JP2000060378A - 側壁一体構造のリール本体を持つ釣りリール - Google Patents

側壁一体構造のリール本体を持つ釣りリール

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JP2000060378A
JP2000060378A JP10234806A JP23480698A JP2000060378A JP 2000060378 A JP2000060378 A JP 2000060378A JP 10234806 A JP10234806 A JP 10234806A JP 23480698 A JP23480698 A JP 23480698A JP 2000060378 A JP2000060378 A JP 2000060378A
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shaft
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John Newton Young
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Abstract

(57)【要約】 【課題】単一側壁構造のリール本体を持つ改良されたス
ピニングリールを提供すること。 【解決手段】前方開口部(5、105又は205)又は
後方開口部(305)とこの開口部に着脱可能な蓋板
(13、113、213又は313)とを有し、これを
介してスピニングリールの主要部材を封じ込み保持させ
る。釣り人はねじ回し、レンチなどの工具の助けなしに
本発明のスピニングリールを組立て又は分解できる。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明はスピニングリールに関する。より
詳しくは、製造、組み立てが簡素化され、強度と耐久性
を増す側壁一体構造の本体を持つスピニングリールに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術の中で種々のデザインと形状の
スピニングリールが知られている。普通のスピニングリ
ールのデザインは一般的にはその本体に別個の側板を持
つ。その側板は一般的にはリール本体に標準タイプのね
じで固定されている。
【0003】リール本体/側板の形状が普通のスピニン
グリールの内部部品と機構の配置と組み立てを容易にす
る。それら内部部品は一般的には主歯車、主歯車回転媒
介物、小歯車、小歯車回転媒介物、主軸支持筒、主軸往
復運動媒介物を含む。しかしながらこの普通の本体/側
壁板形状にはいくつかの不利益な点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】その1つは、リール本
体/側壁板の形状が、1つの本体が2つの部分がねじ等
で接続されているためその強度と剛性を減退させる。
【0005】もう1つは、普通のリール本体/側壁板形
状のリールはすべて主要な組み立てには工具が必要で、
組み立て・分解に時間と慎重さが求められる。
【0006】かかる不利益な点がスピニングリールの製
造コストを増大させる。更に、このデザインはスピニン
グリールのごく簡単な保守や手入れを行うにもねじ回し
やレンチのような工具を必要とし、それを釣り人が釣り
場まで携帯することを余儀なくなくさせる。
【0007】従来の技術で作られたスビニングリールは
その目的と要求を満たしてはいるが、側壁部が本体と一
体となりスピニングリールの内部部品を挿入、保持する
ための開口部とその開口部に取り外し自在に取り付けら
れる蓋板を持つリールを詳示も示唆もされていない。
【0008】本発明の主な目的は全ての主要部品の組み
立て及び/又は分解に工具を必要としないスピニングリ
ールを提供する。
【0009】本発明の同様の目的は、普通のリール本体
・側板構成のスピニングリールを越えて、強度と耐久性
を増した側壁一体構造のリール本体を有するスピニング
リールを提供することである。
【0010】他の目的は、リール本体に対する側板の設
計、配列、組立に関する製造上の不都合を除去するスピ
ニングリール設計を提供することである。
【0011】同様に、側板ねじ取り付け手段に関連する
必要部材とコストとを除去するスピニングリールを提供
することである。
【0012】さらに主要部材に容易に触れ維持管理でき
るスピニングリールを提供することである。
【0013】なお、標準のスピニングリール部材の使用
ができるような設計を有するスピニングリールを提供す
ることである。
【0014】また、主軸の支持を高め、これによりスプ
ールとローターの安定度を増したスピニングリールを提
供することである。
【0015】また、スピニングリールの使用寿命を改良
する設計を提供することである。さらにまた、大方の部
材が工具の助けなしに手により組立て又は/及び分解で
きるスピニングリールを提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は側壁と本体が一
体構造で前方又は後方何れかにスピニングリールの内部
機構及び部品を挿入する開口部があり、そこに着脱自在
に取り付けられた蓋板を持つスピニングリールを提供す
る。ここで用いられているスピニングリールとは、ロー
ター、スプール及びベイル機構が帽子状のカバーで隠さ
れているスピンキャストリールとは逆に、それら部品が
露出した釣り用リールを言う。本発明では釣り人がスピ
ニングリールの主要部品の組み立て分解をねじ回し、レ
ンチのような工具の手助け無しに行うことが出来る。
【0017】本発明に従ったスピニングリールは一般的
には側壁と一体となった構造で1個所の開口部を持つ本
体、リール本体蓋板、主歯車組み立て部品、ハンドル組
み立て部品、主軸前後運動部組み立て部品、ローター及
びスプールから出来ている。本発明によるりールの本体
は側壁一体構造で、1個所の開口部と第1と第2、2個
所の主歯車軸支持管を持つ空洞状のものである。リール
本体蓋板はリール本体の開口部に着脱自在に取り付けら
れる。
【0018】主歯車組立部品は主歯車とキー溝が貫通す
る主軸とから成る。主歯車組立部品は主歯車軸の第1の
端がリール本体の第1の支持管に位置し、主歯車軸の第
2の端がリール本体の第2の支持管に位置するようリー
ル本体に挿入される。
【0019】クランクハンドル組立部品は第1軸受、第
2軸受、第1軸受保持部、第2軸受保持部、ねじ付きエ
ンドキャップ、第1ねじ付端末部と第2ねじ付端末部を
持つキー付きクランク軸とハンドルから成る。第1軸受
は主歯車シャフトの第1端末部が第1軸受で回転するよ
うリール本体の第1支持管に定着する。第1軸受は第1
軸受保持部で保持される。第2軸受は主歯車軸の第2端
末部が第2軸受で回転するようリール本体の第2支持管
に定着する。第2軸受は第2軸受保持部で保持される。
【0020】キー付きクランクシャフトは主歯車軸のキ
ー溝と繋合する。ハンドルはキー付きクランク軸の第1
ねじ端末部にねじ込んで取り付けられる。ねじ付きエン
ドキャップはキー付クランク軸の第2のねじ付端部に取
り付けられる。キー付きクランク軸は主歯車シャフトの
キー溝と繋合し、ハンドルの回転が主歯車組立部品を回
転させるように普通の方法でねじ付きエンドキャップで
そこに固定される。
【0021】主軸振動組立て部品はリードねじのついた
主軸、主軸キー、ボウル耳付きボウル、穴のついた小歯
車カラーの持つ小歯車から成る。主軸振動組立て部品は
キー付き主軸用ブッシュと小歯車支持管と繋合する。発
明のリール本体が前方に開口部がある時は、主軸用キー
ブッシュはリール本体の部分としてリール本体と一体成
形され、小歯車支持管は前面リール蓋板の部分として蓋
板と一体成形され得る。
【0022】発明のリール本体が後方に開口部がある時
は、主軸用キーブッシュは後方リール蓋板の部分として
後方リール蓋板と一体に成形され、小歯車支持管はリー
ル本体の部分としてリール本体と一体成形され得る。主
軸は小歯車支持管の中に該主軸が支持管に滑り自在でな
く回転自在に配置される。主軸振動組立て部品は小歯車
内で回転しそこから突出する。ピニオンカラーの穴に保
持されたボウルはボウルの耳を通して該主軸のリードね
じと噛みあう。
【0023】主軸リードねじ振動機構を用いて本発明を
具体的に提示する。本発明のスビニングリールの設計と
組立てを容易にするのでかかる主軸リードねじ振動機構
を提示する。しかしながら本発明を実行するのに主軸振
動機構の厳密な形状にこだわるものではない。ローター
は主軸振動組立て部品の小歯車にそれと共に回転するよ
う適切に取り付きけられ、スプールは主軸振動組立て部
品にそれと共に前後方向に振動するよう取り付きけられ
る。
【0024】
【作用】釣り人がハンドルを回すと主歯車が小歯車、ボ
ウル及びローターを一体として回転させる。ボウルが主
軸の周りを回転するのでキー付きプッシュと主軸のキー
が主軸が回転するのを防ぐ。ボウルが回転するとき、ボ
ウルの耳部がリードねじの内部に乗りリール主軸を絶え
ず一軸方向に押さえ、それからハンドル軸が回転すると
きに限り逆軸方向に押さえる。主軸が前後に振動すると
スプールがそれに従い移動する。
【0025】リール本体の前部の1個所の開口部とそれ
に対応する前面リール蓋板が本発明を具体的な形で表現
する。かかる具体的な表現の中には、主軸用キー付きプ
ッシュが本体に一体成形されたものも含まれ得る。前面
蓋板にはそれと一体成形された小歯車支持管をつけるこ
とが出来る。前面蓋板はねじ、ねじ溝、又はねじ込み固
定機構を含みそれに限定されない普通の手段でリール本
体に取り外し自在に取り付きけられる。
【0026】本発明の第1実施例によれば、1個所の前
面開口部の持つ本体とそのリール本体の開口部ににねじ
で取り外し自在に取り付きけられた前面蓋板が含まれ
る。リール本体はそれと一体成形された第1及び第2の
ねじ管を持ち、前面蓋板はそれと一体成形された第1及
び第2のねじ穴を持つ。前面蓋板はその第1ねじ穴とリ
ール本体の第1ねじ管と、また前面蓋板の第2ねじ穴と
該リール本体の第2ねじ管とが合うように合わせそれか
ら第1ねじを前面蓋板の第1ねじ穴とリール本体の第1
ねじ管に、更に第2ねじを前面蓋板の第2ねじ穴と該リ
ール本体の第2ねじ管に合わせて取り外し自在に取り付
けられる。前面蓋板はリール本体にねじでその本数を限
定せず取り付きけられうる。そのねじ管は釣り用リール
の内部部品の働きの妨げにならないリール本体のどの個
所にでも取り付けうる。そのねじ穴はリール本体のねじ
管と合うように前面蓋板のどの個所にでも取り付けう
る。
【0027】この第1実施例に、位置合わせリングを前
面蓋板に取り付けうる。前面蓋板の位置合わせリングは
前面蓋板がリール本体に取り外し自在に取り付けられる
とき前面蓋板の位置合わせリングがリール本体の内壁に
近接するよう位置決めされる。前面蓋板の位置合わせリ
ングは釣り人が前面蓋板のねじ穴とリール本体のねじ管
とを合わす際の手助けとなる。
【0028】本発明の第2実施例では、前面に開口部を
持つリール本体とそのリール本体にねじ溝で取り外し自
在に取り付けられた前面蓋板が含まれる。リール本体は
それと一体成形された前面蓋板取り付けねじ溝を持ち、
前面蓋板はそれと一体成形されたリール本体取りつけ用
のねじ溝を持つ。前面蓋板はリール本体取り付け用雄ね
じを持ち、リール本体は前面蓋板取り付け用雌ねじを持
つか或いは前面蓋板が雌ねじをリール本体が雄ねじを持
つことも出来うる。
【0029】本発明の第3実施例では、前面に開口部を
持つリール本体と捻じり固定機構でリール本体に取り外
し自在に取り付けられた前面蓋板が含まれる。リール本
体はそれと一体成形されたねじり固定機構の雌の部分が
付き、前面蓋板はそれと一体成形されたねじり固定機構
の雄の部分が付く。ねじり固定機構の雌の部分がねじり
固定機構の雄の部分に合わさり前面蓋板がリール本体に
取り外し自在に取り付きけられる。前面蓋板とリール本
体が前面蓋板が一体成形されたねじり固定機構の雌部を
持ちリール本体の一部であるねじり固定機構の雄部と取
り外し自在に取り付けることも出来うる。
【0030】本発明の第1、第2、第3実施例の全てが
前面開口部を持つリール本体と前面蓋板を持つ。これら
3つの実施例はさらにベール返しカムを含んでよい。こ
のカムは前面蓋板と一体でもよい。また、このカムは前
面蓋板上に位置づけられて、普通のベールワイヤ機構と
結合する。
【0031】第1、第2及び第3実施例は、またさらに
逆止め支持部を含んでよい。この支持部はリール本体支
持筒部と前面蓋板支持筒部とからなる。逆止めは前方開
口部と前面蓋板とを備えたリール本体を有する釣りリー
ルの一部として機能する。
【0032】本発明の付加的な実施例は、リール本体の
後方に配置された開口部とそれに相応する後方リール板
とを有してよい。これらの実施例では、リール本体はこ
れと一体のピニオン支持筒部を有する。後方板はこれと
一体の主軸キー付きブッシュを有してもよい。後方板
は、ねじに限らず、ねじ又はねじれ止め部を有する普通
の手段により着脱可能にリール本体に取り付けられる。
【0033】第4実施例は、後方開口部と後方板とを有
するリール本体を含み、後方板はねじによりリール本体
に着脱可能に取り付けられる。リール本体はこれと一体
の第1、第2ねじ筒部を有し、後方板はこれも一体の第
1、第2ねじ孔を有する。後方板はこれらのねじ孔をね
じ筒部に合わせることによりリール本体と着脱可能に取
り付けられ、これによりこれらのねじをねじ孔及びねじ
筒部に通し結合する。
【0034】後方板はねじによりリール本体に着脱可能
に取り付けられる。ねじ筒部は、釣りリールの内部部材
の作用と干渉しないリール本体のどんな位置に配置して
もよい。ねじ孔は、ねじ筒部と合う限り、後方板のどの
位置にも配置されてよい。
【0035】他の実施例でも、後方板は、ねじ又はねじ
り止め部に限らず、第3、第4実施例で示した普通の手
段により、リール本体に着脱可能に取り付けられる。
【0036】第4実施例を含んだ、後方開口部と後方板
とを備えるリール本体を有する本発明の実施例では、さ
らにベール返しカムを含んでもよい。このカムはリール
本体上に配置され、普通のベールワイヤ機構と結合す
る。またさらに逆止め支持部を含んでもよい。リール本
体は第1逆止め軸支持筒を有し、後方板は第2逆止め軸
支持筒を有する。逆止め軸は第1、第2逆止め支持筒に
より保持される。この逆止め機構は、後方開口部と後方
板とを備えたリール本体を有する釣りリールの一部とし
機能する。
【0037】第5実施例は、工具の助けなしに釣りリー
ルの大方の部材を釣り人に組立て又は/及び分解させ得
る。この実施例では、ローターナットはピニオンにロー
ターを固定する。ローターナットはローレット面を有
し、これがローターナットの着脱を手により可能にす
る。このローターは、前方開口部と前面蓋板とを有する
リール本体又は後方開口部と後方板とを有するリール本
体のリールのピニオンに対しローターを固定するのに使
用されてもよい。このローターが第2、第3実施例に配
置されると、釣り人は釣りリールを組立て又は/及び分
解するのに工具を要しない。
【0038】第6実施例は、工具の助けなしに釣りリー
ルの大方の部材を釣り人に組立て又は/及び分解させ得
る。この実施例では、ローターナットはピニオンにロー
ターを固定する。ローターナットは少くとも1つのウイ
ングを有し、これがローターナットの着脱を手により可
能にする。ウイングの付いたローターナットは、前方開
口部と前面蓋板とを有するリール本体又は後方開口部と
後方板とを有するリール本体をもつ釣りリールのピニオ
ンに対しローターを固定するのに使われてもよい。この
実施例のウイング付きナットが第2、第3実施例に配置
されると、釣り人は釣りリールを組立て又は/及び分解
するに工具を要しない。
【0039】図に示しているように、本発明の内部部材
及びリール本体は相互に設計されて、釣りリールの内部
部材がリール本体の前方又は後方開口部を通してリール
本体と一体にして組込まれる。このようにして、リール
本体は特有の部材構成によって多くの形態をとる。
【0040】
【発明の実施の形態】[第1実施例]図に示すように、
本発明はリール本体が単一側壁構造部を持つ釣りリール
を提供する。図1は第1実施例の組立てられた釣りリー
ルを示し、図2はその分解図である。第1実施例のスピ
ニングリール1は、一般的には、リール本体3、主歯
部、主軸振動部44、前面蓋板13、ローター63及び
スプール66からなる(図1、図2参照)。
【0041】リール本体3は単一の側壁構造部を有し、
リール本体3の前方に位置した開口部5と主軸キー付き
ブッシュ11を含むよう形成されている(図1、2参
照)。リール本体3は第1リール本体主歯支持筒部7、
第2リール本体主歯支持筒部8、第1ねじ筒部9及び第
2ねじ筒部10を有する(図4A参照)。リール本体前
方開口部5は主歯27と主歯軸29からなる主歯部をリ
ール本体に差し込むための十分な口径を有する(図1、
2参照)。
【0042】第1実施例の前面蓋板13は、第1ねじ孔
15、第2ねじ孔17及び前面蓋板支持筒部19を有す
るよう形成されている。第1ねじ孔15と第2ねじ孔1
7は、リール本体3の第1ねじ筒部9と第2ねじ筒部1
0とそれぞれ合わされるよう形成されている(図4A参
照)。
【0043】前面蓋板13はその中に一体に形成される
案内リング14を有してもよい。案内リング14は前面
蓋板13上に配置されているので、リール本体3に着脱
可能に取り付ける前面蓋板13はリール本体3の内壁に
隣接して案内リング14を位置づける(図1参照)。
【0044】第1実施例はベイル返しカム21を含んで
もよい。このカム21は公知リールの分野で普通に用い
られている。前面蓋板13はこのカム21と一体に形成
されている。普通の逆止め制御機構(逆止めレバー軸6
7を除いて他は図示せず)が第1実施例に含まれてもよ
い。このために、リール本体3は第1逆止めレバー軸用
穴を有し、前面蓋板13は第2逆止めレバー軸用穴を有
している。逆止めレバー軸67は従来と同様に支持され
ている。このレバー軸67は前記した第1、第2穴1
2、23により旋回可能に保持されている。
【0045】図1、図2に示されているように、第1実
施例には主歯部が設けられている。この主歯部は主歯2
7と第1、第2端部及び図示しないキー内孔を有する主
歯軸29とからなる。第1実施例のスピニングリールに
は、主軸振動部44が次に設けられている。この振動部
44は、主軸45、ピニオンギア53及び耳部51を有
する爪59を含む。ピニオンギア53はカラー55と一
体に形成されている。ピニオンカラー55は口径孔57
を含んで、耳部51で案内ねじ47と旋回案内されるよ
う爪59を支持している。爪押えリング61はピニオン
ギア55を浅いみぞ回りで外接させ、爪59の耳部51
をあやねじ47に当接させる(図1、図2参照)。
【0046】本発明のスピニングリール1は、リール本
体3に主歯部と主軸振動部44とを位置づけて、リール
本体3に前面蓋板を取り付け、主軸振動部44にロータ
ー63を取り付け、そして主軸45にスプール66を取
り付けることにより組立てられる。主歯部はリール本体
3の前方開口部5を介して取り付けられる。主歯軸29
の第1端部は第1支持筒部7内に位置づけられ、主歯軸
29の第2端部はリール本体3の第2支持筒部8内に位
置づけられる(図3参照)。
【0047】クランク部は、第1軸受31、第2軸受3
3、第1軸受リテナ35、第2軸受リテナ37、ねじ端
キャップ39、第1、第2ねじ端部を有するキー付きク
ランク軸41及びハンドル43からなる。第1軸受31
はリール本体3の第1支持筒部7に座着するので、主歯
軸29の第1端部は第1軸受31により軸受けされる。
第1軸受31は第1軸受リテナ35により保持される。
第2軸受33はリール本体3の第2支持筒部8に座着す
るので、主歯軸29の第2端部は第2軸受33により軸
受けされる。第2軸受33は第2軸受リテナ37により
保持される。キー付きクランク軸41は主歯軸29のキ
ー孔と結合する。ハンドル43はクランク軸41の第1
ねじ端部にねじにより取り付けられる。クランク軸41
は主歯軸29のキー孔と結ばれ、またねじ端キャップ3
9により固く保持されるので、ハンドル43の回動は主
歯部26の回転を引き起す(図3参照)。
【0048】主軸振動部44はリール本体3内に位置づ
けられているので、主軸キー49はリール本体3のキー
付きブッシュ11内で回転しながら保持されるが、すべ
り不能に固定されている。ピニオンギア53は主歯部の
主歯27と結ばれているので、ハンドル43が回わされ
るとピニオンギア53が回転し、ギア面はピニオンギア
53、主歯27間で結ばれる。
【0049】前面蓋板13は第1ねじ16と第2ねじ1
8によりリール本体3に取り付けられている。前面蓋板
13の第1ねじ孔15と第2ねじ孔17は第1ねじ筒部
9と第2ねじ筒部10とそれぞれ合わされる。第1ねじ
16は前面蓋板13をねじ筒部9とのねじ結合によりリ
ール本体3に取り付ける。第2ねじ18は前面蓋板13
をねじ筒部10とのねじ結合によりリール本体3に取り
付ける。前面蓋板13がリール本体3に取り付けられる
と、スピニングリール1の内部機構部、つまり主歯部と
主軸振動部44は作用可能に適所に保持される。詳しく
は、主軸45は主軸振動部44のピニオンギア53を介
してのびていく。前面蓋板13の支持筒部19とピニオ
ン軸受25はピニオンギア53を回転可能に支持する。
軸受25は支持筒部19内で公知の手段により固定され
る。このような手段はねじ、止めリングなどが含まれ
る。
【0050】スピニングリール1の残りの部材の構成及
び組立は普通のスピニングリール設計のものをほぼその
まま用いられる。詳しくは、ローター63はピニオンギ
ア53にキー及びローターナット65により固定され
る。また、スプール66は主軸45に固定され、その方
法は慣用のもので説明を要しない。
【0051】第1実施例で、釣り人がハンドル43を回
わすと、主歯27がピニオン53、爪59及びローター
63を単一体として回動させる。リール本体3のキー付
きブッシュ11と主軸キー49は、爪59が主軸45の
囲りを回転させられるので、その軸に沿って主軸45の
回転(しかしすべり動しない)を防止する。爪59が回
転させられると、爪耳部51は案内ねじ47内に乗り、
クランク軸41が回転している限り、主軸45を1つの
軸方向にまた逆の軸方向に継続して押し進める。主軸4
5が往復振動すると、スプール66は相応の振動で作動
する。
【0052】[第2実施例]図4Bに示すように、第2
実施例はリール本体の前方開口部に前面蓋板を除去可能
に付設できるようねじ部を用いている。リール本体10
3は、これと一体に形成されたねじ部116を有し、ま
たこれに結合した前面蓋板113を有する。前面蓋板1
13を結合させるねじ部106は、リール本体を結合さ
せるねじ部116と結ばれ、これによりリール本体10
3に対し前面蓋板113を除去可能に取り付けできる
(図4B参照)。
【0053】[第3実施例]第3実施例はリール本体・
前面蓋板取り付けの別の態様例に関する。詳しくは図4
Cに示すように、この実施例は、リール本体の前方開口
部に前面蓋板を除去可能に取り付けるためのねじり止め
機構を有する。リール本体203はこれと一体に成形さ
れたねじり止め部204の雌部を有している。前面蓋板
213はこれと一体に成されたねじり止め部の雄部を有
している。雌部が雄部と結合して、リール本体203に
除去可能に前面蓋板213を取り付けることができる。
【0054】[第4実施例]この実施例は、後方開口部
と後方蓋板を有するリール本体に関する。リール本体開
口部305は、リール本体303の後方に位置する。リ
ール本体303はこれと一体に成形されたピニオン支持
筒部319を有する。後方蓋板313はこれと一体の主
軸キー付きブッシュ311を有する。後方蓋板313は
リール本体開口部305でリール本体303の後方に着
脱可能に取り付けられる。
【0055】リール本体303はこれと一体の第1ねじ
筒部309と第2ねじ筒部310を有する。後方蓋板3
13はこれと一体の第1ねじ孔315と第2ねじ孔31
7を有する。後方蓋板313の第1ねじ孔315はリー
ル本体303の第1ねじ筒部309と合わせる。第2ね
じ孔317は第2ねじ筒部310と合わされるので、第
1ねじ316は後方蓋板313の第1ねじ孔315とリ
ール本体303の第1ねじ筒部309とねじ結合され、
第2ねじ318はねじ孔317と第2ねじ筒部310と
ねじ結合され、これによりリール本体303に対し後方
蓋板313を着脱可能に取り付けることができる。
【0056】第4実施例の組立てが第1実施例と違うの
は、使用者が第1実施例ではリール本体3の前方開口部
5を介しているのに対し、リール本体303の開口部3
05を介して、主歯部を組込んでいる点である。軸受3
25と主軸振動部344は、第1実施例のように、リー
ル本体303の支持筒部319内に挿入される。後方蓋
板313は、後方開口部305に対して除去可能に取り
付けられるので、キー付きブッシュ311は主軸345
のキー面349を回転しながら保持するが、すべり不能
に固定される。
【0057】[第5実施例]この実施例では、釣り人が
ねじ回し、レンチなどの工具の助けなしに、スピニング
リールの大方の部材を組立て又は/及び分解することを
可能にする。普通のローターナットは違った構造のナッ
トに置き代えられる。図6はリング部469に爪凹部4
71を有するローターナット465を示している。ロー
ター463の延長部464はタブ468を有している。
タブ468はローターナット465の爪凹部471と結
合して、ローターナット465のどんな選ばれた止め位
置にも止め機能を果す。ローターナット465は図示し
ないピニオンギアにローター463を固定する。ロータ
ーナット465はローレット面を有し、これがローター
ナット465を手により取り付け及び取り外しを可能に
する。第3実施例の第2またはピニオンギア253のピ
ニオンギア153に対しローターナットがローター46
3を固定すると、釣り人はねじ回し、レンチなどの工具
の助けなしにスピニングリールの大方の部材を組立て又
は/及び分解することができる。
【0058】[第6実施例]この実施例によれば、ねじ
回し、レンチなどの工具の助けなしにスピニングリール
の大方の部材を釣り人が組立て又は/及び分解できるよ
うにした釣りリールが提供される。図7は第1ウイング
573、第2ウイング575及び爪凹部571を有する
ローターナット565を示している。ローター563の
延長部564はタブ568を有している。タブ568は
ローターナット565の爪凹部571を結合して、ロー
ターナット565のどんな選ばれた止め位置でも止め機
能を果す。ローターナット565は図示しないピニオン
ギアにローター563を固定する。ローターナット56
5はウイング573、575を有し、これらがローター
ナット565を手により取り付け、取り外しを可能にす
る。第3実施例の第2またはピニオンギア253のピニ
オンギア153に対し、ローターナット565がロータ
ー563を固定すると、釣り人はねじ回し、レンチなど
の工具の助けなしにスピニングリールの大方の部材を組
立て又は/及び分解することができる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、全ての主要部品の組み
立て及び/又は分解に工具を必要としないスピニングリ
ールが提供される。また、普通のリール本体・側板構成
のスピニングリールを越えて、強度と耐久性を増した側
壁一体構造のリール本体を有するスピニングリールが提
供される。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な第1実施例の断面図。
【図2】図1に示された実施例の分解図。
【図3】本発明の好適な第2実施例の断面底面図。
【図4】第1、第2、第3実施例のリール本体の斜視
図。
【図5】第4実施例の分解図。
【図6】第5実施例のこぶ面付きローターナット及びロ
ーターの断面側面図。
【図7】第6実施例のウイング付きローターナット及び
ローターの断面側面図。
【符号の説明】 3 リール本体 5、105、205、305 開口部 7 主歯軸第1支持筒部 8 主歯軸第2支持筒部 13、113、213 前面蓋板 313 後方蓋板 19 ピニオン支持筒部 25 ピニオン軸受 27 主歯ないしメインギア 29 主歯軸ないしメインギアシャフト 43 ハンドル 45 主軸ないしリールシャフト 47 案内ねじ 53 ピニオンギア 59 爪 63、463、563 ローター 66 スプール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン ニュートン ヤング アメリカ合衆国カリフォルニア 94930, カウンティ オブ マリン,フェアファッ クス,ベリ トレィル 35 Fターム(参考) 2B108 BE04 BH08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一側壁構造部、開口部(5、105、
    205又は305)、主歯軸第1支持筒部(7)及び主
    歯軸第2支持筒部(8)を有するリール本体(3)と、 リール本体蓋板(13、113、213又は313)
    と、 リール本体に前記蓋板を着脱可能に取り付ける手段(図
    4A、図4B、図4C又は図5右側)と、 主歯(27)と上記した主軸支持筒部(7、8)間に配
    置された主歯軸(29)とからなり、リール本体内に挿
    入される主歯部と、 主歯軸(29)に関着されるクランク軸(41)と、こ
    れに連結されるハンドル(43)を有し、このハンドル
    を回わすと主歯部を回転させるようにしたクランク部
    と、 ピニオン軸受(25)を保持するピニオン支持筒部(1
    9)と、 案内ねじ(47)とキー(49)を有する主軸(45)
    と、内孔を持ったカラー(55)を有するピニオンギア
    (53)と、耳部(51)を有する爪(59)とからな
    り、耳部が案内ねじ上に案内されて主軸を軸方向に往復
    振動させる主軸振動部(44)と、 主軸振動部の主軸(45)に固定されたローター(6
    3)と、 主軸振動部のピニオンギア(53)に固定されて軸方向
    に振動するスプール(66)と、を具備し、ハンドルを
    回わすと、主歯がピニオンギア、爪及びローターを回動
    させることを特徴とする、スピニングリール。
  2. 【請求項2】 ローター(463)をピニオンギアに固
    定させるローターナット(465)を備え、これがロー
    レット面を有し、これがローターの取り付け、除去を手
    により可能にすることを特徴とする、請求項1に記載の
    スピニングリール。
  3. 【請求項3】 ローター(563)をピニオンギアに固
    定させるローターナット(565)を備え、このナット
    が少なくとも1つのウイングを有し、これがローターの
    取り付け、除去を手により可能にすることを特徴とす
    る、請求項1に記載のスピニングリール。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018082675A (ja) * 2016-11-25 2018-05-31 グローブライド株式会社 魚釣用スピニングリール
CN110178806A (zh) * 2019-07-08 2019-08-30 徐帮奇 一种滚动伸缩式绕线装置
CN110214759A (zh) * 2019-07-22 2019-09-10 鹤山市仲德精密制造科技有限公司 一种纺车式渔轮主体及其加工工艺
CN110710505A (zh) * 2018-07-11 2020-01-21 广东赛肯户外运动器械有限公司 一种渔轮及其刹车系统

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