JPS594085Y2 - 梁の固定金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、梁を壁体間等に金具を用いて固定する場合に
用いられる梁の固定金具に関する。

パネル形式の家屋等の構築に際し、梁を壁パネル間等に
金具を用いて固定しようとする場合、その金具としては
、壁パネルの上端面に係止できるようになした金具を用
い゛るのが便利であるが、屋切パネルの上端面が傾斜し
ているパネル間に梁を固定しようとする場合には、傾斜
角度に応じた金具が必要になる。

本考案は、上端面の傾斜角度が種々異なる壁ノ・ネル間
等に梁を固定する場合も、上端面が傾斜声変の無い水平
な壁パネル間等に梁を固定する湯治も同一の金具で固定
できるようになした、梁の固定金具を提供するものであ
る。

以下、本考案を図面に示す実施例について説明すると、
本考案の固定金具Ａは、上端縁部に係止部１を有し、平
板状部の上方に５個の上部固定孔乏を有し、その下方に
５個の下部固定孔３を有する金属板状体からなり、上記
上部固定孔２及び上音［下部固定孔３は何れも上記係止
部１の中央部１′を中心とする半径の異なる２つの円弧
上にそれぞれ対応させて並設してあり、且つ上記上部固
定孔２及び上記下部固定孔３は、上記平板状部を上記係
止部１の屈曲方向と反対方向に突出させた突出部４に設
けである。

従って、それぞれ対応する上部固定孔２と下部固定孔３
の中心を結ぶ線は、何れも上記中央部１′で交わるよう
になっている。

この他、本考案の固定金具Ａには、図示の如く、該金具
を壁パネル等の所定位置に固定するための金具固定孔５
が穿設しである。

また、上部固定孔２及びそれに対応する下部固定孔３の
位置関係は、通常、金具Ａを固定する壁パネル等の上端
面の傾斜角度は、いくつかに一定しているため、上記固
定孔２と下部固定孔３の中心を結ぶ線ｑが、係止部１に
対して直交する。

係止部１の中央部１′を通過する線Ｐに対する角度αが
上記傾斜角度に対応するように決めてあり、また、上記
線ｐ上にも上部固定孔２及び下部固定孔３を設けである
。

また、壁パネル等の上端面の傾斜角度の方向に左右され
ないように、上記線ｐに対しそれぞれ左右対称に上部固
定孔２及び下部固定孔３を設けである。

次に上述の構成からなる本考案の固定金具の使用方法に
ついて説明すると、第３図に示す如く、梁Ｃを固定しよ
うとする壁パネルＢの上端面Ｂ′に、金具Ａの係止部１
を係止させ金具固定孔５を通して、第４図に示す如く釘
６等を用いて該金具Ａを壁パネルＢに固定する。

この場合、壁パネルＢの上端面Ｂ′が傾斜角度αを有し
ている場合には、前記直線ｐに対して角度αをなす直線
ｑが鉛直方向に位置することになるから、該直線ｑ上に
設けた上部固定孔２及び下部固定孔３を通して梁Ｃの固
定部材Ｃ′を第４図に示す如くボルト７等により固定す
れば良い。

また壁パネルＢの上端面Ｂ′の傾斜角度がＯｏの場合に
は、係止部１と直交する直線ｐが鉛直方向に位置するか
ら、該直線ｐ上に設けた上部固定孔２及び下部固定孔３
を上記と同様に用いて固定すれば良い。

尚、図中８は固定部材Ｃ′の結合孔で、固定部材Ｃ′は
適宜な手段（図示せず）で梁Ｃと一体化させである。

また、梁Ｃの形状は、図示のもの以外に種々の形態のも
のを用いることができる。

本考案の梁の固定金具は、斜上の如く構成されているた
め、本考案の固定金具によれば、梁Ｃの固定部材Ｃ′を
、固定金具Ａに結合し得るように構成し、固定金具Ａを
上端面の水平な壁パネル等に固定した場合に、梁Ｃを所
定の位置に固定金具Ａを介して固定できるようになして
置けば、同一の固定金具Ａで以て壁パネル等の上端面の
傾斜角度に関係なく、壁パネル間等の所定の位置に梁Ｃ
を固定できる。

また、本考案の固定金具によれば、固定金具Ａと梁Ｃの
固定部材Ｃ′との結合は、上部固定孔２及び下部固定孔
３の何れも突出部４に設けであるため、ボルト結合等に
より容易に行なうことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す正面図、第２図は、
第１図上Ｘ−Ｘ線断面図、第３図は、本考案金具の使用
態様を示す斜視図、第４図は、本考案金具により梁を固
定した状態を示す固定部の断面図である。 Ａ・・・・・・固定金具、１・・・・・・係止部、２・
・・・・・上部固定孔、３・・・・・・下部固定孔、４
・・・・・・突出部、５・・・・・・係止部の中央部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端縁部に係止部１を有し、平板状部の上方に複数個の
   上部固定孔２，２・・・・・・を有し、その下方に該上
   部固定孔と同数の下部固定孔３，３・・・・・・を有す
   る金属板状体からなり、上記上部固定孔２，２・・・・
   ・・及び下部固定孔３，３・・・・・・は、上記係止部
   １の中央部を中心とする半径の異なる２つの円弧上にそ
   れぞれ対応させて並設してあり、且つ上記上部固定孔２
   及び上記下部固定孔３は上記平板状部を上記係止部１の
   屈曲方向と反対方向に突出させた突出部４に設けである
   、梁の固定金具。