JP2004161236A - 変形領域を有するタイダウンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーが自分の車両を特定のニーズに応じていつでも容易に変更、調整、カスタマイズ、適応でき、かつ機能、構造、見た目の観点から、最適な方法で車両の残りの部分と調和する、順応性の高い貨物用荷台タイダウンシステムを提供する。
【解決手段】タイダウン軌道部材141,142、143、144、145、146、147および148は、軌道部材の外観部輪郭が車体の隣接部分の輪郭からあまり突出しないように、車両の車体と一体化されて装備する。また、軌道部材には、衝突時に車体の変形を制御するために備えられた所定の領域が設けられる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の分野に関し、より詳細には、順応性の高い車両用のタイダウンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ピックアップトラックおよび/またはスポーツユーティリティトラック(SUT)の爆発的な人気により、新たな車体構造が急速に広まっている。提供されているトラック車には、スタンダードキャブ、キングキャブ、クルーキャブ、SPORT TRACS等がある。同様に、トラック車の内装も、より多くの快適さ、より多くの乗員定員数等のニーズを満たすものとなっている。ピックアップトラックの一部分で同様の発展を遂げるべきものが、貨物用荷台である。
【0003】
皮肉にも、本来実用車といわれるものの最も実用的な要素が、実際には特に実用的なものとはいえない。現在のところ、標準フルサイズの運搬用荷台は、内部壁の周辺に沿って、または荷台レールに沿って散在した幾つかのタイダウンポイントを持つ大きな空箱に過ぎない。トラック車の荷台は、その有用性および容易性を改善する可能性を大いに持ち合わせているのである。
【0004】
トラック車には、主に作業用に使用されるものと、主にレクリエーション用に使用されるものがあるが、多くのトラック車は、これらの両方の活動範囲をサポートする二つの機能を持ちあわせている。現行の荷台設計の欠点の最たるものの一つは、エンドユーザーが求める多様な用途にすぐに対応できないことである。貨物用荷台は、多様な活動範囲にわたる非常に様々な要求をサポートし、それに適応できなければならない。
【0005】
一般的に、荷台の使用方法は、最大積載量以内でのアイテムの運搬、固定、分離という3つのカテゴリーに大別される。これらの各作業は、トラック車のユーザーのほとんどが、ある程度頻繁に行う必要があるものだが、アイテムの運搬に関して荷台に求められる要求は、荷台の中または周囲へのアイテムの固定または分離に求められる要求とは著しく異なる。
【0006】
庭ごみ、合板、レクリエーション用具、およびその他のアイテムを運搬する上で、荷台の内部体積が最大限であり、積み上げ積み下ろしを行ない易い荷載面が保たれていることが理想的な状態である。ダートバイク、全地形型車両(ATV)、エアタンク、家具、およびその他のアイテムなど個々の対象物を荷台内に固定する場合、固定される対象物の極近傍に複数の頑丈なタイダウンポイントを有していることが理想的な条件である。例えば、重量物と壊れやすい備品との組み合わせのアイテムを運搬し、かつ固定する場合、これらのアイテムをお互いに分離する必要が生じる。
【0007】
このような状況が、アフターマーケットの製造業者によって作られたアフターマーケットシステムにおいて、ビジネスを活発化させた。しかし、これらのシステムの多くは、少なくとも部分的には効果的であるが、必ずしも機能、構造、見た目の観点から、最適な方法でトラック車と調和するように設計されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ユーザーが自分の車両を特定のニーズに何時でも容易に変更、調整、カスタマイズ、適応でき、かつ機能、構造、見た目の観点から、最適な方法でトラック車の残りの部分と調和する、真に順応性の高い貨物用荷台タイダウンシステムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の重要な特徴は、本発明において、タイダウン軌道部材が、該軌道部材の外観部輪郭(エクステリアコンター)が隣接する車体部分の輪郭(コンター)からあまり突出しないように、トラック車の車体と一体化されていることである。これにより、軌道部材がトラック車の車体と融合して、トラック車上にアイテムを配置する際に軌道部材が妨害とならないため、機能性が向上する。また軌道部材を支持するトラック車の車体部分も大型の積荷を受け入れるよう特に設計されているので、軌道部材を使って大型積荷を支持、分離、かつ/または固定することが可能になる。この特徴は、トラック車の車体の上部に据え置かれる現行の市販品と対照的である。そのようなアフターマーケット製品と既存のトラック車は、機能、構造、見た目の観点から、必ずしも最適の方法で調和するように設計されていない。
【0010】
本発明の他の重要な特徴は、所定の領域で変形するようにタイダウン軌道部材を構成することを許容し、それにより衝突時の車体の変形が制御可能となることである。本発明の1つの実施形態によると、変形領域は、小さい断面積を有する軌道部材領域を含むものでもよい。本発明の他の実施形態において、その変形領域は、2つの軌道部材部の間にあるギャップを含むものでもよい。前述の実施形態の何れかにおいて、変形領域内に挿入部材を設置して、軌道部材に沿ったタイダウンコネクターの移動を容易にすることが可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の1つの実施形態により構成されたトラック車100の背面が示されている。
【0012】
図1に示されるように、トラック車100は、運転席(または助手席)120の後方に貨物用荷台110を有する。荷台110および前方壁125の両側部には2つの側壁122、124がある。この特定の構成においては、トラック車100は、テールゲート130をも含んでいる。軌道部材141、142は、荷台110内に配置されている。左側壁122は、内向きに開口した軌道部材143と、上向きに開口した他の軌道部材144とを有する。同様に、側壁124は、内向き軌道部材145と、上向き軌道部材146とを有する。後向き軌道部材147は、運転席120後方の前方壁125上に配置され、テールゲート130の自由端は、軌道部材148を含んでいる。
【0013】
図2は、図1の面2−2の断面図であり、荷台110内に埋め込まれた軌道部材141を示している。軌道部材141はチャネル形状をなし、2つの内折り部141A、141Bを有する。軌道部材141は、スロット開口Sを備える。荷台110に対する軌道部材142のデザインは、軌道部材141のデザインと類似している。
【0014】
図3は、図1の面3−3の断面図である。図3に示されるように、軌道部材148は、テールゲート130の自由端上に配置される。軌道部材148は、内折り部148A、148Bと、スロット開口Sとを有する。
【0015】
図4は、タイダウン取付部品(フィッティング)が取付けられた図1の面4−4の断面図である。図示されているように、軌道部材145は内向き、軌道部材146は上向きである。軌道部材145、146のデザインは、上述したように、軌道部材141、148のデザインと類似している。同様に、軌道部材143、144は、軌道部材145、146と類似している。
【0016】
本発明の重要な特徴は、軌道部材が乗員室外にあることである(図1の実施形態において、軌道部材は乗員室の後方にある)。これにより、より大型で、より重い積荷の収納が可能になる。本発明の他の重要な特徴は、軌道部材の外観部輪郭が、車体の隣接部分の輪郭からあまり突出しないように、軌道部材141〜148がトラック車100の車体と一体化されていることである。
【0017】
例えば、軌道部材141の外観部輪郭は、貨物用荷台110と面一になっている。図3において、軌道部材148の上部水平面はテールゲート130の最上部132と面一であり、軌道部材148の表面148Cはテールゲート130の表面134と面一である。同様に、図4に示されるように、軌道部材145、146の外観部輪郭は、車体隣接部分の輪郭からあまり突出していない。
【0018】
この構造によって、軌道部材は、トラック車の車体と融合することが可能となり、軌道部材がトラック車内へのまたはトラック車上でのアイテムの配置を妨害しないため、機能性の向上をもたらす。また、本発明において、トラック車の車体の軌道部材を支持する部分は、特別に設計されて、軌道部材を収容し、また大きな積荷を受け入れるようになっているため、軌道部材が大型の積荷を支持または固定することが可能となる。上述したように、これは、トラック車の車体の上部に据え置かれる現行のアフターマーケット製品とは対照的である。そのようなアフターマーケット製品と既存のトラック車は、構造上の観点からは、必ずしも最適な方法で互いに適合するように設計されていないのである。
【0019】
トラック車の車体で軌道部材に隣接する部分の輪郭は、例えば、構造用鋼、アルミニウムおよび車体の構造部分の一部を形成するその他の材料、シートメタル、薄板アルミニウムまたはその他の材料、および/または(分離したまたは軌道部材を包囲したかたちの)プラスチックによって形成されることが可能である。軌道部材のスロットは、任意の方向、例えば、上方、下方、アウトボード側、インボード側、後方、前方、または斜め方向に向けることが可能である。また、軌道部材を使用しない時は、そのスロット開口にフィットする、例えばゴム製またはプラスチック製の保護ストリップで軌道部材をカバーすることができる。
【0020】
この特定の本発明の実施形態において、軌道部材の幾何学構造は、工業上のフレーム用途(例えば、配管および電線の支持用)のために製造されるチャネルの幾何学構造と類似している。これによってユーザーは、非常に多種存在する市販の取付部品を使用して、タイダウンの配置構成を当面の特定作業用にカスタマイズ、および適応させることができる。
【0021】
図4および図5において、タイダウン取付部品210の例が示されている。取付部品210は、ロープ、ストラップ等と共に、アイテムを荷台内および/または荷台へ固定させるために用いられる。この取付部品210は、(例えば)下記に列挙した製造業者から入手可能なナット212、市販の雄ネジアイ214、およびワッシャー216の3つの別個の部品を有する。ナットは、軌道部材の内折り部(軌道部材145の内折り部145A、145Bなど)を嵌め込むための2つの溝212A、212Bを有する。この実施形態において、ワッシャー216は、金属部分216Aと、弾性部分216Bとを有する。この取付部品は、軌道部材に沿ってどこにでも移動させることでき、所望の場所に固定可能である。取付部品は、例えば、ねじったり、またはネジを緩めたりした後、軌道部材に略垂直な方向に取付金具を動かして軌道部材から取り外すことも可能である。軌道部材に沿ってどこにでも挿入可能で、かつ軌道部材内で移動可能な取付金具が提供されたことにより、ユーザーは、当面の作業に必要な、適切な数および間隔の取付金具を用いて、トラック車を当面の作業用にカスタマイズし、適応させることができる。また、取付金具は取外し可能なため、不要時には邪魔にならないように取外すことができる。
【0022】
このアセンブリを使用するには、ナット212をチャネル(または軌道部材)内に配置し、ワッシャー216をアイ214のねじ部分上に配置して、次いで、ナット212を90°回転させ、チャネルの内折り部145A、145Bがナットの溝212A、212Bに嵌め込まれるようにする。それから、アイをナット内へねじ込んで締めつける。これにより、軌道部材は、ナットとワッシャー/アイアセンブリとの間で締めつけられる。この圧力により、アセンブリ全体が軌道部材にロックされる。取付部品は、ワッシャー/アイアセンブリを緩めて、ナットを90°回転させることによって、取り外される。
【0023】
図6には、タイダウン取付部品310の他の例が示されている。この取付部品310は、様々なアイテムを軌道部材に固定するために用いることができる。図6で示されているように、取付部品310は、市販のナット312と、ノブ部314と、プラスチックまたは鋼製のワッシャー315と、ワッシャー316とを含む。ノブ314の接触部分314Aは、接触部分314A(およびワッシャー315)と軌道部材との間に対象物を保持するように設計されている。ワッシャー316はナット312と結合されており、軌道部材の上部に置かれてナットが軌道部材内に脱落しないようにする。このような取付部品の使用例は、後に図10、20、21を用いてより詳細に説明する。
【0024】
図7には、上述の軌道部材システムと共に使用するためのタイヤ架台410を有する特殊取付部品400の例が示されている。この取付部品400は、例えば運転席の後ろにある前方壁125上の軌道部材147に位置決めしたのち、取付部品420、430を用いて、固定することが可能である。取付部品420、430は、上述の取付部品210に類似している。2本のストラップ411、413は、タイヤを架台410内に固定するために用いられる。このタイヤ架台は、本特許明細書に記載された他の取付部品と共に用いられ、多数のタイダウンポイントを提供し、例えばマウンテンバイクまたはオートバイを貨物用荷台内で安定させることができる。
【0025】
本特許明細書に記載されている取付部品が、例えばロープ、ストラップ、ゴム製のタイダウンなどと共に用いられ、貨物用荷台上の多数のタイダウンポイントに対象物を固定することができることは、理解の及ぶところであろう。
【0026】
図8において、例えば、上述の側面軌道部材と共に用いるためのタンク取付部品510の例が示されている。取付部品510は、約1/4円弧形状の2本の市販のバンド512、514を含む。このバンドは、ねじ付きノブ516等の締め付けアセンブリによって、一方の端部で継ぎ合わされる。バンドのもう一方の端部は、軌道部材の1つ(例えば、図8に示されるような軌道部材145)に収容されるような形状を有する。そのような取付部品によって、例えば、スキューバタンク等を、荷台周辺部近くに、調節可能に、かつ安定して設置することが可能になる。
【0027】
図9は、貨物用ネットの配置構成600の例を図示したものである。構成600は、取付部品622、624、626、628を用いて、軌道部材141、142、148に固定されている貨物用ネット610を含む。取付部品622、624、626、628は、図5で示されている取付部品210に類似したものである。
【0028】
図10に示されるように、荷台の側面の軌道部材および/または荷台の底面の軌道部材を用いて、荷台仕切りを固定することも可能である。図10は、取付部品722、724、726、728を用いて、軌道部材141、142、144、146に固定された荷台仕切り710を図示している。取付部品722、724、726、728は、図6に示されている取付部品310に類似したものである。
【0029】
図11〜13には、本発明によって提供される折り畳み式/詰め込み収納可能のボックスの構成800が描写されている。図11は、格納位置にあるボックスの例を図示している。図11に示されているように、使用されない時は、荷台の空間を最大にするために、ボックスの蓋810と後面820を一緒に折り畳み、貨物用荷台の前方壁125に立てかけて、平らに収納される(図11において、蓋810は後面820の後ろに隠れている)。ユーザーがボックスを収納位置に設置することを望む際は、取付部品822、826を用いて後面820を案内し、かつ後面820を貨物用荷台に略垂直に保持しながら、蓋810および後面820を後方に移動させる。次いで、ノブ824、828を締め付けて、取付部品822、826を軌道部材145、143に固定する。それから、後面820のスロット821内に収納された蓋810(図12は、スロット821を明瞭に示すために、蓋810を図示していない)を、図13に示すように、例えばヒンジを軸に回転させて、ボックス内部をカバーする。
【0030】
図14〜17には、4つの異なる位置に設置された、クロスバー部材948を有するテールゲート拡張装置(エクステンダー)900の例が示されている。これらの図に示されているように、テールゲート130は、テールゲート130の主面が垂直(図14)または水平(図15〜17)になるように、配置可能である。クロスバー部材948は、トラック車の前後方向に対して垂直な方向に延設されている。第1の部材952および第2の部材954は、クロスバー部材948に接続されている。第1の部材952、第2の部材954、クロスバー948は、同一平面内にある。
【0031】
クロスバー部材948は、(以下に説明する)接続アセンブリによって、少なくとも第1の部材952および第2の部材954を介して、テールゲート130に、以下の形になるよう接続される。
(1)第1の部材952、第2の部材954、およびクロスバー部材948は、(図14に示されるように)テールゲート130を垂直にした時に、テールゲート130の主面と同一面内に位置し、積荷に対して直立部材として作用する。または、
(2)第1の部材952、第2の部材954、およびクロスバー部材948は、(図15に示されるように)テールゲート130を水平にした時に、テールゲート130の主面と同一平面内に位置し、より長い積荷に対するテールゲート130の拡張部材(エクステンション)として作用する。または、
(3)第1の部材952、第2の部材954、およびクロスバー部材948は、(図16に示されるように)テールゲートを水平にした時に、テールゲート130の主面に対して垂直な面内に位置し、積荷に対して直立部材(または後部支持材)として作用する。または、
(4)第1の部材952、第2の部材954、およびクロスバー部材948は、(図17に示されるように)テールゲート130を水平にした時に、テールゲート130の主面に対して垂直な面内に位置し、踏み段として作用する。(また、テールゲート拡張装置は、テールゲートが閉じている場合を除き、例えば、長尺物を収納するための他の構成を提供するために、図17で示されるように配置されることも可能である。)
【0032】
第1の部材952および第2の部材954は、テールゲート内に押し込まれることによって、テールゲート130内に保管可能である。(この場合、クロスバー部材948が、図1の軌道部材148と同様、テールゲートの自由端上で単に軌道部材として作用する。)第1の部材952および第2の部材954は、以下の方法により、3つの相対的な位置のいづれか1つの位置でテールゲート130に固定される。(1)第1の部材952および第2の部材954を、テールゲートの主面と平行な一対の穴962、964内にスライドさせて、ピン932、934によって部材を固定する。または、(2)第1の部材952および第2の部材954を、テールゲート130の主面と垂直な一対の穴961、963内にスライドさせて、ピン932、934によって部材を固定する。ピン932、934は、テールゲート130内および部材952、954内の穴を貫通する。
【0033】
図18および19は、例えば、はしご、プラスチック製パイプ、大型シーカヤック、およびその他の長尺物を支持するために使用できるクロスバー部材1100、1200の構成1000の例を図示したものである。これらのクロスバー部材によって、貨物用荷台1010は、他の用具に利用可能となる。さらに、クロスバー部材1100と1200との間の前後方向の間隔は、クロスバー部材間で(電気器具などの)背丈の高い物を固定できるように、調整可能になっている。(そのようなクロスバー部材を軌道部材に固定させる1つの方法を、図20、21を参照して後に説明する。)
【0034】
クロスバー部材1100、1200は、例えば、トラック車の後端付近で片持ち梁になって滑車システム1320を支持できるビーム1310を支持することができる。図19には、重く、扱いづらい寸法の対象物(車輪W)を貨物用荷台1010内に容易に積み込むために採用された滑車システム1320の例が図示されている。1つの変形例においては、上向き軌道部材144、146は取り除かれてよく、クロスバー部材1100、1200は内向き軌道部材143、145に固定される。
【0035】
図20は、クロスバー部材1400上の軌道部材1410、取付部品1420、1430、1440による構成の一つとして考えられる構成を図示している。取付部品1420、1430、1440は、(下記に列挙した)様々な工業用フレーム製造業者から購入可能である。上述のように、本発明の利点の1つは、車両の所有者が、容易に入手可能な様々な種類の取付部品を軌道部材システムと共に使用して、所有者の当面の特定の要求に応じてトラック車をカスタマイズし、適応させることが可能なことである。追加の軌道部材を含む他の種類の取付部品も提供可能であることは理解の及ぶところであろう。
【0036】
図21は、図20の面21−21の断面図である。図21に示されるように、クロスバー部材1400は、ノブ付き取付部品1460およびナット1470を用いて、クロスバー部材1400の水平部分1450を軌道部材に固定することにより、軌道部材144に固定される。そのような取付部品に適したデザインが、図6に示されている。
【0037】
図22、23には、トラック車の外側パネル内に設けられた、取付部品および/または他のアイテムを収納するための収納ボックス1500の例が図示されている。ボックス1500はスライド1510によって支持されている。
【0038】
図24には、本発明による軌道部材の他の構成1600の例が示されている。図24に示されるように、構成1600は、その外観部輪郭が車体の隣接部分の輪郭からあまり突出しないように、貨物用荷台1680の内側側壁に取り付けられた軌道部材1610、1620、1640、1650を含む。同様に、軌道部材1630は、軌道部材の外観部輪郭が車体の隣接部分の輪郭からあまり突出しないように、貨物用荷台1680の前方壁に取り付けられる。
【0039】
図24には、貨物用荷台1680の上に約1インチ突出した軌道部材1660、1670も図示されている。このように、軌道部材1660、1670は、車体の隣接部分の輪郭からある程度突出する。図24は、本発明の軌道部材(軌道部材1610、1620、1630、1640、1650)が、車体の隣接部分の輪郭からある程度突出した軌道部材(1660、1670)をも有する同一の車両上に取り付けられてもよいことを示している。
【0040】
図25には、車体の隣接部分1720の輪郭からあまり突出しない本発明による軌道部材1710の他の構成1700の例が示されている。
【0041】
図26において、本発明による軌道部材1800の他の構成の例が図示されている。図26に示されるように、この構成は、多数の車体パネル1810、1820、1830、1840、1850を含む。これらの車体パネルは、例えば、留具1862、1864、1866によって継ぎ合わされている。軌道部材1872、1874は、例えば、溶接部1871、1873、1875、1877によって、これらの車体パネルに取り付けられている。軌道部材は、ボルトなどの他の方法によっても車体に接続することが可能である。図26に示されるように、軌道部材1872、1874は、軌道部材1872、1874の外観部輪郭が車体の隣接部分からあまり突出しないように、パネルに取り付けられる。最も好適な実施形態において、軌道部材の外観部輪郭は、車体の隣接部分と略面一となる。しかし、軌道部材の外観部輪郭は、車体の隣接部分から1/8インチまで、または車体の隣接部分の輪郭から1/4インチまで、または車体の隣接部分の輪郭から1/2インチまで、突出することができる。
【0042】
本発明による軌道部材の代替の実施形態が図35で示されている。図35に示されるように、軌道部材350は、変形領域354を含む。変形領域354は、剛性を低下させて、貨物用荷台の変形を制御することが可能になるように設けられている。車両が衝突に遭った場合、貨物用荷台内に取り付けられたタイダウン軌道部材は強化材となって、車体によって吸収されるエネルギー量を低減させる。本発明のこの実施形態によれば、タイダウン軌道部材の剛性を低下させて、エネルギー吸収量を増加させる。変形領域の位置は、変形の制御および車体によるエネルギー吸収に応じて予め決定される。
【0043】
図35に示される軌道部材350には、十分な負荷が軌道部材350に加わった場合に軌道部材が変形するよう、所定の変形領域354が設けられている。1つの典型的な実施形態において、変形領域354は、軌道部材の第1の部分351と第2の部分355との間のギャップである。このギャップは、挿入部材(インサート)353を含むように構成されてよい。この挿入部材353は、軌道部材部分351、355と同一の断面形状を有するように形成されてもよい。代替的には、挿入部材353は、例えば、図35に示されているように、取付部品の挿入および取り外しを容易にするために、チャネルの内折り部が削除されたスロット開口を有するものでもよい。リップのないスロットを設けることによって、変形領域354がタイダウンポイントとして使用されることを防止することもできる。これは、内折り部のない軌道部材には取付部品を取り付けることができないからである。代替的には、変形領域は、タイダウンポイントとして使用されることを防ぐために、より幅広なスロットを含むものでもよい。
【0044】
図35は、軌道部材350の分解図である。取付部品を軌道部材に沿ってスライドまたは転がすための連続した表面が、挿入部材353によって得られていることに留意されたい。挿入部材353は、軌道部材部分351、355よりも剛性の低い材料(例えば、プラスチック、シートメタルなど)によって形成されることが好ましい。挿入部材353の適用により、車両が衝突に遭った場合に、軌道部材部分351、355が相互に関連して(相対的に)変形することが可能となる。軌道部材は、図に示され、また本明細書中に記載されているように、トラック車の貨物用荷台内に取付けられるものとして説明されている。しかし、軌道部材350は、例えば、SUV、ミニバン、ステーションワゴンなどの、タイダウン軌道部材を必要とするあらゆる数の適切な軽量市販車両に取り付けられてもよい。
【0045】
図35に示された軌道部材は、貨物用荷台全体のいかなる位置に配置されてもよい。軌道部材350は、貨物用荷台の床または側面に沿って、車両の前後方向に配置されてもよい。
【0046】
図36には、貨物用荷台の側壁に沿って配置された軌道部材3000が明示されている。軌道部材3000は、後部3010と、前部3030とを含む。軌道部材3000は、軌道部材の前部と後部との間に位置するギャップ3040を含む。ギャップ3040は、軌道部材3000および貨物用荷台の剛性を低下させる変形領域として作用する。ギャップ3040を設けることにより、2つの軌道部材部分3010、3030は、衝突または同様に大きな力を車体に与える事象が起こった場合、相互に関連して(相対的に)移動可能となる。
【0047】
図36には、2つの軌道部材部分1660、1670およびその間に介在するギャップ1665を有する軌道部材も明示されている。本発明によると、タイダウン軌道部材は、2つの軌道部材部分の間に、完全なギャップ(例えば、ギャップ1665)、あるいは軌道部材の剛性または強度が低い領域を含んでいてもよい。例えば、チャネルを軌道部材として採用した場合は、チャネルの基部は第1の部分3010から第2の部分3030へ連続させて延ばしたまま、変形領域に含まれるギャップを、チャネルの側壁およびリップのみに設けても良い。更に、何れかの例において、(図35で示されるような)挿入部材が、2つの軌道部材部分の間に設けられてもよい。
【0048】
本発明の他の実施形態によると、変形領域を有する軌道部材は、貨物用荷台の床に設けられる。図37に示されるように、貨物用荷台110の床は、2つの軌道部材300を含む。各軌道部材は、間に変形領域304を有する2つの分離された部分301、302を含む。上述したように、図36に関しては、変形領域は、ギャップ、または強度および剛性が低い部分を含んでよい。タイダウン取付部品を案内するための挿入部材を変形領域内に設けて、軌道部材300の2つの部分301と302との間で、取付部品が容易にスライドまたは回転するようにしても良い。
【0049】
図27〜31において、使用可能な他の種類の取付部品1900が示されている。図5、6に関連して上述された取付部品が十分に堅く締まらない場合、あるいはアイ(またはノブ)が回転した場合、アセンブリが緩んで軌道部材から脱落する可能性がある。一方、取付部品がきつく締まり過ぎると、特にアルミニウム製の軌道部材において、軌道部材に損傷または早期摩耗が発生する。
【0050】
図27〜31の実施形態では、ねじ/ナットアセンブリの締め付けに対して正確な「感覚」を有するユーザーにさほど頼らずとも、軌道部材とのより確実な係合を得ることができる。本実施形態において、タイダウン取付部品は、軌道部材上に締め付け固定されないが、その代わりに、ピンおよびロックバーの組み合わせによって、適切な位置に留められる。以下に説明するように、本発明のこの実施形態では、軌道部材の裏面に穴を必要とする。
【0051】
図に示されるように、このデザインには4つの主要部品がある。中央シャフト1910は、一端にアイ1920(または、他の種類の取付部品/接続部品)と、中央に四角いシャンク1930と、他端にピン1940とを備える。アイ1920、シャンク1930、ピン1940は、1部品として形成される。矩形のロックバー1950は、中央シャフト1910のピン1940終端と同じ直径の穴を備える。ばね止めリング1960は、中央シャフトのシャンク1930に適合する四角い穴を有し、内部ばね1968を収容する陥凹領域と、指用の切欠きと、軌道部材の開口と係合するボス1962とを含む。止めねじ1952またはピンによって、ロックバー1950は中央シャフトに固定される。この特定の構成において、リンク1922は、中央シャフトのアイ1920に取り付けられる。
【0052】
このユニットを組み立てるために、ばね1968は、中央シャフト1910上にスライドして被せられ、アイの端部に近いより大きな直径部に当接して停止する。次いで、止めリング1960が、中央シャフト1910の四角いシャンク1930上にスライドして被せられる。それから、ロックバー1950が、ロックバー1950の長手方向が止めリングボス1962の長手方向に垂直になるように調整されて、中央シャフトピン1910上に取り付けられ、ねじ1952によって、適切な場所にねじ止め(またはピン止め)される。
【0053】
取付部品1900を取付けるには、図29に示されるように、ロックバー1950の長手方向を軌道部材の中心線に揃えた状態で、ユニット全体を、軌道部材2020上の軌道部材穴2010の反対側に配置する。中央シャフト1910をばね圧に逆らって押し込むと、それによってロックバー1950が軌道部材開口の側面を通過する。次いで、図30に示されるように、止めリング1960のボス1962が軌道部材開口の中心線に揃えられ、かつ、止めリング1960がばねに押し込まれて軌道部材と接触するまで、ユニット全体を回転させる。これにより、ロックバー1950は、軌道部材2020の裏面と軌道部材リップ2022、2024との間に挟まれて動けなくなる(これによってピン1940の穴2010への係合が保持され、アセンブリ全体が軌道部材から引き抜かれないように保持される)。取り外すためには、図31に示されるように、親指で中央シャフト1910を押し下げ、止めリング1960の両側に他の指を置き、止めリング1960およびボス1962を軌道部材開口から離れるように引上げる。それから、ユニット全体を90°回転させると、ロックバー1950が軌道部材から外される。
【0054】
このように、本実施形態によって、簡単で、使いやすい構成および非常に確実なロック作用が提供される。ロックバー1950の回転がボス1962によって抑制されている限り、軌道部材および/またはタイダウン取付部品を破壊するか、または大きく変形させるしか、タイダウン取付部品を移動または取り外す方法はない。
【0055】
図32〜34には、使用可能な本発明による他の種類の取付部品が図示されている。この種類の取付部品にも、穴を有した軌道部材が必要である。本実施形態において、アセンブリ2100は、ピン2120をプラスチック(または金属)製のばね2130およびスペーサ2140に挿入し、次いで矩形の金属製ロックバー2150に機械的に結合させた後に、ピン2120に溶接されたループ2110を含む。この構成により、ループ/ピンアセンブリは、ばね2130、スペーサ2140、ロックバー2150に対して、常に自由に回転することが可能となる。ピン2120の底部の突出部2122およびピン2120の上部の突出部(図面において不可視)によって、ばね2130、スペーサ2140、バー2150が(相対的に回転しながら)ピン上に保持される。
【0056】
この取付部品2100を使用するために、図33に示されるように、取付部品2100を、軌道部材2220の上、軌道部材穴2210上に配置する。ピン2120は、矩形のロックバー2150が軌道部材内に落とし込まれるように配置した状態で、穴2210に挿入される。次いで、図34に示されるように、ばね2130は(それゆえロックバー1950も)、ばねの下面の移動止め(ディテント)2132、2134が軌道部材内に落とし込まれるよう、時計回りに90°ねじられる。軌道部材2220上のばね2130とロックバー2150との間の張力によって、アセンブリはこの位置に保持される。
【0057】
このタイダウンを取り外すためには、ばね2130(およびロックバー2150)を反時計回りに回転させる。
【0058】
他にも多種類の取付部品(例えば、板ガラス棚用支持材、はしご用支持材など)を、本発明に使用してよい。適切な既製の取付部品は、ストラットシステム用として簡単に入手できる。これらは、例えば、UNISTRUT(ウェイン、ミシガン州)、MIDLAND−ROSS CORP.SUPERSTRUT DIVISION(オークランド、カルフォルニア州)、B―LINE SYSTEMS INC.(ハイランド、イリノイ州)によって提供される。
【0059】
本発明は、上述の好適な実施形態に限定されるものではない。例えば、軌道部材は、部材952、954を用いずに、テールゲートに直接取り付けることが可能である。上述の技術に鑑みて、当該分野の技術者によって本発明の変形および変更が行われるであろう。しかるに、本発明は、特許請求の範囲を参照することによって、定義されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具現するトラック車の背面図である。
【図2】図1の面2−2の断面図である。
【図3】図1の面3−3の断面図である。
【図4】図1の面4−4の断面図である(タイダウン取付部品が取り付けられている)。
【図5】タイダウン取付部品の例を示した図である。
【図6】タイダウン取付部品の他の例を示した図である。
【図7】タイヤの架台の例を示した図である。
【図8】タンク取付部品の例を示した図である。
【図9】荷台ネット構成の例を示した図である。
【図10】荷台仕切りの例を示した図である。
【図11】格納位置における折り畳み可能な収納ボックスの例を示した図である。
【図12】収納位置で配置された折り畳み可能な収納ボックスを示した図である。
【図13】収納位置における折り畳み可能な収納ボックスを示した図である。
【図14】4つの異なる位置における、軌道部材を有するテールゲート拡張装置の1つの例を示した図である。
【図15】4つの異なる位置における、軌道部材を有するテールゲート拡張装置の1つの例を示した図である。
【図16】4つの異なる位置における、軌道部材を有するテールゲート拡張装置の1つの例を示した図である。
【図17】4つの異なる位置における、軌道部材を有するテールゲート拡張装置の1つの例を示した図である。
【図18】クロスバー部材の配置例を示した図である。
【図19】クロスバー部材によって支持された滑車構成の例を示した図である。
【図20】クロスバー上での軌道部材および取付部品の1つの可能な構成例を示した図である。
【図21】図20の面21−21の断面図を示した図である。
【図22】タイダウン取付部品および/または他のアイテムを収納するための収納ボックスの例を示した図である。
【図23】図22の収納ボックスの断面図を示した図である。
【図24】本発明による他の軌道部材構成の例を示した図である。
【図25】本発明による他の軌道部材構成の例を示した図である。
【図26】本発明による他の軌道部材構成の例を示した図である。
【図27】本発明による使用可能な取付部品の種類を示した図である。
【図28】本発明による使用可能な取付部品の種類を示した図である。
【図29】本発明による使用可能な取付部品の種類を示した図である。
【図30】本発明による使用可能な取付部品の種類を示した図である。
【図31】本発明による使用可能な取付部品の種類を示した図である。
【図32】本発明による使用可能な他の種類の取付部品を示した図である。
【図33】本発明による使用可能な他の種類の取付部品を示した図である。
【図34】本発明による使用可能な他の種類の取付部品を示した図である。
【図35】本発明の実施形態による軌道部材の斜視図である。
【図36】本発明の実施形態による車両の荷台の斜視図である。
【図37】本発明の実施形態による車両の荷台内の部分斜視図である。

Claims (26)

  1. 車体と、
    少なくとも1本のタイダウン軌道部材と、
    を備え、前記軌道部材は、所定の領域で変形するように構成され、それにより衝突時に前記車体の変形の制御が可能となる、車両。
  2. 前記タイダウン軌道部材は、該軌道部材の外観部輪郭が前記車体の隣接部分の輪郭からあまり突出しないように、前記車両の車体と一体化される、請求項1に記載の車両。
  3. 前記軌道部材の前記変形領域は、縮小した断面積を有する、請求項1に記載の車両。
  4. 前記軌道部材は、縮小した断面積を有する前記領域内に配置された挿入部材を含む、請求項3に記載の車両。
  5. 前記挿入部材は、前記変形領域を挟んで配置された前記軌道部材の第1および第2の部分よりも剛性が低い、請求項4に記載の車両。
  6. 前記変形領域は、前記軌道部材の第1の部分と第2の部分との間にギャップを含む、請求項1に記載の車両。
  7. 前記軌道部材は、前記ギャップ内に配置された挿入部材を含む、請求項6記載の車両。
  8. 前記挿入部材は、前記変形領域の両側に配置された前記軌道部材の第1および第2の部分よりも剛性が低い、請求項7に記載の車両。
  9. 前記車体は貨物用荷台を形成し、前記軌道部材は該貨物用荷台の水平面からあまり突出しない、請求項1に記載の車両。
  10. 貨物用荷台と、運転席とを更に備え、前記軌道部材は、前記運転席の後部端と平行に前記貨物用荷台の前部に配置される、請求項1に記載の車両。
  11. 貨物用荷台を更に備え、前記タイダウン軌道部材は、前記車両の前後方向と平行に、前記貨物用荷台内に配置される、請求項1に記載の車両。
  12. 前記貨物用荷台内の第2のタイダウン軌道部材であって、その外観部輪郭が前記車体の隣接部分の輪郭からあまり突出しないように、前記車両の前記車体と一体化された、第2のタイダウン軌道部材を更に備える、請求項11に記載の車両。
  13. 前記第2のタイダウン軌道部材は、所定の変形領域を含む、請求項12に記載の車両。
  14. 貨物用荷台を更に備え、前記タイダウン軌道部材は、前記車両の前後方向と平行に、前記貨物用荷台の側壁内に配置される、請求項1に記載の車両。
  15. 前記貨物用荷台の第2の側壁の第2のタイダウン軌道部材であって、その外観部輪郭が前記車体の隣接部分の輪郭からあまり突出しないように、前記車両の前記車体と一体化された、第2のタイダウン軌道部材を更に備える、請求項14に記載の車両。
  16. 前記第2のタイダウン軌道部材は変形領域を含む、請求項15に記載の車両。
  17. 前記軌道部材は、前記車体の隣接部分と面一であるスロット開口を有する、請求項1に記載の車両。
  18. 前記変形領域内の前記スロット開口は、前記軌道部材の残りの部分の前記スロット開口よりも、幅広である、請求項17に記載の車両。
  19. 前記軌道部材内を移動でき、所望の位置に固定可能な取付部品を更に備える、請求項1に記載の車両。
  20. 前記取付部品は、前記軌道部材内をスライドするように構成される、請求項19に記載の車両。
  21. 前記取付部品は、前記軌道部材内を転がるように構成される、請求項19に記載の車両。
  22. 前記軌道部材は、前記取付部品が前記軌道部材の前記変形領域内に固定されないように構成される、請求項19に記載の車両。
  23. 前記タイダウン軌道部材は、垂直面にスロット開口を有する、請求項1に記載の車両。
  24. 前記タイダウン軌道部材は、前記車体の乗員室の外側に配置される、請求項1に記載の車両。
  25. 第1のタイダウン軌道部材と、第2のタイダウン軌道部材と、第3のタイダウン軌道部材とを更に備え、該第1のタイダウン軌道部材、該第2のタイダウン軌道部材、該第3のタイダウン軌道部材のそれぞれは、その外観部輪郭が前記車体の隣接部分の輪郭からあまり突出しないように、前記車両の前記車体と一体化される、請求項1に記載の車両。
  26. その内部に前後方向に配置された少なくとも1本のタイダウン軌道部材を有する貨物用荷台を備え、前記タイダウン軌道部材は、変形領域によって分離された第1および第2の部分を含み、それによって、該第1および第2の部分が、衝突時に、相互に関連して移動し、前記車体の変形を制御することが可能になる、車両。
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