JP2000045528A - 外壁支持具 - Google Patents
外壁支持具Info
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- JP2000045528A JP2000045528A JP10217501A JP21750198A JP2000045528A JP 2000045528 A JP2000045528 A JP 2000045528A JP 10217501 A JP10217501 A JP 10217501A JP 21750198 A JP21750198 A JP 21750198A JP 2000045528 A JP2000045528 A JP 2000045528A
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- wall panel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外壁パネルを手動で持ち上げて取り付ける場
合に好適に使用できる外壁支持具を提供すること。 【解決手段】 コンクリート製のパネル本体2と、複数
の孔5aを有しパネル本体2の裏面側の周縁部に沿って
設けられた金属製のフレーム5とからなる外壁パネル1
を支持する外壁支持具30であって、上記外壁パネル1
におけるフレーム5の孔5aに離脱自在に嵌合する爪部
33と、この爪部33に接続される把持部32とを備え
たことを特徴とする外壁支持具。
合に好適に使用できる外壁支持具を提供すること。 【解決手段】 コンクリート製のパネル本体2と、複数
の孔5aを有しパネル本体2の裏面側の周縁部に沿って
設けられた金属製のフレーム5とからなる外壁パネル1
を支持する外壁支持具30であって、上記外壁パネル1
におけるフレーム5の孔5aに離脱自在に嵌合する爪部
33と、この爪部33に接続される把持部32とを備え
たことを特徴とする外壁支持具。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅等の建物の建
築時に外壁パネルを手動で持ち上げる際に好適に使用で
きる外壁支持具に関するものである。
築時に外壁パネルを手動で持ち上げる際に好適に使用で
きる外壁支持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅等の建築時に、外壁パネルの上端部
を梁に取り付ける場合、外壁パネルは例えば、1枚当た
り100乃至200kg程度と重量の大きいものである
から、通常は、建築中の住宅の上端部付近等に設置した
クレーンで上記外壁パネルを吊り上げて支持しながら梁
への取付作業を行うようにしている。
を梁に取り付ける場合、外壁パネルは例えば、1枚当た
り100乃至200kg程度と重量の大きいものである
から、通常は、建築中の住宅の上端部付近等に設置した
クレーンで上記外壁パネルを吊り上げて支持しながら梁
への取付作業を行うようにしている。
【0003】しかしながら、例えば、屋外側に張り出し
たバルコニーの下方に外壁パネルを取り付ける場合等、
取付部位によっては、やむを得ず、人力で外壁パネルを
持ち上げて取付作業を行わねばならない場合もある。そ
の場合、従来は外壁パネルの下端部を複数の作業者が手
で直接把持して持ち上げ、他の作業者が脚立等を用いて
外壁パネルの上端部をボルト・ナット等により梁の孔に
接続していた。
たバルコニーの下方に外壁パネルを取り付ける場合等、
取付部位によっては、やむを得ず、人力で外壁パネルを
持ち上げて取付作業を行わねばならない場合もある。そ
の場合、従来は外壁パネルの下端部を複数の作業者が手
で直接把持して持ち上げ、他の作業者が脚立等を用いて
外壁パネルの上端部をボルト・ナット等により梁の孔に
接続していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の取付
方法では、作業者が手で直接外壁パネルを持ち上げるも
のであるから、持ち上げ時に外壁パネルの重みで手や指
を損傷するおそれがあった。また、外壁パネルの下端部
を把持して持ち上げるものであるから、持ち上げ中また
は持ち上げ後のパネル上端部の梁への取付作業中にバラ
ンスを維持しながら略垂直姿勢で外壁パネルを支持し続
けることが難しく、誤って外壁パネルを住宅等の屋内側
へ転倒させるおそれがあった。
方法では、作業者が手で直接外壁パネルを持ち上げるも
のであるから、持ち上げ時に外壁パネルの重みで手や指
を損傷するおそれがあった。また、外壁パネルの下端部
を把持して持ち上げるものであるから、持ち上げ中また
は持ち上げ後のパネル上端部の梁への取付作業中にバラ
ンスを維持しながら略垂直姿勢で外壁パネルを支持し続
けることが難しく、誤って外壁パネルを住宅等の屋内側
へ転倒させるおそれがあった。
【0005】特に、外壁パネルを持ち上げている作業者
が指等を損傷した場合には、係る屋内側への転倒事故が
生じやすいが、その場合、外壁パネルの上端部を梁に取
り付ける役割の作業者は、通常、外壁パネルの屋内側に
位置しているので、この作業者が外壁パネルの下敷きに
なる危険性も有していた。
が指等を損傷した場合には、係る屋内側への転倒事故が
生じやすいが、その場合、外壁パネルの上端部を梁に取
り付ける役割の作業者は、通常、外壁パネルの屋内側に
位置しているので、この作業者が外壁パネルの下敷きに
なる危険性も有していた。
【0006】なお、外壁パネルの持ち上げ時に外壁パネ
ルの下端部とともに側端部をも支持することができれ
ば、上記のような転倒事故を少なくできるものと考えら
れるが、取付中の外壁パネルに隣接して既に他の外壁パ
ネルが取り付けられている場合、隣接する外壁パネルと
の間の目地寸法が、例えば、10mm程度と小さいため、
隣接する外壁パネルとの間で指を挟まれるのを防止する
必要上、外壁パネルの側端部を支持することができず、
外壁パネルを下端部のみで支持して持ち上げねばならな
い事情があった。
ルの下端部とともに側端部をも支持することができれ
ば、上記のような転倒事故を少なくできるものと考えら
れるが、取付中の外壁パネルに隣接して既に他の外壁パ
ネルが取り付けられている場合、隣接する外壁パネルと
の間の目地寸法が、例えば、10mm程度と小さいため、
隣接する外壁パネルとの間で指を挟まれるのを防止する
必要上、外壁パネルの側端部を支持することができず、
外壁パネルを下端部のみで支持して持ち上げねばならな
い事情があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決して、外壁パネルを手動で持ち上げて取り付ける場合
に好適に使用できる外壁支持具を提供することを目的と
している。そのため、本発明の請求項1の外壁支持具
は、コンクリート製のパネル本体と、複数の孔を有し上
記パネル本体の裏面側の周縁部に沿って設けられた金属
製のフレームとからなる外壁パネルを支持する外壁支持
具であって、上記外壁パネルにおけるフレームの孔に離
脱自在に嵌合する爪部と、この爪部に接続される把持部
とを備えたことを特徴とするものである。
決して、外壁パネルを手動で持ち上げて取り付ける場合
に好適に使用できる外壁支持具を提供することを目的と
している。そのため、本発明の請求項1の外壁支持具
は、コンクリート製のパネル本体と、複数の孔を有し上
記パネル本体の裏面側の周縁部に沿って設けられた金属
製のフレームとからなる外壁パネルを支持する外壁支持
具であって、上記外壁パネルにおけるフレームの孔に離
脱自在に嵌合する爪部と、この爪部に接続される把持部
とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】請求項2の外壁支持具は、請求項1の構成
において、上記外壁支持具は上記フレームの表面に当接
可能な板状当接部を備え、上記爪部がこの板状当接部を
介して上記把持部に接続されていることを特徴とするも
のである。
において、上記外壁支持具は上記フレームの表面に当接
可能な板状当接部を備え、上記爪部がこの板状当接部を
介して上記把持部に接続されていることを特徴とするも
のである。
【0009】請求項3の外壁支持具は、請求項2の構成
において、上記爪部は上記板状当接部から板状当接部と
略直交する方向に突出する基部とこの基部の突出端から
直角に屈曲する屈曲先端部とからなることを特徴とする
ものである。
において、上記爪部は上記板状当接部から板状当接部と
略直交する方向に突出する基部とこの基部の突出端から
直角に屈曲する屈曲先端部とからなることを特徴とする
ものである。
【0010】請求項4の外壁支持具は、請求項2または
3の構成において、上記板状当接部の厚み寸法は隣接す
る外壁パネル間の目地寸法より小さくされていることを
特徴とするものである。
3の構成において、上記板状当接部の厚み寸法は隣接す
る外壁パネル間の目地寸法より小さくされていることを
特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、住宅の外壁パ
ネル1は、コンクリート製のパネル本体2と、このパネ
ル本体2の裏面側に周縁部に沿って設けられた金属製の
フレーム3からなる。フレーム3は、左右一対の縦フレ
ーム5と、これら縦フレーム5の上端部間及び下端部間
で各々横方向に延びる上フレーム6及び下フレーム7と
を備えている。なお、上フレーム6と下フレーム7との
間に、必要により、横方向へ延びる図示しない中間フレ
ームを設けてもよい。
に基づいて説明する。図1に示すように、住宅の外壁パ
ネル1は、コンクリート製のパネル本体2と、このパネ
ル本体2の裏面側に周縁部に沿って設けられた金属製の
フレーム3からなる。フレーム3は、左右一対の縦フレ
ーム5と、これら縦フレーム5の上端部間及び下端部間
で各々横方向に延びる上フレーム6及び下フレーム7と
を備えている。なお、上フレーム6と下フレーム7との
間に、必要により、横方向へ延びる図示しない中間フレ
ームを設けてもよい。
【0012】図2にも示すように、上記上フレーム6に
設けた孔6aには、例えば、2本のボルト8が下方から
貫通され、上フレーム6の上方でボルト8にナット9が
螺合されている。これらボルト8の上端部は、屈曲状の
ファスナ10の第1水平部11に設けた孔11aに貫通
され、第1水平部11の上方でボルト8にナット12が
螺合される。ファスナ10には、更に第1水平部11の
端部から上方へ折れ曲がる垂直部13と、垂直部13の
上端部から水平方向へ屈曲する第2水平部14とが設け
られている。
設けた孔6aには、例えば、2本のボルト8が下方から
貫通され、上フレーム6の上方でボルト8にナット9が
螺合されている。これらボルト8の上端部は、屈曲状の
ファスナ10の第1水平部11に設けた孔11aに貫通
され、第1水平部11の上方でボルト8にナット12が
螺合される。ファスナ10には、更に第1水平部11の
端部から上方へ折れ曲がる垂直部13と、垂直部13の
上端部から水平方向へ屈曲する第2水平部14とが設け
られている。
【0013】H型鋼からなる梁15は、上フランジ1
6、下フランジ17及び両フランジ16、17の幅方向
中間部同士を連結するウェブ18を備え、両フランジ1
6、17におけるウェブ18の両側に梁15の長手方向
に沿って所定の間隔で各々複数の孔16a、17aが形
成されている。そして、外壁パネル1は、上記ファスナ
10の第2水平部14に設けた孔14aと下フランジ1
7の孔17aとを貫通する取付ボルト20と、下フラン
ジ17の上方でこの取付ボルト20に螺合するナット2
1とにより下フランジ17に取り付けられるようになっ
ている。
6、下フランジ17及び両フランジ16、17の幅方向
中間部同士を連結するウェブ18を備え、両フランジ1
6、17におけるウェブ18の両側に梁15の長手方向
に沿って所定の間隔で各々複数の孔16a、17aが形
成されている。そして、外壁パネル1は、上記ファスナ
10の第2水平部14に設けた孔14aと下フランジ1
7の孔17aとを貫通する取付ボルト20と、下フラン
ジ17の上方でこの取付ボルト20に螺合するナット2
1とにより下フランジ17に取り付けられるようになっ
ている。
【0014】図1及び図3に示すように、下フレーム7
に設けた孔7aにはボルト23が内側から挿通されてい
る。基礎22上には、略L字形の接続部材24の水平部
25が摩擦アンカーボルト26により固定されている。
この接続部材24の垂直部27には上方が開いた溝27
aが形成され、上記ボルト23が溝27aに係合されて
ナット28が螺合されることにより、外壁パネル1の下
フレーム7が接続部材24を介して基礎22に接続され
るようになっている。
に設けた孔7aにはボルト23が内側から挿通されてい
る。基礎22上には、略L字形の接続部材24の水平部
25が摩擦アンカーボルト26により固定されている。
この接続部材24の垂直部27には上方が開いた溝27
aが形成され、上記ボルト23が溝27aに係合されて
ナット28が螺合されることにより、外壁パネル1の下
フレーム7が接続部材24を介して基礎22に接続され
るようになっている。
【0015】次に、上記外壁パネル1を梁15の下フラ
ンジ17に取り付ける際に使用する外壁支持具30につ
き説明する。図4乃至図6に示すように、外壁支持具3
0は、矩形状の板状当接部31と、この板状当接部31
の表面側の幅方向中間部に固定され板状当接部31から
後方へ延びる把持部32と、板状当接部31の裏面側の
幅方向両端部付近に各々設けられる一対の爪部33とを
備えている。これら一対の爪部33間の間隔C1は、上
記外壁パネル1の縦フレーム5における隣接する孔5a
の間隔C2(図1参照)と等しくされている。なお、間
隔C1は必ずしも間隔C2と等しくなくとも、間隔C2
の整数倍であればよい。
ンジ17に取り付ける際に使用する外壁支持具30につ
き説明する。図4乃至図6に示すように、外壁支持具3
0は、矩形状の板状当接部31と、この板状当接部31
の表面側の幅方向中間部に固定され板状当接部31から
後方へ延びる把持部32と、板状当接部31の裏面側の
幅方向両端部付近に各々設けられる一対の爪部33とを
備えている。これら一対の爪部33間の間隔C1は、上
記外壁パネル1の縦フレーム5における隣接する孔5a
の間隔C2(図1参照)と等しくされている。なお、間
隔C1は必ずしも間隔C2と等しくなくとも、間隔C2
の整数倍であればよい。
【0016】上記把持部32は、板状当接部31に接合
される前端部近傍が平板部34aとして形成されるとと
もに、中間部及び後端部近傍が円柱状部34bとして形
成された把持部本体34と、上記円柱状部34bの外周
に被覆される樹脂製等の筒状の被覆部材35とを備えて
いる。上記板状当接部31の厚みは、例えば、4mm程
度、把持部本体34における平板部34aの厚みが、例
えば、5mm程度とされ、この板状当接部31と平板部3
4aとの合計の厚み(ここでは9mm程度)が、隣接する
2枚の外壁パネル1の目地寸法(例えば、11mm程度)
より小さくされている。
される前端部近傍が平板部34aとして形成されるとと
もに、中間部及び後端部近傍が円柱状部34bとして形
成された把持部本体34と、上記円柱状部34bの外周
に被覆される樹脂製等の筒状の被覆部材35とを備えて
いる。上記板状当接部31の厚みは、例えば、4mm程
度、把持部本体34における平板部34aの厚みが、例
えば、5mm程度とされ、この板状当接部31と平板部3
4aとの合計の厚み(ここでは9mm程度)が、隣接する
2枚の外壁パネル1の目地寸法(例えば、11mm程度)
より小さくされている。
【0017】上記各爪部33は、板状当接部31の裏面
から板状当接部31と直交する方向へ突出する基部36
と、この基部36の突出端から直角に屈曲し、把持部3
2とは逆向きに板状当接部31から前方へ延びる屈曲先
端部37とからなる。なお、外壁支持具30の被覆部材
35以外の部位は、鉄等の十分な強度を有する金属で形
成される。
から板状当接部31と直交する方向へ突出する基部36
と、この基部36の突出端から直角に屈曲し、把持部3
2とは逆向きに板状当接部31から前方へ延びる屈曲先
端部37とからなる。なお、外壁支持具30の被覆部材
35以外の部位は、鉄等の十分な強度を有する金属で形
成される。
【0018】次に、図7に外壁パネル1の梁15への取
付時に使用可能な外壁転倒防止具38を示す。この外壁
転倒防止具38は、略逆U字形の金属製の係合部材40
と、金属製の角パイプ等からなる転倒防止棒41とを備
えている。係合部材40の略逆U字形の一端部には、先
端へ向かうにつれて次第に細くなるテーパ部40aが設
けられる一方、係合部材40の他端部には転倒防止棒4
1の上端部が溶接等により固定され、且つ係合部材40
と転倒防止棒41の双方に固定される補強プレート42
が設けられている。転倒防止棒41の長さは、例えば、
1m程度と十分に長く形成される。
付時に使用可能な外壁転倒防止具38を示す。この外壁
転倒防止具38は、略逆U字形の金属製の係合部材40
と、金属製の角パイプ等からなる転倒防止棒41とを備
えている。係合部材40の略逆U字形の一端部には、先
端へ向かうにつれて次第に細くなるテーパ部40aが設
けられる一方、係合部材40の他端部には転倒防止棒4
1の上端部が溶接等により固定され、且つ係合部材40
と転倒防止棒41の双方に固定される補強プレート42
が設けられている。転倒防止棒41の長さは、例えば、
1m程度と十分に長く形成される。
【0019】以下、外壁パネル1をクレーンで吊り上げ
ることができない場合に、上記外壁支持具30と外壁転
倒防止具38とを用いて外壁パネル1を梁15の下フラ
ンジ17に手動で取り付ける手順を説明する。この場
合、まず、図8に示すように、梁15の下フランジ17
におけるウェブ18より屋外側に位置する孔17aに外
壁転倒防止具38を取り付ける。この取付は、外壁転倒
防止具38の係合部材40の一端部を下フランジ17の
孔17aに上方から係合するのみで行える。取付状態で
係合部材40は下フランジ17の上面から屋外側を経由
してその他端部が下フランジ17の下方へ延び、該他端
部から転倒防止棒41が下方へ吊り下げられる。
ることができない場合に、上記外壁支持具30と外壁転
倒防止具38とを用いて外壁パネル1を梁15の下フラ
ンジ17に手動で取り付ける手順を説明する。この場
合、まず、図8に示すように、梁15の下フランジ17
におけるウェブ18より屋外側に位置する孔17aに外
壁転倒防止具38を取り付ける。この取付は、外壁転倒
防止具38の係合部材40の一端部を下フランジ17の
孔17aに上方から係合するのみで行える。取付状態で
係合部材40は下フランジ17の上面から屋外側を経由
してその他端部が下フランジ17の下方へ延び、該他端
部から転倒防止棒41が下方へ吊り下げられる。
【0020】外壁転倒防止具38は、梁15における外
壁パネル1を取り付ける幅方向範囲に所定個数、例え
ば、1乃至数個程度取り付けるのであるが、外壁転倒防
止具38の取付に使用する孔17aは、ファスナ10と
取付ボルト20・ナット21とを用いて外壁パネル1の
取付を行う孔17aとは梁15の長手方向にずれた孔1
7aを選択する。
壁パネル1を取り付ける幅方向範囲に所定個数、例え
ば、1乃至数個程度取り付けるのであるが、外壁転倒防
止具38の取付に使用する孔17aは、ファスナ10と
取付ボルト20・ナット21とを用いて外壁パネル1の
取付を行う孔17aとは梁15の長手方向にずれた孔1
7aを選択する。
【0021】続いて、外壁支持具30を用いて外壁パネ
ル1を持ち上げるのであるが、この場合、図9中に実線
で示すように、外壁支持具30の一対の爪部33が突設
された板状当接部31の裏面側を屋外側に向けた状態で
上記一対の爪部33を外壁パネル1の縦フレーム5にお
ける下端部近傍の一対の孔5aに嵌合する。すなわち、
まず、爪部33の屈曲先端部37を孔5aに嵌合した
後、仮想線で示すように、外壁支持具30を屋外側、つ
まり、パネル本体2側へ約90°回動させることによ
り、基部36を孔5aに嵌合させるとともに屈曲先端部
37を縦フレーム5の内面に係合させる。これにより、
図10に示す如く、外壁支持具30を縦フレーム5に確
実に係合することができる。
ル1を持ち上げるのであるが、この場合、図9中に実線
で示すように、外壁支持具30の一対の爪部33が突設
された板状当接部31の裏面側を屋外側に向けた状態で
上記一対の爪部33を外壁パネル1の縦フレーム5にお
ける下端部近傍の一対の孔5aに嵌合する。すなわち、
まず、爪部33の屈曲先端部37を孔5aに嵌合した
後、仮想線で示すように、外壁支持具30を屋外側、つ
まり、パネル本体2側へ約90°回動させることによ
り、基部36を孔5aに嵌合させるとともに屈曲先端部
37を縦フレーム5の内面に係合させる。これにより、
図10に示す如く、外壁支持具30を縦フレーム5に確
実に係合することができる。
【0022】次に、図11に示すように、作業者W1が
外壁支持具30の把持部32を手で把持して外壁パネル
1を持ち上げる。図11には作業者W1を1人のみ図示
しているが、実際には外壁パネル1の左右の縦フレーム
5の下端部近傍に少なくとも各1つの外壁支持具30を
係合して、少なくとも左右2人の作業者W1で外壁パネ
ル1を持ち上げるようにする。そして、図12、図13
にも示すように、持ち上げ中に外壁パネル1の上端部近
傍を外壁転倒防止具38の転倒防止棒41にもたせ掛
け、外壁パネル1が屋内側に転倒するのを防止しながら
略垂直姿勢で持ち上げる。
外壁支持具30の把持部32を手で把持して外壁パネル
1を持ち上げる。図11には作業者W1を1人のみ図示
しているが、実際には外壁パネル1の左右の縦フレーム
5の下端部近傍に少なくとも各1つの外壁支持具30を
係合して、少なくとも左右2人の作業者W1で外壁パネ
ル1を持ち上げるようにする。そして、図12、図13
にも示すように、持ち上げ中に外壁パネル1の上端部近
傍を外壁転倒防止具38の転倒防止棒41にもたせ掛
け、外壁パネル1が屋内側に転倒するのを防止しながら
略垂直姿勢で持ち上げる。
【0023】続いて、図11に示す脚立43等に載った
他の作業者W2が前述のファスナ10、取付ボルト20
及びナット21を使用して外壁パネル1の上端部を下フ
ランジ17の孔17aに取り付ける(図2参照)。図1
4において、前述のように、外壁支持具30の板状当接
部31及び把持部本体34の平板部34aの合計の厚み
寸法D1は隣接する2枚の外壁パネル1間の目地寸法D
2より小さいので、例えば、取り付けようとする外壁パ
ネル1の右隣に既に他の外壁パネル1が取り付けられて
いる場合でも、外壁支持具30により左側の外壁パネル
1の側部を支持した状態で、外壁支持具30と右側の外
壁パネル1とを干渉させることなく、左側の外壁パネル
1の取付作業を円滑に行うことができる。なお、図14
では、便宜上、外壁支持具30を介して外壁パネル1を
持ち上げる役割の作業者の図示を省略している。
他の作業者W2が前述のファスナ10、取付ボルト20
及びナット21を使用して外壁パネル1の上端部を下フ
ランジ17の孔17aに取り付ける(図2参照)。図1
4において、前述のように、外壁支持具30の板状当接
部31及び把持部本体34の平板部34aの合計の厚み
寸法D1は隣接する2枚の外壁パネル1間の目地寸法D
2より小さいので、例えば、取り付けようとする外壁パ
ネル1の右隣に既に他の外壁パネル1が取り付けられて
いる場合でも、外壁支持具30により左側の外壁パネル
1の側部を支持した状態で、外壁支持具30と右側の外
壁パネル1とを干渉させることなく、左側の外壁パネル
1の取付作業を円滑に行うことができる。なお、図14
では、便宜上、外壁支持具30を介して外壁パネル1を
持ち上げる役割の作業者の図示を省略している。
【0024】外壁パネル1の上端部を梁15の下フラン
ジ17に取り付けた後、図3に示すように、外壁パネル
1の下端部における下フレーム7を基礎22上の接続部
材24にボルト23及びナット28により接続すればよ
い。なお、外壁パネル1は、必要により、基礎22上に
立設された図示しない柱(H型鋼等)に不図示の連結プ
レート等を介して連結することができる。
ジ17に取り付けた後、図3に示すように、外壁パネル
1の下端部における下フレーム7を基礎22上の接続部
材24にボルト23及びナット28により接続すればよ
い。なお、外壁パネル1は、必要により、基礎22上に
立設された図示しない柱(H型鋼等)に不図示の連結プ
レート等を介して連結することができる。
【0025】以上のように、本実施の形態では、外壁支
持具30を用いて外壁パネル1を持ち上げるようにした
ので、外壁パネル1の持ち上げに伴って作業者W1が手
や指を損傷する危険が大幅に減少するとともに、外壁支
持具30を用いることにより外壁パネル1を安定的に支
持できるので、外壁パネル1を屋外側へ転倒させる事故
の危険も少なくなる。また、外壁転倒防止具38を用い
た場合、外壁パネル1の転倒事故は一層確実に防止でき
る。
持具30を用いて外壁パネル1を持ち上げるようにした
ので、外壁パネル1の持ち上げに伴って作業者W1が手
や指を損傷する危険が大幅に減少するとともに、外壁支
持具30を用いることにより外壁パネル1を安定的に支
持できるので、外壁パネル1を屋外側へ転倒させる事故
の危険も少なくなる。また、外壁転倒防止具38を用い
た場合、外壁パネル1の転倒事故は一層確実に防止でき
る。
【0026】なお、上記の実施の形態では、外壁支持具
30に2つの爪部33を設けたが、爪部33の個数は3
個以上としてもよい。また、爪部33を縦フレーム5の
孔5aに係合することにより、外壁支持具30で外壁パ
ネル1を支持するようにしたが、例えば、爪部33を下
フレーム7に設けた図示しない孔に係合して外壁パネル
1を支持するようにしてもよい。
30に2つの爪部33を設けたが、爪部33の個数は3
個以上としてもよい。また、爪部33を縦フレーム5の
孔5aに係合することにより、外壁支持具30で外壁パ
ネル1を支持するようにしたが、例えば、爪部33を下
フレーム7に設けた図示しない孔に係合して外壁パネル
1を支持するようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1の外壁支持具は、コン
クリート製のパネル本体と、複数の孔を有し上記パネル
本体の裏面側の周縁部に沿って設けられた金属製のフレ
ームとからなる外壁パネルを支持する外壁支持具であっ
て、上記外壁パネルにおけるフレームの孔に離脱自在に
嵌合する爪部と、この爪部に接続される把持部とを備え
たものであるから、上記外壁支持具を手動で持ち上げて
取り付ける際には、上記爪部を上記金属製フレームの孔
に係合し、この状態で作業者が上記把持部を把持して外
壁パネルを持ち上げることができるので、外壁パネルの
持ち上げ作業に伴って作業者が指を損傷する危険性が従
来に比べて大幅に少なくなる。また、持ち上げに伴う指
の損傷が少なくなるのに伴って、持ち上げ作業中の外壁
パネルの転倒事故の危険性も少なくなる利点がある。
クリート製のパネル本体と、複数の孔を有し上記パネル
本体の裏面側の周縁部に沿って設けられた金属製のフレ
ームとからなる外壁パネルを支持する外壁支持具であっ
て、上記外壁パネルにおけるフレームの孔に離脱自在に
嵌合する爪部と、この爪部に接続される把持部とを備え
たものであるから、上記外壁支持具を手動で持ち上げて
取り付ける際には、上記爪部を上記金属製フレームの孔
に係合し、この状態で作業者が上記把持部を把持して外
壁パネルを持ち上げることができるので、外壁パネルの
持ち上げ作業に伴って作業者が指を損傷する危険性が従
来に比べて大幅に少なくなる。また、持ち上げに伴う指
の損傷が少なくなるのに伴って、持ち上げ作業中の外壁
パネルの転倒事故の危険性も少なくなる利点がある。
【0028】請求項2の外壁支持具は、請求項1の構成
において、上記外壁支持具は上記フレームの表面に当接
可能な板状当接部を備え、上記爪部がこの板状当接部を
介して上記把持部に接続されているものであるから、上
記爪部を上記金属製フレームの孔に係合した状態で上記
板状当接部が金属製フレームの表面に当接し、これによ
り、上記外壁支持具で外壁パネルを一層安定的に支持す
ることができるので、外壁パネルの持ち上げ作業を一層
安全に行うことが可能となる。
において、上記外壁支持具は上記フレームの表面に当接
可能な板状当接部を備え、上記爪部がこの板状当接部を
介して上記把持部に接続されているものであるから、上
記爪部を上記金属製フレームの孔に係合した状態で上記
板状当接部が金属製フレームの表面に当接し、これによ
り、上記外壁支持具で外壁パネルを一層安定的に支持す
ることができるので、外壁パネルの持ち上げ作業を一層
安全に行うことが可能となる。
【0029】請求項3の外壁支持具は、請求項2の構成
において、上記爪部は上記板状当接部から板状当接部と
略直交する方向に突出する基部とこの基部の突出端から
直角に屈曲する屈曲先端部とからなるものであるから、
上記爪部を上記金属製フレームの孔に係合する際には、
まず、上記屈曲先端部を上記孔に嵌合した後、上記外壁
支持具を略90°回動させることにより上記基部が上記
孔に嵌合され、この状態で上記屈曲先端部が上記金属製
フレームに係合するので、爪部の上記孔からの抜けが確
実に防止され、上記外壁支持具によって上記外壁パネル
を一層確実に支持できるようになる。
において、上記爪部は上記板状当接部から板状当接部と
略直交する方向に突出する基部とこの基部の突出端から
直角に屈曲する屈曲先端部とからなるものであるから、
上記爪部を上記金属製フレームの孔に係合する際には、
まず、上記屈曲先端部を上記孔に嵌合した後、上記外壁
支持具を略90°回動させることにより上記基部が上記
孔に嵌合され、この状態で上記屈曲先端部が上記金属製
フレームに係合するので、爪部の上記孔からの抜けが確
実に防止され、上記外壁支持具によって上記外壁パネル
を一層確実に支持できるようになる。
【0030】請求項4の外壁支持具は、請求項2または
3の構成において、上記板状当接部の厚み寸法は隣接す
る外壁パネル間の目地寸法より小さくされているので、
取り付けようとする外壁パネルの隣に既に他の外壁パネ
ルが取り付けられている場合でも、上記外壁支持具の爪
部を取り付けようとする外壁パネルの側端部における金
属製フレームの孔に係合し、上記外壁支持具により外壁
パネルの側端部を支持して持ち上げた状態で外壁パネル
の取付を行うことができる。このように外壁支持具で外
壁パネルの側端部を支持して持ち上げることにより、外
壁パネルの持ち上げ及び取付作業を一層確実、安全に行
うことができ、持ち上げ中の外壁パネルの転倒事故も確
実に防止することが可能となる。
3の構成において、上記板状当接部の厚み寸法は隣接す
る外壁パネル間の目地寸法より小さくされているので、
取り付けようとする外壁パネルの隣に既に他の外壁パネ
ルが取り付けられている場合でも、上記外壁支持具の爪
部を取り付けようとする外壁パネルの側端部における金
属製フレームの孔に係合し、上記外壁支持具により外壁
パネルの側端部を支持して持ち上げた状態で外壁パネル
の取付を行うことができる。このように外壁支持具で外
壁パネルの側端部を支持して持ち上げることにより、外
壁パネルの持ち上げ及び取付作業を一層確実、安全に行
うことができ、持ち上げ中の外壁パネルの転倒事故も確
実に防止することが可能となる。
【図1】本発明の実施の形態に係る外壁支持具で持ち上
げる外壁パネルを示す概略斜視図。
げる外壁パネルを示す概略斜視図。
【図2】上記外壁パネルの上端部の梁への取付状態を示
す概略断面図。
す概略断面図。
【図3】上記外壁パネルの下端部の基礎への取付状態を
示す概略断面図。
示す概略断面図。
【図4】上記外壁パネルを持ち上げるための外壁支持具
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図5】上記外壁支持具の側面図。
【図6】上記外壁支持具の平面図。
【図7】上記外壁支持具とともに使用可能な外壁転倒防
止具を示す斜視図。
止具を示す斜視図。
【図8】上記外壁転倒防止具の梁への取付状態を示す側
面図。
面図。
【図9】上記外壁パネルのフレームに上記外壁支持具を
係合する様子を示す斜視図。
係合する様子を示す斜視図。
【図10】上記フレームに上記外壁支持具を係合した状
態を示す断面図。
態を示す断面図。
【図11】上記外壁支持具で外壁パネルを持ち上げる様
子を示す側面説明図。
子を示す側面説明図。
【図12】上記外壁転倒防止具で外壁パネルの上端部を
支持する様子を示す背面図。
支持する様子を示す背面図。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿う断面図。
【図14】上記外壁支持具で外壁パネルを持ち上げる様
子を示す正面図。
子を示す正面図。
1 外壁パネル 2 パネル本体 5 縦フレーム(フレーム) 5a 孔 15 梁 17 下フランジ(梁の下端部) 30 外壁支持具 31 板状当接部 32 把持部 33 爪部 36 基部 37 屈曲先端部
Claims (4)
- 【請求項1】 コンクリート製のパネル本体と、複数の
孔を有し上記パネル本体の裏面側の周縁部に沿って設け
られた金属製のフレームとからなる外壁パネルを支持す
る外壁支持具であって、 上記外壁パネルにおけるフレームの孔に離脱自在に嵌合
する爪部と、この爪部に接続される把持部とを備えたこ
とを特徴とする外壁支持具。 - 【請求項2】 上記外壁支持具は上記フレームの表面に
当接可能な板状当接部を備え、上記爪部がこの板状当接
部を介して上記把持部に接続されていることを特徴とす
る請求項1記載の外壁支持具。 - 【請求項3】 上記爪部は上記板状当接部から板状当接
部と略直交する方向に突出する基部とこの基部の突出端
から直角に屈曲する屈曲先端部とからなることを特徴と
する請求項2記載の外壁支持具。 - 【請求項4】 上記板状当接部の厚み寸法は隣接する外
壁パネル間の目地寸法より小さくされていることを特徴
とする請求項2または3記載の外壁支持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21750198A JP3513695B2 (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 外壁支持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21750198A JP3513695B2 (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 外壁支持具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000045528A true JP2000045528A (ja) | 2000-02-15 |
JP3513695B2 JP3513695B2 (ja) | 2004-03-31 |
Family
ID=16705234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21750198A Expired - Fee Related JP3513695B2 (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 外壁支持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3513695B2 (ja) |
-
1998
- 1998-07-31 JP JP21750198A patent/JP3513695B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3513695B2 (ja) | 2004-03-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20031222 |
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A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20031224 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |