JP2000058324A - 積層型コイル部品 - Google Patents

積層型コイル部品

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JP2000058324A
JP2000058324A JP10239468A JP23946898A JP2000058324A JP 2000058324 A JP2000058324 A JP 2000058324A JP 10239468 A JP10239468 A JP 10239468A JP 23946898 A JP23946898 A JP 23946898A JP 2000058324 A JP2000058324 A JP 2000058324A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの積層体内に複数のコイルを配設するこ
とに起因する浮遊容量の発生を抑制、防止して、コイル
の抵抗が小さく、所望の特性を備えた積層型コイル部品
を提供する。 【解決手段】 積層方向に互いに隣り合う第1のコイル
12と第2のコイル13を、その相互の位置関係につい
てみた場合に、(a)第1のコイル12のIN側端部12
aと第2のコイル13のIN側端部13aが、積層方向
に互いに隣り合うか、又は、(b)第1のコイル12のO
UT側端部12bと第2のコイル13のOUT側端部1
3bが、積層方向に互いに隣り合うような態様で配設す
る。また、第1のコイルと第2のコイルの積層方向の間
隔(コイル間距離)Lcを、第1及び第2のコイルを構
成する各内部電極の積層方向の距離(内部電極間距離)
Leよりも大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、インダクタなど
のコイル部品に関し、詳しくは、素子中に積層型のコイ
ルを複数個配設してなる積層型インダクタなどの積層型
コイル部品に関する。
【0002】
【従来の技術】代表的な積層型コイル部品の一つに積層
型インダクタがある。この積層型インダクタは、例え
ば、図9,10に示すように、素子51中に積層型のコ
イル52を配設するとともに、コイル52の両端部52
a,52bが露出した端面(側面)に、コイル52の両
端部52a,52bと接続するように外部電極53a,
53bを配設することにより形成されている。
【0003】ところで、このような積層型インダクタ
は、従来、以下に説明するような方法により製造されて
いる。まず、図11(a)〜(d)に示すように、所定のパ
ターンの内部電極61が配設され、かつ、所定の位置に
ビアホール62が形成されたセラミックグリーンシート
63(63a〜63d)を順に積み重ねるとともに、こ
のセラミックグリーンシート63(63a〜63d)の
上面側及び下面側に内部電極が印刷されていないセラミ
ックグリーンシート(図示せず)を積み重ね、圧着する
ことにより、軸心方向が積層方向Aと平行な積層型のコ
イル52が内部に形成された積層体64を形成する。な
お、図11(a)のセラミックグリーンシート63a、及
び図11(d)のセラミックグリーンシート63dには、
引出し電極67が形成されている。そして、この積層体
64を焼成した後、両端部に導電ペーストを塗布、焼き
付けして外部電極53a,53bを形成することによ
り、図9及び図10に示すような積層型インダクタを得
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
して製造される積層型インダクタにおいては、製品の小
型化が進むにつれて、内部電極の配設スペースが減少
し、内部電極の幅などが小さくなって、コイルの抵抗値
が大きくなり、特に高周波帯域で使用されるものについ
ては所望の特性を得ることが困難になるという問題点が
ある。
【0005】そこで、図12に示すように、一つの積層
体64内に複数のコイル(図12では、第1のコイル6
5,及び第2のコイル66の2つのコイル)を配設し
て、抵抗値を下げるようにした積層型インダクタが開発
されるに至っている。すなわち、この積層型インダクタ
おいては、2つのコイル65,66を経て電流が流れる
ため、全体としての抵抗値を下げることが可能になる。
【0006】しかし、図12に示すように、複数のコイ
ル(第1のコイル65,及び第2のコイル66)を配設
した積層型インダクタにおいては、第1のコイル65の
OUT側端部65bと第2のコイルのIN側端部66a
が互いに隣り合うように配設され、第1のコイルのOU
T側端部65bと第2のコイルのIN側端部66aでの
電位差が大きくなっているため、第1のコイルのOUT
側端部65bに近い部分と、第2のコイルのIN側端部
66aに近い部分の間に浮遊容量Cが形成されるととも
に、この浮遊容量が、図13の等価回路図に示すよう
に、第1及び第2のコイル65,66と並列に形成され
るため、自己共振周波数が低下したり、不要な信号がコ
イル65,66を通らずに、容量Cを経て通過してしま
うという問題点がある。また、特に図示しないが、第1
及び第2のコイル65,66の向きをそれぞれ逆にし
て、第1のコイル65のIN側端部65aと第2のコイ
ルのOUT側端部66bが互いに隣り合うようにした場
合にも同様の問題が生じる。
【0007】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、一つの積層体内に複数のコイルを配設することに
起因する浮遊容量の発生を抑制、防止して、コイルの抵
抗が小さく、所望の特性を備えた積層型コイル部品を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願発明(請求項1)の積層型コイル部品は、絶縁
体を介して積層された複数の内部電極を接続することに
より絶縁体の内部に、積層方向に積み重なるように複数
のコイルが形成された積層型コイル部品において、積層
方向に互いに隣り合う一方のコイル(第1のコイル)と
他方のコイル(第2のコイル)が、(a)第1のコイルの
IN側端部と第2のコイルのIN側端部が、積層方向に
互いに隣り合うか、又は、(b)第1のコイルのOUT側
端部と第2のコイルのOUT側端部が、積層方向に互い
に隣り合うような態様で配設されていることを特徴とし
ている。
【0009】上記(a)のように、第1のコイルのIN側
端部と第2のコイルのIN側端部が、積層方向に互いに
隣り合うようにした場合、最も近接した位置関係にある
第1のコイルのIN側端部と第2のコイルのIN側端部
の電位差が極めて小さくなるため、浮遊容量の発生が抑
制され、また、仮にいくらかの浮遊容量が形成されると
しても、その浮遊容量がコイルと並列に形成されること
がない。また、(b)のように、第1のコイルのOUT側
端部と第2のコイルのOUT側端部が、積層方向に互い
に隣り合うようにした場合にも、最も近接した位置関係
にある第1のコイルのOUT側端部と第2のコイルのO
UT側端部の電位差が極めて小さくなるため、浮遊容量
の発生が抑制され、また、仮にいくらかの浮遊容量が形
成されるとしても、その浮遊容量がコイルと並列に形成
されることがない。したがって、一つの積層体内に複数
のコイルを配設することにより発生する浮遊容量を抑制
し、その影響を受けることを防止して、所望の特性を備
えた積層型コイル部品を得ることが可能になる。なお、
本願発明は、特に、高周波帯域で用いられる積層型イン
ダクタなどの積層型コイル部品に適用した場合に、自己
共振周波数を高め、Qを向上させることが可能になり、
有意義である。
【0010】また、請求項2の積層型コイル部品は、前
記第1のコイルと前記第2のコイルの積層方向の間隔
(コイル間距離)Lcを、前記第1及び第2のコイルを
構成する各内部電極の積層方向の間隔(内部電極間距
離)Leよりも大きくしたことを特徴としている。
【0011】第1のコイルと第2のコイルの積層方向の
間隔(コイル間距離)Lcを、第1及び第2のコイルを
構成する各内部電極の積層方向の間隔(内部電極間距
離)Leよりも大きくすることにより、さらに確実に浮
遊容量の発生を抑制、防止することが可能になり、信頼
性を向上させることが可能になる。
【0012】また、請求項3の積層型コイル部品は、絶
縁体を介して積層された複数の内部電極を接続すること
により絶縁体の内部に、積層方向に積み重なるように複
数の積層型のコイルが形成された積層型コイル部品にお
いて、積層方向に互いに隣り合う一方のコイル(第1の
コイル)と他方のコイル(第2のコイル)が、(a)第1
のコイルのIN側端部と第2のコイルのOUT側端部
が、積層方向に互いに隣り合うか、又は、(b)第1のコ
イルのOUT側端部と第2のコイルのIN側端部が、積
層方向に互いに隣り合うような態様で配設されており、
かつ、前記第1のコイルと前記第2のコイルの積層方向
の間隔(コイル間距離)Lcが、前記第1及び第2のコ
イルを構成する各内部電極の積層方向の間隔(内部電極
間距離)Leよりも大きくなるように構成されているこ
とを特徴としている。
【0013】上記(a)のように、第1のコイルのIN側
端部と第2のコイルのOUT側端部が、積層方向に互い
に隣り合っている場合、最も近接した位置関係にある第
1のコイルのIN側端部と第2のコイルのOUT側端部
の電位差が大きいため、浮遊容量が発生しやすい。ま
た、(b)のように、第1のコイルのOUT側端部と第2
のコイルのIN側端部が、積層方向に互いに隣り合って
いる場合にも、最も近接した位置関係にある第1のコイ
ルのOUT側端部と第2のコイルのIN側端部の電位差
が大きいため、浮遊容量が発生しやすい。しかし、第1
のコイルと第2のコイルの積層方向の間隔(コイル間距
離)Lcが、第1及び第2のコイルを構成する各内部電
極の積層方向の間隔(内部電極間距離)Leよりも大き
くなっているため、上述のように電極間の電位差は大き
くても、大きな浮遊容量が形成されることを抑制、防止
することが可能になり、全体としてのコイルの抵抗が小
さく、所望の特性を備えた積層型コイル部品を得ること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を示
して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
なお、以下の発明の実施の形態においては、磁性体セラ
ミック中にコイルを配設してなる高周波帯域で使用され
る積層型インダクタを例にとって説明する。
【0015】[実施形態1]図1はこの実施形態にかか
る積層型インダクタの断面図、図2は図1の積層型イン
ダクタの等価回路図、図3は図1の積層型インダクタを
製造するのに用いたセラミックグリーンシートを示す平
面図である。
【0016】この実施形態1の積層型インダクタは、図
1に示すように、素子11中に積層型のコイル12,1
3を配設するとともに、コイル12,13のIN側端部
12a,13a、及びOUT側端部12b,13bが露
出した端面(側面)に、コイル12,13のIN側端部
12a,13aと導通する外部電極(IN側外部電極)
14a、及びコイル12,13のOUT側端部12b,
13bと導通する外部電極(OUT側外部電極)14b
を配設することにより形成されている。
【0017】そして、この積層型インダクタにおいて
は、第1及び第2のコイル12,13が、第1のコイル
12のOUT側端部12bと、第2のコイル13のOU
T側端部13bが、積層方向に互いに隣り合い、かつ、
第1のコイル12のIN側端部12aと、第2のコイル
13のIN側端部13aが互いに積層方向の逆側に位置
するような態様で配設されている。
【0018】なお、上記積層型インダクタは、以下に説
明するような方法により製造される。まず、図3(a)〜
(h)に示すように、所定のパターンの内部電極1が配設
され、かつ、所定の位置にビアホール2が形成されたセ
ラミックグリーンシート3(3a〜3h)を積み重ねる
とともに、このセラミックグリーンシート3(3a〜3
h)の上面側及び下面側に内部電極が印刷されていない
セラミックグリーンシート(図示せず)を積み重ね、圧
着することにより、軸心方向が積層方向Aと平行なコイ
ル12,13が内部に配設された積層体を形成する。な
お、図3(a)のセラミックグリーンシート3a、図3
(d)のセラミックグリーンシート3d、図3(e)のセラ
ミックグリーンシート3e、及び図3(h)のセラミック
グリーンシート3hには、引出し電極5が形成されてい
る。そして、この素子11を焼成した後、両端部に導電
ペーストを塗布、焼き付けして外部電極14a,14b
を形成することにより、図1に示すような積層型インダ
クタを得る。
【0019】上記のように構成された積層型インダクタ
は、第1のコイル12のOUT側端部12bと第2のコ
イル13のOUT側端部13bが、積層方向に互いに隣
り合って、第1のコイル12のOUT側端部12bと第
2のコイル13のOUT側端部13bの電位差が極めて
小さいため、積層方向の間隔を他の部分間の距離より小
さくしたとしても、ほとんど浮遊容量を発生することが
なく、また、仮にいくらかの浮遊容量が形成されるとし
ても、図2に示すように、浮遊容量Cは第1及び第2の
コイル12,13と直列に形成され、第1及び第2のコ
イル12,13と並列に形成されることがない。
【0020】また、電位差の大きい第1のコイル12の
IN側端部12aと第2のコイル13のOUT側端部1
3bとの間には大きな距離があり、また、第1のコイル
12のOUT側端部12bと第2のコイル13のIN側
端部13aの間にも大きな距離があるため、ほとんど浮
遊容量を発生することがない。
【0021】したがって、一つの積層体内に複数のコイ
ルを配設することによる浮遊容量の発生を抑制し、その
影響を受けることを防止して、自己共振周波数を高め、
Qを向上させることが可能であるとともに、不要な信号
が浮遊容量を経て通過してしまうことを防止することが
可能な高周波用の積層型インダクタを得ることができ
る。
【0022】なお、上記実施形態1では、第1のコイル
12のOUT側端部12bと第2のコイル13のOUT
側端部13bが互いに隣り合うようにした場合について
説明したが、図4に示すように、第1のコイル12のI
N側端部12aと第2のコイル13のIN側端部13a
が互いに隣り合うように構成した場合にも同様の効果を
得ることができる。
【0023】[実施形態2]この実施形態2の積層型コ
イル部品は、図5に示すように、第1のコイル12と第
2のコイル13の積層方向の間隔(コイル間距離)Lc
を、第1及び第2のコイル12,13を構成する各内部
電極の積層方向の間隔(内部電極間距離)Leよりも大
きくしたことを除いては、上記実施形態1と同様の構成
を有している。
【0024】この実施形態2の積層型コイル部品は、上
述のように、第1のコイル12と第2のコイル13の積
層方向の間隔(コイル間距離)Lcを、第1及び第2の
コイル12,13を構成する各内部電極の積層方向の間
隔(内部電極間距離)Leよりも大きくしているので、
さらに確実に、浮遊容量の発生を抑制し、その影響を受
けることを防止して、不要な信号の通過を防止すること
が可能になるとともに、自己共振周波数を高め、Qを向
上させることが可能になる。
【0025】なお、上記実施形態2では、第1のコイル
12のOUT側端部12bと第2のコイル13のOUT
側端部13bが互いに隣り合うようにした場合について
説明したが、図6に示すように、第1のコイル12のI
N側端部12aと第2のコイル13のIN側端部13a
が互いに隣り合うように構成した場合にも同様の効果を
得ることができる。
【0026】[実施形態3]この実施形態3の積層型イ
ンダクタは、図7に示すように、素子11中に積層型の
コイル12,13を配設するとともに、コイル12,1
3のIN側端部12a,13a、及びOUT側端部12
b,13bが露出した端面(側面)に、コイル12,1
3のIN側端部12a,13aと導通する外部電極(I
N側外部電極)14a、及びコイル12,13のOUT
側端部12b,13bと導通する外部電極(OUT側外
部電極)14bを配設することにより形成されている。
【0027】また、2つのコイル12,13は、第1の
コイル12のOUT側端部12bと、第2のコイル13
のIN側端部13aが、積層方向に互いに隣り合い、か
つ、第1のコイル12のIN側端部12aと、第2のコ
イル13のOUT側端部13bが互いに逆側に位置する
ような態様で配設されている。
【0028】そして、この積層型インダクタにおいて
は、第1のコイル12と第2のコイル13の積層方向の
間隔(コイル間距離)Lcが、第1及び第2のコイル1
2,13を構成する各内部電極の積層方向の間隔(内部
電極間距離)Leよりも大きくなるように構成されてい
る。
【0029】上記のように構成されたこの実施形態3の
積層型インダクタにおいては、第1のコイル12のOU
T側端部12bと第2のコイル13のIN側端部13a
が、積層方向に互いに隣り合っており、しかも、最も近
接した位置関係にある第1のコイル12のOUT側端部
12bと第2のコイル13のIN側端部13aの電位差
が大きいため、浮遊容量が発生しやすいが、コイル間距
離Lcが、第1及び第2のコイル12,13を構成する
各内部電極の積層方向の間隔(内部電極間距離)Leよ
りも大きくなるように構成されているため、上述のよう
に電極間の電位差は大きくても浮遊容量の発生が抑制さ
れ、所望の特性を備えた積層型コイル部品を得ることが
できる。
【0030】なお、上記実施形態3では、第1のコイル
12のOUT側端部12bと第2のコイル13のIN側
端部13aが、積層方向に互いに隣り合うように構成さ
れている場合について説明したが、図8に示すように、
第1のコイル12のIN側端部12aと第2のコイル1
3のOUT側端部13bが、積層方向に互いに隣り合う
ように構成されている場合にも、コイル間距離Lcを、
第1及び第2のコイル12,13を構成する各内部電極
の積層方向の間隔(内部電極間距離)Leよりも大きく
することにより、上記実施形態3の場合と同様の効果を
得ることが可能である。
【0031】なお、上記実施形態においては、積層型イ
ンダクタを例にとって説明したが、本願発明は、積層型
インダクタに限らず、素子中に積層型のコイルを配設し
てなる積層型LC複合部品などの種々の積層型コイル部
品に適用することが可能である。
【0032】なお、本願発明は、さらにその他の点にお
いても上記実施形態に限定されるものではなく、コイル
を構成する内部電極のパターン、コイルのターン数やコ
イルの配設数などに関し、発明の要旨の範囲内におい
て、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0033】
【発明の効果】上述のように、本願発明の請求項1の積
層型コイル部品は、積層方向に互いに隣り合う一方のコ
イル(第1のコイル)と他方のコイル(第2のコイル)
が、(a)第1のコイルのIN側端部と第2のコイルのI
N側端部が、積層方向に互いに隣り合うか、又は、(b)
第1のコイルのOUT側端部と第2のコイルのOUT側
端部が、積層方向に互いに隣り合うような態様で配設さ
れているので、一つの積層体内に複数のコイルを配設す
ることによる浮遊容量の発生を抑制し、その影響を受け
ることを防止して、所望の特性を備えた積層型コイル部
品を得ることができる。なお、本願発明は、特に高周波
帯域で用いられる積層型インダクタなどの積層型コイル
部品に適用した場合に、不要な信号の通過を防止し、自
己共振周波数を高め、Qを向上させることが可能にな
り、有意義である。
【0034】また、請求項2の積層型コイル部品のよう
に、第1のコイルと第2のコイルの積層方向の間隔(コ
イル間距離)Lcを、第1及び第2のコイルを構成する
各内部電極の積層方向の間隔(内部電極間距離)Leよ
りも大きくするようにした場合、さらに確実に浮遊容量
の発生を抑制、防止することが可能になり、信頼性を向
上させることができる。
【0035】また、請求項3の積層型コイル部品は、積
層方向に互いに隣り合う一方のコイル(第1のコイル)
と他方のコイル(第2のコイル)が、(a)第1のコイル
のIN側端部と第2のコイルのOUT側端部が、積層方
向に互いに隣り合うか、又は、(b)第1のコイルのOU
T側端部と第2のコイルのIN側端部が、積層方向に互
いに隣り合うような態様で配設されているが、コイル間
距離Lcが、内部電極間距離Leよりも大きくなるよう
に構成されているため、上述のように電極間の電位差は
大きくても、大きな浮遊容量が形成されることを抑制、
防止することが可能になり、全体としてのコイルの抵抗
が小さく、所望の特性を備えた積層型コイル部品を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態(実施形態1)にかかる
積層型コイル部品(積層型インダクタ)を示す断面図で
ある。
【図2】図1の積層型インダクタの等価回路図である。
【図3】図1の積層型インダクタを製造するのに用いた
セラミックグリーンシートを示す平面図である。
【図4】実施形態1の積層型インダクタの変形例を示す
図である。
【図5】本願発明の他の実施形態(実施形態2)にかか
る積層型コイル部品(積層型インダクタ)を示す断面図
である。
【図6】実施形態2の積層型インダクタの変形例を示す
図である。
【図7】本願発明のさらに他の実施形態(実施形態3)
にかかる積層型コイル部品(積層型インダクタ)を示す
断面図である。
【図8】実施形態3の積層型インダクタの変形例を示す
図である。
【図9】従来の積層型コイル部品(積層型インダクタ)
を示す斜視図である。
【図10】従来の積層型コイル部品(積層型インダク
タ)の断面図である。
【図11】従来の積層型コイル部品(積層型インダク
タ)を製造するのに用いたセラミックグリーンシートを
示す平面図である。
【図12】従来のさらに他の積層型コイル部品(積層型
インダクタ)を示す断面図である。
【図13】図12の積層型インダクタの等価回路図であ
る。
【符号の説明】
1 内部電極 2 ビアホール 3(3a〜3h) セラミックグリーンシート 5 引出し電極 11 素子 12 第1のコイル 12a 第1のコイルのIN側端部 12b 第1のコイルのOUT側端部 13 第2のコイル 13a 第2のコイルのIN側端部 13b 第2のコイルのOUT側端部 14a 外部電極(IN側外部電極) 14b 外部電極(OUT側外部電極) A 積層方向 C 浮遊容量 Lc コイル間距離 Le 内部電極間距離
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月12日(1999.8.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 積層型コイル部品
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インダクタなどの
コイル部品に関し、詳しくは、素子中に積層型のコイル
を複数個配設してなる積層型インダクタなどの積層型コ
イル部品に関する。
【0002】
【従来の技術】代表的な積層型コイル部品の一つに積層
型インダクタがある。この積層型インダクタは、例え
ば、図5,6に示すように、素子51中に積層型のコイ
ル52を配設するとともに、コイル52の両端部52
a,52bが露出した端面(側面)に、コイル52の両
端部52a,52bと接続するように外部電極53a,
53bを配設することにより形成されている。
【0003】ところで、このような積層型インダクタ
は、従来、以下に説明するような方法により製造されて
いる。まず、図(a)〜(d)に示すように、所定のパタ
ーンの内部電極61が配設され、かつ、所定の位置にビ
アホール62が形成されたセラミックグリーンシート6
3(63a〜63d)を順に積み重ねるとともに、この
セラミックグリーンシート63(63a〜63d)の上
面側及び下面側に内部電極が印刷されていないセラミッ
クグリーンシート(図示せず)を積み重ね、圧着するこ
とにより、軸心方向が積層方向Aと平行な積層型のコイ
ル52が内部に形成された積層体64を形成する。な
お、図(a)のセラミックグリーンシート63a、及び
(d)のセラミックグリーンシート63dには、引出
し電極67が形成されている。そして、この積層体64
を焼成した後、両端部に導電ペーストを塗布、焼き付け
して外部電極53a,53bを形成することにより、図
及び図に示すような積層型インダクタを得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
して製造される積層型インダクタにおいては、製品の小
型化が進むにつれて、内部電極の配設スペースが減少
し、内部電極の幅などが小さくなって、コイルの抵抗値
が大きくなり、特に高周波帯域で使用されるものについ
ては所望の特性を得ることが困難になるという問題点が
ある。
【0005】そこで、図に示すように、一つの積層体
64内に複数のコイル(図では、第1のコイル65,
及び第2のコイル66の2つのコイル)を配設して、抵
抗値を下げるようにした積層型インダクタが開発される
に至っている。すなわち、この積層型インダクタおいて
は、2つのコイル65,66を経て電流が流れるため、
全体としての抵抗値を下げることが可能になる。
【0006】しかし、図に示すように、複数のコイル
(第1のコイル65,及び第2のコイル66)を配設し
た積層型インダクタにおいては、第1のコイル65のO
UT側端部65bと第2のコイルのIN側端部66aが
互いに隣り合うように配設され、第1のコイルのOUT
側端部65bと第2のコイルのIN側端部66aでの電
位差が大きくなっているため、第1のコイルのOUT側
端部65bに近い部分と、第2のコイルのIN側端部6
6aに近い部分の間に浮遊容量Cが形成されるととも
に、この浮遊容量が、図の等価回路図に示すように、
第1及び第2のコイル65,66と並列に形成されるた
め、自己共振周波数が低下したり、不要な信号がコイル
65,66を通らずに、容量Cを経て通過してしまうと
いう問題点がある。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、一つの積層体内に複数のコイルを配設することに起
因する浮遊容量の発生を抑制、防止して、コイルの抵抗
が小さく、所望の特性を備えた積層型コイル部品を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明(請求項1)の積層型コイル部品は、絶縁体
を介して積層された複数の内部電極を接続することによ
り絶縁体の内部に、積層方向に積み重なるように複数
のコイルが形成された積層型コイル部品において、積層
方向に互いに隣り合う一方のコイル(第1のコイル)と
他方のコイル(第2のコイル)が、それぞれ積層方向に
分離して配設され、かつ、電気的に並列に接続されてお
り、(a)第1のコイルのIN側端部と第2のコイルのI
N側端部が、積層方向に互いに隣り合うか、又は、(b)
第1のコイルのOUT側端部と第2のコイルのOUT側
端部が、積層方向に互いに隣り合うような態様で配設さ
れているとともに、前記第1のコイルと前記第2のコイ
ルの積層方向の間隔(コイル間距離)Lcが、前記第1
及び第2のコイルを構成する各内部電極の積層方向の間
隔(内部電極間距離)Leよりも大きくなるように構成
されていることを特徴としている。
【0009】上記(a)のように、第1のコイルのIN側
端部と第2のコイルのIN側端部が、積層方向に互いに
隣り合うようにした場合、最も近接した位置関係にある
第1のコイルのIN側端部と第2のコイルのIN側端部
の電位差が極めて小さくなるため、浮遊容量の発生が抑
制され、また、仮にいくらかの浮遊容量が形成されると
しても、その浮遊容量がコイルと並列に形成されること
がない。
【0010】また、(b)のように、第1のコイルのOU
T側端部と第2のコイルのOUT側端部が、積層方向に
互いに隣り合うようにした場合にも、最も近接した位置
関係にある第1のコイルのOUT側端部と第2のコイル
のOUT側端部の電位差が極めて小さくなるため、浮遊
容量の発生が抑制され、また、仮にいくらかの浮遊容量
が形成されるとしても、その浮遊容量がコイルと並列に
形成されることがない。
【0011】したがって、一つの積層体内に複数のコイ
ルを配設することにより発生する浮遊容量を抑制し、そ
の影響を受けることを防止して、所望の特性を備えた積
層型コイル部品を得ることが可能になる。なお、本発明
は、特に、高周波帯域で用いられる積層型インダクタな
どの積層型コイル部品に適用した場合に、自己共振周波
数を高め、Qを向上させることが可能になり、有意義で
ある。
【0012】また、第1のコイルと第2のコイルの積層
方向の間隔(コイル間距離)Lcを、第1及び第2のコ
イルを構成する各内部電極の積層方向の間隔(内部電極
間距離)Leよりも大きくすることにより、さらに確実
に浮遊容量の発生を抑制、防止することが可能になり、
信頼性を向上させることが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示し
て、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。な
お、以下の発明の実施の形態においては、磁性体セラミ
ック中にコイルを配設してなる高周波帯域で使用される
積層型インダクタを例にとって説明する。
【0014】図1はこの実施形態にかかる積層型インダ
クタの断面図、図2は図1の積層型インダクタの等価回
路図、図3は図1の積層型インダクタを製造するのに用
いたセラミックグリーンシートを示す平面図である。
【0015】この実施形態の積層型インダクタは、図1
に示すように、素子11中に積層型のコイル12,13
を配設するとともに、コイル12,13のIN側端部1
2a,13a、及びOUT側端部12b,13bが露出
した端面(側面)に、コイル12,13のIN側端部1
2a,13aと導通する外部電極(IN側外部電極)1
4a、及びコイル12,13のOUT側端部12b,1
3bと導通する外部電極(OUT側外部電極)14bを
配設することにより形成されている。
【0016】そして、この積層型インダクタにおいて
は、第1及び第2のコイル12,13が、第1のコイル
12のOUT側端部12bと、第2のコイル13のOU
T側端部13bが、積層方向に互いに隣り合い、かつ、
第1のコイル12のIN側端部12aと、第2のコイル
13のIN側端部13aが互いに積層方向の逆側に位置
するような態様で配設されている。
【0017】また、この実施形態の積層型コイル部品
は、図1に示すように、第1のコイル12と第2のコイ
ル13の積層方向の間隔(コイル間距離)Lcが、第1
及び第2のコイル12,13を構成する各内部電極の積
層方向の間隔(内部電極間距離)Leよりも大きくなる
ように構成されている。
【0018】なお、上記積層型インダクタは、以下に説
明するような方法により製造される。まず、図3(a)〜
(h)に示すように、所定のパターンの内部電極1が配設
され、かつ、所定の位置にビアホール2が形成されたセ
ラミックグリーンシート3(3a〜3h)を積み重ねる
とともに、このセラミックグリーンシート3(3a〜3
h)の上面側及び下面側に内部電極が印刷されていない
セラミックグリーンシート(図示せず)を積み重ね、圧
着することにより、軸心方向が積層方向Aと平行なコイ
ル12,13が内部に配設された積層体を形成する。な
お、図3(a)のセラミックグリーンシート3a、図3
(d)のセラミックグリーンシート3d、図3(e)のセラ
ミックグリーンシート3e、及び図3(h)のセラミック
グリーンシート3hには、引出し電極5が形成されてい
る。そして、この素子11を焼成した後、両端部に導電
ペーストを塗布、焼き付けして外部電極14a,14b
を形成することにより、図1に示すような積層型インダ
クタを得る。
【0019】上記のように構成された積層型インダクタ
は、第1のコイル12のOUT側端部12bと第2のコ
イル13のOUT側端部13bが、積層方向に互いに隣
り合って、第1のコイル12のOUT側端部12bと第
2のコイル13のOUT側端部13bの電位差が極めて
小さいため、積層方向の間隔を他の部分間の距離より小
さくしたとしても、ほとんど浮遊容量を発生することが
なく、また、仮にいくらかの浮遊容量が形成されるとし
ても、図2に示すように、浮遊容量Cは第1及び第2の
コイル12,13と直列に形成され、第1及び第2のコ
イル12,13と並列に形成されることがない。
【0020】また、電位差の大きい第1のコイル12の
IN側端部12aと第2のコイル13のOUT側端部1
3bとの間には大きな距離があり、また、第1のコイル
12のOUT側端部12bと第2のコイル13のIN側
端部13aの間にも大きな距離があるため、ほとんど浮
遊容量を発生することがない。
【0021】したがって、一つの積層体内に複数のコイ
ルを配設することによる浮遊容量の発生を抑制し、その
影響を受けることを防止して、自己共振周波数を高め、
Qを向上させることが可能であるとともに、不要な信号
が浮遊容量を経て通過してしまうことを防止することが
可能な高周波用の積層型インダクタを得ることができ
る。
【0022】また、この実施形態の積層型コイル部品
は、上述のように、第1のコイル12と第2のコイル1
3の積層方向の間隔(コイル間距離)Lcを、第1及び
第2のコイル12,13を構成する各内部電極の積層方
向の間隔(内部電極間距離)Leよりも大きくなるよう
に構成しているので、浮遊容量の発生をさらに効果的に
抑制し、その影響を受けることを防止して、不要な信号
の通過を防止することができるとともに、自己共振周波
数を高め、Qを向上させることができるようになる。
【0023】なお、上記実施形態では、第1のコイル1
2のOUT側端部12bと第2のコイル13のOUT側
端部13bが互いに隣り合うようにした場合について説
明したが、図4に示すように、第1のコイル12のIN
側端部12aと第2のコイル13のIN側端部13aが
互いに隣り合うように構成した場合にも同様の効果を得
ることができる。
【0024】また、上記実施形態においては、積層型イ
ンダクタを例にとって説明したが、本発明は、積層型イ
ンダクタに限らず、素子中に積層型のコイルを配設して
なる積層型LC複合部品などの種々の積層型コイル部品
に適用することが可能である。
【0025】なお、本発明は、さらにその他の点におい
ても上記実施形態に限定されるものではなく、コイルを
構成する内部電極のパターン、コイルのターン数やコイ
ルの配設数などに関し、発明の要旨の範囲内において、
種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0026】
【発明の効果】上述のように、本発明の積層型コイル部
品は、積層方向に互いに隣り合う一方のコイル(第1の
コイル)と他方のコイル(第2のコイル)が、(a)第1
のコイルのIN側端部と第2のコイルのIN側端部が、
積層方向に互いに隣り合うか、又は、(b)第1のコイル
のOUT側端部と第2のコイルのOUT側端部が、積層
方向に互いに隣り合うような態様で配設され、かつ、第
1のコイルと第2のコイルの積層方向の間隔(コイル間
距離)Lcが、前記第1及び第2のコイルを構成する各
内部電極の積層方向の間隔(内部電極間距離)Leより
も大きくなるように構成されているので、一つの積層体
内に複数のコイルを配設することによる浮遊容量の発生
確実に抑制し、その影響を受けることを防止して、所
望の特性を備えた積層型コイル部品を得ることができ
る。
【0027】なお、本発明は、特に高周波帯域で用いら
れる積層型インダクタなどの積層型コイル部品に適用し
た場合に、不要な信号の通過を防止し、自己共振周波数
を高め、Qを向上させることが可能になり、有意義であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態(実施形態1)にかかる積
層型コイル部品(積層型インダクタ)を示す断面図であ
る。
【図2】図1の積層型インダクタの等価回路図である。
【図3】図1の積層型インダクタを製造するのに用いた
セラミックグリーンシートを示す平面図である。
【図4】実施形態1の積層型インダクタの変形例を示す
図である。
【図】従来の積層型コイル部品(積層型インダクタ)
を示す斜視図である。
【図】従来の積層型コイル部品(積層型インダクタ)
の断面図である。
【図】従来の積層型コイル部品(積層型インダクタ)
を製造するのに用いたセラミックグリーンシートを示す
平面図である。
【図】従来のさらに他の積層型コイル部品(積層型イ
ンダクタ)を示す断面図である。
【図】図の積層型インダクタの等価回路図である。
【符号の説明】 1 内部電極 2 ビアホール 3(3a〜3h) セラミックグリーンシート 5 引出し電極 11 素子 12 第1のコイル 12a 第1のコイルのIN側端部 12b 第1のコイルのOUT側端部 13 第2のコイル 13a 第2のコイルのIN側端部 13b 第2のコイルのOUT側端部 14a 外部電極(IN側外部電極) 14b 外部電極(OUT側外部電極) A 積層方向 C 浮遊容量 Lc コイル間距離 Le 内部電極間距離
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図8】
【図3】
【図6】
【図7】
【図9】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁体を介して積層された複数の内部電極
    を接続することにより絶縁体の内部に、積層方向に積み
    重なるように複数のコイルが形成された積層型コイル部
    品において、 積層方向に互いに隣り合う一方のコイル(第1のコイ
    ル)と他方のコイル(第2のコイル)が、 (a)第1のコイルのIN側端部と第2のコイルのIN側
    端部が、積層方向に互いに隣り合うか、又は、 (b)第1のコイルのOUT側端部と第2のコイルのOU
    T側端部が、積層方向に互いに隣り合うような態様で配
    設されていることを特徴とする積層型コイル部品。
  2. 【請求項2】前記第1のコイルと前記第2のコイルの積
    層方向の間隔(コイル間距離)Lcを、前記第1及び第
    2のコイルを構成する各内部電極の積層方向の間隔(内
    部電極間距離)Leよりも大きくしたことを特徴とする
    請求項1記載の積層型コイル部品。
  3. 【請求項3】絶縁体を介して積層された複数の内部電極
    を接続することにより絶縁体の内部に、積層方向に積み
    重なるように複数の積層型のコイルが形成された積層型
    コイル部品において、 積層方向に互いに隣り合う一方のコイル(第1のコイ
    ル)と他方のコイル(第2のコイル)が、 (a)第1のコイルのIN側端部と第2のコイルのOUT
    側端部が、積層方向に互いに隣り合うか、又は、 (b)第1のコイルのOUT側端部と第2のコイルのIN
    側端部が、積層方向に互いに隣り合うような態様で配設
    されており、かつ、 前記第1のコイルと前記第2のコイルの積層方向の間隔
    (コイル間距離)Lcが、前記第1及び第2のコイルを
    構成する各内部電極の積層方向の間隔(内部電極間距
    離)Leよりも大きくなるように構成されていることを
    特徴とする積層型コイル部品。
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