JP2000058891A - 電解質、光電気化学電池用電解質および光電気化学電池、ならびにピリジニウム化合物 - Google Patents

電解質、光電気化学電池用電解質および光電気化学電池、ならびにピリジニウム化合物

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JP2000058891A
JP2000058891A JP10239483A JP23948398A JP2000058891A JP 2000058891 A JP2000058891 A JP 2000058891A JP 10239483 A JP10239483 A JP 10239483A JP 23948398 A JP23948398 A JP 23948398A JP 2000058891 A JP2000058891 A JP 2000058891A
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electrolyte
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dye
compound
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Hiroo Takizawa
裕雄 滝沢
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Original Assignee
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/542Dye sensitized solar cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 揮発しにくく、電荷輸送性能に優れた電解質
を提供し、これにより光電変換効率および耐久性に優れ
た光電気化学電池を提供する。 【解決手段】 N+を含む芳香族6員環のカチオンとI-
またはI3 -のアニオンとで構成される4級塩を含む電解
質とし、これを電荷移動層に含有させた光電気化学電池
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池の電解質、特
に光電気化学電池の電解質に用いられる新規な化合物に
関する。さらにはこれを用いた光電気化学電池に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光エネルギーを電気エネルギーに変換す
る太陽光発電は単結晶シリコン太陽電池、多結晶シリコ
ン太陽電池、アモルファスシリコン太陽電池、テルル化
カドミウムやセレン化インジウム銅等の化合物太陽電池
が実用化、もしくは研究開発の対象となっているが、普
及させる上で製造コスト、原材料の確保、エネルギーペ
イバックタイムの長さなどの問題点を克服する必要があ
る。一方、大面積化や低価格化を指向した有機材料を用
いた太陽電池もこれまでにも多く提案されているが、変
換効率が低く、耐久性も悪いという問題があった。
【0003】こうした状況の中で、Nature(第353巻、
第737〜740頁、1991年)および米国特許4927721号等
に、色素によって増感された酸化物半導体を用いた光電
変換素子(以後、色素増感光電変換素子と略す)および
これを用いた光電気化学電池の技術が開示された。この
電池は負極として機能する光電変換素子、電荷移動層お
よび対向電極からなる。光電変換素子は導電性支持体お
よび感光層からなり、感光層は表面に色素が吸着した半
導体を含む。電荷移動層は酸化還元体からなり、負極と
対向電極(正極)との間で電荷輸送を担う。上記特許で
提案された光電気化学電池は、電荷移動層としてヨウ化
カリウム等の塩を電解質とする水溶液(電解液)を用い
た電池である。この方式は安価で、比較的高いエネルギ
ー変換効率(光電変換効率)が得られる点で有望である
が、電荷移動層にヨウ化カリウム水溶液といったような
低沸点溶媒を多く含む電解液を用いてるため、長期にわ
たって使用すると電解液の蒸散、枯渇により光電変換効
率が著しく低下したり、電池として機能しなくなること
が問題であった。
【0004】この問題に対し、電解液の枯渇防止方法と
して、WO95/18456号に低融点化合物であるイ
ミダゾリウム塩を電解質とする方法が記載されている。
この方法によれば、従来、電解質の溶媒として用いてい
た水や有機溶剤が不要、あるいは少量で済むため、耐久
性の改善は見られたが、未だ耐久性は不十分であり、ま
たイミダゾリウム塩を高濃度にすると光電変換効率が低
くなるという問題があった。さらには、トリアゾリウム
塩を電解質とする方法もあるが、この方法においてもイ
ミダゾリウム塩と同様の問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光電
変換特性および耐久性に優れた電池の電解質、特に光電
気化学電池の電解質を提供することであり、そしてこれ
に用いられる新規な化合物を提供することである。さら
には光電変換効率および耐久性に優れた光電気化学電池
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、下記の本発
明を特定する事項およびその好ましい事項により解決さ
れた。 (1) 一般式(I)の化合物を含むことを特徴とする
電解質。
【0007】
【化5】
【0008】[一般式(I)中、Zは窒素とともに芳香
族6員環のカチオンを形成しうる原子団を表し、R1
アルキル基またはアルケニル基を表し、aは1または3
である。] (2) 一般式(I)で表される化合物が一般式(II)
で表される化合物である上記(1)の電解質。
【0009】
【化6】
【0010】[一般式(II)中、R1はアルキル基また
はアルケニル基を表し、aは1または3である。R2
置換基を表し、bは0〜5の整数である。但し、bが2
以上の場合、R2は同じ置換基でも異なる置換基でもよ
い。] (3) 一般式(II)で表される化合物が一般式(II
I)で表される化合物である上記(2)の電解質。
【0011】
【化7】
【0012】[一般式(III)中、R3は炭素原子数4〜
10の無置換のアルキル基を表し、R4は無置換もしく
はシアノ基で置換したアルキル基またはアルコキシカル
ボニル基を表し、aは1または3である。] (4) 一般式(III)中、R3がブチル基、ヘキシル基
またはオクチル基である上記(3)の電解質。 (5) 一般式(III)中、R4がメチル基、エチル基、
シアノメチル基、メトキシカルボニル基またはエトキシ
カルボニル基である上記(3)または(4)の電解質。 (6) 一般式(III)中、R3が炭素原子数4〜8の無
置換の直鎖アルキル基であり、R4がメチル基である上
記(3)〜(5)のいずれかの電解質。 (7) 一般式(I)で表される化合物を50重量%以
上含有する上記(1)〜(6)のいずれかの電解質。 (8) 一般式(I)で表される化合物を80重量%以
上含有する上記(7)の電解質。 (9) 25℃で液体状態である上記(8)の電解質。 (10) 一般式(I)で表される化合物が25℃で液体
である上記(1)〜(9)のいずれかの電解質。 (11) 一般式(I)で表される化合物が25℃で固体
であり、かつその融点が100℃以下である上記(1)
〜(9)のいずれかの電解質。 (12) 上記(1)〜(11)のいずれかの電解質が光電
気化学電池に用いられる光電気化学電池用電解質。 (13) 上記(12)の光電気化学電池用電解質を含む電
荷移動層を有し、さらに輻射線に感応する半導体と対向
電極とを有する光電気化学電池。 (14) 半導体が色素で増感された微粒子半導体である
上記(13)の光電気化学電池。 (15) 微粒子半導体が金属カルコゲニドである上記
(14)の光電気化学電池。 (16) 金属カルコゲニドが酸化チタンを含む上記(1
5)の光電気化学電池。 (17) 色素が金属錯体色素および/またはポリメチン
色素である上記(14)〜(16)のいずれかの光電気化学
電池。 (18) 一般式(IV)で表されるピリジニウム化合物。
【0013】
【化8】
【0014】[一般式(IV)中、R5は炭素原子数4〜
8の無置換の直鎖アルキル基を表し、aは1または3で
ある。]
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の一般式(I)[好ましくは一般式(II)、より
好ましくは一般式(III)]で表される化合物を含む電
解質は、化学反応および金属メッキ等の反応溶媒、CC
D(電荷結合素子)カメラ、種々の電池に用いることが
できるが、好ましくはリチウム二次電池または下記の半
導体を用いた光電気化学電池に用いられ、光電気化学電
池に用いることがより好ましい。
【0016】一般式(I)〜(III)で表される化合物
およびこれを用いた電解質については、後に詳述する
が、これらの化合物は、室温(25℃)で液体または低
融点の固体である塩であり、いわゆる溶融塩と呼ばれる
ものである。これらの化合物は、一般的な低分子溶媒に
比べて沸点が極めて高いため、電解質に用いたとき揮発
が少ない。そのため光電気化学電池に用いたとき、電池
の性能劣化を防止することができる。また、電荷輸送性
能が十分であり、特に光電気化学電池に用いたときの光
電変換効率に優れる。このような性能は、一般式(I)
の化合物のなかのものと同様に、溶媒が不要な電解質で
ある本発明外の化合物(例えばイミダゾリウム塩)に比
べても格段と良化する。
【0017】以下に、本発明の電解質が好ましく用いら
れる光電気化学電池について説明する。本発明の光電気
化学電池は、輻射線に感応する半導体と電荷移動層と対
向電極とを有するものであり、電荷移動層には本発明の
電解質が含有されている。
【0018】本発明において半導体はいわゆる感光体で
あり、光を吸収して電荷分離を行い電子と正孔を生ずる
役割を担う。
【0019】半導体としてはシリコン、ゲルマニウムの
ような単体半導体の他に、金属のカルコゲニド(例えば
酸化物、硫化物、セレン化物等)に代表されるいわゆる
化合物半導体またはペロブスカイト等を使用することが
できる。金属のカルコゲニドとして好ましくはチタン、
スズ、亜鉛、鉄、タングステン、ジルコニウム、ハフニ
ウム、ストロンチウム、インジウム、セリウム、イット
リウム、ランタン、バナジウム、ニオブ、もしくはタン
タルの酸化物、カドミウム、亜鉛、鉛、銀、アンチモ
ン、ビスマス等の硫化物、カドミウム、鉛等のセレン化
物、カドミウムのテルル化物等が挙げられ、他の化合物
半導体としては亜鉛、カリウム、インジウム、カドミウ
ム等のリン化物、ガリウムヒ素、銅−インジウム−セレ
ン化物、銅−インジウム−硫化物等が挙げられる。
【0020】また、ペロブスカイトとして好ましくはチ
タン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、チタン酸
ナトリウム、チタン酸バリウム、ニオブ酸カリウム等が
挙げられる。
【0021】本発明に用いられる半導体としてより好ま
しくは、具体的にはSi、TiO2、SnO2、Fe2O3、WO3、Zn
O、Nb2O5、CdS、ZnS、PbS、Bi2S3、CdSe、GaP、InP、Ga
As、CdTe、CuInS2、CuInSe2等が挙げられ、さらに好ま
しくはTiO2、ZnO、SnO2、Fe2O3、WO3、Nb2O5、CdS、Pb
S、CdSe、InP、GaAs、CuInS2、CuInSe2等である。
【0022】本発明に用いられる半導体は、単結晶で
も、多結晶でもよい。変換効率としては単結晶が好まし
いが、製造コスト、原材料確保、エネルギーペイバック
タイム等の点では多結晶が好ましく、特にナノメートル
からマイクロメートルサイズの微粒子半導体が好まし
い。
【0023】これらの半導体微粒子の粒径は、投影面積
を円に換算したときの直径を用いた平均粒径で1次粒子
として5〜200nmであることが好ましく、特に8〜1
00nmであることが好ましい。また、分散物中の半導体
微粒子の平均粒径としては0.01〜100μmである
ことが好ましい。
【0024】さらに微粒子半導体としては色素により増
感されて用いられることが好ましく、その際は金属酸化
物が好ましく、具体的にはTiO2、ZnO、SnO2、Fe2O3、WO
3、Nb2O5が好ましく、TiO2がより好ましい。
【0025】以下に、色素で増感された半導体微粒子を
用いた光電気化学電池について述べる。
【0026】このような光電気化学電池は、導電性支持
体と、導電性支持体上に塗設される色素の吸着した半導
体微粒子の層(感光層)とを備えた色素増感光電変換素
子を有し、さらに一般式(I)[好ましくは一般式(I
I)、より好ましくは一般式(III)]で表される化合物
を含む電解質が含有される電荷移動層と対向電極とを有
する。この場合の電荷移動層は明確な層をなすものでな
くてもよく、半導体微粒子の層に電解質が一部または全
部含浸ないし浸透されていてもよい。
【0027】導電性支持体は、金属のように支持体その
ものに導電性があるものか、または表面に導電剤層を有
するガラスもしくはプラスチックの支持体を使用するこ
とができる。後者の場合好ましい導電剤としては金属
(例えば白金、金、銀、銅、アルミニウム、ロジウム、
インジウム等)、炭素、もしくは導電性の金属酸化物
(インジウム−スズ複合酸化物、酸化スズにフッ素をド
ープしたもの等)が挙げられる。この中でもフッ素をド
ーピングした二酸化スズからなる導電剤層を、低コスト
のソーダ石灰フロートガラスでできた透明基板上に堆積
した導電性ガラスが特に好ましい。上記導電剤層の厚さ
は、0.02〜10μm程度であることが好ましい。
【0028】導電性支持体は表面抵抗が低い程よい。好
ましい表面抵抗の範囲としては100Ω/cm2以下であ
り、さらに好ましくは40Ω/cm2以下である。この下限
には特に制限はないが、通常0.1Ω/cm2程度であ
る。
【0029】導電性支持体は実質的に透明であることが
好ましい。実質的に透明であるとは光の透過率が10%
以上であることを意味し、50%以上であることが好ま
しく、70%以上が特に好ましい。透明導電性支持体と
してはガラスもしくはプラスチックに導電性の金属酸化
物を塗設したものが好ましい。このときの導電性の金属
酸化物の塗布量はガラスもしくはプラスチックの支持体
1m2当たり0.01〜100gが好ましい。透明導電性
支持体を用いる場合、光は支持体側から入射させること
が好ましい。
【0030】半導体微粒子を導電性支持体上に塗設する
方法としては、半導体微粒子の分散液またはコロイド溶
液を導電性支持体上に塗布する方法、半導体微粒子の前
駆体を導電性支持体上に塗布し空気中の水分によって加
水分解して半導体微粒子膜を得る方法(ゾル-ゲル法)
などが挙げられる。半導体微粒子の分散液を作成する方
法としては前述のゾル-ゲル法の他、乳鉢ですり潰す方
法、ミルを使って粉砕しながら分散する方法、あるいは
半導体を合成する際に溶媒中で微粒子として析出させそ
のまま使用する方法等が挙げられる。分散媒としては水
または各種の有機溶媒(例えばメタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール、ジクロロメタン、アセト
ン、アセトニトリル、酢酸エチル等)が挙げられる。分
散の際、必要に応じてポリマー、界面活性剤、酸、もし
くはキレート剤などを分散助剤として用いてもよい。
【0031】半導体微粒子は多くの色素を吸着すること
ができるように表面積の大きいものが好ましい。このた
め半導体微粒子層を支持体上に塗設した状態での表面積
は、投影面積に対して10倍以上であることが好まし
く、さらに100倍以上であることが好ましい。この上
限には特に制限はないが、通常1000倍程度である。
【0032】一般に、半導体微粒子含有層の厚みが増大
するほど単位投影面積当たりの担持色素量が増えるため
光の捕獲率が高くなるが、生成した電子の拡散距離が増
すため電荷再結合によるロスも大きくなる。したがっ
て、半導体微粒子層には好ましい厚さが存在するが、典
型的には0.1〜100μmである。光電気化学電池と
して用いる場合は1〜30μmであることが好ましく、
3〜20μmであることがより好ましい。半導体微粒子
は支持体に塗布した後に粒子同士を電子的にコンタクト
させ、塗膜強度の向上や基板との密着性を向上させるた
めに焼成することが好ましい。好ましい焼成温度の範囲
は40℃以上700℃未満であり、より好ましくは40
℃以上650℃以下である。また焼成時間は10分〜1
0時間程度である。
【0033】また、焼成後、半導体粒子の表面積を増大
させたり、半導体粒子近傍の純度を高め色素から半導体
粒子への電子注入効率を高める目的で、例えば四塩化チ
タン水溶液を用いた化学メッキや三塩化チタン水溶液を
用いた電気化学的メッキ処理を行ってもよい。
【0034】なお、半導体微粒子の支持体1m2当たりの
塗布量は0.5〜500g、さらには5〜100gが好ま
しい。
【0035】本発明に使用する色素は、錯体色素、特に
金属錯体色素および/またはポリメチン色素が好まし
い。こうした色素は半導体微粒子の表面に対する適当な
結合基(interlocking group)を有していることが好ま
しい。好ましい結合基としては、COOH基、SO3H基、シア
ノ基、-P(O)(OH)2基、-OP(O)(OH)2基、または、オキシ
ム、ジオキシム、ヒドロキシキノリン、サリチレートお
よびα−ケトエノレートのようなπ伝導性を有するキレ
ート化基が挙げられる。この中でもCOOH基、-P(O)(OH)2
基、-OP(O)(OH)2基が特に好ましい。これらの基はアル
カリ金属等と塩を形成していてもよく、また分子内塩を
形成していてもよい。また、ポリメチン色素の場合、メ
チン鎖がスクアリリウム環やクロコニウム環を形成する
場合のように酸性基を含有するなら、この部分を結合基
としてもよい。
【0036】本発明に使用する色素が金属錯体色素の場
合、ルテニウム錯体色素である場合が好ましく、さらに
下記一般式(V)で表される色素が好ましい。 一般式(V) (Y1)pRuBabc 式中、pは0〜2であり、好ましくは2である。Ruは
ルテニウムを表す。Y1はCl、SCN、H2O、Br、
I、CN、−NCO、およびSeCNから選択される配
位子である。Ba、Bb、Bcはそれぞれ独立に以下のB-
1〜B-8から選択される有機配位子である。
【0037】
【化9】
【0038】
【化10】
【0039】ここで、Raは水素、ハロゲン、炭素原子
数(以下C数という)1〜12個で置換もしくは無置換
のアルキル基、C数7〜12個で置換もしくは無置換の
アラルキル基、またはC数6〜12個で置換もしくは無
置換のアリール基を表す。上記のアルキル基、アラルキ
ル基のアルキル部分は直鎖状であっても分岐鎖状であっ
てもよく、アリール基、アラルキル基のアリール部分は
単環であっても多環(縮合環、環集合)であってもよ
い。
【0040】本発明に用いられるルテニウム錯体色素と
しては、例えば、米国特許4927721号、同4684537号、同
5084365号、同5350644号、同5463057号、同5525440号お
よび特開平7-249790号明細書に記載の錯体色素が挙げら
れる。
【0041】以下に本発明に使用する金属錯体色素の好
ましい具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0042】
【化11】
【0043】
【化12】
【0044】
【化13】
【0045】本発明に使用する色素がポリメチン色素で
ある場合、下記一般式(VI)または一般式(VII)で表
される色素が好ましい。
【0046】
【化14】
【0047】式中、RbおよびRfは各々水素、アルキ
ル基、アリール基、または複素環基を表し、Rc〜Re
は各々水素または置換基を表す。Rb〜Rfは互いに結
合して環を形成してもよい。X11およびX12は各々窒
素、酸素、硫黄、セレン、テルルを表す。n11およびn
13は各々0〜2の整数を表し、n12は1〜6の整数を表
す。一般式(VI)で表される化合物は分子全体の電荷に
応じて対イオンを有してもよい。
【0048】上記におけるアルキル基、アリール基、複
素環基は、置換基を有していてもよい。アルキル基は直
鎖状であっても分岐鎖状であってもよく、アリール基、
複素環基は、単環でも、多環(縮合環、環集合)であっ
てもよい。またRb〜Rfによって形成される環は、置
換基を有していてもよく、単環であっても縮合環であっ
てもよい。
【0049】
【化15】
【0050】式中、Zaは含窒素複素環を形成するに必
要な非金属原子群を表す。Rgはアルキル基またはアリ
ール基である。Qは一般式(VII)で表される化合物が
メチン色素を形成するのに必要なメチン基またはポリメ
チン基を表す。X13は電荷均衡対イオンを表し、n14
分子の電荷を中和するのに必要な0以上10以下の数を
表す。
【0051】上記のZaで形成される含窒素複素環は置
換基を有していてもよく、単環であっても縮合環であっ
てもよい。また、アルキル基、アリール基は置換基を有
していてもよく、アルキル基は直鎖状であっても分岐鎖
状であってもよく、アリール基は単環であっても多環
(縮合環、環集合)であってもよい。
【0052】一般式(VII)で表される色素は、下記一
般式(VIII−a)〜(VIII−d)で表される色素である
ことが好ましい。
【0053】
【化16】
【0054】一般式(VIII−a)〜(VIII−d)中、R
11〜R15、R21〜R24、R31〜R33、およびR41〜R43
はそれぞれ独立に水素、アルキル基、アリール基、また
は複素環基を表し、Y11、Y12、Y21、Y22、Y31〜Y
35およびY41〜Y46はそれぞれ独立に酸素、硫黄、セレ
ン、テルル、−CR1617−、または−NR18−を表
す。R16〜R18はそれぞれ独立に水素、アルキル基、ア
リール基、または複素環基を表す。Y23はO-、S-、S
-、Te-、または−NR- 18を表す。V11、V1 2、V
21、V22、V31およびV41はそれぞれ独立に置換基を表
し、n15、n31およびn41はそれぞれ独立に1〜6の整
数を表す。一般式(VIII−a)〜(VIII−d)で表され
る化合物は分子全体の電荷に応じて対イオンを有してい
てもよい。
【0055】上記におけるアルキル基、アリール基、複
素環基は置換基を有していてもよく、アルキル基は直鎖
状であっても分岐鎖状であってもよく、アリール基、複
素環基は単環であっても多環(縮合環、環集合)であっ
てもよい。
【0056】以上のようなポリメチン色素の具体例はM.
Okawara,T.Kitao,T.Hirasima, M.Matuoka著Organic Col
orants(Elsevier)等に詳しく記載されている。
【0057】以下に一般式(VI)および(VII)で表さ
れるポリメチン色素の好ましい具体例を示すが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
【0058】
【化17】
【0059】
【化18】
【0060】
【化19】
【0061】
【化20】
【0062】
【化21】
【0063】
【化22】
【0064】
【化23】
【0065】
【化24】
【0066】
【化25】
【0067】一般式(VI)および一般式(VII)で表さ
れる化合物は、エフ・エム・ハーマー(F.M.Harmer)著
「複素サイクリック・コンパウンズ−シアニンダイズ・
アンド・リレィティド・コンパウンズ(Heterocyclic Co
mpounds-Cyanine Dyes and Related Compounds)」、ジ
ョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)
社−ニューヨーク、ロンドン、1964年刊、デー・エ
ム・スターマー(D.M.Sturmer)著「複素サイクリック・
コンパウンズースペシャル・トピックス・イン・複素サ
イクリック・ケミストリー(Heterocyclic Compounds-Sp
ecial topics in heterocyclic chemistry)」、第18
章、第14節、第482から515項、ジョン・ウィリ
ー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)社−ニューヨ
ーク、ロンドン、1977年刊、「ロッズ・ケミストリ
ー・オブ・カーボン・コンパウンズ(Rodd's Chemistry
of Carbon Compounds)」2nd.Ed.vol.IV,partB,1977
刊、第15章、第369から422項、エルセビア・サ
イエンス・パブリック・カンパニー・インク(Elsevier
Science Publishing Company Inc.)社刊、ニューヨー
ク、英国特許第1,077,611号などに記載の方法に基づい
て合成することができる。
【0068】半導体微粒子に色素を吸着させるには色素
溶液中によく乾燥した半導体微粒子を数時間浸漬する方
法が一般的である。色素の吸着は室温で行ってもよい
し、特開平7-249790号に記載されているように加熱還流
して行ってもよい。色素の吸着は半導体微粒子の塗布前
に行っても塗布後に行ってもよい。また、半導体微粒子
と色素を同時に塗布して吸着させても良い。未吸着の色
素は洗浄によって除去することが望ましい。塗布膜を焼
成する場合の色素吸着は焼成後に行うことが好ましい。
焼成後、塗布膜表面に水が吸着する前にすばやく色素を
吸着させるのが特に好ましい。吸着する色素は1種類で
もよいし、数種混合して用いてもよい。用途が光電気化
学電池である場合、光電変換の波長域をできるだけ広く
するように混合する色素が選ぶことができる。
【0069】色素の使用量は、全体で、支持体1m2当た
り0.01〜100mモルが好ましい。また、色素の半
導体微粒子に対する吸着量は半導体微粒子1gに対して
0.01〜1mモルが好ましい。
【0070】このような色素量とすることによって、半
導体における増感効果が十分に得られる。これに対し、
色素量が少ないと増感効果が不十分となり、色素量が多
すぎると、半導体に付着していない色素が浮遊し増感効
果を低減させる原因となる。
【0071】また、会合など色素同士の相互作用を低減
する目的で無色の化合物を共吸着させてもよい。共吸着
させる疎水性化合物としてはカルボキシル基を有するス
テロイド化合物(例えばコール酸)等が挙げられる。
【0072】色素を吸着した後にアミン類を用いて半導
体微粒子の表面を処理してもよい。好ましいアミン類と
してはピリジン、4−tert−ブチルピリジン、ポリビニ
ルピリジン等が挙げられる。これらが液体の場合はその
まま用いてもよいし有機溶媒に溶解して用いてもよい。
【0073】次に、一般式(I)[好ましくは一般式
(II)、より好ましくは一般式(III)]で表される化
合物を含む電解質について説明する。
【0074】本発明の一般式(I)で表される化合物
は、光電気化学電池において、電荷移動層中の電解質と
して用いられるものであり、一般的な低分子溶媒と比較
して沸点が高く、枯渇しにくく耐久性の点で好ましい。
粘度も高いため製造適性の点でも好ましい。
【0075】本発明の電解質としては、好ましくは50
重量%までの溶媒等と混合して用いてもよいが、さらに
は、耐久性、光電変換効率および製造適性の点におい
て、本発明の一般式(I)の化合物を70重量%以上用
いることが好ましく、80重量%以上がより好ましく、
90重量%以上用いることが最も好ましい。
【0076】一般式(I)の化合物は25℃にて液体ま
たは低融点の固体である塩、すなわちいわゆる溶融塩と
呼ばれるものであることが好ましい。このような場合は
一般式(I)の化合物単独で電解質とできることが多
く、溶媒をほとんど用いる必要がないことが多い。一般
式(I)の化合物は一般的な溶媒に比べて沸点が極めて
高く揮発性が低いため、したがって揮発による素子の性
能劣化が防止でき好ましい。こうした耐久性だけでな
く、さらに短絡電流密度も高いため、光電変換特性にも
優れ、かつ粘度も高いため製造適性にも優れた光電気化
学電池を得ることができる。
【0077】なお、一般式(I)の化合物としては融点
が100℃以下であることが好ましく、80℃以下がよ
り好ましく、60℃以下がさらに好ましい。前述のよう
に、このような化合物には25℃で液体である化合物が
含まれる。一般式(I)の化合物の沸点(標準沸点)
は、好ましくは300℃以上であり、より好ましくは4
00℃以上である。
【0078】また、一般式(I)の化合物において、2
5℃にて液体の化合物、例えば後述の化合物例における
F−1、F−4、F−5、F−15等は短絡電流等の初
期性能にてより好ましく、逆に一般式(I)の化合物に
おいて25℃にて固体の化合物、例えば後述の化合物例
におけるF−6、F−9、F−13等は、耐久性等の点
でより好ましい。
【0079】なお、25℃にて固体であっても溶媒、
水、その他の添加剤等の添加によって液体状態となって
電解質としての性能を満たすことができることが多い。
また、場合によっては、何も添加しなくても加熱溶解し
て電極に浸透させるか、低沸点溶媒(例えばメタノー
ル、アセトニトリル、塩化メチレン)等を用いて電極に
浸透させ、その後溶媒を加熱により除去する方法等にて
光電変換素子の電極中に組み込む方法もできうる。
【0080】なお、一般式(I)で表される化合物は多
少の吸湿性を有するものが多いが、0.1〜15重量%
程度の水分を含んだまま用いてもよい。
【0081】次に、一般式(I)について説明する。一
般式(I)中、Zは窒素とともに芳香族6員環のカチオ
ンを形成しうる原子団を表し、好ましくは炭素、水素、
窒素、酸素、硫黄が構成原子となりうる。
【0082】Zで完成される芳香族6員環として、好ま
しくは、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジ
ン、トリアジンであり、より好ましくはピリジンであ
る。これらの環はアルキル基、アシルオキシ基、複素環
基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン原
子、アルコキシ基、アルケニル基、アリール基等の置換
基を有していてもよい。
【0083】一般式(I)中、R1は置換もしくは無置
換のアルキル基(好ましくは炭素原子数(以下C数)が
1〜24であり、直鎖状であっても分岐鎖状であっても
よく、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、i−
プロピル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、2−エチル
ヘキシル、t−オクチル、デシル、ドデシル、テトラデ
シル、2−ヘキシルデシル、オクタデシル、ベンジル、
2−エトキシエチル、2−ブトキシエチル、ヘプタフル
オロプロピル、シアノメチル、メトキシカルボニルメチ
ル、12−(ピリジニウム−1−イル)ドデシル)、置
換もしくは無置換のアルケニル基(好ましくはC数が2
〜24であり、直鎖状であっても分岐鎖状であってもよ
く、例えばビニル、アリル)を表す。R1として、好ま
しくはC数3〜18のアルキル基またはC数2〜18の
アルケニル基を表し、より好ましくはC数4〜12の無
置換のアルキル基またはビニル基、アリル基を表し、さ
らに好ましくはC数4〜10の無置換の(好ましくは直
鎖)アルキル基を表す。特に好ましくはC数4〜8の無
置換の直鎖アルキル基である。
【0084】一般式(I)にて、aは1または3を表
す。aが1のときはI-すなわち電解質における還元物
質を表し、aが3のときはI3 -すなわち酸化物質を表
す。
【0085】なお、一般式(I)において、Zで完成さ
れる芳香族6員環の置換基あるいはR1が、一般式
(I)中と同じ含窒素芳香族6員環の4級塩を有してい
てもよい。
【0086】一般式(I)で表される本発明の化合物
は、一般式(II)で表されることがより好ましい。
【0087】一般式(III)中、R1、aは一般式(II)
と同義である。
【0088】R2は置換基を表し、好ましくは置換して
いても直鎖状でも分岐鎖状でもよいアルキル基(好まし
くはC数1〜24、例えばメチル、エチル、i−プロピ
ル、ブチル、t−ブチル、オクチル、2−エチルヘキシ
ル、2−メトキシエチル、ベンジル、トリフルオロメチ
ル、シアノメチル、エトキシカルボニルメチル、プロポ
キシエチル、3−(1−オクチルピリジニウム−4−イ
ル)プロピル、3−(1−ブチル−3−メチルピリジニ
ウム−4−イル)プロピル)、置換していても直鎖状で
も分岐鎖状でもよいアルケニル基(好ましくはC数2〜
24、例えばビニル、アリル)、置換していても縮環し
ていてもよいアリール基(好ましくはC数6〜24、例
えばフェニル、4−メチルフェニル、3−シアノフェニ
ル、2−クロロフェニル、2−ナフチル)、置換してい
ても縮環していてもよい複素環基(含窒素複素環基のと
きは環中の窒素が4級化していてもよい。好ましくはC
数2〜24、例えば4−ピリジル、2−ピリジル、1−
オクチルピリジニウム−4−イル、2−ピリミジル、2
−イミダゾリル、2−チアゾリル)、アルコキシ基(好
ましくはC数1〜24、例えばメトキシ、エトキシ、ブ
トキシ、オクチルオキシ)、アシルオキシ基(好ましく
はC数1〜24、例えばアセチルオキシ、ベンゾイルオ
キシ)、アルコキシカルボニル基(好ましくはC数2〜
24、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル)、シアノ基、ハロゲン(例えば塩素、臭素)を表
し、より好ましくはアルキル基、アルケニル基、アルコ
キシ基、アルコキシカルボニル基、シアノ基、ハロゲン
であり、さらに好ましくはアルキル基、アルケニル基、
アルコキシカルボニル基、シアノ基を表し、よりさらに
好ましくはC数1〜8の無置換のアルキル基、シアノ基
もしくはアルコキシカルボニル基で置換したC数1〜8
のアルキル基、アルケニル基、C数2〜20のアルコキ
シカルボニル基を表し、最も好ましくはメチル基、エチ
ル基、シアノメチル基、アルコキシカルボニルメチル
基、ビニル基、アルコキシカルボニル基を表す。そして
さらには、無置換もしくはシアノ基が置換したアルキル
基、アルコキシカルボニル基が好ましく、より具体的に
はメチル基、エチル基、シアノメチル基、メトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基が好ましく、その中で
もメチル基が特に好ましい。
【0089】一般式(II)にて、bは0〜5の整数であ
り、好ましくは0〜2の整数であり、より好ましくは0
または1であり、最も好ましくは1である。
【0090】なお、bが1のとき、R2はピリジニウム
環中の窒素のパラ位かメタ位に置換することが好まし
く、その際R1はC数4〜8の無置換の(好ましくは直
鎖)アルキル基が好ましく、特にブチル基が好ましい。
このような組み合わせにおいて、R2は変換効率の点で
はパラ位が好ましく、耐久性の点ではメタ位が好まし
い。ただし、bが0のときであっても、R1がC数4〜
8の無置換の(好ましくは直鎖)アルキル基であれば短
絡電流の点で好ましく、特にブチル基が好ましい。
【0091】また、一般式(II)において、R1、R2
一般式(II)中と同じピリジニウム塩を有していてもよ
い。
【0092】一般式(II)で表される化合物は好ましく
は一般式(III)にて表される化合物である。
【0093】一般式(III)中、aは一般式(I)と同
義である。R3はC数4〜10の無置換のアルキル基を
表し、好ましくはC数4〜8の無置換のアルキル基を表
し、なかでも直鎖アルキル基が好ましく、より好ましく
はブチル基、ヘキシル基、オクチル基を表す。なかでも
効率の点ではブチル基、ヘキシル基が好ましく、耐久性
の点では、オクチル基、ヘキシル基が好ましい。
【0094】一般式(III)中、R4は無置換もしくはシ
アノ基が置換したアルキル基(好ましくはC数1〜8、
例えばメチル、エチル、i−プロピル、t−ブチル、シ
アノメチル、2−シアノエチル)、またはアルコキシカ
ルボニル基(好ましくはC数2〜20、例えばメトキシ
カルボニル、エトキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル、2−エチルヘキシルオキシカルボニル、ヘキサデシ
ルオキシカルボニル)であり、さらに好ましくはメチル
基、エチル基、シアノメチル基、アルコキシカルボニル
基であり、最も好ましくはメチル基である。
【0095】一般式(III)で表される化合物は、一般
式(I)で表される化合物のなかでも融点が低く、一般
式(I)、(II)に属し、かつ一般式(III)に属しな
い化合物よりもさらに融点が低く室温にて液体であり、
本発明の目的としてはより好ましい。
【0096】本発明では、特に一般式(IV)で表される
ピリジニウム化合物が好ましく、一般式(IV)の化合物
は新規化合物である。一般式(IV)について説明する
と、一般式(IV)中、aは、一般式(I)におけるもの
と同義であり、R5はC数4〜8の無置換の直鎖アルキ
ル基(例えばブチル、ヘキシル、オクチル)を表す。
【0097】以下に本発明の一般式(I)で表される化
合物の具体例を一般式(I)のカチオンとアニオンとの
組み合わせによって示すが、本発明はこれに限定される
わけではない。
【0098】
【化26】
【0099】
【化27】
【0100】
【化28】
【0101】
【化29】
【0102】
【化30】
【0103】
【化31】
【0104】
【化32】
【0105】一般式(I)で表される本発明の化合物は
単独でも混合して用いてもよいが、同じカチオン種にて
-とI3 -が任意の比で混合されて用いることが好まし
く、その際I3 -はI-の0.1〜50モル%であること
が好ましく、0.1〜20モル%であることがより好ま
しく、0.5〜10モル%であることがさらに好まし
く、0.5〜5モル%であることが最も好ましい。
【0106】本発明の一般式(I)で表される化合物の
うち、アニオンがI-の化合物は、一般にピリジン等の
含窒素芳香族6員環化合物にヨウ化アルキルまたはヨウ
化アルケニル等を加熱下反応させることにより容易に合
成しうる。
【0107】アニオンがI3 -の化合物はI-の化合物に
2を加えることにより容易に合成しうる。
【0108】このようなことから、予めアニオンがI-
の化合物を合成しておき、電解質として使用するとき、
所定量のI2を加えて、アニオンがI-のものとI3 -のも
のとの混合物を得ることが好ましい。
【0109】本発明の一般式(I)で表される化合物
は、本発明の電解質において、電解質の機能を発現する
化合物として用いられるものであり、このような電解質
化合物として、本発明の化合物のみを用いることが好ま
しいが、LiI、NaI、KI、CsI、CaI2など
の金属ヨウ化物、4級イミダゾリウム化合物のヨウ素
塩、テトラアルキルアンモニウム化合物のヨウ素塩、B
2とLiBr、NaBr、KBr、CsBr、CaB
2などの金属臭化物、あるいはBr2とテトラアルキル
アンモニウムブロマイド、ピリジニウムブロマイドなど
4級アンモニウム化合物の臭素塩、フェロシアン酸塩−
フェリシアン酸塩やフェロセン−フェリシニウムイオン
などの金属錯体、ポリ硫化ナトリウム、アルキルチオー
ル−アルキルジスルフィドなどのイオウ化合物、ビオロ
ゲン色素、ヒドロキノン−キノンなどと併用して用いる
こともできる。併用する場合のこれらの化合物の使用量
は、電解質化合物全体の30重量%以下であることが好
ましい。
【0110】本発明では、一般式(I)の化合物ととも
に、好ましくは最大でこの化合物と同重量まで溶媒を使
用することができる。
【0111】本発明の電解質に使用する溶媒は、粘度が
低くイオン易動度を向上したり、または誘電率が高く有
効キャリアー濃度を向上したりして、優れたイオン伝導
性を発現できる化合物であることが望ましい。このよう
な溶媒ととしては、エチレンカーボネート、プロピレン
カーボネートなどのカーボネート化合物、3−メチル−
2−オキサゾリジノンなどの複素環化合物、ジオキサ
ン、ジエチルエーテルなどのエーテル化合物、エチレン
グリコールジアルキルエーテル、プロピレングリコール
ジアルキルエーテル、ポリエチレングリコールジアルキ
ルエーテル、ポリプロピレングリコールジアルキルエー
テルなどの鎖状エーテル類、メタノール、エタノール、
エチレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレン
グリコールモノアルキルエーテル、ポリエチレングリコ
ールモノアルキルエーテル、ポリプロピレングリコール
モノアルキルエーテルなどのアルコール類、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、グリセリンなどの多
価アルコール類、アセトニトリル、グルタロジニトリ
ル、メトキシアセトニトリル、プロピオニトリル、ベン
ゾニトリルなどのニトリル化合物、カルボン酸エステ
ル、リン酸エステル、ホスホン酸エステル等のエステル
類、ジメチルスルフォキシド、スルフォランなど非プロ
トン極性物質、水などを用いることができる。この中で
も、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネートな
どのカーボネート化合物、3−メチル−2−オキサゾリ
ジノンなどの複素環化合物、アセトニトリル、グルタロ
ジニトリル、メトキシアセトニトリル、プロピオニトリ
ル、ベンゾニトリルなどのニトリル化合物、エステル類
が特に好ましい。これらは単独で用いても2種以上を併
用してもよい。溶媒として好ましい例を以下に具体的に
記すが、これらに限定されない。
【0112】
【化33】
【0113】溶媒としては、耐揮発性による耐久性向上
の観点にて常圧(1気圧)における沸点は200℃以上
が好ましく、250℃以上がより好ましく、270℃以
上がさらに好ましい。したがって、S−5、S−6が好
ましい。
【0114】本発明の電解質を含有する電荷移動層の厚
みは、0.001〜200μm が好ましく、0.1〜1
00μm がより好ましい。
【0115】対向電極は、光電気化学電池としたとき、
光電気化学電池の正極として働くものである。対向電極
は通常前述の導電性支持体と同義であるが、強度が十分
に保たれるような構成では支持体は必ずしも必要でな
い。ただし、支持体を有する方が密閉性の点で有利であ
る。
【0116】感光層に光が到達するためには、前述の導
電性支持体と対向電極の少なくとも一方は実質的に透明
でなければならない。本発明の光電気化学電池において
は、導電性支持体が透明であって太陽光を支持体側から
入射させるのが好ましい。この場合対向電極は光を反射
する性質を有することがさらに好ましい。
【0117】光電気化学電池の対向電極としては金属も
しくは導電性の酸化物を蒸着したガラス、またはプラス
チックを使用でき、また、金属薄膜を5μm以下、好ま
しくは5nm〜3μmの範囲の膜厚になるように、蒸着や
スパッタリングなどの方法により形成して作成すること
もできる。本発明では白金を蒸着したガラスもしくは蒸
着やスパッタリングによって形成した金属薄膜を対向電
極とすることが好ましい。
【0118】感光層は目的に応じて設計され単層構成で
も多層構成でもよい。一層の感光層中の色素は一種類で
も多種の混合でもよい。
【0119】また、本発明の光電気化学電池では構成物
の酸化劣化を防止するために電池の側面をポリマーや接
着剤等で密封してもよい。
【0120】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 実施例1 一般式(I)で表される本発明の化合物F-1、F-3、F-
4、F-5、F-15についての合成例を示す。以下に、これら
の化合物の反応スキームを示す。
【0121】
【化34】
【0122】(1)F−1の合成 3−メチルピリジン1;1.86g (20mmol)、ヨウ
化ブタン7.36g (40mmol)を窒素雰囲気下100
℃にて1時間撹拌した。減圧下濃縮後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=
5:1(体積比))で精製し、F−1の液体5.48g
(収率99%)を得た。構造はNMRスペクトルにて確
認した。
【0123】(2)F−3の合成 F−1の合成にてヨウ化ブタンのかわりにヨウ化オクタ
ンを等モル用いた以外は全く同様にしてF−3;6.5
9g (収率99%)を得た。構造はNMRスペクトルに
て確認した。
【0124】(3)F−4の合成 F−1の合成にて、3−メチルピリジンのかわりにピリ
ジン−3−アセトニトリル2;2.36g (20mmol)
を用いる以外は全く同様にしてF−4の液体5.86g
(収率97%)を得た。構造はNMRスペクトルにて確
認した。
【0125】(4)F−5の合成 F−1の合成にて、3−メチルピリジンのかわりにニコ
チン酸エチル3;3.02g (20mmol)を用いる以外
は全く同様にしてF−5の液体6.10g (収率91
%)を得た。構造はNMRスペクトルにて確認した。
【0126】(5)F−15の合成 F−1の合成にて、3−メチルピリジンのかわりに4−
メチルピリジン4;1.86g (20mmol)を用いる以
外は全く同様にしてF−15の液体5.48g(収率9
9%)を得た。構造はNMRスペクトルにて確認した。
【0127】その他のI-をアニオンとする例示化合物
も同様にして合成した。また、I3 -をアニオンとするも
のは、対応するI-をアニオンとする化合物のI-1モル
に対し、I2を1〜10モル(好ましくは1モル)加え
ることで合成した。
【0128】実施例2 1.二酸化チタン分散液の調製 内側をテフロンコーティングした内容積200mlのステ
ンレス製ベッセルに二酸化チタン(日本アエロジル社
Degussa P−25)15g、水45g、分散剤
(アルドリッチ社製、Triton X−100)1
g、直径0.5mmのジルコニアビーズ(ニッカトー社
製)30gを入れ、サンドグラインダーミル(アイメッ
クス社製)を用いて1500rpmにて2時間分散し
た。分散物からジルコニアビーズをろ過して除いた。こ
の場合の二酸化チタンの平均粒径は2.5μmであっ
た。このときの粒径はMALVERN社製マスターサイ
ザーにて測定したものである。
【0129】2.色素を吸着したTiO2電極(電極
A)の作成 フッ素をドープした酸化スズをコーティングした導電性
ガラス(旭硝子製TCOガラス-Uを20mm×20mmの大
きさに切断加工したもの)の導電面側にガラス棒を用い
て上記の分散液を塗布した。この際導電面側の一部(端
から3mm)に粘着テープを張ってスペーサーとし、粘着
テープが両端に来るようにガラスを並べて一度に8枚ず
つ塗布した。塗布後、粘着テープを剥離し、室温で1日
間風乾した。次に、このガラスを電気炉(ヤマト科学製
マッフル炉FP−32型)に入れ、450℃にて30分
間焼成した。このガラスを取り出し冷却した後、表1に
示す色素のエタノール溶液(3×10-4モル/リット
ル)に3時間浸漬した。色素の染着したガラスを4−te
rt−ブチルピリジンに15分間浸漬した後、エタノール
で洗浄し自然乾燥させた。このようにして得られる感光
層の厚さは10μmであり、半導体微粒子の塗布量は2
0g/m2とした。色素の塗布量は、色素の種類に応じ、適
宜0.1〜10mモル/m2の範囲から選択した。なお、導
電性ガラスの表面抵抗は約30Ω/cm2であった。
【0130】3.光電気化学電池の作成 上述のようにして作成した色増感されたTiO2電極基
板(2cm×2cm)をこれと同じ大きさの白金蒸着ガラス
と重ね合わせた(図1参照)。次に、両ガラスの隙間に
毛細管現象を利用して電解質(表1記載の重量比で電解
質化合物と溶媒とを混合したものにヨウ素を電解質化合
物の2モル%加えたもの)をしみこませ、TiO2電極
中に導入し、光電気化学電池(サンプル)を得た。この
工程を色素と電解質組成物の組み合わせを表1に記載さ
れているように変更して行った。なお、25℃で固体の
本発明の化合物は、前述の加熱溶解する方法や低沸点溶
媒を用いて後に溶媒を除去する方法などにより化合物1
00重量%の電解質を得た。
【0131】本実施例により、図1に示したとおり、導
電性ガラス1(ガラス上に導電剤層2が設層されたも
の)、TiO2電極3、色素層4、電解質5、白金層6
およびガラス7が順に積層された光電気化学電池が作成
された。
【0132】
【表1】
【0133】MHIm;1-メチル-3-ヘキシルイミダゾリウ
ムのヨウ素塩(WO95/18456号)
【0134】4.光電変換効率の測定 500Wのキセノンランプ(ウシオ製)の光をAM1.5
フィルター(Oriel社製)およびシャープカットフ
ィルター(Kenko L−42)を通すことにより紫
外線を含まない模擬太陽光を発生させた。この光の強度
は86mW/cm2であった。
【0135】前述の光電気化学電池の導電性ガラスと白
金蒸着ガラスにそれぞれ、ワニ口クリップを接続し、模
擬太陽光を照射し、発生した電気を電流電圧測定装置
(ケースレーSMU238型)にて測定した。これにより
求められた光電気化学電池の開放電圧(Voc)、短絡電流
密度(Jsc)、形状因子(FF)[=最大出力/(開放電圧×
短絡電流)]、および変換効率(η)と480時間連続照
射後の短絡電流密度および短絡電流密度の低下率を一括
して表2に記載した。
【0136】
【表2】
【0137】LiIや(C494NIの比較化合物を
50重量%含む比較用電解質を用いた光電気化学電池は
溶解性不足のため初期性能、耐久性とも非常に悪いのに
対し、一般式(I)で表される本発明の化合物を50重
量%用いたときは溶媒との相溶性もよく、短絡電流密
度、変換効率等の初期性能、耐久性ともに優れている。
また、電解質における本発明の化合物の重量%を増加さ
せるとさらに初期性能、耐久性ともにさらに増加してい
ることがわかる。このような効果はいずれの色素を用い
た場合にも見られる。本発明の一般式(I)で表される
化合物を50重量%以上含む電解質を用いた光電気化学
電池は、溶媒を多く用いた通常の電解質(〜15重量
%)に比べて、特に耐揮発性に基づく耐久性に優れるこ
とが特長であることがわかる。それに対し、公知のMH
Imは特に重量比の大きいところにて短絡電流密度、変
換効率が本発明に比べ劣ることがわかる。また、本発明
の化合物と併用しうる溶媒としては、S−5、S−6の
ような高沸点のものが耐久性の点にて好ましいこともわ
かる。
【0138】
【発明の効果】本発明により、揮発しにくく、かつ電荷
輸送性能に優れた電解質が得られ、これにより、光電変
換特性に優れ、経時での特性劣化が少ない光電気化学電
池が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で作成した光電気化学電池の構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 導電性ガラス 2 導電剤層 3 TiO2電極 4 色素層 5 電解質 6 白金層 7 ガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C055 AA03 AA04 AA13 BA01 BA02 BA03 BA05 BA06 BA16 BA35 BA39 BA42 BA57 BA59 BB01 BB02 CA01 CA02 CA05 CA06 CA35 CA57 CB01 CB02 DA01 DA05 DA06 DA08 DA25 DA42 DA43 DA59 DB01 DB02 EA01 5F051 AA14 AA20 BA17 5H032 AA06 AS16 CC17 EE16 EE20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)の化合物を含むことを特徴
    とする電解質。 【化1】 [一般式(I)中、Zは窒素とともに芳香族6員環のカ
    チオンを形成しうる原子団を表し、R1はアルキル基ま
    たはアルケニル基を表し、aは1または3である。]
  2. 【請求項2】 一般式(I)で表される化合物が一般式
    (II)で表される化合物である請求項1の電解質。 【化2】 [一般式(II)中、R1はアルキル基またはアルケニル
    基を表し、aは1または3である。R2は置換基を表
    し、bは0〜5の整数である。但し、bが2以上の場
    合、R2は同じ置換基でも異なる置換基でもよい。]
  3. 【請求項3】 一般式(II)で表される化合物が一般式
    (III)で表される化合物である請求項2の電解質。 【化3】 [一般式(III)中、R3は炭素原子数4〜10の無置換
    のアルキル基を表し、R4は無置換もしくはシアノ基で
    置換したアルキル基またはアルコキシカルボニル基を表
    し、aは1または3である。]
  4. 【請求項4】 一般式(I)で表される化合物を50重
    量%以上含有する請求項1〜3のいずれかの電解質。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの電解質が光電
    気化学電池に用いられる光電気化学電池用電解質。
  6. 【請求項6】 請求項5の光電気化学電池用電解質を含
    む電荷移動層を有し、さらに輻射線に感応する半導体と
    対向電極とを有する光電気化学電池。
  7. 【請求項7】 半導体が色素で増感された微粒子半導体
    である請求項6の光電気化学電池。
  8. 【請求項8】 一般式(IV)で表されるピリジニウム化
    合物。 【化4】 [一般式(IV)中、R5は炭素原子数4〜8の無置換の
    直鎖アルキル基を表し、aは1または3である。]
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