JP2000056667A - ドライビングシミュレータ - Google Patents

ドライビングシミュレータ

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JP2000056667A
JP2000056667A JP10236360A JP23636098A JP2000056667A JP 2000056667 A JP2000056667 A JP 2000056667A JP 10236360 A JP10236360 A JP 10236360A JP 23636098 A JP23636098 A JP 23636098A JP 2000056667 A JP2000056667 A JP 2000056667A
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Katsutoshi Nishizaki
勝利 西崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】任意の制御ロジックに基づく車両挙動のシミュ
レーションを容易に行えるドライビングシミュレータを
提供する。 【解決手段】主制御部21は、主記憶部24に記憶される主
プログラムに従い、オペレータの操作によって入力部
4、6、7により生成された信号に応じて、規範および
実挙動に関する制御パラメータを演算する。付加制御部
22は、付加記憶部25に記憶される付加プログラムに従
い、共有記憶部23に記憶される制御パラメータの中の少
なくとも一つの変更量を演算する。その変更量に基づい
て変更された制御パラメータの一部に応じて共有記憶部
23に記憶される制御パラメータの残部を変更する。その
共有記憶部23に記憶される制御パラメータに応じた映像
表示部9およびアクチュエータ3、5の中の少なくとも
一方の制御により車両挙動のシミュレーションがなされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の運転時にお
ける挙動をシミュレーションするのに用いられるドライ
ビングシミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のドライビングシミュレータとし
て、オペレータの操作によって信号を生成する入力部
と、プログラムを記憶する記憶部と、そのプログラムに
従い、その入力部により生成された信号に応じて制御パ
ラメータを演算する制御部と、その制御パラメータに応
じて制御部により制御される映像表示部およびアクチュ
エータとを備え、その映像表示部およびアクチュエータ
の制御により車両挙動のシミュレーションがなされるも
のが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のドライビングシ
ミュレータによりシミュレーションされる車両挙動は、
実際の車両における操舵量、駆動力、制動力等の車両挙
動に影響を与える因子に応じた実際の車両挙動をモデル
化したものである。その車両挙動モデルをシミュレーシ
ョンするプログラムは、実際の車両挙動に関する既存の
データベースに基づき作成されている。
【0004】そのため、従来のドライビングシミュレー
タでは、既存のデータベースが存在しない車両挙動のシ
ミュレーションを正確に行うのは困難であった。例え
ば、障害物検知センサを有し、検知された障害物に向か
う操舵が抑制されるように制御される車両の挙動は、そ
の操舵抑制力の変化に応じて変化する。しかし、そのよ
うな操舵抑制力の変化に応じた車両挙動に関する充分な
データベースは存在しないため、従来のドライビングシ
ミュレータでは操舵抑制力を作用させた時の車両挙動を
正確にシミュレーションすることはできなかった。
【0005】そのような既存のデータベースが充分に存
在しない車両挙動のシミュレーションを正確に行うに
は、汎用性に欠ける大規模な専用プログラムを作成し、
そのプログラムに従ってドライビングシミュレータのア
クチュエータを制御する必要がある。例えば、車両の安
全性や安定性等の性能向上のために新規なロジックに基
づき制御される車両を開発する場合、その制御ロジック
に基づく車両挙動をドライビングシミュレータにより検
証するための大規模な専用プログラムを作成する必要が
あった。しかし、大規模な専用プログラムの作成には多
大な労力、時間、コストを要することから開発効率が低
下し、また、専用プログラムでしかシミュレーションを
行うことができないためドライビングシミュレータの稼
働率が低下する。
【0006】本発明は、上記問題を解決することのでき
るドライビングシミュレータを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、オペレータの
操作によって信号を生成する入力部と、主プログラムを
記憶する主記憶部と、その主プログラムに従い、その入
力部により生成された信号に応じて少なくとも一つの制
御パラメータを演算する主制御部と、その制御パラメー
タに応じて主制御部により制御される、映像表示部およ
びアクチュエータの中の少なくとも一方とを備え、その
映像表示部およびアクチュエータの中の少なくとも一方
の制御により車両挙動のシミュレーションがなされるド
ライビングシミュレータに適用される。
【0008】本発明は、そのドライビングシミュレータ
において、付加プログラムを記憶する付加記憶部と、共
有記憶部と、その付加プログラムに従い、その共有記憶
部に記憶された制御パラメータの中の少なくとも一つの
変更量を演算する付加制御部とが設けられ、前記映像表
示部およびアクチュエータの中の少なくとも一方の制御
に際して、その共有記憶部に記憶された変更量に基づい
て制御パラメータを主制御部により変更することが可能
とされている。
【0009】これによって、制御パラメータに応じた映
像表示部およびアクチュエータの中の少なくとも一方の
制御に対応する車両挙動のシミュレーションを行うこと
ができる。また、その制御パラメータの中の少なくとも
一つの変更量を演算し、その変更量に基づいて制御パラ
メータを変更することで、その変更量に応じて変更され
る映像表示部およびアクチュエータの中の少なくとも一
方の制御に対応する車両挙動シミュレーションを行うこ
とができる。
【0010】その制御パラメータは、主記憶部に記憶さ
れた主プログラムに従い入力部により生成された信号に
応じて主制御部により演算され、共有記憶部に書き込ま
れる。その共有記憶部に記憶された制御パラメータの変
更量が、付加記憶部に記憶された付加プログラムに従い
付加制御部により演算され、共有記憶部に書き込まれ
る。その主制御部により映像表示部およびアクチュエー
タの中の少なくとも一方が制御される際、その共有記憶
部に記憶された変更量に基づいて制御パラメータが変更
される。すなわち、その変更量に応じて変更される映像
表示部およびアクチュエータの中の少なくとも一方の制
御に対応する車両挙動シミュレーションは、制御パラメ
ータの変更量を演算するための付加プログラムを作成す
るだけで行うことができる。
【0011】さらに、本発明においては、その主制御部
により規範および実挙動に関する制御パラメータが演算
され、その付加制御部により制御パラメータの一部の変
更量が演算される時、その主制御部により、その変更量
に基づいて変更された制御パラメータの一部に応じて共
有記憶部に記憶される制御パラメータの残部を変更する
ことが可能とされ、その共有記憶部に記憶される制御パ
ラメータに応じて主制御部により前記映像表示部および
アクチュエータの中の少なくとも一方が制御される。こ
れにより、その制御パラメータの一部の変更に応じて制
御パラメータの残部を変更し、その制御パラメータの残
部の変更量に応じて変更される映像表示部およびアクチ
ュエータの制御に対応する車両挙動シミュレーションを
行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1、図2に示すドライビングシ
ミュレータ1は、オペレータを支持する本体2、この本
体2の作動用アクチュエータ3、ステアリングホイール
を模した舵角入力部4、その舵角入力部4の操作反力付
加用アクチュエータ5、アクセルペダルを模した駆動力
入力部6、ブレーキペダルを模した制動力入力部7、各
アクチュエータ3、5を制御する制御装置8、および映
像表示部9を備えている。
【0013】その本体2は、支持プレート2aと、この
支持プレート2a上に設けられるオペレータシート2b
と、その支持プレート2aの周縁部に設けられる柵2c
を有する。
【0014】その本体2の作動用アクチュエータ3は、
一端が支持プレート2aにリンク接続され、他端が床上
のベース11にリンク接続された複数の電動シリンダに
より構成される。各電動シリンダの伸縮により本体2を
任意方向に作動させることが可能とされている。このア
クチュエータ3は制御装置8に接続されている。なお、
作動用アクチュエータ3の構成は、車両挙動のシミュレ
ーションを行うことができるように本体2を作動させる
ことができれば特に限定されない。
【0015】その舵角入力部4は、その本体2に回転操
作可能に取り付けられる操作部4aと、この操作部4a
の回転角度の検知センサ4bとを有し、そのセンサ4b
は上記制御装置8に接続され、その本体2上のオペレー
タによる回転操作により回転角度に応じた舵角信号を生
成し、その舵角信号は制御装置8に送られる。
【0016】その操作反力付加用アクチュエータ5は、
その舵角入力部4の一端に接続されるモータにより構成
され、その舵角入力部4に操作反力を作用させる。この
アクチュエータ5は上記制御装置8に接続される。
【0017】その駆動力入力部6は、その本体2に踏み
込み操作可能に取り付けられる操作部6aと、この操作
部6aの踏み込み量の検知センサ6bとを有し、そのセ
ンサ6bは上記制御装置8に接続され、その本体2上の
オペレータによる踏み込み操作により踏み込み量に応じ
た駆動信号を生成し、その駆動信号は制御装置8に送ら
れる。
【0018】その制動力入力部7は、その本体2に踏み
込み操作可能に取り付けられる本体7aと、この本体7
aの踏み込み量の検知センサ7bとを有し、そのセンサ
7bは上記制御装置8に接続され、その本体2上のオペ
レータによる踏み込み操作により踏み込み量に応じた制
動信号を生成し、その制動信号は制御装置8に送られ
る。
【0019】その制御装置8は、主制御部21、付加制
御部22、共有記憶部23、主記憶部24、付加記憶部
25を有する。その主制御部21と付加制御部22は2
台のコンピュータにより構成してもよいし、主制御部2
1としての機能と付加制御部22としての機能を有する
1台のコンピュータにより構成してもよい。各記憶部2
3、24、25は複数の記憶装置により構成してもよい
し、一台の記憶装置における記憶領域を複数に分割して
各記憶部23、24、25に割り当ててもよい。その主
制御部21は主記憶部24に、後述の主プログラムの読
み出しができるように接続される。その付加制御部22
は付加記憶部25に、後述の付加プログラムの読み出し
ができるように接続される。その主制御部21と付加制
御部22は共有記憶部23に、後述の制御パラメータと
この制御パラメータの変更量の書込みと読み出しができ
るように接続される。
【0020】その主制御部21は、その主記憶部24に
記憶される主プログラムに従い、上記入力部4、6、7
により生成された舵角信号、駆動信号、制動信号に応じ
て、規範および実挙動に関する制御パラメータを演算
し、共有記憶部23に書き込む。そして、この共有記憶
部23に記憶された制御パラメータに応じて上記アクチ
ュエータ3、5を制御する。この制御によるアクチュエ
ータ3、5の動きにより車両挙動のシミュレーションが
なされる。支持部作動用アクチュエータ3により本体2
を作動させることで、車両挙動として車体の動きがシミ
ュレーションされ、操作反力付加用アクチュエータ5に
より舵角入力部4に操作反力を作用させることで、車両
挙動として路面からステアリングホイールへの操舵反力
の伝達がシミュレーションされる。その主プログラム
は、実際の車両における操舵量、駆動力、制動力等に応
じた車両挙動に関する既存のデータベースに基づき作成
できる。
【0021】その制御パラメータとして、例えば、車両
の前後方向速度Vx、前後方向加速度Gx、横方向速度
Vy、横方向加速度Gy、規範横方向加速度Gy0 、規
範ヨーレートγ0 、ヨーレートγ、マニュアルステアリ
ング時の操舵トルクTs、各前輪の制動力または駆動力
Txf、各後輪の制動力または駆動力Txr、舵角入力
部4の操作によるタイヤ角φh、障害物の相対位置が演
算されるが、これに限定されるものではない。以下に、
その制御パラメータの演算例を示すが、その演算方法は
これに限定されるものではない。
【0022】舵角入力部4の操作角θと、この舵角入力
部4の操作により変化するタイヤ角φhの比であるオー
バオールギヤレシオを、車速Vの関数であるR(V)と
して、タイヤ角φhを次式により求める。 φh=R(V)・θ その車速Vは、駆動力入力部6からの駆動信号に応じて
求められる駆動力と、制動力入力部7からの制動信号に
応じて求められる制動力とに応じて演算し、その操作角
θは、舵角入力部4からの舵角信号に応じて演算する。
そのオーバオールギヤレシオR(V)と車速Vとの関数
関係はデータベースに基づき予め定められる。なお、こ
のようにオーバオールギヤレシオを車速の関数にするこ
とができるのは、実際の車両においてステアリングホイ
ールと車輪とが機械的に連結されておらず、ステアリン
グホイールの操作量に応じて車輪がアクチュエータによ
り制御されることで舵角が変化する場合である。ステア
リングホイールと車輪とが機械的に連結される場合は、
そのオーバオールギヤレシオは一義的に定めることがで
きる。
【0023】ニューマチックトレールをξp 、キャスタ
ートレールをξc 、コーナリングフォースをFy とし
て、マニュアルステアリング時の操舵トルクTs を以下
の式により求める。 TS =ξFy /R(V)、(トレールξ=ξc +ξp ) ここで、操舵系の弾性、およびタイヤの捩じれによるト
ルク成分は無視し、一次遅れで近似する。そのニューマ
チックトレールξp はタイヤスリップ角βの関数とし、
その関数はデータベースに基づき予め定められる。その
タイヤスリップ角βは、車速V、操作角θ、制動力、タ
イヤと路面との間の予め設定された摩擦係数、予め設定
されたタイヤ寸法等の関数とされ、その関数は公知の演
算式に基づき予め定められる。そのキャスタートレール
ξc は、予め設定されたキャスター角をθc 、予め設定
されたタイヤ半径をRt として、ξc =θc ・Rt によ
り求める。制動力および駆動力が零である時の右車輪の
コーナリングフォースFR0と左車輪のコーナリングフォ
ースFL0は、予め設定された右前輪と路面との間の摩擦
係数をμR 、予め設定された左前輪と路面との間の摩擦
係数をμL 、予め設定された前輪コーナリングパワーを
Kf 、予め設定された右前輪のコーナリングフォースに
よるスリップ角発生時における一次遅れ時定数をTR
予め設定された左前輪のコーナリングフォースによるス
リップ角発生時における一次遅れ時定数をTL 、ラプラ
ス演算子をsとして、FR0=μR ・Kf β/(1+TR
s)、FL0=μL ・Kf β/(1+TL s)により求め
る。各前輪の駆動力または制動力をTxf、分担荷重をW
f とし、各車輪のコーナリングフォースに対する駆動力
または制動力の関係は摩擦円で規定されるものとするこ
とにより、コーナリングフォースFy をFy =FR0(μ
R 2 Wf 2 +Txf2 1/2 /(μR Wf )+FL0(μL
2 Wf 2 +Txf2 1/2 /(μL Wf )により近似的に
求める。なお、車両の重心は左右方向に関しては中心に
あるものとし、前後方向に関しては制動力と駆動力に応
じて変化するものとし、その重心位置に応じて各前輪の
駆動力または制動力Txfと、各後輪の駆動力または制動
力Txr、各前輪の分担荷重Wf を求める。その制動力と
駆動力に対する重心位置の関係は予め定める。
【0024】前後方向速度Vx、前後方向加速度Gx、
横方向速度Vy、規範横方向加速度Gy0 、横方向加速
度Gy、規範ヨーレートγ0 、ヨーレートγは、タイヤ
角φh、各車輪の駆動力または制動力Txf、Txrから求
める。その前後方向速度Vx、前後方向加速度Gx、横
方向速度Vy、規範横方向加速度Gy0 、横方向加速度
Gy、規範ヨーレートγ0 、ヨーレートγと、タイヤ角
φh、各車輪の駆動力または制動力Txf、Txrとの関係
は、データベースに基づき予め定める。なお、主プログ
ラムのみによるシミュレーションにおいては規範横方向
加速度Gy0 と横方向加速度Gyは等しくし、また、規
範ヨーレートγ0 とヨーレートγは等しくする。障害物
の相対位置は、車速とシミュレーション実行時間の積か
ら求められる走行距離と、タイヤ角φhから求められる
操舵方向と、プログラム上で特定した障害物の位置とか
ら求める。
【0025】主制御部21は、上記演算した制御パラメ
ータである前後方向速度Vx、前後方向加速度Gx、横
方向速度Vy、規範横方向加速度Gy0 、横方向加速度
Gy、規範ヨーレートγ0 、ヨーレートγ、マニュアル
ステアリング時の操舵トルクTs、各前輪の制動力また
は駆動力Txf、各後輪の制動力または駆動力Txr、舵角
入力部4の操作によるタイヤ角φh、及び障害物の相対
位置を共有記憶部23に書き込み、制御周期毎に上書き
を行う。
【0026】主制御部21は、その共有記憶部23に書
き込まれた前後方向速度Vx、前後方向加速度Gx、横
方向速度Vy、横方向加速度Gy、ヨーレートγ、タイ
ヤ角φhに応じて生成した制御信号により支持部作動用
アクチュエータ3を制御し、その共有記憶部23に書き
込まれた操舵トルクTsに応じて生成した制御信号によ
り操作反力付加用アクチュエータ5を制御し、これによ
り車両挙動がシミュレーションされる。また、主制御部
21は、仮想の風景を生成するための画像信号を出力す
ることで映像表示部9を制御し、その制御パラメータに
応じて求めた車速、走行距離、操舵方向に応じて仮想風
景を変化させる。
【0027】上記付加制御部22は、上記付加記憶部2
5に記憶された付加プログラムに従い、その共有記憶部
23に記憶された制御パラメータの変更量を演算する。
例えば、マニュアルステアリング時の操舵トルクTsの
変更量、各車輪の制動力または駆動力Txf、Txrの変更
量、舵角入力部4の操作によるタイヤ角φhの変更量が
演算されるが、これに限定されるものではない。以下
に、その制御パラメータの変更量の演算例を示すが、そ
の演算方法はこれに限定されるものではない。
【0028】例えば、上記主プログラムのみにより演算
された制御パラメータに応じたアクチュエータ3、5の
制御によりシミュレーションされるのはマニュアルステ
アリング車両の挙動である。よって、パワーステアリン
グ車両の挙動をシミュレーションする場合、マニュアル
ステアリング時の操舵トルクTsの変更量として、操舵
補助トルクに対応する制御トルクTaを演算する付加プ
ログラムが作成される。この場合、その制御トルクTa
は操舵トルクTsと前後方向速度Vxの関数とされ、そ
の関数が付加プログラムに含まれ、その制御トルクTa
の演算に際して制御パラメータである操舵トルクTsと
前後方向速度Vxが共有記憶部23から読み出される。
例えば、その操舵トルクTsが大きく前後方向速度Vx
が小さい程に操舵補助トルクに対応する制御トルクTa
を大きくする。あるいは、障害物検知センサを有し、検
知された障害物に向かう操舵が抑制されるように制御さ
れる車両の開発が提案されている。このような車両の挙
動をシミュレーションする場合、マニュアルステアリン
グ時の操舵トルクTsの変更量として、その操舵抑制力
に対応する制御トルクTaを演算する付加プログラムが
作成される。この場合、その制御トルクTaは操舵トル
クTsと障害物の相対配置の関数とされ、その関数が付
加プログラムに含まれ、制御パラメータである操舵トル
クTsと障害物の相対配置が共有記憶部23から読み出
され、その障害物の相対配置に応じた制御トルクTaが
演算される。例えば、その操舵トルクTsが大きく障害
物が近接する程に、操舵抑制力に対応する制御トルクT
aを大きくする。
【0029】また、車両挙動が不安定化しないように、
車速や舵角等の車両挙動の不安定化に影響する変量に応
じて予め定められた限界舵角を、実タイヤ舵角が超えな
いように制御される車両の開発が提案されている。この
ような車両の挙動をシミュレーションする場合、舵角入
力部4の操作によるタイヤ角φhの変更量として、制御
タイヤ角φcを演算する付加プログラムが作成される。
この場合、その制御タイヤ角φcはタイヤ角φhと限界
舵角の関数とされ、その関数と限界舵角が付加プログラ
ムに含まれ、その制御タイヤ角φcの演算に際して制御
パラメータであるタイヤ角φhが共有記憶部23から読
み出される。なお、このようなタイヤ角の制御は、ステ
アリングホイールと車輪とが機械的に連結されておら
ず、ステアリングホイールの操作量に応じて車輪がアク
チュエータにより制御されて舵角が変化する車両におい
て行うことができる。
【0030】また、車両挙動が不安定化しないように、
車速や舵角等の車両挙動の不安定化に影響する変量に応
じて各車輪の制動力が制御される車両が開発されてい
る。このような車両の挙動をシミュレーションする場
合、各車輪の制動力または駆動力の制御量Tfl、Tfr、
Trl、Trrを演算する付加プログラムが作成される。こ
の場合、各車輪の制動力または駆動力の制御量Tfl、T
fr、Trl、Trrは、例えば前後方向速度Vx、前後方向
加速度Gx、横方向速度Vy、規範横方向加速度G
0 、横方向加速度Gy、規範ヨーレートγ0 、ヨーレ
ートγ、操舵トルクTs、タイヤ角φhの関数とされ、
その関数が付加プログラムに含まれ、各車輪の制動力ま
たは駆動力の制御量Tfl、Tfr、Trl、Trrの演算に際
して制御パラメータである前後方向速度Vx、前後方向
加速度Gx、横方向速度Vy、規範横方向加速度G
0 、横方向加速度Gy、規範ヨーレートγ0 、ヨーレ
ートγ、操舵トルクTs、タイヤ角φhが共有記憶部2
3から読み出される。
【0031】付加制御部22は、上記演算した制御パラ
メータの変化量である制御トルクTa、制御タイヤ角φ
c、各車輪の制動力または駆動力の制御量Tfl、Tfr、
Trl、Trrを共有記憶部23に書き込み、制御周期毎に
上書きを行う。
【0032】主制御部21は、支持部作動用アクチュエ
ータ3と操作反力付加用アクチュエータ5を制御する際
に、その共有記憶部23から読み出した変化量に基づい
て制御パラメータを変更する。例えば、共有記憶部23
に書き込まれた制御タイヤ角φcだけ変更されたタイヤ
角φh+φc、前後方向速度Vx、前後方向加速度G
x、横方向速度Vy、横方向加速度Gy、ヨーレートγ
に応じて生成した制御信号により支持部作動用アクチュ
エータ3を制御し、また、共有記憶部23に書き込まれ
た操舵抑制力に対応する制御トルクTaだけ変更された
操舵トルクTs+Taに応じて生成した制御信号により
操作反力付加用アクチュエータ5を制御することで、限
界舵角を実タイヤ舵角が超えないように制御されると共
に、障害物に向かう操舵が抑制されるように制御される
車両の挙動がシミュレーションされる。
【0033】上記主制御部21により互いに相関する複
数の制御パラメータが演算され、上記付加制御部22に
より制御パラメータの一部の変更量が演算される時、そ
の主制御部21により、その変更量に基づいて変更され
た一部の制御パラメータに応じて共有記憶部23に記憶
される制御パラメータの残部を変更することが可能とさ
れ、その共有記憶部23に記憶される制御パラメータに
応じて主制御部21により上記アクチュエータ3、5が
制御される。例えば、制御パラメータとして、前後方向
速度Vx、前後方向加速度Gx、横方向速度Vy、横方
向加速度Gy、各車輪の制動力または駆動力Txf、Tx
r、ヨーレートγ、マニュアルステアリング時の操舵ト
ルクTsが演算される場合、これら制御パラメータは互
いに相関する。この場合において、主制御部21によ
り、共有記憶部23に書き込まれた各車輪の制動力また
は駆動力の制御量Tfl、Tfr、Trl、Trrだけ各車輪の
制動力または駆動力Txf、Txrが変更されたならば、残
りの制御パラメータである前後方向速度Vx、前後方向
加速度Gx、横方向速度Vy、横方向加速度Gy、ヨー
レートγ、操舵トルクTsの演算に際して、各車輪の制
動力または駆動力として変更された値Txf+Tfl、Txf
+Tfr、Txr+Trl、Txr+Trrが用いられる。これに
より、その変更量に基づいて変更された各車輪の制動力
または駆動力Txf+Tfl、Txf+Tfr、Txr+Trl、T
xr+Trrに応じて共有記憶部23に記憶される残りの制
御パラメータが変更される。その変更後の制御パラメー
タが共有記憶部23に上書きされ、この共有記憶部23
に記憶された変更後の制御パラメータに応じて主制御部
21により上記アクチュエータ3、5が制御される。こ
れにより、車両の安定化のために各車輪の制動力を制御
する車両の挙動をシミュレーションすることができる。
【0034】上記構成によれば、制御パラメータに応じ
た映像表示部9およびアクチュエータ3、5の制御に対
応する車両挙動のシミュレーションを行うことができ
る。また、その制御パラメータの中の少なくとも一つの
変更量を演算し、その変更量に基づいて制御パラメータ
を変更することで、その変更量に応じて変更される映像
表示部9およびアクチュエータ3、5の制御に対応する
車両挙動シミュレーションを行うことができる。その制
御パラメータは、主記憶部24に記憶された主プログラ
ムに従い入力部4、6、7により生成された信号に応じ
て主制御部21により演算され、共有記憶部23に書き
込まれる。その共有記憶部23に記憶された制御パラメ
ータの変更量が、付加記憶部25に記憶された付加プロ
グラムに従い付加制御部22により演算され、共有記憶
部23に書き込まれる。その主制御部21により映像表
示部9およびアクチュエータ3、5が制御される際、そ
の共有記憶部23に記憶された変更量に基づいて制御パ
ラメータが変更される。すなわち、その変更量に応じて
変更される映像表示部9およびアクチュエータ3、5の
制御に対応する車両挙動シミュレーションは、制御パラ
メータの変更量を演算するための付加プログラムを作成
するだけで行うことができる。また、その主制御部21
により互いに相関する複数の制御パラメータが演算さ
れ、その付加制御部22により制御パラメータの一部の
変更量が演算される時、その主制御部21により、その
変更量に基づいて変更された制御パラメータの一部に応
じて共有記憶部23に記憶される制御パラメータの残部
を変更し、その共有記憶部23に記憶される制御パラメ
ータに応じて主制御部21により映像表示部9およびア
クチュエータ3、5が制御できる。これにより、その制
御パラメータの一部の変更に応じて制御パラメータの残
部を変更し、その制御パラメータの残部の変更量に応じ
て変更される映像表示部9およびアクチュエータ3、5
の制御に対応する車両挙動シミュレーションを行うこと
ができる。
【0035】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、オペレータの操作によって信号を生成する
入力部として、駐車ブレーキを模した制動力入力部等の
他の入力部が設けられてもよい。また、映像表示部とア
クチュエータの中の少なくとも一方を備えるドライビン
グシミュレータであれば本発明を適用できる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、従来と同様の車両挙動
のシミュレーションを行うことができるだけでなく、任
意の制御ロジックに基づく車両挙動のシミュレーション
を容易に行うことができる汎用性の高いドライビングシ
ミュレータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のドライビングシミュレータ
の斜視図
【図2】本発明の実施形態のドライビングシミュレータ
の制御構成説明図
【符号の説明】
1 ドライビングシミュレータ 2 本体 3、5 アクチュエータ 4、6、7 入力部 9 映像表示部 21 主制御部 22 付加制御部 23 共有記憶部 24 主記憶部 25 付加記憶部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オペレータの操作によって信号を生成す
    る入力部と、 主プログラムを記憶する主記憶部と、 その主プログラムに従い、その入力部により生成された
    信号に応じて少なくとも一つの制御パラメータを演算す
    る主制御部と、 その制御パラメータに応じて主制御部により制御され
    る、映像表示部およびアクチュエータの中の少なくとも
    一方とを備え、 その映像表示部およびアクチュエータの中の少なくとも
    一方の制御により車両挙動のシミュレーションがなされ
    るドライビングシミュレータにおいて、 付加プログラムを記憶する付加記憶部と、 共有記憶部と、 その付加プログラムに従い、その共有記憶部に記憶され
    た制御パラメータの中の少なくとも一つの変更量を演算
    する付加制御部とが設けられ、 前記映像表示部およびアクチュエータの中の少なくとも
    一方の制御に際して、その共有記憶部に記憶された変更
    量に基づいて制御パラメータを主制御部により変更する
    ことが可能とされているドライビングシミュレータにお
    いて、 その主制御部により規範および実挙動に関する制御パラ
    メータが演算され、その付加制御部により制御パラメー
    タの一部の変更量が演算される時、その主制御部によ
    り、その変更量に基づいて変更された制御パラメータの
    一部に応じて共有記憶部に記憶される制御パラメータの
    残部を変更することが可能とされ、その共有記憶部に記
    憶される制御パラメータに応じて主制御部により前記映
    像表示部およびアクチュエータの中の少なくとも一方が
    制御されることを特徴とするドライビングシミュレー
    タ。
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