JP2000042863A - 工業用スクレーパ - Google Patents

工業用スクレーパ

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JP2000042863A
JP2000042863A JP10214634A JP21463498A JP2000042863A JP 2000042863 A JP2000042863 A JP 2000042863A JP 10214634 A JP10214634 A JP 10214634A JP 21463498 A JP21463498 A JP 21463498A JP 2000042863 A JP2000042863 A JP 2000042863A
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elastic member
lip portion
rubber
industrial
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Yoshiya Sano
義哉 佐野
Tomokazu Yoshida
智和 吉田
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Nitta Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速稼働する工作機械および産業機械におけ
る摺動面に用いられ、高速で切削屑が衝突しても破損せ
ず、そして反り返ることがなく、長期間にわたる安定し
たシール性を維持する工業用スクレーパを提供する。 【解決手段】 本発明の工業用スクレーパは、工作機械
に取り付けるための取付部と、取付部に対して一体的か
つ傾斜して形成されたリップ部とから構成される断面略
くの字状の弾性部材と、弾性部材のリップ部の上面に取
り付けられる金属薄板と、金属薄板の上面に設けられる
保護部材とを備え、工作機械の摺動面に接する金属薄板
の先端部がリップ部より突出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械および産
業機械において、機械が稼働する際に発生し、摺動面上
に落下する切削屑およびクーラント(切削油剤)などが
摺動面に入り込むことを防ぐための工業用スクレーパに
関する。
【0002】
【従来の技術】工業用スクレーパは、種々の工作機械お
よび産業機械、例えば、図4に示すようなNC施盤にお
いて使用される。このNC施盤には種々の摺動面が存在
し、摺動面を常に適切な状態に維持するためにシール部
材が備えられている。このNC施盤は、C方向に回転可
能な主軸台30と、X、Y方向に摺動自在な刃物台31
とを有しており、主軸台30に保持された被工作物41
を刃物台31の刃物で加工する仕組みになっている。こ
の刃物台31は摺動ヘッド32に取り付けられ、摺動ヘ
ッド32に沿って刃物台31がY方向に摺動する。また
摺動ヘッド32は板金製の摺動カバー33で覆われ、摺
動カバー33内に設けられたスライド機構によって摺動
ヘッド32および摺動カバー33の全体がX方向に移動
する。この摺動カバー33と固定の側壁34との間で摺
動面が形成される。この摺動面から切削屑40およびク
ーラントなどが機械内部に入り込むと、機械内部のスラ
イド機構などの駆動部および電送部が破損する可能性が
ある。この切削屑40およびクーラントなどが摺動面に
入り込むのを防ぐために、摺動カバー33と側壁34と
の間に工業用スクレーパAが用いられる。
【0003】摺動カバー33は通常、板金製であるた
め、摺動面にはマイクロメートル単位の曲面および凹凸
が存在する。従って、工業用スクレーパAには、摺動面
に多少の曲面および凹凸が存在しても確実に摺動面に接
触し、長期間にわたるシール性が求められている。この
ような要求を満足する工業用スクレーパAとして、本発
明者らは、実公平6-45314号公報に開示される工業用ス
クレーパを提案した。
【0004】この工業用スクレーパは、図2(a)に示
すように、取付部111と、取付部111に対して傾斜
して設けられたリップ部112とからなる断面略くの字
状の弾性部材110であって、取付部111とリップ部
112との境界付近に、境界線に沿って略くの字状の内
側に略円弧状の凹溝115を設けたものである。また、
リップ部112の先端にはエッジ部112aが形成さ
れ、このエッジ部112aが摺動面に接触するように数
mm押し付けて取り付けられる。
【0005】このリップ部112の全体が取付部111
に対して傾斜しているため、リップ部112と取付部1
11との境界線付近の凹溝115を支点にしてリップ部
112の全体が屈曲する。このため、摺動面に曲面およ
び凹凸が存在しても、リップ部112が摺動面の曲面に
沿って屈曲するので、エッジ部112aと摺動面の接触
が確保され、わずかな切削屑40およびクーラントなど
が摺動面に入り込むのを防ぐ。また、境界線付近の凹溝
115の存在によって、リップ部112は凹溝115が
存在する側に屈曲しやすく、反対側には屈曲しにくくな
っている。このため、X方向に摺動しながら曲面および
凹凸を乗り越える際に、エッジ部112aの接触の不均
一が生じにくく、かつリップ部112の全体が反傾斜方
向にめくれるということもない。このように、摺動面が
板金で形成され、曲面および凹凸が存在しても、切削屑
およびクーラントなどを逃がさずに掃き取ることができ
る。
【0006】しかし、このような弾性部材の工業用スク
レーパは、切削屑の衝突、摺動面との摩擦などにより損
傷し、長期間にわたるシール性は維持できないという問
題点があった。
【0007】上記問題を解消するために、本発明者ら
は、特開平8-132330号公報に開示されるような工業用ス
クレーパを提案した。この工業用スクレーパは、取付部
211と、取付部211に対して傾斜して設けられたリ
ップ部212とからなる断面略くの字状の弾性部材21
0と、リップ部212の傾斜した側に張りつけられた金
属薄板216とを有してなり、この金属薄板216の先
端部216aがリップ部212の先端部216aより突
出しており、金属薄板216の先端部216aが所定の
摺動面に接するように取付部211によって取り付けら
れるものである。
【0008】しかし、この工業用スクレーパを高速稼働
する工作機械に使用した場合、切削屑40が高速で金属
薄板216に衝突するので、図2(c)に示すように、
金属薄板216が破損し、そして反り返るので、シール
性を維持できないという問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高速
稼働する工作機械および産業機械における摺動面に用い
られ、高速で切削屑が衝突しても破損せず、そして反り
返ることがなく、長期間にわたる安定したシール性を維
持することができる工業用スクレーパを提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の工業用スクレー
パは、工作機械に取り付けるための取付部と、該取付部
に対して一体的かつ傾斜して形成されたリップ部とから
構成される断面略くの字状の弾性部材と、該弾性部材の
リップ部の上面に取り付けられる金属薄板と、該金属薄
板の上面に設けられる保護部材とを備え、該工作機械の
摺動面に接する該金属薄板の先端部が該リップ部より突
出している。
【0011】本発明の別の工業用スクレーパは、工作機
械に取り付けるための取付部と、該取付部に対して一体
的かつ傾斜して形成されたリップ部とから構成される断
面略くの字状の弾性部材と、該弾性部材のリップ部の下
面に取り付けられ、そして該工作機械の摺動面に先端部
が接する金属薄板とを備える。
【0012】本発明の好ましい工業用スクレーパは、上
記保護部材および弾性部材が、アクリロニトリルブタジ
エンゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、エチレン
プロピレンゴム、水素添加アクリロニトリルブタジエン
ゴム、シリコーンゴムおよびフッ素ゴムからなる群から
選択される材料からなる。
【0013】本発明の好ましい工業用スクレーパは、上
記保護部材が、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレ
タン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、
ポリイミド、フェノール樹脂およびエポキシ樹脂からな
る群から選択される材料からなる。
【0014】本発明の好ましい工業用スクレーパは、上
記保護部材が、ステンレス、鉄、ブリキ、ニッケル、ア
ルミニウム、クロム、亜鉛、鉛およびこれらの合金から
なる群から選択される材料からなる。
【0015】以下、本発明の作用について説明する。
【0016】本発明の工業用スクレーパは、本体が弾性
部材10で形成されており、さらに略くの字状形態の内
側に内側方向に容易に屈曲可能なように凹溝15が設け
られているので、リップ部12は、摺動面の凹凸に沿う
ことができる。そして、リップ部12の上面または下面
には金属薄板16が設けられ、その先端部16aが摺動
面Zに接することにより、高速稼働する工作機械におい
て、摺動面Zとスクレーパとの摩擦により摩耗する量が
少ないので、長期間にわたる安定したシール性が維持さ
れる。さらに、この金属薄板16は、切削屑が衝突する
面が保護部材17か、または弾性部材10により保護さ
れているので、高速で切削屑が衝突することにより、金
属薄板16が破損し、そして反り返ることはない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の工
業用スクレーパを説明する。
【0018】図1は、本発明の工業用スクレーパAの工
作機械への取付前の状態を示す図であり、図3は本発明
の工業用スクレーパAの工作機械への取付時の状態を示
す図である。図1および図3において、(a)は断面
図、(b)は正面図である。断面形状は、工業用スクレ
ーパAの全長にわたって同一であり、略くの字状であ
る。
【0019】本発明の工業用スクレーパAは、図1
(a)および(b)に示すように、取付部11と、取付
部11に対して傾斜して設けられたリップ部12とから
構成される断面略くの字状の弾性部材10と、弾性部材
10のリップ部12の上面に取り付けられる金属薄板1
6と、金属薄板16の上面に設けられる保護部材17と
を備える。
【0020】本発明の別の工業用スクレーパA’は、図
1(c)に示すように、弾性部材10のリップ部12の
下面に金属薄板16が取り付けられている。
【0021】本発明の工業用スクレーパA(以下、他に
言及しない限り、工業用スクレーパAについての説明
は、工業用スクレーパA’についても同様である)の弾
性部材10としては、耐油性であって、硬度が70°〜
90°(通常は70°)の範囲内で、適切な弾性を有す
る材料が好ましく使用される。このような材料として
は、ゴム(例えば、アクリロニトリルブタジエンゴム、
クロロプレンゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレン
ゴム、水素添加アクリロニトリルブタジエンゴム、シリ
コーンゴムおよびフッ素ゴムなど)が挙げられるが、こ
れらに限定されない。この弾性部材10は、摺動面に直
接接触しないので、弾性部材10からなる工業用スクレ
ーパに比較して、硬度が低く、そして弾性に富むものが
好ましい。
【0022】取付部11には、鋼板製の補強板13がそ
の表面が主軸台30側に露出するように埋設され、加硫
接着などで一体的に張りつけられている。また、取付部
11には機械に取り付けるための複数の長孔14が適切
な間隔で設けられ、そして弾性部材10を貫通して加工
されている。この補強板13を設けることによって、ボ
ルト止めするための長孔14の間隔を広げることが可能
となる。また、切削屑の衝突による取付部材11の損傷
も防ぐことができる。
【0023】リップ部12は、取付部11との間の角度
が120°〜150°(通常は135°)になるように
傾斜して設けられている。このリップ部12は、先端部
16aに近づくにつれて厚みが次第に薄くなっている。
また、取付部11とリップ部12との境界付近に境界線
に沿ってリップ部12が略くの字状の内側に屈曲可能な
ように凹溝15(通常は半径0.5mm程度の円弧状)
が設けられている。この凹溝15が存在することによ
り、取付部11とリップ部12との境界部の肉厚が他の
部分より薄くなるので、リップ部12は凹溝15が存在
する側に屈曲しやすく、反対側には屈曲し難くなる。ま
た、この凹溝15の形状は、円弧状に限られることはな
く、他の任意の形状が可能である。
【0024】金属薄板16は、リン宵銅板およびステン
レス鋼板のようなバネ板材で作製される。この金属薄板
16は、リップ部12の上面または下面に加硫接着など
で一体的に張りつけられる。この金属薄板16の先端部
16aは、金属薄板16が弾性部材10のリップ部12
の上面に取り付けられる場合は、リップ部12の先端部
より通常0.5mm〜5.0mm程度突出するように設けられ
る。一方、金属薄板16が弾性部材10のリップ部12
の下面に取り付けられる場合は、金属薄板16の先端部
16aは、リップ部12から突出せずに設けられる。い
ずれの場合も金属薄板16の先端部16aが、摺動面Z
に接する。
【0025】金属薄板16の厚みは、通常0.07〜
0.25mmであり、好ましくは0.1〜0.2mmで
ある。この金属薄板16の厚みが0.07mm未満であ
る場合、取付部11の取付位置を調節して金属薄板16
の先端部16aを摺動面に押さえ込む際に、強度が不足
し、先端部16aが曲がりすぎるので、シールするため
に必要な充分な接触を確保することが困難となる。逆に
0.25mmを越えると、金属薄板16の先端16aが
十分に屈曲せずに、摺動面に突き刺さるように接触する
ので、摺動面を損傷させる可能性がある。
【0026】金属薄板16が弾性部材10のリップ部1
2の上面に取り付けられる場合は、金属薄板16の上面
に保護部材17が設けられる。この保護部材17は、高
速稼働する工作機械において、切削屑が高速で金属薄板
16に衝突することを避けるためものである。この保護
部材17を設けることによって、従来の工業用スクレー
パで問題であった切削屑が高速で工業用スクレーパの金
属薄板に衝突する場合に生じる金属薄板16の打こん、
破損および反り返りを防止することができる(図2
(c))。
【0027】保護部材17には、切削屑の衝突による衝
撃力を緩和するような材料が使用できる。このような材
料としては、ゴム(例えば、アクリロニトリルブタジエ
ンゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、エチレンプ
ロピレンゴム、水素添加アクリロニトリルブタジエンゴ
ム、シリコーンゴムおよびフッ素ゴムなど)、樹脂(例
えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミ
ド、フェノール樹脂またはエポキシ樹脂など)、および
金属(例えば、ステンレス、鉄、ブリキ、ニッケル、ア
ルミニウム、クロム、亜鉛、鉛またはこれらの合金な
ど)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0028】また、保護部材17は、通常フィルム状で
あり、スクレーパの弾性が維持されるような厚さであ
る。使用する材料によって使用可能な厚さは異なるが、
通常約0.1mm〜約1.0mmであり、好ましくは約0.13m
m〜約0.5mmである。
【0029】また、本発明の別の工業用スクレーパA’
は、図1(c)に示すように、リップ部12自体が、金
属薄板16の保護部材として作用するので、保護部材1
7を設ける必要はない。この場合、保護部材17として
別の材料を使用することがないので、その製造工程は簡
略化することができる。
【0030】次ぎに、図3を参照して、本発明の工業用
スクレーパAの側壁34への取付を説明する。まず、工
業用スクレーパAの長孔14を、側壁34に設けられた
取付孔22に重ね合わせ、次いで重ね合わせた孔にボル
ト20を挿通し、裏側からナット21で締め付けて固定
する。この際に、スクレーパAの金属薄板16の先端部
16aを、摺動面Zに押し付ける。この押し付ける長さ
は、スクレーパの大きさに従って決定されるが、通常2
mm〜3mmである。
【0031】押し付けられた金属薄板16の先端部16
aは、図3(a)に示すように、屈曲して摺動面Zに沿
うようになるので、摺動面を傷つけることなくシール性
を発揮することができる。また、摺動面Zに曲面および
凹凸が存在する場合、弾性材料10で形成されたリップ
部12の弾性力により、リップ部12は曲面および凹凸
に対応することができるので、金属薄板16の先端部1
6aは常に摺動面Zに接触し、僅かな切削屑およびクー
ラントなどを逃さずに掻き取ることができる。
【0032】また、図3(b)に示すように、90°に
なるように2本のスクレーパを突き合わせてコーナーと
する場合、取付部11は45°に切断されるが、リップ
部12は押し付ける際の歪みを考慮して、45°より大
きな角度で切断される。リップ部12を摺動面Zに適切
に押し付けると、リップ部12の角度も45°となる。
【0033】本発明のスクレーパAは、図4に示すよう
に、工作機械B(この実施例ではNC施盤を示す)の摺
動部に取り付けられる。固定の主軸台30の側壁34に
取付部11を固定して、摺動面Zにリップ部12の金属
薄板16の先端部16aを押し付けて取り付けられる。
従って、主軸台30と摺動面Zとの間の隙間をリップ部
12によってシールし、切削屑40などが機械内部に入
り込まないようにする。
【0034】次に、工作機械Bに取り付けられたスクレ
ーパAの機械の稼働時の状態について説明する。
【0035】工作機械Bの運転中に摺動面ZがX方向に
左右に移動すると、スクレーパAの金属薄板16の先端
部16aは軽く押し付けられて摺動面Zに接触している
ので、先端部16aは常に摺動面Z上を摺動する。
【0036】リップ部12と取付部11との境界付近に
設けた凹溝15によって、リップ部12は容易に略くの
字状の内側に屈曲するので、リップ部12がその途中で
屈曲したりする恐れはない。リップ部12は、取付部1
1との境界線を軸として上下に揺動(首振り運動)す
る。
【0037】すなわち、リップ部12は、金属薄板16
の先端部16aから力を受けて、この境界線を軸として
揺動するので、先端部16aは非常に滑らかに上下に移
動することができる。
【0038】金属薄板16の先端部16aが、摺動面Z
に存在する小さな凹凸を通過する場合、凹部を通過する
ときには、リップ部12の弾性力によりリップ部12が
下方に屈曲し、凸部を通過するときには、凹溝15によ
ってリップ部12は容易に上方に屈曲することができる
ので、摺動面Zの凹凸に適切に対応することができる。
従って、摺動面Zとの間に隙間が生じることがなく、切
削屑およびクーラントなどを確実に掻き取ることができ
る。
【0039】また、本発明の工業用スクレーパAは、金
属薄板16がゴムなどの保護部材17または弾性部材1
0に覆われているので、金属薄板16が露出しているも
のと比較して、工作機械の稼働の際に防音効果を有す
る。
【0040】
【発明の効果】本発明の工業用スクレーパは、弾性部材
のリップ部に設けられた金属薄板の先端部が、曲面およ
び凹凸が存在する摺動面に常に沿わせることができるの
で、僅かな切削屑およびクーラントなどを確実に掻き取
ることができ、さらに高速稼働する工作機械に使用され
る場合、金属薄板は保護部材または弾性部材で保護され
ているので、高速で切削屑が衝突しても損傷して反り返
ることがなく、長期間にわたる安定したシール性を維持
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工業用スクレーパを示す概略図であ
り、図1(a)は、その断面図、図1(b) は、その正面図
であり、そして図1(c)は、本発明の別の工業用スクレ
ーパの断面図である。
【図2】従来の工業用スクレーパを示す概略図であり、
図2(a)および(b)は、その断面図、図2(c)は、金属薄
板16が反り返った状態の断面図である。
【図3】本発明の工業用スクレーパの取付時の状態を示
す概略図であり、図3(a)は、その断面図であり、図3
(b) は、本発明の工業用スクレーパのコーナー部分の平
面図である。
【図4】本発明の工業用スクレーパが使用される工作機
械の斜視図である。
【符号の説明】
10 弾性部材 11 取付部 12 リップ部 13 補強板 14 長孔 15 凹溝 16 金属薄板 17 保護部材 A 工業用スクレーパ B 工作機械 Z 摺動面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械に取り付けるための取付部と、
    該取付部に対して一体的かつ傾斜して形成されたリップ
    部とから構成される断面略くの字状の弾性部材と、 該弾性部材のリップ部の上面に取り付けられる金属薄板
    と、 該金属薄板の上面に設けられる保護部材とを備え、 該工作機械の摺動面に接する該金属薄板の先端部が該リ
    ップ部より突出している、工業用スクレーパ。
  2. 【請求項2】 工作機械に取り付けるための取付部と、
    該取付部に対して一体的かつ傾斜して形成されたリップ
    部とから構成される断面略くの字状の弾性部材と、 該弾性部材のリップ部の下面に取り付けられ、そして該
    工作機械の摺動面に先端部が接する金属薄板とを備え
    る、工業用スクレーパ。
  3. 【請求項3】 前記保護部材および弾性部材が、アクリ
    ロニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ウレタ
    ンゴム、エチレンプロピレンゴム、水素添加アクリロニ
    トリルブタジエンゴム、シリコーンゴムおよびフッ素ゴ
    ムからなる群から選択される材料からなる、請求項1に
    記載の工業用スクレーパ。
  4. 【請求項4】 前記保護部材が、ポリテトラフルオロエ
    チレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリカーボネー
    ト、ポリアミド、ポリイミド、フェノール樹脂およびエ
    ポキシ樹脂からなる群から選択される材料からなる、請
    求項1に記載の工業用スクレーパ。
  5. 【請求項5】 前記保護部材が、ステンレス、鉄、ブリ
    キ、ニッケル、アルミニウム、クロム、亜鉛、鉛および
    これらの合金からなる群から選択される材料からなる、
    請求項1に記載の工業用スクレーパ。
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