A JP10237366A JP23736698A JP2000068458A JP 2000068458 A JP2000068458 A JP 2000068458A JP 10237366 A JP10237366 A JP 10237366A JP 23736698 A JP23736698 A JP 23736698A JP 2000068458 A JP2000068458 A JP 2000068458A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変造不可能な任意の固有識別番号を有する半
導体装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 本発明の半導体装置においては、デバイ
ス固有の識別番号をプログラムする固有識別番号構成回
路1000を備える。固有識別番号構成回路1000
は、各々が1ビットの信号を出力する複数の基本回路1
00a〜100dを含む。基本回路100a〜100d
のそれぞれは、ヒューズを備える。ウェハテストで良品
とされたデバイスのそれぞれに対して、レーザートリマ
ーを用いて、ヒューズのトリミング処理を行なう。パッ
ケージ内部に密封することにより、固有識別番号は、変
造不可能となる。なお、個々の固有識別番号は、インタ
フェース回路50を介して、必要時に読出しが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
当該半導体装置の製造方法に関し、特に、半導体装置を
特定するための変造不可能な任意の固有識別番号を製造
段階でプログラムすることができる半導体装置および当
該半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、デバイスパッケージ毎に、デ
バイス(またはデバイスを組込んだ装置)を特定するた
めの固有の識別番号(固有識別番号と称す)をワンタイ
ムPROMを用いてプログラムする方法がとられてい
る。
【0003】このワンタイムPROMを用いた場合、半
導体製造段階においてワンタイムPROMに相当する論
理回路を構成しておき、装置組立て段階において書込み
作業を行ない、装置(基板)に実装する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワンタイム
PROMを用いて固有識別番号のプログラムを行なう場
合、以下の問題点がある。
【0005】装置の小型・軽量化を実現するための高密
度実装向けに普及している狭小パッケージの半導体デバ
イスに対する固有識別番号のプログラム作業は、半導体
デバイスのリード端子変形や書込装置におけるソケット
とデバイスとのリード端子間での接触不良による書込不
良を起こしやすいことから、作業の自動化が困難であ
る。これは、大量生産の向かず、さらにはコストダウン
も難しいことを示している。
【0006】また、デバイスパッケージ毎に異なる任意
の固有識別番号をプログラムするために、デバイス外部
から固有識別番号を記憶するヒューズ回路までの経路を
公開する必要がある。これは、半導体製造者および装置
組立者以外の第3者が、ヒューズを溶断(または形成)
する箇所を追加することで、固有識別番号を追加変更
(変造)することが可能であることを示している。
【0007】この問題を解決するため、半導体デバイス
の製造時において固有識別番号を構成するための複数の
マスクセットを組合わせることで、デバイスパッケージ
毎に異なる任意の固有識別番号を実現することも可能で
ある。しかしながら、マスクの組合わせによる製造方法
では、(実現する固有識別番号の組合わせ÷1ウェハ上
でのチップ数)分だけのマスクが必要となる。さらに、
ウェハテスト段階で検出された不良デバイスは、そのま
ま欠番となるという問題が存在する。
【0008】「半導体チップ(特開平7−50233号
公報)」(以下、文献1と称す)では、上記課題を解決
する手法として、レーザートリマー装置とレーザー溶断
型ヒューズとを用いているが、任意のシリアル番号を実
現するための回路は最適化されておらず、集積密度の向
上が困難であるといる問題点を有する。
【0009】「半導体装置及びその製造方法(特開平7
−307257号公報)」(以下、文献2と称す)にお
いても、レーザートリマー装置とレーザー溶断型ヒュー
ズとを用いた半導体装置について述べられているが、不
良解析を目的とすること、またこの手法では、不良デバ
イスはそのまま欠番となってしまうこと、さらには任意
のシリアル番号を実現するためには具体性に欠けるとい
う問題点がある。
【0010】「ダイ特定情報に特徴付けられるダイ上の
集積回路を含む装置(特開平6−97240号公報)」
(以下、文献3と称す)では、過電圧の印加によるヒュ
ーズ溶断方式を使用しているが、任意のシリアル番号を
実現するためには具体性に欠けること、またプログラミ
ング経路に対する過電圧印加時の対策が必要でありチッ
プ面積の縮小に向かないという問題点がある。さらに、
半導体デバイスの外部からプログラミング経路が提供さ
れているため、デバイスまたは装置を特定するための固
有識別番号を、半導体製造者及び装置組立者以外の第3
者が変更(変造)することができるという問題点があ
る。
【0011】そこで、本発明はかかる問題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、任意の固有識別
番号を製造段階においてプログラムすることが可能な半
導体記憶装置及びその製造方法を提供することにある。
【0012】さらに、本発明の他の目的は、変造不可能
な固有識別番号を有する半導体装置及びその製造方法を
提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、変造不可能な
固有識別番号を有する半導体装置を、寛容な方法で、大
量かつ安価に生産することが可能な半導体装置及びその
製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る半導体装
置は、複数の識別番号形成手段を備え、複数の識別番号
形成手段のそれぞれは、プログラム素子と、プログラム
素子のプログラム状態/非プログラム状態に基づき電圧
レベルが変化する識別番号出力端子とを含み、出力制御
信号に応答して、複数の識別番号出力端子のそれぞれに
おける電圧に基づき、デバイス固有の識別番号を出力す
る読出手段をさらに備える。
【0015】請求項2に係る半導体装置は、請求項1に
係る半導体装置であって、複数の識別番号形成手段のそ
れぞれは、第1の電源電位と識別番号出力端子との間に
接続される抵抗素子をさらに含み、プログラム素子は、
対応する識別番号出力端子と第2の電源電位との間に接
続される。
【0016】請求項3に係る半導体装置は、請求項2に
係る半導体装置であって、プログラム素子は、ヒューズ
で構成され、複数の識別番号出力端子のそれぞれの電位
は、対応するヒューズの溶断状態/非溶断状態に応答し
て変化する。
【0017】請求項4に係る半導体装置は、請求項2に
係る半導体装置であって、プログラム素子は、配線材で
構成され、複数の識別番号出力端子のそれぞれの電位
は、対応する配線材の溶断状態/非溶断状態に応答して
変化する。
【0018】請求項5に係る半導体装置の製造方法は、
プログラム素子と、プログラム素子の状態に基づき電圧
レベルが変化する識別番号出力端子とを各々が含む複数
の識別番号形成回路と、出力制御信号に応答して、複数
の識別番号出力端子のそれぞれにおける電圧に基づき、
デバイス固有の識別番号を出力するための読出回路とを
備えるデバイスを、ウェハ上に形成するウェハ製造ステ
ップと、製造したウェハをテストするウェハテストステ
ップと、ウェハテストにおいて良品と判定されたデバイ
スのそれぞれに対して、プロクラム素子の状態を変化さ
せることにより、任意の識別番号をプログラムするプロ
グラムステップとを備える。
【0019】請求項6に係る半導体装置の製造方法は、
請求項5に係る半導体装置の製造方法であって、プログ
ラム素子のそれぞれは、プログラムステップで溶断状態
または非溶断状態となるヒューズで構成され、複数の識
別番号形成回路のそれぞれは、第1の電源電位と識別番
号出力端子との間に接続される抵抗素子をさらに含み、
ヒューズは、識別番号出力端子と第2の電源電位との間
に接続される。
【0020】請求項7に係る半導体装置の製造方法は、
請求項5に係る半導体装置の製造方法であって、プログ
ラム素子のそれぞれは、プログラムステップで溶断状態
または非溶断状態となる配線材で構成され、複数の識別
番号形成回路のそれぞれは、第1の電源電位と識別番号
出力端子との間に接続される抵抗素子をさらに含み、配
線材は、識別番号出力端子と第2の電源電位との間に接
続される。
【0021】請求項8に係る半導体装置は、プログラム
モードにおいて、外部からプログラム信号を受けるプロ
グラミング専用パッドと、複数の識別番号形成手段とを
備え、複数の識別番号形成手段のそれぞれは、プログラ
ミング専用パッドで受けるプログラム信号に基づき状態
を変化させるプロクラム素子と、プログラム素子の状態
に基づき、電圧レベルが変化する識別番号出力端子とを
含み、複数の識別番号出力端子のそれぞれにおける電圧
に基づき、チップ固有の識別番号を出力する読出手段と
をさらに備える。
【0022】請求項9に係る半導体装置は、請求項8に
係る半導体装置であって、外部とデータの入出力を行な
うリードフレームと、リードフレームと接続される入出
力パッドと、入出力パッドの信号に応答して動作する内
部回路とをさらに備え、プログラミング専用パッドは、
リードフレームと非接合状態にあり、リードフレームの
内側に配置される。
【0023】請求項10に係る半導体装置は、請求項9
に係る半導体装置であって、プログラム素子は、プログ
ラミング専用パッドから入力されるプログラム信号で溶
断されるヒューズで構成される。
【0024】請求項11に係る半導体装置は、請求項9
に係る半導体装置であって、プログラム素子は、ヒュー
ズで構成され、複数の識別番号形成手段のそれぞれは、
プログラミング専用パッドから入力されるプログラム信
号を選択的にヒューズに印加することにより、ヒューズ
を選択的に溶断させる選択手段をさらに含む。
【0025】請求項12に係る半導体装置は、請求項9
に係る半導体装置であって、プログラム素子は、プログ
ラミング専用パッドから入力されるプログラム信号で短
絡する短絡接合素子で構成される。
【0026】請求項13に係る半導体装置は、請求項9
に係る半導体装置であって、プログラム素子は、一方の
端子が、プログラミング専用パッドから入力されるプロ
グラム信号を受ける短絡接合素子で構成され、複数の識
別番号形成手段のそれぞれは、短絡接合素子の他方の端
子の電位を制御することにより、選択的に短絡接合素子
を短絡させる選択手段をさらに含む。
【0027】請求項14に係る半導体装置の製造方法
は、プログラムモードにおいて、外部からプログラム信
号を受けるプログラミング専用パッドと、各々が、プロ
グラミング専用パッドで受けるプログラム信号に基づき
状態を変化させるプロクラム素子と、プログラム素子の
状態に基づき、電圧レベルが変化する識別番号出力端子
とを含む複数の識別番号形成回路と、複数の識別番号出
力端子のそれぞれにおける電圧に基づき、チップ固有の
識別番号を出力する読出回路とを備えるデバイスを、ウ
ェハ上に形成するウェハ製造ステップと、製造したウェ
ハをテストするウェハテストステップと、ウェハテスト
において良品と判定されたデバイスのそれぞれに対し
て、プログラミング専用パッドにプログラム信号を印加
することにより、プロクラム素子の状態を変化させて、
任意の識別番号をプログラムするプログラムステップと
を備える。
【0028】請求項15に係る半導体装置の製造方法
は、請求項14に係る半導体装置の製造方法であって、
デバイスの各々は、外部とデータの入出力を行なうリー
ドフレームと、リードフレームと接続される入出力パッ
ドと、入出力パッドの信号に応答して動作する内部回路
とをさらに備え、プログラミング専用パッドは、リード
フレームの内側に、リードフレームと非接合状態で配置
され、プログラム素子は、プログラミング専用パッドか
ら入力されるプログラム信号で溶断されるヒューズで構
成され、デバイス毎に封止するステップをさらに備え
る。
【0029】請求項16に係る半導体装置の製造方法
は、請求項14に係る半導体装置の製造方法であって、
デバイスの各々は、外部とデータの入出力を行なうリー
ドフレームと、リードフレームと接続される入出力パッ
ドと、入出力パッドの信号に応答して動作する内部回路
とをさらに備え、プログラミング専用パッドは、リード
フレームの内側に、リードフレームと非接合状態で配置
され、プログラム素子は、ヒューズで構成され、複数の
識別番号形成回路のそれぞれは、プログラミング専用パ
ッドから入力されるプログラム信号を選択的にヒューズ
に印加することにより、ヒューズを選択的に溶断させる
選択回路をさらに含み、デバイス毎に封止するステップ
をさらに備える。
【0030】請求項17に係る半導体装置の製造方法
は、請求項14に係る半導体装置の製造方法であって、
デバイスの各々は、外部とデータの入出力を行なうリー
ドフレームと、リードフレームと接続される入出力パッ
ドと、入出力パッドの信号に応答して動作する内部回路
とをさらに備え、プログラミング専用パッドは、リード
フレームの内側に、リードフレームと非接合状態で配置
され、プログラム素子は、プログラミング専用パッドか
ら入力されるプログラム信号に基づき短絡する短絡接合
素子で構成され、デバイス毎に封止するステップをさら
に備える。
【0031】請求項18に係る半導体装置の製造方法
は、請求項14に係る半導体装置の製造方法であって、
デバイスの各々は、外部とデータの入出力を行なうリー
ドフレームと、リードフレームと接続される入出力パッ
ドと、入出力パッドの信号に応答して動作する内部回路
とをさらに備え、プログラミング専用パッドは、リード
フレームの内側に、リードフレームと非接合状態で配置
され、プログラム素子は、一方の端子が、プログラミン
グ専用パッドから入力されるプログラム信号を受ける短
絡接合素子で構成され、複数の識別番号形成回路のそれ
ぞれは、短絡接合素子の他方の端子の電位を制御するこ
とにより、選択的に短絡接合素子を短絡させる選択回路
をさらに含み、デバイス毎に封止するステップをさらに
備える。
【0032】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]本発明の実施の
形態1における半導体装置およびその製造方法について
説明する。本発明の実施の形態1では、レーザートリマ
ー装置と半導体デバイス内部に形成されたレーザ溶断型
ヒューズとにより、デバイスパッケージ毎に、変造不可
能な、固有かつ任意の識別番号(固有識別番号)をプロ
グラムすることを可能とするものである。
【0033】本発明の実施の形態1における固有識別番
号基本回路100について、図1を用いて説明する。図
1は、本発明の実施の形態1における固有識別番号基本
回路100の構成の一例を示す回路図である。図1で
は、固有識別番号の2進表記における1ビット分を実現
するための構成について示している。
【0034】図1に示す固有識別番号基本回路100
は、プルアップ抵抗3、およびレーザー溶断型ヒューズ
5を含む。プルアップ抵抗3は、電源2と固有識別番号
出力端子1との間に接続される。レーザー溶断型ヒュー
ズ5は、固有識別番号出力端子1と接地電位4との間に
接続される。固有識別番号出力端子1は、電源2に接続
されたプルアップ抵抗3の出力と接地電位4に接続され
たレーザ溶断型ヒューズ5とのワイヤードANDで表現
される。
【0035】デバイスパッケージ毎に固有かつ任意の識
別番号を実現するためには、図1に示す固有識別番号基
本回路100を必要とするビット数分だけ並べるととも
に、読出専用のインタフェース回路を設ける。
【0036】次に、図1に示す固有識別番号基本回路1
00を用いて、nビットの固有識別番号を実現するため
の回路構成について、図2を用いて説明する。図2は、
本発明の実施の形態1における固有識別番号構成回路1
000の構成の一例を示す図であり、併せてインタフェ
ース回路50との関係を示している。
【0037】図2に示す固有識別番号構成回路1000
は、4つの固有識別番号基本回路100a、100b、
100cおよび100dを含む。4つの固有識別番号基
本回路100a、100b、100cおよび100dの
それぞれは、固有識別番号出力端子1a、1b、1cお
よび1dのそれぞれから1ビットの信号を出力する。固
有識別番号基本回路100a〜100dの構成は、図1
で説明したとおりである。
【0038】インタフェース回路50は、トライステー
トバッファ7a、7b、7cおよび7dを含む。トライ
ステートバッファ7a〜7dのそれぞれは、固有識別番
号基本回路100a〜100dのそれぞれに対応する。
トライステートバッファ7a〜7dのそれぞれは、外部
からの処理により有意/非有意を選択できる出力選択信
号8に応答して動作する。
【0039】トライステートバッファ7aは、出力選択
信号8に応答して、出力端子6aに対応する固有識別番
号出力端子1aの論理値を出力するか、またはハイイン
ピーダンス(出力非選択状態)を出力する動作を行な
う。トライステートバッファ7bは、出力選択信号8に
応答して、対応する出力端子6bに固有識別番号出力端
子1bの論理値を出力するか、またはハイインピーダン
スを出力する動作を行なう。トライステートバッファ7
cは、出力選択信号8に応答して、対応する出力端子6
cに固有識別番号出力端子1cの論理値を出力するか、
またはハイインピーダンスを出力する動作を行なう。ト
ライステートバッファ7dは、出力選択信号8に応答し
て、対応する出力端子6dに固有識別番号出力端子1d
の論理値を出力するか、またはハイインピーダンスを出
力する動作を行なう。
【0040】インタフェース回路50の出力(出力端子
6a〜6dのそれぞれの信号)は、図示しないデバイス
の内部バスや諸回路を経由し、デバイス外部へ出力され
る。
【0041】図2の構成を含む設計データを用いてウェ
ハプロセスまでの作業を完了する。ウェハテスト段階に
おいて、アセンブリを行なうデバイスを選択する良否判
定実施後、良品デバイスに対しレーザートリマー装置に
より任意の固有識別番号をデバイスにプログラムするた
めの作業(トリミング処理)を行なう。
【0042】ここで、図1に示す固有識別番号基本回路
100の動作とトリミング処理との関係を、図3および
図4を用いて説明する。
【0043】図3は、非溶断状態における固有識別番号
基本回路100の動作を説明するための図であり、図3
(A)は、非溶断状態の固有識別番号基本回路100の
構成を、図3(B)は、図3(A)の等価回路をそれぞ
れ表わしている。非溶断状態におけるレーザー溶断型ヒ
ューズ5は、使用材質と形状とに応じた電気抵抗を持つ
ことから、図3(A)に対する等価回路は、図3(B)
に示す回路で表現されることになる。
【0044】図3(B)において、プルアップ抵抗R1
は、電源2と固有識別番号出力端子1とを接続するため
に使用する配線の配線抵抗の総和を表わしている。ま
た、抵抗R2は、接地電位4と固有識別番号出力端子1
との間に配置されるレーザー溶断型ヒューズ5と配線抵
抗との総和を表わしている。
【0045】ここで、プルアップ抵抗R1を、抵抗R2
より大きく(単位Ω)構成する。また、オームの法則に
よる固有識別番号出力端子1の電位が、当該端子に接続
されるインタフェース回路50(図2参照)において論
理値0を認識するためのスレッショルド電圧未満となる
ように適切な導電率を持つ材質を用いて回路を構成す
る。
【0046】図4は、溶断状態における固有識別番号基
本回路100の動作を説明するための図であり、図4
(A)は、溶断状態の固有識別番号基本回路100の状
態を、図4(B)は、図4(A)の等価回路をそれぞれ
表わしている。レーザートリマー装置により溶断された
レーザー溶断型ヒューズ(図4(A)における5a)の
電気抵抗R2は無限大であることから、図4(A)に対
する等価回路は、図4(B)で表現されることになる。
【0047】この場合、固有識別番号出力端子1の電位
は、電源2に接続されたプルアップ抵抗R1により降圧
された電圧レベルとなる。この出力電圧値が、当該端子
に接続されるインタフェース回路50(図2参照)にお
いて論理値1を認識するためのスレッショルド電圧値以
上となるよう適切な導電率を持つ材質を用いて回路を構
成する。
【0048】以上の動作の組合せにより、固有識別番号
基本回路100を用いることにより、レーザー溶断型ヒ
ューズ5の溶断(導通)状態に応じて、2進表記におけ
る1ビット分の論理値出力が可能となる。さらに、図2
に示す構成を用いることにより、各ビットに対しトリミ
ング処理の実行/非実行を制御することにより、デバイ
スごとに異なる任意の固有識別番号を得ることができ
る。
【0049】次に、本発明の実施の形態1における固有
識別番号基本回路の他の構成について図5を用いて説明
する。図5は、本発明の実施の形態1における固有識別
番号基本回路の他の構成の一例を示す回路図である。図
5に示す固有識別番号基本回路150は、プルダウン型
の回路構成をとる。
【0050】固有識別番号基本回路150は、レーザー
溶断型ヒューズ5およびプルダウン抵抗3を含む。レー
ザー溶断型ヒューズ5は、電源2と固有識別番号出力端
子1との間に配置する。プルダウン抵抗3は、固有識別
番号出力端子1と接地電位4との間に配置する。1ビッ
ト分の固有識別番号出力端子1は、電源2に接続された
レーザ溶断型ヒューズ5の出力と接地電位に接続された
プルダウン抵抗3の出力とのワイヤードANDで表わさ
れる。
【0051】ここで、図5に示す固有識別番号基本回路
150の動作とトリミング処理との関係を図6および図
7を用いて説明する。
【0052】図6は、非溶断状態における固有識別番号
基本回路150の動作を説明するための図であり、図6
(A)は、非溶断状態の固有識別番号基本回路150の
構成を、図6(B)は、図6(A)の等価回路をそれぞ
れ表わしている。非溶断状態におけるレーザー溶断型ヒ
ューズ5は、使用材料と形状とに応じて電気抵抗を持つ
ことから、図6(A)に対する等価回路は、図6(B)
に示す回路で表現されることになる。
【0053】図6(B)において、プルダウン抵抗R1
は、接地電位4と固有識別番号出力端子1とを接続する
ために使用する配線の配線抵抗の総和を表わしている。
また、抵抗R2は、電源2と固有識別番号出力端子1と
の間に配置されるレーザー溶断型ヒューズ5と配線抵抗
との総和を表わしている。
【0054】ここで、プルダウン抵抗R1は、抵抗R2
より大きく(単位Ω)、かつオームの法則による固有識
別番号出力端子の電位が、当該端子に接続されるインタ
フェース回路50(図2参照)における論理値1を認識
するためのスレッショルド電圧以上となるように、適切
な導電率を持つ材質を用いて回路を構成する。
【0055】図7は、溶断状態における固有識別番号基
本回路150の動作を説明するための図であり、図7
(A)は、溶断状態にある固有識別番号基本回路150
の構成を、図7(B)は、図7(A)の等価回路をそれ
ぞれ表わしている。レーザートリマー装置で溶断された
レーザー溶断型ヒューズ(図7(A)における記号5
a)の電気抵抗R2は無限大であるため、図7(A)に
対する等価回路は、図7(B)で表現されることにな
る。
【0056】この場合、固有識別番号出力端子1の出力
電位は、接地電位4に接続されたプルダウン抵抗R1を
介したグランド電位となる。なお、論理出力値は、図1
に示す構成を用いた場合と逆になる。
【0057】以上の動作の組み合せにより、固有識別番
号基本回路150を用いることにより、レーザー溶断型
ヒューズの溶断(導通)状態に応じて、2進表記におけ
る1ビット分の論理値出力が可能となる。また、固有識
別番号基本回路150を複数個並列に接続し、各ビット
に対しトリミング処理の実行/非実行を制御することに
より、デバイスごとに異なる任意の固有識別番号を得る
ことも可能である。
【0058】なお、レーザ溶断型ヒューズのトリミング
加工に際しては、ウェハ上のデバイスの座標位置はマス
クデータより、デバイス上における当該回路の座標位置
はレイアウトデータよりそれぞれ得られることから、任
意のビットに対する溶断箇所座標の特定は可能である。
【0059】図8は、本発明の実施の形態1における固
有識別番号の実現方法を示すフロー図である。図8に示
すように、ウェハ製造工程(ステップS1)後、ウェハ
テストを実施(ステップS2)し、アセンブリを行なう
デバイス選択を行なう。不良品デバイスについては、こ
れを放置する(ステップS3)。
【0060】続いて、良品デバイス(ダイ)に対する固
有識別番号の書込(プログラム)を行なう(ステップS
4)。
【0061】固有識別番号のプログラミングが完了した
デバイスに対し、アセンブリ(ステップS5)、ファイ
ナルテスト(ステップS6)の工程処理を行なった後に
デバイスを出荷する(ステップS7)。出荷されたデバ
イスは、プログラム不要な通常の半導体デバイスとして
装置に組込まれる(ステップS8)。
【0062】このように、アセンブリ〜パッケージング
処理を行なった後には、固有識別番号情報をプログラミ
ングするレーザ溶断型ヒューズは半導体デバイスのパッ
ケージ内部に密封されることから、改めてトリミング処
理を行なうことは不可能であり、第三者による変造を防
止することができる。
【0063】装置組立段階においては、通常の半導体デ
バイスとして作業を行なう。この組立作業が完了した時
点で、各々の装置は変造不可能な固有識別番号情報を内
蔵していることになる。この固有識別番号情報は、装置
や機器、ならびに同装置や機器上で動作するソフトウェ
アの不正使用判定用の情報として使用される。
【0064】上記に述べたとおり、本発明の実施の形態
1における構成によれば、任意かつ固有の識別番号を半
導体デバイスの製造段階でプログラムすることが可能と
なる。これにより、ワンタイムPROMのように、プロ
グラム作業を行なってから装置に組付けるといる作業が
不要になる。またプログラム方法については、一切公開
する必要がなくなる。
【0065】また、本発明の実施の形態1における構成
によれば、文献1(特開平7−50233号公報)で示
されている回路構成よりも少ない部品点数で同等の機能
を実現できることになる。具体的には、図9に示すよう
に、文献1に示す構成では、各ビット毎(0〜7)に、
ヒューズFa〜Fh、および抵抗Ra〜Rhを配置する
とともに、さらに各ビット毎にAND回路ANDa〜A
NDhを配置する。
【0066】したがって、文献1の回路構成では、必要
となるビット数の増大にともない、AND回路の数が増
大するため、チップ面積が増大することになる。これに
対して、本発明の実施の形態1における構成では、AN
D回路が不要であり、文献1に示す回路よりも省面積で
同等の動作を実現することが可能となる。
【0067】このように、実施の形態1における構成を
用いることにより、文献1で示される回路構成よりも構
成論理を単純化することができるため、故障に発生率が
低減するとともに小面積化が達成でき、半導体チップの
集積度向上による低価格化に寄与することが可能とな
る。
【0068】[実施の形態2]本発明の実施の形態2
は、配線部分に対しトリミングを行なうことにより、半
導体デバイスに対する変造不可能な任意の固有識別番号
をプログラミングするものである。
【0069】本発明の実施の形態2における構成を説明
するにあたり、レーザー溶断型ヒューズを用いて溶断を
行なう場合の問題点について、図10を用いて簡単に説
明する。
【0070】レーザートリマー装置によって特定部位の
溶断処理を行なう場合には、一般的に図10(A)およ
び図10(B)に示す構造を有するレーザー溶断型ヒュ
ーズに対して処理を施すことが一般的である。図10
(A)は、レーザー溶断型ヒューズの上面図を、図10
(B)は、図10(A)に対応する断面図をそれぞれ表
わしている。
【0071】レーザートリマー装置により溶断されるレ
ーザー溶断型ヒューズ5は、配線43とコンタクト40
とを経由して、外部論理と電気的に接続されている。レ
ーザー溶断型ヒューズ5が溶断された際に発生するレー
ザー溶断型ヒューズの構成材料(たとえば、ポリシリコ
ン等)のヒューム飛散により、ヒューズ近傍に配置され
る論理に悪影響を及ぼすことを防止するための障壁とし
て、接地電位側のガードリング41と電源電位側のガー
ドリング42とが配置されている。
【0072】ガードリング41および42が必要である
ことから、レーザー溶断型ヒューズ素子は、必然的にア
ルミニウム等の材質による通常の配線43よりも面積が
大きくなるという問題を持つ。
【0073】これに対し、本発明の実施の形態2におい
ては、レーザー溶断型ヒューズを使用せず、直接配線に
対しトリミング処理を行なうことにより、デバイスの固
有識別番号のプログラミングを実現する。なお、プログ
ラミング処理自身については実施の形態1と同じであ
る。
【0074】本発明の実施の形態2における固有識別番
号基本回路200の基本構成について図11を用いて説
明する。図11は、本発明の実施の形態2における固有
識別番号基本回路200の構成の一例を示す回路図であ
る。図11に示す構成は、2進表記における1ビット分
の回路に相当する。
【0075】図11に示す固有識別番号基本回路200
は、プルアップ抵抗3、および配線9を含む。プルアッ
プ抵抗3は、電源2と固有識別番号出力端子1との間に
接続される。配線9は、固有識別番号出力端子1と接地
電位4とを接続する。固有識別番号出力端子1の電位
は、プルアップ抵抗3を介した電源2の電位と、通常の
配線材による接地電位4とのワイヤードANDで実現さ
れる。図示しないレーザートリマー装置により、配線9
におけるノードN0を溶断する。
【0076】ここで、固有識別番号基本回路200の動
作とトリミング処理との関係について、図12および図
13を用いて説明する。
【0077】図12は、非溶断状態における固有識別番
号基本回路200の動作を説明するための図であり、図
12(A)は、非溶断状態の固有識別番号基本回路20
0の構成を、図12(B)は、図12(A)の等価回路
をそれぞれ表わしている。非溶断状態の配線9は、電気
抵抗を有することから、図12(A)と電気的に等価な
回路は図12(B)で表わすことができる。
【0078】図12(B)において、抵抗R1は、電源
2と固有識別番号出力端子1とを接続するために使用す
る配線材の抵抗と抵抗3との総和を表わしている。ま
た、抵抗R2は、接地電位4と固有識別番号出力端子1
との間に配置される配線材の抵抗の総和を示している。
【0079】ここで、本回路においては、抵抗R1が抵
抗R2より大きくなる(単位Ω)ように構成する。ま
た、オームの法則による固有識別番号出力端子1の電位
が、当該端子に接続されるインタフェース回路における
Lレベルのスレッショルド電圧未満となるように、適切
な導電率を持つ素材を選択した上で回路を構成する。こ
の場合、トリミングされなかった固有識別番号基本回路
200における固有識別番号出力端子1からは、論理値
0が出力される。
【0080】図13は、溶断状態における固有識別番号
基本回路200の動作を説明するための図であり、図1
3(A)は、溶断状態の固有識別番号基本回路200の
状態を、図13(B)は、図13(A)の等価回路をそ
れぞれ表わしている。レーザートリマー装置により溶断
された配線(図13(A)における記号9a)は、無限
大の電気的抵抗を有することから、図13(A)に対す
る等価回路は、図13(B)で表現されることになる。
【0081】この場合、固有識別番号出力端子1の電位
は、電源2に接続されたプルアップ抵抗R1により降圧
された電圧レベルとなる。この出力電圧値が、当該端子
に接続されるインタフェース回路におけるHレベルのス
レッショルド電圧以上となるように、適切な導電率を持
つ素材を選択して回路を構成する。この場合、レーザー
トリマー装置によりトリミングされた固有識別番号基本
回路200における固有識別番号出力端子1から、論理
値1が出力される。
【0082】以上の動作により、2進表記における1ビ
ット分の論理出力が可能となる。同回路を複数ビット分
並列接続するとともに、インタフェース回路を付加しレ
ーザトリマー装置でそのプログラミング値を良品デバイ
スごとに固有となるよう制御することで、実施の形態1
と同様デバイスごとに異なる任意の固有識別番号をプロ
グラミングすることが可能となる。
【0083】なお、本発明の実施の形態2における固有
識別番号基本回路の他の構成の一例について図14を用
いて説明する。図14は、本発明の実施の形態2におけ
る固有識別番号基本回路の他の構成の一例を示す回路図
である。図14に示す固有識別番号基本回路250は、
電源2と固有識別番号出力端子1との間を配線9で接続
し、プルダウン抵抗3を、固有識別番号出力端子1と接
地電位4との間に配置する。配線9におけるノードN0
を溶断する。
【0084】ここで、図14に示す固有識別番号基本回
路250の動作とトリミング処理との関係について、図
15および図16を用いて説明する。
【0085】図15は、非溶断状態における固有識別番
号基本回路250の動作を説明するための図であり、図
15(A)は、非溶断状態の固有識別番号基本回路25
0の構成を、図15(B)は、図15(A)の等価回路
をそれぞれ表わしている。非溶断状態の配線9は電気抵
抗を持つため、図15(A)と電気的に等価な回路は、
図15(B)で表現されることになる。
【0086】図15(B)において、抵抗R1は、接地
電位4と固有識別番号出力端子1との間における配線材
の抵抗と抵抗3との総和を表わしている。また、抵抗R
2は、電源2と固有識別番号出力端子1とを接続するた
めに使用している配線材の抵抗の総和を表わしている。
この場合、固有識別番号出力端子1から論理値1が出力
される。
【0087】図16は、溶断状態における固有識別番号
基本回路250の動作を説明するための図であり、図1
6(A)は、固有識別番号基本回路250を、図16
(B)は、図16(A)に対応する等価回路をそれぞれ
表わしている。溶断された配線(図16(A)における
記号9a)の電気抵抗は無限大であることから、図16
(A)に対する等価回路は図16(B)で表現される。
この場合、固有識別番号出力端子1から、論理値0が出
力される。
【0088】以上の動作により、2進表記における1ビ
ット分の論理出力が可能となる。本構成においても、複
数ビット分並列接続するとともに、インタフェース回路
を付加し、レーザートリマー装置でそのプログラミング
値を良品デバイスごとに固有となるよう制御することに
より、同様の効果を奏することができる。
【0089】[実施の形態3]本発明の実施の形態3に
おいては、固有識別番号のプログラミングを、電流溶断
型ヒューズから構成される回路と、デバイスの入出力端
子に接続されないプログラム専有の入力パッドとにより
実現するものである。
【0090】本発明の実施の形態3における半導体デバ
イスの構成について、図17を用いて説明する。図17
は、本発明の実施の形態3における半導体デバイスの主
要部の構成の一例を示す図である。
【0091】図17に示す半導体デバイスでは、パッケ
ージ10の内部に、プロセスにより回路を構成するダイ
11、デバイスの外部入出力ピンとして設けられるリー
ドフレーム12、ダイ11上の入出力パッド14、およ
びリードフレーム12を接続するためのボンディングワ
イヤ13を含む。
【0092】図17に示す半導体デバイスはさらに、ヒ
ューズ回路19、プログラミング専用パッド17、およ
び配線18を備える。ヒューズ回路19は、デバイスの
固有識別番号を示す固有電位を出力する。プログラミン
グ専用パッド17は、ヒューズ回路19のプログラミン
グを行なうために使用する。プログラミング専用パッド
17は、リードフレーム12と非接続状態にある。配線
18は、ヒューズ回路19とプログラミング専用パッド
17とを結ぶ。
【0093】図17に示す半導体デバイスはさらに、内
部回路16、読出回路21、および配線20を備える。
読出回路21は、ヒューズ回路19により出力されるデ
バイスの固有識別番号を示す固定電位を内部回路16へ
出力するか否かを制御する。配線20は、ヒューズ回路
19と読出回路21とを結ぶ。内部回路16は、読出回
路21の出力を受ける。
【0094】図8で説明したように、ウェハプロセス完
了後のウェハ上では、不良品を含む複数のダイ11が形
成されている。ウェハテストでは、ウェハ上に形成され
ている複数のダイ11から良品を選別するためのウェハ
テストを行なう(図8に示すステップS2)。
【0095】このウェハテストにおいて良品と判定され
たダイ11に対し、プログラミング専用パッド17から
ヒューズ回路19に対し、過電圧や電流パルスを印加す
ることにより、デバイス(ダイ)ごとに異なるデバイス
の固有識別番号をプログラミングする(図8に示すステ
ップS4に該当)。
【0096】このプログラミングによりヒューズ回路1
9にプログラムされたデバイスの固有識別番号を示す固
定電位は、読出回路21を経由して内部回路16に出力
され、ここで処理されることになる。
【0097】デバイス(ダイ)の固有識別番号のプログ
ラミング処理の終わったウェハは、アセンブリ工程に送
られダイ11を封入するためのパッケージ10に収めら
れるとともに、パッケージ10に接合されているリード
フレーム12との間をボンディングワイヤ3により接続
する(図8に示すステップS5〜)。
【0098】デバイス(ダイ)の固有識別番号のプログ
ラミングに用いたプログラミング専用パッド17は、リ
ードフレーム12と接続されずに放置する。この処理に
よりパッケージ封入後には、ヒューズ回路19に対する
デバイス外部からのプログラミング経路は遮断されるこ
とになる。この結果、デバイスの固有識別番号の変造が
不可能となる。このアセンブリ作業が完了した時点でフ
ァイナルテスト実施後出荷作業を行なう。
【0099】ここで、図17におけるヒューズ回路19
とプログラミング専用パッド17との関係について、図
18を用いて説明する。図18は、図17に示すヒュー
ズ回路19に含まれる固有識別番号基本回路300の構
成の一例を示す図である。
【0100】図18に示す固有識別番号基本回路300
は、プルアップ抵抗3、およびヒューズ25を含む。プ
ルアップ抵抗3は、ノードN1と電源2との間に接続さ
れる。ヒューズ25は、ノードN1と接地電位4との間
に接続される。ノードN1には、プログラミング専用パ
ッド17および固有識別番号出力端子1が接続される。
ヒューズ25は、ポリシリコン等の材質で構成され、外
部から印加される電気的なストレス(過大電流パルスや
過電圧)により溶断される構造となっている。
【0101】ここで、図18に示す固有識別番号基本回
路300の動作とトリミング処理との関係を、図19お
よび図20を用いて説明する。
【0102】図19は、非溶断状態の固有識別番号基本
回路300の動作を説明するための図であり、図19
(A)は、非溶断状態の固有識別番号基本回路300の
構成を、図19(B)は、図19(A)の等価回路をそ
れぞれ表わしている。
【0103】この場合、ウェハテスト完了段階におい
て、当該ビットに対応するプログラミング専用パッドに
は、ヒューズ25を溶断するための電流パルスを印加し
ない。非溶断状態のヒューズ25は、電気抵抗を有する
ことから、図19(A)に対応する等価回路は、図19
(B)で表現されることになる。
【0104】図19(B)において、抵抗R1は、固有
識別番号出力端子1と電源2との間の配線材の抵抗と、
プルアップ抵抗3との総和を表わしている。また、抵抗
R2は、ヒューズ25と、固有識別番号出力端子1と接
地電位4との間を接続する配線材による電気抵抗との総
和を表わしている。
【0105】なお、プログラミング専用パッド17に関
しては、デバイスの外部端子を兼ねたリードフレームと
接続されていないことからオープン状態であり無視でき
るため、等価回路(図19(B))からは削除してあ
る。
【0106】ここで、抵抗R1は、抵抗R2より大き
く、かつオームの法則に基づく固有識別番号出力端子1
の電位が、当該端子に接続される読出回路21において
論理値0を検出するためのスレッショルド電圧未満とな
るよう適切な導電率を持つ材質を用いて回路を構成す
る。
【0107】図20は、溶断状態における固有識別番号
基本回路300の動作について説明するための図であ
り、図20(A)は、溶断状態の固有識別番号基本回路
300の構成を、図20(B)は、図20(A)の等価
回路をそれぞれ表わしている。溶断されたヒューズ(図
20(A)における記号25a)の電気抵抗R2は無限
大であることから、図20(A)の等価回路は、図20
(B)で表現されることになる。
【0108】ここで、溶断されたヒューズの電気抵抗は
無限大であること、プログラミング専用パッド17は、
デバイスの外部端子を兼ねたリードフレーム12と接続
されていないことから、オープン状態であるため等価回
路から削除している。
【0109】ここで、固有識別番号出力端子1の電位
は、抵抗R1により降圧された電源2の電位であり、こ
の出力電位が固有識別番号出力端子1に接続される読出
回路21において、論理値1を検出できるスレッショル
ド電圧以上となるように回路を構成する。
【0110】以上の組合せにより、ヒューズ25の導通
状態に応じて、固有識別番号出力端子1から、2進表記
における1ビット分の論理値の出力が可能となる。
【0111】次に、図18に示す固有識別番号基本回路
300を用いて、nビット幅の固有識別番号を実現する
ための回路構成について、図21を用いて説明する。
【0112】図21は、本発明の実施の形態3における
固有識別番号構成回路3000の構成の一例を示す図で
ある。固有識別番号構成回路3000は、図18に示す
固有識別番号基本回路を複数含む。図21において、記
号17♯0、…、17♯n−2、17♯n−1のそれぞ
れは、プログラミング専用パッドをそれぞれ表わしてい
る。また、記号1♯0、…、1♯n−2、1♯n−1の
それぞれは、固有識別番号出力端子を表わしている。
【0113】プログラミング専用パッド17♯0、…、
17♯n−2、17♯n−1のそれぞれは、固有識別番
号出力端子1♯0、…、1♯n−2、1♯n−1のそれ
ぞれと1対1に対応している。1組のプログラミング専
用パッドおよび固有識別番号出力端子に対して、抵抗3
とヒューズ25とを配置する。
【0114】ヒューズ25のそれぞれの導通状態がデバ
イスごとに固有となるように、プログラミング専用パッ
ドへの入力(電流パルス入力)を制御することによりプ
ログラミングを施す。これにより、変造不可能な、デバ
イスごとに異なる固有識別番号を内蔵した半導体デバイ
スを得ることができる。
【0115】このように構成することで、ヒューズの導
通状態をプログラミングするために用いられるレーザー
トリマー装置が不要になり、テスタを兼ねた書込装置の
みを用いてヒューズのプログラミングを行なうことが可
能となる。
【0116】また、プログラミング専用パッドとヒュー
ズとを直結(または、それに近い構成)しているため、
電流パルスのストレスを回避する必要のある部品がプロ
グラミング経路にほとんど存在しておらず、ヒューズ溶
断用の電流パルス対策を施す部分が最小で済む。このた
め、外部信号に基づきヒューズを溶断する文献3(特開
平6−97240号公報)の構成よりも、レイアウト面
積を縮小することができ、半導体チップの集積度向上に
よる低価格化に寄与することができる。
【0117】[実施の形態4]本発明の実施の形態4で
は、実施の形態3に対し、より少ないプログラミング専
用パッドを用いて、固有識別番号をプログラミングする
ことのできる半導体デバイスを提供する。
【0118】本発明の実施の形態4における固有識別番
号基本回路について、図22を用いて説明する。図22
は、本発明の実施の形態4における固有識別番号基本回
路400の構成の一例を示す図であり、2進表記におけ
る1ビット分の回路に相当する。
【0119】図22における固有識別番号基本回路40
0は、プルアップ抵抗3、トランジスタ23および電流
パルスで溶断されるヒューズ25を含む。プルアップ抵
抗3は、ノードN2と電源2との間に接続される。プロ
グラミング専用パッド17および固有識別番号出力端子
1は、ノードN2に接続される。プログラミング専用パ
ッド17は上述したように、デバイスパッケージに結合
された外部ピンを兼ねたリードフレームには接合されて
いない。
【0120】トランジスタ23のコレクタ端子は、ノー
ドN2に接続される。ヒューズ25は、トランジスタ2
3のエミッタ端子と接地電位4との間に接続される。ト
ランジスタ23の動作を制御するためのベース端子は、
デコーダ回路出力端子32に接続されている。デコーダ
回路出力端子32は、後述するデコーダ回路の出力を受
ける。デコーダ回路出力端子32の電位により、ヒュー
ズのプログラミング時においては、溶断対象となるヒュ
ーズのみが選択対象となり、デバイスの実動作時には、
全トランジスタが選択状態となる。
【0121】まず、図22に示す固有識別番号基本回路
400におけるプログラミング処理について説明する。
図22において、トランジスタ23のベース端子に、デ
コーダ回路出力端子32から電圧が印加されていない場
合、コレクタ端子とエミッタ端子とは非導通状態であ
る。この場合、回路内に接地電位が存在しないことか
ら、プログラミング専用パッド17からヒューズ25を
溶断するための電流パルスを印加してもヒューズ25は
溶断されない。
【0122】一方、トランジスタ23のベース端子に電
圧が印加された場合、コレクタ端子とエミッタ端子とが
導通状態となり、プログラミング専用パッド17と接地
電位4とが導通状態となる。この状態において、電流パ
ルスをプログラミング専用パッド17から印加すると、
ヒューズ25が溶断される。
【0123】すなわち、電流パルスを印加するプログラ
ミング処理時において、トランジスタ23のベース端子
に必要となる電圧が印加された場合、1対1で対応する
ヒューズ25のみが溶断される。
【0124】次に、プログラム処理後における非溶断状
態の固有識別番号基本回路400の動作について説明す
る。デコーダ回路出力端子32から電圧供給がない場
合、トランジスタ23はオフ状態にあり、エミッタ端子
とコレクタ端子とは非導通状態にある。このため、固有
識別番号出力端子1は、プルアップ抵抗3を介した電源
2の電位となる。
【0125】一方、デコーダ回路出力端子32に電圧が
供給された場合、トランジスタ23のエミッタ端子とコ
レクタ端子とは導通状態になる。トランジスタ23は、
エミッタ接地回路の構成をとることから、固有識別番号
出力端子1の電位は、デコーダ回路出力端子32の電圧
をトランジスタ23により増幅した値となる。
【0126】次に、プログラム処理後における溶断状態
の固有識別番号基本回路400の動作について、図23
を用いて説明する。図23は、溶断状態にある固有識別
番号基本回路400の動作を説明するための図である。
ヒューズが溶断状態にある(図23における記号25
a)場合には、トランジスタ23のベース端子への印加
電圧にかかわらず、接地電位4への電流経路が存在しな
いため、固有識別番号出力端子1は、プルアップ抵抗3
を介した電源2の電位になる。
【0127】したがって、トランジスタ23のベース端
子にデコーダ回路出力端子32から電圧が印加された場
合、ヒューズ25の溶断(導通)状態に応じた電位差が
固有識別番号出力端子1に発生することになる。この電
位差を検出し、異なる状態の論理出力に変化するための
図示しないセンスアンプ回路を固有識別番号出力端子1
に接続することにより、ヒューズ25の導通状態を1ま
たは0の論理値出力として読出すことができる。
【0128】次に、固有識別番号基本回路400を用い
て、nビット幅の固有識別番号を実現するための回路構
成について、図24を用いて説明する。
【0129】図24は、本発明の実施の形態4における
固有識別番号構成回路4000の構成の一例を示す図で
ある。固有識別番号構成回路4000は、図22に示す
固有識別番号基本回路を複数含む。図24において、記
号32♯0、…、32♯n−2、32♯n−1は、デコ
ーダ回路出力端子をそれぞれ表わしている。また、記号
1♯0、…、1♯n−2、1♯n−1は、固有識別番号
出力端子をそれぞれ表わしている。1組のデコーダ回路
出力端子および固有識別番号出力端子に対して、抵抗
3、トランジスタ23、およびヒューズ25を配置す
る。
【0130】デコーダ回路31は、プログラム対象ヒュ
ーズ選択端子29♯0、29♯1、29♯2、…から受
ける信号をデコードし、デコード結果をデコーダ回路出
力端子32♯0、32♯n−2、32♯n−1に出力す
る。
【0131】ヒューズプログラム時には、デコーダ回路
出力端子32♯0、32♯n−2、32♯n−1のそれ
ぞれは、デコーダ回路31により、プログラム対象ヒュ
ーズ選択端子29♯0、…のデコード結果を出力する。
プログラム終了後には、固有識別番号を読出す周期にの
み、デコーダ回路出力端子32♯0、32♯n−2、3
2♯n−1のそれぞれは、論理値1になる。
【0132】図24に示す構成において、OR回路33
は、電源2と電流パルスを入力するプログラミング専用
パッド17の信号とを入力に受ける。プルアップ抵抗3
は、OR回路33を介して、電源2またはプログラミン
グ専用パッド17から電源の供給を受ける。プログラミ
ング専用パッド17は上述したように、ヒューズプログ
ラミング時において電流パルスを印加するための専用パ
ッドであり、デバイスの外部ピンを兼ねたリードフレー
ムと非結合状態にある。
【0133】なお、上記説明においては、トランジスタ
23をバイポーラ型として表記したが、これをMOS型
ならびに製造プロセスに対応した相当回路を使用した場
合でも、同様の効果を奏することができる。
【0134】また、上記実施の形態では、トランジスタ
23による基本増幅回路の構成を、NPN型のエミッタ
接地回路を一例として説明したが、他の構成(ベース接
地回路、コレクタ接地回路(エミッタフォロワ))や、
PNP型を使用した同等の回路であってもよい。
【0135】また、上記実施例では、バイアス回路を省
略したが、バイアス回路を付加することにより、電圧利
得を改善することができる。
【0136】このように構成することにより、本発明の
実施の形態3に示した効果に加えて、デバイスごとに異
なる固有識別番号のプログラムに要するプログラミング
専用パッド数を削減することができる。
【0137】[実施の形態5]本発明の実施の形態5に
おいては、ヒューズに代わり短絡による導通状態の形成
を行なう短絡接合素子を用いて固有識別番号を実現す
る。
【0138】本発明の実施の形態5における固有識別番
号基本回路の具体的構成を、図24を用いて説明する。
図24は、本発明の実施の形態5における固有識別番号
基本回路500の基本構成の一例を示す図であり、2進
表記における1ビット分の回路に対応している。
【0139】図25における固有識別番号基本回路50
0は、ダイオード26、プルダウン抵抗3、ヒューズ情
報読出選択回路24、および電流検出回路35を含む。
固有識別番号出力端子1は、PN接合により形成される
ダイオード26のアノード端子と、プルダウン抵抗3の
一方の端子とに接続されている。プルダウン抵抗3の他
方の端子は、接地電位4と接続されている。また、ダイ
オード26のカソード端子は、プログラミング専用パッ
ド17およびヒューズ情報読出選択回路24に接続され
ている。固有識別番号出力端子1には、電流検出回路3
5が接続されている。
【0140】プログラミング専用パッド17は、外部ピ
ンを兼ねたリードフレームと非接合状態にある。また、
ヒューズ情報読出選択回路24は、固有識別番号情報を
読出す周期にのみ、有意(論理値1)になる電圧を供給
する。
【0141】次に、本発明の実施の形態5における固有
識別番号基本回路500の動作について説明する。プロ
グラミング専用パッド17から電流パルスを印加しない
場合、ヒューズ情報読出選択回路24から電圧を印加し
た場合であっても、ダイオードのアノード端子とカソー
ド端子との間に電流が流れない。したがって、固有識別
番号出力端子1は、プルダウン抵抗3を介して接地電位
4に接続されているため、接地電位となり電流は流れな
い。
【0142】次に、電流パルス印加した場合の固有識別
番号基本回路500の動作について、図26を用いて説
明する。図26は、図24に示す固有識別番号基本回路
500に電流パルスを印加した場合の等価回路を示す図
である。
【0143】プログラミング専用パッド17から電流パ
ルスを印加すると、ダイオード26の接合部においてス
トレスが発生し、温度が上昇する。この温度上昇によ
り、アルミニウムとダイオードとの間で共晶が成長し、
接合が短絡される。図26では、配線27により短絡状
態を表わしている。
【0144】図26に示す等価回路では、ダイオード2
6の効果はなく、ヒューズ情報読出選択回路24、プル
ダウン抵抗3および接地電位4で回路が構成される。こ
のため、ヒューズ情報読出選択回路24から電圧が印加
されると、固有識別番号出力端子1は正の電位となり電
流が流れる。
【0145】以上のように、プログラミング専用パッド
17からの電流パルス印加状態によって、同回路の非導
通状態(図24に相当)と導通状態(図25に相当)と
の制御が行なわれる。
【0146】これにより、固有識別番号基本回路500
における固有識別番号出力端子1にセンスアンプなどの
電流検出回路35を接続することにより、電流の有無に
基づく電位差の変動を論理値情報に変化することができ
る。
【0147】この結果、固有識別番号基本回路500を
並列に数個並べるとともに、変換後の論理値情報を読出
回路(図17の記号21)に出力することで、デバイス
の内部回路(図17の記号16)にデバイスごとに異な
る固有識別番号情報を出力することが可能となる。
【0148】なお、本発明の実施の形態5においてはヒ
ューズに相当するプログラム素子としてダイオードを使
用しているため、素子の形成がポリシリコンなどの材料
により構成される電流パルス溶断型ヒューズよりも容易
に構成できるという利点を持つ。その他の効果について
は、本発明の実施の形態3で述べたとおりである。
【0149】[実施の形態6]本発明の実施の形態6
は、実施の形態5に対し、より少ないプログラミング専
用パッドを用いて、短絡結合状態をプログラムするため
の回路構成を提供するものである。
【0150】本発明の実施の形態6における固有識別番
号基本回路の基本構成について、図27を用いて説明す
る。図27は、本発明の実施の形態6における固有識別
番号基本回路600の構成の一例を示す図であり、2進
表記における1ビット分の回路に相当する。
【0151】図26における固有識別番号基本回路60
0は、ダイオード26、トランジスタ28、ヒューズ情
報読出選択回路24、および電流検出回路35を含む。
固有識別番号出力端子1は、PNPトランジスタ28の
ベース端子と、デコーダ回路出力端子32とに接続され
ている。デコーダ回路出力端子32は、プログラム素子
をプログラムする際には、接地電位に設定される。
【0152】トランジスタ28のコレクタ端子は、接地
電位4に接続されている。ダイオード26のカソード端
子は、プログラミング専用パッド17とヒューズ情報読
出選択回路24とに接続されている。
【0153】次に、プログラミング専用パッド17から
電流パルスが印加されない場合の固有識別番号基本回路
600の動作について説明する。プログラミング時に
は、デコーダ回路出力端子32は、デコーダ回路(図示
せず)を介してテスタを兼ねた書込装置(図示せず)に
よりグランド電位に設定される。この動作により、トラ
ンジスタ28のゲート端子は、接地電位となり、エミッ
タ端子とコレクタ端子との導通が確保される。しかしな
がら、電流パルスの印加が行なわれないことから、ダイ
オード26のアノード端子とカソード端子とは非接続状
態を保持する。
【0154】プログラム後にヒューズ情報読出選択回路
24から正電位が印加された場合、ダイオード26が非
導通状態を保持することから、トランジスタ28のゲー
ト端子と接続されている固有識別番号出力端子1には電
流は流れない。
【0155】次に、プログラミング専用パッド17から
電流パルスが印加される場合の固有識別番号基本回路6
00の動作について、図28を用いて説明する。図28
は、図27に示す固有識別番号基本回路600に電流パ
ルスを印加した場合の等価回路を示す図である。
【0156】プログラム時には、デコーダ回路出力端子
32は、接地電位に設定され、トランジスタ28のエミ
ッタ端子とコレクタ端子との導通状態が確保される。こ
の状態において、ダイオード26のカソード端子に接続
されているプログラミング専用パッド17から電流パル
スを印加すると、p層とn層の接合部において温度が上
昇し、アルミニウムとシリコンとの結晶が成長し、短絡
状態となる。図28では、配線27により短絡状態を表
わしている。
【0157】この状態で、ヒューズ情報読出選択回路2
4から正電位を印加すると、配線27により、トランジ
スタ28のエミッタ端子に電位が印加される。この結果
として、トランジスタ28のベース端子に電流が流れる
ことになる。
【0158】このように、プログラミングを施したダイ
オードと、非プログラム状態のダイオードとでは、ヒュ
ーズ情報読出選択回路24から電圧を印加した場合で、
電流の有無の2状態を実現することができる。これによ
り、固有識別番号出力端子1に接続された電流検出回路
25を用いて、2値の論理値情報(1もしくは0)を得
ることができる。
【0159】よって、固有識別番号基本回路600を並
列に数個並べるとともに、電流検出回路25により変換
した論理値情報を読出回路(図17の記号21)に出力
することで、内部回路(図17の記号16)にデバイス
ごとに異なる固有識別番号情報を出力することができ
る。
【0160】次に、固有識別番号基本回路600を用い
て、nビット幅の固有識別番号を実現するための回路構
成について、図29を用いて説明する。
【0161】図29は、本発明の実施の形態6における
固有識別番号構成回路6000の構成の一例を示す図で
ある。図29において、記号32♯0、…、32♯n−
2、32♯n−1は、デコーダ回路出力端子をそれぞれ
表わしている。また、記号1♯0、…、1♯n−2、1
♯n−1は、固有識別番号出力端子をそれぞれ表わして
いる。1組のデコーダ回路出力端子および固有識別番号
出力端子に対して、抵抗3、トランジスタ28、および
ダイオード26を配置する。
【0162】電源パルスを印加するためのプログラミン
グ専用パッド17は全ビットにおいて共通であり、プル
アップ抵抗3は、OR回路33を介して、プログラミン
グ専用パッド17の入力または電源2の供給を受ける。
これにより、プルアップ抵抗3を介したダイオード26
のカソード端子には、プログラミング時には電流パルス
が、封入後の通常使用時には電源電圧が印加されるよう
になる。
【0163】本構成においては、プログラム素子選択用
のトランジスタを使用することにより、デバイスごとに
異なる固有識別番号をプログラムする際に必要となるプ
ログラミング専用パッドの数を削減することができる。
【0164】なお、本実施の形態6においては、トラン
ジスタ28をバイポーラ型で表記したが、MOS型もし
くは製造プロセスに対応した形でも同様の効果を奏する
ことができる。また、トランジスタ28による基本増幅
回路の構成を、PNP型のエミッタフォロワ回路(コレ
クタ接地回路)を一例に説明したが、PNP型の使用や
他の回路の構成(エミッタ接地回路、ベース接地回路
等)でもよい。
【0165】なお、上記の説明においては、バイアス回
路を省略しているが、同回路を付加することによりヒュ
ーズ情報読出選択回路24と固有識別番号出力端子1と
の間における電圧利得を改善することが可能となる。
【0166】さらに、本発明の実施の形態6において
は、短絡接合型のプログラム素子としてダイオードを使
用しているが、絶縁膜破壊型メモリセル(酸化膜や他の
絶縁膜に対し過電圧を印加することで絶縁破壊し、プロ
グラムを行なう素子)をアレイ状に配したものを用いて
も同様の効果を奏することができる。
【0167】なお、今回開示された実施の形態は全ての
点で例示であって制限的なものではないと考えられるべ
きである。本発明の範囲は上記した実施の形態の説明で
なく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれるこ
とが意図される。
【0168】
【発明の効果】以上のように、請求項1および請求項2
に係る半導体装置によれば、プログラム素子および抵抗
のみで、デバイス毎に異なる固有の識別番号をプログラ
ムすることが可能となる。これにより、半導体装置の集
積度を向上させ、低価格化を実現することができる。
【0169】請求項3に係る半導体装置は、請求項2に
係る半導体装置であって、半導体製造段階でレーザー溶
断型ヒューズを溶断することで、任意の固有識別番号を
プログラムすることが可能となる。
【0170】請求項4に係る半導体装置は、請求項2に
係る半導体装置であって、半導体製造段階で配線を切断
することにより、任意の固有識別番号をプログラムする
ことが可能となる。また、ヒューズを用いる場合より
も、さらに面積を縮小させることが可能となる。
【0171】請求項5に係る半導体装置の製造方法によ
れば、製造段階において、プログラム素子および抵抗の
みで、デバイス毎に異なる固有の識別番号をプログラム
することが可能となる。これにより、固有識別番号の変
造を防止することが可能となる。
【0172】請求項6に係る半導体装置の製造方法は、
請求項5に係る半導体装置の製造方法であって、半導体
製造段階でレーザー溶断型ヒューズを溶断することで、
任意の固有識別番号をプログラムすることが可能とな
る。
【0173】請求項7に係る半導体装置の製造方法は、
請求項5に係る半導体装置の製造方法であって、半導体
製造段階で配線を切断することにより、任意の固有識別
番号をプログラムすることが可能となる。また、ヒュー
ズを用いる場合よりも、さらに面積を縮小させることが
可能となる。
【0174】請求項8および請求項9に係る半導体装置
によれば、プログラミング専用パッドから入力される信
号に応答して、プログラム素子の状態を変化させること
で、デバイス毎に異なる固有の識別番号をプログラムす
ることが可能となる。これにより、専用のプログラム装
置が不要となり、テスタ等でプログラムが可能となる。
また、プログラミング専用パッドは、他の入出力ピンと
非接続状態にある。これにより、パッケージ封入後、固
有識別番号の変造が不可能となる。
【0175】請求項10に係る半導体装置は、請求項9
に係る半導体装置であって、プログラミング専用パッド
から入力される信号を直接ヒューズに印加することによ
りプログラムを実行する。これにより、他の部品に対す
る、プログラミング専用パッドから入力される信号(ス
トレス)の影響を防止することが可能となる。これによ
り、デバイスの面積を縮小することが可能となる。
【0176】請求項11に係る半導体装置は、請求項9
に係る半導体装置であって、選択的に、プログラミング
専用パッドから入力される信号を直接ヒューズに印加す
ることによりプログラムを実行する。この結果、プログ
ラミング専用パッドの数を少なくすることが可能とな
る。また、他の部品に対する、プログラミング専用パッ
ドから入力される信号(ストレス)の影響を防止するこ
とが可能となる。これにより、デバイスの面積を縮小す
ることが可能となる。
【0177】請求項12に係る半導体装置は、請求項9
に係る半導体装置であって、プログラミング専用パッド
から入力される信号を直接短絡接合素子に印加すること
によりプログラムを実行する。これにより、他の部品に
対する、プログラミング専用パッドから入力される信号
(ストレス)の影響を防止することが可能となる。これ
により、デバイスの面積を縮小することが可能となる。
【0178】請求項13に係る半導体装置は、請求項9
に係る半導体装置であって、選択的に、プログラミング
専用パッドから入力される信号を直接短絡接合素子に印
加することによりプログラムを実行する。この結果、プ
ログラミング専用パッドの数を少なくすることが可能と
なる。また、他の部品に対する、プログラミング専用パ
ッドから入力される信号(ストレス)の影響を防止する
ことが可能となる。これにより、デバイスの面積を縮小
することが可能となる。
【0179】請求項14に係る半導体装置の製造方法に
よれば、製造段階において、プログラミング専用パッド
を用いて、デバイス毎に異なる固有の識別番号をプログ
ラムすることが可能となる。
【0180】請求項15に係る半導体装置の製造方法
は、請求項14に係る半導体装置の製造方法であって、
半導体製造段階でヒューズを溶断することで、任意の固
有識別番号をプログラムすることが可能となる。プログ
ラミング専用パッドは、他の入出力ピンと非接続状態に
ある。これにより、パッケージ封止後、固有識別番号の
変造が不可能となる。
【0181】請求項16に係る半導体装置の製造方法
は、請求項14に係る半導体装置の製造方法であって、
半導体製造段階でヒューズを選択的に溶断することで、
任意の固有識別番号をプログラムすることが可能とな
る。プログラミング専用パッドは、他の入出力ピンと非
接続状態にある。これにより、パッケージ封止後、固有
識別番号の変造が不可能となる。
【0182】請求項17に係る半導体装置の製造方法
は、請求項14に係る半導体装置の製造方法であって、
半導体製造段階で短絡接合素子を短絡することで、任意
の固有識別番号をプログラムすることが可能となる。プ
ログラミング専用パッドは、他の入出力ピンと非接続状
態にある。これにより、パッケージ封止後、固有識別番
号の変造が不可能となる。
【0183】請求項18に係る半導体装置の製造方法
は、請求項14に係る半導体装置の製造方法であって、
半導体製造段階で短絡接合素子を選択的に短絡すること
で、より少ないプログラミング専用パッドを用いて、任
意の固有識別番号をプログラムすることが可能となる。
プログラミング専用パッドは、他の入出力ピンと非接続
状態にある。これにより、パッケージ封止後、固有識別
番号の変造が不可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における固有識別番号
基本回路100の構成の一例を示す回路図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における固有識別番号
構成回路1000の構成の一例を示す図である。
【図3】 非溶断状態における固有識別番号基本回路1
00の動作を説明するための図である。
【図4】 溶断状態における固有識別番号基本回路10
0の動作を説明するための図である。
【図5】 本発明の実施の形態1における固有識別番号
基本回路の他の構成の一例を示す回路図である。
【図6】 非溶断状態における固有識別番号基本回路1
50の動作を説明するための図である。
【図7】 溶断状態における固有識別番号基本回路15
0の動作を説明するための図である。
【図8】 本発明の実施の形態1における固有識別番号
の実現方法を示すフロー図である。
【図9】 文献1(特開平7−50233号公報)にお
ける固有識別番号構成回路の構成を説明するための回路
図である。
【図10】 レーザー溶断型ヒューズを用いて溶断を行
なう場合の問題点について説明するための図である。
【図11】 本発明の実施の形態2における固有識別番
号基本回路200の構成の一例を示す回路図である。
【図12】 非溶断状態における固有識別番号基本回路
200の動作を説明するための図である。
【図13】 溶断状態における固有識別番号基本回路2
00の動作を説明するための図である。
【図14】 本発明の実施の形態2における固有識別番
号基本回路の他の構成の一例を示す図である。
【図15】 非溶断状態における固有識別番号基本回路
250の動作を説明するための図である。
【図16】 溶断状態における固有識別番号基本回路2
50の動作を説明するための図である。
【図17】 本発明の実施の形態3における半導体デバ
イスの主要部の構成の一例を示す図である。
【図18】 本発明の実施の形態3におけるヒューズ回
路19に含まれる固有識別番号基本回路300の構成の
一例を示す図である。
【図19】 非溶断状態における固有識別番号基本回路
300の動作を説明するための図である。
【図20】 溶断状態における固有識別番号基本回路3
00の動作を説明するための図である。
【図21】 本発明の実施の形態3における固有識別番
号構成回路3000の構成の一例を示す図である。
【図22】 本発明の実施の形態4における固有識別番
号基本回路400の構成の一例を示す図である。
【図23】 溶断状態における固有識別番号基本回路4
00の動作を説明するための図である。
【図24】 本発明の実施の形態4における固有識別番
号構成回路4000構成の一例を示す図である。
【図25】 本発明の実施の形態5における固有識別番
号基本回路500の構成の一例を示す図である。
【図26】 電流パルスを印加した状態における固有識
別番号基本回路500の動作を説明するための図であ
る。
【図27】 本発明の実施の形態6における固有識別番
号基本回路600の構成の一例を示す図である。
【図28】 電流パルスを印加した状態における固有識
別番号基本回路600の動作を説明するための図であ
る。
【図29】 本発明の実施の形態6における固有識別番
号構成回路6000の構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 固有識別番号出力端子、2 電源電位、3 抵抗、
4 接地電位、5,25 ヒューズ、6 出力端子、7
a〜7d トライステートバッファ、8 出力識別信
号、9 配線、10 パッケージ、11 ダイ、12
リードフレーム、13 ボンディングワイヤ、16 内
部回路、17 プログラミング専用パッド、19 ヒュ
ーズ回路、21 読出回路、23,28 トランジス
タ、24 ヒューズ情報読出選択回路、26 ダイオー
ド、31 デコーダ回路、32 デコーダ回路出力端
子、29 プログラム対象ヒューズ選択端子、33 O
R回路、35 電流検出回路、50 インターフェース
回路、100,100a〜100d,150,200,
250,300,400,500,600 固有識別番
号基本回路、1000〜6000 固有識別番号構成回
路。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の識別番号形成手段を備え、前記複
    数の識別番号形成手段のそれぞれは、プログラム素子
    と、前記プログラム素子のプログラム状態/非プログラ
    ム状態に基づき電圧レベルが変化する識別番号出力端子
    とを含み、 出力制御信号に応答して、複数の前記識別番号出力端子
    のそれぞれにおける電圧に基づき、デバイス固有の識別
    番号を出力する読出手段をさらに備える、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の識別番号形成手段のそれぞれ
    は、 第1の電源電位と前記識別番号出力端子との間に接続さ
    れる抵抗素子をさらに含み、 前記プログラム素子は、対応する前記識別番号出力端子
    と第2の電源電位との間に接続される、請求項1記載の
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記プログラム素子は、ヒューズで構成
    され、 複数の前記識別番号出力端子のそれぞれの電位は、対応
    する前記ヒューズの溶断状態/非溶断状態に応答して変
    化する、請求項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記プログラム素子は、配線材で構成さ
    れ、 複数の前記識別番号出力端子のそれぞれの電位は、対応
    する前記配線材の溶断状態/非溶断状態に応答して変化
    する、請求項2記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 プログラム素子と、前記プログラム素子
    の状態に基づき電圧レベルが変化する識別番号出力端子
    とを各々が含む複数の識別番号形成回路と、出力制御信
    号に応答して、複数の前記識別番号出力端子のそれぞれ
    における電圧に基づき、デバイス固有の識別番号を出力
    するための読出回路とを備えるデバイスを、ウェハ上に
    形成するウェハ製造ステップと、 前記製造したウェハをテストするウェハテストステップ
    と、 前記ウェハテストにおいて良品と判定されたデバイスの
    それぞれに対して、前記プロクラム素子の状態を変化さ
    せることにより、任意の前記識別番号をプログラムする
    プログラムステップとを備える、半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記プログラム素子のそれぞれは、前記
    プログラムステップで溶断状態または非溶断状態となる
    ヒューズで構成され、 前記複数の識別番号形成回路のそれぞれは、 第1の電源電位と前記識別番号出力端子との間に接続さ
    れる抵抗素子をさらに含み、 前記ヒューズは、前記識別番号出力端子と第2の電源電
    位との間に接続される、請求項5記載の半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記プログラム素子のそれぞれは、前記
    プログラムステップで溶断状態または非溶断状態となる
    配線材で構成され、 前記複数の識別番号形成回路のそれぞれは、 第1の電源電位と前記識別番号出力端子との間に接続さ
    れる抵抗素子をさらに含み、 前記配線材は、前記識別番号出力端子と第2の電源電位
    との間に接続される、請求項5記載の半導体装置の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 プログラムモードにおいて、外部からプ
    ログラム信号を受けるプログラミング専用パッドと、 複数の識別番号形成手段とを備え、 前記複数の識別番号形成手段のそれぞれは、 前記プログラミング専用パッドで受けるプログラム信号
    に基づき状態を変化させるプロクラム素子と、 前記プログラム素子の状態に基づき、電圧レベルが変化
    する識別番号出力端子とを含み、 複数の前記識別番号出力端子のそれぞれにおける電圧に
    基づき、チップ固有の識別番号を出力する読出手段とを
    さらに備える、半導体装置。
  9. 【請求項9】 外部とデータの入出力を行なうリードフ
    レームと、 前記リードフレームと接続される入出力パッドと、 前記入出力パッドの信号に応答して動作する内部回路と
    をさらに備え、 前記プログラミング専用パッドは、前記リードフレーム
    と非接合状態にあり、前記リードフレームの内側に配置
    される、請求項8記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記プログラム素子は、前記プログラ
    ミング専用パッドから入力されるプログラム信号で溶断
    されるヒューズで構成される、請求項9記載の半導体装
    置。
  11. 【請求項11】 前記プログラム素子は、ヒューズで構
    成され、 前記複数の識別番号形成手段のそれぞれは、 前記プログラミング専用パッドから入力されるプログラ
    ム信号を選択的に前記ヒューズに印加することにより、
    前記ヒューズを選択的に溶断させる選択手段をさらに含
    む、請求項9記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記プログラム素子は、前記プログラ
    ミング専用パッドから入力されるプログラム信号で短絡
    する短絡接合素子で構成される、請求項9記載の半導体
    装置。
  13. 【請求項13】 前記プログラム素子は、一方の端子
    が、前記プログラミング専用パッドから入力されるプロ
    グラム信号を受ける短絡接合素子で構成され、 前記複数の識別番号形成手段のそれぞれは、 前記短絡接合素子の他方の端子の電位を制御することに
    より、選択的に前記短絡接合素子を短絡させる選択手段
    をさらに含む、請求項9記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 プログラムモードにおいて、外部から
    プログラム信号を受けるプログラミング専用パッドと、
    各々が、前記プログラミング専用パッドで受けるプログ
    ラム信号に基づき状態を変化させるプロクラム素子と、
    前記プログラム素子の状態に基づき、電圧レベルが変化
    する識別番号出力端子とを含む複数の識別番号形成回路
    と、複数の前記識別番号出力端子のそれぞれにおける電
    圧に基づき、チップ固有の識別番号を出力する読出回路
    とを備えるデバイスを、ウェハ上に形成するウェハ製造
    ステップと、 前記製造したウェハをテストするウェハテストステップ
    と、 前記ウェハテストにおいて良品と判定されたデバイスの
    それぞれに対して、前記プログラミング専用パッドにプ
    ログラム信号を印加することにより、前記プロクラム素
    子の状態を変化させて、任意の前記識別番号をプログラ
    ムするプログラムステップとを備える、半導体装置の製
    造方法。
  15. 【請求項15】 前記デバイスの各々は、 外部とデータの入出力を行なうリードフレームと、 前記リードフレームと接続される入出力パッドと、 前記入出力パッドの信号に応答して動作する内部回路と
    をさらに備え、 前記プログラミング専用パッドは、前記リードフレーム
    の内側に、前記リードフレームと非接合状態で配置さ
    れ、 前記プログラム素子は、前記プログラミング専用パッド
    から入力されるプログラム信号で溶断されるヒューズで
    構成され、 前記デバイス毎に封止するステップをさらに備える、請
    求項14記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記デバイスの各々は、 外部とデータの入出力を行なうリードフレームと、 前記リードフレームと接続される入出力パッドと、 前記入出力パッドの信号に応答して動作する内部回路と
    をさらに備え、 前記プログラミング専用パッドは、前記リードフレーム
    の内側に、前記リードフレームと非接合状態で配置さ
    れ、 前記プログラム素子は、ヒューズで構成され、 前記複数の識別番号形成回路のそれぞれは、 前記プログラミング専用パッドから入力されるプログラ
    ム信号を選択的に前記ヒューズに印加することにより、
    前記ヒューズを溶断させる選択回路をさらに含み、 前記デバイス毎に封止するステップをさらに備える、請
    求項14記載の半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記デバイスの各々は、 外部とデータの入出力を行なうリードフレームと、 前記リードフレームと接続される入出力パッドと、 前記入出力パッドの信号に応答して動作する内部回路と
    をさらに備え、 前記プログラミング専用パッドは、前記リードフレーム
    の内側に、前記リードフレームと非接合状態で配置さ
    れ、 前記プログラム素子は、前記プログラミング専用パッド
    から入力されるプログラム信号に基づき短絡する短絡接
    合素子で構成され、 前記デバイス毎に封止するステップをさらに備える、請
    求項14記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記デバイスの各々は、 外部とデータの入出力を行なうリードフレームと、 前記リードフレームと接続される入出力パッドと、 前記入出力パッドの信号に応答して動作する内部回路と
    をさらに備え、 前記プログラミング専用パッドは、前記リードフレーム
    の内側に、前記リードフレームと非接合状態で配置さ
    れ、 前記プログラム素子は、一方の端子が、前記プログラミ
    ング専用パッドから入力されるプログラム信号を受ける
    短絡接合素子で構成され、 前記複数の識別番号形成回路のそれぞれは、 前記短絡接合素子の他方の端子の電位を制御することに
    より、選択的に前記短絡接合素子を短絡させる選択回路
    をさらに含み、 前記デバイス毎に封止するステップをさらに備える、請
    求項14記載の半導体装置の製造方法。
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