JP3003910B2 - 配線用二重床フロアパネルおよびその施工方法 - Google Patents

配線用二重床フロアパネルおよびその施工方法

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JP3003910B2
JP3003910B2 JP6152833A JP15283394A JP3003910B2 JP 3003910 B2 JP3003910 B2 JP 3003910B2 JP 6152833 A JP6152833 A JP 6152833A JP 15283394 A JP15283394 A JP 15283394A JP 3003910 B2 JP3003910 B2 JP 3003910B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子計算機室、オフィ
スオートメーション機器室等において、各機器に対する
電力線・電話線・信号線等の配線を容易にし、また上記
機器の配置替え・増設等に伴う配線の変更・追加にも簡
単に対処できる配線用二重床フロアパネル、特に不用意
な床配線の変更又は他人のいたずら等を防止するための
セキュリティ機能をもつ配線用フロアパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、OAフロア向け二重床溝配線シス
テムでは、例えば、その配線路カバーを着脱することに
より、容易に配線又は配線機器等の増・移設、変更がで
きるものとして広く利用されてきた。
【0003】ところが、この種の配線路カバーを有する
二重床溝配線システムは、例えば、所定の床面積領域に
おいて、一部分、第三者が不用意に配線路カバーを着脱
できないようにして、内部配線をいじらせないようにし
たい場合があったり、限られた特定の者のみが自由にそ
の配線路カバーを開けて、配線の増・移設をしたい場合
があった。しかし、従来の二重床溝配線システムではこ
れらに対応する構造のものはなかった。
【0004】つまり、配線路カバーが容易に着脱可能な
構造であり、配線等の移設・増設、変更が誰でも簡単に
できる便利さ故に、いたずらや不用意に配線をいじられ
てしまう場合もあり得る状態にあった。
【0005】この場合、たとえば多種多様な情報機器の
導入により、床下に多くの機器データ情報線を配線して
いる状態や、隣接した部屋での配線が入り交じった状態
での配線の移設・増設、変更作業では、上記のように重
要な配線をも第三者により不用意にいじられてしまい、
例えば誤って他人の配線、電力線やデータ線変更等によ
る機器の電源オフ、データ破壊等で情報機器等に悪影響
を与えてしまうことも考えられた。従って、このような
事態にでも十分対応可能な二重床配線のセキュリティシ
ステムの必要性が高まってきていた。
【0006】近年、上記のような要求に対応すべく、上
述のような不具合の事態を回避し、あるいは確実に防止
するため、この種の配線カバーセキュリティシステムと
して、全床面積の所定領域部分の配線路カバーを特定の
者しか簡単に開閉できないように固定する構造が考えら
れている。
【0007】具体的構造としては、本願出願人はすで
に、例えば幹線用フィードインカバーの各カバー間、即
ち所定列毎のカバーの合わせ目に、特殊ドライバー専用
ねじで間座を入れて床材に固着するものを特願平5−2
69710号(実願平4−46418の出願変更、出願
日H4.9.29)として出願した。
【0008】上記出願発明により、特殊ドライバーを持
っている特定の者のみがその特殊ドライバーによってね
じを着脱し、配線の移設・増設、変更が可能となり、上
述のような不用意に他人に配線をいじられてしまう心配
は無くなり、確実に防止できるようになった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の配線路
カバー構造では、以下のような問題点があった。 複数の各カバー間の合わせ目に、特殊ドライバー専用
ねじで間座をいれて床材に固着する構造なので、単位面
積当たりのねじ止め数が多く、このため、取付け作業に
手間がかかった。また特に、カバー間で、両カバーを抑
える間座が必要なのでなおさら手間がかかる。しかも、
実際に特定の者が配線変更等によりカバーを開けようと
する場合、カバーの取外し作業が困難である。 ねじ止め数が多いために、当然、ねじ、間座等の部品
点数が多くなる。 ねじ止め数が多いために、ねじ止めを受ける台座も多
くなり、構造が複雑化し、その分、配線路スペースも狭
くなる。 従って、ねじ止めを多用するのは、構造の単純化、部品
点数の低減、作業性の向上の観点から極力避ける必要性
がある。
【0010】本発明は、上記の課題に鑑みなされたもの
であり、その目的は、簡単、且つ確実な構造で、特定の
者のみが、所定床領域のみの配線路カバーを開けて、配
線の変更、増・移設も容易に可能となり、第三者が不用
意に配線路カバーを着脱できないようにした二重床のセ
キュリティシステムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決すべく、複数のカバー板を支持部で支えることによ
り配線経路を形成した配線用二重床フロアパネルにおい
て、上記カバー板は、側端部の全部又は一部の裏面にお
いて延長した突出手段を具備する第1のカバー板と、該
第1のカバー板に隣接して配置され、かつ床地材に固定
された支柱に、特殊専用工具で着脱可能な固定手段によ
って固定される第2のカバー板とから成ることを特徴と
する配線用二重床フロアパネルを提供するものである。
【0012】配線経路は、例えば配線溝用形成ブロック
を、床に所定の間隔を置いて配置するとその間隔によっ
て空間部分が形成され、それがOA機器用の配線のため
の格子状の配線溝とすることによって得られる。必要と
する配線溝の空間の大きさに応じて、該ブロックの大き
さや、配置間隔を調整することができる。又、該ブロッ
クは独立したものを配置してもよいし、ユニットとして
複数のブロックが一定の間隔で配置されたパネル構造化
されたものを用いてもよい。ブロックを配置せず、支柱
によって二重床を形成する場合は、該支柱間の空間を配
線経路として用いられる。
【0013】いずれにしても配線経路の上方は開口して
いるので、それを覆うためのカバー板が複数配置され
て、該ブロックの上面と併せて平面な床構造を形成す
る。すなわち、配線経路をはさんで二重床となってい
る。配線溝用形成ブロックの周辺に落とし込み段部を設
けた場合、それは配線溝に対応した落とし込み段部とな
り、その部分にカバーを付設すれば平面なフロアパネル
となる。上記の二重床は、ブロックが一定間隔で配置さ
れれば、配線溝が略格子状に形成されたものとなる。
【0014】格子状の配線溝を覆うカバー板は、配線溝
の構造、形状によって各種のものが考えられる。配線溝
が交差する場所である配線路交差部を覆うためのカバー
板と、隣接する2つの配線路交差部の間の直線状の配線
溝である配線路直線部を覆うためのカバー板とを分け
て、それぞれ平面形状が別形状のカバー板が付設される
場合もあり、又、平面形状が略同一のカバー板のみのに
よってすべての配線溝を覆う場合もある。
【0015】
【作用】カバー板の一部は配線用二重床フロアパネルに
固定されること、例えば配線溝形成用ブロックに固定さ
れることが必要であるが、固定方式としては該ブロック
に直接固定してもよいし、配線溝の底部に対して固定し
てもよい。いずれにしても配線用フロアパネルのカバー
板として着脱可能に二重床フロアパネルに固定されてい
ればよい。その固手段は、専用工具によって着脱可能
な固定手段であり、例えば、特殊な専用ドライバーのみ
に係合する専用ねじを用いればセキュリティ上有益であ
る。
【0016】カバー板に設けられた突出手段は側端部下
方に延長されている。カバー板は平面形状において複数
の側端部を有するからその側端部の全部又は一部におい
て突出手段を設けることにより、隣接するカバー板によ
って該突出手段が上方から覆われる。その突出手段は、
側端部の裏面において延長された構造のものであり、カ
バー板と一体的に形成され、あるいはビスや溶接その他
の固着手段によって設けられていてもよい。かような突
出手段は固定された第2のカバー板の側端部によって上
方向から覆われ、あるいは略押圧されているので、別途
固着手段を用いなくても、フロアパネルの落とし込み段
部に固定される。
【0017】本発明の配線用二重床フロアパネルの施工
方法としては、まず、形成された配線経路の上方の一部
を覆うべく、突出手段が設けられた第1のカバー板を所
定位置に固着せず置いて敷設する。そして第2のカバー
板を第1のカバー板に隣接して配置し、この際、第2の
カバー板の端部により該突出手段を上方から覆うよう
に、場合によっては略押圧されるように配置する。その
後専用具を用いねじ等で第2のカバー板を二重床に固
定する。固定する場所は配線経路にすでに設けた支柱部
や配線溝形成用ブロックのいずれでよいが、突出手段が
上方から覆われ、あるいは略押圧されているので、隣接
する第2のカバー板によって第1のカバー板は確実に固
定される。従って、専用具を所持する特定の者以外
は、第1のカバー板及び第2のカバー板のいずれもはず
すことができず、配線経路や配線器具等のセキュリティ
が確実かつ容易となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明する。図
1は、本発明の一実施例を示す分解斜視図、図2は図1
を配線用フロアパネルとしてセットした状態の斜視図で
ある。
【0019】図において、1は配線溝、2は方形ブロッ
ク、3は配線溝に対応して方形ブロックの周辺に設けら
れた落とし込み段部、4は不陸追従用兼ブロック切除用
のスリット、5は円柱型のねじ止め支柱、61乃至64
はセンターカバー、71乃至74はストレートカバー、
8は専用(特殊)ドライバー用のねじ(ボルト)であ
り、頭部に専用ドライバーにのみ符合する特殊な形状の
凹凸が施されている。
【0020】センターカバー61〜64はその四辺の角
が方形ブロック2の形状に合うように切り欠かれてお
り、その中心に穴65が穿たれている。ねじ8をその穴
65を通し、ねじ止め支柱5の上部に設けられたタップ
に固定することより、落とし込み段部3に固定される。
ストレートカバー71〜74の2つの側端部にはその下
方に爪部81、82が付設されており、ストレートカバ
ー71〜74を落とし込み段部3に配置した後、センタ
ーカバー61〜64を固定すれば、爪部81、82はセ
ンターカバー61〜64の端部によって覆われているの
で、ストレートカバーは落とし込み段部3に固定され
る。なお、ストレートカバーの略中央に設けられたスリ
ット75は後記に述べるように不陸追従のためのもので
ある。
【0021】本実施例においては、図1の中心に位置す
る方形ブロック2の内部すなわち二重床フロアパネルの
内部に配線器具11を設置した例を同時に示すものであ
るが、かような配線機器11を設置した場合は、収納カ
バー10によってふたをされる。収納カバー10はその
側部に設けられた段部13が落とし込み段部3の役割を
果たし、ストレートカバー71、73の側面端部が段部
13に落とし込まれて上方から覆われているので、方形
ブロック2に固定することになる。
【0022】以上のとおり、本発明は配線路(配線溝)
を覆う配線カバー手段の着脱に関するセキュリティシス
テムを提供するものであって、第1の配線カバー手段
(例えばカバー板61)と第2の配線カバー手段(例え
ばカバー板62)が所定の距離を空けて配置され、かつ
いずれも固定手段により着脱可能に二重床に固定され、
第1及び第2の配線カバー手段の間に配置された第3の
配線カバー手段(例えばストレートカバー71)の端部
に突出手段(爪81、82)を設け、それが隣接する第
1、第2の配線カバー手段の端部によって上方向から覆
われて、あるいは略押圧されて固定されるセキュリティ
システムである。上記固定手段は、配線カバー手段が床
基材(マット・パネル本体)又は床地材(床スラブ)の
いずれか一方に着脱可能に固定されるものであり、特殊
専用ねじ及びそれに対応する特殊ドライバーが用いられ
る。図1は、床基材21としてのフロアパネル本体を示
すものである。
【0023】図3は図2のA−A線の縦断面図であり、
ねじ止め支柱5はビス16によって床基材21及び床地
材(床スラブ)15に固定されている。
【0024】爪部81、82は、センターカバー61、
62の各側端部によって上方から押圧されて覆われてお
り、ストレートカバー71をねじ止めしなくとも落とし
込み段部3に固定され、他方、センターカバー61、6
2を特殊ドライバーによって解放しない限り、ストレー
トカバー71を取り外すことはできない。そのため、第
三者が不用意に配線カバーを着脱することはできず、二
重床のセキュリティに効用を奏する。
【0025】ストレートカバーカバーは、図4に示すよ
うに、スリット穴75が設けられた場合は、それにより
可撓性を得て、二重床上面の床に対する不陸追従性を高
めることができる。スリット穴75によって、同図の二
点破線及び矢印に示すように変形可能となる。なお不陸
追従性を有する機能を有するものならば、穴の形状、数
は問うものではなく、又、スリット穴75に限らず一本
又は複数本の溝であってもよい。なお、上記のスリット
穴はストレートカバーに限らず、センターカバーにおい
ても同様設けてもよいことは当然のことである。
【0026】突出手段である爪部81、82の構造は図
5の断面図に示すように、カバー板7に対して段差を設
けて爪部83を一体形成した一本形状構造のもの(同図
(A))、ビス84によって爪部85を固定したもの
(同図(B))、溶接86によって爪部87を固定した
もの(同図(C))のいずれであってもよく、又その配
置位置、大きさに制限されるものではない。
【0027】図6(a)は、本発明の他の実施例の配線
用フロアパネルの平面図、同図(b)は同図(a)のE
−E線縦断面図を示す。同図(a)上方は、配線路交差
部110を覆うための2つのセンターカバー66を方形
ブロック2に特殊なねじ87で固定し、それらの間に配
線路直線部111を覆うためのストレートカバー76を
配置し、ストレートカバー76のセンターカバー66と
隣接する両側端部に爪部81、82を設けた例を示す。
左側のセンターカバー66は対角線方向にそれぞれ2個
のねじで固定され、右側のセンターカバー66は対角線
方向にそれぞれ1個のねじで固定されている例を示すも
のである。又、同図(a)右下方はセンターカバー68
の四方の側端部に爪部91を向け、ストレートカバー7
7を方形ブロックに固定した例を示す。同図(a)およ
び(b)において図1と同じ符号は図1と同じものを示
す。なお、スリット75床面の不陸に追従するためのも
のである。図6(a)および(b)に示すように突出手
段たる爪はセンターカバー又はストレートカバーのいず
れに設けてもよく、その組み合わせは自由である。又、
固定手段たるねじ87の数や取付け位置は自由に設計す
ることができる。
【0028】カバー板を床基材21に固定する方式とし
て、方形ブロック2の落とし込み段部3に固定した。そ
のための固定手段は、ねじ87のように対角線上の位置
にそれぞれ2個設けて、落とし込み段部にねじ止めして
も、又、ねじ88のようにそれぞれ1個設けてもよい。
ねじ87、88、89はねじ山が特殊な形状を有し、通
常のドライバーに符合せず、特殊なドライバーのみによ
って着脱できる構造のものが用いられる。かようにカバ
ー板をブロック2の落とし込み段部3に固定する場合
は、ねじ止め数は確実に固定できる必要最小限とし、配
線溝における配線路高さや幅が小さいとき、前記のよう
なねじ止め支柱5は不要となり、配線容量を確保でき
る。
【0029】図7は、固定手段によって床基材21に固
定されたセンターカバー69の間に、ストレートカバー
78、79を2枚配置した例を示す。図8は図7のB−
B線の縦断面図である。2つのストレートカバー78、
79はそれぞれ爪92、93、爪94、95が設けられ
ている。ストレートカバー78、79が相互に隣接する
部分は、それぞれ端部中央に略半円形状の孔96、97
設けられ、双方の孔96、97によって形成された円状
の孔98に、その孔より大きい径の座金100を介して
カバー板固定ボルト99が挿入され、支柱台座101に
ねじ止め固定されている。ボルト99はねじ8と同様特
殊なボルトである。支柱台座101は支柱部材102と
ねじ部品固定ボルト103によって床基材21に固定さ
れている。
【0030】ストレートカバー78、79の各端部は、
それぞれ一方の端部は爪92、95によりセンターカバ
ー69に、他方の端部は爪94、95が相互に覆われて
いるため、特殊ドライバーを用いなければ配線経路を開
くことができない。なお支持部材102は床基材21
(マット・パネル本体)に固定されているが、床地材
(床スラブ)に直接固定されるものであってもよい。
【0031】図9はパネル状方形ブロック2の間の配線
溝1に一体型のねじ止め支柱が設けられた例を示す。支
柱台座40が複数個一定間隔ごとに台41の上に設けら
れ、センターカバー61、62はねじ8によって支柱台
座40に着脱可能に固定される。かようにねじ8を受け
る支持部43を、複数個の支柱台座40が配置された構
成のものとすれば施工工程が簡略化できる。
【0032】格子状の配線溝による配線路以外に配線路
を追加したい場合があり、そのためには方形ブロック2
に設けられたブロック切除用スリット4を任意に切断す
れば、配線路が形成される。図10はかような新たな配
線路が形成される場合における例を示す平面図であり、
図11は同図C−C線の縦断面図である。配線路108
はブロック2を切断して新たに形成された配線路であ
り、収納カバー107によって上部表面をほぼ平らにし
ている。両端部に段部106を有するカバー押さえ10
5を収納カバー107の上方にかぶせて配置し、その後
センターカバー61及びストレートカバー109をねじ
8によってねじ止め支柱5に固定すればよい。これによ
り、収納カバー107のセキュリティが達成できる。
【0033】図12は、本発明の他の実施例を示す斜視
図であり、図13は図12のD−D線の縦断面図であ
る。本実施例は、二重床を略四角形の平面板構造を有す
る複数のパネル51、52と支柱部50とによって構成
し、配線経路55を形成した例を示すものである。図1
2において符56は配線を示す。パネル52は二辺の
両端部に爪53、54が設けられ、四辺の角はそれぞれ
支柱部50の上に配置される。又、パネル51は同じく
その四辺の角を支柱部50の上に配置されるとともに、
略中央でねじ止め支柱5にねじ止め固定されている。ね
じ8は図1に示すものと同じである。
【0034】本発明は、配線経路を覆うカバー又はパ
ネルの側端部に突出部(爪)を設けた点(図1〜図5、
図12)、支柱に上記カバー又はパネルを、特定の配
線路カバー固定手段(特殊ねじ)で固定する点(図1〜
図3、図7〜図9、図12)、配線経路を覆うカバー
又はパネルを配線経路の段部に特定の配線路カバー固定
手段(特殊ねじ)で固定する点(図6、図7)、配線
器具や配線路チャンネルを覆うカバーをも固定できる点
(図1、図2、図10、図11)、二つの連続して敷
設するカバーを固定する場合には、更に支持部および特
定の配線路カバー固定手段(特殊ねじ)で固定する点
(図7)をそれぞれ詳細に示したが、これら〜のそ
れぞれを少なくとも一つ組み合わせることによって、他
の実施例を構成することもできる。すなわち、図示して
いないが、本発明の効果が得られれば上記〜(図の
内容を含む)の構成をどのように組み合わせてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明の配線用二重床フロアパネルおよ
びその施工方法は、一般ユーザーが簡単に床配線の変更
をさせたくない場合、例えば、不用意のコンピュータ等
の電源落ちや、他人のいたずら等、特定のユーザーに対
するセキュリティが必要な場合に有効であり、以下の効
果を奏する。二重床のセキュリティを必要とする所定
の設定領域に自由かつ容易に施工することができる。
第1のカバー板の突出手段を第2のカバー板で上方から
覆う構造のため、少なくとも挟持する2つのカバーのみ
を上記専用ねじで固定すれば良く、前述のように、カバ
ーの合わせ目、全てを固定する必要がないため、ねじ止
め部分をなくすることができ、構造が簡単で、部品点
数を減らすことができ、しかも確実に固定可能である。
第2のカバー板は、配線経路(配線溝を含む)の底部
に固定の支柱部や、敷設した配線用二重床フロアパネル
の一部に、すなわち、予め固定している部分に、特殊専
用工具でのみ着脱可能な固定手段によって止められるも
のであるから、カバー板の開閉は、上記特殊専用工具を
持っている特定の者に限られ、確実・安全な二重床のセ
キュリティシステムを構築できる。 カバーを専用ねじ
及び少ない支柱で確実に固定するため、カバー板の補強
支持が可能となると共に、重い什器、機器類、重い台車
の移動などによる、カバーの浮き上がり、変形、反り、
位置ずれ等をも確実に防ぐことが可能となる。 配線経
路のみではなく、配線器具を収納する収納カバーを用い
れば、配線器具類のセキュリティも可能になる。 又、
支柱支持によって配線路内の配線容量が不足してしまう
場合には、カバー板を段部落とし込み部分に固定すれば
配線容量を増大するとともにセキュリティを確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例(溝配線タイプの二重床)を示
す分解斜視図。
【図2】図1に示すものをセットした状態の斜視図。
【図3】図2のA−A線の縦断面図。
【図4】カバー板の構造を説明する図。
【図5】カバー板に設けられた爪の構造を示す図。
【図6】本発明の他の実施例(センターカバーとストレ
ートカバーを隣接した例)を示す平面図(a)、および
図6(a)のE−E線縦断面図。
【図7】本発明の他の実施例(ストレートカバーを隣接
した例)を示す平面図。
【図8】図7のB−B線の縦断面図。
【図9】本発明の他の実施例(パネル状方形ブロック型
二重床)を示す斜視図。
【図10】本発明の他の実施例(配線チャンネルを増加
した二重床)を示す平面図。
【図11】図10のC−C線の縦断面図。
【図12】本発明の他の実施例(パネル支柱タイプの二
重床)を示す斜視図。
【図13】図12のD−D線の縦断面図。
【符号の説明】
1 配線溝 2 方形ブロック 3 落とし込み段部 4 ブロック切断用スリット 5 ねじ止め支柱 7 カバー板 8、87、88、89 ねじ 10、107 収納カバー 11 配線器具 13 段部 15 床地材 21 床基材 40 支柱台座 61、62、63、64、66、68、69 センター
カバー 65 穴 71、72、73、74、76、77、78、79、1
09 ストレートカバー 75 スリット 81、82、83、85、87、91 爪 97 孔 100 座金 105 カバー押さえ 108 配線路 110 配線路交差部 111 配線路直線部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のカバー板を支持部で支えることに
    より配線経路を形成した配線用二重床フロアパネルにお
    いて、上記カバー板は、側端部の全部又は一部の裏面に
    おいて延長した突出手段を具備する第1のカバー板と、
    該第1のカバー板に隣接して配置され、かつ床地材に固
    定された支柱に、特殊専用工具で着脱可能な固定手段に
    よって固定される第2のカバー板とから成ることを特徴
    とする配線用二重床フロアパネル。
  2. 【請求項2】 配線溝が略格子状に形成される配線用二
    重床フロアパネルと、側端部の全部又は一部の裏面にお
    いて延長した突出手段を具備し、配線用二重床フロアパ
    ネルの段部に支えられて配線溝を覆う第1のカバー板
    と、該第1のカバー板に隣接配置されるとともに、配線
    用二重床フロアパネルの段部に支えられて配線溝を覆
    い、かつ特殊専用工具で着脱可能な固定手段によって上
    記配線用二重床フロアパネルの段部に固定される第2の
    カバー板とを有することを特徴とする配線用二重床フロ
    アパネル。
  3. 【請求項3】 配線溝形成用ブロックと、それを複数配
    置してその間隔によって形成された配線溝の上面開口を
    覆う複数のカバー板とから成る配線用二重床フロアパネ
    ルにおいて、一部のカバー板は、上記配線溝の底部に固
    定の支柱部に、特殊専用工具で着脱可能な固定手段によ
    って固定され、他のカバー板は、隣接するカバー板と接
    する側端部の少なくとも一方において突出手段が設けら
    れ、該突出手段は、上記固定されたカバー板によって上
    方向から覆われていることを特徴とする配線用二重床フ
    ロアパネル。
  4. 【請求項4】 配線用二重床を敷設し、該二重床の敷設
    によって形成された配線経路の一部を、側端部の全部又
    は一部の裏面において延長した突出手段が設けられた第
    1のカバー板で覆い、他の配線経路を、第1のカバー板
    に隣接して配置した第2のカバー板で覆うとともに、第
    1のカバー板の突出手段を上方から第2のカバー板で覆
    い、該第2のカバー板を、特殊専用工具で着脱可能な固
    定手段によって、該二重床に固定することを特徴とする
    配線用二重床フロアパネルの施工方法。
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