JP2000045501A - フロア構造 - Google Patents

フロア構造

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JP2000045501A
JP2000045501A JP10216642A JP21664298A JP2000045501A JP 2000045501 A JP2000045501 A JP 2000045501A JP 10216642 A JP10216642 A JP 10216642A JP 21664298 A JP21664298 A JP 21664298A JP 2000045501 A JP2000045501 A JP 2000045501A
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panel
floor
bolt
unit
floor slab
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JP10216642A
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Jun Urasaki
順 浦崎
Shoichi Muraoka
正一 村岡
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NIPPON PITTO KK
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NIPPON PITTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フリーアクセスフロアにおいて、フロアの施
工作業を簡単迅速に行えるようにし、また床スラブに不
陸がある場合でも柔軟に対応可能であり、更に床面高さ
の高低に関係なく同一形態のユニットパネルを共通に使
用可能とする。 【解決手段】 各ユニットパネルUに、該パネルを上下
に貫通する複数の調整穴5aを相互に間隔をおいて設
け、それら調整穴5aには、下端が床スラブSの上面に
載置される調整ボルトBの上部をそれぞれ螺挿して、該
ボルトBにより各ユニットパネルUを、該パネルUと床
スラブSとの間に空間6が形成されるように支持させ、
その各調整ボルトBの上端には、調整穴5aを通してそ
の上方からボルト締付用工具Toが係合可能な係合部8
を形成し、ボルトBの回動操作により各パネルUを高さ
調整可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床スラブと床面と
の間に、電源ケーブルや情報・通信ケーブルを収納する
ための配線収納空間を設けた所謂フリーアクセスフロア
と呼ばれるフロア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記フロア構造として、例えば各々方形
状に形成された複数のユニットパネルを床スラブ上に縦
横に敷き並べ、その各ユニットパネルの上面に配線収納
用の十字状の配線溝を凹設し、その配線溝の開放上面を
覆い且つ各ユニットパネルの上面と面一に形成される蓋
部材を、該配線溝の開口縁部に着脱可能に装着し、それ
らユニットパネル及び蓋部材により床面を形成するよう
にしたパネル置敷式のフリーアクセスフロアは、従来公
知である(例えば実用新案登録第2552603号公報
参照)。
【0003】このようなパネル置敷式のフリーアクセス
フロアでは、配線ケーブルの新設や増設、撤去等の作業
を、フロアパネルを一々持ち上げたりしなくても蓋部材
を単に開くだけで容易且つ迅速に遂行できると共に、異
種ケーブルの混設を回避して整理された合理的な配線レ
イアウトを容易に採用できる等の利点があり、更にフロ
アの施工に当たってはユニットパネルを床スラブ上に単
に敷き並べるだけでよいためパネル敷設作業を容易且つ
迅速に行えるといった利点もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の上記パ
ネル置敷式のフリーアクセスフロアでは、各ユニットパ
ネルが単に床スラブ上に敷き並べられるだけであって、
各パネルには高さ調整機能がないため、例えば床スラブ
上面に凹凸(いわゆる不陸)がある場合にパネルの設置
が困難となる問題がある。また使用者の要望等により床
スラブからの床面高さを多様に変更可能とするために
は、その変更高さに応じて高さの異なる数種のユニット
パネルを予め用意しておく必要があり、その製造コスト
が嵩む上、取扱い管理も面倒になる等の問題がある。
【0005】更に上記従来のフロア構造では、配線ケー
ブルの移設や増設、撤去等に当たり既設の各配線溝内の
配線状況を確認するためには、タイルカーペット等の床
仕上げ材を比較的広範囲に剥がして蓋部材を一々開ける
必要があり、それらの作業が面倒で能率が悪い問題もあ
った。
【0006】本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたも
のであって、パネル置敷式のフリーアクセスフロアの上
記利点を極力生かしながら、上記問題を解決することが
できるフロア構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、床スラブ上に配置されて床面を形
成する床板を、方形状に各々形成されて床面の縦横に並
ぶ複数のユニットパネルと、その各ユニットパネルの上
面に凹設した十字状の配線溝の開放上面を覆うよう該配
線溝の開口縁部に着脱可能に装着される蓋部材とから構
成し、前記各ユニットパネルに、該パネルを上下に貫通
する複数の調整穴を相互に間隔をおいて設け、それら調
整穴には、下端が床スラブの上面に載置される調整ボル
トの上部をそれぞれ螺挿して、該ボルトにより各ユニッ
トパネルを、該パネルと床スラブとの間に空間が形成さ
れるように支持させ、その各調整ボルトの上端には、前
記調整穴を通してその上方からボルト締付用工具が係合
可能な係合部を形成し、前記ボルトの回動操作により前
記各ユニットパネルを高さ調整できるようにしたことを
特徴とする。
【0008】また請求項2の発明は、請求項1の発明の
前記特徴に加えて、前記各蓋部材には、前記配線溝内を
覗くための覗き穴を形成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0010】添付図面において、図1は、本発明の実施
例に係るフロア構造の一部破断全体斜視図、図2は図1
の2矢視拡大平面図、図3は図2の3−3線拡大断面
図、図4は図2の4−4線拡大断面図、図5は図2の5
−5線拡大断面図、図6は図5の6−6線断面図、図7
はコーナ連結具の要部分解斜視図、図8はユニットパネ
ルの単体平面図、図9は図8の9−9線拡大断面図、図
10はスペーサ部材の要部斜視図、図11は第1蓋部材
の全体斜視図、図12は第2蓋部材の全体斜視図であ
る。
【0011】先ず、図1,2において、鉄筋コンクリー
ト製の床スラブS上には、その上方の所定レベルに床面
を形成するための床板Pが設置され、その床板Pの上面
には、タイルカーペット等の床仕上げ材1が剥離可能に
敷きつめられる。
【0012】前記床板Pは、上方より見て方形状(図示
例では正方形状)に各々形成されて床面の縦横に並ぶ複
数のユニットパネルU…と、その各ユニットパネルUの
上面に凹設された配線ケーブル収納用の十字状配線溝G
の開放上面を覆う第1,第2蓋部材T1 ,T2 とより構
成され、それら蓋部材T1 ,T2 の上面は、それら蓋部
材の各ユニットパネルUへの装着状態で該パネルUの上
面と面一となるように形成される。
【0013】次に図3〜10も併せて参照して各ユニッ
トパネルUの構造を具体的に説明する。各ユニットパネ
ルUは、前記配線溝Gを形成すべく十字状の凹部を上面
に、またこれに対応した十字状の凸部を下面にそれぞれ
有してアルミ、スチール等の金属板より一体成形された
上板2と、この上板2と概ね同一形態に形成されて該上
板2に中空部3を挟んで重合する下板4とを備えてお
り、その下板4の外周縁部には、横断面円弧状の湾曲部
4rを介して垂直に起立する起立壁部4vが一体に形成
されており、その起立壁部4vの上端部が上板2の外周
縁部に全周に亘り固着(図示例では溶接)される。
【0014】前記上板2における配線溝Gの開口縁部両
側には、該上板2の上面より一段下がった蓋受け段部2
sが形成されており、その蓋受け段部2sには、配線溝
Gの長手方向に延びるスリット状の係合穴2shが該長
手方向に間隔をおいて形成される。また前記上板2及び
下板4の各コーナ部はそれぞれ円弧状に切欠かれてお
り、その上板2の切欠き状コーナ部の上縁部には、該上
板2の上面より一段下がった四分の一円弧状の係止段部
2cが形成される。
【0015】またユニットパネルUには、その各コーナ
部の近くにおいて該パネルUを上下に貫通する複数の調
整穴5aが相互に間隔をおいて設けられる。その各調整
穴5aは、図示例ではユニットパネルUの上,下板2,
4を貫通してその少なくとも一方(図示例では下板4)
に固定(同溶接)される座付きネジ筒5の内周面により
形成され、該内周面には、その全長に亘り雌ネジが刻設
される。
【0016】各調整穴5aには、下端が床スラブSの上
面に載置される調整ボルトBの上部が下方よりそれぞれ
螺挿され、該ボルトBは、各ユニットパネルUを、該パ
ネルUと床スラブSとの間に床下空間6が形成されるよ
うに支持させる。各調整ボルトBの下端には硬質ゴムよ
りなるクッション片7が嵌合固着され、そのクッション
片7の緩衝作用によって、床板Pより該ボルトBを経て
床スラブS側に加わる衝撃が緩和される。
【0017】また各調整ボルトBの上端には、前記調整
穴5aを通してその上方からドライバー等のボルト締付
用工具Toが係合可能な係合部としての係合溝8が形成
され、この溝8に前記工具Toを係合させて行われるボ
ルトBの回動操作により各ユニットパネルUを高さ調整
することができる。
【0018】縦横に隣接する4枚のユニットパネルUの
相対向するコーナ部相互間には、その相互を上方より着
脱可能に結合する結合手段Fiが設けられる。この結合
手段Fiは図示例では、4枚のユニットパネルUの切欠
き状コーナ部上端に各々形成される係止段部2cに対し
その相互に跨がって係合する円板状の上部ストッパ板9
uと、その上部ストッパ板9uよりも大径に形成されて
4枚のユニットパネルUの切欠き状コーナ部下端にそれ
ぞれ当接係合し得る同じく円板状の下部ストッパ板9d
と、上部ストッパ板9u中央の挿通穴9uhを上方より
貫通し且つ下部ストッパ板9d中央のネジ穴9dhに螺
合されるロックボルト10とより構成される。
【0019】上部ストッパ板9uの上面には、前記挿通
穴9uhの開口部を囲繞する環状面取り部9urが形成
され、この面取り部9urにはロックボルト10の皿状
頭部10aが受容可能であり、これにより、該頭部10
aの上部ストッパ板9u上からの突出が回避される。ま
た下部ストッパ板9dには、ネジ穴9dhを挟んでその
一直径線上に並列する一対の回り止め突起9dsが一体
に形成され、これら突起9dsは図示例では下部ストッ
パ板9dの一部を上方に切り起こすことで形成される。
それら突起9dsは、4枚のユニットパネルUをそれら
の切欠き状コーナ部相互を突き合わせた時に互いに隣接
するパネルU,U相互間(具体的には下板4の湾曲部4
r相互間)に形成される横断面逆V字状の溝状凹部Vに
係合されることで、ロックボルト10を上方より締め込
む際に下部ストッパ板9dに対し回り止め作用を果た
す。
【0020】而して4枚のユニットパネルUをそれらの
切欠き状コーナ部相互を突き合わせた状態で、それらの
係止段部2c上に上部ストッパ板9uを係合させ、また
それらコーナ部の下端に下部ストッパ板9dを係合させ
ると共にその回り止め突起9dsを前記溝状凹部Vに係
合させた状態でロックボルト10を上方より締付回動さ
せると、その両ストッパ板9u,9d間に4枚のユニッ
トパネルUのコーナ部相互が強固に挟圧されて、一体的
に結合される。
【0021】図8〜10に明示したように各ユニットパ
ネルUの上,下板2,4間の中空部3の適所には、その
上,下板2,4間の間隔を一定に保持するスペーサ11
が配設固定される。このスペーサ11は、前記中空部3
の断面形状に合わせて形成される板状のスペーサ本体1
1aの上縁及び下縁の適所に上,下取付フランジ部11
u,11dを一体に連設して構成され、その上取付フラ
ンジ部11uは上板2に固着(図示例では溶接)され、
またその下取付フランジ部11dは下板4にその下方よ
りビス又はリベットよりなる固着具12により固着され
る。尚、図3,4,6においては、上記スペーサ11の
図示が省略されている。
【0022】而してユニットパネルUの組立に当たって
は、予め上板2の内面にスペーサ11の上取付フランジ
部11uを溶接しておき、また下板4に座付きネジ筒5
を溶接しておく。そして前記ネジ筒5の上端部を上板2
の対応する貫通穴2hにそれぞれ嵌合させながら、上板
2の外周縁部と、下板4の外周縁より一体に起立する起
立壁部4vの上端部とを突き合わせて、その突き合わせ
部分を溶接し、次いで下板4とスペーサ11の下取付フ
ランジ部11dとをその下方より前記固着具12を以て
固着する。
【0023】図11,12に明示したように第1蓋部材
1 は、前記配線溝Gの十字状をなす開放上面のうちそ
の中央分岐部を覆うためのもので四隅を切欠いた正方形
状をなし、また第2蓋部材T2 は、同開放上面のうち中
央分岐部より四方に放射状に延びる直線部を覆うための
もので正方形状又は長方形状をなしており、それら蓋部
材T1 ,T2 は何れもアルミ又はスチール等の金属板よ
り形成される。そして図示例では第1蓋部材T1 が各ユ
ニットパネルUについて1枚、また第2蓋部材T2 は同
パネルUについて4枚それぞれ用意される。
【0024】各蓋部材T1 ,T2 の、前記蓋受け段部2
sに沿う外側縁部には、該蓋受け段部2sの係合穴2s
hにそれぞれ対応して下向きに延びる複数の係止爪13
と、蓋部材T1 ,T2 の裏面に接合されて該蓋載せ段部
2sに緩衝的に当接可能なクッションシート14とが互
いに位置をずらせて配設される。前記係止爪13は、図
示例では各蓋部材T1 ,T2 の外側縁部の一部を下側に
切り起こして形成され、また各係止爪13の先部には、
外向きの係止突起13aが内方からの打ち出しにより一
体に形成される。而して各蓋部材T1 ,T2 を配線溝G
開口縁の対応する蓋受け段部2sに嵌合、載置させる
と、クッションシート14が蓋受け段部2sに緩衝的に
当接すると共に、係止爪13が蓋受け段部2sの対応す
る係合穴2shにそれぞれ嵌入し、その嵌入に伴い、係
止爪13は配線溝G側への多少の弾性変形を伴いつつ係
止突起13aを係合穴2shの開口縁に係合させるの
で、その係合によって、蓋部材T1 ,T2 の蓋載せ段部
2sからの浮き上がりが阻止される。
【0025】また各蓋部材T1 ,T2 の、配線溝Gを横
切る方向に延びる外側縁部には、半円弧状の切欠き部1
5が形成され、この切欠き部15を通して配線溝G内の
配線ケーブルCを室内に取出し可能となっている。
【0026】更に各蓋部材T1 ,T2 には、それらを開
放しなくても配線溝G内の配線状況を上方より視認可能
とするための複数の覗き穴Wが設けられ、それら覗き穴
Wは、配線溝Gを直角に横切る方向或いは斜めに横切る
方向に延びるスリット状に形成される。前記覗き穴W
は、図示例では、各蓋部材T1 ,T2 の一部を下側に切
り起こすことにより形成され、またその切り起こしによ
って、覗き穴Wの開口縁より一体に垂下して該穴Wの長
手方向に沿って延びる補強片16が形成され、該補強片
16により蓋部材T1 ,T2 の曲げ剛性が強化される。
斯かる構成によれば、蓋部材T1 ,T2 の一部の切り起
こしによって、覗き穴Wと補強片16とを同時に且つ簡
単に形成できる。
【0027】また特に第2蓋部材T2 には、配線溝Gを
横切る方向に各々延びるミシン目状の複数条のカット用
スリット17が、該溝Gの長手方向に互いに間隔をおい
て形成されており、これらスリット17により、第2蓋
部材T2 の一部を簡単にカットすることができ、これに
より、配線溝G上にコンセント等の比較的大型の配線器
具(図示せず)を取付可能としている。
【0028】次に前記実施例のフロア構造の施工手順の
一例を説明する。ユニットパネルU及び第1,第2蓋部
材T1 ,T2 並びに調整ボルトBはそれぞれ工場で量産
されるが、特に第1,第2蓋部材T1 ,T2 は工場でユ
ニットパネルUにセットした状態で出荷される。そして
前記蓋部材T1 ,T2 がセットされたユニットパネルU
と、調整ボルトBとを施工現場まで輸送する。その現場
では、個々のユニットパネルUに調整ボルトBをセット
し、次いでその各ユニットパネルUを床スラブS上に縦
横に順次敷き並べてゆく。尚、前記蓋部材T1 ,T2
ついては、これらを工場でユニットパネルUにセットせ
ずに(即ち該パネルUとは別個に)施工現場まで輸送
し、現場で調整ボルトBと共に該パネルUにセットする
ようにしてもよい。
【0029】上記ユニットパネルUの敷き並べに際して
は、床スラブS上で2枚のパネルU,Uを隣り合わせて
並べた時に、その両パネルU,Uのコーナ部相互に跨が
ってセットした結合手段Fiの上,下部ストッパ板9
u,9dをロックボルト10により軽く締めて前記コー
ナ部相互を仮止めし、次いでその仮止め状態の2枚のパ
ネルU,Uに更に別の2枚のパネルU,Uをそれぞれ隣
り合わせに並べ、その際に該別の2枚のパネルU,Uも
先の結合手段Fiによって同様に仮止めする。尚、この
ような仮止め状態では、下部ストッパ板9dの回り止め
突起9dsを両パネルU,U相互間(下板4の湾曲部4
r相互間)の溝状凹部Vに係合させることで下部ストッ
パ板9dが確実に回り止めされる。
【0030】上記作業を繰り返して床スラブS上に所望
枚数のユニットパネルUが縦横に敷き並べられると、次
にその敷き並べられた個々のパネルUに対し、その四隅
にある調整穴5aを通して上方より調整ボルトBを回動
操作することで各パネルUの高さ調整を行う。その高さ
調整後は、各結合手段Fiのロックボルト10を上方よ
り強く締め込むことにより、隣り合わせの4枚のパネル
U相互を一体的に結合する。尚、そのボルト10の締め
込みの際に下部ストッパ板9dは上記の如く回り止めさ
れているため、該ボルト10に対し連れ回る心配はな
い。
【0031】かくして床板Pの敷設が完了すると、次に
その床板Pの適当な蓋部材T1 ,T 2 を開けて配線溝G
内に配線ケーブルCを収納、配線する。次いで蓋部材T
1 ,T2 を再び閉め、床板P上にタイルカーペット等の
床仕上げ材1を敷きつめることでフロアの施工作業が終
了する。尚、上記のような配線ケーブルCの配線、収納
作業は、フロアの施工作業が終了した後に随時に行うよ
うにしてもよい。
【0032】フロアの施工作業は以上のような手順で行
われ、即ち、蓋部材T1 ,T2 や調整ボルトBを予めセ
ットした状態のユニットパネルUを床スラブS上に単に
敷き並べ、それらの上方より調整ボルトBを回動操作し
て各パネルUの高さ調整を行えば済むことから、全体と
して施工作業を能率よく迅速に行うことができる。また
床スラブSの上面に凹凸(いわゆる不陸)がある場合で
も個々のボルトBの高さ調整により柔軟な対応が可能と
なり、そのスラブS上へのパネル設置作業を支障なく行
い得る。
【0033】また使用者の要望等に応じて床スラブSか
らのパネル高さ(従って床面高さ)を変更可能とするた
めには、長さの異なる数種の調整ボルトBを予め用意し
ておき、その変更高さに応じて最適長さの調整ボルトB
を選択使用すればよい。この場合、変更高さの高低とは
関係なくユニットパネルU自体は同一形態のものを共通
に使用できることから、パネル製造コストの節減が図ら
れ、取扱い管理も容易となる。
【0034】ところでフロアの施工完了後において床板
Pの配線溝G内の配線ケーブルCを移設、増設又は撤去
するような場合には、その作業が必要な配線ルートに対
応した床仕上げ材1を剥がすと共に蓋部材T1 ,T2
開けて配線溝G内を外部に開放した状態で作業を行う必
要がある。この場合、各蓋部材T1 ,T2 には覗き穴W
が形成されるので、蓋部材T1 ,T2 を一々全部開けな
くても、該覗き穴Wを通して配線溝G内の既設の配線態
様を容易且つ的確に確認することができ、その確認結果
に基づいて上記配線ルートの特定(従って真に開けるべ
き蓋部材T1 ,T2 の特定)が的確になされる。従って
上記配線態様の確認のために従来のように床仕上げ材1
を広範囲に剥がして蓋部材T1 ,T2 を全部開ける必要
はなくなり、即ち、上記移設等の作業を行うべき配線ル
ートに対応した蓋部材T1 ,T2だけを開けるようにす
ることができるため、床仕上げ材1の剥がし作業や蓋開
放作業を最小限に抑えることができ、それだけ作業能率
が向上する。
【0035】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。例えば前記実施
例では、ユニットパネルU及び蓋部材T1 ,T2 をそれ
ぞれ金属板より形成したものを示したが、ユニットパネ
ルU及び蓋部材T1 ,T2 の少なくとも1つを強化プラ
スチックより形成してもよい。また前記実施例では、調
整ボルトBの下端にクッション片7を固着し、また蓋部
材T1 ,T2 の下面にクッションシート14を接合した
ものを示したが、このようなクッション片7やクッショ
ンシート14は省略可能である。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
配線溝を有する各ユニットパネルに、該パネルを上下に
貫通する複数の調整穴を相互に間隔をおいて設け、それ
ら調整穴には、下端が床スラブの上面に載置される調整
ボルトの上部をそれぞれ螺挿して、該ボルトにより各ユ
ニットパネルを、該パネルと床スラブとの間に空間が形
成されるように支持させ、その各調整ボルトの上端に
は、前記調整穴を通してその上方からボルト締付用工具
が係合可能な係合部を形成し、調整ボルトの回動操作に
よりユニットパネルを高さ調整できるようにしたので、
フロアの施工に当たっては、個々のユニットパネルに調
整ボルト及び蓋部材を予めセットしたものを床スラブ上
に単に敷き並べ、それらの上方より調整ボルトを回動操
作して各パネルの高さ調整を行えば済むことから、全体
として施工作業を能率よく迅速に行うことができ、また
床スラブに凹凸(いわゆる不陸)がある場合でも個々の
ボルトの高さ調整により柔軟な対応が可能となってパネ
ル設置作業を支障なく行うことができる。また使用者の
要望等に応じて床スラブからのパネル高さ(従って床面
高さ)を変更可能とするためには、長さの異なる数種の
調整ボルトを予め用意しておき、その変更高さに合わせ
て最適の調整ボルトを選択使用すればよいから、その変
更高さに関係なく同一形態のユニットパネルの使用が可
能となり、それだけコスト節減が図られ取扱い管理も容
易となる。
【0037】また特に請求項2の発明によれば、各蓋部
材に、配線溝内を覗くための覗き穴を形成したので、配
線ケーブルの移設や増設、撤去等に当たり、蓋部材の覗
き穴を通して既設の各配線溝内の配線態様を容易且つ的
確に確認することができ、従ってその配線態様の確認の
ために従来のように床仕上げ材を広範囲に剥がして蓋部
材を一々全部開ける必要はないため、その床仕上げ材の
剥がし作業や蓋部材を開ける作業を最小限に抑えること
ができて作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るフロア構造の一部破断全
体斜視図
【図2】図1の2矢視拡大平面図
【図3】図2の3−3線拡大断面図
【図4】図2の4−4線拡大断面図
【図5】図2の5−5線拡大断面図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】コーナ連結具の要部分解斜視図
【図8】ユニットパネルの単体平面図
【図9】図8の9−9線拡大断面図
【図10】スペーサ部材の要部斜視図
【図11】第1蓋部材の全体斜視図
【図12】第2蓋部材の全体斜視図
【符号の説明】
B・・・・調整ボルト G・・・・配線溝 S・・・・床スラブ T1 ,T2 ・・蓋部材としての第1,第2蓋部材 To・・・工具としてのドライバー U・・・・ユニットパネル W・・・・覗き穴 5a・・・調整穴 6・・・・空間 8・・・・係合部としての係合溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床スラブ(S)上に配置されて床面を形
    成する床板(P)を、方形状に各々形成されて床面の縦
    横に並ぶ複数のユニットパネル(U)と、その各ユニッ
    トパネル(U)の上面に凹設した十字状の配線溝(G)
    の開放上面を覆うよう該配線溝(G)の開口縁部に着脱
    可能に装着される蓋部材(T1 ,T2)とから構成し、
    前記各ユニットパネル(U)に、該パネル(U)を上下
    に貫通する複数の調整穴(5a)を相互に間隔をおいて
    設け、それら調整穴(5a)には、下端が床スラブ
    (S)の上面に載置される調整ボルト(B)の上部をそ
    れぞれ螺挿して、該ボルト(B)により各ユニットパネ
    ル(U)を、該パネル(U)と床スラブ(S)との間に
    空間(6)が形成されるように支持させ、その各調整ボ
    ルト(B)の上端には、前記調整穴(5a)を通してそ
    の上方からボルト締付用工具(To)が係合可能な係合
    部(8)を形成し、前記ボルト(B)の回動操作により
    前記各ユニットパネル(U)を高さ調整できるようにし
    たことを特徴とする、フロア構造。
  2. 【請求項2】 前記蓋部材(T1 ,T2 )には、前記配
    線溝(G)内を覗くための覗き穴(W)を形成したこと
    を特徴とする、請求項1に記載のフロア構造。
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