JP2000053060A - 車両用操向ハンドル - Google Patents

車両用操向ハンドル

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JP2000053060A
JP2000053060A JP10231584A JP23158498A JP2000053060A JP 2000053060 A JP2000053060 A JP 2000053060A JP 10231584 A JP10231584 A JP 10231584A JP 23158498 A JP23158498 A JP 23158498A JP 2000053060 A JP2000053060 A JP 2000053060A
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steering
grip
cover
diameter
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JP10231584A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Inaoka
洋 稲岡
Takashi Inagaki
剛史 稲垣
Takashi Hori
隆 堀
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Honda Motor Co Ltd
Nippon Seiki Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Nippon Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二輪車用の操向ハンドルであって、メータ類
を覆うカバー部と左,右ハンドル部とを一体化して部品
点数の削減と、組付工数の低減を図り、大幅なコストダ
ウンを達成し、更にハンドル部自体の剛性強度も高めて
該ハンドル部に取付けられる操作レバー等の支持剛性も
向上させる。 【解決手段】 操向軸1に固着される操向ハンドルH
は、メータ類を覆うカバー部2と、運転者の握る左、右
ハンドル部3l,3rとを合成樹脂材により一体成形し
て構成され、各ハンドル部3l,3rは、ハンドルグリ
ップ部50と、そのハンドルグリップ部50の根元部分
に連なり且つ該グリップ部50よりも大径に形成される
大径取付軸部51とより構成され、その大径取付軸部5
1には、操作レバー52、操作スイッチ53、ミラー5
4及びスロットルグリップGrの少なくとも1つが取付
けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両、主として自
動二・三輪車の操向用ハンドルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来自動二輪用では、前輪を懸架する操
向軸の上部に、金属パイプよりなる棒状の操向ハンドル
が取り付けられ、この操向ハンドルの握り部を除く中央
部分を、その操向ハンドルとは別体に形成される前、後
カバーよりなるトップカバーにより覆い、それらのカバ
ー内の空間にメータ等の機器類を納めるようにするのが
一般的である(たとえば実用新案登録第2547379
号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記従来のも
のでは、操向ハンドルと、トップカバーとが別材料によ
り別体に構成されており、それらをネジ等の固着具によ
り固着するようにしているので、部品点数が多くなるば
かりでなく組立工数が増加し、その結果コスト高を招く
という問題がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、操向ハンドルは、操向軸の上方に配設される機器類
を覆うカバー部と、運転者の把持するハンドル部とを合
成樹脂材により一体成形して構成し、部品点数の削減、
組付工数の低減を図り、もって大幅なコストダウンを達
成できるようにし、更にハンドル部自体の剛性強度も高
めて該ハンドル部に取付けられる操作レバー等の取付強
度も向上させ得るようにした、新規な車両の操向用ハン
ドルを提供することを主な目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1の発明によれば、車体フレームに回動可能
に支持される操向軸の上端に取り付けられる車両用操向
ハンドルであって、前記操向軸の上方に配設される機器
類を覆うカバー部と、運転者の把持する左、右ハンドル
部とを、合成樹脂材により一体に成形し、前記左、右ハ
ンドル部は、ハンドルグリップ部と、そのハンドルグリ
ップ部の根元部分に連なり且つ該グリップ部よりも大径
に形成される大径取付軸部とより構成され、その大径取
付軸部には、操作レバー、操作スイッチ、ミラー及びス
ロットルグリップの少なくとも1つが取付けられる。か
かる特徴によれば、上記カバー部と左、右ハンドル部と
を合成樹脂材により一体成形したことで、それだけ部品
点数が削減されると共に組付工数が大幅に低減され、そ
の上、ハンドル部に対するメータ等の機器類の取付精度
が高められ、さらに操向ハンドルが軽量化されて操向操
作性がよくなる。また特に各ハンドル部の根元部分に、
その先のハンドルグリップ部よりも大径の大径取付軸部
を一体成形して、その大径取付軸部に操作レバー等を取
付可能としたことで、ハンドル部自体の剛性強度が高め
られる上、操作レバー等の取付強度も高められる。
【0006】また請求項2の発明によれば、請求項1の
発明の上記特徴に加えて、前記大径取付軸部およびハン
ドルグリップ部にはそれぞれ中空部が形成される。この
特徴によれば、左,右ハンドル部の各部において成形時
に樹脂を極力一様に且つ迅速に固まらせることができる
ため、成形性が良好であり、しかも中空部の存在により
ハンドル部の軽量化が図られる。
【0007】更に請求項3の発明によれば、請求項1又
は2の発明の上記特徴に加えて、前記ハンドルグリップ
部は、円筒状スロットルグリップが回動可能に嵌合し得
るように円形断面に形成されると共に、その縦中心線上
で分割可能な成形型により成形され、この特徴によれ
ば、ハンドルグリップ部に型抜きのためのテーパを特別
に付ける必要はなくなり、即ち該グリップ部をその全体
に亘り等径に成形できるため、該グリップ部にスロット
ルグリップを安定よく嵌合支持させることが可能とな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】この実施例は、本発明操向ハンドルを、ス
クータ型の自動二輪車に実施した場合の実施例であり、
以下の説明において、「前後」、「左右」および「上
下」は、自動二輪車の進行方向を基準にしていう。
【0010】図1は本発明車両用操向ハンドルを備えた
スクータ型自動二輪車の側面図、図2は、図1の2線矢
視に沿う、自動二輪車の上部の前面図、図3は、図2の
3線矢視に沿う、自動二輪車の上部の一部破断側面図、
図4は、図2の4−4線に沿う自動二輪車の上部の縦断
側面図、図5は、図4の5−5線に沿う拡大横断面図、
図6は、右ハンドル部の拡大縦断面図(図4及び図7の
6−6線断面図)、図7は図6の7−7線断面図、図8
は操向ハンドル部の分解斜視図である。
【0011】図1において、スクータ型自動二輪車V
は、通常のように車体フレームFの前端のヘッドパイプ
に、前輪Wfを懸架したフロントホークすなわち操向軸
1が操向可能に支持され、また車体フレームFの後部に
は、後輪Wrを懸架したパワーユニットUpが上下に揺
動可能に支持される。車体フレームFは、ボデイBによ
り被覆され、そのボデイBの後部上に乗員の座乗するシ
ートSが載設される。
【0012】次に図2〜8を参照してこの自動二輪車の
操向部の構造について説明すると、操向軸1の上端に
は、本発明の操向ハンドルHが固着、支持される。この
操向ハンドルHは、ポリカーボネート、補強材により補
強したABS樹脂、ポリプロピレン等の硬質の合成樹脂
材をもって、射出成形等の成形手段により一体に形成さ
れており、中央部のカバー部2と、その左右両端より左
右方向に一体に延出される左、右ハンドル部3l,3r
とより構成されている。
【0013】前記カバー部2は、自動二輪車のトップカ
バー組立体Aのリヤカバーを構成しており、図3,4お
よび6に明瞭に示すように、運転者と対面する胴部分2
1 と、その胴部分21 の左右両側より左右に略水平に延
びる左、右張出部22 ,23とより、前後方向からみて
T字状に形成されていて、運転者と対面する上下方向に
延びる主壁Wmより上、下壁Wu,Wdおよび左、右壁
Wl,Wrが前方に向けて延びていて、その内部には前
方に開放する凹部Dを有して全体として器状に形成され
ている。
【0014】そして前記凹部Dには、胴部分21 および
左、右張出部22 ,23 の全域にわたり複数条の縦リブ
4…および横リブ5…が格子状に一体に形成されてお
り、操向ハンドルHの剛性、強度が確保されていると共
に経年変形を生じないようになっている。また前記胴部
分21 の凹部Dの上部には、メータ収納部6が形成さ
れ、このメータ収納部6に、速度メータ、燃料メータ等
のメータ機器7が収容され、このメータ機器7は、胴部
分21 の上壁Wuに、そこに設けた取付部8,8を介し
て一体に取り付けられる。メータ機器7に接続されるケ
ーブル71 は、ボデイB内を通って図示しないスピード
メータギヤに接続される。
【0015】前記カバー部2の胴部分21 は、上から下
に向かってその横幅が漸次狭くなっており、その底壁W
dには、下向きに取付ボス10が一体に形成されてお
り、図5に示すように、この取付ボス10に、操向軸1
の上端が嵌合され、この取付ボス10と操向軸1とは連
結ボルト11により一体に固着される。
【0016】また前記左、右張出部22 ,23 の端壁か
らは、運転者の把持する、棒状の前記左、右ハンドル部
3l,3rが外側方に向かって一体に突設されている。
【0017】図6に明瞭に示すように、前記トップカバ
ー組立体Aのリヤカバーを構成する、前記カバー部2の
前面には、後述するフロントカバー15を着脱可能に取
り付けるための複数の取付部12,12および13が一
体に設けられている。
【0018】トップカバー組立体Aのフロントカバー1
5は、ポリカーボネート、ABS樹脂、ホリプロピレン
等の硬質の合成樹脂材をもって射出成形等の成形手段に
より一体に成形されている。そしてフロントカバー15
の後面には、リヤカバーを構成する前記カバー部2の前
記取付部12,12,13に対応して複数の取付孔17
17,18が形成されており、リヤカバーとなるカバー
部2と、フロントカバー15とは、複数のタップネジ等
の固着具19…により着脱可能に結合されようになって
いる。尚、フロントカバー15は、リヤカバーに較べて
要求強度が低くてもよいので、比較的強度の低い合成樹
脂であるABS樹脂等により構成すること可能であり、
これによりその軽量化を図ることができる。
【0019】図4に示すように、フロントカバー15の
内部にはヘッドライト組立体22が着脱可能に取り付け
られる。このヘッドライト組立体22は、ヘッドライト
23を支持したハウジング24の開口前面にレンズ25
を取り付けて構成されており、前記レンズ25は、フロ
ントカバー15の前面に開口した開口部151 に臨んで
いる。尚、前記ヘッドライト組立体22およびそのヘッ
ドライト組立体22の、フロントカバー15への取付手
段は従来公知であるので、その詳細な説明を省略する。
【0020】図6,7に示すように前記右ハンドル部3
rは、その主要部をなすハンドルグリップ部50と、そ
のハンドルグリップ部50の根元部分に段差部sを介し
て連なり該グリップ部50よりも大径に形成される大径
取付軸部51とより段付き軸状に形成される。前記ハン
ドルグリップ部50は、その全体に亘り等径の断面円形
の軸状に形成され、その外周には、円筒状のスロットル
グリップGrが回動可能に嵌合される。また前記大径取
付軸部51は、カバー部2(右張出部23 )の外端面よ
り一体に隆起形成されており、この大径取付軸部51の
外周には、操作レバー52、操作スイッチ53、ミラー
54及びスロットルグリップGrの少なくとも1つ(図
示例では全部)を取付可能な円筒状の取付ハウジング5
6が固着され、この取付ハウジング56の外端部には、
ハンドルグリップ部50の基部を全周に亘り取り囲む内
向きフランジ部56fが一体に形成される。
【0021】また前記大径取付軸部51にはその内端面
に開口する中空部51sが、また前記ハンドルグリップ
部50にはその外端面に開口する中空部50sがそれぞ
れ操向ハンドルHの成形時に同時成形される。これら中
空部51s,50sの特設によれば、左,右ハンドル部
3l,3rの各部において成形時に樹脂を極力一様に且
つ迅速に固まらせることができるため成形性が良好であ
り、しかも各ハンドル部3l,3rの軽量化が図られ
る。
【0022】また前記取付ハウジング56は、各々半円
筒状に形成されて相互の開口部が互いに突き合わされる
第1及び第2ハウジング半体56a,56bより二つ割
りに構成され、その各ハウジング半体56a,56b
は、アルミニウム等の金属材又は合成樹脂材より一体成
形される。また第1及び第2ハウジング半体56a,5
6bは、その一方の半体56bを貫通して他方の半体5
6aに螺合される一対の取付ボルトBにより着脱可能に
結合一体化される。そして第1及び第2ハウジング半体
56a,56bの内方寄りの合わせ面には、前記大径取
付軸部51に対応した横断面半円弧状の凹部56a1
56b1 がそれぞれ形成されており、その両凹部56a
1 ,56b1 間に前記大径取付軸部51の外周が嵌合保
持される。そして前記取付ボルトBを締め込むことによ
り、両凹部56a1 ,56b1 間、即ち第1及び第2ハ
ウジング半体56a,56bの合わせ面間に大径取付軸
部51を挟持固着することができる。
【0023】上側の第1ハウジング半体56aの上部に
は、ミラー54の基端軸部が螺合固定されるミラー取付
ボス58が、フロントカバー15に形成したミラー挿通
孔15aに対応して一体に突設され、この挿通孔15a
を通してミラー54がフロントカバー15外に起立す
る。またその第1ハウジング半体56aの後面には、操
作スイッチとしてのホーンスイッチ又はライトスイッチ
53が設けられ、更に下側の第2ハウジング半体56b
の前面にはレバー取付ボス59が一体に突設され、この
レバー取付ボス59には、操作レバーとしてのブレーキ
操作レバー52が枢軸60を介して回動操作可能に支持
され、この操作レバー52の基端には車輪ブレーキ(図
示せず)に連なるブレーキワイヤ61が連結される。
【0024】また前記スロットルグリップGrは、ハン
ドルグリップ部50の外周に回動可能に直接嵌合される
円筒状心金62と、この心金62の外周を同心状且つ一
体的に覆う合成樹脂又はゴムよりなるカバー筒63とよ
り構成され、そのカバー筒63の外周面がグリップ面と
なる。前記心金62の内端には外向きフランジ部62f
が一体に形成されており、このフランジ部62fにスロ
ットルワイヤ65の一端が連結される。このスロットル
ワイヤ65の他端側は、取付ハウジング56に形成した
開口を通してハンドル外に引き出され、図示しないエン
ジンのスロットル弁に連動連結される。
【0025】前記取付ハウジング56の外端部の内周面
には環状取付溝64が形成され、この取付溝64には、
前記スロットルグリップGrの心金62内端の外向きフ
ランジ部62fが相対回動可能に且つ軸方向相対移動不
能に受容され、これによりスロットルグリップGrの取
付ハウジング56からの抜け止めがなされる。
【0026】前記左,右ハンドル部3l,3rにおいて
ハンドルグリップ部50はその全体に亘り等径の円形断
面に成形されるが、その成形に際しては、該グリップ部
50の縦中心線L上で上下或いは前後に二分割可能な成
形型(図示せず)により成形される。これにより、ハン
ドルグリップ部50の外周面には、該グリップ部50に
対し成形型を軸方向に型抜きする場合に必要なテーパを
特別に付ける必要はなくなって、該グリップ部50をそ
の全体に亘り等径に成形できるため、円筒状のスロット
ルグリップGrを該グリップ部50に安定よく嵌合支持
させることが可能となる。
【0027】以上、右ハンドル部3rの構造を説明した
が、左ハンドル部3lの構造も右ハンドル部3rと同様
であるので、具体的な説明は省略する。但し、左ハンド
ル部3lにおいては、ハンドルグリップ部50に対し回
動可能なスロットルグリップGrに代えて、ハンドルグ
リップ部50に嵌合固着されるグリップGlが設けられ
る。
【0028】ところで前記操向ハンドルHは、トップカ
バー組立体Aのリヤカバーを構成するカバー部2と、運
転者の把持する左、右ハンドル部3l,3rとを合成樹
脂材により一体成形して構成されるので、従来のものす
なわち金属製のハンドルと合成樹脂製のトップカバーと
を別体に形成してそれらを固着具で一体に結合するよう
にしたものに較べて部品点数を削減できると共に操向部
周りの組立工数を低減することができて大幅なコストダ
ウンを達成することができ、またハンドル部3l,3r
に対するメータ等の機器類の取付精度を高めることがで
き、さらにカバー部2とハンドル部3l,3rとを合成
樹脂材により一体化した操向ハンドルHは大幅に軽量化
されて、車両の操向操作性の向上にも寄与することがで
きる。
【0029】また特に各ハンドル部3l,3rの根元部
分には、その先のハンドルグリップ部50よりも大径の
大径取付軸部51が一体成形されていて、その大径取付
軸部51に操作レバー52,操作スイッチ53,ミラー
54,スロットルグリップGr等を取付可能な取付ハウ
ジング56が固着されるため、該大径取付軸部51の特
設によりハンドル部3l,3r自体の剛性強度が高めら
れ、その上、操作レバー52,ミラー54,スロットル
グリップGr等の支持強度も向上する。
【0030】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。たとえば前記実
施例では、本発明操向ハンドルを、スクータ型自動二輪
車に実施した場合を説明したが、これを他の型式の自動
二・三輪車等の車両にも実施することができることは勿
論であり、ハンドル部と一体に形成されるカバー部は、
リヤカバーの外、トップカバー組立体の全部、あるいは
フロントカバー等他の一部であってもよく、さらに前記
実施例ではトップカバー組立体は、フロントカバーとリ
ヤカバーとより構成されるが、これを3つ以上のカバー
体により構成してもよい。
【0031】また前記実施例では、左,右ハンドル部3
l,3rの大径取付軸部51及びハンドルグリップ部5
0にそれぞれ中空部51s,50sを設けたものを示し
たが、本発明では、その少なくとも一方の中空部を省略
してもよい。更に前記実施例では、取付ハウジング56
にミラー取付ボス58を一体成形し、またレバー取付ボ
ス59を後付けで固着したものを示したが、取付ハウジ
ング56に対しミラー取付ボス58を後付けで固着し、
レバー取付ボス59を一体成形するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
機器類を覆うカバー部と、左、右ハンドル部とを合成樹
脂材により一体成形したので、それだけ部品点数が削減
されると共に組付工数が低減されてコストダウンに寄与
することができ、またハンドル部に対するメータ等の機
器類の取付精度を高めることができ、さらにハンドル部
とカバー部とよりなる操向ハンドルの軽量化が可能にな
り、操向操作性の向上にも寄与することができる。
【0033】また特に各ハンドル部の根元部分に、その
先のハンドルグリップ部よりも大径の大径取付軸部を一
体成形して、その大径取付軸部に操作レバー等を取付可
能としたので、各ハンドル部は、それが合成樹脂製であ
っても十分な剛性強度が確保され、更に該ハンドル部の
操作レバー等に対する取付強度も十分に確保されて操作
レバー等を大径取付軸部において常に的確に支持させる
ことができる。
【0034】また請求項2の発明によれば、上記大径取
付軸部およびハンドルグリップ部にはそれぞれ中空部が
形成されるので、左,右ハンドル部の各部において成形
時に樹脂を極力一様に且つ迅速に固化させることができ
るため、ハンドル部の成形性が良好であり、しかも上記
中空部の存在によりハンドル部自体の軽量化が図られ、
そのハンドル操作性が向上する。
【0035】更に請求項3の発明によれば、上記ハンド
ルグリップ部は、円筒状スロットルグリップが回動可能
に嵌合し得るように円形断面に形成されると共に、その
縦中心線上で分割可能な成形型により成形されるので、
そのハンドルグリップ部に型抜きのためのテーパを特別
に付ける必要はなくなり、即ち該グリップ部をその全体
に亘り等径に成形できることから、該グリップ部にスロ
ットルグリップを安定よく嵌合支持させることが可能と
なってスロットル操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明操向ハンドルを備えたスクータ型自動二
輪車の側面図
【図2】図1の2線矢視に沿う、自動二輪車の上部の前
面図
【図3】図2の3線矢視に沿う、自動二輪車の上部の一
部破断側面図
【図4】図4は、図2の4−4線に沿う自動二輪車の上
部の縦断側面図
【図5】図4の5−5線に沿う拡大横断面図
【図6】右ハンドル部の縦断面図(図4及び図7の6−
6線断面図)
【図7】図6の7−7線断面図
【図8】操向ハンドルの分解斜視図
【符号の説明】
1・・・・・・・・操向軸 2・・・・・・・・カバー部(リヤカバー) 3l・・・・・・・左ハンドル部 3r・・・・・・・右ハンドル部 50・・・・・・・ハンドルグリップ部 51・・・・・・・大径取付軸部 50s,51s・・中空部 56・・・・・・・取付ハウジング A・・・・・・・・トップカバー組立体 F・・・・・・・・車体フレーム G・・・・・・・・スロットルグリップ L・・・・・・・・縦中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 剛史 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 堀 隆 新潟県長岡市東蔵王2丁目2番34号 日本 精機株式会社内 Fターム(参考) 3D013 CE02 CF02 CF09 CF11 CF14 CF15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレーム(F)に回動可能に支持さ
    れる操向軸(1)の上端に取り付けられる、車両用操向
    ハンドルであって、 前記操向軸(1)の上方に配設される機器類を覆うカバ
    ー部(2)と、運転者の把持する左、右ハンドル部(3
    l,3r)とを合成樹脂材により一体成形し、前記左、
    右ハンドル部(3l,3r)は、ハンドルグリップ部
    (50)と、そのハンドルグリップ部(50)の根元部
    分に連なり且つ該グリップ部(50)よりも大径に形成
    される大径取付軸部(51)とより構成され、その大径
    取付軸部(51)には、操作レバー(52)、操作スイ
    ッチ(53)、ミラー(54)及びスロットルグリップ
    (Gr)の少なくとも1つが取付けられることを特徴と
    する、車両用操向ハンドル。
  2. 【請求項2】 前記大径取付軸部(51)およびハンド
    ルグリップ部(50)にはそれぞれ中空部(51s,5
    0s)が形成されることを特徴とする、請求項1に記載
    の車両用操向ハンドル。
  3. 【請求項3】 前記ハンドルグリップ部(50)は、円
    筒状スロットルグリップ(Gr)が回動可能に嵌合し得
    るように円形断面に形成されると共に、その縦中心線
    (L)上で分割可能な成形型により成形されることを特
    徴とする、請求項1又は2に記載の車両用操向ハンド
    ル。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2639147A1 (en) 2012-03-15 2013-09-18 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Saddle riding type vehicle
JP2016060370A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 本田技研工業株式会社 ハンドルカバー構造

Cited By (4)

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