JP2000055942A - 電力変換装置における電流検出方法 - Google Patents

電力変換装置における電流検出方法

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JP2000055942A
JP2000055942A JP10220412A JP22041298A JP2000055942A JP 2000055942 A JP2000055942 A JP 2000055942A JP 10220412 A JP10220412 A JP 10220412A JP 22041298 A JP22041298 A JP 22041298A JP 2000055942 A JP2000055942 A JP 2000055942A
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Masashi Kato
昌史 加藤
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インバータとトランスと整流器とで構成される
電力変換装置において、電流検出器を1ヶ所に設けるだ
けで、インバータ過電流保護、トランス偏磁抑制制御、
負荷電流制御の3つの目的の全てに適合した電流検出が
可能な電流検出方法を提供する。 【解決手段】インバータ2の出力電流を検出するDCC
T8より出力されるインバータ出力電流検出信号から共
振電流成分を取り出すのがBPF(バンドパスフィル
タ)911であり、減算器912でもとのインバータ出
力電流検出信号からBPF出力915を差し引き、共振
電流成分を除いたインバータ出力電流検出信号である減
算器出力916を整流器913で整流した整流器出力9
17を負荷電流検出信号とする。BPF911の定数
は、トランスの漏れインダクタンス31をL、直流側の
静電容量をCとすると、次式で求められる中心周波数f
に設定する。f=1/(2π(LC)1/2 )。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インバータとト
ランスと整流器とで構成される電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、インバータとトランスと整流器
とで構成される電力変換装置の回路ブロック図である。
図9において、1は直流電源、2はインバータ、3は絶
縁または電圧変換のためのトランス、4は整流器、5は
直流リアクトル(または配線インダクタンス)、6は負
荷、7はコンデンサであり、直流入力から直流出力を得
る装置である。トランス3を小型化するために、インバ
ータ2の周波数を商用周波数より高くするのが一般的で
ある。入力は直流電源1としてあるが、単相または3相
の交流電源と整流器とで構成される場合もある。また、
単相インバータと単相整流器の構成としてあるが、3相
インバータと3相整流器の構成とする場合もある。以下
の説明は、入力は「直流電源」、「単相インバータ+単
相整流器」の構成として説明するが、「直流電源」の代
わりに「単相または3相の交流電源+整流器」とした
り、「単相インバータ+単相整流器」の代わりに「3相
インバータ+3相整流器」としても同様である。また、
インバータ2の素子をトランジスタとして記載してある
が、IGBT、GTO等の自己消孤型素子を用いても良
いことは言うまでもない。この回路構成において、整流
器4出力直流回路には、電圧平滑あるいは整流器4のサ
ージ抑制のためにコンデンサ7が設けられることが多
い。また、トランス3の昇圧比が大きく出力電圧が高い
場合には、コンデンサ7を設けていなくても、整流器4
出力直流回路の高圧ケーブルの静電容量が入力側(イン
バータ側)に換算すると大きな静電容量となり、等価的
に整流器4出力直流回路にコンデンサを設けたことにな
る場合もある。
【0003】図10は、図9の等価回路ブロック図であ
る。31は図9のトランス3の漏れインダクタンス、3
2はトランス3の抵抗分である。この抵抗分32には、
トランス以外の配線等の回路抵抗分をも含む。25はイ
ンバータ2の出力電流、61は負荷電流である。インバ
ータ2は単相インバータなので4つのデバイスで構成さ
れ、21をインバータU相、22をインバータX相、2
3をインバータV相、24をインバータY相とここでは
呼ぶことにする。
【0004】図11は、図10の動作波形を示す図であ
る。211がインバータU相のオン/オフ信号、212
がインバータX相のオン/オフ信号、213がインバー
タV相のオン/オフ信号、214がインバータY相のオ
ン/オフ信号である。それぞれHレベルでオン、Lレベ
ルでオフの信号である。インバータU相のオン/オフ信
号211とインバータY相のオン/オフ信号214は同
じタイミング、インバータX相のオン/オフ信号212
とインバータV相のオン/オフ信号213が同じタイミ
ングとなっている。インバータ出力電流25の波形、お
よび負荷電流61の波形を示してある。インバータ出力
電流25は、整流前の負荷電流に共振電流が重畳した波
形となる。共振電流は、インバータのU相・Y相の素
子、あるいはV相・X相の素子がオンした直後にピーク
を持つ波形で、トランスの漏れインダクタンス31と直
流側のコンデンサ7で決まる周波数成分を持ち、トラン
スその他の抵抗分32で減衰する波形である。トランス
の漏れインダクタンス31が小さいほど、直流側のコン
デンサ7が大きいほど、トランスその他の抵抗分32が
小さいほど、ピーク電流は大きくなる。
【0005】図10でインバータを1パルスPWM(パ
ルス幅変調)制御した場合、インバータ素子のオン時間
(パルス幅)を短くすることで電流を絞る動作になる。
このとき、図10の直流リアクトル5は、負荷電流61
が断続しないよう、インバータ周波数に対し十分な大き
さのインダクタンスを持つよう選定される。図12は、
図10でインバータを1パルスPWM(パルス幅変調)
制御した場合の動作波形を示す図であり、動作波形を示
す符号は図11と同じである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図13〜15は、説明
のため図10に電流検出器8を追加したものである。図
13はインバータ出力の交流回路に電流検出器を設ける
方法を示す図、図14はインバータ入力の直流回路に電
流検出器を設ける方法を示す図、図15は負荷に電流検
出器を設ける方法を示す図である。図13〜15では、
電流検出器8をDCCTとして記載してあるが、シャン
ト抵抗等直流電流を検出できる他の方法を用いてもよ
い。なお、シャント抵抗を用いた場合は、一般に主回路
・制御回路間は絶縁が必要なため、絶縁変換器が必要と
なる。
【0007】このような構成の電力変換装置で、電流を
検出する目的には以下の〜があり、一般には〜
の全ての目的に適合した電流検出方法が必要である。 インバータ素子に何らかの理由で過電流が流れたと
き、瞬時に素子を遮断するインバータ過電流保護。 インバータ出力の直流成分での、トランスの偏磁によ
る磁気飽和によってインバータ電流が増大することをを
防ぐトランス偏磁抑制制御。
【0008】負荷電流を設定値または指令値に制御す
る負荷電流制御。 のインバータ過電流保護においては、インバータ素子
の過電流を瞬時に遮断する必要があるため、インバータ
素子に流れる電流を直接小さいフィルタ時定数で検出す
ることが望ましい。この目的のためには、図14の電流
検出点とすることが適合している。また、図13の電流
検出点でもインバータ過電流保護は可能であるが、イン
バータの上下素子の同時導通いわゆるアーム短絡は検出
できないので、直流回路にヒューズを設け保護する必要
がある。しかし、一般的に、事故時の回路切り離しのた
め、インバータ入力にヒューズを設ける場合が多いの
で、電流検出点が図13だからヒューズを追加するとい
うわけではない。図15の電流検出点では、インバータ
過電流は検出できない。
【0009】のトランス偏磁抑制制御においては、イ
ンバータ出力電流の交流分に重畳した直流分を検出する
必要があるため、図13の電流検出点とすることが適合
している。また、図14の電流検出点でも検出電流をイ
ンバータ発振周期に同期させて正負に振り分ければ、ト
ランス偏磁抑制制御は可能である。図15の電流検出点
では、トランス偏磁抑制制御は不可能である。
【0010】の負荷電流制御においては、直接負荷電
流を検出する図15が適合している。図13、14の電
流検出点では、前述した共振電流が重畳しているため、
そのままでは電流検出として使用できない。よって、従
来の電力変換装置における電流検出方法では、〜の
全ての目的に適合する電流検出とするためには、以下
〜のような問題があった。
【0011】電流検出器を「インバータ出力(図13
の位置)」と「負荷(図15の位置)」、あるいは「イ
ンバータ入力(図14の位置)」と「負荷(図15の位
置)」の2ヶ所に設ける場合、直流を検出できる電流検
出器は高価なので、装置がコストアップとなる。 電流検出器を「インバータ出力(図13の位置)」と
「負荷(図15の位置)」、あるいは「インバータ入力
(図14の位置)」と「負荷(図15の位置)」の2ヶ
所に設けた場合でも、直流回路の容量成分が直流回路の
ケーブルによるもので、かつケーブルが長い装置では、
「負荷(図15の位置)」がインバータから遠くなり、
耐ノイズ性能が低下する。
【0012】電流検出器を「インバータ出力(図13
の位置)」または「インバータ入力(図14の位置)」
のどちらか1ヶ所に設けた場合、共振電流を小さくしな
いと負荷電流の検出ができない。この共振電流を抑制す
るため、直流側のコンデンサ回路に抵抗を追加すること
になって、装置効率が低下したり、整流器のサージ抑制
機能が不足したりする。
【0013】電流検出器を「インバータ出力(図13
の位置)」または「インバータ入力(図14の位置)」
のどちらか1ヶ所に設けた場合、電流検出信号における
共振電流成分を低減するため、検出フィルタ時定数を大
きくしなければならず、電流制御が遅くなる。 このような構成の電力変換装置における出力電流の制
御は、一般的にインバータのパルス幅制御で行われる。
また、インバータ出力は整流されるため、インバータ出
力の高調波成分を低減する必要はない。よって、1パル
スのパルス幅変調制御が簡単なので多く用いられてい
る。電流検出器を「インバータ出力(図13の位置)」
または「インバータ入力(図14の位置)」のどちらか
1ヶ所に設けた場合で、かつ負荷電流の制御を上述のよ
うにインバータの1パルスPWM(パルス幅変調)制御
で行う場合には、インバータ素子のオン期間を狭くする
ことによって電流を絞るので、インバータ素子の通電期
間が短くなり、インバータ出力電流検出信号またはイン
バータ入力電流検出信号から共振電流成分を除去して
も、もとのインバータ電流が断続しているので、インバ
ータ電流の検出だけでは負荷電流の検出が実質不可能で
あり、負荷側にも電流検出器が必要となる。
【0014】電流検出器を「インバータ出力(図13
の位置)」または「インバータ入力(図14の位置)」
のどちらか1ヶ所に設けた場合で、かつ負荷電流の制御
をインバータの1パルスPWM(パルス幅変調)制御で
行う場合には、インバータ出力電流検出信号またはイン
バータ入力電流検出信号から共振電流成分を除去し、か
つ、この共振電流成分を除去したインバータ出力電流検
出信号またはインバータ入力電流検出信号を、インバー
タ出力の交流半周期ごとにサンプルホールドする構成と
することができる。しかしながら、共振電流周波数がト
ランスの漏れインダクタンス、直流側の静電容量によっ
てばらつき、また、共振電流成分を除去するためのバン
ドパスフィルタの中心周波数が構成部品の製作誤差や温
度特性によってばらつくため、共振電流周波数とバンド
パスフィルタ中心周波数が合致しない場合がある。バン
ドパスフィルタの特性は、一般的に図16のように、バ
ンドパスフィルタの中心周波数に一致した周波数では透
過率が高く位相ずれが無いが、バンドパスフィルタの中
心周波数からずれた周波数では、透過率が低く位相ずれ
が発生する。よって、共振電流の周波数とバンドパスフ
ィルタの中心周波数がずれると、共振電流成分を除去し
きれずに電流サンプリングが正確にできないため、電流
検出精度が悪化するという問題点があった。
【0015】この発明の課題は、電流検出器を電力変換
装置の1ヶ所に設けるだけで、インバータ過電流保護、
トランス偏磁抑制制御、負荷電流制御の3つの目的の全
てに適合した電流検出が可能な電流検出方法を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明によれば、インバータと、該インバ
ータの交流出力を絶縁あるいは電圧変換するトランス
と、該トランスの出力を直流に変換する整流器とからな
る電力変換装置における電流検出方法において、前記イ
ンバータの出力電流を検出する電流検出器と、この電流
検出器より出力されるインバータ出力電流検出信号から
前記トランスの漏れインダクタンスと出力直流回路の静
電容量との間での共振電流に対応する共振電流成分を取
り出す回路とを具備し、前記インバータ出力電流検出信
号から前記共振電流成分を差し引くことにより共振電流
成分を除いたインバータ出力電流検出信号を得ることと
する。
【0017】このような構成とすることにより、電流検
出器をインバータ出力側の1ヶ所のみに設ける場合の電
流検出をインバータ過電流保護、トランス偏磁抑制制御
および負荷電流制御の3つの目的の全てに適合させる上
での前記問題点およびを解消することができる。す
なわち、この構成は、インバータ出力電流検出信号から
共振電流成分を差し引くことにより、共振電流成分を除
いたインバータ出力電流検出信号を得るものであるか
ら、共振電流を抑制するために直流側のコンデンサ回路
に抵抗を追加することが不要となるので、装置効率が低
下したり、整流器のサージ抑制機能が不足したりするこ
とがない。また、この構成は、電流検出信号における共
振電流成分を低減するために検出フィルタの時定数を大
きくするものではないので、電流制御が遅くなることも
ない。従って、このような構成により、電流検出器をイ
ンバータ出力側の1ヶ所のみに設けるだけで、インバー
タ過電流保護、トランス偏磁抑制制御および負荷電流制
御の3つの目的の全てに適合した電流検出が可能とな
る。
【0018】また、請求項2の発明によれば、インバー
タと、該インバータの交流出力を絶縁あるいは電圧変換
するトランスと、該トランスの出力を直流に変換する整
流器とからなる電力変換装置における電流検出方法にお
いて、前記インバータの入力電流を検出する電流検出器
と、この電流検出器より出力されるインバータ入力電流
検出信号から前記トランスの漏れインダクタンスと出力
直流回路の静電容量との間での共振電流に対応する共振
電流成分を取り出す回路とを具備し、前記インバータ入
力電流検出信号から前記共振電流成分を差し引くことに
より共振電流成分を除いたインバータ入力電流検出信号
を得ることとする。
【0019】このような構成とすることにより、電流検
出器をインバータ入力側の1ヶ所のみに設ける場合の電
流検出をインバータ過電流保護、トランス偏磁抑制制御
および負荷電流制御の3つの目的の全てに適合させる上
での前記問題点およびを解消することができる。す
なわち、この構成は、インバータ入力電流検出信号から
共振電流成分を差し引くことにより、共振電流成分を除
いたインバータ入力電流検出信号を得るものであるか
ら、共振電流を抑制するために直流側のコンデンサ回路
に抵抗を追加することが不要となるので、装置効率が低
下したり、整流器のサージ抑制機能が不足したりするこ
とがない。また、この構成は、電流検出信号における共
振電流成分を低減するために検出フィルタの時定数を大
きくするものではないので、電流制御が遅くなることも
ない。従って、このような構成により、電流検出器をイ
ンバータ入力側の1ヶ所のみに設けるだけで、インバー
タ過電流保護、トランス偏磁抑制制御および負荷電流制
御の3つの目的の全てに適合した電流検出が可能とな
る。
【0020】また請求項3の発明によれば、上記の請求
項1または2の発明の電流検出方法において、前記共振
電流成分を除いたインバータ出力電流検出信号またはイ
ンバータ入力電流検出信号を、前記インバータの出力の
交流半周期ごとに、前記インバータの構成素子のオン期
間の中央でサンプルホールドすることとする。このよう
な構成とすることにより、負荷電流の制御をインバータ
の1パルスPWM(パルス幅変調)制御で行う電力変換
装置において、電流検出器をインバータ出力側またはイ
ンバータ入力側のどちらか1ヶ所のみに設ける場合の電
流検出をインバータ過電流保護、トランス偏磁抑制制御
および負荷電流制御の3つの目的の全てに適合させる上
での前記問題点を解消することができる。すなわち、
この構成は、インバータの構成素子のオン期間の電流値
をサンプリングするものであるから、もとのインバータ
電流が断続していても、負荷電流の検出が可能となる。
従って、このような構成によれば、負荷電流の制御をイ
ンバータの1パルスPWM(パルス幅変調)制御で行っ
ている電力変換装置においても、電流検出器をインバー
タ出力側またはインバータ入力側のいずれか1ヶ所のみ
に設けるだけで、インバータ過電流保護、トランス偏磁
抑制制御および負荷電流制御の3つの目的の全てに適合
した電流検出が可能となる。
【0021】また、請求項4の発明によれば、上記の請
求項1または2の発明の電流検出方法において、前記共
振電流成分を除いたインバータ出力電流検出信号または
インバータ入力電流検出信号を、前記インバータの出力
の交流半周期ごとに、前記インバータの構成素子のオン
期間のオフ直前でサンプルホールドすることとする。こ
のような構成とすることにより、負荷電流の制御をイン
バータの1パルスPWM(パルス幅変調)制御で行う電
力変換装置において、電流検出器をインバータ出力側ま
たはインバータ入力側のどちらか1ヶ所のみに設ける場
合の電流検出をインバータ過電流保護、トランス偏磁抑
制制御および負荷電流制御の3つの目的の全てに適合さ
せる上での前記問題点およびを解消することができ
る。すなわち、この構成は、インバータの構成素子のオ
ン期間の電流値をサンプリングするものであるから、も
とのインバータ電流が断続していても、負荷電流の検出
が可能となる。従って、このような構成によれば、負荷
電流の制御をインバータの1パルスPWM(パルス幅変
調)制御で行っている電力変換装置においても、電流検
出器をインバータ出力側またはインバータ入力側のいず
れか1ヶ所のみに設けるだけで、インバータ過電流保
護、トランス偏磁抑制制御および負荷電流制御の3つの
目的の全てに適合した電流検出が可能となる。また、こ
の構成は、インバータの構成素子のオン期間のオフ直前
でサンプルホールドするものであるため、インバータの
構成素子がオンした直後は大きな共振電流が回路抵抗分
により減衰してオフ直前で小さくなった時点でサンプル
ホールドすることになる。従って、この構成によれば、
トランスの漏れインダクタンス、直流側の静電容量によ
る共振電流周波数のばらつき、およびバンドパスフィル
タの構成部品の製作誤差や温度特性による中心周波数の
ばらつきにより、共振電流の周波数とバンドパスフィル
タの中心周波数とがずれることにより共振電流成分を除
去しきれなかった場合でもその影響を小さく抑えること
が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1の発明にかかる
実施例を示す回路ブロック図であり、図10と同様にト
ランスを漏れインダクタンスと抵抗分に置き換えた等価
回路である。図1において、8はDCCT、9は制御装
置であり、その他の構成要素は図10と同じであり同じ
符号を付してある。制御装置9内部の電流検出部を記載
したのが91〜93であり、91は負荷電流演算部、9
2はトランス偏磁抑制制御検出部、93は過電流検出部
である。制御装置9には他の機能も含まれているが、請
求項1の発明と直接関係ないので説明を省略する。
【0023】911はBPF(バンドパスフィルタ)、
912は減算器、913は整流器、915はBPF出
力、916は減算器出力、917は整流器出力である。
インバータ2の出力電流を検出するDCCT8より出力
されるインバータ出力電流検出信号には、トランスの漏
れインダクタンス31と出力直流回路の静電容量との間
での共振電流に対応する共振電流成分が重畳している。
このインバータ出力電流検出信号から共振電流成分を取
り出すのがBPF(バンドパスフィルタ)911であ
り、減算器912でもとのインバータ出力電流検出信号
からBPF出力915を差引き、共振電流成分を除いた
インバータ出力電流検出信号である減算器出力916を
整流器913で整流した整流器出力917を負荷電流検
出信号とする。BPF911の定数は、トランスの漏れ
インダクタンス31をL、直流側の静電容量をCとする
と、次式で求められる中心周波数fに設定する。
【0024】f=1/(2π(LC)1/2 ) トランス偏磁抑制制御検出部92は、LPF(ローパス
フィルタ)921で構成され、インバータ出力電流検出
信号から直流成分を取り出しこれをトランス偏磁抑制制
御の検出に用いるが、本発明と直接関係ないので説明を
省略する。また、過電流検出部93は、小さい時定数τ
のフィルタ931で構成され過電流保護のための検出と
するが、これも本発明と直接関係ないので説明を省略す
る。
【0025】図2は、図1のうちの負荷電流演算部91
の動作波形を示す図である。25はインバータ出力電流
の波形、915はインバータ出力電流検出信号から共振
電流成分のみを取り出した信号の波形(BPF911出
力)、916はインバータ出力電流検出信号から共振電
流成分を差し引いた信号の波形(減算器912出力)、
917はこの減算器916を整流した負荷電流相当波形
である。
【0026】図3は、請求項2の発明のかかる実施例を
示す回路ブロック図であり、図1と同様にトランスを漏
れインダクタンスと抵抗分に置き換えた等価回路であ
る。図3において、26はインバータ入力電流、922
はインバータ同期信号であり、その他の構成要素は図1
と同じであり同じ符号を付してある。制御装置9には他
の機能も含まれているが、請求項2の発明と直接関係な
いので説明を省略する。
【0027】インバータ2の入力電流を検出するDCC
T8より出力されるインバータ入力電流検出信号には、
トランスの漏れインダクタンス31と出力直流回路の静
電容量との間での共振電流に対応する共振電流成分が重
畳している。このインバータ入力電流検出信号から共振
電流成分を取り出すのがBPF(バンドパスフィルタ)
911であり、減算器912でもとのインバータ入力電
流検出信号からBPF出力915を差し引き、共振電流
成分を除いたインバータ入力電流検出信号である減算器
出力916を負荷電流検出信号とする。BPF911の
定数は、トランスの漏れインダクタンス31をL、直流
側の静電容量をCとすると、請求項1の発明にかかる実
施例と同様、前述の式で求められる中心周波数fに設定
する。
【0028】トランス偏磁抑制制御検出部92は、イン
バータ入力電流検出信号をインバータ同期信号922で
正負に振り分けた後、LPF(ローパスフィルタ)92
1で直流成分を取り出し、これをトランス偏磁抑制制御
の検出に用いるが、請求項2の発明と直接関係ないので
説明を省略する。また、過電流検出部93は、小さい時
定数τのフィルタ931で構成され過電流保護のための
検出とするが、これも本発明と直接関係ないので説明を
省略する。
【0029】図4は、図3のうちの負荷電流演算部91
の動作波形を示す図である。26はインバータ入力電流
の波形、915はインバータ入力電流検出信号から共振
電流成分のみを取り出した信号の波形(BPF911出
力)、916はインバータ入力電流検出信号から共振電
流成分を差し引いた信号の波形(減算器912出力)で
あり、この減算器出力916の波形が負荷電流相当波形
である。
【0030】図5は、請求項3の発明にかかる実施例を
示す回路ブロック図であり、図1と同様にトランスを漏
れインダクタンスと抵抗分に置き換えた等価回路であ
る。なお、請求項3の発明は、請求項1または2の発明
の構成において、特に負荷電流の制御をインバータの1
パルスPWM(パルス幅変調)制御で行っている電力変
換装置に対応して、サンプルホールドの構成を付加した
ものである。ここでは、請求項1の発明の構成にサンプ
ルホールドの構成を付加したものについて、その実施例
を説明する。
【0031】図5において、914はサンプルホールド
回路、919はサンプルホールド回路出力、95はイン
バータ素子オン/オフ信号発生部であり、その他の構成
要素は図1と同じであり同じ符号を付してある。制御装
置9内には、その他の電流検出機能等も含まれている
が、請求項3の発明に関係ないので説明を省略する。イ
ンバータ2の出力電流を検出するDCCT8より出力さ
れるインバータ出力電流検出信号から共振電流成分を取
り出すのがBPF911であり、減算器912でもとの
インバータ出力電流検出信号からこのBPF出力915
を差し引いて、減算器出力916を整流器913で整流
する。ここまでは請求項1の発明にかかる実施例の構成
と同じである。
【0032】一方、インバータ素子オン/オフ信号発生
部95内で、950はトリガ信号、951は発振器、9
52はトリガ信号発生器、953は三角波発生器、95
6は比較器、957は分配器、958は三角波信号、9
60は制御信号、211はインバータU相オン/オフ信
号、212はインバータX相オン/オフ信号、213は
インバータV相オン/オフ信号、214はインバータY
相オン/オフ信号である。インバータ素子オン/オフ信
号は、三角波信号958と制御信号960との大小を比
較器956で比較し、この比較器956の出力を分配器
957で振り分け、インバータU相オン/オフ信号21
1、インバータX相オン/オフ信号212、インバータ
V相オン/オフ信号213、インバータY相オン/オフ
信号214を得る。
【0033】発振器951は三角波発生器953とトリ
ガ信号発生器952とへクロック信号を供給しており、
トリガ信号発生器952から出力されるトリガ信号95
0は、三角波発生器953の出力のピークに同期してい
る。以上の説明以外にも、インバータ素子のオン/オフ
信号の発生方法があるが、インバータ素子オン期間の中
央でトリガ信号950が出力されればよい。このトリガ
信号950によって、整流器出力917をサンプルホー
ルド回路914でサンプリングしたサンプルホールド回
路出力919を、負荷電流検出信号とする。
【0034】図6は、図5のうちの負荷電流演算部9
1、オン/オフ信号発生部95の動作波形を示す図であ
る。図6は、インバータがパルス幅変調動作でパルス幅
を絞ったときの動作である。211はインバータU相オ
ン/オフ信号、212はインバータX相オン/オフ信
号、213はインバータV相オン/オフ信号、214は
インバータY相オン/オフ信号である。それぞれ、Hレ
ベルで素子オン、Lレベルで素子オフである。信号21
1と214は等しく、信号212と213も等しい。
【0035】信号211〜214のインバータ素子オン
/オフ信号のタイミングは、三角波発生器953から出
力される三角波信号958と制御信号960の大小関係
から決まる。制御信号960は、制御装置9内の別の機
能から出力され、電圧値を増減することでインバータ素
子のオン期間を決定し、電流を制御している。この実施
例では、制御信号960が0近くになるとインバータ素
子のオン期間が長くなり、制御信号960が三角波信号
958のピーク値近くになるとインバータ素子のオン期
間が短くなる。
【0036】また、三角波信号958に同期して、三角
波信号958のピークのタイミングでトリガ信号950
が発生される。このタイミングは、インバータ素子オン
期間の中央のタイミングとなり、制御信号960が増減
しても必ずインバータ素子のオン期間に位置する。一
方、25はインバータ出力電流の波形、915はインバ
ータ出力電流検出信号から共振電流成分のみを取り出し
た信号の波形(BPF911出力)、916はインバー
タ出力電流検出信号から共振電流成分を差し引いた信号
の波形(減算器912出力)、917はこの減算器出力
916を整流した波形である。整流器出力917は断続
しているので、これをインバータ素子オン期間の中央の
タイミングで発生するトリガ信号950によって、サン
プルホールド回路914にてサンプリングする。サンプ
ルホールド回路914の出力919が負荷電流相当の波
形になる。
【0037】図7は、請求項4の発明にかかる実施例を
示す回路ブロック図であり、図5と同様にトランスを漏
れインダクタンスと抵抗分に置き換えた等価回路であ
る。なお、請求項4の発明は、請求項1または2の発明
の構成において、特に負荷電流の制御をインバータの1
パルスPWM(パルス幅変調)制御で行っている電力変
換装置に対応して、サンプルホールドの構成を付加した
ものである。ここでは、請求項1の発明の構成にサンプ
ルホールドの構成を付加したものについて、その実施例
を説明する。
【0038】図7において、954はトリガ信号発生
器、955は鋸歯状波発生器、959は鋸歯状波信号で
あり、その他の構成要素は図5と同じであり同じ符号を
付してある。制御装置9には、その他の電流検出機能等
も含まれているが、請求項4の発明に関係ないので説明
を省略する。インバータ2の出力電流を検出するDCC
T8より出力されるインバータ出力電流検出信号から共
振電流成分を取り出すのがBPF911であり、減算器
912でもとのインバータ出力電流検出信号からBPF
出力915を差し引いて、減算器出力916を整流器9
13で整流する。ここまでは請求項1の発明にかかる実
施例の構成と同じである。
【0039】一方、インバータ素子をオン/オフする信
号は、鋸歯状波信号959と制御信号960との大小を
比較器956で比較し、この比較器956の出力を分配
器957で振り分け、インバータU相オン/オフ信号2
11、インバータX相オン/オフ信号212、インバー
タV相オン/オフ信号213、インバータY相オン/オ
フ信号214を得る。発振器951は、鋸歯状波発生器
955とトリガ信号発生器954とへクロック信号を供
給しており、トリガ信号発生器954から出力されるト
リガ信号950は鋸歯状波発生器955の出力のピーク
直前に同期している。以上の説明以外にも、インバータ
素子のオン/オフ信号の発生方法があるが、インバータ
素子のオン期間のオフ直前でトリガ信号950が出力さ
れればよい。このトリガ信号950によって、整流器出
力917をサンプルホールド回路914でサンプリング
したサンプルホールド回路出力919を、負荷電流検出
信号とする。
【0040】図8は、図7のうちの負荷電流演算部9
1、オン/オフ信号発生部95の動作波形を示す図であ
る。図8は、インバータがパルス幅変調動作でパルス幅
を絞ったときの動作である。211はインバータU相オ
ン/オフ信号、212はインバータX相オン/オフ信
号、213はインバータV相オン/オフ信号、214は
インバータY相オン/オフ信号である。それぞれ、Hレ
ベルで素子オン、Lレベルで素子オフである。信号21
1と214は等しく、信号212と213も等しい。
【0041】信号211〜214のインバータ素子オン
/オフ信号のタイミングは、鋸歯状波発生器955から
出力される鋸歯状波信号959と制御信号960の大小
関係から決まる。制御信号960は、制御装置9内の別
の機能から出力され、電圧値を増減することでインバー
タ素子のオン期間を決定し、電流を制御している。この
実施例では、制御信号960が0近くになるとインバー
タ素子のオン期間が長くなり、制御信号960が鋸歯状
波信号959のピーク値近くになるとインバータ素子の
オン期間が短くなる。
【0042】また、鋸歯状波信号959に同期して、鋸
歯状波信号959のピーク直前のタイミングでトリガ信
号950が発生される。このタイミングは、インバータ
素子オン期間のオフ直前のタイミングとなり、制御信号
960が増減しても必ずインバータ素子のオン期間に位
置する。一方、25はインバータ出力電流の波形、91
5はインバータ出力電流検出信号から共振電流成分のみ
を取り出した信号の波形(BPF911出力)、916
はインバータ出力電流検出信号から共振電流成分を差し
引いた信号の波形(減算器912出力)、917はこの
減算器出力916を整流した波形である。整流器出力9
17は断続しているので、これをインバータ素子オン期
間のオフ直前のタイミングで発生するトリガ信号950
によって、サンプルホールド回路914にてサンプリン
グする。ここで整流器出力917の波形は、共振電流成
分が除去しきれなかった場合を想定している。しかしな
がら、共振電流は一般的に回路抵抗分で減衰するため、
インバータ素子がオンした直後は大きく、次第に減少す
るので、インバータ素子のオフ直前では小さくなる。従
って、この請求項4の発明にかかる実施例の構成では、
インバータ素子オン期間のオフ直前のタイミングでサン
プリングするため、共振電流成分が除去しきれなかった
場合でも影響は小さく、サンプルホールド回路914の
出力919が負荷電流相当の波形になる。
【0043】
【発明の効果】前述のように、請求項1または2の発明
によれば、電流検出器をインバータ出力側またはインバ
ータ入力側のいずれか1ヶ所のみに設けるだけで、イン
バータ過電流保護、トランス偏磁抑制制御および負荷電
流制御の3つの目的の全てに適合した電流検出が可能な
安価な電流検出方法を提供することができる。また、電
流検出点がインバータから遠くならないので耐ノイズ性
能の低下をまねくことがなく、電流検出に大きな時定数
のフィルタを追加する必要がないので制御が遅くなるこ
ともない。
【0044】また、請求項3または4の発明によれば、
上記の請求項1または2の発明による効果に加えて、負
荷電流の制御をインバータの1パルスPWM(パルス幅
変調)制御で行っている電力変換装置においても、電流
検出器をインバータ出力側またはインバータ入力側のい
ずれか1ヶ所のみに設けるだけで、インバータ過電流保
護、トランス偏磁抑制制御および負荷電流制御の3つの
目的の全てに適合した電流検出が可能な安価な電流検出
方法を提供することができる。
【0045】また、請求項4の発明によれば、負荷電流
の制御をインバータの1パルスPWM(パルス幅変調)
制御で行っている電力変換装置において、トランスの漏
れインダクタンス、直流側の静電容量による共振電流周
波数にばらつき、およびバンドパスフィルタの構成部品
の製作誤差や温度特性による中心周波数のばらつきによ
り、共振電流の周波数とバンドパスフィルタの中心周波
数とがずれることにより共振電流成分を除去しきれなか
った場合でもその影響を小さく抑えることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明にかかる実施例を示す回路ブロ
ック図
【図2】図1の動作波形を示す図
【図3】請求項2の発明にかかる実施例を示す回路ブロ
ック図
【図4】図3の動作波形を示す図
【図5】請求項3の発明にかかる実施例を示す回路ブロ
ック図
【図6】図5の動作波形を示す図
【図7】請求項4の発明にかかる実施例を示す回路ブロ
ック図
【図8】図7の動作波形を示す図
【図9】インバータとトランスと整流器とで構成される
電力変換装置の回路ブロック図
【図10】図9の等価回路ブロック図
【図11】図10の動作波形を示す図
【図12】図10でインバータを1パルスPWM(パル
ス幅変調)制御した場合の動作波形を示す図
【図13】図10でDCCTをインバータ出力の交流回
路に設ける方法を示す図
【図14】図10でDCCTをインバータ入力の直流回
路に設ける方法を示す図
【図15】図10でDCCTを負荷に設ける方法を示す
【図16】バンドパスフィルタのゲイン、位相特性を示
す図
【符号の説明】
1…直流電源、2…インバータ、3…トランス、4…整
流器、5…リアクトル、6…負荷、7…コンデンサ、8
…DCCT、9…制御装置、25…インバータ出力電
流、26…インバータ入力電流、31…トランス漏れイ
ンダクタンス、32…トランス抵抗分、211…U相オ
ン/オフ信号、212…X相オン/オフ信号、213…
V相オン/オフ信号、214…Y相オン/オフ信号、9
1…負荷電流演算部、92…トランス偏磁抑制制御検出
部、93…過電流検出部、95…オン/オフ信号発生
部、911…バンドパスフィルタ、912…減算器、9
13…整流器、914…サンプルホールド回路、915
…バンドパスフィルタ出力、916…減算器出力、91
7…整流器出力、919…サンプルホールド回路出力、
921…ローパスフィルタ、931…フィルタ、950
…トリガ信号、951…発振器、952,954…トリ
ガ信号発生器、953…三角波発生器、955…鋸歯状
波発生器、956…比較器、957…分配器、958…
三角波信号、959…鋸歯状波信号、960…制御信
号。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インバータと、該インバータの交流出力を
    絶縁あるいは電圧変換するトランスと、該トランスの出
    力を直流に変換する整流器とからなる電力変換装置にお
    ける電流検出方法において、前記インバータの出力電流
    を検出する電流検出器と、この電流検出器より出力され
    るインバータ出力電流検出信号から前記トランスの漏れ
    インダクタンスと出力直流回路の静電容量との間での共
    振電流に対応する共振電流成分を取り出す回路とを具備
    し、前記インバータ出力電流検出信号から前記共振電流
    成分を差し引くことにより共振電流成分を除いたインバ
    ータ出力電流検出信号を得ることを特徴とした電力変換
    装置における電流検出方法。
  2. 【請求項2】インバータと、該インバータの交流出力を
    絶縁あるいは電圧変換するトランスと、該トランスの出
    力を直流に変換する整流器とからなる電力変換装置にお
    ける電流検出方法において、前記インバータの入力電流
    を検出する電流検出器と、この電流検出器より出力され
    るインバータ入力電流検出信号から前記トランスの漏れ
    インダクタンスと出力直流回路の静電容量との間での共
    振電流に対応する共振電流成分を取り出す回路とを具備
    し、前記インバータ入力電流検出信号から前記共振電流
    成分を差し引くことにより共振電流成分を除いたインバ
    ータ入力電流検出信号を得ることを特徴とした電力変換
    装置における電流検出方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2の電流検出方法におい
    て、前記共振電流成分を除いたインバータ出力電流検出
    信号またはインバータ入力電流検出信号を、前記インバ
    ータの出力の交流半周期ごとに、前記インバータの構成
    素子のオン期間の中央でサンプルホールドすることを特
    徴とした電力変換装置における電流検出方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2の電流検出方法におい
    て、前記共振電流成分を除いたインバータ出力電流検出
    信号またはインバータ入力電流検出信号を、前記インバ
    ータの出力の交流半周期ごとに、前記インバータの構成
    素子のオン期間のオフ直前でサンプルホールドすること
    を特徴とした電力変換装置における電流検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006333569A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Fuji Electric Systems Co Ltd 直流−直流変換装置の偏磁検出器
WO2009051170A1 (ja) * 2007-10-19 2009-04-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. スイッチング電源装置
CN106885933A (zh) * 2017-04-01 2017-06-23 中国空间技术研究院 一种适用于Superbuck变换器的电流采样电路

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