JP2000050675A - モータの逆転検出装置 - Google Patents

モータの逆転検出装置

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JP2000050675A
JP2000050675A JP10212934A JP21293498A JP2000050675A JP 2000050675 A JP2000050675 A JP 2000050675A JP 10212934 A JP10212934 A JP 10212934A JP 21293498 A JP21293498 A JP 21293498A JP 2000050675 A JP2000050675 A JP 2000050675A
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reverse rotation
fan
rotation
speed
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Shunji Ueno
俊司 上野
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤配線等に基づくモータの逆転を簡単・正確
に検出すること。 【解決手段】 マイコンは、ファンモータに正転指令を
出力してファンモータを回転させると(ステップS
1)、ファンモータの回転速度Rfを検出する(ステッ
プS3)。そして、回転速度Rfを下限値2000rp
mおよび上限値2600rpmと比較し(ステップ
5)、「Rf<2000rpm」あるいは「Rf>26
00rpm」を検出すると、ファンモータの逆転を判別
し(ステップ7)、異常を報知する(ステップS8)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの工程検査
等で用いられるモータの逆転検出装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば冷蔵庫には、3
相DCブラシレスモータの回転軸にファンを直結し、フ
ァンからエバポレータに風を吹付けて冷気を生成する構
成のものがある。この構成の場合、図9に示すように、
直流電源1,DC/DCコンバータ2,ドライバIC3
を電源基板に搭載し、直流電源1をDC/DCコンバー
タ2によって降圧し、ドライバIC3を通してU相のス
テータコイル4u,V相のステータコイル4v,W相の
ステータコイル4wに与えている。
【0003】上記構成の場合、電源基板側の中継コネク
タをコイル4u〜4w側の中継コネクタに嵌合すること
に伴い、ドライバIC3のU相の電源端子〜W相の電源
端子をコイル4u〜4wに電気的に接続している。この
ため、両中継コネクタが誤って逆向きに嵌合されると、
二点鎖線で示すように、コイル4uがドライバIC3の
V相の電源端子に接続され、コイル4vがU相の電源端
子に接続され、ファンが逆転するので、ファンの逆転を
視覚的に確認する困難な作業を行う必要があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、誤配線等に基づくモータの逆転を簡
単・正確に検出できるモータの逆転検出装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のモータの
逆転検出装置は、モータの回転速度を検出する速度検出
手段と、前記モータが負荷の連結状態で回転していると
きの回転速度に基づいて前記モータの逆転を判別する判
別手段とを備えたところに特徴を有する。上記手段によ
れば、モータが負荷の連結状態で回転しているときの回
転速度に基づいてモータの逆転が自動的に判別されるの
で、モータの逆転を視覚的に検出する困難な作業を行う
必要がなくなる。
【0006】請求項2記載のモータの逆転検出装置は、
速度検出手段がモータに電源を与えるインバータ主回路
のスイッチング時間間隔に基づいてモータの回転速度を
検出するところに特徴を有する。上記手段によれば、ホ
ール素子等のセンサを用いてモータの回転速度を検出す
る必要がなくなるので、電気的な構成が簡単になる。
【0007】請求項3記載のモータの逆転検出装置は、
速度検出手段がモータに電源を与えるインバータ主回路
が所定時間内で何回スイッチングされたかに基づいてモ
ータの回転速度を検出するところに特徴を有する。上記
手段によれば、ホール素子等のセンサを用いてモータの
回転速度を検出する必要がなくなるので、電気的な構成
が簡単になる。
【0008】請求項4記載のモータの逆転検出装置は、
モータに流れる電流値を検出する電流検出手段と、前記
モータが負荷の連結状態で回転しているときの電流値に
基づいて前記モータの逆転を判別する判別手段とを備え
たところに特徴を有する。上記手段によれば、モータが
負荷の連結状態で回転しているときの電流値に基づいて
モータの逆転が自動的に判別されるので、モータの逆転
を視覚的に検出する困難な作業を行う必要がなくなる。
【0009】請求項5記載のモータの逆転検出装置は、
モータが正転指令に基づいて回転しているときの回転速
度または電流値を回転基準または電流基準と比較するこ
とに基づいて判別手段がモータの逆転を判別するところ
に特徴を有する。上記手段によれば、モータが正転指令
に基づいて回転しているときの回転速度を回転基準と比
較したり、モータが正転指令に基づいて回転していると
きの電流値を電流基準と比較するだけで逆転を判別でき
るので、検査プログラムが単純になる。
【0010】請求項6記載のモータの逆転検出装置は、
モータが正転指令に基づいて回転しているときの回転速
度または電流値を逆転指令に基づいて回転しているとき
の回転速度または電流値と比較することに基づいて判別
手段がモータの逆転を判別するところに特徴を有する。
上記手段によれば、モータの正逆転時の回転速度の差あ
るいは電流値の差が小さい場合でも、正転指令に基づい
てモータが逆転していることが正確に判別される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図7に基づいて説明する。まず、図6の(a)に
おいて、冷蔵庫本体11は前面が開口する箱状をなすも
のであり、冷蔵庫本体11の内部には冷蔵室12,野菜
室13,製氷室14,仕様切換室15,冷凍室16が形
成されている。このうち冷蔵室12内の後部には、図6
の(b)に示すように、上下方向へ延びる冷気ダクト1
7が配設されており、冷気ダクト17には複数の冷気吹
出口17aが形成されている。
【0012】野菜室13の後方にはR冷気生成室18が
形成されており、R冷気生成室18内には冷凍サイクル
のRエバポレータ19およびRファンモータ20が配設
されている。このRファンモータ20はアウタロータ形
の3相DCブラシレスモータからなるものであり、図4
はRファンモータ20の詳細構成を示している。
【0013】ここで、ステータコア21は9本のティー
スを有するものであり、所定の3本のティースにはU相
のコイル22u(図2参照)が巻回され、別の3本のテ
ィースにはV相のコイル22v(図2参照)が巻装さ
れ、残り3本のティースにはW相のコイル22w(図2
参照)が巻装されている。これら各相のコイル22u〜
22wは各々1本のマグネットワイヤを3本のティース
に連続的に巻回してなるものであり、図2に示すよう
に、各相のコイル22u〜22wの一端部は共通接続さ
れ、他端部にはリード線を介して中継コネクタ(いずれ
も図示せず)が接続されている。
【0014】ステータコア21の内周面には、図4に示
すように、軸方向両側から略T字状の軸受ブラケット2
3が圧入されている。これら各軸受ブラケット23内に
は軸受メタル24,押えばね25,メタル押え25aが
収納されており、各メタル押え25aは、押えばね25
のばね力により軸受メタル24を軸受ブラケット23の
内周面に押え付けている。
【0015】ステータコア21の軸方向両端面には、コ
イル22u〜22wの上から合成樹脂製のモールド層2
1aが形成されており、一方の軸受ブラケット23とモ
ールド層21aとの間には合成樹脂製のモータフレーム
26が挟持されている。このモータフレーム26には、
図5の(a)に示すように、放射状に延びる複数のステ
ィ26a,円筒状のベルマウス26b,複数の取付片2
6cが一体形成されており、各取付片26cは、図5の
(b)に示すように、冷蔵庫本体11側(R冷気生成室
18の壁面)に固定されている。
【0016】両軸受メタル24の内周面には、図4に示
すように、回転軸27が回転可能に支持されている。こ
の回転軸27の一端部には容器状のロータヨーク28が
固定されており、ロータヨーク28の内周面には複数の
ロータマグネット28aが固定されている。また、ロー
タヨーク28の外面には合成樹脂層29が形成されてお
り、樹脂層29には、図5の(a)に示すように、負荷
に相当する軸流ファン30が一体形成されている。この
ファン30は複数枚の羽根板30aからなるものであ
り、ファン30が回転すると、図5の(b)の矢印F方
向へ風が吐出される。Rファンモータ20は以上のよう
に構成されている。
【0017】冷凍室16の後方には、図6の(b)に示
すように、底部に位置して機械室31が形成されてお
り、機械室31内には冷凍サイクルのコンプレッサ32
が配設されている。このコンプレッサ32はRエバポレ
ータ19に冷媒を供給するものであり、コンプレッサ3
2およびRファンモータ20が作動すると、Rファンモ
ータ20のファン30からRエバポレータ19に風が吹
付けられて冷気が生成される。そして、矢印で示すよう
に、冷気の一部は野菜室13内に直接的に送風され、残
りの冷気は冷気ダクト17内を上昇しながら冷気吹出口
17aを通して冷蔵室12内に送風される。
【0018】冷蔵庫本体11には、図2に示すように、
電源基板33が装着されている。この電源基板33には
直流電源34が搭載されており、直流電源34からは1
00Vの商用交流電源が整流・平滑して出力される。ま
た、電源基板33にはDC/DCコンバータ35が搭載
されており、DC/DCコンバータ35は直流電源34
の電源母線34aおよび34b間に接続されている。こ
のDC/DCコンバータ35はマイクロコンピュータ
(マイコン)36に接続されており、マイコン36は、
DC/DCコンバータ35に電圧可変信号を出力するこ
とに基づいてDC/DCコンバータ35からの出力電圧
を20〜25Vに調節する。尚、マイコン36は速度検
出手段および判別手段に相当するものである。
【0019】電源基板33にはインバータ主回路37が
搭載されており、インバータ主回路37はDC/DCコ
ンバータ35の電源母線35aおよび35b間に接続さ
れている。このインバータ主回路37はトランジスタT
r1〜Tr6を三相ブリッジ接続してなるものであり、イン
バータ主回路37の出力端子37u〜37wにはリード
線を介して中継コネクタ(いずれも図示せず)が接続さ
れている。尚、トランジスタTr1〜Tr6はスイッチング
素子に相当するものである。
【0020】Rファンモータ20側の中継コネクタはイ
ンバータ主回路37側の中継コネクタに嵌合されてお
り、Rファンモータ20のコイル22u〜22wは両中
継コネクタを介してインバータ主回路37の出力端子3
7u〜37wに接続されている。尚、符号D1 〜D6
は、トランジスタTr1〜Tr6のコレクタ−エミッタ間に
接続されたフリーホイールダイオードを示している。
【0021】インバータ主回路37の出力端子37uと
アースとの間には分圧抵抗38aおよび38bの直列回
路が接続され、出力端子37vとアースとの間には分圧
抵抗39aおよび39bの直列回路が接続されており、
分圧抵抗38aおよび38bの共通接続点はオペアンプ
38cの非反転入力端子に接続され、分圧抵抗39aお
よび39bの共通接続点はオペアンプ39cの非反転入
力端子に接続されている。また、インバータ主回路37
の出力端子37wとアースとの間には分圧抵抗40aお
よび40bの直列回路が接続されており、分圧抵抗40
aおよび40bの共通接続点はオペアンプ40cの非反
転入力端子に接続されている。
【0022】DC/DCコンバータ35の電源母線35
aおよび35b間には分圧抵抗41aおよび41bの直
列回路が接続されている。これら分圧抵抗41aおよび
41bの共通接続点はオペアンプ38c〜40cの反転
入力端子に共通接続されており、オペアンプ38c〜4
0cの反転入力端子には基準電圧Vr(=E/2)が与
えられる。尚、符号42は分圧抵抗38aおよび38
b,分圧抵抗39aおよび39b,分圧抵抗40aおよ
び40b,分圧抵抗41aおよび41b,オペアンプ3
8c〜40cから構成された位置検出回路を示してい
る。
【0023】ドライバIC43は制御回路44,PWM
信号回路45,指令回路46,クロック回路47を1パ
ッケージ化してなるものであり、周波数指令の入力端子
43a,運転/停止指令の入力端子43b,CW/CC
W指令(正転/逆転指令)の入力端子43c,回転信号
の出力端子43dを有している。
【0024】ドライバIC43の端子43a〜43dは
上述のマイコン36に接続されている。このマイコン3
6は、ドライバIC43の入力端子43aからPWM信
号回路45を通して制御回路44に一定周波数の搬送波
信号(三角波信号)を出力しており、制御回路44は、
PWM信号回路45からの三角波信号を基準信号と比較
することに基づいてPWM信号を生成する。
【0025】次に上記構成の作用について説明する。
尚、下記動作はマイコン36がROMに予め記憶された
検査プログラムに基づいて実行するものである。マイコ
ン36は、Rファンモータ20用の検査指令が与えられ
ると、図1のステップS1へ移行し、ドライバIC43
の指令回路46に運転指令およびCW指令(正転指令)
を出力する。すると、指令回路46から制御回路44に
正転開始指令が与えられ、制御回路44がPWM信号回
路45からの三角波信号を基準信号と比較することに基
づいてPWM信号を生成した後、PWM信号に基づいて
ベースドライブ信号を変調し、インバータ主回路37に
出力する。
【0026】このPWM信号は、ファン30の回転速度
が規格範囲「2000rpm〜2600rpm」内に収
まる一定のデューティー比で設定されるものであり、イ
ンバータ主回路37にベースドライブ信号が与えられる
と、インバータ主回路37のトランジスタTr1〜Tr6が
ベースドライブ信号に基づいてオンされる。そして、D
C/DCコンバータ35からインバータ主回路37を通
してコイル22u〜22wに駆動電源が与られ、ファン
30が回転を開始する。
【0027】図3の(a)〜(c)は、ファン30の回
転時におけるコイル22u〜22wの端子電圧UVa〜
WVaを示すものであり、オペアンプ38c〜40cの
非反転入力端子には(a)〜(c)の端子電圧UVa〜
WVaが与えられ、反転入力端子には(a)〜(c)の
基準電圧E/2が与えられる。また、(d)〜(f)は
オペアンプ38c〜40cから出力される波形比較信号
DSU〜DSWを示すものであり、制御回路44は、波
形比較信号DSU〜DSWから転流過渡状態の影響を除
去し、(g)〜(i)の誘起電圧位相信号DSU´〜D
SW´を生成する。尚、(a)〜(c)の実線はトラン
ジスタTr1〜Tr6のオン状態、破線はオフ状態を示して
いる。
【0028】制御回路44は、クロック回路47からの
クロック信号に基づいてRファンモータ20の回転周期
を逐次測定し、回転周期に基づいて電気角30°に相当
する時間を算出しており、誘起電圧位相信号DSU´〜
DSW´を生成すると、(g)〜(i)に二点鎖線で示
すように、算出時間に基づいて誘起電圧位相信号DSU
´〜DSW´を電気角30°ずらす。
【0029】制御回路44は、誘起電圧位相信号DSU
´〜DSW´をずらすと、誘起電圧位相信号DSU´〜
DSW´を波形処理して(j)の相切替信号を生成し、
相切替信号の間隔時間(回転信号)Tを算出する。これ
と共に、誘起電圧位相信号DSU´〜DSW´に基づい
てPWM信号を処理し、トランジスタTr1〜Tr6のオン
タイミング(ベースドライブ信号)を設定してインバー
タ主回路37に出力する。
【0030】マイコン36は、ファン30を回転させる
と、図1のステップS2へ移行する。ここで、運転指令
および正転指令の出力から設定時間が経過したことを検
出すると、ファン30の回転が安定したと判断し、ステ
ップS3へ移行する。そして、制御回路44の出力端子
43dから出力される回転信号Tに基づいてファン30
の回転速度Rfを演算した後、ステップS4へ移行し、
ドライバIC43の指令回路46に停止指令を出力す
る。すると、指令回路46から制御回路44に停止指令
が与えられ、制御回路44がベースドライブ信号の出力
を停止し、ファン30を停止させる。
【0031】マイコン36は、ファン30を停止させる
と、ステップS5へ移行し、ステップS3で演算した回
転速度Rfを規格値「2000rpm」および「260
0rpm」と比較する。ここで、「2000rpm≦R
f≦2600rpm」を検出すると、ステップ6へ移行
し、ファン30が正転していると判断し、次のステップ
へ移行する。
【0032】マイコン36は、ステップS5で「Rf>
2600rpm」または「Rf<2000rpm」を検
出すると、ステップS7へ移行し、ファン30が逆転等
の異常状態にあると判断する。そして、ステップS8へ
移行し、ブザー48(図2参照)を鳴動させる。尚、ブ
ザー48は報知手段に相当するものであり、マイコン3
6の出力インターフェースに接続されている。
【0033】製氷室14,仕様切換室15,冷凍室16
の3室の後方には、図6の(b)に示すように、F冷気
生成室49が形成されている。このF冷気生成室49内
にはFエバポレータ50が配設されており、Fエバポレ
ータ50はコンプレッサ32に接続されている。
【0034】F冷気生成室49内にはFファンモータ5
1が配設されている。このFファンモータ51はRファ
ンモータ20と同一構成をなすものであり、コンプレッ
サ32の運転状態でFファンモータ51が作動すると、
Fファンモータ51のファン30が回転し、矢印で示す
ように、ファン30からFエバポレータ50に風が吹付
けられて冷気が生成され、製氷室14内,仕様切換室1
5内,冷凍室16内に送風される。
【0035】冷蔵庫本体11には、Fファンモータ51
に対応して上述の電源基板33,位置検出回路42,ド
ライバIC43が配設されており、マイコン36は、F
ファンモータ51用の検査指令が与えられると、位置検
出回路42からの出力信号に基づいてPWM信号を処理
し、Fファンモータ51のファン30を回転させる。そ
して、ドライバIC43からの回転信号Tに基づいてフ
ァン30の回転速度Rfを検出し、回転速度Rfを両規
格値と比較することに基づいてファン30の逆転等の異
常を検出する。
【0036】機械室31内には、図6の(a)に示すよ
うに、Cファンモータ52が配設されている。このCフ
ァンモータ52はRファンモータ20およびFファンモ
ータ51と同一構成をなすものであり、Cファンモータ
52が作動すると、Cファンモータ52のファン30が
回転し、ファン30からコンプレッサ32に冷却風が吹
付けられる。
【0037】冷蔵庫本体11には、Cファンモータ52
に対応して上述の電源基板33,位置検出回路42,ド
ライバIC43が配設されており、マイコン36は、C
ファンモータ52用の検査指令が与えられると、位置検
出回路42からの出力信号に基づいてPWM信号を処理
し、Cファンモータ52のファン30を回転させる。そ
して、ドライバIC43からの回転信号Tに基づいてフ
ァン30の回転速度Rfを検出し、回転速度Rfを両規
格値と比較することに基づいてファン30の逆転等の異
常を検出する。
【0038】マイコン36およびブザー48は工程検査
専用のものであり、出荷される実際の製品にはブザー4
8が搭載されず、マイコン36に換えて別のマイコン
(図示せず)が搭載される。このマイコンのROMには
運転制御プログラムが記憶されており、マイコンは、各
ドライバIC43の制御回路44からの回転信号Tが目
標値に等しくなるように指令回路46から制御回路44
にデューティー比信号を与える。すると、各制御回路4
4が三角波の比較レベルをデューティー比信号に応じて
変更し、PWM信号のパルス幅を調節する。
【0039】上記実施例によれば、電源基板33側の中
継コネクタとコイル22u〜22w側の中継コネクタと
の間で嵌合ミスが生じ、図2に二点鎖線で示すように、
インバータ主回路37の出力端子37uおよび37vが
誤ってコイル22vおよび22uに接続された場合には
ファン30が逆転するが、ファン30の逆転を検査工程
で視覚的に見付けだすことは困難である。
【0040】しかしながら、ファン30には羽根板30
aの捻りの向きがあるので、正転する場合と逆転する場
合とで負荷量(負荷トルク)が異なり、仕事をする正転
時の方が負荷量が大きく、回転速度が遅くなる。そこ
で、ファン30を定電圧で定速回転させる制御を行い、
ファン30が正転指令に基づいて回転しているときの回
転速度Rfに基づいてファン30の逆転を判別し、ブザ
ー48を鳴動させた。このため、ファン30の逆転を視
覚的に確認する困難な作業を行う必要がなくなり、ファ
ン30の逆転が簡単・正確に検出される。
【0041】図7はファン30の回転数N,トルクT,
電流値Iとの関係を示すものであり、実線α1 は正転時
のトルクTと回転数Nとの関係、実線α2 は逆転時のト
ルクTと回転数Nとの関係である。同図において、実線
α1 およびα2 を比較すれば、所定のトルク値T(=印
加電圧値)に対して「正転速度<逆転速度」になること
が明らかである。尚、図7の実線β1 はモータに流れる
電流値Iと回転速度Nとの関係を示し、図7の実線β2
モータの回転速度NとトルクTとの関係を示している。
【0042】また、インバータ主回路37のトランジス
タTr1〜Tr6のスイッチング時間間隔Tに基づいてファ
ン30の回転速度Rfを検出した。このため、ホール素
子等のセンサが不要になるので、電気的な構成が簡単に
なる。また、ファン30が正転指令に基づいて回転して
いるときの回転速度Rfを回転基準2000rpmおよ
び2600rpmと比較したので、ファン30の逆転が
簡単な検査プログラムで検出される。
【0043】尚、上記第1実施例においては、ファン3
0の回転速度Rfを規格範囲と比較することに基づいて
ファン30の逆転を判別したが、これに限定されるもの
ではなく、例えばコイル22u〜22vに流れる電流値
Imを電流基準IaおよびIb(>Ia)と比較し、
「Ia≦Im≦Ib」である場合にファン30が正転指
令に基づいて正転していると判断し、「Ia>I」また
は「Im>Ib」である場合にファン30の逆転等の異
常を判断しても良い。この場合、直流電源34の電源母
線34aあるいは34bに抵抗を介在し、抵抗の端子間
電圧に基づいて電流値Imを検出したり、電源母線34
aあるいは34bに流れる電流値Imをホール素子等の
電流検出センサにより検出すると良い。
【0044】次に本発明の第2実施例を図8に基づいて
説明する。マイコン36は、ステップS4でRファンモ
ータ20のファン30を回転停止させると、ステップS
10へ移行する。そして、ドライバIC43の指令回路
46に運転指令およびCCW指令(逆転指令)を出力
し、ステップS11へ移行する。すると、指令回路46
から制御回路44に逆転開始指令が与えられ、制御回路
44がPWM信号を処理して逆転用のベースドライブ信
号を生成し、インバータ主回路37に与える。尚、逆転
時のPWM信号は正転時と同一のデューティー比で設定
される。
【0045】マイコン36は、ステップS11で逆転指
令および運転指令の出力から設定時間が経過したことを
検出すると、ファン30の回転が安定したと判断し、ス
テップS12へ移行する。そして、制御回路44からの
回転信号Tに基づいて回転速度Rrを演算してRAMに
書込んだ後、ステップS13へ移行し、ドライバIC4
3の指令回路46に停止指令を出力する。すると、指令
回路46から制御回路44に停止指令が与えられ、制御
回路44がベースドライブ信号の出力を停止し、ファン
30を停止させる。
【0046】マイコン36は、Rファンモータ20のフ
ァン30を停止させると、ステップS14へ移行し、正
転指令の出力時の回転速度Rfと逆転指令の出力時の回
転速度Rrとを比較する。ここで、「Rf<Rr」を検
出すると、ステップS15へ移行してファン30が正転
していると判断し、次のステップへ移行する。また、ス
テップS14で「Rf≧Rr」を検出すると、ステップ
S16へ移行し、ファン30が逆転等の異常状態にある
と判断する。そして、ステップS17へ移行し、ブザー
48を鳴動させる。
【0047】マイコン36は、Fファンモータ51用の
検査指令およびCファンモータ52用の検査指令が与え
られると、Fファンモータ51およびCファンモータ5
2に対して上記一連の動作を行い、Fファンモータ51
のファン30およびCファンモータ52のファン30の
逆転等を検出し、ブザー48を鳴動させる。
【0048】ファン30の正転速度と逆転速度との差が
小さい場合には、ファン30の正転を判別する許容範囲
(規格範囲)が狭くなる。このため、ファン30の回転
速度Rfを規格範囲と比較すると、ファン30の製造ば
らつき等でファン30が正転しているにも拘らず回転速
度Rfが規格範囲から外れ、ファン30の逆転が誤判別
される虞れがある。これに対して上記実施例では、ファ
ン30が正転指令に基づいて回転しているときの回転速
度Rfと逆転指令に基づいて回転しているときの回転速
度Rrとを比較することに基づいてファン30の逆転を
判別したので、ファン30の正逆転時の回転速度の差が
小さい場合でも、ファン30の逆転が正確に判別され
る。
【0049】尚、上記第2実施例においては、ファン3
0の回転速度Rfと回転速度Rrとを比較することに基
づいてファン30の逆転を判別したが、これに限定され
るものではなく、例えば、正転指令の出力時にコイル2
2u〜22vに流れる電流値Imfと逆転指令の出力時
にコイル22u〜22vに流れる電流値Imrとを比較
しても良い。この場合、モータの回転速度が早いと電流
値が小さく、回転速度が遅いと電流値が大きくなるの
で、「Imf>Imr」の検出時にはファン30が正転
していると判断し、「Imf≦Imr」の検出時にはフ
ァン30が逆転していると判断すると良い。
【0050】また、上記第1および第2実施例において
は、相切替信号の出力時間間隔Tに基づいて回転速度R
fおよびRrを演算したが、これに限定されるものでは
なく、例えば、クロック回路47からクロック信号が一
定の複数個出力される間に相切替信号が何回出力された
かに基づいて回転速度RfおよびRrを演算しても良
い。この構成の場合でも、ホール素子等のセンサが不要
になるので、電気的な構成が簡単になる。
【0051】また、上記第1および第2実施例において
は、ロータの回転位置を検出するにあたって位置検出回
路42を用いたが、これに限定されるものではなく、例
えばホール素子等のセンサを用いても良い。
【0052】また、上記第1および第2実施例において
は、工程検査用のマイコン36を用いてファン30の逆
転を判別したが、これに限定されるものではなく、例え
ば冷蔵庫本体11に組付けられる運転制御用のマイコン
に検査プログラムを予め記憶しておく構成としても良
い。この構成の場合、冷蔵庫の操作キー(例えば庫内温
度調節キー)が特殊操作されると、検査プログラムが起
動し、ファン30の逆転が判別されるようにすると良
い。
【0053】また、上記第1および第2実施例において
は、ファン30の逆転が判別されることに基づいてブザ
ー48を鳴動させたが、これに限定されるものではな
く、例えば冷蔵庫のアラームあるいは工程検査用のアラ
ームを鳴動させたり、冷蔵庫のLEDあるいは工程検査
用のLEDを点灯させても良い。
【0054】また、上記第1および第2実施例において
は、本発明を冷蔵庫のRファンモータ20,Fファンモ
ータ51,Cファンモータ52に適用したが、これに限
定されるものではなく、例えば電子レンジのマグネトロ
ンを冷却するファンモータ,換気扇のファンモータ等に
適用しても良い。
【0055】また、上記第1および第2実施例において
は、本発明をアウタロータ形のDCブラシレスモータに
適用したが、これに限定されるものではなく、例えばイ
ンナーロータ形のDCブラシレスモータに適用しても良
い。
【0056】また、上記第1および第2実施例において
は、負荷としてファン30を例示したが、これに限定さ
れるものではなく、例えば、物体を吊り上げる滑車を用
いても良く、要は、モータが正逆転する場合でモータの
仕事量(負荷トルク)に差ができるような負荷であれば
良い。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のモータの逆転検出装置は次の効果を奏する。請求項1
記載の手段によれば、モータが負荷の連結状態で回転し
ているときの回転速度に基づいてモータの逆転を判別し
たので、モータの逆転が簡単・正確に検出される。
【0058】請求項2記載の手段によれば、インバータ
主回路のスイッチング時間間隔に基づいてモータの回転
速度を検出した。このため、ホール素子等のセンサが不
要になるので、電気的な構成が簡単になる。
【0059】請求項3記載の手段によれば、インバータ
主回路が所定時間内で何回スイッチングされたかに基づ
いてモータの回転速度を検出した。このため、ホール素
子等のセンサが不要になるので、電気的な構成が簡単に
なる。請求項4記載の手段によれば、モータが負荷の連
結状態で回転しているときの電流値に基づいてモータの
逆転を判別したので、モータの逆転が簡単・正確に検出
される。
【0060】請求項5記載の手段によれば、モータが正
転指令に基づいて回転しているときの回転速度を回転基
準と比較したり、モータが正転指令に基づいて回転して
いるときの電流値を電流基準と比較することに基づい
て、モータの逆転を判別したので、検査プログラムが単
純になる。請求項6記載の手段によれば、モータが正転
指令に基づいて回転しているときの回転速度または電流
値と逆転指令に基づいて回転しているときの回転速度ま
たは電流値とを比較することに基づいてモータの逆転を
判別したので、モータの正逆転時の回転速度の差または
電流値の差が小さい場合でも、モータの逆転が正確に判
別される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(検査プログラム
を示すフローチャート)
【図2】電気的構成を示すブロック図
【図3】(a)〜(c)はコイルの端子電圧を示す図、
(d)〜(f)はオペアンプから出力される波形比較信
号を示す図、(g)〜(i)は誘起電圧位相信号を示す
図、(j)は相切替信号を示す図
【図4】ファンモータを示す断面図
【図5】(a)はファンモータの外観を示す矢印X1 視
図、(b)X2 −X2 線に沿う断面図
【図6】(a)は冷蔵庫の全体構成を扉の除去状態で示
す前面図、(b)はX3 −X3線に沿う断面図
【図7】ファンモータの回転数,トルク,電流値の関係
を示す図
【図8】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図9】従来例を示す図
【符号の説明】
20はRファンモータ(モータ)、30はファン(負
荷)、36はマイクロコンピュータ(速度検出手段,判
別手段)、37はインバータ主回路、48はブザー(報
知手段)、51はFファンモータ(モータ)、52はC
ファンモータ(モータ)を示す。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H550 AA09 BB09 CC01 DD08 EE10 FF03 FF10 GG03 HA07 HB07 HB16 JJ03 JJ11 KK05 LL16 LL24 LL31 LL51 MM09 5H560 AA01 BB07 DA13 DA19 DB11 DC01 EA02 EB01 EC02 EC10 FF12 FF28 GG04 JJ18 5H576 AA10 BB07 CC01 DD07 EE11 FF03 GG01 GG02 HA02 HB01 JJ03 KK05 LL16 LL25 LL37 LL39 LL41 MM08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの回転速度を検出する速度検出手
    段と、 前記モータが負荷の連結状態で回転しているときの回転
    速度に基づいて前記モータの逆転を判別する判別手段と
    を備えたことを特徴とするモータの逆転検出装置。
  2. 【請求項2】 速度検出手段は、モータに電源を与える
    インバータ主回路のスイッチング時間間隔に基づいてモ
    ータの回転速度を検出することを特徴とする請求項1記
    載のモータの逆転検出装置。
  3. 【請求項3】 速度検出手段は、モータに電源を与える
    インバータ主回路が所定時間内で何回スイッチングされ
    たかに基づいてモータの回転速度を検出することを特徴
    とする請求項1記載のモータの逆転検出装置。
  4. 【請求項4】 モータに流れる電流値を検出する電流検
    出手段と、 前記モータが負荷の連結状態で回転しているときの電流
    値に基づいて前記モータの逆転を判別する判別手段とを
    備えたことを特徴とするモータの逆転検出装置。
  5. 【請求項5】 判別手段は、モータが正転指令に基づい
    て回転しているときの回転速度または電流値を回転基準
    または電流基準と比較することに基づいてモータの逆転
    を判別することを特徴とする請求項1または4記載のモ
    ータの逆転検出装置。
  6. 【請求項6】 判別手段は、モータが正転指令に基づい
    て回転しているときの回転速度または電流値を逆転指令
    に基づいて回転しているときの回転速度または電流値と
    比較することに基づいてモータの逆転を判別することを
    特徴とする請求項1または4記載のモータの逆転検出装
    置。
JP10212934A 1998-07-28 1998-07-28 モータの逆転検出装置 Pending JP2000050675A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7990640B2 (en) 2006-12-20 2011-08-02 Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands, B.V. Apparatus and method for determining motor spin direction of a hard disk drive
CN104184262A (zh) * 2013-05-20 2014-12-03 松下电器产业株式会社 内置驱动电路的电动机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7990640B2 (en) 2006-12-20 2011-08-02 Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands, B.V. Apparatus and method for determining motor spin direction of a hard disk drive
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Effective date: 20040525