JP3194753B2 - 車両用走行制御装置 - Google Patents

車両用走行制御装置

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JP3194753B2
JP3194753B2 JP01158591A JP1158591A JP3194753B2 JP 3194753 B2 JP3194753 B2 JP 3194753B2 JP 01158591 A JP01158591 A JP 01158591A JP 1158591 A JP1158591 A JP 1158591A JP 3194753 B2 JP3194753 B2 JP 3194753B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、前方車両と自車との
実車間距離を検知する車間距離検知手段と、目標車間距
離が予め設定される目標車間距離設定手段と、実車間距
離が目標車間距離となるように車間距離制御する制御手
段とを有する車両用走行制御装置に係り、特に車間距離
制御における目標車間距離に対して、暫定的な仮目標車
間距離を設定し、この仮目標車間距離を目標車間距離に
収束させるように車両の走行状態を制御するようにした
車両用走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、車両にあっては、いわゆる車間距
離制御と称される前方車両追従制御が知れており、この
制御では、前方車両と自車との車間距離をセンサ等で検
知し、検知された実際の実車間距離を所定の目標車間距
離と照合して、実車間距離が目標車間距離になるよう
に、車両の走行状態を制御するようになっている。例え
ば特開昭61−6031号公報では、前方車両との実車
間距離を目標車間距離に保つようにすることはもちろ
ん、この目標車間距離を調整可能にしたものが提案され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来の車間距離制御にあっては、自車と自車の前方
に現れた前方車両との距離関係が、目標車間距離の値に
ある程度近い距離をあけた関係にある場合には、目標車
間距離と実車間距離との偏差が小さいことから必要制御
量、即ち自車速の加減速制御量が小さくて済み、実車間
距離を目標車間距離にスムーズに収束させることができ
る。
【0004】しかしながら、自車と自車の前方に現れた
前方車両との距離関係が、目標車間距離よりも相当遠方
で、目標車間距離と実車間距離との偏差がかなり大きい
場合には、実車間距離を縮めて目標車間距離に近づける
ことでこの大きな偏差を解消できるように大きな制御量
が与えられることとなり、このために、運転者が意図し
ないにも拘らず、自車速が急激に増速されて急加速状態
になることが考えられ、運転操作の連続感が失われてス
ムーズな走行状態を確保することができなかった。
【0005】また他方、前方車両に追従して適正な車間
距離制御状態で自車が走行されているときに、これら前
方車両と自車との間に他車が割り込んできたような場合
においては、センサ等で継続して検知されている実車間
距離が、この他車の割り込みによって急激に変化する。
これにより、この場合にも目標車間距離と実車間距離と
の偏差がかなり大きなものとなる。このような走行状態
では、上述した制御とは反対に、実車間距離を拡げて目
標車間距離に近づけるために、運転者が意図しないにも
拘らず、自車速が急激に減速されて急減速状態になると
考えられ、上記と同様な問題があった。
【0006】この発明は、上記のような背景に鑑みてな
されたものであり、目標車間距離と実車間距離との大き
な偏差によって発生し得る急加速あるいは急減速を防止
でき、違和感なくスムーズな車間距離制御を確保するこ
とができる車両用走行制御装置の提供をその目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明は、前方車両と自車との実車間距離を検知する
車間距離検知手段と、目標車間距離を設定する目標車間
距離設定手段と、該実車間距離が該目標車間距離となる
ように車間距離制御する制御手段とを有する車両用走行
制御装置において、検知された上記実車間距離が設定さ
れた上記目標車間距離よりも大きい場合であって、これ
ら実車間距離と目標車間距離との偏差が、予め設定され
ている設定偏差よりも大きいときに該目標車間距離より
大きな値の仮目標車間距離を設定し、該実車間距離が該
仮目標車間距離となるように車間距離制御する一方、
車間距離と目標車間距離との上記偏差が、上記設定偏差
よりも小さいときには、該実車間距離が該目標車間距離
となるように車間距離制御することを特徴とする。ま
た、前方車両と自車との実車間距離を検知する車間距離
検知手段と、目標車間距離を設定する目標車間距離設定
手段と、該実車間距離が該目標車間距離となるように車
間距離制御する制御手段とを有する車両用走行制御装置
において、検知された上記実車間距離が設定された上記
目標車間距離よりも小さい場合であって、これら実車間
距離と目標車間距離との偏差が、予め設定されている設
定偏差よりも大きいときに該目標車間距離より小さな値
の仮目標車間距離を設定し、該実車間距離が該仮目標車
間距離となるように車間距離制御する一方、実車間距離
と目標車間距離との上記偏差が、上記設定偏差よりも小
さいときには、該実車間距離が該目標車間距離となるよ
うに車間距離制御することを特徴とする。
【0008】さらに、前方車両と自車との実車間距離を
検知する車間距離検知手段と、目標車間距離を設定する
目標車間距離設定手段と、該実車間距離が該目標車間距
離となるように車間距離制御する制御手段とを有する車
両用走行制御装置において、検知された上記実車間距離
が設定された上記目標車間距離よりも小さい場合であっ
て、順次検知される上記実車間距離の変化率が、予め設
定された設定変化率よりも大きいときで、かつこれら実
車間距離と目標車間距離との偏差が、予め設定されてい
る設定偏差よりも大きいときは、該目標車間距離より小
さな値の仮目標車間距離を設定し、該実車間距離が該仮
目標車間距離となるように車間距離制御する一方、上記
実車間距離の変化率が、上記設定変化率よりも小さいと
き、もしくは実車間距離と目標車間距離との上記偏差
が、上記設定偏差よりも小さいときには、該実車間距離
が該目標車間距離となるように車間距離制御することを
特徴とする。またさらに、前記仮目標車間距離を前記目
標車間距離に漸近する新たな仮目標車間距離に順次更新
するとともに、前記実車間距離が順次更新される該仮目
標車間距離となるように車間距離制御することを特徴と
する。
【0009】
【作用】請求項1の発明の作用について述べると、この
発明は殊に、前方車両が目標車間距離よりも相当遠方に
距離をあけて走行している場合に有効であって、実車間
距離と目標車間距離とに設定偏差以上の大きな距離差が
あるときには、暫定的に目標車間距離よりも大きな値の
仮目標車間距離が設定される。そして制御手段では、
仮目標車間距離に実車間距離を近づけるように走行制
御するので、従来のように実車間距離と目標車間距離の
みで制御するのと異なり、制御上の偏差、即ち自車速の
加速制御量を、常に小さく保つことができる。他方、実
車間距離と目標車間距離との偏差が設定偏差よりも小さ
いときには、当該目標車間距離に実車間距離を近づける
ように走行制御するようになっているので、実車間距離
を目標車間距離にスムーズに収束させることができる。
また請求項2の発明の作用について述べると、この発明
は殊に、前方車両が目標車間距離よりも相当接近して走
行している場合に有効であって、実車間距離と目標車間
距離とに設定偏差以上の小さな距離差があるときには、
暫定的に目標車間距離よりも小さな値の仮目標車間距離
が設定される。そして制御手段では、当該仮目標車間距
離に実車間距離を近づけるように走行制御するので、従
来のように実車間距離と目標車間距離のみで制御するの
と異なり、制御上の偏差、即ち自車速の減速制御量を、
常に小さく保つことができる。他方、実車間距離と目標
車間距離との偏差が設定偏差よりも小さいときには、当
該目標車間距離に実車間距離を近づけるように走行制御
するようになっているので、実車間距離を目標車間距離
にスムーズに収束させることができる。
【0010】さらに、請求項3の発明の作用について述
べると、この発明は特に、通常の車間距離制御下での走
行状態において、前方車両と自車との間に他車が割り込
んできて当該割り込み車が目標車間距離よりも相当に接
近した状態になってしまったような場合に有効であっ
て、実車間距離の変化率が設定変化率よりも大きい場合
であって、且つ実車間距離と目標車間距離とに設定偏差
以上の小さな距離差があるときに、上記請求項2の発明
と同様に、暫定的に目標車間距離よりも小さな値の仮目
標車間距離が設定される。そして制御手段では上記と同
様に、当該仮目標車間距離に実車間距離を近づけるよう
に走行制御するので、従来のように実車間距離と目標車
間距離のみで制御するのと異なり、制御上の偏差、即ち
自車速の減速制御量を、常に小さく保つことができる。
他方、実車間距離の変化率が小さいとき、もしくは実車
間距離と目標車間距離との偏差が設定偏差よりも小さい
ときには、当該目標車間距離に実車間距離を近づけるよ
うに走行制御するようになっているので、実車間距離を
目標車間距離にスムーズに収束させることができる。ま
たさらに、請求項4の発明の作用について述べると、仮
目標車間距離が、目標車間距離に向かって順次漸近され
るように更新されるようになっていて、この更新される
仮目標車間距離に実車間距離を近づけるように走行制御
するので、制御上の偏差、即ち自車速の加減速制御量
を、さらに小さく保ちながら、実車間距離を目標車間距
離にスムーズに収束させることができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面を参照し
ながら説明する。図1は、本発明の好適な一実施例を示
す構成図であり、ここでは、車両に搭載されたエンジン
1と連係する制御系が示されている。本実施例では、定
速走行制御に車間距離制御を組み合わせた制御系が例示
されており、制御の基本的な構成としては、前方車両が
検出されないときには、定速走行制御が優先されると共
に、他方前方車両が捕捉されたときには、車間距離制御
が優先されるようになっている。
【0012】このエンジン1には、その出力軸に変速機
2が連結されると共に、変速機2からは変速段の選択に
応じた回転駆動力が、プロペラシャフトに出力されるよ
うになっており、各部がコントローラ3によって適宜に
制御される。
【0013】コントローラ3には、いわゆる制御用コン
ピュータが備えられており、車両の走行状態およびエン
ジン1の運転状態等を判断するために、各種のセンサ類
からの検知信号が多数入力される。すなわち、コントロ
ーラ3には、エンジン1の吸気通路10に設けられたス
ロットル弁4の開度を検出するスロットル開度センサ
5,変速機2からの出力回転数を車速として検出する車
速センサ6,前方車両との実車間距離を検出する車間距
離検知手段としての車間距離センサ7,アクセル8の踏
込み操作を検出するアクセルセンサ9,ブレーキ11の
踏込み操作を検出するブレーキスイッチ12,雨天を検
知する雨天センサ13などからの信号が入力されると共
に、定速走行制御を起動するメインスイッチ14,運転
者に操作されて定速走行制御に移行すると共に、その操
作時の車速を目標車速として設定するセットスイッチ1
5,減速命令を指示するコーストスイッチ16,ブレー
キ11あるいはコーストスイッチ16の操作後に、以前
の設定目標車速に制御を復帰させる復帰命令を指示する
リジュームスイッチ17といった定速走行制御に関わる
各スイッチ類からの信号が入力されており、所定の制御
プログラムによる制御信号が、スロットル弁4を開閉駆
動するスロットルアクチュエータ18などに送られ、走
行制御が実行される。
【0014】図2は、定速走行制御を概略的に示すフロ
ーチャートであり、図3は、この定速走行制御に関連し
た、車間距離制御に関係する処理部分を概略的に示すフ
ローチャートである。図2に示す定速走行の制御フロー
は、メインスイッチ14がONであり、セットスイッチ
15を操作することにより目標車速が設定されて既に定
常的な定速走行の状態、つまりオートクルーズにあると
きのものである。このオートクルーズにあるときは、ま
ず、走行負荷の判定を行い(S1)、次に当該制御を続
行するか、あるいは解除するかの条件判定を行う(S
2,S3)。すなわち、ブレーキ11の踏込み操作判定
時(S2,YES)、あるいはアクセル8の踏込み操作
判定時(S3,YES)には、オートクルーズを解除し
て通常の制御に戻す。ここで、ブレーキ11の踏込み操
作があった場合には(S2,YES)、後段におけるリ
ジュームスイッチ17の操作判定を行わせるか否かを判
定するためのフラグとして、ブレーキ11の踏込み操作
を示すフラグSETFに1を入れておく(S20)。こ
れに対して、それ以外の制御状態ではオートクルーズを
続行するものであり、これら判定の後には、セットスイ
ッチ15,コーストスイッチ16,リジュームスイッチ
17それぞれについて操作のモニタを順次に行う(S
4,S5,S7)と共に、上述したフラグSETF及び
後述するフラグCOSTFのモニタも行う(S6)。
【0015】セットスイッチ15のON操作では(S
4,YES)、現在の車速VSPを目標車速SETVと
して記憶し(S40)、その新たな目標車速SETVで
定速制御を行うが(S8)、セットスイッチ15のON
操作が所定時間以上継続されている場合は(S41,Y
ES)別途加速制御を行う(S9)。
【0016】コーストスイッチ16のON操作では(S
5,YES)、スロットルアクチュエータ18に制御信
号を送ってスロットル弁4を全閉させ(S50)、それ
に伴って減速された現在の車速VSPを新たな目標車速
SETVとして記憶し(S51)、コーストスイッチ1
6の操作を示すフラグCOSTFを1にセットする(S
52)。
【0017】次いでリジュームスイッチ17の操作判定
(S7)に移行することになるが、このリジュームスイ
ッチ17による復帰制御動作は、ブレーキスイッチ12
またはコーストスイッチ16のON操作による減速状態
を前提として行われるものであり、そのためこのリジュ
ームスイッチ17の操作判定に先立って、上述したフラ
グSETF及びCOSTFの判定が行われる(S6)。
ここで、これらフラグSETF,COSTFのいずれか
のフラグが1である場合(S6,YES)には、一旦減
速制御が行われたとして復帰制御が妥当であり、このた
めリジュームスイッチ17の操作判定へと移行する(S
7)。これに対して、いずれのフラグも0であれば、減
速操作は以前にはなかったことが判定され(S6,N
O)、リジュームスイッチ17の操作判定をせず、定速
制御が実行される(S8)。
【0018】リジュームスイッチ17のON操作では
(S7,YES)、このリジュームスイッチ17の操作
を示すフラグRESUFを1にセットし(S70)、車
速VSPがブレーキ11またはコーストスイッチ16操
作以前の目標車速SETV(S40における車速)の下
限値に達するまでは(S71,NO)加速制御を行う
(S9)。ここで、第1回目のループではS7からS7
0へと制御が移行するが、第2回目以降のループではフ
ラグRESUFが1であることを判定して(S73,Y
ES)制御が流れることになる。そして、下限値を超過
した時点で(S71,YES)各フラグRESUF,S
ETFを0にリセットし(S72)、定速制御に復帰す
る(S8)。なお、リジュームスイッチ17が操作され
なかった場合(S7及びS73,NO)には、現在の制
御状態が維持されることになる。
【0019】ところで本実施例にあっては、このような
定速走行制御に対して、車間距離制御が組み合わされ
る。この車間距離制御は図3に示されており、車間距離
センサ7で前方車両が捕捉されたときに、定速走行制御
に優先して実行される。
【0020】これに際し、目標車間距離が予め設定され
た目標車間距離設定手段と、実車間距離が目標車間距離
となるように車間距離制御する制御手段と、車間距離セ
ンサ7から入力される実車間距離と目標車間距離設定手
段で設定された目標車間距離との偏差が、予め設定され
ている設定偏差よりも大きいことが判定されたときに、
判定信号を出力する偏差判定手段と、偏差判定手段から
判定信号が入力されたときに目標車間距離より大きな値
仮目標車間距離を設定し、その後この仮目標車間距離
を、目標車間距離に漸近する新たな仮目標車間距離に順
次更新する車間距離更新手段とは、コントローラ3に設
定されたプログラムによって構成される。
【0021】まずセンサ7により前方車両が捕捉された
か否かを調べ、前方車両が捕捉されない状況(S90
0,NO)では、定速走行制御モードに入り、このとき
は上述したような制御が行なわれる(S901)。
【0022】一方、前方車両がセンサ7で捕捉された状
況(S900,YES)においては、車間距離制御モー
ドに入り、このときは、まず目標車間距離TDISを設
定する(S902〜S905)。
【0023】この目標車間距離TDISは、前方車両を
追従するために設定される標準的な車間距離であって、
車速が大きい場合には停止距離も増大するのでこの目標
車間距離TDISも大きく設定されるようになってお
り、このように目標車間距離TDISは車速に関して定
められる。これをグラフで説明すると図4に示すよう
に、目標車間距離TDISは車速の増加に従って大きく
設定され、コントローラ3には、いわゆる対照表(マッ
プ)に構成したものが備えられている。殊に路面が乾燥
状態にあるときの定常マップと、路面が濡れた状態にあ
るときの雨天マップとが備えられており、同車速におけ
る目標車間距離TDISが、定常マップよりも雨天マッ
プで大きく設定される。したがって、目標車間距離TD
ISの設定では、まず雨天センサ13の検知値を調べて
(S902)、雨天のときは(S902,YES)雨天
マップを入力し(S903)、他方、雨天でなければ
(S902,NO)定常マップを入力し(S904)、
入力したいずれかのマップからは、現在の車速に対応す
る目標車間距離TDISを読み出す(S905)。この
後、概略的には、目標車間距離TDISを基準として車
間距離制御を行なったり、あるいは目標車間距離TDI
Sに対して仮目標車間距離を暫定的に設定してこの仮目
標車間距離を順次本来の目標車間距離TDISに漸近さ
せるように更新する(S906〜S910)と共に、こ
れと並行して目標車間距離TDISあるいは仮目標車間
距離と実車間距離DISとの偏差から制御量を求めてこ
れをスロットルアクチュエータ18に制御信号として送
出するといった処理(S911)を行う。
【0024】本来的には目標車間距離TDISを設定す
る(S908)ものであるが、本実施例では、実車間距
離DISに応じて変更される。すなわち、制御目標が目
標車間距離TDISである場合(S906,YES)に
おいて、設定値L2(図4参照)、つまり目標車間距離
TDISに倍率k2を乗じた値よりも実車間距離DIS
が小さいとき(S907,YES)には目標車間距離T
DISをそのまま制御目標とし((S908)、他方、
実車間距離DISが設定値L2以上であればその設定値
L2よりも若干小さな設定値L1(図4参照)、つまり
目標車間距離TDISに倍率k1を乗じた値を仮の制御
目標(仮目標車間距離)として設定すると共に、これを
目標車間距離TDISに漸近させる(S910)。一
方、既に仮目標車間距離が設定されていて制御目標が目
標車間距離TDISではないとき(S906,NO)、
実車間距離DISが設定値L1よりも大きいとき(S9
09,YES)にはその設定値L1をそのまま制御目標
とする(S910)が、逆に実車間距離DISが設定値
L1以下(S909,NO)であれば目標車間距離TD
ISを制御目標として(S908)、本来の制御目標で
ある目標車間距離TDISへと復帰させる。これは、仮
目標車間距離から目標車間距離TDISへの漸近により
達成される。なお、倍率k1は倍率k2よりも若干小さ
な値としてある。ここに、二つの設定値L1,L2につ
いて、両者をいわば交差させて構成して判定を重畳させ
ているので、制御のハンチングが防止されることにな
る。
【0025】ここに、車間距離制御についての制御目標
は、実車間距離DISが目標車間距離TDISから大き
く外れた状況、本実施例では実車間距離DISが設定値
L2以上に大きいとき、目標車間距離TDISよりも大
きく、かつ実車間距離DISに近接した設定値(仮目標
車間距離)L1に設定され、これに向う収束が達成され
た時点で目標車間距離TDIS、つまり本来の制御目標
へと復帰される。図3に示した実施例では、倍率k1,
k2が1.0以上とされて図4に示すように、設定値L
1,L2が目標車間距離TDISよりも大きな値となる
ように設定されているが、後述するように倍率k1,k
2を1.0よりも小さくして、設定値L1,L2を目標
車間距離TDISより小さな値に設定しても良い。これ
らの設定は、制御量の急増を抑制しつつ実行されるべき
実車間距離DISの目標車間距離TDISへの漸近制御
に関連し、前者の設定は、前方車両が目標車間距離TD
ISよりも相当遠方に距離をあけて走行している場合に
有効であり、また他方、後者の設定は、前方車両が目標
車間距離TDISよりも相当接近して走行している場合
に有効である。
【0026】この発明は基本的には、前方車両と自車と
の実車間距離DISを検知する車間距離センサ7と、目
標車間距離TDISが予め設定された目標車間距離設定
手段と、実車間距離DISが目標車間距離TDISとな
るように車間距離制御する制御手段とを有する車両用走
行制御装置において、車間距離センサ7から入力される
実車間距離DISと目標車間距離設定手段で設定された
目標車間距離TDISとの偏差が、予め設定されている
設定偏差よりも大きいことが判定されたときに、判定信
号を出力する偏差判定手段を設けると共に、偏差判定手
段から判定信号が入力されたときに仮目標車間距離を設
定し、その後仮目標車間距離を、目標車間距離TDIS
に漸近する新たな仮目標車間距離に順次更新する車間距
離更新手段を設け、制御手段が、偏差判定手段から判定
信号が入力されたときに、実車間距離DISが、車間距
離更新手段から入力される、順次更新された仮目標車間
距離となるように車間距離制御するように構成され、本
実施例ではコントローラ3が、図2および図3に示す前
述の制御フローに従って作動することでわかるようにこ
こにいう偏差判定手段及び車間距離更新手段をなす。
【0027】このような構成によれば、自車と前方車両
とが遠く離れていたりあるいは接近していて、前方車両
との実車間距離DISが、目標車間距離TDISから大
きく外れているときは、コントローラ3によってまず設
定値L1、つまり実車間距離DISに近接した値が制御
目標として仮に設定されることから、両者間の偏差は大
きくはならず、すなわち制御量に急増がなく急激な制御
が行われることはない。そして、この仮目標車間距離が
順次本来の目標車間距離TDISへと更新されるので、
このときも偏差が大きくはならず、常に急激な制御が行
なわれずに本来の目標車間距離TDISに移行すること
になる。したがって、前方車両が遠方であっても急加速
がなく、車間距離制御のもとスムーズに走行制御できて
運転のフィーリングに違和感を生じない。
【0028】さて、図5は、請求項2にかかる本発明の
一実施例を示すフローチャートであり、前述の図3に示
すものと同様な構成なので、同一部分には同一記号を付
してその説明を省略する。本実施例にあっては、検知さ
れた実車間距離DISが設定された目標車間距離TDI
Sよりも小さい場合であって、順次検知される実車間距
離DISの変化率が、予め設定された設定変化率よりも
大きいときで、かつこれら実車間距離DISと目標車間
距離TDISとの偏差が、予め設定されている設定偏差
よりも大きいときは、目標車間距離TDISより小さな
値の仮目標車間距離(TDIS*k1;k1<1.0)
を設定し、実車間距離DISが仮目標車間距離となるよ
うに車間距離制御する一方、実車間距離DISの変化率
が、設定変化率よりも小さいとき、もしくは実車間距離
DISと目標車間距離TDISとの上記偏差が、設定偏
差よりも小さいときには、実車間距離DISが目標車間
距離TDISとなるように車間距離制御するようになっ
ている。
【0029】ここでは、目標車間距離TDISを制御目
標として設定(S905)した後、割込み車両の有無を
調べることにしており、実車間距離DISの変化率が設
定値以上に大きい状況(S915,916,YES)で
はこれを割込み車両の出現とみなして仮目標車間距離を
制御目標として設定する(S910)。ここでの倍率k
1,k2は1.0以下である。
【0030】ここに、車間距離制御の制御目標は、割込
み車両が出現したと判断されたとき(S915,S91
6,YES)、つまり実車間距離DISが所定以上に急
変した状況では仮目標車間距離が設定され、これを順次
目標車間距離TDISに漸近させて目標車間距離TDI
Sに到達する時点までくり返され、最終的に本来の目標
車間距離TDISへと復帰される。
【0031】すなわち、図5に示す制御フローの場合、
実車間距離DISに急変があれば、コントローラ3によ
ってまず仮目標車間距離が制御目標として設定されるこ
とから、両者間には偏差を生じなく急激な制御が行われ
ることはないものであり、これが順次本来の目標車間距
離TDISへと更新されるので偏差は常に小さく、した
がって急激な制御が行われることはなく本来の車間距離
制御に移行することになる。したがって、車間距離制御
状態にあるときに割込み車両が出現した場合でも急減速
がなく、スムーズに走行制御できて運転のフィーリング
に違和感を生じない。
【0032】
【発明の効果】以上実施例で詳細に説明したように、こ
の発明にかかる車両用走行制御装置によれば、前方車両
との実車間距離が目標車間距離から大きく外れていると
きは、まず実車間距離により一層近接した仮目標車間距
離が制御目標として設定されることから、急激な制御が
なく、車間距離制御に伴う急加速・急減速を防止でき、
違和感なくスムーズな走行制御を促すことができる。
【0033】また、実車間距離に急変があれば、まず仮
目標車間距離が制御目標として設定されることから、急
激な制御がなく、車間距離制御に伴う急減速を防止で
き、違和感なくスムーズな走行制御を促すことができ
る。そしてまた、この仮目標車間距離が順次本来の目標
車間距離へと更新されるのでスムーズに本来の車間距離
制御に移行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】定速走行制御を概略的に示すフローチャートで
ある。
【図3】図2の制御フローと関係する、車間距離制御を
概略的に示すフローチャートである。
【図4】目標車間距離と車速との関係を概略的に示すグ
ラフである。
【図5】図2の制御フローと関係する、車間距離制御の
他の例を概略的に示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 コントローラ 7 車間距離センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−269736(JP,A) 特開 平2−34439(JP,A) 実開 昭59−196548(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 31/00 F02D 29/02 F02D 41/04 F02D 45/00 310

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方車両と自車との実車間距離を検知す
    る車間距離検知手段と、目標車間距離を設定する目標車
    間距離設定手段と、該実車間距離が該目標車間距離とな
    るように車間距離制御する制御手段とを有する車両用走
    行制御装置において、検知された上記実車間距離が設定された上記目標車間距
    離よりも大きい場合であって、 これら実車間距離と目標車間距離との偏差が、 予め設定
    されている設定偏差よりも大きいときに該目標車間距離
    より大きな値の仮目標車間距離を設定し、該実車間距離
    が該仮目標車間距離となるように車間距離制御する一
    方、実車間距離と目標車間距離との上記偏差が、 上記設定偏
    差よりも小さいときには、該実車間距離が該目標車間距
    離となるように車間距離制御することを特徴とする車両
    用走行制御装置。
  2. 【請求項2】 前方車両と自車との実車間距離を検知す
    る車間距離検知手段と、目標車間距離を設定する目標車
    間距離設定手段と、該実車間距離が該目標車間距離とな
    るように車間距離制御する制御手段とを有する車両用走
    行制御装置において、検知された上記実車間距離が設定された上記目標車間距
    離よりも小さい場合であって、 これら実車間距離と目標車間距離との偏差が、 予め設定
    されている設定偏差よりも大きいときに該目標車間距離
    より小さな値の仮目標車間距離を設定し、該実車間距離
    が該仮目標車間距離となるように車間距離制御する一
    方、実車間距離と目標車間距離との上記偏差が、 上記設定偏
    差よりも小さいときには、該実車間距離が該目標車間距
    離となるように車間距離制御することを特徴とする車両
    用走行制御装置。
  3. 【請求項3】 前方車両と自車との実車間距離を検知す
    る車間距離検知手段と、目標車間距離を設定する目標車
    間距離設定手段と、該実車間距離が該目標車間距離とな
    るように車間距離制御する制御手段とを有する車両用走
    行制御装置において、検知された上記実車間距離が設定された上記目標車間距
    離よりも小さい場合であって、 順次検知される上記実車間距離の変化率が、予め設定さ
    れた設定変化率よりも大きいときで、かつこれら実車間
    距離と目標車間距離との偏差が、予め設定されている設
    定偏差よりも大きいときは、該目標車間距離より小さな
    値の仮目標車間距離を設定し、該実車間距離が該仮目標
    車間距離となるように車間距離制御する一方、 上記実車間距離の変化率が、上記設定変化率よりも小さ
    いとき、もしくは実車間距離と目標車間距離との上記偏
    差が、上記設定偏差よりも小さいときには、該実車間距
    離が該目標車間距離となるように車間距離制御すること
    を特徴とする車両用走行制御装置。
  4. 【請求項4】 前記仮目標車間距離を前記目標車間距離
    に漸近する新たな仮目標車間距離に順次更新するととも
    に、前記実車間距離が順次更新される該仮目標車間距離
    となるように車間距離制御することを特徴とする請求項
    1〜3いずれかの項に記載の車両用走行制御装置。
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