JP2000052809A - 異常接近防止装置 - Google Patents

異常接近防止装置

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JP2000052809A
JP2000052809A JP22912698A JP22912698A JP2000052809A JP 2000052809 A JP2000052809 A JP 2000052809A JP 22912698 A JP22912698 A JP 22912698A JP 22912698 A JP22912698 A JP 22912698A JP 2000052809 A JP2000052809 A JP 2000052809A
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acceleration
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driving force
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Takuto Yano
拓人 矢野
Minoru Nishida
稔 西田
Hirofumi Tachikawa
裕文 立川
Moichi Okamura
茂一 岡村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のスロットル制御装置は、車間距離のみ
に基づいて駆動力を補正しており、必ずしもドライバの
運転感覚に適した制御が実現されていなかった。 【解決手段】 自車両の加速度、進行方向に存在する物
体の加速度、自車両と物体との相対速度及び距離に基づ
き、自車両と物体との衝突危険度を示す接近係数を演算
する接近係数演算手段と、自車両の駆動力を制御するた
めのアクチュエータと、接近係数に応じて駆動力を目標
駆動力にするための目標駆動力指令を演算する目標駆動
力指令演算手段と、目標駆動力指令に基づいて自車両の
駆動力を制御する駆動力制御手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の駆動輪から
出力される駆動力を制御する装置に関するものであり、
特に車両の進行方向における障害物または先行車両との
車間距離を検出して、ドライバのペダル操作による駆動
力を補正することにより、先行車両との衝突を防止する
ことを目的とする異常接近防止装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば特開平3−943号公
報に記載されているように、車両の進行方向における障
害物または先行車両との車間距離を検出し、その検出結
果に基づいて、ドライバのアクセルペダル操作に基づく
スロットル開度を補正し、先行車両との衝突を回避し、
走行時の車両の安全性を高めるためのスロットル制御装
置が知られている。このようなスロットル制御装置は、
駆動力を制御する決定権はドライバが有するように、す
なわち車両の動作は基本的にドライバの操作のみによっ
て決定されるようにしておき、ドライバの操作を支援す
るのに留めていることを特徴としている。
【0003】図25は、特開平3−943号公報に記載
の従来のスロットル制御装置における車間距離と目標ス
ロットル開度との関係を示す特性図である。図26は、
特開平3−943号公報に記載の従来のスロットル制御
装置におけるアクセル開度と目標スロットル開度との関
係を示す特性図である。
【0004】図25および図26を用いて、特開平3−
943号公報に係る従来の装置について、その動作を説
明する。この従来のスロットル制御装置は、電気的な指
令に応じてスロットル弁の開度を調節できるスロットル
アクチュエータと、車両の進行方向における障害物また
は先行車両との車間距離を検出する車間距離センサとを
備え、図25に示すような車間距離に基づく目標スロッ
トル開度θAを演算する。
【0005】また、図26に示すようなドライバのアク
セルペダルの操作量に基づく目標スロットル開度θBを
演算し、スロットルアクチュエータへは、前記θAとθ
Bのうちのいずれか小さい方の目標スロットル開度を指
令する。この構成によれば、ドライバがアクセルペダル
を大きく踏み込んでも、車間距離が極めて小さい場合に
は、アクセルペダルの操作量に基づくスロットル開度θ
Bよりも小さいスロットル開度θAがスロットルアクチ
ュエータに指令されるので、車両の駆動輪から出力され
る駆動力が制限され、先行車両へ過度に接近、さらには
衝突する危険性を減少させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−943号公報に記載されている従来のスロットル制
御装置は、車間距離のみに基づいて駆動力を補正してお
り、必ずしもドライバの運転感覚に適した制御が実現さ
れているとは限らない。具体的には、車間距離が極めて
狭い状況で、先行車両が加速状態にある場合、あるいは
先行車両の車速の方が自車両のそれよりも高い場合にお
いては、先行車両に衝突する危険性は低く、この状況下
で駆動力が小さくなるように制限することが必ずしもド
ライバを満足させるとは限らないという課題がある。ま
た、ドライバが加速しようとしても思うように加速でき
ないこともあり得るという課題があった。
【0007】本発明は、上述のような問題を解消または
軽減するためになされたものであり、車両の進行方向に
おける障害物または先行車両との車間距離だけでなく、
先行車両と自車両との相対速度、さらには先行車両の加
減速状態を情報として取り込み、この情報に基づく補正
量で車両の駆動力を補正し、ドライバの運転感覚を害す
ることなく、先行車両との過度の接近、さらには衝突を
回避し車両の安全性を高めた異常接近防止装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の異常接近防止
装置は、自車両の加速度、進行方向に存在する物体の加
速度、自車両と物体との相対速度、及び、自車両と物体
との間の距離に基づき、自車両と物体とが衝突する危険
度を示す接近係数を演算する接近係数演算手段と、自車
両の動力源が出力する駆動力を制御するためのアクチュ
エータと、接近係数に基づき、自車両の物体に対する走
行状態が安全でないと判定された場合は、動力源が出力
する駆動力を目標駆動力にするための目標駆動力指令を
演算する目標駆動力指令演算手段と、目標駆動力指令を
アクチュエータに伝送して、自車両の駆動力を制御する
駆動力制御手段とを備えることを特徴とする。
【0009】また、前記自車両の車速を検出する車速セ
ンサと、自車両の車速の時間的変化量に基づき自車両の
加速度を演算する自車両加速度演算手段と、自車両の進
行方向に存在する物体との距離を検出する距離センサ
と、距離の時間的変化量に基づき物体との相対速度を演
算する相対速度演算手段と、相対速度及び自車両の車速
に基づき物体の加速度を演算する先行車両加速度演算手
段とをさらに備えることを特徴とする。
【0010】また、前記接近係数は、自車両の加速度、
前記物体の加速度、相対速度、及び車間距離に基づいて
演算される、前記物体と衝突するまでの時間によって表
されることを特徴とする。
【0011】また、前記自車両と前記物体との間の距離
の目標値である目標距離を演算する目標距離演算手段を
さらに備えてなり、接近係数演算手段は、目標距離、自
車両の加速度、物体の加速度、相対速度、及び、自車両
と物体との間の距離に基づき、物体との危険接近レベル
を示す接近係数を演算することを特徴とする。
【0012】また、前記接近係数は、物体と安全な距離
を隔てて走行するための自車両の目標加速度と、自車両
の加速度との差で表されることを特徴とする。
【0013】また、前記接近係数は、物体と安全な距離
を隔てて走行するための自車両の目標加速度によって表
されることを特徴とする。
【0014】また、アクセルペダルの踏込み量を検出す
るアクセル開度検出手段と、アクセル開度検出手段によ
って検出されるアクセルペダルの踏込み量に基づいて、
自車両の加速度を演算する自車両加速度演算手段とをさ
らに備えることを特徴とする。
【0015】また、前記相対速度を演算する手段の代わ
りに、相対速度センサを備えてなり、相対速度センサに
よって、自車両と前記物体との相対速度を検出すること
を特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の一実施の形態について説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の異常接近防止装置の
構成を概略的に示す図である。図1において、101は
エンジン、114は自動変速機である。また、エンジン
101に接続された吸気管102には、エンジン101
への吸入空気量を調節する電子制御式スロットル弁10
3が設けられており、電子制御式スロットル弁103
は、アクチュエータとしてのスロットルアクチュエータ
104と連結されている。このような構成において、ス
ロットルアクチュエータ104を駆動すれば、電子的に
電子制御式スロットル弁103の開度を制御することが
でき、エンジン101の出力を制御できる。
【0017】スロットルアクチュエータ104は、コン
トロールユニット105からの信号によって駆動される
ようになっており、コントロールユニット105はエン
ジン101、自動変速機114を含む車両内各部に配置
されたセンサ及びスイッチからの信号を入力している。
【0018】これらのセンサおよびスイッチは、自車両
の車速に比例する自動変速機114のアウトプットシャ
フト107の回転数(自動変速機の出力軸回転数)を検
出する車速センサ108、アクセルペダル112の踏込
み量を検出するアクセル開度検出手段としてのアクセル
開度センサ113、自車両の進行方向における障害物ま
たは先行車両等の物体との間の距離(以下、便宜的に車
間距離と表す)を電波または光の反射状態に基づいて検
出する距離センサとしての車間距離センサ106から構
成されている。コントロールユニット105は、周知の
マイクロコンピュータを構成する中央処理部111、記
憶部110、及び入出力インタフェース109等から構
成されている。
【0019】次に、上述のように構成されたこの発明の
実施の形態1に係る異常接近防止装置の動作を簡単に説
明する。まず、ドライバがアクセルペダル112を踏み
込むと、アクセル開度センサ113によってその踏込み
量が検出され、アクセル開度信号がコントロールユニッ
ト105に伝達される。また、車間距離センサ106に
よって車両の進行方向における障害物または先行車両と
の車間距離が検出され、車間距離信号がコントロールユ
ニット105に伝達される。
【0020】コントロールユニット105が車間距離信
号や自車両の加速度等に基づき、自車両が前方の障害物
または先行車両に対して十分に安全な車間距離が確保さ
れていると判定した場合(この判定の仕方については後
述する)、コントロールユニット105は、アクセルペ
ダル112の踏込み量に応じた制御量でスロットルアク
チュエータ104を駆動し、エンジン101が目標駆動
力を出力するように、電子制御式スロットル弁103の
開度を調節する。
【0021】また、コントロールユニット105によ
り、自車両が前方の障害物または先行車両に対して安全
な車間距離を確保していないと判定された場合、即ち、
自車両の障害物または先行車両に対する走行状態が安全
でないと判定された場合は、動力源が出力する駆動力を
目標駆動力にするための目標駆動力指令を演算する目標
駆動力指令演算手段は、アクセルペダル112の踏込み
量と、車間距離等に基づく接近係数に応じた制御量とに
応じてスロットルアクチュエータ104を駆動し、エン
ジン101が目標駆動力を出力するように、電子制御式
スロットル弁103の開度を制限する。
【0022】次に、中央処理部111による一連の処理
内容について説明する。なお中央処理部111は、接近
係数演算手段、目標駆動力指令演算手段、駆動力演算手
段、自車両加速度演算手段、相対速度演算手段、先行車
両加速度演算手段としての機能を有するものである。図
3は、この発明の異常接近防止装置の処理プログラムの
メインルーチンを概略的に示すフローチャートであり、
所定の時間毎、例えば20ms毎に繰り返し実行される
ものである。この処理に用いられるプログラム自体は、
コントロールユニット105の記憶部110に記憶され
ており、中央処理部111によって処理が行われる。
【0023】尚、後述する各変数ZVs、ZAccel、Z
L、ZVr、ZAp、ZAs、ZD、Zt、Zt1、Z
t2、Zα、Zthは、記憶部110に記憶され、書き
換え/読み出しが可能であり、一方、所定値Xtmax、
Xαは、記憶部110に予め記憶されていて、書き換え
ができない読み出しのみ可能なデータである。
【0024】まずステップ201において、変数の値が
初期化される。ステップ202では、コントロールユニ
ット105に接続されたセンサやスイッチから伝送され
る各状態信号を入力する。図4は、この発明の実施の形
態1に係る異常接近防止装置のプログラムのサブルーチ
ンを概略的に示すフローチャートである。
【0025】具体的には、図4に示すような入力処理の
流れになる。ステップ301では、アクセル開度センサ
113の信号を入力し、アクセルペダル112の踏込み
量ZAccelとして記憶部110に記憶させる。ステップ
302では、車速センサ108が出力する車速信号を入
力し自車両の車速ZVsとして記憶部110に記憶させ
る。ステップ303では、車間距離センサ106の信号
を入力し、車両の進行方向における障害物または先行車
両との車間距離ZLとして記憶部110に記憶させる。
【0026】ステップ304では、車間距離ZLを1回
微分(時間についての微分)する。具体的には前回の値
と今回の値との差をメインルーチンの周期(20ms)
で割り算して、この値を先行車両に対する相対速度ZV
rとして記憶部110に記憶させる。尚、この相対速度
ZVrは、今回、前回、前々回、さらにはそれ以前の世
代の値を利用して平滑化(以下、フィルタリングと略
す。)するようにしても構わない。
【0027】ステップ305では、相対速度ZVrと自
車両の車速ZVsとを加算した速度(すなわち、先行車
両の車速)を1回微分(時間についての微分)して、こ
の値を先行車両の加速度ZApとして記憶部110に記
憶させる。尚、この先行車両加速度ZApについても相
対速度ZVrと同様にフィルタリングを行ってもよい。
【0028】ステップ306では、自車両の車速ZVs
を一回微分した値を自車両の加速度ZAsとして記憶部
110に記憶させる。尚、この自車両の加速度ZAsに
ついても同様にフィルタリングを行ってもよい。以上ス
テップ301から306までの処理が終了すると、フロ
ーは図3のステップ203にリターンする。
【0029】次に、本発明の特徴的な部分である図3の
ステップ203に記載の接近係数演算処理について説明
する。なお、接近係数演算処理は、接近係数演算手段と
しての中央処理部111によって行われるものである。
図5は、接近係数演算処理を行うプログラムの内容を示
すフローチャートであり、先行車両に衝突するまでの時
間を演算する処理ルーチンを示す図である。
【0030】ここでは、先行車両に衝突するまでの時間
の演算方法について数式を用いて説明する。今、自車両
が車間距離ZL[m]だけ離れて先行車両に追従して走行
しているものとする。この時の自車両の位置を基準とし
て考えると、t秒後の先行車両の絶対位置Spは次式
(1)で表される。
【0031】 Sp=ZVp・t+ZAp・t/2+ZL[m] (t≧0) …(1) ここで、ZVp:先行車両速度[m/s]、ZAp:先行車
両加速度[m/s2] また同様に、t秒後の自車両の絶対位置Ssは次式(2)
で表される。 Ss=ZVs・t+ZAs・t/2[m] (t≧0) …(2) ここで、ZVs:自車両速度[m/s]、ZAs:自車両加
速度[m/s2]
【0032】そして、自車両が先行車両に衝突する場合
を考えると、次式(3)が成立する。 Sp−Ss=0 …(3) 式(3)に式(1)(2)をそれぞれ代入して整理すると、次式
(4)が得られる。 (ZAp−ZAs)/2・t+(ZVp−ZVs)・
t+ZL=0より、 (ZAp−ZAs)/2・t+ZVr・t+ZL=0 …(4) ここで、ZVr:相対速度[m/s](=ZVp−ZVs)
【0033】式(4)をtについて解くと、 t=[−ZVr±{(ZVr−2・(ZAp−ZAs)・ZL)}1/2] /(ZAp−ZAs) …(5) 但し、t≧0 …(6) 判別式ZD=ZVr−2・(ZAp−ZAs)・ZL≧0 …(7)
【0034】式(5)の2つのtをそれぞれZt、Zt
(Zt≧Zt)とすると、Zt、Ztのう
ち、Zt≧0を満たすいずれか小さい方の値を先行車両
に衝突するまでの時間Ztと表す。尚、式(6)、(7)の条
件を満たすtが得られない場合は、先行車両と衝突しな
い状況を表す。
【0035】次に、図5に示すフローチャートを用い
て、上述の接近係数演算処理の流れについて説明する。
図5は、この発明の実施の形態1に係る異常接近防止装
置における接近係数演算処理の内容を示すフローチャー
トである。図5に示すように、まずステップ401にお
いて、式(7)の判別式ZDを演算する。ステップ402
では判別式ZDがZD<0を満たすかどうかを判定す
る。ZD<0であれば、フローはステップ408へ進行
し、衝突するまでの時間ZtにXtmaxを代入して、さ
らにステップ409へ進行する。
【0036】ここで、Xtmaxは、先行車両と衝突しな
い状況を表す値であって、理論的には無限大の数値であ
るべきだが、現実的には、例えば2進数16bitデー
タで表現できる最大値としている。また、判別式ZDが
ZD≧0を満たせば、フローはステップ403へ進行
し、式(5)の2つの解、すなわちZt、Zt(Zt
≧Zt)を演算する。
【0037】ステップ404、406は、Zt、Zt
のうち、Zt≧0を満たすいずれか小さい方の値を選
択するための判定ブロックである。すなわち、ステップ
404では、Zt≧0が成立するかどうかを判定す
る。Zt≧0であれば、フローはステップ405へ進
行して衝突するまでの時間ZtにZtを代入しし、ス
テップ409へ進行する。
【0038】一方、Zt≧0が成立しなければ、フロ
ーはステップ406へ進行してZt≧0が成立するか
どうかを判定する。Zt≧0であれば、フローはステ
ップ407へ進行して衝突するまでの時間ZtにZt
を代入し、さらにステップ409へ進行する。一方、Z
≧0でなければ、フローはステップ408へ進行し
てXtmaxを代入し、さらにステップ409へ進行す
る。
【0039】ステップ409では、先行車両に衝突する
まの時間Ztの逆数を接近係数としてZαに代入する。
この結果、先行車両に衝突する危険性が高い程接近係数
Zαは大きい値を取り、先行車両に衝突する危険性が低
い程接近係数Zαは小さい値を取ることになる。以上、
ステップ401から409までの処理が終了すると、フ
ローは図3のステップ204へ進行する。
【0040】次に、図3のステップ204に記載の目標
駆動力指令演算処理について説明する。図6は、この発
明の実施の形態1における目標駆動力指令演算処理を示
すプログラムのフローチャートである。図7は、この発
明の実施の形態1におけるアクセル開度に対する目標ス
ロットル開度の関係を表す特性図である。図8は、この
発明の実施の形態1におけるアクセル開度に対する目標
スロットル開度の関係を表す特性図である。
【0041】図6に示すように、ステップ501では、
接近係数Zαが所定値Xα以上であるかどうか、すなわ
ちZα≧Xαが成立するかどうかを判定する。Zα≧X
αが成立すれば、フローはステップ502に進行し、ア
クセル開度ZAccel、接近係数Zαに基づき、図7に示
すような関数f11によって目標駆動力指令としての目
標スロットル開度Zthを演算する。
【0042】関数f11によれば、目標スロットル開度
Zthはアクセル開度ZAccelによって一義的に決ま
り、接近係数Zαの大きさに応じて図7に示すように特
性が変化する。例えば、Zα=1/Xtmaxである場
合、すなわち、自車両が先行車両に衝突しない場合に
は、図7の実線で示す特性になる。
【0043】また、Zα≧Xαが成立しなければ、フロ
ーはステップ503に進行し、アクセル開度ZAccelに
基づき、図8に示すような関数f12によって目標スロ
ットル開度Zthを演算する。関数f12によれば、目
標スロットル開度Zthはアクセル開度ZAccelによっ
て一義的に決められており、ドライバのアクセルペダル
操作に応じたスロットル開度が設定されることになる。
以上、ステップ501〜503の処理が終了すると、フ
ローはリターンし、図3のステップ205へ進行する。
【0044】次に、図3のステップ205に記載の出力
処理について説明する。図9は、この発明の実施の形態
1に係る異常接近防止装置における出力処理プログラム
の内容を示すフローチャートである。図9に示すよう
に、ステップ601では、図6に示す目標駆動力指令演
算処理において演算した目標駆動力指令としての目標ス
ロットル開度Zthに応じて、スロットルアクチュエー
タ104を駆動して電子制御式スロットル弁103の開
度を調整する。ステップ601の処理が終わると、フロ
ーは図3のステップ202へ進行し、所定周期毎に上述
の処理が繰り返し実行される。
【0045】この発明の実施の形態1に係る異常接近防
止装置は、少なくとも自車両の加速度ZAs、先行車両
の加速度ZAp、相対速度ZVr、及び車間距離ZLに
基づき、先行車両と衝突するまでの時間Ztを演算し、
この時間Ztの逆数を接近係数Zαとする。
【0046】この構成によれば、先行車両に衝突するま
での時間Ztが非常に長い場合、すなわち自車両が先行
車両に対して安全に走行している場合には、接近係数Z
αは0に近い値が算出される。この時、アクセル開度と
スロットル開度の特性を切り替えるデータXαが、Zα
<Xαとなるように設定してあれば、関数f12のスロ
ットル開度特性に従い、ドライバのアクセルペダル11
2の操作量に応じて電子制御式スロットル弁103の開
度が制御され、ドライバの操作を優先することになる。
【0047】また、先行車両に衝突するまでの時間Zt
が非常に短い場合、すなわち自車両が先行車両に対して
安全に走行できていない場合には、接近係数Zαは大き
な値が算出される。この時、Zα≧Xαが成立すれば、
関数f11のスロットル開度特性に従い、接近係数Zα
の大きさに応じてスロットル開度が制御される。この結
果、車両の駆動力が制限される。
【0048】また、実施の形態1の特徴として、車間距
離が非常に短い場合であっても、衝突しないと判定され
る場合、例えば、先行車両の車速が自車両のそれよりも
高く、先行車両が加速中である場合には、接近係数Zα
は0に近い値が算出される。従って、関数f12のスロ
ットル開度特性に基づき、ドライバのアクセルペダル1
12の操作量に応じたスロットル開度となり、ドライバ
の操作を優先することになる。
【0049】以上より、ドライバの運転感覚を害するこ
となく、先行車両との過度の接近さらには衝突を回避
し、車両の安全性を高めることができる。なお、以上の
説明においては、自車両の進行方向にある物体が、移動
中の先行車両である場合について説明したが、先行車両
に限らず、例えば、進行方向に存在する障害物の場合
は、物体としての速度を0とすれば、本発明の同様に適
用できるものである。
【0050】また、実施の形態1に係る異常接近防止装
置の構成は、エンジン101への吸入空気量を調節する
電子制御式スロットル弁103の開度を調節することに
よって、駆動力を調節するものであったが、本発明の範
囲はこのような構成に限定されるものではなく、様々な
形態の動力源によって発生される駆動力を制御できる構
成において適用することができるものである。例えば、
駆動力を発生させる動力源が電動モータである場合に
は、これに与える電流を上述のフローによって制御する
ことにより、駆動力を制限することができる。
【0051】実施の形態2.図2は、この発明の実施の
形態2に係る異常接近防止装置の概略的な構成を示す図
である。図10は、この発明の実施の形態2に係る異常
接近防止装置における目標駆動力指令演算処理の流れを
表すフローチャートである。図11は、この発明の実施
の形態2に係る異常接近防止装置における接近係数に対
する目標スロットル開度の関係を示す特性図である。
【0052】図2に示す異常接近防止装置おいて図1と
異なる点は、電子制御式スロットル弁103に加えて、
アクセルペダル112に機械的に連結されたスロットル
弁118を備えている点である。この発明の実施の形態
2に係る異常接近防止装置の制御プログラムは、実施の
形態1における制御プログラムにおける目標駆動力指令
演算処理を図10に示す処理に変更したものである。即
ち、実施の形態1に係るステップ501〜503(図6
参照)の代わりに、図10に示すステップ701〜70
4が行われるものである。
【0053】なお、図10に示す目標駆動力指令演算処
理は、目標駆動力指令演算手段としての中央処理部11
1によって行われるものである。また、後述するアクセ
ル開度Xaccel、所定値Xα、および、スロットル全開
時のスロットル開度を示すXthmaxは、記憶部110
に予め記憶してあって書き換えできない読み出しのみ可
能なデータである。
【0054】図10に示すように、ステップ701で
は、アクセル開度ZAccelが所定値Xaccel以上(ZAc
cel≧Xaccel)であるか、すなわちアクセルペダル11
2が踏み込まれているかどうかが判定される。ZAccel
≧Xaccelが成立すれば、フローはステップ702へ進
行して、接近係数Zαが所定値Xα以上であるかどう
か、すなわちZα≧Xαが成立するかどうかが判定され
る。Zα≧Xαが成立すれば、フローはステップ703
に進行し、接近係数Zαに基づいて、図11に示すよう
な関数f2によって目標駆動力指令としての目標スロッ
トル開度Zthが演算される。
【0055】関数f2によれば、目標スロットル開度Z
thは接近係数Zαによって一義的に求まるものであ
り、電子制御式スロットル弁103は、所定の接近係数
を基準にして、スロットル弁118の開閉状態とは関係
なく、全閉状態になる。即ち、自車両が先行車両に衝突
する可能性が高い程、目標スロットル開度Zthは小さ
い開度が算出され、アクセルペダル112の踏み込み量
に比例するスロットル弁118の開度に関係なく、電子
制御式スロットル弁103の開度が縮小され、エンジン
101の発生する駆動力が制限されることになる。
【0056】一方、ステップ701またはステップ70
2でZAccel≧Xaccel、あるいはZα≧Xαが成立し
なければ、フローはステップ704に進行し、目標スロ
ットル開度Zthに所定値Xthmaxを代入する。尚、
このXthmaxは、電子制御式スロットル弁103を全
開状態にした時のスロットル開度である。
【0057】例えば、Zα=1/Xtmaxである場合、
すなわち、自車両が先行車両に衝突しない場合には、ア
クセル開度とスロットル開度の特性を切り替えるデータ
Xαを、Zα<Xαを満たすように設定すれば、目標ス
ロットル開度ZthがXthmaxの開度に設定され、電
子制御式スロットル弁103は全開状態となる。以上、
ステップ701〜704の処理が終わると、フローは図
3のステップ205へ進行する。
【0058】上述のように、この発明の実施の形態2に
係る異常接近防止装置によれば、電子制御式スロットル
弁103のみでなく、機械式の機械式スロットル弁11
8をも備える構成において、接近係数の値のみならず、
アクセルペダル112が踏み込まれているかどうかを判
定することにより、電子制御式スロットル弁103の開
閉制御を行えば、実施の形態1の場合と同様の効果を得
ることができる。即ち、ドライバの運転感覚を害するこ
となく、先行車両との過度の接近や衝突を回避し、車両
の安全性を高めることができる。
【0059】実施の形態3.この発明の実施の形態3に
係る異常接近防止装置の構成及び制御プログラムは、実
施の形態1における接近係数演算処理を図12に示す処
理に変更したものである。即ち、実施の形態1における
ステップ401〜409(図5参照)を図12に示すス
テップ1201〜1203に代えたものである。尚、後
述するZLtarget、ZdL、ZAtargetは、記憶部11
0に記憶され、書き換え/読み出しが可能な変数であっ
て、またXk、Xkは記憶部110に予め記憶して
あって、書き換えできない読み出しのみ可能なデータで
ある。
【0060】図12は、この発明の実施の形態3に係る
異常接近防止装置における接近係数演算処理の内容を示
すフローチャートである。図12に示す接近係数演算処
理は、前方の障害物または先行車両と所定の車間距離で
走行するための自車両の目標加速度と自車両の加速度と
の差を演算するものである。
【0061】まず、前方の障害物または先行車両と所定
の車間距離で走行するための自車両の目標加速度の考え
方について説明する。今、自車両が車間距離ZL[m]だ
け離れて先行車両に追従しているものとする。この時の
自車両の位置を基準として考えると、t秒後の先行車両
の絶対位置Spは上述した(1)式で表され、t秒後の自
車両の絶対位置Ssは上述した式(2)で表される。従っ
て、自車両が先行車両に目標車間距離ZLtargetだけ離
れて走行するためには、次の(8)式が成立する必要があ
る。
【0062】 Sp−Ss=ZLtarget …(8) さらに、(8)式に(1)(2)式を代入して整理すると、次の
(9)式が得られる。 (ZAp−ZAs)/2・t+(ZVp−ZVs)・t+(ZL−ZLtarg et)=0より、 (ZAp−ZAs)/2・t+ZVr・t+ZdL=0 …(9) ZVr:相対速度[m/s](=ZVp−ZVs) ZdL:車間距離偏差[m](=ZL−ZLtarget)
【0063】(9)式をZAsについて変形すると、 ZAs=2/t・ZdL+2/t・ZVr+ZAp =Xk・ZdL+Xk・ZVr+ZAp …(10) =ZAtarget Xk=2/t、Xk=2/t 但し、t≧0、Xk>0、Xk>0
【0064】(10)式のZAsは、自車両が先行車両に対
して車間距離ZLtargetだけ離れて走行するための自車
両の目標加速度ZAtargetを表す。尚、Xk、Xk
は、tを与えることにより一義的に決められるデータで
ある。
【0065】図12は、この発明の実施の形態3に係る
危険防止装置における接近係数演算処理の内容を示すフ
ローチャートである。図13は、この発明の実施の形態
3に係る異常接近防止装置の接近係数演算処理における
自車両の車速に対する目標車間距離を示す特性図であ
る。
【0066】次に、図12のフローチャートを用いて、
実施の形態3における接近係数演算処理について説明す
る。まず、ステップ1201において、自車両の車速Z
Vsに基づき、図13に示すような関数f4によって目
標車間距離ZLtargetを演算する。関数f4によれば、
目標車間距離ZLtargetは自車両の車速ZVsによって
一義的に決まり、その直線の傾きは先行車両との車間時
間に相当する。実施の形態3ではこの車間時間を2秒に
設定した特性となっている。
【0067】ステップ1202では、(10)式の目標加速
度ZAtargetを、例えばt=0.5secに設定して、Xk
=8、Xk=4として演算する。ステップ1203で
は、目標加速度ZAtargetと自車両の加速度ZAsとの
差を演算して接近係数Zαに代入する。以上、ステップ
1201〜1203の処理が終了すると、フローは図3
のステップ204へ進行する。
【0068】この発明の実施の形態3に係る異常接近防
止装置おいては、少なくとも目標車間距離ZLtarget、
自車両の加速度ZAs、先行車両の加速度ZAp、相対
速度ZVr、及び車間距離ZLに基づき、前方の障害物
または先行車両と所定の車間距離で走行するための自車
両の目標加速度ZAtargetを演算し、この目標加速度Z
Atargetと自車両の加速度ZAsとの差を接近係数Zα
とする。
【0069】この構成によれば、t秒後の車間距離ZL
が目標車間距離ZLtargetよりも大きい場合、すなわち
自車両が先行車両に対して安全に走行している場合に
は、接近係数Zαとしては負の値が算出される。この
時、アクセル開度とスロットル開度の特性を切り替える
データXαが、Zα<Xαとなるように設定してあれ
ば、関数f12のスロットル開度特性に従い、ドライバ
のアクセルペダル112の操作量に応じたスロットル開
度となり、ドライバの操作を優先することになる。
【0070】またt秒後の車間距離ZLが目標車間距離
ZLtargetよりも小さい場合、すなわち自車両が先行車
両に対して安全に走行できていない場合には、接近係数
Zαは正の値が算出される。この時、Zα≧Xαであれ
ば、関数f11のスロットル開度特性に従い、接近係数
Zαの大きさに応じて目標駆動力指令としての目標スロ
ットル開度Zthを演算される。この結果、車両の駆動
力が制限されることになる。したがって、ドライバの運
転感覚を害することなく、先行車両との過度の接近さら
には衝突を回避し、車両の安全性を高めることができ
る。
【0071】尚、この発明の実施の形態3における目標
車間距離ZLtargetは、自車両の車速ZVsにのみ基づ
く値であったが、自車両の車速ZVsだけでなく、先行
車両との相対速度ZVrに基づく値としてもよく、さら
に先行車両の加速度ZApに基づく値としてもよい。
【0072】また、実施の形態3における目標加速度Z
Atargetは、所定時間後、例えばt=0.5sec後に現在の
車間距離ZLを目標車間距離ZLtargetに追従させるも
のであったが、この方法に限らず、種々の目標加速度を
用いることができる。
【0073】また、実施の形態3では、Xk、Xk
を所定のtを与えて、予めデータとして記憶しておくも
のであったが、tを前方の障害物または先行車両との関
係に応じた値とし、Xk、Xkを逐次演算するよう
にしてもよい。具体的には、tを実施の形態1で説明し
た障害物または先行車両に衝突するまでの時間としても
よい。
【0074】実施の形態4.この発明の実施の形態4に
係る異常接近防止装置の構成及びプログラムは、実施の
形態2における接近係数演算処理を実施の形態3と同様
の図12に示す処理に変更したものである。この構成に
よっても、実施の形態3と同様の効果を得ることができ
る。車両の駆動力を適切に制限することにより、ドライ
バの運転感覚を害することなく、先行車両との過度の接
近さらには衝突を回避し、車両の安全性を高めることが
できる。
【0075】実施の形態5.この発明の実施の形態5に
係る異常接近防止装置の構成は、実施の形態1に係る異
常接近防止装置に、エンジン101の回転数を検出する
エンジン回転数センサ117と、自動変速機114のシ
フトレバー115の位置を検出するシフト位置センサ1
16とを追加したものであり(図1参照)、これら2つ
のセンサ116、117の出力は、コントロールユニッ
ト105に入力される。
【0076】図14は、この発明の実施の形態5に係る
異常接近防止装置の入力処理の内容を示すフローチャー
トである。図15は、この発明の実施の形態5に係る異
常接近防止装置における接近係数演算処理を示すフロー
チャートである。図16は、この発明の実施の形態5に
係る異常接近防止装置における目標駆動力指令演算処理
を示すフローチャートである。図17は、この発明の実
施の形態5における目標駆動力指令演算処理に用いるエ
ンジン回転数と目標エンジントルクZTeとから、スロ
ットル開度を得るための特性を示す図である。
【0077】実施の形態5に係る異常接近防止装置の制
御プログラムは、実施の形態1を基本とし、入力処理を
図14に示す処理に、接近係数演算処理を図15に示す
処理に、目標駆動力指令演算処理を図16に示す処理
に、それぞれ変更したものである。
【0078】尚、後述するZLtarget、ZdL、ZAta
rget、ZRtrans、ZRtrqcon、ZTeは、それぞれ記
憶部110に記憶され、書き換え/読み出しが可能な変
数である。また、Xk、Xk、Xm、XRfinal、
Xthは、記憶部110に予め記憶してあって、書き換
えができない読み出しのみ可能なデータである。
【0079】図14に示す入力処理は、まずステップ1
301〜1306において、実施の形態1における入力
処理(図4のステップ301〜306)と同様の処理が
実行される。ステップ1306が終了すると、ステップ
1307において、エンジン回転数センサ117の信号
を入力し、エンジン101の回転数ZNeとして記憶す
る。ステップ1308では、シフト位置センサ116の
シフト位置信号を入力し、自動変速機114の変速比Z
Rtransに変換してから記憶する。
【0080】ステップ1309では、エンジン101と
自動変速機114の間に設けられたトルクコンバータ1
19における入力回転数(=エンジン回転数)と出力回
転数(=自動変速機の出力軸回転数/変速比ZRtran
s)の速度比ZRtrqconを演算して記憶する。以上、ス
テップ1301〜1309の処理がすべて終了すると、
フローは図3のステップ203へ進行する。
【0081】次に、図15のフローチャートを用いて、
実施の形態5における接近係数演算処理について説明す
る。図15に示す接近係数演算処理は、前方の障害物ま
たは先行車両と所定の車間距離で走行するための自車両
の目標加速度を演算する処理ルーチンである。この前方
の障害物または先行車両と所定の車間距離で走行するた
めの自車両の目標加速度の考え方については、実施の形
態3において説明した通りである。なお、接近係数演算
処理は、接近係数演算手段としての中央処理部111に
よって行われるものである。
【0082】まず、ステップ1401において、自車両
の車速ZVsに基づき、図13に示す関数f4によって
目標車間距離ZLtargetを演算する。関数f4は実施の
形態3と同一のものである。ステップ1402では、(1
0)式の目標加速度ZAtargetを例えばt=0.5secに設定
して、Xk=8、Xk=4として演算する。ステッ
プ1403では、目標加速度ZAtargetを接近係数Zα
に代入する。以上、ステップ1401〜1403の処理
が終了すると、フローは図3のステップ204へ進行す
る。
【0083】次に、図16のフローチャートを用いて、
実施の形態5における目標駆動力指令演算処理について
説明する。まずステップ1501では、接近係数Zα
(=自車両の目標加速度ZAtarget)がその時の自車両
の加速度ZAsより小さいかどうか、すなわちZα<Z
Asが成立するかどうかを判定する。Zα<ZAsが成
立すれば、フローはステップ1502に進行し、エンジ
ン回転数ZNe、接近係数Zα、変速比ZRtrans、ト
ルクコンバータの速度比Ztrqconに基づき、次式(11)に
従って目標エンジントルクZTeが演算される。
【0084】 ZTe=(Xm×Zα)/(ZRtrans×ZRtrqcon×XRfinal) …(11) Xm:車両重量[kg] Zα:接近係数[m/s2](=目標加速度ZAtarget) ZRtrans:変速比 ZRtrqcon:トルクコンバータ速度比 XRfinal:ファイナルギヤ比
【0085】ステップ1503では、エンジン回転数Z
Ne、目標エンジントルクZTeに基づき、図17に示
すような関数f5によって目標駆動力指令としての目標
スロットル開度Zthを演算する。この関数f5は、例
えば、図17の特性を持つ2次元のルックアップテーブ
ルであって、エンジン回転数ZNe、と目標エンジント
ルクZTeを与えることにより、目標エンジントルクZ
Teを出力するためのスロットル開度Zthを得るもの
である。
【0086】また、Zα<ZAsが成立しなければフロ
ーはステップ1504に進行し、アクセル開度ZAccel
に基づき、図8に示す実施の形態1で説明した関数f1
2によって目標駆動力指令としての目標スロットル開度
Zthを演算する。関数f12において、目標スロット
ル開度Zthは、アクセル開度ZAccelによって一義的
に決まり、ドライバのアクセルペダル操作に応じたスロ
ットル開度が設定されることになる。以上、ステップ1
501〜1504の処理が終了すると、フローは図3の
ステップ205へ進行する。
【0087】実施の形態5に係る異常接近防止装置は、
少なくとも目標車間距離ZLtarget、自車両の加速度Z
As、先行車両の加速度ZAp、相対速度ZVr、及び
車間距離ZLに基づき、前方の障害物または先行車両と
安全な車間距離で走行するための自車両の目標加速度Z
Atargetを演算し、この目標加速度ZAtargetを接近係
数Zαとする。
【0088】また、この接近係数Zα、すなわち自車両
の目標加速度ZAtargetが出力可能な目標スロットル開
度Zthにするべくスロットルアクチュエータ104を
駆動する。この構成によれば、t秒後の車間距離ZLが
目標車間距離ZLtargetよりも大きい場合、すなわち自
車両が先行車両に対して安全に走行している場合には、
Zα(=ZAtarget)≧ZAsとなって、関数f12の
スロットル開度特性に従い、ドライバのアクセルペダル
112の操作量に応じたスロットル開度に制御される。
この結果、ドライバの操作を優先することになる。
【0089】また、t秒後の車間距離ZLが目標車間距
離ZLtargetよりも小さい場合、すなわち自車両が先行
車両に対して安全に走行できていない場合には、Zα
(=ZAtarget)<ZAsとなって、関数f5により目
標加速度ZAtargetを出力可能なスロットル開度に制御
される。この結果、車両の駆動力を制限することがで
き、従って、ドライバの運転感覚を害することなく、先
行車両との過度の接近さらには衝突を回避し、車両の安
全性を高めることができる。
【0090】尚、実施の形態5は、目標エンジントルク
ZTeを(11)式に従い演算するものであったが、さらに
道路の勾配、路面の摩擦係数、道路のカーブ半径など、
道路環境の情報によって補正するものであっても構わな
い。また車両重量Xmは乗員に伴う増加分を含む重量と
しても構わない。
【0091】また、実施の形態5は、目標スロットル開
度Zthを目標エンジントルクZTe及びエンジン回転
数ZNeの2つの変数に基づき演算するものであった
が、さらにエンジンの吸入空気温度、空燃比、点火時期
など、エンジンの特性を左右する情報によって補正する
ものであっても構わない。
【0092】実施の形態6.図18は、この発明の実施
の形態6に係る異常接近防止装置における目標駆動力指
令演算処理の内容を示すフローチャートである。図19
は、この発明の実施の形態6に係る異常接近防止装置に
おいて、エンジン回転数と目標エンジントルクZTeと
から、吸入空気量ZQaを得るための特性である。図2
0は、アクセル開度と目標空気量とから、スロットル弁
118の開度を得るための特性である。
【0093】実施の形態6に係る異常接近防止装置の構
成は、実施の形態2に係る異常接近防止装置に対して、
エンジン101の回転数を検出するエンジン回転数セン
サ117と、自動変速機114のシフトレバー115の
位置を検出するシフト位置センサ116とを追加したも
のであり(図2参照)、これら2つのセンサ116、1
17の出力は、コントロールユニット105に入力され
る。
【0094】また、実施の形態6に係る異常接近防止装
置のプログラムは、実施の形態2における入力処理を実
施の形態5における図14に示す処理に、接近係数演算
処理を同じく実施の形態5における図15に示す処理に
それぞれ変更し、さらに、目標駆動力指令演算処理を図
18に示す処理に変更したものである。なお、入力処理
(図14)及び接近係数演算処理(図15)は、それぞ
れ実施の形態5における入力処理および接近係数演算処
理と同一の処理である。
【0095】また、後述するZLtarget、ZdL、ZA
target、ZRtrans、ZRtrqcon、ZTe、ZQaは、
記憶部110に記憶され、書き換え/読み出しが可能な
変数である。また、Xk、Xk、Xm、XRfina
l、Xthは、それぞれ記憶部110に予め記憶されて
おり、書き換えできない読み出しのみ可能なデータであ
る。
【0096】次に、図18のフローチャートを用いて、
実施の形態6における目標駆動力指令演算処理について
説明する。まず、ステップ1601では、アクセル開度
ZAccelが所定値Xaccel以上(ZAccel≧Xaccel)で
あるかどうか、すなわちアクセルペダル112が踏み込
まれているかどうかが判定される。ZAccel≧Xaccel
が成立すれば、フローはステップ1602へ進行して、
接近係数Zα(=自車両の目標加速度ZAtarget)がそ
の時の自車両の加速度ZAsより小さいかどうか、すな
わちZα<ZAsが成立するかどうかを判定する。
【0097】Zα<ZAsが成立すれば、フローはステ
ップ1603に進行し、エンジン回転数ZNe、接近係
数Zα、変速比ZRtrans、トルクコンバータの速度比
Ztrqconに基づき、実施の形態5における(11)式に従っ
て、目標エンジントルクZTeが演算される。
【0098】ステップ1604では、エンジン回転数Z
Ne、目標エンジントルクZTeに基づき、図19に示
すような関数f61によって目標空気量ZQaを演算す
る。この関数f61は、例えば、図19の特性を持つ2
次元のルックアップテーブルであって、エンジン回転数
ZNeと目標エンジントルクZTeを与えることによ
り、目標エンジントルクZTeだけ出力可能なエンジン
101への吸入空気量ZQaを得るものである。
【0099】ステップ1605では、アクセル開度ZA
ccel、目標空気量ZQaに基づき、図20に示すような
関数f62によって目標駆動力指令としての目標スロッ
トル開度を演算する。この関数f62は、例えば、図2
0の特性を持つ2次元のルックアップテーブルであっ
て、アクセル開度ZAccelと目標空気量ZQaを与える
ことによって、目標空気量ZQaをエンジン101へ吸
入させるためのスロットル弁118の開度を得るもので
ある。
【0100】また、ステップ1601または1602に
おいて、ZAccel≧Xaccel、あるいはZα<ZAsが
成立しない場合は、フローはステップ1606に進行
し、アクセル開度ZAccelに基づき、図8に示す実施の
形態1における関数f12によって目標スロットル開度
Zthを演算する。
【0101】関数f12によれば、目標駆動力指令とし
ての目標スロットル開度Zthはアクセル開度ZAccel
によって一義的に決まり、ドライバのアクセルペダル操
作に応じたスロットル開度が設定されることになる。以
上、ステップ1601〜1606の処理が終了すると、
フローは図3のステップ205へ進行する。
【0102】実施の形態6に係る異常接近防止装置によ
れば、実施の形態5と同様の効果を得ることができる。
即ち、車両の駆動力を制限することができ、ドライバの
運転感覚を害することなく、先行車両との過度の接近さ
らには衝突を回避し、車両の安全性を高めることができ
る。
【0103】尚、実施の形態6は、目標エンジントルク
ZTeを(11)式に従い演算するものであったが、さらに
道路の勾配、路面の摩擦係数、道路のカーブ半径など、
道路環境の情報によって補正するものであっても構わな
い。また車両重量Xmは乗員に伴う増加分を含む重量と
しても構わない。
【0104】また、実施の形態6は、目標空気量ZQa
を目標エンジントルクZTe及びエンジン回転数ZNe
の2つの変数に基づき演算するものであったが、さらに
空燃比、点火時期など、エンジンの特性を左右する情報
によって補正するものであっても構わない。
【0105】また、実施の形態6は、目標駆動力指令と
しての目標スロットル開度Zthをアクセル開度ZAcc
el及び目標空気量ZQaの2つの変数に基づき演算する
ものであったが、さらにエンジンの吸入空気温度によっ
て補正するものであってもよい。
【0106】実施の形態7.図21は、この発明の実施
の形態7に係る異常接近防止装置における処理内容を示
すフローチャートである。この発明の実施の形態7に係
る異常接近防止装置の構成及びプログラムは、実施の形
態1または3における目標駆動力指令演算処理を図21
に示すような処理に変更したものである。尚、後述する
Zth1、Zth2は、記憶部110に記憶され、書き
換え/読み出しが可能な変数である。
【0107】まず、ステップ1901において、アクセ
ル開度ZAccelに基づき、図8に示す関数f12によっ
て目標駆動力指令としての目標スロットル開度Zth1
を演算する。関数f12は、実施の形態1のものと同一
である。ステップ1902では、接近係数Zαに基づ
き、図11に示す関数f2によって目標駆動力指令とし
ての目標スロットル開度Zth2を演算する。関数f2
は、実施の形態2のものと同一である。
【0108】ステップ1903では、目標スロットル開
度Zth1及びZth2のうち、小さい方を選択して目
標スロットル開度Zthに代入する。以上、ステップ1
901〜1903の処理が終了すると、フローは図3の
ステップ205へ進行する。。
【0109】実施の形態7にかかる異常接近防止装置
は、アクセル開度ZAccelに基づくスロットル開度を、
接近係数Zαに基づくスロットル開度で制限することに
より、駆動力を制限する。この構成によっても、実施の
形態1及び3と同様の効果を得ることができる。
【0110】実施の形態7にかかる異常接近防止装置で
は、アクセル開度ZAccelに基づくスロットル開度を、
接近係数Zαに基づくスロットル開度で制限するもので
あったが、接近係数Zαが所定値以上の時に、アクセル
開度ZAccelに基づくスロットル開度を所定値以下に制
限するようにしても同様の効果を得ることができる。
【0111】実施の形態8.図22は、この発明の実施
の形態8に係る異常接近防止装置におけるアクセル開度
ZAccelから自車両の加速度ZAsを得るための特性図
である。この発明の実施の形態8に係る異常接近防止装
置の構成及びプログラムは、実施の形態1ないし7にお
ける自車両加速度演算処理を変更したものである。
【0112】実施の形態1ないし7における自車両加速
度演算処理は、自車両の車速ZVsを一回微分した値を
自車両の加速度ZAsとして記憶する手段であったが、
実施の形態8に係る自車両加速度演算処理は、アクセル
開度ZAccelに基づき、図22に示すような関数f8に
よって自車両の加速度ZAsとする。関数f8によれ
ば、アクセル開度ZAccelが大きい程、自車両の加速度
ZAsが高くなるように設定されることになる。
【0113】この発明の実施の形態8に係る異常接近防
止装置によれば、アクセル開度ZAccelに基づき自車両
の加速度Asを演算する。この構成によれば、ドライバ
のアクセルペダル操作による加速度の変化が発生する前
に、自車両の加速状態を検出できるので、自車両の車速
ZVsに基づく自車両の加速度ZAsよりも速いタイミ
ングで、自車両の駆動力を制限できるようになる。
【0114】尚、実施の形態8は、アクセル開度センサ
によって検出したアクセル開度ZAccelに基づき、自車
両の加速度ZAsを演算するものであったが、アクセル
開度センサの代わりに、アクセルが所定量だけ踏み込ま
れたかどうかを検出するアクセルスイッチを設け、この
アクセルスイッチの状態によって自車両の加速度ZAs
を演算するものであっても構わない。
【0115】実施の形態9.図23は、この発明の実施
の形態9に係る自車両加速度演算処理の内容を示すフロ
ーチャートである。図24は、この発明の実施の形態9
に係る異常接近防止装置におけるエンジントルク特性を
表す特性図である。
【0116】この発明の実施の形態9に係る異常接近防
止装置の構成及びプログラムは、実施の形態1ないし4
における入力処理を図14に示す処理に変更し、さらに
自車両加速度演算処理を図23に示す処理に変更したも
のである。即ち、実施の形態5、6を基本とする場合
は、自車両加速度演算処理のみを図23に示す処理に変
更したものとなる。なお、入力処理(図14)は、実施
の形態9のものと同一のものである。
【0117】図23のフローチャートを用いて、実施の
形態5の目標駆動力指令演算処理について説明する。
尚、後述するZRtrans、ZRtrqcon、ZTe2、ZT
tは、記憶部110に記憶され、書き換え/読み出しが
可能な変数であって、またXm、XRfinalは記憶部1
10に予め記憶してあって、書き換えできない読み出し
のみ可能なデータである。
【0118】まず、ステップ2101では、アクセル開
度ZAccel、エンジン回転数ZNeに基づき、図22に
示す関数f9によってエンジントルクZTe2を演算す
る。ステップ2102では、エンジントルクZTe2、
エンジン回転数ZNe、変速比ZRtrans、トルクコン
バータの速度比Ztrqconに基づき、下記の(12)式に従っ
てタイヤ駆動トルクZTtを演算する。
【0119】 ZTt=ZTe2×ZRtrans×ZRtrqcon×XRfainal …(12) ZTe2:エンジントルク[kgf・m] ZRtrans:変速比 ZRtrqcon:トルクコンバータ速度比 XRfinal:ファイナルギヤ比
【0120】ステップ2103では、タイヤ駆動トルク
ZTt、車両重量Xmに基づき、下記の(13)式に従って
自車両加速度ZAsを演算する。 ZAs=ZTt/Xm …(13) ZTt:タイヤ駆動トルク[kgf・m] Xm:車両重量[kg]
【0121】以上、この発明の実施の形態9に係る異常
接近防止装置によれば、少なくともアクセル開度ZAcc
elに基づき自車両の加速度Asを演算する。この構成に
よれば、ドライバのアクセルペダル操作による加速度の
変化が発生する以前に、自車両の加速状態を検出できる
ので、自車両の車速ZVsに基づく自車両の加速度ZA
sよりも速いタイミングで、自車両の駆動力を制限でき
るようになる。
【0122】尚、実施の形態9では、エンジントルクZ
Teをアクセル開度ZAccel及びエンジン回転数ZNe
の2つの変数に基づき演算するものであったが、さらに
空燃比、点火時期、吸入空気温度など、エンジンの特性
を左右する情報によって補正するものであっても構わな
い。
【0123】また、実施の形態9では、タイヤ駆動トル
クZTtを(12)式に従い演算するものであったが、さら
に道路の勾配、路面の摩擦係数、道路のカーブ半径な
ど、道路環境の情報によって補正するものであっても構
わない。
【0124】また、実施の形態9では、自車両の加速度
ZAsを(13)式に従い演算するものであったが、車両重
量Xmは乗員に伴う増加分を含む重量としても構わな
い。
【0125】実施の形態10.この発明の実施の形態1
0に係る異常接近防止装置の構成及び制御プログラム
は、実施の形態1ないし9における相対速度演算処理を
変更したものである。実施の形態1ないし9における相
対速度演算処理は、車間距離ZLを一回微分した値を相
対速度ZVrとして記憶する手段であったが、実施の形
態10に係る相対速度演算処理は、相対速度センサ、あ
るいは車間距離及び相対速度を一度に検出できる車間距
離センサを備えておき、このセンサによって相対速度を
得るものである。
【0126】この構成によれば、車間距離に基づき相対
速度を演算する手段に比べて、精度の良い相対速度を得
ることができるだけでなく、より実際に近い先行車両の
加速度を得ることができるので、精度の良い接近係数が
得られるようになり、ドライバの運転感覚を害すること
なく、先行車両との過度の接近さらには衝突を回避し、
車両の安全性を高めることができる。
【0127】
【発明の効果】この発明の異常接近防止装置は、自車両
の加速度、進行方向に存在する物体の加速度、自車両と
物体との相対速度、及び、自車両と物体との間の距離に
基づき、自車両と物体とが衝突する危険度を示す接近係
数を演算する接近係数演算手段と、自車両の動力源が出
力する駆動力を制御するためのアクチュエータと、接近
係数に基づき、自車両の物体に対する走行状態が安全で
ないと判定された場合は、動力源が出力する駆動力を目
標駆動力にするための目標駆動力指令を演算する目標駆
動力指令演算手段と、目標駆動力指令をアクチュエータ
に伝送して、自車両の駆動力を制御する駆動力制御手段
とを備えることを特徴とするので、同じ車間距離の状況
下であっても、相対速度が大きい程、先行車両に衝突す
る危険性が低くなるように接近係数が演算される。ま
た、同じ車間距離と相対速度の状況下であっても、先行
車両の加速度が大きい程、先行車両に衝突する危険性が
低くなるように接近係数が演算される。この結果、ドラ
イバによってアクセルペダルが操作されると、先行車両
に衝突する危険性が低い場合には、ドライバのアクセル
ペダルの操作量に応じた車両の駆動力となる。また先行
車両に衝突する危険性が高い場合には、少なくとも接近
係数に基づきスロットル弁の開度が制御され、車両の駆
動力が制限される。したがって、ドライバの運転感覚を
害することなく、先行車両との過度の接近さらには衝突
を回避し、車両の安全性を高めることができる。
【0128】また、前記自車両の車速を検出する車速セ
ンサと、自車両の車速の時間的変化量に基づき自車両の
加速度を演算する自車両加速度演算手段と、自車両の進
行方向に存在する物体との距離を検出する距離センサ
と、距離の時間的変化量に基づき物体との相対速度を演
算する相対速度演算手段と、相対速度及び自車両の車速
に基づき物体の加速度を演算する先行車両加速度演算手
段とをさらに備えることを特徴とするので、同じ車間距
離の状況下であっても、相対速度が大きい程、先行車両
に衝突する危険性が低くなるように接近係数が演算され
る。また、同じ車間距離と相対速度の状況下であって
も、先行車両の加速度が大きい程、先行車両に衝突する
危険性が低くなるように接近係数が演算される。この結
果、ドライバによってアクセルペダルが操作されると、
先行車両に衝突する危険性が低い場合には、ドライバの
アクセルペダルの操作量に応じた車両の駆動力となる。
また先行車両に衝突する危険性が高い場合には、少なく
とも接近係数に基づきスロットル弁の開度が制御され、
車両の駆動力が制限される。したがって、ドライバの運
転感覚を害することなく、先行車両との過度の接近さら
には衝突を回避し、車両の安全性を高めることができ
る。
【0129】また、前記接近係数は、自車両の加速度、
前記物体の加速度、相対速度、及び車間距離に基づいて
演算される、前記物体と衝突するまでの時間によって表
されることを特徴とするので、先行車両に衝突するまで
の時間が非常に長い場合、すなわち自車両が先行車両に
対して安全に走行している場合には、ドライバのアクセ
ルペダルの操作量に応じたスロットル開度となり、ドラ
イバの操作を優先することになる。また、先行車両に衝
突するまでの時間が非常に短い場合、すなわち自車両が
先行車両に対して安全に走行できていない場合には、接
近係数の大きさに応じてスロットル開度が制御され、車
両の駆動力が制限される。また、車間距離が非常に近い
場合であっても、衝突しない場合、例えば、先行車両の
車速が自車両のそれよりも高く、先行車両が加速中であ
る場合には、先行車両に衝突するまでの時間は無限大と
なるので、ドライバのアクセルペダルの操作量に応じた
スロットル開度となり、ドライバの操作を優先すること
になる。したがって、ドライバの運転感覚を害すること
なく、先行車両との過度の接近さらには衝突を回避し、
車両の安全性を高めることができる。
【0130】また、前記自車両と前記物体との間の距離
の目標値である目標距離を演算する目標距離演算手段を
さらに備えてなり、接近係数演算手段は、目標距離、自
車両の加速度、物体の加速度、相対速度、及び、自車両
と物体との間の距離に基づき、物体との危険接近レベル
を示す接近係数を演算することを特徴とするので、車間
距離が目標車間距離よりも大きい場合には、ドライバの
操作を優先するべく何ら作用しない。また車間距離が目
標車間距離よりも小さい場合には、車間距離が近い程、
先行車両に衝突する危険性が高くなるように接近係数が
演算される。したがって、ドライバの運転感覚を害する
ことなく、先行車両との過度の接近さらには衝突を回避
し、車両の安全性を高めることができる。
【0131】また、前記接近係数は、物体と安全な距離
を隔てて走行するための自車両の目標加速度と、自車両
の加速度との差で表されることを特徴とするので、所定
時間後の車間距離が目標車間距離よりも大きい場合、す
なわち自車両が先行車両に対して安全に走行している場
合には、目標加速度は自車両の加速度よりも大きくなっ
て、その差、すなわち接近係数は負の値が算出され、ド
ライバのアクセルペダルの操作量に応じたスロットル開
度、すなわち駆動力となる。この結果、ドライバの操作
を優先することになる。また所定時間後の車間距離が目
標車間距離よりも小さい場合、すなわち自車両が先行車
両に対して安全に走行できていない場合には、目標加速
度は自車両の加速度よりも小さくなって、その差、すな
わち接近係数は正の値が算出され、接近係数の大きさに
応じてスロットル開度が制御される。この結果、車両の
駆動力が制限されることになる。したがって、ドライバ
の運転感覚を害することなく、先行車両との過度の接近
さらには衝突を回避し、車両の安全性を高めることがで
きる。
【0132】また、前記接近係数は、物体と安全な距離
を隔てて走行するための自車両の目標加速度によって表
されることを特徴とするので、所定時間後の車間距離が
目標車間距離よりも大きい場合、すなわち自車両が先行
車両に対して安全に走行している場合には、接近係数、
すなわち目標加速度は自車両の加速度よりも大きくなっ
て、ドライバのアクセルペダルの操作量に応じたスロッ
トル開度、すなわち駆動力となる。この結果、ドライバ
の操作を優先することになる。また所定時間後の車間距
離が目標車間距離よりも小さい場合、すなわち自車両が
先行車両に対して安全に走行できていない場合には、接
近係数、すなわち目標加速度は自車両の加速度よりも小
さくなって、目標加速度を出力可能なスロットル開度に
制御される。この結果、車両の駆動力が制限されること
になる。したがって、ドライバの運転感覚を害すること
なく、先行車両との過度の接近さらには衝突を回避し、
車両の安全性を高めることができる。
【0133】また、アクセルペダルの踏込み量を検出す
るアクセル開度検出手段と、アクセル開度検出手段によ
って検出されるアクセルペダルの踏込み量に基づいて、
自車両の加速度を演算する自車両加速度演算手段とをさ
らに備えることを特徴とするので、ドライバのアクセル
ペダル操作による加速度の変化が発生する以前に、自車
両の加速状態を検出できるので、自車両の車速に基づく
自車両の加速度よりも速いタイミングで、自車両の駆動
力を制限できる。
【0134】さらに、前記相対速度を演算する手段の代
わりに、相対速度センサを備えてなり、相対速度センサ
によって、自車両と前記物体との相対速度を検出するこ
とを特徴とするので、車間距離に基づき相対速度を演算
する手段に比べて、精度の良い相対速度を得ることがで
きるだけでなく、より実際に近い先行車両の加速度を得
ることができる。この結果、精度の良い接近係数が得ら
れるようになり、ドライバの運転感覚を害することな
く、先行車両との過度の接近さらには衝突を回避し、車
両の安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の異常接近防止装置の構成を概略的
に示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る異常接近防止
装置の概略的な構成を示す図である。
【図3】 この発明の異常接近防止装置の処理プログラ
ムのメインルーチンを概略的に示すフローチャートであ
る。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る異常接近防止
装置のプログラムのサブルーチンを概略的に示すフロー
チャートである。
【図5】 接近係数演算処理を行うプログラムの内容を
示すフローチャートである。
【図6】 目標駆動力指令演算処理を示すプログラムの
フローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態1におけるアクセル開
度に対する目標スロットル開度の関係を表す特性図であ
る。
【図8】 この発明の実施の形態1におけるアクセル開
度に対する目標スロットル開度の関係を表す特性図であ
る。
【図9】 この発明の実施の形態1に係る異常接近防止
装置における出力処理プログラムの内容を示すフローチ
ャートである。
【図10】 この発明の実施の形態2に係る異常接近防
止装置における目標駆動力指令演算処理の流れを表すフ
ローチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態2に係る異常接近防
止装置における接近係数に対する目標スロットル開度の
関係を示す特性図である。
【図12】 この発明の実施の形態3に係る異常接近防
止装置における接近係数演算処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図13】 この発明の実施の形態3に係る異常接近防
止装置の接近係数演算処理における自車両の車速に対す
る目標車間距離を示す特性図である。
【図14】 この発明の実施の形態5に係る異常接近防
止装置の入力処理の内容を示すフローチャートである。
【図15】 この発明の実施の形態5に係る異常接近防
止装置における接近係数演算処理を示すフローチャート
である。
【図16】 この発明の実施の形態5に係る異常接近防
止装置における目標駆動力指令演算処理を示すフローチ
ャートである。
【図17】 この発明の実施の形態5における目標駆動
力指令演算処理に用いるエンジン回転数と目標エンジン
トルクZTeとから、スロットル開度を得るための特性
を示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態6に係る異常接近防
止装置における目標駆動力指令演算処理の内容を示すフ
ローチャートである。
【図19】 この発明の実施の形態6に係る異常接近防
止装置において、エンジン回転数と目標エンジントルク
ZTeとから、吸入空気量ZQaを得るための特性であ
る。
【図20】 アクセル開度と目標空気量とから、スロッ
トル弁118の開度を得るための特性である。
【図21】 この発明の実施の形態7に係る異常接近防
止装置における処理内容を示すフローチャートである。
【図22】 この発明の実施の形態8に係る異常接近防
止装置におけるアクセル開度ZAccelから自車両の加速
度ZAsを得るための特性図である。
【図23】 この発明の実施の形態9に係る自車両加速
度演算処理の内容を示すフローチャートである。
【図24】 この発明の実施の形態9に係る異常接近防
止装置におけるエンジントルク特性を表す特性図であ
る。
【図25】 特開平3−943号公報に記載の従来のス
ロットル制御装置における車間距離と目標スロットル開
度との関係を示す特性図である。
【図26】 特開平3−943号公報に記載の従来のス
ロットル制御装置におけるアクセル開度と目標スロット
ル開度との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
104 スロットルアクチュエータ(アクチュエー
タ)、106 車間距離センサ、108 車速センサ、
111 中央処理部(接近係数演算手段、目標駆動力指
令演算手段、駆動力演算手段、自車両加速度演算手段、
相対速度演算手段、先行車両加速度演算手段)、113
アクセル開度センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立川 裕文 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 岡村 茂一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3D044 AA25 AB01 AC05 AC16 AC22 AC26 AC28 AC56 AC57 AC59 AD02 AD04 AE04 AE14 AE19 AE21 3G093 AA01 AA05 BA04 CB10 DA01 DA06 DB05 DB11 DB16 DB18 DB21 EA02 EA09 EC02 FA07 FA10 FB02 5H180 AA01 LL01 LL04 LL09

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両の加速度、進行方向に存在する前
    記物体の加速度、自車両と前記物体との相対速度、及
    び、自車両と前記物体との間の距離に基づき、自車両と
    前記物体とが衝突する危険度を示す接近係数を演算する
    接近係数演算手段と、 自車両の動力源が出力する駆動力を制御するためのアク
    チュエータと、 前記接近係数に基づき、自車両の前記物体に対する走行
    状態が安全でないと判定された場合は、前記動力源が出
    力する駆動力を目標駆動力にするための目標駆動力指令
    を演算する目標駆動力指令演算手段と、 前記目標駆動力指令を前記アクチュエータに伝送して、
    自車両の駆動力を制御する駆動力制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする異常接近防止装置。
  2. 【請求項2】 自車両の車速を検出する車速センサと、
    自車両の車速の時間的変化量に基づき自車両の加速度を
    演算する自車両加速度演算手段と、自車両の進行方向に
    存在する物体との距離を検出する距離センサと、前記距
    離の時間的変化量に基づき前記物体との相対速度を演算
    する相対速度演算手段と、前記相対速度及び前記自車両
    の車速に基づき前記物体の加速度を演算する先行車両加
    速度演算手段とをさらに備えることを特徴とする請求項
    1に記載の異常接近防止装置。
  3. 【請求項3】 前記接近係数は、自車両の加速度、前記
    物体の加速度、相対速度、及び車間距離に基づいて演算
    される、前記物体と衝突するまでの時間によって表され
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の異
    常接近防止装置。
  4. 【請求項4】 自車両と前記物体との間の距離の目標値
    である目標距離を演算する目標距離演算手段をさらに備
    えてなり、 前記接近係数演算手段は、前記目標距離、前記自車両の
    加速度、前記物体の加速度、前記相対速度、及び、自車
    両と前記物体との間の距離に基づき、前記物体との危険
    接近レベルを示す接近係数を演算することを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の異常接近防止装置。
  5. 【請求項5】 前記接近係数は、前記物体と安全な距離
    を隔てて走行するための自車両の目標加速度と、自車両
    の加速度との差で表されることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の異常接近防止装置。
  6. 【請求項6】 前記接近係数は、前記物体と安全な距離
    を隔てて走行するための自車両の目標加速度によって表
    されることを特徴とする請求項5に記載の異常接近防止
    装置。
  7. 【請求項7】 アクセルペダルの踏込み量を検出するア
    クセル開度検出手段と、前記アクセル開度検出手段によ
    って検出されるアクセルペダルの踏込み量に基づいて、
    自車両の加速度を演算する自車両加速度演算手段とをさ
    らに備えることを特徴とする請求項1に記載の異常接近
    防止装置。
  8. 【請求項8】 前記相対速度を演算する手段の代わり
    に、相対速度センサを備えてなり、該相対速度センサに
    よって、自車両と前記物体との相対速度を検出すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の異常接近
    防止装置。
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