JP2000045811A - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents

車両用駆動力制御装置

Info

Publication number
JP2000045811A
JP2000045811A JP10219268A JP21926898A JP2000045811A JP 2000045811 A JP2000045811 A JP 2000045811A JP 10219268 A JP10219268 A JP 10219268A JP 21926898 A JP21926898 A JP 21926898A JP 2000045811 A JP2000045811 A JP 2000045811A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
correction amount
wheel speed
vehicle
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10219268A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3709715B2 (ja
Inventor
Keisuke Suzuki
敬介 鈴木
Nobutaka Takahashi
伸孝 高橋
Kensuke Nagamura
謙介 長村
Takeaki Obata
武昭 小幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP21926898A priority Critical patent/JP3709715B2/ja
Publication of JP2000045811A publication Critical patent/JP2000045811A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3709715B2 publication Critical patent/JP3709715B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加減速時においても目標駆動トルクが得られ
るようにする。 【解決手段】 演算手段101は車両の目標駆動トルクtTd
を演算する。演算手段102は変速機の変速比Gの時間的変
化に対応したエンジントルクの第1補正量を、また演算
手段103は車輪速の時間的変化に対応したエンジントル
クの第2補正量を演算する。これら2つの補正量で前記
目標駆動トルクtTdを補正して目標エンジントルクtTeを
演算手段104が演算し、この演算された目標エンジント
ルクを実現手段105が実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用駆動力制
御装置、特に車体速や変速比が変化している過渡状態に
おける制御に関する。
【0002】
【従来の技術】運転者のアクセルペダル操作とは独立に
エンジン出力トルクを制御することが可能なエンジンと
CVT(無段変速機:Continuous Variable Transmissi
on)とを備えた車両において、アクセルペダル操作量や
運転条件等に基づいて算出された正負の目標駆動トルク
を所定のエンジントルクとCVT変速比で実現する「駆
動力制御」という考え方がある。
【0003】この駆動力制御方式では、目標駆動トルク
の作り方で車両の動特性を容易に変えることが可能であ
り、エンジントルクとCVT変速比を算出する際にエン
ジンの燃料消費率が最も小さい点を用いるようにロジッ
クを構成しておけば、所望の目標駆動トルクを燃費最適
で実現することができるというメリットがある。
【0004】ここで、エンジンやCVTに慣性があり、
CVTの変速時にこの影響を受けて(つまり変速比の時
間的変化に対応したイナーシャトルクにより)駆動トル
クが目標値からずれるので、この駆動トルクのずれを補
償するため、変速比の時間的変化に対応したトルク補正
量を演算し、この補正量でエンジントルクを補正するこ
とにより、駆動トルクが目標値に一致するように制御す
る技術が公知である(特開昭62−199536号公報
参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加減速
時には上記変速比の時間的変化に対応したイナーシャト
ルクだけでなく、車輪速(車体速)の時間的変化に対応
したイナーシャトルクによっても駆動トルクが目標値か
らずれるので、従来装置のように変速比の時間的変化に
対応したイナーシャトルク分だけのトルク補正を行った
のでは、加減速時に目標駆動トルクが得られず、したが
って、運転者の意図した通りの車両挙動が実現されな
い。
【0006】そこで、変速比の時間的変化に対応したイ
ナーシャトルク分の補正に加えて、車輪速の時間的変化
に対応したイナーシャトルク分のトルク補正をも行うこ
とにより、加減速時においても目標駆動トルクが得られ
るようにすることを本発明の第1の目的とする。
【0007】その一方で、車輪速の時間的変化に対応し
たイナーシャトルク分のトルク補正量を、駆動輪の車輪
速から求めたのでは、低μ路などで駆動輪にホイールス
ピンが生じたとき、そのトルク補正がホイールスピンを
より増長する方向に働いてしまい、これによって、運転
者の頻繁なアクセル操作が必要となったり、駆動力制御
をTCS(トラクションコントロールシステム)に用い
ている場合にはTCSの作動頻度の増加を招くことがあ
る。
【0008】そこで、車輪速の時間的変化に代えて、変
速比と目標駆動力トルクとに基づいて、車輪速の時間的
変化に対応したイナーシャトルク分のトルク補正量相当
を演算することにより、駆動輪にホイールスピンが生じ
たとしても、目標駆動トルクが得られるようにすること
を本発明の第2の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図20に
示すように、車両の目標駆動トルクtTdを演算する手段1
01と、変速機の変速比Gの時間的変化に対応したエンジ
ントルクの第1補正量を演算する手段102と、車輪速の
時間的変化に対応したエンジントルクの第2補正量を演
算する手段103と、これら2つの補正量で前記目標駆動
トルクtTdを補正して目標エンジントルクtTeを演算する
手段104と、この演算された目標エンジントルクを実現
する手段105とを備える。
【0010】第2の発明は、図21に示すように、車両
の目標駆動トルクtTdを演算する手段101と、変速機の変
速比Gの時間的変化に対応したエンジントルクの第1補
正量を演算する手段102と、前記変速比Gと前記目標駆動
力トルクtTdに基づいて車輪速の時間的変化に対応した
エンジントルクの第2補正量相当を演算する手段111
と、これら第1補正量と第2補正量相当とで前記目標駆
動トルクtTdを補正して目標エンジントルクtTeを演算す
る手段104と、この演算された目標エンジントルクを実
現する手段105とを備える。
【0011】第3の発明は、図22に示すように、車両
の目標駆動トルクtTdを演算する手段101と、変速機の変
速比Gの時間的変化に対応したエンジントルクの第1補
正量を演算する手段102と、車輪速の時間的変化に対応
したエンジントルクの第2補正量を演算する手段103
と、前記変速比Gと前記目標駆動力トルクtTdに基づいて
車輪速の時間的変化に対応したエンジントルクの第2補
正量相当を演算する手段111と、駆動輪にホイールスピ
ンが生じているかどうかを判定する手段121と、この判
定結果に基づきホイールスピンが生じているときは前記
第2補正量相当を、またホイールスピンが生じていない
ときは前記第2補正量を選択する手段122と、この選択
された補正量と前記第1補正量とで前記目標駆動トルク
tTdを補正して目標エンジントルクtTeを演算する手段12
3と、この演算された目標エンジントルクを実現する手
段105とを備える。
【0012】第4の発明では、第1の発明において前記
ホイールスピンが生じていないとき駆動輪速に基づい
て、また前記ホイールスピンが生じているとき従動輪速
に基づいてそれぞれ前記第2補正量を演算する。
【0013】第5の発明では、第1または第3の発明に
おいて常に従動輪速に基づいて前記第2補正量を演算す
る。
【0014】第6の発明では、第2または3の発明にお
いて走行抵抗に基づいても前記第2補正量相当を演算す
る。
【0015】第7の発明では、第6の発明において前記
走行抵抗を駆動輪速に基づいて演算する。
【0016】第8の発明では、第6の発明において前記
走行抵抗を従動輪速に基づいて演算する。
【0017】第9の発明では、第6の発明において前記
走行抵抗を一定値に固定する。
【0018】第10の発明では、第3または第4の発明
において前記ホイールスピンを駆動輪速と従動輪速に基
づいて判定する。
【0019】第11の発明では、第3または第4の発明
において前記ホイールスピンを駆動輪速の変化率に基づ
いて判定する。
【0020】第12の発明では、第1から第11までの
いずれか一つの発明において車輪速(駆動輪速または従
動輪速)の変化率が所定値以上である過渡時にだけ前記
第2補正量または前記第2補正量相当によるトルク補正
を行う。
【0021】第13の発明では、第10から第12まで
のいずれか一つの発明において前記ホイールスピンの有
無の判定にヒステリシス特性をもたせる。
【0022】第14の発明では、第10から第12まで
のいずれか一つの発明において 前記ホイールスピン有
無の判定に時間差を設ける(ホイールスピンが実際に生
じなくなったときから所定の時間の経過後にホイールス
ピンが生じなくなったと判定させる)。
【0023】
【発明の効果】第1の発明によれば、車両の加減速時
に、車輪速の時間的変化に対応したイナーシャトルクの
影響を受けて発生する駆動トルクのずれを補償すること
ができ、これによって、車両の加減速時においても高精
度に目標駆動トルクを実現することができる。
【0024】第2の発明によれば、車輪速の時間的変化
を用いることなく車輪速の時間的変化に対応したエンジ
ントルクの第2補正量相当を演算することが可能とな
り、これによって、ホイールスピン時にも車輪速の急激
な上昇を生じることなく目標駆動トルクを実現すること
ができる。
【0025】第3、第4、第5、第6、第10、第11
の各発明によれば、ホイールスピンが生じても車輪速の
急激な上昇が生じることがなく、また、ホイールスピン
が生じていないときは高精度に目標駆動トルクを実現す
ることができる。
【0026】走行抵抗と車体速との間には密接な関係が
あり、この場合に、第7、第8の各発明によれば車体速
に代えて車輪速を用いることで、車体速を検出する手段
がなくても、おおよその走行抵抗を求めることができ
る。
【0027】第9の発明によれば、第2補正量相当を演
算する際の演算負荷を抑えることができる。
【0028】第12の発明によれば、過渡時以外では第
2補正量または第2補正量相当によるトルク補正が行わ
れることがないので、演算負荷を抑えることができる。
【0029】第13、第14の各発明によれば、ホイー
ルスピンが生じているときの目標エンジントルクの演算
とホイールスピンが生じていないときの目標エンジント
ルクの演算とでの間で頻繁な切換が発生することを防止
できる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は一実施形態の制御システム
図、図2は制御装置11の回路構成図である。
【0031】図1において、エンジン1の出力は、トル
クコンバータ2、CVT3、ファイナルギア4を介して
駆動輪5に伝達される。
【0032】エンジン1の吸気通路には、モータ8など
でスロットルバルブ7を開閉する、いわゆる電子制御ス
ロットル装置6が介装されており、スロットルバルブ開
度によってエンジンに吸入される空気量が調整され、エ
ンジンの出力トルクが制御される。
【0033】上記の電子制御スロットル装置6を駆動す
るため、TCM(スロットルコントロールモジュール)9
を備える。PCM(パワートレインコントロールモジュー
ル)11からのスロットルバルブ開度指令が送信されるTC
M9では、スロットルバルブ開度指令をモータ駆動電圧
に変換してモータ8に出力するとともに、スロットル開
度センサにより検出される実際のスロットルバルブ開度
がPCM11からの開度指令と一致するようにモータ駆動電
圧(スロットル開度)をフィードバック制御する。
【0034】アクセルセンサからのアクセル操作量(ア
クセルペダルの踏み込み量)信号、車速センサからの車
体速信号、CVTのレンジ選択レバーからのセレクトレ
ンジ信号が、ブレーキ操作スイッチからのブレーキ操作
信号などとともに入力されるPCM11では、アクセル操作
量と車体速に基づいて目標駆動トルクを算出し、その目
標駆動トルクが得られるようにエンジントルクとCVT
変速比を制御する。
【0035】PCM11ではまた、エンジン制御(たとえば
主にエンジンへの燃料供給量と点火時期の制御)、制動
力制御(ブレーキアクチュエータへの各輪毎のブレーキ
油圧制御)なども行っている。
【0036】このように、目標駆動トルクを算出し、そ
の目標駆動トルクが得られるようにエンジントルクとC
VT変速比とを制御する、いわゆる駆動力制御方式によ
れば、前述したように目標駆動トルクの作り方で車両の
動特性を容易に変えることが可能であるため、エンジン
トルクとCVT変速比を算出する際に、エンジンの燃料
消費率が最も小さい点を用いるようにロジックを構成し
ておけば、所望の目標駆動力を燃費最適で実現すること
ができる。
【0037】この駆動力制御方式をさらに定量的に説明
する。駆動系モデルの各パラメータを図3に示すように
とり、
【0038】
【数1】 Td=F×R … ただし、F:駆動力 R:タイヤ有効半径 の式により車両の駆動トルクTdを定義したとき、実際の
駆動トルクTdを目標駆動トルクtTdに一致させるために
は、次式の目標エンジントルクtTeを実現できれば良い
ことが分かる。
【0039】
【数2】 tTe=(1/(G・Gf))×{tTd+(J1・G2・Gf2+J2・Gf2+J3)・(dωW/dt) +J1・ωW・G・Gf2・(dG/dt)} … ただし、G:CVT変速比 Gf:ファイナルギアの減速比 J1:エンジンおよびCVTの入力側の慣性モーメント J2:CVT出力からファイナルギア入力までの慣性モー
メント J3:ファイナルギアから駆動輪までの慣性モーメント ωW:車輪の角速度 なお、式右辺カッコ内の第2項のdωW/dtは角速度ωW
の変化率であるが、車輪速VWの変化率dVW/dtとの間には
dVW/dt=R・dωW/dtの関係があり、その差は比例定数と
してのRでしかないこと、また角速度より車輪速のほう
がよく使われることから、以下ではωWを車輪速、dωW/
dtを車輪速の変化率という。また、駆動輪と従動輪を区
別するときは、ωW1を駆動輪速、dωW1/dtを駆動輪速の
変化率、またωW2を従動輪速、dωW2/dtを従動輪速の変
化率という。
【0040】ここで、式の右辺カッコ内の第3項が変
速比の時間的変化に対応した(変速比の変化率dG/dtに
比例した)イナーシャトルク分の補正量、同じく第2項
が車輪速の時間的変化に対応した(車輪速の変化率dωW
/dtに比例した)イナーシャトルク分の補正量である。
【0041】式において、変速比Gと車輪速ωWが分か
れば、これらと車両の諸元値(Gf、J1、J2、J3)を用い
て、式の右辺カッコ内の第2項、第3項のトルク補正
量を演算することができ、これらのトルク補正量で右辺
カッコ内の第1項の目標駆動トルクtTdを補正すること
により、目標エンジントルクtTeを求めることができ
る。
【0042】しかしながら、従来装置では式の右辺カ
ッコ内の第2項を省略した次式、
【0043】
【数3】 tTe=(1/(G・Gf))×{tTd+J1・ωW・G・Gf2・(dG/dt)} … によって目標エンジントルクtTeを演算していた。つま
り従来は変速比の時間的変化に対応したイナーシャトル
ク分だけの補正であったので、加減速時に目標駆動トル
クが得られず、運転者の意図した通りの車両挙動を実現
できなかったわけである。
【0044】これに対処するため本発明では、目標エン
ジントルクを上記の式で演算することにより、加減速
時に車輪速の時間的変化に対応したイナーシャトルクの
影響を受けても、目標駆動トルクからのずれが生じない
ようにする。たとえば、加速動作が行われた場合に、
式を用いて目標エンジントルクを算出したときは、図4
に示したように、車体速が変化している間は目標駆動ト
ルクが得られないのに対して、図4と同じ条件で、式
を用いて目標エンジントルクを算出したときは、図5の
ように車体速が変化している間も目標駆動トルクを精度
良く実現することが可能となるのである。
【0045】しかしながら、上記の式を用いる場合、
右辺カッコ内の第2項(車輪速の時間的変化に対応した
イナーシャトルク分の補正量)に車輪速変化率dωW/dt
が入っているため、車輪速を駆動輪で検出している場合
に、駆動輪にホイールスピンが生じたときは、同第2項
の影響により車輪速(エンジン回転)が急激に上昇する
可能性がある。
【0046】そこで、いま駆動輪にホイールスピンが生
じていないと仮定すると、次式
【0047】
【数4】 (F−Fr)/M=R・(dωW/dt) … ただし、F:駆動力 Fr:走行抵抗 M:車両質量 R:タイヤ有効半径 が成り立つ。
【0048】ここで、エンジンの遅れは微小であると仮
定し、この式を用いて式を変形すると、次式
【0049】
【数5】 tTe=(1/(G・Gf)) ×{tTd+(tTd−Fr・R)・α+J1・ωW・G・Gf2・(dG/dt)} … に変形される。
【0050】ただし、式右辺カッコ内の第2項の係数
αは
【0051】
【数6】 α=(J1・G2・Gf2+J2・Gf2+J3)/(M・R2) … である(Gと車両の諸元により定まる値)。
【0052】この式右辺カッコ内の第2項は、車輪速
変化率dωW/dtを陽に含んでいないため、式を用いた
場合のように車輪速(エンジン回転)が急激に上昇する
可能性はない。よって、式を用いれば、ホイールスピ
ンを生じていないときは目標駆動トルクを精度良く実現
でき、また、ホイールスピンを生じるような低μ路で
も、車輪速(エンジン回転)が急激に上昇するのを防止
できる。
【0053】たとえば、低μ路において、図4、図5の
場合と同じ条件で加速動作が行われた場合の作用を図
6、図7に示すと、式を用いて目標エンジントルクの
算出したときは図6のようになり、ひとたびホイールス
ピンが生じると、駆動トルクは所望の値を実現できない
まま駆動輪速のみが上昇する現象が生じている。これに
対して、式を用いて目標エンジントルクを算出したと
きは図7のようになり、ホイールスピンが生じても駆動
輪速の上昇を防止できている。ホイールスピンが生じて
いないとき(図5参照)と比較すれば、精度は若干落ち
るものの駆動トルクもほぼ目標値を実現することができ
ている。
【0054】このように本発明では、式または式を
用いて目標エンジントルクを算出することになると、車
輪速に駆動輪の車輪速を用いるのか、従動輪の車輪速を
用いるのかをも考え合わせて、次の5つの実施形態が考
えられる。
【0055】〈1〉ホイールスピンを生じていないとき
駆動輪速を用いて式により、またホイールスピンを生
じたとき従動輪速を用いて式により目標エンジントル
クを演算する。
【0056】〈2〉ホイールスピンの有無に関係なく、
常に従動輪速を用いて式により目標エンジントルクを
演算する。
【0057】〈3〉ホイールスピンの有無に関係なく、
式により目標エンジントルクを演算する。
【0058】〈4〉ホイールスピンを生じていないとき
は、式より式のほうが精度良く目標駆動トルクを実
現できるため、ホイールスピンを生じていないとき、
式を用いて、またホイールスピンを生じたとき式を用
いて目標エンジントルクを演算する。
【0059】〈5〉加減速時にだけ車輪速の時間的変化
に対応したイナーシャトルク分の補正量(式、式の
右辺カッコ内の各第2項)を演算する。
【0060】なお、上記の〈3〉、〈4〉において式
を用いるときは、式右辺カッコ内の第2項の演算に走
行抵抗Frが必要である。この場合、一般に車体速と走行
抵抗Frとの間には後述する図18のような関係があるた
め、図18のデータをテーブル値としてプログラム中に
持たせておけば、車体速から走行抵抗Frを求めることが
できる。また、車体速に代えて従動輪速あるいは駆動輪
速を用いても、およその走行抵抗Frの値を演算すること
ができる。さらに、式右辺カッコ内の第2項におい
て、走行抵抗Frの項(Fr・R)が目標駆動トルクtTdに対
して微小であれば、運転条件によらず常に一定値あるい
はこの項を無視(Fr=0に相当)してもよい。
【0061】上記の〈1〉、〈4〉、〈5〉において
は、ホイールスピンが生じたときと生じていないときと
で目標エンジントルクの演算式を切換えなければいけな
いので、この切換に伴って制御のハンチングが生じない
ようにする必要がある。
【0062】以下、フローチャートを用いて具体的に説
明する。
【0063】なお、上記の〈1〉〜〈5〉の順に対応し
て、後述する図8、図15、図16、図18、図19の
各フローチャートが組まれている。
【0064】図8のフローチャートは第1実施形態で、
10ms毎に実行する。
【0065】ステップ1101では、スロットルセンサによ
り検出されるアクセル操作量APS、車速センサにより検
出される車体速VV、駆動輪速センサ(図2参照)により
検出される駆動輪速ωW1、従動輪速センサ(図2参照)
により検出される従動輪速ωW2、CVTの実変速比(駆
動輪速とCVT入力軸回転数に基づいて計算される)G
を読み込む。
【0066】このうちアクセル操作量APSと車体速VV
ら、ステップ1102において図9を内容とするマップを検
索して目標駆動トルクtTdを求める。
【0067】ステップ1103では、実変速比Gからその変
化率dG/dtを計算する。この値は変速制御の目標変速比
を用いて計算してもかまわない。
【0068】ステップ1104、1105では駆動輪速ωW1から
その変化率dωW1/dtを、従動輪速ωW2からその変化率d
ωW2/dtをそれぞれ計算する。
【0069】ステップ1106では、フラグFSPINをみる。
このフラグFSPINは、FSPIN=1のときホイールスピンが
生じていることを、またFSPIN=1のときホイールスピ
ンが生じていないことを表す。このフラグの設定(ホイ
ールスピンの有無の判定)については図10〜図12の
フローにより説明する。
【0070】図10〜図12のフローは図8のフローと
独立に10ms毎に実行する。
【0071】まず図10から説明すると、ステップ120
1、1202で駆動輪速ωW1と従動輪速ωW2を読み込み、こ
れらの速度差dω(=ωW1−ωW2)をステップ1203にお
いて計算する。
【0072】ステップ1204〜1206はヒステリシスつきの
ホイールスピンの有無判定部分で、上記の速度差dωが
第1判定値dωHを超えたときホイールスピンが発生した
と判断し、速度差dωが第1判定値dωHよりも小さな第
2判定値dωL以下になったときホイールスピンは発生し
ていないと判断する。
【0073】詳細には、ステップ1204でフラグFSPIN
(“0”に初期設定)をみる。初期設定の状態であれ
ば、FSPIN=0よりステップ1205に進み、速度差dωと第
1判定値dωHを比較する。dω>dωHであるときはホイ
ールスピンが発生したと判断し、ステップ1207に進んで
FSPIN=1として今回の処理を終了する。
【0074】このFSPIN=1より次回からはステップ120
4よりステップ1206に進み、今度は速度差dωと第2判定
値dωLを比較する。ここで、第2判定値dωLは第1判定
値dωHより小さな値である。dω≧dωLであるときはス
テップ1207の処理を行って(つまりフラグの値はそのま
ま)今回の処理を終了する。dωがdωL未満となったと
きホイールスピンが発生していないと判断し、ステップ
1206よりステップ1208に進んでFSPIN=0とする。
【0075】上記2つの判定値dωH、dωLは定数でも良
いし、スロットル開度、車速等の運転条件に基づくテー
ブル値、マップ値などでもよい。
【0076】このように、フラグFSPINの“0”から
“1”への、あるいはその逆への切換にヒステリシスを
設けることで、ハンチングの発生を防止できる。
【0077】図10のフローではヒステリシスによって
ハンチングの発生を防止したのに対して、図11のフロ
ーは、ホイールスピンが実際に生じなくなったときから
所定の時間の経過後にフラグFSPINを“1”から“0”
へと切換えることにより、ハンチングの発生を防止する
ものである。
【0078】なお、図10と同一部分には同一のステッ
プ番号を付けており、図10と異なる部分を中心に説明
する。
【0079】ステップ1205で速度差dωが判定値dωHよ
り大きいときはステップ1207に進んでフラグFSPIN=1
とした後、ステップ1301でカウンタTを0にリセットし
て今回の処理を終了する。
【0080】速度差dωがdωH以下になるとホイールス
ピンが生じなくなったと判断し、ステップ1205よりステ
ップ1302に進んでカウンタTと所定値T0を比較する。こ
こで、所定値T0は経過時間を定める値である。T0は定数
でも良いし、スロットル開度、車速等の運転条件に基づ
くテーブル値、マップ値などでもよい。
【0081】カウンタTが所定値T0以下であれば、ステ
ップ1303、1304に進み、フラグFSPIN=1とするととも
に、カウンタTを1インクリメントして今回の処理を終
了する。
【0082】dω≦dωHの状態でステップ1304のインク
リメントが繰り返され、やがてT>T0となった(つまり
ホイールスピンが生じなくなったときから所定の時間T0
が経過した)とき、ステップ1208に進んでフラグFSPIN
=0とする。
【0083】図10、図11では駆動輪速ωW1と従動輪
速ωW2の速度差dωに基づいてホイールスピンの有無を
判定する構成としたが、これに限るものでなく、両車輪
速の比率に基づいてホイールスピンの有無を判定する構
成としてもよい。
【0084】図12のフローは、駆動輪速の変化率に基
づいてホイールスピンの有無を判定するようにしたもの
である。図10と同一部分には同一のステップ番号を付
けており、図11と異なる部分を中心に説明する。
【0085】初期設定の状態であれば、FSPIN=0であ
るので、ステップ1204よりステップ1401に進み、駆動輪
速ωW1からその変化率dωW1/dtを計算し、この変化率d
ωW1/dtと判定値dωW1H/dtをステップ1402において比較
する。
【0086】dωW1/dt≦dωW1H/dtであるときは、ホイ
ールスピンが生じていないので、ステップ1402よりステ
ップ1403に進み、フラグFSPIN=0として今回の処理を
終了する。dωW1/dt>dωW1H/dtになるとホイールスピ
ンが生じたと判断し、ステップ1402よりステップ1207に
進み、FSPIN=1として今回の処理を終了する。
【0087】一方、FSPIN=1のときは、ステップ1204
より1404に進み、駆動輪速ωW1と判定値ωW1Hを比較す
る。
【0088】駆動輪速ωW1が判定値ωW1Hを超えている
ときは、まだスリップが生じていると判断し、ステップ
1207でフラグFSPIN=1として今回の処理を終了する。
やがて、ωW1≦ωW1Hとなれば、スリップがやんだとし
てステップ1404よりステップ1208に進み、FSPIN=0と
して今回の処理を終了する。
【0089】上記の判定値dωW1H/dtとωW1Hは、たとえ
ばスロットル開度、車速等の運転条件に基づくテーブル
値、マップ値などである。判定値dωW1H/dtのマップの
例を図13に、判定値ωW1Hのマップの例を図14に示
す。
【0090】以上、図10〜図12によりフラグFSPIN
の設定について3つの方法を説明したが、いずれを用い
てもかまわない。
【0091】図8に戻り、フラグFSPIN=0(ホイール
スピンが生じていない)のときはステップ1108に進み、
駆動輪速変化率dωW1/dtを用いて前述の式により目標
エンジントルクtTeを、これに対して、FSPIN=1(ホイ
ールスピンが生じている)のときはステップ1107に進
み、従動輪速変化率dωW2/dtを用いて前述の式により
目標エンジントルクtTeを演算する。
【0092】このように第1実施形態は、目標エンジン
トルクの演算に前述の式を用い、ホイールスピンの有
無により演算に用いる車輪速変化率を切換えるようにし
たので、ホイールスピンが生じても車輪速の急激な上昇
が生じることがなく、また、ホイールスピンが生じてい
ないときは高精度に目標駆動トルクを実現することがで
きる。
【0093】図15は第2実施形態で、第1実施形態の
図8に対応する。図8と同一部分には同一のステップ番
号を付けている。
【0094】第2実施形態は、ホイールスピンの有無に
関係なく、常に従動輪速の変化率dωW2/dtを用いて前述
の式により目標エンジントルクtTeを演算するように
したもので、この実施形態によっても、第1実施形態と
同様の作用効果が生じる。
【0095】なお、フラグFSPINによる切換が無くなっ
た以外、各ステップは第1実施形態の図8と同じである
ので、詳細な説明は省略する。
【0096】図16は第3実施形態、図17は第4実施
形態で、第1実施形態の図8に対応する。図8と同一部
分には同一のステップ番号を付けている。
【0097】図16の第3実施形態は、ホイールスピン
の有無に関係なく前述の式により目標エンジントルク
tTeを演算するようにしたもの、図17の第4実施形態
は、ホイールスピンが生じていないとき前述の式に基
づいて、またホイールスピンが生じているとき前述の
式に基づいてそれぞれ目標エンジントルクを演算するよ
うにしたもので、これら2つの実施形態によっても、第
1実施形態と同様の作用効果が生じる。
【0098】図16、図17において、図8と異なる部
分を主に説明すると、ステップ1601で変速比Gを用いて
上記の式により係数αを計算し、ステップ1602では車
体速VVから図18を内容とするテーブルを検索して走行
抵抗Frを求める。ステップ1603ではこれらの係数α、走
行抵抗Frを用いて前述の式により目標エンジントルク
tTeを演算する。
【0099】ここで、走行抵抗Frを求めるに際しては、
車体速の代わりに従動輪速を用いてもかまわない。従動
輪速を検出するセンサを備えていない場合は、駆動輪速
を用いてもよいが、その場合は、駆動輪速が大きくなっ
た場合にテーブル値が発散することを防止するため、リ
ミッタを用いる。
【0100】図19は第5実施形態で、第1実施形態の
図8に対応する。図8と同一部分には同一のステップ番
号を付けている。
【0101】第5実施形態は、従動輪速の変化率dωW2/
dtの絶対値が所定値を超える過渡時にのみ、車輪速の時
間的変化に対応したイナーシャトルク分のトルク補正を
行うようにしたものである。
【0102】図8と異なる部分を主に説明すると、ステ
ップ1801では、
【0103】
【数7】 tTe=(1/(G・Gf))×{tTd+J1・ωW2・G・Gf2・(dG/dt)} … の式により基本目標エンジントルクtTe0を演算する。
【0104】ここで、式は前述の式において、右辺
第1項と右辺第3項を足し合わせたものである。
【0105】ステップ1802では従動輪速の変化率dωW2/
dtの絶対値と所定値dωWL/dtを比較する。ここで、所定
値dωWL/dtは、たとえばスロットル開度、車速等の運転
条件に基づくテーブル値、マップ値などである。
【0106】|dωW2/dt|>dωWL/dtであるとき(過渡
時)は、ステップ1106に進み、フラときはステップ1803
で従動輪速変化率dωW2/dtを用いて、またFSPIN=0の
ときはステップ1804で駆動輪速変化率dωW1/dtを用いて
dTeを演算)、|dωW2/dt|≦dωWL/dtである(過渡時
でない)ときはステップ1802よりステップ1805に進み、
dTe=0とする。
【0107】ステップ1806では上記の基本目標エンジン
トルクtTe0とdTeとを足し合わせたものを目標エンジン
トルクtTeとして演算する。
【0108】このように第5実施形態では、従動輪速の
変化率dωW2/dtの絶対値が所定値を超える過渡時にの
み、車輪速の時間的変化に対応したエンジントルクの補
正を行うようにした。これによって、過渡時以外では車
輪速の時間的変化に対応したトルク補正量の演算を行う
必要がないので、演算負荷を抑えることができる。
【0109】第5実施形態では、第1実施形態のエンジ
ントルク補正を、従動輪速変化率dωW2/dtの絶対値が所
定値を超える過渡時にのみ行うようにしたものである
が、第2から第4の各実施形態に対しても、同様の考え
方を適用することができる。
【0110】実施形態では、ガソリンエンジンを用いた
場合で説明したが、これに限られるものでなく、ディー
ゼルエンジンあるいはモータを用いる場合でも同様の効
果を実現することができる。
【0111】また、本発明の駆動力制御を行うことによ
り、駆動力の実現精度が向上するため、特にASCD
(オートスピードコントロールデバイス)やACC(ア
ダプティブクルーズコントロール:前車追従車間距離制
御)等での車速追従性等の性能が向上し、運転者のフィ
ーリング感も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の車両全体のシステム図。
【図2】PCM11の構成図。
【図3】駆動系モデルのパラメータの説明図。
【図4】式を用いたときの加速時の車両挙動を説明す
るための波形図。
【図5】式を用いたときの加速時の車両挙動を説明す
るための波形図。
【図6】低μ路で式を用いたときの車両挙動を説明す
るための波形図。
【図7】低μ路で式を用いたときの車両挙動を説明す
るための波形図。
【図8】第1実施形態の目標エンジントルクの演算を説
明するためのフローチャート。
【図9】目標駆動トルクの特性図。
【図10】ホイールスピンの有無の判定を説明するため
のフローチャート。
【図11】ホイールスピンの有無の判定を説明するため
のフローチャート。
【図12】ホイールスピンの有無の判定を説明するため
のフローチャート。
【図13】判定値dωW1H/dtの特性図。
【図14】判定値ωW1Hの特性図。
【図15】第2実施形態の目標エンジントルクの演算を
説明するためのフローチャート。
【図16】第3実施形態の目標エンジントルクの演算を
説明するためのフローチャート。
【図17】第4実施形態の目標エンジントルクの演算を
説明するためのフローチャート。
【図18】走行抵抗の特性図。
【図19】第5実施形態の目標エンジントルクの演算を
説明するためのフローチャート。
【図20】第1の発明のクレーム対応図。
【図21】第2の発明のクレーム対応図。
【図22】第3の発明のクレーム対応図。
【符号の説明】 3 CVT 6 電子制御スロットル装置 11 PCM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長村 謙介 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 小幡 武昭 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D041 AA48 AC02 AC20 AD10 AD31 AD51 AE04 AE41 AF01 3G093 AA06 AB01 BA01 CB06 CB07 DA06 DB02 DB03 DB04 DB05 DB11 DB21 EA09 EB04 FA07 FA10 FA11 FB05 FB06 3G301 HA01 HA02 JA38 KA12 KA16 LA03 NA08 NC04 ND02 NE16 NE26 PF02Z PF03Z PF07Z

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の目標駆動トルクを演算する手段と、 変速機の変速比の時間的変化に対応したエンジントルク
    の第1補正量を演算する手段と、 車輪速の時間的変化に対応したエンジントルクの第2補
    正量を演算する手段と、 これら2つの補正量で前記目標駆動トルクを補正して目
    標エンジントルクを演算する手段と、 この演算された目標エンジントルクを実現する手段とを
    備えることを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  2. 【請求項2】車両の目標駆動トルクを演算する手段と、 変速機の変速比の時間的変化に対応したエンジントルク
    の第1補正量を演算する手段と、 前記変速比と前記目標駆動力トルクに基づいて車輪速の
    時間的変化に対応したエンジントルクの第2補正量相当
    を演算する手段と、 これら第1補正量と第2補正量相当とで前記目標駆動ト
    ルクを補正して目標エンジントルクを演算する手段と、 この演算された目標エンジントルクを実現する手段とを
    備えることを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  3. 【請求項3】車両の目標駆動トルクを演算する手段と、 変速機の変速比の時間的変化に対応したエンジントルク
    の第1補正量を演算する手段と、 車輪速の時間的変化に対応したエンジントルクの第2補
    正量を演算する手段と、 前記変速比と前記目標駆動力トルクに基づいて車輪速の
    時間的変化に対応したエンジントルクの第2補正量相当
    を演算する手段と、 駆動輪にホイールスピンが生じているかどうかを判定す
    る手段と、 この判定結果に基づきホイールスピンが生じているとき
    は前記第2補正量相当を、またホイールスピンが生じて
    いないときは前記第2補正量を選択する手段と、 この選択された補正量と前記第1補正量とで前記目標駆
    動トルクを補正して目標エンジントルクを演算する手段
    と、 この演算された目標エンジントルクを実現する手段とを
    備えることを特徴とする車両用駆動力制御装置。
  4. 【請求項4】前記ホイールスピンが生じていないとき駆
    動輪速に基づいて、また前記ホイールスピンが生じてい
    るとき従動輪速に基づいてそれぞれ前記第2補正量を演
    算することを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動力
    制御装置。
  5. 【請求項5】常に従動輪速に基づいて前記第2補正量を
    演算することを特徴とする請求項1または3に記載の車
    両用駆動力制御装置。
  6. 【請求項6】走行抵抗に基づいても前記第2補正量相当
    を演算することを特徴とする請求項2または3に記載の
    車両用駆動力制御装置。
  7. 【請求項7】前記走行抵抗を駆動輪速に基づいて演算す
    ることを特徴とする請求項6に記載の車両用駆動力制御
    装置。
  8. 【請求項8】前記走行抵抗を従動輪速に基づいて演算す
    ることを特徴とする請求項6に記載の車両用駆動力制御
    装置。
  9. 【請求項9】前記走行抵抗を一定値に固定することを特
    徴とする請求項6に記載の車両用駆動力制御装置。
  10. 【請求項10】前記ホイールスピンを駆動輪速と従動輪
    速に基づいて判定することを特徴とする請求項3または
    4に記載の車両用駆動力制御装置。
  11. 【請求項11】前記ホイールスピンを駆動輪速の変化率
    に基づいて判定することを特徴とする請求項3または4
    に記載の車両用駆動力制御装置。
  12. 【請求項12】車輪速の変化率が所定値以上である過渡
    時にだけ前記第2補正量または前記第2補正量相当によ
    るトルク補正を行うことを特徴とする請求項1から11
    までのいずれか一つに記載の車両用駆動力制御装置。
  13. 【請求項13】前記ホイールスピンの有無の判定にヒス
    テリシス特性をもたせることを特徴とする請求項10か
    ら12までのいずれか一つに記載の車両用駆動力制御装
    置。
  14. 【請求項14】前記ホイールスピン有無の判定に時間差
    を設けることを特徴とする請求項10から12までのい
    ずれか一つに記載の車両用駆動力制御装置。
JP21926898A 1998-08-03 1998-08-03 車両用駆動力制御装置 Expired - Fee Related JP3709715B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21926898A JP3709715B2 (ja) 1998-08-03 1998-08-03 車両用駆動力制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21926898A JP3709715B2 (ja) 1998-08-03 1998-08-03 車両用駆動力制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000045811A true JP2000045811A (ja) 2000-02-15
JP3709715B2 JP3709715B2 (ja) 2005-10-26

Family

ID=16732871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21926898A Expired - Fee Related JP3709715B2 (ja) 1998-08-03 1998-08-03 車両用駆動力制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3709715B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1188602A2 (en) 2000-09-18 2002-03-20 Nissan Motor Company, Limited Driving force control apparatus
JP2008296702A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Toyota Motor Corp 回転速度推定装置及び振動抑制装置
JP2013133768A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Bosch Corp 車両用エンジン制御装置
JP2013133767A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Bosch Corp 車両用エンジン制御装置
KR101284306B1 (ko) 2011-10-27 2013-07-08 현대자동차주식회사 Amt 하이브리드 차량의 변속제어방법
JP2013144966A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Toyota Motor Corp 車両用制御装置
WO2018037815A1 (ja) * 2016-08-24 2018-03-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両制御装置
CN112339744A (zh) * 2019-08-08 2021-02-09 现代自动车株式会社 用于控制车辆的车轮打滑的方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1188602A2 (en) 2000-09-18 2002-03-20 Nissan Motor Company, Limited Driving force control apparatus
JP2008296702A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Toyota Motor Corp 回転速度推定装置及び振動抑制装置
KR101284306B1 (ko) 2011-10-27 2013-07-08 현대자동차주식회사 Amt 하이브리드 차량의 변속제어방법
JP2013133768A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Bosch Corp 車両用エンジン制御装置
JP2013133767A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Bosch Corp 車両用エンジン制御装置
JP2013144966A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Toyota Motor Corp 車両用制御装置
WO2018037815A1 (ja) * 2016-08-24 2018-03-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両制御装置
JPWO2018037815A1 (ja) * 2016-08-24 2019-04-18 日立オートモティブシステムズ株式会社 車両制御装置
CN109661339A (zh) * 2016-08-24 2019-04-19 日立汽车系统株式会社 车辆控制装置
US11505174B2 (en) 2016-08-24 2022-11-22 Hitachi Astemo, Ltd. Vehicle control device
CN112339744A (zh) * 2019-08-08 2021-02-09 现代自动车株式会社 用于控制车辆的车轮打滑的方法
CN112339744B (zh) * 2019-08-08 2024-03-26 现代自动车株式会社 用于控制车辆的车轮打滑的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3709715B2 (ja) 2005-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5388303B2 (ja) 無段変速機の変速制御装置
AU739638B1 (en) System and method of controlling the coastdown of a vehicle
JP2848101B2 (ja) 内燃機関と連続可変変速機との制御装置
JPH1178594A (ja) 車速制御装置
US5405301A (en) Automatic transmission control system
CN111086517A (zh) 车辆的控制装置
WO2013035447A1 (ja) 無段変速機の制御装置
JP3709715B2 (ja) 車両用駆動力制御装置
JP6229701B2 (ja) 駆動力制御装置
JPH0693893A (ja) 加速スリップ制御装置
JP3859922B2 (ja) 車両用エンジンの制御装置
JP7040344B2 (ja) 車両制御装置
JPH062579A (ja) 加速スリップ制御装置
JP3796959B2 (ja) 無段変速機付き車両の車速制御装置
JP2003048461A (ja) 車両統合制御システム及び記録媒体
JP6536430B2 (ja) 駆動力制御装置
JPH0674325A (ja) 車輌用走行制御装置
JP3233597B2 (ja) 車両用定速走行装置
JP3719032B2 (ja) 無段変速機を装備した車両の駆動力制御装置
JPH11268558A (ja) 制駆動力制御装置
JPH062576A (ja) 電子式スロットル制御装置
JP2683648B2 (ja) エンジンの制御装置
JPH09151755A (ja) 自動変速装置とスロットル弁の制御方法
JP2626032B2 (ja) 車両駆動系の制御装置
JPS62111151A (ja) 車両の目標出力決定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080819

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090819

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090819

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100819

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110819

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees