JP2000052611A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP2000052611A
JP2000052611A JP10228284A JP22828498A JP2000052611A JP 2000052611 A JP2000052611 A JP 2000052611A JP 10228284 A JP10228284 A JP 10228284A JP 22828498 A JP22828498 A JP 22828498A JP 2000052611 A JP2000052611 A JP 2000052611A
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Takahisa Miyamori
貴久 宮森
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペーパにカラー画像を転写(印字)する際の
時間を従来よりも短縮化することが可能であるプリンタ
を提供することを課題とする。 【解決手段】 給紙部10と、該給紙部10から供給さ
れたペーパに複数の色を重ね合わせてカラー画像の印字
を行う印字部30とを備えたプリンタにおいて、前記印
字部30が、複数色のインクを有したインクリボン31
dと、該インクリボン31dのインクを昇華させる機能
を有したサーマルヘッド32と、該サーマルヘッド32
と対を成すプラテンローラ33と、前記サーマルヘッド
32に同期させて前記ペーパを搬送させる機能を有した
ペーパ印字搬送手段とから成り、前記ペーパ印字搬送手
段が前記サーマルヘッド32の両側に設けられ、前記ペ
ーパに対する一つの色の印字を終了した際の前記ペーパ
の位置が、前記ペーパに対する次の色の印字を開始する
位置であるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタに関し、
詳しくは、プリンタの印字時間を短縮させるための技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ペーパに対しての文字情報や
画像情報の高品位な印刷を可能とする方式として、昇華
型熱転写方式が知られている。
【0003】図2は、従来技術に係る昇華型熱転写方式
を利用したプリンタの概略構成図を示したものである。
図2において、従来技術に係る昇華型熱転写方式を利用
したプリンタは、印字前のペーパPを保持する機能とペ
ーパPの供給状態を司る機能とを有する給紙部110
と、給紙部110から供給されたペーパPを搬送する機
能を有する搬送部120と、搬送されたペーパPに文字
情報や画像情報の転写を行う印字部130と、画像情報
等の印字が行われた後のペーパPをプリンタ外に排出さ
せるためのガイドとして機能する切替ガイド140と、
画像情報等の印字後のペーパPを保持するペーパ排出部
150とから構成されている。
【0004】給紙部110は、給紙ホルダ111と給紙
ローラ112とから構成されている。また、搬送部12
0は、ペーパPの上面側に配置された第一の搬送ローラ
121と、ペーパPの下面側に配置された第二の搬送ロ
ーラ122との、一対のローラ対で構成されている。さ
らに、印字部130は、リボンカセット131と、サー
マルヘッド132と、プラテンローラ133と、グリッ
プローラ対134と、リボンガイドローラ135とから
構成されている。リボンカセット131は、リボンカセ
ットケース131aと、リボン供給ローラ131bと、
リボン巻き取りローラ131cと、インクリボン131
dとを用いて構成されている。
【0005】図2に示された従来技術に係るプリンタに
よれば、給紙部110から搬送部120を介して印字部
130に送られたペーパPには、リボンカセット131
内に設けられたリボン、サーマルヘッド132、プラテ
ンローラ133、およびグリップローラ対134を用い
て、画像情報等に応じて印字が行われる。
【0006】具体的には、以下のようにして、印字が行
われる。
【0007】まず、給紙部110(給紙ホルダ111,
給紙ローラ112)から供給されたペーパPは、搬送部
120(第一の搬送ローラ121,第二の搬送ローラ1
22)を介して印字部130に送られる。
【0008】次に、印字部130に送られたペーパP
は、その前端部がグリップローラ対134に当接し、当
接した後は上部グリップローラ134aと下部グリップ
ローラ134bとの間に挟持される。そして、ペーパP
の所定の位置を印字開始位置にセットするために、ペー
パPを挟持した状態でグリップローラ対134を回転さ
せて、ペーパPを順方向(図2の矢印Aの方向)に搬送
させる。印字開始位置にペーパPをセットする際には、
サーマルヘッド132を上方向(図2の矢印Xの方向)
に待避させた状態で、ペーパPを順方向に搬送させる。
印字開始位置とは、サーマルヘッド132とプラテンロ
ーラ133とが接する位置である。ペーパPの所定の位
置が、印字開始位置にセットされた状態のとき、ペーパ
Pの後端部はグリップローラ対134に挟持されてい
る。このとき、切替ガイド140は、ペーパPをペーパ
排出部150側に排出しない位置に待避している。そし
て、ペーパPの所定位置が確実に印字開始位置に設定さ
れているか否かの判断は、何らかの位置検知センサ(図
示省略)を用いて行われる。この状態から、実質的なペ
ーパPへの印字(画像情報等の転写)が開始されるの
で、以下、このような状態を「印字開始状態」という。
【0009】ペーパPへの実質的な印字を行う場合に
は、印字開始状態から、プリンタの制御部(図示省略)
からの信号に基づくサーマルヘッド132の印字動作と
同期させて、プラテンローラ133とサーマルヘッド1
32との間にセットされたペーパPを逆方向(図2の矢
印Bの方向)に搬送させる。ペーパPを逆方向に搬送さ
せる場合には、グリップローラ対134を順方向の場合
とは反対方向に回転させる。サーマルヘッド132は、
プラテンローラ133とサーマルヘッド132との間を
逆方向(図2の矢印Bの方向)に搬送されるペーパPに
対して、プリンタの制御部(図示省略)からの信号に基
づいて駆動され、これによりサーマルヘッド132が発
熱し、所定のインクリボン131dのインクを昇華させ
てペーパPに転写すべく、サーマルヘッド132が、適
宜、下方向(図2の矢印Yの方向)に移動させられる。
そして、熱昇華されたインクリボン131dをペーパP
の印字面に染み込ませることによって、所定の画像等が
ペーパP上に転写される。以下、印字開始状態からの上
記一連の工程を、「印字工程」という。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術に係るプリンタにおいては、ペーパP上にカラー
画像の転写を行う場合には、樹脂フィルム等から成るテ
ープ状シートの表面にカラー画像等を転写するためのイ
エローインク領域(以下、「Y領域」という。)、マゼ
ンタインク領域(以下、「M領域」という。)およびシ
アンインク領域(以下、「C領域」という。)を設けた
インクリボン131dを用いて、上記印字工程を3回繰
り返さなければならない。具体的には、まずはじめに、
印字開始状態からインクリボン131dのY領域につい
ての印字工程を行い、次に、ペーパPを再び印字開始状
態にセットして、インクリボン131dのM領域につい
ての印字工程を行い、そして、さらにペーパPを印字開
始状態にセットして、インクリボン131dのC領域に
ついての印字工程を行う。つまり、上記3回の印字工程
を繰り返し、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シ
アン)の各色を重ね合わせることによって、ペーパP上
にカラー画像の転写を行うのである。
【0011】以上のように、従来技術においては、Y
(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)等の複数
色から成るインクリボン131dをペーパPに順次重ね
て昇華して印字し、各色の印字の度に一度ペーパPを印
字開始位置にまで戻した後に、次の色の印字を行う必要
があるので、ペーパPを複数色分だけ往復させなければ
ならない。したがって、従来技術に係るプリンタによれ
ば、一枚のペーパPにカラー画像の転写をする際に、か
なりの時間を要するという問題があった。
【0012】そこで、本発明は、上記従来技術に係る問
題を解決するためになされたものであって、ペーパにカ
ラー画像を転写(印字)する際の時間を従来よりも短縮
化することが可能であるプリンタを提供することを課題
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記課題を解
決するための本発明は、ペーパに複数の色を重ね合わせ
てカラー画像の印字を行うプリンタにおいて、前記ペー
パに対する一つの色の印字を終了した際の前記ペーパの
位置が、前記ペーパに対する次の色の印字を開始する位
置であることを特徴としている。
【0014】本発明に係るプリンタによれば、前記ペー
パに対する一つの色の印字を終了した際の前記ペーパの
位置が、前記ペーパに対する次の色の印字を開始する位
置であるので、従来のように、印字の際の各色の終了の
度に、ペーパを印字開始位置にまで戻す必要がない。し
たがって、本発明によれば、ペーパにカラー画像を転写
(印字)する際の時間を従来よりも短縮化することが可
能であるプリンタを得ることができる。
【0015】また、上記課題を解決するための本発明
は、給紙部10と、該給紙部10から供給されたペーパ
に複数の色を重ね合わせてカラー画像の印字を行う印字
部30とを備えたプリンタにおいて、前記印字部30
が、前記ペーパに対する一つの色の印字を終了した際の
前記ペーパの位置が前記ペーパに対する次の色の印字を
開始する位置であるように構成されたことを特徴として
いる。
【0016】本発明に係るプリンタによれば、前記印字
部30が、前記ペーパに対する一つの色の印字を終了し
た際の前記ペーパの位置が前記ペーパに対する次の色の
印字を開始する位置であるように構成され、従来のよう
に、印字の際の各色の終了の度に、ペーパを印字開始位
置にまで戻す必要がないので、ペーパにカラー画像を転
写(印字)する際の時間を従来よりも短縮化することが
可能であるプリンタを得ることができる。
【0017】また、本発明に係るプリンタにおいては、
前記印字部30が、複数色のインクを有したインクリボ
ン31dと、該インクリボン31dのインクを昇華させ
る機能を有したサーマルヘッド32と、該サーマルヘッ
ド32と対を成すプラテンローラ33と、前記サーマル
ヘッド32に同期させて前記ペーパを搬送させる機能を
有したペーパ印字搬送手段とを用いて構成されており、
前記ペーパ印字搬送手段が前記サーマルヘッド32の両
側に設けられた構成であることが好ましい。
【0018】この好ましい例によれば、前記サーマルヘ
ッド32に同期させて前記ペーパを搬送させる機能を有
したペーパ印字搬送手段が、前記サーマルヘッド32の
両側に設けられているので、前記サーマルヘッド32の
上流側あるいは下流側のどちらからでも印字が可能とな
り、前記ペーパに対する一つの色の印字を終了した際の
前記ペーパの位置を、前記ペーパに対する次の色の印字
を開始する位置であるように構成することができる。し
たがって、この好ましい例によれば、従来のように、印
字の際の各色の終了の度に、ペーパを印字開始位置にま
で戻す必要がないので、ペーパにカラー画像を転写(印
字)する際の時間を従来よりも短縮化することが可能で
あるプリンタを得ることができる。
【0019】また、本発明に係るプリンタにおいては、
前記ペーパ印字搬送手段として、前記サーマルヘッド3
2の上流側に第一のグリップローラ対34が設けられ、
前記サーマルヘッド32の下流側に第二のグリップロー
ラ対35が設けられた構成であることが好ましい。
【0020】この好ましい例によれば、前記サーマルヘ
ッド32の両側(上流側および下流側)に設けられた前
記各グリップローラ対34,35に前記ペーパを挟持し
て、適宜、前記各グリップローラ対34,35を回転さ
せることにより、容易に、前記サーマルヘッド32に同
期させて前記ペーパを搬送させることができる。すなわ
ち、この好ましい例によれば、前記サーマルヘッド32
の上流側あるいは下流側のどちらからでも印字が可能と
なり、従来のように、印字の際の各色の終了の度に、ペ
ーパを印字開始位置にまで戻す必要がないので、ペーパ
にカラー画像を転写(印字)する際の時間を従来よりも
短縮化することが可能であるプリンタを得ることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態を説明する。
【0022】図1は、本発明の実施形態に係る昇華型熱
転写方式を利用したプリンタ(以下、単に「プリンタ」
ともいう。)の概略構成図を示したものである。図1に
おいて、本実施形態に係るプリンタは、印字前のペーパ
Pを保持する機能とペーパPの供給状態を司る機能とを
有した給紙部10と、給紙部10から供給されたペーパ
Pを搬送する機能を有した搬送部20と、搬送部20に
よって搬送されたペーパPに文字情報や画像情報の転写
を行う機能を有した印字部30と、印字部30によって
画像情報等の印字が行われた後のペーパPをプリンタ外
に排出させるためのガイドとしての機能を有した切替ガ
イド40と、画像情報等の印字後のペーパPを保持する
機能を有したペーパ排出部50とを用いて構成されてい
る。
【0023】給紙部10は、給紙ホルダ11と給紙ロー
ラ12とから構成されている。給紙ホルダ11には、複
数枚のペーパPが保持されており、必要に応じて、この
給紙ホルダ11からペーパPが供給される。給紙ホルダ
11からのペーパPの供給は、給紙ローラ12を用いて
行われる。ペーパPを供給する際には、プリンタの制御
部(図示省略)からのペーパPを供給する旨の信号に基
づいて、給紙ローラ12の回転が行われ、この給紙ロー
ラ12の回転によって、ペーパPが1枚ずつ印字部30
の方向へ供給される。
【0024】搬送部20は、第一の搬送ローラ21と第
二の搬送ローラ22とから成る一対のローラ対で構成さ
れている。第一の搬送ローラ21は、ペーパPの上面側
に配置され、第二の搬送ローラ22は、ペーパPの下側
に配置されている。給紙部10から供給されたペーパP
は、一対のローラ21,22で構成された搬送部20の
ローラ21,22間に挟持され、その状態で各ローラ2
1,22を回転させることによって、1枚ずつ印字部3
0の方向へ搬送される。
【0025】印字部30は、リボンカセット31と、サ
ーマルヘッド32と、プラテンローラ33と、ペーパ印
字搬送手段である第一のグリップローラ対34および第
二のグリップローラ対35と、リボンガイドローラ36
とを用いて構成されている。
【0026】リボンカセット31は、リボンカセットケ
ース31aと、このリボンカセット31a内に設けられ
たリボン供給ローラ31bとリボン巻き取りローラ31
cとインクリボン31dとから構成されている。インク
リボン31d(一点鎖線で表示)は、ペーパPの印字領
域と同等以上の幅を有する樹脂フィルム等から成るテー
プ状シートを用いて形成されており、このテープ状シー
トの表面には、ペーパPにカラー画像等を転写するため
のイエローインク領域(以下、「Y領域」という。)、
マゼンタインク領域(以下、「M領域」という。)およ
びシアンインク領域(以下、「C領域」という。)がテ
ープ状シートの長手方向に沿って順に形成され、場合に
よっては必要に応じて、C領域に続いて、ペーパPに転
写されたカラー画像の上から透明の保護膜を形成するた
めに用いられるオーバレイヤ材が設けられたオーバレイ
ヤ領域が形成されている。リボン供給ローラ31bに
は、インクリボン31dがあらかじめ巻回されており、
このインクリボン31dは、カラー画像等をペーパPに
転写する際に必要に応じて供給され、転写に使用された
後のインクリボン31dは、リボン巻き取りローラ31
cに巻き取られる。
【0027】第一のグリップローラ対34は、搬送部2
0の下流側(図面上の任意の位置を基準位置として、そ
の基準位置から右側を下流側という。)であって、サー
マルヘッド32の上流側(図面上の任意の位置を基準位
置として、その基準位置から左側を上流側という。)に
設けられており、第二のグリップローラ対35は、サー
マルヘッド32の下流側であって、切替ガイド40の上
流側に設けられている。また、第一のグリップローラ対
34は、ペーパPの上側に配置された第一の上部グリッ
プローラ34aと、ペーパPの下側に配置された第一の
下部グリップローラ34bとから構成されており、第二
のグリップローラ対35は、ペーパPの上側に配置され
た第二の上部グリップローラ35aと、ペーパPの下側
に配置された第二の下部グリップローラ35bとから構
成されている。すなわち、本実施形態においては、サー
マルヘッド32の両側(上流側と下流側)に、グリップ
ローラ対34,35が設けられている。
【0028】切替ガイド40は、印字部30の下流側に
設けられており、プリンタの制御部(図示省略)からの
信号に基づいて、全ての印字が終了したものについての
み、ペーパPを排出するように機能する。
【0029】ペーパ排出部50は、切替ガイド40のさ
らに下流側に設けられており、切替ガイド40を介して
排出された印字済みのペーパPを保持することが可能で
あるように構成されている。
【0030】次に、以上のように構成されたプリンタの
作動状態について、図1を用いて説明する。
【0031】まず、作動前のプリンタの給紙ホルダ11
上には、印刷されるべく用意されたペーパPが任意の枚
数だけ保持されており、プリンタは、プリンタの制御部
(図示省略)からの印刷開始の信号(命令)が発信され
るまでは、この状態で待機している。
【0032】次に、プリンタの制御部(図示省略)から
の信号(命令)に基づいて、ペーパPが給紙ホルダ11
からプリンタの内部に供給される。この際、給紙ローラ
12を回転させることによって、給紙ホルダ11に保持
されたペーパPは、一枚ずつプリンタの内部に供給され
る。給紙ホルダ11と給紙ローラ12との設置間隔、お
よびこれらの周囲の部材は、給紙ローラ12の回転によ
ってペーパPが一枚ずつ適当に供給されるような位置
に、あらかじめ設定して構成されている。
【0033】次に、給紙部10(給紙ホルダ11,給紙
ローラ12)から供給されたペーパPは、搬送部20
(第一の搬送ローラ21,第二の搬送ローラ22)を介
して印字部30に搬送される。給紙ローラ12によって
搬送部20に送られたペーパPは、搬送部20を構成し
ている各ローラ21,22を回転させることによって、
搬送部20の下流側に位置する印字部30に搬送され
る。
【0034】次に、搬送部20から印字部30に搬送さ
れたペーパP上には、以下のようにして、文字あるいは
画像等の情報が転写される。
【0035】印字部30に搬送されたペーパPの前端部
(図1におけるペーパPの左側端部)は、はじめに第一
のグリップローラ対34に当接し、当接した後は第一の
上部グリップローラ34aと第一の下部グリップローラ
34bとの間に挟持される。そして、ペーパPの第一の
所定位置を印字開始位置にセットするために、ペーパP
を挟持した状態で第一のグリップローラ対34を回転さ
せて、ペーパPを順方向(図1の矢印Aの方向)に搬送
させる。印字開始位置にペーパPをセットする際には、
サーマルヘッド32を上方向(図1の矢印Xの方向)に
待避させた状態で、ペーパPを順方向に搬送させる。印
字開始位置とは、サーマルヘッド32とプラテンローラ
33とが接する位置である。ペーパPの第一の所定位置
が、印字開始位置にセットされた状態のとき、ペーパP
の前端部は第二のグリップローラ対35に挟持されてい
る。また、第一のグリップローラ対34も、ペーパPを
挟持している。このような状態から、実質的なペーパP
へのはじめの印字(画像情報等の転写)が開始されるの
で、以下、このような状態を「第一の印字開始状態」と
いう。
【0036】ペーパPへの実質的な印字を行う場合に
は、第一の印字開始状態から、プリンタの制御部(図示
省略)からの信号に基づくサーマルヘッド32の印字動
作と同期させて、プラテンローラ33とサーマルヘッド
32との間にセットされたペーパPを順方向(図1の矢
印Aの方向)に搬送させる。ペーパPを順方向に搬送さ
せる場合には、第二のグリップローラ対35を上述の第
一のグリップローラ対34と同様の方向に回転させる。
サーマルヘッド32は、プラテンローラ33とサーマル
ヘッド32との間を順方向(図1の矢印Aの方向)に搬
送されるペーパPに対して、プリンタの制御部(図示省
略)からの信号に基づいて駆動され、これによりサーマ
ルヘッド32が発熱し、所定のインクリボン31dのイ
ンクを昇華させてペーパPに転写すべく、サーマルヘッ
ド32が、適宜、下方向(図1の矢印Yの方向)に移動
させられる。そして、熱昇華されたインクリボン31d
をペーパPの印字面に染み込ませることによって、所定
の画像等がペーパP上に転写される。以下、第一の印字
開始状態からの上記一連の工程を、「第一の印字工程」
という。なお、この第一の印字工程において、切替ガイ
ド40は、ペーパPをペーパ排出部50側に排出しない
位置に待避している。そして、ペーパPの前端部近傍
は、切替ガイド40の下側部分のペーパーターン位置へ
送られる。
【0037】本実施形態においては、上記第一の印字工
程が終了した状態が、ペーパPの第二の所定位置が印字
開始位置にセットされた状態である。以下、このような
状態を「第二の印字開始状態」という。この第二の印字
開始状態は、具体的には、ペーパPの後端部(図1にお
けるペーパPの右側端部)が、第一のグリップローラ対
34に挟持されており、第二のグリップローラ対35も
ペーパPを挟持している。すなわち、本実施形態におい
ては、第一の印字開始状態からはじまる第一の印字工程
が終了した状態が、そのまま、次の印字工程を開始する
第二の印字開始状態となっている。
【0038】そして、第二の印字開始状態からはじまる
一連の印字工程を「第二の印字工程」という。第二の印
字工程は、第二の印字開始状態から、プリンタの制御部
(図示省略)からの信号に基づくサーマルヘッド32の
印字動作と同期させて、プラテンローラ33とサーマル
ヘッド32との間にセットされたペーパPを逆方向(図
1の矢印Bの方向)に搬送させる。ペーパPを逆方向に
搬送させる場合には、第一のグリップローラ対34を順
方向の場合とは反対方向に回転させる。サーマルヘッド
32は、プラテンローラ33とサーマルヘッド32との
間を逆方向(図1の矢印Bの方向)に搬送されるペーパ
Pに対して、プリンタの制御部(図示省略)からの信号
に基づいて駆動され、これによりサーマルヘッド32が
発熱し、所定のインクリボン31dのインクを昇華させ
てペーパPに転写すべく、サーマルヘッド32が、適
宜、下方向(図1の矢印Yの方向)に移動させられる。
そして、熱昇華されたインクリボン31dをペーパPの
印字面に染み込ませることによって、所定の画像等がペ
ーパP上に転写される。
【0039】本実施形態においては、上記第二の印字工
程が終了した状態が、ペーパPの第一の所定位置が印字
開始位置にセットされた状態である。つまり、上記第二
の印字工程が終了した状態が、第一の印字開始状態であ
るように構成されている。そして、必要に応じて、この
第一の印字開始状態から、再び第一の印字工程が開始さ
れる。
【0040】第一および第二の各印字工程が終了したと
きには、次の印字工程(第一の印字工程の後には第二の
印字工程であり、第二の印字工程の後には第一の印字工
程である。)に備えて、インクリボン31dは、Y領
域、M領域、C領域、オーバレイヤ領域が順に繰り出さ
れることとなる。
【0041】実際に、ペーパP上にカラー画像の転写を
行う場合には、上記印字工程を3回繰り返す必要があ
る。具体的には、まずはじめに、第一の印字開始状態か
らインクリボン31dのY領域についての第一の印字工
程を行う。次に、第一の印字工程終了後の第二の印字開
始状態からインクリボン31dのM領域についての第二
の印字工程を行う。そして、次に、第二の印字工程終了
後の第一の印字開始状態からインクリボン31dのC領
域についての第一の印字工程を行う。このようにして、
Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色
を重ね合わせることによって、ペーパP上にカラー画像
の転写を行うことができる。また、ペーパP上に転写さ
れた画像を保護するためにオーバレイヤ材を塗布する場
合には、第一の印字開始状態からオーバレイヤ領域につ
いての第一の印字工程を行う。
【0042】インクリボン31dの印字が終了した領域
は、ペーパPに対する各印字工程が終了した後にリボン
巻き取りローラ31cに巻き取られることにより、Y領
域、M領域、C領域、オーバレイヤ領域が順に繰り出さ
れることとなる。また、本実施形態においては、インク
リボン31dのリボン巻き取りローラ31cへの巻き取
り時には、インクリボン31dに掛止されているリボン
ガイドローラ36が従動して巻き取り可能となるが、巻
き取り終了時にはリボンガイドローラ36が従動不能に
なって、インクリボン31dが不用意に移動しないよう
に(巻き取られないように)構成されている。
【0043】印字開始状態から印字工程におけるサーマ
ルヘッド32は、ペーパPに対して印字を行う際には、
下方向(図1の矢印Yの方向)に移動して、インクリボ
ン31dの裏面側(ペーパPと接する面の反対側)に当
接するように構成されている。
【0044】ペーパPに対する全ての印字工程が終了し
た場合(カラー画像の転写が終了した場合、あるいはカ
ラー画像の上にオーバレイヤ材の転写が終了した場合)
においては、切替ガイド40は、ペーパPをペーパ排出
部50側に排出する位置に設定される。そして、ペーパ
Pは、切替ガイド40の上部を通ってペーパ排出部50
に排出され、ペーパ排出部50に保持される。
【0045】以上のように、本実施形態に係るプリンタ
は、サーマルヘッド32の上流側に第一のグリップロー
ラ対34を設け、下流側に第二のグリップローラ対35
を設けており、これらの各グリップローラ対34,35
を用いて、サーマルヘッド32の両側(上流側および下
流側)のどちらからでも、ペーパPに対する印字が可能
であるように構成されている。また、本実施形態におい
ては、これらの各グリップローラ対34,35を用い
て、第一の印字工程の終了時から直ちに次の印字工程
(第二の印字工程)を開始することが可能であり、ま
た、第二の印字工程の終了時から直ちに次の印字工程
(第一の印字工程)を開始することが可能であるように
構成されている。
【0046】先に述べたように、従来技術においては、
Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)等の複
数色から成るインクリボンをペーパPに順次重ねて昇華
して印字する際に、各色の印字の度に一度ペーパPを印
字開始位置にまで戻した後に、次の色の印字を行う必要
があり、ペーパPを複数色分だけ往復させなければなら
なかったので、一枚のペーパPにカラー画像の転写をす
る際には、かなりの時間を要していた。
【0047】しかしながら、本実施形態に係るプリンタ
によれば、上述したように、各色の印字後にペーパPを
印字開始位置に戻す必要はなく、各印字工程終了後は、
常に次の印字工程の開始状態となっている。したがっ
て、本実施形態によれば、ペーパPに対してカラー画像
を転写(印字)する際のペーパPの送り量が、従来の半
分で済むので、その分だけ、従来よりもペーパPにカラ
ー画像を転写(印字)する際の時間を短縮化することが
可能であるプリンタを得ることができる。
【0048】なお、本実施形態においては、第一および
第二の印字開始状態の位置が正確であるか否かを判断す
る位置検知手段については特に説明しなかったが、本発
明に係るプリンタにおいては、この位置検知手段を何ら
かの構成に限定するものではない。したがって、例え
ば、光センサ等の非接触型の位置検知手段であっても、
また、ペーパP等に接触して位置を検知する接触型の位
置検知手段であっても、さらに、各ローラ対34,35
の回転数等から位置を検知する位置検知手段であっても
よい。
【0049】また、本実施形態においては、給紙部10
を給紙ホルダ11と給紙ローラ12とを用いて構成し、
給紙ホルダ11からペーパPを供給する場合について説
明したが、本発明は、この構成に限定されるものではな
く、例えば、プリンタの内部あるいは外部に、給紙部1
0として長尺状のペーパをロールしたものを用いてもよ
い。また、このような構成(長尺状のペーパをロールし
たもの)を有するプリンタであれば、ペーパを任意の大
きさに切断するために、プリンタ内にカッタ等を設けて
もよい。
【0050】また、本実施形態においては、ペーパ印字
搬送手段として、サーマルヘッド32の両側(サーマル
ヘッド32を基準としてペーパPの搬送経路の上流側と
下流側)に、第一のグリップローラ対34と第二のグリ
ップローラ対35とを設けた場合について説明したが、
本発明はこの構成に限定されるものではない。したがっ
て、例えば、サーマルヘッド32の両側に、ペーパPの
前端部を挟持する第一の挟持部と、ペーパPの後端部を
挟持する第二の挟持部とを設け、これらの第一および第
二の挟持部がそれぞれ連動し、サーマルヘッド32の動
きに同期してペーパPを搬送させるように構成してもよ
い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るプリ
ンタは、各印字工程終了後が、常に次の印字工程の開始
状態となるように構成されている。したがって、本発明
によれば、ペーパにカラー画像を転写(印字)する際の
時間を従来よりも短縮化することが可能であるプリンタ
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る昇華型転写方式を利用
したプリンタの概略構成図
【図2】従来技術に係る昇華型転写方式を利用したプリ
ンタの概略構成図
【符号の説明】
10 給紙部 11 給紙ホルダ 12 給紙ローラ 20 搬送部 21 第一の搬送ローラ 22 第二の搬送ローラ 30 印字部 31 リボンカセット 31a リボンカセットケース 31b リボン供給ローラ 31c リボン巻き取りローラ 31d インクリボン 32 サーマルヘッド 33 プラテンローラ 34 第一のグリップローラ対 34a 第一の上部グリップローラ 34b 第一の下部グリップローラ 35 第二のグリップローラ対 35a 第二の上部グリップローラ 35b 第二の下部グリップローラ 36 リボンガイドローラ 40 切替ガイド 50 ペーパ排出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペーパに複数の色を重ね合わせてカラー
    画像の印字を行うプリンタにおいて、前記ペーパに対す
    る一つの色の印字を終了した際の前記ペーパの位置が、
    前記ペーパに対する次の色の印字を開始する位置である
    ことを特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 給紙部(10)と、該給紙部(10)か
    ら供給されたペーパに複数の色を重ね合わせてカラー画
    像の印字を行う印字部(30)とを備えたプリンタにお
    いて、前記印字部(30)が、前記ペーパに対する一つ
    の色の印字を終了した際の前記ペーパの位置が前記ペー
    パに対する次の色の印字を開始する位置であるように構
    成されたことを特徴とするプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記印字部(30)が、複数色のインク
    を有したインクリボン(31d)と、該インクリボン
    (31d)のインクを昇華させる機能を有したサーマル
    ヘッド(32)と、該サーマルヘッド(32)と対を成
    すプラテンローラ(33)と、前記サーマルヘッド(3
    2)に同期させて前記ペーパを搬送させる機能を有した
    ペーパ印字搬送手段とを用いて構成されており、前記ペ
    ーパ印字搬送手段が前記サーマルヘッド(32)の両側
    に設けられている請求項2に記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記ペーパ印字搬送手段として、前記サ
    ーマルヘッド(32)の上流側に第一のグリップローラ
    対(34)が設けられ、前記サーマルヘッド(32)の
    下流側に第二のグリップローラ対(35)が設けられた
    請求項3に記載のプリンタ。
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