JP2000042838A - プレス加工金型およびプレス加工金型の表面処理方法 - Google Patents

プレス加工金型およびプレス加工金型の表面処理方法

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JP2000042838A JP10217176A JP21717698A JP2000042838A JP 2000042838 A JP2000042838 A JP 2000042838A JP 10217176 A JP10217176 A JP 10217176A JP 21717698 A JP21717698 A JP 21717698A JP 2000042838 A JP2000042838 A JP 2000042838A
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die
electrode
cutting edge
surface treatment
machining
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Seiji Satou
清侍 佐藤
Akihiro Goto
昭弘 後藤
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Mitsubishi Electric Corp
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    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイ孔内周面などにより構成される切刃側面
についても良好な耐摩耗性を有して優れた型寿命を示
し、長期間の使用においても切刃側面の摩耗によるプレ
ス加工品のだれ量の増加を招くことがないプレス加工金
型を提供すること。 【解決手段】 切刃側面104に液中放電加工による放
電エネルギによって生じる放電電極15の電極消耗溶融
物質あるいはそれの反応物が付着堆積し、切刃側面10
4に電極消耗溶融物質あるいはそれの反応物による改質
層108を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、プレス加工金型
およびプレス加工金型の表面処理方法に関し、特に、穴
明け、打ち抜き等の剪断加工に使用するプレス加工金型
およびその種のプレス加工金型の表面処理方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】穴明け、打ち抜き等の剪断加工に使用す
るプレス加工金型は、所要の耐久性(型寿命)を得るた
めに、特に切刃部分に高い耐摩耗性を要求される。
【0003】従来一般に、プレス加工金型は、炭素工具
鋼、合金工具鋼など、高硬度の金属材料で構成され、熱
処理により耐摩耗性の向上が図られている。
【0004】プレス加工における金型の長寿命化はもっ
とも重要な課題の一つであり、プレス加工の高精度化、
多様化に伴い、打ち抜き型等の寿命に対する要求が益々
厳しくなっており、熱処理による表面処理では、要求さ
れる耐久性を確保することが難しくなってきている。
【0005】このことに対して、レーザ等の高エネルギ
によってダイ金型等のパンチプレス金型の素材上面部の
表面層を溶解し、この溶解部分に、金属炭化物など、良
好な耐摩耗性を有する硬質成分を添加して硬質成分を含
浸した表面処理ストリング部をリング状に形成し、この
後にワイヤ放電加工によって表面処理ストリング部に沿
ったダイ孔を形成することが特表平5−508684号
公報に示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】プレス加工金型では、
型寿命の観点とプレス加工品の品質を考慮すると、打抜
き型等の切刃として、切刃縁部(カッテングエッジ)の
みならず、切刃側面(ダイ孔内周面)についても優れた
耐摩耗性を有していることが要求される。
【0007】しかし、上述のような従来技術では、切刃
縁部に、局部的に硬質成分含浸部が得られるたけで、切
刃縁部に連続する切刃側面の表面処理はできず、すなわ
ち、比較的広域な面状の表面処理は行うことはできず、
切刃側面の耐摩耗性を向上させることはできない。この
ため、プレス加工金型の型寿命の向上に限界があり、繰
り返し使用による切刃側面の摩耗によってプレス加工品
の剪断部のだれ量が増加することを避けれない。
【0008】この発明は、上述の如き問題点を解消する
ためになされたもので、ダイ孔内周面などにより構成さ
れる切刃側面についても良好な耐摩耗性を有して優れた
型寿命を示し、長期間の使用においても切刃側面の摩耗
によるプレス加工品のだれ量の増加を招くことがないプ
レス加工金型およびプレス加工金型の表面処理方法を得
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明によるプレス加工金型は、切刃側面に液
中放電加工による放電エネルギによって生じる放電電極
の電極消耗溶融物質あるいはそれの反応物が付着堆積
し、切刃側面に電極消耗溶融物質あるいはそれの反応物
による改質層が形成されているものである。
【0010】つぎの発明によるプレス加工金型は、前記
改質層が硬質被膜であるものである。
【0011】つぎの発明によるプレス加工金型は、前記
改質層がWC、TiC、ZrC、VC、TaC等の炭化
物、TiB2 、ZrB2 等の硼化物、TiN、TrN等
の窒化物の単体、あるいは組合せによるものである。
【0012】つぎの発明によるプレス加工金型は、プレ
ス加工金型がダイ金型であり、ダイ孔の開口縁部がなす
切刃に連続するダイ孔内側面に前記改質層が形成されて
いるものである。
【0013】また、上述の目的を達成するために、この
発明によるプレス加工金型の表面処理方法は、加工液中
においてプレス加工金型の切刃側面と放電電極とを所定
の放電ギャップをおいて対向させて切刃側面と放電電極
との間に放電を発生させ、放電エネルギによって生じる
電極消耗溶融物質あるいはそれの反応物を切刃側面に付
着堆積させ、切刃側面に電極消耗溶融物質あるいはそれ
の反応物による改質層を形成するものである。
【0014】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法は、Zr、V、Ta等の硬質金属の粉体、もしく
はこれらの水素化物の粉体を圧縮成形した圧粉体電極、
あるいはこれらの金属による金属電極を使用し、加工液
としてHCを含む放電加工油を使用して改質層を形成す
るものである。
【0015】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法は、単純形状電極を使用し、切刃側面と単純形状
電極との間の間隙を所定値に保って単純形状電極と処理
対象のプレス加工金型とをプレス加工形状により決まる
切刃側面形状に倣って相対変位させ、切刃側面に改質層
を形成するものである。
【0016】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法は、処理対象のプレス加工金型がワイヤ放電加工
により形成されたダイ金型であり、単純形状電極を使用
し、切刃側面と単純形状電極との間の間隙を所定値に保
って前記ワイヤ放電加工で使用した加工プログラムを使
用して単純形状電極と処理対象のダイ金型とを相対変位
させ、切刃側面に改質層を形成するものである。
【0017】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法は、単純形状電極を使用し、前記切刃側面と単純
形状電極との間で極間サーボ制御を行うことで切刃側面
と単純形状電極との間の間隙を所定値に保ち、単純形状
電極と処理対象のプレス加工金型とをプレス加工形状に
より決まる切刃側面形状に倣って相対変位させ、切刃側
面に改質層を形成するものである。
【0018】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法は、ワイヤ電極を使用し、切刃側面とワイヤ電極
との間の間隙を所定値に保ってワイヤ電極と処理対象の
プレス加工金型とをプレス加工形状により決まる切刃側
面形状に倣って相対変位させ、切刃側面に改質層を形成
するものである。
【0019】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法は、処理対象のプレス加工金型がワイヤ放電加工
により形成されたダイ金型であり、ワイヤ電極を使用
し、切刃側面とワイヤ電極との間の間隙を所定値に保っ
て前記ワイヤ放電加工で使用した加工プログラムを使用
してワイヤ電極と処理対象のダイ金型とを相対変位さ
せ、切刃側面に改質層を形成するものである。
【0020】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法は、同一のワイヤ放電加工機において、ワイヤ放
電加工用のワイヤ電極を使用して型加工を行い、この後
に表面処理用のワイヤ電極を使用して切刃側面に改質層
を形成するものである。
【0021】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法は、処理対象のプレス加工金型がダイ金型であ
り、ダイ金型のダイ孔の作成前にダイ金型素材の上面に
放電表面処理による改質層を形成し、ダイ孔の作成後に
切刃側面に改質層を形成するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照して、この
発明にかかるプレス加工金型およびプレス加工金型の表
面処理方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0023】実施の形態1.図1は、この発明によるプ
レス加工金型の表面処理方法の実施に使用される表面処
理装置の実施の形態1を示している。
【0024】この表面処理装置は、放電加工機の一種で
あり、水平X軸方向に移動可能なX軸テーブル1と水平
方向Y軸方向に移動可能なY軸テーブル3との重ね合わ
せ構造体によるワークテーブル5を有し、ワークテーブ
ル5上に加工槽7を固定されている。
【0025】加工槽7内には被処理材載置台9が設けら
れており、被処理材載置台9上に被処理材であるプレス
加工金型、図示例ではダイ金型100が載置固定され
る。また、加工槽7内には、図示されていない加工液供
給装置より加工液が供給され、被処理材載置台9上のダ
イ金型100は加工液中に浸漬される。
【0026】加工槽7の上方部には、垂直Z軸方向に移
動可能な電極支持ベッド11が設けられおり、電極支持
ベッド11の下部に回転式の電極支持装置13が設けら
れている。電極支持装置13は、細棒による単純形状電
極15を交換可能に支持し、単純形状電極15を電極軸
心周りに回転させることができる。単純形状電極15は
丸棒状をなしており、これの外径寸法は被処理材の大き
さに応じて選定される。被処理材がダイ金型100であ
る場合には、単純形状電極15がダイ孔102内に入る
寸法に設定されればよい。
【0027】X軸テーブル1、Y軸テーブル3、電極支
持ベッド11は、それぞれ、X軸サーボモータ17、Y
軸サーボモータ19、Z軸サーボモータ21により位置
決め駆動され、X軸サーボモータ17、Y軸サーボモー
タ19、Z軸サーボモータ21は、数値制御装置23の
軌跡移動制御部25が出力する各軸指令により位置制御
される。
【0028】数値制御装置23の軌跡移動制御部25
は、電極移動軌跡生成用CAM装置27より軌跡移動デ
ータ(電極パス情報)を入力し、軌跡移動データに基づ
いてX軸、Y軸、Z軸の各軸の位置指令を生成する。
【0029】上述のような構成による表面処理装置を用
いてこの発明によるプレス加工金型の表面処理方法を実
施する場合には、研削加工あるいはワイヤ放電加工によ
ってダイ孔102の加工がなされ、金型の切刃106と
しての形状はすでに形成されているダイ金型100を被
処理材載置台9上にセットし、加工槽7内に加工液を溜
めて被処理材載置台9上のダイ金型100を加工液中に
浸漬させる。
【0030】加工槽7内の加工液中において、ダイ金型
100のダイ孔102の内周面が与える切刃側面104
と単純形状電極15とを所定の放電ギャップg(図3参
照)をおいて対向させて切刃側面104と単純形状電極
15との間にパルス電圧を印加してパルス放電を発生さ
せる。これにより、放電エネルギによって生じる電極消
耗溶融物質あるいはそれと加工液成分との反応物がダイ
孔102の開口縁部がなす切刃106に連続する切刃側
面104に付着堆積し、切刃側面104に電極消耗溶融
物質あるいはそれの反応物による改質層108(図2参
照)が比較的広域の面状に形成される。
【0031】改質層108は、耐摩耗性に優れた硬質被
膜であり、改質層108の材質としては、WC、Ti
C、ZrC、VC、TaC等の炭化物、TiB2 、Zr
2 等の硼化物、TiN、TrN等の窒化物の単体、あ
るいはそれらの組合せによるものが挙げられる。
【0032】また、単純形状電極15として、Ti、Z
r、V、Ta等の硬質金属の粉体、もしくはこれらの水
素化物の粉体を圧縮成形した圧粉体電極、あるいはこれ
らの金属による金属電極を使用し、加工液としてHCを
含む放電加工油を使用し、電極材料と放電加工油中のH
Cとの反応により、TiC、ZrC、VC、TaC等の
金属炭化物による硬質被膜を切刃側面104に効率よく
良好に形成することができる。
【0033】上述のようなパルス放電による改質層10
8の形成法は、液中ギャップ放電による放電表面処理法
と呼ばれる方法に準拠したものであり、この放電表面処
理法は、特開平6−182626号公報、特開平8−2
57841号公報、特開平9−19829号公報、特開
平9−192937号公報に示されている。
【0034】改質層108の形成は切刃側面104の全
周に亙って面状に一様に行われる。このために、切刃側
面104と単純形状電極15との間の間隙gを所定値に
保って微細単純形状電極15と処理対象のプレス加工金
型であるダイ金型100とをプレス加工形状(ダイ孔平
面形状)により決まる切刃側面形状に倣って相対変位さ
せることが必要であり、この相対変位によって切刃側面
104の全周に改質層108を形成することができる。
【0035】単純形状電極15と金型100とを切刃側
面形状に倣って相対変位させることは、X軸テーブル1
のX軸方向移動とY軸テーブル3のY軸方向移動により
行うことができる。
【0036】数値制御装置23の内部に設けられた軌跡
移動制御部25は、予め電極軌跡生成用CAM27によ
って作成された電極移動パス情報に基づき、表面処理用
の単純形状電極15の横方向の相対移動制御、即ち、X
軸テーブル1とY軸テーブル3の駆動制御を行い、単純
形状電極15の軌跡移動を切刃側面104をなぞるよう
にしている。ここで、単純形状電極15のZ軸方向(深
さ方向)の制御は、切刃106のZ軸方向位置に合わせ
て一定の高さとしている。
【0037】上述の実施の形態では、放電表面処理加工
の電極移動プログラムは、専用のCAMを使用して作成
しているが、ダイ金型100のダイ孔102がワイヤ放
電加工により形成される場合には、ダイ孔明けのワイヤ
放電加工で使用した加工プログラムを使用して単純形状
電極15とダイ金型100とを相対変位させ、切刃側面
102に改質層108を形成することもできる。
【0038】図2は、被処理材であるダイ金型100の
切刃側面部分に放電表面処理加工を行う状態を示してい
る。ダイ金型100の切刃側面104に対する改質層1
08の形成は、図2に示されているように、単純形状電
極15の側面を使用して行う。
【0039】この放電表面処理では、放電表面処理の進
行に伴い電極材料が消耗するので、単純形状電極15の
側面が消耗してやせ細り、放電状態が安定しない。そこ
で、放電状態が安定するように、回転式の電極支持装置
13を使用し、単純形状電極15を電極軸心周りに回転
させている。
【0040】単純形状電極15の側面を使用して、切刃
形状をなぞるようにして放電表面処理を行うと、放電表
面処理の進行に伴い単純形状電極15が消耗し、電極径
が次第に小さくなるので、図3に示されているように、
単純形状電極15の移動量(加工距離)に応じて電極移
動パスPを被処理材に近づける方向に補正する必要があ
る。
【0041】この補正量cgは、加工送り量、電極回転
数がともに一定であれば、加工距離に対する電極の消耗
量が一定であることから、図4に示されているように、
加工距離に対して比例定数をもって線形の比例関係にな
る。従って、補正量cgをもって切刃形状の法線方向に
加工距離に対して直線的な工具径補正を行えばよい。
【0042】上述のように、切刃形状の側面をなぞるよ
うに単純形状電極15を移動させ、切刃形状の法線方向
に電極消耗分の補正値cgを与えながら適正間隙(放電
ギャップ)gを保って放電表面処理を行うことで、ダイ
金型100の切刃側面104の全域に硬質被膜による改
質層108を面状に形成することができる。
【0043】上述のような方法で、打抜き型のダイ金型
の切刃側面に放電表面処理による硬質被膜を生成し、プ
レスの打ち抜き試験を行った結果、表面処理を行わない
場合と比較して、40万ショット時のプレス加工品のだ
れ量が1/2以下となり、金型の長寿化が実現できた。
【0044】放電表面処理用の電極として、φ0.1m
m程度の微細な単純形状電極15を使用すれば、ICリ
ードフレームのような微細形状のプレス金型の切刃側面
についても硬質被膜を生成することが可能となり、これ
らの金型寿命を大幅に向上することができる。
【0045】以上の説明は、ダイ金型の切刃側面に放電
表面処理による硬質被膜の作成方法について述べた、図
5に示されているように、パンチ金型200の切刃側面
202にも、同様に液中ギャップ放電による放電表面処
理により改質層204を形成することができる。
【0046】また、切刃上面部にも放電表面処理を行
い、切刃上面部にも硬質被膜を形成し、この部分の耐摩
耗性も向上させることで、金型寿命を更に向上させるこ
とができることは云うまでもない。
【0047】実施の形態2.図6は、この発明によるプ
レス加工金型の表面処理方法の実施に使用される表面処
理装置の実施の形態2を示している。なお、図6におい
て、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の
符号を付けて、その説明を省略する。
【0048】この実施の形態では、極間サーボ制御を行
うために、電極支持部に、単純形状電極15を水平U軸
方向に移動させるU軸移動手段31と、単純形状電極1
5を水平V軸方向に移動させるV軸移動手段33とが設
けられている。U軸移動手段31、V軸移動手段33は
それぞれ、U軸サーボモータ35、V軸サーボモータ3
7により位置決め駆動され、U軸サーボモータ35、V
軸サーボモータ37は、数値制御装置23の極間サーボ
用移動制御部39が出力する各軸指令により位置制御さ
れる。
【0049】極間サーボ用移動制御部39は、平均電圧
検出手段41により検出される単純形状電極15と被処
理材との間の平均電圧を入力し、この平均電圧(検出結
果)に基づいて被処理面(切刃側面104)と単純形状
電極15の距離gを一定に保つように、U軸位置指令と
V軸位置指令を出力する。
【0050】この実施の形態では、電極消耗に対して切
刃側面104と単純形状電極15との距離が一定となる
ように、図7に示されているように、単純形状電極15
の電極径の減少分に応じたU軸制御およびV軸制御によ
る極間サーボを行う。
【0051】極間サーボの方法としては、平均電圧検出
手段41を使用して被処理材と単純形状電極15の平均
電圧を検出し、放電加工機では一般的な平均電圧を一定
となるように移動制御を行う平均電圧一定サーボを取る
ようにしている。
【0052】図7は、電極移動パスと極間サーボの方向
を示している。極間サーボの方向としては電極移動パス
に対して法線方向に側面サーボを取るようなる。
【0053】以上のように、被処理面である切刃側面1
04と単純形状電極15の間で極間サーボ(側面サー
ボ)を取りながら、切刃形状になぞるように放電表面処
理を行い、切刃側面104に硬質被膜を生成すること
で、実施の形態1と同様に金型寿命を大幅に向上させる
ことが可能となるともに、極間サーボを取りながら放電
表面処理加工を行うので、加工時間を短縮できるという
効果が得られる。
【0054】実施の形態3.図8は、この発明によるプ
レス加工金型の表面処理方法の実施に使用される表面処
理装置の実施の形態3を示している。なお、図8におい
ても、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一
の符号を付けて、その説明を省略する。
【0055】この表面処理装置は、ワイヤ放電加工機の
一種であり、水平X軸方向に移動可能なX軸テーブル5
1と水平方向Y軸方向に移動可能なY軸テーブル53と
の重ね合わせ構造体によるワークテーブル55を有して
いる。ワークテーブル55上には被処理材載置台57が
設けられており、被処理材載置台57上に被処理材であ
るプレス加工金型、図示例ではダイ金型100が載置固
定される。
【0056】X軸テーブル51、Y軸テーブル53は、
それぞれ、X軸サーボモータ59、Y軸サーボモータ6
1により位置決め駆動され、X軸サーボモータ59、Y
軸サーボモータ61は、数値制御装置23の軌跡移動制
御部25が出力する各軸指令により位置制御される。
【0057】被処理材載置台57の上方と下方にはそれ
ぞれワイヤ電極ガイド部63、65が設けられており、
ワイヤボビン67より繰り出される表面処理用のワイヤ
電極69がワイヤ電極ガイド部63、65間を垂直に走
行するようになっている。
【0058】ワイヤ電極69は、ワイヤ電極ガイド部6
3、65間で被処理材載置台57上のダイ金型100の
ダイ孔102内を、切刃側面104に対して所定の放電
ギャップを保って上下に走る。
【0059】ワイヤ電極69と切刃側面104との放電
ギャップ部分には、加工液ノズル71より加工液が噴射
される。
【0060】上述のような構成による表面処理装置を用
いてこの発明によるプレス加工金型の表面処理方法を実
施する場合には、研削加工あるいはワイヤ放電加工によ
ってダイ孔102の加工がなされ、金型の切刃106と
しての形状はすでに形成されているダイ金型100を被
処理材載置台57上にセットし、加工液ノズル71より
加工液を噴射する。
【0061】この状態で、ダイ金型100のダイ孔10
2の内周面が与える切刃側面104とワイヤ電極69と
を所定の放電ギャップをおいて対向させて切刃側面10
4とワイヤ電極69との間にパルス電圧を印加して加工
液ノズル71より噴射された加工液中でパルス放電を発
生させる。これにより、放電エネルギによって生じる電
極消耗溶融物質あるいはそれと加工液成分との反応物を
ダイ孔の開口縁部がなす切刃106に連続する切刃側面
104に付着堆積し、図9に示されているように、切刃
側面104に電極消耗溶融物質あるいはそれの反応物に
よる改質層108が比較的広域の面状に形成される。
【0062】ワイヤ電極69として、Ti、Zr、V、
Ta等の硬質金属によるワイヤ電極を使用し、加工液と
してHCを含む放電加工油を使用し、電極材料と放電加
工油中のHCとの反応により、TiC、ZrC、VC、
TaC等の金属炭化物による硬質被膜を切刃側面104
に効率よく良好に形成することができる。
【0063】改質層108の形成は切刃側面104の全
周に亙って面状に一様に行われる。このために、切刃側
面104とワイヤ電極69との間の間隙を所定値に保っ
てワイヤ電極69と処理対象のプレス加工金型であるダ
イ金型100とをプレス加工形状(ダイ孔平面形状)に
より決まる切刃側面形状に倣って相対変位させる必要が
あり、この相対変位によって切刃側面104の全周に改
質層108が比較的広域の面状に形成することができ
る。
【0064】ワイヤ電極69と金型100とを切刃側面
形状に倣って相対変位させることは、X軸テーブル51
のX軸方向移動とY軸テーブル53のY軸方向移動によ
り行うことができる。
【0065】数値制御装置23の内部に設けられた軌跡
移動制御部25は、実施の形態1における場合と同様
に、予め電極軌跡生成用CAM27によって作成された
電極移動パス情報に基づき、表面処理用のワイヤ電極6
9の横方向の移動、即ち、X軸テーブル51とY軸テー
ブル53の駆動制御を行い、ワイヤ電極69の軌跡移動
を切刃側面104をなぞるようにしている。
【0066】上述の実施の形態では、放電表面処理加工
の電極移動プログラムは、専用のCAMを使用して作成
しているが、ダイ金型100のダイ孔102がワイヤ放
電加工により形成される場合には、ダイ孔明けのワイヤ
放電加工で使用した加工プログラムを使用してワイヤ電
極69とダイ金型100とを相対変位させ、切刃側面1
04に改質層108を形成することもできる。
【0067】ダイ金型100の切刃側面104に対する
改質層108の形成は、図9に示されているように、ワ
イヤ電極69を使用して行うから、ワイヤ電極69が消
耗するが、表面処理用の新しいワイヤ電極69がワイヤ
ボビン67より常に供給されるので、ワイヤ電極69の
消耗を意識せずに放電表面処理を行うことができる。し
たがって、ワイヤ電極69の移動パスとしては、ワイヤ
放電加工の電極移動パスと同様の単純なものでよい。
【0068】以上のように、切刃形状の側面をなぞるよ
うにワイヤ電極69を移動させて表面処理を行うこと
で、切刃側面部分に、硬質被膜の改質層を比較的広域な
面状に形成することができる。
【0069】これにより、実施の形態1における場合と
同様のプレス加工金型が得られ、金型の長寿化を実現で
きる。
【0070】実施の形態4.図10は、この発明による
プレス加工金型の表面処理方法の実施に使用される表面
処理装置の実施の形態4を示している。なお、図10に
おいて、図8に対応する部分は、図8に付した符号と同
一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0071】この実施の形態では、一つのワイヤ放電加
工機において、ダイ孔形成などの型加工と放電表面処理
とを行うために、表面処理用のワイヤ電極69とは別
に、型加工を行うワイヤ放電加工用のワイヤ電極73が
設けられ、表面処理用のワイヤ電極69とワイヤ放電加
工用のワイヤ電極73の何れか一方がワイヤ電極切替手
段75によって切替使用されるようになっている。
【0072】表面処理用のワイヤ電極69は、ワイヤボ
ビン67より繰り出され、ワイヤ電極ガイド部63に案
内されてワイヤ電極切替手段75に至り、ワイヤ電極切
替手段75とワイヤ電極ガイド部65との間とを垂直に
走行する。
【0073】ワイヤ放電加工用のワイヤ電極73は、ワ
イヤボビン77より繰り出され、ワイヤ電極ガイド部7
9に案内されてワイヤ電極切替手段75に至り、ワイヤ
電極切替手段75とワイヤ電極ガイド部65との間とを
垂直に走行する。
【0074】つぎに、この実施の形態の動作について説
明する。なお、ここでは、被処理材を打抜き型のダイ金
型として使用する場合について説明する。加工の手順と
しては、まず、段取り作業として、表面処理用のワイヤ
電極69とワイヤ放電加工用のワイヤ電極73とをセッ
トし、ダイ金型100の素材を被処理材載置台57上に
セットする。
【0075】上述の段取り作業完了後に、第1工程とし
て、ワイヤ放電加工用のワイヤ電極73を使用し、放電
ギャップ部分に加工液ノズル71より加工液を噴射した
状態で、ワイヤ放電加工によってダイ孔102を加工
し、切刃106を形成する。
【0076】型加工(第1工程)が完了すれば、つぎ
に、使用するワイヤ電極をワイヤ電極切替手段75によ
ってワイヤ放電加工用のワイヤ電極73より表面処理用
のワイヤ電極69に変更し、第2工程として、表面処理
用のワイヤ電極2を使用し、実施の形態2の場合と同様
に、ワイヤ電極69と切刃側面104との放電ギャップ
部分に加工液ノズル71より加工液を噴射し、ワイヤ放
電加工で加工したダイ孔102の切刃側面104に対し
て放電表面処理加工を行い、切刃側面104に硬質被膜
による改質層108(図9参照)を形成する。
【0077】第1工程であるワイヤ放電加工時には、図
11(a)に示されているように、型加工素材100a
に切刃106を加工するよう、ワイヤ電極73の軌跡移
動(電極移動パスPa)を制御する必要がある。数値制
御装置23の内部に設けられた軌跡移動手段25は、予
め電極軌跡生成用CAM27によって作成された電極パ
ス情報に基づき、ワイヤ放電加工用のワイヤ電極73の
横方向の相対移動制御、即ち、X軸テーブル51、Y軸
テーブル53の軸制御を行い、ワイヤ電極73の軌跡移
動を切刃形状(ダイ孔102)の加工形状に適合したも
のとする。
【0078】第2工程である表面処理加工時には、図1
1(b)に示されているように、ワイヤ電極69の軌跡
移動をダイ金型100の切刃形状(ダイ孔形状)に従っ
たものに制御する必要がある。この場合、数値制御装置
23の軌跡移動手段25はワイヤ放電加工の通常の仕上
げ加工と同様の方法にて、予め電極軌跡生成用CAM2
7により作成された電極パス情報に基づき、X軸テーブ
ル51、Y軸テーブル53の軸制御を行い、ワイヤ電極
69の軌跡移動を、切刃側面104をなぞるものとす
る。
【0079】上述のように、ダイ金型のようなプレス加
工金型の切刃加工をワイヤ放電加工で行い、切刃加工後
に、切刃側面に対して液中ギャップ放電による放電表面
処理を切刃形状になぞるように行い、切刃側面104に
硬質被膜を形成することで、実施の形態1と同様に金型
寿命を大幅に向上させることが可能となる。
【0080】また、この場合、プレス加工金型の切刃加
工と表面処理加工とが同一段取りで加工可能となるの
で、加工時間の短縮と、段取り作業を大幅に簡略化でき
るという効果がある。
【0081】なお、この実施の形態では、ワイヤ放電加
工用の電極73と表面処理用のワイヤ電極69とを電極
切替手段75を使用して自動的に切り替えるようにして
いるが、ワイヤ放電加工後に手作業にてワイヤ電極を交
換して加工を行ってもよい。この場合には、ワイヤ電極
を交換する手間は増えるが、電極切替手段75を省略で
き、装置を安価に提供できると云うメリットがある。
【0082】また、図11(a)〜(c)に示されてい
るように、ダイ金型100のダイ孔102の作成前に、
棒状の表面処理用電極81を使用してダイ金型素材10
0aの上面に放電表面処理による改質層110を形成
し、ワイヤ放電加工によるダイ孔102の作成後に、切
刃側面104に改質層を形成することもできる。
【0083】この場合の加工工程は、表面処理加工(切
り刃上面部分)、ワイヤ放電加工(切り刃形状加工)、
表面処理加工(切り刃側面)と云う順番になり、この場
合には、切刃上面と切刃側面に放電表面処理による硬質
被膜を形成されるから、金型寿命がより一層向上する。
【0084】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、この発
明によるプレス加工金型によれば、切刃側面に液中ギャ
ップ放電による放電表面処理によって電極消耗溶融物質
あるいはそれの反応物による改質層が形成されているか
ら、金型寿命が大幅に向上する。
【0085】つぎの発明によるプレス加工金型によれ
ば、切刃側面が液中ギャップ放電による放電表面処理に
よって生成された硬質被膜により被覆されるから、切刃
側面の耐摩耗性が向上し、金型寿命が大幅に向上する。
【0086】つぎの発明によるプレス加工金型によれ
ば、切刃側面にWC、TiC、ZrC、VC、TaC等
の炭化物、TiB2 、ZrB2 等の硼化物、TiN、T
rN等の窒化物の単体、あるいは組合せによる改質層が
形成されるから、切刃側面の耐摩耗性が向上し、金型寿
命が大幅に向上する。
【0087】つぎの発明によるプレス加工金型によれ
ば、ダイ金型のダイ孔の開口縁部がなす切刃に連続する
ダイ孔内側面に改質層が形成されるから、ダイ金型の型
寿命が大幅に向上する。
【0088】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法によれば、プレス加工金型の切刃側面に液中ギャ
ップ放電による放電表面処理によって電極消耗溶融物質
あるいはそれの反応物による改質層を面状に形成するか
ら、プレス加工金型の型寿命を大幅に向上させることが
できる。
【0089】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法によれば、電極材料と放電加工油のHCとの反応
により、切刃側面をTiC、ZrC、VC、TaC等の
硬質被膜により被覆するから、切刃側面の耐摩耗性を向
上して金型寿命を大幅に向上させることができる。
【0090】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法によれば、単純形状電極を使用し、切刃側面と単
純形状電極との間の間隙を所定値に保って単純形状電極
と処理対象のプレス加工金型とをプレス加工形状により
決まる切刃側面形状に倣って相対変位させ、切刃側面に
改質層を形成するから、プレス型形状毎に電極を準備す
る必要がなく、棒状微細形状電極の使用によりICリー
ドフレームに代表される微細形状のプレス金型の型寿命
を大幅に向上させることが可能となる。
【0091】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法によれば、ダイ金型の切刃側面と単純形状電極と
の間の間隙を所定値に保って型形成のワイヤ放電加工で
使用した加工プログラムを使用して単純形状電極と処理
対象のダイ金型とを相対変位させ、切刃側面に改質層を
形成するから、表面処理用の特別な加工プログラムを必
要とすることなく、プレス金型の切刃側面の表面処理を
行うことができる。
【0092】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法によれば、単純形状電極を使用し、切刃側面と単
純形状電極との間で極間サーボ制御を行うことで切刃側
面と単純形状電極との間の間隙を所定値に保ち、単純形
状電極と処理対象のプレス加工金型とをプレス加工形状
により決まる切刃側面形状に倣って相対変位させて切刃
側面に改質層を形成するから、切刃側面に硬質被膜を生
成することが可能となり、プレス金型の寿命を大幅に向
上させることが可能なることに加え、表面処理に要する
時間を大幅に短縮できる。
【0093】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法によれば、ワイヤ電極を使用し、切刃側面とワイ
ヤ電極との間の間隙を所定値に保ってワイヤ電極と処理
対象のプレス加工金型とをプレス加工形状により決まる
切刃側面形状に倣って相対変位させ、切刃側面に改質層
を形成するから、プレス型形状毎に電極を準備する必要
がなく、ICリードフレームに代表される微細形状のプ
レス金型の型寿命を大幅に向上させることが可能とな
る。また、電極消耗を意識することなく表面処理加工を
行うことができ、切刃側面に改質層を高精度に形成する
ことができる。
【0094】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法によれば、ダイ金型の切刃側面とワイヤ電極との
間の間隙を所定値に保って型形成のワイヤ放電加工で使
用した加工プログラムを使用して単純形状電極と処理対
象のダイ金型とを相対変位させ、切刃側面に改質層を形
成するから、表面処理用の特別な加工プログラムを必要
とすることなく、プレス金型の切刃側面の表面処理を行
うことができる。
【0095】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法によれば、同一のワイヤ放電加工機において、ワ
イヤ放電加工用のワイヤ電極を使用して型加工を行い、
この後に表面処理用のワイヤ電極を使用して切刃側面に
改質層を形成するから、切刃の形状加工と表面処理加工
とを同一段取りにして切刃側面に硬質被膜を生成するこ
とが可能となり、プレス金型の寿命を大幅に向上させる
ことができることに加え、表面処理に要する時間を大幅
に短縮できる。
【0096】つぎの発明によるプレス加工金型の表面処
理方法によれば、ダイ金型のダイ孔の作成前にダイ金型
素材の上面に放電表面処理による改質層を形成し、ダイ
孔の作成後に切刃側面に改質層を形成するから、ダイ金
型の型寿命をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるプレス加工金型の表面処理方
法の実施に使用される表面処理装置の実施の形態1を示
す構成図である。
【図2】 この発明によるプレス加工金型の表面処理方
法において単純形状電極を使用してダイ金型の切刃側面
に改質層を形成する様子を示す斜視図である。
【図3】 この発明によるプレス加工金型の表面処理方
法における単純形状電極の移動パスの補正要領を示す説
明図である。
【図4】 単純形状電極の移動パスの補正値特性を示す
グラフである。
【図5】 この発明によるプレス加工金型の表面処理方
法により切刃側面に改質層を形成されたパンチ金型を示
す断面図である。
【図6】 この発明によるプレス加工金型の表面処理方
法の実施に使用される表面処理装置の実施の形態2を示
す構成図である。
【図7】 極間サーボによる単純形状電極の移動パスを
示す説明図である。
【図8】 この発明によるプレス加工金型の表面処理方
法の実施に使用される表面処理装置の実施の形態3を示
す構成図である。
【図9】 この発明によるプレス加工金型の表面処理方
法においてワイヤ電極を使用してダイ金型の切刃側面に
改質層を形成する様子を示す斜視図である。
【図10】 この発明によるプレス加工金型の表面処理
方法の実施に使用される表面処理装置の実施の形態4を
示す構成図である。
【図11】 (a)、(b)はこの発明によるプレス加
工金型の表面処理方法および型加工の手順を示す説明図
である。
【図12】 (a)〜(c)はこの発明によるプレス加
工金型の表面処理方法および型加工の手順を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 X軸テーブル、3 Y軸テーブル、5 ワークテー
ブル、7 加工槽、9被処理材載置台、11 電極支持
ベッド、13 電極支持装置、15 単純形状電極、1
7 X軸サーボモータ、19 Y軸サーボモータ、21
Z軸サーボモータ、23 数値制御装置、25 軌跡
移動制御部、27 電極移動軌跡生成用CAM装置、3
1 U軸移動手段、33 V軸移動手段、35 U軸サ
ーボモータ、37 V軸サーボモータ、39 極間サー
ボ用移動制御部、41 平均電圧検出手段、51 X軸
テーブル、53 Y軸テーブル、55 ワークテーブ
ル、57 被処理材載置台、59 X軸サーボモータ、
61 Y軸サーボモータ、63,65 ワイヤ電極ガイ
ド部、67 ワイヤボビン、69 ワイヤ電極、71
加工液ノズル、73 ワイヤ電極、75 ワイヤ電極切
替手段、77 ワイヤボビン、79 ワイヤ電極ガイド
部、100 ダイ金型、102 ダイ孔、104 切刃
側面、106 切刃、108 改質層、200 パンチ
金型、202切刃側面、204 改質層。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月31日(1999.3.3
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】この表面処理装置は、放電加工機の一種で
あり、水平X軸方向に移動可能なX軸テーブル1と水平
方向であるY軸方向に移動可能なY軸テーブル3との重
ね合わせ構造体によるワークテーブル5を有し、ワーク
テーブル5上に加工槽7を固定されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】加工槽7の上方部には、垂直Z軸方向に移
動可能な電極支持ベッド11が設けられおり、電極支
持ベッド11の下部に回転式の電極支持装置13が設け
られている。電極支持装置13は、細棒による単純形状
電極15を交換可能に支持し、単純形状電極15を電極
軸心周りに回転させることができる。単純形状電極15
は丸棒状をなしており、これの外径寸法は被処理材の大
きさに応じて選定される。被処理材がダイ金型100で
ある場合には、単純形状電極15がダイ孔102内に入
る寸法に設定されればよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】図7は、電極移動パスと極間サーボの方向
を示している。極間サーボの方向としては電極移動パス
に対して法線方向に側面サーボを取るようなる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】この表面処理装置は、ワイヤ放電加工機の
一種であり、水平X軸方向に移動可能なX軸テーブル5
1と水平方向であるY軸方向に移動可能なY軸テーブル
53との重ね合わせ構造体によるワークテーブル55を
有している。ワークテーブル55上には被処理材載置台
57が設けられており、被処理材載置台57上に被処理
材であるプレス加工金型、図示例ではダイ金型100が
載置固定される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】型加工(第1工程)が完了すれば、つぎ
に、使用するワイヤ電極をワイヤ電極切替手段75によ
ってワイヤ放電加工用のワイヤ電極73より表面処理用
のワイヤ電極69に変更し、第2工程として、表面処理
用のワイヤ電極69を使用し、実施の形態2の場合と同
様に、ワイヤ電極69と切刃側面104との放電ギャッ
プ部分に加工液ノズル71より加工液を噴射し、ワイヤ
放電加工で加工したダイ孔102の切刃側面104に対
して放電表面処理加工を行い、切刃側面104に硬質被
膜による改質層108(図9参照)を形成する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】第1工程であるワイヤ放電加工時には、図
11(a)に示されているように、型加工素材100a
に切刃106を加工するよう、ワイヤ電極73の軌跡移
動(電極移動パスPa)を制御する必要がある。数値制
御装置23の内部に設けられた軌跡移動制御部25は、
予め電極軌跡生成用CAM27によって作成された電極
パス情報に基づき、ワイヤ放電加工用のワイヤ電極73
の横方向の相対移動制御、即ち、X軸テーブル51、Y
軸テーブル53の軸制御を行い、ワイヤ電極73の軌跡
移動を切刃形状(ダイ孔102)の加工形状に適合した
ものとする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】第2工程である表面処理加工時には、図1
1(b)に示されているように、ワイヤ電極69の軌跡
移動をダイ金型100の切刃形状(ダイ孔形状)に従っ
たものに制御する必要がある。この場合、数値制御装置
23の軌跡移動制御部25はワイヤ放電加工の通常の仕
上げ加工と同様の方法にて、予め電極軌跡生成用CAM
27により作成された電極パス情報に基づき、X軸テー
ブル51、Y軸テーブル53の軸制御を行い、ワイヤ電
極69の軌跡移動を、切刃側面104をなぞるものとす
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】なお、この実施の形態では、ワイヤ放電加
工用のワイヤ電極73と表面処理用のワイヤ電極69と
を電極切替手段75を使用して自動的に切り替えるよう
にしているが、ワイヤ放電加工後に手作業にてワイヤ電
極を交換して加工を行ってもよい。この場合には、ワイ
ヤ電極を交換する手間は増えるが、電極切替手段75を
省略でき、装置を安価に提供できると云うメリットがあ
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】また、図1(a)〜(c)に示されてい
るように、ダイ金型100のダイ孔102の作成前に、
棒状の表面処理用電極81を使用してダイ金型素材10
0aの上面に放電表面処理による改質層110を形成
し、ワイヤ放電加工によるダイ孔102の作成後に、切
刃側面104に改質層を形成することもできる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
フロントページの続き Fターム(参考) 3C059 AA01 AB01 AB05 DB07 DC04 EA06 HA03 HA09 4E050 JA03 JA08 JB06 JB09 JC01 JC02 JD03 JD07 4K044 AA02 AB10 BA18 BB01 BC01 BC06 CA36 CA41 CA67

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切刃側面に液中放電加工による放電エネ
    ルギによって生じる放電電極の電極消耗溶融物質あるい
    はそれの反応物が付着堆積し、切刃側面に電極消耗溶融
    物質あるいはそれの反応物による改質層が形成されてい
    ることを特徴とするプレス加工金型。
  2. 【請求項2】 前記改質層が硬質被膜であることを特徴
    とする請求項1に記載のプレス加工金型。
  3. 【請求項3】 前記改質層がWC、TiC、ZrC、V
    C、TaC等の炭化物、TiB2 、ZrB2 等の硼化
    物、TiN、TrN等の窒化物の単体、あるいは組合せ
    によるものであることを特徴とする請求項1に記載のプ
    レス加工金型。
  4. 【請求項4】 ダイ金型において、ダイ孔の開口縁部が
    なす切刃に連続するダイ孔内側面に前記改質層が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のプレス加工
    金型。
  5. 【請求項5】 加工液中においてプレス加工金型の切刃
    側面と放電電極とを所定の放電ギャップをおいて対向さ
    せて切刃側面と放電電極との間に放電を発生させ、放電
    エネルギによって生じる電極消耗溶融物質あるいはそれ
    の反応物を切刃側面に付着堆積させ、切刃側面に電極消
    耗溶融物質あるいはそれの反応物による改質層を形成す
    ることを特徴とするプレス加工金型の表面処理方法。
  6. 【請求項6】 放電電極として、Ti、Zr、V、Ta
    等の硬質金属の粉体、もしくはこれらの水素化物の粉体
    を圧縮成形した圧粉体電極、あるいはこれらの金属によ
    る金属電極を使用し、加工液としてHCを含む放電加工
    油を使用して改質層を形成することを特徴とする請求項
    5に記載のプレス加工金型の表面処理方法。
  7. 【請求項7】 単純形状電極を使用し、切刃側面と単純
    形状電極との間の間隙を所定値に保って単純形状電極と
    処理対象のプレス加工金型とをプレス加工形状により決
    まる切刃側面形状に倣って相対変位させ、切刃側面に改
    質層を形成することを特徴とする請求項5に記載のプレ
    ス加工金型の表面処理方法。
  8. 【請求項8】 処理対象のプレス加工金型がワイヤ放電
    加工により形成されたダイ金型であり、単純形状電極を
    使用し、切刃側面と単純形状電極との間の間隙を所定値
    に保って前記ワイヤ放電加工で使用した加工プログラム
    を使用して単純形状電極と処理対象のダイ金型とを相対
    変位させ、切刃側面に改質層を形成することを特徴とす
    る請求項5に記載のプレス加工金型の表面処理方法。
  9. 【請求項9】 単純形状電極を使用し、前記切刃側面と
    微細単純形状電極との間で極間サーボ制御を行うことで
    切刃側面と単純形状電極との間の間隙を所定値に保ち、
    単純形状電極と処理対象のプレス加工金型とをプレス加
    工形状により決まる切刃側面形状に倣って相対変位さ
    せ、切刃側面に改質層を形成することを特徴とする請求
    項5に記載のプレス加工金型の表面処理方法。
  10. 【請求項10】 ワイヤ電極を使用し、切刃側面とワイ
    ヤ電極との間の間隙を所定値に保ってワイヤ電極と処理
    対象のプレス加工金型とをプレス加工形状により決まる
    切刃側面形状に倣って相対変位させ、切刃側面に改質層
    を形成することを特徴とする請求項5に記載のプレス加
    工金型の表面処理方法。
  11. 【請求項11】 処理対象のプレス加工金型がワイヤ放
    電加工により形成されたダイ金型であり、ワイヤ電極を
    使用し、切刃側面とワイヤ電極との間の間隙を所定値に
    保って前記ワイヤ放電加工で使用した加工プログラムを
    使用してワイヤ電極と処理対象のダイ金型とを相対変位
    させ、切刃側面に改質層を形成することを特徴とする請
    求項5に記載のプレス加工金型の表面処理方法。
  12. 【請求項12】 同一のワイヤ放電加工機において、ワ
    イヤ放電加工用のワイヤ電極を使用して型加工を行い、
    この後に表面処理用のワイヤ電極を使用して切刃側面に
    改質層を形成することを特徴とする請求項5に記載のプ
    レス加工金型の表面処理方法。
  13. 【請求項13】 処理対象のプレス加工金型がダイ金型
    であり、ダイ金型のダイ孔の作成前にダイ金型素材の上
    面に放電表面処理による改質層を形成し、ダイ孔の作成
    後に切刃側面に改質層を形成することを特徴とする請求
    項5に記載のプレス加工金型の表面処理方法。
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