JP3319858B2 - 配線用接続装置 - Google Patents

配線用接続装置

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JP3319858B2
JP3319858B2 JP04284794A JP4284794A JP3319858B2 JP 3319858 B2 JP3319858 B2 JP 3319858B2 JP 04284794 A JP04284794 A JP 04284794A JP 4284794 A JP4284794 A JP 4284794A JP 3319858 B2 JP3319858 B2 JP 3319858B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、相手方接続装置に設け
た接触子が挿入接続される配線用接続装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種の配線用接続装置として、相手方
接続装置としてのプラグに設けた接触子としての栓刃が
器体に開口した挿入口に挿入されるコンセントが広く用
いられている。このようなコンセントでは、器体に挿入
された栓刃を挿入方向に交差する方向から挟持する刃受
けばねを備えた構成が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、接触子と刃受けばねとの接触抵抗を小さくする
ために、刃受けばねが比較的大きなばね力で栓刃を挟持
しているものであるから、栓刃の抜き差しの際に刃受け
ばねとの間に作用する摩擦力が大きくなり、プラグの抜
き差しに大きな力が必要になる。したがって、プラグの
差込み時には栓刃の挿入量が不十分になることがあり、
またプラグに接続された電線を足などで引掛けたとする
と、プラグがコンセントから抜けずに電線に過大な張力
が作用して電線が断線するという事故が生じることがあ
る。
【0004】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、接触子との接触抵抗を比較的小さくしながら
も、相手方接続装置の接触子の抜き差しに要する力を低
減することができる配線用接続装置を提供しようとする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前面
が開放されたボディとボディの前面側に結合されるカバ
ーとにより形成され相手方接続装置に設けた接触子が挿
入される挿入口が開口した器体と、器体内に納装され挿
入口を通して挿入された接触子の先端面に弾接するよう
に接触子を押し出す向きにばね体でばね付勢された受け
片と、ボディに納装され受け片を外部回路に電気的に接
続する端子と、ばね体のばね力に抗して相手方接続装置
を比較的弱い保持力で器体に係止するように器体に設け
た係止部と、挿入口と受け片との間に位置して挿入口を
閉塞する位置と挿入口の開口面に沿って移動して挿入口
を開放する位置との間で可動となるようにカバー内に設
けた開閉子と、挿入口を閉塞する向きに開閉子を付勢す
る復帰ばねと、カバーの後部に装着されカバーとともに
囲む空間に開閉子が配設される保持板とを備え、開閉子
において挿入口を閉塞する位置で挿入口に臨む部位には
復帰ばねのばね力の作用する向きに向かって挿入口から
の距離を広げるように傾斜し接触子の挿入力を開閉子を
開く向きの力に変換する摺接面が形成され、保持板は、
カバーの内周面に凹凸係合することによってカバーに結
合される係合フックが周部に突設され、かつ端子に当接
する押さえ片が突設されて成ることを特徴とする。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、挿入口の開口面に沿う一直線上で可動な1個の開閉
子を備え、復帰ばねはコイルスプリングよりなることを
特徴とする。請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、挿入口の開口面に沿う一直線上で可動であって挿入
口を閉塞する位置では両開閉子が突き合わせられるとと
もに合わせ目が挿入口に臨む2個の開閉子を備え、復帰
ばねは各開閉子をそれぞれ付勢する2個のコイルスプリ
ングよりなることを特徴とする。
【0007】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、器体には一対の挿入口が設けられるとともに、開閉
子と受け片との間で器体に固定され挿入口が開口する器
体の内側面との間に開閉子を保持する保持板が設けら
れ、開閉子は両挿入口の間の部位に挿入口の開口面に直
交するように設けた回転軸の回りに回動自在であって各
挿入口に対応する両端部に上記摺接面が形成され、開閉
子における保持板との対向面には回転の中心付近から開
閉子の両端に向かってそれぞれ受け片から挿入口に向か
う向きに傾斜した傾斜面が形成され、開閉子が保持板に
対する傾斜面の傾斜範囲で傾いたときに開閉子の端部に
当接して挿入口を閉塞した位置に保つように開閉子の回
転を禁止するストッパが器体内の定位置に形成されて成
ることを特徴とする。
【0008】請求項5の発明は、前面が開放されたボデ
ィとボディの前面側に結合されるカバーとにより形成さ
相手方接続装置に設けた接触子が挿入される挿入口が
開口した器体と、器体内に納装され挿入口を通して挿入
された接触子の先端面に弾接するように接触子を押し出
す向きにばね体でばね付勢された受け片と、ボディに
装され受け片を外部回路に電気的に接続する端子と、ば
ね体のばね力に抗して相手方接続装置を比較的弱い保持
力で器体に保持するように器体に形成された係止部と、
挿入口の開口面に沿って可動となるように器体内に一対
設けられ互いに突き合わせて合わせ目を挿入口より露出
させた状態で挿入口と受け片との間を閉塞する開閉子
と、両開閉子を突き合わせる向きに付勢する1個の板ば
ねよりなる復帰ばねと、カバーの後部に装着されカバー
とともに囲む空間に開閉子が配設される保持板とを備
え、開閉子における挿入口との対向面には受け片から挿
入口に向かって合わせ目からの距離を広げるように傾斜
し接触子の挿入力を両開閉子を引き離す向きの力に変換
する摺接面が形成され、保持板は、カバーの内周面に凹
凸係合することによってカバーに結合される係合フック
が周部に突設され、かつ端子に当接する押さえ片が突設
されて成ることを特徴とする。
【0009】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、両開閉子が復帰ばねのばね力で突き合わされている
ときに合わせ目を挿入口に臨ませるように開閉子の一部
に当接して回動範囲を規制するセンターリブが器体の内
周面に突設されて成ることを特徴とする。請求項7の発
明は、請求項5の発明において、器体には一対の挿入口
が形成され、各開閉子は両挿入口の間の部位に設けた回
転軸の回りに回動自在であって各挿入口に対応する両端
部に上記摺接面が形成され、復帰ばねは挿入口の開口面
に沿って略コ形に形成されるとともに回転軸に対して一
方の挿入口寄りの部位で両脚片の間に両開閉子を挟むよ
うに配置されて成ることを特徴とする。
【0010】請求項8の発明は、請求項7の発明におい
て、器体は端子および受け片を納装するボディと、挿入
口が開口するカバーとを結合して形成され、挿入口が開
口する器体の内側面との間に開閉子を保持する保持板が
カバーに固定されて成ることを特徴とする。請求項9の
発明は、請求項8の発明において、開閉子における保持
板との対向面には回転の中心付近から開閉子の両端に向
かってそれぞれ受け片から挿入口に向かう向きに傾斜し
た傾斜面が形成され、開閉子が保持板に対する傾斜面の
傾斜範囲で傾いたときに開閉子の端部に当接して挿入口
を閉塞した位置に保つように開閉子の回転を禁止するス
トッパが器体内の定位置に形成されて成ることを特徴と
する。
【0011】請求項10の発明は、請求項1または請求
項5の発明において、器体の前面周部には少なくとも一
部が挿入口を挟んで対向する保持壁が前方に向かって突
設され、保持壁の対向部位の間には相手方接続装置の一
部が挿入され、保持壁の対向面には相手方接続装置の側
面に突設された複数個の係止爪に凹凸係合して相手方接
続装置を保持する複数個の係止孔が係止部として形成さ
れて成ることを特徴とする。
【0012】請求項11の発明は、請求項1または請求
項5の発明において、器体は規格化された埋込型の配線
器具の単位寸法に形成され、器体の両側面には配線器具
用に規格化されている取付枠に形成された結合孔に係合
する取付爪が突設されて成ることを特徴とする。請求項
12の発明は、請求項1または請求項5の発明におい
て、受け片において接触子との接触部位には接点材を設
けて成ることを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1の発明の構成によれば、器体内に納装
され挿入口を通して挿入された接触子の先端面に弾接す
るように接触子を押し出す向きにばね体でばね付勢され
た受け片と、ばね体のばね力に抗して相手方接続装置を
比較的弱い保持力で器体に係止するように器体に設けた
係止部とを備えていることによって、相手方接続装置と
の電気的接続と機械的結合とを各別の部材で行なうこと
になり、栓刃の電気的接続と機械的結合とを刃受けばね
で兼用していた従来構成に比較すると、電気的接続状態
を保ちながらも機械的結合力を弱めることが可能にな
り、相手方接続装置の抜き差しの際に要する力が軽減さ
れるのである。その結果、相手方接続装置に接続された
電線を足などで引掛けたとしても相手方接続装置が容易
に抜ける程度の機械的結合力に設定することができ、過
大な張力が作用することによる電線の断線を防止するこ
とができる。また、挿入口と受け片との間に位置して挿
入口を閉塞する位置と挿入口の開口面に沿って移動して
挿入口を開放する位置との間で可動となるように器体内
に開閉子を設け、しかも相手方接続装置の接触子が挿入
口に挿入されていなければ復帰ばねのばね力で挿入口を
閉塞し、接触子が挿入されると摺接面に作用する力で挿
入口を開放するように開閉子を移動させるから、相手方
接続装置が接続されていない状態では挿入口が自動的に
閉塞されるのであり異物の侵入を防止することができ
る。加えて、保持板の周部には係合フックが突設されて
おり、係合フックがカバーの内周面に凹凸係合すること
によって保持板がカバーに結合されるのであって、カバ
ーと保持板とに囲まれた空間には開閉子が配設されるか
ら、カバーに装着される保持板とカバーとの間に開閉子
を保持することによって、組立時にはカバーに開閉子を
組み込むことになり、開閉子をカバーに組み付けた状態
でボディとの組立作業を行なうことができ、組立作業が
容易になる。さらに、保持板に設けた押さえ片は端子に
当接する。
【0014】請求項2の発明の構成によれば、挿入口の
開口面に沿う一直線上で可動な1個の開閉子を設け、復
帰ばねをコイルスプリングとしているから、部品点数が
少なく簡単な構成ながらも異物の侵入を防止することが
できる。請求項3の発明の構成によれば、挿入口の開口
面に沿う一直線上で可動であって挿入口を閉塞する位置
では両開閉子が突き合わせられるとともに合わせ目が挿
入口に臨む2個の開閉子を備え、復帰ばねは各開閉子を
それぞれ付勢する2個のコイルスプリングよりなるか
ら、挿入口に対応する開閉子が1個だけである場合に比
較して各開閉子のストロークを小さくすることができ、
また相手方接続装置に設けた接触子の挿入方向における
摺接面の寸法を開閉子が1個だけ設けられている場合に
比較して小さくすることができ(略2分の1)、結果的
に器体の小形化につながるのである。
【0015】請求項4の発明の構成によれば、一対の挿
入口の間の部位に挿入口の開口面に直交するように設け
た回転軸の回りに回転自在として挿入口を開閉する開閉
子を設けることによって両挿入口の開閉を連動させてい
る。したがって、両挿入口に同時に接触子が挿入された
ときには、開閉子に設けた摺接面に接触子が当接して接
触子の挿入により開閉子に回転力が生じるとともに、開
閉子の両端部に接触子からの挿入力が作用することによ
って開閉子が傾かずに回転し、接触子の挿入によって開
閉子が挿入口を自動的に開放することになる。一方、開
閉子の後面には回転の中心付近から腕部の先端に向かっ
て前方に傾斜する傾斜面を設けて、開閉子が保持板に対
して傾斜面の範囲で傾くことができるようにし、開閉子
が傾いた状態では開閉子の回転を禁止して挿入口の開放
を禁止するストッパを器体内に定位置に設けているの
で、何らかの部材が一方の挿入口にのみ挿入された場合
には、開閉子が傾いて挿入口が閉じた状態に保たれるの
である。
【0016】請求項5の発明の構成によれば、請求項1
と同様の作用に加えて、一対の開閉子を1個の板ばねよ
りなる復帰ばねで挿入口を閉じる向きにばね付勢してい
るのであって、各開閉子ごとに復帰ばねを設ける場合よ
りも部品点数が削減されることになる。請求項6の発明
の構成によれば、回転可能な一対の開閉子を設けている
場合について、両開閉子が復帰ばねのばね力で突き合わ
されているときに合わせ目を挿入口に臨ませるように開
閉子の一部に当接して回動範囲を規制するセンターリブ
を器体の内周面に突設しているから、挿入口が閉じてい
るときには両開閉子の合わせ目を必ず挿入口に臨ませる
ように位置決めすることができ、相手方接続装置の接触
子の挿入による開閉を円滑に行なうことができるのであ
る。
【0017】請求項7の発明の構成によれば、器体に一
対の挿入口が形成され、各開閉子は両挿入口の間の部位
に設けた回転軸の回りに回動自在であって各挿入口に対
応する両端部に摺接面が形成されているので、回転可能
な1個の開閉子を設ける場合に比較すれば、開閉子のス
トロークを小さくすることができ、また1個の開閉子に
比較すれば相手方接続装置の接触子の挿入方向における
摺接面の寸法を略半分にすることができ、結果的に器体
の小形化につながるのである。しかも、復帰ばねは略コ
形に形成されるとともに回転軸に対して一方の挿入口寄
りの部位で両脚片の間に両開閉子を挟むように配置され
ているので、2個の復帰ばねを設ける場合に比較して部
品点数の削減になる。
【0018】請求項8の発明の構成によれば、器体は端
子および受け片を納装するボディと、挿入口が開口する
カバーとを結合して形成され、挿入口が開口する器体の
内側面との間に開閉子を保持する保持板がカバーに固定
されているので、カバーに開閉子を組み付けて保持板を
カバーに結合すれば、カバーに開閉子を保持させること
ができ、組立作業が容易になるのである。
【0019】請求項9の発明の構成によれば、請求項4
の発明と同様に、一対の挿入口の開閉が連動し、相手方
接続装置の接触子が同時に2つの挿入口に挿入されなけ
れば開閉子が傾いてストッパに当たることで挿入口の開
放が禁止されるようになっている。請求項10の発明の
構成によれば、器体の前面周部に保持壁が突設され、こ
の保持壁における対向部位の間に相手方接続装置の一部
が挿入されるとともに、相手方接続装置の側面に突設さ
れた係止爪が保持壁に設けた係止孔に凹凸係合するので
あって、係止爪と係止孔との凹凸係合によって相手方接
続装置を器体に保持することができる。
【0020】請求項11の発明の構成によれば、器体の
側面に取付爪を突設して規格化された埋込型の配線器具
用の取付枠に取着できるようにしているので、たとえば
単位寸法の配線器具を最大3個まで取り付けることがで
きる3個用の取付枠(もっとも一般的である)に対して
スイッチやコンセントのような他の配線器具とともに取
り付けることができ、施工形態の自由度が高くなるので
ある。
【0021】請求項12の発明の構成によれば、受け片
において接触子との接触部位には接点材を設けているか
ら、相手方接続装置との電気的接続の信頼性が高くな
る。
【0022】
【実施例】
(実施例1)図1ないし図3に示すように、器体1は前
面(図1の上面)が開放された合成樹脂製のボディ10
と、ボディ10の前面側に結合されるカバー20とによ
り形成される。ボディ10とカバー20とは略コ字形に
形成された金属製の組立枠30により結合される。組立
枠30は、カバー20の後端部両側面にそれぞれ突設さ
れた鍔片21とボディ10の側面とに跨がるように形成
された組立溝22,12に装着され、組立枠30の両脚
片の先端部に設けられた二股部31が開かれることによ
ってボディ10およびカバー20に結合される。組立枠
30には一対の取付爪32が突設され、ボディ10とカ
バー20とを組立枠30で結合した状態では器体1の両
側面に各一対の取付爪32が突設されることになる。こ
こにおいて、器体1はJIS規格等で埋込型の配線器具
用に規格化されている大角形3個用の取付枠(後述す
る)に最大3個まで取着することができる単位寸法の配
線器具と同様の形状、寸法に形成されており、この種の
取付枠に取着できるようになっている。カバー20の前
壁には略円形の一対の挿入口23が開口し、また前壁の
周部には全周に亙って角筒状の保持壁24が前方に突設
されている。保持壁24の内面のうち挿入口23が並ぶ
方向の直線を挟んで対向する部位には後述する相手方接
続装置に設けた係止爪に凹凸係合して相手方接続装置を
保持する係止孔25が係止部として形成されている。
【0023】ボディ10内の後部空間は、仕切リブ11
によって2室に分割されており、各室にはそれぞれ端子
40が納装されている。端子40はいわゆる速結端子で
あって、端子板41と、端子板41との間に電線を保持
する鎖錠ばね42と、端子板41と鎖錠ばね42との間
に保持された電線を外すための解除釦43とを備える。
端子板41は、仕切リブ11に沿って配置される主片4
1aと、主片41aの前端縁から連続一体に延設されて
先端部が主片41aに対向するように曲成された一対の
接続片41bとを備えている。鎖錠ばね42は帯板の一
方の端部を略J字形に曲成して鎖錠片42aを形成し、
他方の端部を略S字形に曲成して接触片42bを形成し
たものであって、鎖錠片42aと接触片42bとの先端
部はほぼ同じ向きに向いている。
【0024】このように形成された鎖錠ばね42は、主
片41aと各接続片41bとの間にそれぞれ配置される
ように、各端子板41に対して一対ずつ設けられる。ま
た、鎖錠片42aおよび接触片42bは接続片41bに
対向し、鎖錠片42aおよび接触片42bと接続片41
bとは先端部が逆向きになるように配置される。したが
って、鎖錠片42aおよび接触片42bと接続片41b
との間に、接続片41bの先端側から基端側に向かって
電線を導入すると、電線は接触片42bと接続片41b
との間に挟持されて端子板41との電気的接続がなさ
れ、また鎖錠片42aが電線に食い込むことによって電
線の抜け止めがなされるのである。器体1の中には、各
端子板41に対応した一対の鎖錠ばね42の鎖錠片42
aに跨がるように解除釦43が配設され、解除釦43に
後方から押力を作用させると鎖錠片41aが接触片41
bから離れる向きに撓んで電線を抜くことができるよう
にしてある。ボディ10の後壁には、器体1の内部に各
鎖錠ばね42に対応して電線を導入するための4個の電
線挿入孔13(図1参照)が開口するとともに、解除釦
43に押力を作用させるためのマイナスドライバの先端
部等を挿入するための2個の外し孔14が開口してい
る。
【0025】ところで、端子板41の主片41aには、
相手方接続装置(後述する)の接触子の先端部が接触す
る受け金44が固着されている。受け金44は主片41
aに対してスポット溶接などによって固着される固定片
44aと、固定片44aの前端に連続一体に形成され前
後方向に伸縮できるように蛇腹状に蛇行したばね体44
bと、相手方接続装置の接触子の先端が当接する受け片
44cとを連続一体に備える。しかるに、接触子が受け
片44cの前面(図1の上面)に接触して挿入力が作用
するとばね体44bが撓んでばね力が蓄積され、このば
ね力が接触子に対する接触圧として作用するのである。
受け片44cには接点材45が固着され、接触子との接
触の信頼性を高めるようになっている。接点材45とし
ては銅ニッケル合金(いわゆる銀接点)や金を用いる。
【0026】一方、カバー20の後部には保持板50が
装着される。保持板50は、前方に突出するスペーサ片
51を両側部に備え、各端子板41に対応する部位の後
面に押さえ片52が突設され、仕切リブ11に対応する
部位の後面に位置決め片53が突設された形状に形成さ
れている。したがって、保持片50は、押さえ片52を
端子板41に当接させ、位置決め片53を仕切リブ11
の前端に当接させることによって、ボディ10に対する
前後方向の位置決めがなされるのである。保持板50の
周部には係合フック54が前方に突設されており、係合
フック54がカバー20の内周面に設けた係合凹所(図
示せず)に凹凸係合することによって保持板50がカバ
ー20に結合されるようになっている。また、保持板5
0には受け金44に対応する部位に矩形状に形成された
一対の透孔55が開口している。ここにおいて、保持板
50はカバー20の前壁に対して後方に離間しており、
カバー20と保持板50とに囲まれた空間には開閉子6
0が配設される。このように、カバー20に装着される
保持板50とカバー20との間に開閉子60を保持する
ことによって、組立時にはカバー20に開閉子60を組
み込むことになり、開閉子60や後述する復帰ばね64
をカバー20に組み付けた状態でボディ10との組立作
業を行なうことができ、組立作業が容易になる。
【0027】開閉子60は略円筒状の開閉子本体61の
側面に略一直線上で一対の腕部62が連続一体に突設さ
れた形状に形成され、各腕部62によってカバー20の
前壁に穿孔された各挿入口23をそれぞれ開閉できるよ
うにしてある。すなわち、図4に示すように、カバー2
0の前壁の内周面に両挿入口23の間で挿入口23の開
口面に直交するように突設された回転軸27が開閉子本
体61に形成された軸孔68に挿入されることによっ
て、開閉子60はカバー20の前面に沿う面内で腕部6
2により挿入口23を閉塞する位置と挿入口23を開放
する位置との間で回転可能となっているのである。ここ
に、回転軸27と軸孔68との間は遊びを有していて後
述する傾斜面66の範囲で開閉子60が傾斜できるよう
になっている。各腕部62の先端には突片63が連続一
体に突設され、各突片63とカバー20の内面との間に
はコイルスプリングよりなる復帰ばね64がそれぞれ介
装されている。復帰ばね64は、一端部に開閉子60の
側面に突設した突起が挿入され、他端部がカバー20の
内周面に形成された凹所に挿入されることで定位置に保
持されている。復帰ばね64は挿入口23を閉じる向き
に開閉子60を付勢するのであって、相手方接続装置の
接触子が挿入口23に挿入されない状態では、挿入口2
3は閉じた状態に保たれるようになっている。すなわ
ち、図4に示すように、カバー20の内周面は開閉子6
0が挿入口23を閉じた位置で突片63に当接する形状
に形成されている。
【0028】開閉子60の腕部62において挿入口23
に対応する部位には、挿入口23を通して挿入される接
触子の挿入力を開閉子60を回転させる回転力に変換す
る摺接面65が形成されている。摺接面65は開閉子6
0の回転方向において復帰ばね64のばね力が作用する
向きに向かって後方に傾斜しており、接触子からの挿入
力が摺接面65に作用すると、開閉子60は復帰ばね6
4のばね力に抗して挿入口23を開く向きに回転するの
である。
【0029】ところで、開閉子60の後面は回転の中心
付近から腕部62の先端に向かって前方に傾斜する傾斜
面66となっており、開閉子60の後面は保持板50に
対して中央部付近でのみ接触し、傾斜面66との対向部
位には隙間が形成されるようになっている。また、開閉
子60の前面中央部には両腕部62の突出方向に略直交
する稜線を有した断面略三角形の突起67が突設され、
カバー20の前壁と開閉子60の前面とは突起67の突
出寸法だけ離されている。したがって、図4(c)に示
すように一方の挿入口23にのみ接触子82などが挿入
され後方に向かう押力が一方の腕部62にのみ作用する
と、保持板50と傾斜面66との隙間分だけ開閉子60
が傾くことになる。一方、カバー20の内面には開閉子
60が上述のように傾いたときに挿入口23が開かない
ように突片63に当接して開閉子60の回転を禁止する
ストッパ26が形成されている。したがって、一対の挿
入口23のうちの一方にのみ何らかの部材が挿入された
としても、開閉子60が傾くことによってストッパ25
により開閉子60の回転が禁止され、挿入口23が開か
ないのである。また、両方の挿入口23に同時に接触子
が挿入されたときには開閉子60は傾かないから、開閉
子60はストッパ26に当たることなく回転して挿入口
23が開放され、挿入口23を通して挿入された接触子
の先端が保持板50の透孔55を通って受け金44に接
触するのである。ここに、開閉子本体61の中心部に形
成された孔に対してカバー20に設けた軸を挿入するよ
うにして開閉子60の位置ずれを防止するのが望まし
い。ただし、軸と孔との間には開閉子60が傾くことが
できる程度の遊びを持たせることが必要である。
【0030】上述したように、器体1は配線器具用に規
格化された取付枠に取着できるように形成されているの
であって、取付枠70は図5に示す形状に形成されてい
る。すなわち、この取付枠70は断面略L形の一対の縦
枠材71,72の両端部を一対の横枠材73で連続一体
に結合した矩形状に形成されている。一方の縦枠材71
には取付爪32がそれぞれ係合する結合孔74aが三対
形成され、他方の縦枠材72において後方に突設された
側片72aには取付爪32が2個ずつ挿入される3個の
結合孔74bが形成されている。結合孔74bの後縁
(図5の下縁)からは縦枠材71との距離を変えるよう
に撓む撓み片75が結合孔74b内で一体に突設され、
撓み片75の前端縁中央部に突設された操作片76の両
側に形成される一対の肩部と結合孔74bの前縁との間
に取付爪32が挿入されることによって、器体1が取付
枠70に保持されるようになっている。器体1を取付枠
70に取着した状態では、取付枠70の中央部に形成さ
れた露出窓77を通して器体1の前面が露出する。器体
1を取付枠70から外すには、操作片76に対してマイ
ナスドライバの先端部などで外力を作用させて撓み片7
5を縦枠材71から離す向きに撓ませればよい。取付枠
70における各横枠材73にはスイッチボックスのよう
な埋込ボックスに螺合するボックスねじが挿入される長
孔78と、取付枠70の前面側を覆う化粧プレートを取
着するためのプレートねじが螺合するねじ孔79とが形
成される。
【0031】ところで、上述した接続装置に接続される
相手方接続装置としては、たとえば図6に示すようなプ
ラグアダプタがある。このプラグアダプタは、合成樹脂
のような絶縁材料よりなる直方体状の器体80を備え、
器体80の一面には保持壁24に挿入可能な突台81が
突設されている。この突台81の先端面には挿入口23
に挿入されるピン状に形成された一対の接触子82が突
設される。また、突台81の側面には係止孔25に係合
する一対の係止爪83が突設されている。係止爪83は
突台81の側面に対して進退自在であって突出方向に付
勢されている。この構成により、接触子82を挿入口2
3に挿入すれば開閉子60が回転して挿入口23が開放
され、接触子82の先端が受け金44に弾接するのであ
る。また、係止爪83が係止孔25に凹凸係合するか
ら、器体80は器体1に結合されて保持されるのであ
る。
【0032】プラグアダプタは、上述した接続装置に対
して一般に用いられているプラグを電気的に接続するた
めのアダプタとして機能するものであり、器体80にお
いて突台81の突設された面に隣合う一面にはプラグの
栓刃を挿入するための一対の栓刃挿入口84が開口す
る。器体80にはプラグの栓刃を受ける刃受けばねが納
装されるとともに、接触子82を刃受けばねに電気的に
接続する導電部が形成されている。ここにおいて、係止
孔25と係止爪83との結合力は比較的弱く設定されて
おり、プラグに接続された電線を足で引掛けるなどした
場合には係止孔25と係止爪83との係合状態が容易に
解除されて、器体1から器体80が外れるようにしてあ
る。また、係止孔25と係止爪83との係合状態が解除
されると、接触子23を器体1から押し出す向きに受け
金44のばね力が作用するから、このことによってもプ
ラグアダプタが容易に外れるのである。
【0033】(実施例2)本実施例は、図7に示すよう
に、2個の開閉子60a,60bを設けるとともに、復
帰ばね64として略コ形に形成した板ばねを用いた構成
を有する。各開閉子60a,60bは、軸孔68a,6
8bが貫設された開閉子本体61a,61bから各一対
の腕部62a,62bが連続一体に突設された形状に形
成されている。両開閉子60a,60bは、開閉子本体
61a,61bを前後に重ねた形でカバー20の回転軸
27が軸孔68a,68bに差し込まれ、腕部62a,
62bが互いに突き合わされる位置と、腕部62a,6
2bが離れる位置との間で回動自在になっている。ま
た、腕部62a,62bの先端にはそれぞれ突片63
a,63bが突設されている。腕部62a,62bにお
いて互いに突き合わせたときに合わせ目を形成する部位
には、挿入口23を通して挿入される接触子82の挿入
力を両腕部62a,62bを引き離す向きの回転力に変
換する摺接面65a,65bが形成されている。また、
実施例1で示した開閉子60と同様に、各開閉子60
a,60bの後面には傾斜面66a,66bが形成され
ている。
【0034】一方、復帰ばね64としては板ばねを挿入
口23の開口面に沿う面内で略コ形に形成し、かつ両脚
片の先端部をさらに内側に屈曲させた形状のものを用
い、復帰ばね64の両脚片を各開閉子60a,60bの
各一方の腕部62a,62bに弾接させてある。したが
って、復帰ばね64の脚片が当接する腕部62a,62
bは互いに近づく向きにばね付勢され、腕部62a,6
2b同士が突き合わせられることになる。その結果、復
帰ばね64が弾接していない他方の腕部62a,62b
も互いに近づいて突き合わせられることになる。ここ
で、図9に示すように、カバー20の内周面には復帰ば
ね64の中間片を保持する保持溝29が形成され、かつ
保持板50にはスペーサ片51との間で復帰ばね64の
中間片を保持する保持リブ56が突設されている。
【0035】ところで、両開閉子60a,60bについ
ては、腕部62a,62b同士の合わせ目が挿入口23
に臨むように回動範囲を規制することが要求される。そ
こで、図8に示すように、カバー20の内周面には復帰
ばね64から作用する力に抗して開閉子60a,60b
の一方の突片63a,63bを係止するセンターリブ2
8が突設されている。すなわち、突片63a、63bが
センターリブ28に当接することによって、腕部62
a,62bにおける合わせ目が挿入口23を2分割する
位置で停止するように位置関係が設定されているのであ
る。
【0036】また、係止孔25への導入部には断面三角
形状の係止突起16が突設され、係止突起16の前面側
は係止突起16の先端に向かって後方に傾斜する導入面
16aになり、係止突起16の後面側は係止突起16の
先端に向かって前方に傾斜する案内面になっている。し
たがって、相手方接続装置の係止爪83が係止孔25に
対して係脱される際に、導入面16aや案内面を滑らか
に滑ることになり、相手方接続装置の着脱が一層容易に
なる。開閉子60a,60b、復帰ばね64、保持板5
0、および係止孔25の形状を除く構成は実施例1と同
様である。
【0037】しかして、本実施例の構成では、接触子8
2の挿入力によって2つの開閉子60a,60bが両側
に開くから、接触子82に対して開閉子60a,60b
から作用する両開閉子60a,60bの回転方向の分力
が相殺され、開閉子60a,60bからの力による接触
子82の傾きを防止することができる。すなわち、実施
例1のように1個の開閉子60のみを設けている場合に
は、接触子82に対して回転方向の分力が作用するか
ら、接触子82が傾きやすく挿入感触に違和感が生じる
ことがあるが、本実施例の構成ではこのような違和感が
生じないのであり、挿入感触が向上するものである。
【0038】また、開閉子60は挿入口23の直径分だ
け移動させる必要があり、開閉子60の回転方向におい
て摺接面65は少なくとも挿入口23の直径に相当する
寸法を必要とするものである。しかるに、実施例1のよ
うに1個の開閉子60を用いる場合と、本実施例のよう
に2個の開閉子60a,60bを用いる場合とを比較す
ると、摺接面65と摺接面65a,65bとの傾斜角度
が等しいときには、摺接面65a,65bの前後方向の
寸法を摺接面65に比較して略半分にすることができ、
結果的に開閉子60a,60bの厚み寸法を開閉子60
よりも小さくして、器体1を小形化することが可能にな
るのである。
【0039】(実施例3)本実施例は、開閉子60cを
簡単な構成とした例であって、図10に示すように、カ
バー20に設けたガイド溝57の中に開閉子60cとコ
イルスプリングよりなる復帰ばね64とを配設し、挿入
口23の開口面に沿って両挿入口23を結ぶ方向とは直
交する方向に開閉子60cが可動となるようにしたもの
である。カバー20には実施例1と同様に保持板50が
装着されており、ガイド溝57と保持板50とに囲まれ
た空間内に開閉子60cと復帰ばね64とが保持される
のである。開閉子60cには復帰ばね64の一端部に挿
入されるばね受け突起69が突設され、開閉子60cに
おいて挿入口23に臨む部位には接触子82の挿入力を
開閉子60cを開く力に変換する摺接面65cが形成さ
れている。また、開閉子60cはガイド溝57の中で移
動範囲が規制され、接触子82が挿入されていない状態
では挿入口82を閉塞した位置に止まるようになってい
る。開閉子60cおよび復帰ばね64を除く構成は実施
例1と同様であって同様に機能する。
【0040】(実施例4)本実施例は、図11に示すよ
うに、2個の開閉子60d,60eで各挿入口23を開
閉する例であって、各開閉子60d,60eはそれぞれ
両挿入口23に跨がる寸法を有している。各開閉子60
d,60eの長手方向の両端部には、それぞればね受け
突起69が突設され、各開閉子60d,60eは一端部
に各ばね受け突起69が挿入されるコイルスプリングよ
りなる2個ずつの復帰ばね64a,64bで付勢されて
いる。各復帰ばね64の他端部はカバー20の内周面に
設けたばね受け溝58に挿入される。ここで、カバー2
0にはガイド溝を設けていないが、カバー20の内周面
に開閉子60d,60eの長手方向の両端面が摺接する
ことで、開閉子60d,60eが一直線上をがたつきな
く移動するようになっている。両開閉子60d,60e
を突き合わせたときに合わせ目が挿入口23を2分割す
る位置で停止するように、カバー20における両挿入口
23の中間部位に丸ピン状の位置決め突起59aが突設
され、開閉子60d,60eの中間部には位置決め突起
59aに係合可能な位置決め凹所59bが形成される。
本実施例の構成では実施例3の構成に比較すると、開閉
子60d,60eを2個設けていることによって、実施
例2と同様に挿入口23の開口面に直交する方向での摺
接面65d,65eの寸法を小さくし、結果的に開閉子
60d,60eの厚み寸法を小さくすることができ、し
かも各開閉子60d,60eは挿入口23の半径程度の
範囲で移動すればよいことになる。ここで、挿入口23
は器体1の前面の左右方向の中心線上に形成されるのが
普通であるから、実施例3の開閉子60cに比較して移
動距離が半分程度になったことによって、復帰ばね64
a,64bに実施例3よりも長いものを用いることがで
き、復帰ばね64a,64bのばね定数を小さくするこ
とが可能になる。このことは、接触子82の挿入時にお
ける開閉子60d,60eの開閉方向の力の変化を小さ
くすることにつながる。開閉子60d,60eおよび復
帰ばね64a,64bを除く構成は実施例1と同様であ
って同様に機能する。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明は、器体内に納装され挿
入口を通して挿入された接触子の先端面に弾接するよう
に接触子を押し出す向きにばね体でばね付勢された受け
片と、ばね体のばね力に抗して相手方接続装置を比較的
弱い保持力で器体に係止するように器体に設けた係止部
とを備えているので、相手方接続装置との電気的接続と
機械的結合とを各別の部材で行なうことになり、栓刃の
電気的接続と機械的結合とを刃受けばねで兼用していた
従来構成に比較すると、電気的接続状態を保ちながらも
機械的結合力を弱めることが可能になり、相手方接続装
置の抜き差しの際に要する力が軽減される。その結果、
相手方接続装置に接続された電線を足などで引掛けたと
しても相手方接続装置が容易に抜ける程度の機械的結合
力に設定することができ、過大な張力が作用することに
よる電線の断線を防止することができるという効果があ
る。また、挿入口と受け片との間に位置して挿入口を閉
塞する位置と挿入口の開口面に沿って移動して挿入口を
開放する位置との間で可動となるように器体内に開閉子
を設け、しかも相手方接続装置の接触子が挿入口に挿入
されていなければ復帰ばねのばね力で挿入口を閉塞し、
接触子が挿入されると摺接面に作用する力で挿入口を開
放するように開閉子を移動させるから、相手方接続装置
が接続されていない状態では挿入口が自動的に閉塞され
るのであり異物の侵入を防止することができるという効
果がある。加えて、保持板の周部には係合フックが突設
されており、係合フックがカバーの内周面に凹凸係合す
ることによって保持板がカバーに結合されるのであっ
て、カバーと保持板とに囲まれた空間には開閉子が配設
されるから、カバーに装着される保持板とカバーとの間
に開閉子を保持することによって、組立時にはカバーに
開閉子を組み込むことになり、開閉子をカバーに組み付
けた状態でボディとの組立作業を行なうことができ、組
立作業が容易になる。さらに、保持板に設けた押さえ片
は端子に当接する。
【0042】請求項2の発明は、挿入口の開口面に沿う
一直線上で可動な1個の開閉子を設け、復帰ばねをコイ
ルスプリングとしているから、部品点数が少なく簡単な
構成ながらも異物の侵入を防止することができるという
効果を奏する。請求項3の発明は、挿入口の開口面に沿
う一直線上で可動であって挿入口を閉塞する位置では両
開閉子が突き合わせられるとともに合わせ目が挿入口に
臨む2個の開閉子を備え、復帰ばねは各開閉子をそれぞ
れ付勢する2個のコイルスプリングよりなるから、挿入
口に対応する開閉子が1個だけである場合に比較して各
開閉子のストロークを小さくすることができ、また相手
方接続装置に設けた接触子の挿入方向における摺接面の
寸法を開閉子が1個だけ設けられている場合に比較して
小さくすることができ(略2分の1)、結果的に器体の
小形化につながるという利点がある。
【0043】請求項4の発明は、一対の挿入口の間の部
位に挿入口の開口面に直交するように設けた回転軸の回
りに回転自在として挿入口を開閉する開閉子を設けるこ
とによって両挿入口の開閉を連動させているから、両挿
入口に同時に接触子が挿入されたときには、開閉子に設
けた摺接面に接触子が当接して接触子の挿入により開閉
子に回転力が生じるとともに、開閉子の両端部に接触子
からの挿入力が作用することによって開閉子が傾かずに
回転し、接触子の挿入によって開閉子が挿入口を自動的
に開放することになる。一方、開閉子の後面には回転の
中心付近から腕部の先端に向かって前方に傾斜する傾斜
面を設けて、開閉子が保持板に対して傾斜面の範囲で傾
くことができるようにし、開閉子が傾いた状態では開閉
子の回転を禁止して挿入口の開放を禁止するストッパを
器体内に定位置に設けているので、何らかの部材が一方
の挿入口にのみ挿入された場合には、開閉子が傾いて挿
入口が閉じた状態に保たれるのである。すなわち、子供
のいたずらなどによって一方の挿入口にのみ異物が挿入
されるのを防止することができるという効果を奏するの
である。
【0044】請求項5の発明は、請求項1と同様の効果
を奏し、かつ一対の開閉子を1個の板ばねよりなる復帰
ばねで挿入口を閉じる向きにばね付勢しているので、各
開閉子ごとに復帰ばねを設ける場合よりも部品点数が削
減されるという利点を有するのである。請求項6の発明
は、回転可能な一対の開閉子を設けている場合につい
て、両開閉子が復帰ばねのばね力で突き合わされている
ときに合わせ目を挿入口に臨ませるように開閉子の一部
に当接して回動範囲を規制するセンターリブを器体の内
周面に突設しているから、挿入口が閉じているときには
両開閉子の合わせ目を必ず挿入口に臨ませるように位置
決めすることができ、相手方接続装置の接触子の挿入に
よる開閉を円滑に行なうことができるという利点があ
る。
【0045】請求項7の発明は、器体に一対の挿入口が
形成され、各開閉子は両挿入口の間の部位に設けた回転
軸の回りに回動自在であって各挿入口に対応する両端部
に摺接面が形成されているので、回転可能な1個の開閉
子を設ける場合に比較すれば、開閉子のストロークを小
さくすることができ、また1個の開閉子に比較すれば相
手方接続装置の接触子の挿入方向における摺接面の寸法
を略半分にすることができ、結果的に器体の小形化につ
ながるという利点がある。しかも、復帰ばねは略コ形に
形成されるとともに回転軸に対して一方の挿入口寄りの
部位で両脚片の間に両開閉子を挟むように配置されてい
るので、2個の復帰ばねを設ける場合に比較して部品点
数の削減になるという利点がある。
【0046】請求項8の発明は、器体は端子および受け
片を納装するボディと、挿入口が開口するカバーとを結
合して形成され、挿入口が開口する器体の内側面との間
に開閉子を保持する保持板がカバーに固定されているの
で、カバーに開閉子を組み付けて保持板をカバーに結合
すれば、カバーに開閉子を保持させることができ、組立
作業が容易になるという効果がある。
【0047】請求項9の発明は、請求項4の発明と同様
に、一対の挿入口の開閉が連動し、相手方接続装置の接
触子が同時に2つの挿入口に挿入されなければ開閉子が
傾いてストッパに当たることで挿入口の開放が禁止され
るから、一方の挿入口にのみ異物が挿入されても充電部
に触れることがなく、安全性が高いという利点を有する
のである。
【0048】請求項10の発明は、器体の前面周部に保
持壁が突設され、この保持壁における対向部位の間に相
手方接続装置の一部が挿入されるとともに、相手方接続
装置の側面に突設された係止爪が保持壁に設けた係止孔
に凹凸係合するので、係止爪と係止孔との凹凸係合によ
って相手方接続装置を器体に保持することができるとい
う効果を奏する。
【0049】請求項11の発明は、器体の側面に取付爪
を突設して規格化された埋込型の配線器具用の取付枠に
取着できるようにしているので、たとえば単位寸法の配
線器具を最大3個まで取り付けることができる3個用の
取付枠(もっとも一般的である)に対してスイッチやコ
ンセントのような他の配線器具とともに取り付けること
ができ、施工形態の自由度が高くなるという利点があ
る。
【0050】請求項12の発明は、受け片において接触
子との接触部位には接点材を設けているから、相手方接
続装置との電気的接続の信頼性が高くなるという効果を
有するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す断面図である。
【図2】実施例1を示す分解斜視図である。
【図3】実施例1を示し、(a)は正面図、(b)は側
面図、(c)は下面図である。
【図4】実施例1の要部を示し、(a)は一部切欠正面
図、(b)は縦断面図、(b)は横断面図である。
【図5】実施例1に用いる取付枠を示す斜視図である。
【図6】実施例1の相手方接続装置の一例を示し、
(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は下面図であ
る。
【図7】実施例2を示す分解斜視図である。
【図8】実施例2を示す要部背面図である。
【図9】実施例2を示す断面図である。
【図10】実施例3を示し、(a)は一部切欠正面図、
(b)は縦断面図である。
【図11】実施例4を示し、(a)は一部切欠正面図、
(b)は縦断面図である。
【符号の説明】
1 器体 23 挿入口 24 保持壁 25 係止孔 26 ストッパ 32 取付爪 40 端子 44 受け金 50 保持板 60 開閉子 62 腕部 64 復帰ばね 65 摺接面 66 傾斜面 70 取付枠 74a 結合孔 74b 結合孔 82 接触子 83 係止爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−78070(JP,A) 特開 昭49−100589(JP,A) 特開 昭63−81775(JP,A) 特開 平3−49170(JP,A) 特開 昭56−96470(JP,A) 特開 昭63−160178(JP,A) 実開 昭58−113276(JP,U) 実開 平2−73072(JP,U) 実開 昭56−24077(JP,U) 実開 昭55−158585(JP,U) 実開 昭55−99076(JP,U) 実開 昭56−24076(JP,U) 実開 昭49−123592(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/20 H01R 13/24 H01R 13/46 301 H01R 13/52 302 H01R 13/502 H01R 13/514 H01R 13/516

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開放されたボディとボディの前面
    側に結合されるカバーとにより形成され相手方接続装置
    に設けた接触子が挿入される挿入口が開口した器体と、
    器体内に納装され挿入口を通して挿入された接触子の先
    端面に弾接するように接触子を押し出す向きにばね体で
    ばね付勢された受け片と、ボディに納装され受け片を外
    部回路に電気的に接続する端子と、ばね体のばね力に抗
    して相手方接続装置を比較的弱い保持力で器体に係止す
    るように器体に設けた係止部と、挿入口と受け片との間
    に位置して挿入口を閉塞する位置と挿入口の開口面に沿
    って移動して挿入口を開放する位置との間で可動となる
    ようにカバー内に設けた開閉子と、挿入口を閉塞する向
    きに開閉子を付勢する復帰ばねと、カバーの後部に装着
    されカバーとともに囲む空間に開閉子が配設される保持
    板とを備え、開閉子において挿入口を閉塞する位置で挿
    入口に臨む部位には復帰ばねのばね力の作用する向きに
    向かって挿入口からの距離を広げるように傾斜し接触子
    の挿入力を開閉子を開く向きの力に変換する摺接面が形
    成され、保持板は、カバーの内周面に凹凸係合すること
    によってカバーに結合される係合フックが周部に突設さ
    れ、かつ端子に当接する押さえ片が突設されて成ること
    を特徴とする配線用接続装置。
  2. 【請求項2】 挿入口の開口面に沿う一直線上で可動な
    1個の開閉子を備え、復帰ばねはコイルスプリングより
    なることを特徴とする請求項1記載の配線用接続装置。
  3. 【請求項3】 挿入口の開口面に沿う一直線上で可動で
    あって挿入口を閉塞する位置では両開閉子が突き合わせ
    られるとともに合わせ目が挿入口に臨む2個の開閉子を
    備え、復帰ばねは各開閉子をそれぞれ付勢する2個のコ
    イルスプリングよりなることを特徴とする請求項1記載
    の配線用接続装置。
  4. 【請求項4】 器体には一対の挿入口が設けられるとと
    もに、開閉子と受け片との間で器体に固定され挿入口が
    開口する器体の内側面との間に開閉子を保持する保持板
    が設けられ、開閉子は両挿入口の間の部位に挿入口の開
    口面に直交するように設けた回転軸の回りに回動自在で
    あって各挿入口に対応する両端部に上記摺接面が形成さ
    れ、開閉子における保持板との対向面には回転の中心付
    近から開閉子の両端に向かってそれぞれ受け片から挿入
    口に向かう向きに傾斜した傾斜面が形成され、開閉子が
    保持板に対する傾斜面の傾斜範囲で傾いたときに開閉子
    の端部に当接して挿入口を閉塞した位置に保つように開
    閉子の回転を禁止するストッパが器体内の定位置に形成
    されて成ることを特徴とする請求項1記載の配線用接続
    装置。
  5. 【請求項5】 前面が開放されたボディとボディの前面
    側に結合されるカバーとにより形成され相手方接続装置
    に設けた接触子が挿入される挿入口が開口した器体と、
    器体内に納装され挿入口を通して挿入された接触子の先
    端面に弾接するように接触子を押し出す向きにばね体で
    ばね付勢された受け片と、ボディに納装され受け片を外
    部回路に電気的に接続する端子と、ばね体のばね力に抗
    して相手方接続装置を比較的弱い保持力で器体に保持す
    るように器体に形成された係止部と、挿入口の開口面に
    沿って可動となるように器体内に一対設けられ互いに突
    き合わせて合わせ目を挿入口より露出させた状態で挿入
    口と受け片との間を閉塞する開閉子と、両開閉子を突き
    合わせる向きに付勢する1個の板ばねよりなる復帰ばね
    、カバーの後部に装着されカバーとともに囲む空間に
    開閉子が配設される保持板とを備え、開閉子における挿
    入口との対向面には受け片から挿入口に向かって合わせ
    目からの距離を広げるように傾斜し接触子の挿入力を両
    開閉子を引き離す向きの力に変換する摺接面が形成さ
    、保持板は、カバーの内周面に凹凸係合することによ
    ってカバーに結合される係合フックが周部に突設され、
    かつ端子に当接する押さえ片が突設されて成ることを特
    徴とする配線用接続装置。
  6. 【請求項6】 両開閉子が復帰ばねのばね力で突き合わ
    されているときに合わせ目を挿入口に臨ませるように開
    閉子の一部に当接して回動範囲を規制するセンターリブ
    が器体の内周面に突設されて成ることを特徴とする請求
    項5記載の配線用接続装置。
  7. 【請求項7】 器体には一対の挿入口が形成され、各開
    閉子は両挿入口の間の部位に設けた回転軸の回りに回動
    自在であって各挿入口に対応する両端部に上記摺接面が
    形成され、復帰ばねは挿入口の開口面に沿って略コ形と
    なるように形成されるとともに回転軸に対して一方の挿
    入口寄りの部位で両脚片の間に両開閉子を挟むように配
    置されて成ることを特徴とする請求項5記載の配線用接
    続装置。
  8. 【請求項8】 器体は端子および受け片を納装するボデ
    ィと、挿入口が開口するカバーとを結合して形成され、
    挿入口が開口する器体の内側面との間に開閉子を保持す
    る保持板がカバーに固定されて成ることを特徴とする請
    求項7記載の配線用接続装置。
  9. 【請求項9】 開閉子における保持板との対向面には回
    転の中心付近から開閉子の両端に向かってそれぞれ受け
    片から挿入口に向かう向きに傾斜した傾斜面が形成さ
    れ、開閉子が保持板に対する傾斜面の傾斜範囲で傾いた
    ときに開閉子の端部に当接して挿入口を閉塞した位置に
    保つように開閉子の回転を禁止するストッパが器体内の
    定位置に形成されて成ることを特徴とする請求項8記載
    の配線用接続装置。
  10. 【請求項10】 器体の前面周部には少なくとも一部が
    挿入口を挟んで対向する保持壁が前方に向かって突設さ
    れ、保持壁の対向部位の間には相手方接続装置の一部が
    挿入され、保持壁の対向面には相手方接続装置の側面に
    突設された複数個の係止爪に凹凸係合して相手方接続装
    置を保持する複数個の係止孔が係止部として形成されて
    成ることを特徴とする請求項1または請求項5記載の配
    線用接続装置。
  11. 【請求項11】 器体は規格化された埋込型の配線器具
    の単位寸法に形成され、器体の両側面には配線器具用に
    規格化されている取付枠に形成された結合孔に係合する
    取付爪が突設されて成ることを特徴とする請求項1また
    は請求項5記載の配線用接続装置。
  12. 【請求項12】 受け片において接触子との接触部位に
    は接点材を設けて成ることを特徴とする請求項1または
    請求項5記載の配線用接続装置。
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