JP2023066664A - 魚釣用スピニングリールのスプール - Google Patents
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Abstract
【課題】スプールに対する発音体の取り付けが行い易く、しかも小型化及び軽量化を実現しつつ発音性に優れる。【解決手段】魚釣用スピニングリールR1のスプール10は、スプール本体11と、挿通穴19と同心円状に形成されたねじ部14aと、スプール本体11と別体に設けられた発音体20と、を備えている。発音体20は、ねじ部14aに螺合する螺合ねじ部22aが挿通穴19と同心円状に形成された内周壁22と、内周壁22の径方向外側に間隔を空けて配置され、挿通穴19と同心円状に発音用のラチェット溝24が形成された外周壁23と、内周壁22と外周壁23とを繋ぐ底壁21と、を備えている。内周壁22と外周壁23と底壁21とにより囲われる凹状部25を備えている構成とした。【選択図】図4
Description
本発明は、魚釣用スピニングリールのスプールに関する。
一般に、魚釣用スピニングリールは、ハンドルの回転操作に応じて前後動するスプール軸を備えており、このスプール軸にスプールが取り付けられている。スプールは、スプール軸に対して相対回転可能に構成されており、その相対回転を報知するクリック機構がスプール軸とスプールとに備わる。クリック機構は、スプール軸側に設けられた発音部材と、スプール側に設けられた発音体とを備えている。
従来、スプール側に設けられた発音体に係る技術として特許文献1,2に開示されたものが知られている。特許文献1では、スプールの釣糸巻回胴部の内側に凹部を形成し、その凹部の底面に複数のねじ穴を形成して、ねじ止めにより発音体を固定している。
特許文献1は、発音体をスプールと別部材で構成しているので、スプールの製造時に発音体を一体に形成する必要がなくなり、スプールの製造が行い易い。
特許文献1は、発音体をスプールと別部材で構成しているので、スプールの製造時に発音体を一体に形成する必要がなくなり、スプールの製造が行い易い。
また、特許文献2では、スプール軸の軸周りにドラグ発音機構を設け、これを螺合により装着されるカバー部材で覆っている。
しかしながら、特許文献1は、周方向に点在させた複数のねじによるねじ止めによって、スプールに発音体を取り付ける構造であるため、ねじ穴に対する発音体の位置合わせや、複数のビスを締め付ける作業が煩雑となり、その改善が望まれていた。
また、ねじ代を確保するために、凹部の肉厚を大きくしなければならず、スプールの大型化及び重量増加に繋がっていた。
また、ねじ代を確保するために、凹部の肉厚を大きくしなければならず、スプールの大型化及び重量増加に繋がっていた。
特許文献2は、カバー部材でドラグ発音機構を覆う構造であるため、発音体の組み付け作業が煩雑であるとともに、音がこもり易いという課題があった。
本発明は、このような課題を解決するために創作されたものであり、スプールに対する発音体の取り付けが行い易く、しかも小型化及び軽量化を実現しつつ発音性に優れる魚釣用スピニングリールのスプールを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る魚釣用スピニングリールのスプールは、スプール軸が挿通される挿通穴を有するスプール本体と、前記スプール本体の内側に設けられ、前記挿通穴の軸方向から見て当該挿通穴と同心円状に形成されたねじ部と、前記スプール本体と別体に設けられた発音体とを備える。前記発音体は、前記ねじ部に螺合する螺合ねじ部が前記挿通穴と同心円状に形成された内周壁と、前記内周壁の径方向外側に間隔を空けて配置され、前記挿通穴と同心円状に発音用のラチェット溝が形成された外周壁と、前記内周壁と前記外周壁とを繋ぐ底壁と、を備えている。発音体は、前記内周壁と前記外周壁と前記底壁とにより囲われる凹状部を備えている。
この魚釣用スピニングリールのスプールでは、スプール本体の内側に設けられたねじ部に発音体の螺合ねじ部を直接螺合することにより、スプール本体に発音体を取り付けることができる。つまり、発音体自体を螺合方向に締め付けるだけで発音体の取り付けが完了するので、従来のような複数のねじを用いた煩雑な取り付け作業が不要となり、発音体の取り付けが簡単である。また、従来のようなねじ代を確保する必要がないので、その分、スプール本体の薄肉化が可能となり、スプール本体の小型化及び軽量化を図ることができる。
また、従来のような周方向に点在させた複数のねじによるねじ止めに比べて、ねじの呼び径を大きくできるため、周方向のねじ掛かり寸法が大きくなり、発音体の取付強度が向上する。
また、ねじの呼び径を大きくできるため、ねじ代を長く確保する必要がなくなる。これにより、スプール本体の軸方向の小型化を図ることができる。また、ねじ代を短くすることにより得られた軸方向のスペースを利用して、ドラグ調整用の摩擦板等を追加配置することもできる。
また、ねじの呼び径を大きくできるため、ねじ代を長く確保する必要がなくなる。これにより、スプール本体の軸方向の小型化を図ることができる。また、ねじ代を短くすることにより得られた軸方向のスペースを利用して、ドラグ調整用の摩擦板等を追加配置することもできる。
また、発音体は、内周壁と外周壁と底壁とにより囲われる凹状部を備えているので、音が響き易く、発音性に優れる。
また、前記スプール本体は、前記スプール軸を支持する軸受けを備えていることが好ましい。この場合には、前記挿通穴の軸心から径方向外側に向けて順に、前記軸受け、前記発音体、前記スプール本体の外径部が配置されていることが好ましい。
この構成によれば、軸受け、発音体及びスプール本体の外径部が径方向に並ぶレイアウトとなるので、スプールの軸方向にこれらの部材が並ばなくなり、スプールの軸方向の小型化を図ることができる。
また、前記発音体は樹脂で形成されていることが好ましい。この場合、前記樹脂は繊維を含んだ繊維強化樹脂であることが好ましい。
この構成では、例えば、発音部材を金属製とすることにより、発音部材と発音体とに硬度差を持たせることができ、音が響き易くなる。また、発音体と発音部材とを金属製とした場合に比べて摩耗が低減されるため、耐久性が向上する。また、発音体を繊維強化樹脂で形成した場合には、これを用いない場合に比べて高音域の音質となり、発音効果が向上する。
また、前記発音体は、前記ねじ部に対する前記螺合ねじ部の螺合により、前記スプール本体に対して着脱自在であることが好ましい。
この構成では、音質の異なる発音体を複数種類用意することによって、発音体を選択的に取り替えることができる。したがって、スプールの多様なバリエーションを実現できる。
また、前記ねじ部は雄ねじ部であり、前記螺合ねじ部は雌ねじ部であることが好ましい。
このように構成することによって、ねじ部の内側に挿通穴を形成するスペースを容易に確保ことができる。また、ねじ部の内側に軸受け等の部材を配置するスペースを容易に確保することができる。
本発明に係る魚釣用スピニングリールのスプールによれば、スプールに対する発音体の取り付けが行い易く、しかも小型化及び軽量化を実現しつつ発音性に優れる。
以下、本発明の一実施形態に係る魚釣用スピニングリールのスプールについて、適宜図面を参照して説明する。実施形態の説明において、「上下」、「前後」を言うときは、図1に示した方向、「左右」を言うときは、図2に示した方向を基準とする。
図1に示すように、主として、魚釣用スピニングリールR1は、図示しない釣竿に装着するための脚部1Aが形成されたリール本体1と、リール本体1の前方に回転可能に設けられたロータ2と、このロータ2の回転運動と同期して前後方向に移動可能に設けられたスプール10とを有する。
リール本体1には、図示しない軸受を介してハンドル軸3が回転可能に支持されており、その突出端部には、巻き取り操作されるハンドル4が取り付けられている。
ハンドル軸3には、軸筒が回り止めされて固定されている。この軸筒には、ロータ2を巻き取り駆動するための内歯が形成されたドライブギヤ6が一体的に形成されている。このドライブギヤ6は、ハンドル軸3と直交する方向に延出するとともに内部に軸方向に延出する空洞部を有する駆動軸筒7のピニオンギヤ7aに噛合している。
ハンドル軸3には、軸筒が回り止めされて固定されている。この軸筒には、ロータ2を巻き取り駆動するための内歯が形成されたドライブギヤ6が一体的に形成されている。このドライブギヤ6は、ハンドル軸3と直交する方向に延出するとともに内部に軸方向に延出する空洞部を有する駆動軸筒7のピニオンギヤ7aに噛合している。
駆動軸筒7は、軸受を介してリール本体1に回転可能に支持されており、その空洞部には、ハンドル軸3と直交する方向に延出し、先端側にスプール10が取り付けられるスプール軸8が、軸方向に移動可能に挿通されている。
スプール軸8の後端部には、スプール軸8を前後動させるための公知のオシレーティング機構9が備わる。
駆動軸筒7はスプール10側に向けて延出しており、その前端部において、ナット7b(図2参照)を介してロータ2が取り付けられている。なお、駆動軸筒7は、図示しない一方向クラッチにより、逆転方向の回転(釣糸放出方向の回転)が規制されている。
ロータ2は、スプール10のスカート部10a内に位置する円筒部2a(図2参照)と、一対のアーム部2b,2cと、を具備している。
各アーム部2b,2cの前端部には、ベール支持部材2d,2eが釣糸巻取位置と釣糸放出位置との間で回動自在に支持されており、これらのベール支持部材2d,2e間には、放出状態にある釣糸をピックアップするベール2fが配設されている。ベール2fは、一方の基端部がベール支持部材2dに一体的に設けられたラインローラ2gに取り付けられており、他方の基端部がベール支持部材2eに取り付けられている。
各アーム部2b,2cの前端部には、ベール支持部材2d,2eが釣糸巻取位置と釣糸放出位置との間で回動自在に支持されており、これらのベール支持部材2d,2e間には、放出状態にある釣糸をピックアップするベール2fが配設されている。ベール2fは、一方の基端部がベール支持部材2dに一体的に設けられたラインローラ2gに取り付けられており、他方の基端部がベール支持部材2eに取り付けられている。
スプール10は、図1に示すように、スカート部10aと前側フランジ10bとの間に、図示しない釣糸が巻回される釣糸巻回胴部10cを備えており、円筒形状を呈している。スプール10の詳細は後記する。
このような魚釣用スピニングリールR1において、ハンドル4を巻き取り操作すると、ロータ2がドライブギヤ6およびピニオンギヤ7aを介して回転駆動され、かつスプール10がピニオンギヤ7aおよびオシレーティング機構9を介して前後動される。これにより、図示しない釣糸が、ラインローラ2gを介してスプール10の釣糸巻回胴部10cに均等に巻回される。
次に、スプール10の詳細について説明する。スプール10は、図2,図4,図5に示すように、スプール本体11と、スプール本体11と別体に設けられた発音体20とを備えている。
スプール本体11は、図2に示すように、保持部材30を介してスプール軸8に取り付けられている。スプール軸8は、断面が円形状の胴部8aと、断面が略小判形状の先端部8bとを備えている。なお、先端部8bは、外周面が直線部と曲線部とを有している。胴部8aと先端部8bとの境界部分には段差部8cが形成されている。
保持部材30は、先端部8bに取り付けられている。先端部8bには、軸直方向に貫通する透孔8dが形成されている。透孔8dには、保持部材30を係止するための係止ピン33が挿入されている。
スプール本体11は、図2に示すように、保持部材30を介してスプール軸8に取り付けられている。スプール軸8は、断面が円形状の胴部8aと、断面が略小判形状の先端部8bとを備えている。なお、先端部8bは、外周面が直線部と曲線部とを有している。胴部8aと先端部8bとの境界部分には段差部8cが形成されている。
保持部材30は、先端部8bに取り付けられている。先端部8bには、軸直方向に貫通する透孔8dが形成されている。透孔8dには、保持部材30を係止するための係止ピン33が挿入されている。
保持部材30は、スプール軸8の先端部8bが挿通される筒状を呈しており、基部31aと、フランジ部31bとを備えている。基部31aは、先端部8bの断面略小判形状の曲線部に装着される内径を有する円形内周部31c(図3参照)と、円形内周部31cの前側に形成され、先端部8bの断面略小判形状の直線部と曲線部との両方に装着される断面略小判形状の内周部31d(図2参照)とを備えている。内周部31dには、係止ピン33が挿入される貫通穴32が形成されている。貫通穴32は、スプール軸8の先端部8bの透孔8dに連通している。保持部材30は、貫通穴32を通じて係止ピン33を透孔8dに係止することにより、軸方向移動不能及び軸周り方向に回転不能に取り付けられている。
基部31aの後部の外面には、ベアリングからなる後軸受け18bが外嵌されている。後軸受け18bは、基部31aの後端面に配置されたワッシャ34により抜け止め保持されている。ワッシャ34とスプール軸8の段差部8cとの間には、発音部材40を構成する支持部41が挟持されている。発音部材40は、金属製の支持部41と、支持部41に支持された金属製のクリック爪バネ42とを備えている。
支持部41は、図3に示すように、左右両側に延在する4つのフック部41aを備えている。クリック爪バネ42は、正面視で全体が略U字状を呈しており、左側方に突出する当接部44を備えている。当接部44は、左側のフック部41a,41aの間に配置されている。また、クリック爪バネ42の両端部45,45は、右側のフック部41a,41aに係止されている。
スプール本体11の内側には、図2に示すように、保持部材30にスプール本体11を保持するための構造として、支持壁12及び中壁13が形成されている。支持壁12は、略円板状を呈しており、釣糸巻回胴部10cの内面から径方向内側に向けて一体に延在している。中壁13は、円筒状を呈しており、支持壁12の延在端にから後方へ向けて一体に延在している。中壁13の後部には、後記する螺合構造により発音体20が取り付けられている。なお、支持壁12の前側には、円筒状のドラグ収容部18(図4参照)が形成されている。
中壁13は、図4に示すように、スプール本体11の中心軸О1と同心円状に形成されており、その内側には、図2に示すように、保持部材30の一部及びスプール軸8の先端部8bが挿通される挿通穴19が形成されている。
中壁13は、図2に示すように、支持壁12に連続する大径部13aと、大径部13aの後側に連続する小径部14とを備えている。中壁13の外面には、大径部13aと小径部14との境界部分に段差部16(図4参照)が形成されている。
中壁13は、図2に示すように、支持壁12に連続する大径部13aと、大径部13aの後側に連続する小径部14とを備えている。中壁13の外面には、大径部13aと小径部14との境界部分に段差部16(図4参照)が形成されている。
大径部13aの内周面には、大径部13aの内周面を前後に仕切るリング状の仕切壁15が突出形成されている。仕切壁15の前側において、大径部13aの内周面には、ベアリングからなる前軸受け18aが内嵌されている。前軸受け18aは、大径部13aの内周面に係止された抜け止め部材13bと仕切壁15とにより抜け止め保持されている。前軸受け18aの内輪は、保持部材30の基部31aの前部外周面に装着されている。また、仕切壁15の後面は、2枚のワッシャ35を介して保持部材30のフランジ部31bの前面に当接している。
保持部材30と中壁13との間において、前軸受け18a及び後軸受け18bは、前後方向に並んで配置されている。これにより、スプール本体11は、前後2つの軸受け18a,18bによりスプール軸8の先端部8bに安定して保持されている。
保持部材30と中壁13との間において、前軸受け18a及び後軸受け18bは、前後方向に並んで配置されている。これにより、スプール本体11は、前後2つの軸受け18a,18bによりスプール軸8の先端部8bに安定して保持されている。
小径部14は、図2,図4に示すように、発音体20が取り付けられる部位である。小径部14の後部の外周面には、螺合構造のねじ部として機能する雄ねじ部14aが形成されている。雄ねじ部14aは、挿通穴19の軸方向から見て挿通穴19と同心円状に形成されている。別言すれば、雄ねじ部14aは、スプールの中心軸О1を中心とする円と同心円上に配置されている。
一方、小径部14の後部の内周面には、保持部材30側に外嵌された後軸受け18bの外輪が装着されている。
一方、小径部14の後部の内周面には、保持部材30側に外嵌された後軸受け18bの外輪が装着されている。
発音体20は、螺合構造によりスプール本体11の中壁13に取り付けられる部材であり、円筒状を呈している。発音体20は、全体が樹脂、例えば、炭素繊維またはガラス繊維等を含む繊維強化樹脂により形成されている。つまり、発音部材としてのクリック爪バネ42に対して、硬度差を持たせている。
発音体20は、図2,図4に示すように、リング状の底壁21と、底壁21の径方向内側の部位から後方へ延在する内周壁22と、内周壁22の径方向外側に間隔を空けて配置され、底壁21の径方向外側の部位から後方へ延在する外周壁23とを備えている。発音体20は、底壁21と内周壁22と外周壁23とにより囲われる凹状部(凹環状の空間部)25を備えている。凹状部25は、図4,図5(a)(b)に示すように、後方に向けて環状に開口している。
内周壁22の内周面の全体には、図2,図4,図5(b)に示すように、螺合構造の螺合ねじ部として機能する雌ねじ部22aが形成されている。雌ねじ部22aは、中壁13の雄ねじ部14aに対して螺合可能である(図2,図4参照)。
外周壁23の内周面には、ラチェット溝24が形成されている。ラチェット溝24には、クリック爪バネ42の当接部44が弾発的に当接している。
外周壁23の後端部は、図2,図4に示すように、内周壁22の後端部よりも後方に突出しており、後方のロータ2の円筒部2aとの間に形成されるスペースを利用して、スカート部10aの内側の領域に配置されている。これにより、外周壁23で囲われる凹状部25の領域が後方に向けて拡大している。このことは、発音効果の向上に寄与する。また、外周壁23の後端部は、テーパ状に拡径しており、組み付け時のクリック爪ばね42の案内部として機能する。
外周壁23の径方向外側には、図4に示すように、スプール本体11の釣糸巻回胴部10c,スカート部10a(糸止め部10s)との間に隙間S1が形成されている。隙間S1は、スプール本体11に対して発音体20を取り付ける際、及び取り外す際の指入れ部として機能する。また、隙間S1により、発音体20の音が響き易くなる。
外周壁23の後端部は、図2,図4に示すように、内周壁22の後端部よりも後方に突出しており、後方のロータ2の円筒部2aとの間に形成されるスペースを利用して、スカート部10aの内側の領域に配置されている。これにより、外周壁23で囲われる凹状部25の領域が後方に向けて拡大している。このことは、発音効果の向上に寄与する。また、外周壁23の後端部は、テーパ状に拡径しており、組み付け時のクリック爪ばね42の案内部として機能する。
外周壁23の径方向外側には、図4に示すように、スプール本体11の釣糸巻回胴部10c,スカート部10a(糸止め部10s)との間に隙間S1が形成されている。隙間S1は、スプール本体11に対して発音体20を取り付ける際、及び取り外す際の指入れ部として機能する。また、隙間S1により、発音体20の音が響き易くなる。
スプール本体11に対して発音体20を取り付ける際には、スプール本体11の後方から、スカート部10aの内側に発音体20を挿入し、スプール本体11の中壁13の小径部14に発音体20の内周壁22を合わせ、発音体20を螺合方向に回転させる。これにより、雄ねじ部14aに雌ねじ部22aが螺合し、発音体20がスプール本体11(中壁13)に取り付けられる。発音体20の底壁21は、螺合により中壁13の段差部16に当て付けられるようになっており、この当て付けにより中壁13に発音体20が圧接固定される。発音体20の底壁21が段差部16に当たるため、発音体20の締め込み過ぎによる破損を防止できる。なお、取り付け後に螺合を解除することで、スプール本体11から発音体20を取り外すことができる(図5(a)(b)参照)。
スプール本体11に発音体20を取り付けた状態では、図2に示すように、挿通穴19の軸心(スプール本体11の中心軸О1)から径方向外側に向けて順に、後軸受け18b、発音体20、スプール本体11の外径部(釣糸巻回胴部10cやスカート部10a)が配置される。
なお、雄ねじ部14aは、挿通穴19の軸方向から見て挿通穴19と同心円状に配置されているので、これに螺合される雌ねじ部22aも挿通穴19と同心円状に配置されている。
以上説明した本実施形態によれば、スプール本体11の内側に設けられた雄ねじ部14aに発音体20の螺合ねじ部22aを直接螺合することにより、スプール本体11に発音体20を取り付けることができる。つまり、発音体20を螺合方向に締め付けるだけで発音体20の取り付けが完了するので、従来のような複数のねじを用いた煩雑な取り付け作業が不要となり、発音体20の取り付けが簡単である。また、従来のようなねじ代を確保する必要がないので、その分、スプール本体11の薄肉化が可能であり、スプール本体11の小型化及び軽量化を図ることができる。
また、従来のような周方向に点在させた複数のねじによるねじ止めに比べて、ねじの呼び径を大きくできるため、周方向のねじ掛かり寸法が大きくなり、発音体20の取付強度が向上する。
また、ねじの呼び径を大きくできるため、ねじ代を長く確保する必要がなくなる。これにより、スプール本体11の軸方向の小型化を図ることができる。また、ねじ代を短くすることにより得られた軸方向のスペースを利用して、ドラグ調整用の摩擦板等を追加配置することもできる。
また、ねじの呼び径を大きくできるため、ねじ代を長く確保する必要がなくなる。これにより、スプール本体11の軸方向の小型化を図ることができる。また、ねじ代を短くすることにより得られた軸方向のスペースを利用して、ドラグ調整用の摩擦板等を追加配置することもできる。
また、発音体20は、内周壁22と外周壁23と底壁21とにより囲われる凹状部25を備えているので、音が響き易く、発音性に優れる。
また、スプール10は、挿通穴19の軸心(スプール本体11の中心軸О1)から径方向外側に向けて、後軸受け18b,発音体20、スプール本体11の外径部が径方向に並ぶレイアウトとなる。したがって、スプール10の軸方向の小型化を図ることができる。
また、発音体20が樹脂にて形成され、発音部材40(クリック爪バネ42)が金属製であるので、両者に硬度差を持たせることができ、音が響き易くなる。また、発音体20と発音部材40(クリック爪バネ42)とを金属製とした場合に比べて摩耗が低減されるため、耐久性が向上する。また、発音体20を炭素繊維またはガラス繊維等の繊維強化樹脂で形成した場合には、これを用いない場合に比べて高音域の音質となり、発音効果が向上する。
また、発音体20は、雄ねじ部14aに対する雌ねじ部22aの螺合により、スプール本体11に対して着脱自在であるので、音質の異なる発音体20を複数種類用意することによって、発音体20を選択的に取り替えることができる。したがって、スプール10の多様なバリエーションを実現できる。
また、ねじ部は雄ねじ部14aであり、螺合ねじ部は雌ねじ部22aであるので、雄ねじ部14a(小径部14)の内側に挿通穴19を形成するスペースを容易に確保ことができる。また、雄ねじ部14a(小径部14)の内側に後軸受け18bや他の部材を配置するスペースを容易に確保することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
例えば、発音部材40は、金属製のクリック爪バネ42を備える構成としたが、これに限られることはなく、例えば、スプリングの弾発力を用いて、スプリングの先端に取り付けた当接部材を、発音体20のラチェット溝24に対して出没するように構成してもよい。この構成では、当接部材がラチェット溝24に直交するように当接するので、歯切れのよい当接音が得られる。したがって、発音効果が向上する。
例えば、発音部材40は、金属製のクリック爪バネ42を備える構成としたが、これに限られることはなく、例えば、スプリングの弾発力を用いて、スプリングの先端に取り付けた当接部材を、発音体20のラチェット溝24に対して出没するように構成してもよい。この構成では、当接部材がラチェット溝24に直交するように当接するので、歯切れのよい当接音が得られる。したがって、発音効果が向上する。
また、前記実施形態では、中壁13の小径部14に雄ねじ部14aを設け、発音体20の内周壁22に雌ねじ部22aを設けたが、これに限られることはなく、中壁13の小径部14に雌ねじ部を設け、発音体20の内周壁22に雄ねじ部を設けてもよい。
また、前記実施形態では、中壁13の小径部14に雄ねじ部14aを設けたが、中壁13の大径部13aの外周面に雄ねじ部を設け、これに螺合する雌ねじ部を発音体20の内周壁22に設けてもよい。
また、発音体20のラチェット溝24及びクリック爪バネ42は、種々の形態、形状のものを採用することができる。
8 スプール軸
10 スプール
11 スプール本体
14a 雄ねじ部(ねじ部)
18a 前軸受け(軸受け)
18b 後軸受け(軸受け)
19 挿通穴
20 発音体
21 底壁
22 内周壁
22a 雌ねじ部(螺合ねじ部)
23 外周壁
25 凹状部
R1 魚釣用スピニングリール
10 スプール
11 スプール本体
14a 雄ねじ部(ねじ部)
18a 前軸受け(軸受け)
18b 後軸受け(軸受け)
19 挿通穴
20 発音体
21 底壁
22 内周壁
22a 雌ねじ部(螺合ねじ部)
23 外周壁
25 凹状部
R1 魚釣用スピニングリール
Claims (6)
- スプール軸が挿通される挿通穴を有するスプール本体と、
前記スプール本体の内側に設けられ、前記挿通穴の軸方向から見て当該挿通穴と同心円状に形成されたねじ部と、
前記スプール本体と別体に設けられた発音体と、を備え、
前記発音体は、
前記ねじ部に螺合する螺合ねじ部が前記挿通穴と同心円状に形成された内周壁と、
前記内周壁の径方向外側に間隔を空けて配置され、前記挿通穴と同心円状に発音用のラチェット溝が形成された外周壁と、
前記内周壁と前記外周壁とを繋ぐ底壁と、を備えており、
前記内周壁と前記外周壁と前記底壁とにより囲われる凹状部を備えていることを特徴とする魚釣用スピニングリールのスプール。 - 前記スプール本体は前記スプール軸を支持する軸受けを備えており、
前記挿通穴の中心軸から径方向外側に向けて順に、
前記軸受け、前記発音体、前記スプール本体の外径部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリールのスプール。 - 前記発音体は樹脂にて形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用スピニングリールのスプール。
- 前記樹脂は繊維を含んだ繊維強化樹脂であることを特徴とする請求項3に記載の魚釣用スピニングリールのスプール。
- 前記発音体は、前記ねじ部に対する前記螺合ねじ部の螺合により、前記スプール本体に対して着脱自在であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリールのスプール。
- 前記ねじ部は雄ねじ部であり、前記螺合ねじ部は雌ねじ部であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリールのスプール。
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