JP2000049609A - A/dコンバータ - Google Patents

A/dコンバータ

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JP2000049609A
JP2000049609A JP10210955A JP21095598A JP2000049609A JP 2000049609 A JP2000049609 A JP 2000049609A JP 10210955 A JP10210955 A JP 10210955A JP 21095598 A JP21095598 A JP 21095598A JP 2000049609 A JP2000049609 A JP 2000049609A
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bit
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value
error
input signal
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JP10210955A
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Yukihiro Nishida
幸弘 西田
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Toshiba Corp
Toshiba Electronic Device Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Microelectronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変換に要する時間を極力短くした上で、変換
値の信頼性を向上させることが可能なA/Dコンバータ
を提供する。 【解決手段】 誤り可能性ビット判定回路11は、入力
信号AINをA/D変換したデータの第0ビットのデー
タ値とそれよりも上位のビットのデータ値とを順次比較
して、最初にデータ値が異なったビットを誤り可能性ビ
ットと判定する。比較判定回路12は、その誤り可能性
ビットの桁位置が、ユーザにより許容誤差範囲として設
定された許容誤差ビットの桁位置以下であれば変換処理
を終了し、許容誤差ビットの桁位置よりも上位である場
合は、逐次変換回路1に再度入力信号AINをA/D変
換させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ入力信号
レベルを逐次比較方式により複数ビットのデジタルデー
タにA/D変換するA/Dコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、従来の逐次比較(バイナリサ
ーチ)方式のA/Dコンバータの一構成例を機能ブロッ
クにより示すものである。逐次変換回路1は、シフトレ
ジスタなどで構成されており、コントロール回路2から
与えられるシフトクロックに応じてデータビットのシフ
ト動作を行うようになっている。そして、シフトレジス
タ内のデータは、パラレルデータバスを介してD/Aコ
ンバータ3及びA/D変換値レジスタ4に夫々出力され
るようになっている。
【0003】D/Aコンバータ3は、逐次変換回路1よ
り与えられるデジタルデータをD/A変換して、その変
換結果のアナログデータをリファレンス電圧Vref とし
てコンパレータ5の反転入力端子に出力するようになっ
ている。コンパレータ5の非反転入力端子には、外部よ
りアナログデータの入力信号AINが与えられるように
なっており、コンパレータ5の出力端子は、逐次変換回
路1のデータ入力端子に接続されている。
【0004】以上のように構成されたA/Dコンバータ
において、入力信号のA/D変換を行うプロセスは以下
の通りである。例えば、入力信号のレンジが0〜5Vで
あり、変換ビット数n=8とする。逐次変換回路1は、
先ずゼロクリアされているシフトレジスタの最上位ビッ
ト(MSB,第7ビット)にデータ“1”をセットし
て、D/Aコンバータ3にデータ“10000000”を出力す
る。D/Aコンバータ3は、データ“10000000”(デジ
タルデータの値域0〜255における128)をD/A
変換して、入力信号レベルの最大値5Vの1/2に相当
するリファレンス電圧Vref =2.5Vをコンパレータ
5に出力する。
【0005】コンパレータ5は、入力信号レベルを電圧
Vref =2.5Vと比較する。そして、入力信号レベル
が小であればコンパレータ5の出力信号はロウレベル
(0V)であり、その出力信号は逐次変換回路1に入力
される。逐次変換回路1は、シフトレジスタを1ビット
右シフトさせて第7ビットにコンパレータ5の出力信号
に相当するデータ“0”をセットする。
【0006】すると、D/Aコンバータ3にはデータ
“01000000”が出力され、コンパレータ5には、前記最
大値の1/4に相当する電圧=Vref 1.25Vが出力
される。そして、コンパレータ5は、次に入力信号レベ
ルを電圧Vref =1.25Vと比較する。逐次変換回路
1は、シフトレジスタを右シフトさせて、コンパレータ
5の比較結果の出力信号レベルを次は第6ビットにセッ
トするようにする。
【0007】また、コンパレータ5が入力信号レベルを
電圧Vref =2.5Vと比較した結果入力信号レベルが
大であれば、コンパレータ5の出力信号はハイレベル
(5V)であり、逐次変換回路1は、第7ビットにコン
パレータ5の出力信号に相当するデータ“1”をセット
する。すると、D/Aコンバータ3にはデータ“110000
00”が出力され、コンパレータ5には、前記最大値の
(1/2+1/4)に相当する電圧Vref =3.75V
が出力される。そして、コンパレータ5は、次に入力信
号レベルを電圧Vref =3.75Vと比較する。
【0008】以上のプロセスを最下位ビットたる第0ビ
ットまで行った結果、第7〜第0ビットにセットされて
いるデータが、入力信号をA/D変換した結果のデジタ
ルデータとなる。その変換結果はA/D変換値レジスタ
4に出力されて保持される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような方式のA/
Dコンバータにおいては、変換プロセスの途中で外来ノ
イズなどの影響により比較判断を誤った場合であっても
そのまま最後まで変換を行うようになっている。従っ
て、変換値の信頼性を高めるために、同一の入力信号に
ついて複数回変換を行い、その結果に基づいて変換値を
決定するようにしている。
【0010】しかしながら、このような同一動作の反復
は、変換に要する時間を長引かせることととなり、ひい
ては、電力を余分に消費することとなる。本発明は上記
事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、変換に
要する時間を極力短くした上で、変換値の信頼性を向上
させることが可能なA/Dコンバータを提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のA/Dコンバータは、アナログ入力
信号のレベルを逐次比較方式により複数ビットのデジタ
ルデータにA/D変換するものにおいて、前記デジタル
データの変換値について、最下位ビットのデータ値をそ
の次以降の上位ビットのデータ値と順次比較して行き、
前記データ値が最初に異なった状態となるビットを前記
入力信号レベルに対する比較を誤った可能性がある誤り
可能性ビットとして判定する誤り可能性ビット判定手段
とを備えたことを特徴とする。
【0012】即ち、逐次比較方式においては最上位ビッ
トから順次A/D変換を行うが、変換途中で特定のビッ
トについて比較誤りが生じると、それ以降の入力信号レ
ベルに対する比較は全て誤りとなることからビットデー
タは全て同一となる。従って、誤り可能性ビット判定手
段がA/D変換値を最下位ビット側より比較参照し、最
下位ビットのデータ値と最初に異なるデータ値のビット
を比較誤りが生じた可能性が高い誤り可能性ビットとし
て判定することで、その判定結果に基づいて不要な再変
換処理などを抑制することができる。
【0013】この場合、請求項2に記載したように、誤
り可能性ビット判定手段を、最上位ビットまで比較を行
った結果、データ値が最下位ビットと異なった状態とな
るビットが存在しなかった場合には、前記最上位ビット
を誤り可能性ビットとして判定する構成とするのが好ま
しい。
【0014】斯様に構成すれば、A/D変換値がオール
“0”やオール“1”であれば全てのビットデータが等
しくなるが、この場合には、最初の最上位ビットについ
ての比較判定を誤っている可能性があるので、誤り可能
性ビット判定手段が最上位ビットを誤り可能性ビットと
して判定することで、以降の処理を適切に行うことがで
きる。
【0015】また、請求項3に記載したように、誤り可
能性ビット判定手段により判定された誤り可能性ビット
の桁位置が許容誤差範囲内に対応する桁位置を超えてい
るか否かを判断して、前記桁位置を超えている場合に
は、入力信号レベルを再度A/D変換させる再変換手段
を備えると良い。即ち、変換値に誤りが生じているとし
ても許容誤差範囲内にある場合には再変換処理を行う必
要がないので、再変換手段は、不要な再変換処理を行う
ことなく変換に要する時間を短縮することができる。
【0016】請求項4に記載したように、許容誤差範囲
を設定するビットの桁位置を指定可能に構成される許容
誤差範囲指定手段を備えても良く、斯様に構成すれば、
ユーザが要求する許容誤差範囲を任意に指定することが
できる。
【0017】請求項5に記載したように、再変換手段
を、誤り可能性ビット以降の下位ビットについて入力信
号レベルを再度A/D変換させる構成とするのが好まし
い。即ち、誤り可能性ビット以降の下位ビットには、比
較誤りが生じている可能性が高いので、その部分につい
て入力信号レベルを再度A/D変換させることで、再変
換処理を効率的に行うことができる。
【0018】請求項6または7に記載したように、再変
換手段を、誤り可能性ビットまでの上位ビットについて
入力信号レベルを再度A/D変換させ、その結果が前回
の変換値と一致する場合はその時点でA/D変換を中止
すると共に、前記結果が前回の変換値と一致しない場合
は、新たに前記入力信号レベルについてのA/D変換を
やり直させ(請求項6)、またはA/D変換を続行させ
る(請求項7)構成としても良い。
【0019】斯様に構成すれば、再変換手段が誤り可能
性ビットまでの上位ビットについて入力信号レベルを再
度A/D変換させた結果が前回の変換値と一致する場合
は、それ以降の下位ビットの変換は正しいレベル比較の
結果に基づいて行われていると考えられるので、その時
点でA/D変換を中止することで不要な処理を抑制する
ことができる。
【0020】また、前記結果が前回の変換値と一致しな
い場合は入力信号レベルの比較に誤りが生じているの
で、再変換手段が新たにA/D変換をやり直させること
で(請求項6)、正しい変換値を得ることができる。ま
たは再変換手段がA/D変換を続行させることで(請求
項7)、再変換を行う時間を短縮することができる。
【0021】以上の場合において、請求項8に記載した
ように、誤り可能性ビット判定手段は、再変換手段によ
る再変換結果についても誤り可能性ビットの判定を行
い、再変換手段は、前記誤り可能性ビットの桁位置が前
回の変換値についての誤り可能性ビットの桁位置よりも
上位である場合は、再度入力信号レベルをA/D変換さ
せる構成としても良い。
【0022】即ち、誤り可能性ビット以降の下位ビット
についてのみ再変換を行う場合で、その再変換結果につ
いての誤り可能性ビットの桁位置が前回の変換値よりも
上位にある場合には、最初の変換値に2ビット以上の比
較誤りが生じていた可能性が考えられる。そこで、その
ような場合には、再変換手段が入力信号レベルをA/D
変換させることで正確な変換値を得ることができる。
【0023】請求項9記載のA/Dコンバータは、アナ
ログ入力信号のレベルを逐次比較方式により複数ビット
のデジタルデータにA/D変換するものにおいて、前記
デジタルデータの変換値に対して所定の許容誤差値を加
減算することにより上限値及び下限値を設定する限度値
設定手段と、この限度値設定手段により設定された上限
値及び下限値を順次D/A変換して、前記入力信号レベ
ルとの比較を順次行う限度値比較手段と、この限度値比
較手段による比較の結果、前記入力信号レベルが前記上
限値に対応するレベルを上回っている場合又は前記下限
値に対応するレベルを下回っている場合は、前記入力信
号レベルを再度A/D変換させる再変換手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0024】斯様に構成すれば、限度値比較手段は、限
度値設定手段によって変換値に対し所定の許容誤差値を
加減算することにより設定された上限値及び下限値を順
次D/A変換して、入力信号レベルとの比較を順次行
う。そして、再変換手段は、その比較の結果、入力信号
レベルが上限値に対応するレベルを上回っている場合又
は下限値に対応するレベルを下回っている場合は、入力
信号レベルを再度A/D変換させる。即ち、最初のA/
D変換値が入力信号レベルに対して所定の許容誤差値以
内で変換されていれば再変換を行う必要はないので、変
換処理に要する時間を短縮することができる。
【0025】この場合、請求項10に記載したように、
デジタルデータの変換値について、最下位ビットのデー
タ値をその次以降の上位ビットのデータ値と順次比較し
て行き、前記データ値が最初に異なるビットを前記入力
信号レベルに対する比較を誤った可能性がある誤り可能
性ビットとして判定する誤り可能性ビット判定手段を備
えて、限度値比較手段を、前記誤り可能性ビット判定手
段により判定された誤り可能性ビットの桁位置が許容誤
差範囲内に対応する桁位置を超えているか否かを判断し
て、前記桁位置を超えている場合で且つ前記変換値の最
下位ビットのデータ値が“1”である場合は、限度値設
定手段により設定された上限値をD/A変換して入力信
号レベルとの比較を行い、前記桁位置を超えている場合
で且つ前記変換値の最下位ビットのデータ値が“0”で
ある場合は、限度値設定手段により設定された下限値を
D/A変換して入力信号レベルとの比較を行う構成とす
るのが好ましい。
【0026】即ち、誤り可能性ビットの桁位置が許容誤
差範囲内に対応する桁位置を超えている場合において、
A/D変換値の最下位ビットのデータ値が“1”である
場合は、逐次比較によるA/D変換の途中でハイ(1)
と判定すべきレベルを誤ってロウ(0)と判定した可能
性があり、A/D変換値は真の入力信号レベルよりも低
い値に変換されている可能性がある。従って、入力信号
レベルとの比較は上限値をD/A変換したものと行えば
十分である。
【0027】また、前記最下位ビットのデータ値が
“0”である場合は、A/D変換の途中でロウ(0)と
判定すべきレベルを誤ってハイ(1)と判定した可能性
があり、A/D変換値は真の入力信号レベルよりも高い
値に変換されている可能性がある。従って、入力信号レ
ベルとの比較は下限値をD/A変換したものと行えば十
分である。故に、以上のように構成することで、限度値
比較手段が入力信号レベルと限度値との比較を行う時間
を短縮することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、電気的
構成を示す機能ブロック図であり、図17と同一部分に
は同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分につ
いてのみ説明する。A/D変換値レジスタ4に保持され
るデータは、誤り可能性ビット判定回路(誤り可能性ビ
ット判定手段)11に与えられるようになっている。
【0029】誤り可能性ビット判定回路11は、A/D
変換値レジスタ4に保持されているデータの最下位ビッ
ト(第0ビット)のデータ値を、その次以降の上位ビッ
ト(第1ビット)のデータ値と順次比較して行き、前記
データ値が最初に異なるビットを誤り可能性ビットとし
て判定し、比較判定回路(再変換手段)12に出力する
ようになっている。
【0030】許容範囲設定レジスタ(許容誤差範囲指定
手段)13は、ユーザによりA/D変換値の許容範囲と
して設定されるビット(許容誤差ビット)の桁位置デー
タが保持されるようになっており、その許容誤差ビット
の桁位置データは、比較判定回路12に与えられるよう
になっている。
【0031】比較判定回路12は、許容範囲設定レジス
タ13より与えられる許容誤差ビットの桁位置と、誤り
可能性ビット判定回路11より与えられる誤り可能性ビ
ットの桁位置とを比較する。そして、後者の桁位置が上
位である場合には、コントロール回路2a及びデータ比
較回路(再変換手段)14に制御信号を出力して、入力
信号レベルの再変換を行わせるようになっている。
【0032】データ比較回路14は、A/D変換値レジ
スタ4より与えられる前回のA/D変換値を保持してお
くためのレジスタを内部に有している。そして、後述す
るように、比較判定回路12より与えられる制御信号若
しくは今回と前回とのA/D変換値の比較結果に応じ
て、コントロール回路2aに再変換指令を与えたり、A
/D変換値を出力データとして外部に出力するようにな
っている。
【0033】尚、入力信号AINは、図示しないサンプ
ルホールド回路により、変換周期毎にレベルがサンプル
されて保持(ホールド)されるようになっており、A/
D変換は、そのサンプル毎に逐次行うようになってい
る。
【0034】ここで、誤り可能性ビットの判定原理につ
いて図3を参照して説明する。尚、変換ビット数nは8
である。図3は、逐次変換回路1が行うA/D変換の過
程の一例を示すものであり、図3(a)は正常に変換が
行われた場合(正常値“10011001”)を示す。図3
(b)は、第5ビットの変換時において、“ロウ
(L)”と判定すべきところを誤って“ハイ(H)”と
判定した場合(“10100000”)である。
【0035】この図3(a),(b)から分かるよう
に、レベルの比較判定に一度誤りが生じると、それ以降
の下位ビットについての比較判定を全て誤ることから、
データ値は同一となる。図3(b)の例では、第5ビッ
トの変換時において誤って“ハイ”と判定したため、第
5ビットのデータ値は“0”にセットされるべきを
“1”にセットされている。
【0036】従って、次の第4ビットの変換時に逐次変
換回路1及びD/Aコンバータ3を介してコンパレータ
5に与えられるリファレンス電圧Vref のレベルは、入
力信号レベルよりも小となるべきが大となることから、
以降の判定では、全て(入力信号レベル)<(リファレ
ンス電圧Vref )と判定されてデータ値は“0”となる
のである。
【0037】一方、あるビットの判定について“ハイ”
と判定すべきところを誤って“ロウ”と判定した場合
は、そのビットのデータ値は“1”にセットされるべき
を“0”にセットされてしまい、その次のビットの変換
時にコンパレータ5に与えられるリファレンス電圧Vre
f のレベルは、入力信号レベルよりも大となるべきが小
となることから、以降の判定では、全て(入力信号レベ
ル)>(リファレンス電圧Vref )と判定されてデータ
値は“1”となる。
【0038】以上のことから、第0ビットのデータ値を
第1ビット,第2ビット,…のデータ値と順次比較して
行き、最初にデータ値が異なったビット(上記の例では
第5ビット)を、比較判定を誤った可能性があるビット
として判定するようにしている。
【0039】次に、本実施例の作用について、誤り可能
性ビット判定回路(以下、ビット判定回路と称す)1
1,比較判定回路12及びデータ比較回路14の制御内
容を示すフローチャートである図2をも参照して説明す
る。このフローチャートの処理は、逐次変換回路1によ
りある時点における入力信号AINについてのA/D変
換処理が完了して、A/D変換値レジスタ4にそのA/
D変換値が与えられるとスタートする。
【0040】この図2において、ビット判定回路11
は、変数xをゼロにセットしてから(ステップA1)、
次のステップA2において変数xをインクリメントす
る。そして、A/D変換値レジスタ4に保持されている
A/D変換値の最下位ビットである第0ビットのデータ
値と、第xビットのデータ値とが等しいか否かを判定す
る(ステップA3)。即ち、最初は第0ビットのデータ
値と第1ビットのデータ値とが比較される。
【0041】両者のデータ値が等しい場合、ビット判定
回路11は「YES」と判断してステップA3aに移行
し、変数xが(n−1:この場合“7”)に等しくなけ
ればステップA2に移行する。そして、変数xをインク
リメントすると次は第0ビットのデータ値と第2ビット
のデータ値とを比較する。
【0042】以上の処理判断を繰り返す内に、第0ビッ
トと第xビットとのデータ値が異なると、ビット判定回
路11は「NO」と判断してステップA4に移行し、第
xビットを誤り可能性ビットとして決定する。そして、
決定された誤り可能性ビットの桁位置“x”は、比較判
定回路12に出力される。
【0043】尚、A/D変換値が“00000000”または
“11111111”である場合は、ビットデータは全て等しい
ため最上位ビットたる第7ビットまで比較を行ってもス
テップA3において「YES」と判断されることはない
が、この場合は、ステップA3aにおいて「YES」と
判断されてステップA4に移行することで、第7ビット
が誤り可能性ビットとして判定される。
【0044】次に、比較判定回路12は、ビット判定回
路11より与えられた誤り可能性ビットの桁位置が、許
容範囲設定レジスタにおいて設定されている許容誤差ビ
ットの桁位置以下であるか否かを判断する(ステップA
5)。即ち、誤り可能性ビットの桁位置が比較的下位で
あり許容誤差範囲内であれば、A/D変換を誤っている
としても再変換を行う必要はない。
【0045】従って、誤り可能性ビットの桁位置が、許
容誤差ビットの桁位置以下である場合は「YES」と判
断して、比較判定回路12は、データ比較回路14に制
御信号を与えてA/D変化値のデータを出力させると
(ステップA10)処理を終了する。
【0046】また、比較判定回路12は、誤り可能性ビ
ットの桁位置が、許容誤差ビットの桁位置よりも上位で
ある場合は「NO」と判断し、コントロール回路2a及
びデータ比較回路14に対して入力信号AINを再度A
/D変換させるための指令信号を出力する(ステップA
6)。すると、データ比較回路14は、現在のA/D変
換値を内部のレジスタに保持すると共に、コントロール
回路2aを介して逐次変換回路1により再変換が行われ
る。
【0047】そして、再変換されたA/D変換値がA/
D変換値レジスタ4を介してデータ比較回路14に与え
られると(ステップA7)、データ比較回路14は、内
部のレジスタに保持されている前回の変換値と今回の再
変換値とが等しいか否かを比較する(ステップA8)。
【0048】両変換値が等しい場合データ比較回路14
は「YES」と判断し、再変換値のデータを出力すると
(ステップA9)処理を終了する。また、両変換値が異
なる場合は「NO」と判断してステップA6に移行す
る。この時、データ比較回路14は再変換値を内部レジ
スタに転送して保持する。そして、逐次変換回路1に更
に再変換を実行させ、前回の変換値と今回の再変換値と
が等しくなりステップA8で「YES」と判断するまで
処理を繰り返す。ステップA8で「YES」と判断する
と、データ比較回路14は今回の再変換値のデータを外
部に出力して処理を終了する。
【0049】以上のように本実施例によれば、ビット判
定回路11は、入力信号AINをA/D変換したデータ
の第0ビットのデータ値とそれよりも上位のビットのデ
ータ値とを順次比較して、最初にデータ値が異なったビ
ットを誤り可能性ビットと判定し、比較判定回路12
は、その誤り可能性ビットの桁位置が、ユーザにより許
容誤差範囲として設定された許容誤差ビットの桁位置以
下であれば変換処理を終了し、許容誤差ビットの桁位置
よりも上位である場合は、逐次変換回路1に再度入力信
号AINをA/D変換させるようにした。
【0050】従って、逐次変換方式の特性に基づく誤り
が生じている可能性があるビットを適切に判定すること
ができる。そして、その誤り可能性ビットに実際に誤り
が生じているとしても、その桁位置が実用上誤差として
は問題にならない桁位置である場合には不要な再変換処
理を行うことがないので、変換処理に要する時間を短縮
することができると共に、電力消費を低減することがで
きる。
【0051】また、本実施例によれば、ビット判定回路
11は、第7ビットまで比較を行った結果、データ値が
第0ビットと異なった状態となるビットが存在しなかっ
た場合には、最上位ビットたる第7ビットを誤り可能性
ビットとして判定するようにした。即ち、A/D変換値
がオール“0”やオール“1”であり、全てのビットデ
ータが等しい場合には逐次変換回路1が最初の比較判定
を誤っている可能性があるので、最上位ビットを誤り可
能性ビットとして判定することで、以上のようなA/D
変換値についても、チェックもれを生じることなく以降
の処理を適切に行うことができる。
【0052】加えて、ユーザは、アプリケーションに応
じたA/D変換値の許容誤差範囲を、許容誤差ビットの
桁位置として許容範囲設定レジスタ13において適宜設
定することができる。
【0053】図4乃至図6は本発明の第2実施例を示す
ものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明す
る。電気的構成を示す図4において、第2実施例では、
第1実施例の比較判定回路12が比較判定回路(再変換
手段)15に置き換わっており、その比較判定回路15
は、逐次比較回路1aに対して直接制御信号を出力する
ようになっている。その他の構成は第1実施例と同様で
ある。
【0054】ビット判定回路11及び比較判定回路15
の制御内容を示すフローチャートである図5において、
比較判定回路15は、ステップA5において「NO」と
判断すると、逐次比較回路1a,コントロール回路2a
及びデータ比較回路14に対して、誤り可能性ビットを
含む下位ビットについてのみ入力信号AINの再変換を
行うように制御信号を出力する(ステップA6a)。
【0055】即ち、図3に示すように、誤り可能性ビッ
トにおいて比較判定を誤ったことにより、それ以降の下
位ビットの判定に連鎖的に誤りが生じるので、誤り可能
性ビットよりも上位のビットについては正しく判定が行
われている可能性が高い。
【0056】そこで、図6に示すように、図3の例で
は、逐次比較回路1a内のレジスタの第4〜第0ビット
をゼロクリアしてデータを“10100000”にセットし、そ
のデータに応じたリファレンス電圧Vref をコンパレー
タ5に与えて、誤り可能性ビットたる第5ビットの比較
判定からA/D変換処理をやり直すようにする。この時
のコンパレータ5における比較結果の出力信号レベル
は、レジスタの第5ビットにセットされる。
【0057】以上のように第2実施例によれば、比較判
定回路15は、誤り可能性ビットの桁位置が、許容誤差
ビットの桁位置以下であれば変換処理を終了し、許容誤
差ビットの桁位置よりも上位である場合は、逐次変換回
路1aに誤り可能性ビット以降の下位ビットについて、
再度入力信号AINのA/D変換を行わせるようにし
た。従って、正しく判定が行われている可能性が高い誤
り可能性ビットよりも上位のビットについてはA/D変
換をやり直さないので、変換処理に要する時間をより短
縮することができる。
【0058】図7及び図8は本発明の第3実施例を示す
ものである。第3実施例の電気的構成は基本的に第2実
施例と同様であり、変換処理の内容が異なっている。即
ち、比較判定回路15は、ステップA5において「N
O」と判断すると、逐次比較回路1a,コントロール回
路2a及びデータ比較回路14に対して、誤り可能性ビ
ットを含む上位ビットまで入力信号AINの再変換を行
うように制御信号を出力する(ステップA6b)。
【0059】即ち、図3に示すように、誤り可能性ビッ
トにおいて比較判定を誤った可能性があることから、そ
の誤り可能性ビットを含む上位ビットまで再変換を行い
前変換値と比較すれば、前回の変換に誤りを生じていた
か否かを判断することができる。そこで、図8に示すよ
うに、図3の例では、第5ビットまでの再変換を行い、
変換が正しく行われれば、データ比較回路14はデータ
“10000000”を得る(ステップA7)。そして、その再
変換値と前変換値とのデータを、第7〜第5ビットまで
比較する(ステップA8a)。
【0060】両者が一致している場合、データ比較回路
14は「YES」と判断してステップA10に移行し、
内部レジスタに保持している前回のデータを出力する
が、図3の例では、前回の上位3ビットのデータは“10
1 ”であり今回のデータは“100 ”であるから、両者は
異なり「NO」と判断してコントロール回路2aに新た
に再変換を行うように(即ち第7ビットから)指令信号
を出力する(ステップA11)。そして、再変換値を得
て前変換値と比較を行い(ステップA12,A13)、
両者が等しければステップA9に移行して再変換値のデ
ータを出力する。両者が等しくない場合はステップA1
1に移行して、更に再変換を指示する。
【0061】以上のように第3実施例によれば、比較判
定回路15は、誤り可能性ビットの桁位置が許容誤差ビ
ットの桁位置よりも上位である場合は、逐次変換回路1
aに誤り可能性ビットまでの上位ビットについて再度入
力信号AINのA/D変換を行わせ、データ比較回路1
4は、前記上位ビットまでの再変換値が前回の変換値に
等しい場合は、前回の変換値データを出力した後に処理
を終了し、前回の変換値と異なる場合は、新たに再変換
をやり直させるようにした。
【0062】即ち、誤り可能性ビットまでの上位ビット
について再変換を行うことで、前回のA/D変換が正し
く行われたか否かを短時間で判定することができ、その
判定に基づいて以降の処理を迅速に行うことができる。
【0063】図9は本発明の第4実施例を示すものであ
り、第3実施例とは、ステップA11がステップA11
aに置き換わっている点のみが異なっている。第3実施
例では、データ比較回路14は、ステップA8aにおい
て「NO」と判断すると、入力信号AINの再変換を最
初からやり直すようにしたが、第4実施例では、誤り可
能性ビットよりも下位ビットについてのみ(図3に示す
例では第4〜第0ビット)再変換を行うようにする(ス
テップA11a)。
【0064】即ち、ステップA6bにおいて既に誤り可
能性ビットを含む上位ビットまでの再変換は行われてい
るので、そこまでの再変換データを採用することにし
て、それよりも下位のビットの再変換を続行するように
したものである。
【0065】以上のように第4実施例によれば、データ
比較回路14は、誤り可能性ビットを含む上位ビットま
での再変換値が前回の変換値と異なる場合は、それより
も下位のビットについてA/D変換を続行して再変換を
行うようにしたので、再変換に要する時間を第3実施例
よりも短縮することができる。
【0066】図10乃至図12は本発明の第5実施例を
示すものであり、第2実施例と同一部分には同一符号を
付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明
する。電気的構成を示す図10において、第5実施例の
構成は、第2実施例における誤り可能性ビット判定回路
11が、誤り可能性ビット判定回路(誤り可能性ビット
判定手段)16に置き換わっている点のみが異なってい
る。
【0067】制御内容のフローチャートを示す図11に
おいて、ステップA7において誤り可能性ビット以降の
下位ビットのみを再変換した再変換値が得られると、ビ
ット判定回路16は、その再変換値についても誤り可能
性ビットの判定を行う(ステップA14)。そして、そ
の再変換値の誤り可能性ビットが、前変換値の誤り可能
性ビットよりも上位か否かを判断する(ステップA1
5)。
【0068】再変換値と前変換値との誤り可能性ビット
が同じ桁位置であれば、「NO」と判断してステップA
8に移行する。また、再変換値の誤り可能性ビットが上
位である場合は「YES」と判断してステップA6aに
移行し、ビット判定回路16は、逐次比較回路1a,コ
ントロール回路2a及びデータ比較回路14に対して、
再び誤り可能性ビット以降の下位ビットについて再変換
を行うように制御信号を出力する。
【0069】即ち、図12(a)に示すように、図3に
示す例において第5ビットに加えて第3ビットについて
も比較判定を誤ったことにより、変換値が“10101000”
となったものとする。この場合、ステップA4において
誤り可能性ビットとして判定されるのは第3ビットであ
るから、ステップA6aで誤り可能性ビット以降の下位
ビットについて再変換を行うと、それよりも上位の第5
ビットで判定を誤っていることから、得られる再変換値
は“10100000”となる(図12(b)参照)。
【0070】すると、次のステップA14において判定
される誤り可能性ビットは第5ビットであり、前回より
も上位であることから更なる再変換指令が出力され、最
終的には正しい変換値を得ることができる。
【0071】以上のように第5実施例によれば、ビット
判定回路16は、誤り可能性ビット以降の下位ビットの
みを再変換した再変換値が得られると、その再変換値に
ついても誤り可能性ビットの判定を行い、その再変換値
の誤り可能性ビットが、前変換値の誤り可能性ビットよ
りも上位である場合には、再び誤り可能性ビット以降の
下位ビットについて再変換が行われるように制御信号を
出力するようにした。従って、A/D変換の過程におい
て2ビット以上の判定誤りがあったとしても、正しい変
換値を得ることができる。
【0072】図13及び図14は本発明の第6実施例を
示すものであり、図17と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明す
る。第6実施例の基本的構成は、第1乃至第5実施例の
構成とは若干異なっており、ビット判定回路等は存在し
ない。逐次変換回路1の出力データは、セレクタ17の
一方の入力データバスを介してD/Aコンバータ3に与
えられている。また、A/D変換値レジスタ4の出力デ
ータは、演算回路(限度値設定手段)18を介してセレ
クタ17の他方の入力データバスに与えられている。
【0073】コンパレータ(限度値比較手段)5の出力
端子は、マイクロコンピュータを中心として構成される
制御回路(再変換手段)19の入力端子に接続されてい
る。制御回路19には、逐次変換回路1より1サンプル
毎にA/D変換が終了したことを示す信号が与えられる
と共に、A/D変換値レジスタ4の出力データが与えら
れている。そして、制御回路19は、コントロール回路
2a,セレクタ17及び演算回路18に夫々制御信号を
出力するようになっている。
【0074】制御回路19の制御内容のフローチャート
を示す図14において、制御回路19は、逐次変換回路
1において入力信号AINの1サンプルについてA/D
変換処理が終了するまで待機する(ステップB1)。こ
の間は、制御回路19は、逐次変換回路1の出力データ
がD/Aコンバータ3に与えられるように、セレクタ1
7に制御信号を出力する。
【0075】そして、逐次変換回路1による変換処理が
終了すると、制御回路19は上限値の設定処理を行う
(ステップB2)。即ち、制御回路19は、演算回路1
8に制御信号を出力することで、A/D変換値レジスタ
4を介して与えられているA/D変換値に許容誤差とし
て予め設定されている値αを加算させると共に、その演
算回路18の出力データがD/Aコンバータ3に与えら
れるように、セレクタ17に制御信号を与える。
【0076】すると、コンパレータ5には、上限値(A
/D変換値+α)に応じたリファレンス電圧Vref が与
えられ、入力信号AINのレベルがそのリファレンス電
圧Vref と直接比較される。そして、コンパレータ5に
おける比較結果は、制御回路19に直接与えられるの
で、制御回路19は、そのレベルのハイ,ロウに応じて
入力信号AINのレベルが上限値以下であるか否かを判
断する(ステップB3)。
【0077】AIN>上限値(ハイ):であれば、A/
D変換値は許容誤差を超える大きな値として変換されて
いるので、制御回路19は「NO」と判断してコントロ
ール回路2aに入力信号AINの再変換指令を与えてか
ら(ステップB7)、ステップB1に移行する。また、
AIN≦上限値(ロウ):であれば、A/D変換値は許
容誤差の上限には収まっているので、制御回路19はス
テップB3で「YES」と判断してステップB4に移行
し、次に下限値の設定を行う。
【0078】即ち、制御回路19は、演算回路18に制
御信号を出力して、A/D変換値から許容誤差値αを減
算させる。すると、コンパレータ5には、下限値(A/
D変換値−α)に応じたリファレンス電圧Vref が与え
られ、入力信号AINのレベルと比較される。そして、
制御回路19は、入力信号AINのレベルが下限値以上
であるか否かを判断する(ステップB5)。
【0079】AIN<下限値(ロウ):であれば、A/
D変換値は許容誤差を下回る値として変換されているの
で、制御回路19は「NO」と判断してステップB7に
移行する。また、AIN≧上限値(ハイ):であればA
/D変換値は許容誤差の下限にも収まっており、ステッ
プB3における判断と合わせ、総じて許容誤差範囲内に
あると判断することができる。
【0080】そこで、制御回路19はステップB5で
「YES」と判断してステップB6に移行し、コントロ
ール回路2aに次のサンプルのA/D変換を行うように
制御信号を出力する(尚、この時制御回路19は、図示
しないサンプルホールド回路に対しては、入力信号AI
Nのレベルの次のサンプルをホールドさせるように制御
信号を与える。)。
【0081】以上のように第6実施例によれば、制御回
路19は、演算回路18において、逐次変換回路1によ
りA/D変換された値に許容誤差値αを加減算させた値
を夫々上限値,下限値として設定させ、セレクタ17を
介してコンパレータ5に上限値,下限値に対応したリフ
ァレンス電圧Vref を与え、入力信号AINのレベルを
上限値,下限値と直接比較させるようにした。そして、
入力信号AINのレベルが上限値を超えているか又は下
限値を下回っている場合には、その入力信号AINのサ
ンプルについて再度A/D変換を行わせるようにした。
【0082】従って、A/D変換が正確に行われたか否
か、即ちそのA/D変換値について再変換が必要か否か
を確実に判定することができるので、不要な再変換処理
を行う必要がなく、変換処理に要する時間を短縮するこ
とができる。
【0083】図15及び図16は本発明の第7実施例を
示すものであり、第1及び第6実施例と同一部分には同
一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について
のみ説明する。第7実施例の構成は、第1実施例と第6
実施例との構成を組み合わせたものとなっている。即
ち、図1に示す第1実施例の構成に対し、セレクタ1
7,演算回路18及び制御回路(再変換手段)19aを
加えたものであり、逐次変換回路1とD/Aコンバータ
3との間には、第6実施例のようにセレクタ17が介挿
され、比較判定回路12の出力端子は、制御回路19a
の入力端子に接続されている。またA/D変換値レジス
タ4の出力データバスは、制御回路19aのデータバス
に接続されている。
【0084】主に制御回路19aの制御内容のフローチ
ャートを示す図16において、入力信号AINの1サン
プルについてA/D変換処理が終了すると、第1実施例
と同様に、ビット判定回路11において誤り可能性ビッ
トが判定され(ステップB8)、続いて、比較判定回路
12において誤り可能性ビットの桁位置が許容範囲内か
否かが判断される(ステップB9)。制御回路19a
は、比較判定回路12の判断結果を受けて、誤り可能性
ビットの桁位置が許容範囲内であればステップB6に移
行する。
【0085】また、前記桁位置が許容範囲を超えている
場合は、制御回路19aは、A/D変換値レジスタ4に
保持されているA/D変換値のLSB(第0ビット)の
データ値を参照して、そのデータ値が“1”であればス
テップB2へ移行し、“0”であればステップB4に移
行する。そして、ステップB3において「YES」と判
断した場合は、第6実施例のようにステップB4に移行
せず、ステップB6に移行する。
【0086】即ち、第7実施例においては、A/D変換
値のLSBのデータ値が“1”であれば、入力信号AI
Nのレベルが上限値以下か否かのみを判断し、データ値
が“0”であれば、入力信号AINのレベルが下限値以
上か否かのみを判断するようにしている。
【0087】何故なら、A/D変換値のLSBのデータ
値が“1”である場合は、逐次比較によるA/D変換の
途中でハイ(1)と判定すべきレベルを誤ってロウ
(0)と判定した可能性があるため、A/D変換値は真
の入力信号AINのレベルよりも低い値に変換されてい
る可能性がある。従って、入力信号AINのレベルとの
比較は上限値をD/A変換したものと行えば十分であ
る。
【0088】また、LSBのデータ値が“0”である場
合は、A/D変換の途中でロウ(0)と判定すべきレベ
ルを誤ってハイ(1)と判定した可能性があるため、A
/D変換値は真の入力信号AINのレベルよりも高い値
に変換されている可能性がある。従って、入力信号AI
Nのレベルとの比較は下限値をD/A変換したものと行
えば十分である。
【0089】以上のように第7実施例によれば、制御回
路19aは、A/D変換値のLSBのデータ値が“1”
であれば、入力信号AINのレベルが上限値以下か否か
のみを判断し、データ値が“0”であれば、入力信号A
INのレベルが下限値以上か否かのみを判断するように
したので、A/D変換値の精度の判定に要する時間を一
層短縮することができる。
【0090】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。変換ビット数n=8に限らず,4,
12,16,32,などであっても良い。逐次変換回路
1,1aにおける変換方式は、図3に示すものに限るこ
となく、デジタルデータの中間値を“01111111”(デジ
タルデータの値域“0〜255”に対する“127”)
に設定している場合は、前記中間値をレジスタにセット
する初期値として用いれば良い。この場合、次の第6ビ
ットの比較時におけるデータは、“x0111111”となる
(xは、第7ビットの比較結果による“1”又は
“0”)。例えば、図1に示す第1実施例の構成を、ワ
ンチップマイコンとして構成しても良い。他の実施例に
ついても同様である。
【0091】許容誤差範囲指定手段は、例えば、ディッ
プスイッチなどで構成しても良い。第1実施例におい
て、再変換を1回のみしか行わない場合には、ステップ
A8及びA9を省略して、ステップA7からステップA
10に移行するようにしても良い。第6実施例におい
て、コントロール回路2aと制御回路19とを一体に構
成しても良い。また、第7実施例においても、コントロ
ール回路2aと制御回路19aとを一体に構成しても良
く、更に、それらとビット判定回路11,比較判定回路
12及び許容範囲設定レジスタ13とを一体に構成して
も良い。
【0092】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1記載のA/Dコンバータ
によれば、逐次比較方式の特性に基づき、誤り可能性ビ
ット判定手段が、最下位ビットのデータ値と最初に異な
るデータ値を有するビットを比較誤りが生じた可能性が
高い誤り可能性ビットとして判定することで、その判定
結果に基づいて不要な再変換処理などを抑制することに
より、変換処理に要する時間を短縮することができる。
【0093】請求項2記載のA/Dコンバータによれ
ば、誤り可能性ビット判定手段を、最上位ビットまで比
較を行った結果、データ値が最下位ビットと異なった状
態となるビットが存在しなかった場合には、最上位ビッ
トを誤り可能性ビットとして判定するので、A/D変換
値がオール“0”やオール“1”である場合でも、誤り
可能性ビットを適切に判定することで、以降の処理を適
切に行うことができる。
【0094】請求項3記載のA/Dコンバータによれ
ば、誤り可能性ビット判定手段により判定された誤り可
能性ビットの桁位置が許容誤差範囲内に対応する桁位置
を超えている場合には、再変換手段により入力信号レベ
ルを再度A/D変換させるので、変換値に誤りが生じて
いても許容誤差範囲内にある場合には不要な再変換処理
を行うことなく、変換に要する時間を短縮することがで
きる。
【0095】請求項4記載のA/Dコンバータによれ
ば、ユーザが要求する許容誤差範囲を、許容誤差範囲指
定手段によって任意に指定することができる。請求項5
記載のA/Dコンバータによれば、再変換手段は、比較
的誤りが生じている可能性が高い誤り可能性ビット以降
の下位ビットについて入力信号レベルを再度A/D変換
させるので、再変換処理を効率的に行うことができる。
【0096】請求項6または7記載のA/Dコンバータ
によれば、再変換手段は、誤り可能性ビットまでの上位
ビットについて入力信号レベルを再度A/D変換させ、
その結果が前回の変換値と一致する場合はその時点でA
/D変換を中止するので、不要な処理を省略することが
できる。また、前記結果が前回の変換値と一致しない場
合は、再変換手段が新たにA/D変換をやり直させるこ
とで(請求項6)正しい変換値を得ることができる。ま
たは再変換手段がA/D変換を続行させることで(請求
項7)再変換を行う時間を短縮することができる。
【0097】請求項8記載のA/Dコンバータによれ
ば、誤り可能性ビット判定手段は、再変換手段による再
変換結果についても誤り可能性ビットの判定を行い、再
変換手段は、誤り可能性ビットの桁位置が前回の変換値
についての誤り可能性ビットの桁位置よりも上位である
場合は、再度入力信号レベルをA/D変換させるので、
最初の変換値に2ビット以上の比較誤りが生じている場
合でも正確な変換値を得ることができる。
【0098】請求項9記載のA/Dコンバータによれ
ば、限度値比較手段は、限度値設定手段によって変換値
に対し所定の許容誤差値を加減算することにより設定さ
れた上限値及び下限値を順次D/A変換して入力信号レ
ベルとの比較を順次い、再変換手段は、その比較の結
果、入力信号レベルが上限値に対応するレベルを上回っ
ている場合又は下限値に対応するレベルを下回っている
場合は、入力信号レベルを再度A/D変換させるので、
最初のA/D変換値が入力信号レベルに対して所定の許
容誤差値以内で変換されていれば再変換を行わないこと
で、変換処理に要する時間を短縮することができる。
【0099】請求項10記載のA/Dコンバータによれ
ば、限度値比較手段は、誤り可能性ビットの桁位置が許
容誤差範囲内に対応する桁位置を超えている場合で且つ
変換値の最下位ビットのデータ値が“1”である場合
は、限度値設定手段により設定された上限値をD/A変
換して入力信号レベルとの比較を行い、前記桁位置を超
えている場合で且つ前記変換値の最下位ビットのデータ
値が“0”である場合は、限度値設定手段により設定さ
れた下限値をD/A変換して入力信号レベルとの比較を
行うので、入力信号レベルと限度値との比較を行う時間
を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における電気的構成を示す
機能ブロック図
【図2】制御内容を示すフローチャート
【図3】(a)はある入力信号のサンプルについてA/
D変換が正常に行われた場合、(b)は途中で誤判定を
生じた場合の一例を示す図
【図4】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図5】図2相当図
【図6】A/D変換値の再変換を説明する図
【図7】本発明の第3実施例を示す図2相当図
【図8】図6相当図
【図9】本発明の第4実施例を示す図2相当図
【図10】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図11】図2相当図
【図12】(a)は最初の変換値に2ビットの誤りが生
じている場合を示し、(b)はその変換値に基づいて再
変換値を行った状態を示す
【図13】本発明の第6実施例を示す図1相当図
【図14】図2相当図
【図15】本発明の第7実施例を示す図1相当図
【図16】図2相当図
【図17】従来技術を示す図1相当図
【符号の説明】
5はコンパレータ(限度値比較手段)、11は誤り可能
性ビット判定回路(誤り可能性ビット判定手段)、12
は比較判定回路(再変換手段)、13は許容範囲設定レ
ジスタ(許容誤差範囲指定手段)、14はデータ比較回
路(再変換手段)、15は比較判定回路(再変換手
段)、16は誤り可能性ビット判定回路(誤り可能性ビ
ット判定手段)、18は演算回路(限度値設定手段)、
19及び19aは制御回路(再変換手段)を示す。
フロントページの続き Fターム(参考) 5J022 AA02 AB01 AC01 BA02 BA05 CA10 CB01 CD00 CE09 CF01 5J065 AA01 AA05 AB01 AD13 AE06 AF01 AG04 AH02 AH04 AH15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ入力信号のレベルを逐次比較方
    式により複数ビットのデジタルデータにA/D変換する
    A/Dコンバータにおいて、 前記デジタルデータの変換値について、最下位ビットの
    データ値をその次以降の上位ビットのデータ値と順次比
    較して行き、前記データ値が最初に異なった状態となる
    ビットを前記入力信号レベルに対する比較を誤った可能
    性がある誤り可能性ビットとして判定する誤り可能性ビ
    ット判定手段を備えたことを特徴とするA/Dコンバー
    タ。
  2. 【請求項2】 誤り可能性ビット判定手段は、最上位ビ
    ットまで比較を行った結果、データ値が最下位ビットと
    異なった状態となるビットが存在しなかった場合には、
    前記最上位ビットを誤り可能性ビットとして判定するこ
    とを特徴とする請求項1記載のA/Dコンバータ。
  3. 【請求項3】 誤り可能性ビット判定手段により判定さ
    れた誤り可能性ビットの桁位置が許容誤差範囲内に対応
    する桁位置を超えているか否かを判断して、前記桁位置
    を超えている場合には入力信号レベルを再度A/D変換
    させる再変換手段を備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のA/Dコンバータ。
  4. 【請求項4】 許容誤差範囲を設定するビットの桁位置
    を指定可能に構成される許容誤差範囲指定手段を備えた
    ことを特徴とする請求項3記載のA/Dコンバータ。
  5. 【請求項5】 再変換手段は、誤り可能性ビット以降の
    下位ビットについて入力信号レベルを再度A/D変換さ
    せることを特徴とする請求項3または4記載のA/Dコ
    ンバータ。
  6. 【請求項6】 再変換手段は、誤り可能性ビットまでの
    上位ビットについて入力信号レベルを再度A/D変換さ
    せ、その結果が前回の変換値と一致する場合はその時点
    でA/D変換を中止すると共に、前記結果が前回の変換
    値と一致しない場合は、新たに前記入力信号レベルにつ
    いてのA/D変換をやり直させることを特徴とする請求
    項3または4記載のA/Dコンバータ。
  7. 【請求項7】 再変換手段は、誤り可能性ビットまでの
    上位ビットについて入力信号レベルを再度A/D変換さ
    せ、その結果が前回の変換値と一致する場合はその時点
    でA/D変換を中止すると共に、前記結果が前回の変換
    値と一致しない場合はA/D変換を続行させることを特
    徴とする請求項3または4記載のA/Dコンバータ。
  8. 【請求項8】 誤り可能性ビット判定手段は、再変換手
    段による再変換結果についても誤り可能性ビットの判定
    を行い、 再変換手段は、前記誤り可能性ビットの桁位置が前回の
    変換値についての誤り可能性ビットの桁位置よりも上位
    である場合は、再度入力信号レベルをA/D変換させる
    ことを特徴とする請求項5または7記載のA/Dコンバ
    ータ。
  9. 【請求項9】 アナログ入力信号のレベルを逐次比較方
    式により複数ビットのデジタルデータにA/D変換する
    A/Dコンバータにおいて、 前記デジタルデータの変換値に対して所定の許容誤差値
    を加減算することにより上限値及び下限値を設定する限
    度値設定手段と、 この限度値設定手段により設定された上限値及び下限値
    を順次D/A変換して、前記入力信号レベルとの比較を
    順次行う限度値比較手段と、 この限度値比較手段による比較の結果、前記入力信号レ
    ベルが前記上限値に対応するレベルを上回っている場合
    又は前記下限値に対応するレベルを下回っている場合
    は、前記入力信号レベルを再度A/D変換させる再変換
    手段とを備えたことを特徴とするA/Dコンバータ。
  10. 【請求項10】 デジタルデータの変換値について、最
    下位ビットのデータ値をその次以降の上位ビットのデー
    タ値と順次比較して行き、前記データ値が最初に異なる
    ビットを前記入力信号レベルに対する比較を誤った可能
    性がある誤り可能性ビットとして判定する誤り可能性ビ
    ット判定手段を備え、 限度値比較手段は、前記誤り可能性ビット判定手段によ
    り判定された誤り可能性ビットの桁位置が許容誤差範囲
    内に対応する桁位置を超えているか否かを判断して、前
    記桁位置を超えている場合で且つ前記変換値の最下位ビ
    ットのデータ値が“1”である場合は、限度値設定手段
    により設定された上限値をD/A変換して入力信号レベ
    ルとの比較を行い、前記桁位置を超えている場合で且つ
    前記変換値の最下位ビットのデータ値が“0”である場
    合は、限度値設定手段により設定された下限値をD/A
    変換して入力信号レベルとの比較を行うことを特徴とす
    る請求項9記載のA/Dコンバータ。
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