JP2006044590A - 車両の減速制御装置 - Google Patents

車両の減速制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006044590A
JP2006044590A JP2004231557A JP2004231557A JP2006044590A JP 2006044590 A JP2006044590 A JP 2006044590A JP 2004231557 A JP2004231557 A JP 2004231557A JP 2004231557 A JP2004231557 A JP 2004231557A JP 2006044590 A JP2006044590 A JP 2006044590A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
deceleration
inter
target deceleration
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004231557A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Shiiba
一之 椎葉
Kunihiro Iwatsuki
邦裕 岩月
Shinya Iizuka
信也 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004231557A priority Critical patent/JP2006044590A/ja
Publication of JP2006044590A publication Critical patent/JP2006044590A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Abstract

【課題】前車との位置関係を適正にするために、運転者の減速意思に応答して、減速制御を行なうものであって、前車が減速しているときに、適度な減速度が得られる車両の減速制御装置を提供する。
【解決手段】車両と前記車両の前方の前車との位置関係を適正にするために前記車両の運転者の減速意思が検出されたときに前記車両の減速制御を行う車両の減速制御装置であって、前記前車が減速しているときに、前記前車の減速度301に対応する値に基づいて求められた目標減速度304に基づいて、前記車両の減速制御が行われる。前記前車の減速度に対応する値は、前記前車の減速度と、前記前車と前記車両の車間距離に基づいて、決定されることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自車と先行車との車間距離に基づいて、車両の減速制御を行う車両の減速制御装置に関する。
特開平9−267686号公報(特許文献1)には、先行車のブレーキランプの点灯が検出されたときに、これを先行車における制動操作と判断して警報を発したり、制動機構を作動させて先行車との車間距離を制御する技術が開示されている。
特開平9−267686号公報 特開平11−39597号公報 特開平11−11273号公報
ところで、従来より、前方を走行中の車両(前車)と自車の車間距離に基づいて、運転者による減速意思が検出されたことを制御開始トリガとして、車両の減速制御を行なう技術が知られている。このような技術において、前車が減速している場合にも、適度な減速度が得られ、前車との車間距離が適正に制御されることが望まれている。
これに対して、上記特許文献1に記載された技術は、ブレーキランプの点灯に基づいて、先行車における制動操作が検出された場合、運転者が減速操作を開始する前に、減速制御を開始するものである。このように、上記特許文献1に記載された技術は、運転者による減速意思の検出とは無関係に減速制御を開始するものである。
このことから、上記特許文献1の技術では、上記のような運転者の減速意思が検出されたことを制御開始トリガとして減速制御の開始タイミングが決定される技術において、前車が減速している場合にも適度な減速度を得るという課題を解決することができない。
また、従来の、車間距離に基づく車両の減速制御では、例えば車間時間(=車間距離/自車速)と相対車速に基づいて減速制御の目標減速度が求められることがあり、その場合、前車が減速したときに、その前車の減速に速やかに対応して大きな目標減速度が求められることが困難な場合があった。例えば、相対車速が比較的小さな値で減速制御が行われているときに、前車でブレーキが踏まれるなど大きな減速度が発生すると、相対車速(の絶対値)が大きな値に変わるが、その相対車速の変化に迅速に対応した形で、目標減速度が大きな値として求められることが困難であった。これにより、前車の減速(大きな値に変化した相対車速)に対応した大きな目標減速度が求められる時期が遅れて、減速制御による減速度が不足する場合があった。
本発明の目的は、前車との位置関係を適正にするために、運転者の減速意思に応答して、減速制御を行なうものであって、前車が減速しているときに、適度な減速度が得られる車両の減速制御装置を提供することである。
本発明の車両の減速制御装置は、車両と前記車両の前方の前車との位置関係を適正にするために前記車両の運転者の減速意思が検出されたときに前記車両の減速制御を行う車両の減速制御装置であって、前記前車が減速しているときに、前記前車の減速度に対応する値に基づいて求められた目標減速度に基づいて、前記車両の減速制御が行われることを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置は、車両と前記車両の前方の前車との位置関係を適正にするために前記車両の運転者の減速意思が検出されたときに前記車両の減速制御を行う車両の減速制御装置であって、前記前車が減速しているときに、前記前車と前記車両の車間距離に対応したパラメータに基づいて求められる第1減速度と、前記前車の減速度に対応する値に基づいて求められた目標減速度に基づいて、前記車両の減速制御が行われることを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置は、車両と前記車両の前方の前車との位置関係を適正にするために前記車両の運転者の減速意思が検出されたときに前記車両の減速制御を行う車両の減速制御装置であって、前記前車が減速していないときには、第1目標減速度に基づいて、前記車両の減速制御が行われ、前記前車が減速しているときには、前記第1目標減速度と、前記前車の減速度に対応する値に基づいて求められる目標減速度に基づいて、前記車両の減速制御が行われることを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記前車の減速度に対応する値は、前記前車の減速度と、前記前車と前記車両の車間距離に基づいて、決定されることを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記前車の減速度に対応する値は、前記前車の減速度と、前記前車と前記車両の車間距離と、前記車両の車速に基づいて、決定されることを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記前車の減速度に対応する値は、前記前車と前記車両の車間距離が小さくなるにつれて、大きな値となるように設定されていることを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記目標減速度の変化率は、制限されることを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記目標減速度の変化率は、前記前車と前記車両の相対車速に基づいて、制限されることを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記相対車速が大きくなるにつれて、前記目標減速度の変化率が大きな値となる前記目標減速度の増加側の変化が、制限されなくなるように設定されていることを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記目標減速度の変化率は、前記前車と前記車両の車間距離に基づいて、制限されることを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記目標減速度の変化率は、前記前車と前記車両の車間距離と、前記車両の車速に基づいて、制限されることを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置において、前記前車と前記車両の車間距離が小さくなるにつれて、前記目標減速度の変化率が大きな値となる前記目標減速度の増加側の変化が、制限されなくなるように設定されていることを特徴としている。
本発明の車両の減速制御装置によれば、前車との位置関係を適正にするために、運転者による減速意思に応答して、減速制御を行なうものであって、前車が減速しているときに、適度な減速度を得ることができる。
以下、本発明の車両の減速制御装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図5を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、前方走行中の車両(前車)との位置関係を適正にするために、運転者による減速意思に応答して、減速制御を行なう車両の減速制御装置に関する。
ここで、前車との位置関係を適正にする減速制御には、追従走行(追従制御の他、何らかの理由により前方車両との車間距離が所定値以下になっている場合を含む)が行われている場合における、車間距離制御や、一時的に前方車両との車間距離が小さくなった場合に行われる衝突防止制御が含まれる。
本実施形態では、前車と自車の車間距離に対応するパラメータに基づき、運転者の減速意思を制御開始トリガとして減速制御を行うものにおいて、前車が減速している場合には、減速制御の目標減速度を下記のように補正する。
目標減速度=車間時間と相対車速から求められる目標減速度+前車の加速度
本実施形態の構成としては、以下に詳述するように、ミリ波レーダーによる車間距離センサ等、前車との車間距離、相対車速及び前車の加速度を計測又は算出する手段と、アクセル操作を検出する手段と、前車と自車の関係に基づいて自車の加速度(減速度)を目標減速度に制御可能な手段が前提となる。
上記において、自車の加速度を目標減速度に制御可能な手段としては、ブレーキ又は回生ブレーキ(以下、単にブレーキという)を制御するブレーキ制御装置、自動変速機(AT、CVT、ハイブリッド車に搭載されたAT、MMT(自動変速モード付きマニュアルトランスミッション))の変速を制御する変速制御装置、又は、ブレーキ及び自動変速機を協調制御する協調制御装置を用いることができる。以下の例では、自車の加速度を目標減速度に制御可能な手段は、ブレーキ制御装置であるとして説明する。
図2において、符号10は自動変速機、40はエンジン、200はブレーキ装置である。自動変速機10は、電磁弁121a、121b、121cへの通電/非通電により油圧が制御されて6段変速が可能である。図2では、3つの電磁弁121a、121b、121cが図示されるが、電磁弁の数は3に限定されない。電磁弁121a、121b、121cは、制御回路130からの信号によって駆動される。
スロットル開度センサ114は、エンジン40の吸気通路41内に配置されたスロットルバルブ43の開度を検出する。エンジン回転数センサ116は、エンジン40の回転数を検出する。車速センサ122は、車速に比例する自動変速機10の出力軸120cの回転数を検出する。シフトポジションセンサ123は、シフトポジションを検出する。パターンセレクトスイッチ117は、変速パターンを指示する際に使用される。加速度センサ90は、車両の減速度(減速加速度)を検出する。車間距離計測部100は、車両前部に搭載されたレーザーレーダーセンサ又はミリ波レーダーセンサなどのセンサを有し、前車との車間距離を計測する。相対車速計測部115は、ミリ波レーダーセンサなどのセンサを有し、前車と自車の相対車速を直接計測することができる。ここで、相対車速とは、(自車速−前車速)である。車間距離計測部100と相対車速計測部115は、単一の(同一の)ミリ波レーダーにより構成される。
制御回路130は、スロットル開度センサ114、エンジン回転数センサ116、車速センサ122、シフトポジションセンサ123、加速度センサ90の各検出結果を示す信号を入力し、また、パターンセレクトスイッチ117のスイッチング状態を示す信号を入力し、また、車間距離計測部100及び相対車速計測部115のそれぞれによる計測結果を示す信号を入力する。
制御回路130は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、CPU131、RAM132、ROM133、入力ポート134、出力ポート135、及びコモンバス136を備えている。入力ポート134には、上述の各センサ114、116、122、123、90からの信号、上述のスイッチ117からの信号、車間距離計測部100及び相対車速計測部115のそれぞれからの信号が入力される。出力ポート135には、電磁弁駆動部138a、138b、138c、及びブレーキ制御回路230へのブレーキ制動力信号線L10が接続されている。ブレーキ制動力信号線L10では、ブレーキ制動力信号SG1が伝達される。
ROM133には、予め図1のフローチャートに示す動作(制御ステップ)が記述されたプログラムが格納されているとともに、自動変速機10のギヤ段を変速するための変速マップ及び変速制御の動作(図示せず)が格納されている。制御回路130は、入力した各種制御条件に基づいて、自動変速機10の変速を行う。
ブレーキ装置200は、制御回路130からブレーキ制動力信号SG1を入力するブレーキ制御回路230によって制御されて、車両を制動する。ブレーキ装置200は、油圧制御回路220と、車両の車輪204、205、206、207に各々設けられる制動装置208、209、210、211とを備えている。各制動装置208、209、210、211は、油圧制御回路220によって制動油圧が制御されることにより、対応する車輪204、205、206、207の制動力を制御する。油圧制御回路220は、ブレーキ制御回路230により、制御される。
油圧制御回路220は、ブレーキ制御信号SG2に基づいて、各制動装置208、209、210、211に供給する制動油圧を制御することで、ブレーキ制御を行う。ブレーキ制御信号SG2は、ブレーキ制動力信号SG1に基づいて、ブレーキ制御回路230により生成される。ブレーキ制動力信号SG1は、自動変速機10の制御回路130から出力され、ブレーキ制御回路230に入力される。ブレーキ制御の際に車両に与えられるブレーキ力は、ブレーキ制動力信号SG1に含まれる各種データに基づいてブレーキ制御回路230により生成される、ブレーキ制御信号SG2によって定められる。
ブレーキ制御回路230は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、CPU231、RAM232、ROM233、入力ポート234、出力ポート235、及びコモンバス236を備えている。出力ポート235には、油圧制御回路220が接続されている。ROM233には、ブレーキ制動力信号SG1に含まれる各種データに基づいて、ブレーキ制御信号SG2を生成する際の動作が格納されている。ブレーキ制御回路230は、入力した各制御条件に基づいて、ブレーキ装置200の制御(ブレーキ制御)を行う。
次に、図5を参照して、本実施形態における目標減速度の設定に関する考え方について説明する。図5は、前車と自車の関係を模式的に示した図である。図5において、Vsは自車速[m/s]であり、V0は制御開始時の自車速[m/s]であり、a0は自車の目標減速度[m/s2]であり、L0は自車と前車の車間距離[m]であり、tは時間[s]であり、Vfは前車の車速[m/s]であり、V1は制御開始時の前車の車速[m/s]であり、a1は前車の減速度[m/s2]である。
車間距離Lf[m]で相対車速を0とするのにかかる時間をtf[s]とすると、下記式で表せる。
Figure 2006044590

上記(数1)を解くと、下記式のようになる。
Figure 2006044590




上記(数2)に示すように、自車の目標減速度a0は、−(Vd2/2Ld)+a1により求められる。その第1項である、−(Vd2/2Ld)は、車間距離(Ld)と相対車速(Vd)で決まる項であり、第2項であるa1は、前車の減速度で決まる項である。このことから、自車の目標減速度a0の設定に関しては、車間距離(Ld)に対応したパラメータ(車間時間を含む)と、相対車速(Vd)のみに基づいて自車の目標減速度a0が決定され、前車の減速度(a1)が考慮されない場合には、上記の条件、即ち、車間距離Lfで相対車速を0にすることが困難になることが分かる。そこで、本実施形態では、目標減速度の設定に関して、前車の減速度を考慮に入れて設定することとした。上記(数1)及び(数2)は、本実施形態の理論上の裏付けとなる。
図1及び図2を参照して、本実施形態の動作を説明する。
[ステップS1]
まず、図1のステップS1に示すように、制御回路130では、車間距離計測部100から入力した車間距離を示す信号に基づいて、自車の車線の前方に車両を検出しているか否かを判定する。ステップS1の結果、自車の車線の前方に車両を検出していると判定された場合(ステップS1−Y)には、ステップS2に進む。一方、自車の車線の前方に車両を検出していると判定されない場合(ステップS1−N)には、本実施形態による減速制御が終了した後(ステップS8)、本制御フローはリターンされる。
[ステップS2]
ステップS2では、制御回路130により、車間距離、相対車速、前車車速、前車加速度が求められる。車間距離計測部100と共に相対車速計測部115を構成するミリ波レーダーにより、車間距離及び相対車速が直接計測される。前車の車速は、(自車速−相対車速)より算出される。前車の加速度は、前車の車速の時間変化率により算出される。ステップS2の次にステップS3が行われる。
[ステップS3]
ステップS3では、制御回路130により、スロットル開度センサ114からの信号に基づいて、アクセルがOFFの状態(アクセル開度が全閉の状態)か否かが判定される。運転者の減速意思がアイドル接点ON(=アクセルOFF)として判断される。ステップS3の結果、アクセルがOFFの状態であると判定されれば、ステップS4に進む。ステップS4から車両の追従制御が開始される。一方、アクセルがOFFの状態であると判定されなければ、本実施形態による減速制御が終了した後(ステップS8)、本制御フローはリターンされる。
[ステップS4]
ステップS4では、制御回路130により、目標減速度が求められる。目標減速度は、自車に対してその目標減速度に基づく減速制御が行われたときに、前車との関係が目標の車間距離や相対車速になるような値(減速加速度)として求められる。目標減速度を示す信号は、ブレーキ制動力信号SG1として、制御回路130からブレーキ制動力信号線L10を介してブレーキ制御回路230に出力される。
目標減速度は、予めROM133に記憶された目標減速度マップ(図4)を参照して求められる。図4に示すように、目標減速度は、自車と前車との相対車速[km/h]と車間時間[sec]に基づいて求められる。なお、ここで、車間時間は、上記の通り、車間距離/自車速である。
図4において、例えば、相対車速が−20[km/h]であって、車間時間が1.0[sec]であるときの目標減速度は−0.2(G)である。自車と前車との関係が安全な相対車速や車間距離に近づく程、目標減速度は、小さな値として(減速しないように)設定される。即ち、目標減速度は、自車と前車との距離が十分に確保される程、図4の目標減速度マップの右上側の小さな値として求められ、自車と前車とが接近している程、同目標減速度マップの左下側の大きな値として求められる。ステップS4の次に、ステップS5が実行される。
[ステップS5]
ステップS5では、制御回路130により、前車が減速中であるか否かが判定される。ステップS5では、前車の加速度<0、かつ、相対車速>0である場合に、前車が減速中であると判断される。ステップS5の判定の結果、前車が減速中であると判定された場合には、ステップS6に進み、そうでない場合には、ステップS7に進む。なお、ここでは、前車の加速度及び相対車速の閾値を両方とも0としたが、例えばノイズのレベルを考慮して、0以外の値が用いられることもでき、また、前車の加速度及び相対車速の閾値が必ずしも同じ値である必要は無い。
また、上記では、前車の加速度<0、かつ、相対車速>0である場合に、前車が減速中であると判断される(ステップS5−Y)としたが、前車の加速度の算出精度が十分に高い場合には、前車の加速度の条件のみで前車が減速中であるか否かを判断することができ、相対車速についての条件は不要とすることもできる。
[ステップS6]
ステップS6では、下式に従い、目標減速度が補正される。
目標減速度=目標減速度+前車の加速度
ステップS6による作用効果については後述する。ステップS6の次にステップS7が行われる。
[ステップS7]
ステップS7では、ブレーキ制御回路230により、ブレーキ制御が開始される。即ち、車両の減速度が目標減速度となるように、ブレーキ力を付与する。この場合、目標減速度まで、ブレーキ力を予め決められていた所定の勾配で増加させることができる(スウィープ制御)。車両の減速度は、加速度センサ90により計測される。
ステップS7において、ブレーキ制御回路230は、制御回路130から入力したブレーキ制動力信号SG1に基づいて、ブレーキ制御信号SG2を生成し、そのブレーキ制御信号SG2を油圧制御回路220に出力する。上述の通り、油圧制御回路220は、ブレーキ制御信号SG2に基づいて、制動装置208、209、210、211に供給する油圧を制御することで、ブレーキ制御信号SG2に含まれる指示通りのブレーキ力を発生させる。
上記のように、所定の勾配でブレーキ力を増加させる方法に代えて、車両の現在の減速度が目標減速度となるように、車両の現在の減速度と目標減速度との偏差に基づいて、車両に与えるブレーキ力のフィードバック制御を行うことができる。この場合、ブレーキ制御量が急激に変化しないように、ブレーキ制御量の変化率に制限を設けることができる。また、目標減速度の値に対して、なまし処理を行う等の方法により、スムーズに減速制御が行われるようにすることができる。ステップS7の次には、本制御フローはリターンされる。
次に、図3を参照して、本実施形態の作用効果について説明する。
図3は、本実施形態の動作の一例を示すタイムチャートである。上記の通り、相対車速は、(自車速−前車車速)である。
図3において、符号301は前車の減速度を示している。前車の減速度301の大きさを符号350で示す。本例では、説明の便宜上、前車の減速度301の大きさは、t0の時点で前車が減速状態が開始されてから、t4の時点で前車の減速状態が終了するまで、符号350で示す値のまま一定とする。
符号302はアイドル接点フラグを示している。アイドル接点フラグ302は、図1のステップS3に示すように、アクセルOFF(アクセル開度が全閉)によってアイドル接点がONになり、アクセルがOFFではない状態となるとアイドル接点がOFFになる。
t0の時点にて、前車の減速が開始されると(前車の減速度301参照)、運転者は、その前車の減速を認識してから減速のための動作が行われるまでのタイムラグが経過した後のt1の時点にて、アクセルをOFFにする(符号302参照)。これにより、t1の時点から本実施形態の車間距離制御が開始される(符号304参照)。なお、従来の車間距離制御においても、本実施形態と同様に、アクセルOFFが制御開始トリガとされていることから、従来の車間距離制御においても、t1の時点から制御が開始される(符号303参照)。
符号303は、従来の制御における目標減速度を示している。符号304は、本実施形態の制御における目標減速度を示している。上記の通り、従来の目標減速度303は、車間時間と相対車速に基づいて算出される。本実施形態の目標減速度304は、車間時間と相対車速に基づいて算出される目標減速度に前車の減速度が加算されてなるものである。
このことから、本実施形態の制御及び従来の制御がそれぞれ開始されるt1の時点又はその直後では、本実施形態の目標減速度304は、従来の目標減速度303に対して、前車の減速度301(前車の減速度301の大きさ350)分だけ大きな値とされている。
符号305は、従来制御における相対車速を示しており、符号306は、本実施形態の制御における相対車速を示している。符号307は、従来制御における自車車速を示しており、符号308は、本実施形態の制御における自車車速を示している。符号309は、前車の車速を示している。符号310は、従来制御における車間距離を示し、符号311は、本実施形態の制御における車間距離を示している。
従来の制御及び本実施形態の制御が開始されるt1の時点よりの前の時点では、当然のことながら、従来の相対車速305及び本実施形態の相対車速306は等しく、また、従来の自車車速307及び本実施形態の自車車速308は等しく、また、従来の車間距離310及び本実施形態の車間距離311は等しい。
t0の時点で前車が減速すると(符号301参照)、そのt0の時点から、相対車速(真の相対車速。図示せず)は、大きな値となる。しかしながら、制御装置上では、相対車速の計測又は演算に所定の時間がかかることから、相対車速計測部115及び制御回路130によって求められた相対車速の値(符号305及び306参照)は、前車が減速したt0の直後から直ちに現実の相対車速の値ほどには大きな値とはならずに、現実よりも緩やかな勾配で立ち上がり、t1の時点(減速制御の開始時点)及びその直後のt2の時点では、従来の相対車速305は、現実の相対車速よりも小さな値であった。
これにより、t1からt2の時点前後では、車間時間と相対車速に基づいて算出される従来の目標減速度303は、その増加の勾配が、本来、現実の前車との位置関係から要求される勾配に比べて、緩やかとなっていた。このことから、従来の制御では、目標減速度303が十分に大きな値になる前、即ち、十分に大きな減速度が車両に付与される前に、自車車速307があまり減速されずに(相対車速305が増加することになり)、車間距離310が減少してしまっていた。
その結果、t3の時点前後では、その車間距離310の減少を受けて、目標減速度303が大きくなり始めているが、その頃には、運転者は減速度が不足していると感じる状態になっていた(符号P1参照)。
これに対して、本実施形態において、前車が減速しているときの目標減速度304は、車間時間と相対車速に基づいて算出される目標減速度に前車の減速度が加算されてなるものである(図1のステップS5−Y、ステップS6)。即ち、t1の時点で減速制御が開始されると、前車が減速しているため(符号301参照)、目標減速度304は、その前車の減速度301の大きさ350以上とされる。言い換えると、t1の時点で減速制御が開始されると、その時点t1から直ちに、前車の減速度301の大きさ350が目標減速度304として与えられる。
制御開始時点t1又はその直後から前車の減速度301の大きさ350が目標減速度304として与えられることにより、前車の減速度301がそのまま自車に与えられることになる。このように、少なくとも前車の減速度301が自車に付与されている状態(即ち、本実施形態の減速制御において前車が減速中であるとき(図1のステップS5−Y))では、相対車速306の増加を抑制することができる。
符号P2に示すように、本実施形態では、適度な減速度が制御開始直後から車両に作用するため、相対車速306の増加が抑えられ、その結果、安全な車間距離311を確保することができる。
t4の時点にて、前車が減速中でなくなる(前車の減速度301が正の値になる)と、本実施形態では、前車の減速度301による補正が終了し(図1のステップS5−N)、従来の制御と同様に、車間時間と相対車速に基づいて算出された目標減速度(ステップS4)による減速制御に変更される。これにより、t4の時点以降では、本実施形態の目標減速度304は、従来の目標減速度303と等しくなっている(同様に、本実施形態の相対車速306は、従来の相対車速305と等しくなり、また、本実施形態の自車車速308は、従来の自車車速307と等しくなる)。
t5の時点にて、アクセルがOFFではなくなる(アイドル接点フラグ302がOFFになる)と、本実施形態の制御及び従来の制御は、それぞれ終了し、本実施形態の目標減速度304及び従来の目標減速度303がそれぞれ、ゼロになる。
以上説明したように、本実施形態では、前車と自車の車間距離に基づいて、運転者の減速意思を制御開始トリガとして減速制御を行うものにおいて、前車が減速しているときには(図1のステップS5−Y、図3の前車の減速度301が負)、車間時間と相対車速とに基づいて求められる目標減速度に前車の減速度301(305)を足した値を目標減速度として(ステップS6)、減速制御を行う(ステップS7)。これにより、前車が減速時であっても、減速制御の開始直後から、適度な減速度が得られ、前車に対する必要以上の接近が回避できるため、運転者の安心感が向上し、また、ブレーキ操作回数を低減させることができる。
(第2実施形態)
次に、図6から図9を参照して、第2実施形態について説明する。
第2実施形態において、上記第1実施形態と共通する部分についての説明は省略する。
第2実施形態では、前車と自車の車間距離に対応するパラメータに基づき、運転者の減速意思を制御開始トリガとして減速制御を行う車両の減速制御装置において、前車が減速しているときには、車間時間と相対車速から求められる目標減速度と、前車の加速度に車間時間から求められる係数を掛けた値の和を目標減速度として、減速制御が行われる。
まず、図8を参照して、本実施形態の背景から説明する。
図8において、符号L1で示す曲線は、上記第1実施形態による減速制御が行われた場合の車間距離の時間的変化を示している。これに対して、符号L2で示す曲線は、第2実施形態による減速制御が行われた場合の車間距離の時間的変化を示している。図8において、符号Hsは、前車との位置関係を適正にするための減速制御が行われた結果としての適正な車間距離を示しており、曲線L1、曲線L2ともに同じ時点において、適正な車間距離Hsよりも前車に接近しないように保持されている。
適正な車間距離Hsよりも車間距離が十分に大きい段階(減速制御の開始から初期の段階)において、大きな減速度が車両に付与されると(図示せず)、運転者は違和感を感じる。車間距離が十分に大きい場合には、運転者の危険意識は低い。従って、車間距離が十分に大きい段階で、大きな減速度が付与されると、運転者に、減速制御が効き過ぎるという印象を与える。また、車間距離が十分に大きい段階において、大きな減速度が車両に付与されると、曲線L1に示すように、車間距離が時間が経過してもなかなか縮まっていかないことも、運転者に違和感を与える要因となる。
そこで、本実施形態では、前車が減速しているときの車間距離の時間的変化が曲線L1よりも、曲線L2に近くなるように、即ち、適正な車間距離Hsよりも車間距離が十分に大きい段階では、車両に相対的に小さな減速度が付与されるように目標減速度が設定され、適正な車間距離Hsに比較的近い値まで車間距離が小さくなった段階で、車両に相対的に大きな減速度が付与されるように、目標減速度が設定される。
図6を参照して、第2実施形態の動作について説明する。
図6のステップS1〜ステップS5は、図1のステップS1〜ステップS5とそれぞれ同様であるため、その説明を省略する。
[ステップS6]
ステップS6は、前車が減速中であると判定された場合(ステップS5−Y)に行われる。制御回路130により、車間時間に基づいて、補正係数が求められる(ステップS6)。その補正係数は、ROM133に予め登録された前車減速時補正用係数マップ(図7)が参照されて求められる。
図7のマップでは、車間時間が大きいほど、補正係数が小さな値とされており、また、車間時間が小さいほど、補正係数が大きくなるように設定されている。
通常一般に、運転者は、車間時間が1.2〜1.5sec程度に対応する車間距離で走行するということが知られている。このことから、図7のマップでは、通常一般の運転者が適正であると感じる車間時間として、車間時間が1.0〜1.5secのときに、補正係数が1.0となるように設定されている。
補正係数は、図7のマップに示される補正係数に代えて、図10に示すように、車間時間に比例する値として設定されることができる。ステップS6の次には、ステップS7が行われる。
[ステップS7]
ステップS7では、下式に従い、目標減速度が補正される。
目標減速度=目標減速度+前車の加速度×補正係数
上記ステップS6で求められた補正係数を用いて、目標減速度が補正されることにより、大きな車間距離で前車が減速している場合でも、必要以上に大きな減速度で車両が減速されることが無い。また、車間距離が小さくなるに連れて、目標減速度(車両に作用する減速度)が大きくなることから、運転者の指向と一致する。ステップS7の次には、ステップS8が行われる。
ステップS8及びステップS9は、それぞれ、上記第1実施形態のステップS7及びステップS8と同じであるため、その説明を省略する。
次に、図9を参照して、第2実施形態の作用効果について説明する。
図9において、符号401は前車の減速度を示している。前車の減速度401の大きさを符号404で示す(右上がりのハッチングで示される領域)。
符号402はアイドル接点フラグを示している。アイドル接点フラグ402は、図1のステップS3に示すように、アクセルOFF(アクセル開度が全閉)によってアイドル接点がONになり、アクセルがOFFではない状態となるとアイドル接点がOFFになる。アイドル接点フラグ402のONによって、本実施形態の減速制御が開始され、アイドル接点フラグ402のOFFによって、本実施形態の減速制御が終了する。
符号403は、従来の制御における目標減速度を示している。上記の通り、符号404は、前車の減速度401の大きさを示している。符号405は、上記第1実施形態の制御における目標減速度を示している。符号406は、本実施形態の制御における目標減速度を示している。上記の通り、従来の目標減速度403は、車間時間と相対車速により算出される。上記第1実施形態の目標減速度405は、車間時間と相対車速により算出される目標減速度403に前車の減速度401(前車の減速度401の大きさ404)が加算されてなるものである。
本実施形態の目標減速度406は、車間時間と相対車速により算出される目標減速度403と、前車の減速度401(前車の減速度401の大きさ404)に前車の車間時間から求められる補正係数(図7参照)を掛けた値の和である。
符号407は、従来制御における相対車速を示しており、符号408は、上記第1実施形態の制御における相対車速を示している。符号409は、本実施形態の制御における相対車速を示している。符号410は、従来制御における自車車速を示しており、符号411は、上記第1実施形態の制御における自車車速を示している。符号412は、本実施形態の制御における自車車速を示している。符号420は、前車の車速を示している。
符号413は、従来制御における車間距離を示し、符号414は、上記第1実施形態の制御における車間距離を示している。従来制御では、前車が減速しているときには、上述した問題点があることから、符号P5に示すように、運転者が危険と感じる車間距離413まで前車に接近する場合があった。符号415は、第2実施形態の制御における車間距離を示している。符号P6に示すように、本実施形態において、車間距離制御された結果の最終的な車間距離415は、上記第1実施形態の場合(符号414参照)と同じである(図8の符号Hs参照)。
符号P3に示す範囲では、車間距離415が適正な車間距離(符号P6)に比べて十分に大きいため、運転者の危険意識は低い。従って、P3に示す範囲では、目標減速度403と前車の減速度401(前車の減速度401の大きさ404)の和の減速度(上記第1実施形態の目標減速度405)が車両に作用すると、減速制御が効き過ぎるという感覚を運転者に与える。
そこで、本実施形態では、図6のステップS6及びステップS7で説明したように、車間時間が大きいときほど小さな値に設定された補正係数と前車減速度401(404)との積が目標減速度403に加算される。これにより、車間距離415が適正な車間距離(符号P6)に比べて十分に大きいP3に示す範囲において、本実施形態の目標減速度406は、上記第1実施形態の目標減速度405に比べて、小さな値に設定される。
補正係数は、車間時間が大きいときほど小さな値に設定されているため、本実施形態の目標減速度406は、車間距離415が大きいとき(本実施形態の減速制御の初期段階)ほど、上記第1実施形態の目標減速度405との差が大きくなっている。
これにより、P3で示す範囲に対応する減速制御の初期段階では、本実施形態の相対車速409は、上記第1実施形態の相対車速408に比べて大きく、また、本実施形態の自車速412は、上記第1実施形態の自車速411に比べて大きく、また、本実施形態の車間距離415は、上記第1実施形態の車間距離414に比べて小さくなっている。
符号P6を参照して上述したように、本実施形態において、車間距離制御された結果の最終的な車間距離415は、上記第1実施形態の場合(符号414参照)と同じである(図8の符号Hs参照)。そのため、減速度の時間積分値(面積)が、本実施形態と上記第1実施形態との間で等しく設定される必要がある。
ここで、減速度の時間積分値(面積)が、本実施形態と上記第1実施形態との間で等しく設定されるに際しては、本実施形態の制御開始時(P3)において、上記第1実施形態の目標減速度405に比べて、本実施形態の目標減速度406が小さく設定された分だけ、符号P4で示す範囲では、本実施形態の目標減速度406は、上記第1実施形態の目標減速度405に比べて、大きくなるように設定される。このことから、図7に示すように、補正係数は、車間時間が大きい場合には、1.0を超える大きな値となるように設定される。
上記のように、本実施形態の制御開始時(P3)では、上記第1実施形態の目標減速度405に比べて、本実施形態の目標減速度406が小さく設定された分だけ、本実施形態の相対車速409は、上記第1実施形態の相対車速408に比べて大きく、本実施形態の自車速412は、上記第1実施形態の自車速411に比べて大きく、また、本実施形態の車間距離415は、上記第1実施形態の車間距離414に比べて小さくなっている。このことから、符号P4の範囲では、本実施形態の車間時間は、上記第1実施形態の車間時間と比べても、小さくなっている。車間時間が小さくなると、図7のマップでは、1.0を超える大きな補正係数が選択される。よって、P4の範囲では、本実施形態の目標減速度406は、上記第1実施形態の目標減速度405に比べて、大きくなるように設定される。
また、同様の理由から、本実施形態の制御開始時(P3)では、本実施形態では、車間距離415、相対車速409、及び自車速412より決定される目標減速度が、上記第1実施形態の車間距離414、相対車速408、及び自車速411より決定される目標減速度に比べて、大きくなることも、P4の範囲において、本実施形態の目標減速度406が、上記第1実施形態の目標減速度405に比べて、大きくなることに寄与している。
第2実施形態によれば、以下の効果が得られる。
減速制御の開始直後から適度な減速度が得られ、前車との必要以上の接近が回避できる。
車間距離が小さい場合には、高い減速度で、車間距離が大きい場合には、車間距離が狭まるまで低い減速度で制御されるため、運転者の指向に合致した減速制御を実現することができる。
車間時間に応じて減速度の増減が可能であるため、運転者が適度と感じる車間距離が車速の低下と共に減少しても、常に適度な車間距離を保つことが可能となる。
(第2実施形態の第1変形例)
次に、図11及び図12を参照して、第2実施形態の第1変形例について説明する。
上記第2実施形態(図6)のステップS6で求められる補正係数は、車間時間に基づいて、求められたが、これに代えて、図11に示すように、補正係数は、車間距離に基づいて求められることができる。図11において、車間距離と補正係数との関係は、図10における車間時間と補正係数との関係と同様に、概ね一定の負の傾きで示される関係となる。
また、図12に示すように、補正係数は、衝突時間(=車間距離/相対車速)に基づいて求められることができる。図12において、衝突時間と補正係数との関係は、衝突時間が小さいときには相対的に大きな負の傾きを有し、衝突時間が大きいときには相対的に小さな負の傾きを有する関係となる。
(第2実施形態の第2変形例)
次に、図13及び図14を参照して、第2実施形態の第2変形例について説明する。
上記第2実施形態(図6)のステップS6で求められる補正係数は、車間時間に基づいて、求められたが、これに代えて、図13に示すように、補正係数は、道路の混雑度に基づいて求められることができる。道路が混雑すると、一般的に運転者は割り込まれたくないという心理が働き、車間距離を狭くとる傾向がある。このことから、図13に示すように、現在走行中の道路の混雑度に基づいて補正係数を設定し、例えば、走行中の道路が混雑していれば、係数を小さくして、目標減速度(車両に付与する減速度)を小さくするようにすれば、運転者の指向と一致する。混雑度が高いほど、係数は小さくなる。上記において、混雑度の情報は、例えばVICS情報により得ることが可能である。
また、図14に示すように、補正係数は、車間時間と混雑度に基づいて、求められることができる。この方法によれば、より運転者の指向を反映させることができる。
(第2実施形態の第3変形例)
次に、図15及び図16を参照して、第2実施形態の第3変形例について説明する。
上記第2実施形態(図6)のステップS6で求められる補正係数は、車間時間に基づいて、求められたが、これに代えて、図15に示すように、補正係数は、道路種別に基づいて求められることができる。一般的に、ワインディング路(山岳路)では、加減速が繰り返されるが、一般道、高速道となるにつれて、加減速の頻度は減少する。このことから、現在走行中の道路種別に基づいて補正係数を設定し、例えばワインディング路を走行中であれば、補正係数を大きくして減速度を大きくする方向にすれば、十分な減速度が最初から得られるので運転者の指向と一致する。上記において、道路種別の情報は、例えばナビゲーションシステム装置95の地図情報により得ることが可能である。
また、図16に示すように、補正係数は、道路種別と車間時間に基づいて、求められることができる。この方法によれば、より運転者の指向を反映させることができる。
(第3実施形態)
次に、図17から図19を参照して、第3実施形態について説明する。
第3実施形態において、上記実施形態と共通する部分についての説明は省略する。
第3実施形態の背景は、上記第2実施形態において、図8を参照して説明した内容と共通している。
第3実施形態では、前車と自車の車間距離に対応するパラメータに基づき、運転者の減速意思を制御開始トリガとして減速制御を行う車両の減速制御装置において、前車が減速しているときには、車間時間と相対車速から求められる目標減速度と、前車の加速度の和を目標減速度として減速制御が行われるとともに、車間距離が適正な車間距離よりも十分に大きい場合には大きな減速度で減速制御されないように、例えば車間時間に基づいて、目標減速度の変化率が制限される。
図17を参照して、第3実施形態の動作について説明する。
図17において、ステップS1からステップS3は、それぞれ図1のステップS1からステップS3と同様であるため、その説明を省略する。
[ステップS4]
ステップS4では、制御回路130により、目標減速度が求められる。このステップS4では、上記(数1)及び(数2)に示したように、理論的に目標減速度が求められる。即ち、目標減速度は、下記式により求められる。
目標減速度=−Vd 2/2(L0−Lf).
但し、
d:相対車速(自車速−前車車速)
0:現在の車間距離
f:目標車間距離
上記において、目標車間距離Lf=前車車速*車間時間とする。
前車に追従走行している時、運転者は、ある一定の車間時間(一般的には、1〜1.5秒)で走行することが統計的に分かっている。このことから、目標車間距離は、自車の目標車速である前車車速と(相対車速=0の状態が目標)、車間時間に基づいて設定されることができる。このときの車間時間は、一定の値である。
上記において、車間時間は、上記一定の値に代えて、車速に基づいて求められた値であることができる。この場合、車速が低くなると、運転者のとる車間時間は、大きくなる傾向とされる。
また、上記において、車間時間は、上記一定の値に代えて、混雑度に基づいて求められた値であることができる。この場合、道路の混雑度が高くなる(渋滞する)に従い、運転者のとる車間時間は小さくなる傾向にある。
また、上記において、車間時間は、上記一定の値に代えて、運転者による過去の運転指向を学習して求められた値が用いられることができる。ステップS4の次に、ステップS5が行われる
ステップS5及びステップS6は、それぞれ、図1のステップS5及びステップS6と同様であるため、その説明を省略する。ステップS6の次に、ステップS7が行われる。
[ステップS7]
ステップS7では、制御回路130により、目標減速度の傾きDが下式により算出される。
(目標減速度−メモリ値Gm)/制御周期時間
ステップS7の次に、ステップS8が行われる。
[ステップS8]
ステップS8では、制御回路130により、目標減速度の傾き制限値Dlimが求められる。制御回路130は、ROM133に予め登録された図19のマップを参照し、車間時間に基づいて、目標減速度の傾き制限値Dlimを求める。目標減速度の傾きが制限されることにより、大きな車間距離で前車が減速している場合であっても、必要以上に大きな減速度で減速されることがない。また、車間距離が小さくなるにつれて減速度が大きくなり、運転者の指向と一致する。ステップS8の次に、ステップS9が行われる。
[ステップS9]
ステップS9では、制御回路130により、上記ステップS7で求められた目標減速度の傾きDと、上記ステップS8で求められた目標減速度の傾き制限値Dlimとを比較する。その比較の結果、傾き制限値Dlimが目標減速度の傾きDよりも大きい場合(ステップS9−Y)には、ステップS10に進み、そうでない場合には、ステップS11に進む。
[ステップS10]
ステップS10では、制御回路130により、目標減速度が補正される。ここでは、下式に従い、目標減速度が補正される。
目標減速度=目標減速度メモリ値(Gm)−Dlim×制御周期時間
ステップS10の次に、ステップS11が行われる。
ステップS11は、図1のステップS7と同様であるため、その説明を省略する。ステップS11の次に、ステップS12が行われる。
[ステップS12]
ステップS12では、制御回路130により、現在の目標減速度がメモリにメモリ値Gmとして保存される。ステップS12の次には、本制御フローはリターンされる。
なお、ステップS13は、図1のステップS8と同様であるため、その説明を省略する。
図18を参照して、本実施形態の目標減速度について説明する。
図18は、本実施形態において、傾きが制限された目標減速度を示している。
図18において、符号501で示す右上がりのハッチングの領域は、車間時間と相対車速に基づいて求められた目標減速度を示している。即ち、上述した従来の制御における目標減速度に対応している。
符号502で示す右下がりのハッチングの領域は、前車の減速度の大きさを示している。
符号503は、車間時間と相対車速に基づいて求められた目標減速度(501)と、前車の減速度(502)の和を示している、即ち、符号503は、図17のステップS6において補正された目標減速度を示している。
符号504は、符号503の目標減速度(図17のステップS6)に対して、傾きが制限された目標減速度を示している。即ち、符号504は、図17のステップS10において傾きの修正がなされた目標減速度を示している。
符号503の目標減速度と、符号504の目標減速度との関係は、原則として、図9の目標減速度405と目標減速度406との関係と同様である。即ち、目標減速度504と目標減速度503の時間積分値(面積)が等しくされ、符号P10で示す制御開始時(車間距離が十分に大きいとき)に、目標減速度503に比べて、目標減速度504は、緩やかな勾配で上昇するように制限された分だけ、符号P11で示す範囲では、目標減速度504は、目標減速度503に比べて大きくなるように設定される。
本実施形態の制御開始時に、目標減速度504を小さく抑えた分だけ、目標減速度503による制御が行われた場合に比べて、相対車速が大きく、かつ、車間距離が小さくなる。このことから、本実施形態では、目標減速度503による制御が行われた場合に比べて、車間時間と相対車速に基づく目標減速度501が大きくなるため、目標減速度504が大きくなる。
また、本実施形態によれば、符号P10に示すように、前車の減速度502の算出精度が悪い場合であっても、目標減速度504の勾配を制限することにより、スムーズな目標減速度となる。これにより、目標減速度504のギクシャク感(不安定さ)が低減されることができる。
本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
前車が減速しているときであっても、適度な車間距離が確保することができる。
目標減速度の変化率に対応する勾配を車間距離に対応するデータに基づいて制限するため、車間距離が小さい場合には、大きな勾配で減速度が立ち上がるが、車間距離が大きい場合には、小さな勾配で減速度が立ち上がるため、運転者の指向に合致した減速制御が実現される。
ノイズ等により目標減速度が変動した場合であっても、不要な目標減速度の変動が抑制され、違和感の少ないスムーズな減速制御が実現される。
(第3実施形態の第1変形例)
第3実施形態の第1変形例について説明する。
上記第3実施形態において、図17のステップS8で求められる傾き制限値Dlimは、図19のマップが参照されて、車間時間に基づいて求められた。これに対して、本変形例では、上記車間時間に代えて、車間距離に基づいて求められることができる(図示せず)。または、上記車間時間に代えて、衝突時間(=車間距離/相対車速)に基づいて求められることができる(図示せず)。
(第3実施形態の第2変形例)
図20−1及び図20−2を参照して、第3実施形態の第2変形例について説明する。
上記第3実施形態において、図17のステップS8で求められる傾き制限値Dlimは、図19のマップが参照されて、車間時間に基づいて求められた。これに対して、本変形例では、上記車間時間のみならず、相対車速が考慮されて、車間時間及び相対車速に基づいて求められることができる。図20−1は、減速度が増加する側を示し、図20−2は、減速度が減少する側を示している。
図20−1に示すように、減速度が増加する側では、車間時間が小さいほど傾き制限値Dlimは大きく、相対車速が大きいほど傾き制限値Dlimは大きく設定されている。図20−2に示すように、減速度が減少する側では、車間時間が小さいほど傾き制限値Dlimは小さく、相対車速が大きいほど傾き制限値Dlimは小さく設定されている。
本変形例によれば、相対車速が小さいときには、目標減速度の変化が抑えられ、ノイズなどにより、図17のステップS4又はステップS6にて算出された目標減速度が変動した場合であっても、ステップS10において制限(修正)後の目標減速度は、ゆっくりと変化するため、より運転者に違和感を与えない制御とすることができる。
なお、図20−1及び図20−2では、車間時間と相対車速に基づいて、傾き制限値Dlimが求められる構成とされたが、これに代えて、衝突時間及び相対車速に基づいて、傾き制限値Dlimが求められることができる。また、傾き制限値Dlimは、車間距離及び相対車速に基づいて、求められることができる。
(第4実施形態)
次に、図21及び図22を参照して、第4実施形態について説明する。
第4実施形態において、上記実施形態と共通する部分についての説明は省略する。
第4実施形態の背景は、上記第2実施形態において、図8を参照して説明した内容と共通している。
第4実施形態では、前車と自車の車間距離に基づき、運転者の減速意思を制御開始トリガとして減速制御を行う車両の減速制御装置において、前車が減速しているときには、車間時間と相対車速から求められる目標減速度と、前車の加速度の和を目標減速度として減速制御が行われるとともに、車間距離が大きい場合には大きな減速度で減速制御されないように、例えば車間時間と相対車速に基づいて、目標減速度が制限されるものである。
図21を参照して、第4実施形態の動作について説明する。
図21において、ステップS1からステップS3は、それぞれ図1のステップS1からステップS3と同様であるため、その説明を省略する。図21において、ステップS4〜ステップS6は、それぞれ、図17のステップS4〜ステップS6と同様であるため、その説明を省略する。
[ステップS7]
ステップS7では、制御回路130により、目標減速度制限値が求められる。目標減速度制限値は、ROM133に予め登録された目標減速度制限マップ(図22)が参照されて求められる。図22に示すように、車間時間が大きいほど目標減速度制限値は小さく、相対車速が大きいほど目標減速度制限値は大きく設定されている。ステップS7の次に、ステップS8が行われる。
[ステップS8]
ステップS8では、制御回路130により、上記ステップS6で求められた目標減速度と、上記ステップS7で求められた目標減速度制限値とが比較される。その比較の結果、目標減速度の方が目標減速度制限値よりも小さい場合(ステップS8−Y)には、ステップS9に進み、そうでない場合には、ステップS10に進む。
[ステップS9]
ステップS9では、制御回路130により、目標減速度=目標減速度制限値に設定される。即ち、目標減速度が目標減速度制限値まで低減される。ステップS9の次には、ステップS10に進む。
ステップS10及びステップS11は、それぞれ、図1のステップS8及びステップS9と同様であるため、その説明を省略する。
本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
前車が減速している場合であっても適度な車間距離が確保できる。
車間時間に応じて目標減速度が制限され、車間距離が大きい場合には、小さい減速度で減速制御され、車間距離が小さい場合には、大きな減速度で減速制御されるため、運転者の指向に合致した減速制御が実現されることができる。
(第4実施形態の変形例)
上記第4実施形態の図21のステップ7では、図22の目標減速度制限マップが参照されて、車間時間と相対車速に基づいて、目標減速度制限値が求められたが、これに代えて、車間距離と相対車速に基づいて、目標減速度制限値が求められることができる。また、上記に代えて、目標減速度制限値は、衝突時間と相対車速に基づいて、求められることができる。
なお、上記において、上記ブレーキ制御は、上記ブレーキに代えて、回生ブレーキや排気ブレーキなどの他の、車両に制動力を生じさせる制動装置を用いても可能である。また、上記では、自車の加速度を目標減速度に制御可能な手段として、ブレーキ制御装置を用いた例について説明したが、ブレーキ制御装置に代えて、変速制御装置が用いられることができる。または、自車の加速度を目標減速度に制御可能な手段として、ブレーキ及び変速機を協調制御する協調制御装置が用いられることができる。なお、本実施形態では、減速度と加速度という表現が両方使用されるが、実質的には同一のものを指していることは言うまでもない。更に、上記においては、車両が減速すべき量を示す減速度は、減速加速度(G)を用いて説明したが、減速トルクをベースに制御を行うことも可能である。
本発明の車両の減速制御装置の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両の減速制御装置の第1実施形態の概略構成図である。 本発明の車両の減速制御装置の第1実施形態の動作を示すタイムチャートである。 本発明の車両の減速制御装置の第1実施形態における目標減速度マップを示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第1実施形態における前車と自車両との関係を模式的に示した図である。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態における前車減速時補正用係数を示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態の背景を説明するための図である。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態の動作を示すタイムチャートである。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態における前車減速時補正用係数と車間時間との関係を示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態の第1変形例における前車減速時補正用係数と車間距離との関係を示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態の第1変形例における前車減速時補正用係数と衝突時間との関係を示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態の第2変形例における前車減速時補正用係数と混雑度との関係を示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態の第2変形例における前車減速時補正用係数と混雑度と車間時間との関係を示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態の第3変形例における前車減速時補正用係数と道路種別との関係を示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第2実施形態の第3変形例における前車減速時補正用係数と道路種別と車間時間との関係を示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第3実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両の減速制御装置の第3実施形態の動作を示すタイムチャートである。 本発明の車両の減速制御装置の第3実施形態の目標減速度の変化の制限値を示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第3実施形態の第2変形例の目標減速度の変化の制限値を示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第3実施形態の第2変形例の目標減速度の変化の制限値を示す図である。 本発明の車両の減速制御装置の第4実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の車両の減速制御装置の第4実施形態の目標減速度制限値を示す図である。
符号の説明
10 自動変速機
40 エンジン
90 加速度センサ
95 ナビゲーションシステム装置
100 車間距離計測部
114 スロットル開度センサ
115 相対車速計測部
116 エンジン回転数センサ
117 パターンセレクトスイッチ
122 車速センサ
123 シフトポジションセンサ
130 制御回路
131 CPU
133 ROM
200 ブレーキ装置
230 ブレーキ制御回路
301 前車の減速度
302 アイドル接点フラグ
303 従来の目標減速度
304 第1実施形態の目標減速度
305 従来の相対車速
306 第1実施形態の相対車速
307 従来の自車車速
308 第1実施形態の自車車速
309 前車の車速
310 従来の車間距離
311 第1実施形態の車間距離
350 前車の減速度の大きさ
401 前車の減速度
402 アイドル接点フラグ
403 従来の目標減速度
404 前車の減速度の大きさ
405 第1実施形態の目標減速度
406 第2実施形態の目標減速度
407 従来の相対車速
408 第1実施形態の相対車速
409 第2実施形態の相対車速
410 従来の自車車速
411 第1実施形態の自車車速
412 第2実施形態の自車車速
413 従来の車間距離
414 第1実施形態の車間距離
415 第2実施形態の車間距離
420 前車の車速
501 車間時間と相対車速に基づいて求められた目標減速度
502 前車の減速度の大きさ
503 車間時間と相対車速に基づいて求められた目標減速度と、前車の減速度の和
504 傾きの修正後の目標減速度
Hs 適正な車間距離
L1 補正前車間距離
L2 補正後車間距離
L10 ブレーキ制動力信号線
SG1 ブレーキ制動力信号
SG2 ブレーキ制御信号

Claims (12)

  1. 車両と前記車両の前方の前車との位置関係を適正にするために前記車両の運転者の減速意思が検出されたときに前記車両の減速制御を行う車両の減速制御装置であって、
    前記前車が減速しているときに、前記前車の減速度に対応する値に基づいて求められた目標減速度に基づいて、前記車両の減速制御が行われる
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  2. 車両と前記車両の前方の前車との位置関係を適正にするために前記車両の運転者の減速意思が検出されたときに前記車両の減速制御を行う車両の減速制御装置であって、
    前記前車が減速しているときに、前記前車と前記車両の車間距離に対応したパラメータに基づいて求められる第1減速度と、前記前車の減速度に対応する値に基づいて求められた目標減速度に基づいて、前記車両の減速制御が行われる
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  3. 車両と前記車両の前方の前車との位置関係を適正にするために前記車両の運転者の減速意思が検出されたときに前記車両の減速制御を行う車両の減速制御装置であって、
    前記前車が減速していないときには、第1目標減速度に基づいて、前記車両の減速制御が行われ、
    前記前車が減速しているときには、前記第1目標減速度と、前記前車の減速度に対応する値に基づいて求められる目標減速度に基づいて、前記車両の減速制御が行われる
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の車両の減速制御装置において、
    前記前車の減速度に対応する値は、前記前車の減速度と、前記前車と前記車両の車間距離に基づいて、決定される
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の車両の減速制御装置において、
    前記前車の減速度に対応する値は、前記前車の減速度と、前記前車と前記車両の車間距離と、前記車両の車速に基づいて、決定される
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の車両の減速制御装置において、
    前記前車の減速度に対応する値は、前記前車と前記車両の車間距離が小さくなるにつれて、大きな値となるように設定されている
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  7. 請求項1記載の車両の減速制御装置において、
    前記目標減速度の変化率は、制限される
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  8. 請求項7記載の車両の減速制御装置において、
    前記目標減速度の変化率は、前記前車と前記車両の相対車速に基づいて、制限される
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  9. 請求項8記載の車両の減速制御装置において、
    前記相対車速が大きくなるにつれて、前記目標減速度の変化率が大きな値となる前記目標減速度の増加側の変化が、制限されなくなるように設定されている
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  10. 請求項7から9のいずれか1項に記載の車両の減速制御装置において、
    前記目標減速度の変化率は、前記前車と前記車両の車間距離に基づいて、制限される
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  11. 請求項7から9のいずれか1項に記載の車両の減速制御装置において、
    前記目標減速度の変化率は、前記前車と前記車両の車間距離と、前記車両の車速に基づいて、制限される
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
  12. 請求項7から11のいずれか1項に記載の車両の減速制御装置において、
    前記前車と前記車両の車間距離が小さくなるにつれて、前記目標減速度の変化率が大きな値となる前記目標減速度の増加側の変化が、制限されなくなるように設定されている
    ことを特徴とする車両の減速制御装置。
JP2004231557A 2004-08-06 2004-08-06 車両の減速制御装置 Pending JP2006044590A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004231557A JP2006044590A (ja) 2004-08-06 2004-08-06 車両の減速制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004231557A JP2006044590A (ja) 2004-08-06 2004-08-06 車両の減速制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006044590A true JP2006044590A (ja) 2006-02-16

Family

ID=36023636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004231557A Pending JP2006044590A (ja) 2004-08-06 2004-08-06 車両の減速制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006044590A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007237966A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Mazda Motor Corp 車両の走行制御装置
JP2008296887A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Denso Corp 車両制御装置
WO2009107663A1 (ja) * 2008-02-28 2009-09-03 日産自動車株式会社 車両の制動力制御装置
JP2016034810A (ja) * 2014-08-04 2016-03-17 株式会社デンソーアイティーラボラトリ 車両制御装置
JP2016068684A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 富士重工業株式会社 運転支援制御装置
JP2016523205A (ja) * 2013-07-03 2016-08-08 ヴァブコ・ヨーロッパ・ベスローテン・フェンノートシャップ・メット・ベペルクテ・アーンスプラーケレクヘイト 車両ブレーキシステムを制御するための方法、システム及び装置
CN113650589A (zh) * 2021-08-26 2021-11-16 福建中科云杉信息技术有限公司 一种基于变加速模型的紧急制动方法和系统

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007237966A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Mazda Motor Corp 車両の走行制御装置
JP2008296887A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Denso Corp 車両制御装置
WO2009107663A1 (ja) * 2008-02-28 2009-09-03 日産自動車株式会社 車両の制動力制御装置
JP2009227266A (ja) * 2008-02-28 2009-10-08 Nissan Motor Co Ltd 車両の制動力制御装置
US8346453B2 (en) 2008-02-28 2013-01-01 Nissan Motor Co., Ltd. Braking force control device for vehicles that corrects a reducing amount of required braking force
JP2016523205A (ja) * 2013-07-03 2016-08-08 ヴァブコ・ヨーロッパ・ベスローテン・フェンノートシャップ・メット・ベペルクテ・アーンスプラーケレクヘイト 車両ブレーキシステムを制御するための方法、システム及び装置
JP2016034810A (ja) * 2014-08-04 2016-03-17 株式会社デンソーアイティーラボラトリ 車両制御装置
JP2016068684A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 富士重工業株式会社 運転支援制御装置
CN113650589A (zh) * 2021-08-26 2021-11-16 福建中科云杉信息技术有限公司 一种基于变加速模型的紧急制动方法和系统
CN113650589B (zh) * 2021-08-26 2022-08-30 福建中科云杉信息技术有限公司 一种基于变加速模型的紧急制动方法和系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6961995B2 (ja) 運転支援装置
US8214124B2 (en) Cruise control system and method
JP4265592B2 (ja) 車両の減速制御装置
JP5565017B2 (ja) 追突警報装置および追突警報方法
JP5397006B2 (ja) 車両走行制御装置
EP3608192A2 (en) Driving assist device
WO2010089848A1 (ja) 車両走行制御装置
JP4973086B2 (ja) 車両用運転支援装置および方法
JP2007102564A (ja) 走行制御装置
JP2010158924A (ja) 車間距離制御装置
JP2011098606A (ja) 制駆動力制御装置
JP2020050091A (ja) 車両制御装置
JP4304258B2 (ja) 車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両
JP2006044590A (ja) 車両の減速制御装置
JP2006521953A (ja) 自動車の速度制御器および方法
JP2006224882A (ja) 車両の減速制御装置
JP2004322764A (ja) 自動速度制御装置
JP7351076B2 (ja) 電動車両の制御方法、及び、電動車両の制御装置
JP2006036159A (ja) 車両の走行制御装置
JP2004322729A (ja) 走行制御装置
JP2003306053A (ja) 車両走行制御装置
JP2000118369A (ja) 車両用走行制御装置
JP2006071084A (ja) 車両用駆動力制御装置
JP2011020551A (ja) 走行計画生成装置
JP2021115980A (ja) 運転支援装置、車両、及び運転支援方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080722

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090331