JP2000052850A - 自動車用ハンガーレール装置 - Google Patents

自動車用ハンガーレール装置

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JP2000052850A
JP2000052850A JP10233519A JP23351998A JP2000052850A JP 2000052850 A JP2000052850 A JP 2000052850A JP 10233519 A JP10233519 A JP 10233519A JP 23351998 A JP23351998 A JP 23351998A JP 2000052850 A JP2000052850 A JP 2000052850A
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Isao Matsue
勲 松江
Hiroshi Murakami
寛 村上
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Nissan Shatai Co Ltd
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Nissan Shatai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の機能を有し、かついかなる状態下にお
いても有用である自動車用ハンガーレール装置を提供す
る。 【解決手段】 ハンガーレール装置1を構成するレール
本体15に、レール本体15の上方側を覆うとともに、
ラゲッジルーム9を開閉するトノボード8を支持する支
持スカート部18を設ける。レール本体15にスライド
自在なフック27を利用しているときにはハンガーとし
て機能し、フック27の利用の如何によらずトノボード
8を支持する棚として機能する。また、支持スカート部
18によって、レール本体15に高い捻れ剛性が確保さ
れ、ハンガーとして機能が向上する。レール本体15の
溝16にゴミ等が入りにくく、ハンガーとしての機能が
安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワゴン車等の車室
内後部に設けられ、フックがスライド可能に支持された
自動車用ハンガーレール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のハンガーレール装置とし
ては、特開平10−151063号公報に記載されてい
るように、断面C字型のレール本体に、レール本体が形
成する溝にスライド自在に内嵌されたランナーを介して
フックが取り付けられる一方、前記ランナーに、前記溝
内での位置固定及びその解除を行うためのロック機構が
設けられたものが知られている(図示省略)。そして、
かかるハンガーレール装置においては、前記フックに、
例えば手荷物等を掛け下げたり、荷崩れ防止用のネット
ロープを引っ掛けたりすることができ、しかもその場合
には、フックを車体前後方向の任意の位置へ移動させ得
るとともに、そこでの位置固定が可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のハンガーレール装置においては、フックを用いて
他の物品を支持する単一の機能しか有しておらず、しか
もフックが使用されていないときには、それが無用の存
在となっていた。
【0004】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、複数の機能を有し、かついかなる状態
下においても有用である自動車用ハンガーレール装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1の発明にあっては、車室内後部の側壁に設け
られ車体前後方向に延びる溝を形成する断面C字型のレ
ール本体に、前記溝に内嵌されたランナーを介してフッ
クがスライド可能に支持された自動車用ハンガーレール
装置において、前記レール本体に、前記溝の上方側の開
口縁に連設され、かつ車室内に突出して前記レール本体
の上方側を覆うとともに、ラゲッジルームを開閉するト
ノボードを支持する支持スカート部を設けたものとし
た。
【0006】かかる構成においては、フックに手荷物等
が引っ掛けられているときハンガーとして機能するだけ
でなく、支持スカート部が存在することによって、フッ
クの利用の如何によらずトノボードを支持する棚として
機能する。また、支持スカート部によってレール本体に
高い捻れ剛性を確保できる。さらに、トノボードがラゲ
ッジルームを閉鎖している状態では、上部から溝にゴミ
等の異物が入ることがないことから、溝に入ったゴミ等
によってフックの移動が阻害されるといった事態の発生
頻度が低下する。
【0007】また、請求項2の発明にあっては、前記支
持スカート部の上面に、前記トノボードを係止する係止
手段を突設したものとした。
【0008】かかる構成においては、トノボードを係止
した状態においても、トノボードに緩衝することなくフ
ックを任意の位置へ移動させることができる。
【0009】また、請求項3の発明にあっては、前記レ
ール本体に、前記溝の下方側の開口縁に連設され前記レ
ール本体の下方側を覆う補強スカート部を設けたものと
した。
【0010】かかる構成においては、補強スカート部に
よってレール本体に、より高い捻れ剛性を確保できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
にしたがって説明する。図1は、本発明に係る自動車用
ハンガーレール装置1を備えたバン型車両2の車室内を
示す図であって、車室内には、ファーストシート3及び
セカンドシート4が配置された乗客スペース5と、セカ
ンドシート4の後方に位置するラゲッジスペース6とが
確保されている。ラゲッジスペース6には、左右の側壁
7に対をなしてハンガーレール装置1が車体前後方向に
延在するようにそれぞれ設けられており、双方のハンガ
ーレール装置1によって折り畳み式のトノボード8が支
持されている。トノボード8の下面側にラゲッジルーム
9が区画形成されており、トノボード8を折り畳み状態
と、展開状態とすることによりラゲッジルーム9が開閉
されるようになっている。
【0012】また、図2に示すように、車室内の側壁7
は車体パネル10を覆う室内トリム11によって形成さ
れている。側壁7には、内側に向かい膨出するとともに
前記トノボード8の側辺が当接する膨出部7aが、室内
トリム11によって形成されている。一方、トノボード
8の所定箇所には、車幅方向の両側辺に位置して後述す
るストライカ14に係合するロック片12を有するロッ
ク装置13が設けられている。
【0013】一方、ハンガーレール装置1は、前述した
側壁7の膨出部7aの下方側に接して取り付けられてい
る。ハンガーレール装置1は、主として長尺状のレール
本体15と、レール本体15に装着された係止具25と
から構成されている。レール本体15は、図3に示すよ
うに一様の断面形状を有する押出し成形されたアルミ材
であって、車室内に向かい開口した溝16を形成する断
面略C字状の固定部17と、溝16の上縁側で固定部1
7に連続しレール本体15の上方を覆うとともに前記ト
ノボード8が載置された支持スカート部18と、溝16
の下縁側で固定部17に連続する補強スカート部19と
を有している。
【0014】支持スカート部18と補強スカート部19
は、各々が溝16の開口縁からそれぞれ側壁7側に向か
って外側に折り返されるよう形成されている。これによ
りレール本体15には、溝16の上方に断面略矩形状の
第1の中空部20が、また溝16の下方に断面略三角形
状の第2の中空部21がそれぞれ溝16に隣接して形成
されている。支持スカート部18の上面は平坦であっ
て、その所定箇所には本発明の係止手段である、前述し
たストライカ14が突設されている。そして、ハンガー
レール装置1は、レール本体15の固定部17を貫通す
るとともに、車体パネル10のウェルドナット22に螺
合するボルト23によって、側壁7に固定されている。
【0015】また、前記係止具25は、レール本体15
の前記溝16に摺動自在に内嵌されたランナー26に、
鉤型のフック27及びフック固定ノブ28が回動自在に
連結されたものであって、レール本体15に沿って任意
の位置への移動が可能となっている。フック固定ノブ2
8は、図示省略した他のロック構成部品と共同してラン
ナー26をレール本体15に固定するものであって、係
止具25は、フック固定ノブ28が図2に示した状態か
ら下方に回動されることにより、レール本体15に対す
る位置固定を解除されるよう構成されている。
【0016】以上の構成からなるハンガーレール装置1
においては、前記フック27に手荷物を掛けたり、荷崩
れ防止用のネットロープを掛けたりすることにより、従
来のものと同様に他の物品を支持するハンガーとして機
能する。しかも、図示したように、支持スカート部18
によってトノボード8を支持することにより、フック2
7の利用の如何によらずトノボード8を支持するための
棚として機能する。すなわち、複数の機能を有している
とともに、いかなる状態下においても有用である。よっ
て、従来のものに比べて使用価値が大きい。
【0017】また、レール本体15には、支持スカート
部18と補強スカート部19とによって、極めて高い捻
れ剛性が確保されており、フック27に重量物を掛け下
げたり、フック27に引っ掛けるロープ等を強く引張さ
せることができる。従って、従来のものに比べるとハン
ガーとしての機能も向上されている。なお、本実施の形
態においては、レール本体15に補強スカート部19が
設けられているものを示したが、補強スカート部19が
設けられていない場合であっても、その程度に違いがあ
るものの前記効果を得ることは可能である。
【0018】さらに、ハンガーレール装置1において
は、トノボード8がラゲッジルーム9を閉鎖している状
態では、上部から溝16にゴミ等の異物が入ることがな
く、溝16に入ったゴミ等によってフックの移動が阻害
されるといった事態の発生頻度が低下する。よって、前
述したハンガーとしての機能が安定する。
【0019】また、本実施の形態においては、支持スカ
ート部18の上面に突設したストライカ14によりトノ
ボード8を係止するため、トノボード8を係止した状態
においても、トノボード8に緩衝することなくフック2
7を任意の位置へ移動させることができる。つまり、ハ
ンガーとしての機能を低下させることなく、トノボード
8を係止することができる。
【0020】なお、本実施の形態においては、支持スカ
ート部18と補強スカート部19とによってレール本体
15に形成された第1の中空部20及び第2の中空部2
1が、側壁7側に一部開口するものを示したが、それら
は側壁7側に開口しない構造であっても構わない。ま
た、係止具25のフック27が鉤型であるものを示した
が、必要に応じてフック27の形状をリンク状等の他の
形状としてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明にあ
っては、フックの利用によりハンガーとして機能するだ
けでなく、フックの利用の如何によらずトノボードを支
持する棚として機能するようにした。よって、複数の機
能を有し、かついかなる状態下においても有用であり、
使用価値が大きな自動車用ハンガーレール装置の提供が
可能となる。
【0022】また、支持スカート部によってレール本体
に高い捻れ剛性を確保できることから、フックに重量物
を掛け下げたり、フックに引っ掛けるロープ等を強く引
張させることができるため、ハンガーとしての機能を向
上させることができる。
【0023】さらに、溝に入ったゴミ等によってフック
の移動が阻害されるといった事態の発生頻度が低下する
ようにしたことから、ハンガーとしての機能を安定させ
ることもできる。
【0024】これに加え、請求項2の発明にあっては、
トノボードを係止した状態においても、トノボードに緩
衝することなくフックを任意の位置へ移動させることが
できるようにした。よって、ハンガーとしての機能を低
下させることなく、トノボードを係止する機能を確保す
ることができる。
【0025】また、請求項3の発明にあっては、補強ス
カート部によってレール本体に、より高い捻れ剛性を確
保できることから、ハンガーとしての機能をより一層向
上させることができる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すバン型車両の透視
側面図である。
【図2】ハンガーレール装置を示す図1のA−A断面図
である。
【図3】レール本体を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 ハンガーレール装置 7 側壁 8 トノボード 9 ラゲッジルーム 14 ストライカ 15 レール本体 16 溝 18 支持スカート部 19 補強スカート部 26 ランナー 27 フック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内後部の側壁に設けられ車体前後方
    向に延びる溝を形成する断面C字型のレール本体に、前
    記溝に内嵌されたランナーを介してフックがスライド可
    能に支持された自動車用ハンガーレール装置において、 前記レール本体に、前記溝の上方側の開口縁に連設さ
    れ、かつ車室内に突出して前記レール本体の上方側を覆
    うとともに、ラゲッジルームを開閉するトノボードを支
    持する支持スカート部を設けたことを特徴とする自動車
    用ハンガーレール装置。
  2. 【請求項2】 前記支持スカート部の上面に、前記トノ
    ボードを係止する係止手段を突設したことを特徴とする
    請求項1記載の自動車用ハンガーレール装置。
  3. 【請求項3】 前記レール本体に、前記溝の下方側の開
    口縁に連設され前記レール本体の下方側を覆う補強スカ
    ート部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    自動車用ハンガーレール装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004161236A (ja) * 2002-03-29 2004-06-10 Nissan Technical Center North America Inc 変形領域を有するタイダウンシステム
CN100439153C (zh) * 2004-06-17 2008-12-03 三菱自动车工业株式会社 货厢外钩装配结构及其装配方法和采用该装配结构的车辆

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004161236A (ja) * 2002-03-29 2004-06-10 Nissan Technical Center North America Inc 変形領域を有するタイダウンシステム
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