JP2000051353A - 注射器用アダプター - Google Patents

注射器用アダプター

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JP2000051353A
JP2000051353A JP10224862A JP22486298A JP2000051353A JP 2000051353 A JP2000051353 A JP 2000051353A JP 10224862 A JP10224862 A JP 10224862A JP 22486298 A JP22486298 A JP 22486298A JP 2000051353 A JP2000051353 A JP 2000051353A
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syringe
adapter
slide ring
ring
control ring
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JP10224862A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Karai
宣之 嘉来
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Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用済みの注射針を交換することが容易であ
り、洩れ出た注射液などによって腐食を生じることがな
く、その洗浄が容易である注射器用アダプターを提供す
ること。 【解決手段】注射器に取付けて使用されるアダプターで
あって、注射器本体上を軸方向に移動しうるスライドリ
ングと該スライドリングの移動距離を制御するための制
御リングとが可撓性接続材で接続され、注射器の注射針
を外部から隠蔽するためのシールドカバーがスライドリ
ングに接合されてなる注射器用アダプター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、注射器用アダプタ
ーに関する。さらに詳しくは、注射器の注射針を外部か
ら隠蔽するとともに、注射針を皮膚などに針刺する際
に、注射針の針刺長さを容易に所定の長さに調節しうる
注射器用アダプターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、注射針を皮膚などに針刺する際
に、注射針の針刺長さを調節するための注射装置とし
て、注射針と管状外側スリーブとの間に螺旋ばねが配さ
れた注射装置が提案されている〔特公平7−63507
号公報〕。
【0003】しかしながら、前記注射装置は、螺旋ばね
が注射針の周囲に配されているのみならず、外側スリー
ブの先端には注射針のための穿孔が設けられているだけ
で実質的に閉鎖系を形成しているため、該注射装置の使
用後、使用済みの注射針を交換したり、外側スリーブ内
を洗浄することが困難であり、また注射液などが外側ス
リーブ内の螺旋バネに付着した状態で放置したときに腐
食を生じるおそれがあるという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、使用済みの注射針を交
換することが容易であり、洩れ出た注射液などによって
腐食を生じることがなく、その洗浄が容易である注射器
用アダプターを提供することを第1の目的とする。
【0005】また、本発明は、注射針の針刺長さを容易
に調節することができる注射器用アダプターを提供する
ことを第2の目的とする。
【0006】さらに、本発明は、外径が異なる注射器で
あっても容易に適用することができる注射器用アダプタ
ーを提供することを第3の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、
(1) 注射器に取付けて使用されるアダプターであっ
て、注射器本体上を軸方向に移動しうるスライドリング
と該スライドリングの移動距離を制御するための制御リ
ングとが可撓性接続材で接続され、注射器の注射針を外
部から隠蔽するためのシールドカバーがスライドリング
に接合されてなる注射器用アダプター、(2) 制御リ
ングが、注射器本体の所望に位置に配設しうる手段を有
する前記(1)記載の注射器用アダプター、(3) 制
御リングの注射器本体の所望に位置に配設しうる手段
が、注射器本体との螺子嵌合である前記(2)記載の注
射器用アダプター、(4) 注射器本体をその内部に収
容しうる注射器収容パイプを有し、該注射器収容パイプ
を介して注射器本体上を移動しうるスライドリングを有
する前記(1)記載の注射器用アダプター、(5) 注
射器収容パイプの内面に注射器固定用突起が配設されて
なる前記(4)記載の注射器用アダプター、(6) 制
御リングが、注射器収容パイプの所望に位置に配設しう
る手段を有する前記(5)記載の注射器用アダプター、
(7) 制御リングの注射器本体の所望に位置に配設し
うる手段が、注射器収容パイプとの螺子嵌合である前記
(6)記載の注射器用アダプター、ならびに(8) 可
撓性接続材が、ゴム体、可撓性樹脂発泡体、可撓性樹脂
からなる蛇腹、板バネまたは螺旋状バネである前記
(1)〜(7)いずれか記載の注射器用アダプターに関
する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の注射器用アダプターは、
前記したように、注射器に取付けて使用されるアダプタ
ーであり、注射器本体上を軸方向に移動しうるスライド
リングと該スライドリングの移動距離を制御するための
制御リングとが可撓性接続材で接続され、注射器の注射
針を外部から隠蔽するためのシールドカバーがスライド
リングに接合されているものである。
【0009】本発明の注射器用アダプターは、従来の注
射装置のように、螺旋ばねが注射針の周囲に配され、外
側スリーブが該螺旋ばねによって軸線方向後方に移動す
るような構造を有するのではなく、注射器本体上を軸方
向に移動しうるスライドリングと該スライドリングの移
動距離を制御するための制御リングとが可撓性接続材で
接続された構造を有し、注射針の周囲には該注射針の交
換を阻害するような螺旋ばねなどが存在していないの
で、使用済みの注射針を交換することが容易であり、し
かも注射針周辺の洗浄が容易であるという、優れた利点
を有する。さらに、注射液などが注射針周辺に付着され
た状態で放置したときであっても腐食を生じるおそれが
ないので、衛生面でも優れるという利点がある。
【0010】以下、本発明の注射器用アダプターを図面
に基づいて説明する。
【0011】図1は、本発明の注射器用アダプターの一
実施態様を示す概略説明図である。
【0012】図1において、注射器本体1上を矢印Aで
示される軸方向に移動しうるスライドリング2と、スラ
イドリング2の移動距離を制御するための制御リング3
とが可撓性接続材4で接続されている。
【0013】スライドリング2は、注射器本体1上を容
易に移動しうるようにするために、スライドリング2と
注射器本体1との間には、スライドリング2が移動可能
な程度に間隙が設けられていることが好ましい。
【0014】また、スライドリング2が注射器本体1の
円周方向に移動すること〔いわゆる「ブレ」〕を制御す
るために、注射器本体1の外周面には、例えば凹型のガ
イド溝を軸方向に配設し、他方、スライドリング2の内
面には該ガイド溝に対応した形状を有する例えば凸型の
ガイド突起を配設し、スライドリング2のガイド突起を
注射器本体1のガイド溝に装着し、軸方向には移動する
が円周方向に移動することが制御されるようにしてもよ
い。
【0015】図1に示されたスライドリング2は、肉圧
が均一であるパイプを切断したような形状を有するが、
スライドリング2が注射器本体1上を容易に移動しうる
のであれば、本発明はかかる形状に限定されるものでは
ない。
【0016】スライドリング2の材質は、特に制限がな
い。かかる材質の具体例としては、例えば、ポリプロピ
レン、ポリカーボネート、ポリエステル、ABS樹脂、
AS樹脂、アクリル樹脂などの樹脂;ステンレス鋼、真
鍮、鉄、アルミニウムなどの金属などがあげられる。
【0017】スライドリング2は注射器本体1上を軸方
向に移動するが、そのときのスライドリング2の移動距
離を制御するために、制御リング3がスライドリング2
の後方(注射器本体1の注射針5が設けられていない
側)の注射器本体1上に配設されている。
【0018】制御リング3は、注射器本体1と一体に成
形されていてもよく、図1に示されるように、注射器本
体1とは別部材で構成されていてもよい。制御リング3
を注射器本体1と別部材で構成させる場合、制御リング
3は、例えば、接着剤、熱融着などの手段により注射器
本体1に固定してもよく、注射器本体1に固定させずに
移動可能な状態で設置してもよい。
【0019】注射器本体1に固定させずに移動可能な状
態で制御リング3を設置する場合、該制御リング3に
は、注射器本体1の所望の位置に配設しうる手段を設け
ることができる。例えば、図1に示されるように、注射
器本体1の外周面に螺子溝が配設され、この螺子溝に対
応した形状の螺子溝を内面に有する制御リング3を用い
た場合、注射器本体1との螺子嵌合により、注射器本体
1の所望の位置に制御リング3を配置することができ
る。このように、制御リング3を注射器本体1の所望の
位置に配設しうるようにした場合、この制御リング3に
よりスライドリング2の移動距離を所望の長さに調整す
ることができるので、該スライドリング2に接合された
シールドカバー6の移動距離を制御し、このシールドカ
バー6により注射針5の針刺長さを調整することができ
る。さらに、注射針をその長さが異なるものに交換した
場合、交換した注射針の長さに応じたシールドカバー6
の移動距離を該制御リング3で制御することができる。
【0020】制御リング3の注射器本体1上に配設され
る位置は、注射針5の針刺長さを確保することができる
ようにするために、スライドリング2の移動距離が注射
針5の針刺長さの確保に必要とされる長さ以上の長さと
なる位置であることが好ましい。
【0021】制御リング3の形状には特に限定がなく、
可撓性接続材4を取り付けることが容易な形状であれば
よい。
【0022】制御リング3の材質は、特に制限がない。
かかる材質の具体例としては、例えば、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネート、ポリエステル、ABS樹脂、A
S樹脂、アクリル樹脂などの樹脂;ステンレス鋼、真
鍮、鉄、アルミニウムなどの金属などがあげられる。
【0023】なお、制御リング3と注射器本体1とを一
体成形する場合には、制御リング3の材質は、注射器本
体1と同一とすることが好ましい。
【0024】スライドリング2と制御リング3とは、可
撓性接続材4で接続されている。
【0025】本発明においては、このように、可撓性接
続材4でスライドリング2と制御リング3とが接続され
ている点にも大きな特徴があり、この可撓性接続材4が
有する可撓性を利用してスライドリング2を注射器本体
1上を軸方向に自在に移動させることができる。
【0026】本明細書にいう可撓性接続材4とは、その
形状を変形させたとき、元の形状に復元する性質を有す
るものをいう。かかる可撓性接続材4の具体例として
は、例えば、材料自体が可撓性を有するゴム体、可撓性
樹脂発泡体、可撓性樹脂からなる蛇腹、板バネ、螺旋状
バネなどがあげられる。これらの中では、ゴム体、可撓
性樹脂発泡体および可撓性樹脂からなる蛇腹は、本発明
において好適に使用しうるものである。
【0027】ゴム体としては、例えば、シリコーンゴ
ム、フッ素ゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン
・ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴ
ム、ブチルゴム、ニトリルゴム、エチレン・プロピレン
ゴム、アクリルゴムなどのゴムからなる成形体があげら
れる。かかるゴム体の形状については、該ゴム体が可撓
性を呈する形状であれば特に限定がない。かかる形状の
一例としては、例えば、円筒形状などがあげられる。ま
た、該ゴム体が有する可撓性は、そのゴム弾性(ゴム硬
度)を適宜調整することにより、容易に調整することが
できる。
【0028】図1に示された可撓性接続材4は、注射器
本体1の外周に配設された円筒形状を有するゴム体であ
るが、この可撓性接続材4を用いた場合、スライドリン
グ2を制御リング3方向に移動させた際には、該可撓性
接続材4は注射器本体1の径方向に撓むが、スライドリ
ング2を制御リング3方向に移動させる力が解放された
際には、その復元力により元の形状に戻る。この場合、
制御リング3と可撓性接続材4との接続は、例えば、図
1に示されるように、制御リング3の表面に可撓性接続
材4を接続するための凹部を形成させておき、該凹部
に、該凹部に対応した形状を有する制御リング3と接続
させるための凸部が形成された可撓性接続材4の凸部を
嵌合させることによって行なうことができる。また、ス
ライドリング2と可撓性接続材4との接続は、前記と同
様に、例えば、図1に示されるように、スライドリング
2の表面に可撓性接続材4を接続するための凹部を形成
させておき、該凹部に、該凹部に対応した形状を有する
スライドリング2と接続させるための凸部が形成された
可撓性接続材4の該凸部を嵌合させることによって行な
うことができる。
【0029】可撓性樹脂発泡体の代表例としては、例え
ば、軟質ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム
などの軟質熱可塑性樹脂発泡体などがあげられる。これ
らのなかでは、軟質ポリウレタンフォームは、いわゆる
スポンジであり、軽量でかつ復元力に優れたものである
ので、本発明において好適に使用しうるものである。可
撓性樹脂発泡体からなる可撓性接続材4を用いる場合、
該可撓性接続材4と、スライドリング2および制御リン
グ3との接続は、例えば、各部材の接合面を接着剤など
で接着することなどにより行なうことができる。
【0030】可撓性樹脂からなる蛇腹に用いられる可撓
性樹脂としては、例えば、ポリエチレン、塩化ビニル樹
脂などの樹脂やゴムなどがあげられる。可撓性接続材4
として、可撓性樹脂からなる蛇腹を用いる場合、例え
ば、図2に示されるように、注射器本体1の外周に蛇腹
状の可撓性接続材4を配設し、スライドリング2および
制御リング3に、それぞれ可撓性接続材4を接合させる
ための接合溝を形成させておき、該接合溝に可撓性接続
材4の接合突起7,7を嵌合させることにより、可撓性
接続材4とスライドリング2および制御リング3とを接
続することができる。蛇腹の形状としては、特に限定が
なく、例えば、図2に示されるように、その断面が三角
形状の山・谷を有する凹凸形状、四角形状の凹凸形状、
半円形状の凹凸形状などがあげられる。また、蛇腹の大
きさは、スライドリング2の移動を阻害せず、本発明の
注射器用アダプターの使用性を阻害しない大きさであれ
ばよく、特に限定がない。
【0031】また、可撓性接続材4として、例えば、鋼
などからなる板バネを用いる場合、図3に示されるよう
に、スライドリング2および制御リング3に、それぞれ
板バネからなる可撓性接続材4を接合させるための接合
溝を形成させておき、該接合溝に可撓性接続材4の接合
突起7,7を嵌合させることにより、可撓性接続材4と
スライドリング2および制御リング3とを接続すること
ができる。また、可撓性接続材4として、螺旋状バネを
用いる場合、スライドリング2および制御リング3に、
それぞれ螺旋状バネからなる可撓性接続材4を接合させ
るための接合孔を形成させておき、各接合孔に可撓性接
続材4の端部を挿入し、固定することにより、可撓性接
続材4とスライドリング2および制御リング3とを接続
することができる。
【0032】本発明の注射器用アダプターにおいては、
注射器の注射針を外部から隠蔽するためのシールドカバ
ー6がスライドリング2に接合されている。
【0033】このように、本発明の注射器用アダプター
にはシールドカバー6が設けられているので、外部から
注射器本体1に取付けられた注射針5が見えないため、
例えば、注射を嫌がる小児、児童などに注射針を見せず
に難なく注射をすることができる。
【0034】シールドカバー6の長さは、注射針5を覆
う長さであればよいが、外部から注射針5が十分に見え
ないようにするために、図1において、注射針5の先端
からシールドカバー6の先端までの距離aは長いほうが
好ましいが、あまりにも長い場合には、スライドリング
2の移動距離が長くなる。したがって、該距離aは、通
常、1〜20mm程度、好ましくは3〜10mm程度で
あることが望ましい。
【0035】シールドカバー6の形状は、注射針5を覆
うのであれば特に限定がないが、一般的には、注射器自
体が円柱形状を有するので、これと同様に円柱形状であ
ることが好ましい。また、該シールドカバー6の直径
は、その先端部方向へ同心円状に順次拡大していてもよ
い。
【0036】シールドカバー6に用いられる材料は、直
接、皮膚と接触する場合があるので、皮膚に対して優し
いものであることが好ましい。かかる材料としては、例
えば、シリコーンゴム、フッ素ゴム、天然ゴム、イソプ
レンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、エ
チレン・プロピレンゴム、アクリルゴムなどのゴム;ポ
リプロピレン、ポリカーボネート、ポリエステル、AB
S樹脂、AS樹脂、アクリル樹脂などの樹脂などがあげ
られるが、本発明はかかる例示のみに限定されるもので
はない。
【0037】図1に示される注射器用アダプターにおい
ては、シールドカバー6は、スライドリング2と別部材
で構成されているが、このようにそれぞれを別部材で構
成させるのではなく、同一材料で一体成形させたもので
あってもよい。
【0038】シールドカバー6とスライドリング2とを
別部材で構成させる場合には、例えば、図1に示される
ように、スライドリング2にシールドカバー6を接合さ
せるための接合溝を形成させておき、該接合溝にシール
ドカバー6の接合突起8を嵌合させたり、接着剤で接着
することにより、シールドカバー6とスライドリング2
とを接合することができる。
【0039】また、シールドカバー6とスライドリング
2とを同一部材で構成させる場合には、例えば、図4に
示されるように、スライドリング2とシールドカバー6
とを射出成形などにより一体成形することにより作製す
ることができる。
【0040】さらに、シールドカバー6が可撓性接続材
4と同一材料で構成されている場合、例えば、図5に示
されるように、シールドカバー6と可撓性接続材4と
は、一体成形したものであってもよい。この場合、シー
ルドカバー6は可撓性接続材4と同一の材料で構成され
ていることにより可撓性を呈するので、図5に示される
ように、スライドリング2の一端をシールドカバー6の
内面に沿うように延伸させて形成し、該シールドカバー
6が撓んで変形するのを防止してもよい。
【0041】図6は、本発明の注射器用アダプターの他
の一実施態様を示す概略説明図である。
【0042】図6に示される注射器用アダプターは、前
記したように、注射器本体1をその内部に収容しうる注
射器収容パイプ9を有し、該注射器収容パイプ9を介し
て注射器本体1上を移動しうるスライドリング2を有す
る。
【0043】図6に示される注射器用アダプターにおい
ては、このように、その内部に注射器本体1を収容しう
る注射器収容パイプ9を有するので、以下に詳述する種
々の優れた効果を発現するものである。
【0044】注射器収容パイプ9内では、注射器本体1
は注射器収容パイプ9との摺擦により固定されていても
よく、また図6に示されるように、注射器収容パイプ9
の内面に注射器固定用突起10を配設し、該注射器固定
用突起10により固定されていてもよい。
【0045】注射器固定用突起10は、注射器収容パイ
プ9とは別の部材で構成されていてもよく、また注射器
収容パイプ9と同一の材料で構成され、両者が接着によ
って一体化されていてもよく、あるいは両者は、例え
ば、射出成形などにより一体成形されていてもよい。
【0046】これらの態様のなかでは、注射器固定用突
起10と注射器収容パイプ9とが同一の材料で構成さ
れ、一体成形されていることが成形性、機械的強度など
の観点から特に好ましい。
【0047】注射器収容パイプ9内に配設される注射器
固定用突起10の大きさおよび形状について特に限定が
なく、該注射器収容パイプ9内で注射器本体1を固定す
ることができるかぎり任意である。したがって、注射器
固定用突起10の高さは、注射針5が該注射器固定用突
起10間の間隙を通過するのを阻害しないが、注射器本
体1を固定するのに十分な高さであることが好ましい。
【0048】注射器収容パイプ9および注射器固定用突
起10を構成している材料に関しては特に限定がない
が、注射器本体1を十分に掴持することができるように
するために、機械的強度に優れた材料であることが好ま
しい。かかる材質の具体例としては、例えば、ポリプロ
ピレン、ポリカーボネート、ポリエステル、ABS樹
脂、AS樹脂、アクリル樹脂などの樹脂;ステンレス
鋼、真鍮、鉄、アルミニウムなどの金属などがあげられ
る。
【0049】なお、注射器本体1を交換し、元の注射器
本体1よりもその外径が小さい注射器本体1を使用する
場合、例えば、図7に示されるように、注射器収容パイ
プ9内に、固定調整リング11を注射器固定用突起10
に配設したり、注射器本体1と注射器収容パイプ9との
間隙に、その間隙をなくするために、例えば、軟質ポリ
ウレタンフォーム(スポンジ)などの弾性体を挿入する
ことができる。このように、注射器収容パイプ9の内径
よりも小さい外径を有する注射器本体1を用いる場合、
注射器本体1の外径に応じた固定調整リング11を用い
ることにより、注射器収容パイプ9の内径に応じた注射
器本体1のみならず、種々の外径を有する注射器本体1
を該注射器収容パイプ9内に固定することができるの
で、非常に広範囲に種々の外径を有する注射器本体1を
注射器収容パイプ9に適用することができるという優れ
た効果が発現される。
【0050】前記固定調整リング11を使用する場合、
注射器収容パイプ9内に注射器本体1を固定することが
できるようにするために、該注射器収容パイプ9の内径
よりも小さい外径を有するが、その鍔部11aの内径が
注射器本体1の外径よりも小さいことが好ましい。通
常、注射器本体1の外径が異なる注射器の種類はほとん
ど限られているので、幾種類かの固定調整リング11を
あらかじめ用意しておき、使用する注射器本体1の外径
に応じてその種類を選択することが好ましい。
【0051】前記固定調整リング11を構成する材料
は、特に限定がないが、注射器収容パイプ9と同様に機
械的強度に優れた材料を用いることが好ましい。かかる
材質の具体例としては、例えば、ポリプロピレン、ポリ
カーボネート、ポリエステル、ABS樹脂、AS樹脂、
アクリル樹脂などの樹脂;ステンレス鋼、真鍮、鉄、ア
ルミニウムなどの金属などがあげられる。
【0052】図6に示される注射器用アダプターにおい
ては、スライドリング2が直接注射器本体1上を移動す
るのではなく、前記注射器収容パイプ9を介して注射器
本体1上を移動する点で、図1に示される注射器用アダ
プターとは、その態様を異にしている。すなわち、図6
に示される注射器用アダプターでは、スライドリング2
は具体的には注射器収容パイプ9上を移動する。
【0053】図6において、注射器収容パイプ9上を軸
方向に移動しうるスライドリング2と、スライドリング
2の移動距離を制御するための制御リング3とが可撓性
接続材4で接続されている。
【0054】スライドリング2は、注射器収容パイプ9
上を容易に移動しうるようにするために、スライドリン
グ2と注射器収容パイプ9との間には、スライドリング
2が移動可能な程度に間隙が設けられていることが好ま
しい。
【0055】また、スライドリング2が注射器収容パイ
プ9の円周方向に移動すること〔いわゆる「ブレ」〕を
制御するために、注射器収容パイプ9の外周面には、例
えば凹型のガイド溝を軸方向に配設し、他方、スライド
リング2の内面には該ガイド溝に対応した形状を有する
例えば凸型のガイド突起を配設し、スライドリング2の
ガイド突起を注射器収容パイプ9のガイド溝に装着し、
軸方向には移動するが円周方向に移動することが制御さ
れるようにしてもよい。
【0056】図6に示されたスライドリング2の形状、
材料などは、図1に示されているスライドリング2と同
様であればよい。
【0057】スライドリング2は、注射器収容パイプ9
上を移動するが、そのときのスライドリング2の移動距
離を制御するために、制御リング3がスライドリング2
の後方(注射器本体1の注射針5が設けられていない
側)の注射器収容パイプ9上に配設されている。
【0058】制御リング3は、注射器収容パイプ9と一
体に成形されていてもよく、また図6に示されるよう
に、注射器収容パイプ9とは別部材で構成されていても
よい。制御リング3を注射器収容パイプ9と別部材で構
成させる場合、制御リング3は、例えば、接着剤、熱融
着などの手段により注射器収容パイプ9に固定してもよ
く、また注射器収容パイプ9に固定させずに移動可能な
状態で設置してもよい。
【0059】注射器収容パイプ9に固定させずに移動可
能な状態で制御リング3を設置する場合、該制御リング
3には、注射器収容パイプ9の所望の位置に配設しうる
手段を設けることができる。例えば、図6に示されるよ
うに、注射器収容パイプ9の外周面に螺子溝が配設さ
れ、この螺子溝に対応した形状の螺子溝を内面に有する
制御リング3を用いた場合、注射器収容パイプ9との螺
子嵌合により、注射器収容パイプ9の所望の位置に制御
リング3を配置することができる。このように、制御リ
ング3を注射器収容パイプ9の所望の位置に配設しうる
ようにした場合、この制御リング3によりスライドリン
グ2の移動距離を所望の長さに調整することができるの
で、該スライドリング2に接合されたシールドカバー6
の移動距離を制御し、このシールドカバー6により注射
針5の針刺長さを調整することができる。さらに、注射
針をその長さが異なるものに交換した場合、交換した注
射針の長さに応じたシールドカバー6の移動距離を該制
御リング3で制御することができる。
【0060】制御リング3の注射器収容パイプ9上に配
設される位置は、注射針5の針刺長さを確保することが
できるようにするために、スライドリング2の移動距離
が注射針5の針刺長さの確保に必要とされる長さ以上の
長さとなる位置であることが好ましい。
【0061】制御リング3の形状および材質は、前述し
た態様のものと同様であればよい。
【0062】スライドリング2と制御リング3とは、可
撓性接続材4で接続されている。これらスライドリング
2、制御リング3、可撓性接続材4およびシールドカバ
ー6の態様は、前述した態様と同様であればよい。
【0063】本発明の注射器用アダプターは、注射針5
がシールドカバー6で外部から隠蔽されているので、皮
膚などに注射針を針刺しする際に該注射針が外部から見
えない状態で針刺しすることができ、またその針刺長さ
は、シールドカバー6を皮膚などに押圧することによっ
て移動したシールドカバー6を介して該シールドカバー
6と接合されたスライドリング2が移動し、該スライド
リング2が制御リング3と当接するまでの移動距離が制
御されるので、常に一定した所定長さとなるように容易
に調整することができる。
【0064】以上説明したように、本発明の注射器用ア
ダプターは、注射針の周囲には、従来のような注射針の
交換を阻害するような螺旋ばねなどが存在していないの
で使用済みの注射針を交換することが非常に容易であ
り、また注射針の周囲には注射液などが付着しても螺旋
ばねなどのような腐食を生じる部材が存在していないの
で腐食のおそれもなく、洗浄も容易であるという優れた
効果が発現される。
【0065】さらに、注射器本体の所望に位置に配設し
うる手段を有する制御リングを用いた場合には、例え
ば、注射針の針刺長さを所望の長さに容易に調整するこ
とができる。
【0066】また、注射器本体をその内部に収容しうる
注射器収容パイプを有し、該注射器収容パイプを介して
注射器本体上を移動しうるスライドリングを有する注射
器用アダプターを用いた場合には、種々の外径を有する
注射器本体を使用することができるという利点がある。
【0067】このように、本発明の注射器用アダプター
は、幾つもの優れた効果を発現するものである。
【0068】
【発明の効果】本発明の注射器用アダプターによれば、
使用済みの注射針を交換することが容易であり、洩れ出
た注射液などによって腐食を生じることがなく、その洗
浄が容易であるという優れた効果が奏される。
【0069】また、本発明の注射器用アダプターによれ
ば、注射器本体の所望に位置に配設しうる手段を有する
制御リングを用いた場合には、例えば、注射針の針刺長
さを所望の長さに容易に調整することができるという効
果が奏される。
【0070】さらに、本発明の注射器用アダプターとし
て、注射器本体をその内部に収容しうる注射器収容パイ
プを有するものを用いた場合には、種々の外径を有する
注射器の交換が容易となるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の注射器用アダプターの一実施
態様を示す概略説明図である。
【図2】図2は、本発明の注射器用アダプターの他の一
実施態様を示す概略説明図である。
【図3】図3は、本発明の注射器用アダプターの他の一
実施態様を示す概略説明図である。
【図4】図4は、本発明の注射器用アダプターの他の一
実施態様を示す概略説明図である。
【図5】図5は、本発明の注射器用アダプターの他の一
実施態様を示す概略説明図である。
【図6】図6は、本発明の注射器用アダプターの他の一
実施態様を示す概略説明図である。
【図7】図7は、本発明の注射器用アダプターの他の一
実施態様を示す概略説明図である。
【符号の説明】
2 スライドリング 3 制御リング 4 可撓性接続材 6 シールドカバー 9 注射器収容パイプ 10 注射器固定用突起

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注射器に取付けて使用されるアダプター
    であって、注射器本体上を軸方向に移動しうるスライド
    リングと該スライドリングの移動距離を制御するための
    制御リングとが可撓性接続材で接続され、注射器の注射
    針を外部から隠蔽するためのシールドカバーがスライド
    リングに接合されてなる注射器用アダプター。
  2. 【請求項2】 制御リングが、注射器本体の所望に位置
    に配設しうる手段を有する請求項1記載の注射器用アダ
    プター。
  3. 【請求項3】 制御リングの注射器本体の所望に位置に
    配設しうる手段が、注射器本体との螺子嵌合である請求
    項2記載の注射器用アダプター。
  4. 【請求項4】 注射器本体をその内部に収容しうる注射
    器収容パイプを有し、該注射器収容パイプを介して注射
    器本体上を移動しうるスライドリングを有する請求項1
    記載の注射器用アダプター。
  5. 【請求項5】 注射器収容パイプの内面に注射器固定用
    突起が配設されてなる請求項4記載の注射器用アダプタ
    ー。
  6. 【請求項6】 制御リングが、注射器収容パイプの所望
    に位置に配設しうる手段を有する請求項5記載の注射器
    用アダプター。
  7. 【請求項7】 制御リングの注射器本体の所望に位置に
    配設しうる手段が、注射器収容パイプとの螺子嵌合であ
    る請求項6記載の注射器用アダプター。
  8. 【請求項8】 可撓性接続材が、ゴム体、可撓性樹脂発
    泡体、可撓性樹脂からなる蛇腹、板バネまたは螺旋状バ
    ネである請求項1〜7いずれか記載の注射器用アダプタ
    ー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022048192A (ja) * 2016-12-13 2022-03-25 武田薬品工業株式会社 モジュール式バイアルアダプタ

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