JP2004223784A - テープ印刷制御装置、テープ印刷装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】配置余白領域110に配置領域外枠120が加えられ新たな背景130とされる。そして、非印刷部分である背景130が陽、印刷部分である文字100が陰である場合に、背景130が印刷部分である陰、文字100が非印刷部分である陽として印刷されるように処理される。
【選択図】 図7
Description
【産業上の利用分野】本発明は、テープを印刷媒体として文字列を印刷するテープ印刷制御装置、テープ印刷装置及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、被印刷シートと剥離シートとが剥離可能に重ね合わされたテープ状印刷媒体の被印刷シート表面に文字列を印刷することが可能なテーププリンタが知られている。この種のテーププリンタは、表題やタイトル名を手軽に且つ綺麗にテープ表面に印刷でき、得られたテープは書類ファイルの背表紙やビデオテープの背面などの任意の場所に貼付させることができるなどの使い勝手の良さから、事務用又は家庭用として広く利用されている。
【0003】
このようなテーププリンタにおいては、印刷される文字に対して、アンダーライン、ボールド、アウトライン文字、シャードー文字、フレーミングなどの文字修飾が可能となっている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2621726号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、テーププリンタの用途が拡大され、印刷テープが商業用の広告としても利用されるようになりつつある近年においては、印刷される文字の文字修飾として、現在使用されている文字修飾よりインパクトの強いものが要求されている。
【0006】
本発明は、テープ状印刷媒体に印刷される文字のインパクトを強くする新たな文字修飾を施すことができるテープ印刷制御装置、テープ印刷装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【発明を解決するための手段、及び作用効果】
次に、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
【0008】
請求項1にかかるテープ印刷制御装置、請求項6にかかるテープ印刷装置においては、上記課題が、前記配置領域と、その領域内に配置される文字との陰陽を反転させる反転修飾を指示する指示手段と、指示手段によって反転修飾が指示されたときに、1ドットの幅を有する領域であって、配置領域の外側のテープ幅方向に付加される付加領域がテープ状印刷媒体の印刷領域内に収まるかどうかを判断する判断手段と、判断手段によって付加領域が印刷領域に収まると判断された場合に、付加領域と配置領域とを陰とし、その領域内に配置される文字を陽とした印刷データをドットパターンで生成する反転手段と、を備えることによって解決される。
【0009】
請求項8にかかるプログラムにおいては、上記課題が、前記コンピュータを、配置領域と、その領域内に配置される文字との陰陽を反転させる反転修飾を指示する指示手段と、指示手段によって反転修飾が指示されたときに、1ドットの幅を有する領域であって、配置領域の外側のテープ幅方向に付加される付加領域がテープ状印刷媒体の印刷領域内に収まるかどうかを判断する判断手段と、判断手段によって付加領域が印刷領域に収まると判断された場合に、付加領域と配置領域とを陰とし、その領域内に配置される文字を陽とした印刷データをドットパターンで生成する反転手段と、して機能させることによって解決される。
【0010】
請求項1、6、8の発明によれば、配置領域を陰とし、その領域内に配置される文字を陽とする反転修飾が施されるため、テープ状印刷媒体に印刷される文字をよりインパクトの強いものとすることができる。
【0011】
また、反転修飾が指示されたときに、配置領域の外側のテープ幅方向に、陰となる領域を新たに付加することから、反転されて陽となった文字と配置領域の外側の反転されていない領域とが、テープ幅方向において繋がることなく、文字の外形の確認が容易となり、視認性が向上する。
【0012】
さらに、付加される領域は、常に1ドットの幅であることから、テープ状印刷媒体の印刷領域に印刷できる反転修飾文字の最大文字サイズを極力大きなサイズとすることができ、良好な視認性を維持することができる。
【0013】
請求項2にかかるテープ印刷制御装置の課題解決手段は、付加領域を、配置領域の外側のテープ幅方向及びテープ長手方向に付加される枠状の領域とすることである。
【0014】
請求項9にかかるプログラムの課題解決手段は、付加領域を、配置領域の外側のテープ幅方向及びテープ長手方向に付加される枠状の領域であるようにコンピュータを機能させることである。
【0015】
請求項2、9の発明によれば、反転修飾が指示されたときに、配置領域の外側に付加されて陰となる領域は、枠状の領域である。よって、テープ長手方向においても、反転されて陽となった文字と配置領域の外側の反転されていない領域とが、繋がることがなくなり、視認性を向上させることができる。
【0016】
請求項3にかかるテープ印刷制御装置の課題解決手段は、判断手段によって、付加領域が前記テープ状印刷媒体の印刷領域内に収まらないと判断された場合に、反転手段が、配置領域のみを陰とし、その領域内に配置される文字を陽とした印刷データをドットパターンで生成することである。
【0017】
請求項10にかかるプログラムの課題解決手段は、判断手段によって、付加領域がテープ状印刷媒体の印刷領域内に収まらないと判断された場合に、反転手段が、配置領域のみを陰とし、その領域内に配置される文字を陽とした印刷データをドットパターンで生成するようにコンピュータを機能させることである。
【0018】
請求項3、10の発明によれば、付加領域が、印刷領域に収まらないと判断された場合には、付加領域を付加せずに配置領域のみが陰となる。よって、たとえ付加領域が、テープ状印刷媒体の印刷領域に収まらない場合であっても、文字に反転修飾を施すことができ、文字のインパクトを保った状態で印刷することができる。
【0019】
請求項4にかかるテープ印刷制御装置、請求項7にかかるテープ印刷装置においては、上記課題が、配置領域と、その領域内に配置される文字との陰陽を反転させる反転修飾を指示する指示手段と、指示手段によって反転修飾が指示されたときに、配置領域を陰とし、その領域内に配置される文字を陽とすると共に、テープ状印刷媒体の幅方向或いは長手方向のいずれか一方において、配置領域の両端から1ドットずつ、陽となる文字を縮小した印刷データをドットパターンで生成する反転手段と、を備えることによって解決される。
【0020】
請求項11にかかるプログラムにおいては、上記課題が、コンピュータを、配置領域と、その領域内に配置される文字との陰陽を反転させる反転修飾を指示する指示手段と、指示手段によって反転修飾が指示されたときに、配置領域を陰とし、その領域内に配置される文字を陽とすると共に、前記テープ状印刷媒体の幅方向或いは長手方向のいずれか一方において、配置領域の両端から1ドットずつ、陽となる文字を縮小した印刷データをドットパターンで生成する反転手段と、して機能させることによって解決される。
【0021】
請求項4、7、11の発明によれば、配置領域を陰とし、その領域内に配置される文字を陽とする反転修飾が施されるため、テープ状印刷媒体に印刷される文字をよりインパクトの強いものとすることができる。
【0022】
また、配置領域に配置される文字を少なくともテープ幅方向或いはテープ長手方向に縮小するため、反転されて陽となった文字と配置領域の外側の反転されていない領域とが、テープ幅方向或いはテープ長手方向の一方において繋がることはなく、文字の外形を認識することが容易なり、視認性が向上する。
【0023】
さらに、反転修飾が施される文字は、印刷の施されるテープ状印刷媒体の幅方向或いは長手方向のいずれか一方において、配置領域の両側から1ドットずつ縮小される。よって、文字の縮小を最小限の1ドットとすることで、視認性を損なうことがなく、反転修飾された後の文字を可能な限り大きく維持することができる。
【0024】
請求項5にかかるテープ印刷制御装置の課題解決手段は、反転手段が、指示手段によって反転修飾が指示されたときに、前記配置領域を陰とし、その領域内に配置される文字を陽とすると共に、前記テープ状印刷媒体の幅方向及び長手方向の各々において、前記配置領域の両端から1ドットずつ、陽となる文字を縮小した印刷データをドットパターンで生成することである。
【0025】
請求項12にかかるプログラムの課題解決手段は、反転手段が、指示手段によって反転修飾が指示されたときに、配置領域を陰とし、その領域に配置される文字を陽とすると共に、前記テープ状印刷媒体の幅方向及び長手方向の各々において、配置領域の両端から1ドットずつ、陽となる文字を縮小した印刷データをドットパターンで生成するようにコンピュータを機能させることである。
【0026】
請求項5、12の発明によれば、反転修飾が指示されたときに、配置領域に配置される文字が、テープ状印刷媒体のテープ幅方向及びテープ長手方向に対して縮小される。よって、テープ長手方向においても、反転されて陽となった文字と配置領域の外側の反転されていない領域とが、繋がることがなくなり、視認性が向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照にしつつ説明する。
【0028】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るテーププリンタ(テープ印刷制御装置)1の外観図である。図1に示すように、ディスプレイ2とキーボード3とが、テーププリンタ1の前部表面に配置されている。また、カセットカバー7が、テーププリンタ1の後部に設けられている。カセットカバー7の内側には、図示しないカセット装着部が配置され、印刷ヘッド4(図2参照)とテープ種類識別センサ5(図2参照)とが、カセット装着部内部に設けられている。テーププリンタ1の被印刷媒体である印刷テープ(テープ状印刷媒体)は、テープカセットに収納された状態でカセット装着部に着脱自在に装着される。また、カセット装着部には、種々のテープ幅の印刷テープを収納したテープカセットが装着可能である。
【0029】
次にテーププリンタ1の内部構造について図2を参照にしつつ説明する。
【0030】
図2は、テーププリンタ1の内部構成を示すブロック図である。テーププリンタ1は、ディスプレイ2と、キーボード3と、印刷ヘッド4と、テープ種類識別センサ5と、制御部6と、図示しないカセット装着部とを有している。
【0031】
ディスプレイ2は、グラフィック液晶パネル21と、液晶パネルコントローラ22とから構成される。グラフィック液晶パネル21は、グラフィック表示が可能であり、様々な図柄や、文字のフォント形状やサイズを自由自在に表示できる。液晶パネルコントローラ22は、グラフィック液晶パネル21をコントロールするICであり、後述のCPU61から入力される所定のコマンドによって、グラフィック液晶パネル21の表示内容をコントロールすることができる。
【0032】
キーボード3は、テーププリンタ1の表面に配置され、電源のON・OFFを行う電源スイッチ31、印刷しようとする文字の入力を行うテキストキー32、カーソルの移動を行うカーソルキー33、各種コマンドを決定する決定キー34、テーププリンタ1の各種機能を呼び出す機能割付けキー(書式設定キー35、印刷キー36等)、呼び出された機能を終了する終了キー37等から構成される。
【0033】
印刷ヘッド4は、カセット装着部において、テープカセット内部のヘッド収納部に対応する位置に配置されている。印刷ヘッド4は、印刷テープの幅方向に沿って配置された多数の発熱素子を備えている。発熱素子が制御部6により電気的にコントロールされることにより、文字列がドットパターンで印刷される。
【0034】
テープ種類識別センサ5は、カセット装着部において、装着されるテープカセットに設けられたテープの種類を示す識別孔に対応する位置に配置されている。識別孔はテープ種類毎に異なったパターンでテープカセットに配置されている。テープ種類識別センサ5は、バネなどにより上方に付勢された複数のピンからなり、テープ種類の識別はテープカセットによってピンを押されたか否かによって公知の方法で行われる。
【0035】
制御部6は、CPU(Central Processing Unit)61と、ROM(Read Only Memory)62と、RAM(Random Access Memory)63と、インターフェースユニット66と、データバス65とから構成される。CPU61は、キーボード3からのキー信号に従って、ROM62に記憶されたプログラムを起動させ、テーププリンタ1の回路各部の動作制御を行うものである。ROM62は、図3から図6のフローチャートを動作させる演算プログラムと、文字のフォントデータや印刷文字を修飾するフレーム枠の図柄データ等のグラフィックデータと、幅の異なる印刷テープ毎に予め設定された、テープ幅方向における印刷可能領域(印刷領域)を定めたデータと、その他テーププリンタ1の全ての動作に関するプログラムとを記憶している。RAM63は、CPU61がプログラムを実行する際に使用するデータの一時記憶エリアを有する揮発性のメモリである。
【0036】
インターフェースユニット66は、ディスプレイ2等と制御部6とを電気的に接続する接続部である。また、データバス65は、CPU61と、ROM62と、RAM63と、インターフェースユニット66とを、それぞれ電気的に接続するデータ転送用ライン群である。制御部6内での全てのデータ転送は、このデータバス65を介して行われる。
【0037】
次に、テーププリンタ1の機能について説明する。
【0038】
テーププリンタ1のRAM63は、文字列記憶部631と、書式記憶部632と、配置情報記憶部633と、作業エリア634と、プリントバッファ635とから構成されている。
【0039】
文字列記憶部631は、入力された各文字のコードデータを印刷テープに印刷されるべき文字列のデータとして記憶する。各文字のコードデータは、キーボード3上のテキストキー32からの入力によって、文字列記憶部631に記憶される場合と、テーププリンタ1と接続されたパーソナルコンピュータなどの外部機器から転送されて、文字列記憶部631に記憶される場合とがある。コードデータが文字列記憶部631に順次記憶されていくとともに、ROM62の表示制御プログラムに基づいて、対応する文字がディスプレイ2上に表示される。
【0040】
書式記憶部632は、文字列記憶部631に記憶されている各文字のコードデータに対応させて、書式データを記憶する。書式データは、文字修飾及び文字のフォントサイズ等からなる文字の属性を示すデータである。
【0041】
配置情報記憶部633は、後述する図5の印刷処理で作成される文字配置情報を記憶する。文字配置情報は、文字列記憶部631に記憶された各文字のコードデータと、書式記憶部632に記憶された書式データとから作成される。文字配置情報は、テープ幅方向のX位置データと、テープ長手方向のY位置データとからなり、各文字の印刷位置を特定するための情報である。
【0042】
作業エリア634は、CPU61がROM62のプログラムを実行するために各種作業を行うための記憶エリアであり、展開バッファ6341を有する。展開バッファ6341には、ROM62に記憶されている文字のフォントデータが、文字列記憶部631に記憶されているコードデータと、書式記憶部632に記憶されている書式データとに従って読み出された後、このデータに従って、印刷すべき文字の文字イメージがドットパターンで展開される。この展開バッファ6341において、文字修飾等の処理が行われる。
【0043】
プリントバッファ635は、展開バッファ6341で展開されたデータを文字配置記憶部633に記憶されている文字配置情報に基づいてドットパターンで展開するものである。印字ヘッド4は、プリントバッファ635で展開されたデータに従ってドット印字を行う。
【0044】
CPU61は、選択部611と、指示部612(指示手段)と、文字イメージ生成部613と、反転部614A(反転手段)と、判断部615(判断手段)とから構成されている。
【0045】
選択部611は、文字列記憶部631に記憶されている文字列から書式設定(図4参照)の対象となる文字を選択する手段である。文字の選択は、ディスプレイ2に表示された文字列の中から書式設定をすべき文字をキーボード3上のカーソルキー33によって選択し、決定キー34により決定することで行われる。書式設定とは、書式記憶部632に記憶される書式データに含まれる文字修飾、文字のフォントサイズ等の情報を設定する作業である。
【0046】
指示部612は、選択部611により選択された文字に対して書式を設定する際に、文字修飾として反転修飾を指示する手段である。反転修飾の指示は、ディスプレイ2に表示される文字修飾選択画面中で反転修飾をカーソルキー33によって選択し、決定キー34により決定することで行われる。反転修飾については後述する。
【0047】
文字イメージ生成部613は、文字列を印刷する際に、文字イメージを生成する手段である。文字イメージ生成部613は、具体的には、文字列記憶部631に記憶されている文字のコードデータと、書式記憶部632に記憶されている書式データとからROM62に記憶されている文字のフォントデータを読み出し、このデータを基にして、RAM63の展開バッファ6341に実際の印刷文字に即したドットパターンデータを展開する。
【0048】
ここで、文字イメージ生成部613により生成される文字イメージは、書式設定で設定された文字のフォントサイズに対応したドットマトリックスサイズによって展開される。ドットマトリックスサイズとは、生成される文字を表現するのに使用されるドット配列の大きさである。ドットマトリックスサイズとしては、例えば、生成される文字がひらがな、漢字であれば24(高さ)×24(幅)ドット、48(高さ)×48(幅)ドット等が挙げられ、生成される文字がアルファベットであれば24(高さ)×22(幅)ドット、48(高さ)×44(幅)ドット等が挙げられる。すなわち、ドットマトリックスサイズは、高さ方向においては文字のフォントサイズによって一定の値をとるが、幅方向においては、文字のデザイン性を考慮して文字の種類毎に異なった値をとる。
【0049】
図7はテーププリンタ1における反転処理の概念図である。図7(a)における「24」、図7(b)における「1」及び「26」、図7(c)における「26」は、それぞれ、ドット数を表している。生成される文字イメージは、図7において、ドットマトリックスサイズに相当する矩形状に区画された領域である配置領域150内に概念的に配置されている。具体的には、図7(a)に示すように「あ」という文字100を取り巻く矩形状に区画された領域が配置領域150である。ここでは、「あ」の配置領域150は24×24ドットの正方形状の領域として規定されている。また、配置領域150から、そこに配置される文字100を除いた領域であって、文字の背景となる部分が配置余白領域110である。後述する反転修飾によって、配置領域150に配置される文字100と配置余白領域110との陰陽が反転される。
【0050】
反転部614Aは、文字イメージ生成部613により生成された文字イメージであって、指示部612により反転修飾の指示を受けている文字の文字イメージに対して、反転修飾(図6、図7参照)を行う手段である。
【0051】
ここで、反転修飾とは、印刷部分(陰)と非印刷部分(陽)を反転して、印刷部分(陰)が非印刷部分(陽)として、非印刷部分(陽)が印刷部分(陰)としてそれぞれ印刷される文字修飾方法である。具体的には、図7に示されるように、文字100が印刷部分から非印刷部分に、文字100の背景である配置余白領域110が非印刷部分から印刷部分とされて印刷がなされる。しかしながら、生成された文字イメージに対して直接反転修飾を行うと、文字100と配置領域150のさらに外側の陽の領域とが部分的に繋がる可能性がある。そのため、本実施の形態においては、図7(b)に示すように、文字100の背景である配置余白領域110の外側に、配置余白領域110の外側を取り巻くような外枠120(配置領域外枠(付加領域))が新たに配置され、配置余白領域110に配置領域外枠120を加えた領域が新たな文字の背景130として反転修飾される。ここで、配置領域外枠120は常に1ドットの枠幅を有し、配置余白領域110に配置領域外枠120を加えて印刷部分と非印刷部分とが反転される。
【0052】
判断部615は、反転部614Aにより反転修飾が行われる際、配置余白領域110の外側に配置される配置領域外枠120が、印刷の施される印刷テープの印刷可能領域に収まるか否かを判断する手段である。カセット装着部に装着されたテープカセットに収納されている印刷テープの種類は、前述したテープ種類識別センサ5により識別される。判別部615は、テープ種類識別センサによって識別された結果と、ROM62に記憶されている各印刷テープのテープ幅方向に予め設定された印刷可能領域のデータとから、配置余白領域110の外側に配置される配置領域外枠120が、印刷の施される印刷テープの印刷可能領域内に収まるか否かを判断する。
【0053】
次に、本実施形態に係るテーププリンタ1の処理手順について、図3を参照しつつ説明する。
【0054】
図3はテーププリンタ1の全体の処理手順を表したフローチャートである。テーププリンタ1の動作制御は、テーププリンタ1に対してキーボード3上の電源スイッチ31を投入することにより開始となる。まず、ステップS110(以下、S110と略す。以下のステップについても同様とする。)が実行されてテーププリンタ1全体が初期化される。具体的には、CPU61、RAM63及びインターフェース66の動作チェックや初期化が行われ、さらにインターフェース66に接続されているディスプレイ2や印刷ヘッド4の動作チェックやハードウェアの初期化が行われる。異常がなければ、RAM63に記憶されているデータをクリアする。これらが完了すれば、ディスプレイ2が操作画面を表示する。その後、処理はS120に移行する。
【0055】
S120では、ユーザのキー入力が受け付けられる。ユーザはディスプレイ2に表示された表示画面を見ながらキーボード3によりキー入力を行うことで、文字列記憶部631に記憶される文字列の入力や、書式設定や印刷等の操作が可能となる。テーププリンタ1は、初期化完了時には文字列の入力が可能な状態で待機しており、ユーザは印刷対象となる文字列をキーボード3上のテキストキー32で入力することができる。入力待機状態においても、印刷キー等の各種機能を呼び出す機能割付けキーが操作されたときは、操作されたキーに対応する機能が呼び出されるように構成されている。ユーザによりキーが操作されると、操作されたキーに対応するキーコードがRAM63の作業エリア634に記憶される。その後、処理はS130に移行する。
【0056】
S130では、S120において入力されたキーのキーコードから、操作されたキーがテキストキー32か否かを判断する。テキストキー32であれば(S130:YES)、S140に移行し、テキスト入力の処理を行う。テキスト入力の処理は、S120において記憶されているキーコードからそのキーコードに対応しているテキストコードを文字のコードデータとして文字列記憶部631に格納する作業である。テキスト入力の処理が完了すると、処理は再びS120に移行してユーザによるキー入力を待つ。
【0057】
S130において、S120で操作されたキーがテキストキー32でないと判断された場合は(S130:NO)、処理はS150に移行し、S120において操作されたキーが書式設定キー35か否か判断される。書式設定キー35であれば(S150:YES)、処理はS160に移行し、図4のフローチャートに示す書式設定が行われる。書式設定は、文字列記憶部631に記憶されている印刷されるべき文字列の任意の文字に対して、文字修飾、文字のフォントサイズ等を設定する作業である。書式設定が完了すると、処理は再びS120に移行してユーザによるキー入力を待つ。
【0058】
S150において、S120で操作されたキーが書式設定キー35でないと判断された場合は(S150:NO)、処理はS170に移行し、操作されたキーが印刷キー36か否か判断される。印刷キー36であれば(S170:YES)、処理はS180に移行し、図5のフローチャートに示す印刷の処理が実行される。印刷が完了すると、処理は再びS120に移行してユーザによるキー入力を待つ。
【0059】
S170において、S120で操作されたキーが印刷キー36でないと判断された場合は(S170:NO)、処理はS190に移行し、その他の処理が実行される。その他の処理には、書式設定キー35、印刷キー36以外の機能呼び出しキーに対応する各処理が含まれる。その他の処理が完了すると、処理は再びS120に移行してユーザによるキー入力を待つ。テーププリンタ1の動作制御は、テーププリンタ1の電源スイッチ31を「OFF」にすることで終了される。
【0060】
次に、図3のS160における書式設定の処理手順について、図4を参照しつつ説明する。
【0061】
図4は書式設定の処理手順についてのフローチャートである。最初に、ユーザは、ディスプレイ2に表示された表示画面を見ながらキーボード3を操作して書式設定の対象となる文字を選択する。
【0062】
まず、処理はS310に移行し、ユーザのキー入力を待つ。ユーザによりキーが操作されると、操作されたキーのキーコードがRAM63の作業エリア634に記憶されて、処理はS320に移行する。
【0063】
S320では、S310において操作されたキーがカーソルキー33か否かを判断する。カーソルキー33であれば(S320:YES)、処理はS330に移行し、カーソルキー33により指示された方向にカーソルが移動可能か判断する。カーソルが移動可能であれば(S330:YES)、処理はS340に移行し、カーソルキー33の指示された方向にカーソルが移動される。その後、処理は再びS310に移行してユーザによるキー入力を待つ。カーソルが移動可能でなければ(S330:NO)、何も処理は行われずにS310に移行してユーザによるキー入力を待つ。
【0064】
S320において、S310で操作されたキーがカーソルキー33でなければ(S320:NO)、処理はS350に移行し、操作されたキーが決定キー34か否かが判断される。操作されたキーが決定キー34であれば(S350:YES)、選択部611によりカーソル上の文字が選択される。その後、処理はS370に移行し、書式選択が行われる。
【0065】
文字の選択が行われると、ディスプレイ2上に、文字修飾選択画面が表示される。文字修飾選択画面では、文字修飾の種類として、指示部612による反転の他、アンダーライン(下線付き)、ボールド(太文字)、アウトライン(白抜き)、シャドー(影付き)、フレーミング(囲い字)が、カーソルとともに表示される。ユーザは、カーソルキー33により、画面上のカーソルを所望の文字修飾の位置に移動させ、決定キー34を押下することで、文字修飾の選択を行う。
【0066】
文字修飾の選択が行われると、ディスプレイ2上に、引き続きフォントサイズ選択画面が表示される。フォントサイズ選択画面では、フォントサイズの種類が、ポイント数で段階的に表示される。ユーザは、カーソルキー33により、カーソルを所望のポイント数の位置に移動させ、決定キー34を押下することで文字のフォントサイズを選択する。以上により、書式選択が行われる。
【0067】
書式設定が終了すれば、選択された書式のデータが、文字列記憶部631に記憶されている文字のコードデータと対応付けられて、各文字の書式データとして書式記憶部632に記憶される。その後、処理は再びS310に移行してユーザのキー入力を待つ。
【0068】
S350において、S310で操作されたキーが決定キー34でないと判断された場合は(S350:NO)、処理はS380に移行し、操作されたキーが終了キー37か否か判断される。操作されたキーが終了キー37でなければ(S380:NO)、何も処理われずに、処理は再びS310に移行してユーザによるキー入力を待つ。操作されたキーが終了キー37であれば(S380:YES)、書式設定の処理手順である図4のフローチャートが終了されて、処理は図3に示すS120に移行する。
【0069】
次に、図3のS180である印刷の処理手順について、図5を参照にしつつ説明する。
【0070】
図5は印刷の処理手順についてのフローチャートである。まず、処理はS410に移行し、文字列記憶部631に記憶されている各文字のコードデータと、書式記憶部632に記憶されている書式データとが全て作業エリア634に読み出される。その後、処理はS420に移行し、印刷時における各文字の文字配置情報が、S410で読み出された各文字のコードデータと、書式データとから作成されて文字配置情報記憶部633に記憶される。その後、処理はS430に移行する。
【0071】
S430では、再び、文字列記憶部631に記憶されているコードデータと、書式記憶部632に記憶されている書式データとが、文字列の先頭から順に1文字分読み出される。その後、処理はS440に移行し、文字イメージ生成部613は、読み出された文字の文字イメージを生成する。文字イメージは、文字のコードデータと書式データに基づき、ROM62に記憶されている文字のフォントデータが読み出され、このデータに従ってドットパターンで展開バッファ6341に展開される。文字イメージの生成が完了した後に、処理はS450に移行し、文字イメージの生成された文字に対して文字修飾が設定されているか否かが判断される。文字修飾が設定されている場合は(S450:YES)、S460に移行する。ここで、文字修飾が設定されていない場合は(S450:NO)、処理はそのままS490に移行する。S460において、設定されている文字修飾が反転修飾か否かが判断される。設定されている文字修飾が反転修飾の場合は(S460:YES)、処理はS470に移行し、S440において生成された文字イメージに対して、図6のフローチャートに示す反転修飾が行われる。反転修飾後は、処理はS490に移行する。設定されている文字修飾が反転修飾でない場合は(S460:NO)、処理はS480に移行し、S440において生成された文字イメージに対して、その他の修飾処理が行われ、その後に、処理はS490に移行する。
【0072】
S490では、S420で作成された文字配置情報を基に、印刷イメージが作成される。ここで印刷イメージとは、印刷テープに印刷される状態に即したドットパターンデータであり、その内容はプリントバッファ上に展開される。印刷イメージがプリントバッファ上に展開された後は、処理はS500に移行し、文字列中の全ての文字の展開が終了したか否かが判断される。展開がまだ終了しない場合は(S500:NO)、処理は再びS430に移行し、文字列から次の文字が読み出される。全ての文字の展開が終了した場合は(S500:YES)、処理はS510に移行し、印刷が実行される。その後、印刷の処理手順である図5のフローチャートが終了して、処理は図3のフローチャートに戻り、S120に移行する。
【0073】
次に、図5のS470の処理である反転部614Aによる反転修飾の処理手順について、図6と図7を参照しつつ説明する。
【0074】
図6は、第1の実施の形態に係る反転処理の処理手順を示すフローチャートである。図7は、第1の実施形態のテーププリンタ1に係る反転処理の概念図である。
【0075】
まず、処理はS520に移行し、判断部615は、前述した1ドットの枠幅を有する配置領域外枠120が配置余白領域110の外周に配置された場合に、印刷可能か否か判断する。配置領域外枠120を含めた文字イメージが、印刷テープの幅方向に予め設定された印刷可能領域内に収まっているか否かで、印刷可能か否かが判断される。印刷可能領域に収まっているならば、印刷可能と判断され(S520:YES)、処理はS530に移行し、配置余白領域110に配置領域外枠120が加えられて反転処理が行われる。反転処理は、印刷される部分と印刷されない部分とを反転させる処理である。具体的には、図7(b)に示すように、配置余白領域110に配置領域外枠120が加えられ新たな背景130とされる。そして、非印刷部分である背景130が陽、印刷部分である文字100が陰である場合に、図7(c)のように背景130が印刷部分である陰、文字100が非印刷部分である陽に印刷されるように処理される。その後、反転処理の処理手順である図6のフローチャートが終了され、処理は図5のフローチャートに戻る。S520において印刷が可能でなければ(S520:NO)、処理はS540に移行し、配置余白領域110の外周に配置領域外枠120は加えられずに、反転処理が行われる。その後、処理は図5のフローチャートに戻る。
【0076】
次に、反転修飾を施した文字を印刷するためのテーププリンタ1の使用方法を簡単に説明する。
【0077】
まず、ユーザは、テーププリンタ1の電源スイッチ31をONして、テーププリンタ1を起動する。次に、ユーザは、ディスプレイ2を見ながら、テキストキー32を操作し、所望の文字列を作成する。文字列の作成が終了したら、作成した文字列の中から、反転修飾を施したい文字を選択する。文字の選択は、カーソルキー33を操作することによって、ディスプレイ2上に表示されたカーソルを反転修飾を施したい文字の位置まで移動し、その後に決定キー34を操作することで行われる。決定キー34が操作されると、ディスプレイ2上に、文字修飾選択画面が表示される。ここで、ユーザはカーソルキー33を操作し、複数の文字修飾方法の中から反転修飾の位置にカーソルを移動させ、決定キー34を押下する。すると、引き続きフォントサイズ選択画面が、ディスプレイ2上に表示される。ここでは、フォントサイズがポイント数で段階的に表示される。ユーザは、カーソルキー33を操作することによって、所望のポイント数の位置までカーソルを移動させ、決定キー34を押下する。文字列中の全ての文字に書式の設定が行われたら、終了キー37を押すことにより、書式設定を終了し、最後に、印刷キー36を操作することで反転修飾の施された文字の印刷が行われる。
【0078】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によると、ドットパターンで文字を印刷するテーププリンタ1は、印刷部分と非印刷部分とが反転される反転修飾を実現させることができ、よりインパクトの強い印刷テープを作成することができる。
【0079】
また、反転修飾が行われる際、文字100の配置領域150の外周に配置領域外枠120が追加されることにより、文字100と配置領域150のさらに外側にある陽の領域とが繋がることはなく、印刷テープの視認性が向上する。さらに、配置領域外枠120の幅寸法は常に1ドットであることから、印刷テープの印刷可能領域に印刷できる反転修飾文字の最大文字サイズが極力大きなサイズとなり、良好な視認性を維持することができる。
【0080】
一方、反転修飾が行われる際、配置余白領域110の外周に配置領域外枠120が追加されることにより、印刷テープの印刷可能領域に収まらなくなってしまう場合がある。しかし、この場合は、配置領域外枠120を追加せずに反転処理が行われることによって、文字の強いインパクトを保った状態で印刷することができる。
【0081】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態との相違は、反転修飾の処理手順とそれに対応する機能のみであるので、その相違点のみ説明する。まず、テープ印刷制御装置であるテーププリンタ1の機能について図8を参照しつつ説明する。
【0082】
図8はテーププリンタ1の内部構成を示すブロック図である。テーププリンタ1のCPU61は、選択部611と、指示部612と、文字イメージ生成部613と、反転部614Bとから構成されている。
【0083】
反転部614Bは、文字イメージ生成部613により生成された文字イメージであって、指示部612により反転修飾の指示を受けている文字の文字イメージに対して、反転修飾(図9、図10参照。)を行う手段である。
【0084】
図10は、本実施形態のテーププリンタ1における反転処理の概念図である。図10(a)における「24」、図10(b)における「1」及び「22」、図10(c)における「24」は、それぞれ、ドット数を表している。生成された文字イメージに対して直接反転修飾を行うと、文字100と配置領域150のさらに外側の陽の領域とが部分的に繋がる可能性がある。そのため、本実施の形態においては、図10(b)に示すように、配置領域150のサイズがそのまま維持されつつ、文字100のサイズのみが縮小されて反転修飾される。ここで、文字100は、配置領域150の上下左右それぞれの端から常に1ドットだけ縮小され、新たな余白領域160を形成して、印刷部分と非印刷部分とが反転される。余白領域160は、配置領域150から、縮小された文字140を除いた領域である。
【0085】
次に、図5のS470である反転部614Bによる反転処理の処理手順について、図9と図10を参照しつつ説明する。
【0086】
図9は第2の実施形態に係る反転処理の処理手順を示すフローチャートである。図10は、第2の実施形態のテーププリンタ1に係る反転処理を示す観念図である。
【0087】
まず、処理はS620に移行し、文字サイズの縮小を行う。具体的には、図5のフローチャートのS440で生成された文字イメージの文字が、配置領域150の上下左右の端から、それぞれ1ドットずつ縮小された文字に置き換えられる。例えば、図10(a)で表示されている24ドットの文字100が、図10(b)のように配置領域150のサイズは維持されつつ、22ドットの文字140に置き換えられる。その後、処理はS630に移行し、反転処理を行う。例えば、図10(b)に示すように非印刷部分である背景160が陽、印刷部分である文字140が陰である場合に、図10(c)のように背景160が印刷部分である陰、文字140が非印刷部分である陽に印刷されるように処理する。その後、反転処理の処理手順である図9のフローチャートを終了し、図5のフローチャートに戻る。
【0088】
以上説明したように、本発明の第2の実施形態によると、ドットパターンで文字を印刷するテーププリンタ1は、印刷部分と非印刷部分とが反転される反転修飾を実現させることができ、よりインパクトの強い印刷テープを作成することができる。
【0089】
また、反転修飾が行われる際、文字100の文字サイズが縮小されるため、縮小後の文字140と配置領域150のさらに外側にある陽の領域とが繋がることはなく、文字の外形を認識することが容易なり、印刷テープの視認性が向上する。さらに、文字100は、配置領域150の上下左右の端からそれぞれ最小限の1ドットずつ縮小されることから、縮小された文字140の視認性を損なうことなく、良好な視認性を維持することができる。
【0090】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術思想の範囲内において様々な変更が可能である。上述の第1、第2の実施形態では、配置領域150は矩形状であるがこのような形状に限定されるものではなく、例えば配置領域150の四隅が円弧状でもよい。また、上述の第1、第2の実施形態では、印刷対象となる文字を文字単位で、選択、修飾しているが複数文字に対して一括処理するような構成でもよい。例えば、印刷対象となる文字を行単位や、ブロック単位(テープ長手方向において区切られた単位)で処理するような構成である。
【0091】
また、上述の第1の実施形態では、配置領域150の外周に枠を配置する構成であるが枠に限定されるものではなく、配置領域150の少なくともテープ幅方向に接する領域を配置してもよい。
【0092】
また、上述の第2の実施形態では、文字100は、配置領域150の上下左右の端からそれぞれ縮小される構成であるが、これに限定されるものではなく、テープの幅方向或は長手方向のいずれか一方において、配置領域150の両端から縮小してもよい。
【0093】
また、上述の第1、第2の実施形態では、制御部6がテーププリンタと一体となったスタンドアローンタイプであるが、制御部6の全部または一部をテーププリンタと接続されたパーソナルコンピュータ上で実現させるような構成でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるテーププリンタ1の外観図である。
【図2】第1の実施形態に係る、図1に示すテーププリンタ1の内部構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示すテーププリンタ1における全体の処理手順を表したフローチャートである。
【図4】図1に示すテーププリンタ1における書式設定の処理手順についてのフローチャートである。
【図5】図1に示すテーププリンタ1における印刷の処理手順を表したフローチャートである。
【図6】第1の実施形態に係る、図1に示すテーププリンタ1における反転処理の処理手順を表したフローチャートである。
【図7】第1の実施形態に係る、図1に示すテーププリンタ1における反転処理の処理過程の概念図である。
【図8】第2の実施形態に係る、図1に示すテーププリンタ1の内部構成を示すブロック図である。
【図9】第2の実施形態に係る、図1に示すテーププリンタ1における反転処理の処理手順を表したフローチャートである。
【図10】第2の実施形態にかかる、図1に示すテーププリンタ1における反転処理の処理過程の概念図である。
【符号の説明】
1 テーププリンタ
2 ディスプレイ
3 キーボード
4 印刷ヘッド
5 テープ種類識別センサ
6 制御部
61 CPU
62 RAM
63 RAM
611 選択部
612 指示部(指示手段)
613 文字イメージ生成部
614A、614B 反転部(反転手段)
615 判断部(判断手段)
100 文字
110 配置余白領域
120 配置領域外枠(付加領域)
150 配置領域
Claims (12)
- テープ状印刷媒体のテープ幅方向において予め設定された印刷領域に文字を印刷するために、ドットパターンで文字の印刷データを生成するテープ印刷制御装置であって、
印刷される文字のフォントサイズに応じて予め定められた領域であって、文字が配置される配置領域と、その領域内に配置される文字との陰陽を反転させる反転修飾を指示する指示手段と、
前記指示手段によって反転修飾が指示されたときに、1ドットの幅を有する領域であって、前記配置領域の外側のテープ幅方向に付加される付加領域が前記テープ状印刷媒体の印刷領域内に収まるかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記付加領域が前記印刷領域に収まると判断された場合に、前記付加領域と前記配置領域とを陰とし、その領域内に配置される文字を陽とした印刷データをドットパターンで生成する反転手段と、
を備えたことを特徴とするテープ印刷制御装置。 - 前記付加領域は、前記配置領域の外側のテープ幅方向及びテープ長手方向に付加される枠状の領域であることを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷制御装置。
- 前記反転手段は、前記判断手段によって前記付加領域が前記テープ状印刷媒体の印刷領域内に収まらないと判断された場合に、前記配置領域のみを陰とし、その領域内に配置される文字を陽とした印刷データをドットパターンで生成することを特徴とする請求項1又は2に記載のテープ印刷制御装置。
- テープ状印刷媒体に文字を印刷するために、ドットパターンで文字の印刷データを生成するテープ印刷制御装置であって、
印刷される文字のフォントサイズに応じて予め定められた領域であって、文字が配置される配置領域と、その領域内に配置される文字との陰陽を反転させる反転修飾を指示する指示手段と、
前記指示手段によって反転修飾が指示されたときに、前記配置領域を陰とし、その領域内に配置される文字を陽とすると共に、前記テープ状印刷媒体の幅方向或いは長手方向のいずれか一方において、前記配置領域の両端から1ドットずつ前記陽となる文字を縮小した印刷データをドットパターンで生成する反転手段と、
を備えたことを特徴とするテープ印刷制御装置。 - 前記反転手段は、前記指示手段によって反転修飾が指示されたときに、前記配置領域を陰とし、その領域内に配置される文字を陽とすると共に、前記テープ状印刷媒体の幅方向及び長手方向の各々において、前記配置領域の両端から1ドットずつ前記陽となる文字を縮小した印刷データをドットパターンで生成することを特徴とする請求項4に記載のテープ印刷制御装置。
- ドットパターンで文字の印刷データを生成し、その印刷データに従って、テープ状印刷媒体のテープ幅方向において予め設定された印刷領域に文字を印刷するテープ印刷装置であって、
印刷される文字のフォントサイズに応じて予め定められた領域であって、文字が配置される配置領域と、その領域内に配置される文字との陰陽を反転させる反転修飾を指示する指示手段と、
前記指示手段によって反転修飾が指示されたときに、1ドットの幅を有する領域であって、前記配置領域の外側のテープ幅方向に付加される付加領域が前記テープ状印刷媒体の印刷領域内に収まるかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記付加領域が前記印刷領域に収まると判断された場合に、前記付加領域と前記配置領域とを陰とし、その領域内に配置される文字を陽とした印刷データをドットパターンで生成する反転手段と、
前記反転手段によってドットパターンで生成された印刷データに従って、前記テープ状印刷媒体に印刷する印刷手段と、
を備えたことを特徴とするテープ印刷装置。 - ドットパターンで文字の印刷データを生成し、その印刷データに従って、テープ状印刷媒体に文字を印刷するテープ印刷装置であって、
印刷される文字のフォントサイズに応じて予め定められた領域であって、文字が配置される配置領域と、その領域内に配置される文字との陰陽を反転させる反転修飾を指示する指示手段と、
前記指示手段によって反転修飾が指示されたときに、前記配置領域を陰とし、その領域内に配置される文字を陽とすると共に、前記テープ状印刷媒体の幅方向或いは長手方向のいずれか一方において、前記配置領域の両端から1ドットずつ前記陽となる文字を縮小した印刷データをドットパターンで生成する反転手段と、
前記反転手段によってドットパターン生成された印刷データに従って、前記テープ状印刷媒体に印刷する印刷手段とを備えたことを特徴とするテープ印刷装置。 - テープ状印刷媒体のテープ幅方向において予め設定された印刷領域に文字を印刷するために、ドットパターンで文字の印刷データを生成するコンピュータを、
印刷される文字のフォントサイズに応じて予め定められた領域であって、文字が配置される配置領域と、その領域内に配置される文字との陰陽を反転させる反転修飾を指示する指示手段と、
前記指示手段によって反転修飾が指示されたときに、1ドットの幅を有する領域であって、前記配置領域の外側のテープ幅方向に付加される付加領域が前記テープ状印刷媒体の印刷領域内に収まるかどうかを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記付加領域が前記印刷領域に収まると判断された場合に、前記付加領域と前記配置領域とを陰とし、その領域内に配置される文字を陽とした印刷データをドットパターンで生成する反転手段と、
して機能させることを特徴とするプログラム。 - 前記付加領域は、前記配置領域の外側のテープ幅方向及びテープ長手方向に付加される枠状の領域であるように前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項8に記載のプログラム。
- 前記反転手段は、前記判断手段によって前記付加領域が前記テープ状印刷媒体の印刷領域内に収まらないと判断された場合に、前記配置領域のみを陰とし、その領域内に配置される文字を陽とした印刷データをドットパターンで生成するように前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項8又は9に記載のプログラム。
- テープ状印刷媒体に文字を印刷するために、ドットパターンで文字の印刷データを生成するコンピュータを、
印刷される文字のフォントサイズに応じて予め定められた領域であって、文字が配置される配置領域と、その領域内に配置される文字との陰陽を反転させる反転修飾を指示する指示手段と、
前記指示手段によって反転修飾が指示されたときに、前記配置領域を陰とし、その領域内に配置される文字を陽とすると共に、前記テープ状印刷媒体の幅方向或いは長手方向のいずれか一方において、前記配置領域の両端から1ドットずつ前記陽となる文字を縮小した印刷データをドットパターンで生成する反転手段と、
として機能させることを特徴とするプログラム。 - 前記反転手段は、前記指示手段によって反転修飾が指示されたときに、前記配置領域を陰とし、その領域に配置される文字を陽とすると共に、前記テープ状印刷媒体の幅方向及び長手方向の各々において、前記配置領域の両端から1ドットずつ前記陽となる文字を縮小した印刷データをドットパターンで生成するように前記コンピュータを機能させること特徴とする請求項11に記載のプログラム。
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