JP4430211B2 - 自動二、三輪車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バーハンドルを支持するハンドル支持部材が、車体フレームの前端のヘッドパイプで回動可能に支承され、バーハンドルの中央部がハンドルカバーで覆われる自動二輪車もしくは自動三輪車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、たとえば特開平6−144324号公報で開示されるように、車体フレームのヘッドパイプで回動可能に支承されたハンドル支持部材にバーハンドルが固定的に取付けられ、バーハンドルの中央部を覆うハンドルカバーが、該ハンドルカバーの防振性のためにクッション材を介してバーハンドルに取付けられるのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のようにバーハンドルおよびカバーハンドル間にクッション材を介在させるようにすると、ハンドルカバーは、比較的多くの箇所でバーハンドルに支持されるので、クッション材が多数必要となり、部品点数が多くなる。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、防振性を確保しつつ、少ない部品点数でハンドルカバーをバーハンドルに支持し得るようにした自動二、三輪車を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車体フレームの前端のヘッドパイプで回動可能に支承されるステアリング軸の上端部に、バーハンドルを支持するハンドル支持部材が取付けられ、前記バーハンドルの中央部がハンドルカバーで覆われる自動二、三輪車において、前記バーハンドルが、マウントラバーを介してハンドル支持部材に浮動支持され、そのマウントラバーよりも下方の位置と上方の位置でそれぞれ前記ハンドルカバーが前記バーハンドルに固定されることを特徴とする。尚、後述する実施例において、ハンドルカバー38の下部が、ハンドル支持部材48の下方に配置されるカバー支持ステー63を介してバーハンドル18に支持される構造と、ハンドルカバー38の上部がウインドスクリーン41及び支持アーム71を介してバーハンドル18に支持される構造とが、本発明において「マウントラバーよりも下方の位置と上方の位置でそれぞれ前記ハンドルカバーが前記バーハンドルに固定される」構成に対応する。
【0006】
このような請求項1の発明の構成によれば、バーハンドルが車体フレームに浮動支持されるので、該バーハンドルに固定されるハンドルカバーの防振性を確保することが可能である。しかもマウントラバーはハンドル支持部材およびバーハンドル間に介在すればよいので、ハンドルカバーをバーハンドルに固定する箇所が比較的多くても必要とするマウントラバーの個数は少なくてすみ、部品点数を低減することができる。
【0007】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ハンドルカバーに、ウインドスクリーンが固定されることを特徴とし、かかる構成によれば、ウインドスクリーンの防振性を確保しつつ、ウインドスクリーンをバーハンドルに取付けるための専用部品を不要として部品点数をより一層低減するこができる。
【0008】
さらに請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記ハンドルカバーに設けられた開口部に上面を臨ませたメータユニットが、ハンドルカバーの内方側から該ハンドルカバーに弾発係合されることを特徴とし、かかる構成によれば、メータユニットをハンドルカバーに組み付けるためのねじ部材等の部品を不要とし、部品点数を低減しつつ、メータユニットのハンドルカバーへの組付を容易とすることができる。
【0009】
さらに請求項4記載の発明は、上記請求項1〜3の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記バーハンドルの前側に、前記ハンドルカバーに支持した前照灯が配置され、そのバーハンドルの下側に前記マウントラバーが配置されることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、添付図面に示す本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0011】
図1〜図7は本発明の一実施例を示すものであり、図1は自動二輪車の側面図、図2は図1の2矢視拡大図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の4−4線拡大断面図、図5は図4の5−5線断面図、図6は図4の6−6線断面図、図7は図3の7−7線断面図である。
【0012】
先ず図1において、自動二輪車の車体フレーム15が前端に備えるヘッドパイプ16には、前輪WFを軸支するフロントフォーク17が操向可能に枢支される。該フロントフォーク17の上端にはバーハンドル18が連結され、前輪WFの上方を覆うフロントフェンダ19がフロントフォーク17に支持される。また車体フレーム15の中間部には後輪WRを軸支するリヤフォーク20が枢支され、車体フレーム15の後部およびリヤフォーク20間にリヤクッション21が設けられる。
【0013】
車体フレーム15の中間部には、水冷式のエンジンEおよび変速機Mから成るパワーユニットPが支持されており、前記変速機Mの出力はチェーン22を介して後輪WRに伝達される。
【0014】
またエンジンEのエンジン本体33および車体フレーム15に支持されるラジエータ24が前記エンジンEの上方に配置されるとともに、車体フレーム15で支持されるエアクリーナ23がエンジンEの上方に配置され、変速機Mの上方に配置される燃料タンク25と、電装部品を収納可能として該燃料タンク25の上方に配置される収納ボックス26とが、車体フレーム15に支持される。
【0015】
エンジンEからの排気ガスを導く排気管27は、パワーユニットPおよび後輪WR間に配置される排気マフラー28に接続される。
【0016】
前記車体フレーム15の前部、エンジンE、エアクリーナ23およびラジエータ24は、車体フレーム15に取付けられる合成樹脂製のレッグシールド29で覆われる。また車体フレーム15の後部、燃料タンク25および収納ボックス26は、車体フレーム15に取付けられる合成樹脂製のリヤカバー30で覆われており、該リヤカバー30に後輪WRの後部上方を覆うリヤフェンダ31が連設される。リヤカバー30上には、収納ボックス26の上端開口部を開閉可能としてシート32が設けられており、該シート32にドライバが座乗可能である。
【0017】
図2および図3を併せて参照して、左右両端にグリップ34,35を備えるとともに、それらのグリップ34,35を握った手で操作可能なレバー36,37が左右両端部に設けられるバーハンドル18の中央部は、前記グリップ34,35およびレバー36,37を両側から突出させるようにしてハンドルカバー38で覆われる。このハンドルカバー38は、バーハンドル18を前方側から覆う合成樹脂製の前部カバー39と、バーハンドル18を後方側から覆う合成樹脂製の後部カバー40とが相互に締結されて成るものである。
【0018】
一方、車体フレーム15が前端に備えるヘッドパイプ16の上方には、該ヘッドパイプ16で回動可能に支承されるハンドル支持部材48が配置されており、バーハンドル18は、該ハンドル支持部材48に浮動支持される。
【0019】
図4および図5を併せて参照して、ハンドル支持部材48は、自動二輪車の幅方向に間隔をあけた2箇所に取付孔49,49を有してアルミニウム合金により形成される。またヘッドパイプ16には、下端部にフロントフォーク17が連結されるステアリング軸50が回動可能に支持されており、ヘッドパイプ16から上方に突出したステアリング軸50の上端が、前記両取付け孔49,49間の中央部でハンドル支持部材48に挿入され、ステアリング軸50と直交して該ステアリング軸50およびハンドル支持部材48を貫通するボルト51にナット52を螺合して締付けることにより、ハンドル支持部材48がステアリング軸50に固定されることになり、該ハンドル支持部材48はヘッドパイプ16で回動可能に支承されることになる。
【0020】
両取付け孔49,49は、上下に延びる軸線を有してハンドル支持部材48に設けられており、それらの取付け孔49,49の軸方向中間部内面には、半径方向内方に張出す鍔部49a…が一体に形成される。
【0021】
前記鍔部49aの上方および下方で各取付け孔49にはマウントユニット53,53がそれぞれ挿入される。このマウントユニット53は、円筒状に形成されるマウントラバー54の内面に円筒状の金属製内筒55が焼付け固着されるとともに前記マウントラバー54の外面に円筒状の金属製外筒56が焼付け固着されて成るものであり、内筒55の両端が外筒56の両端よりも軸方向外方に位置するように内筒55および外筒56の軸方向長さが設定される。
【0022】
これらのマウントユニット53,53…は、外筒56の一端が鍔部49aに当接するまで取付け孔49,49にそれぞれ挿入され、取付け孔49への挿入時に内筒55,55の外端がハンドル支持部材48の上下にそれぞれ突出する。
【0023】
各取付け孔49,49内に一対ずつ挿入されたマウントユニット53,53…の内筒55,55…内にはマウント軸57,57がそれぞれ挿通され、各マウント軸57,57の上端部は、一対のマウントユニット53,53のうち上方のマウントユニット53が備える内筒55の上端に当接し得るようにして鋳造成形される下部ホルダ58…にインサート結合される。
【0024】
前記下部ホルダ58の上面には半円状の嵌合凹部60が形成されており、バーハンドル18の下半部が該嵌合凹部60に嵌合される。該嵌合凹部60に嵌合されたバーハンドル18の上半部は、上部ホルダ59の下面に形成された半円状の嵌合凹部61に嵌合され、バーハンドル18の両側でボルト62,62により下部ホルダ58および上部ホルダ59が相互に締結されることにより、バーハンドル18がマウント軸57,57に固定的に連結される。
【0025】
一方、マウント軸57の下部には、下方に臨む環状の段部57aが設けられており、カバー支持ステー63を前記段部57aとの間に挟むようにしてマウント軸57の下端部にナット64が螺合され、前記カバー支持ステー63は、一対のマウントユニット53,53のうち下方のマウントユニット53が備える内筒55の下端に当接される。これにより、バーハンドル18は、各マウントユニット53,53…のマウントラバー54,54…を介してハンドル支持部材48の2箇所に浮動支持されることになる。
【0026】
図6を併せて参照して、バーハンドル18のハンドル支持部材48への2箇所の浮動支持部でマウント軸57,57に固定されたカバー支持ステー63,63は、後部カバー40に設けられた取付けボス65,65と、該後部カバー40と共同してハンドルカバー38を構成する前部カバー39に設けられた取付けボス66,66との間に挟まれており、それらの取付けボス65,65;66,66に対応する部分で各カバー支持ステー63,63には挿通孔67…がそれぞれ設けられる。而して後部カバー40側から取付けボス65,65および各カバー支持ステー63,63の挿通孔67…に挿通されたねじ部材68…が、前部カバー39の取付けボス66,66にねじ込まれることにより、ハンドルカバー38が、カバー支持ステー63,63すなわちバーハンドル18に固定されることになる。
【0027】
ハンドルカバー38における後部カバー40の上部には、メータユニット77が取付けられており、このメータユニット77の前方に、透光性を有するウインドスクリーン41が配置され、該ウインドスクリーン41は、前記前部カバー39および後部カバー40間に下端部を挟まれるようにしてハンドルカバー38に支持される。
【0028】
ハンドルカバー38における前部カバー39の前面中央部には開口部42が設けられており、この開口部42に配置される前照灯43が、上下方向での照射方向を調節可能として前部カバー39に支持される。また前照灯43の左右両側で前部カバー39には、左右一対のウインカ44,44が配設される。
【0029】
バーハンドル18には、シート32上のドライバが後方を視認するために左右一対のバックミラー装置70,70が取付けられる。このバックミラー装置70は、下端部がバーハンドル18に取付けられて上方に延びる支持アーム71と、該支持アーム71の上端に設けられた取付板71aにウインドスクリーン41を該取付板71aとの間に挟んで締結されるブラケット72と、該ブラケット72に一端が首振り可能に支承されるステー73と、該ステー73の他端に首振り可能に支承されるミラーホルダ74と、該ミラーホルダ74に保持されるミラー(図示せず)とを備える。
【0030】
このようなバックミラー装置70では、ステー73に外部からの荷重が作用したときには、該ステー73が首振り作動するようにして衝撃を和らげることができ、ステー73の強度を無闇に増大することを不要として、ステー73の小型、軽量化を図ることができる。
【0031】
上記バックミラー装置70,70によりハンドルカバー38の上部は、ウインドスクリーン41および一対の支持アーム71…を介してバーハンドル18に支持されることになり、この構造が、本発明において「マウントラバーよりも上方の位置でハンドルカバーがバーハンドルに固定される」構成に対応する。またハンドルカバー38の下部は、上述のようにハンドル支持部材48の下方に配置されるカバー支持ステー63,63を介してバーハンドル18に支持されており、この構造が、本発明において「マウントラバーよりも下方の位置でハンドルカバーがバーハンドルに固定される」構成に対応する。かくして、ハンドルカバー38は上下左右に離間した4箇所でバーハンドル18に強固に支持されることになる。
【0032】
図7を併せて参照して、ハンドルカバー38における後部カバー40の上部には開口部75が設けられており、電気式のスピードメータ76等を含むメータユニット77のケース78が、シート32に座乗したドライバが視認することを可能とすべく、メータユニット77の上面を前記開口部75に臨ませるようにして、後部カバー40に取付けられる。
【0033】
メータユニット77のケース78は、上部ケース半体79と、該上部ケース半体79内に一部を嵌合せしめた下部ケース半体80とから成るものであり、上部ケース半体79の下端部は、下方に臨む段部81をケース78の全周にわたって形成する。
【0034】
上部ケース半体79の後部側面中央部には自動二輪車の幅方向に間隔をあけて一対の支持板部82,82が一体に突設されており、それらの支持板部82,82間にわたっては係合軸83が設けられる。一方、ハンドルカバー38の後部カバー40において、前記両支持板部82,82に対応する部分には、前記係合軸83の長手方向に沿って間隔をあけて配列される複数の係合板部84,84…が、それらの係合板部84,84…の配列方向に沿う両端の係合板部84,84の外面が両支持板部82,82の内面に接触して、各係合板部84,84…および両支持板部82,82の相対位置を規制するようにして一体に設けられる。しかも各係合板部84,84…には、前記両支持板部82,82間の係合軸83を前方側から挿入して支持するためのスリット85,85…が、前端側を開放してそれぞれ設けられており、各スリット85,85…に係合軸83を挿入した状態でメータユニット77は、係合軸83を支点として上下に揺動可能である。
【0035】
また開口部75の前縁側で後部カバー40には、前記メータユニット77におけるケース78を開口部75の前縁部に当接させたときに、前記ケース78がその外周に備える段部81に弾発的に係合する一対の係合爪86,86が一体に設けられ、これらの係合爪86,86は、前記支持板部82,82および係合軸83によるケース78の後部の後部カバー49への支持部と、前記両係合爪86,86によるケース78の前部の後部カバー49への支持部とが、二等辺三角形の頂点位置にほぼ位置するようにして、後部カバー40に一体に設けられる。
【0036】
このような構造によれば、両支持板部82,82の位置を配列方向両端の係合板部84,84で規制しつつ係合軸83を各係合板部84,84…のスリット85,85…に挿通せしめることで、メータユニット77におけるケース78の後部が、上下に揺動することを可能として後部カバー40に支承される。そこでケース78の前部を開口部75の前縁部に当接させるように回動すると、係合爪86,86が段部81に弾発係合してケース78が後部カバー40に取付けられることになる。すなわちメータユニット77のケース78が、メータユニット77の上面を開口部75に臨ませるようにして後部カバー40の内方側から該後部カバー40に弾発係合される。
【0037】
なお、ケース78の後部が1箇所で後部カバー40に回動可能に支承され、ケース78の前部が2箇所で後部カバー40に弾発係合される構成に代えて、ケース78の後部が2箇所で後部カバー40に回動可能に支承され、ケース78の前部が1箇所で後部カバー40に弾発係合される構成とすることも可能である。
【0038】
前記ハンドル支持部材48と、ヘッドパイプ16との間にはハンドルロック装置89が設けられる。該ハンドルロック装置89は、アルミニウム合金から成る前記ハンドル支持部材48に固着された略L字形の係合ステー90と、該係合ステー90に係脱可能に係合するロックピン92を備えるとともにキー操作に応じたロックピン92の軸方向作動を可能として車体フレーム15のヘッドパイプ16に固定されるロック機構91とで構成される。
【0039】
係合ステー90は、ハンドル支持部材48を形成するアルミニウム合金よりも靭性に優れた金属材料たとえば鉄系材料から成るものであり、たとえば一対のねじ部材95,95によりハンドル支持部材48に締結され、ロックピン92を係脱可能に係合し得る係合孔93が該係合ステー90に設けられる。
【0040】
ロック機構91は、ヘッドパイプ16に固着された支持板96に支持されてレッグシールド29内に配置されるものであり、バーハンドル18を或る角度だけ転舵した状態での係合ステー90の係合孔93に、ロックピン92を下方から係脱し得るようにして前記支持板96に支持される。
【0041】
しかも前記係合ステー90は、バーハンドル18を覆って該バーハンドル18とともに動くハンドルカバー38と、車体フレーム15の前部を覆うレッグシールド29との間に生じる間隙94に臨む部分ではハンドル支持部材48を覆うべく、ハンドルカバー38およびレッグシールド29間にわたって延在する形状を有してハンドル支持部材38に固着される。
【0042】
次にこの実施例の作用について説明すると、車体フレーム15の前端のヘッドパイプ16で回動可能に支承されるハンドル支持部材48の2箇所に、マウントラバー54,54…を介してバーハンドル18が浮動支持され、バーハンドル18の中央部を覆うハンドルカバー38がバーハンドル18に固定されるので、バーハンドル18に固定されるハンドルカバー38の防振性を確保することが可能である。しかもマウントラバー54,54はハンドル支持部材48およびバーハンドル18間に介在すればよいので、ハンドルカバー38をバーハンドル18に固定する箇所が比較的多くても、必要とするマウントラバー54の個数は少なくてすみ、部品点数を低減することができる。
【0043】
またハンドルカバー38に、ウインドスクリーン41が固定されるので、ウインドスクリーン41の防振性を確保しつつ、ウインドスクリーン41をバーハンドル18に取付けるための専用部品を不要として部品点数をより一層低減するこができる。
【0044】
さらにハンドルカバー38に設けられた開口部75に上面を臨ませたメータユニット77が、ハンドルカバー38の内方側から該ハンドルカバー38に弾発係合されるので、メータユニット77をハンドルカバー38に組み付けるためのねじ部材等の部品を不要とし、部品点数を低減しつつ、メータユニット77のハンドルカバー38への組付を容易とすることができる。
【0045】
しかもハンドル支持部材48と、車体フレーム15のヘッドパイプ16との間に設けられるハンドルロック装置89のうち、ハンドル支持部材48側との係合を可能としたロックピン92を備えるロック機構91がキー操作に応じたロックピン92の係脱作動を可能として車体フレーム15のヘッドパイプ16にに設けられ、軽量化を図るためにアルミニウム合金により形成したハンドル支持部材48には、アルミニウム合金よりも靭性に優れた金属材料から成るとともにロックピン92を係脱可能に係合し得る係合孔93を備える係合ステー90が固着されている。
【0046】
したがってハンドル支持部材48の軽量化を達成しつつ、ロックピン92を係合せしめている部分への大きな荷重の作用にも充分に耐えて、ハンドルロック状態を維持することが可能となる。
【0047】
また係合ステー90は、バーハンドル18を覆って該バーハンドル18とともに動くハンドルカバー38と、車体フレーム15の前部を覆うレッグシールド29との間に生じる間隙94に臨む部分では、ハンドル支持部材48を覆うようにしてハンドル支持部材48に固着されているので、前記間隙94からアルミニム合金製のハンドル支持部材48に外部から直接力を及ぼすことを不能とし、ハンドルロック状態を解除するような前記間隙94からの不正操作を防止して、防盗性を向上することができる。
【0048】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0049】
たとえば本発明は、上記実施例の自動二輪車だけでなく、自動三輪車にも適用可能である。
【0050】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、バーハンドルをマウントラバーを介してハンドル支持部材に浮動支持したので、バーハンドルが車体フレームに浮動支持されるようにして、バーハンドルに固定のハンドルカバーの防振性を確保することが可能であり、またハンドルカバーをバーハンドルに固定する箇所が比較的多くても必要とするマウントラバーの個数は少なくてすみ、部品点数を低減することができる。
【0051】
また請求項2記載の発明によれば、ウインドスクリーンの防振性を確保しつつ、ウインドスクリーンをバーハンドルに取付けるための専用部品を不要として部品点数をより一層低減するこができる。
【0052】
さらに請求項3記載の発明によれば、メータユニットをハンドルカバーに組み付けるためのねじ部材等の部品を不要とし、部品点数を低減しつつ、メータユニットのハンドルカバーへの組付を容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動二輪車の側面図である。
【図2】 図1の2矢視拡大図である。
【図3】 図2の3−3線断面図である。
【図4】 図3の4−4線拡大断面図である。
【図5】 図4の5−5線断面図である。
【図6】 図4の6−6線断面図である。
【図7】 図3の7−7線断面図である。
【符号の説明】
15・・・車体フレーム
16・・・ヘッドパイプ
18・・・バーハンドル
38・・・ハンドルカバー
41・・・ウインドスクリーン
43・・・前照灯
48・・・ハンドル支持部材
50・・・ステアリング軸
54・・・マウントラバー
63・・・カバー支持ステー
71・・・支持アーム
75・・・開口部
77・・・メータユニット
Claims (4)
- 車体フレーム(15)の前端のヘッドパイプ(16)で回動可能に支承されるステアリング軸(50)の上端部に、バーハンドル(18)を支持するハンドル支持部材(48)が取付けられ、前記バーハンドル(18)の中央部がハンドルカバー(38)で覆われる自動二、三輪車において、
前記バーハンドル(18)が、マウントラバー(54)を介してハンドル支持部材(48)に浮動支持され、そのマウントラバー(54)よりも下方の位置と上方の位置でそれぞれ前記ハンドルカバー(38)が前記バーハンドル(18)に固定されることを特徴とする自動二、三輪車。 - 前記ハンドルカバー(38)に、ウインドスクリーン(41)が固定されることを特徴とする請求項1記載の自動二、三輪車。
- 前記ハンドルカバー(38)に設けられた開口部(75)に上面を臨ませたメータユニット(77)が、ハンドルカバー(38)の内方側から該ハンドルカバー(38)に弾発係合されることを特徴とする請求項1または2記載の自動二、三輪車。
- 前記バーハンドル(18)の前側に、前記ハンドルカバー(38)に支持した前照灯(43)が配置され、そのバーハンドル(18)の下側に前記マウントラバー(54)が配置されることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の自動二、三輪車。
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