JP2000048875A - 回路遮断器の電線接続装置 - Google Patents

回路遮断器の電線接続装置

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JP2000048875A
JP2000048875A JP11112085A JP11208599A JP2000048875A JP 2000048875 A JP2000048875 A JP 2000048875A JP 11112085 A JP11112085 A JP 11112085A JP 11208599 A JP11208599 A JP 11208599A JP 2000048875 A JP2000048875 A JP 2000048875A
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electric wire
spring
circuit breaker
plate
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JP11112085A
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English (en)
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Taido Okamoto
泰道 岡本
Akihiko Kobanawa
明比古 小塙
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】差込み式の電線接続装置において、単線あるい
は棒端子と板端子のいずれにも対応できるようにする。 【解決手段】板ばねからなる押圧ばね6を端子板4に隙
間を介して対向させ、この隙間に差し込んだ電線5を押
圧ばね6で端子板4に押圧接触させる電線接続装置にお
いて、押圧ばね6に板端子用の隙間aを形成する押圧部
6aと単線あるいは棒端子用の隙間bを形成する押圧部
6bを設け、単線あるいは棒端子と板端子のいずれでも
差込み接続できるようにする。また、電線4を引き抜く
際には、電線4に食い込んだ抜止ばね7をケース1の支
軸9に支持させたレバー8の回動操作により突軸9で持
ち上げて電線4を開放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、比較的電流容量
が小さく、主に分電盤に用いられて末端負荷の保護を図
る配線用遮断器及び漏電遮断器において、負荷電線の接
続を簡単にした電線接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回路遮断器における電線の接続を簡素化
する装置として、特開平6−140088号に係る電線
接続装置がある。この電線接続装置は、回路遮断器の端
子板に締め付けられる接続板に電線を押し当てる押し当
て板ばねと、この電線の表面に食い込む抜け止め板ばね
とを設け、これらの板ばねと接続板との間に電線を差し
込んで接続を行うものである。また、接続した電線を取
り外す際には、スライド自在に内蔵するリリースボタン
をドライバなどの工具を用いてスライドさせ、電線に食
い込んだ抜け止め板ばねを浮き上がらせて電線の引抜き
を可能にする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−140
088号に係る電線接続装置は電線を差し込むだけのワ
ンタッチ動作で接続が可能であり、配線工数の低減に大
きな効果を有するものであるが、なお以下の面で改善す
べき点がある。 (1) 単線の接続のみを目的としており、単線又は棒端子
と板端子の両方の接続が選択的に行えない。 (2) 電線の差込み量が十分であるかの検出・表示機能が
ない。 (3) 電線の取り外し時に工具(ドライバ)を必要とす
る。 そこで、この発明の課題は、上記した点を改善して、電
線の接続作業性をより良好にすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】同一の電線接続装置で単
線又は棒端子と板端子の両方の接続が選択的に行えるよ
うにするために、この発明は、板ばねの一端を複数の脚
片に分岐させ、その各々の先端を円弧状に屈曲させて互
いに高さの異なる2種類の押圧部を形成した押圧ばねを
前記押圧部が回路遮断器の端子板の電線接続面と対向す
るように設け、前記高さが大きい方の前記押圧部と前記
端子板との間に板端子を差し込み、また前記高さが小さ
い方の前記押圧部と前記端子板との間に単線又は棒端子
を差し込むようにするとともに、差し込まれた前記端子
又は単線を前記押圧部により前記端子板の電線接続面に
押圧するようにするものである(請求項1)。これによ
り、押圧ばねは単線又は棒端子用と板端子用の2種類の
押圧部を併せ持ち、同一の電線接続装置でいずれの接続
にも対応することができる。
【0005】また、別の手段としてこの発明は、板ばね
をU字状に折り曲げ、その両端をそれぞれ円弧状に屈曲
させて前後一対の押圧部を形成した押圧ばねを前記押圧
部が回路遮断器の端子板の電線接続面と対向するように
設け、前記押圧部と前記端子板との間に板端子、単線又
は棒端子を差し込むようにするとともに、差し込まれた
前記端子又は単線を前記押圧部により前記端子板の電線
接続面に押圧するようにするものである(請求項2)。
この請求項2は、板端子、単線及び棒端子のいずれにも
共通に対応できる同一高さの押圧部を前後に一対設ける
ものである。その場合、板端子を差し込むときは単線あ
るいは棒端子を差し込むときよりも押圧ばねの撓みが少
なくなり、それだけ押圧力が低下するが、請求項2は押
圧部を前後2箇所に設けることにより、この押圧力の低
下を補うものとする。
【0006】請求項1又は請求項2記載の装置におい
て、接続された電線の抜止を図るために、この発明は、
前記端子板の裏面に板ばねからなる抜止ばねの一端を固
着するとともに、その反対側の抜止端を前記端子板に設
けた窓穴を通して前記電線接続面側に突出させ、前記隙
間に差し込まれた前記端子又は単線に前記抜止端のエッ
ジを食い込ませるようにするものとする(請求項3)。
これにより、上記抜止ばねが電線に食い込んでその抜け
出しを防止する際、抜止ばねの変形量が端子板の電線接
続面からの抜止端の突出量で規制されるので、この変形
量が電線接続端の形状・寸法に左右されることなく一定
となる。
【0007】請求項3記載の装置において、電線の差込
み量が十分であるかの検出・表示機能を持たせるため
に、この発明は、差し込まれた前記端子又は単線が突き
当たる板状の電線突当部が一端に形成され、他端に把手
状の表示・操作部が形成されたレバーを回路遮断器のケ
ースに回動可能に支持させて設け、一方向へのばね付勢
により一部分を前記ケースに当接させて待機位置で停止
させた前記レバーを前記端子又は単線の差込みにより押
して反対方向に回動させ、他の一部分が前記ケースに再
び当接する差込み表示位置で停止させるようにするもの
とする(請求項4)。これにより、上記レバーが差込み
表示位置まで回動して停止するまで電線を差し込むこと
で、常に一定の差込み量が確保され、またレバーが差込
み表示位置にあることで差込み量が十分であることが容
易に確認できる。
【0008】請求項4記載の装置において、前記抜止ば
ねの食い込みを外すために、この発明は、差込み表示位
置まで回動・停止させた前記レバーを前記表示・操作部
に力を加えて更に弾性的に回動させ、前記抜止ばねを前
記レバーの一部分に形成した突軸で持ち上げて、前記端
子又は単線への食い込みを解くようにするものとする
(請求項5)。これにより、工具を用いることなくレバ
ーの表示・操作部を指で直に操作して電線を引き抜き可
能にすることができる。なお、弾性的に回動させるレバ
ーの変形量は表示・操作部をケースに突き当てて規制す
るようにするのがよい。
【0009】上記各請求項記載の装置において、この発
明は、前記隙間に差し込まれる前記板端子の板厚・幅を
規制するスリットと前記単線及び棒端子の直径を規制す
る丸穴とを複合した形状の電線差込み口を前記ケース又
は前記端子板の折曲げ端部に形成するものとする(請求
項6,請求項7)。これにより、適用外の電線の誤送入
が確実に防止される。
【0010】また、電線の差込み量が十分であるかの検
出・表示機能を持たせるための別の手段として、この発
明は、回路遮断器の端子板の電線接続面と対向するよう
に押圧ばねと抜止ばねとを設け、これらの押圧ばね及び
抜止ばねと前記端子板との間に差し込まれた電線を前記
押圧ばねにより前記端子板の電線接続面に押圧し、また
前記抜止ばねの先端のエッジを前記端子に食い込ませる
ようにするとともに、前記端子板を挟んで前記押圧ばね
と反対の側に、頭部に表示・操作部を有し、下部に弾性
変形可能な脚部を有する筒状の表示体を回路遮断器のケ
ース及びカバーに摺動自在に案内させ、かつ一方向にば
ね付勢して設け、前記電線が差し込まれていない状態で
前記表示体を押し込み、前記脚部の先端に形成したかぎ
部を前記ケースに形成した係止段部に係合させて、前記
表示体を前記かぎ部が前記押圧ばね及び抜止ばねの奥側
で前記端子板の電線接続面から突出した待機状態に係止
し、この状態で前記電線が差し込まれると、前記かぎ部
が前記端子の先端で押されて前記係止段部から外れ、係
止を解かれた前記表示体は前記表示・操作部が回路遮断
器の外部に臨む差込み表示位置まで移動して停止するよ
うにするものである(請求項8)。
【0011】請求項8記載の装置において、前記表示体
にリリース部を形成し、前記電線が差し込まれた状態
で、前記表示体を前記差込み表示位置から押し込むこと
により、前記リリース部を介して前記抜止ばねを押し下
げて前記電線への食い込みを解くようにするのがよい
(請求項9)。
【0012】また、請求項9記載の装置において、前記
待機状態において前記リリース部を前記抜止ばねに突き
当て、その反力により前記かぎ部を前記係止段部に押圧
するようにすることにより、前記かぎ部の係合を安定さ
せることができる(請求項10)。
【0013】更に、請求項10記載の装置において、前
記端子板の電線接続面に前記電線を案内するガイド溝を
形成すれば、電線を前記した表示体のかぎ部、押圧ばね
及び抜止ばねの中心に対して正確に位置合わせして差し
込むことができる(請求項11)。
【0014】更にまた、請求項8〜請求項10のいずれ
に記載の装置においても、前記端子板の手前側を直角に
折り曲げ、この折曲げ部に前記端子の差込み口を設ける
ことにより、差し込まれる電線の形状や寸法を規制して
適用外の電線の差し込みを防止することができる(請求
項12)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図18に基づいてこ
の発明の実施の形態を説明する。まず、図1は請求項1
に係る電線接続装置1を備えた回路遮断器を示すもの
で、(A)は要部を破断して示した側面図、(B)はそ
の右正面図である。図1において、回路遮断器は中央隔
壁を構成するケース2の両側に図示しない左右2極の開
閉部が組み付けられ、その上から左右一対のカバー3が
装着された構造となっている(なお、この種の回路遮断
器の内部構成については、例えば特願平9−14734
5号明細書を参照されたい。)。この回路遮断器は図1
(A)の右端が負荷側端子部で、この部分には負荷側端
子板4が斜め上方を向くように設けられ、端子板4の下
面の電線接続面には、図示の場合は単線からなる電線5
の接続端部5aが電線接続装置1の押圧ばね6により押
圧されて接続されている。
【0016】図2は電線接続装置1の電線接続前の状態
を示すものである。図2において、ケース2の側面には
端子板4を囲んで凹部2aが形成され、押圧ばね6は押
圧部6a及び6bが端子板4の電線接続面と隙間を介し
て対向するように凹部2a内に配置され、L曲げされた
取付部6cが凹部2aの一部を構成する溝にケース2の
側方から圧入されて固定されている。図5は押圧ばね6
を拡大して示した斜視図である。図5において、押圧ば
ね6は、ステンレスからなる方形の板ばねの一端がスリ
ットを介して3つの脚片に分けられ、その各々の先端が
円弧状に曲げられて、左右一対の板端子用押圧部6a
と、その真中で押圧部6aよりも高さの低い単線及び棒
端子用押圧部6bとが形成され、他端はすでに述べたよ
うにL曲げされて取付部6cが形成された構成となって
いる。
【0017】この押圧ばね6は、図2の取付状態におい
て、高さが大きい方の押圧部6aと端子板4との間に
は、幅が広くて厚さの薄い板端子に対応する隙間aを形
成し、高さが小さい方の押圧部6bと端子板4との間に
は、円形断面の単線又は棒端子に対応して隙間aよりも
広い隙間b(a<b)を形成する。使用される端子や電
線の寸法は回路遮断器の定格電流によって一般的に決ま
っており、それに応じた隙間a,bは押圧ばね6の脚片
の曲げ位置や曲率によって決定される。例えば図示実施
の形態の場合、単線又は棒端子の適合径は 1.6〜2mm
(定格電流15,20A)、板端子の適合厚さは0.75〜1.2mm
(同30A)としている。
【0018】一方、図2において、端子板4の裏面(電
線接続面と反対側の面)には、ステンレスの板ばねから
なる抜止ばね7の一端が固着され、その反対側の抜止端
は端子板4に設けられた窓穴4aを通して、電線接続面
側に突出するようになっている。図6に端子板4に固着
された抜止ばね7を拡大して示す。図6において、N字
状に屈曲された抜止ばね7は一端が例えばかしめ加工に
より端子板4に固着され、幅がやや狭められた抜止端7
aは方形の窓穴4aを通して反対側の電線接続面から突
出している。
【0019】更に、図2において、電線の差込み量が十
分であるかの検出・表示を行うためのレバー8が、ケー
ス2の側面に突出形成された支軸9により回動可能に支
持されて設けられている。図7はレバー8を拡大して示
す斜視図である。図7において、中央部に支軸9(図
2)と嵌合する軸受穴8aを有する樹脂成形品のレバー
8は、一端に弾性腕8bを介して電線突当部8cが形成
され、他端に把手状の表示・操作部8dが形成されてい
る。また、レバー8には中央部の一方側から延びる腕部
の先端に突軸8eが形成されている。このレバー8は図
2の取付状態において、突軸9に装着された捩じりばね
10により左回りに付勢され、表示・操作部8dがケー
ス2における凹部2aの周壁に当接して図2の待機位置
で停止している。
【0020】再び、図1の特に(B)において、ケース
2及びカバー3の負荷側端面を囲う壁に跨がるように、
端子板4の前縁部と対向する電線差込み口11が設けら
れている。この電線差込み口11は板端子の板厚・幅を
規制するスリット11aと単線及び棒端子の直径を規制
する丸穴11bとを複合した図示形状とされている。
【0021】図8は板端子を示すもので、(A)は側面
図、(B)は一部分を破断した平面図である。図示板端
子12は公知のものであり、図8(B)の右端の電線挿
入口12aに図示しない撚り線からなる電線が挿入され
て圧着される。圧着部は絶縁チューブ12bで被覆され
る。また、図9は棒端子13を示し、撚り線からなる電
線は電線挿入口13aに挿入されて圧着され、絶縁チュ
ーブ13bで被覆される。
【0022】上記電線接続装置1における単線からなる
電線の接続について、図1〜図3に基づいて以下に説明
する。すなわち、電線5の接続端部5aを図2に示すよ
うに電線差込み口11の丸穴部11b(図1(B))に
臨ませ、隙間bに向かって挿入する。これにより押圧ば
ね6の押圧部6b及び抜止ばね7は押し拡げられて撓
み、接続端部5aは端子板4と押圧部6bとの間に差し
込まれる。やがて接続端部5aの先端がレバー8の電線
突当部8cに突き当たると、レバー8は捩じりばね10
に抗して右回りに回動し、電線突当部8cが凹部2aの
周壁に当たった状態で停止して、図1(A)の接続状態
となる。この状態で押圧ばね6の押圧部6bは適度の接
触圧力で電線5を端子板4に押圧接触させ、同時に抜止
ばね7は抜止端7aのエッジが電線5に食い込んでその
抜け出しを防止する。また、回動したレバー8は表示・
操作部8dがほぼ直立した表示位置に進出し、かつ突軸
8eは抜止ばね7の裏面に近接して停止する。
【0023】電線5を引き抜く場合には、表示・操作部
8dに指で力を加えてレバー8を表示位置から更に右回
りに回動させ、図3に示すように表示・操作部8dを凹
部2aの反対側の周壁に当接させる。これにより、抜止
ばね7は突軸8eに持ち上げられて抜止端7aが電線5
から引き離され、電線5の引き抜きが可能になる。その
際、レバー8は弾性腕8bが撓み、表示・操作部8dは
電線突当部8cがケース1に当接したままで回動する。
また、レバー8は回動操作の終端で表示・操作部8dが
ケース2に当接するので、弾性腕8bが過度に変形して
破損することがない。なお、以上は単線の差込み接続で
あるが、図9に示す棒端子13を用いた撚り線の差込み
接続も全く同じである。
【0024】一方、図4は図8に示す板端子12を用い
た電線5が差込み接続された状態を示すものである。こ
の場合、板端子12は電線差込み口11のスリット部1
1aから挿入され、図1(B)に示すように押圧ばね6
の左右一対の押圧部6aに跨がって端子板4に押圧され
る。その他の操作・作用は単線の場合と同じである。
【0025】図示実施の形態において、押圧ばね6は板
端子用と単線及び棒端子用の2種類の押圧部6a,6b
を有しているので、板端子及び単線又は棒端子のいずれ
の接続にも対応できる。そして、電線差込み口11によ
り板端子の板厚・幅及び単線あるいは棒端子の直径が規
制されるので、適合外の電線が誤って差込み接続される
心配がない。なお、図示押圧ばね6は脚片を三叉に分岐
させ、板端子用の押圧部6aを左右一対設けたが、幅の
狭い板端子については分岐を二股にして板端子用の押圧
部6aを1本としてもよく、その場合には電線差込み口
11の形状は図10に示すようにスリット部11aを丸
穴部11bの片側にのみに形成した形状とする。
【0026】また、図示実施の形態において、電線5の
差込み量をレバー8に対する突き当てにより規制するよ
うにしたので、常に一定の差込み量が確保されるととも
に、レバー8の回動の停止から差込みの完了が感知でき
るので差込み作業が簡単、確実であり、更にレバー8の
表示・操作部8dの位置から差込み状態が分かるので、
差込み量が十分か否かの確認が容易である。
【0027】一方、電線5の引き抜きの際には、レバー
8の回動操作のみで抜止ばね7を持ち上げられ、ドライ
バなどの工具が不要である。また、抜止ばね7の抜止端
7aは端子板4の裏面側から電線接続面に突出し、電線
5に対する食い込み量がその突出量から規制されるの
で、抜止端7aの食い込みを外す際に要する抜止ばね7
の変形量が端子や単線の厚さや直径に関係なく一定し、
レバー8の回動操作が安定するとともに、その強度設定
も容易となる。なお、レバー8を図2の待機位置に保持
する付勢手段は、捩じりばね10の代わりに角(つの)
状の弾性片をレバー8から突出させ、この弾性片をケー
ス2に当接させて撓ませることにより生じる反力を利用
する構成とすることも可能である。また、レバー8の回
動操作時に弾性腕8bを撓ませる代わりに、レバー8を
電線突当部8cと表示・操作部8dとに2分し、表示・
操作部8dが単独で回動するようにしてもよいが、その
場合には部品点数が増えるので、図示実施の形態の方が
得策である。
【0028】図11は請求項2に係る電線接続装置1を
備えた回路遮断器を示すもので、(A)は要部を破断し
て示した側面図、(B)はその右正面図、また図12は
図11における押圧ばね6の斜視図である。図11及び
図12において、押圧ばね6は、ステンレスの板ばねが
電線の差し込み方向にやや傾くようにU字状に折り曲げ
られて構成され、その両端は円弧状に屈曲されて、同じ
高さの前後一対の押圧部6aが形成されている。この押
圧ばね6は、底部にかしめ付けされたへ字形の取付板1
4がケース2の溝に側方から圧入されて、押圧部6aが
端子板4の電線接続面に近接するように固定されてい
る。
【0029】一方、端子板4の端部は電線接続面側に直
角に折り曲げられ、この折曲げ端部に電線差込み口11
が形成されている。電線差込み口11の形状は図1の場
合と同様に、板端子の板厚・幅を規制するスリットと単
線及び棒端子の直径を規制する丸穴とを複合した形状に
なっている。図11の電線接続装置1のその他の部分、
つまり端子板4に固定された抜止ばね7、ケース2の支
軸9に支持されたレバー8、捩じりばね10などは、形
状は図1と若干異なるものの対応部分に同一の符号を付
したように実質的な構成・作用は図1のものと同じであ
る。なお、8fは端子部を覆うための円弧板からなるカ
バーで、レバー8の表示・操作部8dに一体形成され、
レバー8の回動時にカバー8fを出入りさせる円弧溝1
5がケース2に設けられている。
【0030】図11の電線接続装置1において、電線差
込み口11から端子板4と押圧ばね6との間に差し込ま
れた単線、棒端子あるいは板端子は、レバー8の電線突
当部8cに突き当たって差込み量が規制されるととも
に、押し広げられて撓んだ押圧ばね6の押圧部6aによ
り端子板4に押圧され、同時に抜止ばね7の食い込みに
より抜け止めされる。一方、捩じりばね10に抗して図
11の右回りに回動したレバー8は、表示・操作部8d
がケース外に傾いた表示位置に進出し、電線が差込み状
態であることを表示する。この表示位置からレバー8を
更に右回りに回動操作すると、抜止ばね7は突軸8eに
持ち上げられて電線を開放する。
【0031】ここで、図1における押圧ばね6は、板端
子用押圧部6aと単線及び棒端子用押圧部6bとが左右
に別個に形成され、かつそれらは電線差し込み時の撓み
量がほぼ同じになるように高さに差が設けられている
が、図11における押圧ばね6は、前後の押圧部6aが
同じ高さで、それらは単線あるいは棒端子と板端子とに
共通に用いられるようになっている。このような押圧部
6aが共用の押圧ばね6は、電線差し込み時の撓み量が
単線あるいは棒端子と、その径よりも板厚の薄い板端子
とで異なり、板端子の方が撓み量が少なく、従って押圧
力が小さくなる。一方、押圧ばね6の撓みについては、
必要な押圧力の発生のみならず、その応力限界にも配慮
する必要がある。つまり、押圧部6aが単線あるいは棒
端子と板端子とに共通の場合、押圧ばね6の押圧力を単
線あるいは棒端子に対して適正に設定すると板端子に対
しては押圧力が不足し、板端子に対して適正に設定する
と単線あるいは棒端子に対しては撓み量が過大となり、
応力限界を超える危険が生じる。
【0032】そこで、この発明は押圧部6aを2つ持た
せることにより、押圧ばね6を軟らかく(ばね定数を小
さく)しても、板端子については前後2箇所で押圧する
ことにより必要な押圧力が得られるようにする一方、単
線あるいは棒端子については板端子よりも大きい撓みが
生じても応力が許容値内に収まるようにした。これによ
り、押圧ばね6の応力を適正に抑えながら、単線あるい
は棒端子と板端子の双方について、必要な可撓性と押圧
力とを両立させることができる。具体例としては、単線
又は棒端子の適合径を図1のものと同様に 1.6〜2mm、
また板端子の適合厚さを0.75〜1.2mm とした場合に、押
圧ばね6の板厚を図1の実施の形態における例えば 0.3
mmよりも薄い例えば0.25mmとして押圧ばね6の可撓性を
高める。また、図11の実施の形態では、板端子につい
ても撓み量をなるべく大きくして押圧の安定性を増すよ
うに、端子板4と押圧部6aとの間の隙間をほとんど零
にしている。
【0033】図13は、請求項8〜請求項12に係る電
線接続装置を備えた回路遮断器を示すもので、(A)は
要部を破断して、電線接続前(待機状態)の電線接続装
置を示した側面図、(B)はそのB−B線に沿う断面図
である。図13において、負荷側端子板4の下面の電線
接続面と対向するように、押圧ばね6と抜止ばねとが設
けられ、端子板4を挟んで押圧ばね6と反対の側に、表
示体16がケース2に上下方向に摺動自在に案内されて
設けられている。表示体16はコイルばね17により上
方向に付勢されている。
【0034】図16は、端子板4の斜視図である。図1
6において、端子板4の一端の電線差込み側は直角に折
り曲げられ、その角部に電線差込み口11が設けられる
とともに、その近傍の一方の側に切欠18が形成され、
更にその先にへ字状部が一体に折り曲げ形成され、その
内側に図13に示す押圧ばね6及び抜止ばね7の一端が
ろう付け、あるいはかしめ付けにより結合されるように
なっている。図13において、押圧ばね6はS字状で、
端子板4との対向端には円弧状に曲げられた押圧部6a
を有し、また抜止ばね7はL字状で、先端には電線に食
い込むエッジ7aを有している。再び、図16におい
て、端子板4の他端は回路遮断器の通電路を構成する図
示しないリード線の一端が接続される接続部4bが折り
曲げ形成され、その近傍に方形の窓穴19があけられて
いる。そして、端子板4の下面の電線接続面には、電線
差込み口11と窓穴19との間に渡って電線の差し込み
を案内する断面台形状(図17参照)のガイド溝20が
形成されている。
【0035】図18は、表示体16の斜視図である。図
18において、表示体16は、左右に貫通する角穴から
なるばね収納部16aを形成する角柱状の胴部の頭部に
方形板状の表示・操作部16bを有し、下部に下方に延
びる弾性変形可能な脚部16cを有している。脚部16
cの下端部には、前面側にかぎ部16dが形成されてい
る。また、表示体16の前面側(図18の右手前側)に
は、ばね収納部16aの底面と同一の上面を有する当接
部16eが一体形成され、更にその一方の側面には当接
部16eの上面と同一の面から下方に立ち下がるように
板状のリリース部16fが一体形成されている。
【0036】再び図13において、端子板4はケース2
の側面に形成された溝に側方から圧入されて、図13
(A)に示すように装着され、カバー3で押さえられて
固定される。一方、表示体16の装着のために、ケース
2の側面に、表示体16の頭部16bを摺動可能に収容
する凹部2bが形成され、また表示体16のばね収容部
16aに摺動可能に入り込む案内部2c、その下部で側
方に張り出すばね受け部2dが一体に突出形成され、更
にその下方に表示体16のかぎ部16dを係合させる係
止段部2eを構成する三角柱状の突部が一体に突出形成
されている。また、カバー3の内側面には、ケース2の
凹部2bと対をなす凹部3aが形成され、更に案内部2
cと対をなす案内部3bが表示体16のばね収容部16
aに摺動可能に入り込むように一体に突出形成されてい
る。
【0037】そこで、ケース2に上述したように端子板
4が圧入された後、表示体16はばね収容部16aを介
してケース2の案内部2cに嵌め合わされ、次いでコイ
ルばね17が圧縮状態でばね受け部2dとばね収容部1
6aの天井面との間に挿入される。次いで、カバー3が
ケース2に装着され、その際、案内部3bが表示体16
のばね収容部16aに入り込んで、図13(B)に示す
ように、ばね受け部2dに突き合わされる。この装着状
態で表示体16は、ケース2及びカバー3により上下方
向に摺動自在に案内され、かつコイルばね17で上向き
に付勢される。ここで、ケース2の凹部2bとカバー3
の凹部3aとで囲われ、表示体16の表示・操作部16
bを収容する空間は回路遮断器の操作面(図13の上
面)に開口しており、この開口から表示・操作部16b
が覗けるようになっている。
【0038】この状態で表示体16をコイルばね17に
抗して押し込むと、脚部16cの弾性変形によりかぎ部
16dは係止段部2eを乗り越えた後、図13に示すよ
うにこれに係合し、表示体16はコイルばね17を圧縮
した図示位置で係止される。この状態で図13(A)に
おいて、かぎ部16dは端子板4の窓穴19を通して、
押圧ばね6及び抜止ばね7の奥側で電線接続面(端子板
4の下面)から僅かに突出し、またリリース部16fの
下端部は端子板4の切欠18(図16)を通して下方に
突出し、抜止ばね7の先端部に突き当たって、これを僅
かに変形させている。電線が差し込まれるまではこの状
態が保持されるが、この状態において僅かに変形した抜
止ばね7はその反力をリリース部16fに対して作用さ
せる。この反力はかぎ部16dを係止段部2eに押しつ
ける力を生じ、その結果としてかぎ部16dは振動や部
品のガタにより係止段部16dから外れようとする動き
が抑えられる。
【0039】図14は電線(単線)5が差し込まれた状
態を示すものである。電線5は電線差込み口11からガ
イド溝20(図16)に沿って、ケース2と一体のスト
ッパ2fに突き当たるまで差し込む。これにより、電線
5は押圧ばね6の力を受けて端子板4に押圧され、また
抜止ばね7の食い込みにより抜け出しが止められる。こ
の電線5の差込み動作の際、電線5の先端は押圧ばね6
を撓ませながら通過した後、かぎ部16dを押し退けて
係止段部2eから外す。その結果、係止を解かれた表示
体16はコイルばね17の付勢力を受けて上昇し、当接
部16e(図18)がケース2の段部2gの下面に当た
って図14に示す位置で停止する。
【0040】上記電線5の差し込みの際、電線5はガイ
ド溝20に案内されることにより、常に端子板4の左右
の中心を折れ曲がることなく直進し、従って押圧ばね
6、抜止ばね7及びかぎ部16dに対してもその中心に
正確に位置決めされてそれらの動作を安定させる。ま
た、端子板4の手前側が直角に折り曲げられ、この折曲
げ部に電線差込み口11が設けらているため、差し込ま
れる電線の形状や寸法が電線差込み口11で規制され、
適用外の電線が差し込まれる恐れがない。なお、図示実
施の形態では電線5として単線を接続する例を示した
が、電線差込み口11を板端子も差し込み可能な複合形
とし、板端子を接続できるようにすることも可能であ
る。
【0041】さて、図14の停止位置で、表示・操作部
16bは回路遮断器の操作面に臨む差込み表示位置に達
し、その外部からの目視により電線差込み状態であるこ
とが分かる。上記差込み動作において、電線5は押圧ば
ね6を通過した後にかぎ部16dの係合を外すため、表
示体16は電線5が押圧ばね6により端子板4に押圧さ
れた後でなければ差込み表示位置まで上昇することがな
く、従って表示体16の差込み表示状態では、押圧ばね
6による押圧作用が必ず行われていることになる。
【0042】図15は、電線開放動作を示すものであ
る。図14の状態から表示体16を押し込むことによ
り、リリース部16fが抜止ばね7を撓ませて、図15
に示すように電線5への食い込みを解く。その際、表示
体16の脚部16cは電線5上を滑りながらその先端方
向に撓み、次いで電線5が引き抜かれればその動きに追
従してケース2の係止段部2eに接近し、再び図13の
係合状態に復帰する。また、電線5の引き抜きが行われ
ずに表示体16に対する押し込み力が除かれた場合に
は、図14の状態に復帰する。
【0043】
【発明の効果】以上の通り、この発明によれば、同一の
電線接続装置を用いて単線あるいは棒端子と板端子の双
方の接続が可能になるので、電線接続に対する柔軟性が
増し、多種の顧客仕様を満足させることができる。ま
た、レバーや表示体の停止位置から差込み状態の確認が
可能なので差込み不良が生じることがない。更に、電線
の接続が容易であるばかりでなく、電線の引き抜きに工
具を必要としないので配線の変更に迅速に対応すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示し、(A)は回路遮
断器の要部を破断した側面図、(B)はその右正面図で
ある。
【図2】図1における電線接続装置の接続待機状態の側
面図である。
【図3】図1における電線接続装置のレバーを回動操作
した状態の側面図である。
【図4】図1における電線接続装置を用いて板端子を接
続した場合の側面図である。
【図5】図1における押圧ばねの斜視図である。
【図6】図1における端子板部分の斜視図である。
【図7】図1におけるレバーの斜視図である。
【図8】板端子を示し、(A)は側面図、(B)は一部
を破断した平面図である。
【図9】棒端子を示す一部を破断した平面図である。
【図10】電線差込み口の異なる実施の形態を示す正面図
である。
【図11】この発明の異なる実施の形態を示し、(A)は
回路遮断器の要部を破断した側面図、(B)はその右正
面図である。
【図12】図11における押圧ばねの斜視図である。
【図13】この発明の更に異なる実施の形態を示し、
(A)は回路遮断器の要部を破断した側面図、(B)は
そのB−B線に沿う断面図である。
【図14】図13の回路遮断器の電線差込み状態を示す側
面図である。
【図15】図13の回路遮断器の電線引き抜き動作を示す
側面図である。
【図16】図13における端子板の斜視図である。
【図17】図16のXVII−XVII線に沿う断面図である。
【図18】図13における表示体の斜視図である。
【符号の説明】
1 電線接続装置 2 ケース 3 カバー 4 端子板 4a 窓穴 5 電線 6 押圧ばね 6a 押圧部 6b 押圧部 7 抜止ばね 7a 抜止端 8 レバー 8c 突当部 8d 表示・操作部 8e 突軸 9 支軸 10 捩じりばね 11 電線差込み口 12 板端子 13 棒端子 16 表示体 16a ばね収納部 16b 表示・操作部 16c 脚部 16d かぎ部 16e 当接部 16f リリース部 17 コイルばね 20 ガイド溝

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板ばねの一端を複数の脚片に分岐させ、そ
    の各々の先端を円弧状に屈曲させて互いに高さの異なる
    2種類の押圧部を形成した押圧ばねを前記押圧部が回路
    遮断器の端子板の電線接続面と対向するように設け、前
    記高さが大きい方の前記押圧部と前記端子板との間に板
    端子を差し込み、また前記高さが小さい方の前記押圧部
    と前記端子板との間に単線又は棒端子を差し込むように
    するとともに、差し込まれた前記端子又は単線を前記押
    圧部により前記端子板の電線接続面に押圧するようにし
    たことを特徴とする回路遮断器の電線接続装置。
  2. 【請求項2】板ばねをU字状に折り曲げ、その両端をそ
    れぞれ円弧状に屈曲させて前後一対の押圧部を形成した
    押圧ばねを前記押圧部が回路遮断器の端子板の電線接続
    面と対向するように設け、前記押圧部と前記端子板との
    間に板端子、単線又は棒端子を差し込むようにするとと
    もに、差し込まれた前記端子又は単線を前記押圧部によ
    り前記端子板の電線接続面に押圧するようにしたことを
    特徴とする回路遮断器の電線接続装置。
  3. 【請求項3】前記端子板の前記電線接続面と反対の面に
    板ばねからなる抜止ばねの一端を固着するとともに、そ
    の反対側の抜止端を前記端子板に設けた窓穴を通して前
    記電線接続面側に突出させ、前記隙間に差し込まれた前
    記端子又は単線に前記抜止端のエッジを食い込ませるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    回路遮断器の電線接続装置。
  4. 【請求項4】差し込まれた前記端子又は単線が突き当た
    る板状の電線突当部が一端に形成され、他端に把手状の
    表示・操作部が形成されたレバーを回路遮断器のケース
    に回動可能に支持させて設け、一方向へのばね付勢によ
    り一部分を前記ケースに当接させて待機位置で停止させ
    た前記レバーを前記端子又は単線の差し込みにより押し
    込んで反対方向に回動させ、他の一部分が前記ケースに
    再び当接する差込み表示位置で停止させるようにしたこ
    とを特徴とする請求項3記載の回路遮断器の電線接続装
    置。
  5. 【請求項5】前記差込み表示位置まで回動・停止させた
    前記レバーを前記表示・操作部に力を加えて更に弾性的
    に回動させ、前記抜止ばねを前記レバーの一部分に形成
    した突軸で持ち上げて前記端子又は単線への食い込みを
    解くようにしたことを特徴とする請求項4記載の回路遮
    断器の電線接続装置。
  6. 【請求項6】前記隙間に差し込まれる前記板端子の板厚
    ・幅を規制するスリットと前記単線及び棒端子の直径を
    規制する丸穴とを複合した形状の電線差込み口を前記ケ
    ースに形成したことを特徴とする請求項1〜請求項5の
    いずれかに記載の回路遮断器の電線接続装置。
  7. 【請求項7】前記端子板の手前側を直角に折り曲げ、こ
    の折曲げ部に前記隙間に差し込まれる前記板端子の板厚
    ・幅を規制するスリットと前記単線及び棒端子の直径を
    規制する丸穴とを複合した形状の電線差込み口を形成し
    たことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載の回路遮断器の電線接続装置。
  8. 【請求項8】回路遮断器の端子板の電線接続面と対向す
    るように押圧ばねと抜止ばねとを設け、これらの押圧ば
    ね及び抜止ばねと前記端子板との間に差し込まれた電線
    を前記押圧ばねにより前記端子板の電線接続面に押圧
    し、また前記抜止ばねの先端のエッジを前記電線に食い
    込ませるようにするとともに、前記端子板を挟んで前記
    押圧ばねと反対の側に、頭部に表示・操作部を有し、下
    部に弾性変形可能な脚部を有する筒状の表示体を回路遮
    断器のケースに摺動自在に案内させ、かつ一方向にばね
    付勢して設け、前記電線が差し込まれていない状態で前
    記表示体を押し込み、前記脚部の先端に形成したかぎ部
    を前記ケースに形成した係止段部に係合させて、前記表
    示体を前記かぎ部が前記押圧ばね及び抜止ばねの奥側で
    前記端子板の電線接続面から突出した待機状態に係止
    し、この状態で前記電線が差し込まれると、前記かぎ部
    が前記電線の先端で押されて前記係止段部から外れ、係
    止を解かれた前記表示体は前記表示・操作部が回路遮断
    器の外部に臨む差込み表示位置まで移動して停止するよ
    うにしたことを特徴とする回路遮断器の電線接続装置。
  9. 【請求項9】前記表示体にリリース部を形成し、前記電
    線が差し込まれた状態で、前記表示体を前記差込み表示
    位置から押し込むことにより、前記リリース部を介して
    前記抜止ばねを撓ませて前記電線への食い込みを解くよ
    うにしたことを特徴とする請求項8記載の回路遮断器の
    電線接続装置。
  10. 【請求項10】前記待機状態において前記リリース部を前
    記抜止ばねに突き当て、その反力により前記かぎ部を前
    記係止段部に押圧するようにしたことを特徴とする請求
    項9記載の回路遮断器の電線接続装置。
  11. 【請求項11】前記端子板の電線接続面に前記電線を案内
    する溝を形成したことを特徴とする請求項8〜請求項1
    0のいずれかに記載の回路遮断器の電線接続装置。
  12. 【請求項12】前記端子板の手前側を直角に折り曲げ、こ
    の折曲げ部に前記電線の差込み口を設けたことを特徴と
    する請求項8〜請求項11のいずれかに記載の回路遮断
    器の電線接続装置。
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