JP2000045581A - 建具用引手 - Google Patents

建具用引手

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JP2000045581A JP10216067A JP21606798A JP2000045581A JP 2000045581 A JP2000045581 A JP 2000045581A JP 10216067 A JP10216067 A JP 10216067A JP 21606798 A JP21606798 A JP 21606798A JP 2000045581 A JP2000045581 A JP 2000045581A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引戸等の建具本体の厚さが薄い場合にも、良
好な開閉操作性を得る。 【解決手段】 引手10は枠体状の一対の引手本体1
8、20を備えており、これらの引手本体18、20内
にヒンジ部52回りに相対回転可能な底板22が介在さ
れている。引手本体18、20には引戸本体の厚さ方向
を長手方向とするガイド溝44、46を構成する切欠2
8、30、40、42が形成されており、これらのガイ
ド溝44、46に底板22の上側突出部54A、56A
及び下側突出部(56Bのみ図示)が移動可能に挿入さ
れている。従って、指で板材48、50の他方の側縁4
8B、50B側を押せば、引戸本体の厚さ程度の指掛か
りが容易に形成される。その結果、良好な開閉操作性が
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引戸型の建具に適
用される建具用引手に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、住宅居室の間仕切り等に利用される引戸には、引手
が取り付けられている。そして、引戸を開け閉めする際
には、引手に指を掛けてこれを行う。ところで、引戸の
厚さが比較的厚い場合には、引手の深さも十分に確保す
ることができるため、指掛かりも良いが、引戸の厚さが
比較的薄い場合には、引手の深さが浅くなるため、指掛
かりが悪くなる。つまり、引戸を開け閉めする際に指が
引手から滑ってしまい、引戸の開閉操作性が低下する。
【0003】本発明は上記事実を考慮し、引戸等の建具
本体の厚さが薄い場合にも、良好な開閉操作性が得られ
る建具用引手を得ることが目的である。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、引戸型の建具に適用される引手であって、建具本体
に形成された貫通孔内へその両側から相互に嵌合される
枠体状の一対の引手本体と、貫通孔の内側に配置され、
板厚が建具本体の厚さよりも薄くかつ両側縁からそれぞ
れ突出された突出部を含んで構成された底板と、一対の
引手本体及び建具本体の貫通孔の内周面の少なくとも一
方に設けられ、各突出部の建具本体の厚さ方向への移動
をガイドするガイド手段と、を有することを特徴として
いる。
【0005】請求項2記載の本発明に係る建具用引手
は、請求項1に記載の発明において、前記底板は、板厚
が建具本体の厚さよりも薄い二枚の板材と、当該二枚の
板材の一方の側縁同士を相対回転可能に連結するヒンジ
部と、当該二枚の板材の各他方の側縁側からそれぞれ突
出された突出部と、を含んで構成されている、ことを特
徴としている。
【0006】請求項3記載の本発明に係る建具用引手
は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、一方
の引手本体には建具本体の貫通孔の内周面に当接される
外枠が形成されており、また他方の引手本体には一方の
引手本体の外枠と同じ大きさの外枠及び当該外枠よりも
一回り小さく一方の引手本体の外枠が嵌合される内枠が
形成されており、さらに、一方の引手本体の外枠並びに
他方の引手本体の外枠及び内枠の双方に前記ガイド手段
が設けられている、ことを特徴としている。
【0007】請求項4記載の本発明に係る建具用引手
は、請求項3に記載の発明において、前記一方の引手本
体及び前記底板の少なくとも一方には、当該引手本体の
外枠の側部と当該底板の側縁との間の隙間から明かりが
洩れるのを防止する軟質の明かり洩れ防止部材が設けら
れている、ことを特徴としている。
【0008】請求項1記載の本発明によれば、居室内側
から建具本体を開け閉めする場合、建具本体の貫通孔内
へ居室内側から嵌合された枠体状の引手本体内へ指を入
れ、底板を居室外側へ向けて押圧する。これにより、底
板の両側縁からそれぞれ突出された突出部が、一対の引
手本体及び建具本体の貫通孔の内周面の少なくとも一方
に設けられたガイド手段によってガイドされながら、底
板は建具本体の厚さ方向(居室外側)へ移動される。そ
の結果、建具本体の厚さが薄くても、その厚さ程度の指
掛かりを確保することができる。
【0009】一方、居室外側から建具本体を開け閉めす
る場合、建具本体の貫通孔内へ居室外側から嵌合された
枠体状の引手本体内へ指を入れ、底板を居室内側へ向け
て押圧する。これにより、底板の両側縁からそれぞれ突
出された突出部が、一対の引手本体及び建具本体の貫通
孔の内周面の少なくとも一方に設けられたガイド手段に
よってガイドされながら、底板は建具本体の厚さ方向
(居室内側)へ移動される。その結果、建具本体の厚さ
が薄くても、その厚さ程度の指掛かりを確保することが
できる。
【0010】このように本発明によれば、居室内側から
建具本体を開け閉めする場合及び居室外側から建具本体
を開け閉めする場合のいずれにおいても、底板を建具本
体の厚さ方向へ移動させることにより、建具本体の厚さ
程度の指掛かりを確保することができる。
【0011】請求項2記載の本発明によれば、板厚が建
具本体の厚さよりも薄い二枚の板材と、当該二枚の板材
の一方の側縁同士を相対回転可能に連結するヒンジ部
と、当該二枚の板材の各他方の側縁側からそれぞれ突出
された突出部と、を含んで前述した底板が構成されてい
るため、建具本体の開け閉めに際しては、建具本体を移
動させる方向側の板材の他方の側縁側を建具本体の厚さ
方向へ押せば、当該他方の側縁側がガイド手段にガイド
されながら押された方向へ移動し、指掛かりが確保され
る。そして、そのまま指で建具本体を移動させればよ
い。なお、このとき、指で押された側と反対側の板材の
他方の側縁は、ヒンジ部を中心として相対回転しなが
ら、指で押した方向と反対方向へ移動される。
【0012】このように本発明によれば、指で板材を押
す動作と指で建具本体を移動させる動作とが概略的には
一つの動作で行える。つまり、仮に、底板が一枚板で構
成されている場合には、底板をガイド手段に沿って円滑
に移動させるためには、底板の中心部(図心)を押圧す
る必要がある。そして、底板の中心部を押した後、指を
底板の幅方向にずらして建具本体を移動させることにな
る。従って、指で底板を押す動作と指で建具本体を移動
させる動作とが二つの動作になる。しかし、本発明によ
れば、前述したように板材の他方の側縁側を押せばよい
ので、指で板材を押す動作と指で建具本体を移動させる
動作とが概略的には一つの動作で行える。
【0013】請求項3記載の本発明によれば、建具本体
の貫通孔内へ他方の引手本体を嵌合させた後、反対側か
ら一方の引手本体を嵌合させると、当該一方の引手本体
の外枠が他方の引手本体の内枠に嵌合される。このと
き、建具本体の厚さが薄ければ一方の引手本体の外枠の
他方の引手本体の内枠に対する嵌合長が長くなり、逆に
建具本体の厚さが厚ければ一方の引手本体の外枠の他方
の引手本体の内枠に対する嵌合長が短くなる。
【0014】ここで、本発明では、一方の引手本体の外
枠並びに他方の引手本体の外枠及び内枠の双方に前述し
たガイド手段が設けられているため、建具本体の厚さに
拘わらず、当該建具本体の厚さに応じたガイド長を有す
るガイド手段が確保される。このため、建具本体の厚さ
ごとにその厚さに応じた指掛かり代が得られる。
【0015】請求項4記載の本発明によれば、前述した
一方の引手本体及び底板の少なくとも一方に、当該引手
本体の外枠の側部と当該底板の側縁との間の隙間から明
かりが洩れるのを防止する軟質の明かり洩れ防止部材を
設けたので、引手本体から居室外側の明かりが居室内側
へ洩れるのを防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を用いて、本発
明の一実施形態について説明する。
【0017】図2には、本実施形態に係る引手10を備
えた引戸12の一部横断面図が示されている。この図に
示されるように、引戸12における引戸本体14の側部
の高さ方向の所定位置には矩形状の貫通孔16が形成さ
れており、当該貫通孔16内に引手10が取り付けられ
ている。
【0018】図1に拡大して示されるように、本実施形
態に係る引手10は、貫通孔16内へ居室内側から嵌合
される一方の引手本体18と、貫通孔16内へ居室外側
(廊下側)から嵌合される他方の引手本体20と、両者
の間に介在された底板22と、を含んで構成されてい
る。
【0019】一方の引手本体18は、矩形枠状に形成さ
れ周縁部が引戸本体14における貫通孔16の居室内側
の周縁部に係止される係止部24と、この係止部24の
内側から立設された矩形枠状の外枠26と、によって構
成されている。外枠26の上部26A及び下部26Bの
各両サイドには、平面視でU字形の切欠28、30が引
戸本体14の厚さ方向を長手方向としてそれぞれ形成さ
れている。
【0020】他方の引手本体20は、矩形枠状に形成さ
れ周縁部が引戸本体14における貫通孔16の居室外側
の周縁部に係止される係止部34と、この係止部34の
内側から立設された矩形枠状の外枠36と、当該外枠3
6と一体に形成されかつ当該外枠36よりも一回り小さ
く形成された内枠38と、によって構成されている。内
枠38の奥行き寸法は、前述した一方の引手本体18の
外枠26の奥行き寸法以下に設定されている。また、内
枠38の外形幅方向寸法及び外形高さ方向寸法は、前述
した一方の引手本体18の外枠26の内形幅方向寸法及
び内形高さ方向寸法と同一に設定されている。
【0021】さらに、外枠36の上部36A及び下部3
6B並びに内枠38の上部38A及び下部38Bの各両
サイドには、平面視でU字形の切欠40、42が引戸本
体14の厚さ方向を長手方向としてそれぞれ形成されて
いる。各切欠40、42は、前述した一方の引手本体1
8の外枠26の上部26A及び下部26Bに形成された
切欠28、30と平面視で重合するようになっている。
従って、一方の引手本体18が他方の引手本体20に嵌
合された状態では、双方の切欠28、40及び切欠3
0、42がそれぞれ重合されることによって、上下各々
一対のガイド溝44、46が形成されるようになってい
る。
【0022】上述した一方の引手本体18と他方の引手
本体20との間には、底板22が介在されている。図3
(A)、(B)に示されるように、底板22は、板厚が
引戸本体14の厚さよりもかなり薄い矩形平板状の二枚
の板材48、50と、これらの二枚の板材48、50の
一方の側縁48A、50A同士を相対回転可能に連結す
るヒンジ部52と、二枚の板材48、50の各他方の側
縁48B、50Bにそれぞれ固着されたバー54、56
と、を含んで構成されている。
【0023】バー54、56の軸方向寸法は板材48、
50の高さ方向寸法(長辺の寸法)よりも長くされてお
り、その軸方向両端部は板材48、50の上縁及び下縁
からそれぞれ突出されている(以下、この上縁から突出
された部分を「上側突出部54A、56A」と称し、又
下縁から突出された部分を「下側突出部54B、56
B」と称す)。上側突出部54A、56A及び下側突出
部54B、56Bの径方向寸法は、前述したガイド溝4
4、46の溝幅よりも僅かに小さく設定されている。ま
た、上側突出部54A、56Aは上部側のガイド溝4
4、46内へ挿入されており、又下側突出部54B、5
6Bは下部側のガイド溝44、46内へ挿入されてい
る。
【0024】さらに、上述したバー54、56の外周面
には、軟質材料(例えば、ゴムや樹脂等)によって構成
された弾性変形可能なヒレ32(図1及び図2にのみ図
示し、他の図面には図示を省略している)が取り付けら
れている。
【0025】次に、図4及び図5を用いて、本実施形態
の作用並びに効果について説明する。
【0026】居室内側から引戸本体14を閉める場合に
は、図4(A)に示される如く、指58で一方の板材4
8の他方の側縁48B側を居室外側(廊下側)へ押圧す
る。他方の側縁48B側が押圧されると、当該他方の側
縁48B側のバー54の上側突出部54A及び下側突出
部54Bが上下のガイド溝44にガイドされながら、居
室外側へ移動される。なお、このとき、他方の板材50
はヒンジ部52回りに相対回転しながら、他方の側縁5
0B側の上側突出部56A及び下側突出部56Bがガイ
ド溝46にガイドされながら、居室内側へ移動される。
上記により、引戸本体14の閉める方向側に指掛かりが
形成されるので、そのまま指58で引戸本体14を矢印
A方向へ押して閉めればよい。
【0027】逆に、居室内側から引戸本体14を開ける
場合には、図4(B)に示される如く、指58で他方の
板材50の他方の側縁50B側を居室外側(廊下側)へ
押圧する。他方の側縁50B側が押圧されると、当該他
方の側縁50B側のバー56の上側突出部56A及び下
側突出部56Bが上下のガイド溝46にガイドされなが
ら、居室外側へ移動される。なお、このとき、一方の板
材48はヒンジ部52回りに相対回転しながら、他方の
側縁48B側の上側突出部54A及び下側突出部54B
がガイド溝44にガイドされながら、居室内側へ移動さ
れる。上記により、引戸本体14の開ける方向側に指掛
かりが形成されるので、そのまま指58で引戸本体14
を矢印B方向へ押して開ければよい。
【0028】一方、居室外側(廊下側)から引戸本体1
4を閉める場合には、図5(A)に示される如く、指5
8で一方の板材48の他方の側縁48B側を居室内側へ
押圧する。なお、この場合は、上述した図4に示される
場合に比し、底板22がヒンジ部52回りに反転した状
態にある。他方の側縁48B側が押圧されると、当該他
方の側縁48B側のバー54の上側突出部54A及び下
側突出部54Bが上下のガイド溝44にガイドされなが
ら、居室内側へ移動される。なお、このとき、他方の板
材50はヒンジ部52回りに相対回転しながら、他方の
側縁50B側の上側突出部56A及び下側突出部56B
がガイド溝46にガイドされながら、居室外側へ移動さ
れる。上記により、引戸本体14の閉める方向側に指掛
かりが形成されるので、そのまま指58で引戸本体14
を矢印A方向へ押して閉めればよい。
【0029】逆に、居室外側から引戸本体14を開ける
場合には、図5(B)に示される如く、指58で他方の
板材50の他方の側縁50B側を居室内側へ押圧する。
他方の側縁50B側が押圧されると、当該他方の側縁5
0B側のバー56の上側突出部56A及び下側突出部5
6Bが上下のガイド溝46にガイドされながら、居室内
側へ移動される。なお、このとき、一方の板材48はヒ
ンジ部52回りに相対回転しながら、他方の側縁48B
側の上側突出部54A及び下側突出部54Bがガイド溝
44にガイドされながら、居室外側へ移動される。上記
により、引戸本体14の開ける方向側に指掛かりが形成
されるので、そのまま指58で引戸本体14を矢印B方
向へ押して開ければよい。
【0030】このように本実施形態では、居室内側から
引戸本体14を開け閉めする場合及び居室外側から引戸
本体14を開け閉めする場合のいずれにおいても、底板
22を引戸本体14の厚さ方向へ移動(スライド)させ
ることにより、引戸本体14の厚さ程度の指掛かりを確
保することができる。その結果、本実施形態によれば、
引戸本体14の厚さが薄い場合にも、良好な開閉操作性
を確保することができ、高齢者にとっても使いやすい
(人に優しい)引手10を提供することができる。
【0031】また、本実施形態では、板厚が引戸本体の
厚さよりも薄い二枚の板材48、50と、当該二枚の板
材48、50の一方の側縁48A、50A同士を相対回
転可能に連結するヒンジ部52と、当該二枚の板材4
8、50の各他方の側縁48B、50Bに固着されて上
側突出部54A、56A及び下側突出部54B、56B
を備えた一対のバー54、56と、を含んで前述した底
板22を構成したので、指で板材48、50を押す動作
と指で引戸本体14を移動させる動作とが概略的には一
つの動作で行える。
【0032】つまり、仮に、底板が一枚板で構成されて
いる場合には、底板をガイド溝44、46に沿って円滑
に移動させるためには、底板の中心部(図心)を押圧す
る必要がある。そして、底板の中心部を押した後、指を
底板の幅方向にずらして引戸本体14を移動させること
になる。従って、指で底板を押す動作と指で引戸本体1
4を移動させる動作とが二つの動作になる。しかし、本
実施形態によれば、前述したように板材48、50の他
方の側縁48B、50B側を押せばよいので、指で板材
48、50を押す動作と指で引戸本体14を移動させる
動作とが概略的には一つの動作で行える。その結果、本
実施形態によれば、引戸本体14の開閉操作性を一層向
上させることができる。
【0033】さらに、本実施形態によれば、引戸本体1
4の貫通孔16内へ他方の引手本体20を嵌合させた
後、反対側から一方の引手本体18を嵌合させると、当
該一方の引手本体18の外枠26が他方の引手本体20
の内枠38に嵌合される。このとき、引戸本体14の厚
さが薄ければ一方の引手本体18の外枠26の他方の引
手本体20の内枠38に対する嵌合長が長くなり、逆に
引戸本体14の厚さが厚ければ一方の引手本体18の外
枠26の他方の引手本体20の内枠38に対する嵌合長
が短くなる。そして、本実施形態では、一方の引手本体
18の外枠26並びに他方の引手本体20の外枠36及
び内枠38の双方にガイド溝44、46を構成するため
の切欠28、30、40、42が形成されているため、
引戸本体14の厚さに拘わらず、当該引戸本体14の厚
さに応じたガイド長を有するガイド溝44、46を確保
することができる。このため、引戸本体14の厚さごと
にその厚さに応じた指掛かり代が得られる。その結果、
本実施形態によれば、引戸本体14に対する引手10の
適用の自由度を高めることができる。
【0034】また、本実施形態によれば、底板22のバ
ー54、56の外周面に弾性変形可能なヒレ32を固着
させたので、一方の引手本体18の外枠26の両側部2
6Cと各板材48、50の他方の側縁48B、50B側
との間の隙間から明かりが洩れるのを防止することがで
きる。従って、一方の引手本体18から居室外側(廊下
側)の明かりが居室内側へ洩れるのを防止することがで
きる。その結果、本実施形態によれば、睡眠が妨げられ
るのを防止することができる。
【0035】なお、本実施形態に係る引手10の適用対
象となった引戸12には、引違い戸、片引き戸のいずれ
も含まれる。さらに、本発明は引戸型の建具であれば適
用可能であり、例えば、サッシや玄関、押入れや納戸等
に対して本発明を適用してもよい。
【0036】また、本実施形態では、二枚の板材48、
50をヒンジ部52で相対回転可能に連結した底板22
を用いたが、請求項1記載の本発明との関係において
は、これに限らず、ヒンジ部を備えていない一枚の平板
によって底板を構成し、当該底板を建具本体の厚さ方向
にスライドさせる構成を採ってもよい。
【0037】さらに、本実施形態では、二枚の板材4
8、50の各他方の側縁48B、50Bに真直棒状のバ
ー54、56を固着させ、当該バー54、56の軸方向
両端部を上側突出部54A、56A及び下側突出部54
B、56Bとする構成を採ったが、これに限らず、種々
の構成を採ることが可能である。
【0038】例えば、別部品であるバー54、56を板
材48、50の他方の側縁48B、50Bに固着させる
構成に代えて、板材をプレスで打ち抜いた後に他方の側
縁側をカーリング加工してバー54、56に相当する棒
状の部分を一体に形成する構成を採ってもよい。
【0039】また、一本もののバー54、56を板材4
8、50の他方の側縁48B、50Bに固着させる構成
に代えて、板材48、50の他方の側縁48B、50B
側の上縁側及び下縁側にピンをそれぞれ固着させる構成
を採ってもよい。
【0040】さらに、本実施形態では、一方の引手本体
18の外枠26並びに他方の引手本体20の外枠36及
び内枠38にガイド溝44、46を形成したが、これに
限らず、引戸本体14の貫通孔16の内周面側にのみガ
イド手段を形成する構成を採ってもよいし、引戸本体1
4の貫通孔16の内周面側と双方の引手本体18、20
の双方にガイド手段を形成する構成を採ってもよい。
【0041】前者の例としては、貫通孔16の上端面及
び下端面にガイド溝44、46に相当する凹溝を形成す
る構成を挙げることができる。この場合、一対の引手本
体は同一構成(係止部と外枠のみから成り、内枠はない
構成)とし、凹溝をできるだけ長くとるべく、外枠の奥
行きも浅くしておく。そうすれば、外枠の先端部がバー
54、56の移動を規制するストッパとして機能する。
【0042】後者の例としては、貫通孔16の上端面及
び下端面にガイド溝44、46と重合する凹溝を形成す
る構成を挙げることができる。
【0043】さらに、ガイド手段は必ずしも引手本体1
8、20の上下に設けられている必要はなく、左右に設
けられていてもよい。この場合、板材48、50の他方
の側縁48B、50B側に例えばT字形を横向きにした
突出部を打ち抜き加工時に一体に形成しておき、当該突
出部が係合されるガイド溝を引手本体18、20の両側
部に形成しておけばよい。
【0044】また、本実施形態では、ガイド手段として
切欠28、30、40、42より成るガイド溝44、4
6を用いたが、これに限らず、他方の引手本体20の内
枠38のみを切欠とし、一方の引手本体18の外枠26
並びに他方の引手本体20の外枠36についてはこれら
の内側の面に凹溝を形成する構成を採ってもよい。
【0045】さらに、本実施形態では、底板22のバー
54、56の外周面にヒレ32を設けたが、これに限ら
ず、一方の引手本体18の外枠26の両側部26Cの内
側面にヒレ32を設けてもよいし、双方に設けてもよ
い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係る建具用引手は、建具本体に形成された貫通孔内
へその両側から相互に嵌合される枠体状の一対の引手本
体と、貫通孔の内側に配置され、板厚が建具本体の厚さ
よりも薄くかつ両側縁からそれぞれ突出された突出部を
含んで構成された底板と、一対の引手本体及び建具本体
の貫通孔の内周面の少なくとも一方に設けられ、各突出
部の建具本体の厚さ方向への移動をガイドするガイド手
段と、を有するので、居室内側から建具本体を開け閉め
する場合及び居室外側から建具本体を開け閉めする場合
のいずれにおいても、底板を建具本体の厚さ方向へ移動
させることにより、建具本体の厚さ程度の指掛かりを確
保することができ、その結果、引戸等の建具本体の厚さ
が薄い場合にも、良好な開閉操作性が得られるという優
れた効果を有する。
【0047】請求項2記載の本発明に係る建具用引手
は、請求項1に記載の発明において、前述した底板を、
板厚が建具本体の厚さよりも薄い二枚の板材と、当該二
枚の板材の一方の側縁同士を相対回転可能に連結するヒ
ンジ部と、当該二枚の板材の各他方の側縁側からそれぞ
れ突出された突出部と、を含んで構成したので、指で板
材を押す動作と指で建具本体を移動させる動作とが概略
的には一つの動作で行うことができ、その結果、建具本
体の開閉操作性を一層向上させることができるという優
れた効果を有する。
【0048】請求項3記載の本発明に係る建具用引手
は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、一方
の引手本体には建具本体の貫通孔の内周面に当接される
外枠が形成されており、また他方の引手本体には一方の
引手本体の外枠と同じ大きさの外枠及び当該外枠よりも
一回り小さく一方の引手本体の外枠が嵌合される内枠が
形成されており、さらに、一方の引手本体の外枠並びに
他方の引手本体の外枠及び内枠の双方に前述したガイド
手段が設けられているため、建具本体の厚さごとにその
厚さに応じた指掛かり代が得られ、その結果、建具本体
に対する本発明の適用の自由度を高めることができると
いう優れた効果を有する。
【0049】請求項4記載の本発明に係る建具用引手
は、請求項3記載の発明において、前述した一方の引手
本体及び底板の少なくとも一方に、当該引手本体の外枠
の側部と当該底板の側縁との間の隙間から明かりが洩れ
るのを防止する軟質の明かり洩れ防止部材が設けたの
で、引手本体から居室外側の明かりが居室内側へ洩れる
のを防止することができ、その結果、睡眠が妨げられる
のを防止することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る引手の分解斜視図である。
【図2】図1に示される引手が取り付けられた引戸の一
部横断面図である。
【図3】図1に示される底板を示す斜視図である。
【図4】居室内側から引戸を開け閉めする際の様子を示
す説明図である。
【図5】廊下側から引戸を開け閉めする際の様子を示す
説明図である。
【符号の説明】
10 引手(建具用引手) 12 引戸(建具) 14 引戸本体(建具本体) 16 貫通孔 18 一方の引手本体 20 他方の引手本体 22 底板 26 外枠 32 ヒレ(明かり洩れ防止部材) 36 外枠 38 内枠 44 ガイド溝(ガイド手段) 46 ガイド溝(ガイド手段) 48 一方の板材 48A 一方の側縁 48B 他方の側縁 50 他方の板材 50A 一方の側縁 50B 他方の側縁 52 ヒンジ部 54A 上側突出部 54B 下側突出部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸型の建具に適用される引手であっ
    て、 建具本体に形成された貫通孔内へその両側から相互に嵌
    合される枠体状の一対の引手本体と、 貫通孔の内側に配置され、板厚が建具本体の厚さよりも
    薄くかつ両側縁からそれぞれ突出された突出部を含んで
    構成された底板と、 一対の引手本体及び建具本体の貫通孔の内周面の少なく
    とも一方に設けられ、各突出部の建具本体の厚さ方向へ
    の移動をガイドするガイド手段と、 を有することを特徴とする建具用引手。
  2. 【請求項2】 前記底板は、 板厚が建具本体の厚さよりも薄い二枚の板材と、 当該二枚の板材の一方の側縁同士を相対回転可能に連結
    するヒンジ部と、 当該二枚の板材の各他方の側縁側からそれぞれ突出され
    た突出部と、 を含んで構成されている、 ことを特徴とする請求項1に記載の建具用引手。
  3. 【請求項3】 一方の引手本体には建具本体の貫通孔の
    内周面に当接される外枠が形成されており、また他方の
    引手本体には一方の引手本体の外枠と同じ大きさの外枠
    及び当該外枠よりも一回り小さく一方の引手本体の外枠
    が嵌合される内枠が形成されており、 さらに、一方の引手本体の外枠並びに他方の引手本体の
    外枠及び内枠の双方に前記ガイド手段が設けられてい
    る、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の建具用
    引手。
  4. 【請求項4】 前記一方の引手本体及び前記底板の少な
    くとも一方には、当該引手本体の外枠の側部と当該底板
    の側縁との間の隙間から明かりが洩れるのを防止する軟
    質の明かり洩れ防止部材が設けられている、 ことを特徴とする請求項3に記載の建具用引手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7149028B1 (ja) * 2022-06-27 2022-10-06 株式会社エルボーション 引き戸及び操作部構造

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