JP2000066753A

JP2000066753A - 車両用運転操作装置

Info

Publication number: JP2000066753A
Application number: JP10239345A
Authority: JP
Inventors: Haruhiko Sato; 晴彦佐藤
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1998-08-26
Filing date: 1998-08-26
Publication date: 2000-03-03

Abstract

(57)【要約】【課題】操作する必要が無い場合、状況に応じて自動
的にジョイスティックを収納する車両用運転操作装置を
提供すること。【解決手段】ジョイスティック１０はアームレスト２
０上に配置されており、ジョイスティック１０を使用し
ない場合はジョイスティック１０をアームレスト２０内
に収納でき、また、アームレスト２０はシート背面横に
跳ね上げ可能で、運転者がジョイスティック操作をしな
い場合を判断し、自動的にジョイスティック１０をアー
ムレスト２０内に収納もしくはアームレスト２０をシー
ト背面横に跳ね上げる。また、ジョイスティック１０の
操作力を変化させるジョイスティック操作力可変手段を
有し、運転者がジョイスティック１０を適正に操作しな
い場合を判断し、自動的に操作力を重くする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ジョイスティック
を用いて操舵、走行を行う車両用運転操作装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来のジョイスティックを用いて操舵、
加減速を行う車両用運転操作装置としては、例えば特開
平８−３４３５３号公報に開示されているように、図１
３に示すような構造のものがあった。この従来技術は、
シートアームレスト上にジョイスティックを配置したも
のである。肘をアームレスト上に置いて操作した場合、
アームレストが無い場合に比べて上肢の筋負担が少な
く、また、肘を支点として操作るため位置決め操作がし
やすい、というメリットがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術のように、シートアームレスト上にジョイ
スティックを配置した場合、通常走行中以外にスティッ
クやアームレストが邪魔になる場合や、意図しないでス
ティックに手が当たってしまう可能性がある。また、運
転しないで車室内でリラックスする場合等には、スティ
ックが突出していることで、うっとおしく感じる可能性
もある。

【０００４】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、操作する必要が無い場合、状況に
応じて自動的にジョイスティックを収納する車両用運転
操作装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、以下のような構成とする。ジョイスティ
ックはアームレスト上に配置されており、ジョイスティ
ックを使用しない場合はジョイスティックをアームレス
ト内に収納でき、また、アームレストはシート背面横に
跳ね上げ可能で、運転者がジョイスティック操作をしな
い場合を判断し、自動的にジョイスティックをアームレ
スト内に収納もしくはアームレストをシート背面横に跳
ね上げる。また、ジョイスティックの操作力を変化させ
るジョイスティック操作力可変手段を有し、運転者がジ
ョイスティックを適正に操作しない場合を判断し、自動
的に操作力を重くする。

【０００６】ここで、運転者がジョイスティック操作を
しない場合を３つのパターンに判断・分類し、一つ目の
パターンでは自動的にジョイスティックをアームレスト
内に収納しその後アームレストをシート背面横に跳ね上
げる、二つ目のパターンでは自動的にジョイスティック
をアームレスト内に収納する、三つ目のパターンでは操
作反力を重くする、こととする。

【０００７】以下、本発明の作用を説明する。本発明に
よれば、操作する必要が無い場合、状況に応じて自動的
にジョイスティックを収納する車両用運転操作装置を提
供することができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明による車両用運転操
作装置の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明す
る。図１は、本発明による車両用運転操作装置の一実施
の形態を示す構成図である。

【０００９】まず、構成を説明する。運転者がアームレ
スト２０上のジョイスティック１０を左右方向及び前後
方向に操作して運転を行う装置である。ここでは、右に
操作すると右操舵、左に操作すると左操舵、前方に操作
して減速を、後方（運転者手前）に操作して加速を指令
するものとする。なお、本実施の形態は、運転者右側の
アームレスト２０ａ上にジョイスティック１０を設置
し、左側のアームレスト２０ｂ上には、例えばエアコン
やオーディオ等の装備品操作スイッチ２５を配置したも
のである。

【００１０】ジョイスティック１０の操作量は、ジョイ
スティック１０軸に設けた検出手段１３，１５（図２参
照）で角度を検出する。この信号は、制御手段５０に入
り、制御手段５０では、この信号に比例して、アームレ
スト駆動手段２４、ステアリング駆動手段６０、アクセ
ル駆動手段７０、ブレーキ駆動手段８０を駆動する。

【００１１】また、制御手段５０には、右ドア３０の開
閉を検出する右ドア開閉検出手段、運転者がシート上に
着座しているか否かを検出する着座検出手段４０、ＡＴ
シフトレバーのポジションを検出するＡＴポジション検
出手段、運転者がシートベルトを装着しているか否かを
検出するシートベルト検出手段、車両の走行速度を検出
する車速検出手段、運転席のシート背面の角度を検出す
るシート背面角度検出手段、車両の横方向の加速度を検
出する横方向加速度検出手段、車両の前後方向の加速度
を検出する前後方向加速度検出手段、が接続されてい
る。

【００１２】本実施の形態の特徴は、運転者及び車両の
状況に応じて、ジョイスティック１０、右アームレスト
２０ａを自動的に収納、または、ジョイスティック１０
の操作力を重くすることであり、その判断、制御も制御
手段５０で行う。

【００１３】図２に、ジョイスティック１０の詳細を示
す。まず、ジョイスティック１０は、横方向の動き（Ｘ
軸まわり）と前後方向（Ｙ軸まわり）に分けられ、それ
ぞれＸ軸角度検出手段１３、Ｙ軸角度検出手段１５によ
り角度を検出する。また、各軸には、それぞれＸ軸駆動
手段１４、Ｙ軸駆動手段１６が接続しており、ジョイス
ティック１０が操作範囲にある状態は、それぞれの軸の
操作反力を発生する。また、Ｙ軸駆動手段１６について
は、ジョイスティック１０をアームレスト２０内に収納
させる収納動作機能もあわせ持っている。

【００１４】また、ジョイスティック１０の握り部には
握り検出手段１７が設置されており、この位置は運転者
が正規にジョイスティック１０を握る場合は親指がかか
る位置であり、握り検出手段１７はこの上に指があるか
無いかを検出する。

【００１５】ジョイスティック１０上部にはモード表示
手段１８があり、内蔵されたランプにより場合に応じて
赤、黄、緑の３色に発光するものとする。

【００１６】図３は、右アームレスト２０ａの構成を示
す側面図である。右アームレスト２０ａ上には、運転者
がジョイスティック１０の収納を指示するジョイスティ
ック収納スイッチ１１及び右アームレスト２０ａの収納
を指示するアームレスト収納スイッチ２１が配置されて
おり、ジョイスティック１０及び右アームレスト２０ａ
は、これらスイッチ１１，２１の操作により、それぞれ
図中のジョイスティック収納位置１２、アームレスト収
納位置２２に収納される。また、肘が右アームレスト２
０ａ上に載っているかどうかを検出する肘支持検出手段
２３を有する。

【００１７】以上の構成において、判断手段では、運転
者及び車両の状況に応じてジョイスティック１０、右ア
ームレスト２０ａの状態を変化させる。ここでは、通常
走行以外の運転者及び車両の状況を三つのモードに分
け、それに応じてジョイスティック１０、右アームレス
ト２０ａの収納及びジョイスティック１０の反力を重く
させるものである。

【００１８】一つ目のモード（以下、モード）は、完
全に収納されるモードであり、ジョイスティック１０、
右アームレスト２０ａ共収納されるモードである。二つ
目のモード（以下、モード）は、ジョイスティック１
０のみ収納されるモードである。三つ目のモードは、ジ
ョイスティック１０及び右アームレスト２０ａは収納さ
れず、ジョイスティック１０の反力が重くなるモード
（以下、モード，′）である。

【００１９】図７〜図１２に、判断手段のフローチャー
トを示す。以下に述べる条件と変化させる状態をまとめ
たものであり、図中の，，，′のサブルーチン
は、各モード，，，′に対応している。

【００２０】運転者及び車両の状態の判断は、車速（図
７のステップＳ１１１，１２１，１３１，１４１，１５
１，１６１，１７１）、ドアの開閉（ステップＳ１１
０）、アームレスト収納スイッチ２１のＯＮ・ＯＦＦ
（ステップＳ１２０）、ジョイスティック収納スイッチ
１１のＯＮ・ＯＦＦ（ステップＳ１３０）、運転者が着
座しているか否か（ステップＳ１４０）、シート背面角
度が一定値以上か（ステップＳ１５０）、ＡＴポジショ
ン（ステップＳ１６０）、シートベルト着用か否か（ス
テップＳ１７０）、肘が肘支持検出手段２３上にあるか
無いか（ステップＳ１８０）、指が握り検出手段１７上
にあるか無いか（ステップＳ１９０）、前後方向と横方
向の加速度の組み合わせがある一定値以上か（ステップ
Ｓ２００）、ジョイスティック１０の操作速度が速いか
どうか（ステップＳ２１０）、で行う。

【００２１】また、三つ目のジョイスティック１０の反
力が重くなるモードは、反力がどういう操作においても
均一に重くなる場合（モード）と、操作速度が大きい
場合のみ重くなる場合（モード′）に分ける。図６
に、この二つのモードにおけるジョイスティック操作速
度に対する反力の大きさを示す。。

【００２２】また、モード表示手段１８は、各モードで
点灯するランプの色が異なり、モード及びの場合は
赤、モード及び′の場合は黄、その他の通常状態の
場合は緑とする。

【００２３】図４に、各状態とモードの関係を示す。ま
ず、停車中でドアが開かれている場合（ステップＳ１１
０；Ｙｅｓ、ステップＳ１１１；Ｙｅｓ）は、運転者が
乗降中であると判断し、ジョイスティック１０及び右ア
ームレスト２０ａは自動的に収納位置となる（モード
）。

【００２４】また、停車中にアームレスト収納スイッチ
２１が押された場合（ステップＳ１２０；Ｙｅｓ、ステ
ップＳ１２１；Ｙｅｓ）もモードとなるが、走行中は
アームレスト収納スイッチ２１が押されてもジョイステ
ィック１０及び右アームレスト２０ａは収納されず、ジ
ョイスティック操作反力もそのままとする。

【００２５】同様に、ジョイスティック収納スイッチ１
１が押された場合（ステップＳ１３０；Ｙｅｓ）は、停
車中（ステップＳ１３１；Ｙｅｓ）はジョイスティック
１０が収納される（モード）が、走行中（ステップＳ
１３１；Ｎｏ）は収納されない。

【００２６】着座検出手段４０で検出し、停車中に運転
者が着座していないと判断した場合（ステップＳ１４
０；Ｎｏ、ステップＳ１４１；Ｙｅｓ）も、ジョイステ
ィック１０を収納する（モード）。

【００２７】また、シート背面角度が一定値より大きい
場合（ステップＳ１５０；Ｙｅｓ、ステップＳ１５１；
Ｙｅｓ）は、運転者が室内でリラックスしていると考
え、ジョイスティック１０は収納する（モード）。

【００２８】停車中でシートベルトが非装着の場合（ス
テップＳ１７０；Ｙｅｓ、ステップＳ１７１；Ｙｅｓ）
も、モードで、ジョイスティック１０は収納され、ジ
ョイスティック操作ができない状態とする。

【００２９】また、車両挙動が限界を超えるような操作
は、運転者の意図的な操作で無い可能性があるため、そ
の場合は、より車両が不安定にならないようにする。こ
こでは、車両の前後方向と横方向の加速度の組み合わせ
がある一定値を超えた場合（ステップＳ２００；Ｙｅ
ｓ）は、ジョイスティック１０の操作反力を大きくして
（モード）、運転者の操作を抑える。図５に、前後方
向加速度、横方向加速度領域におけるモードとする範
囲を示す。円より外側が、車両挙動が限界を超える場合
と想定し、その範囲をモードとした。

【００３０】肘が肘支持検出手段２３上に無い場合（ス
テップＳ１８０；Ｙｅｓ）、及び、指が握り検出手段１
７上に無い場合（ステップＳ１９０；Ｙｅｓ）は、誤っ
て手等が当たる可能性があるので、操作反力を重くして
（モード）、車両挙動に影響が出ないようにする。

【００３１】また、肘位置や指の位置が適正でも、ジョ
イスティック１０の操作速度が速い場合（ステップＳ２
１０；Ｙｅｓ）は、運転者が意図しない操作である可能
性が高いので、操作反力を重くして速い操作を抑制する
（モード′）。

【００３２】また、ドアが開かれている場合（ステップ
Ｓ１１０；Ｙｅｓ）とＡＴポジションがＰ（パーキン
グ）の場合（ステップＳ１６０；Ｙｅｓ）及びシートベ
ルトが非着用の場合（ステップＳ１７０；Ｙｅｓ）で、
車速が０以外（ステップＳ１１１，Ｓ１６１，Ｓ１７
１；Ｎｏ）つまり走行中は、ジョイスティック１０、右
アームレスト２０ａは収納しないで、操作反力を重くす
るだけとする（モード）。

【００３３】

【発明の効果】本発明は、以上のような特徴をもつ構成
としているため、操作する必要が無い場合、状況に応じ
て自動的にジョイスティックを収納する車両用運転操作
装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による車両用運転操作装置の一実施の形
態の構成図である。

【図２】ジョイスティックの詳細図である。

【図３】右アームレストの構成を示す側面図である。

【図４】車両状態と、判断手段で判断するモードの関係
を示す図である。

【図５】横方向・前後方向加速度と操作反力モードの関
係を示す図である。

【図６】ジョイスティック操作速度と操作反力の関係を
示す図である。

【図７】判断手段のフローチャートである。

【図８】モードに対応するサブルーチンのフローチャ
ートである。

【図９】モードに対応するサブルーチンのフローチャ
ートである。

【図１０】モードに対応するサブルーチンのフローチ
ャートである。

【図１１】モード′に対応するサブルーチンのフロー
チャートである。

【図１２】図７のに対応するサブルーチンのフローチ
ャートである。

【図１３】従来技術による車両用運転操作装置の構成図
である。

【符号の説明】

１０ジョイスティック１１ジョイスティック収納スイッチ１２ジョイスティック収納位置１３Ｘ軸角度検出手段１４Ｘ軸駆動手段１５Ｙ軸角度検出手段１６Ｙ軸駆動手段１７握り検出手段１８モード表示手段２０ａ右アームレスト２０ｂ左アームレスト２１アームレスト収納スイッチ２２アームレスト収納位置２３肘支持検出手段２４アームレスト駆動手段２５装備品操作スイッチ３０右ドア４０着座検出手段５０制御手段６０ステアリング駆動手段７０アクセル駆動手段８０ブレーキ駆動手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】前後左右に動作可能なジョイスティック
と、前記ジョイスティックの前後及び左右の操作量を検出す
る操作量検出手段と、前記ジョイスティックの操作量に応じて、操舵輪角度、
アクセル開度、ブレーキ効き量を調節する操作系調節手
段とを有する車両用運転操作装置において、運転者の肘部を上方向に面で支えるアームレストを有
し、ジョイスティックはアームレスト上に配置されてお
り、ジョイスティックを使用しない場合はジョイスティ
ックはアームレスト内に収納でき、また、アームレスト
はシート背面横に跳ね上げ可能で、運転者がジョイステ
ィック操作をしない場合を判断し、自動的にジョイステ
ィックをアームレスト内に収納もしくはアームレストを
シート背面横に跳ね上げることを特徴とする車両用運転
操作装置。
【請求項２】請求項１に記載の車両用運転操作装置に
おいて、ジョイスティックの操作力を変化させるジョイスティッ
ク操作力可変手段を有し、運転者がジョイスティックを
適正に操作しない場合を判断し、自動的に操作力を重く
することを特徴とする車両用運転操作装置。
【請求項３】請求項２に記載の車両用運転操作装置に
おいて、運転者がジョイスティック操作をしない場合を３つのパ
ターンに判断・分類し、一つ目のパターンでは自動的に
ジョイスティックをアームレスト内に収納しその後アー
ムレストをシート背面横に跳ね上げる、二つ目のパター
ンでは自動的にジョイスティックをアームレスト内に収
納する、三つ目のパターンでは操作反力を重くすること
を特徴とする車両用運転操作装置。
【請求項４】請求項３に記載の車両用運転操作装置に
おいて、一つ目のパターンを判断する条件は、停車中ドアが開か
れていること、運転者がアームレストを収納しようとし
ていること、の少なくとも一つの条件を含むこと、二つ目のパターンを判断する条件は、停車中に運転者が
シート上に着座していないこと、シート背面角度がある
一定値以上大きいこと、ＡＴのシフトポジションがＰ
（パーキング）レンジであること、運転者がシートベル
トを非着用であること、の少なくとも一つの条件を含む
こと、三つ目のパターンを判断する条件は、少なくとも運転者
がジョイスティックを正規の位置で握っていないこと、
アームレスト上の正規の位置に肘を置いていないこと、
車両の前後または横方向の加速度がある一定値よりも大
きいこと、運転者のジョイスティック操作速度が速いこ
と、の少なくとも一つの条件を含むことであることを特
徴とする車両用運転操作装置。