JP2000044928A - シーリング材 - Google Patents

シーリング材

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JP2000044928A
JP2000044928A JP10228673A JP22867398A JP2000044928A JP 2000044928 A JP2000044928 A JP 2000044928A JP 10228673 A JP10228673 A JP 10228673A JP 22867398 A JP22867398 A JP 22867398A JP 2000044928 A JP2000044928 A JP 2000044928A
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meth
acrylate
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monomer
group
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Koshin Maruyama
康臣 丸山
Hiroshi Inukai
宏 犬飼
Takenao Yamamura
武尚 山村
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硬化物の耐候性および伸びに優れ、かつ未硬化
状態での取扱いの容易なシーリング材を提供する。 【解決手段】(a)フルオロオレフィン単量体、(b)
(メタ)アクリル酸エステル単量体および所望により
(c)その他のビニル単量体をラジカル重合させて得ら
れる含フッ素共重合体(A)と水酸基もしくは加水分解
性シリル基を含有するポリ(メタ)アクリル酸エステル
(B)を主成分とするシーリング材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性および伸び
に優れ、しかも未硬化状態での取扱いの容易なシーリン
グ材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】含フッ素共重合体は、耐熱性、耐薬品
性、耐候性、撥水性、潤滑性および電気特性に優れてい
ることから、高耐候性の塗料やオーバーレイフィルムな
ど建築外装分野に広く使用されるようになっている。一
方で、アクリル系重合体も耐候性に優れ低コストである
ため種々の用途に用いられている。さらにこの含フッ素
共重合体およびアクリル系重合体の両方の特長を活かし
た高耐候性シーリング材として、フルオロオレフィン、
(メタ)アクリル酸エステル及びカルボン酸ビニルエス
テルの共重合体が提案されている(特開平8−1277
65号公報)。しかしながら、この共重合体は充填剤を
添加した時に柔軟性が充分でなく、施工時の作業性に問
題があった。
【0003】
【発明を解決しようとする課題】本発明の目的は、硬化
物の耐候性および伸びに優れ、かつ未硬化状態での取扱
い(以下、作業性ということがある)の容易なシーリン
グ材の提供である。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明者は、前記の課題
を解決すべく鋭意検討した結果、(a)フルオロオレフ
ィン単量体、(b)(メタ)アクリル酸エステル単量体
および所望により(c)その他のビニル単量体をラジカ
ル重合させて得られる含フッ素共重合体(A)と水酸基
もしくは加水分解性シリル基を含有するポリ(メタ)ア
クリル酸エステル(B)を主成分とするシーリング材
が、優れた耐候性および高伸度を有し、かつ作業性に優
れることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、(a)フルオロオレフィン単量体、
(b)(メタ)アクリル酸エステル単量体および所望に
より(c)その他のビニル単量体をラジカル重合させて
得られる含フッ素共重合体(A)と水酸基もしくは加水
分解性シリル基を含有するポリ(メタ)アクリル酸エス
テル(B)を主成分とするシーリング材である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明における含フッ素共重合体
(A)を構成するフルオロオレフィン単量体(a)とし
ては、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエ
チレン、ヘキサフルオロプロピレン、ジクロロジフルオ
ロエチレン、トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデ
ン、フッ化ビニルおよびパーフルオロ(アルキルビニル
エーテル)などが挙げられ、これらの中でも、重合性の
面よりテトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエ
チレン、ヘキサフルオロプロピレンおよびトリフルオロ
エチレンが好ましく、さらに好ましくはテトラフルオロ
エチレン、クロロトリフルオロエチレンおよびトリフル
オロエチレンである。
【0006】また、本発明における含フッ素共重合体
(A)を構成する(メタ)アクリル酸エステル単量体
(b)としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メ
タ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル
酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メ
タ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸2−
エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メ
タ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシ
ルおよび(メタ)アクリル酸ステアリル等の(メタ)ア
クリル酸アルキル;(メタ)アクリル酸シクロヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリ
ル酸トリシクロデシニルおよび(メタ)アクリル酸テト
ラヒドロフルフリル等のアクリル酸脂環式アルキル;
(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アク
リル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸クロ
ロエチルおよび(メタ)アクリル酸トリフルオロエチル
等が挙げられ、これらを単独または数種類混合して使用
することができる。また、これらの中でも、フルオロオ
レフィン単量体との共重合性の面よりアクリル酸アルキ
ルエステル類が好ましい。
【0007】さらに、上記以外の単量体(c)を共重合
させたものでもよく、これらの単量体としてエチレン、
プロピレンおよびイソブチレンなどのα−オレフィン
類;塩化ビニルおよび塩化ビニリデンなどのクロロエチ
レン類;プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、カプロン酸
ビニル、ラウリン酸ビニルおよびステアリン酸ビニル等
のビニルエステル類;エチルビニルエーテルおよびブチ
ルビニルエーテル等のアルキルビニルエーテル類等が挙
げられる。特に、水酸基もしくは加水分解性シリル基含
有単量体を用いることが好ましく、具体例として水酸基
もしくは加水分解性シリル基含有(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル単量体の他、ヒドロキシエチルビニルエ
ーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、ヒドロキシ
エチルアリルエーテルおよびクロトン酸ヒドロキシエチ
ル等の水酸基含有単量体;トリメトキシビニルシラン、
トリエトキシビニルシランおよびトリメトキシシリルプ
ロピルビニルエーテル等の加水分解性シリル基含有単量
体を挙げることができる。
【0008】含フッ素共重合体(A)における各単量体
(a)〜(c)それぞれの構成量は、(a)が5〜70
モル%、(b)が20〜80モル%、(c)が0〜40
モル%であることが好ましく、さらに好ましくは(a)
が8〜60モル%、(b)が30〜70モル%、(c)
が0〜30モル%である。(a)の量が5モル%未満で
あると耐候性が劣り、一方、70モル%を超えるとシー
リング材の未硬化状態での作業性に劣る。また、(b)
の量が20モル%未満であると作業性が劣り、一方、8
0モル%を超えると耐汚染性に劣る。さらに、(c)の
量が、40モル%を超えるとシーリング材の耐候性が劣
る。
【0009】含フッ素共重合体(A)は、ラジカル発生
型重合開始剤の存在下、上記単量体を共重合させる方法
で製造される。重合方法は、水性媒体中での懸濁重合や
乳化重合、有機溶剤中での溶液重合など通常の方法が採
用可能であるが、有機溶剤を用いずに重合することも可
能である。
【0010】ラジカル発生型重合開始剤としては、ジイ
ソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキ
シエチルオキシジカーボネート、ターシャリーブチルパ
ーオキシピバレート、ベンゾイルパーオキサイドおよび
ラウロイルパーオキサイド等の過酸化物;アゾビスイソ
ブチロニトリルおよびアゾビスイソバレロニトリル等の
アゾ化合物;過硫酸アンモニウムおよび過硫酸カリウム
等の無機過酸化物が使用できる。
【0011】乳化重合における乳化剤としては、パーフ
ルオロオクタン酸カリウム塩またはアンモニウム塩、パ
ーフルオロオクタンスルホン酸アンモニウム塩、高級ア
ルコール硫酸エステルナトリウム塩およびポリエチレン
グリコールエーテル等が例示される。
【0012】有機溶媒としては、有機炭化水素系化合物
またはフッ素系有機溶媒等が適当であり、テトラヒドロ
フランおよびジオキサン等の環状エーテル類;ベンゼ
ン、トルエンおよびキシレン等の芳香族炭化水素化合
物;酢酸エチルおよび酢酸ブチル等のエステル類;アセ
トン、メチルエチルケトンおよびシクロヘキサノン等の
ケトン類;1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリ
フルオロエチレン等のフロン類;メタノール、エタノー
ルおよびイソプロパノール等のアルコール類等があげら
れ、これらの1種または2種以上を用いることができ
る。
【0013】重合は、耐圧オートクレーブを用い、重合
温度20〜100℃程度、圧力1〜200kg/cm2
および3〜40時間の反応時間で行うことができる。全
単量体を初期にバッチ仕込みしてもよいし、重合の進行
と共に一部の単量体を逐次添加または連続添加してもよ
い。必要により、pH調整剤として、炭酸カリウム、炭
酸水素ナトリウム、ほう酸ナトリウム、ハイドロタルサ
イトおよび陰イオン交換樹脂等を加えてもよい。
【0014】含フッ素共重合体の分子量はゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー(GPC)による数平均分
子量(ポリスチレン換算)で500〜10万が好まし
く、1,000〜3万がより好ましい。分子量が高すぎ
ると作業性が悪くなり、低すぎると破断強度が低下す
る。
【0015】本発明におけるポリ(メタ)アクリル酸エ
ステル(B)は、(メタ)アクリル酸エステル単量体の
くり返し単位からなり、少なくともその一部に水酸基も
しくは加水分解性シリル基を有する重合体である。前記
くり返し単位を構成する(メタ)アクリル酸エステル単
量体におけるアルコール残基としては、アルキル基、脂
肪族アルキル基の他、シクロアルキル基またはハロゲン
含有アルキル基等である。(メタ)アクリル酸エステル
単量体としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メ
タ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル
酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メ
タ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸2−
エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メ
タ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシ
ルおよび(メタ)アクリル酸ステアリル等の(メタ)ア
クリル酸アルキル;(メタ)アクリル酸シクロヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリ
ル酸トリシクロデシニルおよび(メタ)アクリル酸テト
ラヒドロフルフリル等のアクリル酸脂環式アルキル;
(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アク
リル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸クロ
ロエチルおよび(メタ)アクリル酸トリフルオロエチル
等が挙げられる。これらの中でも、他のモノマーとの共
重合性の面よりアクリル酸アルキルエステル類が好まし
い。
【0016】ポリ(メタ)アクリル酸エステルが水酸基
を有する場合には、くり返し単位として水酸基含有(メ
タ)アクリル酸エステル単量体が用いられ、水酸基含有
(メタ)アクリル酸エステル単量体としては、(メタ)
アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸
4−ヒドロキシブチルおよび(メタ)アクリル酸2−ヒ
ドロキシエチルのε−カプロラクトン付加物等が挙げら
れる。
【0017】ポリ(メタ)アクリル酸エステルが加水分
解性シリル基を有する場合には、くり返し単位に下記式
(1)で表されるシリル基を含有する(メタ)アクリル
酸エステル単量体を用いる。 −SiR1 n3-n (1) (式中、R1;炭素数1〜20のアルキル基、Y;加水
分解性基、n;0〜2の整数を示す) 前記式(1)におけるYとしては、アルコキシ基、塩素
原子、臭素原子、アミノ基、アシロキシ基、フェノキシ
基、メルカプト基およびイミノオキシ基であり、これら
の中でも、好ましくはアルコキシ基である。アルコキシ
基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、
ブトキシ基およびメトキシエトキシ基などが挙げられ
る。前記加水分解性シリル基を含有する(メタ)アクリ
ル酸エステル単量体としては、(メタ)アクリル酸トリ
メトキシシリルプロピル、(メタ)アクリル酸メチルジ
メトキシシリルプロピルおよび(メタ)アクリル酸トリ
エトキシシリルプロピル等が挙げられる。
【0018】また、別法として水酸基含有ポリ(メタ)
アクリル酸エステルに、下記式(2)で表されるシリル
イソシアネート化合物を反応させて、水酸基を加水分解
性シリル基に置換してもよい。 R2 nSiY3-n3NCO (1) (式中、R2;炭素数1〜20のアルキル基、 R3;炭
素数1〜17のアルキレン基、Y;加水分解性基、n;
0〜2の整数を示す) 前記シリルイソシアネート化合物としては、(C2
5O)3Si(CH23NCOおよび(CH3O)3Si
(CH23NCOなどが例示される。
【0019】本発明におけるポリ(メタ)アクリル酸エ
ステル(B)は、ラジカル性重合開始剤の存在下、前記
くり返し単位を構成する単量体を共重合させることで製
造される。製造方法は、前記含フッ素共重合体の項で記
載した方法と同様な方法が適用される。また、ポリ(メ
タ)アクリル酸エステルの数平均分子量は500〜10
0,000が好ましく、1,500〜30,000が特
に好ましい。
【0020】本発明におけるシーリング材は、前記含フ
ッ素共重合体(A)およびポリ(メタ)アクリル酸エス
テルを主成分とするものであり、(A)および(B)は
通常の方法で混合することができる。(A)と(B)の
合計量を基準とした(B)の割合は5〜95重量%であ
ることが好ましく、さらに好ましくは10〜80重量%
である。(B)が95重量%を超えるとシーリング材の
耐候性が劣り、5重量%未満であると、シーリング材の
作業性が劣る。
【0021】本発明におけるシーリング材においては、
シーリング材の作業性の面より、含フッ素共重合体
(A)が、ポリ(メタ)アクリル酸エステル(B)の存
在下に、(a)フルオロオレフィン単量体、(b)(メ
タ)アクリル酸エステル単量体および所望により(c)
その他のビニル単量体をラジカル重合させて得られたも
のであることが好ましい。
【0022】さらに、本発明におけるシーリング材に
は、含フッ素共重合体(A)およびポリ(メタ)アクリ
ル酸エステル(B)の他に、硬化剤、硬化促進剤および
充填剤などを配合することが好適である。特に、水酸基
を有するポリ(メタ)アクリル酸エステルを使用する場
合には硬化剤の添加が望ましく、硬化剤として多価イソ
シアネート化合物、多価ブロックイソシアネート化合物
およびアミノプラスト樹脂等が挙げられ、1,6−ヘキ
サメチレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソ
シアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネートおよびキシリレンジ
イソシアネート等の多価イソシアネート化合物、ならび
にこれらのイソシアヌレート系、ビウレット系およびポ
リオール変性化合物が挙げられる。また、ブロックイソ
シアネート化合物のブロック剤としてはフェノール類、
オキシム類およびアルコール等が挙げられる。これらの
中でも、常温硬化可能な多価イソシアネート化合物が好
ましく、シーリング材を柔軟にできる点で、特に、ポリ
プロピレングリコール変性イソシアネートが好ましい。
【0023】さらに、上記硬化剤と併用して硬化促進剤
を使用することが好ましく、硬化促進剤としては、ジブ
チル錫ジラウレート、ジオクチル錫ジラウレートおよび
ジブチル錫ジアセテートなどの錫系、p−トルエンスル
ホン酸などの有機酸系ならびにDBU(ジアザビシクロ
ウンデセン)などのアミン類等が挙げられる。硬化促進
剤の好ましい使用量は、含フッ素共重合体(A)とポリ
(メタ)アクリル酸エステル(B)の合計量を基準にし
て10ppm〜5%(重量比)である。
【0024】一方、ポリ(メタ)アクリル酸エステルが
加水分解性シリル基を有する場合には、一般的に、硬化
剤は不要であるが、硬化促進剤を使用することが好まし
い。硬化促進剤としてはジブチル錫ジラウレート、ジオ
クチル錫ジラウレートおよびジブチル錫ジアセテート等
の錫系化合物が好ましい。かかる硬化促進剤の好ましい
使用量は、含フッ素共重合体(A)とポリ(メタ)アク
リル酸エステル(B)の合計量を基準にして100pp
m〜10%(重量比)である。
【0025】充填剤としては、シリカ、珪酸類、ケイソ
ウ土、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カーボンブ
ラック、クレー、タルク、ベントナイト、酸化チタン、
酸化鉄、酸化亜鉛、亜鉛華、シラスバルーンおよびガラ
ス繊維などが例示される。これらの中でもシーリング材
の強度または伸びを向上させるので、シリカ、珪酸類、
クレー、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
酸化チタンおよび酸化亜鉛などか好ましい。これらの使
用量は含フッ素共重合体とポリ(メタ)アクリル酸エス
テルの合計量100重量部当たり10〜400重量部で
あることが好ましい。
【0026】さらに、必要によりベンゾフェノン系化合
物、ベンゾトリアゾール系化合物および蓚酸アニリド系
化合物などの紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系化合物
などの光安定剤、ヒンダードフェノール系などの酸化防
止剤、ジアルキルフタレート系、ジアルキルアジペート
系、パラフィンオイルおよびポリプロピレングリコール
系化合物などの可塑剤、密着増強剤、脱水剤および有機
溶剤を配合しても良い。以下、実施例を挙げて、本発明
を具体的に説明する。
【0027】
【実施例】後記合成例1〜合成例5において、下記表1
に示すポリアクリル酸エステルを用いた。
【0028】
【表1】
【0029】表1および後記表2における略号の説明は
以下のとおりである。 BA:アクリル酸ブチルエステル、LA:アクリル酸ラ
ウリルエステル、HEA:アクリル酸2−ヒドロキシエ
チルエステル、HA:アクリル酸2−エチルヘキシルエ
ステル、MEA:アクリル酸2−メトキシエチルエステ
ル、MSA:アクリル酸トリメトキシシリルプロピル、
VMS:ビニルトリメトキシシランまた、表1における
分子量分布は、 分子量分布=重量平均分子量/数平均分子量 で計算し
た値である。
【0030】(合成例1)撹拌機を備えた2リットルの
オートクレーブに、表1に示すポリアクリル酸エステル
A−1を300g、単量体としてBA5.5g、HA
7.9g、ラウリン酸ビニルエステル(以下、「VL
u」という)12.3g、HEA0.7gおよび重合開
始剤としてジ−2−エトキシエチルパーオキシジカーボ
ネート(以下、「EEP」という)2.8gを仕込ん
だ。次に脱気と窒素置換を3回繰り返した後、減圧脱気
し、クロロトリフルオロエチレン(以下、「CTFE」
という)510gを仕込んだ。50℃まで昇温して重合
を開始させ、7時間に渡り、BA49.9g、HA7
1.8g、VLu36.7gおよびHEA6.3gより
なる混合液(追加仕込単量体)を一定速度でポンプを用
いてオートクレーブ中に送り込んだ。重合開始7時間経
過後、60℃まで昇温し重合を計9時間行い、冷却し
た。再び温度を40℃まで昇温させ、未反応のCTFE
をパージし、冷却後、オートクレーブを開放して586
gの含フッ素共重合体混合物を得た。得られた共重合体
混合物のGPCで測定したポリスチレン換算の計算値か
ら、含フッ素共重合体単位の数平均分子量は9,000
であった。また、この含フッ素共重合体混合物のフッ素
含有量を測定したところ9.6(%)であり、水酸基価
は20(mg―KOH/g−Resin)であった。1
H−NMR、13C−NMRより、共重合体中、含フッ素
重合体単位の重量割合が51(%)であり、組成比はC
TFE/BA/HA/VLu/HEA=48/20/2
0/9/3(モル%)であることを確認した。
【0031】(合成例2〜6)後記表2に示した初期仕
込み単量体および追加仕込み単量体を用いた以外は、合
成例1と同様に重合を行った。さらに、得られた重合体
を合成例1と同様に組成分析および物性測定を行い、そ
の結果を下記表3に示す。
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】(比較合成例1)初期にポリアクリル酸エ
ステルを用いず、有機溶剤として酢酸ブチルを135g
およびエタノールを45g添加し、HEAの添加量を初
期が1.1g、連続添加が9.9gとした以外は合成例
1と同様に行い、共重合体を320g得た。得られた共
重合体の数平均分子量は4,500であった。この共重
合体のフッ素含有量を測定したところ22.2%であ
り、水酸基価は21(mg―KOH/g−Resin)
であった。合成例1と同様に分析を行い、共重合体の組
成比はCTFE/BA/HA/VLu/HEA=54/
17/17/8/4(モル%)であることを確認した。
【0035】(比較合成例2)HEAをVMSに変え、
添加量を初期が2.7g、連続添加が10.8gとした
以外は比較合成例1と同様に行い、共重合体を302g
得た。得られた共重合体の数平均分子量は4,000で
あった。この共重合体のフッ素含有量を測定したところ
18.7%であった。合成例1と同様に分析を行い、共
重合体の組成比はCTFE/BA/HA/VLu/VM
S=47/20/20/9/4(モル%)であることを
確認した。
【0036】実施例1〜7および比較例1〜3 合成例1〜6のポリアクリル酸エステルの存在下で得ら
れた含フッ素共重合体、比較合成例1〜2の含フッ素共
重合体、ポリアクリル酸エステルA−1およびA−2、
硬化剤〔住友バイエルウレタン(株)製デスモジュール
E41〕、硬化促進剤(試薬ジブチル錫ジラウレー
ト)、炭酸カルシウム〔丸尾カルシウム(株)製カルフ
ァイン500〕、酸化チタン〔石原産業(株)製CR−
97〕、可塑剤(ジオクチルフタレート)ならびに紫外
線吸収剤〔チバガイギー(株)製チヌビンB75〕を後
記表4に示す重量部で配合した。上記で得られた混合物
を20℃で1週間、その後50℃で1週間の養生を行
い、下記の試験を行った。その結果を後記表5に示す。
【0037】(シーリング材の試験方法) (a)破断強度、破断伸度、50%引張応力(被着体は
アルミ)および押し出し性試験;JIS・A5758
(建築用シーリング材)に記載の方法で実施した。 (b)促進耐候性試験;試料をJIS・A5758に記
載のホルダーに取り付け、サンシャインウェザオメータ
ー(スガ試験機製)で、3000時間経過後の表面状態
と伸度保持率(%)を測定した。なお、表面状態の判定
基準および伸度保持率の算出方法は以下の通りである。 ・表面状態の判定基準 ○:変化なし、△:微少クラッ
クあり、×:深いクラックあり ・伸度保持率(%)=(促進耐候性試験後の伸度/初期
の伸度)×100
【0038】
【表4】
【0039】
【表5】
【0040】
【発明の効果】本発明のシーリング材は、耐候性および
伸びに優れ、さらに未硬化状態での取扱いが容易であ
り、工業的に広く利用されるものである。
フロントページの続き Fターム(参考) 4H017 AA04 AB01 AB12 AB15 AD05 4J002 BD13W BD14W BD15W BG04W BG04X BG05W BG05X BG07W BG07X BQ00X FD010 FD140 FD150 GJ02 4J011 AB02 AB04 BB01 BB04 BB12 HA03 HB02 HB04 KA02 PA07 4J100 AA02R AA03R AA06R AC03R AC04R AC23P AC24P AC25P AC26P AC27P AC30P AC31P AE02P AE02R AE04R AE09R AE10R AE19R AG02R AG04R AG05R AL03Q AL04Q AL05Q AL08Q AL16R AP16R BA03R BA05Q BA31Q BA77R BB01Q BB07Q BC04Q BC07Q BC53Q CA04 CA05 JA00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)フルオロオレフィン単量体、(b)
    (メタ)アクリル酸エステル単量体および所望により
    (c)その他のビニル単量体をラジカル重合させて得ら
    れる含フッ素共重合体(A)と水酸基もしくは加水分解
    性シリル基を含有するポリ(メタ)アクリル酸エステル
    (B)を主成分とするシーリング材。
  2. 【請求項2】含フッ素共重合体(A)が、水酸基もしく
    は加水分解性シリル基を含有するポリ(メタ)アクリル
    酸エステル(B)の存在下に、(a)フルオロオレフィ
    ン単量体、(b)(メタ)アクリル酸エステル単量体お
    よび所望により(c)その他のビニル単量体をラジカル
    重合させて得られたものである、請求項1記載のシーリ
    ング材。
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