JP2000049216A - プラズマ処理装置および当該装置で用いられる静電チャック吸着方法 - Google Patents

プラズマ処理装置および当該装置で用いられる静電チャック吸着方法

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JP2000049216A
JP2000049216A JP10212700A JP21270098A JP2000049216A JP 2000049216 A JP2000049216 A JP 2000049216A JP 10212700 A JP10212700 A JP 10212700A JP 21270098 A JP21270098 A JP 21270098A JP 2000049216 A JP2000049216 A JP 2000049216A
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Yuusuke Dobashi
祐亮 土橋
Minoru Hanazaki
稔 花崎
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Mitsubishi Electric Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
    • H01J37/32431Constructional details of the reactor
    • H01J37/32697Electrostatic control
    • H01J37/32706Polarising the substrate
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C16/00Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes
    • C23C16/44Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating
    • C23C16/458Chemical coating by decomposition of gaseous compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating, i.e. chemical vapour deposition [CVD] processes characterised by the method of coating characterised by the method used for supporting substrates in the reaction chamber
    • C23C16/4582Rigid and flat substrates, e.g. plates or discs
    • C23C16/4583Rigid and flat substrates, e.g. plates or discs the substrate being supported substantially horizontally
    • C23C16/4586Elements in the interior of the support, e.g. electrodes, heating or cooling devices

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウエハ処理開始時から、安定した半導
体ウエハの吸着を得ることができるプラズマ処理装置を
提供する。 【解決手段】 プラズマ処理装置20は、真空チャンバ
21と、真空チャンバ21内部に設けられた下電極24
と、下電極24の表面に形成された誘電体膜23と、真
空チャンバ21内部にプラズマを発生させるための処理
条件および半導体ウエハ22を誘電体膜23に吸着させ
るために両者間に印加すべき実吸着電圧を記憶した処理
条件記憶部35と、処理条件と半導体ウエハ22の表面
に生じる自己バイアス電圧との関係をあらかじめ記憶
し、処理条件より自己バイアス電圧を求め、処理条件記
憶部35に記憶された実吸着電圧を加算して出力するた
めの記憶演算部36と、記憶演算部36より出力された
値の電圧を下電極24に印加するための静電チャック電
源31とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマ処理装置お
よび当該装置で用いられる静電チャック吸着方法に関
し、特に、半導体ウエハを静電的に吸着して固定させる
プラズマ処理装置および当該装置で用いられる静電チャ
ック吸着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】静電チャック技術は、近年半導体ウエハ
に所望の処理を行なう装置、たとえばプラズマを用いた
エッチング装置や成膜装置等に数多く用いられるように
なってきた。静電チャック技術を用いることにより、従
来、半導体ウエハの周辺を押さえるウエハクランプで多
く発生していた半導体ウエハ周辺部への異物の堆積を防
止することができる。これにより、半導体ウエハ上に製
作される半導体装置の最外周部分を製品として確保し、
歩留まりを向上させることができる。この静電チャック
技術は今後多くの半導体製造装置に利用され得る技術で
ある。
【0003】図12を参照して、静電チャック技術を用
いた従来のプラズマ処理装置60は、内部を外気と遮断
し、内部の雰囲気を保持するための真空チャンバ21を
含む。
【0004】真空チャンバ21は、下電極24と、半導
体ウエハ22を静電力を利用して吸着させるために下電
極24の表面に形成された誘電体膜23と、真空チャン
バ21内部に図示しないガスボンベ等から所望のガスを
導入するためのガス供給口25と、ガス供給口25から
導入されたガスを拡散させて真空チャンバ21内に導入
するとともに、下電極24に対向配置され電極の働きを
するための上電極26と、図示しない真空ポンプにより
真空チャンバ内部のガスを排気するために設けられた排
気口27と、下電極24と真空チャンバ21内部のガス
との間の絶縁性を保つため、下電極24上に形成された
絶縁材33とを含む。
【0005】プラズマ処理装置20は、下電極24を通
じて誘電体膜23に所望の電圧を印加するための静電チ
ャック電源31と、後述の処理条件記憶部62に記憶さ
れた静電チャック電圧Vs(後述)の値を受け、静電チ
ャック電源31の出力電圧を制御し、静電チャック電源
31より下電極24に静電チャック電圧Vsを印加させ
るために設けられた制御信号部32と、下電極24に高
周波電力を印加するために設けられた高周波電源29
と、高周波電源29からの高周波電力の回り込みを防止
するために設けられた高周波カットフィルタ30と、高
周波電源29と下電極24との間の整合性をとるために
設けられた整合器28とをさらに含む。
【0006】真空チャンバ21の内部に導入された所望
のガスを高周波電源29により電磁させることによりプ
ラズマ34が発生する。
【0007】プラズマ処理装置60は、所望のプラズマ
34を発生させるための条件であるガス流量、真空チャ
ンバ21内部の圧力および高周波電力の大きさなど(以
下、「処理条件」という。)、ならびに静電チャック電
源31より下電源24に印加する電圧(以下、「静電チ
ャック電圧」という。)Vsを記憶するための処理条件
記憶部62とを含む。
【0008】次に、プラズマ処理装置60で行なわれる
プラズマ34の発生動作について簡単に説明した後、静
電チャック吸着動作について説明する。
【0009】(プラズマの発生動作)半導体ウエハ22
は、図示しない搬送装置により、真空チャンバ21内部
に搬送され、誘電体膜23を介して下電極24の上に載
置される。処理条件記憶部62に記憶された処理条件に
基づき、ガス供給口25から上電極26を介して、真空
チャンバ21内部に所定量のガスが導入される。それと
同時に排気口27から所定量のガスが排気される。これ
により、真空チャンバ21内部の圧力が、処理条件で定
められた値の圧力に調整される。次に、高周波電源29
より、整合器28を介して下電極24に高周波電力が印
加される。これに伴い、真空チャンバ21内部にプラズ
マ34が発生する。その後、半導体ウエハ22に対し、
エッチングや成膜等の所望の処理が行なわれる。
【0010】(静電チャック吸着動作)半導体ウエハ2
2が誘電体膜23上に載置され、真空チャンバ21内部
にプラズマ34が発生すると、図13に示すような、等
価回路が形成される。
【0011】図13を参照して、等価回路は、一方の端
をグランドに接続し、他方の端を下電極24に接続し、
下電極24に静電チャック電圧Vsを印加するための静
電チャック電源31と、下電極24上に形成された誘電
体膜23と、誘電体膜23上に載置された半導体ウエハ
22と、一方の端を半導体ウエハ22に接続し、他方の
端をグランドに接続し、プラズマ34より形成された等
価プラズマ抵抗70とを含む。
【0012】静電チャック電源31により、下電極24
にマイナス(−)の直流電圧を印加すると、下電極24
と誘電体膜23との界面および誘電体膜23と半導体ウ
エハ22との間には、各々、プラス(+)およびマイナ
ス(−)の電荷が誘起される。その結果、半導体ウエハ
22と誘電体膜23との間にクーロン力またはジョンソ
ンラーベック力と呼ばれる引力が発生し、半導体ウエハ
22は誘電体膜23に吸着される。なお、上記した説明
では誘電体膜23を用いているが、絶縁体膜を用いるこ
とも可能である。この場合、吸着力は誘電体膜23を用
いた場合と比べて小さくなるが、同等の効果を示すこと
ができる。
【0013】このように、従来のプラズマ処理装置60
は、形成されるプラズマ34の特性が一定の場合には、
半導体ウエハ22を誘電体膜23に安定して吸着させる
ことができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】プラズマ処理装置60
では、半導体ウエハ22上に流入する電子電流とイオン
電流との差により自己バイアス電圧Vdcが発生する。
この自己バイアス電圧Vdcの値は、プラズマ34の状
態に応じて変化する。
【0015】図14を参照して、自己バイアス電圧Vd
cと、半導体ウエハ22と誘電体膜23との間に生じる
電圧V1と、静電チャック電圧Vsとの間には、式
(1)に示すような関係が成立つ。
【0016】 Vs=V1+Vdc (1) 上述のとおりプラズマ34の状態に応じて自己バイアス
電圧Vdcの値は変化する。しかし、従来のプラズマ処
理装置60では、静電チャック電圧Vsの値が一定であ
る。このため、従来のプラズマ処理装置60では、自己
バイアス電圧Vdcの値が大きくなると、電圧V1の値
が小さくなり、半導体ウエハ22の吸着力が低下すると
いう問題がある。
【0017】図15は、高周波電源29より出力される
高周波電力を変化させた場合の自己バイアス電圧と、
8" φのウエハ22を誘電体膜23に吸着するために必
要な最低電圧との実験結果を示したものである。このグ
ラフでは自己バイアス電圧Vdcがマイナス側に上昇す
るとともに、半導体ウエハ22を誘電体膜23に吸着さ
せるために静電チャック電源31より下電極24に印加
すべき最低電圧Vminもマイナス側に上昇しているこ
とが示されている。たとえば静電チャック電圧Vsを−
450Vに設定した場合、高周波電力の値が400W以
下の場合には半導体ウエハ22を吸着可能であるが、高
周波電力の値が500Wの場合には半導体ウエハ22を
吸着不可能であることがわかる。したがって、自己バイ
アス電圧Vdcを考慮して静電チャック電圧Vsの値を
定めることが、半導体ウエハ22の吸着力の安定化には
重要であることがわかる。
【0018】特開平8−124913号公報に開示され
ているプラズマ処理装置では、コンピュータが自己バイ
アス電圧Vdcを観測する。観測された自己バイアス電
圧Vdcの値に応じて静電チャック電圧Vsの値が補正
され、補正後の静電チャック電圧Vsが電極に印加され
る。これにより、吸着力の安定化を図っている。
【0019】しかし、自己バイアス電圧Vdcを観測し
て、静電チャック電圧Vsにその値をフィードバックす
るには、時間遅れが生じる。また、処理開始時には、プ
ラズマの状態が安定していないため、自己バイアス電圧
Vdcの値は時々刻々変化する。
【0020】このため、補正後の静電チャック電圧Vs
では、必ずしも半導体ウエハを吸着するのに十分な電圧
が得られないことがあり、吸着力が安定しないという問
題がある。
【0021】本発明は上述の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、半導体ウエハ処理開始時か
ら、安定した半導体ウエハの吸着を得ることができるプ
ラズマ処理装置および当該処理装置で用いられる静電チ
ャック吸着方法を提供することである。
【0022】本発明の他の目的は、処理条件および実吸
着電圧の値を入力するだけで、半導体ウエハ処理開始時
から、安定した半導体ウエハの吸着を得ることができる
プラズマ処理装置および当該処理装置で用いられる静電
チャック吸着方法を提供することである。
【0023】本発明のさらに他の目的は、処理条件を入
力するだけで、半導体ウエハ処理開始時から、安定した
半導体ウエハの吸着を得ることができるプラズマ処理装
置および当該処理装置で用いられる静電チャック吸着方
法を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るプラズマ処理装置は、内部を外気と遮断し、内部の
雰囲気を保持するための外気遮断手段と、外気遮断手段
の内部に配置された電極と、電極表面に形成された誘電
体膜と、外気遮断手段内に所望のガスを導入するための
ガス導入手段と、ガスをプラズマ状態にするためのプラ
ズマ発生手段と、所望のプラズマを発生させるための処
理条件より、誘電体膜上に載置された半導体ウエハの一
方の表面を誘電体膜の表面に吸着させるために最低限必
要な両表面の間に働かせる実吸着電圧の値と、所望のプ
ラズマを発生させた場合に半導体ウエハの他方の表面に
生じる自己バイアス電圧の値との和である電圧値を算出
し、出力するための電圧値算出手段と、電圧値算出手段
で算出された電圧値の電圧を電極に印加し、誘電体膜上
に載置された半導体ウエハの一方の表面を誘電体膜の表
面に吸着させるための吸着電圧発生手段とを含む。
【0025】請求項1に記載の発明によると、実吸着電
圧の値に、プラズマにより発生する自己バイアス電圧の
値を加算した値の電圧が電極に印加される。このため、
半導体ウエハの一方の表面と誘電体膜との間に生じる電
圧の値が実吸着電圧の値と等しくすることができる。こ
れにより、半導体ウエハの処理開始時から、安定して半
導体ウエハの吸着を行なうことができる。
【0026】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、電圧値算出手段は、処理条件と
自己バイアス電圧の値との関係を記憶し、それぞれ外部
より処理条件および実吸着電圧の値を受け、外部入力さ
れた処理条件より自己バイアス電圧の値を求め、実吸着
電圧の値に加算し、出力するための手段を含む。
【0027】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用、効果に加えて、処理条件と自己バイアス
電圧の値との関係があらかじめ記憶されている。外部入
力された処理条件に従い自己バイアス電圧の値が算出さ
れ、外部入力された実吸着電圧の値と加算される。加算
した値の電圧が電極に印加される。このため、外部から
処理条件および実吸着電圧の値を入力するだけで、半導
体ウエハの処理開始時から、安定して半導体ウエハの吸
着を行なうことができる。
【0028】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、電圧値算出手段は、処理条件と
自己バイアス電圧の値および実吸着電圧の値との関係を
記憶し、外部より処理条件を受け、外部入力された処理
条件より自己バイアス電圧の値および実吸着電圧の値を
求め、両者を加算して出力するための手段を含む。
【0029】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用、効果に加えて、処理条件と自己バイアス
電圧の値および実吸着電圧の値との関係があらかじめ記
憶されている。外部入力された処理条件に従い、自己バ
イアス電圧の値および実吸着電圧の値が算出され、両者
を加算した値の電圧が電極に印加される。このため、外
部から処理条件を入力するだけで、半導体ウエハの処理
開始時から、安定して半導体ウエハの吸着を行なうこと
ができる。
【0030】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、自己バイアス電圧を計測し、出
力するための計測手段をさらに含み、電圧値算出手段
は、計測手段に接続され、自己バイアス電圧の値が安定
したか否かを判断するための安定判断手段と、処理条件
と自己バイアス電圧の値との関係を記憶するための記憶
手段と、計測手段、安定判断手段および記憶手段に接続
され、安定判断手段の出力に応じて、処理条件により定
められる自己バイアス電圧および計測手段で計測された
自己バイアス電圧のいずれか一方を選択し、外部入力さ
れたまたは記憶手段に記憶された実吸着電圧と加算して
出力するための手段とを含む。
【0031】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用、効果に加えて、処理条件と自己バイアス
電圧の値との関係があらかじめ記憶されている。計測手
段より自己バイアス電圧の値が計測される。計測結果に
応じ、処理の開始時などで、自己バイアス電圧の値が安
定していないと判断された場合には、外部入力された処
理条件に従い自己バイアス電圧の値が算出され、外部入
力された実吸着電圧の値と加算される。加算した値の電
圧が電極に印加される。自己バイアス電圧の値が安定し
たと判断された場合には、実際に計測された自己バイア
ス電圧の値と外部入力された実吸着電圧の値とが加算さ
れる。加算した値の電圧が電極に印加される。このよう
に、処理開始時などの自己バイアス電圧の値が不安定な
場合には、あらかじめ記憶されている自己バイアス電圧
の値を用いて電極に印加する電圧値を定め、自己バイア
ス電圧の値が安定している場合には、実際に測定された
自己バイアス電圧の値を用いて電極に印加する電圧値が
定められる。よって、半導体ウエハの処理開始時から、
安定した半導体ウエハの吸着を精度良く行なうことがで
きる。
【0032】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明の構成に加えて、安定判断手段は、過去所定時間
の自己バイアス電圧の最大値と最小値との差が所定値以
内であれば、自己バイアス電圧が安定したと判断し、過
去所定時間の自己バイアス電圧の最大値と最小値との差
が所定値より大きければ、自己バイアス電圧が安定して
いないと判断する。
【0033】請求項6に記載の発明に係る静電チャック
吸着方法は、プラズマ処理装置で用いられる。プラズマ
処理装置は、内部を外気と遮断し、内部の雰囲気を保持
するための外気遮断手段と、外気遮断手段の内部に配置
された電極と、電極表面に形成された誘電体膜と、外気
遮断手段内に所望のガスを導入するためのガス導入手段
と、ガスをプラズマ状態にするためのプラズマ発生手段
と、所望のプラズマを発生させるための処理条件より、
誘電体膜上に載置された半導体ウエハの一方の表面を誘
電体膜の表面に吸着させるために最低限必要な両表面の
間に働かせる実吸着電圧の値と、所望のプラズマを発生
させた場合に半導体ウエハの他方の表面に生じる自己バ
イアス電圧の値との和である電圧値を算出し、出力する
ための電圧値算出手段と、電圧値算出手段で算出された
電圧値の電圧を電極に印加し、誘電体膜上に載置された
半導体ウエハの一方の表面を誘電体膜の表面に吸着させ
るための吸着電圧発生手段とを含む。静電チャック吸着
方法は、所望のプラズマを発生させるための処理条件を
外部より受けるステップと、処理条件に従い、誘電体膜
上に載置された半導体ウエハの一方の表面を誘電体膜の
表面に吸着させるために最低限必要な両表面の間に働か
せる実吸着電圧の値と、所望のプラズマを発生させた場
合に半導体ウエハの他方の表面に生じる自己バイアス電
圧の値との和である電圧値を算出し、吸着電圧発生手段
に与える第1のステップとを含む。
【0034】請求項6に記載の発明によると、実吸着電
圧の値に、プラズマにより発生する自己バイアス電圧の
値を加算した値の電圧が電極に印加される。このため、
半導体ウエハの一方の表面と誘電体膜との間に生じる電
圧の値が実吸着電圧の値と等しくすることができる。こ
れにより、半導体ウエハの処理開始時から、安定して半
導体ウエハの吸着を行なうことができる。
【0035】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明の構成に加えて、電圧値算出手段は、処理条件と
自己バイアス電圧の値との関係を記憶し、それぞれ外部
より処理条件および実吸着電圧の値を受け、外部入力さ
れた処理条件より自己バイアス電圧の値を求め、実吸着
電圧の値に加算し、出力するための手段を含み、第1の
ステップは、実吸着電圧の値を外部より受けるステップ
と、処理条件より自己バイアス電圧の値を求めるステッ
プと、自己バイアス電圧の値に実吸着電圧の値を加算し
て、吸着電圧発生手段に与えるステップとを含む。
【0036】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明の作用、効果に加えて、処理条件と自己バイアス
電圧の値との関係があらかじめ記憶されている。外部入
力された処理条件に従い自己バイアス電圧の値が算出さ
れ、外部入力された実吸着電圧の値と加算される。加算
した値の電圧が電極に印加される。このため、外部から
処理条件および実吸着電圧の値を入力するだけで、半導
体ウエハの処理開始時から、安定して半導体ウエハの吸
着を行なうことができる。
【0037】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
の発明の構成に加えて、電圧値算出手段は、処理条件と
自己バイアス電圧の値および実吸着電圧の値との関係を
記憶し、外部より処理条件を受け、外部入力された処理
条件より自己バイアス電圧の値および実吸着電圧の値を
求め、両者を加算して出力するための手段を含み、第1
のステップは、処理条件より自己バイアス電圧の値およ
び実吸着電圧の値を求めるステップと、自己バイアス電
圧の値と実吸着電圧の値とを加算して、吸着電圧発生手
段に与えるステップとを含む。
【0038】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
の発明の作用、効果に加えて、処理条件と自己バイアス
電圧の値および実吸着電圧の値との関係があらかじめ記
憶されている。外部入力された処理条件に従い、自己バ
イアス電圧の値および実吸着電圧の値が算出され、両者
を加算した値の電圧が電極に印加される。このため、外
部から処理条件を入力するだけで、半導体ウエハの処理
開始時から、安定して半導体ウエハの吸着を行なうこと
ができる。
【0039】請求項9に記載の発明は、請求項6に記載
の発明の構成に加えて、プラズマ処理装置は、自己バイ
アス電圧を計測し、出力するための計測手段をさらに含
み、電圧値算出手段は、計測手段に接続され、自己バイ
アス電圧の値が安定したか否かを判断するための安定判
断手段と、処理条件と自己バイアス電圧の値との関係を
記憶するための記憶手段と、計測手段、安定判断手段お
よび記憶手段に接続され、安定判断手段の出力に応じ
て、処理条件により定められる自己バイアス電圧および
計測手段で計測された自己バイアス電圧のいずれか一方
を選択し、外部入力された実吸着電圧と加算して出力す
るための手段とを含み、第1のステップは、実吸着電圧
の値を外部より受けるステップと、計測手段より出力さ
れる自己バイアス電圧の値が安定したか否かを判断する
ステップと、自己バイアス電圧の値が安定していなけれ
ば、処理条件より自己バイアス電圧を求め、当該自己バ
イアス電圧と外部入力されたまたは前記記憶手段に記憶
された実吸着電圧とを加算した値を、吸着電圧発生手段
に与えるステップと、自己バイアス電圧の値が安定して
いれば、計測手段で計測された自己バイアス電圧と、外
部入力されたまたは前記記憶手段に記憶された実吸着電
圧とを加算した値を、吸着電圧発生手段に与えるステッ
プとを含む。
【0040】請求項9に記載の発明は、請求項6に記載
の発明の作用、効果に加えて、処理条件と自己バイアス
電圧の値との関係があらかじめ記憶されている。計測手
段より自己バイアス電圧の値が計測される。計測結果に
応じ、処理の開始時などで、自己バイアス電圧の値が安
定していないと判断された場合には、外部入力された処
理条件に従い自己バイアス電圧の値が算出され、外部入
力された実吸着電圧の値と加算される。加算した値の電
圧が電極に印加される。自己バイアス電圧の値が安定し
たと判断された場合には、実際に計測された自己バイア
ス電圧の値と外部入力された実吸着電圧の値とが加算さ
れる。加算した値の電圧が電極に印加される。このよう
に、処理開始時などの自己バイアス電圧の値が不安定な
場合には、あらかじめ記憶されている自己バイアス電圧
の値を用いて電極に印加する電圧値を定め、自己バイア
ス電圧の値が安定している場合には、実際に測定された
自己バイアス電圧の値を用いて電極に印加する電圧値が
定められる。よって、半導体ウエハの処理開始時から、
安定した半導体ウエハの吸着を精度良く行なうことがで
きる。
【0041】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の発明の構成に加えて、自己バイアス電圧の値が安定
したか否かを判断するステップは、過去所定時間の自己
バイアス電圧の最大値と最小値との差が所定値以内であ
れば、自己バイアス電圧が安定したと判断し、過去所定
時間の自己バイアス電圧の最大値と最小値との差が所定
値より大きければ、自己バイアス電圧が安定していない
と判断するステップを含む。
【0042】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]以下、図面を
参照しつつ、本発明における第1の実施形態に係るプラ
ズマ処理装置について説明する。なお、以下の説明で
は、同一の部品には同一の参照符号を付す。それらの名
称および機能も同一であるので、説明の繰返しは適宜省
略する。
【0043】図1を参照して、第1の実施形態に係るプ
ラズマ処理装置20は、内部を外気と遮断し、内部の雰
囲気を保持するための真空チャンバ21を含む。
【0044】真空チャンバ21は、下電極24と、半導
体ウエハ22を静電力を利用して吸着させるために下電
極24の表面に形成された誘電体膜23と、真空チャン
バ21内部に図示しないガスボンベ等から所望のガスを
導入するためのガス供給口25と、ガス供給口25から
導入されたガスを拡散させて真空チャンバ21内に導入
するとともに、下電極24に対向配置され電極の働きを
するための上電極26と、図示しない真空ポンプにより
真空チャンバ内部のガスを排気するために設けられた排
気口27と、下電極24と真空チャンバ21内部のガス
との間の絶縁性を保つため、下電極24上に形成された
絶縁材33とを含む。
【0045】プラズマ処理装置20は、下電極24を通
じて誘電体膜23に所望の電圧を印加するための静電チ
ャック電源31と、静電チャック電源31の出力電圧を
制御し、静電チャック電源31より下電極24に静電チ
ャック電圧Vsを印加させるために設けられた制御信号
部32と、下電極24に高周波電力を印加するために設
けられた高周波電源29と、高周波電源29からの高周
波電力の回り込みを防止するために設けられた高周波カ
ットフィルタ30と、高周波電源29と下電極24との
間の整合性をとるために設けられた整合器28とをさら
に含む。
【0046】真空チャンバ21の内部に導入された所望
のガスを高周波電源29により電磁させることによりプ
ラズマ34が発生する。プラズマ34の発生動作は従来
の技術で説明したものと同様であるため、説明は繰返さ
ない。
【0047】プラズマ処理装置20は、所望のプラズマ
34を発生させるための条件であるガス流量、真空チャ
ンバ21内部の圧力および高周波電力の大きさなど(処
理条件)、ならびに半導体ウエハ22を誘電体膜23に
吸着させるために必要な電圧である実吸着電圧VESC
を記憶するための処理条件記憶部35と、処理条件記憶
部35に記憶された処理条件および実吸着電圧VESC
に従い、静電チャック電源32より下電極24に印加す
る電圧の大きさを求めるための記憶演算部36とを含
む。
【0048】図2を参照して、プラズマ処理装置20の
各部は以下のように動作する。ユーザが、図示しない入
力部より処理条件と実吸着電圧VESCとを入力する
(S1)。入力された処理条件および実吸着電圧VES
Cは、処理条件記憶部35に記憶される。処理条件記憶
部35に記憶された処理条件が真空チャンバ21の制御
装置(図示せず)に送信される(S6)。この制御装置
が、処理条件に基づき、真空チャンバ21内に所望のガ
スを導入し、真空チャンバ21内を所望の圧力に設定す
る(S7)。
【0049】S6〜S7の処理と並行して、以下に述べ
るS2〜S5までの処理が実行される。記憶演算部36
が、処理条件記憶部35に記憶されている処理条件およ
び実吸着電圧VESCを読込む(S2)。記憶演算部3
6は、読込んだ処理条件と自身に記憶した内部データと
を比較して、半導体ウエハ22表面に生じる自己バイア
ス電圧Vdcを計算する(S3)。自己バイアス電圧の
計算方法については後述する。記憶演算部36は、自己
バイアス電圧Vdcと実吸着電圧VESCとを加算し、
求めた値を静電チャック電源31の内部の制御信号部3
2に送信する(S4)。制御信号部32からの命令に従
い、静電チャック電源31から下電極24に(Vdc+
VESC)の大きさの電圧が印加される(S5)。ここ
までの処理で、半導体ウエハ22が、誘電体膜23に吸
着される。静電チャック電源31が下電極24に(Vd
c+VESC)の大きさの電圧を印加する理由について
は後述する。
【0050】その後、高周波電源29が、下電極24に
対して高周波電力を印加し、真空チャンバ21内部にプ
ラズマ34が発生する(S8)。その後、半導体ウエハ
22に対して所望の処理が施され、半導体ウエハ22上
に半導体装置が形成される(S9)。
【0051】図3を参照して、静電チャック電源31が
下電極24に(Vdc+VESC)の大きさの電圧を印
加する理由について説明する。上述のように、自己バイ
アス電圧Vdcと高周波電源29より下電極24に印加
される高周波電力との間、および半導体ウエハ22を吸
着させるために静電チャック電源32から下電極24に
印加しなければならない静電チャック電圧(最低電圧)
Vminと高周波電力との間には図15に示すような関
係がある。
【0052】この関係より、最低電圧Vminから自己
バイアス電圧Vdcを減じた値(=Vmin−Vdc)
と、高周波電力との間の関係を求めると、図3に示すよ
うな関係が得られる。すなわち、高周波電力の値に関係
なく(Vmin−Vdc)の値は一定となる。この値
は、実吸着電圧VESCに相当する。このため、式
(2)のような関係が成り立つ。
【0053】 VESC=Vmin−Vdc (2) この式より、式(3)が導かれる。
【0054】 Vmin=VESC+Vdc (3) すなわち、静電チャック電源32より下電極24に対し
て(VESC+Vdc)の大きさの電圧を印加すること
により、確実に半導体ウエハ22を下電極24に吸着す
ることができるようになる。
【0055】図4を参照して、記憶演算部36が自己バ
イアス電圧Vdcを求める処理(図2のS3の処理)に
ついて詳しく説明する。
【0056】記憶演算部36には、図4に示すような処
理条件比較表が記憶されている。この処理条件比較表
は、処理条件と自己バイアス電圧との間の対応を示すも
のであり、この関係はあらかじめ実験的に求められてい
る。
【0057】たとえば、ガス圧力、ガスの種類および高
周波電力としてそれぞれA1、A2およびA3という処
理条件が与えられたとする。これらの値と処理条件比較
表の値とを比較し、自己バイアス電圧Vdcの値がXと
して求められる。
【0058】処理条件に対応する自己バイアス電圧が処
理条件比較表に記憶されていなければ、記憶演算部36
は、その処理条件に最も近い2つの処理条件および2つ
の処理条件に各々対応した自己バイアス電圧より、線形
補間処理を行ない、自己バイアス電圧を算出する。
【0059】図5を参照して、1次元の線形補間処理に
ついて説明する。たとえば、高周波電力としてE3なる
値が与えられ、この高周波電力の値E3は、A3より大
きくB3より小さい値であるとする。高周波電力の値が
A3のとき自己バイアス電力の値はXであり、高周波電
力の値がB3のとき自己バイアス電力の値はYである。
高周波電力の値がE3のときの自己バイアス電力の値を
XYとすると、XYは、以下の式(4)で求められる。
【0060】
【数1】
【0061】すなわち、XYは、座標(A3,X)と
(B3,Y)とを結ぶ2次元の直線を考えた場合に、x
座標の値がE3のときのy座標の値として求められる。
【0062】このように、第1の実施形態に係るプラズ
マ処理装置20は、実吸着電圧VESCの値に処理条件
に応じて定められる自己バイアス電圧Vdcの値を加え
た大きさの電圧を下電極24に印加する。これにより誘
電体膜23と半導体ウエハ22との間に生じる電圧の大
きさを実吸着電圧VESCの値にすることができ、確実
に半導体ウエハ22を誘電体膜23に吸着することがで
きる。また、本実施形態では、1次元の線形補間処理に
ついて述べたが、2次元以上による補間処理または一般
的な近似計算手法を用いてもよい。
【0063】[第2の実施形態]図6を参照して、第2
の実施形態に係るプラズマ処理装置40は、図1を参照
して説明した第1の実施形態に係るプラズマ処理装置2
0とほぼ同様の構成を示す。以下に、異なる部分の説明
を行ない、その他の部分の説明は繰返さない。
【0064】プラズマ処理装置40は、プラズマ処理装
置20の処理条件記憶部35および記憶演算部36の代
わりに処理条件記憶部41および記憶演算部42をそれ
ぞれ用いたものである。
【0065】処理条件記憶部41は、所望のプラズマ3
4を発生させるための条件であるガス流量、真空チャン
バ21内部の圧力および高周波電力の大きさなど(処理
条件)を記憶する。すなわち、処理条件記憶部35が記
憶していた実吸着電圧VESCは、記憶しないことにな
る。
【0066】記憶演算部42は、処理条件に従い、静電
チャック電源32より下電極24に印加する電圧の大き
さを決定する。
【0067】図7を参照して、プラズマ処理装置40の
各部は以下のように動作する。ユーザが、図示しない入
力部より処理条件を入力する(S11)。入力された処
理条件は、処理条件記憶部35に記憶される。処理条件
記憶部35に記憶された処理条件が真空チャンバ21の
制御装置(図示せず)に送信される(S6)。この制御
装置が、処理条件に基づき、真空チャンバ21内に所望
のガスを導入し、真空チャンバ21内を所望の圧力に設
定する(S7)。
【0068】S6〜S7の処理と並行して、以下に述べ
るS12〜S13およびS4〜S5までの処理が実行さ
れる。記憶演算部42が、処理条件記憶部41に記憶さ
れている処理条件を読込む(S12)。記憶演算部42
は、読込んだ処理条件と自身に記憶した内部データとを
比較して、半導体ウエハ22に発生する自己バイアス電
圧Vdcおよび実吸着電圧VESCを求める(S1
3)。自己バイアス電圧Vdcおよび実吸着電圧VES
Cの求め方に関しては後述する。記憶演算部42は、自
己バイアス電圧Vdcと実吸着電圧VESCとを加算
し、求めた値を静電チャック電源31の内部の制御信号
部32に送信する(S4)。制御信号部32の命令に従
い、静電チャック電源31が下電極24に(Vdc+V
ESC)の大きさの電圧を印加する(S5)。ここまで
の処理で、第1の実施形態に係るプラズマ処理装置40
と同様、半導体ウエハ22が誘電体膜23に吸着され
る。
【0069】その後、高周波電源29が、下電極24に
対して高周波電力を印加し、真空チャンバ21内部にプ
ラズマ34が発生する(S8)。その後、半導体ウエハ
22に対して所望の処理が施され、半導体ウエハ22上
に半導体装置が形成される(S9)。図8を参照して、
記憶演算部42が実吸着電圧VESCおよび自己バイア
ス電圧Vdcを求める処理(図7のS13の処理)につ
いて詳しく説明する。
【0070】記憶演算部42には、図8に示すような処
理条件比較表が記憶されている。この処理条件比較表
は、処理条件と実吸着電圧VESCおよび自己バイアス
電圧Vdcとの間の対応を示すものであり、この関係は
あらかじめ実験的に求められている。
【0071】たとえば、ガス圧力、ガスの種類および高
周波電力としてそれぞれA1、A2およびA3という処
理条件が与えられたとする。これらの値と処理条件比較
表の値とを比較し、実吸着電圧VESCの値がαとして
求められ、自己バイアス電圧の値がXとして求められ
る。
【0072】処理条件に対応する実吸着電圧VESCお
よび自己バイアス電圧Vdcそれぞれの値が処理条件比
較表に記憶されていなければ、記憶演算部42は、その
処理条件に最も近い2つの処理条件および2つの処理条
件に各々対応した実吸着電圧VESCおよび自己バイア
ス電圧Vdcそれぞれの値より、線形補間処理を行な
い、自己バイアス電圧を算出する。なお、線形補間処理
は、図5を参照して説明したものと同様であるため、説
明は繰返さない。
【0073】このように、第2の実施形態に係るプラズ
マ処理装置40は、処理条件に応じてそれぞれ定められ
る実吸着電圧VESCの値および自己バイアス電圧Vd
cの値を加えた大きさの電圧を下電極24に印加する。
これにより、誘電体膜23と半導体ウエハ22との間に
生じる電圧の大きさを実吸着電圧VESCの値にするこ
とができ、確実に半導体ウエハ22を誘電体膜23に吸
着することができる。
【0074】また、実吸着電圧VESCの値および自己
バイアス電圧Vdcの値はあらかじめ記憶されている。
このため、外部からは、処理条件のみを入力するだけで
良い。
【0075】[第3の実施形態]図9を参照して、第3
の実施形態に係るプラズマ処理装置50は、図1を参照
して説明した第1の実施形態に係るプラズマ処理装置2
0に計測部51および計測演算部52が付加された構成
を採る。以下に、異なる部分のみについて説明し、その
他の部分の説明は繰返さない。
【0076】計測部51は、半導体ウエハ22に発生す
る自己バイアス電圧Vdcを計測するため真空チャンバ
21に設けられている。たとえば、計測部51は静電プ
ローブなどにより構成される。
【0077】計測演算部52は、処理条件記憶部35、
記憶演算部36および計測器51に接続され、計測器5
1で計測された自己バイアス電圧Vdcの値が安定して
いるか否かを判断する。計測演算部52は、処理開始時
または処理条件変更時などプラズマ34の状態が不安定
なため自己バイアス電圧Vdcの値が不安定な場合に
は、記憶演算部36より出力される実吸着電圧VESC
および自己バイアス電圧Vdcを加算した値を出力す
る。それ以外の自己バイアス電圧Vdcの値が安定して
いる場合には、処理条件記憶部35に記憶されている実
吸着電圧VESCに計測器51より得られる自己バイア
ス電圧Vdcを加算した値を出力する。制御信号部32
は、計測演算部52より出力される値を受け、静電チャ
ック電源31が下電極24に印加する電圧を制御する。
【0078】図10を参照して、プラズマ処理装置50
の各部は以下のように動作する。S1〜S8までの処理
は、図2を参照して説明した第1の実施形態に係るプラ
ズマ処理装置20で実行される処理と同様である。その
ため説明は繰返さない。
【0079】次に、計測器51が自己バイアス電圧Vd
cを計測する(S21)。計測演算部52は、自己バイ
アス電圧Vdcが安定したか否かを判断する(S2
2)。この処理については後述する。計測演算部52
は、自己バイアス電圧Vdcがまだ安定していないと判
断した場合には(S22でNO)、記憶演算部36で算
出された値を出力する。静電チャック電源31は、計測
演算部52より出力された値の電圧(VESC+Vd
c)を下電極24に印加する。その後、半導体ウエハ2
2に対して所望の処理が施される(S23)。S23の
処理終了後、処理がS22に戻され、自己バイアス電圧
Vdcが安定したか否かの判断が再度実行される。
【0080】計測器51は、自己バイアス電圧Vdcが
安定したと判断した場合には(S22でYES)、処理
条件記憶部35に記憶されている実吸着電圧VESCに
計測器51より得られる自己バイアス電圧Vdcを加え
た値を出力する。静電チャック電源31は、計測演算部
52より出力された値の電圧(VESC+Vdc)を下
電極24に印加する。その後、半導体ウエハ22に対し
て所望の処理が施される(S24)。図11を参照し
て、S22の処理について詳しく説明する。図11は、
自己バイアス電圧Vdcの時間変化を表す図である。時
刻0で処理条件が入力されたものとし、時刻T2で処理
条件が変更されたものとする。時刻0から時刻T1まで
の間および時刻T2から時刻T3までの間は、プラズマ
34の状態が不安定である。このため、自己バイアス電
圧Vdcの値も変化する。プラズマ34の状態が安定す
ると、自己バイアス電圧Vdcの値は一定になる。この
ため、計測演算部52は、現在より前の所定期間の自己
バイアス電圧Vdcの値が一定であれば、自己バイアス
電圧Vdcが安定したと判断する。たとえば、所定期間
内の自己バイアス電圧Vdcの最大値と最小値との差が
所定値以内であれば、自己バイアス電圧Vdcが安定し
たと判断しても良い。
【0081】このように、第3の実施形態に係るプラズ
マ処理装置50は、計測器51により半導体ウエハ22
に生じる自己バイアス電圧Vdcを計測する。プラズマ
処理装置50は、自己バイアス電圧が不安定な状態で
は、記憶演算部36より出力される実吸着電圧VESC
の値と自己バイアス電圧Vdcの値との和の大きさの電
圧を下電極24に印加する。また、プラズマ処理装置5
0は、自己バイアス電圧が安定している状態では、実際
に計測器51で計測された自己バイアス電圧Vdcの値
と処理条件記憶部35に記憶されている実吸着電圧VE
SCの値との和の大きさの電圧を下電極24に印加す
る。これにより誘電体膜23と半導体ウエハ22との間
に生じる電圧の大きさを実吸着電圧VESCの値にする
ことができ、確実に半導体ウエハ22を誘電体膜23に
吸着することができる。なお、自己バイアス電圧Vdc
の値が安定している場合には、実際に計測された自己バ
イアス電圧Vdcの値を用いることにより、精度良く半
導体ウエハ22を誘電体膜23に吸着することができる
ようになる。
【0082】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0083】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によると、実吸着
電圧の値に、プラズマにより発生する自己バイアス電圧
の値を加算した値の電圧が電極に印加される。このた
め、半導体ウエハの一方の表面と誘電体膜との間に生じ
る電圧の値が実吸着電圧の値と等しくすることができ
る。これにより、半導体ウエハの処理開始時から、安定
して半導体ウエハの吸着を行なうことができる。
【0084】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用、効果に加えて、処理条件と自己バイアス
電圧の値との関係があらかじめ記憶されている。外部入
力された処理条件に従い自己バイアス電圧の値が算出さ
れ、外部入力された実吸着電圧の値と加算される。加算
した値の電圧が電極に印加される。このため、外部から
処理条件および実吸着電圧の値を入力するだけで、半導
体ウエハの処理開始時から、安定して半導体ウエハの吸
着を行なうことができる。
【0085】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の作用、効果に加えて、処理条件と自己バイアス
電圧の値および実吸着電圧の値との関係があらかじめ記
憶されている。外部入力された処理条件に従い、自己バ
イアス電圧の値および実吸着電圧の値が算出され、両者
を加算した値の電圧が電極に印加される。このため、外
部から処理条件を入力するだけで、半導体ウエハの処理
開始時から、安定して半導体ウエハの吸着を行なうこと
ができる。
【0086】請求項4または5に記載の発明は、請求項
1に記載の発明の作用、効果に加えて、処理条件と自己
バイアス電圧の値との関係があらかじめ記憶されてい
る。計測手段より自己バイアス電圧の値が計測される。
計測結果に応じ、処理の開始時などで、自己バイアス電
圧の値が安定していないと判断された場合には、外部入
力された処理条件に従い自己バイアス電圧の値が算出さ
れ、外部入力された実吸着電圧の値と加算される。加算
した値の電圧が電極に印加される。自己バイアス電圧の
値が安定したと判断された場合には、実際に計測された
自己バイアス電圧の値と外部入力された実吸着電圧の値
とが加算される。加算した値の電圧が電極に印加され
る。このように、処理開始時などの自己バイアス電圧の
値が不安定な場合には、あらかじめ記憶されている自己
バイアス電圧の値を用いて電極に印加する電圧値を定
め、自己バイアス電圧の値が安定している場合には、実
際に測定された自己バイアス電圧の値を用いて電極に印
加する電圧値が定められる。よって、半導体ウエハの処
理開始時から、安定した半導体ウエハの吸着を精度良く
行なうことができる。
【0087】請求項6に記載の発明によると、実吸着電
圧の値に、プラズマにより発生する自己バイアス電圧の
値を加算した値の電圧が電極に印加される。このため、
半導体ウエハの一方の表面と誘電体膜との間に生じる電
圧の値が実吸着電圧の値と等しくすることができる。こ
れにより、半導体ウエハの処理開始時から、安定して半
導体ウエハの吸着を行なうことができる。
【0088】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明の作用、効果に加えて、処理条件と自己バイアス
電圧の値との関係があらかじめ記憶されている。外部入
力された処理条件に従い自己バイアス電圧の値が算出さ
れ、外部入力された実吸着電圧の値と加算される。加算
した値の電圧が電極に印加される。このため、外部から
処理条件および実吸着電圧の値を入力するだけで、半導
体ウエハの処理開始時から、安定して半導体ウエハの吸
着を行なうことができる。
【0089】請求項8に記載の発明は、請求項6に記載
の発明の作用、効果に加えて、処理条件と自己バイアス
電圧の値および実吸着電圧の値との関係があらかじめ記
憶されている。外部入力された処理条件に従い、自己バ
イアス電圧の値および実吸着電圧の値が算出され、両者
を加算した値の電圧が電極に印加される。このため、外
部から処理条件を入力するだけで、半導体ウエハの処理
開始時から、安定して半導体ウエハの吸着を行なうこと
ができる。
【0090】請求項9または10に記載の発明は、請求
項6に記載の発明の作用、効果に加えて、処理条件と自
己バイアス電圧の値との関係があらかじめ記憶されてい
る。計測手段より自己バイアス電圧の値が計測される。
計測結果に応じ、処理の開始時などで、自己バイアス電
圧の値が安定していないと判断された場合には、外部入
力された処理条件に従い自己バイアス電圧の値が算出さ
れ、外部入力された実吸着電圧の値と加算される。加算
した値の電圧が電極に印加される。自己バイアス電圧の
値が安定したと判断された場合には、実際に計測された
自己バイアス電圧の値と外部入力された実吸着電圧の値
とが加算される。加算した値の電圧が電極に印加され
る。このように、処理開始時などの自己バイアス電圧の
値が不安定な場合には、あらかじめ記憶されている自己
バイアス電圧の値を用いて電極に印加する電圧値を定
め、自己バイアス電圧の値が安定している場合には、実
際に測定された自己バイアス電圧の値を用いて電極に印
加する電圧値が定められる。よって、半導体ウエハの処
理開始時から、安定した半導体ウエハの吸着を精度良く
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態に係るプラズマ処理装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】 第1の実施形態に係るプラズマ処理装置の動
作を説明するフローチャートである。
【図3】 高周波電力と実吸着電圧VESCとの関係を
示す図である。
【図4】 自己バイアス電圧Vdcを求める処理を説明
する図である。
【図5】 1次元の線形補間処理を説明する図である。
【図6】 第2の実施形態に係るプラズマ処理装置の構
成を示すブロック図である。
【図7】 第2の実施形態に係るプラズマ処理装置の動
作を説明するフローチャートである。
【図8】 実吸着電圧VESCと自己バイアス電圧Vd
cを求める処理を説明する図である。
【図9】 第3の実施形態に係るプラズマ処理装置の構
成を示す図である。
【図10】 第3の実施形態に係るプラズマ処理装置の
動作を説明するフローチャートである。
【図11】 自己バイアス電圧Vdcの時間変化を示す
図である。
【図12】 従来のプラズマ処理装置の構成を示す図で
ある。
【図13】 プラズマ34が発生した場合に、真空チャ
ンバ21内部に形成される等価回路を示す図である。
【図14】 自己バイアス電圧Vdcと、半導体ウエハ
と誘電体膜との間に生じる電圧V1と、静電チャック電
圧Vsとの関係を示す図である。
【図15】 高周波電力と自己バイアス電圧Vdcとの
間の関係、および高周波電力と半導体ウエハを吸着させ
るために電極に印加すべき最低の電圧との関係を示す図
である。
【符号の説明】
20 プラズマ処理装置、21 真空チャンバ、22
半導体ウエハ、23誘電体膜、24 下電極、25 ガ
ス供給口、26 上電極、27 排気口、28 整合
器、29 高周波電源、30 高周波カットフィルタ、
31 静電チャック電源、32 制御信号部、33 絶
縁材、34 プラズマ、35 処理条件記憶部、36
記憶演算部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/205 H01L 21/205 5F045 21/3065 H02N 13/00 D H02N 13/00 H05H 1/46 A H05H 1/46 H01L 21/302 A Fターム(参考) 3C016 GA10 4K029 BD01 CA13 EA06 EA09 JA05 4K030 CA04 CA12 FA03 GA01 JA17 5F004 BA04 BB13 BB22 CA06 CA08 5F031 FF03 KK06 KK07 5F045 DP03 EH13 EH20 EM01 EM05 GB15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を外気と遮断し、内部の雰囲気を保
    持するための外気遮断手段と、 前記外気遮断手段の内部に配置された電極と、 前記電極表面に形成された誘電体膜と、 前記外気遮断手段内に所望のガスを導入するためのガス
    導入手段と、 前記ガスをプラズマ状態にするためのプラズマ発生手段
    と、 所望のプラズマを発生させるための処理条件より、前記
    誘電体膜上に載置された半導体ウエハの一方の表面を前
    記誘電体膜の表面に吸着させるために最低限必要な両表
    面の間に働かせる実吸着電圧の値と、前記所望のプラズ
    マを発生させた場合に前記半導体ウエハの他方の表面に
    生じる自己バイアス電圧の値との和である電圧値を算出
    し、出力するための電圧値算出手段と、 前記電圧値算出手段で算出された電圧値の電圧を前記電
    極に印加し、前記誘電体膜上に載置された前記半導体ウ
    エハの前記一方の表面を前記誘電体膜の表面に吸着させ
    るための吸着電圧発生手段とを含む、プラズマ処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電圧値算出手段は、前記処理条件と
    前記自己バイアス電圧の値との関係を記憶し、それぞれ
    外部より前記処理条件および前記実吸着電圧の値を受
    け、外部入力された前記処理条件より前記自己バイアス
    電圧の値を求め、前記実吸着電圧の値に加算し、出力す
    るための手段を含む、請求項1に記載のプラズマ処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電圧値算出手段は、前記処理条件と
    前記自己バイアス電圧の値および前記実吸着電圧の値と
    の関係を記憶し、外部より前記処理条件を受け、外部入
    力された前記処理条件より前記自己バイアス電圧の値お
    よび前記実吸着電圧の値を求め、両者を加算して出力す
    るための手段を含む、請求項1に記載のプラズマ処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記自己バイアス電圧を計測し、出力す
    るための計測手段をさらに含み、 前記電圧値算出手段は、 前記計測手段に接続され、前記自己バイアス電圧の値が
    安定したか否かを判断するための安定判断手段と、 前記処理条件と前記自己バイアス電圧の値との関係を記
    憶するための記憶手段と、 前記計測手段、前記安定判断手段および前記記憶手段に
    接続され、前記安定判断手段の出力に応じて、前記処理
    条件により定められる前記自己バイアス電圧および前記
    計測手段で計測された前記自己バイアス電圧のいずれか
    一方を選択し、外部入力されたまたは前記記憶手段に記
    憶された前記実吸着電圧と加算して出力するための手段
    とを含む、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記安定判断手段は、過去所定時間の前
    記自己バイアス電圧の最大値と最小値との差が所定値以
    内であれば、前記自己バイアス電圧が安定したと判断
    し、前記過去所定時間の前記自己バイアス電圧の最大値
    と最小値との差が前記所定値より大きければ、前記自己
    バイアス電圧が安定していないと判断する、請求項4に
    記載のプラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】 内部を外気と遮断し、内部の雰囲気を保
    持するための外気遮断手段と、 前記外気遮断手段の内部に配置された電極と、 前記電極表面に形成された誘電体膜と、 前記外気遮断手段内に所望のガスを導入するためのガス
    導入手段と、 前記ガスをプラズマ状態にするためのプラズマ発生手段
    と、 所望のプラズマを発生させるための処理条件より、前記
    誘電体膜上に載置された半導体ウエハの一方の表面を前
    記誘電体膜の表面に吸着させるために最低限必要な両表
    面の間に働かせる実吸着電圧の値と、前記所望のプラズ
    マを発生させた場合に前記半導体ウエハの他方の表面に
    生じる自己バイアス電圧の値との和である電圧値を算出
    し、出力するための電圧値算出手段と、 前記電圧値算出手段で算出された電圧値の電圧を前記電
    極に印加し、前記誘電体膜上に載置された前記半導体ウ
    エハの前記一方の表面を前記誘電体膜の表面に吸着させ
    るための吸着電圧発生手段とを含むプラズマ処理装置で
    用いられる静電チャック吸着方法であって、 前記所望のプラズマを発生させるための前記処理条件を
    外部より受けるステップと、 前記処理条件に従い、前記誘電体膜上に載置された前記
    半導体ウエハの前記一方の表面を前記誘電体膜の表面に
    吸着させるために最低限必要な両表面の間に働かせる実
    吸着電圧の値と、前記所望のプラズマを発生させた場合
    に前記半導体ウエハの他方の表面に生じる自己バイアス
    電圧の値との和である電圧値を算出し、前記吸着電圧発
    生手段に与える第1のステップとを含む、静電チャック
    吸着方法。
  7. 【請求項7】 前記電圧値算出手段は、前記処理条件と
    前記自己バイアス電圧の値との関係を記憶し、それぞれ
    外部より前記処理条件および前記実吸着電圧の値を受
    け、外部入力された前記処理条件より前記自己バイアス
    電圧の値を求め、前記実吸着電圧の値に加算し、出力す
    るための手段を含み、 前記第1のステップは、 前記実吸着電圧の値を外部より受けるステップと、 前記処理条件より前記自己バイアス電圧の値を求めるス
    テップと、 前記自己バイアス電圧の値に前記実吸着電圧の値を加算
    して、前記吸着電圧発生手段に与えるステップとを含
    む、請求項6に記載の静電チャック吸着方法。
  8. 【請求項8】 前記電圧値算出手段は、前記処理条件と
    前記自己バイアス電圧の値および前記実吸着電圧の値と
    の関係を記憶し、外部より前記処理条件を受け、外部入
    力された前記処理条件より前記自己バイアス電圧の値お
    よび前記実吸着電圧の値を求め、両者を加算して出力す
    るための手段を含み、 前記第1のステップは、 前記処理条件より前記自己バイアス電圧の値および前記
    実吸着電圧の値を求めるステップと、 前記自己バイアス電圧の値と前記実吸着電圧の値とを加
    算して、前記吸着電圧発生手段に与えるステップとを含
    む、請求項6に記載の静電チャック吸着方法。
  9. 【請求項9】 前記プラズマ処理装置は、前記自己バイ
    アス電圧を計測し、出力するための計測手段をさらに含
    み、 前記電圧値算出手段は、 前記計測手段に接続され、前記自己バイアス電圧の値が
    安定したか否かを判断するための安定判断手段と、 前記処理条件と前記自己バイアス電圧の値との関係を記
    憶するための記憶手段と、 前記計測手段、前記安定判断手段および前記記憶手段に
    接続され、前記安定判断手段の出力に応じて、前記処理
    条件により定められる前記自己バイアス電圧および前記
    計測手段で計測された前記自己バイアス電圧のいずれか
    一方を選択し、外部入力された前記実吸着電圧と加算し
    て出力するための手段とを含み、 前記第1のステップは、 前記実吸着電圧の値を外部より受けるステップと、 前記計測手段より出力される前記自己バイアス電圧の値
    が安定したか否かを判断するステップと、 前記自己バイアス電圧の値が安定していなければ、前記
    処理条件より前記自己バイアス電圧を求め、当該自己バ
    イアス電圧と外部入力されたまたは前記記憶手段に記憶
    された前記実吸着電圧とを加算した値を、前記吸着電圧
    発生手段に与えるステップと、 前記自己バイアス電圧の値が安定していれば、前記計測
    手段で計測された前記自己バイアス電圧と、外部入力さ
    れたまたは前記記憶手段に記憶された前記実吸着電圧と
    を加算した値を、前記吸着電圧発生手段に与えるステッ
    プとを含む、請求項6に記載の静電チャック吸着方法。
  10. 【請求項10】 前記自己バイアス電圧の値が安定した
    か否かを判断する前記ステップは、過去所定時間の前記
    自己バイアス電圧の最大値と最小値との差が所定値以内
    であれば、前記自己バイアス電圧が安定したと判断し、
    前記過去所定時間の前記自己バイアス電圧の最大値と最
    小値との差が前記所定値より大きければ、前記自己バイ
    アス電圧が安定していないと判断するステップを含む、
    請求項9に記載の静電チャック吸着方法。
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