JP2000044787A - ゴム組成物 - Google Patents
ゴム組成物Info
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- JP2000044787A JP2000044787A JP10230199A JP23019998A JP2000044787A JP 2000044787 A JP2000044787 A JP 2000044787A JP 10230199 A JP10230199 A JP 10230199A JP 23019998 A JP23019998 A JP 23019998A JP 2000044787 A JP2000044787 A JP 2000044787A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 架橋開始時期の制御により、架橋開始が遅く
でき、加工が容易であり、架橋密度の高いエピハロヒド
リン系重合体ゴム架橋物を提供する。 【解決手段】 (A)エピハロヒドリン系重合体ゴム、
(B)ジメルカプトトリアジン化合物、並びに(C)メ
ルカプト基および/またはスルフィド基を有するオルガ
ノシラン化合物を含有するゴム組成物を架橋性ゴム材料
として用いる。
でき、加工が容易であり、架橋密度の高いエピハロヒド
リン系重合体ゴム架橋物を提供する。 【解決手段】 (A)エピハロヒドリン系重合体ゴム、
(B)ジメルカプトトリアジン化合物、並びに(C)メ
ルカプト基および/またはスルフィド基を有するオルガ
ノシラン化合物を含有するゴム組成物を架橋性ゴム材料
として用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工安定性と物性
のバランスに優れた架橋性エピハロヒドリン系重合体ゴ
ム組成物に関するものである。
のバランスに優れた架橋性エピハロヒドリン系重合体ゴ
ム組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エピハロヒドリン系重合体ゴムを架橋す
るのに、ジメルカプトトリアジンまたはトリメルカプト
トリアジンを架橋剤として使用すると、優れた特性を有
する架橋物を得ることができる(例えば、特公昭48−
36926号公報、特公昭48−36927号公報な
ど)。しかし、この架橋剤を使用すると、ゴムの加工条
件によっては架橋開始が早く、架橋処理前の処理で架橋
してしまい、加工が困難になるという問題を生じること
があった。
るのに、ジメルカプトトリアジンまたはトリメルカプト
トリアジンを架橋剤として使用すると、優れた特性を有
する架橋物を得ることができる(例えば、特公昭48−
36926号公報、特公昭48−36927号公報な
ど)。しかし、この架橋剤を使用すると、ゴムの加工条
件によっては架橋開始が早く、架橋処理前の処理で架橋
してしまい、加工が困難になるという問題を生じること
があった。
【0003】架橋開始を遅らせるため、チオイミド化合
物(例えば、特公昭54−25549号公報など)、多
価カルボン酸化合物(例えば、特開昭59−17462
6号公報、特公昭62−185号公報など)などをエピ
ハロヒドリン系重合体ゴムに配合することにより、架橋
開始を制御しやすくすることが提案されている。しか
し、チオイミド化合物、多価カルボン酸化合物などを配
合して架橋開始を制御すると、架橋物の架橋密度を低下
させ、物性を悪化させてしまい目的用途に適さない場合
があった。
物(例えば、特公昭54−25549号公報など)、多
価カルボン酸化合物(例えば、特開昭59−17462
6号公報、特公昭62−185号公報など)などをエピ
ハロヒドリン系重合体ゴムに配合することにより、架橋
開始を制御しやすくすることが提案されている。しか
し、チオイミド化合物、多価カルボン酸化合物などを配
合して架橋開始を制御すると、架橋物の架橋密度を低下
させ、物性を悪化させてしまい目的用途に適さない場合
があった。
【0004】また、トリメルカプトトリアジンを架橋剤
として使用し、架橋促進剤としてジチオカルバミン酸金
属塩を併用することにより、活性塩素基含有アクリルゴ
ムの架橋が行われている(例えば、特公昭49−132
15号公報など)。しかし、加工条件によっては架橋開
始が早く、加工が困難になることがあった。そこで、2
価の有機カルボン酸のイミド誘導体および/または1価
の有機スルホン酸のアミド誘導体、ならびにオルガノシ
ラン化合物を架橋助剤として使用することにより、架橋
開始を制御する方法が提案されている(例えば、特開平
3−109456号公報など)。
として使用し、架橋促進剤としてジチオカルバミン酸金
属塩を併用することにより、活性塩素基含有アクリルゴ
ムの架橋が行われている(例えば、特公昭49−132
15号公報など)。しかし、加工条件によっては架橋開
始が早く、加工が困難になることがあった。そこで、2
価の有機カルボン酸のイミド誘導体および/または1価
の有機スルホン酸のアミド誘導体、ならびにオルガノシ
ラン化合物を架橋助剤として使用することにより、架橋
開始を制御する方法が提案されている(例えば、特開平
3−109456号公報など)。
【0005】しかし、ジメルカプトトリアジンを架橋剤
として使用し、活性塩素基含有アクリルゴムを架橋した
場合には、架橋の迅速性、架橋物の架橋密度の面から、
架橋物の物性が目的用途に適さない。
として使用し、活性塩素基含有アクリルゴムを架橋した
場合には、架橋の迅速性、架橋物の架橋密度の面から、
架橋物の物性が目的用途に適さない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、エピハ
ロヒドリン系重合体ゴムの架橋においてジメルカプトト
リアジン化合物を架橋剤として用いる場合におけるこの
ような欠点を解消すべく鋭意研究の結果、メルカプト基
および/またはスルフィド基を有するオルガノシラン化
合物をスコーチ防止剤として使用すると、架橋開始時期
が制御できるために加工が容易であり、架橋密度の高い
エピハロヒドリン系重合体ゴム架橋物が得られることを
見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
ロヒドリン系重合体ゴムの架橋においてジメルカプトト
リアジン化合物を架橋剤として用いる場合におけるこの
ような欠点を解消すべく鋭意研究の結果、メルカプト基
および/またはスルフィド基を有するオルガノシラン化
合物をスコーチ防止剤として使用すると、架橋開始時期
が制御できるために加工が容易であり、架橋密度の高い
エピハロヒドリン系重合体ゴム架橋物が得られることを
見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、(A)エピハロヒドリン系重合体ゴム、(B)ジメ
ルカプトトリアジン化合物、並びに(C)メルカプト基
および/またはスルフィド基を有するオルガノシラン化
合物を含有するゴム組成物が提供される。
ば、(A)エピハロヒドリン系重合体ゴム、(B)ジメ
ルカプトトリアジン化合物、並びに(C)メルカプト基
および/またはスルフィド基を有するオルガノシラン化
合物を含有するゴム組成物が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】[(A)エピハロヒドリン系重合
体ゴム]本発明において用いられるエピハロヒドリン系
重合体ゴムは、エピハロヒドリンのみの重合体ゴム、エ
ピハロヒドリンとこれと共重合可能な単量体との共重合
体などが挙げられる。エピハロヒドリンと共重合可能な
単量体としては、アルキレンオキサイド、不飽和エポキ
シドなどが挙げられる。
体ゴム]本発明において用いられるエピハロヒドリン系
重合体ゴムは、エピハロヒドリンのみの重合体ゴム、エ
ピハロヒドリンとこれと共重合可能な単量体との共重合
体などが挙げられる。エピハロヒドリンと共重合可能な
単量体としては、アルキレンオキサイド、不飽和エポキ
シドなどが挙げられる。
【0009】エピハロヒドリンは一般式1:
【化1】 (R1は水素またはメチル基を、Xは塩素、臭素または
ヨウ素を表す。)で示される化合物であって、例えば、
エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、エピヨード
ヒドリン、β−メチルエピクロロヒドリンなどが挙げら
れる。エピハロヒドリンは、2種以上を併用してもよ
い。エピハロヒドリンとしては、エピクロロヒドリンが
好ましく、(A)エピハロヒドリン系重合体としては、
エピクロロヒドリン系ゴムが好ましい。
ヨウ素を表す。)で示される化合物であって、例えば、
エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、エピヨード
ヒドリン、β−メチルエピクロロヒドリンなどが挙げら
れる。エピハロヒドリンは、2種以上を併用してもよ
い。エピハロヒドリンとしては、エピクロロヒドリンが
好ましく、(A)エピハロヒドリン系重合体としては、
エピクロロヒドリン系ゴムが好ましい。
【0010】エピハロヒドリン系重合体ゴム中のエピハ
ロヒドリン単量体単位の含有量は、好ましくは10モル
%以上、より好ましくは20モル%以上、特に好ましく
は35モル%以上である。
ロヒドリン単量体単位の含有量は、好ましくは10モル
%以上、より好ましくは20モル%以上、特に好ましく
は35モル%以上である。
【0011】アルキレンオキサイドは、一般式2:
【化2】 (R2およびR3は水素または炭化水素基を表し、R2と
R3の間に結合があり一体となって環構造を形成してい
てもよい。)で示される化合物である。R2、R3は水素
または炭素数が1〜18の炭化水素基が好ましい。アル
キレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド、1,2−エポキシブタン、1,2−
エポキシ−iso−ブタン、2,3−エポキシブタン、
1,2−エポキシヘキサン、1,2−エポキシオクタ
ン、1,2−エポキシデカン、1,2−エポキシテトラ
デカン、1,2−エポキシヘキサデカン、1,2−エポ
キシオクタデカン、1,2−エポキシエイコサン、1,
2−エポキシシクロペンタン、1,2−エポキシシクロ
ヘキサン、1,2−エポキシシクロドデカンなどが挙げ
られる。中でも、エチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイドが好ましい。アルキレンオキサイドは2種以上を
併用してもよい。
R3の間に結合があり一体となって環構造を形成してい
てもよい。)で示される化合物である。R2、R3は水素
または炭素数が1〜18の炭化水素基が好ましい。アル
キレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド、1,2−エポキシブタン、1,2−
エポキシ−iso−ブタン、2,3−エポキシブタン、
1,2−エポキシヘキサン、1,2−エポキシオクタ
ン、1,2−エポキシデカン、1,2−エポキシテトラ
デカン、1,2−エポキシヘキサデカン、1,2−エポ
キシオクタデカン、1,2−エポキシエイコサン、1,
2−エポキシシクロペンタン、1,2−エポキシシクロ
ヘキサン、1,2−エポキシシクロドデカンなどが挙げ
られる。中でも、エチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイドが好ましい。アルキレンオキサイドは2種以上を
併用してもよい。
【0012】エピハロヒドリン系重合体ゴム中のアルキ
レンオキサイド単量体単位の含有量は、好ましくは90
モル%以下、より好ましくは80モル%以下、特に好ま
しくは65モル%以下である。
レンオキサイド単量体単位の含有量は、好ましくは90
モル%以下、より好ましくは80モル%以下、特に好ま
しくは65モル%以下である。
【0013】不飽和エポキシドは一般式3:
【化3】 (式中R4はエチレン性不飽和結合を有する基を表
す。)で示される化合物である。例えば、ビニルグリシ
ジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、ビニルシク
ロヘキシルエーテル、o−アリルフェニルグリシジルエ
ーテルなどの不飽和グリシジルエーテル類; ブタジエ
ンエポキサイド、クロロプレンエポキサイド、4,5−
エポキシ−2−ペンテン、エポキシ−1−ビニルシクロ
ヘキセン、1,2−エポキシ−5,9−シクロドデカジ
エンなどのジエンモノエポキサイド類;グリシジルアク
リレート、グリシジルメタクリレート、グリシジルクロ
トネート、グリシジル−4−ヘプテネート、グリシジル
ソルベート、グリシジルリノレート、3−シクロヘキセ
ンカルボン酸、4−メチル−3−シクロヘキセンカルボ
ン酸のグリシジルエステル、グリシジル−4−メチル−
3−ペンテネートなどのエチレン性不飽和カルボン酸の
グリシジルエステル類; などが挙げられる。中でも、
アリルグリシジルエーテルが好ましい。不飽和エポキシ
ドは2種以上を併用してもよい。
す。)で示される化合物である。例えば、ビニルグリシ
ジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、ビニルシク
ロヘキシルエーテル、o−アリルフェニルグリシジルエ
ーテルなどの不飽和グリシジルエーテル類; ブタジエ
ンエポキサイド、クロロプレンエポキサイド、4,5−
エポキシ−2−ペンテン、エポキシ−1−ビニルシクロ
ヘキセン、1,2−エポキシ−5,9−シクロドデカジ
エンなどのジエンモノエポキサイド類;グリシジルアク
リレート、グリシジルメタクリレート、グリシジルクロ
トネート、グリシジル−4−ヘプテネート、グリシジル
ソルベート、グリシジルリノレート、3−シクロヘキセ
ンカルボン酸、4−メチル−3−シクロヘキセンカルボ
ン酸のグリシジルエステル、グリシジル−4−メチル−
3−ペンテネートなどのエチレン性不飽和カルボン酸の
グリシジルエステル類; などが挙げられる。中でも、
アリルグリシジルエーテルが好ましい。不飽和エポキシ
ドは2種以上を併用してもよい。
【0014】エピハロヒドリン系重合体ゴム中の不飽和
エポキシド単量体単位の含有量は、好ましくは15モル
%以下、より好ましくは10モル%以下である。
エポキシド単量体単位の含有量は、好ましくは15モル
%以下、より好ましくは10モル%以下である。
【0015】エピハロヒドリン系重合体ゴムは液状であ
っても固形状であってもよい。ムーニー粘度(M
L1+4、100℃)が200以下のものが好ましくは、
150以下のものがより好ましい。
っても固形状であってもよい。ムーニー粘度(M
L1+4、100℃)が200以下のものが好ましくは、
150以下のものがより好ましい。
【0016】[(B)ジメルカプトトリアジン化合物]
本発明に用いられるジメルカプトトリアジン化合物は、
一般式4:
本発明に用いられるジメルカプトトリアジン化合物は、
一般式4:
【化4】 (式中、YおよびZはそれぞれ独立に水素、アルカリ金
属またはアルカリ土類金属を表し、R5は−OR6、また
は−NR7R8、を表し、R6、R7、R8は水素、炭化水
素基、または置換炭化水素基を表し、R7とR8は同一で
も相違していてもよく、R7とR8の間に結合があり、一
体となって環構造を形成してもよい。なお、Yおよび/
またはZがアルカリ土類金属の場合は、この式で表され
る構造をアルカリ土類金属を介して複数有していてもよ
い。)で示される化合物である。ここでR6、R7、R8
の炭化水素基または置換炭化水素基としては、メチル
基、エチル基、ブチル基、エチルヘキシル基などのアル
キル基; シクロヘキシル基などのシクロアルキル基;
ベンジル基、メチルベンジル基、エチルベンジル基な
どのアラルキル基、フェニル基、ナフチル基、ブチルフ
ェニル基、ヒドロキシ−ジ−t−ブチルフェニル基など
のアリール基または置換アリール基; アリル基、オレ
イル基などのアルケニル基; などが例示される。置換
炭化水素基を構成する置換基は、特に限定されず、ハロ
ゲン原子、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、ニトリ
ル基などが例示される。また、R7とR8の間に結合があ
り、一体となって形成された環構造としては、モルホリ
ノ構造、ピペリジル構造、ピペコリル構造などが例示さ
れる。
属またはアルカリ土類金属を表し、R5は−OR6、また
は−NR7R8、を表し、R6、R7、R8は水素、炭化水
素基、または置換炭化水素基を表し、R7とR8は同一で
も相違していてもよく、R7とR8の間に結合があり、一
体となって環構造を形成してもよい。なお、Yおよび/
またはZがアルカリ土類金属の場合は、この式で表され
る構造をアルカリ土類金属を介して複数有していてもよ
い。)で示される化合物である。ここでR6、R7、R8
の炭化水素基または置換炭化水素基としては、メチル
基、エチル基、ブチル基、エチルヘキシル基などのアル
キル基; シクロヘキシル基などのシクロアルキル基;
ベンジル基、メチルベンジル基、エチルベンジル基な
どのアラルキル基、フェニル基、ナフチル基、ブチルフ
ェニル基、ヒドロキシ−ジ−t−ブチルフェニル基など
のアリール基または置換アリール基; アリル基、オレ
イル基などのアルケニル基; などが例示される。置換
炭化水素基を構成する置換基は、特に限定されず、ハロ
ゲン原子、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、ニトリ
ル基などが例示される。また、R7とR8の間に結合があ
り、一体となって形成された環構造としては、モルホリ
ノ構造、ピペリジル構造、ピペコリル構造などが例示さ
れる。
【0017】該化合物の具体例としては、2−メトキシ
−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン、2−エトキ
シ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン、2−フェ
ノキシ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン、2−
N−ブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリア
ジン、2−アニリノ−4,6−ジメルカプト−s−トリ
アジン、2−N−ナフチルアミノ−4,6−ジメルカプ
ト−s−トリアジン、2−N,N−ジメチルアミノ−
4,6−ジメルカプト−s−トリアジン、2−N,N−
ジエチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジ
ン、2−N,N−ジブチルアミノ−4,6−ジメルカプ
ト−s−トリアジン、2−N,N−ジフェニルアミノ−
4,6−ジメルカプト−s−トリアジン、2−N,N−
ジシクロヘキシルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−
トリアジン、2−モルホリノ−4,6−ジメルカプト−
s−トリアジンまたは2−ピペリジル−4,6−ジメル
カプト−s−トリアジン; これらのトリアジンのモノ
ナトリウム塩、ジナトリウム塩、モノカリウム塩、ジカ
リウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩
などが挙げられる。
−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン、2−エトキ
シ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン、2−フェ
ノキシ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン、2−
N−ブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリア
ジン、2−アニリノ−4,6−ジメルカプト−s−トリ
アジン、2−N−ナフチルアミノ−4,6−ジメルカプ
ト−s−トリアジン、2−N,N−ジメチルアミノ−
4,6−ジメルカプト−s−トリアジン、2−N,N−
ジエチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジ
ン、2−N,N−ジブチルアミノ−4,6−ジメルカプ
ト−s−トリアジン、2−N,N−ジフェニルアミノ−
4,6−ジメルカプト−s−トリアジン、2−N,N−
ジシクロヘキシルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−
トリアジン、2−モルホリノ−4,6−ジメルカプト−
s−トリアジンまたは2−ピペリジル−4,6−ジメル
カプト−s−トリアジン; これらのトリアジンのモノ
ナトリウム塩、ジナトリウム塩、モノカリウム塩、ジカ
リウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩
などが挙げられる。
【0018】[(C)メルカプト基および/またはスル
フィド基を有するオルガノシラン化合物]本発明におい
て用いられるメルカプト基および/またはスルフィド基
を有するオルガノシラン化合物は、特に限定されない
が、Si原子とメルカプト基および/またはスルフィド
基とが直接または炭素数1〜3の炭化水素基を介して結
合しているオルガノシラン化合物が好ましい。Si原子
とメルカプト基および/またはスルフィド基の間の炭素
数が多すぎると、本発明の架橋性組成物を架橋した際
に、加工安定性、物性のバランスが悪くなる場合があ
る。
フィド基を有するオルガノシラン化合物]本発明におい
て用いられるメルカプト基および/またはスルフィド基
を有するオルガノシラン化合物は、特に限定されない
が、Si原子とメルカプト基および/またはスルフィド
基とが直接または炭素数1〜3の炭化水素基を介して結
合しているオルガノシラン化合物が好ましい。Si原子
とメルカプト基および/またはスルフィド基の間の炭素
数が多すぎると、本発明の架橋性組成物を架橋した際
に、加工安定性、物性のバランスが悪くなる場合があ
る。
【0019】メルカプト基および/またはスルフィド基
を有するオルガノシラン化合物としては、例えば、3−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプ
トプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエト
キシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシ
シラン、ビス−(3−トリメトキシシリルプロピル)テ
トラスルフィド、ビス−(3−トリエトキシシリルプロ
ピル)テトラスルフィドなどが挙げられる。
を有するオルガノシラン化合物としては、例えば、3−
メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプ
トプロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエト
キシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシ
シラン、ビス−(3−トリメトキシシリルプロピル)テ
トラスルフィド、ビス−(3−トリエトキシシリルプロ
ピル)テトラスルフィドなどが挙げられる。
【0020】[ゴム組成物]本発明の架橋性ゴム組成物
は、(A)エピハロヒドリン系重合体ゴム、(B)ジメ
ルカプトトリアジン化合物、並びに(C)メルカプト基
および/またはスルフィド基を有するオルガノシラン化
合物を含有する。各成分の配合割合は、特に限定されな
いが、(A)エピハロヒドリン系重合体ゴム100重量
部あたり、(B)ジメルカプトトリアジン化合物が好ま
しくは0.1〜5重量部、より好ましくは0.3〜3重
量部、また(C)メルカプト基および/またはスルフィ
ド基を有するオルガノシラン化合物が好ましくは0.0
1〜5重量部、より好ましくは0.1〜3重量部の割合
でそれぞれ用いられる。(B)ジメルカプトトリアジン
化合物は、少なすぎると架橋密度が低すぎる場合があ
り、一方、多すぎると架橋物の伸びが低下するという問
題が生じる場合がある。また、(C)メルカプト基およ
び/またはオルガノシラン化合物は、少なすぎると架橋
反応開始が早く、スコーチ発生を防止できない場合があ
り、多すぎると架橋物の伸びが低下しやすく、問題とな
ることがある。
は、(A)エピハロヒドリン系重合体ゴム、(B)ジメ
ルカプトトリアジン化合物、並びに(C)メルカプト基
および/またはスルフィド基を有するオルガノシラン化
合物を含有する。各成分の配合割合は、特に限定されな
いが、(A)エピハロヒドリン系重合体ゴム100重量
部あたり、(B)ジメルカプトトリアジン化合物が好ま
しくは0.1〜5重量部、より好ましくは0.3〜3重
量部、また(C)メルカプト基および/またはスルフィ
ド基を有するオルガノシラン化合物が好ましくは0.0
1〜5重量部、より好ましくは0.1〜3重量部の割合
でそれぞれ用いられる。(B)ジメルカプトトリアジン
化合物は、少なすぎると架橋密度が低すぎる場合があ
り、一方、多すぎると架橋物の伸びが低下するという問
題が生じる場合がある。また、(C)メルカプト基およ
び/またはオルガノシラン化合物は、少なすぎると架橋
反応開始が早く、スコーチ発生を防止できない場合があ
り、多すぎると架橋物の伸びが低下しやすく、問題とな
ることがある。
【0021】本発明の架橋性ゴム組成物は、(A)エピ
ハロヒドリン系重合体ゴム、(B)ジメルカプトトリア
ジン化合物、並びに(C)メルカプト基および/または
スルフィド基を有するオルガノシラン化合物は、それぞ
れ、1種のみを含有していても、複数種類を含有してい
てもよい。
ハロヒドリン系重合体ゴム、(B)ジメルカプトトリア
ジン化合物、並びに(C)メルカプト基および/または
スルフィド基を有するオルガノシラン化合物は、それぞ
れ、1種のみを含有していても、複数種類を含有してい
てもよい。
【0022】(B)は架橋剤として機能するが、一般的
にエピハロヒドリン系ゴムの架橋において架橋剤として
使用されるエチレンチオウレア、6−メチルキノキサリ
ン−2,3−ジチオカーボネートなどとの併用も可能で
ある。
にエピハロヒドリン系ゴムの架橋において架橋剤として
使用されるエチレンチオウレア、6−メチルキノキサリ
ン−2,3−ジチオカーボネートなどとの併用も可能で
ある。
【0023】本発明の架橋性ゴム組成物は、その他に、
必要に応じて、充填剤(例えば、カーボンブラック、シ
リカ、炭酸カルシウムなど)、軟化剤(例えば、プロセ
スオイル、パラフィンなどの鉱物油系軟化剤; ひまし
油、ロジンなどの植物油系軟化剤; リシノール酸、パ
ルミチン酸、ミリスチン酸などの脂肪酸; ステアリン
酸バリウム、ステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸塩;
など)、可塑剤(例えば、ジブチルフタレート、ジ−
n−オクチルフタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)
アジペート、トリクレジル・フォスフェートなど)、架
橋助剤(例えば、酸化亜鉛、酸化マグネシウムなどの金
属酸化塩; 水酸化カルシウムなどの金属水酸化物;
炭酸亜鉛、塩基性炭酸鉛などの金属炭酸塩; ステアリ
ン酸、オレイン酸、ラウリン酸などの脂肪酸; ステア
リン酸亜鉛などの金属脂肪酸塩;など)、老化防止剤
(例えば、2−メルカプトベンズイミダゾール、2,
2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合
物、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル など)など
の配合剤、架橋遅延剤(例えば、チオイミド化合物、多
価カルボン酸化合物など)などを含有していてもよい。
必要に応じて、充填剤(例えば、カーボンブラック、シ
リカ、炭酸カルシウムなど)、軟化剤(例えば、プロセ
スオイル、パラフィンなどの鉱物油系軟化剤; ひまし
油、ロジンなどの植物油系軟化剤; リシノール酸、パ
ルミチン酸、ミリスチン酸などの脂肪酸; ステアリン
酸バリウム、ステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸塩;
など)、可塑剤(例えば、ジブチルフタレート、ジ−
n−オクチルフタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)
アジペート、トリクレジル・フォスフェートなど)、架
橋助剤(例えば、酸化亜鉛、酸化マグネシウムなどの金
属酸化塩; 水酸化カルシウムなどの金属水酸化物;
炭酸亜鉛、塩基性炭酸鉛などの金属炭酸塩; ステアリ
ン酸、オレイン酸、ラウリン酸などの脂肪酸; ステア
リン酸亜鉛などの金属脂肪酸塩;など)、老化防止剤
(例えば、2−メルカプトベンズイミダゾール、2,
2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合
物、ジブチルジチオカルバミン酸ニッケル など)など
の配合剤、架橋遅延剤(例えば、チオイミド化合物、多
価カルボン酸化合物など)などを含有していてもよい。
【0024】本発明の架橋性ゴム組成物の調製は、特に
限定されず、例えば、各配合成分を一時にまたは段階的
に混合し、オープンロール、バンバリーミキサー、イン
ターナルミキサー、ニーダーなどを用いて混練すること
により行われる。組成物の架橋方法も特に限定されず、
例えば、一般的に使用されるプレス、射出成形機、押し
出し機、加硫釜、オーブンなどが用いられ、成形と架橋
を同時に行ってもよく、予備成形した後で架橋してもよ
い。成形温度は、好ましくは、100〜200℃の温度
範囲で、温度により異なるが好ましくは3分〜8時間の
範囲で加熱成形される。
限定されず、例えば、各配合成分を一時にまたは段階的
に混合し、オープンロール、バンバリーミキサー、イン
ターナルミキサー、ニーダーなどを用いて混練すること
により行われる。組成物の架橋方法も特に限定されず、
例えば、一般的に使用されるプレス、射出成形機、押し
出し機、加硫釜、オーブンなどが用いられ、成形と架橋
を同時に行ってもよく、予備成形した後で架橋してもよ
い。成形温度は、好ましくは、100〜200℃の温度
範囲で、温度により異なるが好ましくは3分〜8時間の
範囲で加熱成形される。
【0025】[用途]本組成物は、耐熱老化性、耐油
性、耐オゾン性などの特性において非常に優れおり、各
種ホース類、被覆材、ダイアフラム、ロールなどの用途
に広く利用することができる。
性、耐オゾン性などの特性において非常に優れおり、各
種ホース類、被覆材、ダイアフラム、ロールなどの用途
に広く利用することができる。
【0026】[態様]本発明の態様としては、(1)
(A)エピハロヒドリン系重合体ゴム、(B)ジメルカ
プトトリアジン化合物、ならびに(C)メルカプト基お
よび/またはスルフィド基を有するオルガノシラン化合
物を含有する架橋性ゴム組成物、(2)(A)エピハロ
ヒドリン系重合体ゴム100重量部あたり、(B)ジメ
ルカプトトリアジン化合物の量が0.1〜5重量部、好
ましくは0.3〜3重量部である(1)記載の架橋性ゴ
ム組成物、(3)(A)エピハロヒドリン系重合体ゴム
100重量部あたり、(C)メルカプト基および/また
はスルフイド基を有するオルガノシラン化合物の量が
0.01〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部であ
る(1)または(2)のいずれかに記載の架橋性ゴム組
成物、(4)(A)エピハロヒドリン系重合体ゴムがエ
ピクロロヒドリン系重合体ゴムである(1)〜(3)の
いずれかに記載の架橋性ゴム組成物、(5)(A)エピ
ハロヒドリン系重合体ゴムがエピハロヒドリンのみの重
合体ゴムまたはエピハロヒドリンとそれと共重合可能な
単量体との共重合体ゴムである(1)〜(4)のいずれ
かに記載の架橋性ゴム組成物、(6)(A)エピハロヒ
ドリン系重合体ゴムがエピハロヒドリン単位を10モル
%以上、好ましくは20モル%以上、より好ましくは3
5モル%以上含有するものである(5)記載の架橋性ゴ
ム組成物、
(A)エピハロヒドリン系重合体ゴム、(B)ジメルカ
プトトリアジン化合物、ならびに(C)メルカプト基お
よび/またはスルフィド基を有するオルガノシラン化合
物を含有する架橋性ゴム組成物、(2)(A)エピハロ
ヒドリン系重合体ゴム100重量部あたり、(B)ジメ
ルカプトトリアジン化合物の量が0.1〜5重量部、好
ましくは0.3〜3重量部である(1)記載の架橋性ゴ
ム組成物、(3)(A)エピハロヒドリン系重合体ゴム
100重量部あたり、(C)メルカプト基および/また
はスルフイド基を有するオルガノシラン化合物の量が
0.01〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部であ
る(1)または(2)のいずれかに記載の架橋性ゴム組
成物、(4)(A)エピハロヒドリン系重合体ゴムがエ
ピクロロヒドリン系重合体ゴムである(1)〜(3)の
いずれかに記載の架橋性ゴム組成物、(5)(A)エピ
ハロヒドリン系重合体ゴムがエピハロヒドリンのみの重
合体ゴムまたはエピハロヒドリンとそれと共重合可能な
単量体との共重合体ゴムである(1)〜(4)のいずれ
かに記載の架橋性ゴム組成物、(6)(A)エピハロヒ
ドリン系重合体ゴムがエピハロヒドリン単位を10モル
%以上、好ましくは20モル%以上、より好ましくは3
5モル%以上含有するものである(5)記載の架橋性ゴ
ム組成物、
【0027】(7)エピハロヒドリンと共重合可能な単
量体がアルキレンオキシドおよび/または不飽和エポキ
シドである(5)または(6)記載の架橋性ゴム組成
物、(8)(A)エピハロヒドリン系ゴムの不飽和エポ
キシド単位の含有 量が15モル%以下、より好ましく
は10モル%以下である(5)〜(7)のいずれかに記
載の架橋性ゴム組成物、(9)(B)ジメルカプトトリ
アジン化合物が一般式1で表される化合物である(1)
〜(8)のいずれかに記載の架橋性ゴム組成物、
量体がアルキレンオキシドおよび/または不飽和エポキ
シドである(5)または(6)記載の架橋性ゴム組成
物、(8)(A)エピハロヒドリン系ゴムの不飽和エポ
キシド単位の含有 量が15モル%以下、より好ましく
は10モル%以下である(5)〜(7)のいずれかに記
載の架橋性ゴム組成物、(9)(B)ジメルカプトトリ
アジン化合物が一般式1で表される化合物である(1)
〜(8)のいずれかに記載の架橋性ゴム組成物、
【0028】(10)(B)ジメルカプトトリアジン化
合物が、2−メトキシ−4,6−ジメルカプト−s−ト
リアジン、2−エトキシ−4,6−ジメルカプト−s−
トリアジン、2−フェノキシ−4,6−ジメルカプト−
s−トリアジン、2−ブチルアミノ−4,6−ジメルカ
プト−s−トリアジン、2−アニリノ−4,6−ジメル
カプト−s−トリアジン、2−ナフチルアミノ−4,6
−ジメルカプト−s−トリアジン、2−ジメチルアミノ
−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン、2−ジエチ
ルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン、2
−ジブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリア
ジン、2−ジフェニルアミノ−4,6−ジメルカプト−
s−トリアジン、2−ジシクロヘキシルアミノ−4,6
−ジメルカプト−s−トリアジン、2−モルホリノ−
4,6−ジメルカプト−s−トリアジンおよび2−ピペ
リジル−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン、なら
びにこれらのトリアジン化合物のモノナトリウム塩、ジ
ナトリウム塩、モノカリウム塩、ジカリウム塩、カルシ
ウム塩、マグネシウム塩およびバリウム塩から選ばれた
ものである(1)〜(9)記載の架橋性ゴム組成物、
合物が、2−メトキシ−4,6−ジメルカプト−s−ト
リアジン、2−エトキシ−4,6−ジメルカプト−s−
トリアジン、2−フェノキシ−4,6−ジメルカプト−
s−トリアジン、2−ブチルアミノ−4,6−ジメルカ
プト−s−トリアジン、2−アニリノ−4,6−ジメル
カプト−s−トリアジン、2−ナフチルアミノ−4,6
−ジメルカプト−s−トリアジン、2−ジメチルアミノ
−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン、2−ジエチ
ルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン、2
−ジブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−トリア
ジン、2−ジフェニルアミノ−4,6−ジメルカプト−
s−トリアジン、2−ジシクロヘキシルアミノ−4,6
−ジメルカプト−s−トリアジン、2−モルホリノ−
4,6−ジメルカプト−s−トリアジンおよび2−ピペ
リジル−4,6−ジメルカプト−s−トリアジン、なら
びにこれらのトリアジン化合物のモノナトリウム塩、ジ
ナトリウム塩、モノカリウム塩、ジカリウム塩、カルシ
ウム塩、マグネシウム塩およびバリウム塩から選ばれた
ものである(1)〜(9)記載の架橋性ゴム組成物、
【0029】(11)(C)メルカプト基および/また
はスルフィド基を有するオルガノシラン化合物が3−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプト
プロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキ
シシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシ
ラン、ビス−(3−トリメトキシシリルプロピル)テト
ラスルフィドおよびビス−(3−トリエトキシシリルプ
ロピル)テトラスルフィドから選ばれたものである
(1)〜(11)のいずれかに記載の架橋性ゴム組成
物、(12)(1)〜(11)のいずれかに記載の架橋
性ゴム組成物を架橋した架橋物、などが例示される。
はスルフィド基を有するオルガノシラン化合物が3−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプト
プロピルトリエトキシシラン、2−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、2−メルカプトエチルトリエトキ
シシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシ
ラン、ビス−(3−トリメトキシシリルプロピル)テト
ラスルフィドおよびビス−(3−トリエトキシシリルプ
ロピル)テトラスルフィドから選ばれたものである
(1)〜(11)のいずれかに記載の架橋性ゴム組成
物、(12)(1)〜(11)のいずれかに記載の架橋
性ゴム組成物を架橋した架橋物、などが例示される。
【0030】
【実施例】本発明を実施例を挙げて具体的に説明する。
【0031】(実施例1)エピクロルヒドリン−エチレ
ンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合体ゴム
(日本ゼオン製「ゼクロン3105」、塩素原子含量2
7.5重量%、ムーニー粘度(ML1+4、100℃)が
75)100重量部、ステアリン酸2重量部、FEFカ
ーボン(旭カーボン製「旭#60」)40重量部、マグ
ネシア(協和化学工業製「キョーワマグ100」)1.
5重量部および表1記載の配合剤を6インチロール、5
0℃で10分混練して、エピハロヒドリン系重合体ゴム
組成物(表1中の組成物1〜4)を得た。組成物1は実
施例、組成物2〜4は比較例である。
ンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合体ゴム
(日本ゼオン製「ゼクロン3105」、塩素原子含量2
7.5重量%、ムーニー粘度(ML1+4、100℃)が
75)100重量部、ステアリン酸2重量部、FEFカ
ーボン(旭カーボン製「旭#60」)40重量部、マグ
ネシア(協和化学工業製「キョーワマグ100」)1.
5重量部および表1記載の配合剤を6インチロール、5
0℃で10分混練して、エピハロヒドリン系重合体ゴム
組成物(表1中の組成物1〜4)を得た。組成物1は実
施例、組成物2〜4は比較例である。
【0032】得られた組成物について、JIS K 6
300「未加硫ゴム試験方法」に準拠して、ムーニース
コーチ試験をおこなった。また組成物を160℃30分
間プレス架橋をおこなって得られた架橋物を、JIS
K 6251「加硫ゴムの引張試験方法」、JIS K
6253「加硫ゴムの硬さ試験方法」に準拠して特性
を評価した。結果を表1に示す。
300「未加硫ゴム試験方法」に準拠して、ムーニース
コーチ試験をおこなった。また組成物を160℃30分
間プレス架橋をおこなって得られた架橋物を、JIS
K 6251「加硫ゴムの引張試験方法」、JIS K
6253「加硫ゴムの硬さ試験方法」に準拠して特性
を評価した。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】エピクロロヒドリン重合体ゴムに、ジメル
カプトトリアジン化合物とメルカプト基含有オルガノシ
ラン化合物を配合することによって、架橋開始の早さを
示すムーニースコーチ時間t5の値が大きくなり、早期
の架橋が抑制されることがわかる。また、得られた架橋
物はオルガノシラン化合物を配合しない場合と同等の物
性を示している(組成物1と組成物2の比較)。また、
エピクロロヒドリン重合体ゴムに、2,4,6−トリメ
ルカプト−s−トリアジンにメルカプト基含有オルガノ
シラン化合物を配合してもムーニースコーチ時間t5の
値は小さく、早期の架橋が抑制されていないことがわか
る。また、架橋物の物性も劣っている(組成物3と組成
物4の比較)。
カプトトリアジン化合物とメルカプト基含有オルガノシ
ラン化合物を配合することによって、架橋開始の早さを
示すムーニースコーチ時間t5の値が大きくなり、早期
の架橋が抑制されることがわかる。また、得られた架橋
物はオルガノシラン化合物を配合しない場合と同等の物
性を示している(組成物1と組成物2の比較)。また、
エピクロロヒドリン重合体ゴムに、2,4,6−トリメ
ルカプト−s−トリアジンにメルカプト基含有オルガノ
シラン化合物を配合してもムーニースコーチ時間t5の
値は小さく、早期の架橋が抑制されていないことがわか
る。また、架橋物の物性も劣っている(組成物3と組成
物4の比較)。
【0035】(実施例2)エピクロルヒドリン−エチレ
ンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合体ゴム
(日本ゼオン(株)製「ゼクロン3105」塩素含量2
7.5重量%、ムーニー粘度(ML1+4、100℃)
75)100重量部、ステアリン酸2重量部、FEFカ
ーボン(旭カーボン(株)製「旭#60」)40重量
部、マグネシア(協和化学工業(株)製「キョーワマグ
100」)1.5重量部、N−シクロヘキシルチオフタ
ルイミド1重量部および表2記載の配合剤を6インチロ
ールで10分混練して、エピハロヒドリン系重合体ゴム
組成物(表2中の組成物5〜11)を得た。組成物5、
組成物6は実施例、組成物7〜9は比較例である。得ら
れた組成物について、実施例1と同様に、架橋し、物性
を評価した。結果を表2に示す。
ンオキシド−アリルグリシジルエーテル共重合体ゴム
(日本ゼオン(株)製「ゼクロン3105」塩素含量2
7.5重量%、ムーニー粘度(ML1+4、100℃)
75)100重量部、ステアリン酸2重量部、FEFカ
ーボン(旭カーボン(株)製「旭#60」)40重量
部、マグネシア(協和化学工業(株)製「キョーワマグ
100」)1.5重量部、N−シクロヘキシルチオフタ
ルイミド1重量部および表2記載の配合剤を6インチロ
ールで10分混練して、エピハロヒドリン系重合体ゴム
組成物(表2中の組成物5〜11)を得た。組成物5、
組成物6は実施例、組成物7〜9は比較例である。得ら
れた組成物について、実施例1と同様に、架橋し、物性
を評価した。結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】ジメルカプトトリアジン化合物を配合した
組成物においては、オルカノシラン化合物として、メル
カプト基を含有する3−メルカプトプロピルトリメトキ
シシランや、スルフィド基を含有するビス−(3−トリ
エトキシシリルプロピル)テトラスルフィドをとして2
−アニリノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジンお
よび2−ジブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−
トリアジン、オルガノシラン化合物として3−メルカプ
トプロピルトリメトキシシランおよびビス−(3−トリ
エトキシシリルプロピル)テトラスルフィドを用いるこ
とによって、公知の架橋遅延剤であるN−シクロヘキシ
ルチオフタルイミドを併用しても、t5の値が大きくな
り、スコーチ時間が長く早期の架橋開始が抑制されるこ
と、およびそれによって得られた架橋物はオルガノシラ
ン化合物を添加しない場合と同等の物性を示すことがわ
かる(組成物5と組成物7の比較、組成物6と組成物7
の比較)。また、メルカプト基もスルフィド基も有しな
いオルカノシラン化合物である3―メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、3―グリシドキシプロピルト
リメトキシシランを配合しても、t5の値は小さいまま
で、架橋開始が早いままであることがわかる(組成物8
と組成物7の比較、組成物9と組成物7の比較)。
組成物においては、オルカノシラン化合物として、メル
カプト基を含有する3−メルカプトプロピルトリメトキ
シシランや、スルフィド基を含有するビス−(3−トリ
エトキシシリルプロピル)テトラスルフィドをとして2
−アニリノ−4,6−ジメルカプト−s−トリアジンお
よび2−ジブチルアミノ−4,6−ジメルカプト−s−
トリアジン、オルガノシラン化合物として3−メルカプ
トプロピルトリメトキシシランおよびビス−(3−トリ
エトキシシリルプロピル)テトラスルフィドを用いるこ
とによって、公知の架橋遅延剤であるN−シクロヘキシ
ルチオフタルイミドを併用しても、t5の値が大きくな
り、スコーチ時間が長く早期の架橋開始が抑制されるこ
と、およびそれによって得られた架橋物はオルガノシラ
ン化合物を添加しない場合と同等の物性を示すことがわ
かる(組成物5と組成物7の比較、組成物6と組成物7
の比較)。また、メルカプト基もスルフィド基も有しな
いオルカノシラン化合物である3―メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、3―グリシドキシプロピルト
リメトキシシランを配合しても、t5の値は小さいまま
で、架橋開始が早いままであることがわかる(組成物8
と組成物7の比較、組成物9と組成物7の比較)。
【0038】
【発明の効果】本発明のエピハロヒドリン系重合体ゴム
組成物は、従来から問題となっていたエピハロヒドリン
系重合体ゴムの加工安定性が改善され、架橋時間の短縮
が可能となる。しかも、公知のものに比べて引張特性な
どの架橋物性への悪影響がはるかに小さく、この点にお
いても工業的価値の高いものである。本組成物は、耐熱
老化性、耐油性、耐オゾン性などの特性において非常に
優れている。
組成物は、従来から問題となっていたエピハロヒドリン
系重合体ゴムの加工安定性が改善され、架橋時間の短縮
が可能となる。しかも、公知のものに比べて引張特性な
どの架橋物性への悪影響がはるかに小さく、この点にお
いても工業的価値の高いものである。本組成物は、耐熱
老化性、耐油性、耐オゾン性などの特性において非常に
優れている。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)エピハロヒドリン系重合体ゴム、
(B)ジメルカプトトリアジン化合物、並びに(C)メ
ルカプト基および/またはスルフィド基を有するオルガ
ノシラン化合物を含有するゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10230199A JP2000044787A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10230199A JP2000044787A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000044787A true JP2000044787A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16904142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10230199A Pending JP2000044787A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000044787A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014181277A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Nippon Zeon Co Ltd | 導電性ロール用架橋性ゴム組成物、導電性ロール用ゴム架橋物、および導電性ロール |
WO2021215292A1 (ja) * | 2020-04-22 | 2021-10-28 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物及びゴム製品 |
-
1998
- 1998-07-31 JP JP10230199A patent/JP2000044787A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014181277A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Nippon Zeon Co Ltd | 導電性ロール用架橋性ゴム組成物、導電性ロール用ゴム架橋物、および導電性ロール |
WO2021215292A1 (ja) * | 2020-04-22 | 2021-10-28 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物及びゴム製品 |
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