JP2000048465A - 記録媒体の収納装置 - Google Patents

記録媒体の収納装置

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JP2000048465A
JP2000048465A JP10216161A JP21616198A JP2000048465A JP 2000048465 A JP2000048465 A JP 2000048465A JP 10216161 A JP10216161 A JP 10216161A JP 21616198 A JP21616198 A JP 21616198A JP 2000048465 A JP2000048465 A JP 2000048465A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の収納装置を簡略化して小型化す
る。 【解決手段】 CD再生装置21内には、同一の形状の
ホルダ39を積層したストッカ23が収納される。挿排
口33からCD24が挿入されると、挿排機構34の挿
排ローラ35がCD24を筺体22内に取込む。PUユ
ニット25のターンテーブル38は、基準位置に位置決
めされるCD24を装着することができる。ストッカ2
3には、複数のCD24が収納可能であり、昇降機構2
6で選択され、分割機構28で分割される収納位置に、
ターンテーブル38を進入させてCD24の搬送を行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートチェンジャ
装置など、複数枚の円盤状記録媒体を収納しておき、個
別に記録内容の再生または情報の記録を行うための記録
媒体の収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、コンパクトディスク(CD)
やCD−ROMなどの円盤状記録媒体を複数収納し、任
意に1枚の記録媒体を選択して、記録されている情報の
再生を行うオートチェンジャ機能が、車載用のオーディ
オ装置やナビゲーション装置などに用いられている。ま
た、パーソナルコンビュータなどに接続するCD−RO
M再生装置などでも、複数枚のCD−ROMを収納し、
全体として大容量の記憶装置としての利用が成されてい
る。このようなオートチェンジャ機能を有する再生装置
の記録媒体の収納装置は、たとえば特開平3−2352
49、特開平6−20425あるいは特開平6−231
526などに、マガジン方式として開示されている。マ
ガジン方式では、円盤状記録媒体をトレイに載置し、ト
レイをマガジンケース内に収納して、マガジン全体を再
生装置内に挿入したり、再生装置から取出したりする。
このような複数枚の円盤状記録媒体を収納したマガジン
は、再生装置の筺体内で任意の収納位置で上下に分割す
ることができ、分割された空間に再生用のピックアップ
が進入して狭い筺体内の空間を有効に利用して情報の再
生を行うことができる。
【0003】本件出願人は、特開平10−3733など
で、全体として複数枚の記録媒体を収納した状態で一体
的に取扱うマガジン方式とは異なるストッカ方式の収納
装置を開示している。図51に示すように、ストッカ1
には、たとえば6枚のCDを収納可能である。ストッカ
1は、それぞれ1枚ずつCDが収納可能なストッカ部材
2a,2b,2c,2d,2e,2fを、下から上に積
層して形成する。1番上のストッカ部材2fを除いて、
他のストッカ部材2a,2b,2c,2d,2eには、
幅方向の両側に分割用突起3a,3b,3c,3d,3
eがそれぞれ形成される。分割用突起3a,3b,3
c,3d,3eは、分割前には共通の高さで並び、分割
用スライド部材4が移動して、爪5による選択の対象と
なる分割用突起を有するストッカ部材が選択される。送
りねじ4を回転して、分割用スライド部材4を上昇させ
ると、爪5によって選択される分割用突起が接続されて
いるストッカ部材と、その上方にあるストッカ部材とが
上昇し、その下方にあるストッカ部材との間に空間が生
じる。このようにして分割によって形成される空間に
は、再生用のピックアップなどを進入させることができ
る。進入した再生用ピックアップのターンテーブルを、
分割された空間の上部のストッカ部材に収納されている
CDの中心孔に挿入して、ターンテーブルを進入方向と
逆方向に引出すと、ピックアップによるCDの再生を行
うことができる。各ストッカ部材2a,2b,2c,2
d,2e,2fには、CDを装着してターンテーブルが
分割された空間から退避して再生を行うことができるよ
うに、溝6が設けられている。また、各ストッカ部材2
a,2b,2c,2d,2e,2fには、収納するCD
を保持するためのばね7も設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】オートチェンジャ機能
を備える再生装置が、たとえば車載用のオーディオ装置
やナビゲーション装置であるときには、運転席近傍のダ
ッシュボードに装着可能であることが好ましい。ダッシ
ュボードに装着する機器は、DINの標準寸法に従っ
て、たとえば幅が約18cm、高さが約5cm、奥行き
が約17cmとする必要がある。マガジン方式の収納装
置では、CDなどの円盤状記録媒体を、トレイに載置し
た状態で、トレイをマガジンケース内に収納している。
このため、再生装置の筺体内などで再生を行う際には、
マガジンケースやトレイと再生部とが接触しないように
間隔を充分に取る必要があり、装置の小型化が困難にな
る。
【0005】図51に示すような先行技術では、収納し
たCDが脱落しないように、ストッカ部材2a,2b,
2c,2d,2e,2fにそれぞればね7などを用い
て、CDが脱落しないように確実に保持する必要があ
る。一方で、ストッカ1からCDを排出するときには、
ばね7の押圧力に打ち勝ってCDの引出しを行う必要が
ある。このため、収納時にCDをストッカ1に押し込ん
だり、排出時にCDをストッカ1から引き出すための機
構を必要とし、構成要素が増えて小型化が困難になって
いる。
【0006】本発明の目的は、構成を簡略化し小型化す
ることができる記録媒体の収納装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、筺体内に収容
され、記録媒体が個別に収納可能な収納位置を複数個積
重なるように備え、任意の収納位置で分割可能な記録媒
体の収納装置において、記録媒体を収納可能で、任意の
層間で分割可能な複数のホルダと、最上層のホルダを覆
うように配置され、記録媒体を排出する方向に開口する
切欠を有する天板とを含むことを特徴とする記録媒体の
収納装置である。
【0008】本発明に従えば、複数のホルダが積層さ
れ、最上層のホルダを覆うように天板が設けられて記録
媒体の収納装置が構成される。各ホルダには、記録媒体
が個別に収納可能である。積層されているホルダは、任
意の層間で上下に分割可能である。ホルダの層間を分割
して形成される空間に、記録媒体の再生を行うピックア
ップなどを進出させ、ターンテーブルを上昇させれば、
収納されている記録媒体をターンテーブルに装着するこ
とができる。最上層のホルダを覆うように配置されてい
る天板には、記録媒体を排出する方向に向けて開口する
切欠を有する。最上層のホルダに収納されている記録媒
体をターンテーブルなどに装着して記録内容の再生等を
行う場合であっても、天板には切欠が設けられているの
で、天板とホルダとの間隔が小さくても、ターンテーブ
ルなどの動作に対する支障を生じない。したがって、収
納装置の全体としての厚みを小さくすることができる。
また、一定の厚みの範囲内に、多くの記録媒体を収納す
ることができる。
【0009】また本発明で、前記ホルダは、記録媒体を
保持する壁面の少なくとも一部に、記録媒体の側面をホ
ルダに押圧したときだけ、記録媒体の上面の一部を覆
い、脱落を防止する爪を有することを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、ホルダには、記録媒体を
保持する壁面の少なくとも一部に、記録媒体の側面を押
圧したときだけ記録媒体の上面の一部を覆い、脱落を防
止する爪を有するので、ホルダ内に収納されて再生の対
象とならない脱落の可能性のある記録媒体を押圧して、
容易に保持することができる。記録媒体は、挿入方向に
押圧しなければ、爪が上面の一部を覆って脱落防止を行
うことがないので、再生する対象となる記録媒体等を、
ホルダから容易に取出すことができる。
【0011】また本発明で前記天板および前記複数のホ
ルダを、積層方向下方に付勢するばねを含むことを特徴
とする。
【0012】本発明に従えば、複数のホルダおよび天板
は、積層方向の下方にばねで付勢される。これによって
収納手段は、複数のホルダおよび天板は、相互に密着す
るようにばねで付勢され、分割を行わない限り積層厚み
が最小限の状態で止まって、筺体内の空間を有効に利用
することができる。
【0013】また本発明で前記ばねは、細長い形状のコ
イルばねであり、該ばねの両端は前記天板に取付けら
れ、該ばねの中間部は前記積層されたホルダの外側およ
び前記筺体の底部を包含するように巻付けられることを
特徴とする。
【0014】本発明に従えば、天板から積層されたホル
ダの外側および筺体の底部を包含するように細長いコイ
ルばねを巻付けるので、ホルダ間で分割しても、コイル
ばねの伸びは全長に対して小さな割合となり、ホルダ間
の層間での分割時でも、ばね定数の変化が小さい状態で
全体的なばね付勢を行うことができる。
【0015】また本発明で前記ホルダの層間での分割時
に、少なくとも分割空間下方の記録媒体をホルダに押圧
する押圧部材を備えることを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、分割されて形成される空
間の下方の記録媒体に対しても、押圧部材がホルダに押
圧するので、ホルダからの脱落を防止することができ
る。
【0017】また本発明で前記押圧部材は、前記ホルダ
の層間の分割を行う分割手段と連動して押圧を行うこと
を特徴とする。
【0018】本発明に従えば、押圧部材は分割手段がホ
ルダの層間を分割して、ホルダの層間に空間を形成する
際に、併せて空間の下方のホルダに収納される記録媒体
についての押圧を行うことができる。
【0019】また本発明で前記分割手段は、該ホルダ間
に進出して間隔を押し広げる分割部材を含み、前記押圧
部材は該分割部材と一体的に形成されることを特徴とす
る。
【0020】本発明に従えば、ホルダの層間の分割を、
ホルダ間に進出して間隔を押し広げる分割部材で行う。
分割部材と一体的に押圧部材が形成されているので、分
割と、分割後の押圧とを確実に連動して行うことができ
る。
【0021】また本発明で前記押圧部材は、前記筺体内
で予め定める記録媒体を押圧するように設置され、前記
積層されるホルダおよび天板が積層方向に変位して、押
圧対象になる記録媒体の収納位置を選択可能であること
を特徴とする。
【0022】本発明に従えば、押圧部材は、筺体内の予
め定める記録媒体を押圧するように設置されており、積
層されるホルダおよび天板が積層方向に変位して押圧の
対象となる記録媒体の収納位置を選択可能であるので、
分割や押圧の対象となるホルダを選択する機能は分割を
行う機構とは分けることができ、機構の単純化と全体の
小型化とを図ることができる。
【0023】また本発明で前記押圧部材は、記録媒体の
側面を押圧可能で、押圧時に記録媒体の上面の少なくと
も一部を覆う形状を有することを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、記録媒体の側面を押圧可
能で、押圧時に記録媒体の上面の少なくとも一部を覆う
形状を有するので、分割された空間の下方の記録媒体
を、確実に押圧部材で押えて脱落を防止することができ
る。
【0025】また本発明で前記ホルダは、一方向に開口
し、収納される記録媒体を半周を超える範囲で収容する
壁面を有することを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、ホルダは、一方向に開口
して、挿入される記録媒体を半周を超える範囲で収容す
る壁面を有する。径方向の内側には、広い空間を形成
し、全体の軽量化を図ることができる。
【0027】また本発明で前記ホルダには、記録媒体を
載置する状態での外周部に沿って、突起が設けられるこ
とを特徴とする。
【0028】本発明に従えば、記録媒体を載置するホル
ダの外周部に沿って突起が設けられているので、載置さ
れる記録媒体の外周方向へのずれを防ぐことができ、収
納状態での位置ずれを防止することができる。
【0029】また本発明で前記ホルダは、前記記録媒体
の載置範囲外で積層方向の一方の面に突起を有し、他方
の面にホルダの積層時に他方側に積層されるホルダの突
起が嵌合する凹部を有し、前記天板には積層時に最上層
のホルダの該突起または該凹部に嵌合する凹部または突
起を有することを特徴とする。
【0030】本発明に従えば、ホルダは記録媒体載置範
囲外で積層方向の一方の上面に突起を有し、他方の面に
は突起に嵌合する凹所を有する。また天板には、積層時
に最上層のホルダの突起または凹所に嵌合する凹所また
は突起を有するので、天板およびホルダを積層した状態
で突起が凹所に嵌合し、天板およびホルダ間のずれを防
ぐことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
よる記録媒体の収納装置を含むCD再生装置21の概略
的な全体構成を示す。CD再生装置21は、筐体22内
に収容するストッカ23に複数の記録媒体を収納するこ
とができ、オートチェンジャ装置として動作する。筺体
22は、車載用の機器として標準的な1DINと称され
る大きさ、すなわち、幅が約18cm、厚さが5cm、
奥行きが17cm程度に形成され、車両のダッシュボー
ドなどに設置される。
【0032】記録媒体の収納装置であるストッカ23
は、円盤状の記録媒体であるCD24を、6枚まで収納
することができる。CD24は、約12cmの直径と、
約1.2mmの厚さを有し、PUユニット25で再生す
ることができる。ストッカ23は、昇降機構26によっ
て全体としての昇降変位が可能である。フローティング
機構27は、PUユニット25のみを他の部分から機械
的に浮いた状態とし、CD24がPUユニット25に装
着されて再生を行っているときに、外部からの振動や衝
撃の影響を受けにくくすることができる。昇降機構26
によって1つの収納位置が選択されると、分割機構28
によってストッカ23は上下に分割され、分割された収
納位置間で間隔を明けることができる。筺体22の側方
には、制御回路29を構成する電子回路基板なども配置
され、各部の移動の制御を行う。
【0033】PUユニット25は、筺体22の底部から
支持されるスライドベース30上を変位可能である。ス
ライドベース30は、フローティング機構27によって
筺体22の底部から機械的に浮いている状態に保つこと
ができる。制御回路29は、CD24の再生を行うとき
以外には、ロック機構31によってフローティング機構
27による浮遊状態を解除し、PUユニット25が筺体
22内の他の部分と独立して移動することがないように
している。
【0034】筺体22の操作面であるフロントパネル3
2には、CD24の挿入または排出を行うための開口部
として挿排口33が形成される。筺体22内には挿排口
33に隣接して、挿排機構34が設けられる。挿排機構
34は、挿排ローラ35と支持板36とを含む。挿排口
33から挿入または排出されるCD24は、支持板36
上に載置され、挿排ローラ35の回転によって搬送され
る。筺体22内でCD24の搬送や再生などが行われて
いるときには、挿排口33を開閉機構を構成するシャッ
タ機構37で閉鎖し、CD24を逆方向に搬送して位置
決めを行う。図示の状態では、PUユニット25のター
ンテーブル38は、基準位置で待機して、挿排口33か
ら挿入されるCD24を位置決めすれば、受取ることが
可能な状態である。記録ストッカ23は、個別にCD2
4を収納可能なホルダ39が積層されて形成される。
【0035】図2、図3および図4は、図1に示すCD
再生装置21に対するCD24の挿入、再生またはスト
ッカ23への収納の各動作状態の概要をそれぞれ示す。
図2では、筺体22の挿排口33から、CD24を挿入
し、挿排機構34の挿排ローラ35と支持板36との間
で挟持しながら、CD24を筺体22内に引込む状態を
示す。CD24が、筺体22内に引込まれると、後述す
る開閉機構が挿排口33を閉じて、新たなCD24の挿
入が不可能な状態に変える。挿排ローラ35は、一旦C
D24を筺体22内に引込んだ後、逆方向に回転し、C
D24をシャッタ機構37によって停止するまで押し戻
す。これによって、CD24を一定の位置に確実に位置
決めすることができる。
【0036】図3は、位置決めされたCD24に対し、
その下方に待機しているPUユニット25が上昇し、タ
ーンテーブル38にCD24をチャッキングして装着
し、分割されたストッカ23内に移動する状態を示す。
また、挿入されたCD24を、このままの状態でPUユ
ニット25で再生することもできる。
【0037】図4は、ストッカ23内の空間に移動した
PUユニット25から、ターンテーブル38に装着して
いるCD24をストッカ23を構成するホルダ39に移
し変える状態を示す。ホルダ39は、ターンテーブル3
8に装着されて搬送されるCD24よりも下方に待機
し、上昇してCD24の周縁部を持上げるようにして、
ターンテーブル38からCD24を外す。また、ストッ
カ23内に収納されているCD24を、PUユニット2
5のターンテーブル38に移行させて排出する際には、
ホルダ39が下降して、収納しているCD24をターン
テーブル38上に移す。ストッカ23への収納の際に
は、CD24をホルダ39上に移したPUユニット25
をストッカ23間の空間から取出す。CD24の排出を
行う際には、ストッカ23間でホルダ29から受取った
CD24を装着したPUユニット25を引出して、挿排
機構34側に移し変える。
【0038】図5、図6、図7、図8および図9は、本
実施形態のCD再生装置21で、CD24の挿入、排
出、収納、再生およびチェンジを行う際の動作の概要を
それぞれ示す。図5(1)は、CD24の挿入が可能な
挿入スタンバイ状態を示す。挿排機構34では、挿排ロ
ーラ35が下降して、挿入されるCD24を引込むこと
が可能な状態になっている。ストッカ23では、選択さ
れる収納位置に対応するホルダ39に対して、その下側
のホルダが全部下降して間隔があいており、また選択さ
れたホルダ39の上側のホルダは全部上昇している。選
択されたホルダ39とその上方のホルダとの間の空間に
CD24が収納される。PUユニット25は、挿排機構
34の出側の待機位置で待機している。
【0039】図5(2)は、CD再生装置21のユーザ
が、図1の挿排口33からCD24を1枚挿入した状態
を示す。挿排機構34の挿排ローラ35は、挿入された
CD24を図5(3)に示すように一旦筺体22内に引
込み、図5(4)に示すように逆方向に搬送して位置決
めを行う。図5(3)に示すようにCD24を引込んだ
後では、図1のシャッタ機構37が閉じる。図5(4)
に示すように、CD24を逆方向に搬送すると、CD2
4の後端は図1のシャッタ機構37に当接して停止し、
位置決めを行うことができる。
【0040】図5(4)で位置決めされたCD24に対
し、図5(5)では、PUユニット25が上昇してター
ンテーブル38にCD24を装着して、CD24を受取
る。ターンテーブル38には、チャッキング機構40が
設けられ、図5(6)に示すように、チャッキング機構
40を作動させてCD24をターンテーブル38に対し
てクランプする。次にPUユニット25を挿入方向に移
動させ、挿排機構34からCD24を引出し、図5
(7)に示すように、ストッカ23内にCD24を移動
させ、図5(8)に示すようなPLAY状態で、図1の
ロック機構31を解除し、PUユニット25が図1のフ
ローティング機構27によって機械的に浮いた状態とし
て、CD24からの情報の再生を行う。
【0041】図6は、図5(8)に示す再生状態から、
CD24を排出する動作の過程を示す。図6(1)の再
生状態では、図1のロック機構31がロック状態を解除
しているけれども、図6(2)では、図1のロック機構
31を作動させて、図1のフローティング機構27によ
る浮遊状態を停止する。図6(3)では、PUユニット
25をストッカ23内から挿排機構34の出側の待機位
置まで移動する。図6(4)では、チャッキング機構4
0を作動させて、CD24に対するターンテーブル38
へのクランプ状態を解除する。図6(5)では、PUユ
ニット25が待機位置で下降するとともに、挿排機構3
4の挿排ローラ35も下降して、CD24を挿排ローラ
35と支持板36との間で保持する。これによってCD
24は、PUユニット25から挿排機構34側に受け渡
される。図6(6)では、挿排ローラ35が回転し、C
D24を排出する。排出は、図1の挿排口33からCD
24が突出する状態で一旦停止し、CD再生装置21の
ユーザがCD24を取出す動作を行うのを待つ。
【0042】図7は、CD24をストッカ23内の収納
位置まで収納する収納動作の概要を示す。ただし、図5
(8)に示すPLAY状態を、図7(1)のPLAY状
態として説明を行う。挿排口33から挿入されるCD2
4をストッカ23に収納する場合には、図5の(1)か
ら(8)までの動作の後、再生を行わないで直ちにCD
24の収納を行う。図7(2)では、図1のロック機構
31が動作して浮遊状態が解除された後、PUユニット
25とCD24を収納するホルダ39とが上昇する。図
7(3)では、PUユニット25のチャッキング機構4
0によるCD24のターンテーブル38へのクランプ状
態が解除される。図7(4)では、PUユニット25が
下方に移動し、ターンテーブル38からCD24がホル
ダ39上に抜取られる。図7(5)では、PUユニット
25が挿排機構34の下方の位置まで移動し、図7
(6)では分割されていたストッカ23が全部下降して
分割状態が解除される。
【0043】図8は、ストッカ23内に収納されている
任意のCD24を排出する動作手順を示す。図8(1)
に示すように、PUユニット25が挿排機構34の下方
に位置し、ストッカ23の全体が下降している状態か
ら、排出すべきCD24を収納しているホルダ39が選
択されると、図8(2)に示すように、選択されたホル
ダ39を含み、その上方の部分と、選択されたホルダ3
9よりも下方の部分とに、ストッカ23が分割される。
図8(3)では、分割されて形成されるストッカ23内
の空間にPUユニット25が移動する。図8(4)で
は、PUユニット25が上昇し、排出するCD24をタ
ーンテーブル38に装着する。図8(5)では、ターン
テーブル38にチャッキング機構40を作動させてCD
24をクランプする。図8(6)では、CD24を収納
していたホルダ39が下降し、ターンテーブル38側に
CD24を移行させる。図8(7)では、CD24を装
着したターンテーブル38を含むPUユニット25がス
トッカ23間に形成される空間から挿排機構34の出側
の待機位置まで移動する。CD24は、挿排ローラ35
が引上げられている支持板36に挿入される。図8
(8)では、チャッキング機構40によるCD24のタ
ーンテーブル38へのクランプ状態を解除し、図8
(9)でPUユニット25を下降させるとともに挿排ロ
ーラ35を下降させ、挿排ローラ35と支持板36との
間でCD24を保持してターンテーブル38からCD2
4を除去し、挿排ローラ35を回転させてCD24の排
出を行う。図8(9)では、CD24がユーザによって
挿排口33から除去されれば、新たにCD24の挿入が
可能となる挿入スタンバイ状態となる。
【0044】図9は、1つのCD24を再生しているP
LAY状態から、ストッカ23内に収納されている他の
CD24に交換するチェンジ動作を示す。図9(1)か
ら(6)までの動作は、図7(1)から(6)までと同
様である。図9(7)から(11)までの動作は、図8
(1)から(5)までの動作と同様である。図9(1
2)では、図1のロック機構31を解除し、PUユニッ
ト25が図1のフローティング機構27によって、機械
的に浮遊している状態となるようにした後、選択された
CD24を収納していたホルダ39を下降させ、CD2
4の再生を行う。ロック機構31によるロックを解除し
ているので、外部から与えられる振動をフローティング
機構27でPUユニット25に伝わりにくくした状態で
CD24の再生を行うことができる。ただし、振動の吸
収のために、PUユニット25と他の部分との間には相
対的な変位が生じる可能性があるので、CD24を装着
したPUユニット25は、CD24が周囲に当たらない
ような位置に移動することが好ましい。
【0045】図10は、図1のCD再生装置21の外観
を示す。フロントパネル32の挿排口33の周囲には、
選択ボタン41〜46が設けられ、ストッカ23内に収
納されるCD24の収納位置を指定することができる。
収納位置には、たとえば下から上に1〜6番の番号を与
え、選択ボタン41〜46で対応する番号を指定する。
【0046】図11は図1のCD再生装置21で筺体2
2を除去した機構部分の構成を示す。図12は、図11
に示す機構部分を平面視した状態を示す。取除いた筺体
22のフロントパネル32側を前方側、フロントパネル
32と対向する側を後方側として、機構部分の全体はシ
ャーシ50によって支えられる。シャーシ50上には、
前方側にシャッタ機構37および挿排機構34などが配
置され、後方側にはストッカ23などが配置される。
【0047】PUユニット25は図12に示すような待
機のための基準位置と、ストッカ23内に進入した位置
との間で、ターンテーブル38の中心位置がシャーシ5
0の中心線51上に位置するように、前後方向に移動が
可能である。また図12に示す基準位置から、ターンテ
ーブル38側を先端として旋回変位し、ターンテーブル
38を挿排機構34の下方に移動させることもできる。
【0048】シャーシ50の幅方向の両側には、ストッ
カ23の昇降移動を行う昇降機構26、ストッカ23の
分割を行う分割機構28、およびPUユニット25やロ
ック機構31を作動させるための機構が、前後方向に往
復移動する各種のスライド板などとして配置される。ス
ライド板の駆動を行うために、シャーシ50の後方の、
角隅の部分に、昇降モータ52および分割モータ53が
それぞれ配置される。昇降モータ52は、昇降用スライ
ド板54をシャーシ50の前後方向に移動させ、カウン
トセンサ55で計数される段数に従って、ストッカ23
の収納位置の選択を行う。昇降モータ52で選択された
収納位置に対しては、分割モータ53によって駆動され
る分割用スライド板56が作用し、ストッカ23の分割
が行われる。
【0049】シャーシ50の前方側および後方側には、
分割用スライド板56および昇降用スライド板54の原
点位置を示す分割原点スイッチ57および昇降原点スイ
ッチ58がそれぞれ設けられる。分割用スライド板56
の中間の位置は、分割位置センサ59によって検出され
る。分割位置センサ59は、直線状に作動する可変抵抗
器であり、位置をアナログ電圧で示すように使用する。
検出出力はA/D変換され、デジタル値として取扱われ
る。
【0050】本実施形態では、昇降モータ52で挿排ロ
ーラ35の駆動も行う。挿排ローラ35は、CD24の
挿入または排出を行う際にだけ下降して作用し、他の状
態では上昇しているので、機構を簡略化するために、挿
排ローラ35は常時昇降モータ52によって駆動してい
る。ストッカ23の昇降変位を必要とするときには、ク
ラッチ機構を作動させて、駆動力が昇降用スライド板5
4に伝達されるように連結する。本実施形態のクラッチ
機構は、分割用スライド板56が最も後退した位置にあ
るときに、昇降モータ52からの駆動力を昇降用スライ
ド板54に伝達可能な状態に接続する。分割用スライド
板56が最後方の位置から離れると、クラッチ機構58
はモータ52からの駆動力が昇降用スライド板54に伝
わらないように切断する。
【0051】図13は、PUユニット25を移動するた
め、スライドベース30上に形成されるスライドユニッ
ト60の構成を示す。図14は、スライドユニット60
をスライドベース30に対して後方に移動させた状態を
平面視して示す。スライドユニット60は、大略的にス
ライド板61および旋回板62を有する。スライド板6
1は、スライドベース30に対して、前後方向に移動可
能である。旋回板62は、基端側に設けられる旋回軸6
3を中心として、スライド板61に対して先端側のPU
ユニット25が弧を描くように旋回変位が可能である。
スライド板61には、旋回板62の旋回変位の際の案内
を行う円弧状案内溝64が形成される。スライドベース
30には、L字状案内溝65が形成され、縦溝66と横
溝67とを有する。旋回軸63には、スライドベース3
0のL字状案内溝65に係合する突起68が設けられ、
突起68がL字状案内溝65の横溝67と係合している
間に、旋回板62に設けられる突起69がスライド板6
1の円弧状案内溝64と係合して、旋回板62の旋回変
位が行われる。揺動板62の突起68がL字状案内溝6
5の縦溝66側と係合するようになると、旋回板62は
それ以上の旋回変位を行うことができず、縦溝66と突
起68とが係合した状態で、前後方向の移動のみが可能
となる。
【0052】旋回板62上でのPUユニット25の移動
は、送りモータ70が送りねじ軸71を回転駆動して行
う。PUユニット25がターンテーブル38側の原点位
置にあることは、PU原点スイッチ72によって検出さ
れる。一般的なPUユニットでは、PUユニットが原点
位置まで達すると、それ以上の送りモータ70の駆動は
行わない。本実施形態では、原点位置でPUユニット2
5を機械的に停止させないで、送りモータ70をさらに
駆動して、チャッキング機構40によるクランプ状態の
解除も可能にしている。クランプ状態が解除されること
はクランプ解除スイッチ73によって検出する。ターン
テーブル38は、スピンドルモータ74によって直接回
転駆動する。
【0053】スライドベース30に対するスライドユニ
ット60の相対的な移動は、スライドモータ75によっ
て駆動される。スライドモータ75はスライドベース3
0上に設けられ、スライド板61の移動位置は、スライ
ド原点スイッチ76、スライド完了スイッチ77および
挿排待機スイッチ78によってそれぞれ検出される。ス
ライドユニット60で、スライドモータ75からの駆動
力をスライド板61に伝達する歯車機構中には、スリッ
プ機構79が設けられ、過大な駆動力の伝達を阻止して
いる。スライド板61の前方への移動では、ピン61a
が挿排機構34の所定位置に当接して停止する。
【0054】図15は、挿排機構34と、シャッタ機構
37を含む開閉機構との構成を示す。後方に配置される
昇降モータ52および分割モータ53からの駆動力は、
平歯車80,81にそれぞれ伝達される。挿排機構34
の挿排ローラ35は、前述のように後部側に配置される
昇降モータ52によって駆動されるので、基端に平歯車
80が取付けられている駆動用のドライブシャフト82
が延長して設けられ、その先端は歯車機構83と連結し
ている。後方側の分割モータ53からの駆動力も、基端
に平歯車81が取付けられているドライブシャフト84
で伝達され、両側を連結する連結軸85を回転駆動した
後、各連結軸85の両側に設けられる歯車機構86,8
7を介して、分割用スライド板56を前後方向に同等に
駆動する。
【0055】開閉機構のシャッタ機構37は、開閉用ス
ライド板88aと、シャッタ用スライド部材88bと、
シャッタ部材88cとを含む。開閉機構としては、さら
に開閉ピン89aを含み、開閉ピン89aには、開閉ス
トッパ89bおよびピン用スライド板89cが関連して
設けられる。開閉機構としては、両側に対をなして配置
される開閉ピン89も設けられ、CD24が二重に挿入
されることを防ぐ。最初のCD24の挿入時や、CD2
4の排出時には、開閉ピン89aは、CD24の移動を
妨げないように、CD24に当接する圧力でCD24の
移動範囲から逃げるようになっている。二重挿入を防止
する際には、開閉ピン89aは、開閉ストッパ89bに
よって変位を阻止され、CD24が当接しても逃げるこ
とがなく、CD24の移動が阻止される。シャッタ部材
88cは、前述のように、一旦挿入されるCD24に対
し、挿排ローラ35を逆回転させて位置決めを行う際に
利用される。
【0056】また、CD24の挿入および排出に関連し
て、挿入検知スイッチ90a、挿入有無スイッチ90
b、挿入完了スイッチ90cおよび排出完了スイッチ9
0dも設けられる。
【0057】スライドユニット60の直線状の移動は、
スリップ機構からの駆動力を連動軸84でスライドベー
ス30の両側方に伝達し、同一構成の歯車機構85,8
6を介して行われる。両側が同時にかつ均等に駆動され
るので、円滑な移動が可能になる。
【0058】図16は、図15に示す歯車機構83,8
6,87の概要を示す。ドライブシャフト82の先端に
は、挿排ローラ35を駆動するための歯車機構83を構
成する傘歯車83aが設けられ、傘歯車83bおよび平
歯車83cに昇降モータ52からの駆動力を伝達する。
ドライブシャフト84の先端には、傘歯車84aが設け
られ、傘歯車84bおよび平歯車84cに分割モータ5
4からの駆動力を伝達する。連結軸85には、右端側に
平歯車85a,85bが設けられ、左端側には平歯車8
5cが設けられる。分割モータ54からの駆動力は、平
歯車84cから歯車機構86の軸86aに挿入されてい
る平歯車86bを介して平歯車85aに伝達される。
【0059】平歯車86bは、軸86aには固定されて
おらず、軸86aを中心として自由に回転することがで
きる。歯車機構86の軸86aの両端には平歯車86c
およびピニオン歯車86dが設けられる。左端側の歯車
機構87は、軸87aを中心として自由に回転すること
ができる平歯車87bと、軸86aの両端に設けられる
平歯車87cおよびピニオン歯車87dとを有し、右端
側の歯車機構86と同一の構成を有する。
【0060】平歯車85aに駆動力が伝達されると、連
結軸85が回転し、平歯車85b,85cを介して、平
歯車86c,87cに駆動力がそれぞれ伝達される。こ
の駆動力は、ピニオン歯車86d,87dを回転させ、
分割用スライド板56b,56aのラックを前後方向に
駆動する。なお、左端側の歯車機構87で、ドライブシ
ャフト82を介して伝達される昇降モータ52からの駆
動力は、平歯車87bを介して、挿排ローラ35の駆動
機構に伝達される。
【0061】図17、図18、図19および図20は、
ホルダ39の構成を示す。図17は斜視した外観を示
し、図18は平面視、図19は(a)で正面視および
(b)で右側面視した状態をそれぞれ示す。図20は、
ホルダ39の部分的な構成を示す。ホルダ39は大略的
に半円弧状である。ホルダ39の内周側にはCD24を
載置するCD載置部91が形成される。CD24を水平
な姿勢でホルダ39のCD載置部91に載置するだけで
保持可能なようにするため、ホルダ39は半円よりも大
きな範囲でCD24の周囲を載置可能とする。ホルダ3
9の後方端側には、CD載置部91に載置されているC
D24が浮き上がらないように抑える浮き上がり防止爪
92を形成する。ホルダ39の両側には、後述するよう
に、分割用スライド56で分割を行うための分割用突起
93,94,95,96を形成する。またホルダ39の
幅方向の両側には、一対の挿通孔97,98を形成す
る。ホルダ39の表面の前方には位置ずれ防止用突起9
9,100を形成する。
【0062】図20は、(a)で位置ずれ防止用突起9
9,100を含む断面構成、(b)で浮上がり防止爪9
2を含む断面構成、(c)で分割用突起93,94,9
5,96の端面形状をそれぞれ示す。図20(a)に示
すように、位置ずれ防止用突起99はホルダ39の表面
から突出している。CD載置部91にCD24が載置さ
れている状態で、CD24の表面がCD載置部91から
出ないように、CD載置部91のホルダ39の表面から
の深さは、CD24の厚みよりも大きくなっている。位
置ずれ防止用突起99,100の裏面側には、凹所99
a,100aが形成され、ホルダ39を積重ねた状態
で、上側のホルダ39の凹所99a,100aに、下側
のホルダ39の位置ずれ防止用突起99,100がそれ
ぞれ嵌合し、位置ずれ防止とともに、隙間なく重ねるこ
とも可能にする。
【0063】図20(b)に示すように、浮き上がり防
止爪92は、CD載置部91に載置されるCD24から
わずかに離れた位置に設けられる。CD24が挿入方向
に押付けられると、CD24の表面が浮上がり防止爪9
2に接触して、CD載置部91から脱落しないように抑
えられる。すなわち、浮き上がり防止爪92は、CD2
4の側面をホルダの壁面に押圧したときだけ、表面の一
部を覆う形状を有する。浮上がり防止爪92の裏面側に
も凹所92aが形成され、ホルダ39を積重ねたときに
隙間が生じることを防いでいる。
【0064】図20(c)に示すように、分割用突起9
3,94,95,96の端面形状は、底辺が上方にある
三角形状である。これによって、積重ねられたホルダ3
9の分割用突起93,94,95,96間に、分割用ス
ライド板56の先端が進入して容易に間隔を拡大するこ
とができる。
【0065】図21、図22、図23および図24は、
ホルダ39を積層して、ストッカ23を形成している状
態を示す。図21は斜視、図22は平面視、図23は正
面視、図24は右側面視した状態をそれぞれ示す。
【0066】ストッカ23は、昇降用スライド板54に
よって昇降変位する底板101と、底板101上方に向
けて立設される一対の昇降ガイド102,103と、昇
降ガイド102,103が挿通孔97,98にそれぞれ
挿通される6枚のホルダ39と、天板104とを含む。
天板104は、中心部の切欠き105を除いて、最上段
のホルダ39上に載置されるCD24の上面を押さえる
ことができるように、大略的に矩形の形状に形成され
る。矩形形状の四隅には、ホルダ39の分割用突起93
〜96に対応する分割用突起106〜109がそれぞれ
形成される。
【0067】天板104には、昇降ガイド102,10
3が挿通する挿通孔110,111と、最上段のホルダ
39の位置ずれ防止用突起99と嵌合する位置ずれ防止
穴112,113も設けられる。本実施形態では、複数
段のCD24を収納するために、同一のホルダ39を用
いることができる。底板101の両側方には、昇降用ス
ライド板54に形成される階段状の溝と係合して昇降変
位を行うためのピン114,115,116,117が
設けられる。
【0068】また、天板104の両側には、ばね受け1
18が設けられる。両側のばね受け118には、細長い
コイルばね119がそれぞれ接続され、底板101の中
央で、コイルばね119の先端同士を引っ掛けて止め
る。コイルばね119は全長が長いので、ストッカ23
が分割されて全長が伸びた状態でも、ストッカ23が閉
じて伸びが小さくなった状態でも、ストッカ23が閉じ
るように付勢する力にほとんど差がないようにすること
ができる。なお、コイルばね119が曲る部分には、プ
ーリを設けて円滑な方向変化が可能なようにしている。
【0069】図25および図26は、ストッカ23を任
意の位置で分割することができる分割用スライド板56
の形状を示す。図25は斜視した状態を示し、図26は
側面視した状態を示す。図25(a)は右側用の分割用
スライド板56a,図25(b)は左側の分割用スライ
ド板56bをそれぞれ示す。
【0070】分割用スライド板56には、前後方向に分
けて、2組の上側カム部120および下側カム部121
がそれぞれ形成される。分割する収納位置のホルダ39
の分割用突起93〜96は、上側カム部120の斜面に
沿って上昇する。分割するホルダ39よりも下側のホル
ダは、下側カム部121によって上昇が抑えられる。上
側カム部120に沿って斜面を上昇する分割用突起93
〜96は、分離部122で、収納位置のホルダ39とそ
の上方のホルダ39とに分離される。最上段のホルダ3
9を選択しているときには、天板104の分割用突起1
06〜109が分離部122で分離される。下側のホル
ダ39は、抑え部123でばねの効果でさらに押し付け
られる。分割用スライド板56の前後方向の移動は、分
割用スライド板56の前方の上部に設けられるラック1
24を、図16に示される歯車機構86,87内のピニ
オン歯車86d,87dで駆動して行う。
【0071】なお、分割用スライド板56には、図13
に示すスライドユニット60を昇降変位させる機構と連
動させるためのばね受け125が上方に形成され、ピン
126が側方に立設される。また、後述するように、分
割されたストッカ23の下方部分のCD24を押圧して
脱落を防止する機構に関連して、分割用スライド板56
aの前端に押圧解除カム127が設けられる。
【0072】図26では、分割用突起93,94と分割
用スライド板96の移動位置との関係を、参照符93a
1,93a2,…,94c4等で示す。分割用突起を示
す「93」および「94」の後の「a」、「b」、
「c」は、選択されたホルダ39の上のホルダ39、選
択されたホルダ39、および選択されたホルダ39の下
のホルダ39のそれぞれに対応する。選択されたホルダ
39が最上段のホルダ39であるときは、そのウエハ天
板104となる。選択されたホルダ39が最下段のホル
ダ39であるときは、その下は底板101となる。最後
の数字「1」、「2」、「3」、「4」は、ストッカ2
3の分割の状態に対応する。
【0073】図5〜図9を参照すると、「1」は、スト
ッカ23が閉じている状態であり、図7(6)、図8
(1)および図9(6),(7)に対応する。「2」
は、図7(2)〜(5)、図8(2)〜(5)、図9
(2)〜(5)、および図9(8)〜(11)に対応す
る分割状態である。「3」は、図5(8)、図6
(1)、図7(1)、図9(1)および図9(12)に
対応する状態である。「4」は、図5(1)〜(7)、
図6(2)〜(6)、および図8(6)〜(9)に対応
する状態である。
【0074】図27は、ホルダ39の分割用突起93〜
96を、上側カム部120と下側カム部121とで分割
している状態を示す。このような分割用スライド板56
を用いることによって、図5〜図9に示すようなストッ
カ23の昇降変位が可能となる。
【0075】図28は、スライドベース30のフローテ
ィング機構27の概要を示す。フローティング機構27
は、シャーシ50に設けられるダンパ130と、スライ
ドベース30側からダンパ130内に挿入されるピン1
31と、ダンパ130およびピン131の外側に配置さ
れるばね132とを含む。スライドベース30からは、
ロック軸133およびロック片134も、シャーシ50
側に突出する。ロック片134には、ロック用切欠き1
35が形成される。シャーシ50に設けられるロック機
構31は、ロック軸133を拘束して、厚みに垂直な
面、すなわち水平面内での相対的な変位を停止させ、ロ
ック片134のロック用切欠き135を利用してPUユ
ニット25の昇降変位を拘束する。
【0076】ロック機構31に近接して設けられている
押圧レバー140は、分割されるストッカ23の下方部
分のCD24を挿入方向に押圧するために用いられる。
押圧レバー140は、ばね141で付勢され、CD24
の上面と側面とを押圧する。ストッカ23が分割されて
いないときには、押圧は解除される。ストッカ23を分
割する高さは一定であり、ストッカ23全体の昇降変位
で分割するホルダ39の位置が決定される。したがっ
て、押圧レバー140は、常に分割されたストッカ23
の下方側の最上段のCD24に対して、押圧を行うこと
ができる。
【0077】図29は、押圧レバー140の動作に関連
する構成を示す。図29(a)に示すように、分割用ス
ライド板56aが後方に移動して、押圧解除カム127
が離れているときには、押圧レバー140は、押圧状態
となっている。図29(b)に示すように、分割用スラ
イド板56aが原点位置まで戻ると、押圧解除カム12
7が作用して、押圧レバー140の押圧状態は解除され
る。押圧レバー140に対する解除動作は、解除レバー
142を介して行われる。解除レバー142の一端側の
ピン143が押圧解除カム127に案内されて、解除レ
バー142を左方に移動させるように駆動されると、他
端側のピン144が押圧レバー140に押圧力を解除す
るような角変位を与える。
【0078】図29(c)は、図29(a)の切断面線
C−Cから見た押圧レバー140の断形状を示す。押圧
レバー140には、CD24の周縁部と接触する部分
に、上面押圧部145および側面押圧部146がそれぞ
れ形成されている。
【0079】図30は、シャーシ50に取付ける基本的
な昇降用スライド板54の駆動機構を示し、図31は昇
降用スライド板54自体の構成を示す。昇降用スライド
板54は、シャーシ50の前方で両側が連動レバー15
0で機械的に連結され、一方が前進すれば他方が後退す
るように、逆方向に移動する。連動レバー150は、中
央の支軸151まわりに揺動変位が可能である。左側の
昇降用スライド板54は、昇降モータ52から傘歯車1
52を介してピニオン歯車153に伝達される駆動力で
前後方向の移動を行う。
【0080】図31に示すように、昇降用スライド板5
4には、階段溝154が形成されており、ストッカ23
の底板101のピン114,115,116,117に
係合する。階段溝154は、カムとして、ストッカ23
を全体として昇降変位させる。ストッカ23は、昇降変
位によって分割するホルダ39間を分割用スライド板5
6の先端の高さに合わせることによって、分割する収納
位置の選択を行う。本実施形態では、分割する位置の上
方のホルダ39を選択することになるけれども、下方の
ホルダ39を選択するような構成も、同様に可能であ
る。
【0081】図32は、図1の制御回路29によってC
D再生装置21の各部を制御するための電気的構成を示
す。制御回路29には、マイクロコンピュータなどが含
まれ、予め設定されるプログラムに従って、種々の動作
を行わせる。どのような動作を行うかは、フロントパネ
ル32に設けられる選択ボタン41〜46などを含む入
力スイッチ160からの指示に従って行われる。
【0082】図33〜図50は、図32の制御回路29
による制御動作を示す。モータは、時計まわり方向(C
W)と反時計まわり方向(CCW)とに、方向が切換え
可能である。分割位置センサ59の出力値は、デジタル
変換した後の16進数で示し、「h」を付加してある。
また、「const.」、「inc.」および「de
c.」は、値が一定、増加および減少することをそれぞ
れ示す。
【0083】図33は、フローティング機構27によっ
てPUユニット25を含むスライドベース30をシャー
シ50から浮遊させている状態から、ストッカ23のホ
ルダ39にCD24を戻すまでの動作の際の制御タイミ
ングを示す。動作開始時点Sで、図9(1)に示すよう
に、下方に逃げているホルダ39を分割用スライド板5
6を分割モータ53で反時計まわり(CCW)方向に駆
動して上昇させ、分離部122で下方に押下げられてい
たホルダ39を上昇させるとともに、ロック機構31に
よるロックを解除し、フローティング状態を回復する。
図34は、CD24のチャッキング機構40によるクラ
ンプ状態を解除し、スライドユニット60を下降させ
て、CD24からターンテーブル38を抜取る動作の手
順を示す。図35は、スライドユニット60をストッカ
23内から待機位置まで引出して退避させる動作の制御
手順を示す。図36は、PUユニット25がストッカ2
3外部に退避し、分割されて形成されているストッカ2
3の空間が、分割用スライド板56の移動によって閉じ
て、分割が終了した状態の動作手順を示す。図37は、
昇降用スライド板54によって、ストッカ23の全体が
昇降変位する動作手順を示す。以上説明した図33から
図37までの制御によって、図7(1)から図7(6)
まで、あるいは図9(1)から図9(6)までの動作を
行わせることができる。
【0084】図38は、分割用スライド板56によっ
て、ストッカ23の分割を行う際の制御動作を示す。図
39は、分割されたストッカ23の空間に、PUユニッ
ト25を挿入する動作を示す。図40は、ストッカ23
内に挿入されたPUユニット25のターンテーブル38
を上昇させ、ターンテーブル38にCD24を装着する
動作を示す。図41は、チャッキング機構40を作動さ
せて、ターンテーブル38にCD24をクランプし、ロ
ック機構31によるロックを解除して、スライドベース
30上のPUユニット25等をフローティング機構27
による浮遊状態にする動作の制御を示す。図38から図
41までの制御で、図9(7)から図9(12)までの
動作を行わせることができる。
【0085】図42は、ストッカ23内でターンテーブ
ル38にクランプしている状態から、CD24を収納し
ていたホルダ39を下降させる動作の制御を示す。図4
3は、ターンテーブル38にクランプした状態のCD2
4を、PUユニット25を用いて待機位置まで移動させ
る搬送の動作を示す。図44は、PUユニット25が待
機位置に位置決めされた状態でチャッキング機構40に
よるCD24のターンテーブル38へのクランプ状態を
解除し、スライドユニット60を下降させるとともに、
挿排ローラ35を下降させて挿排機構34内でCD24
を保持し、ターンテーブル38をCD24に搬送経路か
ら下方へ退避させる動作の制御を示す。図45は、挿排
ローラ35を駆動して、CD24を外部に排出する動作
の制御を示す。以上説明した図42から図45までの制
御は、図6の(1)から(6)までの手順に対応する。
【0086】図46は挿排口33から挿入されるCD2
4を、挿排ローラ35によって内部に取込む動作の制御
を示す。図47は、挿排ローラ35を逆方向に駆動し
て、CD24の待機位置に対する位置決めを行う動作の
制御を示す。図48は、位置決めされたCD24に対
し、PUユニット25を上昇させて、CD24をターン
テーブル38に装着する動作の制御を示す。図49はタ
ーンテーブル38にチャッキング機構40によってクラ
ンプしたCD24を、PUユニット25を移動して、ス
トッカ23内の空間に搬送する動作の制御を示す。以上
説明した図47から図49の制御で、図5(1)から
(7)までの動作を行わせることができる。
【0087】図50はロック機構31によりスライドベ
ース30をロックし、PUユニット25のターンテーブ
ル38を上昇させる動作の制御を示す。
【0088】以上説明した実施形態では、偏平な円盤状
すなわちディスク状の記録媒体であるCD24を、ほぼ
水平な状態で取扱うようにしているけれども、同様なデ
ィスク状記録媒体、たとえばDVDやLDなども同様に
取扱うことができる。また、記録媒体は、再生専用のC
D24などばかりではなく、情報の記録も可能なCD−
RやCD−RWなども用いることができる。このような
書込みも可能な記録媒体は、たとえばパーソナルコンピ
ュータなどの情報記録媒体として用いることができる。
本発明を適用すれば、パーソナルコンピュータなどの筺
体内に内蔵したり、外部に接続したりする場合であって
も、多くの記録媒体を収納する再生または再生記録装置
を、小形に構成し、しかも記録媒体を1枚ずつ挿入排出
することができる。
【0089】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数のホ
ルダが積層され、最上層を天板で覆う形で記録媒体の収
納装置が形成される。各ホルダは、個別に記録媒体を挿
入し、その逆方向に排出することができる。ホルダは、
任意の層間の位置で分割可能であるので、分割によって
形成される空間に再生装置などを進入させ、ターンテー
ブルなどに記録媒体を装着して再生を行わせることがで
きる。天板には記録媒体を排出する方向に向けて開口す
る切欠きが形成されているので、最上段のホルダに収納
されている記録媒体をターンテーブルなどに装着して
も、ターンテーブルなどが天板には接触しないようにす
ることができる。したがって、ホルダや天板の厚みを小
さくし、積層された状態での厚みを小さくして、小型化
を図ることができる。また、一定の厚みの筺体内で、多
くの記録媒体を収納することができる。
【0090】また本発明によれば、記録媒体は、側面が
ホルダに押さえられているときだけ爪が上面の一部を覆
うので、再生の対象となっていない脱落の可能性がある
記録媒体を容易に保持することができる。記録媒体をホ
ルダから排出させるときには、記録媒体を押さえなけれ
ば爪には非接触状態となるので、容易に排出させること
ができる。
【0091】また本発明によれば、ばねで天板および複
数のホルダを積層方向に付勢して、収納装置の厚さを最
小限度に押さえることができる。
【0092】また本発明によれば、細長いコイルばねの
両端を天板に取付け、中間部分で積層されるホルダの外
側と筐体底部とを包含するように巻付けるので、ばねの
全長を長くすることができ、ホルダ間で分割が行われて
も、ばねの伸びるストロークを充分に確保して、適切な
ばね付勢を継続させることができる。
【0093】また本発明によれば、ホルダ間を分割して
空間が形成する際に、空間の下方のホルダに載置される
記録媒体を、押圧部材によってホルダに押圧して確実に
脱落を防止することができる。
【0094】また本発明によれば、押圧部材は、ホルダ
間を分割する分割手段と連動して押圧を行うので、押圧
の必要が生じるときに適切なタイミングで記録媒体の脱
落を防止することができる。
【0095】また本発明によれば、押圧部材はホルダ間
に進入しホルダ間の間隔を押広げる分割部材と一体的に
形成されるので、分割と押圧とを連動する機構を簡略化
することができる。
【0096】また本発明によれば、収納装置を昇降変位
して、分割機構の分割の対象となる位置を選択し、選択
されたホルダ間で収納装置を分割することができるの
で、選択と分割機構を分離し、構成の簡略化を図ること
ができる。
【0097】また本発明によれば、押圧手段が記録媒体
を押圧して脱落を防止する際に、記録媒体の側面と上面
の少なくとも一部とを押さえることができるので、外部
から振動などが加わっても、確実に記録媒体を保持して
脱落を防ぐことができる。
【0098】また本発明によれば、記録媒体を載置して
保持するのに必要な形状を有し、軽量化を図ることがで
きる。
【0099】また本発明によれば、ホルダに載置した記
録媒体が、外周方向にずれるのを防ぐことができる。
【0100】また本発明によれば、天板およびホルダを
積層する際の位置ずれを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のCD再生装置21の概
略的な構成を示す側面断面図である。
【図2】図1のCD再生装置21にCD24を挿入する
状態を示す概略的な斜視図である。
【図3】図1のCD再生装置21内で、CD24を再生
する状態を示す簡略化した斜視図である。
【図4】図1のCD再生装置21内で、複数のCD24
を収納する状態を示す簡略化した斜視図である。
【図5】図1の実施形態のCD再生装置21で、CD2
4を挿入する動作を示す簡略化した側面断面図である。
【図6】図1のCD再生装置21で、収納されているC
D24を排出する手順を示す簡略化した側面図である。
【図7】図1のCD再生装置21で、再生されていたC
D24を収納位置に搬送する動作を示す簡略化した側面
図である。
【図8】図1のCD再生装置21で、CD24を再生す
る手順を示す簡略化した側面図である。
【図9】図1のCD再生装置21内で、ストッカ23に
収納されているCD24を交換して再生する動作を示す
簡略化した側面図である。
【図10】図1に示すCD再生装置21の筺体22の斜
視図である。
【図11】図10に示す筺体22を除去した状態を示す
機構部分の斜視図である。
【図12】図11の機構部分の平面図である。
【図13】図1のPUユニット25を移動させるスライ
ドユニット60の斜視図である。
【図14】図13のスライドユニット60の平面図であ
る。
【図15】図1の挿排機構34およびシャッタ機構37
に関連する構成を示す斜視図である。
【図16】図15歯車機構83,86,87の構成を示
す簡略化した斜視図である。
【図17】図1のストッカ23を構成するホルダ39の
斜視図である。
【図18】図17のホルダ39の平面図である。
【図19】図17のホルダ39の正面図および右側面図
である。
【図20】図17のホルダ39の部分的な断面図および
端面図である。
【図21】図17のホルダ39を積層して形成するスト
ッカ23の斜視図である。
【図22】図21のストッカ23の平面図である。
【図23】図21のストッカ23の正面図である。
【図24】図21のストッカ23の右側面図である。
【図25】図12の分割用スライド板56の斜視図であ
る。
【図26】図25の分割用スライド板56aの側面図で
ある。
【図27】図25の分割用スライド板56でホルダ39
間を分割する状態を示す簡略化した斜視図である。
【図28】図1のフローティング機構27に関連する構
成を示す分解斜視図である。
【図29】図28の押圧レバー140に関連する構成を
示す簡略化した平面図および部分的な断面図である。
【図30】図28に示すシャーシ50に関連する基本的
な機構部分の斜視図である。
【図31】図12に示す昇降用スライド板54の構成を
示す左側面図である。
【図32】図1のCD再生装置21の概略的な電気的構
成を示すブロック図である。
【図33】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図34】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図35】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図36】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図37】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図38】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図39】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図40】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図41】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図42】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図43】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図44】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図45】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図46】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図47】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図48】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図49】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図50】図32の制御回路29の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図51】先行出願の概略的な構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
21 CD再生装置 22 筺体 23 ストッカ 24 CD 25 PUユニット 26 昇降機構 27 フローティング機構 28 分割機構 29 制御回路 30 スライドベース 31 ロック機構 32 フロントパネル 33 挿排口 34 挿排機構 35 挿排ローラ 37 シャッタ機構 38 ターンテーブル 39 ホルダ 40 チャッキング機構 50 シャーシ 52 昇降モータ 53 分割モータ 54 昇降用スライド板 55 カウントセンサ 56 分割用スライド板 57 分割原点スイッチ 58 昇降原点スイッチ 59 分割位置センサ 60 スライドユニット 61 スライド板 62 旋回板 63 旋回軸 65 L字状案内溝 68,69 突起 70 送りモータ 72 PU原点スイッチ 73 クランプ解除スイッチ 74 スピンドルモータ 75 スライドモータ 76 スライド原点スイッチ 77 スライド完了スイッチ 78 挿排待機スイッチ 79 スリップ機構 90a 挿入検知スイッチ 90b 挿入有無スイッチ 90c 挿入完了スイッチ 90d 排出完了スイッチ 91 CD載置部 92 浮き上がり防止突起 93〜96,106〜109 分割用突起 101 底板 102,103 昇降ガイド 104 天板 105 切欠き 120 上側カム部 121 下側カム部 122 分離部 123 押え部 124 ラック 127 押圧解除カム 140 押圧レバー連動レバー 154 階段溝 160 入力スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月20日(1999.9.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】本件出願人は、特開平10−3733など
で、全体として複数枚の記録媒体を収納した状態で一体
的に取扱うマガジン方式とは異なるストッカ方式の収納
装置を開示している。図51に示すように、ストッカ1
には、たとえば6枚のCDを収納可能である。ストッカ
1は、それぞれ1枚ずつCDが収納可能なストッカ部材
2a,2b,2c,2d,2e,2fを、下から上に積
層して形成する。1番上のストッカ部材2fを除いて、
他のストッカ部材2a,2b,2c,2d,2eには、
幅方向の両側に分割用突起3a,3b,3c,3d,3
eがそれぞれ形成される。分割用突起3a,3b,3
c,3d,3eは、分割前には共通の高さで並び、分割
用スライド部材4が移動して、爪5による選択の対象と
なる分割用突起を有するストッカ部材が選択される。送
りねじ6を回転して、分割用スライド部材4を上昇させ
ると、爪5によって選択される分割用突起が接続されて
いるストッカ部材と、その上方にあるストッカ部材とが
上昇し、その下方にあるストッカ部材との間に空間が生
じる。このようにして分割によって形成される空間に
は、再生用のピックアップなどを進入させることができ
る。進入した再生用ピックアップのターンテーブルを、
分割された空間の上部のストッカ部材に収納されている
CDの中心孔に挿入して、ターンテーブルを進入方向と
逆方向に引出すと、ピックアップによるCDの再生を行
うことができる。各ストッカ部材2a,2b,2c,2
d,2e,2fには、CDを装着してターンテーブルが
分割された空間から退避して再生を行うことができるよ
うに、溝が設けられている。また、各ストッカ部材2
a,2b,2c,2d,2e,2fには、収納するCD
を保持するためのばね7も設けられている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】図4は、ストッカ23内の空間に移動した
PUユニット25から、ターンテーブル38に装着して
いるCD24をストッカ23を構成するホルダ39に移
し換える状態を示す。ホルダ39は、ターンテーブル3
8に装着されて搬送されるCD24よりも下方に待機
し、上昇してCD24の周縁部を持上げるようにして、
ターンテーブル38からCD24を外す。また、ストッ
カ23内に収納されているCD24を、PUユニット2
5のターンテーブル38に移行させて排出する際には、
ホルダ39が下降して、収納しているCD24をターン
テーブル38上に移す。ストッカ23への収納の際に
は、CD24をホルダ39上に移したPUユニット25
をストッカ23間の空間から取出す。CD24の排出を
行う際には、ストッカ23間でホルダ29から受取った
CD24を装着したPUユニット25を引出して、挿排
機構34側に移し変える。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】図15は、挿排機構34と、シャッタ機構
37を含む開閉機構との構成を示す。後方に配置される
昇降モータ52および分割モータ53からの駆動力は、
平歯車80,81にそれぞれ伝達される。挿排機構34
の挿排ローラ35は、前述のように後部側に配置される
昇降モータ52によって駆動されるので、基端に平歯車
80が取付けられている駆動用のドライブシャフト82
が延長して設けられ、その先端は歯車機構83と連結し
ている。後方側の分割モータ53からの駆動力も、基端
に平歯車81が取付けられているドライブシャフト84
で伝達され、両側を連結する連結軸85を回転駆動した
後、連結軸85の両側に設けられる歯車機構86,87
を介して、分割用スライド板56を前後方向に同等に駆
動する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】スライドユニット60の直線状の移動は、
スリップ機構からの駆動力を連結軸85でスライドベー
ス30の両側方に伝達し、同一構成の歯車機構86,8
7を介して行われる。両側が同時にかつ均等に駆動され
るので、円滑な移動が可能になる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図27
【補正方法】変更
【補正内容】
【図27】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筺体内に収容され、記録媒体が個別に収
    納可能な収納位置を複数個積重なるように備え、任意の
    収納位置で分割可能な記録媒体の収納装置において、 記録媒体を収納可能で、任意の層間で分割可能な複数の
    ホルダと、 最上層のホルダを覆うように配置され、記録媒体を排出
    する方向に開口する切欠を有する天板とを含むことを特
    徴とする記録媒体の収納装置。
  2. 【請求項2】 前記ホルダは、記録媒体を保持する壁面
    の少なくとも一部に、記録媒体の側面をホルダに押圧し
    たときだけ、記録媒体の上面の一部を覆い、脱落を防止
    する爪を有することを特徴とする請求項1記載の記録媒
    体の収納装置。
  3. 【請求項3】 前記天板および前記複数のホルダを、積
    層方向下方に付勢するばねを含むことを特徴とする請求
    項1または2記載の記録媒体の収納装置。
  4. 【請求項4】 前記ばねは、細長い形状のコイルばねで
    あり、該ばねの両端は前記天板に取付けられ、該ばねの
    中間部は前記積層されたホルダの外側および前記筺体の
    底部を包含するように巻付けられることを特徴とする請
    求項3記載の記録媒体の収納装置。
  5. 【請求項5】 前記ホルダの層間での分割時に、少なく
    とも分割空間下方の記録媒体をホルダに押圧する押圧部
    材を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の記録媒体の収納装置。
  6. 【請求項6】 前記押圧部材は、前記ホルダの層間の分
    割を行う分割手段と連動して押圧を行うことを特徴とす
    る請求項5記載の記録媒体の収納装置。
  7. 【請求項7】 前記分割手段は、該ホルダ間に進出して
    間隔を押し広げる分割部材を含み、 前記押圧部材は該分割部材と一体的に形成されることを
    特徴とする請求項6記載の記録媒体の収納装置。
  8. 【請求項8】 前記押圧部材は、前記筺体内で予め定め
    る記録媒体を押圧するように設置され、 前記積層されるホルダおよび天板が積層方向に変位し
    て、押圧対象になる記録媒体の収納位置を選択可能であ
    ることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の記
    録媒体の収納装置。
  9. 【請求項9】 前記押圧部材は、記録媒体の側面を押圧
    可能で、押圧時に記録媒体の上面の少なくとも一部を覆
    う形状を有することを特徴とする請求項5〜8のいずれ
    かに記載の記録媒体の収納装置。
  10. 【請求項10】 前記ホルダは、一方向に開口し、収納
    される記録媒体を半周を超える範囲で収容する壁面を有
    することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の
    記録媒体の収納装置。
  11. 【請求項11】 前記ホルダには、記録媒体を載置する
    状態での外周部に沿って、突起が設けられることを特徴
    とする請求項10記載の記録媒体の収納装置。
  12. 【請求項12】 前記ホルダは、前記記録媒体の載置範
    囲外で積層方向の一方の面に突起を有し、他方の面にホ
    ルダの積層時に他方側に積層されるホルダの突起が嵌合
    する凹部を有し、前記天板には積層時に最上層のホルダ
    の該突起または該凹部に嵌合する凹部または突起を有す
    ることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の
    記録媒体の収納装置。
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