JP2000052594A - 画像印刷方法およびその装置 - Google Patents

画像印刷方法およびその装置

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JP2000052594A
JP2000052594A JP10226363A JP22636398A JP2000052594A JP 2000052594 A JP2000052594 A JP 2000052594A JP 10226363 A JP10226363 A JP 10226363A JP 22636398 A JP22636398 A JP 22636398A JP 2000052594 A JP2000052594 A JP 2000052594A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アウトラインフォントやドットマトリクスに
基づく要素画像を有する全体画像のサイズを変更した基
礎画像を印刷する場合に、より見栄えの良い印刷画像が
得られる画像印刷方法およびその装置を提供する。 【解決手段】 印刷ヘッドおよび印刷対象物を所定方向
に相対移動させながら印刷対象の画像を印刷対象物に印
刷することにより、印刷結果として印刷画像を得ること
ができる画像印刷方法であって、1以上の要素画像を配
置することにより作成される基礎画像の所定方向のドッ
トサイズをm(mは2以上の自然数)倍に拡大した高密
基礎画像を作成する高密基礎画像作成工程と、基礎画像
を印刷対象として印刷したときに得られる印刷画像と同
等の印刷サイズに、高密基礎画像を印刷対象として、所
定方向にm倍のドット密度で印刷する高密印刷工程と、
を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1以上の要素画像
を配置することにより作成される画像を印刷する画像印
刷方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、文字、数字、記号、簡易図形等
のキャラクタやそれらを並べたキャラクタ列を要素画像
とする画像(全体画像)を印刷するためには、所定のフ
ォントデータを記憶するROM等から各キャラクタのテ
キスト(コード)データに対応するフォントデータを読
み出し、そのフォントデータに基づいて所定の展開領域
にキャラクタ画像等を展開・配置して、全体画像となる
全体画像データを作成する必要がある。
【0003】これらのためのフォント(データ)として
は、各キャラクタ画像を画素(点)の集合で表現して所
定サイズのドットマトリクス(ビットマップ)により規
定したドットフォント(ビットマップフォント)や、各
キャラクタ画像を輪郭線で表現してその輪郭線を形成す
るいくつかの基準点(基点)の座標とそれらを結ぶ線
(直線/曲線)の属性等で規定したアウトラインフォン
トなどが知られている。
【0004】ドットフォントでは、そのサイズが固定な
ので、種々のサイズのキャラクタ(画像)をきれいに印
刷するためには、そのサイズに適したフォントデータを
各種用意する必要があり、これでは、必要なメモリ容量
が膨大となる。所定のサイズの(ドット)フォントデー
タのみを有して、キャラクタ画像等の要素画像を拡大し
て配置した画像(拡大画像)を作成するためには、特に
キャラクタ画像等をを拡大するためには、元のキャラク
タ画像の1つの画素ドットを複数の画素ドットに置き換
える必要がある。また、縮小画像の作成では、画素ドッ
トの間引き処理が行われる。
【0005】そして、これらの場合、曲線部がぎざぎざ
の並びとなるので、続いて、曲線部がスムーズになるよ
うに、元の曲線に合わせてその部分の空白ドットと画素
ドットの置き換え処理、いわゆるスムージング処理等が
行われるが、下記のアウトラインフォントに基づくほど
には、きれいな画像を得にくい。
【0006】一方、アウトラインフォントは、輪郭線の
座標や属性等で定義されているため、展開するサイズに
拘らず、展開するだけで所望のサイズのキャラクタ画像
のドットマトリクスが得られる。すなわち、基準となる
フォントデータを計算により拡大・縮小して展開するの
で、そのサイズに合わせて再展開して配置するだけで、
きれいな拡大/縮小画像が作成できる。
【0007】このため、キャラクタ画像等を要素画像と
して有する全体画像を拡大/縮小して印刷のための基礎
画像として印刷する場合、すなわちキャラクタ画像等の
要素画像を拡大/縮小して配置する必要がある場合に
は、一般にアウトラインフォントが使用される。また、
このような処理が必要な印刷装置では、一般に、アウト
ラインフォントのROM等を備えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
全体画像には、アウトラインフォントに基づいて作成で
きないものもある。例えば全体画像の要素画像として、
アウトラインフォントに基づいて展開可能なキャラクタ
画像等の要素画像の他、外字登録や描画登録された要素
画像が含まれる場合、これらは、通常、ドットマトリク
スとして登録されているため、アウトラインフォントに
基づいて作成できない。このため、拡大画像を得たい場
合にも、アウトラインフォントに基づいて拡大された要
素画像を直接的に展開・配置することができない。
【0009】上述のように、アウトラインフォントに基
づいて通常(基準)サイズの全体画像が作成できない場
合に、拡大画像等の所望の画像(基礎画像)を得るため
には、ドットマトリクス(ドットフォントを含む)に基
づいて作成する必要がある。すなわち、拡大/縮小等に
より基礎画像を作成する場合には、ドットマトリクスで
構成される各要素画像を拡大/縮小して配置後にスムー
ジング処理をするか、各要素画像を拡大/縮小後、スム
ージング処理をしてから配置する必要がある。しかし、
これらの場合、前述のように、スムージング処理等を行
っても、アウトラインフォントに基づくほどのきれいな
画像を得にくい。
【0010】本発明は、アウトラインフォントに基づい
て展開可能なキャラクタ画像等の他、ドットマトリクス
で登録された外字登録の画像などを要素画像として有す
る全体画像のサイズを変更した基礎画像を印刷する場合
にも、より見栄えの良い印刷画像が得られる画像印刷方
法およびその装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の画像
印刷方法は、印刷ヘッドおよび印刷対象物の少なくとも
一方を他方に対して所定方向に相対移動させながら印刷
対象の画像を前記印刷対象物に印刷することにより、印
刷結果として印刷画像を得ることができる画像印刷方法
であって、1以上の要素画像を配置することにより作成
される基礎画像の前記所定方向のドットサイズをm(m
は2以上の自然数)倍に拡大した高密基礎画像を作成す
る高密基礎画像作成工程と、前記基礎画像を印刷対象と
して印刷したときに得られる印刷画像と同等の印刷サイ
ズに、前記高密基礎画像を印刷対象として、前記所定方
向に前記m倍のドット密度で印刷する高密印刷工程と、
を備えたことを特徴とする。
【0012】本発明の請求項6の画像印刷装置は、印刷
ヘッドおよび印刷対象物の少なくとも一方を他方に対し
て所定方向に相対移動させながら印刷対象の画像を前記
印刷対象物に印刷することにより、印刷結果として印刷
画像を得ることができる画像印刷装置であって、1以上
の要素画像を配置することにより作成される基礎画像の
前記所定方向のドットサイズをm(mは2以上の自然
数)倍に拡大した高密基礎画像を作成する高密基礎画像
作成手段と、前記基礎画像を印刷対象として印刷したと
きに得られる印刷画像と同等の印刷サイズに、前記高密
基礎画像を印刷対象として、前記所定方向に前記m倍の
ドット密度で印刷する高密印刷手段と、を備えたことを
特徴とする。
【0013】一般に、いわゆるスムージング処理が必要
となるのは、前述のように、曲線部がぎざぎざの並びと
なる場合であるが、所定方向にm倍に拡大してからスム
ージング処理を行い、それをm倍の密度で印刷すれば、
同等の印刷サイズに、よりスムーズな曲線部を有する印
刷画像が得られる。この画像印刷方法およびその装置で
は、アウトラインフォントに基づいて展開可能なキャラ
クタ画像等の他、ドットマトリクスで登録された外字登
録の画像などを要素画像として有する全体画像のサイズ
を変更した基礎画像、すなわちスムージング処理を必要
とするような基礎画像を印刷する場合にも、基礎画像の
所定方向のドットサイズをm(mは2以上の自然数)倍
に拡大した高密基礎画像を作成し、基礎画像を印刷対象
として印刷したときに得られる印刷画像と同等の印刷サ
イズに、高密基礎画像を印刷対象として、所定方向にm
倍のドット密度で印刷することにより、従来の方法や装
置に比べて、よりスムーズな曲線部を有する見栄えの良
い印刷画像が得られる。
【0014】請求項1の画像印刷方法において、前記高
密基礎画像の作成および前記m倍のドット密度の印刷を
行うか否かを設定する高密印刷設定工程をさらに備えた
ことが好ましい。
【0015】請求項6の画像印刷装置において、前記高
密基礎画像の作成および前記m倍のドット密度の印刷を
行うか否かを設定する高密印刷設定手段をさらに備えた
ことが好ましい。
【0016】この画像印刷方法およびその装置では、高
密基礎画像の作成およびm倍のドット密度の印刷を行う
か否かを設定するので、必要に応じて、より見栄えの良
い印刷画像を得るための高密印刷を行うことができる。
【0017】請求項1または2の画像印刷方法におい
て、前記高密基礎画像作成工程は、前記基礎画像を作成
する基礎画像作成工程と、前記基礎画像の前記所定方向
のドットサイズを前記m倍に拡大した所定方向拡大基礎
画像を作成する所定方向拡大基礎画像作成工程と、前記
所定方向拡大基礎画像に対してスムージング処理を行う
ことにより、前記高密基礎画像を作成するスムージング
処理工程と、を有することが好ましい。
【0018】請求項6または7の画像印刷装置におい
て、前記高密基礎画像作成手段は、前記基礎画像を作成
する基礎画像作成手段と、前記基礎画像の前記所定方向
のドットサイズを前記m倍に拡大した所定方向拡大基礎
画像を作成する所定方向拡大基礎画像作成手段と、前記
所定方向拡大基礎画像に対してスムージング処理を行う
ことにより、前記高密基礎画像を作成するスムージング
処理手段と、を有することが好ましい。
【0019】この画像印刷方法およびその装置では、基
礎画像を作成し、その所定方向のドットサイズをm倍に
拡大した所定方向拡大基礎画像を作成し、前記所定方向
拡大基礎画像に対してスムージング処理を行うことによ
り、基礎画像の所定方向のドットサイズをm倍に拡大し
た高密基礎画像を作成できる。
【0020】請求項1または2の画像印刷方法におい
て、前記高密基礎画像作成工程は、前記基礎画像の各要
素画像のそれぞれについて、前記所定方向のドットサイ
ズを前記m倍に拡大し、アウトラインフォントに基づい
て拡大して展開したものでないときには、さらにスムー
ジング処理を行うことにより、前記各要素画像のそれぞ
れに対応した高密要素画像を作成する高密要素画像作成
工程と、前記各要素画像のそれぞれに対応した高密要素
画像を前記高密基礎画像に適合するように配置する高密
基礎画像配置工程と、を有することが好ましい。
【0021】請求項6または7の画像印刷装置におい
て、前記高密基礎画像作成手段は、前記基礎画像の各要
素画像のそれぞれについて、前記所定方向のドットサイ
ズを前記m倍に拡大し、アウトラインフォントに基づい
て拡大して展開したものでないときには、さらにスムー
ジング処理を行うことにより、前記各要素画像のそれぞ
れに対応した高密要素画像を作成する高密要素画像作成
手段と、前記各要素画像のそれぞれに対応した高密要素
画像を前記高密基礎画像に適合するように配置する高密
基礎画像配置手段と、を有することが好ましい。
【0022】この画像印刷方法およびその装置では、基
礎画像の各要素画像のそれぞれについて、所定方向のド
ットサイズをm倍に拡大し、アウトラインフォントに基
づいて拡大して展開したものでないとき、例えばドット
マトリクスで登録された外字登録の画像等の要素画像を
拡大したときには、さらにスムージング処理を行うこと
により、各要素画像のそれぞれに対応した高密要素画像
を作成し、各要素画像のそれぞれに対応した高密要素画
像を高密基礎画像に適合するように配置することによ
り、基礎画像の所定方向のドットサイズをm倍に拡大し
た高密基礎画像を作成できる。
【0023】なお、アウトラインフォントに基づいて展
開することにより作成できる要素画像については、その
アウトラインフォントに基づいて拡大して展開すること
によりそれに対応する高密要素画像を作成でき、また、
この場合、見栄えの良いものを作成し易いので、スムー
ジング処理も特に必要としない。すなわちスムージング
処理は行っても行わなくても良い。また、アウトライン
フォントに基づいて拡大・展開して作成できるものであ
っても、一旦、要素画像として展開すると、それはすで
にドットマトリクスになっているので、それを拡大した
ときには、アウトラインフォントに基づいて拡大・展開
できないものと同様に、やはりスムージング処理を行う
必要がある。
【0024】請求項1ないし4のいずれかの画像印刷方
法において、前記印刷対象物がテープであることが好ま
しい。
【0025】請求項6ないし9のいずれかの画像印刷装
置において、前記印刷対象物がテープであることが好ま
しい。
【0026】この画像印刷方法およびその装置では、印
刷画像として作成された部分画像を印刷する印刷対象物
がテープなので、テープ印刷装置に適用できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
画像印刷方法およびその装置を適用したテープ印刷装置
について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0028】図1および図2は、本実施形態におけるテ
ープ印刷装置の全体および開閉蓋を開けたときの外観構
成を示し、図3は、その制御系のブロック図である。
【0029】図1および図2に示すように、このテープ
印刷装置1は、上下2分割の装置ケース2により外殻が
形成され、装置ケース2の前部上面には各種入力キーか
ら成るキーボード3を備え、後部上面には開閉蓋21が
取り付けられ、その右部の窓に臨むようにディスプレイ
4が配設されている。
【0030】また、図3に示すように、基本的な構成と
して、キーボード3やディスプレイ4を有してユーザと
のインタフェースを行う操作部11、印刷ヘッド7やテ
ープ送り部120を有してポケット6内に装着したテー
プカートリッジ5のテープTに印刷を行う印刷部12、
印刷後のテープTの切断を行う切断部13、各種センサ
を有して各種検出を行う検出部14、各種ドライバを有
して各部回路を駆動する駆動部270、および、テープ
印刷装置1内の各部を制御する制御部200を備えてい
る。
【0031】このため、装置ケース2の内部には、印刷
部12、切断部13、検出部14などの他、図外の回路
基板が収納されている。この回路基板には、電源ユニッ
トの他、駆動部270や制御部200の各回路などが搭
載され、図外のACアダプタ接続口や外部から着脱可能
なニッカド電池等の電池に接続されている。
【0032】テープ印刷装置1では、ユーザが、ポケッ
ト6にテープカートリッジ5を装着した後、ディスプレ
イ4により入力・編集結果を確認しながらキーボード3
により所望の文字など(文字、数字、記号、簡易図形等
のキャラクタ)の印刷情報を入力して、印刷を指示する
と、テープ送り部120によりテープカートリッジ5か
らテープTを繰り出して、印刷ヘッド7によりテープT
に所望の印刷を行い、印刷済み部分はテープ排出口22
から随時外部に送り出される。所望の印刷が完了する
と、テープ送り部120は、余白分を含むテープ長さの
位置までテープTの送りを行った後、その送りを停止す
る。
【0033】図2および図3に示すように、印刷部12
には、開閉蓋21の内側に、テープカートリッジ5を装
着するためのポケット6が設けられていて、テープカー
トリッジ5はこの開閉蓋21を開放した状態でポケット
6に対して着脱される。
【0034】テープカートリッジ5には、カートリッジ
ケース51の内部に一定の幅(4.5mm〜48mm程
度)のテープTとインクリボンRとを収容されており、
また、ポケット6に配設されたヘッドユニット61に差
し込むための貫通孔55が形成されている。また、相異
なる幅等のテープTの種別を識別できるように、裏面に
小さな複数の孔が設けられ、ポケット6には、この孔の
有無を検出するマイクロスイッチなどのテープ識別セン
サ142が設けられていて、これにより、テープTの種
別を検出できるようになっている。
【0035】テープTは、裏面に接着面が形成され、そ
れが剥離紙によって覆われた構成になっている。テープ
TとインクリボンRは、貫通孔55の位置で相互に重な
り合った状態で走行するとともに、テープTのみが外部
に排出され、インクリボンRは内部で巻き取られるよう
になっている。
【0036】ヘッドユニット61には、サーマルヘッド
から成る印刷ヘッド7が内蔵されており、テープカート
リッジ5がポケット6に装着された状態で、印刷ヘッド
7が、テープカートリッジ5の貫通孔55から露出して
いるインクリボンRの裏面に当たるようになっている。
そして、印刷ヘッド7を発熱駆動することにより、所望
の文字などがテープTの表面に印刷される。
【0037】また、ポケット6には、環境(周囲)温度
を検出して報告するサーミスタなどの周囲温度センサ1
43が設けられていて、周囲温度を検出して制御部20
0に報告する。また、装置ケース2の左側部には、ポケ
ット6と装置外部とを連通するテープ排出口22が形成
され、テープ排出口22には、送りだしたテープTを切
断するテープカッタ132が臨んでいる。
【0038】また、ポケット6には、装着されたテープ
カートリッジ4の被駆動部が係合する駆動軸62、63
などが設けられており、送りモータ121を駆動源とし
て、これらの駆動軸62、63により、テープカートリ
ッジ5内のテープTおよびインクリボンRの送りが行わ
れ、かつこれらに同期して印刷ヘッド7を駆動すること
で、印刷が行われる。また、印刷完了後、テープTの送
りが続行され所定の切断位置がテープカッタ132の位
置まで送られる。
【0039】なお、印刷ヘッド7の表面に密着してサー
ミスタなどのヘッド表面温度センサ144が設けられて
いて、印刷ヘッド7の表面温度を検出して制御部200
に報告する。また、送りモータ121の先端には図外の
検出開口が形成された円盤が固着され、その検出開口に
臨むようにフォトセンサ等を有する回転速度センサ14
1が設けられていて、送りモータ121の回転速度を検
出して制御部200に報告する。
【0040】切断部13は、テープカッタ132と、任
意長印刷などの場合に手動によりテープカッタ132を
切断動作させるカットボタン133と、定長印刷などの
場合に自動的にテープカッタ132を切断動作させるカ
ッタモータ131と、を備えている。また、これによ
り、テープ印刷装置1では、モード設定によって、自動
/手動を切り替えられるようにしている。
【0041】このため、手動カットの場合、印刷が完了
した時点で、ユーザが、装置ケース2に配設されたカッ
トボタン133を押すことで、テープカッタ132が作
動しテープTが所望の長さに切断される。また、自動カ
ットの場合、印刷が終了して余白分だけテープ送りさ
れ、それが停止すると同時に、カッタモータ131が駆
動され、テープTの切断が行われる。
【0042】検出部14は、前述の回転速度センサ14
1、テープ識別センサ142、周囲温度センサ143、
ヘッド表面温度センサ144を備えている。なお、実状
に合わせて、これらを省略した構成とすることもでき
る。
【0043】駆動部270は、ディスプレイドライバ2
71と、ヘッドドライバ272と、モータドライバ27
3とを備えている。
【0044】ディスプレイドライバ271は、制御部2
00から出力される制御信号に基づき、その指示に従っ
て、操作部11のディスプレイ4を駆動する。同様に、
ヘッドドライバ272は、制御部200の指示に従っ
て、印刷部12の印刷ヘッド7を駆動する。
【0045】また、モータドライバ273は、印刷部1
2の送りモータ121を駆動する送りモータドライバ2
73dと、切断部13のカッタモータ131を駆動する
カッタモータドライバ273cとを有し、同様に、制御
部200の指示に従って、各モータを駆動する。
【0046】操作部11は、キーボード3とディスプレ
イ4とを備えている。ディスプレイ4は、横方向(X方
向)約6cm×縦方向(Y方向)4cmの長方形の形状の内
側に、96ドット×64ドットの表示画像データを表示
可能な表示画面41を有し、ユーザがキーボード3から
データを入力して、キャラクタ列画像データなどの印刷
画像データを作成・編集したり、その結果等を視認した
り、キーボード3から各種指令・選択指示等を入力した
りする際などに用いられる。
【0047】キーボード3には、図外のアルファベット
キー群311、記号キー群312、数字キー群313、
平仮名や片仮名等の仮名キー群314、および外字を呼
び出して選択するための外字キー群315等を含む文字
キー群31の他、各種の動作モードなどを指定するため
の機能キー群32などが配列されている。
【0048】機能キー群32には、図外の電源キー32
1、印刷動作を指示するための印刷キー322、テキス
ト入力時のデータ確定や改行および選択画面における各
種モードの選択指示のための選択キー323、印刷画像
データの印刷色やその中間色(混色)を指定するための
色指定キー324、文字色や背景色を設定するための色
設定キー325、並びに、それぞれ上(「↑」)、下
(「↓」)、左(「←」)、右(「→」)方向へのカー
ソル移動や表示画面41の表示範囲を移動させるための
4個のカーソルキー330(330U、330D、33
0L、330R:「カーソル「↑」キー330U」な
ど)が含まれる。
【0049】機能キー群32には、さらに、各種指示を
取り消すための取消キー326、各キーの役割を変更し
たり、描画登録画像データの修正等に用いられるシフト
キー327、テキスト入力画面や選択画面と印刷画像デ
ータの表示画面(イメージ画面)とを相互に切り換える
ためのイメージキー328、印刷画像データとイメージ
画面に表示する表示画像データとの大きさの比率を変更
するための比率変更(ズーム)キー329、並びに、各
種フォームを設定するためのフォームキー331が含ま
れる。
【0050】なお、当然ながら、一般的なキーボードと
同様に、これらのキー入力は、各キー入力毎に個別にキ
ーを設けて入力しても良いし、シフトキー327等と組
み合わせてより少ない数のキーを用いて入力しても良
い。ここでは、理解を容易にするために上記の分だけキ
ーがあるものとする。
【0051】図3に示すように、キーボード3は、上述
のような種々の指令およびデータを制御部200に入力
する。
【0052】制御部200は、CPU210、ROM2
20、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)
230、RAM240、周辺制御回路(P−CON)2
50を備え、互いに内部バス260により接続されてい
る。
【0053】ROM220は、CPU210で処理する
制御プログラムを記憶する制御プログラム領域221の
他、色変換テーブルや文字修飾テーブルなどを含む制御
データを記憶する制御データ領域222を有している。
【0054】CG−ROM230は、テープ印刷装置1
に用意されている文字、記号、図形等のフォントデータ
を記憶していて、文字等を特定するコードデータが与え
られたときに、対応するフォントデータを出力する。
【0055】RAM240は、電源キー321の操作に
より電源がオフにされても、記憶したデータを保持して
おくように図外のバックアップ回路によって電源の供給
を受けており、各種レジスタ群241や、ユーザがキー
ボード3から入力した文字等のテキストデータを記憶す
るテキストデータ領域242、表示画面41の表示画像
データを記憶する表示画像データ領域243、印刷画像
データを記憶する印刷画像データ領域244、描画登録
画像データを記憶する描画登録画像データ領域245の
他、印刷履歴データ領域246やその他の色変換バッフ
ァなどの各種変換バッファ領域247などの領域を有
し、制御処理のための作業領域として使用される。
【0056】P−CON250には、CPU21の機能
を補うとともに周辺回路とのインタフェース信号を取り
扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSI
などにより構成されて組み込まれている。例えば、種々
の計時を行うタイマ251などもP−CON250内の
機能として組み込まれている。
【0057】このため、P−CON250は、検出部1
4の各種センサやキーボード3と接続され、検出部14
からの前述した各種検出信号およびキーボード3からの
各種指令や入力データなどをそのままあるいは加工して
内部バス260に取り込むとともに、CPU210と連
動して、CPU210等から内部バス260に出力され
たデータや制御信号を、そのままあるいは加工して駆動
部270に出力する。
【0058】そして、CPU210は、上記の構成によ
り、ROM220内の制御プログラムに従って、P−C
ON250を介して各種検出信号、各種指令、各種デー
タ等を入力し、CG−ROM230からのフォントデー
タ、RAM240内の各種データ等を処理し、P−CO
N250を介して駆動部270に制御信号を出力するこ
とにより、印刷の位置制御や表示画面41の表示制御等
を行うとともに、印刷ヘッド7を制御して所定の印刷条
件でテープTに印刷するなど、テープ印刷装置1全体を
制御している。
【0059】次に、テープ印刷装置1の制御全体の処理
フローについて、図4を参照して説明する。電源オン等
により処理が開始すると、同図に示すように、まず、テ
ープ印刷装置1を、前回の電源オフ時の状態に戻すため
に、退避していた各制御フラグを復旧するなどの初期設
定を行い(S1)、次に、前回の表示画面を初期画面と
して表示する(S2)。
【0060】図4のその後の処理、すなわちキー入力か
否かの判断分岐(S3)および各種割込処理(S4)
は、概念的に示した処理である。実際には、テープ印刷
装置1では、初期画面表示(S2)が終了すると、キー
入力割込を許可し、キー入力割込が発生するまでは、そ
のままの状態を維持し(S3:No)、何らかのキー入
力割込が発生すると(S3:Yes)、それぞれの割込
処理に移行して(S4)、その割込処理が終了すると、
再度、キー入力割込待機状態(S3:No)となる。
【0061】上述のように、テープ印刷装置1では、主
な処理を割込処理により行うので、印刷対象となる印刷
画像データができていれば、ユーザが任意の時点で印刷
キー322を押すことにより、印刷キー割込が発生し
て、印刷処理が起動され、その印刷画像データによる印
刷ができる。すなわち、印刷に至るまでの操作手順は、
ユーザが任意に選択できる。
【0062】また、テープ印刷装置1では、各種の制御
モード等を選択指示するための機能キーを押すと、その
機能キーに対応する割込が発生して、それに応じた割込
処理が起動され、その選択指示に対応する選択画面がデ
ィスプレイ4の表示画面41に表示される。各種選択画
面を表示している状態では、カーソルキー330を操作
することにより、その選択画面に表示される制御モード
等の複数の選択枝のいずれかを反転表示させることがで
き、その状態で選択キー323を押すことにより、その
反転表示された選択枝を選択できる。
【0063】そこで、後述する拡大印刷を行う場合を例
に挙げて、テープ印刷装置1における選択操作につい
て、以下に説明する。
【0064】例えば、図4で前述のキー入力割込待機状
態(S3:No)で、フォームキー331を押すと、フ
ォームキー割込が発生して、各種フォーム選択処理が起
動され、表示画面41に各種フォームの選択画面が表示
される。この状態で、カーソルキー330を操作するこ
とにより、例えば「印刷フォーム」の選択枝を反転表示
させてから選択キー330を押すと、「印刷フォーム」
の選択枝が選択されて、次に「印刷フォーム」の選択画
面が表示される(以下、カーソルキー330の操作から
選択キー330の操作を略して単に「選択する」とい
う)。
【0065】「印刷フォーム」の選択画面が表示されて
いる状態で、各種選択枝の中から、例えば「拡大印刷」
(他の選択枝として「通常印刷」等がある)を選択する
と、拡大印刷モードが設定され、拡大比率nの設定画面
が表示される。この状態では、数字キー群313のうち
の任意の数字キーを押すことにより、拡大比率nを入力
できる。
【0066】この状態では、例えば「4」の数字キーを
押すと、拡大比率nとして「4」が入力され、拡大比率
n=4となる旨が表示されるので、取り消す場合には、
取消キー326を押してから新たな数字キーを入力し、
拡大比率n=4で良い場合には、選択キー330を押す
ことにより、拡大比率n=4が確定して設定され、各種
フォーム選択処理が終了して、基準画面であるテキスト
入力画面が表示され、キー入力割込待機状態(S3:N
o)に戻る。
【0067】次に、後述の拡大印刷の場合に作成する印
刷画像データのイメージとメモリ容量との関係を、図5
および図6を参照して説明しておく。
【0068】拡大比率n=1(すなわち通常印刷)の場
合に通常(基準)サイズのキャラクタ列「あい……」を
印刷可能なテープ幅TwのテープT(のテープカートリ
ッジ5)を装着して、例えば拡大比率n=4を設定して
印刷する場合、図5に示すように、上記のキャラクタ列
「あい……」を、4枚のテープTに分割して印刷できれ
ば、n=4倍に拡大されたキャラクタ列全体を印刷でき
る。
【0069】この場合、図6に示すように、例えば
「あ」のキャラクタを通常の基準サイズで展開(通常展
開)したときに必要とする展開エリアのサイズを、(横
(高さ)×縦(幅)=)1倍×1倍(基準サイズを1と
したときの比率)とすると(同図(a)参照)、拡大比
率n(例えばn=4)に従って単純にn(=4)倍のサ
イズに展開するには、n倍×n倍(=16倍)の展開エ
リアが必要となる(同図(b)参照)。
【0070】これに対し、例えば縦のサイズを通常展開
の1倍にするだけでも、それに要する展開エリアのサイ
ズは、上記の(同図(b)の)場合の1/n倍ですむ
(同図(c)参照)ので、その分だけ、メモリ容量を節
約できる。すなわち、キャラクタ画像全体を展開すると
き(同図(b))と比べて、その一部(1/n)の画像
(部分画像)を展開(部分展開)できれば、その分だ
け、メモリ容量を節約できる。
【0071】もちろん、通常展開の場合と同じサイズ
(1倍×1倍)に部分展開できれば、メモリ容量をさら
に節約でき、後述のように、キャラクタ画像展開エリア
として確保するエリアサイズを通常展開の場合と同じサ
イズ(1倍×1倍)とすれば、それも可能である。ただ
し、テープ印刷装置の場合、通常、キャラクタ画像の上
下に所定の余白を設けた上で、例えば同図(d)のよう
に印刷するので、横方向は1度に展開した方が全体処理
が早くなるので、以下では、上記(同図(c))のよう
に、n倍×1倍の展開エリアを確保するものとして説明
する。
【0072】図5で前述のように、同図(a)の拡大画
像G0を同図(b)のように4個の分割画像G1〜G4
のように分割して、それぞれをテープ幅Twの4枚のテ
ープTに印刷すれば、結果的に拡大画像G0全体を印刷
できる。この場合、例えば分割画像G1を後述の第1回
の印刷対象範囲として印刷するときには、分割画像G1
のみが準備されていれば良い。すなわち、1枚目のテー
プTの印刷のためには、他の分割画像G2〜G3は不要
である。
【0073】また、例えば装飾等の一部として分割画像
の任意の1個のみの印刷した場合も考えられる。すなわ
ち、結果としても、例えば分割画像G2のみが必要であ
り、他の分割画像が不要な場合も考えられる。このよう
な要望が想定できる場合には、例えば前述の拡大比率n
=4を入力して確定されたときに、次にn=4倍の拡大
画像の全体(G1:1/4番目〜G4:4/4番目の全
部)が必要か否かおよび一部のみを所望する場合にはど
の部分の分割画像が必要かなどを選択設定できる画面表
示に遷移させ、ユーザが任意に選択できるようにしても
良い。
【0074】そして、上述の例のように拡大画像の全部
を必要としない場合には、その部分画像としてその拡大
画像のうちの必要な部分(例えば第1回の印刷における
分割画像G1)のみを作成すれば良い。また、このよう
な(例えば分割画像G1を作成する)場合には、そこに
展開・配置するキャラクタ画像としても、拡大したキャ
ラクタ画像の必要な部分のみを展開(部分展開)するこ
とにより、不必要な部分の画像のためのメモリ容量が不
要になるので、メモリ容量を節約できる。
【0075】テープ印刷装置1では、前述のように、
「印刷フォーム」の選択画面において、「通常印刷モー
ド」や「拡大印刷モード」などを複数の選択枝の中から
選択できる。そして、拡大印刷モードを選択して設定し
た場合、キャラクタ画像を展開するための展開モードと
して、拡大画像の全部を画像作成範囲とする(拡大画像
の全てを印刷可能な幅広のテープTが装着された場合な
どが該当する)などの条件を含む全展開条件(他の条件
は後述)の少なくとも1つが不成立のときには、キャラ
クタ画像の必要な部分のみを展開する展開モード(部分
展開モード)が設定される。すなわち、拡大印刷モード
はキャラクタ画像の展開モードの面から見た場合、拡大
画像モードであり、部分展開モードに含まれる。
【0076】また、テープ印刷装置1では、上記の拡大
印刷(拡大画像)モードの他にも、部分展開モードに含
まれる各種モードを設定できるようになっている。例え
ば上記の「印刷フォーム」としては、テープ幅Twや拡
大比率n(あるいは縮小比率)等に拘らず、全体画像
(上記の拡大画像とを含む)の一部のみを部分(分割)
画像として印刷する「部分印刷モード」(部分画像モー
ド)、記憶している複数のキャラクタデータ(テキスト
データ)群を展開・配置すれば作成できる複数の画像の
一部ずつを合成して印刷する「合成印刷モード」(合成
画像モード)、後述の高密印刷を設定するための「高密
印刷モード」等が含まれる。
【0077】また、「印刷フォーム」の選択画面の上位
階層である各種フォームの選択画面では、「表示フォー
ム」を選択でき、拡大/縮小/分割(部分)/合成され
た部分画像を表示画像として作成して表示できる。すな
わち例えば拡大表示モードを設定すれば、キャラクタ画
像の展開モードの面から見た場合、前述の拡大印刷モー
ドと同様に拡大画像モードであり、部分展開モードに含
まれる。また、分割(部分)表示モードは、上記の部分
印刷モードと同様に部分画像モードに該当し、合成表示
モードは、上記の合成印刷モードと同様に合成画像モー
ドに該当し、これらも部分展開モードに含まれる。な
お、選択画面で設定する他、例えば前述のズームキー3
29の操作により拡大表示(拡大画像)モードを設定で
きるなど、各種機能キーの操作により設定することもで
きるようになっている。
【0078】例えば上記の部分印刷モードや部分表示モ
ードなどの部分画像モードを設定して、その画像作成範
囲を設定するだけで、部分画像を作成できる。この場合
の全展開条件には、全体画像の全部を画像作成範囲とす
る条件が含まれる。すなわち、全体画像の全部を画像作
成範囲としない限り、全展開条件が成立しないため、キ
ャラクタ画像を必要に応じて部分展開することにより、
不必要な部分の画像のためのメモリ容量が不要になるの
で、メモリ容量を節約できる。
【0079】上述のように、テープ印刷装置1では、キ
ャラクタ画像の展開モードを設定するとともに、部分画
像として作成する画像作成範囲を設定し、全体画像を作
成する場合に配置されるキャラクタ画像のうち、画像作
成範囲内にその一部または全部が含まれる各キャラクタ
画像について、設定された展開モードに従って、アウト
ラインフォントデータに基づいて展開して配置すること
により、部分画像を作成できる。以下、より具体的に拡
大印刷を行う場合を例に挙げて、部分画像作成について
説明する。
【0080】まず、印刷処理について、図7を参照して
説明する。前述のように、ここでは、拡大比率n=4に
設定されているので、いわゆる拡大印刷を行うことにな
る。
【0081】ユーザが印刷キー322を押すと、前述の
ように、印刷キー割込が発生して、印刷処理が起動さ
れ、図7に示すように、まず、図3等で前述のテープ識
別センサ142からの報告信号(検出信号)により、テ
ープTの種別を取得する(S101)。これにより、装
着されているテープTのテープ幅Tw等が判明するの
で、図5で前述の分割画像G1〜G4等のサイズ、すな
わち部分画像の縦方向のサイズ等が得られる。なお、テ
ープTのテープ幅Twが1種類しかないなどテープTの
種別を取得する必要がない場合には、この処理(S10
1)を省略しても良い。
【0082】テープ種別取得(S101)が終了する
と、次に、前述のように設定した拡大比率n(前述の例
ではn=4)を取得する(S102)。なお、通常印刷
モードを設定した場合、拡大比率n=1に設定されるの
で、ここでは、その拡大比率n=1を取得することにな
る。
【0083】拡大比率n取得(S102)が終了する
と、次に、キャラクタ画像の展開エリアを図3で前述の
印刷画像データ領域244内に確保する(S103)。
ここでは、図6で前述のように、横は通常(基準)サイ
ズのn=4倍のサイズ、縦は基準サイズの1倍のサイ
ズ、すなわち、n(=4)倍×1倍の展開エリアを確保
する。
【0084】なお、拡大比率nに拘らず、固定サイズの
展開エリアを確保する場合、ここで確保しなくても、予
め確保しておいて、本処理(S103)を省略すること
もできる。また、後述のように下記の印刷画像作成エリ
アにキャラクタ画像を直接展開する場合にも、本処理は
省略できる。
【0085】また、以下では、より一般的な説明とする
ため、拡大比率nの1個のキャラクタ画像を展開したと
きのそのサイズ(キャラクタサイズ)を(横×縦=)n
h倍×nv倍のように表すこととする。すなわち、ここ
では、基準サイズのnh倍×nv倍の1個のキャラクタ
画像の一部(縦方向1/nv倍)を展開可能なサイズの
展開エリアを確保するものとする(nh(=4)倍×
(nh×1/nh)倍=4倍×1倍)。
【0086】キャラクタ画像展開エリア確保(S10
3)が終了すると、次に、印刷画像作成エリアを、キャ
ラクタ画像展開エリアと同様に、図3で前述の印刷画像
データ領域244内に確保する(S104)。ここで
は、図5で前述の分割画像G1〜G4を順次作成できる
サイズのエリアを確保する。すなわち、横は基準サイズ
のnh(=4)倍の各キャラクタ画像の前後にキャラク
タ間余白の半分ずつを付加したサイズ×キャラクタ数
(例えば前述のキャラクタ列「あい……」のキャラクタ
数)分のサイズ、縦はテープ幅Twに印刷可能(すなわ
ち基準サイズのnv倍のキャラクタ画像の1/nv分を
配置可能((nh×1/nh)倍=1倍))な分のサイ
ズの作成エリアを確保する。
【0087】なお、キャラクタ画像展開エリアと同様
に、固定サイズの作成エリアを確保する場合、本処理
(S104)を省略することもできる。また、印刷画像
作成エリアにキャラクタ画像を直接展開する場合、図3
で前述の印刷画像データ領域244全体を印刷画像作成
エリアとして使用することもできる。この場合も、予め
確保されているので、本処理は省略できる。
【0088】印刷作成エリア確保(S104)が終了す
ると、次に、第1回(最初)の印刷範囲を設定する(S
105)。ここでは、図5で前述の分割画像G1の範囲
を第1回の印刷範囲として設定する。
【0089】第1回の印刷範囲設定(S106)が終了
すると、高密印刷か否か(高密印刷が設定されているか
否か)を判別する(S106)が、高密印刷については
後述するので、ここでは、高密印刷が設定されていない
もの(S106:No)として説明する。
【0090】高密印刷でないとき(S106:No)に
は、次に、設定されている範囲の部分画像である図5の
分割画像G1の画像を作成する(S107)。この画像
作成処理(S107)についても、図8以降を参照して
後述するので、ここでは、単に印刷画像として図5の分
割画像G1の画像を作成するものとしておく。
【0091】画像作成処理(S107)が終了すると、
次に、作成した印刷画像(ここでは分割画像G1)をテ
ープTに印刷する(S108)。
【0092】印刷画像の印刷(S108)が終了する
と、次に、全印刷範囲、すなわち予定の分割画像G1〜
G4までの全ての印刷が終了したか否かを判別し(S1
09)、ここでは、分割画像G1のみ終了であり、ま
だ、全印刷範囲終了ではない(S109:No)ので、
次に、次回の印刷範囲として分割画像G2の範囲を設定
する(S111)。
【0093】次回(ここでは第2回)の印刷範囲設定
(S111)が終了すると、第1回のときと同様の処理
(S106〜S107〜S108)を行った後、再度、
全印刷範囲終了か否かを判別し(S109)、まだ終了
していない(S109:No)ので、次回の印刷範囲と
して分割画像G3の範囲を設定する(S111)。同様
にして、分割画像G3を印刷し(S106〜S11
1)、分割画像G4の印刷が終了を終了して(S106
〜S108)、再度、全印刷範囲終了か否かを判別する
と(S109)、全印刷範囲終了なので(S109:Y
es)、印刷処理(S10)全体を終了する(S11
0)。
【0094】なお、上述の例では、印刷範囲設定、すな
わち画像作成範囲の設定を自動で行ったが、画面表示に
おいて、全体画像の中の部分画像としての画像作成範囲
をユーザが任意に範囲指定できるようにしても良い。
【0095】上述のように、テープ印刷装置1では、キ
ャラクタ画像の展開モードとしての部分展開モードに拡
大画像モードが含まれ、その全展開条件には、拡大画像
の全部を画像作成範囲とする条件が含まれる。すなわ
ち、拡大画像を全体画像とする拡大画像モードにおいて
も、その拡大画像の全部を必要としない場合(全展開条
件が不成立の場合)には、部分画像としてその拡大画像
のうちの必要な部分のみを作成すれば良い。この場合、
テープ印刷装置1では、拡大したキャラクタ画像の必要
な部分のみを展開(部分展開)することにより、不必要
な部分の画像のためのメモリ容量が不要になるので、メ
モリ容量を節約できる。
【0096】以下、画像作成処理(S107)につい
て、図8を参照して説明する。ただし、テープ印刷装置
1では、前述のように、印刷画像としてばかりでなく、
表示画像として画像を作成する場合にも、全体画像の一
部または全部を部分画像として作成でき、この場合の画
像作成処理も同じなので(同じ処理をサブルーチンとし
て起動するので)、以下の説明では、印刷と表示とを区
別せず、単に作成範囲の画像(部分画像)を作成するも
のとして説明する。
【0097】図8に示すように、画像作成処理(S2
0:S107等でコール(起動))では、まず、作成範
囲の各キャラクタ画像のレイアウト設定を行う(S20
1)。すなわち、ここでは、画像作成範囲内にその一部
または全部が含まれる各キャラクタ画像について、拡大
比率n等を考慮(計算)して、部分画像内でのサイズと
配置領域を含むレイアウトを設定する(S201)。図
5の例では、「あ」や「い」等の各キャラクタ画像につ
いて、そのサイズと配置領域を含む部分画像内のレイア
ウト(例えば図7で前述の第1回の印刷範囲設定後で
は、分割画像G1内でのレイアウト)を設定する(S2
01)。
【0098】なお、図5の分割画像G1等の例では、各
キャラクタ「あ」「い」等が全て部分展開と対象となる
が、他の例として、例えば1行目が「あいうえお」、2
行目が「かきくけこ」、3行目が「さしすせそ」、……
の場合に、1行目「あいうえお」は全て分割画像G1に
含まれ、2行目の「かきくけこ」の上半分は分割画像G
1に含まれ、下半分は分割画像G2に含まれ、3行目の
「さしすせそ」は全て分割画像G2に含まれるときに
は、1行目の「あいうえお」の全キャラクタ画像は全展
開、2行目は部分展開、3行目は全展開となる。もちろ
ん、各行のキャラクタ画像のキャラクタサイズが相互に
異なるなどにより、分割画像G1と分割画像G2等の切
れ目が上記と異なるときには、それに適合するように全
展開や部分展開等が行われることになる。
【0099】作成範囲(部分画像)の各キャラクタ画像
のレイアウト設定(S201)が終了すると、次に、第
1回(最初)の対象キャラクタを設定する(S20
2)。ここでは、まず、最初の対象キャラクタとして
「あ」を設定する。
【0100】第1回の対象キャラクタ設定(S202)
が終了すると、対象キャラクタを全展開かつ全配置可能
か否か、すなわち、全展開条件が成立するか否かを判別
する(S203)。
【0101】まず、1つの条件として、全展開条件に
は、対象となる各キャラクタ画像について、部分画像の
作成にそのキャラクタ画像全体が必要とされ、かつ、そ
のキャラクタ画像の配置領域にキャラクタ画像全体が配
置できる条件が含まれる。このため、レイアウト設定
(S201)の結果に従って判別し、部分画像の作成に
そのキャラクタ画像全体が必要とされない場合や、配置
領域にキャラクタ画像全体が配置できない場合には、全
展開条件が成立しない(S203:No)。
【0102】すなわち、これらの全展開条件が成立しな
いときには、キャラクタ画像全体を展開しても無駄にな
るので、配置される必要部分のみの部分展開(後述の部
分展開処理(S205))により、メモリ容量を節約で
きる。
【0103】また、他の1つの条件として、全展開条件
には、各キャラクタ画像について、展開領域(例えば図
7で前述の印刷の場合、キャラクタ画像展開エリア)に
そのキャラクタ画像の全体が展開できる条件が含まれ
る。このため、展開領域にキャラクタ画像の全体が展開
できない場合には、全展開条件が成立しない(S20
3:No)ので、展開できる部分のみの部分展開(後述
の部分展開処理(S205))により、メモリ容量を節
約できる。
【0104】すなわち、例えば、通常、頻繁に使用され
るキャラクタ画像のサイズに合わせて展開領域を確保し
ておくことにより、頻度が低い拡大されたキャラクタ画
像を展開するためだけに余分な領域を確保しておくなど
の必要がなくなり、メモリ容量を節約できる。また、こ
の展開領域のサイズを越えるサイズのキャラクタ画像を
展開する場合には、その部分展開を行えば良く、その頻
度は低いので、全体的な処理速度等においても特に問題
とならない。
【0105】上記の全展開かつ全配置可能(全展開条件
が成立する)か否かの判別(S203)により、全展開
可能と判別したとき(S203:Yes)には、次に、
アウトラインフォントに基づいた全展開処理(S20
4)により対象キャラクタを展開領域(例えば印刷の場
合のキャラクタ画像展開エリア)に全展開して、レイア
ウト設定(S201)の結果に従って、その配置領域
(例えば前述の印刷の場合の印刷画像作成エリア内の配
置領域)に対象キャラクタのキャラクタ画像全体を配置
する(S206)。
【0106】一方、図5で前述の分割画像G1〜G4等
の例のように、全展開不可または全配置不可(全展開条
件が成立しない)とき(S203:No)には、次に、
アウトラインフォントに基づいた部分展開処理(S20
5)により対象キャラクタの必要な部分のみを展開領域
に部分展開して、レイアウト設定(S201)の結果に
従って、その配置領域にキャラクタ画像の一部(必要な
部分)を配置する(S206)。
【0107】対象キャラクタのキャラクタ画像の配置
(S206)が終了すると、次に、全キャラクタの配置
が終了したか否か、すなわち例えば図5で前述の分割画
像G1(第1回の作成範囲)の画像作成の場合、キャラ
クタ列「あい……」のキャラクタの全ての配置が終了し
たか否かを判別し(S207)、ここでは、最初の
「あ」のみ終了であり、まだ全キャラクタ終了ではない
(S207:No)ので、次に、次回の対象キャラクタ
として「い」を設定する(S208)。
【0108】次の対象キャラクタの「い」の設定が終了
すると(S208)、第1回(最初)の対象キャラクタ
に対するのと同様に、全展開かつ全配置可能か否かの判
別(S203)〜全展開処理(S204)または部分展
開処理(S205)(図5の例では部分展開処理(S2
05)〜キャラクタ画像の配置(S206)〜全キャラ
クタ終了か否かの判別(S206)を行い、全キャラク
タ終了ではない(S207:No)ときには、次回の対
象キャラクタを設定して(S208)、同様のループ処
理(S203〜S206)を行い、全キャラクタ終了
(S207:Yes)となったときに、画像作成処理
(S20)全体を終了する。
【0109】上述のように、この画像作成処理(S2
0)では、展開の対象となる単一のキャラクタ画像の必
要な部分を展開領域(例えば前述のキャラクタ画像展開
エリア)に展開し、それを対応する配置領域(印刷画像
作成エリアに配置するので、これらを展開の対象となる
キャラクタ数分だけ繰り返すことで、部分画像を作成で
きる。
【0110】なお、前述のように、印刷画像作成エリア
にキャラクタ画像を直接展開する場合、キャラクタ画像
の配置(S206)は、その前の全展開処理(S20
4)または部分展開処理(S205)において、直接行
われるので、省略できる。また、この場合の全展開条件
では、キャラクタ画像展開エリアが関係しなくなるの
で、全配置可能か(S203)となる。そして、この場
合、展開の対象となる単一のキャラクタ画像の必要な部
分を対応する配置領域に直接展開するので、メモリ容量
を節約できるとともに、これを展開の対象となるキャラ
クタ数分だけ繰り返すことで、部分画像を作成できる。
【0111】また、通常印刷の場合(例えば図6(d)
で前述のような場合)、図8の処理によれば、全キャラ
クタについて全展開処理(S204)が行われることに
なるが、部分画像に必要な部分をキャラクタ画像全体と
して、部分展開処理(S205)を利用することもでき
る。同じ意味で、全展開かつ全配置可能か否かの判別
(S203)や全展開処理(S204)を省略し、全キ
ャラクタについて部分展開処理(S205)を行うよう
にしても良い。
【0112】また、上述では印刷処理におけるキャラク
タ画像展開エリアや印刷画像作成エリアを例に挙げた
が、表示処理の場合、同様のキャラクタ画像展開エリア
や表示画像作成エリアを、図3で前述の表示画像データ
領域243内に確保することになる。もちろん、表示画
像作成エリアにキャラクタ画像を直接展開することもで
き、この場合、表示画像データ領域243全体を表示画
像作成エリアとして使用することもできる。
【0113】上述のように、テープ印刷装置1では、部
分画像作成において、その部分画像内に配置される各キ
ャラクタ画像のサイズおよび配置領域を含むレイアウト
を設定し、拡大印刷モード等の部分展開モードが設定さ
れているときに、アウトラインフォントに基づいて各キ
ャラクタ画像の必要な部分を展開して、部分画像作成領
域内の配置領域に配置することにより、見栄えの良い部
分画像を所定の部分画像作成領域内に作成でき、また、
キャラクタ画像の必要部分のみを部分展開することによ
り、メモリ容量を節約できる。
【0114】ここで、前述のように、部分展開処理(S
205)における部分展開範囲をキャラクタ画像全体と
すれば、全展開処理(S204)の代用ができ、また、
画像作成処理(S20)上も全展開処理(S204)を
省略して部分展開処理(S205)のみにできるので、
以下では、全展開処理(S204)については説明を省
略して、部分展開処理(S205)について詳述する。
【0115】図9に示すように、画像作成処理(S3
0:S205等でコール(起動))では、まず、展開の
対象となる単一のキャラクタ画像を展開するためのアウ
トラインフォントに基づいて、そのキャラクタ画像全体
を展開すると仮想したときのそのキャラクタ画像全体の
輪郭線を仮想輪郭線として規定する(S301)。
【0116】すなわち、前述のように、アウトラインフ
ォントは、各キャラクタ画像を輪郭線で表現してその輪
郭線を形成するいくつかの基準点(基点)の座標とそれ
らを結ぶ線(直線/曲線)の属性等で規定されている
(図12および図13参照)。そこで、ここでは、例え
ば図示のキャラクタ「あ」のキャラクタ画像G31を展
開すると仮想したときのそのキャラクタ画像全体の輪郭
線を仮想輪郭線として規定する(S301)。
【0117】具体的には、図10に示すように、仮想輪
郭規定処理(S40:S301等でコール(起動))で
は、仮想輪郭線を規定するために、展開の対象となる単
一のキャラクタ画像(例えば「あ」のキャラクタ画像G
31)を展開するためのアウトラインフォントを読み込
み(S401)、アウトラインフォントに含まれる輪郭
座標を、レイアウト設定されたキャラクタ画像のサイズ
に合わせて変換して(スケーリング:S402)、処理
を終了する(S403)。すなわち、これにより、従来
からの通常の展開(全展開)によるキャラクタ画像の輪
郭線を仮想輪郭線として規定できる。
【0118】図9に示すように、仮想輪郭線規定処理
(S301)を終了すると、次に、仮想輪郭線のうち、
展開の対象となる単一のキャラクタ画像において必要な
部分となる部分展開範囲内に含まれる輪郭線のみを実輪
郭線として判別して、実輪郭線を形成する実輪郭画素を
配置する(S302)。例えば図示のキャラクタ「あ」
のキャラクタ画像G32のように、部分展開範囲内に含
まれる輪郭線のみを実輪郭線として判別して、実輪郭線
を形成する実輪郭画素を配置する。
【0119】具体的には、図11に示すように、部分展
開輪郭配置処理(S50:S302等でコール(起
動))では、まず、仮想輪郭線を規定する輪郭座標およ
び属性に基づいて、仮想輪郭線を形成する仮想輪郭画素
の各画素について、展開領域(例えば前述のキャラクタ
画像展開エリア)または直接配置するときは配置領域
(例えば前述の印刷画像作成エリアや表示画像作成エリ
ア)上の位置座標を算定する(S501)。すなわち、
仮想輪郭線を規定したスケーリング後の輪郭線を形成す
るいくつかの基点の座標とそれらを結ぶ線(直線/曲
線)の属性等のデータに基づいて、各基点間の輪郭線の
画素(仮想輪郭画素)のドット位置を位置座標として算
定する。
【0120】仮想輪郭画素の各画素の位置座標の算定
(S501)が終了すると、まず、最初(第1回)の対
象輪郭画素を設定し(S502)、それが部分展開範囲
内か、すなわち部分画像として必要とされる画素か否か
を判別して(S503)、必要とされる画素(実輪郭画
素)であるとき(S503:Yes)には、その描画
(画素の配置)を行って(S504)から、実輪郭画素
でないとき(S503:No)には、そのまま(配置し
ないで)、次に、全ての仮想輪郭画素について終了した
か否かを判別する(S505)。
【0121】全仮想輪郭画素終了でないとき(S50
5:No)には、次回の対象輪郭画素を設定して(S5
06)、その設定された対象輪郭画素に対して、上記と
同様のループ処理(S503〜S505)を行い、全仮
想輪郭終了(S505:Yes)となったときに、部分
展開輪郭配置処理(S50)全体を終了する(S50
7)。なお、仮想輪郭画素の各画素の位置座標の算定
(S501)を、予め全ての仮想輪郭画素の各画素につ
いて行うのではなく、一部ずつ行っても良い。すなわ
ち、まず、最初の一部について行い、上記の各処理(S
502〜S506)を行った後、次の一部について同様
に行って、それを繰り返すことによって、最終的に全て
の仮想輪郭画素の各画素について位置座標を算定するよ
うにすれば、その算定結果のためのメモリ容量も節約で
きる。
【0122】上述のように、この部分展開輪郭配置処理
(S50)では、実輪郭画素を配置するために、仮想輪
郭線を規定する輪郭座標および属性に基づいて、仮想輪
郭線を形成する仮想輪郭画素の各画素について、その位
置座標を算定し、その各画素について、位置座標が部分
展開範囲内の座標か否かを判別し、部分展開範囲内の座
標と判別された仮想輪郭画素を、実輪郭線を形成する実
輪郭画素として、その位置座標が示す位置に配置するの
で、キャラクタ画像の部分展開画像の実輪郭線を形成す
る実輪郭画素を配置できる。
【0123】図9に示すように、部分展開輪郭配置処理
(S302)を終了すると、次に、(例えば図示のキャ
ラクタ「あ」のキャラクタ画像G32の)実輪郭画素に
囲まれる部分に画素を配置して、実輪郭画素を含む配置
画素から構成される画像を、キャラクタ画像の部分展開
画像(例えば図示の「あ」の部分展開画像G33)とし
て作成して(S303)、部分展開処理(S30)全体
を終了する(S304)。
【0124】上述のように、この部分展開処理(S3
0)では、展開の対象となる単一のキャラクタ画像の必
要な部分を展開するために、アウトラインフォントに基
づいて、キャラクタ画像全体を展開(全展開)したとき
の輪郭線を仮想輪郭線として規定し、仮想輪郭線のうち
の部分展開範囲内に含まれる輪郭線のみを実輪郭線とし
て判別して、実輪郭線を形成する実輪郭画素を配置し、
実輪郭画素に囲まれる部分に画素を配置して、キャラク
タ画像の部分展開画像を作成することにより、アウトラ
インフォントに基づいて、キャラクタ画像の必要な部分
のみを部分展開することができる。
【0125】そして、テープ印刷装置1では、キャラク
タ画像の展開モードを設定するとともに、部分画像とし
て作成する画像作成範囲を設定し、全体画像を作成する
場合に配置されるキャラクタ画像のうち、画像作成範囲
内にその一部または全部が含まれる各キャラクタ画像に
ついて、設定された展開モードに従って、アウトライン
フォントに基づいて展開して配置することにより、部分
画像を作成できる。
【0126】この場合、アウトラインフォントを利用す
るので、見栄えの良い部分画像を作成できる。また、キ
ャラクタ画像の展開モードとして1以上の部分展開モー
ドのうちのいずれかを設定すれば、キャラクタ画像全体
を必要とするなどの全展開条件が不成立のときに、キャ
ラクタ画像の必要な部分のみを展開(部分展開)するこ
とにより、不必要な部分の画像のためのメモリ容量が不
要になるので、メモリ容量を節約できる。
【0127】ところで、前述の全体画像には、アウトラ
インフォントに基づいて作成できないものもある。例え
ば全体画像の要素画像(キャラクタ画像等を含む)とし
て、外字登録や描画登録された要素画像が含まれる場
合、これらは、通常、ドットマトリクスとして登録され
ているため、アウトラインフォントに基づいて作成でき
ない。このため、拡大画像を得たい場合にも、アウトラ
インフォントに基づいて(輪郭座標の変換等により)拡
大された要素画像を直接的に展開・配置することができ
ない。また、これにより、必然的にこれらの部分画像も
アウトラインフォントに基づいて作成できない。
【0128】上述のように、アウトラインフォントに基
づいて通常(基準)サイズの全体画像が作成できない場
合に、拡大画像等の所望の画像(基礎画像)を得るため
には、従来の技術でも前述のように、ドットマトリクス
(ドットフォントを含む)に基づいて作成する必要があ
る。すなわち、拡大/縮小等により所望の画像(基礎画
像)を作成する場合には、ドットマトリクスで構成され
る各要素画像を拡大/縮小して配置後にスムージング処
理をするか、各要素画像を拡大/縮小後、スムージング
処理をしてから配置する必要がある。しかし、これらの
場合、前述のように、スムージング処理等を行っても、
アウトラインフォントに基づくほどきれいな画像を得に
くい。
【0129】そこで、テープ印刷装置1では、上述のよ
うな場合にも、従来に比べて、よりスムーズな曲線部を
有する見栄えの良い印刷画像を得るために、前述のよう
に、印刷フォームの選択画面で選択可能な「高密印刷モ
ード」を用意している。
【0130】具体的には、前述の「印刷フォーム」の選
択画面が表示されている状態で、各種選択枝の中から、
「高密印刷」を選択すると、高密印刷モードが設定さ
れ、高密比率mの選択画面が表示される。高密比率mを
入力できる。なお、この高密印刷モードは、前述の通常
印刷モードや拡大印刷モードと重複して設定できる。前
者と重複設定する場合には拡大比率n=1、後者と重複
する場合には拡大比率n=設定値(前述の例ではn=
4)とともに、高密比率mを設定できる。
【0131】高密比率mの選択画面が表示された状態で
は、1、2、3、4、6の選択枝から例えば「2」を選
択すると、高密比率mとして「2」が入力される。な
お、前述の拡大比率nの設定と同様に、数字キー群31
3のうちの数字キーを押すことにより、いずれかの選択
枝を高密比率mとして入力できるようにしても良い。
【0132】高密比率n(例えばm=2)が入力される
と、高密比率m=2となる旨が表示されるので、取り消
す場合には、取消キー326を押してから新たに選択
し、高密比率m=2で良い場合には、選択キー330を
押すことにより、高密比率m=2が確定して設定され、
各種フォーム選択処理が終了して、基準画面であるテキ
スト入力画面が表示され、キー入力割込待機状態(S
3:No)に戻る。
【0133】上記の高密比率mは、印刷ヘッド(サーマ
ルヘッド)7、テープTの送り速度、印刷ヘッド7を駆
動するために駆動部270のヘッドドライバ272によ
り印加されるストローブパルスおよびその分割パルスに
関連して定められている。
【0134】テープ印刷装置1では、印刷ヘッド7とし
て256ドットの発熱素子を有するサーマルヘッドを有
し、回転速度センサ141により監視されるテープ送り
速度やテープTのテープ幅Twに印刷可能なドット数等
に対応して分割パルス数を最大6個まで(1、2、3、
4、6のいずれかに)設定できる。
【0135】例えばテープ幅Tw方向に256ドットの
印刷ができる場合には、テープ送り速度等に応じて、1
ストローブパルス印加により、2個の分割パルスが印加
され、256ドットのうちの奇数番目の128ドットを
最初の分割パルスにより、偶数番目を次の分割パルスに
より印刷できる。すなわち、128ドット×2回=25
6ドットの印刷ができる。同様に、256ドット×1
回、64ドット×4回等により256ドットの印刷がさ
れる場合もある。
【0136】また、同様に、例えばテープ幅Tw方向に
192ドットの印刷ができる場合には、192ドット×
1回(以下、ドットや回を省略)、96×2、64×
3、48×4、32×6の印刷ができる。
【0137】そして、例えば上記のテープ幅Tw方向に
192ドットの印刷ができる場合に、高密比率m=2が
設定されると、テープTがテープ送り方向に1ドット分
送られる間に192ドットが2回、すなわち半ドット分
送られる間に192ドットが1回印刷され、テープ送り
方向の印刷ドット密度がm=2倍となる。
【0138】以下、前述の図7を参照して、印刷処理に
ついて、特にここでは高密印刷について説明する。前述
のように、ここでは、拡大比率n=4および高密比率m
=2が設定されているので、基準サイズの全体画像を
(横(テープ送り方向)×縦(テープ幅方向)=)nh
倍×nv倍=4倍×4倍に拡大した拡大画像を基礎画像
とし、そのテープ送り方向をさらにm=2倍に拡大した
(すなわち全体画像を(nh×m)倍×nv倍=(4×
2)倍×4倍=8倍×4倍に拡大した高密基礎画像を作
成して、m=2倍の高密印刷を行うことになる。
【0139】前述のように、ユーザが印刷キー322を
押すと、印刷キー割込が発生して、印刷処理が起動さ
れ、テープ種別取得(S101)〜第1回の印刷範囲設
定(S105)の処理が終了すると、高密印刷モードが
設定されているか否かを判別する(S106)。
【0140】ここで、高密印刷モードが設定されていな
いとき(S106:No)には、前述のように、画像作
成処理(S107)〜印刷画像の印刷(S108)〜全
印刷範囲終了か否かの判別(S109)〜次回の印刷範
囲設定(S111)〜高密印刷か否かの判別(S10
6)のループ処理が行われ、高密印刷モードが設定され
ているとき(S106:Yes)には、高密印刷処理
(S112)〜全印刷範囲終了か否かの判別(S10
9)〜次回の印刷範囲設定(S111)〜高密印刷か否
かの判別(S106)のループ処理が行われ、全印刷範
囲終了(S109:Yes)となったときに、印刷処理
(S10)全体を終了する(S110)。
【0141】なお、同図からも明らかなように、高密印
刷するか否かを印刷範囲(分割画像)毎に設定できるよ
うにしておけば、その設定に沿った印刷が行われる。
【0142】次に、図14を参照して、上記の高密印刷
処理(S60:S112等でコール(起動))について
詳述する。同図に示すように、高密印刷処理(S60)
が起動されると、まず、高密比率m(ここではm=2)
を取得し(S601)、次に高密基礎画像作成処理を行
い(S602)、高密基礎画像を高密印刷した後(S6
03)、本処理(S60)を終了する(S604)。
【0143】高密基礎画像の高密印刷(S603)で
は、前述のように、全体画像を(nh×m)倍×nv倍
=8倍×4倍に拡大した高密基礎画像を、テープTがテ
ープ送り方向に半ドット分送られる間に192ドットを
1回ずつ印刷するm=2倍の高密印刷を行う。
【0144】このため、高密基礎画像作成処理(S60
2)では、1以上の要素画像を配置することにより作成
される基礎画像の横(テープ送り方向)のドットサイズ
をm(例えばm=2)倍に拡大した高密基礎画像を作成
する。例えば前述の基準サイズの全体画像をnh倍×n
v倍(例えば4倍×4倍)に拡大した基礎画像(拡大画
像)の横のドットサイズ(nh倍=4倍)をm(=2)
倍に拡大((nh×m)倍×nv倍=8倍×4倍)した
高密基礎画像を作成する。
【0145】一般に、いわゆるスムージング処理が必要
となるのは、前述のように、曲線部がぎざぎざの並びと
なる場合であるが、所定方向(ここではテープ送り方
向)にm倍に拡大してからスムージング処理を行い、そ
れをm倍の密度で印刷すれば、同等の印刷サイズに、よ
りスムーズな曲線部を有する印刷画像が得られる。
【0146】例えば、図15に示すように、ある任意の
画像G10の一部の曲線部の輪郭線を形成する画素のド
ットの座標が、縦および横のうちの所定の一方(所定方
向)に1ドット分変化するのに対して他方に2ドット分
変化する場合(同図(a)参照)、上記所定の一方のド
ットサイズを2倍に拡大すれば、所定方向に2ドット変
化するのに対して他方に2ドット分変化するようになる
(同図(b)参照)。
【0147】この場合、所定方向の最初の1ドット分の
変化に対して他方が1ドット分、次の1ドット分に対し
て他方が1ドット分、すなわち所定方向の1ドット分ず
つ2回変化するのに対して他方が1ドット分ずつ合計で
2ドット分変化するようにスムージング処理を行えば
(同図(b)の画素g1の追加等)、曲線部の輪郭線は
スムーズになる。
【0148】そして、上記のようにして作成した高密基
礎画像G11(同図(b)参照)を所定の一方に2倍の
ドット密度で印刷すれば、その結果の印刷画像G12
(同図(c)参照)においては、(半ドットの画素g1
sにより)所定の一方の最初の半ドットの変化に対して
他方が1ドット、次の半ドットの変化に対して他方が1
ドット変化するように印刷され、所定方向の1ドット分
の印刷サイズにスムーズな曲線部が描かれる。なお、実
際には各ドット(各画素)が半ドット分ずつ重複印刷さ
れた結果により、表面上、半ドットに見えるのだが、こ
こでは、簡易化して半ドットの印刷のように図示する。
【0149】また、同様に、例えば曲線部の輪郭線を形
成する画素のドットの座標が、縦および横のうちの所定
の一方(所定方向)に1ドット分変化するのに対して他
方に3ドット分変化する場合(同図(a)参照)、上記
所定の一方のドットサイズを2倍に拡大すれば、所定方
向に2ドット変化するのに対して他方に3ドット分変化
するようになる。
【0150】この場合、例えば所定方向の最初の1ドッ
トの変化に対して他方が1ドット、次の1ドットの変化
に対して他方が2ドット分変化するようにして合計で他
方が3ドット分変化するようにスムージング処理を行え
ば(同図(b)の画素g2およびg3の追加等)、曲線
部の輪郭線はスムーズになる。
【0151】そして、上記のようにして作成した高密基
礎画像G11(同図(b)参照)を所定の一方に2倍の
ドット密度で印刷すれば、その結果の印刷画像G12
(同図(c)参照)においては、(半ドットの画素g2
sおよびg3sにより)所定の一方の最初の半ドットの
変化に対して他方が1ドット、次の半ドットの変化に対
して他方が2ドット変化するように印刷され、所定方向
の1ドット分の印刷サイズにスムーズな曲線部が描かれ
る。
【0152】上述のように、テープ印刷装置1では、ア
ウトラインフォントに基づいて展開可能なキャラクタ画
像等の他、ドットマトリクスで登録された外字登録の画
像などを要素画像として有する全体画像のサイズを変更
した基礎画像、すなわちスムージング処理を必要とする
ような基礎画像を印刷する場合にも、基礎画像の所定方
向のドットサイズをm(mは2以上の自然数)倍に拡大
した高密基礎画像を作成し、基礎画像を印刷対象として
印刷したときに得られる印刷画像と同等の印刷サイズ
に、高密基礎画像を印刷対象として、所定方向にm倍の
ドット密度で印刷することにより、従来の方法や装置に
比べて、よりスムーズな曲線部を有する見栄えの良い印
刷画像が得られる。
【0153】また、テープ印刷装置1では、高密印刷モ
ードの設定の有無により、高密基礎画像の作成およびm
倍のドット密度の印刷を行うか否かを設定するので、必
要に応じて、より見栄えの良い印刷画像を得るための高
密印刷を行うことができる。なお、上述の例では、高密
印刷モードを拡大印刷モードと重複(設定)させたが、
通常印刷モードと重複させる場合、拡大比率n=1、す
なわち、基礎画像を例えば前述の基準サイズの全体画像
をnh倍×nv倍=1倍×1倍とするだけで(全体画像
と同一のサイズとするだけで)、基本的には同等の処理
により高密印刷ができ、これにより、高密印刷を設定し
ないのに比べて(図19参照)、同様に、よりスムーズ
な曲線部を有する見栄えの良い印刷画像が得られる(図
18参照)。
【0154】次に、図16を参照して、上記の高密基礎
画像作成処理(S70:S602等でコール(起動))
について詳述する。同図に示すように、高密基礎画像作
成処理(S70)が起動されると、まず、基礎画像を作
成し(S701)、その所定方向(ここではテープ送り
方向)のドットサイズをm倍に拡大した所定方向拡大基
礎画像を作成し(S702)、所定方向拡大基礎画像に
対してスムージング処理を行って(S703)から、高
密基礎画像作成処理(S70)全体を終了する(S70
4)。これにより、基礎画像の所定方向のドットサイズ
をm倍に拡大した高密基礎画像を作成できる。
【0155】なお、上述の例では、ドットマトリクスで
登録された外字登録の画像などを要素画像として有する
場合に、一律に、一旦、ドットマトリクスの基礎画像を
作成(S701)してから、その所定方向のドットサイ
ズをm倍に拡大した所定方向拡大基礎画像を作成し(S
702)、所定方向拡大基礎画像に対してスムージング
処理を行った(S703)が、要素画像に、アウトライ
ンフォントに基づいて展開可能なキャラクタ画像等が含
まれる場合、それらの要素画像の展開には、アウトライ
ンフォントを利用することもできる。
【0156】すなわち、この場合、図18に示すよう
に、高密基礎画像作成処理(S80:S602等でコー
ル(起動))が起動されると、まず、全要素画像につい
てアウトラインフォントに基づく展開が可能か否かを判
別し(S801)、可能なとき(S801:Yes)に
は、図8で前述の画像作成処理(S20)を利用するた
めに、所定方向(ここではテープ送り方向)の拡大倍率
を変更する(S821)。例えば前述の例では、基礎画
像は基準サイズの全体画像のnh倍×nv倍=4倍×4
倍であり、高密比率m=2なので、拡大倍率の設定を
(nh×m)倍×nv倍=8倍×4倍に変更する。
【0157】所定方向の拡大倍率変更(S821)が終
了すると、次に、その設定において、前述の画像作成処
理(S20)を行い(S822)、適宜、スムージング
処理(S823)を行う(省略可)ことにより、高密基
礎画像を作成してから、高密基礎画像作成処理(S8
0)全体を終了する(S810)。これにより、基礎画
像の所定方向のドットサイズをm倍に拡大した高密基礎
画像を作成できる。
【0158】一方、全要素画像のうちの一部にアウトラ
インフォントに基づく展開ができない要素画像が含まれ
ているとき(S801:No)には、次に、それぞれの
要素画像についての規定データ(アウトラインフォント
または登録されたドットマトリクス等)に基づいて、拡
大倍率の設定の(nh×m)倍×nv倍=8倍×4倍を
考慮(計算)して、高密基礎画像における各要素画像の
サイズや配置領域等のレイアウトを設定する(S80
2)。
【0159】各要素画像のレイアウト設定(S802)
が終了すると、次に、第1回(最初)の対象要素画像を
設定し(S803)、次に、アウトライン展開が可能な
要素画像か否かを判別する(S804)。
【0160】対象要素画像についてアウトライン展開が
不可のとき(S804:No)、すなわち、例えばドッ
トマトリクスで登録された要素画像(またはドットフォ
ントに基づくもの等)のときには、ドットマトリクスに
基づく拡大処理により基準サイズの要素画像を(nh×
m)倍×nv倍(例えば8倍×4倍)に拡大した高密要
素画像を作成し(S805)、スムージング処理(S8
07)を行った後、レイアウト設定に従って所定の配置
領域に配置する(S808)。
【0161】一方、対象要素画像についてアウトライン
展開が可能なとき(S804:No)、すなわち、アウ
トラインフォントに基づく要素画像のときには、アウト
ラインフォントに基づいて(nh×m)倍×nv倍(例
えば8倍×4倍)に拡大した要素画像を展開することに
より高密要素画像を作成し(S806)、適宜、スムー
ジング処理(S807:省略可)を行った後、レイアウ
ト設定に従って所定の配置領域に配置する(S80
8)。
【0162】対象要素画像の高密要素画像の配置(S8
08)が終了すると、次に、全要素画像の配置が終了し
たか否かを判別し(S809)、全要素画像終了でない
とき(S809:No)には、次回の対象要素画像を設
定し(S811)、上記と同様のアウトライン展開可か
否かの判別(S804)〜ドットマトリクスまたはアウ
トラインフォントに基づく高密要素画像の作成(S80
5またはS806)〜スムージング処理(S807)〜
高密要素画像の配置(S808)〜全要素画像終了か否
かの判別(S809)のループ処理を行い、全要素画像
終了(S809:Yes)となったときに、高密基礎画
像作成処理(S80)全体を終了する(S810)。
【0163】上述のように、この高密基礎画像作成処理
(S80)では、基礎画像の各要素画像のそれぞれにつ
いて、所定方向のドットサイズをm倍に拡大し、アウト
ラインフォントに基づいて拡大して展開したものでない
とき、例えばドットマトリクスで登録された外字登録の
画像等の要素画像を拡大したときには、さらにスムージ
ング処理を行うことにより、各要素画像のそれぞれに対
応した高密要素画像を作成し、各要素画像のそれぞれに
対応した高密要素画像を高密基礎画像に適合するように
配置することにより、基礎画像の所定方向のドットサイ
ズをm倍に拡大した高密基礎画像を作成できる。
【0164】なお、アウトラインフォントに基づいて展
開することにより作成できる要素画像については、その
アウトラインフォントに基づいて拡大して展開すること
によりそれに対応する高密要素画像を作成でき、また、
この場合、見栄えの良いものを作成し易いので、スムー
ジング処理も特に必要としない。すなわちスムージング
処理は行っても行わなくても良い。また、アウトライン
フォントに基づいて拡大・展開して作成できるものであ
っても、一旦、要素画像として展開すると、それはすで
にドットマトリクスになっているので、それを拡大した
ときには、アウトラインフォントに基づいて拡大・展開
できないものと同様に、やはりスムージング処理を行う
必要がある。
【0165】なお、上述の実施形態では、テープ印刷装
置を例に挙げたが、ドットマトリクスで記憶された要素
画像を有する画像を印刷するものであれば、一般的な印
刷装置その他の装置における画像印刷にも適用できる。
もちろん、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更
も可能である。
【0166】
【発明の効果】上述のように、本発明の画像印刷方法お
よびその装置によれば、アウトラインフォントに基づい
て展開可能なキャラクタ画像等の他、ドットマトリクス
で登録された外字登録の画像などを要素画像として有す
る全体画像のサイズを変更した基礎画像を印刷する場合
にも、より見栄えの良い印刷画像が得られる、などの効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像印刷方法および
その装置を適用したテープ印刷装置1の外観斜視図であ
る。
【図2】図1のテープ印刷装置に対応する開蓋状態の外
観斜視図である。
【図3】図1のテープ印刷装置の制御系のブロック図で
ある。
【図4】図1のテープ印刷装置の制御全体の概念的処理
を示すフローチャートである。
【図5】拡大印刷の場合の印刷画像となる全体画像と部
分画像(分割画像)のイメージを示す説明図である。
【図6】キャラクタ画像を通常展開した場合、拡大展開
した場合および拡大して部分展開した場合の展開エリア
のイメージと通常印刷時の印刷画像のイメージを示す説
明図である。
【図7】印刷処理を示すフローチャートである。
【図8】画像作成処理を示すフローチャートである。
【図9】部分展開処理を示すフローチャートおよび各処
理結果の画像のイメージを示す説明図である。
【図10】仮想輪郭規定処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】部分展開輪郭配置処理を示すフローチャート
である。
【図12】アウトラインフォントの一例を示すデータ構
成図である。
【図13】図12の各データによる規定内容を示す説明
図である。
【図14】高密印刷処理を示すフローチャートである。
【図15】高密基礎画像作成処理を示すフローチャート
である。
【図16】高密印刷処理の原理を模式的に示すドット画
像のイメージ図である
【図17】高密基礎画像作成処理を示すフローチャート
である。
【図18】高密印刷を行った場合の印刷結果の一例を示
す印刷イメージ図である。
【図19】図18に対応して高密印刷を行わなかった場
合の印刷結果の一例を示す印刷イメージ図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 3 キーボード 4 ディスプレイ 5 テープカートリッジ 7 印刷ヘッド 11 操作部 12 印刷部 13 切断部 14 検出部 31 文字キー群 32 機能キー群 41 表示画面 141 テープ識別センサ 142 回転速度センサ 200 制御部 210 CPU 220 ROM 230 CG−ROM 240 RAM 241 各種レジスタ群 242 テキストデータ領域 243 表示画像データ領域 244 印刷画像データ領域 270 駆動部 G0 拡大画像 G1、G2、G3、G4 …… 分割画像 R インクリボン T テープ Tw テープ幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/66 355P

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ヘッドおよび印刷対象物の少なくと
    も一方を他方に対して所定方向に相対移動させながら印
    刷対象の画像を前記印刷対象物に印刷することにより、
    印刷結果として印刷画像を得ることができる画像印刷方
    法であって、 1以上の要素画像を配置することにより作成される基礎
    画像の前記所定方向のドットサイズをm(mは2以上の
    自然数)倍に拡大した高密基礎画像を作成する高密基礎
    画像作成工程と、 前記基礎画像を印刷対象として印刷したときに得られる
    印刷画像と同等の印刷サイズに、前記高密基礎画像を印
    刷対象として、前記所定方向に前記m倍のドット密度で
    印刷する高密印刷工程と、を備えたことを特徴とする画
    像印刷方法。
  2. 【請求項2】 前記高密基礎画像の作成および前記m倍
    のドット密度の印刷を行うか否かを設定する高密印刷設
    定工程をさらに備えたことを特徴とする、請求項1に記
    載の画像印刷方法。
  3. 【請求項3】 前記高密基礎画像作成工程は、 前記基礎画像を作成する基礎画像作成工程と、 前記基礎画像の前記所定方向のドットサイズを前記m倍
    に拡大した所定方向拡大基礎画像を作成する所定方向拡
    大基礎画像作成工程と、 前記所定方向拡大基礎画像に対してスムージング処理を
    行うことにより、前記高密基礎画像を作成するスムージ
    ング処理工程と、を有することを特徴とする、請求項1
    または2に記載の画像印刷方法。
  4. 【請求項4】 前記高密基礎画像作成工程は、 前記基礎画像の各要素画像のそれぞれについて、前記所
    定方向のドットサイズを前記m倍に拡大し、アウトライ
    ンフォントに基づいて拡大して展開したものでないとき
    には、さらにスムージング処理を行うことにより、前記
    各要素画像のそれぞれに対応した高密要素画像を作成す
    る高密要素画像作成工程と、 前記各要素画像のそれぞれに対応した高密要素画像を前
    記高密基礎画像に適合するように配置する高密基礎画像
    配置工程と、を有することを特徴とする、請求項1また
    は2に記載の画像印刷方法。
  5. 【請求項5】 前記印刷対象物がテープであることを特
    徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像印
    刷方法。
  6. 【請求項6】 印刷ヘッドおよび印刷対象物の少なくと
    も一方を他方に対して所定方向に相対移動させながら印
    刷対象の画像を前記印刷対象物に印刷することにより、
    印刷結果として印刷画像を得ることができる画像印刷装
    置であって、 1以上の要素画像を配置することにより作成される基礎
    画像の前記所定方向のドットサイズをm(mは2以上の
    自然数)倍に拡大した高密基礎画像を作成する高密基礎
    画像作成手段と、 前記基礎画像を印刷対象として印刷したときに得られる
    印刷画像と同等の印刷サイズに、前記高密基礎画像を印
    刷対象として、前記所定方向に前記m倍のドット密度で
    印刷する高密印刷手段と、を備えたことを特徴とする画
    像印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記高密基礎画像の作成および前記m倍
    のドット密度の印刷を行うか否かを設定する高密印刷設
    定手段をさらに備えたことを特徴とする、請求項6に記
    載の画像印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記高密基礎画像作成手段は、 前記基礎画像を作成する基礎画像作成手段と、 前記基礎画像の前記所定方向のドットサイズを前記m倍
    に拡大した所定方向拡大基礎画像を作成する所定方向拡
    大基礎画像作成手段と、 前記所定方向拡大基礎画像に対してスムージング処理を
    行うことにより、前記高密基礎画像を作成するスムージ
    ング処理手段と、を有することを特徴とする、請求項6
    または7に記載の画像印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記高密基礎画像作成手段は、 前記基礎画像の各要素画像のそれぞれについて、前記所
    定方向のドットサイズを前記m倍に拡大し、アウトライ
    ンフォントに基づいて拡大して展開したものでないとき
    には、さらにスムージング処理を行うことにより、前記
    各要素画像のそれぞれに対応した高密要素画像を作成す
    る高密要素画像作成手段と、 前記各要素画像のそれぞれに対応した高密要素画像を前
    記高密基礎画像に適合するように配置する高密基礎画像
    配置手段と、を有することを特徴とする、請求項6また
    は7に記載の画像印刷装置。
  10. 【請求項10】 前記印刷対象物がテープであることを
    特徴とする、請求項6ないし9のいずれかに記載の画像
    印刷装置。
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