JP2000054218A - ヘルメット - Google Patents
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- A42—HEADWEAR
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- A42B3/00—Helmets; Helmet covers ; Other protective head coverings
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- Helmets And Other Head Coverings (AREA)
Abstract
心地のヘルメットを提供する。 【解決手段】 帽体1の両側部の頬パッド3の帽体装着
面から突出するクッション部材32の突出部33の傾斜
面34に伸縮性が少なく、且つ、装着者を傷付けること
がない軟質の平状部材4(板材、シート材)を接着し
て、その板材4で突出部33の伸縮を抑制することで該
突出部33に所定の剛性を確保して装着時における突出
部33の曲がり変形を抑制する。突出部33の曲がり変
形が抑制されたことにより、装着した際に突出部33が
装着者の頬部及び顎部にしっかりと当接する。
Description
自動車等各種移動車両又は移動機具に乗る際に頭部及び
顔面を保護するために被るヘルメットに関し、詳しくは
このヘルメットの帽体の内側に装備される頬部内装体
(頬パッド)の改良に関する。
たは帽体の内側に嵌合配置される発泡スチロールなどで
構成された衝撃吸収ライナーの内側に配設されるウレタ
ン材等でなるクッション部材の反発弾性力によって維持
されている。
から顎部を押さえる頬パッドのクッション部材がヘルメ
ットのフィッティングに大きく貢献しており、該ヘルメ
ットを装着した際に頬部及び顎部に当接してつぶれるク
ッション部材に反発弾性力による復元力が作用し、その
復元力がクッション部材を両頬部に密接させるようにな
っている。
ィッティング機能を向上させるために、実開昭58−4
5325号で開示されている構造のジェット型ヘルメッ
トが提案されている。このジェット型ヘルメットは、帽
体の両側部内側に装備された頬パッドを構成するクッシ
ョン部材を、前記帽体接合面積よりも頬部接触側面積を
広くして、帽体の両側部の縁端部から突出させたもので
あり、該クッション部材の突出部によって頬部から顎部
を保持する面積を広げてフィッティング機能の向上を行
い、よりしっかりとした装着感を得るようにしたもので
ある。
によって頬部から顎部を押さえる面積を広げてフィッテ
ィング機能の向上をしているものの、突出部には帽体の
支えがないのでヘルメット装着時に突出部が曲がり変形
をしてしまい、しっかりとした装着感が得られない。こ
れはフルフェース型ヘルメットにも言えることで、限ら
れた帽体接合面積よりも頬部接触面積を広くして、帽体
の接合部分から突出させた頬パッドはやはり剛性が足ら
ず、しっかりとした装着感が完全には得られていないの
が現状である。
れたものでその目的とするところは、フィッティング機
能を向上させた優れた被り心地のヘルメットを提供する
ことにある。
を達成するために下記の技術的手段を採用した。請求項
1の技術的手段は、両側部内側に装備される頬パッドに
より装着者の頬を押さえることで、ぐらつきなどを押さ
える構造のヘルメットにおいて、前記頬パッドのクッシ
ョン部材の前方、又は下方に、クッション部材における
帽体側の面を頬部側の面に向かって厚み方向に傾斜する
傾斜面とする突出部を連設することで、頬パッドの装着
者の顔に接触する面を帽体側で支持される面よりも大き
くすると共に、その傾斜面に伸縮性が少なく、且つ、装
着者を傷付けることがない軟質の平状部材を接着し、そ
れによってクッション部材の傾斜面付近の伸縮を抑制し
て、前記突出部にも所定の剛性を確保した。請求項2の
技術的手段は、両側部内側に装備される頬パッドにより
装着者の頬を押さえることで、ぐらつきなどを押さえる
構造のヘルメットにおいて、前記頬パッドのクッション
部材の前方、又は下方に、クッション部材における帽体
装着面側の面を頬部側の面に向かって厚み方向に傾斜す
る傾斜面とする突出部を連設することで、頬パッドの装
着者の顔に接触する面を帽体側で支持される面よりも大
きくすると共に、その傾斜面から頬パッドの帽体装着面
に至る部位に対応するように成型した装着者を傷付ける
ことがない軟質の成型板を接着し、それによってクッシ
ョン部材の傾斜面付近の伸縮を抑制して、前記突出部に
も所定の剛性を確保した。
くとも装着者を傷つけることがない程度の硬さを有した
薄状の素材を用いて所望形状に形成した板材、若しく
は、シート材等を意味する。
体の両側部の頬パッドの帽体装着面から突出するクッシ
ョン部材の傾斜面に、伸縮性が少なく、且つ、装着者を
傷付けることがない軟質の平状部材(板材、シート材)
を接着して、その平状部材でクッション部材の伸縮を抑
制することで突出部に所定の剛性を確保したから、装着
時における突出部の曲がり変形が抑制される。前記突出
部の曲がり変形が抑制されたことにより、ヘルメットを
装着した際に突出部が装着者の頬部及び顎部にしっかり
と当接する。
ション部材の帽体装着面から傾斜面に至る部位に対応す
るように成型された装着者を傷付けることがない軟質の
成型板を接着して、その成型板で突出部の伸縮を抑制す
ることで該突出部に所定の剛性を確保したから、突出部
の曲がり変形が抑制される。前記突出部の曲がり変形が
抑制されたことにより請求項1と同様に、ヘルメットを
装着した際に突出部が装着者の頬部及び顎部にしっかり
と当接する。この成型板は、クッション部材の帽体装着
面から傾斜面の形状に対応する形状であると共に、帽体
装着面に位置する部位は、クッション部材と帽体とで挟
持されているので、装着者の頬部及び顎部によって外側
へ広がろうとする突出部に内側へ縮まろうとする力(ば
ね力)が作用するから、突出部の頬部及び顎部に対する
接触力が増える。
ルメットは、頬パッドを支持する帽体側の装着面積に制
限があっても、それ以上の大きさの面積で装着者の顔を
保持でき、しかも伸縮性の少ない平状部材(板材、シー
ト材)や成型板を接着することで突出部に剛性を確保し
たので良好な被り心地を保った上に、がたつき等の不具
合のない非常に優れたフィッテング機能を有するヘルメ
ットである。しかも、平状部材や成型板は装着者を傷付
けることがない軟質の素材を用いてなると共に、突出部
の傾斜面、すなわち外側面に接着しているので、装着者
の頬部や顎部に対してそれらの影響は全くなく安全であ
る。更に、平状部材や成型板をクッション部材に接着す
るという極めて簡単な構造によって達成することができ
るから、低いコストで製作でき、従来製品とほぼ同様の
価格で提供できる。また、請求項2のヘルメットの成型
板は、クッション材の反発弾性力に加えて突出部に内側
へ縮まろうとするばね力が作用するので、突出部の頬部
及び顎部に対する接触力が増えるから、より高いフィッ
ティング機能を達成する点において非常に有効である。
したがって、本発明は、非常に優れた安定性及び装着性
を実現することで装着者に対して高い安全性を確保し、
さらには価格面においてもリーズナブルな実用性に富む
ヘルメットを提供することができる。
に基づいて説明すると、図1乃至図3は、本発明のヘル
メットであるジェット型ヘルメットの第1の実施の形態
を示している。
材で所定の形状に形成された帽体1の内側に、発泡スチ
ロール、若しくは、これと同等以上の衝撃吸収性能を有
する素材を用いて構成された衝撃吸収ライナー(図示せ
ず)と、その衝撃吸収ライナーの内側に配設されるウレ
タン材等でなる内装体2と、頬部及び顎部に対応する両
側部に配設された頬パッド3,3’とを具備した今日周
知の形態をなしている。尚、頬パッド3,3’は、左右
対称形であるので、以下の説明では左右いずれか一方の
みを説明する。
位に空間を確保した略U型状を呈しており、この形状を
なすベース部材31と、そのベース部材31の内側に積
層接着されたウレタン材等でなるクッション部材32と
でなる。クッション部材32は、装着者に対して何の違
和感や痛み等を感じさせない程度の柔軟性を有してお
り、前記ベース部材31接着側面積よりも頬部接触側面
積を広くして、図3に示すようにベース部材31の端部
と対応する部位から前端部及び下端部に至る面を傾斜面
34とする突出部33が形成されている。
確保する平状部材4が接着されている。尚、後述では、
平状部材4を板材として説明し、以下、板材に符号4を
付して説明する。板材4は、伸縮性が少なく、且つ、装
着者を傷付けることがない硬さを有する軟質の素材を用
いて、図2に示すように突出部33における傾斜面34
の面積とほぼ同面積を有し、該傾斜面34のほぼ全域に
貼り着け可能な形状に形成されている。このようにした
板材4を、前記傾斜面34の形状に沿わせて湾曲変形さ
せて接着することで、突出部33の伸縮を抑制し、該突
出部33に所定の剛性を確保してその曲がり変形を抑制
するようにしている。
トAは、板材4を接着したことによって前記突出部33
の曲がり変形が抑制されたから、装着した際に突出部3
3を頬部及び顎部にしっかりと当接させることができる
ようになっている。
基づいて説明する。尚、本実施の形態のジェット型ヘル
メットは、前述した第1の実施の形態における板材4に
代えて後述する成型板5としたものであるので、図示は
頬パッド部位のみとし、その構成が重複する部分につい
ては同符号を付すことによりその説明を省略する。
におけるベース部材31接着側面から傾斜面34の前端
部及び下端部近傍に亘って前述した成型板5が接着され
ている。
硬さを有する軟質の素材を用いて、クッション部材32
におけるベース部材31接着側面から傾斜面34の下端
部近傍に亘る面形状に対応する断面逆くの字状を呈する
と共に、クッション部材32におけるベース部材31接
着側面に位置する部位と対応し、且つ、傾斜面34の形
状に対応する形状に成型されている。このようにした成
型板5を、クッション部材32におけるベース部材31
接着側面に位置する部位と傾斜面34とに位置させて全
面接着し、その後成型板5を接着したクッション部材3
2とベース部材31とを積層接着して頬パッド3が構成
される。このようにして、突出部33の伸縮を抑制し、
該突出部33に所定の剛性を確保してその曲がり変形を
抑制するようにしている。
ルメットAにおいても、前記成型板5によって前記突出
部33の曲がり変形が抑制されたから、装着した際に突
出部33を頬部及び顎部にしっかりと当接させることが
できるようになっている。また、この成型板5を配設し
たことによれば、装着者の頬部及び顎部によって外側へ
広がろうとする突出部33に内側へ縮まろうとする力
(ばね力)が作用するから、突出部33の頬部及び顎部
に対する接触力が増える。
のヘルメットであるフルフェース型ヘルメットBを示し
ている。フルフェース型ヘルメットBは、繊維強化樹脂
材で所定の形状に形成された帽体6の内側に、発泡スチ
ロール、若しくは、これと同等以上の衝撃吸収性能を有
する素材を用いて構成された衝撃吸収ライナー(図示せ
ず)と、その衝撃吸収ライナーの内側に配設されるウレ
タン材等でなる内装体7と、頬部及び顎部に対応する両
側部に配設された頬パッド8,8’とを具備した今日周
知の形態をなしている。尚、頬パッド8,8’は、左右
対称形であるので、以下の説明では左右いずれか一方の
みを説明する。
Bにおける今日周知の形態をなし、合成樹脂材、若しく
は、衝撃吸収性能を有する発泡スチロール等の素材を用
いてなるベース部材81と、そのベース部材81の内側
に積層接着されたウレタン材等でなるクッション部材8
2とでなる。クッション部材82は、装着者に対して何
の違和感や痛み等を感じさせない程度の柔軟性を有して
おり、前記ベース部材81接着側面積よりも頬部接触側
面積を広くして図7に示すようにベース部材81の端部
と対応する部位から前端部及び下端部に至る面を傾斜面
84とする突出部83が形成されている。
確保する板材4’が接着されている。この板材4’は、
前述した第1の実施の形態と同様の素材を用いて、図7
に示すように突出部83における傾斜面84の面積とほ
ぼ同面積を有し、該傾斜面84のほぼ全域に貼り着け可
能な形状に形成されている。このようにした板材4’
を、前記傾斜面84の形状に沿わせて湾曲変形させて接
着することで、突出部83の伸縮を抑制し、該突出部8
3に所定の剛性を確保してその曲がり変形を抑制するよ
うにしている。
ース型ヘルメットBにおいても、板材4’を接着したこ
とによって前記突出部83の曲がり変形が抑制されたか
ら、前述した第2の実施の形態のジェット型ヘルメット
Aと同様の作用効果を奏する。
明する。尚、本実施の形態はフルフェース型ヘルメット
Bであり、基本的な形態は第3の実施の形態のものと同
様であるのでその説明及びヘルメットの全体図示を省略
し、頬パッド8のみを抜出して図示して説明する。
おけるベース部材81接着側面から傾斜面84の前端部
及び下端部近傍に亘って前述した第2の実施の形態と同
様に、装着者を傷つけることがない硬さを有する軟質の
素材を用いて、クッション部材82におけるベース部材
81接着側面に位置する部位と対応し、且つ、傾斜面8
4の形状に対応する形状に成型した成型板5’が接着さ
れており、この成型板5’により突出部33の伸縮を抑
制し、該突出部33に所定の剛性を確保してその曲がり
変形を抑制するようにしている。
フェース型ヘルメットBにおいても、成型板5’を接着
したことによって前記突出部83の曲がり変形が抑制さ
れたから、前述した第2の実施の形態のジェット型ヘル
メットAと同様の作用効果を奏する。
して接着固定される固定タイプのもので説明したが、固
定されるものに限らず、前記板材4,4’及び成型板
5,5’は、頬パッドを着脱可能に構成したものにも採
用可能なものである。また、本実施の形態では、平状部
材を板材として説明したが、この板材に限らるものでは
なく、伸縮性が少なく、且つ、装着者を傷付けることが
ない硬さを有する軟質の素材であればよいものであり、
例えばシート材(図示せず)が挙げられる。また、フル
フェース型ヘルメットにおける固定タイプの頬パッドの
他の形態としては、衝撃吸収性能を有する発泡スチロー
ル等の素材を用いてなり、帽体の左右いずれか一方の頬
部に対応する部位から顎ガード部位を経て、逆側の頬部
に対応する部位に至る形状に沿うように一体形成された
平面視略U型状の左右一体型ベース部材の左右頬部に対
応する両部位に、前記したものと同様の素材を用いてな
るクッション部材を接着固定して構成したものが挙げら
れる。(図示せず)
である。
視図である。
した断面図である。
を概略的に示した断面図である。
の側面図である。
における頬パッドの斜視図である。
ス型ヘルメット 1,6:帽体 3,3’:頬パッ
ド 4,4’:板材(平状部材) 5,5’:成型
板 8,8’:頬パッド 32,82:クッ
ション部材 33,83:突出部 34,84:傾
斜面
Claims (2)
- 【請求項1】 両側部内側に装備される頬パッドにより
装着者の頬を押さえることで、ぐらつきなどを押さえる
構造のヘルメットにおいて、前記頬パッドのクッション
部材の前方、又は下方に、クッション部材における帽体
側の面を頬部側の面に向かって厚み方向に傾斜する傾斜
面とする突出部を連設することで、頬パッドの装着者の
顔に接触する面を帽体側で支持される面よりも大きくす
ると共に、その傾斜面に伸縮性が少なく、且つ、装着者
を傷付けることがない軟質の平状部材を接着し、それに
よってクッション部材の傾斜面付近の伸縮を抑制して、
前記突出部にも所定の剛性を確保していることを特徴と
するヘルメット。 - 【請求項2】 両側部内側に装備される頬パッドにより
装着者の頬を押さえることで、ぐらつきなどを押さえる
構造のヘルメットにおいて、前記頬パッドのクッション
部材の前方、又は下方に、クッション部材における帽体
装着面側の面を頬部側の面に向かって厚み方向に傾斜す
る傾斜面とする突出部を連設することで、頬パッドの装
着者の顔に接触する面を帽体側で支持される面よりも大
きくすると共に、その傾斜面から頬パッドの帽体装着面
に至る部位に対応するように成型した装着者を傷付ける
ことがない軟質の成型板を接着し、それによってクッシ
ョン部材の傾斜面付近の伸縮を抑制して、前記突出部に
も所定の剛性を確保していることを特徴とするヘルメッ
ト。
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