JP2000047090A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

Info

Publication number
JP2000047090A
JP2000047090A JP10209940A JP20994098A JP2000047090A JP 2000047090 A JP2000047090 A JP 2000047090A JP 10209940 A JP10209940 A JP 10209940A JP 20994098 A JP20994098 A JP 20994098A JP 2000047090 A JP2000047090 A JP 2000047090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
image pickup
transfer
period
driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10209940A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Mizumoto
賢次 水本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP10209940A priority Critical patent/JP2000047090A/ja
Publication of JP2000047090A publication Critical patent/JP2000047090A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ駆動に伴い発生する電気的ノイズによ
る映像信号のSN比の低下や、表示映像や表示画像の品
位の劣化を防止する。 【解決手段】 リニア型超音波モータ9へのモータ駆動
手段10からの駆動信号の周波数fpと、固体撮像素子
群2からの各画素毎の撮像信号を転送するH,V駆動手
段3からの転送駆動信号の周波数fhとの間に、fp=
m×fhの同期関係を有し、かつ互いの位相関係は転送
駆動信号の微小休止期間中に駆動信号の急激な変化の部
分が存在するように設定したため、駆動信号の急激な変
化部分に起因した電気的ノイズの撮像信号や映像信号へ
の混入が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばスチルカメ
ラやビデオカメラなどの電子映像カメラに用いられ、そ
の撮像部内の光学レンズを駆動して被写体を撮像する撮
像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この電子映像カメラの撮像部に
は、CCD(チャージカップルドデバイス)センサなど
の固体撮像素子が面状に複数個配設された固体撮像素子
群と、この固体撮像素子群に被写体像を投影する光学レ
ンズとが設けられている。この光学レンズは、通常、固
体撮像素子群への被写体の露光像を焦点合わせするフォ
ーカシング機能と、この露光像の大きさ(像倍率)を調
節するズーミング機能とを有している。これらの機能を
達成するために、光学レンズは、面状の固体撮像素子群
に対して光軸方向に前進または後進(接近または離間)
可能な複数のレンズ群から構成されており、目的の機能
に応じて個々のレンズ群を所定量だけ駆動させるように
している。
【0003】この光学レンズの駆動に用いられる駆動素
子として、図4に示すように、印加電圧によって伸縮動
作する圧電素子41を駆動源に利用したリニア型超音波
モータ42を用いた場合がある。この圧電素子41に周
波数信号を印加すると、圧電素子41はその周波数で伸
縮動作をし、その伸縮動作を駆動源として、レンズ枠体
43内の光学レンズL1,L2を面状の固体撮像素子群4
4に対して光軸45の方向に沿って接近または離間させ
て、フォーカシング動作やズーミング動作を行うように
している。つまり、圧電素子41にはその伸縮方向にガ
イド軸体46が延設され、そのガイド軸体46にレンズ
枠体43の取付部43aが外嵌されており、圧電素子4
1の伸縮動作によって、ガイド軸体46に沿ってレンズ
枠体43の取付部43aを順次移動させるように構成し
ている。
【0004】この圧電素子41による光学レンズL1
2の駆動には、図6(a)に示す駆動パルスa1のよ
うな、緩やかな立ち上がり変化と、それに続く急峻な立
ち下がり変化とを有する台形状の電圧波形を圧電素子4
1に印加して行っている。この駆動パルスa1が緩やか
な立ち上がり変化のとき、圧電素子41はガイド軸体4
6と共に緩やかに伸び、レンズ枠体43はその慣性力よ
りもガイド軸体46との摩擦力の方が大きいのでガイド
軸体46と共に移動する。また、駆動パルスa1の急峻
な立ち下がり変化のとき、圧電素子41はガイド軸体4
6と共に急峻に短縮し、レンズ枠体43はその慣性力の
方がガイド軸体46との摩擦力よりも大きいのでガイド
軸体46だけが短縮し、レンズ枠体43はその場所で留
まる。これらを繰り返すことによって、レンズ枠体43
をガイド軸体46に沿って移動させることができる。ま
た、このレンズ枠体43の位置をセンサ(図示せず)で
順次検出してフィードバック制御をすれば、所定位置に
レンズ枠体43を移動制御することができて、フォーカ
シング動作やズーミング動作を行わせることができる。
なお、駆動パルスa1とは逆に、図8(a)に示す駆動
パルスa2のような、急峻な立ち上がり変化と、それに
続く緩やかな立ち下がり変化とを有する台形状の電圧波
形を圧電素子41に印加すれば、レンズ枠体43および
光学レンズL1,L2の移動方向を駆動パルスa1の場合
とは逆方向にすることができる。
【0005】この駆動パルスa1の生成には、図5に示
すようなモータ駆動回路51が用いられる。このモータ
駆動回路51において、圧電素子41がコンデンサとし
ての作用を有することに着目して、図6(a)に示す駆
動パルスa1の緩やかな立ち上がり電圧は、図6(b)
および図6(c)に示す制御信号b1,c1によって、
定電流回路52をオンさせ、かつスイッチ回路53を開
成することで得、また、駆動パルスa1の急峻な立ち下
がり電圧は、制御信号b1,c1によって、定電流回路
52をオフさせ、かつスイッチ回路53を閉成すること
で得ることができる。
【0006】また同様に、駆動パルスa2の生成には、
図7に示すようなモータ駆動回路61が用いられる。こ
のモータ駆動回路61において、圧電素子41がコンデ
ンサとしての作用を有することに着目して、図8(a)
に示す駆動パルスa2の急峻な立ち上がり電圧は、図8
(b)および図8(c)に示す制御信号c2,b2によ
って、スイッチ回路63を閉成させ、かつ定電流回路6
2をオフさせて得、また、駆動パルスa2の緩やかな立
ち下がり変化電圧は、制御信号c2,b2によって、定
電流回路62をオンさせ、かつスイッチ回路63を開成
させて得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
電子映像カメラでは、小型高密度実装が要求されている
ために、圧電素子41を用いたリニア型超音波モータ4
2やモータ駆動回路51,61などの駆動系と、固体撮
像素子群44や映像信号処理回路(図示せず)などの周
辺信号処理回路系とは互いに接近した位置に配設される
傾向にあり、固体撮像素子群44の撮像動作中や電荷転
送中などに駆動系が光学レンズL1,L2を駆動してフォ
ーカシングやズーミングを行うと、この駆動系やこれに
電力を供給する電源などから発生する可能性のある駆動
に関わる電気的ノイズ、特に、駆動パルスa1,a2の
急激な電圧変化時点でのノイズが他の電子回路に対して
様々な形で影響する。このような電気的ノイズが撮像素
子や電荷転送部さらには信号処理部に混入すると、映像
信号のSN比が低下すると共に、映像信号による表示映
像や表示画像の品位に劣化を招くという問題を有してい
た。
【0008】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、レンズ駆動に伴い発生する電気的ノイズによる映像
信号のSN比の低下や、表示映像や表示画像の品位の劣
化を防止することができる撮像装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の撮像装置は、複
数の撮像素子から構成される電子撮像手段に被写体像を
露光させる光学レンズ手段と、駆動信号を用いて光学レ
ンズ手段を光軸方向に駆動させるレンズ駆動手段とを備
えた撮像装置において、微小休止期間を介在させた転送
信号を用いて電子撮像手段からの撮像信号を所定数の撮
像素子分ずつ周期的に読み出す転送手段を有し、転送信
号の微小休止期間中に、駆動信号の急峻な変化部分を位
置させたことを特徴とするものである。また、好ましく
は、本発明の撮像装置における電子撮像手段は、複数の
撮像素子がライン状に配列されると共に該ラインを複数
段有して構成されてなるもので、転送信号により、撮像
素子の1ライン分ずつ前記撮像信号の周期的な読み出し
が行われている。
【0010】この構成により、転送信号の微小休止期間
中に駆動信号の急峻な変化部分を位置させたので、レン
ズ駆動系の駆動信号の周波数fpと転送信号の周波数f
hとの間に同期関係を持たせているので、転送信号の微
小休止期間内に駆動信号による電気的ノイズの発生期間
が合わせられ、電気的ノイズの撮像信号への影響がな
く、電気的ノイズによる映像信号のSN比の低下が防止
されて、表示映像や表示画像の品位の劣化が防止可能と
なる。
【0011】また、好ましくは、請求項1または2に記
載の撮像装置において、転送手段から転送された撮像信
号は映像表示用としてモニタに導かれるように構成され
ており、微小休止期間に対応した帰線期間を有し、モニ
タへ撮像信号の表示を行わせる水平走査信号とタイミン
グ的に転送信号が一致している。
【0012】この構成により、モニタへ撮像信号の表示
を行わせる水平走査信号とタイミング的に一致させて、
レンズ駆動系の駆動信号の周波数fpと、表示用の水平
走査信号の周波数との間に同期関係を持たせれば、水平
走査信号の1水平期間のうち信号期間以外の帰線期間内
に、駆動信号による電気的ノイズの発生期間を合わすこ
とが可能となり、電気的ノイズの撮像信号や映像信号へ
の影響がなく、電気的ノイズによる映像信号のSN比が
低減可能で、表示映像や表示画像の品位劣化が防止可能
である。
【0013】さらに、好ましくは、本発明の撮像装置に
おける周波数fpと周波数fhとが等しい。
【0014】この構成により、転送信号の周波数fhと
同一の最大限の駆動信号の周波数fpとすることで、よ
り微細でスムーズなレンズ駆動となる。
【0015】さらに、好ましくは、本発明の撮像装置に
おける水平走査信号の帰線期間中に、駆動信号の急峻な
変化部分を位置させる。
【0016】これらの構成により、転送信号の微小休止
期間中や、水平走査信号の信号期間以外の帰線期間中に
駆動信号の急峻な変化部分を位置させれば、転送信号の
微小休止期間中や、水平走査信号の信号期間以外の帰線
期間中に、駆動に起因する断続的な電気的ノイズの発生
タイミングが合って、電気的ノイズの撮像信号や映像信
号への影響がなくなる。
【0017】さらに、好ましくは、本発明の撮像装置に
おける駆動手段がリニア型超音波モータである。
【0018】この構成により、駆動手段をリニア型超音
波モータとすれば、転送信号の微小休止期間中に、レン
ズ駆動系の駆動信号の急峻な変化部分を容易に位置させ
ることが可能となって、本発明が容易に適応可能とな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る撮像装置の実
施形態について図面を参照して説明するが、本発明は以
下に示す実施形態に限定されるものではない。
【0020】図1は本発明の一実施形態の撮像装置の構
成を示すブロック図である。図1において、撮像装置1
は、電子撮像手段として固体撮像素子群2と、固体撮像
素子毎の撮像信号を転送駆動信号(転送信号)を用いて
順次転送させる転送手段としてのH,V駆動手段3と、
標準信号を発生させる標準信号発生手段(スタンダード
シグナルジェネレータ;以下SSG部という)4と、固
体撮像素子毎の撮像信号から表示用の映像信号を生成す
る映像信号処理手段5と、この映像信号よりなる映像情
報をカメラシャッタの操作によって記憶可能な記憶部6
と、この映像情報をLCDなどの表示画面上に表示可能
な表示部7とを有しており、この記憶部6内の映像情報
をパーソナルコンピュータ(図示せず)などの表示画面
上に出力可能なようになっている。また、デジタルカメ
ラなどのモニタとして一体型の表示部7を備えており、
この表示部7に記憶部6内の映像情報を表示出力させる
こともできる。
【0021】また、撮像装置1は、被写体像を露光させ
るレンズ群である光学レンズ手段8と、この光学レンズ
手段8を光軸方向に駆動するためのレンズ駆動手段とし
てのリニア型超音波モータ9と、このリニア型超音波モ
ータ9を駆動制御するモータ駆動手段10と、SSG部
4からの制御信号を受け、モータ駆動手段10からリニ
ア型超音波モータ9に対して、転送駆動信号の周波数f
hに同期し、表示用の水平走査信号の周波数に同期した
等しい周波数fpの駆動信号を供給させてフォーカス制
御やズーミング制御などを行わせるマイクロコンピュー
タ11とを有している。
【0022】この固体撮像素子群2は、光量に応じた電
荷を蓄積するCCDよりなる固体撮像素子が複数個、ラ
イン状に配列されていると共に、そのラインが複数列配
設されてマトリクス状に受光面を構成している。これら
の固体撮像素子群2および光学レンズ手段8により撮像
部12が構成されており、この面状の固体撮像素子群2
上に光学レンズ手段8を介して被写体像を投影し、固体
撮像素子群2の各固体撮像素子で被写体像の各画素情報
をそれぞれ光電変換して取り込むようになっている。
【0023】また、このH,V駆動手段3は、この固体
撮像素子群2が検出した画素毎の撮像信号を外部回路の
映像信号処理手段5に導くために、微小休止期間を介在
させた転送駆動信号(水平転送駆動信号および垂直転送
駆動信号など)を出力して固体撮像素子からの画素毎の
撮像信号を所定数の素子分づつ周期的に読み出して順次
転送駆動させるようになっている。つまり、この転送駆
動信号により、撮像素子群2の1ライン分ずつ撮像信号
の周期的な読み出しが行われ、それが繰り返されて電荷
転送が行われている。
【0024】さらに、SSG部4は、H,V駆動手段3
に水平転送指令信号および垂直転送指令信号を与え、ま
た、テレビジョン映像信号に必要な同期信号や色信号副
搬送波パルスを生成して映像信号処理手段5に出力する
ようになっている。
【0025】さらに、映像信号処理手段5は、固体撮像
素子群2からライン毎に周期的に読み出された各画素毎
の撮像信号を受け、この撮像信号を色の3原色信号に分
離してガンマ処理(表示部7の表示画面の表示特性に応
じた階調補正)などの映像信号処理を行って映像信号を
生成するようになっている。これらのH,V駆動手段3
および映像信号処理手段5により電荷転送/映像信号生
成部13が構成されている。
【0026】さらに、これらのリニア型超音波モータ
9、モータ駆動手段10およびマイクロコンピュータ1
1によりレンズ駆動部14が構成されており、マイクロ
コンピュータ11により制御されモータ駆動手段10か
らリニア型超音波モータ9に駆動信号を与えることによ
ってフォーカス制御やズーミング制御を行うべく、光学
レンズ手段8を固体撮像素子群2に対して接近または離
間させるようになっている。この場合、モータ駆動手段
10からリニア型超音波モータ9への駆動信号の周波数
fpと、H,V駆動手段3から出力され固体撮像素子群
2からの各画素毎の撮像信号を転送する転送駆動信号の
周波数fhとの間に同期関係を持たせている。さらに
は、この駆動信号の周波数fpと、映像信号処理手段5
において生成される映像信号の表示部7での水平走査信
号の周波数との間にも同期関係を持たせている。本実施
形態では、駆動信号の周波数fpと転送駆動信号の周波
数fhとを同一とし、また、駆動信号の周波数fpと表
示用の水平走査信号の周波数とを同一としている。この
ようにして、転送駆動信号の微小休止期間内および、表
示用の水平走査信号の1水平期間における信号期間以外
の帰線期間内に、駆動信号の急峻な変化部分を位置させ
て、光学レンズ手段8の駆動(駆動信号の急峻な変化部
分)に起因する断続的な電気的ノイズの発生タイミング
を撮像信号(映像信号)に影響のない帰線期間内に合わ
せるようにしている。このとき、転送駆動信号の微小休
止期間と水平走査信号の帰線期間とは時間的に対応して
いる。
【0027】この転送駆動信号により周期的に読み出さ
れる1ライン方向の各固体撮像素子からの撮像信号は、
図2(a)に示すように1水平期間Tの信号期間Sの撮
像情報に対応しており、この1水平期間Tは信号期間S
と微小休止期間HBとを有している。さらに、表示用の
水平走査信号の1周期である1水平期間Tは信号期間S
と帰線期間(水平ブランキング期間)HB′とを有し、
1水平走査方向の信号期間Sと次の信号期間Sとの間に
帰線期間HB′を有している。
【0028】また、図2(b)はリニア型超音波モータ
9に用いる駆動信号の電圧波形図である。光学レンズ手
段8の駆動には、図2(b)に示す駆動パルスのよう
な、緩やかな立ち上がり変化と、それに続く急峻な立ち
下がり変化とを有する台形状の電圧波形をリニア型超音
波モータ9の圧電素子に印加して行っている。このリニ
ア型超音波モータ9の圧電素子のコンデンサ成分からの
急速放電時に急峻に立ち下がる駆動信号の急激な電圧変
化のタイミングで図2(c)に示すような電気的ノイズ
が発生する。このため、この急激な電圧変化のタイミン
グが、映像信号に影響のない転送駆動信号の微小休止期
間HBや水平ブランキング期間HB′内に存在するよう
に構成している。また、駆動信号は固体撮像素子群2か
らの撮像信号の転送タイミングと同期しているため、マ
イクロコンピュータ11の働きによって、駆動信号と撮
像信号の位相関係も任意に設定可能である。
【0029】ここで、かかる撮像装置1がスチルカメラ
に適用された場合における動作の概略を一通り説明する
と、撮影準備状態の指示操作が行われると、被写体の輝
度を検出し、検出情報から制御露出時間、すなわち固体
撮像素子群2に対する電荷蓄積時間が設定され、また、
オートフォーカス機能を用いて被写体までの距離が算出
され、光学レンズ手段8の現位置から算出された焦点位
置までのずれ量が演算される。
【0030】次いで、固体撮像素子群2の残留電荷が放
電されて、前記制御露光時間で被写体像の取り込みが行
われる。制御露光時間が終了すると、固体撮像素子群2
から映像信号処理手段5への撮像信号の転送処理が開始
される。撮像信号の転送処理は、微小休止期間を挟んで
固体撮像素子群2の複数の素子分ずつ連続して行われる
動作を順次継続することで行われる。転送された画像は
映像処理された後表示部7に映像表示される。また、オ
ートフォーカス機能を利用して得られた前記ずれ量に対
する光学レンズ手段8の光軸方向への駆動が開始され
る。このレンズ駆動は、後述するように急峻な電圧変化
波形を有する駆動信号によって行われれ、この急峻な電
圧変化時点が前記微小休止期間内に位置するようにタイ
ミング制御される。そして、固体撮像素子群2の全ての
素子に対する撮像信号の周期的な転送動作が終了する
と、次周期における露光動作が開始され、同様にして撮
像動作、転送動作が繰り返され、表示部7に動作表示が
実現される。さらに、レンズ駆動は撮象信号の転送動作
中の周期的な微小休止期間を利用して順次行われる。撮
影者は、例えば表示部7の動作を見ながら撮影チャンス
で撮影指示操作(カメラシャッタ操作)を行うと、その
時点で撮像された被写体画像が映像信号処理手段5に転
送され、さらに記憶部6に導かれて記憶される。
【0031】このように、カメラシャッターがきられる
と、その時点での1画面分の映像信号を静止画像として
記憶部6で記憶させることができる。この記憶部6内の
映像情報はパーソナルコンピュータ(図示せず)の表示
画面上などに出力可能である。
【0032】したがって、従来は、駆動系のリニア型超
音波モータ9やモータ駆動手段(ドライブ回路)10か
ら固体撮像素子群2での撮像動作中や転送中、さらには
映像信号に対して電気ノイズが影響し、その影響による
映像信号のSN比の低下や、映像信号による表示映像や
表示画像の品位に劣化があったが、本発明の撮像装置1
において、モータ駆動手段10からの駆動信号の周波数
fpと転送駆動信号の周波数fhとの間に、fp=m×
fh(但し、mは自然数、本実施形態ではm=1)の同
期関係を有すると共に、駆動信号の周波数fpと水平走
査信号の周波数との間に同期関係を有し、かつ互いの位
相関係は転送駆動信号の微小休止期間HBや水平ブラン
キング期間HB′中に駆動信号の急激な変化の部分が存
在するように設定したため、駆動信号の急激な変化部分
に起因した電気的ノイズの撮像信号への混入による映像
信号のSN比の低下を防止できて、被写体の撮像映像や
撮像画像の品位劣化を防止することができる。また、周
波数fhと周波数fpを同一とすれば、駆動信号の周波
数fpを最大限まで高くできて、より微細でスムーズな
レンズ駆動とすることができる。
【0033】また、レンズ駆動手段をリニア型超音波モ
ータとしたため、上記したように、レンズ駆動系の駆動
信号の周波数fpと、電子撮像系の転送駆動信号の周波
数fhとの間に同期関係を容易に持たせることができ
て、本発明を容易に適応させることができる。
【0034】なお、本実施形態では、駆動信号の周波数
fpと転送駆動信号の周波数fhとを同一(m=1)と
したが、これに限らず、fp=m×fh(mは、m≧2
の自然数)の同期関係を満足し、かつ、互いの位相は微
小休止期間中に駆動信号の急激な電圧変化部分(立ち上
がりまたは立ち下がりエッジ部分)が存在するようにす
ればよい。
【0035】また、本実施形態では、リニア型超音波モ
ータ9が一つの場合について説明したが、これに限ら
ず、リニア型超音波モータ9が複数個ある場合であって
もよい。例えば図4に示すようにリニア型超音波モータ
9が2個ある場合、図3(b)および図3(c)に示す
ようにそれぞの駆動信号の急激な変化のタイミングを一
致させ、かつそれらを図3(a)に示す微小休止期間H
Bさらには水平ブランキング期間(帰線期間)HB′内
に位置させるようにしてもよく、図3(d)および図3
(e)に示すようにそれぞの駆動信号の急激な変化のタ
イミングを互いにずらし、かつそれらを共に図3(a)
に示す微小休止期間HBさらには水平ブランキング期間
HB′内に位置させるようにしてもよい。また、リニア
型超音波モータ9が2個ある場合、図3(f)および図
3(g)に示すように、それぞれの駆動信号の急激な変
化のタイミングを微小休止期間HBさらには水平ブラン
キング期間HB′の1つ置きに合うように設定し、それ
ぞれの駆動信号の急激な変化のタイミングを互いに1水
平期間Tだけずらすように設定してもよい。これらの各
例は組み合わせて実施してもよい。
【0036】さらに、本実施形態では、スチルカメラ
(またはビデオカメラ)において、光学レンズ手段8の
フォーカス制御時に、光学レンズ手段8を駆動するモー
タ駆動手段10への駆動信号の急激な変化のタイミング
で発生する駆動系による電気的ノイズが被写体の映像信
号に悪影響しないように構成したが、図4に示すように
リニア型超音波モータ9が2個設けられて光学レンズ手
段8のフォーカス制御と共にズーミング制御時にも、光
学レンズ手段8を駆動するモータ駆動手段10への駆動
信号の急激な変化のタイミングで発生する駆動系による
電気的ノイズが被写体の映像信号に悪影響しないように
構成することができる。
【0037】さらに、本実施形態では、電子撮像手段は
CCD型の固体撮像素子で構成したが、これに限らず、
電子撮像手段はMOS型の固体撮像素子で構成してもよ
く、また、電子撮像手段としてはサチコン膜撮像管のよ
うな撮像管であってもよい。
【0038】さらに、電子撮像手段に被写体像を露光す
る光学レンズ手段と、この光学レンズ手段を駆動可能な
レンズ駆動手段とを設けた撮像装置において、レンズ駆
動手段を駆動する駆動信号の周波数fpと、電子撮像手
段からの撮像信号を表示する表示画面における水平走査
信号の周波数との間に同期関係を有したことを特徴とす
る場合も、本発明の範囲内である。
【0039】さらに、本実施形態では、駆動信号の周波
数fpと転送信号の周波数fhとの間に同期関係を持た
せ、かつ転送信号の微小休止期間中に、駆動信号の急峻
な変化部分を位置させた場合について説明したが、これ
に限らず、転送信号の微小休止期間中に駆動信号の急峻
な変化部分を位置させるが、駆動信号の周波数fpと転
送信号の周波数fhとの間に同期関係を持たせなくても
よい。
【0040】
【発明の効果】以上のように請求項1,2によれば、転
送信号の微小休止期間中に、駆動信号の急峻な変化部分
を位置させて、転送信号の微小休止期間内に、駆動信号
による電気的ノイズの発生期間を合わせたため、電気的
ノイズの撮像信号や映像信号への影響がなく、電気的ノ
イズによる映像信号のSN比の低下を防止できて、表示
映像や表示画像の品位劣化を防止することができる。
【0041】また、請求項3によれば、モニタへ撮像信
号の表示を行わせる水平走査信号とレンズ駆動系の駆動
信号をタイミング的に一致させて、レンズ駆動系の駆動
信号の周波数fpと、表示用の水平走査信号の周波数と
の間にも同期関係を持たせ、水平走査信号の1水平期間
のうち信号期間以外の期間内に、駆動信号による電気的
ノイズの発生期間を合わせたため、電気的ノイズの映像
信号への影響がなく、電気的ノイズによる映像信号のS
N比を低下できて、表示映像や表示画像の品位劣化を防
止することができる。
【0042】また、請求項4によれば、転送信号の周波
数fhと同一の最も高い駆動信号の周波数fpとするこ
とができるため、より微細でスムーズなレンズ駆動とす
ることができる。
【0043】さらに、請求項5によれば、水平走査信号
の信号期間以外の帰線期間中や、転送信号の微小休止期
間中に駆動信号の急峻な変化部分を位置させれば、水平
走査信号の信号期間以外の帰線期間中に、駆動に起因す
る断続的な電気的ノイズの発生タイミングを合せること
ができて、電気的ノイズの撮像信号や映像信号への影響
を防止することができる。
【0044】さらに、請求項6によれば、レンズ駆動手
段をリニア型超音波モータとすれば、転送信号の微小休
止期間中に、駆動信号の急峻な変化部分を位置させるこ
とができて、本発明を容易に適応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の撮像装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図1の撮像装置の要部の信号波形図である。
【図3】本発明の他の実施形態における撮像装置の要部
の信号波形図である。
【図4】従来のレンズ駆動装置および撮像部を示す斜視
図である。
【図5】従来の圧電素子への駆動パルスのパルス発生回
路図である。
【図6】図5の要部における信号波形図である。
【図7】従来の圧電素子への別の駆動パルスのパルス発
生回路図である。
【図8】図7の要部における信号波形図である。
【符号の説明】
1 撮像装置 2 固体撮像素子群 3 H,V駆動手段 4 標準信号発生手段(SSG部) 5 映像信号処理手段 6 記憶部 7 表示部 8 光学レンズ手段 9 リニア型超音波モータ 10 モータ駆動手段 11 マイクロコンピュータ 12 撮像部 13 電荷転送/映像信号生成部 14 レンズ駆動部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の撮像素子から構成される電子撮像
    手段に被写体像を露光させる光学レンズ手段と、駆動信
    号を用いて前記光学レンズ手段を光軸方向に駆動させる
    レンズ駆動手段とを備えた撮像装置において、微小休止
    期間を介在させた転送信号を用いて前記電子撮像手段か
    らの撮像信号を所定数の撮像素子分ずつ周期的に読み出
    す転送手段を有し、前記転送信号の微小休止期間中に、
    前記駆動信号の急峻な変化部分を位置させたことを特徴
    とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記電子撮像手段は、複数の撮像素子が
    ライン状に配列されると共に該ラインを複数段有して構
    成されてなるもので、前記転送信号により、前記撮像素
    子の1ライン分ずつ前記撮像信号の周期的な読み出しが
    行われていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の撮像装置にお
    いて、前記転送手段から転送された撮像信号は映像表示
    用としてモニタに導かれるように構成されており、前記
    微小休止期間に対応した帰線期間を有し、モニタへ撮像
    信号の表示を行わせる水平走査信号とタイミング的に前
    記転送信号が一致していることを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記周波数fpと前記周波数fhとが等
    しいことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の撮
    像装置。
  5. 【請求項5】 前記水平走査信号の帰線期間中に、前記
    駆動信号の急峻な変化部分を位置させたことを特徴とす
    る請求項3に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段はリニア型超音波モータで
    あることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の撮
    像装置。
JP10209940A 1998-07-24 1998-07-24 撮像装置 Withdrawn JP2000047090A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10209940A JP2000047090A (ja) 1998-07-24 1998-07-24 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10209940A JP2000047090A (ja) 1998-07-24 1998-07-24 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000047090A true JP2000047090A (ja) 2000-02-18

Family

ID=16581190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10209940A Withdrawn JP2000047090A (ja) 1998-07-24 1998-07-24 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000047090A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006178392A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Maxford Technology Ltd ハンドヘルド電子デバイス用光学レンズアセンブリ
JP2010051056A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Fujinon Corp 駆動装置及び光学装置
JP2010051058A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Fujinon Corp 駆動装置及び光学装置
WO2020026493A1 (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 オリンパス株式会社 内視鏡装置、駆動方法およびプログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006178392A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Maxford Technology Ltd ハンドヘルド電子デバイス用光学レンズアセンブリ
JP2010051056A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Fujinon Corp 駆動装置及び光学装置
JP2010051058A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Fujinon Corp 駆動装置及び光学装置
WO2020026493A1 (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 オリンパス株式会社 内視鏡装置、駆動方法およびプログラム
US11980340B2 (en) 2018-07-30 2024-05-14 Olympus Corporation Endoscope apparatus and method of controlling endoscope

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3988215B2 (ja) 撮像装置
US5926218A (en) Electronic camera with dual resolution sensors
US6628328B1 (en) Image pickup apparatus having a CPU driving function operable in two modes
JPH0614750B2 (ja) カラ−原稿撮像装置
JP2013178564A (ja) 撮像装置
JP5279638B2 (ja) 撮像装置
JP2001296470A (ja) 電子スチルカメラ
JP2004266709A (ja) 撮像装置
US6876391B1 (en) Imaging device and control method thereof
JP2000047090A (ja) 撮像装置
JP4199381B2 (ja) 固体撮像装置および固体撮像素子駆動方法
JP4086337B2 (ja) 撮像装置
JP2005037765A (ja) 顕微鏡用撮像装置
JP3907343B2 (ja) 撮像装置
JP2004120015A (ja) 撮像装置
JP2935048B2 (ja) 自動露出制御装置
JP4337888B2 (ja) 撮像装置
JP2000299810A (ja) 撮像装置
JP2005354710A (ja) 撮像装置
JPS60125079A (ja) 固体撮像素子の駆動方法
JP2984281B2 (ja) 電子カメラ
JP2004109708A (ja) 撮像装置
JP2005086706A (ja) 撮影装置
JP3118135B2 (ja) 撮像装置
JPH11261883A (ja) デジタルカメラのアイリス制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050613

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051004