JP2000063721A - インクジェットインク/受容体セット - Google Patents

インクジェットインク/受容体セット

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JP2000063721A
JP2000063721A JP11216642A JP21664299A JP2000063721A JP 2000063721 A JP2000063721 A JP 2000063721A JP 11216642 A JP11216642 A JP 11216642A JP 21664299 A JP21664299 A JP 21664299A JP 2000063721 A JP2000063721 A JP 2000063721A
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ink
coupling agent
pigment
receiving layer
inorganic
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JP11216642A
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Lori Shaw-Klein
ショー−クレイン ロリ
Thomas William Martin
ウィリアム マーティン トーマス
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Eastman Kodak Co
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Eastman Kodak Co
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    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
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    • B41M5/529Macromolecular coatings characterised by the use of fluorine- or silicon-containing organic compounds

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  • Ink Jet (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無機粒子を含有するインクで印刷された画像
の耐水性及び耐久性をさらに高めるインクジェットイン
ク/受容体セットを提供する。 【解決手段】 a)反応性カップリング剤を含有するイ
ンク受容層、及びその上に適用された、 b)無機表面を有する化合物を含有するインクジェット
インクから形成された画像 を含んでなるインクジェットインク/受容体セットであ
って、前記反応性カップリング剤が前記インク中の無機
表面と反応するインクジェットインク/受容体セット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクに存在する
無機粒子の表面がインク受容層(複数でもよい)内もし
くは受容層表面に含まれているカップリング剤と反応す
る、インクジェットインク/受容体セット及びインクジ
ェット印刷による画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カップリング剤は無機表面とポリマーと
の間の接着剤として知られている。例えば、有機官能性
シランカップリング剤は、有機ポリマーと無機質表面と
の間の接着促進剤としてはたらく。しかし、有効なカッ
プリング剤が、シリカもしくはアルミナ表面との結合に
用いる場合に有効なクロム錯体も含むことは余り知られ
ていない。
【0003】そのようなカップリング剤はガラスとポリ
マーフィルムとの間の接着下塗り層として用いられるこ
とが非常に多く、また、コーティングの技術分野では周
知である。典型的な、紙及びポリマーウェブコーティン
グはポリマー類とシリカのような無機粒子との結合を含
むことが多い。ポリマーマトリックスとシリカ粒子との
適合及び接着を確実にするために、シランカップリング
剤もしくはシラノール改質ポリマーを用いることがあ
る。米国特許第5,562,975 号明細書(新王子製紙株式会
社)には、インク受容層がシラノール改質されたポリビ
ニルアルコールと非結晶シリカの混合物を含んでなるホ
ットメルトインク記録シートが開示されている。
【0004】この米国特許第5,562,975 号明細書には、
「改質されたポリビニルアルコールのシラノール基が、
インク受容層の機械的強度を高めるように顔料と化学的
に反応する」と記述されている。そこに記載されている
多孔性、非光沢コーティングの場合、故意にそして実際
問題として、実質的にポリビニルアルコールの全てのシ
ラノール基が、乾燥塗膜中で完全に反応し、印刷インク
の成分とはもう反応できないと仮定して間違いのない多
くのシリカ粒子が存在する。
【0005】同様に、欧州特許第0759365 号明細書(新
王子製紙株式会社)には、展着剤として用いることを意
図するインクジェット記録材料が記載されている。この
場合、シリカ粒子は、非光沢フィルムが望ましい場合は
多孔性非晶質シリカ粒子、より光沢のフィルムが望まし
い場合はコロイド状シリカ粒子として規定されている。
効果的なバインダー系は、通常のポリビニルアルコール
かシリコン改質されたポリビニルアルコールを含む。こ
こでも、ポリビニルアルコールのシラノール基が塗膜中
のシリカ表面と反応し、インク成分との反応に利用でき
ない。
【0006】インク受容層にシランカップリング剤を用
いる少し異なった方法が、米国特許第5,352,736 号明細
書(Minnesota Mining and Manufacturing Company)に
記載されている。この場合、水溶性ポリマーと非水溶性
ポリマーの半相互貫入網状組識が記録層を形成する。こ
の層の非水溶性部分は、加えたシランカップリング剤か
ら始まる架橋シラノール部分を有する。これも、反応種
が乾燥フィルム中で完全に架橋されているので、インク
種との反応に利用できない。
【0007】ここに記載した試薬を用いる反応性インク
受容体組合せの記録は無いが、以下に要約するように、
いくつかの反応性組合せが開示されている。米国特許第
4,649,064 号明細書(Eastman Kodak Company )には、
インクが架橋可能な着色剤/樹脂組成物を含有し、受容
体層が印刷された領域を耐摩耗性、スメア耐性及び耐水
性にする架橋剤を含有する、インク−受容体組合せが開
示されている。この場合、インク中の反応物質はポリマ
ー樹脂である。そのような方法はかなり有効ではある
が、ポリマー樹脂添加物はインクの無機コロイド状添加
物には見られないインクノズルの目詰まりという残念な
性質を一般的に有する。
【0008】反応成分が受容層に含まれている同様の方
法が、米国特許第5,337,137 号明細書及び欧州特許第07
75596 号(E.I.DuPont de Nemours Company )に記載さ
れている。反応種は塗膜それ自体を架橋し、同様に塗膜
への着色剤の結合を可能にする。反応種は、印刷後に外
部エネルギー源、例えば、熱もしくは輻射線に曝される
まで反応しないように選定されねばならない。不都合な
ポストプリント処理を要するために、そのような方法は
明らかに不利である。
【0009】インクジェット印刷用途の場合の無機粒子
を含有するインクが開示されている。米国特許第5,221,
332 号明細書(Xerox Corpoporation )には、シリカ粒
子を含有する色素系インクが記載されている。この明細
書記載のシリカ粒子は、印刷時の液滴容積を高めること
を可能にすることを意図するものである。これらのイン
クと、特別に設計された受容体との組合せは教示されて
いない。Martin及びBugnerの米国出願第09/126,866号
(発明の名称「Pigmented Ink Jet Inks Containing Al
uminum Stabilized Colloidal Silica」)には、光学濃
度及び乾燥耐摩耗性を改善するために好ましいアルミニ
ウム安定化コロイド状シリカを含むインク添加物が記載
されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】無機粒子を含有するイ
ンクで印刷された画像の耐水性及び耐久性をさらに高め
る他の機構が求められている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は優れた耐久性と
耐水性を提供する反応性インク−受容体組合せを開示す
る。インクは、好ましくは無機粒状酸化物の存在に由来
し、最も好ましくはコロイド状シリカの混入に由来する
無機表面を有する。インク受容層はカップリング剤、好
ましくは無機表面と反応することができる有機官能性カ
ップリング剤を含有する。本発明の1つの形態は、 a)反応性カップリング剤を含有するインク受容層、及
びその上に適用された、 b)無機表面を有する化合物を含有するインクジェット
インクから形成された画像 を含んでなるインクジェットインク/受容体セットであ
って、前記反応性カップリング剤が前記インク中の無機
表面と反応するインクジェットインク/受容体セットを
提供する。
【0012】本発明のもう1つの形態は、 a)キャリア、顔料、及び無機表面を有する化合物を含
有するインクジェットインクを用意すること、 b)反応性カップリング剤を含有するインク受容層を支
持体上に設けること、そして c)前記インク受容層上に前記インクを像様適用させる 各工程を含んでなるインクジェットインク画像を調製す
る方法を開示する。
【0013】本発明のさらにもう1つの形態は、 a)キャリア、顔料、及び無機表面を有する化合物を含
有するインクジェットインクを用意すること、 b)反応性カップリング剤を含有するコーティング組成
物を用意すること、 c)前記コーティング組成物を支持体に適用すること、 d)前記コーティングを乾燥させること、そして e)前記インク受容層上に前記インクを像様適用させる 各工程を含んでなるインクジェットインク画像を調製す
る方法を開示する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明はコロイド状無機粒子を含
有したインクを用いて印刷された画像の耐水性及び耐久
性を高めるように設計されている。インク受容層の少な
くとも最外面を含む材料(複数でもよい)にカップリン
グ剤を直接添加するか、もしくはカップリング剤を用い
てインク受容性材料を官能化することによって、インク
受容層中にカップリング剤を導入することができる。シ
リカ粒子はコロイド状シリカの形態もしくは他の粒状シ
リカの形態でインクに添加することができるが、シリカ
粒子がインクの噴射性もしくは印刷された画像の品質を
妨げないことが条件である。
【0015】コーティングに含まれる樹脂が予備反応し
てシラノール官能部位を形成することができる。シラノ
ール官能ポリマーの例には、シラノール改質されたポリ
ビニルアルコールであるKuraray R-Polymer (Kuraray
Co., Ltd. )、シラノール改質されたゼラチンであるCr
odasone C TM(Croda Colloids Ltd. )、もしくはシラ
ノール改質された小麦プロテインであるCrodasone W TM
(Croda Colloids Ltd. )が含まれるが、これらに限定
されない。
【0016】系の反応性は含まれるカップリング剤に依
存するが、有機官能性シランカップリング剤が好まし
い。有機官能性シランカップリング剤は、有機官能基を
介して有機性樹脂と、そして加水分解基を介して無機性
表面との両方に反応するように設計される。種々の加水
分解基を、例えば、アルコキシシラン類、クロロシラン
類、アセトキシシラン類、もしくはトリアルコキシシラ
ン類等の分子を生じるように選定することができる。そ
の速い反応性から、好ましい加水分解基は低級(炭素原
子1〜5)のトリアルコキシシラン類である。なぜな
ら、インクが完全に乾燥する前の水が入手できる間に、
インク成分との反応が進行しなければならないからであ
る。一般的な有機官能基には、ハロゲン、炭素−炭素二
重結合、アミン、エポキシ、メルカプタン、カルボン酸
もしくはアルコールが含まれる。そのような物質の調製
及び用途の詳細な説明は、Edwin P. Plueddemannの「Si
lane Coupling Agent,第2 版」(Plenum Press, 198
2)、31-53 頁に記載されている。
【0017】代表的な市販のカップリング剤には、ビニ
ルトリメトキシシラン、クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、3−グリシドオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−2−
アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−
(N−スチリルメチル−2−アミノ−エチルアミノ)プ
ロピルトリメトキシシランヒドロクロライド、及びβ−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシランが含まれる。この場合、取扱の容易さ及び反応
性のために、好ましいシランカップリング剤には、アミ
ノプロピルトリメトキシシランもしくはグリシジルオキ
シプロピルトリメトキシシランが含まれる。カップリン
グ剤を、インク受容層のコーティング組成物に直接添加
するか、コーティング調合物の上の希釈層にコートする
ことができる。
【0018】インク受容性材料が一層以上の層を有する
場合は、カップリング剤もしくはシラノール含有物質
は、最外層(自由表面に最も近い)のみに存在すること
ができる。印刷時にインク成分と直接接触して所望の効
果が得られるように、カップリング剤を自由表面に配置
することが重要である。受容体中のカップリング剤の量
は、インクの無機表面との反応が行われるのに十分な量
となるべきである。
【0019】インクジェット印刷もしくは他の液体マー
キングプロセスのインク受容性材料は、典型的に、イン
クを作る溶媒もしくはキャリアに特に受容性である材料
を含む層を用いる。例えば、インクが市販のデスクトッ
プ型インクジェットプリンタに最も多い主として水をベ
ースとする場合は、そのような層は、インク溶媒におけ
るその膨潤能力が印刷された領域を明らかに素早く乾燥
させることができ、またその表面からインクが溢れるの
を防止するような親水性材料を含むことができる。ある
いは、そのような層は、コート層が非常に多孔性で、従
って、印刷された面からインクを素早く運び去ることが
できるような粒状物質を、主として、含むことができ
る。また、これにより速乾性の刷りを与え、且つ高イン
クレイダウンの表面からの溢れを制限する。
【0020】本発明では多孔性の非光沢インク受容層を
有効に用いることができるが、光沢受容体も高品質画像
形成用途に好ましい。そのような光沢インク受容層にバ
インダーとしてフィルム形成性親水性コロイドを用いる
ことが知られている。水性インクの優れたインク受容層
を形成する親水性材料の例には、ポリビニルアルコール
類及びそれらの誘導体、ポリビニルピロリドン、スルホ
ン化もしくホスフェート化ポリエステル類、セルロース
エーテル及びそれらの誘導体、ポリ(2−エチル−2−
オキサゾリン)、ゼラチン、カゼイン、ゼイン、アルブ
ミン、キチン、キトサン、デキストラン、ペクチン、コ
ラーゲン誘導体、コロジオン、寒天、クズウコン、ガー
ゴム、カラゲナン、トラガカント、キサンタン、ラムサ
ン(rhamsan )、スルホン化ポリスチレン類、ポリアク
リルアミド類及びそれらの誘導体、ポリアルキレンオキ
シド類、親水性アクリレート及びそれらのコポリマー等
が含まれるが、これらに限定されてない。そのような材
料の組合せを用いることができ、実際、相分離もしくは
低光沢画像に伴う他のいくつかの効果を得るために好ま
しい。
【0021】また、親水性フィルム形成性バインダーは
架橋剤を含んでもよい。カルボジイミド類、多官能アジ
リジン類、メラミンホルムアルデヒド類、イソシアネー
ト類、エポキシド類、多価金属カチオン等の架橋剤を全
て考慮することができる。インクジェット記録方法に有
用なインクは、一般的に、少なくとも溶媒と着色剤との
混合物を含む。好ましい溶媒は脱イオン水であり、着色
剤は顔料か色素である。顔料は、一般的に、普通紙上で
改善された耐水性及び耐光性を提供するので、長期間に
わたって好ましいことが多い。
【0022】顔料系インクは、最も一般的に、次の2つ
の工程で調製される: (1)一次粒子サイズまで受け入れた顔料を砕く、顔料
粉砕工程、及び (2)顔料粉砕物を使用可能なインクに変換する希釈工
程。 顔料系インクジェットインクの調製プロセスでは、顔
料、安定化剤もしくは分散材として知られている添加
物、液体キャリア媒体、粉砕媒体、及び他のオプション
の添加物、例えば、界面活性剤及び脱泡剤を配合するこ
とを要する。そしてこの顔料スラリーを、任意の種々の
ハードウェア、例えば、ボールミル、メディアミル、高
速分散機、及びロールミル等を用いて粉砕する。
【0023】本発明の実施では、いずれの既知の顔料も
用いることができる。顔料の正確な選定は、特定のカラ
ー再現並びにプリンタ及び用途の画像安定要件によるで
あろう。インクジェットインクに有用な顔料のリスト
は、Ma等のE. I. DuPont de Nemours and Company の19
92年2 月4 日発行の米国特許第5,085,698 号明細書、第
7欄、第10行目から第8欄、第48行目に記載されて
いるので参照されたい。液体キャリア媒体も広範に変わ
ることができ、これもインクが意図するインクジェット
プリンタの特性に依存するであろう。水性インクを使用
するプリンタの場合、水、もしくは水と混和性有機補助
溶剤との混合物が好ましいキャリア媒体である。
【0024】分散剤はミル粉砕物に加えてもよいもう一
つの成分である。当該技術分野では多くの分散剤が知ら
れているが、最も好ましい分散剤は、キャリア媒体と相
関し、顔料によって変わることが多い。水性インクジェ
ットインクの好ましい分散剤には、ドデシル硫酸ナトリ
ウム、アクリル及びスチレン−アクリルコポリマー、例
えば、米国特許第5,085,698 号及び同5,172,133 号明細
書記載のもの、並びにスルホン化ポリエステル及びスチ
レン系のもの、例えば、米国特許第4,597,794号明細書
記載のものが含まれる。本発明の場合、最も好ましい分
散剤は、Eastman Kodak Co. の合成化学部門から得られ
るオレオイルメチルタウリン(OMT),ナトリウム塩
である。
【0025】希釈工程では、通常、他の成分も顔料系イ
ンクジェットインクに加えることができる。プリントヘ
ッドのオリフィス内のインクの乾燥もしくはこびり付き
の防止を助けるため、又は受容基材、とりわけ基材が非
常に大きなサイズの紙の場合のインク浸透を助けるため
に、補助溶媒(0〜20重量%)を添加する。本発明の
インクの好ましい補助溶媒は、グリセロール、エチレン
グリコール、及びジエチレングリコール、並びにそれら
の混合物であり、5〜15重量%の範囲の濃度である。
【0026】Ludox TM AM (DuPont製)のようなアルミ
ニウム安定化コロイド状シリカ粒子を用いると、画像品
質の改善、高光学濃度及び耐摩耗性の改善が得られる。
好ましいのは約0.50〜15.0重量%の範囲の濃度
である。殺生剤(0.01〜1.0重量%)を添加し
て、時が立つにつれてインクに発生する望ましくない微
生物成長を防止することができる。本発明のインクに好
ましい殺生剤は、最終濃度0.05〜0.5重量%のPr
oxel GXLTM(Zeneca Colours製)である。必要に応じて
インクジェットインクに存在してもよい追加の添加物に
は、導電性増強剤、コーゲーション(kogation)防止
剤、乾燥剤、及び脱泡剤が含まれる。
【0027】
【実施例】 ミル粉砕物 ポリマービーズ、平均直径50μm(粉砕媒体) 325.0g ブラックパール 880(Cabot Chemical Company) (顔料ブラック7) 30.0g オレオイルメチルタウリン(OMT)ナトリウム塩 10.5g 脱イオン水 209.5g Proxel GLX(殺生剤、Zeneca製) 0.2g
【0028】上記成分を、Morehouse-Cowles Hockmeyer
製造の高エネルギー媒体ミルで粉砕した。粉砕は室温で
8時間行った。粒径分布をLeeds and Northrup Ultra P
article Size Analyzer (UPA) を用いて測定した。この
ミル粉砕物のD50(粒子の50%がこの値よりも小さ
いことを意味する)は約0.080μmであった。ミル
粉砕物において、Hansa Brilliant イエロー(Hoecsht
、顔料イエロー74)、Sunfast マゼンタ122(Sun
Chemical、顔料レッド122)及びビス(フタロシア
ニルアルミノ)テトラ−フェニルジシロキサン(シアン
顔料)(コダック製)に置き換えて同様にミル粉砕物を
調製した。顔料イエロー74ミル粉砕物のD50は約
0.010μmであり、顔料レッド122ミル粉砕物の
D50は約0.010μmであり、シアン顔料ミル粉砕
物のD50は約0.011μmであった。
【0029】インク 2.0g(ブラック)、2.25g(イエローもしくは
シアン)、又は3.25g(マゼンタ)の顔料を生成す
る上記の各ミル粉砕物の少量を、ジエチレングリコール
5.0g、グリセロール5.0g、シリカ4.0gを生
じるコロイド状シリカ分散体(Ludox AMTM、DuPont製)
及びインクカラーを100.0gにする追加の脱イオン
水と一緒に混合した。
【0030】インク受容層 水溶性親水性ポリマーの溶液(5〜10重量%)を脱イ
オン水で調製した。必要に応じて、シランカップリング
剤及び非イオン性界面活性剤(10G 、Dixie Chemical)
を添加した。単層かもしくはスライドコーティングフォ
ーマットで、接着性を高めるためにコロナ放電処理され
たポリエチレンコート写真ベース紙上に通常のビードコ
ーティングを用いてこの溶液をコートした。この塗膜を
約35℃のウェブ出口温度に十分に乾燥した。以下の例
では、「層1」は紙の最上部に直接載せたコーティング
組成物をいい、使用する場合の「層2」は自由表面に最
も近いオーバーコート材料をいう。
【0031】シリカ含有顔料系インクをエプソン400
プリンタに充填し、100%濃度シアン、マゼンタ、イ
エロー及びブラックパッチ、並びに赤、緑及び青の混合
カラーパッチ(200%被覆量)のテスト目標物を作成
することによってこれらのコーティングを試験した。各
1次カラーパッチの光学濃度を測定し、印刷された目標
物を室温の脱イオン水に軽く攪拌しながら5分間浸漬
し、完全に乾燥した後、各パッチの光学濃度を再度測定
することによって、耐水性を評価した。(浸漬後の光学
濃度/浸漬前の光学濃度)の比×100として耐水性を
記録した。
【0032】
【表1】
【0033】注)ゼラチン:タイプIV脱イオンゼラチ
ン(Eastman Gelatine Co.製) PVA:ポリビニルアルコール、Elvanol 71-30 (DuPo
nt製) PVP:ポリビニルピロリドン、K-90(ISP 製) HEC:ヒドロキシエチルセルロース、Cellosize TM Q
P-40(Union Carbide Corporation 製) ゼラチンpH3.5:タイプIV非脱イオンゼラチン
(Eastman GelatineCo.製) 塩酸を加えてpHを3.5に調節したもの。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】注)APTMS:3−アミノプロピルトリ
メトキシシラン(Aldrich ChemicalCompany製) GPTMS:3−グリシドオキシプロピルトリメトキシ
シラン(AldrichChemical Company製) VTMS:ビニルトリメトキシシラン(Aldrich Chemic
al Company製) シラノールPVA:シラノール改質されたポリビニルア
ルコール、Kuraray R-1130(Kuraray Ltd.製) *ゼラチン/シラン組合せのpHを、ゼラチン及びカッ
プリング剤の存在下、HClを用いて3.5に調節し
た。
【0037】
【表4】
【0038】これらの例はカップリング剤の添加もしく
は官能性が印刷領域の耐水性を改善することを実証す
る。酸−塩基相互作用が耐水性においてある役割を果た
すが、例10及び11は、シラン官能性もまた耐水性を
顕著に改善することを示す。好ましいカップリング剤は
ポリマーバインダー選択とインクカラーに依存する。最
終的に、有効となるために、カップリング剤がインク受
容ポリマーとの結合を形成することは必ずしも必要で無
いことが明らかである。これは例8によって説明され
る。ポリビニルピロリドンはGPTMS上のエポキシ基
と相互作用すると予想される官能基を持たないが、それ
でもカップリング剤を添加すると耐水性の顕著な改善を
示す。
【0039】
【発明の効果】本発明は優れた耐久性と耐水性を提供す
る反応性インク−受容体組合せを開示する。インクは好
ましくは無機粒状酸化物の存在によるもの、最も好まし
くはコロイド状シリカを含むものによる無機表面を有す
る。インク受容層はカップリング剤、好ましくは無機表
面と反応することができる有機官能性カップリング剤を
含有する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)反応性カップリング剤を含有するイ
    ンク受容層、及びその上に適用された、 b)無機表面を有する化合物を含有するインクジェット
    インクから形成された画像 を含んでなるインクジェットインク/受容体セットであ
    って、 前記反応性カップリング剤が前記インク中の無機表面と
    反応するインクジェットインク/受容体セット。
  2. 【請求項2】 支持体、当該支持体上にある、反応性カ
    ップリング剤を含有するインクジェットインク受容層、
    並びに前記インク受容層上に適用された、キャリア、顔
    料、及び無機表面を有する化合物を含んでなる顔料系イ
    ンクジェットインクによって形成された画像を含んでな
    るインクジェットインク/受容体セットであって、 前記受容層中の前記カップリング剤が前記インク中の化
    合物の無機表面と反応するインクジェットインク/受容
    体セット。
JP11216642A 1998-07-31 1999-07-30 インクジェットインク/受容体セット Pending JP2000063721A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/127000 1998-07-31
US09/127,000 US6277476B1 (en) 1998-07-31 1998-07-31 Matched ink/receiver set containing colloidal inorganic particles

Publications (1)

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