JP2000064513A - 屋根材支持材、屋根材支持材を用いた屋根構造および屋根材支持材を用いた屋根施工方法 - Google Patents

屋根材支持材、屋根材支持材を用いた屋根構造および屋根材支持材を用いた屋根施工方法

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JP2000064513A
JP2000064513A JP10230832A JP23083298A JP2000064513A JP 2000064513 A JP2000064513 A JP 2000064513A JP 10230832 A JP10230832 A JP 10230832A JP 23083298 A JP23083298 A JP 23083298A JP 2000064513 A JP2000064513 A JP 2000064513A
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roof
ridge
roof material
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roofing
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Masanori Otani
正紀 大谷
Sukenori Nagafuji
祐典 長藤
Tetsuo Ueno
哲男 上野
Naoko Abe
尚子 阿部
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Asahi Glass Co Ltd
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根の傾斜面に配列した屋根材から効率的に
雨滴を排水でき、かつ、部品点数を少数化できるととも
に施工手順を簡略化できる屋根材支持材、屋根材支持材
を用いた屋根構造および屋根材支持材を用いた屋根施工
方法を提供する。 【解決手段】 屋根材支持材32の載置部35、35を凹部34
の開口上端の両端から互いに離れる方向に延ばす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に屋根材として
太陽発電パネルを採用した場合に好適な屋根材支持材、
屋根材支持材を用いた屋根構造および屋根材支持材を用
いた屋根施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図30に建物100 を示す。この図におい
て、101 は屋根材、102 は棟屋根材、103 は切妻屋根で
ある。この建物100 は、所定の角度で傾斜支持された野
地板(図示せず)に多数の屋根材101 が配列されている
とともに、各野地板の棟に沿って棟屋根材102 が配列さ
れた切妻屋根103 を有している。屋根材101 は平面長方
形とされ、その長辺側縁が流れ方向に沿うとともに、棟
側の屋根材101 における軒側端部が軒側の屋根材101 に
おける棟側端部に積層するように、いわゆる3枚重ね葺
きされている。ここで、傾斜面における棟および軒間を
結ぶ方向を流れ方向と称し、傾斜面における切妻壁側間
を結ぶ方向を桁行き方向と称している(図中矢印参
照)。すなわち、桁行き方向とは、流れ方向に対して交
差する方向と換言できる。
【0003】図31に切妻屋根103 の施工手順を示す。こ
の図に示すように、切妻屋根103 を施工するにあたって
は、あらかじめ野地板の全域に防水シートを敷設してお
き、この野地板における桁行き方向(図中左右方向)に
沿って屋根材101Aを微小な間隔で配置するとともに釘打
ちにより固定する(図31(A)参照)。次いで、これら
の屋根材101Aの表面における棟側(図中上側)を約3分
の2程度覆うように、屋根材101Bを野地板に釘打ち固定
する(図31(B)参照)。この際、屋根材101Bが屋根材
101Aに対して短辺側縁長さの約2分の1程度桁行き方向
に位相配置されるとともに、短辺側縁長さが約2分の1
に設定された屋根材104 がけらば(桁行き方向端縁)に
沿って配置される。
【0004】次に、これらの屋根材101Bの表面における
棟側を約3分の2程度覆うように、換言すれば屋根材10
1Aの表面における棟側を約3分の1程度覆うように、屋
根材101Cを野地板に釘打ち固定する(図31(C)参
照)。この際、屋根材101Cの長辺側縁が屋根材101Aにお
ける長辺側縁の延長線上に配置される。図30に戻って、
このようにして野地板に多数の屋根材101 を配列した
後、最も棟側に配列された屋根材101 の棟側端部を覆う
ように、棟に沿って断面略凹字状の棟屋根材102 が配列
される。なお、切妻屋根としては、多数の屋根材が略階
段状に配列される、いわゆる一文字葺きが採用される場
合もある。
【0005】ところで、近年、住宅等における省エネル
ギー化を推進するために、太陽発電パネルを屋根材とし
て用いることが試みられている。太陽発電パネルは、例
えば受光面となる透明なフロントカバーと、樹脂系フィ
ルム製のバックカバーとの間に太陽発電セルが挟装され
ている。太陽発電セルは、優れた耐候性を有する充填材
に封止されていて、一対のリード線がバックカバーから
引き出されている。
【0006】しかしながら、前述した切妻屋根103 は、
屋根材101 を釘打ちにより野地板に固定する屋根構造で
あるため、屋根材101 として太陽発電パネルを用いる場
合に適していない。このため、太陽発電パネルを屋根材
として用いるために、例えば平行配置された2本の縦用
部材を跨いで太陽電池パネルを配置し、かつ、太陽電池
パネルのリード線を縦用部材の切削部に貫通させる太陽
電池発電装置(特開平8-153884号公報参照:従来例1)
や、あるいは屋根面に沿って略階段状に配列された各太
陽電池瓦の隣接部に水切板を配置した太陽電池用屋根材
(特開平7-292907号公報参照:従来例2)等が提案され
ている。これらの従来例1および従来例2には、屋根材
として用いられた太陽発電パネルを固定するための屋根
構造が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1は、筒状体とされた縦用部材の長手方向に沿って開口
部が設けられているため、開口部の幅寸法が縦用部材の
断面幅寸法に比較して狭いことになる。従って、この従
来例1では、各太陽電池パネル間から漏れてくる雨滴を
縦用部材内に集め難くく、縦用部材が樋としての役割を
充分に果たせないという問題がある。一方、従来例2
は、屋根面に配置される縦桟木および水切板と、太陽電
池瓦が接着される金属製平板とが必要であるため、部品
点数が多数化するとともに施工手順が煩雑化するという
問題がある。
【0008】本発明は、前述した問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的は屋根の傾斜面に配列した屋根
材から効率的に雨滴を排水でき、かつ、部品点数を少数
化できるとともに施工手順を簡略化できる屋根材支持
材、屋根材支持材を用いた屋根構造および屋根材支持材
を用いた屋根施工方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の屋根材支持材は、屋根の傾斜面の流れ
方向に沿って連続するとともに桁行き方向に所定間隔で
平行に設けられる屋根材支持材であって、当該屋根材支
持材の長手方向に沿って断面形状が延びているとともに
前記傾斜面に沿って固定される凹部と、前記凹部の開口
上端の両端から互いに離れる方向に延びるとともに屋根
材を載置可能な一対の載置部とを有していることを特徴
としている。
【0010】このような本発明の屋根材支持材において
は、各載置部が凹部の開口上端の両端から互いに離れる
方向に延びているため、凹部の断面幅寸法がそのまま開
口幅寸法となる。すなわち、この屋根材支持材において
は、従来に比較して、屋根材上の雨滴を効率的に集水で
き、樋としての役割を充分に果たせることになる。そし
て、この屋根材支持材においては、樋としての役割を充
分に果たせるため、従来のような別途部材が必要なく、
従来に比較して部品点数の少数化および施工手順の簡略
化を実現できることになる。
【0011】また、本発明の屋根材支持材は、前記各載
置部が前記屋根材の裏面に対面する帯状に形成されてい
るとともに、前記各載置部に沿って防水性を有する弾性
部材が設けられていることが好ましい。このような本発
明の屋根材支持材においては、屋根材の裏面に対面する
帯状の載置部に弾性部材が設けられているため、屋根材
が載置部に沿って平葺きあるいは一文字葺きされても、
弾性部材が圧縮変形することにより屋根材の裏面に密着
し、載置部と屋根材との間に確実な防水性が得られるこ
とになる。従って、この発明においては、例えば屋根材
支持材を流れる雨水が過多であっても、載置部を乗り越
えて漏水する虞れを少なくできることになる。
【0012】さらに、本発明の屋根材支持材は、前記弾
性部材の所定位置にスリットが設けられていることが好
ましい。このような本発明の屋根材支持材においては、
弾性部材がスリットを境界として略階段状に変形可能で
あるため、各屋根材を一文字葺きする場合、軒側の屋根
材における棟側端部に相当する位置にスリットを設けて
おけば、棟側の屋根材および軒側の屋根材に対して、連
続的に密着することによる良好な防水性が得られること
になる。
【0013】さらに、本発明の屋根材支持材は、前記載
置部に沿って副樋部が設けられていることが好ましい。
このような本発明の屋根材支持材においては、例えば屋
根材支持材を流れる雨水が載置部を乗り越えても副樋部
により排水され、漏水が拡大する虞れを少なくできるこ
とになる。また、この副樋部は、例えば屋根材として太
陽発電パネルを採用した場合、流れ方向に沿って配列さ
れた各太陽電池パネルを直列に配線するためのリード線
を収容できるため、配線の錯綜を防止できるとともに、
配線を容易に保守・点検できることになる。
【0014】次に、本発明の屋根材支持材を用いた屋根
構造は、屋根の傾斜面の流れ方向に沿って屋根材を配列
するために、前記傾斜面の流れ方向に沿って連続すると
ともに桁行き方向に所定間隔で平行に設けられる屋根材
支持材を用いた屋根構造であって、前記屋根材支持材
は、その長手方向に沿って断面形状が延びているととも
に前記傾斜面に沿って固定された凹部と、前記凹部の開
口上端の両端から互いに離れる方向に延びる載置部とを
有し、前記載置部に前記屋根材が載置されていることを
特徴としている。
【0015】このような屋根材支持材を用いた屋根構造
においては、屋根材支持材の載置部が凹部の開口上端の
両端から互いに離れる方向に延びているため、凹部の断
面幅寸法がそのまま開口幅寸法となり、従来のような別
途部材を用いることなく、屋根材上の雨滴を効率的に排
水できることになる。すなわち、この屋根材支持材を用
いた屋根構造においては、屋根材支持材が樋としての役
割を充分に果たせるため、従来に比較して部品点数の少
数化および施工手順の簡略化を実現できることになる。
【0016】また、本発明の屋根材支持材を用いた屋根
構造は、前記載置部に載置されて配列された複数の屋根
材のうち、棟側の屋根材における軒側端部が軒側の屋根
材における棟側端部に積層するように保持する固定手段
を有し、前記固定手段が、前記凹部に支持されて前記軒
側の屋根材における棟側端部に突き当てられる棟側突当
部と、前記溝部に支持されて前記棟側の屋根材における
軒側端部に突き当てられる軒側突当部と、前記軒側突当
部に接続されて前記棟側の屋根材における表面に係合す
る係合部とを備え、前記棟側突当部が前記軒側突当部を
覆うように、前記軒側突当部の流れ方向下側に配置され
ていることが好ましい。
【0017】このような屋根材支持材を用いた屋根構造
においては、固定手段により多数の屋根材をいわゆる一
文字葺きできるため、屋根材に対して直接的な釘打ち作
業を伴うことなく、良好な意匠性が得られるように各屋
根材を配列できることになる。そして、本発明の屋根材
支持材を用いた屋根構造においては、前記屋根材が太陽
発電パネルであれば、太陽発電システムを新築建物ある
いは既築建物に容易、かつ、迅速に低コストで導入でき
るとともに、良好な意匠性が得られることになる。
【0018】次に、本発明の屋根材支持材を用いた屋根
施工方法は、屋根の傾斜面の流れ方向に沿って連続する
とともに桁行き方向に所定間隔で平行に屋根材支持材を
配置するとともに、前記屋根材支持材の長手方向に沿っ
て断面形状が連続する凹部を前記傾斜面に固定した後、
前記凹部の棟側に固定した固定手段の棟側突当部に前記
屋根材における棟側端部を突き当てるとともに、前記屋
根材における軒側端部に他の固定手段の棟側突当部を突
き当てさせ、次いで、前記屋根材における棟側端部を支
点として前記屋根材を回動させることにより前記他の固
定手段の棟側突当部を前記凹部の軒側に載置させてか
ら、前記他の固定手段の棟側突当部を前記凹部に固定す
ることを特徴としている。
【0019】このような屋根材支持材を用いた屋根施工
方法においては、固定手段により棟側の屋根材と軒側の
屋根材とが部分的に重なり合った状態、すなわち部分的
にオーバーラップした状態に保持できるとともに、棟側
の屋根材と軒側の屋根材とを流れ方向に位置ずれが生じ
ることなく傾斜面に固定できることになる。すなわち、
この屋根材支持材を用いた屋根施工方法においては、各
屋根材に対して直接的な釘打ち作業を行うことなく多数
の屋根材をいわゆる重ね葺きできるため、従来に比較し
て施工手順を大幅に簡略化できることになる。そして、
この屋根材支持材を用いた屋根施工方法においては、前
記屋根材が太陽発電パネルであれば、太陽発電システム
を新築建物あるいは既築建物に容易、かつ、迅速に低コ
ストで導入できるとともに、良好な意匠性が得られるこ
とになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る第1
実施形態を示し、10は太陽発電システムが導入された建
物、11は棟屋根材、12は切妻屋根、20は屋根材である太
陽発電パネル、30は切妻屋根12の桁行き方向に沿って隣
接する太陽発電パネル20、20間に設けられた溝部であ
る。建物10は、所定の角度で傾斜支持された一対の野地
板(図示せず)に多数の太陽発電パネル20を屋根材とし
て配列させるとともに、各野地板の棟に沿って棟屋根材
11が配列された切妻屋根12を有している。そして、この
切妻屋根12は、棟側の太陽発電パネル20における軒側端
部を軒側の太陽発電パネル20における棟側端部に積層さ
せることにより、多数の太陽発電パネル20が一文字葺き
された屋根構造となっている。
【0021】図2および図3において、13は野地板、30
は溝部、32は溝部30を設けるための屋根材支持材、40は
太陽発電パネル20を固定するための固定手段、41、42、
43は固定手段40としての屋根材固定具である。これらの
図に示すように、切妻屋根12は、傾斜面である野地板13
の流れ方向に沿って連続するとともに桁行き方向に所定
間隔で複数の溝部30が設けられているとともに、各溝部
30に沿って各太陽発電パネル20が固定手段40により固定
されている。ここで、野地板13における棟および軒間を
結ぶ方向を流れ方向と称し、野地板13における切妻壁側
間を結ぶ方向を桁行き方向と称する。換言すれば、桁行
き方向とは、流れ方向に対して交差する方向となる。
【0022】図4において、22はフロントカバー、23は
中間膜、24は太陽発電セル、25はバックカバー、26はリ
ード線、27は介装部材である。この図に示すように、太
陽発電パネル20は、所定厚みを有する平面正方形または
平面長方形の板状とされ、受光面となるガラス製のフロ
ントカバー22と、樹脂系フィルム製のバックカバー25と
の間に太陽発電セル24が挟装されている。太陽発電セル
24は、優れた耐候性を有する中間膜23に封止されてい
て、バックカバー25から一対のリード線26が引き出され
ている。
【0023】このような太陽発電パネル20は、フロント
カバー22上における所定の縁部に沿って弾力性および防
水性を有する介装部材27が貼付されている。従って、多
数の太陽発電パネル20を一文字葺きすると、棟側の太陽
発電パネル20における軒側端部の裏面と、軒側の太陽発
電パネル20における棟側端部の表面との間に介装された
介装部材27が圧縮変形して密着し、これにより各太陽発
電パネル20、20間に防水性が得られるようになってい
る。
【0024】図5および図6において、31は心木、32は
屋根材支持材、33は防水部材、34は凹部、34Aは凹部34
の底部、34Bは凹部34の立上部、35は載置部、36は副樋
部である。これらの図に示すように、切妻屋根12を構成
する溝部30は、野地板13に設けられた心木31に断面略W
字状の屋根材支持材32を取り付けることにより設けられ
ている。心木31は木製とされ、野地板13の流れ方向に沿
って棟から軒まで連続するとともに、桁行き方向に所定
間隔で平行に固定されている。これらの心木31の上面に
は、弾力性を有する帯状の防水部材33が設けられてい
る。なお、これらの心木31および防水部材33は、本発明
に必須ではなく、適宜省略してもよい。
【0025】一方、屋根材支持材32は、断面略コ字状の
凹部34と、凹部34の開口上端の両端に設けられた帯状の
載置部35と、これらの載置部35に沿って設けられた副樋
部36、36とを有している。載置部35は、互いに同一面に
沿うとともに、それぞれ防水性を有する弾性部材37、37
が設けられている。弾性部材37は、断面正方形または断
面長方形の角柱形状とされ、接着剤、粘着テープ等を介
して載置部35に固定されている。これらの弾性部材37、
37は、太陽発電パネル20における棟側端面に対応する位
置にスリット38(図5のみ図示)が設けられている。な
お、これらの弾性部材37、37は、それぞれ側面形状を略
階段状に形成しておいてもよい。副樋部36は、凹部34に
相似した断面形状を有している。これらの副樋部36は、
それぞれ載置部35から底部36Aまでの深さ寸法が、載置
部35から凹部34の底部34Aまでの深さ寸法よりも大きく
設定されている(図6参照)。
【0026】この屋根材支持材32は、所定厚みを有する
金属板に対してプレス加工を適宜施すことにより、凹部
34、載置部35、35および副樋部36、36が一体形成されて
いるとともに、表面が塗装されることにより防錆・防食
処理が施されている。そして、屋根材支持材32は、凹部
34の底部34Aが防水部材33に面密着するように、図示し
ない釘、タッピングビス等を底部34Aに貫通させて心木
31に取り付けられている。この際、釘あるいはタッピン
グビスの頭部を所定のコーキング材で被覆したり、ある
いは頭部および底部34A間に軟質樹脂製のOリングを介
装することにより、当該個所に防水処理を施してもよ
い。
【0027】また、屋根材支持材32の長手寸法が野地板
13の流れ方向長さよりも短い場合には、野地板13の棟か
ら軒まで複数の屋根材支持材32を同一線上に配置して連
結する。具体的には、棟側の屋根材支持材32における軒
側端部を、軒側の屋根材支持材32における棟側端部の内
側に配置し、かつ、各屋根材支持材32の端部同士を跨ぐ
ように所定のコーキング材を塗布することにより、当該
個所に防水処理が施される。この際、屋根材支持材32
は、凹部34および副樋部36の断面形状が拡開したコ字状
であるため、他の屋根材支持材32に対して隙間が生じる
ことなく面接触して重なり合い、これにより良好な防水
性が得られる。
【0028】このような屋根材支持材32は、各太陽発電
パネル20が載置部35に沿って一文字葺きされると、弾性
部材37が略階段状に圧縮変形して各太陽発電パネル20の
裏面に所定幅で圧接する。この際、弾性部材37の所定位
置にスリット38が設けられていない場合には、図7
(A)に示すように、弾性部材37の表面が波状に変形す
るため、棟側の太陽発電パネル20(図中右方)における
裏面と、軒側の太陽発電パネル20(図中左方)における
挟装部材27の端面との間に略三角柱状の隙間39が形成さ
れ、確実な防水性が得られない可能性がある。
【0029】これに対して、この実施形態では、弾性部
材37の所定位置にスリット38が設けられているため、図
7(B)に示すように、弾性部材37が階段状に変形可能
となっている。従って、この実施形態では、棟側の太陽
発電パネル20における裏面から、軒側の太陽発電パネル
20における挟装部材27の端面まで、弾性部材37が連続的
に密着することにより隙間39が生じることがなく、確実
な防水性が得られるようになっている。
【0030】図5および図6戻って、固定手段40として
は、屋根材支持材32の凹部34内に配置可能な屋根材固定
具41が採用されている。図8に屋根材固定具41を示す。
この図において、50は屋根材支持材32の凹部34に固定さ
れる脚部、51は脚部50に支持された棟側突当部、52は棟
側突当部51に接続された軒側突当部、53は軒側突当部52
に接続された係合部、54は棟側突当部51および軒側突当
部52を連結するための連結板である。
【0031】脚部50は、平面略長方形の板部50Aにおけ
る両長辺縁部から折曲部50B、50Bが同一厚み方向に折
り曲げられた断面略コ字状とされている。この脚部50
は、板部50Aの短辺寸法が凹部34の幅寸法に対応してい
る。棟側突当部51は、脚部50を構成する板部50Aの短辺
縁部から各折曲部50B、50Bに対して離れる方向に突設
された板状とされている。この棟側突当部51は、板部50
Aからの突出長さが太陽発電パネル20の厚み寸法にほぼ
対応している。なお、この脚部50は、各折曲部50B、50
Bにそれぞれ帯状のシール部材50C、50Cを設けておけ
ば、各シール部材50C、50Cが凹部34の立上部34Bに対
して弾性変形して密着し、これにより良好な防水性を得
ることもできる。
【0032】軒側突当部52は、棟側突当部51に対して平
行な板状とされ、棟側突当部51の先端から板部50Aに対
して平行に延びる連結板54に支持されている。この軒側
突当部52も、連結板54からの突出長さが太陽発電パネル
20の厚み寸法にほぼ対応している。なお、軒側突当部52
の表面および連結板54の下面には、それぞれ適宜な弾力
性を有する緩衝部材52A、54Aが貼付されている。これ
らのような緩衝部材は、棟側突当部51に貼付しておいて
もよい。以上の脚部50、棟側突当部51および軒側突当部
52は、所定厚みを有する金属板にプレス加工を施すこと
により一体形成されているとともに、表面の塗装あるい
は適宜なメッキ等により防錆・防食処理が施されてい
る。
【0033】これに対して、係合部53は、軒側突当部52
に対して着脱可能とされている。具体的には、係合部53
は、軒側突当部52に対して面当接可能な取付部53Aと、
連結部54に対して平行、かつ、対面する規制部53Bとが
一体形成された略L字板状とされている。そして、この
係合部53は、取付部53Aに突設された爪部53Cが軒側突
当部52に設けられた係止孔52Bに係止されるとともに、
規制部53Bを貫通する固定ボルト55が脚部50の板部50A
に螺合されることにより、軒側突当部52に対して着脱可
能に取り付けられている。このような係合部53は、所定
厚みを有する金属板にプレス加工を施すことにより形成
されているとともに、表面が塗装あるいは適宜なメッキ
等により防錆・防食処理が施されていて、規制部53Bに
適宜な弾力性を有する緩衝部材53Dが貼付されている。
【0034】以上のような屋根材固定具41は、脚部50の
断面形状が屋根材支持材32の長手方向に沿って連続する
とともに、軒側突当部52が棟側突当部51の流れ方向下側
となるように配向され、脚部50の板部50Aおよび凹部34
の底部34Aを貫通するタッピングビス56により固定され
ている。タッピングビス56は、脚部50の板部50Aおよび
凹部34の底部34A間に配置された合成樹脂製の円筒部材
57に挿通されている。円筒部材57は、両端面が板部50A
および底部34Aに対して面圧接されているため、底部34
A上を流れる雨水が心木31に漏水する虞れが少ない。な
お、円筒部材57は必須部材ではなく、適宜省略してもよ
い。
【0035】また、図9および図10には、屋根材支持材
32における流れ方向の棟側端部および軒側端部に専用に
配置される屋根材固定具42、43が示されている。図9に
示す屋根材固定具42は、野地板13の最下段に配列された
太陽発電パネル20の軒側端部を支持するために、脚部50
に一体形成された軒側突当部52に対して係止部53が着脱
可能とされている。
【0036】一方、図10に示す屋根材固定具43は、野地
板13の最上段に配列された太陽発電パネル20の棟側端部
を支持するために、脚部50、棟側突当部51、連結板54が
一体形成されている。これらの屋根材固定具42、43も、
前述した屋根材固定具41と同様に、脚部50の板部50Aに
設けられた貫通孔に図示しないタッピングビスを挿通さ
せることにより屋根材支持材32に固定されている。これ
らの屋根材固定具42、43は必須部材ではなく、屋根材支
持材32における流れ方向の棟側端部および軒側端部にそ
れぞれ屋根材固定具41を配置してもよい。
【0037】次に、切妻屋根12の施工手順(屋根施工方
法)を説明する。まず、野地板13に防水紙(図示せず)
を貼設するとともに、防水紙を防水テープにより固定
し、多数の心木31を野地板13の流れ方向に沿って配列さ
せる。これらの心木31は、桁行き方向に太陽発電パネル
20の辺寸法に対応した間隔で平行に配置され、かつ、釘
あるいはタッピングビス等により野地板13に固定され
る。そして、これらの心木31の上に防水部材33を介して
屋根材支持材32を載せ、再び釘あるいはタッピングビス
等により屋根材支持材32を心木31に固定する。なお、あ
らかじめ防水部材33の両面に設けた粘着面を介して相互
に仮固定された心木31および屋根材支持材32を野地板13
上に配置し、釘あるいはタッピングビス等を心木31およ
び屋根材支持材32に貫通させることにより、野地板13に
対して心木31および屋根材支持材32を一括固定してもよ
い。
【0038】続いて、図11に示すように、各屋根材支持
材32の凹部34における棟側端部に屋根材固定具43を固定
するとともに、各屋根材支持材32の凹部34における軒側
端部に屋根材固定具42を固定し、かつ、太陽発電パネル
20の辺寸法に対応した間隔で屋根材固定具41を屋根材支
持材32の凹部34に固定する。この際、各屋根材固定具4
1、42は、あらかじめ固定ボルト55を取り外しておくこ
とにより係合部53を軒側突当部52から分離させておく。
【0039】この後、太陽発電パネル20を配列する。図
12に示すように、例えば野地板13の最下段に太陽発電パ
ネル20を配列する場合には、隣り合う屋根材固定具41、
41の棟側突当部51、51に太陽発電パネル20の棟側縁部を
斜めに突き当てた後、これらの両角部を支点として軒側
縁部を下降させることにより、屋根材固定具42、42の連
結板54、54上に載置させる。この際、屋根材固定具41、
42、43に設けられた緩衝部材52A、54A等により、太陽
発電パネル20のフロントカバー22や軒側端面に擦過傷、
割れ等の損傷が生じ難い。
【0040】次いで、爪部53Cを係止孔52Bに係止させ
るとともに固定ボルト55を板部50Aに螺合することによ
り、太陽発電パネル20の軒側端部を挟み込む。この際、
係合部53の規制部53Bに緩衝部材53Dが貼付されている
ため、太陽発電パネル20の表面に擦過傷、割れ等の損傷
が生じ難い。
【0041】なお、野地板13における他の部分にも、基
本的に前述した手順と同様な手順により太陽発電パネル
20が配列される。そして、これらの太陽発電パネル20を
個々に配列するにあたっては、その都度リード線26を相
互に接続するとともに、必要に応じて副樋部36に収納す
る。このような切妻屋根12において、各太陽発電パネル
20は、野地板13の棟から軒にかけて、あるいは野地板13
の軒から棟にかけて順番に配列してもよく、野地板13に
おける任意個所に任意の順番で配列してもよい。そし
て、これらの太陽発電パネル20は、任意個所から個別に
脱着できる。このようにして野地板13の全域に太陽発電
パネル20を一文字葺きした後、棟に沿って棟屋根材11を
配列して切妻屋根12の施工を完了する。
【0042】図13ないし図17には、本発明に係る第2実
施形態が示されている。この第2実施形態は、前述した
第1実施形態との相違が主に施工手順にあるため、以
下、切妻屋根12の施工手順(屋根施工方法)を説明す
る。図13に示すように、まず野地板13の軒側端部に設け
られた鼻隠し13Aを覆うように、断面略L字状の金属板
からなる捨て水切り14を固定する。そして、野地板13の
棟から捨て水切り14の棟側端部を覆う位置まで防水紙15
を貼設した後、防水紙15の軒側端部を防水テープ16によ
り捨て水切り14に固定するとともに、防水紙15の棟側端
部を棟部水返し17に固定する。棟部水返し17は、断面略
L字状の金属板からなり、その軒側端部が防水テープ16
により防水紙15に固定される。
【0043】続いて、多数の屋根材支持材32を野地板13
の流れ方向に沿って配列させる。これらの屋根材支持材
32は、あらかじめ長手方向に沿って太陽発電パネル20の
辺寸法に対応した間隔で貫通孔が形成されている。そし
て、これらの屋根材支持材32は、桁行き方向に太陽発電
パネル20の辺寸法に対応した間隔で平行に配置され、か
つ、釘あるいはタッピングビス等により野地板13に直接
固定される。また、各屋根材支持材32間における棟部水
返し17上に当て木18を載置し、防水紙15を介して野地板
13に釘打ち固定する。
【0044】なお、この第2実施形態においては、前述
した第1実施形態において用いられた心木31および防水
部材33が省略されているが、必要に応じて適宜採用して
もよい。そして、図14に示すように、野地板13を貫通す
る屋内配線19、19を防水紙15上に取り出すとともに、各
屋根材支持材32の棟側に屋根材固定具41を固定した後、
各当て木18に棟屋根材11を固定する。この第2実施形態
においては、屋根材固定具41(1種類)のみを用い、か
つ、係合部53を軒側突当部52に対して接続した状態で用
いる。
【0045】この後、太陽発電パネル20を配列する。な
お、この第2実施形態では、野地板13の対面左桁側から
対面右桁側まで桁行き方向に沿って太陽発電パネル20を
一段づつ配列してゆく。具体的には、図15に示すよう
に、棟屋根材11と野地板13との間に太陽発電パネル20の
棟側端部を挿入することにより、互いに隣り合う各屋根
材固定具41、41の棟側突当部に太陽発電パネル20の棟側
端部を突き当てる。この際、太陽発電パネル20は、軒側
端部が各屋根材支持材32、32から若干離れるように、野
地板13に対して所定の角度で傾斜させておく。
【0046】次に、他の屋根材固定具41の係合部53およ
び連結部54間により太陽発電パネル20の軒側端部を挟み
込むことにより、太陽発電パネル20の軒側端部を他の屋
根材固定具41の軒側突当部に突き当てさせる(図8参
照)。そして、この状態のまま、太陽発電パネル20の棟
側端部を支点として、軒側端部が各屋根材支持材32、32
に接近するように太陽発電パネル20を回動させ、あらか
じめ各屋根材支持材32、32に設けられた貫通孔にタッピ
ングビス56を挿通させて野地板13に螺合する。従って、
太陽発電パネル20は、他の屋根材固定具41を介して固定
され、流れ方向に位置ずれ等が生じる虞れはない。な
お、太陽発電パネル20の固定に前後して、屋内配線19と
太陽発電パネル20のリード線26とを相互に接続する。
【0047】このようにして野地板13の対面左桁側から
対面右桁側まで桁行き方向に沿って太陽発電パネル20を
一段配列した後、同様な手順により下段に太陽発電パネ
ル20を一段配列する。下段の太陽発電パネル20を配列す
るにあたっては、それぞれのリード線26を順次上段の太
陽発電パネル20のリード線26に接続する。この際、太陽
発電パネル20は、野地板13の対面右桁側から対面左桁側
まで桁行き方向に沿って配列してもよい。このようにし
て野地板13の全域に太陽発電パネル20を一文字葺きする
ことにより切妻屋根12の施工を完了する。
【0048】なお、図16に示すように、すべての太陽発
電パネル20を配列した後、必要に応じて所定の連結ケー
ブル26Aにより、最下段に配列された各太陽発電パネル
20のリード線26を相互に接続してもよい。これにより、
各太陽発電パネル20の太陽発電セル(図4参照)を直列
に接続できる。また、図17に示すように、この第2実施
形態では、必要に応じて切妻屋根12のけらばにけらばカ
バー13Bを取り付けたり、あるいは切妻屋根12の軒先に
軒カバー13Cを取り付けることにより、各太陽発電パネ
ル20の桁行き方向端部を覆ったり、あるいは軒部材32の
端部や捨て水切り14を覆って外観性を向上させてもよ
い。ここで、けらばカバー13Bや軒カバー13Cとして
は、金属板に防錆・防食処理を施した後、所望形状に成
形した板金部材を例示できる。
【0049】以上のような第1実施形態および第2実施
形態の屋根材支持材32によれば、各載置部35、35が凹部
34の開口上端の両端から互いに離れる方向に延びている
ため、凹部34の断面幅寸法がそのまま開口幅寸法とな
る。すなわち、第1実施形態および第2実施形態の屋根
材支持材32によれば、従来に比較して、太陽発電パネル
20上の雨滴を効率的に集水でき、樋としての役割を充分
に果たせることになる。従って、この屋根材支持材32に
おいては、樋としての役割を充分に果たせるため、雨滴
を排水するための従来のような別途部材が必要なく、従
来に比較して部品点数の少数化および施工手順の簡略化
を実現できることになる。
【0050】また、第1実施形態および第2実施形態の
屋根材支持材32は、各載置部35、35が太陽発電パネル20
の裏面に対面する帯状に形成されているとともに、各載
置部に沿って弾性部材37が設けられているため、載置部
35上における太陽発電パネル20の配列形態に関わらず弾
性部材37が圧縮変形して太陽発電パネル20の裏面に密着
する。従って、これらの屋根材支持材32によれば、太陽
発電パネル20と載置部35との間に確実な防水性が得ら
れ、例えば凹部34を流れる雨水が過多であっても、載置
部35を乗り越えて野地板13上に漏水する虞れを少なくで
きる。特に、これらの屋根材支持材32によれば、弾性部
材37がスリット38を境界として略階段状に変形するた
め、一文字葺きされた各太陽発電パネル20に対して連続
的に密着し、これにより一層確実な防水性が得られる。
【0051】さらに、第1実施形態および第2実施形態
の屋根材支持材32によれば、載置部35に沿って副樋部36
が設けられているため、例えば凹部34を流れる雨水が載
置部35を乗り越えても副樋部35により排水され、漏水が
拡大する虞れを少なくできる。また、これらの屋根材支
持材32によれば、副樋部36に各太陽電池パネル20のリー
ド線26を収容できるため、配線の錯綜を防止できるとと
もに、配線を容易に保守・点検できる。
【0052】そして、これらの屋根材支持材32によれ
ば、凹部34が釘打ちにより野地板13に沿って固定される
ため、新築建物あるいは既築建物に対して容易、かつ、
迅速に低コストで太陽発電システムを導入でき、良好な
意匠性も得られる。特に、これらの屋根材支持材32が、
心木31を介して野地板13に固定されている場合、野地板
13に対して太陽発電パネル20を離間配置できる。すなわ
ち、太陽発電パネル20の裏側に良好な通風が得られるた
め、比較的熱に弱い太陽発電パネル20が安定的に発電で
きる。
【0053】そして、前述した各実施形態では、軒側の
太陽発電パネル20における棟側端部と、棟側の太陽発電
パネル20における軒側端部との間に挟装部材27が挟装さ
れているため、強風等により雨水が棟側に向かって吹き
上げられても漏水の虞れが少ない。
【0054】また、第1実施形態および第2実施形態に
よれば、固定手段40として用いられた屋根材固定具41、
42、43の棟側突当部51、軒側突当部52および係合部53に
より、釘打ち作業を伴うことなく、多数の太陽発電パネ
ル20を一文字葺きできるため、意匠性に優れた切妻屋根
12を容易に得られる。特に、第2実施形態によれば、固
定手段40として、屋根材固定具41のみを用いているた
め、第1実施形態に比較して構成部品の種類を少数化で
き、切妻屋根12の施工コストを低減できる。
【0055】また、これらの実施形態においては、屋根
材固定具41、42の係合部53が軒側突当部52に対して着脱
可能であるため、太陽発電パネル20の配列手順を任意に
選択することにより従来に比較して施工工程を大幅に簡
略化できる。そして、これらの太陽発電パネル20は、切
妻屋根12の施工後に任意個所から個別に取り外しできる
ため、保守・点検・交換等を個別に、かつ、極めて容易
に行える。
【0056】また、第1実施形態および第2実施形態に
よれば、屋根材固定具41、42、43に設けられた緩衝部材
52A、54A等により、太陽発電パネル20の配列・取り外
しにあたって、太陽発電パネル20の各部に擦過傷、割れ
等の損傷が生じ難い。
【0057】さらに、これらの実施形態において、固定
手段40である屋根材固定具41、42、43は、脚部50が略チ
ャンネル状であるため、溝部30を流れる雨水の流通を阻
害しないとともに剛性を向上でき、所望の強度を容易に
得られるという効果もある。そして、これらの実施形態
では、屋根材として太陽発電パネル20が採用されている
ため、簡便な構造および施工手順により、太陽発電シス
テムを新築建物あるいは既築建物に容易、かつ、迅速に
低コストで導入できるとともに、良好な意匠性が得られ
る。
【0058】さらに、第1実施形態および第2実施形態
の屋根施工方法においては、固定手段40により棟側の屋
根材と軒側の屋根材とが部分的に重なり合った状態で流
れ方向に位置ずれが生じることなく傾斜面に固定できる
ことになる。すなわち、この屋根材支持材を用いた屋根
施工方法によれば、各太陽発電パネル20に対して直接的
な釘打ち作業を行うことなく多数の太陽発電パネル20を
いわゆる重ね葺きできるため、従来に比較して施工手順
を大幅に簡略化できることになる。
【0059】なお、本発明は、前述した各実施形態に限
定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能であ
る。例えば、本発明においては、図18に示すように、凹
部34の底部34Aと、副樋部36の底部36Aとが同一面に沿
うように形成しておくとともに、野地板13に直接固定さ
れる屋根材支持材32Aを採用してもよい。この屋根材支
持材32Aを採用しても、前述した各実施形態と同様な効
果が得られるが、太陽発電パネル20を効果的に冷却させ
るためには、前述した各実施形態の屋根材支持材32が好
適である。
【0060】また、屋根材支持材の形状は、本発明を達
成できる範囲であれば任意に選択でき、凹部および副樋
部の断面形状が略V字状、略U字状、略C字状等でもよ
い。さらに、載置部も例えば峰状であってもよく、載置
部に設けられる弾性部材の断面形状を適宜選択すること
により太陽発電パネル20を安定的に載置できればよい。
【0061】さらに、固定手段としては、前述した各実
施形態において例示した屋根材固定具に限定されず、図
19ないし図22に示す屋根材固定具60、61、62、63を採用
してもよい。図19に示す屋根材固定具60は、基本的に前
述した各実施形態の屋根材固定具41と同様に、脚部50、
棟側突当部51、軒側突当部52および係合部53が配置され
ているが、係合部53が軒側突当部52に対して着脱不可能
である点が異なっている。このような屋根材固定具60に
よれば、前述した各実施形態の屋根材固定具41と同様に
太陽発電パネル20を一文字葺きできるとともに部品点数
を少数化できる。
【0062】次に、図20に示す屋根材固定具61は、脚部
50、棟側突当部51、軒側突当部52および係合部53が一体
形成されているとともに、脚部50の板部50Aにゴム製の
当接部材64が取り付けられている。当接部材64は、略ラ
ック状に形成されているとともに、各歯が板部50Aの長
手方向に沿うように配向されている。このような屋根材
固定具61によれば、前述した各実施形態の屋根材固定具
41と同様に、屋根材支持材32の排水性を維持しながら多
数の太陽発電パネル20を一文字葺きできるとともに、金
属製の脚部50が当接部材64を介して屋根材支持材32に固
定されるため、当接部材64が取り付けられていない場合
に比較して、脚部50の板部50Aと屋根材支持材32の凹部
34とが接触することによる金属的なきしみ音が生じない
という効果が得られる。
【0063】このような効果は、図21に示す屋根材固定
具62においても同様に得られる。この屋根材固定具62
は、棟側突当部51が脚部50の軒側に配置されている点が
前述した屋根材固定具60、61と異なり、軒側突当部52が
最も流れ方向軒側に配置される。従って、この屋根材固
定具62によれば、構造上の理由から、野地板13の軒部分
に固定しても脚部50および棟側突当部51が切妻屋根12の
軒先に露出せず、これにより切妻屋根12の外観性を阻害
する虞れがない。
【0064】次に、図22に示す屋根材固定具63は、脚部
50を構成する折曲部50Bの先端に当接部50Dが設けられ
ている。この屋根材固定具64によれば、前述した各実施
形態の屋根材固定具41と同様な効果が得られるととも
に、屋根材支持材32に対して当接部50Dが面当接するた
め、安定的に固定できる。
【0065】また、前述した各実施形態においては、所
定位置にスリット38が設けられた弾性部材37を採用する
ことにより、各太陽発電パネル20の裏面に対して弾性部
材37を連続的に密着させ、これにより防水性を向上させ
ていたが、図23および図24に示す構造を採用してもよ
い。
【0066】すなわち、図23に示す屋根材固定具65は、
棟側突当部51における棟側面にスペーサ66が取り付けら
れている。スペーサ66は、屋根材支持材32を構成する一
対の載置部35、35に跨設可能な略三角柱形状とされ、そ
の長手方向両端部にクッション部材67、67が巻回されて
いるとともに、中央部が棟側突当部51に接着されてい
る。このような屋根材固定具65を採用した場合には、弾
性部材37の表面が曲線状に変形して太陽発電パネル20の
裏面に隙間39が形成されても、この隙間39がスペーサ66
の端部およびクッション部材67により充足され、これら
により確実な防水性が得られる。
【0067】一方、図24に示す太陽発電パネル20は、挟
装部材27が当該太陽発電パネル20から離れる方向に延出
されているととも、その先端部27Aが先細りとなる断面
形状を有している。このような太陽発電パネル20を採用
した場合には、弾性部材37の表面が曲線状に変形して太
陽発電パネル20の裏面に隙間39が形成されても、この隙
間39が挟装部材27の先端部27Aにより充足され、これに
より確実な防水性が得られる。
【0068】さらに、屋根材として用いられる太陽発電
パネルは、前述した実施形態に限定せず、図25ないし図
27に示す太陽発電パネル21A、21B、21Cを採用しても
よい。すなわち、図25に示す太陽発電パネル21Aは、太
陽発電パネル20と同様に、所定厚みを有する平面正方形
の板状とされ、所定の縁部に沿って略台形状の鍔部28が
設けられている。この太陽発電パネル21は、例えば野地
板13のけらばに沿って一文字葺き状に配列されると、各
鍔部28が連続することによりけらば板を形成するように
なっている。
【0069】また、図26に示す太陽発電パネル21Bは、
中央部に断面略C字状の湾曲部29Aが形成されている。
湾曲部29Aは、一端側の内径寸法が他端側の外径寸法に
対応していて、各太陽発電パネル21Bを一文字葺きする
と互いに略入れ子状に連続するようになっている。この
ような太陽発電パネル21Bによれば、略いらか屋根状の
切妻屋根12を形成できる。
【0070】さらに、図27に示す太陽発電パネル21C
は、所定の縁部に円弧状の凸部29Bが形成されているた
め、一文字葺きされると切妻屋根12を略うろこ屋根状に
形成できる。これらの太陽発電パネル21B、21Cは、前
述した太陽発電パネル20と同様に一文字葺きできる。
【0071】また、前述した各実施形態では、多数の太
陽発電パネル20を一文字葺きした切妻屋根12を例示した
が、本発明は図28に示す切妻屋根12Aや、図29に示す切
妻屋根12Bにも適用可能である。すなわち、図28に示す
切妻屋根12Aは、前述した各実施形態に比較して、屋根
材支持材32の並設間隔を半分に設定するとともに、平面
略長方形の太陽発電パネル20Aを擬似的に3枚葺きした
ものである。このような切妻屋根12Aによれば、優れた
意匠性が得られる。
【0072】一方、図29に示す切妻屋根12Bは、屋根材
支持材32と、屋根材支持材32よりも嵩高の屋根材支持材
32Bとを交互に配列することにより、各溝部30が稜線あ
るいは谷となるように、各太陽発電パネル20を起伏配列
したものである。このような切妻屋根12Bによれば、各
太陽発電パネル20が溝部30に向かって傾斜しているた
め、雨天後に太陽発電パネル20上に水滴が残留せず、発
電を効率的に行える。
【0073】また、本発明は、在来工法のように屋根材
を野地板に支持させる構造にのみ適用可能ではなく、鉄
骨軸組の建物においては、あらかじめフレームを屋根材
支持材として適した断面形状の垂木として採用するとと
もに野地板を省略した構造に適用してもよい。その他、
前述した各実施形態において例示した傾斜面としての野
地板、屋根材(例えば太陽発電パネル)、屋根材固定
具、棟側突当部、軒側突当部、係合部、緩衝部材、脚部
等の材質、形状、寸法、形態、数、配置個所等は本発明
を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0074】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明において
は、桁行き方向に隣接する屋根材間に水切材等を個々に
配置する必要がなく、従来に比較して部品点数を少数化
できるとともに施工手順を大幅に簡略化できる。また、
この発明においては、本発明における特定の固定手段を
用いることにより、直接的な釘打ち作業を伴うことなく
良好な意匠性が得られるように各屋根材を配列できる。
また、溝部が屋根材支持材により設けられた場合、例え
ば在来工法の建物にも溝部を容易に設置できるととも
に、既に建設された建物にも溝部を設置でき、かつ、略
階段状に配列された棟側屋根材および軒側屋根材を安定
的に載置できる。
【0075】さらに、載置部に沿って防水性を有する弾
性部材が設けられている場合、載置部と棟側の屋根材お
よび軒側の屋根材との間に確実な防水性が得られるた
め、例えば屋根材支持材を流れる雨水が過多であって
も、載置部を乗り越えて漏水する虞れを少なくできる。
そして、弾性部材の長手方向に対して交差する方向にス
リットが設けられている場合、棟側の屋根材および軒側
の屋根材に対して、連続的に密着することによる良好な
防水性が得られる。
【0076】さらに、載置部に沿って副樋部が設けられ
ている場合、例えば屋根材支持材を流れる雨水が載置部
を乗り越えても副樋部により排水でき、また、屋根材と
して採用した太陽発電パネルのリード線を収容できる。
また、軒側の屋根材および棟側の屋根材間に挟装部材が
挟装されている場合、強風等により雨水が棟側に向かっ
て吹き上げられても漏水の虞れを少なくできる。そし
て、屋根材が太陽発電パネルである場合、簡便な構造お
よび施工手順により、太陽発電システムを新築建物ある
いは既築建物に容易、かつ、迅速に低コストで導入でき
るとともに、良好な意匠性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の建物を示す全体斜視図
である。
【図2】切妻屋根の桁行き方向に沿って切断した模式断
面図である。
【図3】切妻屋根の流れ方向に沿って切断した模式断面
図である。
【図4】屋根材である太陽発電パネルを示す斜視図およ
び要部拡大断面図である。
【図5】屋根材支持材を示す斜視図である。
【図6】太陽発電パネルを屋根材支持材に固定した状態
を示す要部断面図である。
【図7】弾性部材に設けられたスリットの作用を示す要
部断面図である。
【図8】屋根材固定具を示す斜視図および断面図であ
る。
【図9】屋根材固定具を示す斜視図である。
【図10】屋根材固定具を示す斜視図である。
【図11】切妻屋根を示す平面図である。
【図12】太陽発電パネルの施工手順(第1実施形態)を
示す部分斜視図である。
【図13】太陽発電パネルの施工手順(第2実施形態)を
示す部分斜視図である。
【図14】太陽発電パネルの施工手順(第2実施形態)を
示す部分斜視図である。
【図15】太陽発電パネルの施工手順(第2実施形態)を
示す部分斜視図である。
【図16】太陽発電パネルの施工手順(第2実施形態)を
示す部分斜視図である。
【図17】太陽発電パネルの施工手順(第2実施形態)を
示す部分斜視図である。
【図18】屋根材支持材の変形例を示す断面図である。
【図19】屋根材固定具の変形例を示す斜視図である。
【図20】屋根材固定具の変形例を示す斜視図である。
【図21】屋根材固定具の変形例を示す斜視図である。
【図22】屋根材固定具の変形例を示す斜視図である。
【図23】屋根材固定具の変形例を示す斜視図である。
【図24】挟装部材の変形例を示す断面図である。
【図25】太陽発電パネルの変形例を示す斜視図である。
【図26】太陽発電パネルの変形例を示す斜視図である。
【図27】太陽発電パネルの変形例を示す斜視図である。
【図28】太陽発電パネルの配列形態の変形例を示す平面
図である。
【図29】太陽発電パネルの配列形態の変形例を示す模式
断面図である。
【図30】切妻屋根が設けられた建物を示す斜視図であ
る。
【図31】3枚重ね葺きされる屋根材の施工手順を示す模
式図である。
【符号の説明】
10 建物 11 棟屋根材 12 切妻屋根 13 野地板(傾斜面) 13A 鼻隠し 13B けらばカバー 13C 軒カバー 14 捨て水切り 15 防水紙 16 防水テープ 17 棟部水返し 18 当て木 19 屋内配線 20、21B、21C 太陽発電パネル(屋根材) 22 フロントカバー 23 中間膜 24 太陽発電セル 25 バックカバー 26 リード線 26A 連結ケーブル 27 介装部材 27A 先端部 28 鍔部 29A 湾曲部 29B 凸部 30 溝部 31 心木 32、32A、32B 屋根材支持材 33 防水部材 34 凹部 34A 底部 34B 立上部 35 載置部 36 副樋部 36A 底部 37 弾性部材 38 スリット 39 隙間 40 固定手段 41、42、43、60、61、62、63、65 屋根材固定具 50 脚部 50A 板部 50B 折曲部 50C シール部材 50D 当接部 51 棟側突当部 52 軒側突当部 52A 緩衝部材 52B 係止孔 53 係合部 53A 取付部 53B 規制部 53C 爪部 53D 緩衝部材 54 連結板 55 固定ボルト 56 タッピングビス 57 円筒部材 64 当接部材 66 スペーサ 67 クッション部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 哲男 東京都千代田区内神田1−18−14 旭硝子 ビルウォール株式会社内 (72)発明者 阿部 尚子 神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目1番地 旭硝子株式会社内 Fターム(参考) 2E107 AA01 BB01 CC06 DD07 2E108 AZ01 BB01 BN01 DD03 DD05 DD18 DF05 DF14 DF18 ER08 ER10 GG16 5F051 BA03 BA18 EA01 JA02 JA09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根の傾斜面の流れ方向に沿って連続す
    るとともに桁行き方向に所定間隔で平行に設けられる屋
    根材支持材であって、 当該屋根材支持材の長手方向に沿って断面形状が延びて
    いるとともに前記傾斜面に沿って固定される凹部と、前
    記凹部の開口上端の両端から互いに離れる方向に延びる
    とともに屋根材を載置可能な一対の載置部とを有してい
    ることを特徴とする屋根材支持材。
  2. 【請求項2】 前記各載置部が前記屋根材の裏面に対面
    する帯状に形成されているとともに、前記各載置部に沿
    って防水性を有する弾性部材が設けられていることを特
    徴とする請求項1に記載した屋根材支持材。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材の所定位置にスリットが設
    けられていることを特徴とする請求項2に記載した屋根
    材支持材。
  4. 【請求項4】 前記各載置部に沿って副樋部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載した屋根材支持
    材。
  5. 【請求項5】 屋根の傾斜面の流れ方向に沿って屋根材
    を配列するために、前記傾斜面の流れ方向に沿って連続
    するとともに桁行き方向に所定間隔で平行に設けられる
    屋根材支持材を用いた屋根構造であって、 前記屋根材支持材は、その長手方向に沿って断面形状が
    延びているとともに前記傾斜面に沿って固定された凹部
    と、前記凹部の開口上端の両端から互いに離れる方向に
    延びる載置部とを有し、前記載置部に前記屋根材が載置
    されていることを特徴とする屋根材支持材を用いた屋根
    構造。
  6. 【請求項6】 前記載置部に載置されて配列された複数
    の屋根材のうち、棟側の屋根材における軒側端部が軒側
    の屋根材における棟側端部に積層するように保持する固
    定手段を有し、 前記固定手段が、前記凹部に支持されて前記軒側の屋根
    材における棟側端部に突き当てられる棟側突当部と、前
    記溝部に支持されて前記棟側の屋根材における軒側端部
    に突き当てられる軒側突当部と、前記軒側突当部に接続
    されて前記棟側の屋根材における表面に係合する係合部
    とを備え、 前記棟側突当部が前記軒側突当部を覆うように、前記軒
    側突当部の流れ方向下側に配置されていることを特徴と
    する請求項5に記載した屋根材支持材を用いた屋根構
    造。
  7. 【請求項7】 前記屋根材が太陽発電パネルであること
    を特徴とする請求項5に記載した屋根材支持材を用いた
    屋根構造。
  8. 【請求項8】 屋根の傾斜面の流れ方向に沿って連続す
    るとともに桁行き方向に所定間隔で平行に屋根材支持材
    を配置するとともに、前記屋根材支持材の長手方向に沿
    って断面形状が連続する凹部を前記傾斜面に固定した
    後、 前記凹部の棟側に固定した固定手段の棟側突当部に前記
    屋根材における棟側端部を突き当てるとともに、前記屋
    根材における軒側端部に他の固定手段の棟側突当部を突
    き当てさせ、 次いで、前記屋根材における棟側端部を支点として前記
    屋根材を回動させることにより前記他の固定手段の棟側
    突当部を前記凹部の軒側に載置させてから、前記他の固
    定手段の棟側突当部を前記凹部に固定することを特徴と
    する屋根材支持材を用いた屋根施工方法。
  9. 【請求項9】 前記屋根材が太陽発電パネルであること
    を特徴とする請求項8に記載した屋根材支持材を用いた
    屋根施工方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007067131A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Tsutsunaka Plast Ind Co Ltd 太陽電池一体型防水シート材およびその施工方法。
FR2951479A1 (fr) * 2009-10-16 2011-04-22 Wilson Coelho Structure support de panneaux solaires pour toiture de batiment
JP7173722B2 (ja) 2017-03-30 2022-11-16 ケイミュー株式会社 屋根構造

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