JP2000051943A - コイル材巻き癖矯正装置 - Google Patents

コイル材巻き癖矯正装置

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JP2000051943A
JP2000051943A JP10241045A JP24104598A JP2000051943A JP 2000051943 A JP2000051943 A JP 2000051943A JP 10241045 A JP10241045 A JP 10241045A JP 24104598 A JP24104598 A JP 24104598A JP 2000051943 A JP2000051943 A JP 2000051943A
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coil material
coil
correction
outer diameter
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Hiroshi Hayashida
拓 林田
Hiyakuma Uchida
百馬 内田
Tomohiko Suzuki
智彦 鈴木
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Orii KK
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Orii KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル材の径の変化に対する矯正量を自動的
に調整できるコイル材巻き癖矯正装置。 【解決手段】 コイル材巻き癖矯正装置は、レベラ10
と、アンコイラ30と、コイル材通板機構50と、前記
アンコイラ30に配置されたコイル材Wの外径を検出で
きる外径検出手段70と、前記レベラ10に設けられた
矯正ロール部の矯正量を可変できる矯正量印加機構90
と、前記検出手段70からの検出信号を基に予め算出し
ておいた又は逐次検出して矯正量の変化と比較して矯正
量を求め、この矯正量になるように前記矯正量印加機構
90の矯正量を制御する制御手段110とから構成され
ている。このような構成としたので、アンコイラ30に
セットされるコイル材Wの外径に応じてレベラ10を適
正な矯正量に連続的又は段階的に自動調整でき、コイル
材Wの巻き癖の程度に応じた最適な矯正量で巻き癖をと
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンコイラにセットさ
れるコイル材の外径に応じてレベラを適正な矯正量に調
整できるコイル材巻き癖矯正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、長尺状の鋼板等はコイル状に巻
き取ることによりコイル材にし、貯蔵や搬送の利便を図
っている。このようなコイル材から各種の製品を製造し
ようとするときには、コイル状にされた鋼板等の巻き癖
等をとる必要がある。このため、コイル材巻き癖矯正装
置を使用してコイル状の鋼板等の巻き癖等を取ってい
る。
【0003】かかるコイル材巻き癖矯正装置は、大別す
ると、アンコイラと、コイル材の通板機構と、レベラと
から構成されている。
【0004】このコイル材巻き癖矯正装置によれば、前
記アンコイラに当該コイル材をセットし、このアンコイ
ラから繰り出されたコイル材を通板機構を介してレベラ
に通し、一旦、このレベラにコイル材を通した後には、
このレベラによりコイル材の巻き癖等をとる。
【0005】ところで、コイル材にされた鋼板等の巻き
癖の状態は、コイル材の外径によって異なる。それが、
レベラの矯正状態に若干ながら影響があり正確な矯正を
欲求するためには、図12(a)に示すように例えばコ
イル材Wの最大径Da,最小径Dc,あるいは最大径D
aと最小径Dcとの中間径Dbのようにコイル材の外径
Dを作業者が見て手動でレベラの矯正量Pを調整する必
要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように上記従来の
コイル材巻き癖矯正装置によれば、図12(a)に示さ
れるようにコイル材Wの外径(最大径Da,中間径Db
あるいは最小径Dc)を作業者が見て、作業者が図12
(b)に示すように最大矯正量Pa,中間矯正量Pbあ
るいは最小矯正量Pcと決定し、これら決定された結果
を基に作業者がレベラの矯正ローラ部の矯正量を可変さ
せていたため、次のような欠点があった。
【0007】(1)コイル材Wの外径について検出する
ポイント数を少なくすると、コイル材の巻き癖の矯正の
精度が悪くなる。
【0008】(2)コイル材Wの外径について検出する
ポイント数が多くなると、矯正量の調整に手間がかか
る。そこで、本発明は、コイル材の径に応じて矯正量を
自動的に調整できるコイル材巻き癖矯正装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明に係るレベラにおけるコイル材
巻き癖矯正装置は、コイル状に巻かれた鋼板等からなる
コイル材を解かしながら送り出すアンコイラと、搬入口
に供給されたコイル材を、搬送経路に順次設けられた駆
動ピンチロール、矯正ロール部及びフィードロール部を
通すことにより巻き癖等を矯正するレベラとを備えたコ
イル材の巻き癖矯正装置において、前記アンコイラに配
置されたコイル材の外径を検出できる外径検出手段と、
前記レベラに設けられた矯正ロール部の矯正量を調整す
る矯正量印加機構と、前記外径検出手段からの検出信号
を基に予め設定された矯正量の基準値からそのコイル外
径に対する矯正量を求め、その矯正量になるように矯正
量調整機構を駆動制御する制御手段とを備えたことを特
徴とする。
【0010】したがって、請求項1記載の発明によれ
ば、アンコイラにセットされるコイル材の外径に応じて
レベラを適正な矯正量に段階的又は連続的に調整できる
ようにしたので、コイル材の巻き癖の程度に応じた最適
な矯正量で巻き癖をとることができる。
【0011】請求項2記載の発明では、請求項1におい
て、前記矯正量印加機構は、一方の矯正ロール部が設け
られかつ基台に移動可能に固定された可動架台と、前記
可動架台を他方の矯正ロール部側に移動させる矯正量調
整機構とを備えたことを特徴とする。したがって、矯正
量調整機構を駆動させることにより、可動架台に設けら
れた矯正ロール部を固定されている他方の矯正ロール部
に移動させて矯正量を調整できるので、自動的に矯正量
の調整が可能になる。
【0012】請求項3記載の発明では、請求項2におい
て、前記矯正量調整機構は基台に軸支された軸を回転可
能にした回転駆動機構により構成されており、前記可動
架台は所定の透孔に前記軸の偏心した偏心部で軸支され
た構成としたものであることを特徴とする。したがっ
て、可動架台は軸の偏心した部分で軸支しているで、軸
を回転させることにより可動架台に設けられた矯正ロー
ル部を、他方の矯正ロール部側に簡単かつ確実に移動さ
せることができる。
【0013】請求項4記載の発明では、請求項1におい
て、前記矯正量印加機構には矯正量検出手段を設け、か
つ、前記制御手段は、前記所定の矯正量の基準値をコイ
ル材の外径に対する矯正量として予め算出しておき又は
逐次算出して、前記外径検出手段からの検出信号と前記
矯正量の基準値とにより矯正量を求め、その矯正量にな
るように前記矯正量検出手段からの検出信号に基づいて
矯正量印加機構を駆動制御するようにしたことを特徴と
する。したがって、前記制御手段は、外径検出手段から
の検出信号と前記コイル材の外径に対する矯正量から自
動的に矯正量を求め、その矯正量で矯正量印加機構を自
動的に駆動制御できるので、矯正量印加機構の複雑な調
整を無人で段階的又は連続的に確実に行うことができ
る。
【0014】請求項5記載の発明では、請求項1におい
て、前記外径検出手段は、前記アンコイラのコイル押さ
えの回転量を検出できるエンコーダであることを特徴と
する。したがって、コイル材の外径をコイル押さえアー
ムの回転量で検出し、この回転量をエンコーダによりデ
ジタル信号に変換し、このデジタル信号を矯正量の検出
に用いることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示した実
施の形態に基づいて説明する。図1は本発明に係るコイ
ル材巻き癖矯正装置の実施の形態を示す正面図である。
図2は同平面図である。
【0016】これらの図において、コイル材巻き癖矯正
装置は、大別すると、レベラ10と、アンコイラ30
と、コイル材通板機構50と、前記アンコイラ30に配
置されたコイル材Wの外径を検出できる外径検出手段7
0と、前記レベラ10に設けられた矯正ロール部の矯正
量を可変できる矯正量印加機構90と、前記矯正量印加
機構90の矯正量を検出できる矯正量検出手段75と、
前記外径検出手段70からの検出信号を基に予め算出し
ておいた又は逐次算出してコイル外径に対する矯正量と
から矯正量を求め、矯正量検出手段75からの検出信号
が前記矯正量になるように前記矯正量印加機構90の矯
正量を制御する制御手段110とから構成されている。
【0017】ここで、前記レベラ10は搬入口に供給さ
れたコイル材Wの巻き癖等を矯正する装置である。この
レベラ10の搬入口には、アンコイラ30からコイル材
Wが供給されるようになっている。前記レベラ10に
は、一方の矯正ロール(後述)の矯正量を可変できる矯
正量印加機構90が設けられており、この矯正量印加機
構90によってコイル材Wの外径に応じた適正な矯正量
に矯正ロール部を調整し、適正な矯正量によりコイル材
Wの巻き癖を矯正している。
【0018】前記アンコイラ30はコイル状に巻かれた
鋼板等からなるコイル材Wを解かしながら送り出す装置
である。
【0019】前記レベラ10と前記アンコイラ30との
間には、コイル材通板機構50が設けられている。この
コイル材通板機構50は、アンコイラ30から繰り出さ
れたコイル材Wの始端をレベラ10の搬入口に導く装置
であり、アンコイラ30から繰り出されたコイル材Wが
レベラ10に連続的に供給される状態になったときには
使用されることはない。
【0020】さらに説明すれば、上記レベラ10は、駆
動ピンチロール11と、上側(一方の)矯正ロール12
a及び下側(他方の)矯正ロール12bからなる矯正ロ
ール部12と、上フィードロール13a及び下フィード
ロール13bからなるフィードロール部と、上側ストッ
プガイド14を具備しており、コイル材搬入口より供給
されるコイル材Wを矯正ロール部12、上下フィードロ
ール13a,13bを経てコイル材搬出口へ送給し、図
示しないプレス金型に供給するようになっている。
【0021】この装置において、駆動ピンチロール11
は、そのコイル材搬入口の付近の基台16に軸架されて
いる。このピンチロール11の後段の基台16には、矯
正ロール12bがコイル材搬送経路Qに沿って軸架され
ている。また、この矯正ロール12bの後段で、コイル
材搬出口には、上フィードロール13a,下フィードロ
ール13bが基台16に軸架されている。
【0022】また、上側ストップガイド14は曲面平板
状の板材で構成されており、この平板状の板材はアンコ
イラ30と対向面をなすレベラ10の上部に設けられて
いる。この上側ストップガイド14を構成する板材は、
図示右側端部がレベラ10のコイル材搬入口に向けて傾
斜しており、アンコイラ30から繰り出されたコイル材
Wの延伸過多を防止するとともに、繰り出されたコイル
材Wの始端が下方のコイル材搬入口に向かって案内する
ようになっている。
【0023】前記アンコイラ30は、マンドレル31
と、ループガイド32と、コイル押さえ33とを備え、
コイル材Wを必要な量だけ繰り出せるようになってい
る。すなわち、マンドレル31は、コイル台34の上に
固定された駆動機構35と、この駆動機構35から突出
させた回転軸に配置されたコイル材固定機構36とから
なり、仮想線で示すようにコイル材Wをコイル材固定機
構36にセット可能となっており、かつセットされたコ
イル材Wを解かしながら繰り出すことがてきるようにな
っている。前記ループガイド32は弓状の形状をしてお
り、その弓状の形状の中心位置より図示やや上側におい
て固定台37に回動可能に固定されている。このループ
ガイド32は、そのマンドレル31のコイル材固定機構
36にセットされたコイル材Wを解かしながら、レベラ
10に向かって繰り出すように方向付けながら案内する
ようになっている。また、コイル押さえ33は、このル
ープガイド32の一方の端部(先端部)側に固定されて
おり、このコイル押さえ33には転動部33aが設けら
れている。この転動部33aは、コイル材Wの周面を転
動することによりコイル材Wが不必要に繰り出されるの
を防止するようになっている。この固定台37はコイル
台34に固定されている。
【0024】コイル材通板機構50は、大別すると、ガ
イドロールと、スレッディングアーム59と、スレッデ
ィングアーム59を駆動する駆動源であるシリンダ53
とを具備している。このガイドロールは、アンコイラ3
0に対向したレベラ10のアンコイラ30の対向面両側
部に取着固定されている。このガイドロールは、そのレ
ベラ10の両側部に取着固定された一対のブラケット5
5と、これらブラケット55に軸架されコイル材の搬送
経路に直交した回転可能な複数の受けローラ56,5
6,…と、これら受けローラ56,56,…上に搬送さ
れるコイル材W’の両側を狭装するようにブラケット5
5の両側に取着固定された一対の幅ガイドとを備えてい
る。
【0025】前記スレッディングアーム59は、このガ
イドロールのブラケット55に枢支軸52aを介して回
動可能に枢着された一対のアーム材からなる。枢支軸5
2aの中央に枢着されたシリンダアーム52の一方端
は、レベラ10下部の内部に設けられたシリンダ53の
ロッド53aに連結されている。スレッディングアーム
59の一方端は自由端を構成している。このスレッディ
ングアーム59は、レベラ10の側に略く字形状に屈し
た形状を形成している。このスレッディングアーム59
は、シリンダアーム52が回動してレベラ10のコイル
材搬入口に到達した際に、アンコイラ30から繰り出さ
れたコイル材Wの始端がそのコイル材搬入口の搬送経路
Qに対して少なくとも平行になるように方向付けるべく
形成されている。また、前記スレッデングアーム59は
一対のアーム体から構成されており、その一対のスレッ
デングアーム59の間には、コイル材Wの始端を導くス
レッデングロール60がその搬送経路Qに直交して軸着
されている。また、スレッデングアーム59がレベラ1
0側に回動して当該スレッディングロール60がレベラ
10のコイル材搬入口に位置した際には、このロール6
0は搬送経路Q上のピンチロール11との間でコイル材
W’を挟むように形成されている。
【0026】前記スレッデングアーム59の他方の端部
(枢支軸52aとは反対側の端部)には、ガイド板65
がに設けられている。
【0027】また、前記アンコイラ30のコイル押さえ
33の軸支部には、その回転量を検出できる外径検出手
段70が設けられており、この外径検出手段70がコイ
ル押さえ33の回転移動量を検出することによってコイ
ル材Wの外径を検出できるようになっている。なお、検
出手段70は、例えばコイル押さえ33の回転移動量を
デジタル量に変換して検出信号として出力できるエンコ
ーダにより構成すればよい。
【0028】また、アンコイラ30の下側には光学的検
知手段73が設けられており、この光学的検知手段73
によりコイル材Wの弛み量が検知できるようになってい
る。これら光学的検知手段73は、この実施の形態で
は、投受光部73tと、73eと、反射部73rとから
構成されている。投受光部73tと73eは、制御手段
(コントローラ)110に電気的に接続されており、投
受光部73t73eからの検知出力信号を制御手段(コ
ントローラ)110に供給できるようになっている。制
御手段(コントローラ)110は、光学的検知手段73
の投受光部73eと73tからの検知出力信号を基にマ
ンドレル31の駆動機構35を駆動制御できるようにな
っている。
【0029】前記レベラ10には矯正量印加機構90が
設けられている。この矯正量印加機構90と基台16と
の間には矯正量検出手段75が設けられており、矯正量
検出手段75によって矯正量印加機構90の矯正量を検
出して検出信号としてコントローラ110に供給できる
ようになっている。
【0030】前記コントローラ110は、コイル材の外
径を検出できる外径検出手段からの検出信号を基にあら
かじめ設定しておいた矯正量の基準値をコイル材Wの外
径に対する矯正量として予め算出しておき又は逐次算出
して、検出手段(エンコーダ)70からの検出信号と前
記コイル外径に対する矯正量とにより矯正量を求め、そ
の矯正量に矯正量検出手段75からの検出信号が一致す
るように矯正量調整機構92を段階的又は連続的に駆動
制御するようになっている。
【0031】なお、符号133は装置を固定する固定片
であり、符号135は駆動モータ、符号137はモータ
135の出力軸に設けたプーリ、符号139は従動プー
リ、符号141はプーリ137,139に掛け渡された
ベルトである。
【0032】次に、矯正量印加機構90の詳細について
図3乃至図7を参照して説明する。ここで、図3は、コ
イル材巻き癖矯正装置に設けられたレベラ部の正面図で
ある。図4は、同レベラ部の平面図である。図5は同レ
ベラの矯正量調整機構を拡大して示す断面図、図6は同
レベラの矯正量調整機構を拡大して示す右側面図、図7
は同レベラの矯正量調整機構を拡大して示す左側断面図
である。
【0033】図3及び図4において、前記矯正量印加機
構90は、大別すると、可動架台91と、矯正量調整機
構92とから構成されている。
【0034】ここで、この可動架台91は基台16に移
動可能に固定されており、この可動架台91には一方
(上側)の矯正ロール12a,12a,…が回転可能に
かつ搬送経路Qの上側に沿うように設けられている。こ
の可動架台91には矯正量調整機構92が設けられてお
り、矯正量調整機構92は当該可動架台91を上側一方
の矯正ロール部12aを下側(他方の)矯正ロール部1
2b側に移動させられるようになっている。この可動架
台91と基台16との間には矯正量検出手段75が設け
られており、矯正量検出手段75によって可動架台91
の矯正量を検出して検出信号としてコントローラ110
に供給できるようになっている。なお、基台16には、
下側他方の矯正ロール12b,12b,…が回転可能に
かつ搬送経路Qの下側に沿うように設けられている。
【0035】また、前記矯正量調整機構92は、前記可
動架台91を下側他方の矯正ロール12b,12b,…
側(図示下側)に移動させるようになっている。
【0036】具体的には、前記矯正量調整機構92は、
図3乃至図7に示すように、基台16の透孔16aに軸
支された軸95を回転可能にした回転駆動機構92aに
より構成されている。また、前記可動架台91は所定の
透孔91aに前記軸95の偏心した偏心部95aで軸支
されている。
【0037】また、矯正量調整機構92において、この
軸95の一端にはウォームホイル96が固定されてい
る。このウォームホイル96には回転軸97に固定され
たウォーム98が噛み合わされている。この回転軸97
は、ギアーボックス99の出力軸に連結されており、こ
のギアーボックス99によって回転可能になっている。
このギアーボックス99の入力軸には電動モータ100
の出力軸が連結されており、このギアーボックス99は
当該電動モータ100によって回転駆動可能になってい
る。この電動モータ100は例えばステッピングモー
タ、直流モータ、サーボモータあるいは誘導モータで構
成される。このコントローラ110は、前記電動モータ
100を駆動信号によって回転可能になっている。この
コントローラ110は、モータに応じて所定の駆動制御
ができるようになっている。すなわち、前記電動モータ
100が例えばステッピングモータの場合には、コント
ローラ110は求められた矯正量に応じたパルス信号を
出力できるようになっている。また、前記電動モータ1
00が例えば直流モータの場合には、コントローラ11
0は求められた矯正量になるように、矯正量検出手段7
5の信号でフィードバック制御できるようになってい
る。また、前記電動モータ100が例えばサーボモータ
の場合には、コントローラ110は求められた矯正量に
応じた回転角になるように制御できるようになってい
る。また、前記電動モータ100が例えば誘導モータの
場合には、コントローラ110は求められた矯正量にな
るように、矯正量検出手段75の信号とインバータで制
御できるようになっている。
【0038】次に、前記コイル材巻き癖矯正装置の制御
系の構成の詳細について図8及び図9を参照して説明す
る。ここで、図8は、同コイル材巻き癖矯正装置の制御
系の構成を示すブロック図である。図9は、同制御系の
内容を示す説明図である。
【0039】これらの図において、コントローラ110
にはコイル材Wの最大径、中間径、最小径(Da,Db,
Dc)とコイル材Wの最大径、中間径、最小径(Da,D
b,Dc)のときの矯正量(Pa,Pb,Pc)の基準値を
設定できる基準値設定手段111が設けられており、こ
の基準値設定手段111で設定されたそれぞれのコイル
材外径(Da,Db,Dc)のときの矯正量基準値(Pa,
Pb,Pc)を基にコイル材の最大径と中間径の間(Da
とDbの間)またはコイル材の中間径と最小径の間(Db
とDcの間)の矯正量を図9(b)に示すように連続的
または段階的に求められるようになっている。すなわち
図9(b)に示すようにコイル材Wの外径に対する矯正
量が得られるようになっている。
【0040】また、コントローラ110は、前記検出手
段(エンコーダ)70の検出信号を基に、まず矯正量P
を求め、ついで矯正量検出手段75からの検出信号が前
記求めた矯正量Pに一致するように矯正量調整機構92
の電動モータ100を駆動制御するようになっている。
【0041】このコントローラ110は、例えば中央演
算処理装置(CPU)、メインメモリ(RAM)、所望
のプログラムを記憶した読み出し専用メモリ(RO
M)、入出力ポート、及び所定の処理プログラムを記憶
した外部記憶装置等から構成されている。
【0042】このように構成された実施の形態について
図1乃至図9を基に、図10及び図11を参照して説明
する。なお、図10は、同実施の形態においてコントロ
ーラ110において基準値を得るためのフローチャート
である。図11は、前記基準値による制御動作を説明す
るためのフローチャートである。
【0043】<基準値の算出>まず、コントローラ11
0は、基準値設定手段111に基準値が設定されたか判
断する(S211)。基準値設定手段111に基準値が
設定されていない場合には(S211;NO)、コント
ローラ110は必要な基準値を設定する必要がある旨の
指示を図示しない表示手段等に表示し(S212)、そ
の基準値(例えば、外径Da,Db,Dc)と矯正量の
基準値(Pa,Pb,Pc)が基準値設定手段111に設
定されるまで待機する(S211)。
【0044】ここで、作業者が、図9(a)に示すよう
なコイル材Wの場合に、そのコイル材Wの仕様に応じた
外径(例えばあるコイル材Wの最外径Da,中間径D
b,最小径Dc)とそれぞれの矯正量の基準値(Pa,
Pb,Pc)を基準値設定手段111に設定すると(S2
11;YES)、コントローラ110はその値を読み出
し(S213)、図9(b)に示すように横軸にコイル
外径を、このコイル外径に対する矯正量を縦軸にとった
矯正量(図9(b)の変化J)を算出して(S21
4)、処理を終了する。
【0045】<制御動作>次に、コントローラ110
は、矯正量の変化Jが算出されたところで、コイル材W
の巻き癖をとる図11のフローチャートの処理に移行す
る。
【0046】コントローラ110は、まず、前記検出手
段(エンコーダ)70からの検出信号を取り込む(S3
11)。
【0047】ついで、コントローラ110は、前記検出
手段(エンコーダ)70からの検出信号と、図9(b)
の矯正量の変化Jとを基にそのときのコイル外径に対応
する矯正量Pを求める(S312)。コントローラ11
0は、ついで矯正量検出手段75からの検出信号を取り
込む(S313)。コントローラ110は、前記矯正量
Pと前記矯正量検出手段75からの検出信号の偏差を取
る(S314)。
【0048】ここで、コントローラ110が偏差ありと
判断すると(S315;YES)、その偏差に応じて矯
正量調整機構92の電動モータ100を駆動制御して
(S316)、ステップS313に戻る。すると、矯正
量調整機構92では、コントローラ110により駆動制
御された電動モータ100が所定の回転をしてギアーボ
ックス99の入力軸を回転させ、ギアーボックス99の
出力軸に連結された回転軸97を回転させることにより
ウォーム98を回転させる。すると、ウォームホイル9
6が回転して軸95を所定の量だけ回転させると、軸9
5の偏心部95aが回転して可動架台91を下方向に移
動させることにより、可動架台91に設けられている矯
正ロール12a,12a,…を、基台16に設けられて
いる矯正ロール12b,12b,…側(図示下側)に押
下(圧下)する。この可動架台91の下方への移動量
は、矯正量検出手段75で検出されているので、この検
出信号がコントローラ110に入力される。そして、コ
ントローラ110は、前記矯正量検出手段75からの検
出信号と矯正量Pとの偏差を求めて当該偏差があるうち
は(S315;YES)、ステップS313〜S316
の制御を繰り返す。
【0049】ここで、コントローラ110は、その偏差
がなくなったと判断したときには(S315;NO)、
装置の運転が終了したか否かを判定する(S317)。
ここで、コントローラ110は、装置の運転が終了して
いないときは(S317;NO)、再び、ステップS3
11に戻り、ステップS311〜S316のループ、ス
テップS313〜S316のループ、あるいはステップ
S313〜S315:NO〜S317のループを通って
処理を実行する。
【0050】また、コントローラ110は、装置の運転
が終了したときには(S317;YES)、処理を終了
する。
【0051】以上説明したように上記実施の形態によれ
ば、アンコイラにセットされるコイル材の外径の変化に
応じてレベラを適正な矯正量に調整できるようにしたの
で、コイル材の巻き癖の程度に応じた最適な矯正量で巻
き癖をとることができる。
【0052】また、上記実施の形態によれば、矯正量印
加機構90は、一方の矯正ロール12a,12a,…が
設けられ、かつ基台16に移動可能に固定された可動架
台91と、前記可動架台91を他方の矯正ロール部側に
移動させる矯正量調整機構92とを備えたので、矯正量
調整機構92を駆動させることにより、可動架台91に
設けられた矯正ロール12a,12a,…を固定されて
いる他方の矯正ロール12b,12b,…に移動させて
矯正量を調整でき、自動的に矯正量の調整が可能にな
る。
【0053】さらに、上記実施の形態では、前記矯正量
調整機構92は、基台16に軸支された軸95を回転可
能にした回転駆動機構により構成されており、前記可動
架台91は所定の透孔91aに前記軸95の偏心した偏
心部95aで軸支された構成としたものであるので、矯
正量調整機構92によって軸95を回転させることによ
り可動架台91に設けられた矯正ロール12a,12
a,…を、他方の矯正ロール12b,12b,…側に簡
単かつ確実に移動させることができる。
【0054】加えて、上記実施の形態では、前記矯正量
印加機構90には矯正量検出手段75を設け、かつ、前
記コントローラ110は、前記所定の基準値からコイル
材の外径に対する矯正量の変化Jとして予め算出してお
き又は逐次算出して、前記検出手段(エンコーダ)70
からの検出信号と前記矯正量の変化Jとを基に矯正量P
を求め、その矯正量Pになるように前記矯正量検出手段
75からの検出信号に基づいて矯正量印加機構90を駆
動制御するようにしたので、その矯正量で矯正量印加機
構90を自動的に駆動制御できるので、矯正量印加機構
90の複雑な調整を迅速かつ確実に行うことができる。
【0055】上記実施の形態では、前記検出手段70
は、前記アンコイラのコイル押さえの回転量を検出でき
るエンコーダであるので、コイル材Wの外径をコイル押
さえ33の回転量で検出し、この回転量をエンコーダに
よりデジタル信号に変換し、このデジタル信号をコイル
外径の検出に用いることができる。なお、上記実施の形
態では、コントローラ110で求めた矯正量Pと矯正量
検出手段75からの検出信号との偏差で矯正量調整機構
92を駆動制御するようにしたが、矯正量Pと矯正量調
整機構92を駆動制御する量との間に一定の関係を持た
せておき、その関係を基にオープンループ制御するよう
にしてもよい。
【0056】また、コイル材の板厚が薄くコイル押えを
使用したのでは材料に傷等が付く場合には、コイル押え
を非接触の状態で運転する必要がある。このようなとき
は、上記コイル押えの回転量を検出するエンコーダの代
わりにコイルの外径を例えば超音波センサーで検出して
これを検出信号として用いてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、アン
コイラにセットされるコイル材の外径に応じてレベラを
適正な矯正量に自動的に調整できるようにしたので、コ
イル材外径に応じた巻き癖の程度に対して最適な矯正量
で巻き癖を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコイル材巻き癖矯正装置の実施の
形態を示す正面図である。
【図2】本発明に係るコイル材巻き癖矯正装置の実施の
形態を示す平面図である。
【図3】同実施の形態におけるコイル材巻き癖矯正装置
の設けられた矯正量印加機構の正面図である。
【図4】同実施の形態における矯正量調整機構を拡大し
て示す平面図である。
【図5】同実施の形態における矯正量調整機構の要部を
拡大して示す断面図である。
【図6】同実施の形態における矯正量調整機構の要部を
拡大して示す右側面図である。
【図7】同実施の形態における矯正量調整機構の要部を
拡大して示す左側断面図である。
【図8】同実施の形態におけるコイル材巻き癖矯正装置
の制御系の構成を示すブロック図である。
【図9】同実施の形態におけるコイル材巻き癖矯正装置
の制御系の内容を示す説明図である。
【図10】同実施の形態においてコントローラにおいて
矯正量の変化を得るためのフローチャートである。
【図11】同実施の形態においてコントローラにおいて
前記矯正量の変化による制御動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図12】従来の矯正量調整方法を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
10 レベラ 11 駆動ピンチローラ 12 矯正ローラ部 13a,13b 上下フィードロール 14 上側ストップガイド 16 架台 30 アンコイラ 31 マンドレル 32 ループカイド 33 コイル押さえ 34 コイル台 35 駆動機構 50 コイル材通板機構 51 ガイドロール 52 シリンダアーム 53 シリンダ 59 スレッディングアーム 65 ガイド板 70 エンコーダ(検出手段) 75 矯正量検出手段 90 矯正量印加機構 91 可動架台 92 矯正量調整機構 95 軸 95a 偏心部 96 ウォームホイル 98 ウォーム 99 ギアーボックス 100 電動モータ 110 コントローラ(制御手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月21日(1998.8.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 智彦 神奈川県伊勢原市鈴川6番地 株式会社オ リイ内 Fターム(参考) 4E003 AA02 BA23 4E026 CB02 EA02 EA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル状に巻かれた鋼板等からなるコイ
    ル材を解かしながら送り出すアンコイラと、 搬入口に供給されたコイル材を、搬送経路に順次設けら
    れた駆動ピンチロール、矯正ロール部及びフィードロー
    ル部を通すことにより巻き癖等を矯正するレベラとを備
    えたコイル材の巻き癖矯正装置において、 前記アンコイラに配置されたコイル材の外径を検出でき
    る外径検出手段と、 前記レベラに設けられた矯正ロール部の矯正量を調整す
    る矯正量印加機構と、 前記外径検出手段からの検出信号を基に予め設定された
    矯正量の基準値からそのコイル外径に対する矯正量を求
    め、その矯正量になるように矯正量調整機構を駆動制御
    する制御手段とを備えたことを特徴とするコイル材巻き
    癖矯正装置。
  2. 【請求項2】 前記矯正量印加機構は、一方の矯正ロー
    ル部が設けられかつ基台に移動可能に固定された可動架
    台と、前記可動架台を他方の矯正ロール部側に移動させ
    る矯正量調整機構とを備えたことを特徴とする請求項1
    記載のコイル材巻き癖矯正装置。
  3. 【請求項3】 前記矯正量調整機構は基台に軸支された
    軸を回転可能にした回転駆動機構により構成されてお
    り、前記可動架台は所定の透孔に前記軸の偏心した偏心
    部で軸支された構成としたものであることを特徴とする
    請求項2記載のコイル材巻き癖矯正装置。
  4. 【請求項4】 前記矯正量印加機構には矯正量検出手段
    を設け、かつ、前記制御手段は、前記所定の矯正量の基
    準値をコイル材の外径に対する矯正量として予め算出し
    ておき又は逐次算出して、前記外径検出手段からの検出
    信号と前記矯正量の基準値とにより矯正量を求め、その
    矯正量になるように前記矯正量検出手段からの検出信号
    に基づいて矯正量印加機構を駆動制御するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載のコイル材巻き癖矯正装
    置。
  5. 【請求項5】 前記外径検出手段は、前記アンコイラの
    コイル押さえの回転量を検出できるエンコーダであるこ
    とを特徴とする請求項1または4記載のコイル材巻き癖
    矯正装置。
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