JP2000046209A - ボール弁 - Google Patents

ボール弁

Info

Publication number
JP2000046209A
JP2000046209A JP10209369A JP20936998A JP2000046209A JP 2000046209 A JP2000046209 A JP 2000046209A JP 10209369 A JP10209369 A JP 10209369A JP 20936998 A JP20936998 A JP 20936998A JP 2000046209 A JP2000046209 A JP 2000046209A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
ball valve
opening
noise
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10209369A
Other languages
English (en)
Inventor
Chikashi Gomi
知佳士 五味
Masaru Takusagawa
勝 田草川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kitz Corp
Original Assignee
Kitz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kitz Corp filed Critical Kitz Corp
Priority to JP10209369A priority Critical patent/JP2000046209A/ja
Publication of JP2000046209A publication Critical patent/JP2000046209A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音の発生領域での流体の流れを閉止して流
水音等による騒音を所望の程度まで低減させるボール弁
を提供し、更には、流体の乱流や渦流の発生を極力防止
して騒音の低減を図ったボール弁を提供することにあ
る。 【解決手段】 ボール12に流路開口を形成し、このボ
ール12を一対の環状シート13a、13bに圧接させ
てボール弁内に回転自在に設けることにより、流路の開
閉を行うボール弁において、一方の環状シート13bと
ボール12の開口の形状が、流路閉の境界を略平行にし
て初期の開口量を大きくし、他方の環状シート13aと
ボール12の開口の形状は常時開となるようにしたボー
ル弁である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボール弁に関し、
特に、ボール弁を通過する冷温水、ガス等の流体が発生
する騒音を低減させるためのボール弁に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のボール弁は、ボデーの内部に円柱
状の貫通孔を形成したボールを一対のボールシートで支
受し、このボールに接合したステムを回動操作すること
によりボールを回転させて開閉したり、又は中間開度に
より流量を制御する構造である。
【0003】このボールを全閉時から中間開度へ回転さ
せたり、又は中間開度から閉止状態へ回転させる際に、
一方のボールシートが囲む貫通孔の流入口と他方のボー
ルシートが囲む貫通孔の流出口とが微小開度になると、
流過面積が小さい状態で開口されるため、流水の流速が
高くなり、その結果、流水音によって発生する騒音が大
きくなるという問題を有していた。
【0004】この問題点に対応する措置として、従来よ
り各種の対応技術が提案されている(実開平4−569
81号、特開平8−145205号公報参照)。
【0005】まず、実開平4−56981号公報は、ボ
ール弁の貫通孔1を形成する両側壁2、3のうち、一方
の側壁2の一部を切除して切除部4を形成したり(図1
0及び図11参照)、又は、側壁2の全部を切除するこ
とにより、流水音の低減を図かる技術である。また、特
開平8−145205号公報は、ボール弁の貫通孔をボ
ール回動方向に偏心する偏心円穴又は偏心長円穴で形成
することにより流水音の低減を図かる技術である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
これらの改良技術は、流水音によって発生する騒音の一
部を低減するものであるため、所期のレベルまで騒音を
低減させるまでには至っていないのが実情である。
【0007】即ち、前者の公報による技術は、貫通孔1
の流入口5側で発生する騒音を低減させることは可能で
あるが、流出口6側における微小開度では、依然として
流過面積が小さく流水音による騒音の発生の大きな原因
ともなっていた。
【0008】また、後者の公報による技術は、上記とは
異なって流入側の微小開度による流体流量が却って絞ら
れるため、この部分の流過面積が小さくなって流水音に
よる騒音を低減させることが難しかった。
【0009】このように、ボール弁の開度が、例えば0
〜30°の範囲では、図9に示すように、微小開度のた
め、流過面積が多くとれず、流出入口は流速が高くな
り、騒音が発生する可能性を有していた。
【0010】本発明は、上記の実情に鑑みて開発したも
のであり、その目的とするところは、騒音の発生領域で
の流体の流れを閉止して流水音等による騒音を所望の程
度まで低減させるボール弁を提供し、更には、流体の乱
流や渦流の発生を極力防止して騒音の低減を図ったボー
ル弁を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、ボールに流路開口を形成し、このボール
を一対の環状シートに圧接させてボール弁内に回転自在
に設けることにより、流路の開閉を行うボール弁におい
て、一方の環状シートとボール開口の形状が、流路閉の
境界を略平行にして初期の開口量を大きくし、他方の環
状シートとボール開口の形状は常時開となるようにした
ボール弁である。
【0012】この場合、ボールの開口を貫通孔とし、一
側端に円弧状の突出部を設けると共に、他側端を周方向
に切り欠いた切欠き部を設けるのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明におけるボール弁の好まし
い一実施形態を図面に従って詳述する。配管接続部10
a、10bを有するボデー10の弁室11内にボール1
2を設け、このボール12を一対の環状シート13a、
13bで支受し、このボール12は、ボール12の接合
溝12aに接合したステムの手動又は自動の回動操作に
より回転自在に設けられている。
【0014】また、図1及び図2に示すように、ボール
12に円柱形状の貫通孔14を形成し、この貫通孔14
の両側には、側壁15、16が設けられ、側壁15、1
6の何れか一方側に切欠き部17を形成する。本例にお
いては、ボール12の一次側である流入口18側の側壁
15を周方向に切り欠いて切欠き部17を形成して一次
側を常時開となるようにしているので、流体の流れを整
流化すると共に、流過面積を常時大きくして騒音の発生
を防止している。この切欠き部17は、側壁15、16
の何れか一方側を全部切除するようにしても良く、環状
シート13a又は13bとボール12の貫通孔14を常
時開にするようにしている。
【0015】また、図6及び図7に示すように、二次側
の流出口19に円弧状の突出部20を設けており、この
突出部20は、環状シート13bと流出口19の開口の
形状が流路閉の境界で略平行状態を呈する形態を有し、
微小開度(本例においては、0°〜30°程度)までの
流れを防止して前記の略平行のときの流過面積が大きく
なる領域で流れ始める構造としている。
【0016】更に、図5及び図7に示すように、ボール
12の側壁16の外周の一部を切り欠いて切欠連通部2
1を形成し、この環状シート13bとの間に連通部分を
設けて二次側の開口量を増大させて、二次側の渦流や乱
流を防止することにより、騒音の発生を減少させること
が可能となった。
【0017】図8は、本発明における他の実施例を示し
たもので、環状シート22の一部に円弧状の突出部23
を形成し、ボール12の流出入口18、19は、円形状
の開口部(貫通孔)を有し、上記の例と同様に、微小開
度(0°〜30°程度)の領域で流れを防止して騒音の
発生を低減するようにしても良い。この場合は、環状シ
ート22がみだりに回動しないように環状シート22又
はボデー内に回り止め部24を設けるのが好ましい。
【0018】次に、上記の実施形態の作用を説明する。
図1において、ボール12が閉止している場合、流入口
18は、開口しており、流体圧によりボール12の側壁
16が環状シート13bに圧接されて全閉状態にある。
【0019】次いで、図4に示すように、ボール12を
反時計回り方向に30°回転させると、円弧状の突出部
20により流体の流れは全閉状態であるが、この時点か
ら更に回転を始めると、環状シート13bとボール12
の流出口19の形状が略平行状態に開口し、このとき急
激に流過面積が大きくなり、この流過面積が大きくなる
領域で、流体が流れ始めるので、図9に示すように、騒
音の発生が低減した時点で流体が流れ、それ以降は流量
調節されながら流出することになり、流出音による騒音
は極力防止することができる。更に、ボール12の側壁
16に切欠連通部21を形成すると、開口量の増大と、
流体の渦流や乱流を防止することができ、流体による騒
音をより減少させることができる。なお、上記の例は、
微小開度を30°としたが、これに限定されることな
く、その角度は、実施に応じて適宜に設定できるもので
ある。
【0020】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
によると、騒音の発生領域での流体の流出を閉止して、
流過面積が大きくなった時点で流体を流出させることに
より流水音等による騒音の発生を所望の程度まで低減さ
せ、従来のボール弁に比して騒音の発生を極力低減させ
たボール弁を得ることができると共に、流体の乱流や渦
流の発生を極力防止して騒音の低減を図ることができる
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるボール弁の一実施形態を示した
横断面図である。
【図2】図1におけるボールの斜視図である。
【図3】ボールを環状シートで支受した状態を示す横断
面図である。
【図4】図3における全閉状態のボールを30°まで回
転させた状態を示す横断面図である。
【図5】ボールの他の実施形態を示す横断面図である。
【図6】ボールの流出口側に円弧状の突出部を設けた状
態を示す正面図である。
【図7】環状シートとボールの流出口が略平行に開口す
る初期状態を示す側面図である。
【図8】本発明におけるボール弁の環状シートに円弧状
の突出部を設けた状態を示す正面図である。
【図9】本発明におけるボール弁の流過面積と騒音の発
生状態を示すグラフである。
【図10】従来のボールとボールシートにおける全閉状
態を示す横断面図である。
【図11】図10におけるボールの微小開度の状態を示
す横断面図である。
【符号の説明】
12 ボール 13a、13b 環状シート 14 貫通孔 17 切欠き部 20、23 突出部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールに流路開口を形成し、このボール
    を一対の環状シートに圧接させてボール弁内に回転自在
    に設けることにより、流路の開閉を行うボール弁におい
    て、一方の環状シートとボール開口の形状が、流路閉の
    境界を略平行にして初期の開口量を大きくし、他方の環
    状シートとボール開口の形状は常時開となるようにした
    ボール弁。
  2. 【請求項2】 ボールの開口を貫通孔とし、一側端に円
    弧状の突出部を設けると共に、他側端を周方向に切り欠
    いた切欠き部を設けた請求項1に記載のボール弁。
JP10209369A 1998-07-24 1998-07-24 ボール弁 Pending JP2000046209A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10209369A JP2000046209A (ja) 1998-07-24 1998-07-24 ボール弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10209369A JP2000046209A (ja) 1998-07-24 1998-07-24 ボール弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000046209A true JP2000046209A (ja) 2000-02-18

Family

ID=16571799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10209369A Pending JP2000046209A (ja) 1998-07-24 1998-07-24 ボール弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000046209A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011104976A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 株式会社フジキン ボール弁
WO2013003407A1 (en) * 2011-06-29 2013-01-03 Schneider Electric Buildings, Llc Ball valve with offset straight through flow

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011104976A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 株式会社フジキン ボール弁
JP2011174598A (ja) * 2010-02-26 2011-09-08 Fujikin Inc ボール弁
KR101442940B1 (ko) * 2010-02-26 2014-09-22 가부시키가이샤 후지킨 볼 밸브
US9022353B2 (en) 2010-02-26 2015-05-05 Fujikin Incorporated Ball valve
WO2013003407A1 (en) * 2011-06-29 2013-01-03 Schneider Electric Buildings, Llc Ball valve with offset straight through flow
CN103765062A (zh) * 2011-06-29 2014-04-30 施耐德电气建筑有限公司 具有偏移的直通流的球阀
CN103765062B (zh) * 2011-06-29 2016-09-28 施耐德电气建筑有限公司 具有偏移的直通流的球阀
US9791053B2 (en) 2011-06-29 2017-10-17 Schneider Electric Buildings, Llc Ball valve with offset straight through flow

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4808792B2 (ja) バタフライバルブ
JP4627242B2 (ja) 流体制御弁用ディフューザおよび流体制御弁
JP2000046209A (ja) ボール弁
HU220017B (hu) Szabályozható golyóscsap
JP4563770B2 (ja) 低騒音回転弁
JP4086495B2 (ja) 定流量充水機能を備えたバタフライ弁
JPH1137307A (ja) バタフライ弁
JP2002327851A (ja) バルブ
JP4097459B2 (ja) 充水機能を備えたバタフライ弁
JPH037652Y2 (ja)
JP3795334B2 (ja) バルブのウォータハンマ防止構造
JPH08145205A (ja) バルブ装置
JPH1151207A (ja) 吸気または送気機能を備えた仕切弁
JPH02118288A (ja) バタフライ弁
JPH0942488A (ja) ボールバルブ
JPH1130340A (ja) 吸気機能を備えたバタフライ弁
JPH01193483A (ja) 電磁弁
WO2020225961A1 (ja) ミキシングバルブ
JPH0125819Y2 (ja)
JPH08226573A (ja) コック
JP3637250B2 (ja) 両液体バルブの差圧調整装置
JPH0625626Y2 (ja) 消音器
JPH0419264Y2 (ja)
JPH01193484A (ja) 電磁弁
JPS6019920A (ja) タ−ボチヤ−ジヤのタ−ビンスクロ−ル