JPH05227785A - ブラシレスモータの駆動装置 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動装置

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JPH05227785A
JPH05227785A JP4023697A JP2369792A JPH05227785A JP H05227785 A JPH05227785 A JP H05227785A JP 4023697 A JP4023697 A JP 4023697A JP 2369792 A JP2369792 A JP 2369792A JP H05227785 A JPH05227785 A JP H05227785A
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JP
Japan
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detection signal
rotor
induced voltage
abnormality
circuit
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JP4023697A
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Masahiro Kuroda
昌寛 黒田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 位置センサレス方式のブラシレスモータの回
転子の回転異常を検出する。 【構成】 誘起電圧検出回路27は、ブラシレスモータ
20の各相の固定子巻線21U,21V及び21Wの端
子電圧UV,VV及びWVと基準電圧発生回路23から
の基準電圧VRとの比較に基づいて位置検出信号PS
U,PSV及びPSWを出力する。通電タイミング信号
形成回路28は、これらの位置検出信号PSU,PSV
及びPSWに基づいてベース信号を出力して駆動回路2
に出力する。一方、誘起電圧検出回路27は、固定子巻
線21U,21V及び21Wに誘起される誘起電圧の状
態に応じた状態検出信号SIを出力し、異常検出回路2
9は、状態検出信号SIに基づいて回転子22の回転の
正常,異常を判定する。そして、異常検出回路29は、
異常と判定した時には異常検出信号SAを出力し、これ
に基づいて通電タイミング信号形成回路28の動作を停
止させ、警報器30を動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定子巻線に誘起され
る誘起電圧に基づいて位置検出信号を得るようにしたブ
ラシレスモ―タの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、冷蔵庫或いはエアコンディショ
ナのコンプレッサの駆動モータとしては、コンプレッサ
の能力可変が必要とされる用途の場合、回転速度制御の
容易さから、ブラシレスモータが採用されるようになっ
ており、特に、引出し線数が少ない等の特徴から、固定
子巻線と永久磁石形の回転子との相対的位置をホール素
子等の位置センサを用いずに固定子巻線に誘起される誘
起電圧を利用して検出する位置センサレス方式のものが
採用されるようになってきている。
【0003】而して、この種の従来のブラシレスモータ
の駆動装置は、複数相の固定子巻線の端子電圧と基準電
圧とを比較することにより固定子巻線に誘起される誘起
電圧のゼロックス点を検出して位相信号を得るとともに
この位相信号を所定電気角だけ移相して位置検出信号を
出力する誘起電圧検出回路を設け、この誘起電圧検出回
路の位置検出信号に基づいて通電タイミング信号を出力
する通電タイミング信号形成回路を設け、この通電タイ
ミング信号に基づいて前記固定子巻線の通電を制御する
駆動回路を設ける構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成では、固定
子巻線の端子電圧にノイズが重畳した場合、或いは、負
荷トルクの変動により回転子の回転むらが大きくなった
場合等には、固定子巻線の誘起電圧を正しく検出するこ
とができなくなる。このため、各相の固定子巻線への通
電タイミング信号が最適時期からずれることになり、最
後には脱調を生ずる。
【0005】このように、固定子巻線への通電タイミン
グがずれ、そして、脱調を生じた場合には、誘起電圧検
出回路は回転子の位置検出ができなくなり、駆動回路
は、誤った相の固定子巻線に通電する等の誤制御を行な
うことになって、回転子が振動し、ブラシレスモータか
ら発生する振動,騒音が大きくなる不具合がある。又、
回転子が振動すると、これによって駆動されるコンプレ
ッサ即ち接続負荷が破損する虞れもある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、位置センサレス方式のブラシレスモー
タにおいて、その回転子が異常回転した場合にはこれを
確実に検出することができるブラシレスモータの駆動装
置を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、永久磁石形の
回転子と、この回転子に回転力を与えるべく磁界を作用
させる複数相の固定子巻線を有する固定子とを備えたブ
ラシレスモ―タにおいて、前記複数相の固定子巻線の端
子電圧と基準電圧との比較に基づき位置検出信号を出力
するとともに前記端子電圧から前記固定子巻線に誘起さ
れる誘起電圧の有無を検出して状態検出信号を出力する
誘起電圧検出手段を設け、この誘起電圧検出手段からの
位置検出信号に基づいて通電タイミング信号を出力する
通電タイミング信号形成手段を設け、この通電タイミン
グ信号形成手段からの通電タイミング信号に基づいて前
記固定子巻線の通電を制御する出力手段を設け、前記誘
起電圧検出手段からの状態検出信号により前記回転子の
回転の正常,異常を判定し異常と判定した時には異常検
出信号を出力する異常検出手段を設ける構成に特徴を有
する。
【0008】
【作用】本発明のブラシレスモータの駆動装置によれ
ば、誘起電圧検出手段によって各相の固定子巻線に誘起
される誘起電圧に基づき位置検出信号を得る位置センサ
レス方式のものにおいては、固定子巻線の端子電圧にノ
イズが重畳した場合、或いは、回転子の負荷トルク変動
による回転むらが大きくなった場合等には、誘起電圧が
正常に検出することができなくなって、誘起電圧検出手
段からの状態検出信号の状態が正常時とは変化する。
【0009】これにより、異常検出手段は、状態検出信
号の変化状態を検出することによって回転子の回転の正
常,異常を判定することができ、異常と判定した時には
異常検出信号を出力する。
【0010】従って、この異常検出手段からの異常検出
信号を基に、例えば通電タイミング信号形成手段の動作
を停止させて固定子巻線に対する通電を停止させ、或い
は、警報器を動作させる等の異常対策を講ずることがで
きるものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図面を参照し
て説明する。
【0012】先ず、図1に従って、全体の構成について
述べる。直流電源1の正及び負端子は、駆動回路2の入
力端子3及び4に夫々接続されている。
【0013】出力手段たる駆動回路2は、入力端子3,
4間にスイッチング素子たるNPN形のトランジスタ5
乃至7及び8乃至10を三相ブリッジ接続して構成され
ている。尚、トランジスタ5乃至10には並列にダイオ
ード11乃至16が夫々接続されている。そして、トラ
ンジスタ5及び8の共通接続点は出力端子17に接続さ
れ、トランジスタ6及び9の共通接続点は出力端子18
に接続され、トランジスタ7及び10の共通接続点は出
力端子19に接続されている。
【0014】ブラシレスモータ20は、例えば冷蔵庫,
エアコンディショナのコンプレッサ(負荷)を駆動する
もので、U,V及びW相の固定子巻線21U,21V及
び21Wを有する固定子21と、永久磁石形の回転子2
2とを備えている。そして、固定子巻線21U,21V
及び21Wの一端子は共通に接続され、各他端子は駆動
回路2の出力端子17,18及び19に夫々接続されて
いる。
【0015】基準電圧発生手段たる基準電圧発生回路2
3は分圧用の抵抗24及び25を備えている。そして、
直流電源1の正端子と負端子との間に抵抗24及び25
の直列回路が接続され、その共通接続点を基準電圧端子
26としている。
【0016】誘起電圧検出手段たる誘起電圧検出回路2
7において、その3つの入力ポートは駆動回路2の出力
端子17乃至19に接続され、他の入力ポートは基準電
圧発生回路23の基準電圧端子26に接続され、3つの
出力ポートは通電タイミング信号形成手段たる通電タイ
ミング信号形成回路28の3つの入力ポートに接続され
ている。そして、通電タイミング信号形成回路28の6
つの出力ポートは駆動回路2のトランジスタ5乃至10
のベースに夫々接続されている。
【0017】異常検出手段たる異常検出回路29におい
て、入力ポートは誘起電圧検出回路28の出力ポートに
接続され、出力ポートは通電タイミング信号形成回路2
8の入力ポートに接続されているとともにブザー,ラン
プ等の警報器30に接続されている。
【0018】上記場合において、誘起電圧検出回路2
7,通電タイミング信号形成回路28及び異常検出回路
29は、図1では機能別のブロック図として示されてい
るが、実際には1つのマイクロコンピュータで構成され
るもので、後述するように動作するようになっている。
【0019】次に、本実施例の作用につき図2乃至図4
をも参照しながら説明する。
【0020】回転子22の回転中においては、固定子巻
線21U,21V及び21Wの端子電圧は、図2
(a),(b)及び(c)に示すように、UV,VV及
びWVのようになり、これらが誘起電圧検出回路27に
入力される。又、直流電源1の電源電圧Eは基準電圧発
生回路23により分圧されて基準電圧VRとして出力さ
れ、これが誘起電圧検出回路27に入力される。
【0021】誘起電圧検出回路27は、これらの端子電
圧UV,VV及びWVと基準電圧VRとを比較して固定
子巻線21U,21V及び21Wに誘起される誘起電圧
のゼロクロス点を検出する。この場合、誘起電圧検出回
路27は、端子電圧UV,VV及びWVと電源電圧Eの
1/2の基準電圧VR(=E/2)とを比較するように
なっている。
【0022】誘起電圧検出回路27は、図2(a),
(b)及び(c)で示すように、端子電圧UV,VV及
びWVと基準電圧VR(=E/2)とのクロス点を検出
することにより、即ち、固定子巻線21U,21V及び
21Wに誘起される誘起電圧のゼロクロス点を検出する
ことにより、図2(d),(e)及び(f)に示すよう
に、位相信号DSU,DSV及びDSWを得る。そし
て、誘起電圧検出回路27は、この位相信号DSU,D
SV及びDSWから電気角30度に相当する時間を演算
してその分だけ位相信号DSU,DSV及びDSWを移
相し、以て、図2(g),(h)及び(i)で示すよう
に、位置検出信号PSU,PSV及びPSWを出力す
る。
【0023】通電タイミング信号形成回路28は、これ
らの位置検出信号PSU,PSV及びPSWを論理変換
して6つの通電タイミング信号たるベース信号を得、こ
れらを駆動回路2のトランジスタ5乃至10に与えて、
順次トランジスタ5乃至10をオン,オフさせ、以て、
固定子巻線21U,21V及び21Wに通電して回転子
22を回転させる。
【0024】(1)回転子22の回転が正常な場合。
【0025】誘起電圧検出回路27は、各相の固定子巻
線21U,21V及び21Wに誘起される誘起電圧の検
出状態を示す状態検出信号SIを出力するものである。
【0026】誘起電圧検出回路27から出力される状態
検出信号SIは、回転子22が始動時から正常に回転さ
れた時には、誘起電圧が正しく検出されて位相信号DS
U,DSV及びDSWが所定の順序で得られることか
ら、図3(a)で示すように、始動時からハイレベルと
なる。又、回転子22が正常回転する場合においても、
始動直後に回転子22の回転が遅いために誘起電圧が一
時的に検出できないことがあり、この時には、状態検出
信号SIは、図3(b)に示すように、始動時にはハイ
レベルになるが、その後にロウレベルになり、しかる後
連続してハイレベルになる。
【0027】而して、状態検出信号SIが図3(a)に
示す状態の時の異常検出回路29の動作につき述べる。
【0028】異常検出回路29は、回転子22が始動さ
れると(スタート)、「SIはハイレベル?」の判断ス
テップS1となり、ここでは「YES」と判断して判断
ステップS1を繰返すことになる。
【0029】次に、状態検出信号SIが図3(b)に示
す状態の時の異常検出回路29の動作につき述べる。
【0030】異常検出回路29は、先ず、前述同様に判
断ステップS1で「YES」と判断してその判断ステッ
プS1を繰返すようになるが、その後、状態検出信号S
Iがロウレベルとなることによって、判断ステップS1
で「NO」と判断して「n←1」の処理ステップS2に
移行する。
【0031】異常検出回路29は、この処理ステップS
2ではカウンタのカウント値nを「1」にセットする処
理を行なって、次の「タイマセット」の処理ステップS
3となる。
【0032】異常検出回路29は、処理ステップS3で
はタイマをセットしてこれに計時動作を開始させ、「n
≧no?」の判断ステップS4に移行する。ここで、n
oは異常検出回路29のROMに予め設定記憶された値
であり、例えば「5」に設定されている。従って、異常
検出回路29は、前述したようにカウンタのカウント値
nが「1」にセットされていることから、判断ステップ
S4では「NO」と判断して「t≧to?」の判断ステ
ップS5に移行する。ここで、toは異常検出回路29
のROMに予め設定記憶された時間である。
【0033】異常検出回路29は、判断ステップS4で
は、タイマの計時時間tが設定時間to以上か否かを判
断するもので、ここでは、先ず、「NO」と判断して
「SIに立下り有り?」の判断ステップS6に移行す
る。
【0034】異常検出回路29は、この判断ステップS
6では、状態検出信号SIがハイレベルからロウレベル
に立下ったか否かを判断するもので、「NO」(立下り
なし)の時には判断ステップS4に戻り、以下、判断ス
テップS5,S6及びS4を繰返す。
【0035】その後、状態検出信号SIのハイレベルか
らロウレベルへの最初の立下り時点(カウント値nは
「1」)から設定時間to以上経過すると、異常検出回
路29は、判断ステップS5で「YES」と判断して
「SIはハイレベル?」の判断ステップS7に移行し、
ここでは判断ステップS1と同様に状態検出信号SIが
ハイレベルか否かを判断する。
【0036】図3(b)に示すように回転子22の回転
が正常な場合には、設定時間to以上経過している時に
は状態検出信号SIはハイレベルになっているので、異
常検出回路29は、判断ステップS7では「YES」と
判断して「n←0」の処理ステップS8及び「タイマリ
セット」の処理ステップS9に順次移行する。
【0037】異常検出回路29は、「n←0」の処理ス
テップS8ではカウンタのカウント値nを「0」にリセ
ットし、「タイマリセット」の処理ステップS9ではタ
イマをリセットしてその計時時間tを「0」とし、その
後、判断ステップS1に戻るようになる。
【0038】(2)回転子22の回転が異常な場合。
【0039】誘起電圧検出回路27からの状態検出信号
SIは、回転子22の始動不良の異常時には、図3
(c)に示すように、始動当初はハイレベルになるが、
その後は回転子22が停止して固定子巻線21U,21
V及び21Wに誘起電圧が誘起されないことから、ロウ
レベルのままとなる。又、回転子22が始動しても、脱
調により回転子22が振動する異常時には、固定子巻線
21U,21V及び21Wには所定の順序では誘起電圧
が誘起されないことから、状態検出信号SIは、図3
(d)で示すように、ハイレベル及びロウレベルを繰返
すようになる。
【0040】而して、状態検出信号SIが図3(c)で
示す状態の時の異常検出回路29の動作について述べ
る。
【0041】異常検出回路29は、先ず、前述同様に判
断ステップS1で「YES」と判断してその判断ステッ
プS1を繰返すようになるが、その後、状態検出信号S
Iがロウレベルとなることによって、判断ステップS1
で「NO」と判断して「n←1」の処理ステップS2及
び「タイマセット」の処理ステップS3に順次移行す
る。
【0042】その後、異常検出回路29は、図3(b)
の時と同様に判断ステップS4,S5及びS6を繰返す
ようになる。
【0043】そして、状態検出信号SIのハイレベルか
らロウレベルへの最初の立下り時点(カウント値nは
「1」)から設定時間to以上経過すると、異常検出回
路29は、判断ステップS5で「YES」と判断して
「SIはハイレベル?」の判断ステップS7に移行す
る。
【0044】図3(c)に示すように回転子22の回転
が異常な場合には、設定時間to以上経過している時に
は状態検出信号SIはロウレベルになっているので、異
常検出回路29は、判断ステップS7では「NO」と判
断して「SA出力」の出力ステップS10に移行する。
【0045】異常検出回路29は、この出力ステップS
10ではハイレベルの異常検出信号SAを出力するよう
になり、この異常検出信号SAは、通電タイミング信号
形成回路28及び警報器30に与えられる。
【0046】通電タイミング信号形成回路28は、異常
検出信号SAが与えられると、動作を停止して駆動回路
2のトランジスタ5乃至10に対するベース信号の出力
を停止するようになり、従って、トランジスタ5乃至1
0は全てオフとなって、固定子巻線21U,21V及び
21Wは断電される。又、警報器30は、異常検出信号
SAが与えられると、ブザー鳴動,ランプ点灯等の警報
動作を行なって、異常発生の旨の報知を行なう。その
後、異常検出回路29は、動作終了(エンド)となる。
【0047】次に、状態検出信号SIが図3(d)に示
す状態の時の異常検出回路29の動作について述べる。
【0048】この場合には、異常検出回路29は、判断
ステップS1で「NO」と判断し、処理ステップS2及
びS3を経た後、判断ステップS4,S5及びS6を繰
返すようになるまでは図3(c)の場合と同様の動作を
行なう。
【0049】異常検出回路29は、状態検出信号SIが
次にハイレベルからロウレベルに立下ると、判断ステッ
プS6で「YES」と判断して「n←n+1」の処理ス
テップS11となる。そして、異常検出回路29は、こ
の処理ステップS11ではカウンタのカウント値nに
「1」を加算する処理を行なうもので、この時にはカウ
ント値nは「2」となる。その後は、異常検出回路29
は、判断ステップS4に戻るようになる。
【0050】以下、同様にして、異常検出回路29は、
状態検出信号SIがハイレベルからロウレベルに立下る
毎に処理ステップS11に移行してカウンタのカウント
値nに「1」づつ加算するようになる。そして、異常検
出回路29は、カウンタのカウント値nが設定値no
(例えば5)となると、判断ステップS4で「YES」
と判断して「SA出力」の出力ステップS10となり、
前述同様にして、通電タイミング信号形成回路28の動
作を停止させ、警報器30を警報動作させる。
【0051】このように本実施例によれば、誘起電圧検
出回路27によって、固定子巻線21U,21V及び2
1Wの端子電圧UV,VV及びWVと基準電圧VRとを
比較することに基づき位置検出信号PSU,PSV及び
PSWを出力する場合に、その誘起電圧検出回路27か
ら、各相の固定子巻線21U,21V及び21Wに誘起
される誘起電圧が正常か否かを示す状態検出信号SIを
出力させ、異常検出回路29によって、状態検出信号S
Iの出力状態に基づき回転子22の回転の正常,異常を
判定させるようにした。
【0052】そして、異常検出回路29は、異常と判定
した場合には、異常検出信号SAを出力して、この異常
検出信号SAに基づいて固定子巻線21U,21V及び
21Wへの通電を停止させるとともに、警報器30に警
報動作を行なわせるようにした。
【0053】従って、起動不良の異常が発生した場合、
固定子巻線21U,21V及び21Wの端子電圧UV,
VV及びWVにノイズが重量し或いは負荷トルクが変動
して回転子22に振動が生ずる異常が発生した場合に
は、適切なる異常対策として固定子巻線21U,21V
及び21Wが速やかに断電されることになってブラシレ
スモータ20の振動,騒音の発生を最小限におさえるこ
とができ、又、ブラシレスモータ20の負荷たるコンプ
レッサを破損することもない。
【0054】尚、上記実施例では、回転子22の回転が
異常の時には、異常検出信号SAの出力に基づいて通電
タイミング信号形成回路28の動作を停止させるととも
に警報器30を警報動作させるようにしたが、いずれか
一方を行なわせるようにしてもよい。
【0055】その他、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、例えば負荷はコンプレッサに限られない
等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形して実施し得る
ことは勿論である。
【0056】
【発明の効果】本発明のブラシレスモータの駆動装置は
以上説明したように、各相の固定子巻線の端子電圧に基
づいて誘起電圧が正常に生じているか否かを判定し、異
常の場合には異常検出信号を出力させるようにしたの
で、回転子の回転の異常を確実に検出することができ
て、適切な異常対策を講ずることができ、従って、ブラ
シレスモータの振動,騒音の発生を最小限におさえ且つ
負荷の破損を防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気的構成図
【図2】作用説明用の各部の信号波形図
【図3】作用説明用の各部の信号波形図
【図4】作用説明用のフローチャート
【符号の説明】
1は直流電源、2は駆動回路(出力手段)、20はブラ
シレスモータ、21は固定子、21U,21V及び21
Wは固定子巻線、22は回転子、23は基準電圧発生回
路、27は誘起電圧検出回路(誘起電圧検出手段)、2
8は通電タイミング信号形成回路(通電タイミング信号
形成手段)、29は異常検出回路(異常検出手段)、3
0は警報器を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石形の回転子と、この回転子に回
    転力を与えるべく磁界を作用させる複数相の固定子巻線
    を有する固定子とを備えたブラシレスモ―タにおいて、
    前記複数相の固定子巻線の端子電圧と基準電圧との比較
    に基づき位置検出信号を出力するとともに前記端子電圧
    から前記固定子巻線に誘起される誘起電圧の有無を検出
    して状態検出信号を出力する誘起電圧検出手段と、この
    誘起電圧検出手段からの位置検出信号に基づいて通電タ
    イミング信号を出力する通電タイミング信号形成手段
    と、この通電タイミング信号形成手段からの通電タイミ
    ング信号に基づいて前記固定子巻線の通電を制御する出
    力手段と、前記誘起電圧検出手段からの状態検出信号に
    より前記回転子の回転の正常,異常を判定し異常と判定
    した時には異常検出信号を出力する異常検出手段とを具
    備してなるブラシレスモータの駆動装置。
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