JP2000064062A - 耐食性および耐黒変性に優れたクロメート処理電気亜鉛めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

耐食性および耐黒変性に優れたクロメート処理電気亜鉛めっき鋼板の製造方法

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JP2000064062A
JP2000064062A JP10232588A JP23258898A JP2000064062A JP 2000064062 A JP2000064062 A JP 2000064062A JP 10232588 A JP10232588 A JP 10232588A JP 23258898 A JP23258898 A JP 23258898A JP 2000064062 A JP2000064062 A JP 2000064062A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温高湿環境下に保管した場合でも、鋼板に
黒変および黒点が発生することなく、優れた耐食性、耐
黒変性、耐黒点性および外観品質を有するクロメート処
理電気亜鉛めっき鋼板を製造する。 【解決手段】 電気亜鉛めっき鋼板を、Niイオンおよ
びCoイオンの少なくとも1つが、0.001〜5g/
lの範囲内で添加され、8〜11未満のpH値を有する
弱アルカリ性溶液に接触させることにより、電気亜鉛め
っき皮膜の表面にNiおよびCoの少なくとも1つを
0.01〜5mg/m2 の量で析出させて金属層を形成し、
次いで、Cr3+/(Cr3++Cr6+)比が0.35〜0.6の
クロム酸、SiO2/Cr比が1〜6のコロイダルシリカ、PO
4 /Cr比が1〜4の燐酸を主成分とするクロメート処理
液を鋼板の表面上に塗布し乾燥することにより、電気亜
鉛めっき層の上に金属Cr換算で10〜100mg/m2 のク
ロメート皮膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高温湿潤環境下
に保管した場合に生じる鋼板の経時変色の発生を防止
し、且つ、耐食性に優れたクロメート処理電気亜鉛めっ
き鋼板を製造するための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】白錆の発生防止、塗料密着性の向上等を
目的として、電気亜鉛めっき層の上にクロメート皮膜が
形成されたクロメート処理電気亜鉛めっき鋼板は、各方
面で使用されており、特に、ユーザーの低コスト化ニー
ズに応えるために開発された、耐食性および耐指紋性に
優れ、無塗装使用が可能なクロメート処理電気亜鉛めっ
き鋼板は、家庭電器製品などに広く使用されている。
【0003】しかしながら、クロメート処理電気亜鉛め
っき鋼板を、高温湿潤環境下で長期間保管した場合に、
しばしば、鋼板表面の一部または全部がダークグレーや
茶褐色に変色する、いわゆる黒変現象が発生することが
ある。このような黒変現象の生じたクロメート処理電気
亜鉛めっき鋼板は、無塗装使用を前提とした場合に、鋼
板の品質を著しく低下させる。
【0004】黒変現象は、従来から知られているよう
に、高温湿潤環境下において、亜鉛めっき層の表面とク
ロメート皮膜との界面付近に、亜鉛酸化物が生成するこ
とに起因する現象である。このような黒変現象の発生防
止手段に関しては、従来から種々研究がなされており、
例えば、特許第1538715号には、亜鉛めっき浴中
のNiイオンを、不純物として含まれるPbイオンの量
の5〜500倍の範囲内、Znイオンの量の1/25以
下で、且つ、20g/l以下の量で含有する電気亜鉛めっ
き浴を使用して電気亜鉛めっきし、次いで、クロメート
処理を施すことにより耐黒変性を改善する方法(以下、
先行技術1という)が開示されている。
【0005】特許第1731198号には、Niイオン
を、100〜300ppmの範囲内の量で含有し、不純
物として含まれるPbイオンの含有量が0.5ppm以
下で且つめっき浴中のNiイオン/Pbイオン比が50
0超である電気亜鉛めっき浴によって鋼板を電気亜鉛め
っきし、次いで、Cr濃度、Cr3+/Cr6+比、コロイダルシ
リカ添加量および燐酸添加量を制御したクロメート処理
液を塗布し、且つ、乾燥時における鋼板の板温を制御す
ることによって、鋼板に耐食性および耐黒変性を付与す
る方法(以下、先行技術2という)が開示されている。
【0006】また、特開平6−212445号公報に
は、クロメート処理液中のCr濃度およびシリカゾル添加
量およびSiO2の平均粒径を制御したクロメート処理液を
亜鉛めっき鋼板の表面に塗布し、且つ、鋼板の乾燥方法
および乾燥時における鋼板の板温を制御することによっ
て、鋼板に耐食性、耐黒変性および耐指紋性を付与する
方法(以下、先行技術3という)が開示されている。
【0007】上述した先行技術1、2によれば、クロメ
ート処理電気亜鉛めっき鋼板の耐黒変性は改善される
が、めっき皮膜中にNiが含有されていることによっ
て、電気亜鉛めっき鋼板の表面外観、特に、白色度が低
下する。
【0008】このような問題に関して、特開昭63−4
099号公報には、亜鉛めっき浴中にNiが300pp
m以上存在すると、リン酸塩処理が施された亜鉛めっき
鋼板の白色度が50以下に低下するために、亜鉛めっき
浴中のNiイオン濃度をできるだけ低く維持する必要が
あることから、その対策として、亜鉛粉末を使用してN
iイオンを除去する方法(以下、先行技術4という)が
開示されている。
【0009】また、特開平1−129991号公報に
は、電気亜鉛めっき鋼板のリン酸塩処理後の色調を白く
保持するためには、亜鉛めっき浴中のNiイオン濃度を
10ppm以下に管理する方法(以下、先行技術5とい
う)が開示されている。
【0010】一方、溶融亜鉛めっき鋼板の耐黒変性は、
電気亜鉛めっき鋼板よりも大きく劣ることが知られてい
る。その理由は、溶融亜鉛めっき鋼板の表面には、電気
亜鉛めっき鋼板に比較して、厚く不均一なZn酸化膜が
生成しており、且つ、めっき浴中のAlが酸化物として
めっき表面に存在しているので、黒変現象が進行しやす
いためである。
【0011】このような溶融亜鉛めっき鋼板の黒変対策
として、例えば、特公平3−49982号公報には、溶
融亜鉛めっき鋼板の表面に電気亜鉛めっきを施す技術
(以下、先行技術6という)が開示されており、電気亜
鉛めっき鋼板の耐黒変性は、溶融亜鉛めっき鋼板に比較
して良好であることが示唆されている。更に、先行技術
6には、NiイオンまたはCoイオンを1〜20g/l含
有するpH1〜4またはpH11〜13.5の溶液に、溶融
亜鉛めっき後の鋼板を浸漬して、NiまたはCoを0.
3〜15mg/m2 付着させる方法が開示されている。
【0012】また、特開平2−267279号公報に
は、同じく溶融亜鉛めっき鋼板を、グルコン酸NaとE
DTA、NTA,クエン酸塩等のような錯化剤を含有す
るNi、Co処理液に接触させることにより、耐黒変性
を改善する方法(以下、先行技術7という)が開示され
ている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】一般に、電気亜鉛めっ
き鋼板の製造は、同一設備および同一めっき浴によりク
ロメート処理、リン酸塩処理、後処理無しの工程によっ
て行われる。従って、先行技術4および先行技術5のよ
うに、電気亜鉛めっき鋼板の耐黒変性を改善するため
に、めっき浴中にNiを添加すると、クロメート処理鋼
板のみならず、それ以外のめっき鋼板の外観をも劣化さ
せることになる。例え、製品毎に亜鉛めっき浴中のNi量
を制御することができたとしても、生産性を著しく阻害
することになる。従って、先行技術1および2に開示さ
れている、めっき浴中へのNi添加には従来から問題が
あった。
【0014】先行技術3に開示されている方法では、誘
導加熱のような特別な乾燥設備が必要であるとともに、
たとえ誘導加熱を用いても、めっき浴中へのNi添加によ
るほどの十分な耐黒変性は得られなかった。
【0015】先行技術6および7によれば、溶融亜鉛め
っき鋼板の耐黒変性は改善される。しかしながら、電気
亜鉛めっき鋼板の耐黒変性改善効果は十分ではない。そ
の理由は、前述したように、電気亜鉛めっき層の表面に
は、溶融亜鉛めっき層のような厚い酸化膜やAl酸化物が
存在しないために、Ni、Co処理液のような酸、アル
カリ液中ではめっき表面が過剰に侵食されて活性化しす
ぎる結果、電気亜鉛めっき層の表面に不均一な酸化皮膜
が生成するためであると考えられる。
【0016】以上述べたように、電気亜鉛めっき鋼板と
溶融亜鉛めっき鋼板とでは、その表面状態が異なること
から、黒変現象のような亜鉛めっき層表面の軽微な酸化
現象を抑制する手段は相違すると考えられ、電気亜鉛め
っき鋼板に適した黒変防止対策が必要とされている。し
かしながら、未だ、電気亜鉛めっき鋼板に適した黒変防
止対策は確立されていない。
【0017】また、一般に、鋼板に優れた耐食性を付与
するためには、クロメート皮膜の付着量を厚くする方法
や、処理液へのアニオン、シリカ等の添加があるが、Cr
付着量の増加や、アニオン添加は、クロメート処理電気
亜鉛めっき鋼板の耐黒変性を低下させることになる。
【0018】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、耐黒変性に優れ、鋼板の色調を劣化させるこ
となく、優れた耐食性および外観品質を有するクロメー
ト処理電気亜鉛めっき鋼板を製造する方法を提供するこ
とにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
のクロメート処理電気亜鉛めっき鋼板の製造方法は、鋼
板に電気亜鉛めっきを施して、少なくとも一方の表面上
に電気亜鉛めっき層が形成された電気亜鉛めっき鋼板を
調製し、前記電気亜鉛めっき鋼板を、Niイオンおよび
Coイオンの少なくとも1つが、0.001g/l以上、
5g/l以下の量で添加された、pH値が8以上、11未満
の弱アルカリ性溶液に接触させることによって、前記電
気亜鉛めっき層の表面に、NiおよびCoの少なくとも
1つを0.01mg/m2 以上、5mg/m2 以下の範囲内の量
で析出させて前記電気亜鉛めっき層の表面に金属層を形
成し、次いで、Cr3+/(Cr3++Cr6+)比が0.35〜
0.6のクロム酸、SiO2/Cr比が1〜6のコロイダルシ
リカおよびPO4 /Cr比が1〜4の燐酸を主成分とするク
ロメート処理液を、前記鋼板の表面上に塗布しそして乾
燥することによって、前記電気亜鉛めっき層の上に金属
Cr換算で10mg/m2 以上、100mg/m2 以下の範囲内の
クロメート皮膜を形成することに特徴を有するものであ
る。
【0020】請求項2に記載の発明は、前記弱アルカリ
性溶液が、主として、ピロリン酸ナトリウム系溶液また
はトリポリリン酸ナトリウム系溶液、または、前記ピロ
リン酸ナトリウム系溶液と前記トリポリリン酸ナトリウ
ム系溶液との混合液であることに特徴を有するものであ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、この発明の耐食性および耐
黒変性に優れたクロメート処理電気亜鉛めっき鋼板の製
造方法について、以下に説明する。この発明の方法で製
造される耐食性および耐黒変性に優れた電気亜鉛めっき
鋼板は、鋼板と、鋼板の表面上に形成された電気亜鉛め
っき層と、電気亜鉛めっき層の上に形成された金属層
と、金属層の上に形成されたクロメート被膜とからなる
基本構造を有している。
【0022】上述した基本構造を有するクロメート処理
電気亜鉛めっき鋼板を製造するために、この発明におい
ては、少なくとも一方の表面上に電気亜鉛めっき層が形
成された電気亜鉛めっき鋼板を、NiイオンおよびCo
イオンの少なくとも1つが、0.001g/l以上、5g/
l以下の量で添加された、pH値が8以上、11未満の弱
アルカリ性溶液に接触させることによって、前記電気亜
鉛めっき層の表面に、NiおよびCoの少なくとも1つ
を0.01mg/m2 以上、5mg/m2 以下の範囲内の量で析
出させて前記電気亜鉛めっき層の表面に金属層を形成
し、次いで、Cr3+/(Cr3++Cr6+)比が0.35〜0.
6のクロム酸、SiO2/Cr比が1〜6のコロイダルシリカ
およびPO4 /Cr比が1〜4の燐酸を主成分とするクロメ
ート処理液を、前記鋼板の表面上に塗布しそして乾燥す
ることによって、前記電気亜鉛めっき層の上に金属Cr換
算で10mg/m2 以上、100mg/m2 以下の範囲内のクロ
メート皮膜を形成する。
【0023】黒変現象は、亜鉛表面の酸化によって生ず
る現象であると考えられており、従って、亜鉛めっき層
の表面を改質することによって、黒変現象を抑制するこ
とができると判断される。即ち、亜鉛めっき皮膜中への
Niの添加は耐黒変性に好ましい影響を及ぼすことか
ら、亜鉛めっき層の表面にNiを析出させることによっ
て、耐黒変性を改善することができると判断される。
【0024】どのような処理方法でも、電気亜鉛めっき
皮膜の表面にNiを析出させて、耐黒変性を改善するこ
とができるわけではなく、限られた処理条件に従って、
電気亜鉛めっき層の表面にNiを析出させることによ
り、耐黒変性を改善することができる。以下に、その方
法について詳述する。
【0025】本発明者等は、電気亜鉛めっき層の表面に
Niを析出させる方法に関して鋭意研究を重ねた結果、
黒変現象の防止に有効なNiの析出は、ピロリン酸ナト
リウム系溶液またはトリポリリン酸ナトリウム溶液また
は両者の混合液によってのみ可能であることを知見し
た。
【0026】周知のように、Niは両性金属であり、N
iイオンは酸性溶液およびアルカリ性溶液中において、
より大きい溶解度を有する。そこで、酸性溶液およびア
ルカリ性溶液の双方を使用して、Niの析出処理を行っ
た。
【0027】先ず、酸性浴を使用し、電気亜鉛めっき層
の表面へのNiの析出を試みた結果、上記Niの析出は
可能であることが確認された。しかしながら、酸性浴を
使用してNiを析出させた場合には、その後のクロメー
ト処理におけるクロメート付着量が極端に低下し、ま
た、耐黒変性改善効果も不十分であった。一方、強アル
カリ浴、例えば、水酸化ナトリウム系溶液を用いて、電
気亜鉛めっき層の表面へのNiの析出を試みたが、同め
っき層の表面に十分な量のNiを析出させることはでき
なかった。
【0028】そこで、本発明者等は、中性乃至弱アルカ
リ性の処理液を使用してNiを析出させる方法につき研
究を行った。前述したように、先行技術7(特開平2−
267279号公報)には、溶融亜鉛めっき鋼板を、グ
ルコン酸NaとEDTA、NTA,クエン酸塩等のよう
な錯化剤を含有するNi、Co処理液に接触させること
により耐黒変性を改善する方法が開示されているが、こ
の方法では、溶融亜鉛めっき鋼板の耐黒変性は改善され
ても、電気亜鉛めっき鋼板の耐黒変性を改善することは
できない。
【0029】その理由は、電気亜鉛めっき鋼板に対して
は、使用した処理液の成分、および、それら成分の存在
状態に大きな影響を与えるpHが適切でなく、従って、
析出したNiおよび/またはCoの存在状態と電気亜鉛
めっき層の表面状態とが、電気亜鉛めっき鋼板の黒変防
止に不適切であったためであると考えられる。
【0030】そこで、電気亜鉛めっき鋼板に対し,もっ
とも適切な処理液の成分系およびpH値に関し検討を進
めた。その結果、pHが8以上11未満のピロリン酸ナ
トリウム系溶液またはトリポリリン酸ナトリウム系溶液
またはこれらの混合液を使用した場合には、かなり高濃
度のNiイオンが溶解されることを見出した。
【0031】このような溶液を電気亜鉛めっき鋼板に接
触させたところ、電気亜鉛めっき皮膜の表面に、十分な
量のNiおよび/またはCoを析出させることが可能で
あり、Niおよび/またはCoが均一に析出されている
ことが確認された。また、クロメート皮膜も均一に生成
していた。これによって、電気亜鉛めっき鋼板の場合で
も、クロメート処理後の耐黒変性が著しく改善されるこ
とが確認された。
【0032】前述したように、Niおよび/またはCo
の析出量は、0.01mg/m2 以上、5mg/m2 以下の範囲
内に維持しなければならないが、Niおよび/またはC
oの析出量をこの範囲内に維持するためには、pH値が
8以上11未満の弱アルカリ性溶液であるピロリン酸ナ
トリウム系溶液またはトリポリリン酸ナトリウム系溶液
またはこれらの混合液中に、0.001g/l以上、5g/
l以下のNiイオンおよび/またはCoイオンを添加す
ればよい。
【0033】弱アルカリ性溶液である、ピロリン酸ナト
リウム系溶液またはトリポリリン酸ナトリウム系溶液ま
たはこれらの混合液に対する、Niイオンおよび/また
はCoイオンの添加量が0.001g/l未満では、十分
な耐黒変性を発揮させることができず、一方、上記添加
量が5g/lを超えると、過剰なNiおよび/またはCo
がZnめっき層の表面に析出し、鋼板の耐食性低下を招
く。
【0034】上述したように、電気亜鉛めっき層の表面
に対する、Niおよび/またはCoの析出量は、0.0
1mg/m2 以上、5mg/m2 以下の範囲内とすることが必要
であり、好ましい析出量は、0.01mg/m2 以上、1mg
/m2 以下の範囲内である。この範囲内の量のNiおよび
/またはCoを析出させるためには、pH値が8以上1
1未満の弱アルカリ性溶液であるピロリン酸ナトリウム
系溶液またはトリポリリン酸ナトリウム系溶液またはこ
れらの混合液に対するNiイオンおよび/またはCoイ
オンの添加量を、0.001g/l以上、5g/l以下、好
ましくは、0.005g/l以上、0.2g/l以下とする
ことが必要である。
【0035】その理由は、NiおよびCoの少なくとも
1つの析出量が0.01mg/m2 未満では、クロメート処
理鋼板の耐黒変性を顕著には改善することができず、一
方、NiおよびCoの少なくとも1つの析出量が5mg/m
2 を超えると、白色度およびクロメート処理後の耐食性
が低下する問題が生ずるからである。従って、Niおよ
び/またはCoの析出量は、0.01mg/m2 以上、5mg
/m2 以下の範囲内に限定すべきである。これによって、
クロメート処理鋼板の耐黒変性を改善するNiおよび/
またはCoの効果が十分に発揮されると共に、上記成分
に起因するクロメート処理後の耐食性劣化を実質的に無
視し得る程度に抑制することができる。
【0036】電気亜鉛めっき層の表面へのNiおよび/
またはCoの、より好ましい析出量は、0.01mg/m2
以上、1mg/m2 以下の範囲内である。Niおよび/また
はCoの析出量をこの範囲内にすれば、クロメート処理
鋼板の色調変化を最小限に止めると同時に、この鋼板
が、高温湿潤環境下に長期間保管された場合の黒点状の
欠陥発生を最小限に止めることができる。
【0037】上記工程において、連続的にNiおよび/
またはCoからなる金属層の形成を行った場合、弱アル
カリ性処理液中にZnの溶解が生じ、処理液中のZn2+
イオンが増加していく。Zn2+イオンの増加に伴って、
Niおよび/またはCoの析出効率が低下することがあ
るが、その場合は、処理液中にNiおよび/またはCo
イオンを添加すればよく、または、オートドレインなど
で、ある一定量にZn 2+イオン濃度を管理すればよい。
【0038】クロメート皮膜のCr付着量は、金属Cr換
算で10mg/m2 以上、100mg/m2以下の範囲内とすべ
きである。Cr付着量が金属Cr換算で10mg/m2 未満で
は、十分な耐食性が得られない。一方、100mg/m2
超えると、クロメート皮膜に塗布によるムラが生じやす
くなると共に、アルカリ脱脂時にCrの溶出量が増加す
るため、環境保全上、好ましくない。
【0039】クロメート処理に際し、クロム酸のCr3+
(Cr3++Cr6+)比は、0.35〜0.6の範囲内とすべ
きである。上記比が0.35未満では、形成されたクロ
メート皮膜中に残存するCr6+が多くなり、アルカリ脱脂
時にCr6+の溶出が増加し、環境保全上好ましくない。一
方、上記比が0.6を超えると、Cr6+による防食性が十
分には発揮されず、耐食性が低下するおそれが生じ、且
つ、処理液の安定性が著しく低下して、連続操業に支障
を招くおそれが生ずる。
【0040】クロメート処理液中に含有されるSiO2
は、SiO2/Cr比で1〜6の範囲内とすべきである。上記
比が1未満では、耐食性が低下すると同時に、耐指紋性
が低下する。一方、上記比が6を超えると、クロメート
皮膜が脆くなり、加工後の耐食性が低下する。
【0041】クロメート皮膜中にPO4 /Cr比が1〜4の
燐酸を含有させれば、高温湿潤環境下において黒変の発
生を抑制することができると同時、または単独で、鋼板
表面における黒点の発生を抑制することができる。この
黒点は、CrとZnとの複合酸化物または水酸化物を主
成分とするものであることがわかっている。
【0042】クロメート皮膜中の燐酸が、PO4 /Cr比で
1未満では、黒点の発生を十分に抑制することができな
い。一方、上記比が4を超えると、燐酸が高い吸湿性を
有するために、皮膜が難溶化しにくくなると同時に、耐
黒変性を劣化させる。
【0043】クロメート処理時に、微量のZnが溶解
し、クロメート処理液中に混入することが考えられ、そ
の量が過剰になった場合、耐食性が劣化する可能性があ
る。従って、耐食性に影響を及ぼさない範囲で適宜処理
液を更新することが好ましい。
【0044】上述したように、この発明の方法で製造さ
れる耐食性および耐黒変性に優れたクロメート処理電気
亜鉛めっき鋼板は、電気亜鉛めっき層の表面上に、Ni
および/またはCoが上述した所定量で析出され、電気
亜鉛めっき層の表面上に金属層が形成され、そして、そ
の上層に所定量および所定比率の成分のクロメート皮膜
が形成されていることを除き、従来の電気亜鉛めっき鋼
板と同一である。従って、その他の構成要素に関する説
明は省略する。
【0045】クロメート処理に際し、クロメート処理液
の組成が請求項に記載された範囲の内であれば、操業な
どに支障を来さない範囲で、処理液の組成を適宜選択す
ることができるが、Cr3+濃度、PO4 3- 濃度およびCr濃度
が高いほど、経時により処理液に沈殿が生じやすくなる
傾向が生ずる。従って、沈殿が生じない範囲で、処理液
の濃度を調整することが必要である。
【0046】クロメート皮膜の乾燥時の板温に関して
は、皮膜が十分に乾燥されておればよく、製造ラインな
どにあわせて適宜乾燥を行えばよい。しかしながら、製
造後、水濡れ等によるCr溶出などを考慮すると、乾燥
時の好ましい板温は、80〜200℃程度である。
【0047】本発明の方法においては、1つの電気亜鉛
めっきラインにおいて全製造工程を完了させることを基
本としてはいるが、電気亜鉛めっきラインで亜鉛めっき
層の表面にNiおよび/またはCoの金属層を形成させ
た後、他のコーティングラインでクロメート皮膜を形成
させることも可能である。また、クロメート処理に先立
ち、鋼板表面をアルカリ液などで洗浄した後、クロメー
ト皮膜を形成させることも可能である。
【0048】
【実施例】次に、この発明の耐食性および耐黒変性に優
れた電気亜鉛めっき鋼板の製造方法を、実施例により、
比較例と対比しながら更に詳細に説明する。以下に示す
めっき条件に従って、鋼板に電気亜鉛めっきを施し、電
気亜鉛めっき鋼板を調製した。
【0049】(1)電気亜鉛めっき浴組成 硫酸亜鉛 :400g/l 硫酸ナトリウム:50g/l pH :2 (2)電解条件 : 100A/dm2 次いで、上記電気亜鉛めっき鋼板を本発明の範囲内の成
分組成およびpH値を有する、表1に示す組成の処理液
中に浸漬させることによって金属析出処理を行い、かく
して、電気亜鉛めっき鋼板の亜鉛めっき層の表面に、N
iおよびCoの少なくとも1つを本発明の範囲内の量で
析出させ、もって、電気亜鉛めっき層の表面上に金属層
を形成した。
【0050】次いで、電気亜鉛めっき層の表面にNiお
よびCoの少なくとも1つからなる金属層が形成された
上記電気亜鉛めっき鋼板に、同じく表1に示すクロメー
ト処理条件に従いクロメート処理を施してクロメート皮
膜を形成し、かくして、本発明の範囲内の金属層を有す
る電気亜鉛めっき鋼板の供試体(以下、「本発明供試
体」という)No.1〜32を調製した。
【0051】
【表1】
【0052】比較のために、上述した条件に従って調製
された電気亜鉛めっき鋼板を、表2に示すように、処理
液の成分組成、pH値およびクロメート処理条件の少なく
とも1つが本発明の範囲を外れた条件で金属析出処理お
よびクロメート処理を施し、表2に示す本発明の範囲外
の電気亜鉛めっき鋼板の供試体(以下、「比較用供試
体」という)No.33〜43を調製した。
【0053】
【表2】
【0054】このようにして調製された本発明供試体N
o.1〜32および比較用供試体No. 33〜43の各々
について、下記方法により、耐食性試験、黒変試験、耐
黒点性試験および外観の検査を行った。
【0055】(1)耐食性試験方法:供試体に対し、J
ISZ2371に準拠した塩水噴霧試験を施し、120
時間経過後における白錆の発生面積率を測定して、下記
基準により評価した。評価結果を表1および表2に併せ
て示す。
【0056】◎:白錆発生全くなし ○:白錆発生10%未満 ×:白錆発生10%以上 (2)黒変試験方法:供試体の白色度をJISZ873
0に準拠したLab系で測定した。次いで、供試体を積
み重ねた状態で、80℃の温度および95%の相対湿度
の雰囲気中に24時間放置し高温高湿試験を行った後、
供試体の白色度を上述した方法で再び測定した。次い
で、高温高湿試験前後における測定された白色度の変化
量(ΔL)を求めた。このようにして求められた白色度
の変化量(ΔL)に基づき、各供試体の耐黒変性を下記
基準により評価した。評価結果を表1および表2に併せ
て示す。
【0057】 ○:ΔL≧−2であって、耐黒変性に優れていた。 ×:ΔL<−2であって、耐黒変性に劣っていた。 (3)耐黒点性試験方法:複数の供試体を、その対照面
を互いに接触させた状態で積み重ねた後、防錆紙で梱包
し更に治具を使用して、30Kg・cmに加圧し、このよう
な状態の供試体を50℃の温度で相対湿度95%の恒温
恒湿試験機中に10日間放置した後における黒点の発生
状態について目視により調べ、下記により評価した。
【0058】 ◎:殆ど黒点の発生がなかった場合 ○:軽度の黒点が供試体表面の一部に発生しているが、
実質上殆ど問題がなかった場合 ×:明らかな黒点が供試体表面の広い範囲で発生してい
た場合 (4)外観判定基準:供試体の白色度を上記と同様にJ
ISZ8730に準拠したLab系で測定した。次い
で、上述した金属析出処理を行っていない、基準供試体
としての電気亜鉛めっき鋼板の白色度を同様の方法で測
定した。次いで、各供試体の各々の白色度の測定値と基
準供試体の白色度の測定値の差を求めた。このようにし
て求められた差の値に基づいて、各供試体の外観を下記
により評価した。評価結果を、表2に併せて記す。
【0059】 ◎:金属析出処理による白色度の低下が1未満であった
場合 ○:金属析出処理による白色度の低下が1以上2未満で
あった場合 △:金属析出処理による白色度の低下が2以上4未満で
あった場合(許容範囲の限界) ×:金属析出処理による白色度の低下が4以上であった
場合 表1から明らかなように、本発明供試体No.1〜32
は、何れも、耐食性、耐黒変性、耐黒点性および外観特
性の全てにおいて優れていた。
【0060】これに対し、処理液中へのNi添加量およ
び亜鉛めっき層表面へのNi析出量が、共に本発明の範
囲を外れて少ない比較用供試体No. 33は、耐黒変性に
劣っていた。処理液中へのNi添加量が本発明の範囲を
超えて多く、処理液のpH値が本発明の範囲を外れて低
い比較用供試体No. 34は、耐食性、耐黒点性および外
観が劣っていた。
【0061】処理液のpH値が本発明の範囲を超えて高
く、Ni析出量が0である比較用供試体No.35は、
耐黒変性に劣っていた。亜鉛めっき層表面へのNi析出
量が本発明の範囲を超えて多い比較用供試体No. 36
は、耐食性、耐黒点性および外観が共に劣っていた。
【0062】クロメート処理液の燐酸量が0である比較
用供試体No. 37は、耐黒点性に劣っていた。クロメー
ト処理液の燐酸量が本発明の範囲を超えて多い比較用供
試体No. 38は、耐黒変性に劣っていると同時に、処理
後の鋼板表面が吸湿しやすく、表面がべたついていた。
【0063】クロメート皮膜の付着量が本発明の範囲を
外れて少ない比較用供試体No. 39は、耐食性に劣って
いた。クロメート処理液中へのSiO2添加量が本発明の範
囲を外れて少ない比較用供試体No. 40は、耐食性およ
び耐指紋性に劣っていた。クロメート処理液中へのSiO2
添加量が本発明の範囲を超えて多い比較用供試体No.4
1は、曲げやエリクセン後の耐食性が著しく劣ってい
た。
【0064】クロメート処理液中のCr3+/(Cr3++C
r6+)比が本発明の範囲を外れて低い比較用供試体No.
42は、耐黒点性に劣っており、且つ、アルカリ脱脂時
のCr6+溶出量が多かった。クロメート処理液中のCr3+
(Cr3++Cr6+)比が本発明の範囲を超えて多い比較用供
試体No. 43は、処理液の安定性が劣っていた。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の方法に
よれば、鋼板を高温高湿環境下に保管した場合でも、鋼
板に黒変および黒点が発生することがなく、優れた耐食
性、耐黒変性、耐黒点性および外観品質を有するクロメ
ート処理電気亜鉛めっき鋼板を製造することができる、
工業上、有用な効果がもたらされる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪田 隆広 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 鷺山 勝 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4K023 AA12 AA13 AA15 BA06 CB07 DA04 DA07 4K024 AA03 AA05 AB02 BA03 BB18 BC01 CA02 CA03 CA06 DB04 GA02 GA04 4K026 AA02 AA12 AA22 BA06 BB08 CA19 CA22 DA03 4K044 AA02 AB02 BA06 BA10 BA15 BB03 BC02 CA16 CA18 CA64

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板に電気亜鉛めっきを施して、少なく
    とも一方の表面上に電気亜鉛めっき層が形成された電気
    亜鉛めっき鋼板を調製し、前記電気亜鉛めっき鋼板を、
    NiイオンおよびCoイオンの少なくとも1つが、0.
    001g/l以上、5g/l以下の量で添加された、pH値が
    8以上、11未満の弱アルカリ性溶液に接触させること
    によって、前記電気亜鉛めっき層の表面に、Niおよび
    Coの少なくとも1つを0.01mg/m2 以上、5mg/m2
    以下の範囲内の量で析出させて前記電気亜鉛めっき層の
    表面に金属層を形成し、 次いで、Cr3+/(Cr3++Cr6+)比が0.35〜0.6の
    クロム酸、SiO2/Cr比が1〜6のコロイダルシリカおよ
    びPO4 /Cr比が1〜4の燐酸を主成分とするクロメート
    処理液を、前記鋼板の表面上に塗布しそして乾燥するこ
    とによって、前記電気亜鉛めっき層の上に金属Cr換算で
    10mg/m2 以上、100mg/m2 以下の範囲内のクロメー
    ト皮膜を形成することを特徴とする、耐食性および耐黒
    変性に優れたクロメート処理電気亜鉛めっき鋼板の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記弱アルカリ性溶液が、主として、ピ
    ロリン酸ナトリウム系溶液またはトリポリリン酸ナトリ
    ウム系溶液、または、前記ピロリン酸ナトリウム系溶液
    と前記トリポリリン酸ナトリウム系溶液との混合液であ
    る、請求項1に記載の方法。
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