JPH09312995A - ブラシレスモータの制御方法 - Google Patents

ブラシレスモータの制御方法

Info

Publication number
JPH09312995A
JPH09312995A JP8151744A JP15174496A JPH09312995A JP H09312995 A JPH09312995 A JP H09312995A JP 8151744 A JP8151744 A JP 8151744A JP 15174496 A JP15174496 A JP 15174496A JP H09312995 A JPH09312995 A JP H09312995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
position detection
brushless motor
time
detection point
calculated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8151744A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyoshi Fukada
章義 深田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu General Ltd filed Critical Fujitsu General Ltd
Priority to JP8151744A priority Critical patent/JPH09312995A/ja
Publication of JPH09312995A publication Critical patent/JPH09312995A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシレスモータの回転数の急激な変化時の
通電切り替えを適切に行い、回転制御をスムーズとす
る。 【解決手段】 直流電源Vccをインバータ部1でスイ
ッチングしてブラシレスモータ2に供給し、同ブラシレ
スモータ2を回転制御する際、ブラシレスモータ2の電
機子巻線に発生する誘起電圧と基準電圧とを位置検出部
3でそれぞれ比較してブラシレスモータ2の回転子の位
置検出信号を得る。これら位置検出信号を制御回路10
に入力して回転子の位置検出点を得、この位置検出点に
基づいてブラシレスモータ2の通電を切り替える。この
場合、制御回路10は、ブラシレスモータ2の回転数が
急激に変化していると、今回の位置検出点と前回の位置
検出点との間隔の電気角60度に相当する時間を算出
し、この算出時間をもとにして電気角30度に相当する
時間を算出し、この算出時間を今回の位置検出点時刻に
加算してブラシレスモータ2の通電切り替え時刻として
設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は空気調和機の圧縮
機等に用いるセンサレス直流ブラシレスモータ(以下ブ
ラシレスモータと記す)の回転制御に係り、特に詳しく
は回転数が急峻に変化する場合の通電切り替えを適切に
行い、回転制御の円滑化を図るブラシレスモータの制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のブラシレスモータを回転制御す
る場合図5に示す制御装置を必要とする。同図におい
て、この制御装置は直流電圧Vccをスイッチング素子
(トランジスタ)U,V,W,X,Y,Zをブリッジに
接続したインバータ部1でスイッチングしてブラシレス
モータ2の電機子巻線に印加する。
【0003】ブラシレスモータ2の端子電圧(誘起電
圧)を位置検出部3に入力し、端子電圧と基準電圧Vc
c/2とを比較して回転子の位置検出信号を得る。その
ため、位置検出部3は、インバータ部1の電源電圧Vc
cを1/2に分圧して基準電圧Vcc/2を発生する基
準電圧発生回路3aと、各端子電圧(誘起電圧)と基準
電圧Vcc/2とを比較してブラシレスモータ2の回転
に同期した位置検出信号を制御回路(マイクロコンピュ
ータや駆動回路)4に出力する比較回路3b,3c,3
dとからなる。
【0004】制御回路4は各相の位置検出信号によりブ
ラシレスモータ2の回転子の位置を検出し、この位置検
出点に基づいてブラシレスモータ2の通電を切り替える
ための駆動信号を出力する。
【0005】図6を参照して具体的に説明すると、例え
ば電機子巻線Rの端子電圧(誘起電圧)と基準電圧Vc
c/2とを比較し(同図(a)参照)、この比較結果の
交点で変化する位置検出信号(同図(d)参照)を制御
回路4に入力する。
【0006】制御回路4は回転子の位置検出点の時刻t
aを計時する一方、今回の位置検出点時刻および前々回
の位置検出点時刻により位置検出点間の時間T360を
算出する(同図(d)参照)。
【0007】上記算出時間T360を用いて電気角30
度に相当する時間t30(=T360×30/360)
を算出し、この算出時間t30を今回の位置検出時刻t
aに加算して次の通電切り替え時刻に設定する。
【0008】また、他の相についても同様であり、例え
ば電機子巻線Tの端子電圧(誘起電圧)と基準電圧Vc
c/2とを比較し(同図(c)参照)、この比較結果の
交点(次の位置検出点)で変化する位置検出信号(同図
(e参照)を制御回路4に入力する。
【0009】制御回路4は回転子の位置検出点の時刻t
bを計時する一方、今回の位置検出点時刻および前々回
の位置検出点時刻により位置検出点間の時間T360を
算出する(同図(e)参照)。
【0010】上記算出時間T360を用いて電気角30
度に相当する時間t30(=T360×30/360)
を算出し、この算出時間t30を今回の位置検出時刻t
aに加算して次の通電切り替え時刻を設定する。
【0011】このように、通電切り替え時刻を設定する
ことにより、これら設定時刻で通電を切り替えるための
駆動信号を生成することができ、インバータ部1の各ト
ランジスタU,V,W,X,Y,Zを適切にオン、オフ
駆動することができる。
【0012】図7は一相位置検出方式を採用した制御装
置を示している。この場合、例えば電機子巻線Rの端子
電圧(誘起電圧)と基準電圧Vcc/2とを比較し、こ
の比較結果の交点で変化する位置検出信号を得るため
に、位置検出部5は基準電圧Vcc/2を発生する基準
電圧発生部5aおよび端子電圧と基準電圧Vcc/2と
を比較する比較回路5bからなっている。
【0013】制御回路(マイクロコンピュータや駆動回
路)6は、位置検出部5からの位置検出信号によりブラ
シレスモータ2の回転子の位置を検出し、この位置検出
点に基づいてブラシレスモータ2の通電を切り替えるた
めの駆動信号を出力する。
【0014】図8を参照して具体的に説明すると、例え
ば電機子巻線Rに発生した誘起電圧と基準電圧Vcc/
2との比較し、この比較結果の交点で変化する位置検出
信号(同図(b)参照)により回転子の位置検出点の時
刻tcを計時する一方、今回の位置検出点時刻tcおよ
び前々回の位置検出点時刻により位置検出点間の時間T
360を算出する。
【0015】上記算出時間T360をもとにして電気角
30度に相当する時間t30(=T360×30/36
0)、電気角90度に相当する時間t90(=T360
×90/360)および電気角150度に相当する時間
t150(=T360×150/360)を算出する。
各算出時間t30,t90,t150を今回の位置検出
時刻tcに加算して各相の通電切り替え時刻として設定
する。
【0016】このようにして通電切り替え時刻を設定す
ることにより、これら設定時刻で通電を切り替えるため
の駆動信号を生成することができ、インバータ部1の各
トランジスタU,V,W,X,Y,Zを適切にオン、オ
フ駆動することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ブラシ
レスモータの制御方法においては、ブラシレスモータ2
の回転数の変化が小さい場合には問題とならないが、そ
の回転数が急激に変化する場合、例えば起動時の同期運
転から位置検出運転へのモード移行等で急激に回転数が
変化する場合には対応できず、最悪として脱調すること
がある。
【0018】すなわち、通電切り替え時刻の算出に用い
ている時間T360は回転数の急激な変化に応じて大き
く変動し、その算出時刻には大きな誤差が含まれるた
め、以後の通電切り替えに狂いが生じ、つまり適切な通
電切り替えが行われなくなるからである。
【0019】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的はブラシレスモータの回転数が急激に変
化する場合、適切な通電切り替えができ、ひいては回転
制御をスムーズに行うことができるようにしたブラシレ
スモータの制御方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明はブラシレスモータを回転制御する
際、前記ブラシレスモータの電機子巻線に発生する誘起
電圧と基準電圧とをそれぞれ比較し、これら比較結果の
交点で変化する位置検出信号を得、該位置検出信号によ
り前記ブラシレスモータの回転子の位置検出点を得、該
位置検出点に基づいて前記ブラシレスモータの通電を切
り替えるブラシレスモータの制御方法であって、前記ブ
ラシレスモータの回転数の変動が大きいときには、前記
位置検出信号により今回の位置検出点と前回の位置検出
点との間隔時間、今回の位置検出点と前々回の位置検出
点との間隔時間および今回の位置検出点と前前々回の位
置検出点との間隔時間のうちの1つの時間を用いて前記
所定電気角に相当する時間を算出し、該算出時間により
前記ブラシレスモータの通電を切り替えるようにしたこ
とを特徴としている。
【0021】また、請求項2の発明においては、前記位
置検出信号により、今回の位置検出点と前回の位置検出
点との間の電気角60度に相当する時間、今回の位置検
出点と前々回の位置検出点との間の電気角120度に相
当する時間および今回の位置検出点と前前々回の位置検
出点との間の電気角180度に相当する時間のうちの1
つの時間を用いて前記所定電気角に相当する時間を算出
し、前記ブラシレスモータの起動時あるいは起動運転か
ら位置検出運転へのモード切り替え時に前記算出時間を
用いて前記ブラシレスモータの通電を切り替えるように
したことを特徴としている。
【0022】さらに、請求項3の発明においては、ブラ
シレスモータを回転制御する際、前記ブラシレスモータ
の電機子巻線に発生する誘起電圧と基準電圧とをそれぞ
れ比較し、これら比較結果の交点で変化する3つの位置
検出信号を得、該三相分の位置検出信号により前記ブラ
シレスモータの回転子の位置検出点を得、該位置検出点
に基づいて前記ブラシレスモータの通電を切り替えるブ
ラシレスモータの制御方法であって、前記比較結果の交
点毎に、今回の位置検出点と前回の位置検出点との間の
電気角60度に相当する時間を算出し、前記ブラシレス
モータの回転数が急激に変化する場合には前記算出時間
を用いて前記ブラシレスモータの通電を切り替えるよう
にしたことを特徴としている。
【0023】また、請求項4の発明では、ブラシレスモ
ータを回転制御する際、前記ブラシレスモータの電機子
巻線に発生する誘起電圧と基準電圧とを比較し、該比較
結果の交点で変化する1つの位置検出信号を得、該一相
分の位置検出信号により前記ブラシレスモータの回転子
の位置検出点を得、該位置検出点をもとにして前記ブラ
シレスモータの通電を切り替えるブラシレスモータの制
御方法であって、前記比較結果の交点毎に、今回の位置
検出点と前回の位置検出点との間の電気角180度に相
当する時間を算出するとともに、該算出時間を用いて電
気角30度、90度および150度に相当する時間を算
出し、前記ブラシレスモータの回転数が急激に変化する
場合には前記算出された各時間を用いて前記ブラシレス
モータの通電を切り替えるようにことを特徴としてい
る。
【0024】上記手段によれば、ブラシレスモータの通
電切り替えに際して、例えば三相分の位置検出信号によ
り位置検出間隔の時間が算出され、この算出時間をもと
にして所定電気角(30度)に相当する時間が算出さ
れ、この算出時間が今回の位置検出点時刻に加算されて
通電切り替え時刻とされる。
【0025】この場合、上記算出される位置検出間隔の
時間としては、電気角360度に相当する時間より短い
時間とされる。例えば、今回の位置検出点と前回の位置
検出点との間の電気角60度に相当する時間、今回の位
置検出点と前々回の位置検出点との間の電気角120度
に相当する時間および今回の位置検出点と前前々回の位
置検出点との間の電気角180度に相当する時間のうち
の何れかの時間が位置検出間隔の時間とされる。
【0026】すなわち、ブラシレスモータの回転数が急
激に変化する場合、電気角360度に相当する時間をも
とにして通電切り替えまでの時間を算出すると、以後の
通電切り替えに狂いが生じるからである。
【0027】例えば、上記位置検出毎に電気角60度に
相当する時間をもとにして電気角30度に相当する時間
(次の通電切り替えまでの時間)を算出し、この算出時
間を今回の位置検出点時刻に加算して通電切り替え時刻
とすることにより、以後通電切り替えに狂いが生じるこ
ともない。
【0028】また、一相分の位置検出信号により位置検
出間隔の時間が算出され、この算出時間をもとにして電
気角30度、90度、150度に相当する時間が算出さ
れ、これら算出時間が今回の位置検出点時刻に加算され
て通電切り替え時刻とされる。
【0029】この場合、上記算出される位置検出間隔の
時間としては、電気角360度に相当する時間より短い
時間とされる。例えば、今回の位置検出点と前々回の位
置検出点との間の電気角180度に相当する時間が位置
検出間隔の時間とされる。
【0030】すなわち、上述と同様の理由からである。
上記位置検出毎に電気角120度に相当する時間をもと
にして電気角30度、90度、150度に相当する時間
(通電切り替えまでの時間)を算出し、これら算出時間
を今回の位置検出点時刻に加算して通電切り替え時刻と
することにより、以後通電切り替えに狂いが生じること
もない。
【0031】
【発明の実施の形態】この発明は、ブラシレスモータの
電機子巻線に発生する誘起電圧と基準電圧とを比較して
回転子の位置を検出し、この位置検出間隔の時間を用い
て所定電気角に相当する時間(通電切り替えまでの時
間)を算出する際、現位置検出点に近い位置検出点と同
現位置検出点との間隔時間を用いれば、ブラシレスモー
タの回転数の急激な変化に対しても、通電切り替えへの
影響が小さくて済むことに着目したものである。
【0032】そのために、この発明のブラシレスモータ
の制御方法が適用される制御装置は、図1に示す構成を
している。なお、図中、図5と同一部分には同一符号を
付し重複説明を省略する。
【0033】図1において、このブラシレスモータの制
御装置は、ブラシレスモータ2の回転数の変動が大きい
ときには、今回の位置検出点と前回の位置検出点との間
隔時間(時間T60)、今回の位置検出点と前々回の位
置検出点間のとの間隔時間(時間T120)および今回
の位置検出点と前前々回の位置検出点間との間隔時間
(時間T180)のうちの1つの時間を用いて今回の位
置検出点から所定電気角に相当する時間を算出する制御
回路10を備えている。なお、制御回路10は図5に示
す制御回路4の機能を備えている。
【0034】また、上記三相位置検出方式を採用した制
御装置は、所定電気角θに相当する時間を算出する際、
各相毎にtθ=T60×6×θ/360、あるいはtθ
=T120×3×θ/360)、もしくはtθ=T18
0×2×θ/360の式を用いる。
【0035】したがって、図2(d)に示すように、所
定電気角θが30度である場合には、t30=T60×
30/60、あるいはt30=T120×30/12
0、もしくはt30=T180×30/180の何れか
の式を用いる。なお、この三相位置検出方式の場合に
は、t30=T60×30/60を用いて電気角30度
に相当する時間を算出するとよい。
【0036】次に、上記構成の制御装置の動作を図2の
タイムチャート図を参照して詳しく説明する。なお、図
2(a)ないし(d)は図6のタイムチャート図に対応
している。
【0037】この制御方法はブラシレスモータ2の回転
数が急激に変化する場合に適用し、例えば起動時の同期
運転から位置検出運転へのモード移行時に適用すると好
ましい。また、起動時の同期運転においても、ブラシレ
スモータ2の回転子の位置を検出し、この位置検出点を
監視して同期運転を行う方法が提案されていることか
ら、このような場合で回転数が急激に変化する場合に適
用すると好ましい。
【0038】まず、例えば図2(a)の破線矢印に示す
ように、今回の位置検出点の時刻がtdであると、制御
回路10は前回の位置検出点(同図(b)の位置検出
点)の時刻および今回の位置検出点時刻tdにより位置
検出点間隔の時間T60を算出し、この算出時間T60
により電気角30度に相当する時間t30(=T60×
30/60を算出する(同図(d)参照)。
【0039】この算出時間t30を今回の位置検出点時
刻tdに加算して次の通電切り替え時刻teとして設定
し、この設定時刻teに達したときにインバータ部1の
トランジスタのオン、オフを切り替えるための駆動信号
を出力する。また、他の相についても、位置検出点毎に
同様の処理を実行する。
【0040】このように、今回の位置検出点から次の通
電切り替えまでの時間t30を算出する際、従来の時間
T360より短い時間T60を用いており、しかもこの
T60はブラシレスモータ2の現回転速度における最新
情報による。
【0041】したがって、ブラシレスモータ2の回転数
が急激に変化した場合、この急激な変化に対応した時間
t30を算出することができ(つまり誤差の少ない時間
t30を得ることができ)、ひいてはブラシレスモータ
2の通電を適切に切り替えることができる。
【0042】図3はこの発明の他の実施例を示し、一相
位置検出方式を採用した制御装置である。なお、図中、
図7と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。
【0043】この実施例の場合、制御回路11には1つ
の位置検出信号のみが入力することから、今回の位置検
出点と前回の位置検出点の時刻との間隔時間はT180
となる(図4参照)。なお、制御回路11は図7に示す
制御回路6の機能を備えている。また、図4(a),
(b)は図8のタイムチャート図に対応している。
【0044】したがって、図4に示すように、所定電気
角θ(30度、90度、150度)に相当する時間を算
出する場合、電気角30度に相当する時間t30はT1
80×30/180の式を用い、電気角90度に相当す
る時間t90はT180×90/180の式を用い、電
気角150度に相当する時間t150はT180×15
0/180の式を用いればよい。
【0045】上記式により算出時間t30,t90,t
150をそれぞれ今回の位置検出点時刻tfに加算して
通電切り替え時刻として設定し、これら設定時刻に達し
たときにはインバータ部1のトランジスタのオン、オフ
を切り替えるための駆動信号を出力する。
【0046】このように、今回の位置検出点から次の通
電切り替えまでの時間t30を算出する際、従来の時間
T360より短い時間T180を用いており、しかもこ
のT180がブラシレスモータ2の現回転速度における
最新データであることから、ブラシレスモータ2の回転
数が急激に変化した場合でも、この急激な変化に対応し
た時間t30,t90,t150を算出することができ
(つまり誤差の少ない時間t30,t90,t150を
得ることができ)、ひいてはブラシレスモータ2の通電
を適切に切り替えることができる。なお、この実施例で
は位置検出部5の回路構成の簡略化が図れ、つまり低コ
スト化が図れる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ブラシレスモータの電機子巻線に発生する誘起電圧
と基準電圧とをそれぞれ比較し、これら交点をブラシレ
スモータの回転子の位置検出点とし、この位置検出点に
基づいてブラシレスモータの通電切り替えるブラシレス
モータの制御方法であって、ブラシレスモータの回転数
の変動が大きいときには、今回の位置検出点と前回の位
置検出点との間隔時間、今回の位置検出点と前々回の位
置検出点との間隔時間および今回の位置検出点と前前々
回の位置検出点との間隔時間のうちの1つの時間を用い
て前記所定電気角に相当する時間を算出し、この算出時
間によりブラシレスモータの通電を切り替えるようにし
たので、ブラシレスモータの回転数が急激に変化する場
合、例えば起動運転時あるいは起動時の同期運転から位
置検出運転へのモード移行の場合、適切な通電切り替え
ができ、これにより回転制御をスムーズに行うことがで
き、結果脱調の発生を防止することができるという効果
がある。
【0048】また、この発明によれば、三相位置検出方
式の採用にあたっては、今回位置検出点と前回の位置検
出点との間の電気角60度に相当する時間を算出し、こ
の算出時間を用いて次の通電切り替えまでの時間(電気
角30度に相当する時間)を算出し、この算出時間で通
電切り替えを行うようにしたので、ブラシレスモータの
現回転速度における最新情報により通電を切り替えるこ
とができ、回転数が急激に変化する場合その変化に対応
した通電切り替えができ、つまり適切な通電切り替えが
できる。
【0049】さらに、この発明によれば、一相位置検出
方式を採用にあたっては、今回位置検出点と前回の位置
検出点との間の電気角180度に相当する時間を算出
し、この算出時間を用いて所定電気角(30度、90度
および150度)に相当する時間を算出し、これら算出
時間で通電切り替えを行うようにしたので、従来の位置
検出間隔時間(電気角360度に相当する時間)よりも
最新情報の電気角180度に相当する時間を用いること
になるため、回転数が急激に変化する場合その変化に対
応した通電切り替えができ、つまり適切な通電切り替え
ができ、また位置検出回路の簡略化、低コストが図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示し、ブラシレスモータ
の制御方法が適用される制御装置の概略的ブロック線
図。
【図2】図1に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明するための概略的タイムチャート図。
【図3】この発明の他の実施例を示し、ブラシレスモー
タの制御方法が適用される制御装置の概略的ブロック線
図。
【図4】図3に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明するための概略的タイムチャート図。
【図5】従来のブラシレスモータの制御装置の概略的ブ
ロック線図。
【図6】図5に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明するための概略的タイムチャート図。
【図7】従来の他のブラシレスモータの制御装置の概略
的ブロック線図。
【図8】図7に示すブラシレスモータの制御装置の動作
を説明するための概略的タイムチャート図。
【符号の説明】
1 インバータ部 2 ブラシレスモータ 3,5 位置検出部 4,6,10,11 制御回路(マイクロコンピュータ
や駆動回路)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータを回転制御する際、前
    記ブラシレスモータの電機子巻線に発生する誘起電圧と
    基準電圧とをそれぞれ比較し、これら比較結果の交点で
    変化する位置検出信号を得、該位置検出信号により前記
    ブラシレスモータの回転子の位置検出点を得、該位置検
    出点に基づいて前記ブラシレスモータの通電を切り替え
    るブラシレスモータの制御方法であって、 前記ブラシレスモータの回転数の変動が大きいときに
    は、前記位置検出信号により今回の位置検出点と前回の
    位置検出点との間隔時間、今回の位置検出点と前々回の
    位置検出点との間隔時間および今回の位置検出点と前前
    々回の位置検出点との間隔時間のうちの1つの時間を用
    いて前記所定電気角に相当する時間を算出し、該算出時
    間により前記ブラシレスモータの通電を切り替えるよう
    にしたことを特徴とするブラシレスモータの制御方法。
  2. 【請求項2】 ブラシレスモータを回転制御する際、前
    記ブラシレスモータの電機子巻線に発生する誘起電圧と
    基準電圧とをそれぞれ比較し、これら比較結果の交点で
    変化する位置検出信号を得、該位置検出信号により前記
    ブラシレスモータの回転子の位置検出点を得、該位置検
    出点に基づいて前記ブラシレスモータの通電を切り替え
    るブラシレスモータの制御方法であって、 前記位置検出信号により、今回の位置検出点と前回の位
    置検出点との間の電気角60度に相当する時間、今回の
    位置検出点と前々回の位置検出点との間の電気角120
    度に相当する時間および今回の位置検出点と前前々回の
    位置検出点との間の電気角180度に相当する時間のう
    ちの1つの時間を用いて前記所定電気角に相当する時間
    を算出し、前記ブラシレスモータの起動時あるいは起動
    運転から位置検出運転へのモード切り替え時に前記算出
    時間を用いて前記ブラシレスモータの通電を切り替える
    ようにしたことを特徴とするブラシレスモータの制御方
    法。
  3. 【請求項3】 ブラシレスモータを回転制御する際、前
    記ブラシレスモータの電機子巻線に発生する誘起電圧と
    基準電圧とをそれぞれ比較し、これら比較結果の交点で
    変化する3つの位置検出信号を得、該三相分の位置検出
    信号により前記ブラシレスモータの回転子の位置検出点
    を得、該位置検出点に基づいて前記ブラシレスモータの
    通電を切り替えるブラシレスモータの制御方法であっ
    て、 前記比較結果の交点毎に、今回の位置検出点と前回の位
    置検出点との間の電気角60度に相当する時間を算出
    し、前記ブラシレスモータの回転数が急激に変化する場
    合には前記算出時間を用いて前記ブラシレスモータの通
    電を切り替えるようにしたことを特徴とするブラシレス
    モータの制御方法。
  4. 【請求項4】 ブラシレスモータを回転制御する際、前
    記ブラシレスモータの電機子巻線に発生する誘起電圧と
    基準電圧とを比較し、該比較結果の交点で変化する1つ
    の位置検出信号を得、該一相分の位置検出信号により前
    記ブラシレスモータの回転子の位置検出点を得、該位置
    検出点をもとにして前記ブラシレスモータの通電を切り
    替えるブラシレスモータの制御方法であって、 前記比較結果の交点毎に、今回の位置検出点と前回の位
    置検出点との間の電気角180度に相当する時間を算出
    するとともに、該算出時間を用いて電気角30度、90
    度および150度に相当する時間を算出し、前記ブラシ
    レスモータの回転数が急激に変化する場合には前記算出
    された各時間を用いて前記ブラシレスモータの通電を切
    り替えるようにことを特徴とするブラシレスモータの制
    御方法。
JP8151744A 1996-05-23 1996-05-23 ブラシレスモータの制御方法 Withdrawn JPH09312995A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8151744A JPH09312995A (ja) 1996-05-23 1996-05-23 ブラシレスモータの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8151744A JPH09312995A (ja) 1996-05-23 1996-05-23 ブラシレスモータの制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09312995A true JPH09312995A (ja) 1997-12-02

Family

ID=15525339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8151744A Withdrawn JPH09312995A (ja) 1996-05-23 1996-05-23 ブラシレスモータの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09312995A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012209999A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Mitsubishi Electric Corp ブラシレスモータの駆動制御装置
JP2013524746A (ja) * 2010-04-23 2013-06-17 峰▲チァオ▼科技(深▲セン▼)有限公司 永久磁石acモータのセンサーレス駆動方法
KR20200001734A (ko) * 2018-06-28 2020-01-07 전자부품연구원 모터 구동 장치 및 시스템
WO2024029455A1 (ja) * 2022-08-01 2024-02-08 ミネベアミツミ株式会社 モータ駆動制御装置、モータユニット、およびモータ駆動制御方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013524746A (ja) * 2010-04-23 2013-06-17 峰▲チァオ▼科技(深▲セン▼)有限公司 永久磁石acモータのセンサーレス駆動方法
JP2012209999A (ja) * 2011-03-29 2012-10-25 Mitsubishi Electric Corp ブラシレスモータの駆動制御装置
KR20200001734A (ko) * 2018-06-28 2020-01-07 전자부품연구원 모터 구동 장치 및 시스템
WO2024029455A1 (ja) * 2022-08-01 2024-02-08 ミネベアミツミ株式会社 モータ駆動制御装置、モータユニット、およびモータ駆動制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09117186A (ja) 直流ブラシレスモータ駆動装置
JP3416494B2 (ja) Dcブラシレスモータの制御装置及びdcブラシレスモータの制御方法
KR20070000946A (ko) 3상 bldc 모터의 제어장치 및 3상 bldc모터의제어방법
JP4590761B2 (ja) 永久磁石形同期電動機の制御装置
JP5369381B2 (ja) ブラシレスdcモータの制御装置及び換気送風装置
JPH11318097A (ja) ブラシレスモータの駆動制御装置
JPH09312995A (ja) ブラシレスモータの制御方法
JPH09215382A (ja) 永久磁石同期モータの駆動方法
JP3531701B2 (ja) ブラシレスモータの制御方法
JPH06133584A (ja) 位置センサレスブラシレスdcモータ制御装置
JP6133177B2 (ja) モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御装置の制御方法
JP2021083284A (ja) モータ制御装置およびモータ制御装置の制御方法
JP2002051585A (ja) モータ制御装置
JP7325660B1 (ja) ドライブシステム及び制御方法
JP2001086787A (ja) ブラシレスモータの制御装置
JP2000217385A (ja) ブラシレスdcモ―タ制御方法およびその装置
WO2024181389A1 (ja) 制御装置
JP4154687B2 (ja) モータ制御装置
JPH07107777A (ja) ブラシレスモータの制御方法および制御装置
JP4079385B2 (ja) ブラシレスdcモータの駆動装置
JPH0670586A (ja) センサレスブラシレスモータの駆動装置
JPH06253584A (ja) センサレスブラシレスモータの駆動装置
JP4583109B2 (ja) センサレスモータの駆動装置
JPH0947076A (ja) ブラシレスモータの制御方法
JP4289774B2 (ja) センサレスdcブラシレスモーターの制御方法及びセンサレスdcブラシレスモーター及びファンモーター及び圧縮機モーター及び冷凍空調用ファンモーター及び冷凍空調用圧縮機モーター

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030805