JP2002313785A - 高周波プラズマ処理装置 - Google Patents

高周波プラズマ処理装置

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JP2002313785A
JP2002313785A JP2001118815A JP2001118815A JP2002313785A JP 2002313785 A JP2002313785 A JP 2002313785A JP 2001118815 A JP2001118815 A JP 2001118815A JP 2001118815 A JP2001118815 A JP 2001118815A JP 2002313785 A JP2002313785 A JP 2002313785A
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plasma
impedance
processing chamber
resonance
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JP2001118815A
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English (en)
Inventor
Yuki Komura
由紀 香村
Eizo Murai
英造 村井
Yasumi Sago
康実 佐護
Kenichi Kagami
健一 加々美
Yoneichi Ogawara
米一 小河原
Mihoko Doi
美保子 土居
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Canon Anelva Corp
Original Assignee
Anelva Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 VHF帯のようなより高い周波数の高周波を
利用する高周波プラズマ処理装置において、電力効率を
改善する。 【解決手段】 基板9が配置された処理チャンバー1内
にプロセスガス導入系2によりプロセスガスが導入さ
れ、プラズマ用電源4が高周波電極3に高周波電圧を印
加して高周波放電を生じさせてプロセスガスのプラズマ
を形成し、プラズマの作用により基板9が処理される。
共振用調整器6は、放電空間を含む内部高周波線路が高
周波電圧の周波数で共振するようにする。共振用調整器
6は、並列に設けられた複数のLC直列回路61,6
2,63から成り、各LC直列回路61,62,63の
インピーダンスは所定の範囲内で異なり、いずれかによ
り内部高周波線路が共振する。共振用調整器6以外のイ
ンピーダンスである外部インピーダンスが変動した際、
放電空間を介して流れる高周波電流の変動は20%以内
とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、高周波放電に
より形成されたプラズマによって対象物の表面に所定の
処理を施す高周波プラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI(大規模集積回路)等の電子デバ
イスや液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表
示デバイスの製造においては、基板の表面に対し各種処
理を施すことが必要である。このような処理には、高周
波放電により形成されたプラズマを利用して処理を行う
装置(以下、高周波プラズマ処理装置と呼ぶ)が使用さ
れることがある。
【0003】図11は、このような従来の高周波プラズ
マ処理装置の正面断面概略図である。図11に示す装置
は、排気系11を備えた処理チャンバー1と、処理チャ
ンバー1内にプロセスガスを導入するプロセスガス導入
系2と、処理チャンバー1内に設けられた高周波電極3
と、高周波電極3に高周波電圧を印加することで処理チ
ャンバー内に高周波電界を設定してプロセスガスのプラ
ズマを形成する高周波電源4と、形成されたプラズマに
よって処理される位置に基板9を保持する基板ホルダー
5とを備えている。高周波電源4は、整合器(以下、プ
ラズマ用整合器)41を介して高周波電極3に接続され
ている。
【0004】上記高周波プラズマ処理装置では、基板ホ
ルダー5によって基板9を保持し、基板9を臨む空間に
高周波放電を生じさせてプラズマを形成して処理する。
例えば、基板9の表面をエッチングする場合、フッ化炭
素系ガス等のエッチング作用のあるガスを導入してプラ
ズマを形成し、プラズマ中で生成されるフッ化炭素ラジ
カルやフッ素ラジカル等との反応を利用して基板9の表
面をエッチングする。また、成膜処理としては、高周波
放電により形成されたプラズマによってターゲットをス
パッタする高周波スパッタリングや、高周波放電により
形成されたプラズマ中での気相反応を利用するプラズマ
CVD(化学蒸着)等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した高周波プラズ
マ処理装置では、高周波としては工業用に割り当てられ
た13.56MHz等のHF帯(3MHz〜30MH
z)が多く用いられてきた。しかしながら、処理の品質
の向上や処理速度の向上等のためには、より高い周波数
を使用する方が、プラズマの形成効率が良くなるため、
有利である。即ち、より高い周波数の方が、電子が中性
ガス分子に衝突する確率が高くなるため、同じ電力でも
イオン化効率が上がり、プラズマ形成効率が高くなる。
プラズマの形成効率が良いということは、より低く圧力
で処理をすることで異物等の混入の少ない処理が行えた
り、プラズマ密度を高くして処理速度を上げたりするこ
とができることを意味する。
【0006】しかしながら、発明者の研究によると、周
波数が例えば60MHzのようにVHF帯(30MHz
〜300MHz)になってくると、プロセスガスに電力
を供給する効率が低下し易くなり、この結果、装置全体
の電力効率(投入電力で見た処理の効率)はあまり上が
らないという課題がある。この一つの理由は、周波数が
高くなってくると、装置内に形成される寄生容量におい
て放電が生じやすくなり、投入された電力がこの寄生容
量によって消費される分が多くなってしまうからであ
る。寄生容量は、電極等の装置内の構造物の形状からく
る場合が多く、ある面では避けられない。
【0007】本願の発明は、このような課題を解決する
ために成されたものであり、VHF帯のようなより高い
周波数の高周波を利用する高周波プラズマ処理装置にお
いて、電力効率を改善するという技術的意義を有する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明は、処理対象である基板
が内部に配置される処理チャンバーと、処理チャンバー
内にプロセスガスを導入するプロセスガス導入系と、処
理チャンバー内に設けられた高周波電極と、高周波電極
に高周波電圧を印加することで処理チャンバー内に高周
波電界を設定して高周波放電を生じさせてプロセスガス
のプラズマを形成する高周波電源とを備え、プラズマの
作用によって基板に所定の処理を施す高周波プラズマ処
理装置であって、前記高周波電極とともに放電空間を形
成するよう処理チャンバー内には別の高周波電極が設け
られているとともに、放電空間を含む高周波線路である
内部高周波線路が前記高周波電圧の周波数で共振するよ
うにする共振用調整器が設けられており、この共振用調
整器は、インダクタ、キャパシタ又は直列に設けられた
インダクタとキャパシタから成る複数の回路が並列に設
けられて成るものであって、各回路のインピーダンスは
所定の範囲内で異なるものであり、この共振用調整器
は、前記回路のいずれかによって前記内部高周波線路が
共振するようにするものであるという構成を有する。ま
た、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、
前記請求項1の構成において、前記所定の範囲内とは、
前記共振用調整器のインピーダンス以外のインピーダン
スである外部インピーダンスが変動した際、放電空間を
介して流れる高周波電流の変動が20%以内となる範囲
であるという構成を有する。また、上記課題を解決する
ため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構
成において、前記内部高周波線路には、全体のインピー
ダンスが変化するよう可変インピーダンス素子が設けら
れており、前記放電の開始の際に前記内部高周波線路の
全体のインピーダンスが最適になるよう可変インピーダ
ンス素子を制御するインピーダンス制御系が設けられて
いるという構成を有する。また、上記課題を解決するた
め、請求項4記載の発明は、前記請求項1又は2の構成
において、前記共振用調整器は、前記プラズマが形成さ
れた際、前記内部高周波線路が共振するようにする第一
の回路のグループと、放電が開始される際、前記内部高
周波線路が共振するようにする第二の回路のグループと
から成るという構成を有する。また、上記課題を解決す
るため、請求項5記載の発明は、処理対象である基板が
内部に配置される処理チャンバーと、処理チャンバー内
にプロセスガスを導入するプロセスガス導入系と、処理
チャンバー内に設けられた高周波電極と、高周波電極に
高周波電圧を印加することで処理チャンバー内に高周波
電界を設定して高周波放電を生じさせてプロセスガスの
プラズマを形成する高周波電源とを備え、プラズマの作
用によって基板に所定の処理を施す高周波プラズマ処理
装置であって、前記高周波電極とともに放電空間を形成
するよう処理チャンバー内には別の高周波電極が設けら
れているとともに、この別の高周波電極はアースにつな
がっており、この別の高周波電極とアースとの間の線路
を共振させる共振用調整器が設けられており、この共振
用調整器は、インダクタ、キャパシタ又は直列に設けら
れたインダクタとキャパシタから成る複数の回路が並列
に設けられて成るものであって、各回路のインピーダン
スは所定の範囲内で異なるものであり、この共振用調整
器は、前記回路のいずれかによって前記線路が共振する
ようにするものであるという構成を有する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態(以
下、実施形態)について説明する。図1は、本願発明の
第一の実施形態の高周波プラズマ処理装置の正面断面概
略図である。図1に示す装置は、図11に示す装置と同
様、排気系11を備えた処理チャンバー1と、処理チャ
ンバー1内にプロセスガスを導入するプロセスガス導入
系2と、導入されたプロセスガスに高周波放電を生じさ
せて処理チャンバー1内にプラズマを形成するプラズマ
形成手段と、形成されたプラズマによって処理される位
置に基板9を保持する基板ホルダー5とを備えている。
そして、プラズマを形成する手段として、同様に、処理
チャンバー1内に設けられた高周波電極3と、高周波電
極3に高周波電圧を印加して放電を生じさせる高周波電
源(以下、プラズマ用電源)4とが設けられている。プ
ラズマ用電源4は、同様にプラズマ用整合器41を介し
て高周波電極3に接続されている。
【0010】処理チャンバー1は気密な真空容器であ
り、不図示のゲートバルブを介して不図示のロードロッ
クチャンバー又は搬送チャンバーに接続されている。排
気系11は、ターボ分子ポンプ又は拡散ポンプ等により
処理チャンバー1内を所定の真空圧力まで排気できるよ
うになっている。図1に示す装置は、エッチングを行う
装置となっている。具体的には、プロセスガス導入系2
は、フッ素系ガス等のエッチング作用のあるガスを導入
するようになっている。プロセスガス導入系2は、バル
ブ21や流量調整器22を備え、プロセスガスを所定の
流量で導入するようになっている。
【0011】高周波電極3は、基板ホルダー5に平行に
対向した円盤状である。高周波電極3は、絶縁材31を
介して処理チャンバー1の上壁部の開口に気密に取り付
けられている。プラズマ用整合器41から高周波電極3
への線路には、図1に示すように同軸管42が使用され
ている。同軸管42は、内導体421と、内導体421
と同軸の円筒状の外導体422とから成る。尚、同軸管
42は、高周波電極3と同軸である。
【0012】一方、基板ホルダー5は、上面に基板9を
載置して保持するものである。基板9の保持位置は、基
板9が高周波電極3と同軸になる位置である。尚、基板
9は薄い円形状であり、高周波電極3や基板ホルダー5
も同軸の円盤状である。基板ホルダー5は、高周波電極
3とともに放電空間を形成する別の高周波電極になって
いる。基板ホルダー5は、処理チャンバー1から絶縁材
52によって絶縁されている。
【0013】また、基板ホルダー5は、基板9を静電吸
着して保持するようになっている。即ち、図1には明示
していないが、基板ホルダー5は、上側が誘電体製であ
り、その誘電体製の部分の内部に不図示の吸着電極が埋
設されている。そして、吸着電極に静電吸着用の直流電
圧を印加する不図示の吸着電源が設けられている。吸着
電源が電圧を印加すると、基板ホルダー5の上面に静電
気が誘起され、基板9が静電吸着されるようになってい
る。
【0014】また、本実施形態では、基板9に対するイ
オンの入射エネルギーを制御する構成が採用されてい
る。具体的には、基板ホルダー5には、基板9に対する
イオンの入射エネルギーを制御する高周波電源(以下、
イオン入射用電源)50が整合器(以下、イオン入射用
整合器)51を介して接続されている。このイオン入射
用電源50が与える高周波電圧は、処理中に基板9にイ
オンを高い衝撃エネルギーで入射させるために与えられ
るものである。基板9に高周波電圧が与えられると、プ
ラズマと基板9との間に基板9に向かう電界が設定され
る。プラズマ中の正イオンは、この電界により加速され
て、基板9に入射する。この入射イオンを高い衝撃エネ
ルギーにより、エッチング速度を向上させたり、基板9
に垂直なエッチングを促進させたりする。
【0015】また、基板ホルダー5の周囲を取り囲むよ
うにして、シールド12が設けられている。シールド1
2も、基板ホルダー5等と同様に、基板9と同軸であ
り、円筒形である。シールド12は、処理チャンバー1
の底壁部に下端が固定されている。シールド12は、V
HF帯の高周波が基板ホルダー5の下方の空間に漏れる
のを軽減するものである。
【0016】さて、本実施形態の大きな特徴点は、上記
プラズマ用電源4の周波数がVHF帯であるとともに、
この周波数の高周波を使用した場合でも電力効率が低下
しないような工夫を凝らしている点である。以下、この
点を説明する。
【0017】まず、プラズマ用電源4としては、本実施
形態では、VHF帯に属する周波数例えば60MHzの
高周波を発生させるものとなっている。このようなプラ
ズマ用電源4は、例えば電気興業株式会社から入手でき
る。プラズマ用電源4の構成としては、水晶発振器の出
力を増幅する他励式のものが好ましく、出力の大きなト
ランジスタ式のものが好ましい。
【0018】次に、本実施形態の装置の第二の大きな特
徴点は、プラズマが形成される放電空間を含む高周波回
路(以下、内部高周波回路)が、プラズマ用電源4の周
波数で共振するするようになっている点である。具体的
には、別の高周波電極である基板ホルダー5とアースと
の間には、内部高周波回路を直列共振回路とする共振用
調整器6が設けられている。
【0019】処理チャンバー1の下面には、下側容器7
1が接続されている。下側容器71は、処理チャンバー
1と断面が同じ形状大きさの筒状であり、処理チャンバ
ー1と同軸に設けられている。共振用調整器6は、この
下側容器71内に設けられている。基板ホルダー5の下
面中央から下方に延びるようにして、導体棒72が設け
られている。イオン入射用電源50は、導体棒72を介
して基板ホルダー5に高周波電圧を印加するようになっ
ている。尚、イオン入射用整合器51は下側容器71の
側壁部に設けられている。
【0020】下側容器71は底板部を有し、その底板部
の中央でアースされている。共振用調整器6は、導体棒
72と、底板部の中央とをつなぐようにして設けられて
いる。共振用調整器6は、図1に示すように、直列に接
続されたインダクタとキャパシタとから成るLC直列回
路61,62,63が複数並列に設けられた構成であ
る。また、共振用調整器6と導体棒72との間には、高
周波電流の正負のピークの幅を検出するPP電流計81
が設けられている。
【0021】まず、内部高周波回路における共振につい
て説明する。図2は、図1の装置における共振について
説明する等価回路を示す図である。図1に示す共振用調
整器6は、並列に設けられた複数のLC直列回路61,
62,63から成っているが、図2では、説明を簡単に
するため、一つにしている。尚、図2に示すインダクタ
タンスLは、図1に示す共振用調整器6の各インダクタ
によるインダクタンスの他、他の部分(導体棒72等)
のインダクタンスも含む。また、図2に示すキャパシタ
ンスCは、図1に示す共振用調整器6の各キャパシタに
よるキャパシタンスの他、同様に他の部分(プラズマシ
ース等)のキャパシタンスも含む。
【0022】図2に示すr、L及びCの直列回路の共振
について考える。周知のように、回路のインピーダンス
Zは、 Z=r+jωL+1/jωC…(1) である。この式を以下のように書き換える。 Z=r+jωL+j/(jωC・j) =r+jωL−j/ωC =r+j(ωL−1/ωC) =r+jL(ω−1/ωLC) ここで、1/LC=ω とすれば、 Z=r+jL(ω−ω /ω) =r+jL(ω・ω/ω−ω /ω) =r+jLω(ω/ω−ω/ω) となる。この式から明らかなように、ω=ωであると
き、インピーダンスZは最も小さくなり、Z=rとな
る。この状態が共振である。
【0023】共振状態が達成されると、回路の電流が最
大となる。このため、放電空間において、電子が中性ガ
ス分子に衝突してイオン化させる効率が最大となり、プ
ラズマ密度が最も高く維持される。このため、処理の効
率が最も高くなる。ここで、図1に示す共振用調整器6
は、処理チャンバー1内の環境変化等、高周波回路の条
件が変わった場合でも、共振状態が十分に維持されるよ
うにする技術的意義を有するものである。以下、この点
について説明する。
【0024】図3は、図2に示す等価回路における共振
について説明する図である。固定された角周波数ωに対
してωを変化させると、ω=ωの部分でインピーダ
ンスが最小となり電流が最大となる。従って、共振のた
めには、ω=ωのとなるよう回路全体のLやCを調整
する必要がある。通常は、基板ホルダー5とアースとの
間に可変容量コンデンサを設け、PP電流計81等によ
って電流をモニタしながらキャパシタンスを変え、電流
が最大となるキャパシタンスの値を予め実験的に求める
ようにする。そしてその値にキャパシタンスを固定して
実際のプラズマ処理を行うようにする。
【0025】しかしながら、回路全体のLやCは一定で
はなく、装置内の環境変化等によって変わる場合があ
る。例えば、エッチングや成膜処理では、処理チャンバ
ー1内の内壁面や内部の構造物の表面に薄膜が経時的に
堆積することが多い。このような膜堆積が生ずると、処
理チャンバー内のインピーダンスが僅かではあるが変化
し易い。例えば、膜堆積によって構造物の表面に沿った
インダクタンスが僅かに変化したり、膜堆積によって処
理チャンバーの内壁面と構造物との間のキャパシタンス
が僅かに変化したりし易い。
【0026】ここで、共振の強さは一般的にはQ値と呼
ばれる。この例では、図3に示すように、電流がピーク
値の半分になるインピーダンス変化の幅(半値幅)で電
流のピーク値を割った値がQ値である。このQ値が大き
い方が、共振の度合いは高くなり、前述したイオン化効
率の向上による高プラズマ密度化の効果も高く得られ
る。尚、図3の横軸は、共振用調整器6が持つインピー
ダンス以外のインピーダンス(以下、外部インピーダン
ス)である。しかしながら、図3からわかるように、大
きなQ値の場合、僅かな外部インピーダンスの変動によ
っても、回路は共振状態から外れてしまう。従って、前
述した環境変化等により共振状態から外れてしまう可能
性が高くなってしまう。
【0027】特に問題なのは、回路が共振状態から外れ
ることによってプラズマの状態が大きく変わってしまう
ことである。例えば、回路が共振状態から外れることに
よってプラズマ密度が低下すると、中性ガス分子に対し
て相対的にイオンの量が少なくなる。この結果、プラズ
マ化学蒸着(CVD)のような成膜処理では、作成され
つつある薄膜へのイオン入射量が少なくなってしまい、
最終的な薄膜の性質が変わってしまうことがある。ま
た、プラズマエッチングでは、イオンを電界で加速して
基板に垂直に入射させようとしても、中性ガス分子に衝
突して散乱される量が多くなるため、基板に対して斜め
に入射するイオンが相対的に多くなる。この結果、ボー
イング形状と呼ばれる中膨れしたエッチング形状しか得
られないことがある。
【0028】このように、通常は共振状態で動作させて
いる装置が共振状態から外れると、処理の再現性が大き
く低下してしまう。従って、共振状態から外れてしまう
と、処理を中断し、再び共振条件を求める実験を行い、
再度キャパシタンスを調整し直す必要が生ずる。このよ
うな作業は長時間を要し、装置の生産性を大きく低下さ
せる原因となる。
【0029】このような問題を解決するには、抵抗を大
きくして半値幅を広くする方法がある。この状態を、図
3中に一点鎖線で示す。一点鎖線で示すように半値幅が
広がれば、装置の環境変化が生じても共振状態が維持さ
れる。しかしながら、半値幅を大きくするとピーク値は
小さくなり、Q値即ち共振の強さは低下する。従って、
プラズマ密度の向上等の効果が低くなってしまう。
【0030】一方、図1に示す共振用調整器6では、各
LC直列回路61,62,63のキャパシタのキャパシ
タンスは同じではなく、少しずつ異なっている(C
≠C)。つまり、インピーダンスの異なる三つの
LC直列回路61,62,63が並列に接続されてい
る。尚、インダクタのインダクタンスは各LC直列回路
61,62,63とも同じである。
【0031】図4は、キャパシタンスが異なる三つのL
C直列回路61,62,63が並列に設けられたことを
考慮した等価回路である。図4において、外部インピー
ダンスZoは、共振用調整器6以外の部分でのインピー
ダンスをまとめて示したものである。外部インピーダン
スZoは可変となっているが、これは、前述したように
装置内の環境の変化等により変わる場合があることを示
したものである。
【0032】図1及び図4において、プラズマ用電源4
が発生させる高周波は、放電空間に導入されてプラズマ
を形成しながら、基板ホルダー5を経由してアースに流
れる。この際、高周波は、並列に設けられた各LC直列
回路61,62,63に分岐しながらアースに流れる。
ここで、三つのLC直列回路61,62,63のうちの
ある一つのLC直列回路例えばLC直列回路62におい
て、そのインピーダンスと外部インピーダンスZoとを
合成した回路全体のインピーダンスについて、ω=ω
が成立している、即ち、ω=1/√(LC)であるとす
る。この場合、そのLC直列回路62の部分でインピー
ダンスが最も小さくなっており、そのLC直列回路62
に多くの電流が流れ、その他のLC直列回路61,63
には殆ど流れない。従って、他のLC直列回路61,6
3は無視して差し支えなく、結果的に図2に示す等価回
路と同じになる。
【0033】ここで、前述したような装置内の環境変化
があり、外部インピーダンスZoに変化が生じたとす
る。この場合、他のLC直列回路61,63のインダク
タンスやキャパシタンスが適当な値に設定されている
と、そのいずれかのLC直列回路61,63のインピー
ダンスと外部ピンピーダンスZoの合成インピーダンス
が共振条件を満たすようになる。この結果、同様に、そ
のLC直列回路61,63のいずれかに多くの電流が流
れ込み、それ以外のLC直列回路は無視できようにな
る。
【0034】このような状態をまとめて示すと、図5に
示すようになる。図5は、図4に示す等価回路における
共振について説明する図である。図5には、共振状態を
示すピークが三つ示されている。各ピークは、図4に示
す三つのLC直列回路61,62,63のどれが共振状
態を達成するかに対応している。即ち、図4に示すLC
直列回路を第一LC直列回路61、第二LC直列回路6
2、第三LC直列回路63とすると、例えばピークP
は第一LC直列回路61によって共振状態となった場
合、ピークPは第二LC直列回路62によって共振状
態となった場合、ピークPは第三LC直列回路63に
おいて共振状態となった場合にそれぞれ相当している。
【0035】図5において、各山は、各LC直列回路6
1,62,63に流入する電流を示している。外部イン
ピーダンスZoが変化するに従い、高周波電流は、第一
LC直列回路61に多く流入したり、第二LC直列回路
62に多く流入したり、第三LC直列回路63に多く流
入したりする。いずれにしても、外部インピーダンスZ
oの変化がある範囲に限られているならば、高周波電流
はいずれかのLC直列回路61,62,63に流れ込
み、そのLC直列回路61,62,63によって共振状
態が維持される。結局、外部インピーダンスZoの変化
に対して、共振用調整器6全体に流入する高周波電流
(以下、調整器流入電流)の変化を示すと、図5中に破
線で示すように、各山の包絡線のようなものとなる。
【0036】図5に示す破線と図3に示す一点鎖線とを
比較すると明らかなように、図4に示す回路では、共振
の強さQ値は低下しない。Q値を低下させることなく、
半値幅を広げたのと等価となっている。従って、装置内
の環境変化等に対応しつつ、共振を高く維持して常に高
プラズマ密度での処理が可能となっている。
【0037】これまでの説明からわかるように、各LC
直列回路61,62,63におけるキャパシタンス
,C,Cは、外部インピーダンスZoの変動が
どの程度あるかによって適宜選定される。また、これら
の値は、使用する高周波の周波数(プラズマ用電源4の
周波数)によっても変わる。周波数が例えば60MHz
程度のVHFであるとすると、キャパシタンスは、例え
ば、 C=28.5pF C=30.0pF C=31.5pF 程度とされる。尚、前述した例では、各LC直列回路6
1,62,63のインダクタのインダクタンスはすべて
同じであったが、異なるようにしても良い。この場合、
各LC直列回路61,62,63内での合成インピーダ
ンスが、外部インピーダンスZoの変動に合わせて最適
化される。
【0038】次に、上記構成に係る本実施形態の装置の
全体の動作について説明する。基板9は、大気側から不
図示のロードロックチャンバーや搬送チャンバー等を経
由して搬入される。基板9は、基板ホルダー5の上の所
定位置に載置され、不図示の吸着電源が動作して、基板
9が基板ホルダー5に静電吸着される。不図示のゲート
バルブを閉じた後、プロセスガス導入系2が動作して所
定のエッチング作用のあるガスが所定の流量で導入され
る。排気系11は、処理チャンバー1内を所定の真空圧
力に維持する。この状態で、プラズマ用電源4及びイオ
ン入射用電源50が動作する。この結果、高周波放電が
生じてプラズマが形成されるとともに、基板9にはイオ
ン入射用の自己バイアス電圧が与えられる。プラズマ中
では、ラジカルやイオンが生成され、これらの化学種が
基板9に達して基板9の表面がエッチングされる。
【0039】例えば、酸化シリコンをエッチングする場
合、プロセスガスとして四フッ化炭素と水素の混合ガス
が導入される。プラズマ中では、フッ素ラジカル、フッ
素イオン、水素ラジカル、水素イオンが生成され、これ
らの化学種は、基板9の表面に存在する酸化シリコンと
反応して、フッ化シリコンや水等の揮発物を作り出す。
この結果、酸化シリコンがエッチングされる。この際、
自己バイアス電圧が基板9に与えられているので、フッ
素イオンや水素イオンが基板に効率よく入射する。この
ため、入射イオンのエネルギーによりエッチングが促進
され、またそれらイオンが基板9により垂直に入射する
ので、サイドエッチングの少ない良好なエッチング形状
が得られる。
【0040】このようなエッチングを所定時間行った
後、プラズマ用電源4、イオン入射用電源50及びプロ
セスガス導入系2の動作を止める。処理チャンバー1内
を再度排気するとともに、基板9の静電吸着を解除す
る。そして、基板9を基板ホルダー5から取り去り、不
図示のロードロックチャンバーを経由して大気側に取り
出す。上記動作において、プラズマが形成された際、前
述したように、高周波電極3から基板ホルダー5を経由
してアースに至る高周波線路が共振状態となるため、中
性ガスのイオン化効率が高くなる。このため、VHF帯
のような従来に比べて高い周波数を使用しつつも、電力
効率の低下の問題は改善される。また、イオン化効率が
高まることから、高密度プラズマによる高速処理が可能
となる。
【0041】次に、共振用調整器6の各LC直列回路6
1,62,63のインピーダンスについて、図6を使用
して説明する。図6は、共振用調整器6の各LC直列回
路61,62,63のインピーダンスについて説明する
図である。前述したように、各LC直列回路61,6
2,63のインピーダンスは、装置内の環境変化等に起
因した外部インピーダンスZoの変動をカバーするよう
設定される。各LC直列回路61,62,63のインピ
ーダンスの差異をΔZとすると、ΔZが大きい方が、外
部インピーダンスZoの変動をカバーする上で有効であ
る。
【0042】しかしながら、ΔZがあまりにも大きくな
ると、図6に示すように、外部インピーダンスZoの変
動に対する調整器流入電流の変化(包絡線)は、図5に
示すような平坦なものにはならず、ピークが現れた凸凹
状になってしまう。調整器流入電流に図6に示すような
凹凸が現れるということは、ある外部インピーダンスZ
oの条件では調整器流入電流が減り、その分だけ共振が
弱くなることを意味する。共振が弱くなると、プラズマ
密度が低下し、前述したような処理の再現性低下が生ず
る恐れが出てくる。より広い範囲の外部インピーダンス
Zoの変動をカバーしようとしてΔZをさらに大きくす
ると、凹凸はさらに大きくなる。
【0043】図6に示す調整器流入電流の凹凸のうち、
凹部の部分の極小値の電流をImi とし、凸部の部分
の極大値の電流をImaxとすると、凹凸の大きさΔI
はI max−Iminとなる。本願の発明者の検討によ
ると、ΔI/Imaxを20%以内にしておくと、問題
となるような再現性低下が生じないことが判った。従っ
て、ΔI/Imaxが20%以下の範囲でΔZは適宜選
定される。上記実施形態では、LC直列回路を複数並列
に設けたが、RL直列回路やRC直列回路等を複数設け
る場合もある。尚、抵抗Rを設けて共振させると、前述
したように共振のピーク値が小さくなって半値幅が広が
るので、この構成は、上記ΔI/Imax≦20%を達
成するための調整に好適に利用することができる。
【0044】次に、第二の実施形態について説明する。
図7は、本願発明の第二の実施形態の高周波プラズマ処
理装置の正面断面概略図である。図7に示す装置は、第
一の実施形態の共振用調整器6の動作をさらに最適化す
るため、インピーダンス制御系82を付加している。イ
ンピーダンス制御系82は、導体棒72と共振用調整器
6との間の線路上に設けられた可変キャパシタ821
と、可変キャパシタ821を駆動するモータ822と、
モータ822を駆動するドライバ823と、ドライバ8
23を制御するシーケンサ824と、PP電流計81か
らのデータをデジタル信号に変換してシーケンサ824
に入力するADコンバータ825とから主に構成されて
いる。尚、PP電流計81は、導体棒72と共振用調整
器6の間、及び、共振用調整器6とアースとの間にそれ
ぞれ設けられている。
【0045】インピーダンス制御系82は、外部インピ
ーダンスZoの大きな変動を想定して設けられている。
前述したように、第一の実施形態では、外部インピーダ
ンスZoの変動が、点線で示す包絡線の幅(図5にWで
示す)内に入っていれば、共振状態が維持される。しか
しながら、それ以上に外部インピーダンスZoが変動し
てしまうと、共振状態から外れてしまう。この第二の実
施形態では、このような事態を考慮し、インピーダンス
制御系82を設けている。
【0046】外部インピーダンスZoが大きく変動する
状況の一つのは、プラズマ形成のための放電の開始の前
後である。放電の開始の前は、放電空間は絶縁体であり
インピーダンスは大きい。しかし、放電が開始されてプ
ラズマが形成されると、プラズマはマクロ的には導体に
等しくインピーダンスは小さくなる。本実施形態では、
このようなことを考慮し、インピーダンス制御系82に
よって、放電の開始の前後で外部インピーダンスZoを
最適に変更するようにしている。
【0047】具体的に説明すると、シーケンサ824
は、放電を開始する際には、可変キャパシタ821のキ
ャパシタンスが放電の開始に適した第一の値になるよう
ドライバ823に制御信号を送る。この際の第一の値と
は、例えば、プラズマが形成されていない状態での外部
インピーダンスZoにおいて内部高周波線路が共振する
ようにする値である。内部高周波線路は共振するもの
の、放電空間は絶縁されており、従って、PP電流計8
1で検出される電流は小さい。
【0048】放電が開始され、中性ガスのイオン化が進
むと、ガスはプラズマ状態に移行する。即ち、プラズマ
が形成される。プラズマが形成されると、放電空間のイ
ンピーダンスが大きく低下し、PP電流計81の計測値
が急上昇する。シーケンサ824は、PP電流計81の
計測値からプラズマが形成されたことを確認する。この
確認がされると、シーケンサ824は、可変キャパシタ
821のキャパシタンスがプラズマ処理に適した第二の
値になるようドライバ823に制御信号を送る。この際
の第二の値とは、プラズマが形成されている状態で内部
高周波線路が共振するような値である。
【0049】この第二の実施形態によれば、外部インピ
ーダンスZoが最も大きく変動する状況である放電の開
始の前後において共振状態が維持されるので、プラズマ
を形成するための放電の開始の際の効率が高く、且つ、
プラズマが形成された後もイオン化効率が高く維持され
て高密度プラズマによる高速処理が期待できる。
【0050】尚、この第二の実施形態において、PP電
流計81及び可変容量キャパシタ821を、各LC直列
回路61,62,63に設けても良い。この場合、各L
C直列回路61,62,63は、インダクタL、キャパ
シタC、可変容量キャパシタ821、PP電流計81を
直列に接続したものとなる。場合によっては、可変容量
キャパシタ821のみとして、固定のキャパシタCは省
いても良い。このような構成では、各LC直列回路6
1,62,63のインピーダンスを独立して変更するこ
とができるので、前述したΔZの大きさの調整等が容易
に行えるというメリットがある。
【0051】また、この第二の実施形態において、プラ
ズマ形成後にPP電流計81からの信号に従って可変キ
ャパシタ821を自動制御すると好適である。具体的に
は、シーケンサ824は、PP電流計81からの信号に
よってプラズマが形成されたことを確認すると、自動制
御に移行する。この自動制御では、PP電流計81から
信号がある設定値以下になった場合、どちらかの向きに
モータ822を回転させ、可変キャパシタ821のキャ
パシタンスを変更する。その際にPP電流計81が小さ
くなったら、逆向きにモータ822を回転させる。そし
て、PP電流計81からの信号が設定値以上になった場
合、共振状態が達成されたと判断し、その状態を保持す
る。状態保持のためには、モータ822はサーボモータ
822とされることが好ましい。このようにすると、何
らかの原因で共振状態から外れた場合でも自動的に共振
状態に復帰することができるので、好適である。
【0052】尚、高周波電極に生ずる自己バイアス電圧
を検出する自己バイアス電圧検出器や、プラズマの発光
からプラズマの形成やプラズマの状態をモニタするプラ
ズマモニタが設けられることがある。上述したプラズマ
形成の確認は、PP電流計81からの信号ではなく、こ
のような自己バイアス電圧検出器やプラズマモニタから
の信号により行っても良い。その方が、プラズマ形成の
確認が確実になる場合が多い。
【0053】次に、本願の第三の実施形態について説明
する。図8は、本願発明の第三の実施形態の高周波プラ
ズマ処理装置の正面断面概略図である。図8に示す装置
は、共振用調整器6以外の構成は、第一の実施形態と同
じである。図8に示す装置における共振器用調整器6
は、六つのLC直列回路から成っている。六つのLC直
列回路は、二つのグループに区分される。第一のグルー
プのLC直列回路61,62,63は、前述した第一の
実施形態の共振用調整器6の三つのLC直列回路61,
62,63と同一の機能を持つものである。また、第二
のグループのLC直列回路64,65,66は、放電を
開始する際に内部高周波線路が共振するようにする機能
を持つ。以下、この点について説明する。
【0054】前述したように、放電を開始する際の外部
インピーダンスZoは、プラズマが形成された際の外部
インピーダンスZoとはかなり異なり、第一のグループ
のLC直列回路61,62,63によっても共振しない
ことが多い。従って、本実施形態では、第一のグループ
のLC直列回路61,62,63とは別に第二のグルー
プのLC直列回路64,65,66を設け、これを利用
して共振させるようにしている。
【0055】第二のグループの各LC直列回路64,6
5,66は、プラズマが形成されていない状態の外部イ
ンピーダンスZoにおいて内部高周波回路が共振するよ
う設定されたインピーダンスと、これに対して所定のΔ
Zだけバラツキを付与したインピーダンスとを有してい
る。即ち、第一のグループの各LC直列回路61,6
2,63のインピーダンスは、Z−ΔZ、Z、Z
+ΔZであり、第二のグループの各LC直列回路64,
65,66のインピーダンスは、Z−ΔZ、Z 、Z
+ΔZである。そして、ZとZとは、放電開始前
後における外部インピーダンスの違いを反映した値とさ
れる。尚、ΔZは第一第二のグループで同じでも良い
し、それぞれに最適なΔZとしても良い。
【0056】前述した第二の実施形態では、放電開始前
後の外部インピーダンスの違いに対して可変キャパシタ
821の制御により対応したが、この第三の実施形態で
は、異なる帯域のインピーダンスを持つ二つのグループ
のLC直列回路61,62,63,64,65,66を
設けることにより対応している。第三の実施形態の方
が、可変キャパシタ821やその制御系が不要な分、構
成が簡略でありコストが安いという長所がある。
【0057】上記各実施形態では、共振用調整器6によ
って共振する内部高周波線路は、高周波電極3から基板
ホルダー5を経てアースに至る線路であったが、これに
限られる訳ではない。例えば、高周波電極3と基板ホル
ダー5の間や、高周波電極3と共振用調整器6との間で
共振させるようにしても良い。請求項1乃至4の発明に
ついては、少なくとも放電空間を含む線路であれば良
い。
【0058】次に、本願の第四の実施形態について説明
する。図9は、本願発明の第四の実施形態の高周波プラ
ズマ処理装置の正面断面概略図である。図9に示す装置
は、共振用調整器6以外の構成は、第一の実施形態と同
じである。図9に示す装置における共振用調整器6は、
基板ホルダー5とアースとの間の高周波線路が、プラズ
マ用電源4の周波数で共振するようになっている点であ
る。
【0059】具体的に説明すると、図9に示す装置は、
基板ホルダー5からアースまでの部分において同軸共振
器が構成されるようになっている。同軸共振器は、基板
ホルダー5、処理チャンバー1の底板部、下側容器71
の側壁部等から成る外導体と、導体棒72及び共振用調
整器6等からなる内導体とが、プラズマ用電源4の周波
数で共振する同軸共振器を構成している。共振の範囲
は、図9に矢印で示すように、シールド12の内側面
と、下側容器71の底板部の範囲である。
【0060】このように基板ホルダー5からアースまで
の部分において線路が共振すると、放電の開始が容易に
なり、より低い電圧でも放電が開示できるようになる。
以下、この点について説明する。
【0061】基板ホルダー5からアースまでの部分にお
いて線路が共振すると、基板ホルダー5の電位はアース
電位になる。この結果、高周波電極3と基板ホルダー5
との間の電位差がより大きくなる。このため、初期電子
の加速エネルギーが高くなり、放電の開始が容易とな
る。一般に、圧力が低くなると放電の開始が難しくな
り、放電の開始には大きな電圧が必要になる。しかしな
がら、この実施形態においては、高周波電極3と基板ホ
ルダー5の間の電位差がより大きくなるので、低い圧力
でも放電の開始が容易となる。具体的には、10Pa以
下の低圧でも容易に放電を開始させることができる。
尚、この実施形態の構成は、基板ホルダー5からアース
までの線路を分布定数回路として共振させるものであっ
て、回路素子によって集中定数的に共振させるものでは
ない。
【0062】この実施形態においても、共振用調整器6
は、装置内の環境変化等に起因した条件の変動によら
ず、共振状態を維持する技術的意義を有する。例えば、
基板ホルダー5の表面やシールド12の表面に薄膜が堆
積すると、前述したようにインピーダンスが変動するこ
とがある。共振用調整器6は、このような変動にかかわ
らず、前述した共振状態を保持する。この実施形態にお
いて、基板ホルダー5からアースまでの間の線路におい
て同軸共振器が形成されるようにしたが、円筒形の空洞
共振器(内導体のないもの)でも良い。また、方形の空
洞共振器が形成されるようにすることも可能であり、こ
れは液晶ディスプレイ用のような方形の基板を処理する
際にある得る構成である。
【0063】次に、第五の実施形態について説明する。
図10は、本願発明の第五の実施形態の高周波プラズマ
処理装置の正面断面概略図である。第五の実施形態の装
置は、高周波電極3の構成が前述した各実施形態と異な
っている。この実施形態における高周波電極3は、環状
カスプ磁場を形成する磁石ユニット43を多数内蔵して
いる。
【0064】磁石ユニット43は、短い棒状の中心磁石
431と、中心磁石431を取り囲む円環状の周辺磁石
432とからなっている。各磁石431,432は、上
下の端面に磁極を有している。そして、中心磁石431
と下端と周辺磁石432の下端とは互いに異なる磁極で
あり、中心磁石431の下端と周辺磁石432の下端と
の間には下方に膨らむ磁力線が設定される。そして、隣
接する磁石ユニット43が作る磁場は、いわゆるカスプ
磁場に相当しており、環状の磁石によって形成されるの
で、環状カスプ磁場と呼ばれる。
【0065】環状カスプ磁場は、プラズマ中の荷電粒子
が高周波電極に到達するのを抑制する働きがある。この
ため、プラズマが高周波電極まで拡散して接触すること
が抑制され、より高密度のプラズマが維持されたり、荷
電粒子の衝突による高周波電極の損傷が抑制されたりす
る効果がある。環状カスプ以外にも、直角格子等の格子
の交点の位置に小さな磁石を配置するポイントカスプの
構成が採用されることもある。各磁石は、隣接する磁石
に対して極性が異なるものとされる。
【0066】上記各実施形態では、プラズマ用電源4が
発生させるVHF帯の高周波は60MHzであったが、
これに限られるものでは勿論ない。さらに高い、例えば
100MHzを越える周波数を使用しても良い。上記各
実施形態では、別の高周波電極として基板ホルダー5が
兼用されたが、この構成は、処理チャンバー1内の構成
を簡単する技術的意義がある。また、放電空間を臨むよ
うにして基板9を保持することができるため、プラズマ
を効率良く利用して処理を効率化させる技術的意義もあ
る。尚、基板ホルダー5以外に別の高周波電極を設けて
も良いことは勿論である。
【0067】上記各実施形態では、基板処理の一例とし
てエッチングを採り上げたが、スパッタリングや化学蒸
着(CVD)等の成膜処理、表面酸化や表面窒化等の表
面改質処理、さらにはアッシング処理等を行う装置につ
いても、同様に実施することができる。処理対象である
基板9としては、半導体ウェーハの他、液晶ディスプレ
イやプラズマディスプレイ等の表示デバイス用の基板、
磁気ヘッド等の磁気デバイス用の基板等を対象とするこ
とができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明した通り、本願の各請求項の発
明によれば、装置内の環境変化等に対応しつつ、放電空
間を含む内部高周波線路において共振を高く維持するこ
とが可能となっている。このため、より高い周波数を使
用した場合の電力効率の低下の問題が改善され、かつ、
高密度プラズマによる高速処理を再現性良く行うことが
可能となる。また、請求項3記載の発明によれば、上記
効果に加え、放電の開始前後において内部高周波線路の
インピーダンスが最適な値に維持される。従って、放電
やプラズマ形成の効率が放電の開始前後のいずれにおい
ても高い等の効果が得られる。また、請求項4記載の発
明によれば、上記効果に加え、構成が簡略でコストが安
いという効果が得られる。また、請求項5記載の発明に
よれば、別の高周波電極がアース電位となるため、低圧
でも放電の開始が容易となるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第一の実施形態の高周波プラズマ処
理装置の正面断面概略図である。
【図2】図1の装置における共振について説明する等価
回路を示す図である。
【図3】図2に示す等価回路における共振について説明
する図である。
【図4】キャパシタンスが異なる三つのLC直列回路6
1,62,63が並列に設けられたことを考慮した等価
回路である。
【図5】図4に示す等価回路における共振について説明
する図である。
【図6】共振用調整器6の各LC直列回路61,62,
63のインピーダンスについて説明する図である。
【図7】本願発明の第二の実施形態の高周波プラズマ処
理装置の正面断面概略図である。
【図8】本願発明の第三の実施形態の高周波プラズマ処
理装置の正面断面概略図である。
【図9】本願発明の第四の実施形態の高周波プラズマ処
理装置の正面断面概略図である。
【図10】本願発明の第五の実施形態の高周波プラズマ
処理装置の正面断面概略図である。
【図11】従来の高周波プラズマ処理装置の正面断面概
略図である。
【符号の説明】
1 処理チャンバー 11 排気系 2 ガス導入系 3 高周波電極 4 プラズマ用電源 5 基板ホルダー 50 イオン入射用電源 6 共振用調整器 61 LC直列回路 62 LC直列回路 63 LC直列回路 64 LC直列回路 65 LC直列回路 66 LC直列回路 71 下側容器 72 導体棒 81 PP電流計 82 インピーダンス制御系 821 可変キャパシタ 822 モータ 823 ドライバ 824 シーケンサ 825 ADコンバータ 9 基板
フロントページの続き (72)発明者 佐護 康実 東京都府中市四谷5丁目8番1号アネルバ 株式会社内 (72)発明者 加々美 健一 東京都府中市四谷5丁目8番1号アネルバ 株式会社内 (72)発明者 小河原 米一 東京都府中市四谷5丁目8番1号アネルバ 株式会社内 (72)発明者 土居 美保子 東京都府中市四谷5丁目8番1号アネルバ 株式会社内 Fターム(参考) 4G075 AA30 BC06 BD14 CA47 DA03 EB41 EC21 FC13 4K030 FA01 KA30 LA15 5F004 AA01 AA16 BA04 BA20 BB11 BD04 BD05 DA01 DA24 DB03 5F045 AA08 BB02 BB09 DP04 EB02 EH14 EH19 GB08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象である基板が内部に配置される
    処理チャンバーと、処理チャンバー内にプロセスガスを
    導入するプロセスガス導入系と、処理チャンバー内に設
    けられた高周波電極と、高周波電極に高周波電圧を印加
    することで処理チャンバー内に高周波電界を設定して高
    周波放電を生じさせてプロセスガスのプラズマを形成す
    る高周波電源とを備え、プラズマの作用によって基板に
    所定の処理を施す高周波プラズマ処理装置であって、 前記高周波電極とともに放電空間を形成するよう処理チ
    ャンバー内には別の高周波電極が設けられているととも
    に、放電空間を含む高周波線路である内部高周波線路が
    前記高周波電圧の周波数で共振するようにする共振用調
    整器が設けられており、 この共振用調整器は、インダクタ、キャパシタ又は直列
    に設けられたインダクタとキャパシタから成る複数の回
    路が並列に設けられて成るものであって、各回路のイン
    ピーダンスは所定の範囲内で異なるものであり、 この共振用調整器は、前記回路のいずれかによって前記
    内部高周波線路が共振するようにするものであることを
    特徴とする高周波プラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の範囲内とは、前記共振用調整
    器のインピーダンス以外のインピーダンスである外部イ
    ンピーダンスが変動した際、放電空間を介して流れる高
    周波電流の変動が20%以内となる範囲であることを特
    徴とする請求項1記載の高周波プラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記内部高周波線路には、全体のインピ
    ーダンスが変化するよう可変インピーダンス素子が設け
    られており、前記放電の開始の際に前記内部高周波線路
    の全体のインピーダンスが最適になるよう可変インピー
    ダンス素子を制御するインピーダンス制御系が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の高周波プ
    ラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記共振用調整器は、前記プラズマが形
    成された際、前記内部高周波線路が共振するようにする
    第一の回路のグループと、放電が開始される際、前記内
    部高周波線路が共振するようにする第二の回路のグルー
    プとから成ることを特徴とする請求項1又は2記載の高
    周波プラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 処理対象である基板が内部に配置される
    処理チャンバーと、処理チャンバー内にプロセスガスを
    導入するプロセスガス導入系と、処理チャンバー内に設
    けられた高周波電極と、高周波電極に高周波電圧を印加
    することで処理チャンバー内に高周波電界を設定して高
    周波放電を生じさせてプロセスガスのプラズマを形成す
    る高周波電源とを備え、プラズマの作用によって基板に
    所定の処理を施す高周波プラズマ処理装置であって、 前記高周波電極とともに放電空間を形成するよう処理チ
    ャンバー内には別の高周波電極が設けられているととも
    に、この別の高周波電極はアースにつながっており、こ
    の別の高周波電極とアースとの間の線路を共振させる共
    振用調整器が設けられており、 この共振用調整器は、インダクタ、キャパシタ又は直列
    に設けられたインダクタとキャパシタから成る複数の回
    路が並列に設けられて成るものであって、各回路のイン
    ピーダンスは所定の範囲内で異なるものであり、 この共振用調整器は、前記回路のいずれかによって前記
    線路が共振するようにするものであることを特徴とする
    高周波プラズマ処理装置。
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