JP2000060235A - 野菜移植機のローリング制御装置 - Google Patents

野菜移植機のローリング制御装置

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JP2000060235A
JP2000060235A JP10234538A JP23453898A JP2000060235A JP 2000060235 A JP2000060235 A JP 2000060235A JP 10234538 A JP10234538 A JP 10234538A JP 23453898 A JP23453898 A JP 23453898A JP 2000060235 A JP2000060235 A JP 2000060235A
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shaft
arm
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manual operation
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Hiromitsu Hayata
裕光 早田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 野菜移植機の機体の左右傾斜をセンサーにて
検出し、その検出値に応じてローリング駆動部を駆動し
て機体の左右傾斜角度を調整させるとともに任意操作で
左右傾斜角度を調整可能にする必要があった。 【解決手段】 前記センサー111の検知部110・1
12・113を手動操作具120にて傾斜角を設定可能
に構成し、前記手動操作具に連結した連結部材115
を、前記検知部に係脱可能に構成し、前記手動操作具
と、連結部材をワイヤー130・132にて連結させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜移植機の左右
の傾きを制御するローリング制御装置を利用して、任意
の傾斜角に傾斜可能とする構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から野菜移植機の本体に前輪を軸支
する支持アームと走行駆動輪を軸支する駆動ケースとを
傾倒自在に支持し、前記支持アームと駆動ケースとをロ
ッドを用いて昇降シリンダー等の油圧ユニットに連結し
て、該昇降シリンダーを伸縮駆動制御して、支持アーム
及び駆動ケースの傾倒角度を変更して野菜移植機本体を
水平に維持するようにローリング制御し、移植部による
移植深さが一定となるようにしていた。また、前記野菜
移植機の機体の傾きを検知するために、傾斜検知部材と
してのウエイトが配置されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術において、
野菜移植機の左右の傾きは傾斜検知部材や傾斜シリンダ
ーを用いて自動制御されるものであったが、圃場の傾斜
に合わせて移植したい場合があり、その場合傾斜の検知
を解除し、傾斜シリンダーも駆動しなければならない
が、それを手動で変更することはできなかったのであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、機体の左右傾斜をセンサーにて検出し、その検出値
に応じてローリング駆動部を駆動して機体の左右傾斜角
度を調整する野菜移植機において、前記センサーの検知
部を手動操作具にて傾斜角を設定可能に構成したもので
ある。また、前記手動操作具に連結した連結部材を、前
記検知部に係脱可能に構成し、また、前記手動操作具
と、連結部材をワイヤーにて連結したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を、添付の図面
を用いて説明する。図1は野菜移植機の全体側面図、図
2は同じく平面図、図3は前輪及び走行駆動輪をローリ
ング制御可能に支持する構成を示す平面図一部断面図、
図4はローリング検知部と手動操作具とを係脱可能に連
結する構成の斜視図、図5は移植部に配置した植深検出
手段を示す側面図である。
【0006】次に、本発明の歩行型野菜移植機について
全体構成から説明する。図1、図2に示すように、機体
の前部にエンジンフレーム2が配置され、該エンジンフ
レーム2上にエンジン4が載置され、エンジンフレーム
2後部に固設したミッションケース3内にプーリー、ベ
ルト等を介して動力を伝達するようにしている。前記ミ
ッションケース3後方に移植部5が配置され、該移植部
5の後上方にや左右スライド自在に苗載台34を配置し
ている。更に、前記ミッションケース3はエンジンフレ
ーム2後部より後方に伸延され、ミッションケース3上
部より後方にハンドルフレーム1を突設している。該ハ
ンドルフレーム1は前記移植部5の側方や苗載台34の
下方を通過して後方に延出し、ハンドルフレーム1後端
に操作部6が配設されている。前記エンジン4やミッシ
ョンケース3の上方や側方は図示せぬカバーによって覆
われている。機体前部の左右両側上に予備苗台30・3
0が載置固定されている。また、前記操作部6にはスタ
ートスイッチや後述する機体のローリング制御を行う手
動操作具としてのローリング操作レバー120等が配置
されている。
【0007】また、図1〜図3に示すように、前記ミッ
ションケース3の下部両側より走行駆動軸10・10が
突出され、該走行駆動軸10・10に後走行駆動ケース
12・12が上下回動自在に枢支されている。該後走行
駆動ケース12内の走行駆動軸10上にはスプロケット
が固設され、支持体である後走行駆動ケース12の他側
に車軸14が軸支されて、該後走行駆動ケース12内の
車軸14上にはそれぞれスプロケットが固定され、走行
駆動軸10よりスプロケット、チェーンを介して車軸1
4とともに走行駆動輪16が駆動できるようにしてい
る。
【0008】また、前記エンジンフレーム2前部に筒状
の支持フレーム19が左右に横架され、該支持フレーム
19両端部に回動軸180・180が枢支され、支持フ
レーム19端部より外側に突出した回動軸180・18
0に走行輪である前輪15を支持する前輪支持体52・
52のボスが固設され、回動軸180を中心として前輪
支持体52が回動されている。
【0009】また、前記回動軸180外周面よりアーム
181を突設し、前記後走行駆動ケース12上部に突設
するブラケット182との間に連結ロッド90が連結さ
れ、前輪支持体52と後走行駆動ケース12とが等しい
傾斜角度となるようにしている。更に、前記後走行駆動
ケース12上部には、上下動操作ロッド91の一端が連
結され、上下動操作ロッド91の他端が昇降シリンダー
184側に連結されている。
【0010】前記昇降シリンダー184のロッドを略前
方に向けて昇降シリンダー184基部がエンジンフレー
ム2内に固設され、該昇降シリンダー184のロッドに
左右向きの筒状の支持筒185中央部が固設され、該支
持筒185両端部がエンジンフレーム2左右側面に略前
後に摺動自在に支持されている。該支持筒185内部に
は支点軸186が枢支され、該支点軸186左端部より
下方にブラケット187を突設し、支点軸186右端部
より上方にブラケット188を突設し、各々のブラケッ
ト187・188にそれぞれ前記連結ロッド90・90
を連結している。
【0011】前記昇降シリンダー184を伸長駆動させ
ることで連結ロッド90・90が前方に移動して、前輪
支持体52及び後走行駆動ケース12が回動し、図1の
二点鎖線のように前輪15及び走行駆動輪16が移動し
て機体を上昇させて移植部5による移植深さを調整する
ようにしている。
【0012】また、前記エンジンフレーム2左側面より
外側に突設した支持筒185端部には載置プレート18
9が固設されて昇降シリンダー184の伸縮駆動ととも
に前後に移動している。前記載置プレート189上にロ
ーリング駆動部である傾斜シリンダー190基部が固設
され、該傾斜シリンダー190の伸縮ロッドが支点軸1
86外周面より突設したアーム191に連結されてい
る。
【0013】従って、前記傾斜シリンダー190を後述
するローリング制御操作構成を用いて伸縮駆動すること
で支点軸186を正逆回転させて、左右一方の前輪支持
体52及び後走行駆動ケース12の傾斜角度を緩め他方
の傾斜角度を急傾斜として機体のローリングさせて圃場
の傾斜に合わせることができるのである。
【0014】また、図1、図2に示すように、前記ミッ
ションケース3の上方に図示せぬステー等を介して横送
り駆動ケース160が載置固定されている。該横送り駆
動ケース160には、チェーン342を介してミッショ
ンケース3内で減速された移植爪31の駆動と同調され
た動力が伝達され、横送り駆動ケース160内に収納さ
れた横送り変速機構で間欠横送り変速されている。
【0015】更に、横送り駆動ケース160左側の後方
に苗取爪駆動機構220が配置され、横送り駆動ケース
160より図示せぬチェーンを介して横送り変速される
前の移植爪駆動と同調した動力が伝達され、該苗取爪駆
動機構220の右側(機体の左右中央位置)に配置する
苗取爪66が苗取り駆動されている。
【0016】また、前記横送り駆動ケース160の左右
側面に平面視L型であり筒状のL型フレーム193・1
93の一端が固設され、該L型フレーム193・193
後部に直線状であり筒状のパイプフレーム194・19
4前端が固設され、該パイプフレーム194・194を
前記移植部5の上側方を通過させて移植部5の直後方ま
で延出している。該パイプフレーム194・194の後
端部に平面視門型の支持フレーム195の閉塞面が固設
され、該支持フレーム195の開放面内に横送り軸85
や縦送り駆動軸123、縦送り駆動ケース230が配置
され、苗載台34が左右にスライド自在に支持されてい
る。
【0017】また、前記縦送り駆動ケース230は支持
フレーム195開放面の左側面に固設され、該縦送り駆
動ケース230前部より右側方に伝動フレーム196を
突設し、該伝動フレーム196を左側のパイプフレーム
194後方まで延出して両者が連結固定されている。前
記伝動フレーム196内に前記横送り軸85が軸支され
ている。該横送り軸85には、前記左側のL型フレーム
193及びパイプフレーム194内に軸支した伝動軸1
97・198やベルギヤ等を介して間欠的に横送り駆動
力が伝達されている。
【0018】そして、前記横送り軸85が横送り間欠駆
動され、横送り軸85上のスベリ子85aが間欠的に左
右に送られている。また、この横送り間欠駆動が縦送り
駆動ケース230内に入力され、縦送り変速機構で間欠
駆動するタイミングをスベリ子85aの終端位置への移
動時に合わせるように変速され、縦送り駆動ケース23
0後部の縦送り駆動軸123を間欠駆動している。
【0019】この縦送り駆動軸123には摺動自在に苗
載台34が支持され、この縦送り駆動軸123が苗載台
34側に設けた駆動スプロケット126を縦送り駆動し
て、チェーン127を介して苗載台34上に載置される
苗トレイを縦送りしている。また、前記横送り軸85上
のスベリ子85aが苗載台34に設けた図示せぬフレー
ムに係合され、横送り間欠駆動が伝達され、前記苗取爪
66で苗トレイより野菜苗を取り出して移植爪31に受
け継がせている。
【0020】従って、前記L型フレーム193及びパイ
プフレーム194が伝動フレームとして兼用されて部品
点数が削減されコストが易くなっている。また、前記横
送り軸85を軸支する伝動フレーム196とパイプフレ
ーム194とが固設され横送り軸85へ動力伝達する伝
動軸197の取付け精度が高く横送り軸85への駆動伝
達が正確となる。
【0021】また、図1、図2に示すように、ハンドル
フレーム1の前後中央部の間に移植爪31の昇降開閉機
構32が配置され、また、前記ミッションケース3の後
方に後述する下部フレーム37を突出し、該下部フレー
ム37の後下部に覆土輪39が配置され、前記苗取爪6
6によって、苗トレーから苗を一つずつ移植爪31に搬
送して、該移植爪31を下降して畝上で開き落下させて
植え付け、覆土輪39によって両側の土を押さえつけて
移植している。また、前記覆土輪39の上後方に植深さ
レバー70や覆土圧調整レバー73、主変速レバー、株
間変速レバー等を有する第二操作部が配設されている。
【0022】前記移植爪31の昇降開閉させる昇降開閉
機構32について図5を用いて説明する。ミッションケ
ース3側面下部に植付伝動ケース45前部が枢支されて
いる。該植付伝動ケース45の後端部に移植駆動軸20
0が軸支され、該移植駆動軸200の一端には、ロータ
リケース201が固設され、該ロータリケース201に
は、クランクアーム202が連結され、該クランクアー
ム202には、移植アーム203が枢支されており、該
移植アーム203には、爪支持体204と進退ロッド2
05を介して移植爪31が連結されている。該移植爪3
1は、前後方向に摺動する前記進退ロッド205により
開閉可能なように二分割されている。前記移植アーム2
03の上端には、ガイドローラ207が回動自在に枢支
されており、該ガイドローラ207は、下部フレーム3
7に取付固定されているガイドレール208に上下動自
在に嵌入されている。
【0023】従って、前記クランクアーム202が回転
し、移植アーム203がガイドレール208に案内され
て前後揺動及び上下動することにより、移植爪31が楕
円形上を描いて上下動し、上端で苗取爪66から苗を受
け継ぎ、下端で圃場に突入させて、移植爪31を開いて
適切に移植している。
【0024】また、前記植付伝動ケース45の途中部に
はブラケット210が固設され、該ブラケット210の
下部に下部フレーム37前部が固設されている。該下部
フレーム37の左右途中部には、支持プレート217が
固設されている。該支持プレート217端部に調整アー
ム212途中部が枢支され、該調整アーム212の後部
に覆土輪39を支持する覆土輪支持フレーム213が固
設されている。
【0025】また、前記調整アーム212の前部と下部
フレーム37前部との間にスプリングコイル214が介
装され、該スプリングコイル214の付勢力に抗するた
めに、調整アーム212の前部に操作ワイヤー215が
締結されている。該操作ワイヤー215が後上方に延出
され、前述した苗載台34の下方空間に配置するリンク
機構に連結され、該リンク機構を介して第二操作部の植
深さレバー70に連動させている。
【0026】前記植深さレバー70を操作して操作ワイ
ヤー215が緩められると、スプリングコイル214の
付勢力に従って調整アーム212が回動され、覆土輪3
9に対して下部フレーム37を低い位置に移動させてい
る。該下部フレーム37が下方に移動されると、植付伝
動ケース45上部を下方に回動し、移植爪31と昇降開
閉機構32とを下方に移動させて、移植深さを深くした
り高さの低い畝に移植可能としている。植深さレバー7
0を逆側に操作することで、操作ワイヤー215が引っ
張られて調整アーム212が回動され、覆土輪39に対
して下部フレーム37を高い位置に移動して、植付伝動
ケース45を上方に回動し、移植爪31と昇降開閉機構
32とを上方に移動させて、移植深さを浅くしたり畝高
の高い畝に移植可能としている。
【0027】また、下部フレーム37後端部に連結アー
ム240が固設されている。該連結アーム240が、前
記苗載台34の下方に配置される操作リンク機構に係合
され、該リンク機構が第二操作部の覆土圧調整レバー7
3と連動されている。従って、覆土圧調整レバー73を
操作して、下部フレーム37後部を上下方向に移動する
ことで、覆土圧が調整される。
【0028】また、移植作業時に畝上面が凹凸していた
り機体がピッチングしたりすると移植部5による移植深
さが変化するので、畝の凹凸等を前記覆土輪39ととも
に下部フレーム37が上下に回動されることにより検出
して前記昇降シリンダー184を伸縮駆動制御して移植
深さを一定に保つようにしている。
【0029】本実施例において、前記下部フレーム37
の回動の変化量を検出する植深検出手段を下部フレーム
37上に固定した前記ガイドレール208の近傍位置に
センシングロッド103を配置して、植深検出手段とし
ている。該センシングロッド103をコントロールバル
ブ100と連結し、該コントロールバルブ100をガイ
ドレール208上部の前方に配置している。該コントロ
ールバルブ100には、変化量を回転量として伝達する
軸状のノッチ101が突出され、該ノッチ101に回転
プレート102が固設されている。該回転プレート10
2にはノッチ101を中心とする円弧状の長孔102a
が開口され、該長孔102aにセンシングロッド103
の一端が摺動自在に嵌合され、該センシングロッド10
3の他端がガイドレール208上部に係合されている。
【0030】従って、畝上の凹凸によって覆土輪39と
ともに下部フレーム37が上下に回動されると、下部フ
レーム37に伴われてガイドレール208上部が前後に
回動し、センシングロッド103が前後動する。そし
て、長孔102aで形成した不感帯よりセンシングロッ
ド103が前後に移動されると回転プレート102が回
動してノッチ101を介してコントロールバルブ100
に下部フレーム37の回動量として伝達され、これに合
わせて前記昇降シリンダー184を伸縮制御するのであ
る。よって、機体がピッチングしたり畝が隆起されて
も、前述した如く機体を上下動させて移植部5による移
植深さを一定に保つように調整されるのである。
【0031】また、前記コントロールバルブ100がガ
イドレール208の回動支点より離れたガイドレール2
08上部の回動力を検出するように構成されているの
で、検出量が大きく検出する精度が高いのである。更
に、前記長孔102aを介してセンシングロッド103
と連結し、ダンパー等の緩衝部材をなくしてコストの低
減化が図られている。さらにセンシングロッド103の
長さが短くなっており誤作動の元なるガタやたわみが発
生し難くなっている。
【0032】次に、機体のローリング(即ち左右の傾
き)を制御操作するローリング制御操作構成について説
明する。即ち、図4に示すように機体の進行方向と一致
する前後方向に傾斜を検知する検知部を構成するローリ
ング軸110が軸支され、該ローリング軸110の端部
がローリング量の検出手段としての角度センサー111
に連動連結されている。該角度センサー111にはコン
トローラを介してローリング用コントロールバルブと接
続されている。検知部は前記ローリング軸110外周面
より下方にアーム112を突設し、下端部にウエイト部
材113が固設されている。よって、機体が左右方向に
傾くと、ローリング軸110を中心にウエイト部材11
3が回転し、その回転角度を角度センサー111で検知
して、その角度に応じて、ローリング用コントロールバ
ルブを切り換えて、その回動量に合わせて前記傾斜シリ
ンダー190を伸縮制御して機体を圃場の傾斜に合わせ
て水平に維持するのである。
【0033】そして、本発明においてローリング量の検
出手段である前記角度センサー111を利用して、手動
操作により傾斜シリンダー190を伸縮制御するように
構成している。即ち、図4に示すように、前記アーム1
12の固設位置の後方のローリング軸110外周面上に
連動アーム114の上部が固設され、該連動アーム11
4を下方に突設し、途中部に上下に長い長孔114aが
開口されている。該長孔114a内には、前記ローリン
グ操作レバー120の操作に連動して回動する連結部材
としての操作ピン115が挿入可能となっている。該操
作ピン115が機体側に回動自在に配置されており、操
作ピン115が長孔114a内に挿入されることで、ロ
ーリング軸110を介して角度センサー111の検知量
を変更できるようにしている。
【0034】前記操作ピン115はローリング操作レバ
ー120に連動連結され、操作ピン115が連動アーム
114の長孔114aに臨む近傍に配置されている。こ
の連動機構は、ローリング操作レバー120に連動して
操作ピン115を前後に回動させる前後回動支持体とし
ての前後回動プレート118と前記操作ピン115を左
右に回動自在に支持する左右回動支持体としての枢支筒
119等より構成されている。
【0035】即ち、前記ローリング軸110に対して直
交する左右向きに左右水平軸116を機体側に軸支し、
該左右水平軸116を回動筒117で遊嵌し、該回動筒
117外周面の上部に前後回動プレート118を固設し
ている。この前後回動プレート118上に左右水平軸1
16の軸芯に対して直交する方向(左右水平軸116の
半径方向)に枢支筒119が固設され、該枢支筒119
にL型に形成された操作ピン115の一端が枢支され、
操作ピン115の他端が前記長孔114aに向けられ挿
入部とされている。また、前記前後回動プレート118
に図示せぬバネが係止され、このバネの付勢力で左右水
平軸116を中心として前方に回動させることで操作ピ
ン115の挿入部が長孔114a内に挿入係合される。
【0036】また、前記枢支筒119直上方の操作ピン
115外周面に左右回動アーム135が固設されてい
る。該左右回動アーム135の向きは操作ピン115の
挿入部の突出方向に対して直交する略右方となってい
る。該左右回動アーム135後方の前後回動プレート1
18端部は上方に屈曲して固定部118aを形成してい
る。前記前後回動プレート118右端部が上方に屈曲さ
れて第二固定部118bが形成されている。
【0037】前記左右回動アーム135端部に、ローリ
ング操作レバー120に連動する左右回動操作ワイヤー
130(第一操作ワイヤー)の一端が締結され、該左右
回動操作ワイヤー130のアウターケース131が固定
部118aに固設されている。また、ローリング操作レ
バー120に連動する他のロック操作ワイヤー132
(第二操作ワイヤー)が第二固定部118bに締結さ
れ、該第二固定部118bの後方のステー134にロッ
ク操作ワイヤー132のアウターケース133が固設さ
れている。
【0038】一方、手動操作具としての前記ローリング
操作レバー120は、前後回動支持体としての前後回動
プレート118の回動方向に対応させて上下回動する上
下操作支持体としての固定プレート140と、操作ピン
115の左右回動に合わせた左右回動させる左右操作支
持体としての支軸143等より支持されている。
【0039】即ち、前記固定プレート140途中部に左
右向きのボス部142が形成され、機体側に軸支した回
動支点軸141がボス部142内に回動自在に挿入され
ている。また、前記固定プレート12の端部が「コ」字
状に形成され、回動支点軸141の円周方向(紙面の上
下向きに)に左右操作支持体としての支軸143が軸支
され、該支軸143がローリング操作レバー120のボ
ス144内に遊嵌されている。該ボス144外周面より
側方に締結アーム145が突設され前記左右回動操作ワ
イヤー130が締結されている。該左右回動操作ワイヤ
ー130のアウターケース131他端が固定プレート1
40端部を屈曲させた固定部140aに固設されてい
る。更に、前記固定プレート140上端部に締結部14
0bが形成されロック操作ワイヤー132が締結され、
機体側に固定したステー146にロック操作ワイヤー1
32のアウターケース133他端が固設されている。
【0040】また、前記ローリング操作レバー120
は、操作パネルに形成したガイド溝147に沿って上下
及び左右に操作可能にガイドされている。該ガイド溝1
47はローリング操作レバー120の略上下への操作方
向に合わせて上下に長く形成され、ガイド溝147下部
に水平方向にロック解除部147aが形成され、ガイド
溝147上部に三角形状の左右操作部147bが形成さ
れている。
【0041】尚、連結部材としての前記操作ピン115
が連動アーム114の長孔114a内に係合される構成
としているが、連動アーム114を棒状とし操作ピン1
15をフォーク状に形成して棒状の連動アーム114を
係合する構成とすることもできる。また、前記連結部材
としての操作ピン115が連動アーム114に係合され
ているが直接にウエイト部材113を吊設したアーム1
12若しくはウエイト部材113を係合する構成とする
こともできる。
【0042】このように構成することによって、前記ロ
ーリング操作レバー120をガイド溝147に沿って下
方に操作すると、固定プレート140を介して操作ワイ
ヤー132が引っ張られ前後回動プレート118が回動
され、長孔114aから操作ピン115が抜け出た状態
となる。さらに前記ローリング操作レバー120がロッ
ク解除部147aへ操作されると、左右回動操作ワイヤ
ー130が引っ張られて左右回動アーム135を介して
操作ピン115の挿入部が図中の二点鎖線の解除位置と
なる。この場合には、前記ローリング軸110の回動が
連動アーム114、操作ピン115を介して機体側に固
定されることがなく、ウエイト部材113に従ってロー
リング軸110が回動して機体のローリングが自動制御
されるのである。
【0043】逆に、前記ローリング操作レバー120を
ガイド溝147に沿って上方の左右操作部147bまで
回動させると、操作ワイヤー132が緩んで前後回動プ
レート118が前方に回動され、操作ピン115の挿入
部が長孔114a内に挿入され、前記ローリング軸11
0の回動が連動アーム114、操作ピン115を介して
連結され自動制御ができなくなる。この状態で前記ロー
リング操作レバー120を左右に回動操作して、任意の
角度に機体を傾斜させることができるのである。つま
り、左右回動操作ワイヤー130が押し引き操作され操
作ピン115が左右水平軸116の半径方向を回動中心
として回動して、連動アーム114を介してローリング
軸110が回動されるのである。そして、このローリン
グ軸110の回動が角度センサー111に伝達され、傾
斜シリンダー190が伸縮制御され、機体を任意の傾斜
に手動操作することができるのである。
【0044】従って、圃場の傾斜に合わせて機体を任意
の角度に傾斜させることができ、この機体のローリング
の自動制御と任意操作とで野菜移植機の操作性を向上す
ることができ、山間部等の傾斜地における圃場等で作業
を始める前や、自動制御における作業中に圃場の傾きの
変化がオペレーターに判断できる場合等には、機体の傾
きを圃場に合わせて任意にローリングさせ、それ以外の
場合には連結部材を検知部より離脱させて自動制御によ
って機体をローリングさせることができ、この機体のロ
ーリングの自動制御と任意操作との両制御にて野菜移植
機の操作性を向上することができ、様々な圃場に適した
移植作業が可能となる。また、一本の操作レバーによっ
て機体のローリングの自動制御と任意操作の切り替え
と、任意操作による機体のローリング方向及びその回動
量との操作を行うことができ、操作性に優れ、また構成
が簡単でコストを低く維持したローリング制御の操作構
成を実現することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次
のような効果を奏する。即ち、請求項1記載のように、
機体の左右傾斜をセンサーにて検出し、その検出値に応
じてローリング駆動部を駆動して機体の左右傾斜角度を
調整する野菜移植機において、前記センサーの検知部を
手動操作具にて傾斜角を設定可能に構成したので、オペ
レーターから検知部へ任意の方向及び任意の回動量を設
定することができ、ローリング駆動部が駆動され機体を
任意に傾斜させることができる。従って、山間部等の傾
斜地における圃場等で作業を始める前や、自動制御にお
ける作業中に圃場の傾きの変化がオペレーターに判断で
きる場合等には、オペレーターが傾斜を判断してその傾
斜にあわせて任意にローリングさせることができ、自動
制御の負担を軽減することができる。
【0046】また、請求項2記載のように、前記手動操
作具に連結した連結部材を、前記検知部に係脱可能に構
成したので、圃場の傾斜がオペレーターに予めわかる場
合には連結部材を検知部に係合して機体の傾きを圃場に
合わせて任意にローリングさせ、それ以外の場合には連
結部材を検知部より離脱させて自動制御によって機体を
ローリングさせることができ、この機体のローリングの
自動制御と任意操作との両制御にて野菜移植機の操作性
を向上することができ、様々な圃場に適した移植作業が
可能となる。
【0047】また、請求項3記載のように、前記手動操
作具と、連結部材をワイヤーにて連結したので、手動操
作具の配置及び操作方向等の設計における自由度が大き
く機体中の様々な箇所に配置可能であり、また、構成が
簡単でコストを低く維持したローリング制御の操作構成
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】野菜移植機の全体側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】前輪及び走行駆動輪をローリング制御可能に支
持する構成を示す平面図一部断面図である。
【図4】ローリング検知部と手動操作具とを係脱可能に
連結する構成の斜視図である。
【図5】移植部に配置した植深検出手段を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
15 前輪 16 走行駆動輪 52 前輪支持体 12 後走行駆動ケース 111 角度センサー 113 ウエイト部材 115 操作ピン(連結部材) 116 左右水平軸 119 枢支筒 120 ローリング操作レバー(手動操作具) 130 操作ワイヤー 132 操作ワイヤー 140 固定プレート 143 支軸 190 傾斜シリンダー(ローリング駆動部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の左右傾斜をセンサーにて検出し、
    その検出値に応じてローリング駆動部を駆動して機体の
    左右傾斜角度を調整する野菜移植機において、前記セン
    サーの検知部を手動操作具にて傾斜角を設定可能に構成
    したことを特徴とする野菜移植機のローリング制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記手動操作具に連結した連結部材を、
    前記検知部に係脱可能に構成したことを特徴とする請求
    項1記載の野菜移植機のローリング制御装置。
  3. 【請求項3】 前記手動操作具と、連結部材をワイヤー
    にて連結したことを特徴とする請求項2記載の野菜移植
    機のローリング制御装置。
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